JP6357519B2 - 切削刃取付用ジグ及び切削加工装置 - Google Patents
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Description
この様な切削加工装置は、単品・量産品を問わず、数十μm以上の高精度で様々な形状に加工できるという優れたものである。
今日、義歯などの歯科治療に要する加工物は、新素材の開発等によって上記切削加工装置で容易に提供できる情況にあるが、歯科技工所のほとんどが資金力に乏しい個人経営の小規模な技工所である実態において、そのような技工所には到底導入できない装置であり、極限定的に限られた場面でしか有効利用できない情況にある。
その様な実情の下、粗加工の自動化により工数を削減し収益向上を図るには自動加工機の導入が必要であるが、高価な導入コストが容易に賄えないという問題がある。
それに加えて、運用上、メンテナンスに要するコストも生じる他、当該装置の諸機能を使い切るための技術的知識の知得も容易ではない。
図2に示す切削加工装置Bは、その一例であって、切削工具Cの切削刃Dがその回転により球状の切削領域を形作り、前記回転軸θは、前記球の中心を通り、且つ前記直進移動軸Yと平行な軸であり、前記回転軸θは、前記切削刃Dを装着するチャック(チャック機能を持つハンドピースを含む)Eを保持するためのホルダFを備える切削加工装置Bである。
前記ホルダFは、その下面に前記ジグAの基部3をガタツキなく定着させる平坦な支持部Gを備える。
前記チャックEは、当該支持部Gの支持面G1に対して直角に切削刃Dを装着し、その基部を挟持する。
前記ジグ本体1は、前記ホルダFに定着する基部3と、前記基部3から陥没し前記チャックを内装する凹部4と、前記凹部4に連通し前記チャックEに装着する切削刃Dの側面を支持する透孔5と、前記透孔5内において前記切削刃Dの進退を規制する固定手段6と、前記透孔5に続いて前記切削刃Dと突当り板2との当接状態を確認するための窓部7と、前記突当り板2と接合する連結部8を備える。
前記接合面8aの各々には、前記の如く突当り板2を定着するためのネジ孔8bが穿設されている。
前記基部3の基面3aと前記連結部8の接合面8aとの距離は、前記支持面G1からの切削刃Dの突出長、例えば、前記支持面G1から前記切削工具Cの旋回の中心に至る長さ又は前記支持面G1から前記切削工具Cの旋回の中心に至る長さより前記切削領域の半径分延長した長さなど、所望の距離に設定する。
その結果、前記突当り板2は、前記切削刃Dの先端又は当該切削刃Dが形作る球状の切削領域の中心を前記回転軸θの延長線上に位置せしめる。
前記突当り板2は、前記ネジ孔8bに螺合する連結ボルト12が挿通する透孔2aを備え、その外側に前記連結ボルト12の頭部が係る座部2bを備える。
前記透孔5は、前記基部3がホルダFに定着した際における前記チャックEの装着方向と穿設方向が平行となるようにされており、当該透孔5へ挿通された切削刃Dを保持するための前記固定手段6として、前記透孔5へ直角に連通するネジ孔6aと、当該ネジ孔6aに螺合する押えボルト6bと、当該押えボルト6bの位置を固定する固定ナット6cを備える。
この例では、前記ネジ孔6aは、前記透孔5の片側へ、前記支持桟9に沿って前記ジグ本体1の一側面からのみ連通する。
前記透孔5と前記窓孔11との交差部においては、前記透孔5の周壁における前記固定手段6による加圧方向の面(サポート面)を残すことが望ましい。
尚、この例では、前記窓孔11は、前記透孔5の前記ネジ孔6a側半分の領域で当該透孔5と交差し、且つ前記ジグ本体1の表裏を貫通する円筒状に穿設されている。
次に、当該ジグAを装着したままで、使用する切削刃Dを通常通り切削加工装置BのチャックEに取り付ける。
その際、当該ジグAの基面3aを、ホルダFの支持面G1に密着させつつチャックEの挟持を行う。
例えば、図1に示す例は、前方が切欠した円形の保持孔F1を備えるC字状の保持枠F2を備え、切欠部F3を挟む保持枠F2の先端部を連通する直線的な連続孔F4を前記保持孔F1と直交するように穿設し、当該連続孔F4へその一方から締め付けボルト10を通し、他方に締め付けナット(図示省略)を螺合して前記保持孔F1に装着されたチャックE又はハンドピースを狭持する構成を採っている。
前記保持孔F1は、前記チャックEの基部及び前記ハンドピースの胴部を保持できる様に、いずれか径の大きい方が余裕をもって嵌る程度の大きさとしてもよいし、両者の径が大きく異なる場合には、前記保持枠F2の内側に嵌めるスペーサ(図示省略)を装着できる構造を採用してもよい。
W ワーク
X 直進移動軸,Mx 三次元移送手段,
Y 直進移動軸,My 三次元移送手段,
Z 直進移動軸,Mz 三次元移送手段,
A 切削刃取付用ジグ,B 切削加工装置,C 切削工具,D 切削刃,
E チャック,
F ホルダ,F1 保持孔,F2 保持枠,F3 切欠部,F4 連続孔,
G 支持部,G1 支持面,
1 ジグ本体,
2 突当り板,2a 透孔,2b 座部,
3 基部,3a 基面,
4 凹部,5 透孔,
6 固定手段,6a ネジ孔,6b 押えボルト,6c 固定ナット,6d 押え球,
7 窓部,
8 連結部,8a 接合面,8b ネジ孔,
9 支持桟,10 締め付けボルト,11 窓孔,12 連結ボルト,
Claims (3)
- ワークを加工する切削工具と、
ワークに対する前記切削工具の相対位置変更を行うための互いに直交する異なる3方向への直進移動軸と、
前記切削工具を支持し旋回させる回転軸を備える切削加工装置であって、
前記切削工具の切削刃はその回転により球状の切削領域を形作り、
前記回転軸は、その延長線が前記切削刃の先端又は当該切削刃が形作る球状の切削領域の中心を通り、且つ前記直進移動軸のいずれかと平行な軸であり、
前記回転軸は、前記切削刃を装着するチャックを保持するためのホルダを備える切削加工装置用の切削刃取付用ジグであって、
前記ホルダに定着する基部と、
前記基部から陥没し前記チャックを内装する凹部と、
前記凹部に連通し前記チャックに装着する切削刃の側面を支持する透孔と、
前記切削刃の先端が当接する突当り板と、
前記透孔内において前記切削刃の進退を規制する固定手段を備え、
前記基部がホルダに定着した際において前記チャックに切削刃を挿入する方向と前記透孔の穿設方向が平行であり、
前記突当り板は、前記基部の基面との距離を前記ホルダの支持面からの前記切削刃の突出長に設定することにより、前記切削刃の先端又は当該切削刃が形作る球状の切削領域の中心を前記回転軸の延長線上に位置せしめ、
前記固定手段は、前記透孔へ直角に連通するネジ孔に螺合する押えボルトを備え、
前記透孔は、全長にわたって均一断面を持つ直線の孔を備えることを特徴とする切削刃取付用ジグ。 - 前記押えボルトは、先端に押え球を回転自在に備えること特徴とする前記請求項1に記載の切削刃取付用ジグ。
- ワークを加工する切削工具と、
ワークに対する前記切削工具の相対位置変更を行うための互いに直交する異なる3方向への直進移動軸と、
前記切削工具を支持し旋回させる回転軸を備える切削加工装置であって、
前記切削工具の切削刃はその回転により球状の切削領域を形作り、
前記回転軸は、その延長線が前記切削刃の先端又は当該切削刃が形作る球状の切削領域の中心を通り、且つ前記直進移動軸のいずれかと平行な軸であり、
前記回転軸は、前記切削刃を装着するチャックを保持するためのホルダを備え、
前記ホルダは、前記請求項1又は前記請求項2に記載の切削刃取付用ジグの前記基部を定着する支持部を備えることを特徴とする切削加工装置。
Priority Applications (1)
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JP2016229612A JP6357519B2 (ja) | 2016-11-26 | 2016-11-26 | 切削刃取付用ジグ及び切削加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016229612A JP6357519B2 (ja) | 2016-11-26 | 2016-11-26 | 切削刃取付用ジグ及び切削加工装置 |
Publications (2)
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JP2018083279A JP2018083279A (ja) | 2018-05-31 |
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Family Applications (1)
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JP2016229612A Active JP6357519B2 (ja) | 2016-11-26 | 2016-11-26 | 切削刃取付用ジグ及び切削加工装置 |
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- 2016-11-26 JP JP2016229612A patent/JP6357519B2/ja active Active
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