以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製や金属製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、233、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口233および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図1変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで、特図2変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232、233と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230と特図2始動口233は、本実施の形態では遊技盤200の中央下方に1つずつ配設されており、略逆Y字形状の遊技球通路231の二股に分かれる下端の一方が特図1始動口230であり、他の下端の一方が特図2始動口233である。遊技球通路231の上端開口部から入球した遊技球は、遊技球通路231内を通過する毎に、遊技球通路231内に設けられた不図示の振分け機構により特図1始動口230と特図2始動口233へと交互に振分けられる。上記振分け機構は、遊技球が遊技球通路231内を通過したことと連動して動作する板状の機構である。なお、本実施の形態では透明プラスチック製の遊技球通路231を使用しているが、これに限定されるものではない。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。また、特図2始動口233への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230、特図2始動口233に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232、233)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が遊技球通路231へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232、233に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232、233に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232、233に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232、233に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図11(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232、233に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232、233に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232、233への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、233、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、233、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、233、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組(以下、特図1始動情報と称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1始動情報が消去されるとともに、残余の特図1始動情報の保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1始動情報の次の保留順位に新たな特図1始動情報が書き込まれる。
特図2始動口232、233へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232、233に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組(以下、特図2始動情報と称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2始動情報が消去されるとともに、残余の特図2始動情報の保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2始動情報の次の保留順位に新たな特図2始動情報が書き込まれる。
本実施形態のパチンコ機100は、遊技球が特図1始動口230または特図2始動口232、233に入賞した順に特図変動遊技を実行するいわゆる始動口入賞順変動の遊技台である。このため、次に実行される特図変動遊技が特図1変動遊技と特図2変動遊技のいずれであるかを示す特図種別情報を入賞順に格納した特図種別情報記憶領域がRAM308内に設けられている。特図種別情報記憶領域内では、特図1または特図2の保留数が1つ減るごとに入賞順位が最上位の特図種別情報が消去されるとともに、残余の特図種別情報の入賞順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1または特図2の保留数が1つ増えるごとに、入賞順位が最下位の特図種別情報の次の入賞順位に新たな特図種別情報が書き込まれる。
図3に示す遊技球通路231は、通過する遊技球を振分け機構により交互に特図1始動口230と特図2始動口233に振分けて入球させる。このため、特図種別情報記憶領域には原則として、特図1変動遊技を示す特図種別情報「特図1」と特図2変動遊技を示す特図種別情報「特図2」とが入賞順に交互に並ぶ。これにより、特図1変動遊技と特図2変動遊技は交互に実行される。しかしながら、遊技球が特図1始動口230と特図2始動口233に交互に入球せず、一方の始動口に偏って複数入球するような場合もあり得る。例えば、遊技球通路231に入球した遊技球が振分け機構により特図1始動口230に入賞すると、振分け機構は次に遊技球通路231に入球した遊技球を特図2始動口233に入球させるが、この時の特図2保留数記憶領域が満タン状態である場合には特図2の保留数は増加しない。従って、特図種別情報記憶領域の入賞順位が最下位の特図種別情報「特図1」の次の入賞順位に新たな特図種別情報は書き込まれない。この状態で振分け機構は次に遊技球通路231に入球した遊技球を特図1始動口230に入球させる。これにより、特図種別情報記憶領域の入賞順位が最下位の特図種別情報「特図1」の次の入賞順位に新たな特図種別情報「特図1」が書き込まれる。このため、特図種別情報記憶領域には、隣り合う2つの入賞順位で同一の特図種別情報「特図1」が並ぶことになる。保留の消化が進み、入賞順位が上記最下位だった特図種別情報「特図1」の入賞順位が第1位となると、特図1変動遊技が連続して2回実行される。
また、特図1始動情報または特図2始動情報を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組(以下、普図始動情報と称する)は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図始動情報が消去されるとともに、残余の普図始動情報の保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図始動情報の次の保留順位に新たな普図始動情報が書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグはオンにされている。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグはオフにされている。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図始動情報を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図9(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図9(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグはオンにされている。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグはオンにされている。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。まず、参考として特図2優先変動の場合の動作について説明し、次いで始動口入賞順変動について説明する。特図2優先変動では、先に特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2始動情報を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1始動情報を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図11(a)、図12(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、後述するように特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
次に、始動口入賞順変動で動作させる場合の特図関連抽選処理について説明する。始動口入賞順変動の場合には、遊技球が特図始動口に入賞した順に特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図種別情報記憶領域内の最先の特図種別情報に基づいて実行される。最先の特図種別情報が「特図1」の場合は、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1始動情報を用いて上述の特図1関連抽選処理(ステップS231)が実行される。最先の特図種別情報が「特図2」の場合は、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2始動情報を用いて上述の特図2関連抽選処理(ステップS229)が実行される。主制御部300は、特図1または特図2の保留数が1つ減るごとに、特図種別情報記憶領域から入賞順位が最上位の特図種別情報を消去するとともに、残余の特図種別情報の入賞順位を1ずつ繰り上がる処理を実行する。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図1始動口230または特図2始動口232、233への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知は、特図始動口に入賞した順に行われる。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232、233への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図8(b)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図1または特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図1保留数が特図1先読み数よりも大きい場合には特図1の始動情報が増加したと判定し、特図1保留数が特図1先読み数と等しい場合には特図1の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図1と同様に、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図1または特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図1および特図2のいずれの始動情報も増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。ステップS303において特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS305に進み、特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進む。
ステップS305では、増加した特図1始動情報を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS305の次のステップS307では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、増加した特図2始動情報を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS309の次のステップS311では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図1または特図2の始動情報については必ず先読みを実行しているが、増加した特図1または特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図8(b)〜(c)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図8(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報が記憶されていない。なお、図8(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図8(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(c)に示す例において、記憶領域「保留1」〜「保留3」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図8(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図8(d)は、特図1用先読み結果記憶部に記憶された特図1先読み結果と特図2用先読み結果記憶部に記憶された特図2先読み結果とが始動口入賞順に入賞順先読み結果記憶部に記憶された状態の一例を示している。入賞順先読み結果記憶部はRAM308内に設けられている。図8(d)に示すように、入賞順先読み結果記憶部は、特図1の保留可能数(4つ)と特図2の保留可能数(4つ)の合計と同数(本実施の形態では、8つ)の記憶領域「入賞1」〜「入賞8」を有している。各記憶領域は、特図種別情報記憶領域の入賞順序(入賞1〜8)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図種別情報(「特図1」または「特図2」)と先読みした停止図柄情報とが記憶されている。図8(d)に示す例において、記憶領域「入賞1」には特図種別が「特図1」で停止図柄が「特図G」(はずれ)の情報が記憶されている。記憶領域「入賞2」には特図種別が「特図2」で停止図柄が「特図d」(はずれ)の情報が記憶されている。記憶領域「入賞3」には特図種別が「特図1」で停止図柄が「特図A」(15R特別大当り)の情報が記憶されている。記憶領域「入賞4」には特図種別が「特図2」で停止図柄が「特図d」(はずれ)の情報が記憶されている。記憶領域「入賞5」には特図種別が「特図1」で停止図柄が「特図G」(はずれ)の情報が記憶されている。記憶領域「入賞6」には特図種別が「特図2」で停止図柄が「特図d」(はずれ)の情報が記憶されている。記憶領域「入賞7」、「入賞8」には、特図種別と停止図柄の情報が記憶されていない。なお、図8(d)に示す入賞順先読み結果記憶部において、特図種別や停止図柄の情報が記憶されていない状態はそれぞれ「なし」と表記している。
図8(a)に示すフローチャートでは、特図1用先読み結果記憶部と特図2用先読み結果記憶部とを設けて実行される特図先読み処理の流れの一例を示したが(図8(b)〜(c)参照)、特図1用先読み結果記憶部と特図2用先読み結果記憶部とを設けずに、図8(d)に示す入賞順先読み結果記憶部のみを用いて先読み処理を実行してもよい。すなわち、先読み結果記憶部を複数設けずに、1つの先読み結果記憶部に特図1と特図2の先読み結果を記憶させて先読み処理を実行してもよい。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図9〜図12に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図9(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図9(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図9(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図9(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図9(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図9(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図9(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図9(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図9(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図11(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図11(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図11(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図12(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図12(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図11および図12に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図13〜図15を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図14を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図13(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)の流れを示すフローチャートである。まず始めに第1副制御部400は、先読み予告実行条件が成立したか否かを判定する(ステップS801)。第1副制御部400は、主制御部300が送出した先読み結果情報コマンドを受信している場合に先読み予告実行条件が成立したと判定する。なお、先読み結果情報コマンドを受信しても、必ずしも先読み予告を実行しないように構成してもよい。例えば、先読み結果に応じて行われた先読み予告の実行抽選に当選したことを先読み予告実行条件として付加してもよい。また、操作有効期間内に遊技者がチャンスボタン136を押下したことを先読み予告実行条件として付加してもよい。
第1副制御部400は、先読み予告実行条件が成立していると判定したら、ステップS803に進み、先読み結果に応じた先読み予告の実行を設定する。先読み結果に応じた先読み予告の実行の設定では例えば、保留アイコンによる先読み予告表示態様や変動アイコンによる当該変動予告の表示態様を変更させる際の演出に用いる変更アニメーションに関する設定を行い、また、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を実際に変化させるアイコン変化アニメーションに関する設定も行う。なお、変更アニメーションやアイコン変化アニメーションは実行されない場合があってもよい。なお、変更アニメーションやアイコン変化アニメーションの実行中に保留アイコンや変動アイコンに関する別のアニメーション(増加・移動・減少・消去)が行われてもよい。一のアイコンに対して複数のアニメーションが実行され、当該複数のアニメーションの実行期間が重複する場合には、両方のアニメーションを表示してもよいし、一方のアニメーションを優先して表示し、他方のアニメーションの実行を中止してもよいし、両方のアニメーションの実行を中止してもよい。また、アニメーションの表示中に、別のアニメーションの開始条件が成立した場合には、先に表示されていたアニメーションは継続して表示し、当該アニメーションの終了まで別のアニメーションの表示開始を遅延させてもよいし、先に表示されていたアニメーションを中止して別のアニメーションの表示を開始してもよいし、先または後のアニメーションの一部を短縮して表示してもよい。
なお、本実施例において、変更アニメーションとアイコン変化アニメーションは、保留アイコンが移動しないタイミングで表示される。つまり、保留アイコンや変動アイコンが移動アニメーションによって移動していないタイミングで表示が開始される。
また、変更アニメーションとアイコン変化アニメーションの表示中に保留数が増加した場合には、実行中の変更アニメーションやアイコン変化アニメーションと共に増加した保留と対応する保留アイコンに対する増加アニメーションを表示してもよい。
より具体的には、第1副制御部400は変更アニメーションに関する設定において、後述する図18に示す変更アニメーションの種別テーブル中の「実行確率」に基づいて、実行すべき変更アニメーションの種別番号を決定する。さらに、第1副制御部400は、先読み結果情報コマンド内の先読み結果情報から保留数を確認し、決定した種別番号に係る変更アニメーションでの「最少変更数」と「最大変更数」で特定される範囲内に当該保留数があるか否かを判定する。当該保留数が範囲内にある場合は、アイコンの表示態様が変更される保留の数を所定の抽選処理等により当該保留数以下の数に決定し、当該保留数が範囲を超えている場合は、アイコンの表示態様が変更される保留の数を所定の抽選処理等により当該範囲内の数に決定する。次いで第1副制御部400は、先読み結果情報コマンド内の先読み結果情報に基づいて、アイコンの表示態様が変更される保留の順位を所定の抽選処理等により上記数だけ特定する。
次いで、第1副制御部400はアイコン変化アニメーションに関する設定において、後述する図17に示す先読み報知におけるアイコンの表示態様を示すテーブルを参照して、変更すべきアイコンの表示態様を所定の抽選処理等により決定する。
ステップS803の処理が終了すると、第1副制御部400はステップS805に移行して先読み予告制御処理を実行する。この場合の先読み予告制御処理は、先読み予告の実行開始に関する制御を行う処理を実行する。
第1副制御部400は、ステップS801で先読み結果情報コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS803に進まずにステップS805に進むが、実質的な先読み予告制御処理をすることなく、ステップS807に進む。
また、第1副制御部400は、先読み予告が実行中の場合にもステップS801からステップS803には進まずにステップS805に進んで先読み予告制御処理を続行する。この場合の先読み予告制御処理は、実行中の先読み予告に関する制御処理であり、例えば変更アニメーションの画像を1フレーム分更新する処理などの経時的処理が行われる。ステップS805の次のステップS807では、先読み予告以外のその他の演出制御処理を実行し、その後演出制御処理を終了する。
図15(a)は、図14に示すその他の演出制御処理(ステップS807)で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図15(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図15(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図13(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS901)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS901で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS901で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS903に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS903で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS905に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS905で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS907に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS909に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS905で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS911に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS909に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS903で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS915に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS915の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS917)。
第1副制御部400は、ステップS917で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS919に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS909に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS917で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図15に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図15(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図15(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図15(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図16を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図16(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図16(a)のステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1001の次のステップS1003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1005の処理に移行する。ステップS1005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1005の次のステップS1007では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1007の次のステップS1009では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1009の次のステップS1011では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS1011の次のステップS1013では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS1003に戻る。
図16(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図16(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1201では、第2副制御部メイン処理のステップS1003において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS1003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1201の次のステップS1203では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に図17を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の保留アイコンおよび変動アイコン(以下、一方または双方をまとめて「アイコン」と表記する場合がある。)の表示態様について説明する。図17(a)は、アイコンの表示態様の一覧を示すテーブルである。図17(b)は、図17(a)に示すアイコンの表示態様の名称である。図17(a)に示すテーブルは、例えば、第1副制御部400のROM406に記憶されている。図17(a)に示すテーブルは、第1副制御部演出制御処理の先読み結果に応じた先読み予告の実行を設定する処理(ステップS803)において用いられる。図17(a)に示すテーブルは、「識別番号」、「表示態様」、「大当り信頼度」、「表示頻度」の各項目で構成されている。図中左列の「識別番号」は、アイコンの画像(以下、「アイコン」と表記する場合がある。)の表示態様を識別するための番号を示している。「識別番号」の図中右隣の「表示態様」は、装飾図柄表示装置208に表示されるアイコンの表示態様の具体例を示している。図17(a)および後述の各図において、識別番号1の表示態様は内方が白色の円形である。当該表示態様の名称を「デフォルト」と称する。また、識別番号2の表示態様は「怪」の字を内方に含む円形である。当該表示態様の名称を「前兆」と称する。また、識別番号3の表示態様は右上がりのハッチングを内方に施した円形である。当該表示態様の名称を「青」と称する。また、識別番号4の表示態様は内方に縦横のハッチングを施した円形である。当該表示態様の名称を「緑」と称する。また、識別番号5の表示態様は内方に右下がりのハッチングを施した円形である。当該表示態様の名称を「赤」と称する。また、識別番号6の表示態様は内方に家紋の絵柄を施した円形である。当該表示態様の名称を「家紋」と称する。
アイコンが「前兆」の表示態様で表示された場合、当該アイコンが対応する保留の図柄変動表示が開始されるまでに、必ずアイコンの表示態様が変更してもよい。また、必ずで無くとも、アイコンが「前兆」の表示態様で表示された場合には、アイコンが「デフォルト」の表示態様で表示された場合よりも図柄変動表示が開始されるまでにアイコンの表示態様が変更する確率が高く設定されていてもよい。また、本例では、アイコンが「前兆」の表示態様で表示された後、表示態様が変化する場合には、図17(a)の表の全てに変化可能としているがこれに限らず、例えば、アイコンが「前兆」で表示された後は、当該アイコンが「青」の表示態様で表示されることがないように設定していてもよい。上述の内容は、「前兆」に限らず他の表示態様であっても同様である。
「表示態様」の図中右隣の「大当り信頼度」は、アイコンの表示態様ごとの大当りになる可能性の高低を示している。本実施の形態では、識別番号1の「デフォルト」の表示態様の大当り信頼度が最も低くなるように設定されている。図17のテーブルの下向き矢印で示すように、識別番号が大きくなるに従い大当り信頼度が高くなるように設定されており、識別番号6の「家紋」の表示態様の大当り信頼度が最も高くなるように設定されている。当該大当り信頼度は100%であってもよいし、100%より低くてもよい。逆に、大当り信頼度が0%の表示態様を備えていてもよい。また、大当り信頼度とは別に、いわゆる「レバ確(大当りになれば確変確定。大当りになるか否かは定められていない)」のようなステータスが表示態様毎に定められていてもよい。
また、本実施例では、表示される頻度が最も高い「デフォルト」の大当り信頼度が最も低くなるように設定されているが、例えば、表示頻度が「デフォルト」よりも低いにも関わらず、大当り信頼度が「デフォルト」よりも低い表示態様を備えていてもよい。
また、本実施例では、特図1と特図2のアイコンの表示態様を共通としているがこれに限らず、例えば、一方の特図専用の表示態様を有していてもよい。
また、大当り信頼度が100%の表示態様を備えつつ、発生した大当りが確変大当りの場合にのみ表示されるように設定してもよい。確変の発生に限らず、遊技状態の変化や遊技者への利益などに応じた表示態様を備えていてもよい。特に遊技者にとって有利なものに限らず、遊技者にとって不利なものと対応した表示態様が備えられていてもよい。
「大当り信頼度」の図中右隣の「表示頻度」は、表示態様ごとの表示頻度を示している。本実施の形態では、識別番号6の「家紋」の表示態様の表示頻度が最も低くなるように設定されている。図17のテーブルの上向き矢印で示すように、識別番号が小さくなるに従い表示頻度が高くなるように設定されており、識別番号1の「デフォルト」の表示態様の表示頻度が最も高くなるように設定されている。
次に図18を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の変更アニメーションの種別について説明する。図18は、変更アニメーションの種別の一覧を示すテーブルである。図18に示すテーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。図18に示すテーブルは、第1副制御部演出制御処理の先読み結果に応じた先読み予告の実行を設定する処理(ステップS803)において用いられる。
図18に示す変更アニメーションは、アイコンによる先読み予告や当該変動予告の表示態様を変更させる場合に実行されるアニメーションである。図18に示すテーブルは、左列から「種別番号」、「表示態様」、「最少変更数」、「最大変更数」、「実行確率」、「昇格信頼度」、「態様変更時の平均昇格数」、「尺」の各項目で構成されている。
図中左列の「種別番号」は、変更アニメーションを種別するための番号を示している。本実施の形態では、変更アニメーションは、種別番号1〜8の8種類に大別されている。「種別番号」の図中右隣の「表示態様」は、変更アニメーションの画像(以下、「変更アニメーション」と表記する場合がある。)の表示態様を示している。「表示態様」の図中右隣の「最少変更数」は、変更アニメーションが実行されることにより表示態様が変更されるアイコンの最少数を示している。「最少変更数」の図中右隣の「最大変更数」は、変更アニメーションが実行されることにより表示態様が変更されるアイコンの最大数を示している。つまり、変更アニメーションが実行されると「最少変更数」から「最大変更数」の範囲内の数のアイコンで表示態様が変更される。「最大変更数」の図中右隣の「実行確率」は、各変更アニメーションが実行される確率を示している。「実行確率」の図中右隣の「昇格信頼度(%)」は、変更アニメーションが実行される際のアイコンの表示態様が昇格することに関する信頼度を示している。「昇格信頼度(%)」の図中右隣の「態様変更時の平均昇格数」は、アイコンの表示態様が変更される際に昇格する平均昇格数(例えば、「青」から「家紋」にアイコンの表示態様が変更されるときは、「青」から「緑」と「赤」を越えて「家紋」へとアイコンの表示態様が変更されるので、昇格数は3である。)を示している。「態様変更時の平均昇格数」の図中右隣の「尺(msec)」は、変更アニメーションの実行所要時間を示している。
次に、種別番号1の変更アニメーションについて説明する。種別番号1の変更アニメーションでは、表示態様A−1が設定されている。表示態様A−1は、刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現われた将軍吉宗の絵柄のキャラクタ画像(以下、「吉宗」と表記する。)801が、表示領域内に表示されている全てのアイコンを順次切りつけると、いくつかのアイコンの表示態様が変更され得る表示態様である(以下、「成功パターン」と表記する場合がある。)。「最少変更数」は、0が設定されており、「最大変更数」は、4が設定されている。「実行確率」については、種別番号2〜8の各変更アニメーションの「実行確率」を含めて後程詳述する。「昇格信頼度(%)」は、20%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、1.5に設定されている。「尺(msec)」は、5000msecに設定されている。なお、種別番号1の変更アニメーションは表示態様が同じA−1であっても、変更するアイコンの数や「尺」を異ならせることにより、それぞれ異なる別個の変更アニメーションとなる。種別番号2〜8の変更アニメーションについても同様である。本実施の形態では、変更アニメーションの実行により、アイコンの表示態様の大当り信頼度が昇格され得る場合を例に挙げているが、大当り信頼度を降格させる表示態様の変更がなされてもよい。
次に、種別番号2の変更アニメーションについて説明する。種別番号2の変更アニメーションでは、種別番号1の変更アニメーションと同様に表示態様A−1が設定されている。「最少変更数」は、0が設定されおり、「最大変更数」は、4が設定されている。「昇格信頼度(%)」は、40%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、2.5に設定されている。「尺(msec)」は、5500msecに設定されている。本実施の形態では、種別番号2の変更アニメーションと種別番号1の変更アニメーションは同様の表示態様A−1が設定されており、「実行確率」、「昇格信頼度(%)」、「態様変更時の平均昇格数」および「尺」については、種別番号2の変更アニメーションと種別番号1の変更アニメーションでは、それぞれ異なる数値または条件が設定されている。しかし、種別番号2の変更アニメーションの「実行確率」、「昇格信頼度(%)」、「態様変更時の平均昇格数」および「尺」の全てが種別番号1の変更アニメーションの「実行確率」、「昇格信頼度(%)」、「態様変更時の平均昇格数」および「尺」と異なるように設定されなくてもよい。例えば、種別番号2の変更アニメーションの「尺」を種別番号1の変更アニメーションと同様に5000msecに設定してもよい。
次に、種別番号3の変更アニメーションについて説明する。種別番号3の変更アニメーションでは、表示態様A−2が設定されている。表示態様A−2は、刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現れた吉宗801が、表示されている全てのアイコンを順次切りつけたものの、全てのアイコンの表示態様が変更されない表示態様である(以下、「失敗パターン」と表記する場合がある。)。本実施の形態では、表示態様A−2は、全てのアイコンの表示態様が変更されない失敗パターンであるため、「最少変更数」と「最大変更数」は、ともに0が設定されており、「昇格信頼度(%)」は、0%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、0に設定されている。また、「尺(msec)」は、4800msecに設定されている。本実施の形態では、種別番号1と2の表示態様A−1(成功パターン)の尺(それぞれ5000msecと5500msec)と種別番号3の表示態様A−2(失敗パターン)の尺(4800msec)を異ならせて設定している場合を例に挙げているが、成功パターンの尺と失敗パターンの尺を同一に設定してもよい。
次に、種別番号4の変更アニメーションについて説明する。種別番号4の変更アニメーションでは、表示態様B−1が設定されている。表示態様B−1は、装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方から現れて徐々に降下する吉宗801がいずれか1つのアイコンと接触すると、当該アイコンの表示態様が変更される表示態様である。本実施の形態では、徐々に降下する吉宗801が、必ずいずれか1つのアイコンに接触し、当該アイコンの表示態様は必ず変更されるので、「最少変更数」と「最大変更数」は、ともに1が設定されており、「昇格信頼度(%)」は、100%に設定されている。また、「態様変更時の平均昇格数」は、「3.5」に設定されており、「尺(msec)」は、4800msecに設定されている。
次に、種別番号5の変更アニメーションについて説明する。種別番号5の変更アニメーションでは、表示態様C−1が設定されている。表示態様C−1は、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現れた吉宗801、または爺の絵柄のキャラクタ画像(以下、「爺」と表記する場合がある。)813が、アイコンに向かって千両箱を投げつけると、当該千両箱がアイコンと接触し、当該アイコンの表示態様が変更され得る表示態様である(以下、「成功パターン」と表記する場合がある。)。「最少変更数」は、0が設定されおり、「最大変更数」は、2が設定されている。「昇格信頼度(%)」は、40%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、1に設定されている。「尺(msec)」は、3500msecに設定されている。
次に、種別番号6の変更アニメーションについて説明する。種別番号6の変更アニメーションでは、表示態様C−2が設定されている。表示態様C−2は、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から吉宗801がアイコンに向かって千両箱を投げつけたものの、当該千両箱がアイコンに接触することはなく、全てのアイコンの表示態様が変更されない表示態様である(以下、「失敗パターン」と表記する場合がある。)。本実施の形態では、表示態様C−2は、全てのアイコンの表示態様が変更されない失敗パターンであるため、「最少変更数」と「最大変更数」は、ともに0が設定されており、「昇格信頼度(%)」は、0%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、0に設定されている。「尺(msec)」は、3500msecに設定されている。本実施の形態では、種別番号5の表示態様C−1(成功パターン)の尺(3500msec)と種別番号6の表示態様C−2(失敗パターン)の尺(3500msec)を同一に設定した場合を例に挙げているが、成功パターンの尺と失敗パターンの尺を異ならせて設定してもよい。
次に、種別番号7の変更アニメーションについて説明する。種別番号7の変更アニメーションでは、表示態様Dが設定されている。表示態様Dは、装飾図柄表示装置208の表示領域内の右手側からアイコンに向かって飛んできた爆弾817が爆発し、いくつかのアイコンの表示態様が変更され得る表示態様である。「最少変更数」は、0が設定されており、「最大変更数」は、5が設定されている。「昇格信頼度(%)」は、20%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、0.5に設定されている。「尺(msec)」は、1500msecに設定されている。
種別番号1〜7および「最大変更数」が4の種別番号8の変更アニメーションは、特図2優先変動による特図変動遊技が行われる際に実行されるように設定されている。種別番号1〜6および当該種別番号8の変更アニメーションの「最大変更数」は4であるので、種別番号1〜6および当該種別番号8の変更アニメーションが実行されることにより保留アイコンと変動アイコンと合わせて最大4つのアイコンの表示態様を変更させることができる。また、種別番号7の変更アニメーションの「最大変更数」は5が設定されているので、種別番号7の変更アニメーションが実行されることにより保留アイコンと変動アイコンと合わせて最大5つのアイコン、すなわち全ての保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様を変更させることができる場合がある。
さらに、種別番号8の変更アニメーションについて説明する。種別番号8の変更アニメーションでは、表示態様Eが設定されている。表示態様Eは、飾図柄表示装置208の表示領域内に表示されているアイコンがチャンスボタン136の画像に変化したことを視認した遊技者がチャンスボタン136を押下することを契機としてアイコンの表示態様が変更され得る表示態様である。「最少変更数」は、0が設定されており、「最大変更数」は、4または8が設定されている。「昇格信頼度(%)」は、80%に設定されており、「態様変更時の平均昇格数」は、1に設定されている。「尺(msec)」は、2000msecに設定されている。上述のように種別番号8の変更アニメーションの「最大変更数」は4または8が設定されている。従って、種別番号8の変更アニメーションは、「最大変更数」が4である特図2優先変動による特図変動遊技が行われる際に実行されるよう設定されているほか、「最大変更数」が8である始動口入賞順変動による特図変動遊技が行われる際に実行されるよう設定されている。
次に、「実行確率」について説明する。「実行確率」は、特図2優先変動による特図変動遊技が行われる際の種別番号1〜8の変更アニメーションが実行される確率を示している。本実施の形態では、種別番号1〜8のいずれかが実行されるにあたり、まず、RAM408に設けた種別番号実行抽選用第1乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406に格納してある種別番号実行抽選第1テーブルを用いて種別番号1〜3の組(以下「A組」と表記する。)または種別番号4〜8の組(以下、「B組」と表記する。)のいずれの組を当選させるかについて判定を行う。A組が当選する確率とB組が当選する確率は、例えばともに1/2である。A組が当選した場合は、RAM408に設けた種別番号実行抽選用第2乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406に格納してある種別番号実行抽選第2テーブルを用いてさらに抽選を行い、種別番号1、種別番号2または種別番号3のいずれの変更アニメーションを実行するかについて判定を行う。当該抽選は、種別番号1の変更アニメーションが実行される確率が「中」となるように設定されており、種別番号2の変更アニメーションが実行される確率が「低」となるように設定されており、種別番号3の変更アニメーションが実行される確率が「高」となるように設定されている。また、B組が当選した場合も、RAM408に設けた種別番号実行抽選用第3乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406に格納してある種別番号実行抽選第3テーブルを用いてさらに抽選を行い、種別番号4〜8のいずれの種別番号の変更アニメーションを実行するかについて判定を行う。各種別番号4〜8の変更アニメーションが当選する確率は、例えばそれぞれ同率になるように設定されている。この場合、各種別番号4〜8の変更アニメーションが実行される確率は、それぞれ1/2×1/5=1/10である。なお、本実施の形態においては、種別番号1〜3の変更アニメーションの実行確率に高低が設定されていることを特に示すために、種別番号1の変更アニメーションの実行確率を「中」、種別番号2の変更アニメーションの実行確率を「低」、種別番号3の変更アニメーションの実行確率を「高」と示し、種別番号4〜8の変更アニメーションの実行確率を「−」で示している。また、特図変動遊技が始動口入賞順変動による変動遊技である情報を第1副制御部400が主制御部300から受信した場合は、種別番号実行抽選が行われることなく、必ず種別番号8の変更アニメーションが実行される。
なお、上記「最少変更数」、「最大変更数」、「昇格信頼度(%)」、「態様変更時の平均昇格数」および「尺」で挙げた数値はあくまで例示であり、異なる数値を設定してもよい。また、本実施例においては、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様を変更する場合には、上述の変更アニメーションやアイコン変化アニメーションを表示しているが、これに限らず、例えばアニメーションの表示なしにアイコンの表示態様を変更させる場合があってもよい。また、変化させるのではなく、開始時点で、表示態様が「デフォルト」とは異なるアイコンを表示してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される変更アニメーションの演出の具体例について図19乃至図32を用いて説明する。
(実施例1−1)
図19は、本実施の形態の実施例1−1による種別番号1の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図19および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図19および後述する各図では、装飾図柄表示装置208、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図19および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略している。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域711である。変動アイコン表示領域711では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動予告)することが可能である。変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域713に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域711の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域713である。保留アイコン表示領域713では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域713では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能である。さらに図14および図17に示すように、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本実施例の保留アイコン表示領域713は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留1に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留2〜4に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本実施例では、保留アイコン表示領域713の第1〜第4領域にそれぞれ数字1〜4が表示されており、表示された数字によって第1〜第4領域の位置が明示されているが、第1〜第4領域の位置の明示は省略してもよい。また本実施例の保留アイコン表示領域713では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示してもよい。
図19(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図19(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図19(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。なお、本例では、保留アイコン713b〜713dが等速で動いているが、これに限らず、例えば保留アイコン713bの移動が完了するまで713cおよび713dを動作させずに、移動が完了次第順次移動させるように表示していてもよい。
図19(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号1の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号1の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号1の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は1であり、また、保留順位が2番目である第2領域の保留アイコン713cが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号1の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションが実行されている場合には当該変更アニメーションと連動するが、変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、まず、保留アイコン713cの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「前兆」に変化させ、次いで「青」に変化させるようにしている。
図19(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、アイコン変化アニメーションが実行されて、保留アイコン713cの表示態様を「デフォルト」から「前兆」に変更した先読み予告がされている。なお、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様は「デフォルト」のままである。
図19(d)は、種別番号1の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号1では、図18を用いて説明したように、表示態様A−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側に刀を構えて現れる吉宗801が表示されている。また、保留アイコン713cの表示態様は「前兆」であり、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続されている。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号1の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号1の変更アニメーションを開始させてもよい。
図19(e)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側に進みながら、保留アイコン表示領域713の第3領域に表示されている保留アイコン713dを切りつけた状態を示している。また、保留アイコン713cの表示態様は「前兆」であり、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続されている。
図19(f)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、第2領域に表示されている保留アイコン713cを切りつけた後、第1領域に表示されている保留アイコン713bを切りつけようとしている状態を示している。また、切りつけられた保留アイコン713dにほぼ水平方向に直線状に切れ目が入るアイコン変化アニメーションが実行されている。
図19(g)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、変動アイコン表示領域711に表示されている変動アイコン710を切りつけた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに保留アイコン713bおよび713cにもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図19(h)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンを切り終えた吉宗801が、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側で刀を構えて立ち止まっている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに変動アイコン710にもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図19(i)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左端から右方向に振り向いた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、切れ目の入った保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンが、切れ目を境に左右にずれている表示態様で示されている。
図19(j)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、刀を鞘に納めた吉宗801が正面を向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、表示態様が「前兆」の保留アイコン713cが2つにパカっと割れて、表示態様が「青」の保留アイコン713cがポコっと現れた状態を示している。また、変動アイコン710、保留アイコン713bおよび713dは、左右のずれが消滅し元の切れ目のある「デフォルト」の表示態様に戻った状態を示している。本実施例では、アイコンの先読み予告が変更される表示態様を、保留アイコン713cが2つに割れて、中から異なる表示態様の新たな保留アイコン713cが現れる演出で示しているが、これに限定されるものではない。
図19(k)は、種別番号1の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側へ去って行く状態を示している。また、第2領域に表示態様が「青」の保留アイコン713cが表示されて、変動アイコン710、保留アイコン713bおよび713dの切れ目が消滅し、アイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、変更アニメーションが開始された時点で特定の保留アイコンに遊技者を注目させずに、表示されている保留アイコン全てに大当り信頼度の高い表示態様に変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、一の保留アイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数の保留アイコンの表示態様が変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種類の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。例えば、保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一のアニメーションで表示態様を変更することができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(実施例1−2)
図20は、本実施の形態の実施例1−2による種別番号1の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図20(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図20(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図20(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図20(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号1の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号1の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号1の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は2であり、保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bと保留順位が3番目である第3領域の保留アイコン713dが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号1の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「緑」に変化させるようにしており、また、保留アイコン713cの表示態様を「デフォルト」から「赤」に変化させると見せつつも「デフォルト」から変化しないようにしており、また、保留アイコン713dの表示態様を「デフォルト」から「青」に変化させるようにしている。
図20(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図20(d)は、種別番号1の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号1では、図18を用いて説明したように、表示態様A−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側に刀を構えて現れる吉宗801が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号1の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号1の変更アニメーションを開始させてもよい。
図20(e)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側に進みながら、保留アイコン表示領域713の第3領域に表示されている保留アイコン713dを切りつけた状態を示している。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。
図20(f)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、第2領域に表示されている保留アイコン713cを切りつけた後、第1領域に表示されている保留アイコン713bを切りつけようとしている状態を示している。また、切りつけられた保留アイコン713dにほぼ水平方向に直線状に切れ目が入るアイコン変化アニメーションが実行されている。
図20(g)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、変動アイコン表示領域711に表示されている変動アイコン710を切りつけた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに保留アイコン713bおよび713cにもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図20(h)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンを切り終えた吉宗801が、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側で刀を構えて立ち止まっている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに変動アイコン710にもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図20(i)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左端から右方向に振り向いた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、切れ目の入った保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンが切れ目を境に上部が右にずれ、当該アイコンがずれて空いた所から先読み予告としての表示の一部が見えている状態を示している。本例では、保留アイコン713bの先読み予告の表示の一部として「緑」、保留アイコン713cの先読み予告の表示の一部として「赤」、保留アイコンdの先読み予告の表示の一部として「青」、変動アイコン710の先読み予告の表示の一部として「デフォルト」が表示されている。このように、先読み予告としての表示の一部を見せることで遊技者の期待感を煽ってもよい。
図20(j)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、刀を鞘に納めた吉宗801が正面を向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、表示態様が「デフォルト」の保留アイコン713bが2つに割れて、表示態様が「緑」の保留アイコン713bの全体が見える状態を示している。さらに、表示態様が「デフォルト」の保留アイコン713dが2つに割れて、表示態様が「青」の保留アイコン713dの全体が見える状態を示している。また、保留アイコン713cと変動アイコン710は、アイコンが2つに割れることなく、元の切れ目のある「デフォルト」の表示態様に戻った状態が表示されている。本実施例では、アイコンの先読み予告が変更される表示態様を、アイコンが切れ目を境に右にずれて空いた所から先読み予告としての表示の一部が見えている演出で示しているが、先読み予告の表示の表示態様は、これに限定されるものではない。
図20(k)は、種別番号1の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側へ去って行く状態を示している。また、図20(k)は、第1領域に表示態様が「緑」の保留アイコン713bが表示され、第3領域に表示態様が「青」の保留アイコン713dが表示されており、また、変動アイコン710、保留アイコン713bの切れ目が消滅し、アイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本例で実行される変更アニメーションの表示態様(図20(d)〜(k))は、上述の(実施例1−1)で実行される変更アニメーション(図19(d)〜(k))と同一の表示態様である。また、本例で実行される変更アニメーションと上述の(実施例1−1)で実行される変更アニメーションは、尺も同一である。しかし、表示態様が変化されるアイコンの数が異なるので、本例で実行される変更アニメーションと上述の(実施例1−1)で実行される変更アニメーションは、異なる変更アニメーションである。
図20(i)〜(k)に示すように、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示される保留アイコン713bよりも第3領域に表示される保留アイコン713dの方が、大当り信頼度が低い表示態様に変更されるように設定されている。このように、第1領域または第2領域に表示される保留アイコンのように、第3領域または第4領域に表示される保留アイコンよりも特図変動遊技が開始されるまでにかかる時間が短い保留アイコンの方が、大当り信頼度の高い表示態様に変更され易い。例えば、第1領域または第2領域に表示される保留アイコンが「デフォルト」から「赤」または「緑」に変更され易いのに対し、第3領域または第4領域に表示される保留アイコンは「デフォルト」から「青」に変更される可能性、または「デフォルト」のままである可能性が高い。このようにすることで、遊技者に大当り信頼度の高い保留アイコンに変更されるかも知れないという期待感を持続させることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、変更アニメーションが開始された時点で特定の保留アイコンに遊技者を注目させずに、表示されている保留アイコン全てに大当り信頼度の高い表示態様に変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、一の保留アイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数の保留アイコンの表示態様が変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種類の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。例えば、保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一のアニメーションで表示態様を変更することができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一の変更アニメーションの実行により、0から複数のアイコンの表示態様を変更させることができるため、表示態様を変更するアイコンの数毎に変更アニメーションを持たなくてもよいので、設計を簡単にすることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、複数のアニメーションの尺を同じにしておくことで、尺の違いによって、他の表示や演出等に与える影響を考える必要が無くなるため、設計がラクにすることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、全く同じアニメーションが実行されているにも関わらず、表示態様が変化するアイコンの数が異なる場合があることで、該アニメーションの実行時点で遊技者に表示態様が変化するであろうアイコンの数を確実に特定させないことができる場合がある。
(実施例1−3)
図21は、本実施の形態の実施例1−3による種別番号1の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図21(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図21(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図21(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図21(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号3の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号3の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号3の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は0が選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号3の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「緑」に変化させると見せつつも「デフォルト」から変化しないようにしており、また、保留アイコン713dの表示態様を「デフォルト」から「青」に変化させると見せつつも「デフォルト」から変化しないようにしている。
図21(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図21(d)は、種別番号3の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号3では、図18を用いて説明したように、表示態様A−2が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側に刀を構えて現れる吉宗801が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号3の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号3の変更アニメーションを開始させてもよい。
図21(e)は、種別番号3の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側に進みながら、保留アイコン表示領域713の第3領域に表示されている保留アイコン713dを切りつけた状態を示している。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。
図21(f)は、種別番号3の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、第2領域に表示されている保留アイコン713cを切りつけた後、第1領域に表示されている保留アイコン713bを切りつけようとしている状態を示している。また、切りつけられた保留アイコン713dにほぼ水平方向に直線状に切れ目が入るアイコン変化アニメーションが実行されている。
図21(g)は、種別番号3の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、変動アイコン表示領域711に表示されている変動アイコン710を切りつけた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに保留アイコン713bおよび713cにもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図21(h)は、種別番号3の変更アニメーションが実行中であり、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンを切り終えた吉宗801が、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側で刀を構えて立ち止まっている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに変動アイコン710にもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図21(i)は、種別番号3の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左端から右方向に振り向いた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、切れ目の入った保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンが切れ目を境に上部が右にずれ、当該アイコンがずれて空いた所から先読み予告としての表示の一部が見えている状態を示している。本例では、保留アイコン713bの先読み予告の表示の一部として「緑」、保留アイコン713cと変動アイコン710の先読み予告の表示の一部として「デフォルト」、保留アイコンdの先読み予告の表示の一部として「青」が表示されている。このように、先読み予告としての表示の一部を見せることで遊技者の期待感を煽ってもよい。
図21(j)は、種別番号3の変更アニメーションが実行中であり、刀を鞘に納めた吉宗801が正面を向いて泣き出しそうな顔をしている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710が、元の切れ目のある「デフォルト」の表示態様に戻った状態が表示されている。本例のように、表示態様が変更されたアイコンの数によって変更アニメーションの一部の表示態様(例えば、吉宗の表情)を異ならせてもよい。また、本実施例では、アイコンの先読み予告が変更され得る表示態様を、アイコンが切れ目を境に右にずれて空いた所から先読み予告としての表示の一部が見えている演出で示しているが、先読み予告の表示の表示態様は、これに限定されるものではない。
図21(k)は、種別番号3の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801がガッッカリした顔をして背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側へ去って行く状態を示している。また、図21(k)は、保留アイコン713b〜713および変動アイコン710の切れ目が消滅し、アイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本例で実行される変更アニメーションの表示態様(図21(d)〜(k))のうち図21(d)〜(i)は、上述の(実施例1−1)で実行される変更アニメーション(図19(d)〜(k))のうちの図19(d)〜(i)と同一の表示態様であり、また上述の(実施例1−2)で実行される変更アニメーション(図20(d)〜(k))のうちの図20(d)〜(i)と同一の表示態様である。また、本例で実行される変更アニメーションの尺と上述の(実施例1−1)または(実施例1−2)で実行される変更アニメーションの尺を同一にしてもよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、変更アニメーションが開始された時点で特定の保留アイコンに遊技者を注目させずに、表示されている保留アイコン全てに大当り信頼度の高い表示態様に変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、一の保留アイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数の保留アイコンの表示態様が変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種類の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。例えば、保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一のアニメーションで表示態様を変更することができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一の変更アニメーションの実行により、0から複数のアイコンの表示態様を変更させることができるため、表示態様を変更するアイコンの数毎に変更アニメーションを持たなくてもよいので、設計を簡単にすることができる場合がある。
(実施例1−4)
図22は、本実施の形態の実施例1−4による種別番号2の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図22(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図22(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図22(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図22(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号2の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号2の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号2の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は2であり、保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bと保留順位が3番目である第3領域の保留アイコン713dが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号2の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「青」に変化させるようにしており、また、保留アイコン713cの表示態様を「デフォルト」から「赤」に変化させると見せつつも「デフォルト」から変化しないようにしており、また、保留アイコン713dの表示態様を「デフォルト」から「緑」に変化させると見せつつ「赤」に変化させるようにしている。
図22(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図22(d)は、種別番号2の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号2では、図18を用いて説明したように、表示態様A−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側に刀を構えて現れる吉宗801が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号2の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号2の変更アニメーションを開始させてもよい。
図22(e)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側に進みながら、保留アイコン表示領域713の第3領域に表示されている保留アイコン713dを切りつけた状態を示している。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。
図22(f)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、第2領域に表示されている保留アイコン713cを切りつけた後、第1領域に表示されている保留アイコン713bを切りつけようとしている状態を示している。また、切りつけられた保留アイコン713dにほぼ水平方向に直線状に切れ目が入るアイコン変化アニメーションが実行されている。
図22(g)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、変動アイコン表示領域711に表示されている変動アイコン710を切りつけた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに保留アイコン713bおよび713cにもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図22(h)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンを切り終えた吉宗801が、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側で刀を構えて立ち止まっている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、さらに変動アイコン710にもほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。
図22(i)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左端から右方向に振り向いた状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、切れ目の入った保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンが切れ目を境に上部が右にずれ、当該アイコンがずれて空いた所から先読み予告としての表示の一部が見えている状態を示している。本例では、保留アイコン713bの先読み予告の表示の一部として「青」、保留アイコン713cの先読み予告の表示の一部として「赤」、保留アイコンdの先読み予告の表示の一部として「緑」、変動アイコン710の先読み予告の表示の一部として「デフォルト」が表示されている。このように、先読み予告としての表示の一部を見せることで遊技者の期待感を煽ってもよい。
図22(j)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、刀を鞘に納めた吉宗801が正面を向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、表示態様が「デフォルト」の保留アイコン713bが2つに割れて、表示態様が「青」の保留アイコン713bの全体が見える状態を示している。さらに、表示態様が「デフォルト」の保留アイコン713dが2つに割れて、表示態様が「緑」の保留アイコン713dの全体が見える状態を示している。また、保留アイコン713cと変動アイコン710は、アイコンが2つに割れることなく、元の切れ目のある「デフォルト」の表示態様に戻った状態が表示されている。本実施例では、アイコンの先読み予告が変更される表示態様を、アイコンが切れ目を境に右にずれて空いた所から先読み予告としての表示の一部が見えている演出で示しているが、先読み予告の表示の表示態様は、これに限定されるものではない。
図22(k)は、種別番号2の変更アニメーションが実行中であり、図22(j)に引き続いて、刀を鞘に納めた吉宗801が正面を向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、アイコン変化アニメーションも実行中であり、表示態様が「緑」の保留アイコン713dがさらに2つに割れて、表示態様が「赤」の保留アイコン713dの全体が見える状態を示している。
図22(l)は、種別番号2の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側へ去って行く状態を示している。また、図22(l)は、第1領域に表示態様が「青」の保留アイコン713bが表示され、第3領域に表示態様が「赤」の保留アイコン713dが表示されており、また、変動アイコン710、保留アイコン713cの切れ目が消滅し、アイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本例で実行される変更アニメーションでは、2段階に亘って段階的に保留アイコン713dの表示態様を変化させるので、1段階でアイコンの表示態様を変化させる上述の(実施例1−1)や(実施例1−2)よりも尺が長くなる場合がある。また、本例で実行される変更アニメーションの表示態様(図22(d)〜(l))のうち図22(d)〜(j)は、上述の(実施例1−1)で実行される変更アニメーション(図19(d)〜(k))のうちの図19(d)〜(j)と同一の表示態様であり、また上述の(実施例1−2)で実行される変更アニメーション(図20(d)〜(k))のうちの図20(d)〜(j)と同一の表示態様である。また、本例で実行される変更アニメーションの表示態様(図22(d)〜(l))のうち図22(d)〜(i)は、上述の(実施例1−3)で実行される変更アニメーション(図21(d)〜(k))のうちの図19(d)〜(i)と同一の表示態様である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、変更アニメーションが開始された時点で特定の保留アイコンに遊技者を注目させずに、表示されている保留アイコン全てに大当り信頼度の高い表示態様に変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、一の保留アイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数の保留アイコンの表示態様が変更されるかも知れないという期待感を持たせることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種類の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。例えば、保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一のアニメーションで表示態様を変更することができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一の変更アニメーションの実行により、0から複数のアイコンの表示態様を変更させることができるため、表示態様を変更するアイコンの数毎に変更アニメーションを持たなくてもよいので、設計を簡単にすることができる場合がある。
(実施例2)
図23は、本実施の形態の実施例2による種別番号4の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図23(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図23(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図23(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図23(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号4の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号4の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号4の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は1であり保留順位が2番目である第2領域の保留アイコン713cが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号4の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「家紋」に変化させるようにしている。
図23(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図23(d)は、種別番号4の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号4では、図18を用いて説明したように、表示態様B−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方から現れて徐々に降下する吉宗801が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。なお、本実施例では、種別番号4の変更アニメーションの開始と同時に、表示態様が変更される可能性の高いアイコンを遊技者が特定・注目することができるように、保留アイコン713bの直上に「注目」の文字が表記された矢印の画像を表示しているが、これに限定されるものではなく、他の画像を表示してもよし、画像自体を表示しなくてもよい。また、遊技者にアイコンを特定・注目させておきながら、特定・注目させたアイコンとは異なるアイコンに吉宗801が降下して接触し、当該アイコンの表示態様を変更させてもよい。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号4の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号4の変更アニメーションを開始させてもよい。
図23(e)は、種別番号4の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方からさらに降下している状態が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図23(f)は、種別番号4の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方からさらに降下し、上記の矢印の画像に少し被った位置にいる状態が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図23(g)は、種別番号4の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方からさらに降下し、保留アイコン713c(不図示)に降下して接触し、保留アイコン713cおよびその周辺を覆うエフェクトの画像(以下、「エフェクト」と表記する。)803が出現した状態が表示されている。図23(g)は、エフェクト803により保留アイコン713cが視認できない状態を示している。保留アイコン713cまた、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図23(h)は、種別番号4の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が保留アイコン713cから装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手方向へ飛び跳ねている状態を示している。また、変更アニメーションのエフェクト803の透過率が上昇し、実行中のアイコン変化アニメーションでは、エフェクト803により隠されていた保留アイコン713cが視認できる状態になりつつある状態が表示されている。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様は「デフォルト」に維持されている。
図23(i)は、種別番号4の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左端に着地した状態が表示され、また、エフェクト803の透過率がさらに上昇している。アイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様が「家紋」に変化したことが辛うじて確認できる状態が表示され、また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」である状態が継続している。
図23(j)は、種別番号4の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が正面を向いて得意気な笑みを浮かべている状態が表示され、また、エフェクト803の透過率がさらに上昇している。アイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様が「家紋」に変化したことがはっきりと確認できる状態が表示され、また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」である状態が継続している。
図23(k)は、種別番号4の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側へ去って行く状態を示している。また、第2領域に表示態様が「家紋」の保留アイコン713cが表示され、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、変更アニメーションが開始された時点で、表示態様が変更される可能性の高いアイコンに遊技者を注目させることができる場合がある。本実施例によるパチンコ機100によれば、遊技者が注目すべきアイコンを特定することができるため、遊技者の期待感を無駄に煽らずに済む場合がある。
(実施例3−1)
図24は、本実施の形態の実施例3−1による種別番号5の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図24(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図24(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図24(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図24(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号5の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号5の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号5の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は1であり保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号5の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「赤」に変化させるようにしている。
図24(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。特図1変動遊技の実行中に、特図1始動口230に球が入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218の左から4番目のLEDを点灯させて、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示され、保留アイコン713eは第4領域に表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図24(d)は、種別番号5の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号5では、図18を用いて説明したように、表示態様C−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現れる吉宗801の左半身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号5の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号5の変更アニメーションを開始させてもよい。
図24(e)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から千両箱の画像(以下、「千両箱」と表記する。)805、806を担いで現れる吉宗801の全身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図24(f)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から2つの千両箱805、806を投げつけ、千両箱805、806が2つとも保留アイコン713bに当る直前の状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。表示態様が変更されるアイコンの数が異なると、千両箱805、806の飛翔の軌跡も異なる場合があるため、千両箱805、806の背面に表示された画像(例えば背景)の視認性が変更アニメーション毎に異なっていてもよい。また、表示態様が変更されるアイコンの数が異なる場合に、複数の変更アニメーションで共通する表示態様(例えば、吉宗が千両箱を投げる表示態様)と、相違する表示態様(例えば、千両箱の数や千両箱の飛翔の軌跡)の両方が含まれていてもよい。すなわち、表示態様が変更されるアイコンの数が異なるからといって、表示内容の全てが相違する必要はなく、少なくとも一部の表示が相違していればよい。
図24(g)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が投げつけた千両箱805、806が2つとも保留アイコン713bに当り、保留アイコン713bおよびその周辺を覆うエフェクト807が出現した状態が表示されている。図24(g)は、エフェクト807により、保留アイコン713bが視認できない状態を示している。また、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図24(h)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が正面を振り向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、変更アニメーションのエフェクト807の透過率が上昇し、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「赤」に変化したことが明確に確認できる状態が表示されている。また、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様は「デフォルト」に維持されている。なお、本実施例は、表示態様が「デフォルト」から「前兆」、「青」、「緑」を越えて「赤」といった4段階に亘って変化した状態を示している。このように、1つのアイコンに対し複数の千両箱が当る場合の方が、1つのアイコンに対し1つの千両箱が当る場合よりも、アイコンの表示態様が多くの段階に亘って変化し易い。
図24(i)は、種別番号5の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側へ去って行く状態を示している。また、第1領域に表示態様が「赤」の保留アイコン713bが表示され、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、アイコンの表示態様を変更する数毎に変更アニメーションの表示態様を変更することで、当該変更アニメーションの表示が開始された時点で、当該変更アニメーションの表示により表態様が変更される可能性のあるアイコンの数を特定することが可能となる場合がある。これにより、遊技者が注目すべきアイコンの数が特定されるため、遊技者の期待感を無駄に煽らずにすむ場合がある。このような多彩な態様で変更アニメーションの表示を行うことで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(実施例3−2)
図25は、本実施の形態の実施例3−2による種別番号5の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図25(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図25(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図25(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図25(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号5の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号5の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号5の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は2であり保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bと保留順位が3番目である第3領域の保留アイコン713dが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号5の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「青」に変化させるようにしており、保留アイコン713dの表示態様を「デフォルト」から「緑」に変化させるようにしている。
図25(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。特図1変動遊技の実行中に、特図1始動口230に球が入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218の左から4番目のLEDを点灯させて、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示され、保留アイコン713eは第4領域に表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図25(d)は、種別番号5の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号5では、図18を用いて説明したように、表示態様C−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現れる吉宗801の左半身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号5の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号5の変更アニメーションを開始させてもよい。
図25(e)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から千両箱805、806を担いで現れる吉宗801の全身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図25(f)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から2つの千両箱805、806を投げつけ、千両箱805が保留アイコン713bに、また千両箱806が保留アイコン713dに当る直前の状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。表示態様が変更されるアイコンの数が異なると、千両箱805、806の飛翔の軌跡も異なる場合があるため、千両箱805、806の背面に表示された画像(例えば背景)の視認性が変更アニメーション毎に異なっていてもよい。また、表示態様が変更されるアイコンの数が異なる場合に、複数の変更アニメーションで共通する表示態様(例えば、吉宗801が千両箱805、806を投げる表示態様)と、相違する表示態様(例えば、千両箱の数や千両箱805、806の飛翔の軌跡)の両方が含まれていてもよい。すなわち、表示態様が変更されるアイコンの数が異なるからといって、表示内容の全てが相違する必要はなく、少なくとも一部の表示が相違していればよい。
図25(g)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が投げつけた千両箱805が保留アイコン713bに当って、保留アイコン713bおよびその周辺を覆うエフェクト809が出現した状態が表示されている。図25(g)は、エフェクト809によって、保留アイコン713bが視認できない状態を示している。また、図25(g)は、吉宗801が投げつけた千両箱806が保留アイコン713dに当って、保留アイコン713dおよびその周辺を覆うエフェクト811が出現した状態が表示されている。図25(g)は、エフェクト811によって、保留アイコン713dが視認できない状態を示している。また、保留アイコン713c、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図25(h)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が正面を振り向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、変更アニメーションのエフェクト809、811の透過率が上昇し、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「青」に変化したこと、および保留アイコン713dの表示態様が「緑」に変化したことが明確に確認できる状態が表示されている。また、保留アイコン713c、713eおよび変動アイコン710の表示態様は「デフォルト」に維持されている。なお、本例では、千両箱805、806が当った全ての保留アイコン713bと713dの表示態様を変化させたが、これに限定されるものではなく、千両箱805、806が当っても保留アイコン713bと713dの表示態様を変化させないパターンがあってもよい。また本例では、同じタイミングで千両箱805、806が当った複数の保留アイコン713bと713dを互いに異なる表示態様に変更させたが、これに限定されるものではなく、表示態様(大当り信頼度)を同一に揃えてもよい。また、エフェクト809、811で隠された保留アイコン713bと713dが再び視認可能となるタイミングは、複数の保留アイコン713bと713dでそれぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。
図25(i)は、種別番号5の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側へ去って行く状態を示している。また、第1領域に表示態様が「青」の保留アイコン713bが表示され、第3領域に表示態様が「緑」の保留アイコン713dが表示され、保留アイコン713c、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、アイコンの表示態様を変更する数毎に変更アニメーションの表示態様を変更することで、当該変更アニメーションの表示が開始された時点で、当該変更アニメーションの表示により表態様が変更される可能性のあるアイコンの数を特定することが可能となる場合がある。これにより、遊技者が注目すべきアイコンの数が特定されるため、遊技者の期待感を無駄に煽らずにすむ場合がある。このような多彩な態様で変更アニメーションの表示を行うことで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
また、本実施例においては、吉宗が投げた2つの千両箱が2つのアイコンそれぞれに接触し、接触したアイコンの両方の表示態様が変化しているが、これに限らず、例えば、複数の千両箱を投げつつ、そのうちの1つのみがアイコンと接触し、接触したアイコンの表示態様を変更させつつ、もう1つはどのアイコンとも接触しない場合があってもよい。また、複数の千両箱のそれぞれがアイコンに接触したものの、一方のアイコンは表示態様が変化し、他方のアイコンは表示態様が変化しない場合があってもよい。
(実施例3−3)
図26は、本実施の形態の実施例3−3による種別番号6の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図26(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図26(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図26(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図26(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号6の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号6の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号6の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は0が選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号6の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。
図26(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。特図1変動遊技の実行中に、特図1始動口230に球が入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218の左から4番目のLEDを点灯させて、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示され、保留アイコン713eは第4領域に表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図26(d)は、種別番号6の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号6では、図18を用いて説明したように、表示態様C−2が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現れる吉宗801の左半身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号6の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号6の変更アニメーションを開始させてもよい。
図26(e)は、種別番号6の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から千両箱805、806を担いで現れる吉宗801の全身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図26(f)は、種別番号6の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から2つの千両箱805、806を投げつけ、千両箱805、806が2つとも保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710のいずれにも当らず、それぞれ異なる方向に飛んで行った状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本例のように、千両箱805、806が2つとも保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710のいずれにも当らず、いずれのアイコンの表示態様を変化させないパターンがあってもよい。
図26(g)は、種別番号6の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801がガッカリした顔をしている状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図26(h)は、種別番号6の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801がガッカリした顔をして、背中を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側へ去って行こうとしている状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図26(i)は、種別番号6の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側へ去って行く状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、アイコンの表示態様を変更する数毎に変更アニメーションの表示態様を変更することで、当該変更アニメーションの表示が開始された時点で、当該変更アニメーションの表示により表態様が変更される可能性のあるアイコンの数を特定することが可能となる場合がある。これにより、遊技者が注目すべきアイコンの数が特定されるため、遊技者の期待感を無駄に煽らずにすむ場合がある。このような多彩な態様で変更アニメーションの表示を行うことで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
また、本実施例においては、複数の千両箱がどのアイコンにも接触しなかったため、アイコンの表示態様が変化しなかったが、これに限らず、例えば複数の千両箱のそれぞれがアイコンに接触したにも関わらず、どのアイコンの表示態様も変化しない場合があってもよい。
(実施例3−4)
図27は、本実施の形態の実施例3−4による種別番号5の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図27(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図27(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図27(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図27(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号5の変更アニメーションを実行することを決定する。ただし、図25の実施例の種別番号5の変更アニメーションと異なり、吉宗801に代わって爺813が登場する。また、第1副制御部400は、種別番号5の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号5の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は1であり保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号5の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「青」に変化させるようにしている。
図27(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。特図1変動遊技の実行中に、特図1始動口230に球が入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218の左から4番目のLEDを点灯させて、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示され、保留アイコン713eは第4領域に表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図27(d)は、種別番号5の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号5では、図18を用いて説明したように、表示態様C−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から現れる爺813の左半身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号5の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号5の変更アニメーションを開始させてもよい。
図27(e)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から千両箱805、806を担いで現れる爺813の全身が表示されている。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図27(f)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、爺813が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から2つの千両箱805、806を投げつけ、千両箱805、806が2つとも保留アイコン713bに当る直前の状態を示している。また、保留アイコン713b〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。表示態様が変更されるアイコンの数が異なると、千両箱805、806の飛翔の軌跡も異なる場合があるため、千両箱805、806の背面に表示された画像(例えば背景)の視認性が変更アニメーション毎に異なっていてもよい。また、表示態様が変更されるアイコンの数が異なる場合に、複数の変更アニメーションで共通する表示態様(例えば、爺813が千両箱805、806を投げる表示態様)と、相違する表示態様(例えば、千両箱の数や千両箱805、806の飛翔の軌跡)の両方が含まれていてもよい。すなわち、表示態様が変更されるアイコンの数が異なるからといって、表示内容の全てが相違する必要はなく、少なくとも一部の表示が相違していればよい。
図27(g)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、爺813が投げつけた千両箱805、806が2つとも保留アイコン713bに当り、保留アイコン713bおよびその周辺を覆うエフェクト815が出現した状態が表示されている。また、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図27(h)は、種別番号5の変更アニメーションが実行中であり、爺813が正面を振り向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、変更アニメーションのエフェクト815の透過率が上昇し、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「青」に変化したことが明確に確認できる状態が表示されている。また、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様は「デフォルト」に維持されている。
図27(i)は、種別番号5の変更アニメーションが終了する状態を示している。爺813が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側へ去って行く状態を示している。また、第1領域に表示態様が「青」の保留アイコン713bが表示され、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本例で実行される変更アニメーションの表示態様(図27(d)〜(i))と上述の(実施例3−1)で実行される変更アニメーション(図24(d)〜(i))は、キャラクタが吉宗801か爺813かの相違であり、その他の表示態様は同一である。また、図示はしていないが、キャラクタの顔の違い以外にも、例えば、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542の点灯パターンを異ならせていてもよいし、アニメーションの表示時に再生されるサウンドなどが異なっていてもよい。つまり、複数のアニメーションにおける一部の態様が共通で、他部の態様が相違していればよい。共通・相違する箇所は表示に限らない。
本実施例によるパチンコ機100によれば、アイコンの表示態様を変更する数毎に変更アニメーションの表示態様を変更することで、当該変更アニメーションの表示が開始された時点で、当該変更アニメーションの表示により表態様が変更される可能性のあるアイコンの数を特定することが可能となる場合がある。これにより、遊技者が注目すべきアイコンの数が特定されるため、遊技者の期待感を無駄に煽らずにすむ場合がある。このような多彩な態様で変更アニメーションの表示を行うことで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
上記(実施例3−1)〜(実施例3−4)において、図24〜図27を用いて4種類の変更アニメーションの説明をしたが、以下にこれらの変更アニメーションの画像データの持ち方について説明する。以下の説明において、装飾図柄表示装置208の下方右端の領域であって、吉宗801または爺813による変更アニメーションが表示される領域を表示領域αと表記し、千両箱805、806による変更アニメーションが実行される領域を表示領域βと表記する。表示領域αで実行される変更アニメーションと表示領域βで実行される変更アニメーションを合わせて1つの変更アニメーションが構成されている。
図24と図27の変更アニメーションに関し、図24の表示領域αには吉宗801が、図27の表示領域αには爺813が表示されており、図24と図27の表示領域αに表示されている変更アニメーションの表示態様は異なっている。また、図24の表示領域βと図27の表示領域βに表示されている千両箱805、806の変更アニメーションの表示態様は同一である。
さらに、図24〜図26の変更アニメーションに関し、図24〜図26の全ての表示領域αには吉宗801が表示されており、図24〜図26の表示領域αに表示されている変更アニメーションは同一である。また、図24〜図26の表示領域βに表示されてい千両箱805、806の変更アニメーションの表示態様はそれぞれ異なっている。
第一副制御部400における変更アニメーション用の画像データの持ち方としては、表示領域αと表示領域βに表示される画像の両方を含む画像データを、変更アニメーションの画像データとしてROM406に記憶していてもよいし、表示領域αと表示領域βに表示される画像データを、個々にROM406に記憶し、それらをタイミング良く再生することで、1つの変更アニメーションであるかのように表示していてもよい。また、アニメーション毎にデータを分けて保存していてもよく、当該アニメーションを表示した際の見た目の一部が共通で、他部が相違するものであればよい。
(実施例4−1)
図28は、本実施の形態の実施例4−1による種別番号7の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図28(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図28(a)に示すように、特図1表示装置212には特図E(隠れ確変)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が当り(隠れ確変)であったことを示す、図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図28(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図28(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号7の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号7の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は2であり、また、保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bと保留順位が3番目である第3領域の保留アイコン713dが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動を開始したタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bと713dの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「赤」に変化させるようにしている。
図28(b)は、種別番号7の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号7では、図18を用いて説明したように、表示態様Dが用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から左手側へ向かって飛んできた爆弾の画像(以下、「爆弾」と表記する。)817が保留アイコン713dの上方付近に位置している状態を表示している。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動を開始したことを契機として種別番号7の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号7の変更アニメーションを開始させてもよい。
図28(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、図28(c)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の左手側へさらに移動し、保留アイコン713cと713dの中間上方付近を飛んでいる爆弾817が表示されている。また、保留アイコン713b〜713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図28(d)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、爆弾817が爆発し、変動アイコン710と保留アイコン713b〜713dおよびその周辺を覆うエフェクト819が出現した状態を示している。図28(d)は、エフェクト819により変動アイコン710と保留アイコン713b〜713dのいずれも視認できない状態を示している。つまり、アイコン変化アニメーションにより表示態様を変化させる保留アイコン以外のアイコンも変更アニメーションによるエフェクト819で隠されて視認することができない状態を示している。
図28(e)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、エフェクト819が煙の画像(以下、「煙」と表記する。)821に変化した状態を示している。煙821により変動アイコン710と保留アイコン713b〜713dのいずれも視認できない状態は継続されている。また、図28(e)は、特図1変動遊技の実行中に、特図1始動口230に球が入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218の左から4番目のLEDを点灯させて、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。
図28(f)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かって少し小さくなって、増加した保留アイコン713eと変動アイコン710のいずれもその一部が視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821が少し小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」に維持されていることを確認できる状態が表示されている。また、保留アイコン713eの大部分に煙821が重なっているため、保留アイコン713cの表示態様を明確に確認することができない。
図28(g)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かってさらに小さくなって、保留アイコン713eと変動アイコン710のいずれもその全部が視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713eの表示態様が「デフォルト」に維持されていることを明確に確認できる状態が表示されている。
図28(h)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かってさらに小さくなって、保留アイコン713bの大部分もさらに視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「赤」に変化したことが明確に確認できる状態が表示されている。
図28(i)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かってさらに小さくなって、保留アイコン713cの一部と保留アイコン713dの大部分もさらに視認可能となった状態を示している。つまり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かって縮小していくため、保留アイコン表示領域713の中心から離れた領域に表示されているアイコンから順に視認可能となっている。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713dの表示態様が「赤」に変化したことが明確に確認できる状態が表示されている。また、保留アイコン713cの大部分に煙821が重なっているため、保留アイコン713cの表示態様を明確に確認することができない。
図28(j)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かってさらに小さくなって、かつ煙821の透過率が上昇して、保留アイコン713cの大部分が視認可能となった状態を示している。変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことおよび煙821の透過率が上昇したことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様が「デフォルト」に維持されていることが明確に確認できる状態が表示されている。
図28(k)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が保留アイコン表示領域713の中心に向かってさらに小さくなって、かつ煙821の透過率もさらに上昇して、保留アイコン713cと713dのいずれもそのほぼ全部が視認可能となった状態を示している。変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことおよび煙821の透過率がさらに上昇したことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様が「デフォルト」に維持されていることおよび保留アイコン713dの表示態様が「赤」に変化したことがさらに明確に確認できる状態が表示されている。
図28(l)は、種別番号7の変更アニメーションが終了する状態を示している。煙821が完全に消滅した状態を示している。また、第1領域に表示態様が「赤」の保留アイコン713bが表示され、第3領域に表示態様が同じく「赤」の保留アイコン713dが表示され、また、保留アイコン713c、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(実施例4−2)
図29は、本実施の形態の実施例4−2による種別番号7の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図29(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図29(a)に示すように、特図1表示装置212には特図E(隠れ確変)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が当り(隠れ確変)であったことを示す、図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713bがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図29(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動する。
図29(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号7の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号7の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は1であり保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動を開始したタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「青」に変化させるようにしている。
図29(b)は、種別番号7の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号7では、図18を用いて説明したように、表示態様Dが用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から左手側へ向かって飛んできた爆弾817が第3領域と第4領域の中間上方付近に位置している状態を表示している。また、保留アイコン713bと変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動を開始したことを契機として種別番号7の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号7の変更アニメーションを開始させてもよい。
図29(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示されている。なお、第2領域〜第4領域には保留アイコンが表示されていない。また、図29(c)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の左手側へさらに移動し、第2領域と第3領域の中間上方付近を飛んでいる爆弾817が表示されている。また、保留アイコン713bと変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが実行されている。
図29(d)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、爆弾817が爆発し、変動アイコン表示領域711、保留アイコン表示領域713の第1領域〜第4領域およびその周辺を覆うエフェクト819が出現した状態を示している。図29(d)は、エフェクト819により変動アイコン710と保留アイコン713bのいずれも視認できない状態を示している。
図29(e)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、エフェクト819が煙821に変化した状態を示している。煙821により変動アイコン710と保留アイコン713bのいずれも視認できない状態は継続されている。本例のように、保留アイコンが1つしか表示されていない場合であっても、保留アイコンが4つ表示されている場合と同様の、煙821が変動アイコン表示領域711、保留アイコン表示領域713の第1領域〜第4領域およびその周辺を覆う変更アニメーションが行われる。また、変動アイコン表示領域711と保留アイコン表示領域713の周辺全体が煙821に覆われる変更アニメーションの実行中に保留が増加した場合には、煙821に覆われている領域に保留アイコンを表示してもよい。
図29(f)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かって少し小さくなって、変動アイコン710の一部が視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821が少し小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」に維持されていることを確認できる状態が表示されている。
図29(g)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、変動アイコン710の全部が視認可能となった状態を示している。また、変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図29(h)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、保留アイコン713bの一部が視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「青」に変化したことが辛うじて確認できる状態が表示されている。
図29(i)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、保留アイコン713bのほぼ全部が視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「青」に変化したことが明確に確認できる状態が表示されている。
図29(j)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、かつ煙821の透過率が上昇して、保留アイコン713bが完全に視認可能となった状態を示している。変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことおよび煙821の透過率がさらに上昇したことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「青」に変化したことがさらに明確に確認できる状態が表示されている。
図29(k)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、かつ煙821の透過率もさらに上昇した状態を示している。また、保留アイコン713bの表示態様が「青」であり変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図29(l)は、種別番号7の変更アニメーションが終了する状態を示している。煙821が完全に消滅した状態を示している。また、第1領域に表示態様が「青」の保留アイコン713bが表示され、変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(実施例4−3)
図30は、本実施の形態の実施例4−3による種別番号7の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。図30(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図30(a)に示すように、特図1表示装置212には特図E(隠れ確変)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、アイコン変化アニメーションが実行されて、保留アイコン713bの表示態様を「デフォルト」から「青」に変更した先読み予告がされている。なお、保留アイコン713a、713cおよび713dの表示態様は「デフォルト」のままである。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が当り(隠れ確変)であったことを示す、図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713には保留アイコン713a、713b、713c、713dがそれぞれ表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図30(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン713cが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図30(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、図18に示す変更アニメーションの種別テーブルの「実行確率」を参照して実行確率の抽選処理を行い、本例では種別番号7の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号7の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は1であり保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、特図1変動遊技の実行が開始されたタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるようにしている。さらに本例では、特図1変動遊技の開始の時点で、保留アイコン713b〜713dを隠すエフェクト819を表示ことも決定している。特図1変動遊技の開始時点で変更アニメーションの表示態様また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713b表示態様を図17に示す「青」から「緑」に変化させるようにしている。
図30(b)は、種別番号7の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号7では、図18を用いて説明したように、表示態様Dが用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側から左手側へ向かって飛んできた爆弾817が保留アイコン713dの上方付近に位置している状態を表示している。また、保留アイコン713bの表示態様が「青」であり、保留アイコン713c、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションが実行されている。本実施例では、特図1変動遊技の実行が開始されたタイミングで種別番号7の変更アニメーションを開始させるようにしているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号7の変更アニメーションを開始させてもよい。
図30(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。また、図30(c)は、変更アニメーションの実行中に、特図1始動口230に球が入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218の左から4番目のLEDを点灯させて、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、保留アイコン713cは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示され、第4領域には保留アイコン713eが表示されている。また、図30(c)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、装飾図柄表示装置208の表示領域内の左手側へさらに移動し、保留アイコン713cと713dの中間上方付近を飛んでいる爆弾817が表示されている。また、保留アイコン713bの表示態様が「青」であり、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションが実行されている。なお、本実施例においては、保留が増加したことに基づいて第4領域に保留アイコン713eを即座に(アニメーションを伴わずに)表示したが、これに限らず、例えば保留アイコン713eが増加したことを示す保留増加アニメーションを表示してもよい。また、本実施例では、保留アイコン713eを表示態様「デフォルト」で表示しているが、これに限らず、「デフォルト」以外の表示態様で表示を開始してもよい。
図30(d)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、爆弾817が爆発し、保留アイコン713b〜713dおよびその周辺を覆うエフェクト819が出現した状態を示している。図30(d)は、エフェクト819により保留アイコン713b〜713dのいずれも視認できない状態を示しており、また保留アイコン713eと変動アイコン710は視認できる状態を示している。変更アニメーションは、当該変更アニメーションの実行開始よりも前に表示される保留アイコンの数に応じて表示態様が選択されるため、変更アニメーションの実行中に増加した保留アイコンに対応することができない。そのため本例では、保留アイコン713eはエフェクト819に覆われていない。また、保留アイコン713eと変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図30(e)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、エフェクト819が煙821に変化した状態を示している。煙821により保留アイコン713b〜713dのいずれも視認できず、また保留アイコン713eと変動アイコン710は視認できる状態は継続されている。また、また、保留アイコン713eと変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図30(f)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かって少し小さくなって、保留アイコン713bと713dの一部が辛うじて視認可能となった状態を示している。また、保留アイコン713eと変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。また、保留アイコン713bと713dの大部分が煙821に覆われているため、その表示態様を明確に確認することができない。
図30(g)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、保留アイコン713bと713dの全部が視認可能となったが、保留アイコン713cはまだ視認できない状態を示している。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様が「青」から「緑」に変化したこと、また保留アイコン713dの表示態様が「デフォルト」であることを明確に確認できる状態が表示されている。
図30(h)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなり、煙821の透過率も上昇している状態を示している。保留アイコン713cは煙821に覆われており、視認できない。また、保留アイコン713d、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であり、保留アイコン713bの表示態様が「緑」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図30(i)は、種別番号7の変更アニメーションが実行中であり、煙821が煙の中心に向かってさらに小さくなって、かつ煙821の透過率がさらに上昇して、保留アイコン713cの大部分が視認可能となった状態を示している。また、変更アニメーションの煙821がさらに小さくなったことおよび煙821の透過率が上昇したことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様が「デフォルト」に維持されていることが明確に確認できる状態が表示されている。
図30(j)は、種別番号7の変更アニメーションが終了する状態を示している。煙821が完全に消滅した状態を示している。また、第1領域に表示態様が「緑」の保留アイコン713bが表示され、保留アイコン713c〜713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
また、本実施例においては、図30(a)における保留順位が2番目である第2領域の保留アイコン713bの先読み結果に基づいて種別番号7の変更アニメーションを表示し、当該変更アニメーションによって、図30(c)における3つの保留アイコン713b、713c、713dの視認性を低下させた後、保留アイコン713bと713dの視認性を保留アイコン713cよりも先に復帰させ、その後保留アイコン713cの視認性を復帰させているが、これに限らず、例えば、保留アイコン713bと対応する保留の先読み結果に基づいて変更アニメーションを表示する場合には、当該保留アイコン713bの視認性を最後まで低下させていてもよいし、全ての保留アイコンの視認性が同時に変化するような構成であってもよい。
また、変更アニメーションの表示が開始した後に保留が増加した場合であっても、当該増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更アニメーションの表示中に変更したり、表示中の変更アニメーションによって、保留アイコンの視認性を低下させてもよい。
なお、本実施例においては、特定の保留の先読み結果に基づいて変更アニメーションを表示すると共に、当該変更アニメーションの表示により、特定の保留以外の保留と対応する保留アイコンの視認性を低下させる例を示したが、これに限らず、例えば、特定の保留以外の保留と対応する保留アイコンの表示位置を変更したり、表示態様を変更してもよい。
(実施例5)
図31は、本実施の形態の実施例5による種別番号8の変更アニメーションの演出の例を時系列で示している。本実施例のパチンコ機100は、遊技球が特図1始動口230または特図2始動口232、233に入賞した順に特図変動遊技を実行するいわゆる始動口入賞順変動の遊技台である。遊技球通路231は、通過する遊技球を振分け機構により交互に特図1始動口230と特図2始動口233に振分けて入球させる。遊技球は特図1始動口230と特図2始動口233に交互に入球するので、特図1始動口230に入球した遊技球に対応する保留アイコンと特図2始動口233に入球した遊技球に対応する保留アイコンは、原則として保留アイコン表示領域713に交互に表示される。図31の変動アイコン表示領域711と保留アイコン表示領域713に表示されているアラビア数字の「I」を内方に含む三角形は、特図1始動口230に入球した遊技球に対応する保留アイコンを示しており、アラビア数字の「II」を内方に含む逆三角形は、特図2始動口232、233に入球した遊技球に対応する保留アイコンを示している。本実施例では、変動アイコン710、保留アイコン713bおよび保留アイコン713dは、特図1始動口230に入球した遊技球に対応する保留アイコンであり、保留アイコン713a、チャンスボタン136を模した画像(以下、「チャンスボタン」と表記する。)831および保留アイコン713eは、特図2始動口233に入球した遊技球に対応する保留アイコンである。本実施例の保留アイコン表示領域713は、電サポ中または非電サポ中に関わらず最大8つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域、第5領域、第6領域、第7領域、第8領域の8つの領域に大まかに分かれている。第1〜第8の各領域は、それぞれ特図種別情報記憶領域に記憶された1番目〜8番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留1に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第8領域には2〜8番目の保留2〜8に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本実施例では、保留アイコン表示領域713の第1〜第8領域にそれぞれ数字1〜8が表示されており、表示された数字によって第1〜第8領域の位置が明示されているが、第1〜第8領域の位置の明示は省略してもよい。
図31(a)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。図31(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1、2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が3つであることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域711には、当該特図1変動遊技に対する変動アイコン710が表示されている。また、アイコン変化アニメーションが実行されて、第3領域には保留アイコン713c(不図示)の表示態様をチャンスボタン831に変更した先読み予告がされている。
図31(a)に示す特図1変動遊技の実行に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、特図1変動遊技が始動口入賞順変動による変動遊技である情報を主制御部300から受信しているので、種別番号実行抽選をすることなく、種別番号8の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、保留アイコン表示領域713に表示されている、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンを視認した遊技者がチャンスボタン136を押下することを契機として、種別番号8の変更アニメーションを開始させることを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号8の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号8の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、表示態様を変更するアイコンの数は2であり保留順位が2番目である第2領域の保留アイコン713bと保留順位が3番目である第3領域の保留アイコン713cが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、遊技者がチャンスボタン136を押下したタイミングで種別番号8の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「赤」に変化させるようにしており、保留アイコン713cの表示態様を「デフォルト」から「青」に変化させるようにしている。
図31(b)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、種別番号8の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号8では、図18を用いて説明したように、表示態様Eが用いられるので、第3領域に表示されている、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコン(図31(a)参照)およびその周辺を覆う煙833が出現した状態を示している。図31(b)は、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンが煙833により視認できない状態を示している。また、保留アイコン713a、713b、713d、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本実施例では、飾図柄表示装置208の表示領域内に表示されている、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンを視認した遊技者がチャンスボタン136を押下することを契機として種別番号8の変更アニメーションを開始させているが(変更アニメーションの実行契機が遊技者の操作に依存する)、これに限定されるものではない。
図31(c)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833が保留アイコン表示領域713に沿って左右に少し広がって、保留アイコン713bと713dの大部分が視認できなくなっている状態を示している。また、保留アイコン713a、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図31(d)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833が保留アイコン表示領域713に沿ってさらに左右に少し広がって、かつ煙833の透過率が低くなり、保留アイコン713bと713dが完全に視認できなくなった状態を示している。また、保留アイコン713a、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図31(e)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833の透過率が少し高くなった状態を示している。図31(e)は、煙833の透過率が少し高くなったものの、保留アイコン713b、713dおよび表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンをほとんど視認できない状態を示している。また、保留アイコン713a、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図31(f)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833の透過率がさらに高くなり、保留アイコン713b、713dおよび表示態様がチャンスボタン831から変化した保留アイコン713cが辛うじて視認できる状態を示している。保留アイコン713b、713cおよび713dの表示態様を確認することはできない。また、保留アイコン713a、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図31(g)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833の透過率がさらに高くなり、保留アイコン713b、713cおよび713dが視認できるようになった状態を示している。保留アイコン713b、713cおよび713dの表示態様を確認することはできない。また、保留アイコン713a、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図31(h)は、種別番号8の変更アニメーションが終了する状態を示している。煙833が完全に消滅した状態を示している。また、第2領域に表示態様が「赤」の保留アイコン713bが表示され、第3領域に表示態様が「青」の保留アイコン713cが表示され、また、保留アイコン713a、713d、713eおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のままでアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
本例に示すように、チャンスボタン136の押下を契機として開始される変更アニメーションにより視認性が低下または上昇するのは、第3領域に表示されている、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンに限定されるものではなく、当該保留アイコン周辺のアイコンの視認性を低下または上昇させてもよい。
また、保留アイコンの表示態様をチャンスボタン136を模した画像に変更している場合には、種別番号8以外の変更アニメーションの実行を規制してもよい。
また、本例に示すように、第3領域に示される、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンだけでなく、例えば、第2領域に表示される保留アイコン713bのように、第3領域の周辺に表示される保留アイコンの表示態様を変化させてもよい。
また、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンが表示されている間、常時チャンスボタン136の押下を受け付けていなくてもよい。例えば、変動停止前の所定時間や変動開始後の所定時間は、遊技者がチャンスボタン136を押下しても変更アニメーションの表示を開始しなくてもよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために変更アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100によれば、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更させる変更アニメーションとして、共通の変更アニメーションを持つことで、当該変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、変更アニメーションの実行頻度を上昇させることができ、また、変更アニメーションが実行された際に、一の変更アニメーションで表示態様を変更させることができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(実施例6)
図32は、本実施の形態の実施例6による種別番号1の変更アニメーションの演出と種別番号8の変更アニメーションの演出の実行契機が重なる場合の例を時系列で示している。図32(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。図32(a)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ)が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾7」が停止表示されている。保留アイコン表示領域713の第1領域には保留アイコン713aが表示され、第2領域には保留アイコン713bが表示され、第3領域にはアイコン変化アニメーションが実行されて、保留アイコン713c(不図示)の表示態様をチャンスボタン831に変更した先読み予告が表示され、第4領域には保留アイコン713dが表示されている。変動アイコン表示領域711では、変動アイコン700の消去アニメーションが開始されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本実施例では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図32(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域711および保留アイコン表示領域713では、所定のアニメーション(本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第1領域に表示されていた保留アイコン713aが、変動アイコン710となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域711に移動する。本実施例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン713aが変動アイコン710に変化する。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域713の第2領域に表示されていた保留アイコン713bが徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンが徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン713dが徐々に第3領域に移動する。
図32(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立ち、第1副制御部400は主制御部300から先読み結果情報コマンドを受信しているので、図14に示す第1副制御部演出制御処理のステップS801で先読み予告実行条件が成立したと判定してステップS803の処理を実行する。ステップS803の処理で第1副制御部400は、RAM308内の特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「保留4」に停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶されていることに基づき、本例では種別番号1の変更アニメーションを実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号1の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号1の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、種別番号1の変更アニメーション中に表示態様を変更するアイコンの数は1であり、保留順位が1番目である第1領域の保留アイコン713bが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号1の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713bの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「青」に変化させるようにしている。
さらに、ステップS803の処理で第1副制御部400は、保留アイコン表示領域713に表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンが表示されていることに基づき、種別番号8の変更アニメーションを追加で実行することを決定する。また、第1副制御部400は、種別番号8の変更アニメーション中に表示態様を変化させるアイコンの数を決定し、また、どの保留順位の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更するかを決定し、さらに、どのタイミングで種別番号8の変更アニメーションを開始させるかを決定する。本例では、種別番号8の変更アニメーション中に表示態様を変更するアイコンの数は1であり、保留順位が2番目である第2領域の保留アイコン713cが表示態様を変更するアイコンとして選ばれ、さらに、遊技者がチャンスボタン136を押下したタイミングで種別番号8の変更アニメーションを開始させるようにしている。また、ステップS803では、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーションの設定も行われる。アイコン変化アニメーションは、図18のテーブルで規定される変更アニメーションとは別個の独立したアニメーションである。本例のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様を図17に示す「デフォルト」から「青」に変化させるようにしている。
図32(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了後の状態を示している。変動アイコン710は変動アイコン表示領域711に表示され、保留アイコン713bは第1領域に表示され、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンは第2領域に表示され、保留アイコン713dは第3領域に表示されている。なお、第4領域には保留アイコンが表示されていない。
図32(d)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、種別番号8の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。さらに、図32(d)は、種別番号1の変更アニメーションの実行が開始された状態を示している。種別番号1では、図18を用いて説明したように、表示態様A−1が用いられるので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方右手側に刀を構えて現れる吉宗801が表示されている。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが終了してから所定時間経過後に種別番号1の変更アニメーションを開始させているが、これに限定されることはなく、例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが実行されたことに伴いアイコンが移動したことを契機として種別番号1の変更アニメーションを開始させてもよい。本実施例では、遊技者によるチャンスボタン136の押下が、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの終了前に行われたので、種別番号1の変更アニメーションの実行が開始されるより前に種別番号8の変更アニメーションの実行が開始されている。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
また、種別番号8では、図18を用いて説明したように、表示態様Eが用いられるので、第2領域に表示されている、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコン(図32(c)参照)およびその周辺を覆う煙833が出現している。図32(d)は、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンが煙833により視認できない状態を示している。本実施例では、飾図柄表示装置208の表示領域内に表示されている、表示態様がチャンスボタン831の保留アイコンを視認した遊技者が、チャンスボタン136を押下することを契機として種別番号8の変更アニメーションを開始させているが(変更アニメーションの実行契機が遊技者の操作に依存する)、これに限定されるものではない。
図32(e)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側に進みながら、保留アイコン表示領域713の第3領域に表示されている保留アイコン713dを切りつけた状態を示している。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」のアイコン変化アニメーションが継続されている。
また、図32(e)は、種別番号8の変更アニメーションも実行中であり、煙833が保留アイコン表示領域713に沿って左右に少し広がって、保留アイコン713bと713dの一部分が視認できない状態を示している。
図32(f)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進んでいる状態を示している。また、図32(f)は、種別番号8の変更アニメーションも実行中であり、煙833が保留アイコン表示領域713に沿って左右にさらに広がって、吉宗801の大部分と、保留アイコン713bと713dの全部が視認できない状態を示している。また、変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。本例に示すように、一方の種別番号8の変更アニメーションにより、他方の種別番号1の変更アニメーションの視認性が低下するという影響が生じている場合がある。
図32(g)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833の透過率が少し高くなり、保留アイコン713b、713dおよび表示態様がチャンスボタン831から変化した保留アイコン713cが視認できる状態を示している。煙833の透過率が少し高くなったことにより、実行中のアイコン変化アニメーションでは、保留アイコン713cの表示態様が「デフォルト」から「青」に変化したことが確認できる状態が表示されている。また、保留アイコン713cのアイコン変化アニメーションは、保留アイコン713cの表示態様が「デフォルト」から「青」に変化して終了する。
また、図32(g)は、種別番号1の変更アニメーションも実行中であり、吉宗801が刀を構えて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側にさらに進みながら、変動アイコン表示領域711に表示されている変動アイコン710を切りつけた状態を示している。また、保留アイコン713bおよび713dのアイコン変化アニメーションも実行中であり、保留アイコン713bおよび713dにほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
図32(h)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710を切り終えた吉宗801が、装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側で刀を構えて立ち止まっている状態を示している。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710のアイコン変化アニメーションも実行中であり、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710にほぼ水平方向に直線状に切れ目が入っている状態を示している。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の表示態様が「デフォルト」であるアイコン変化アニメーションは継続している。
また、図32(h)は、種別番号8の変更アニメーションが実行中であり、煙833の透過率がさらに高くなり、保留アイコン713b、713dおよび表示態様がチャンスボタン831から変化した保留アイコン713cの視認性がさらに上昇した状態を示している。
図32(i)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、吉宗801が装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左端から右方向に振り向いた状態を示している。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710のアイコン変化アニメーションも実行中であり、切れ目の入った保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710の全てのアイコンが切れ目を境に上部が右にずれている状態を示している。ここで、種別番号1の変更アニメーションの開始時点で、種別番号8の変更アニメーションの実行は開始されており(図32(d)参照)、すでに保留アイコン713cのアイコン変化アニメーションは終了しているので(図32(g)参照)、保留アイコン713cの表示態様は変化しない。
また、図32(i)は、種別番号8の変更アニメーションが終了する状態を示している。煙833が完全に消滅した状態を示している。
図32(j)は、種別番号1の変更アニメーションが実行中であり、刀を鞘に納めた吉宗801が正面を向いて得意気な笑みを浮かべている状態を示している。また、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710のアイコン変化アニメーションも実行中であり、表示態様が「デフォルト」の保留アイコン713bが2つに割れて、表示態様が「青」の保留アイコン713bの全体が見える状態を示している。また、保留アイコン713dと変動アイコン710は、アイコンが2つに割れることなく、元の切れ目のある「デフォルト」の表示態様に戻った状態が表示されている。
図32(k)は、種別番号1の変更アニメーションが終了する状態を示している。吉宗801が満足そうな笑みを浮かべ、背を向けて装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方左手側へ去って行く状態を示している。また、図32(k)は、第1領域に表示態様が「青」の保留アイコン713bが表示され、保留アイコン713dと変動アイコン710の切れ目が消滅し、保留アイコン713b、713dおよび変動アイコン710のアイコン変化アニメーションを終了したことを示している。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図32を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数のアイコン(例えば、複数の保留アイコン713a、713b等や変動アイコン710)を少なくとも表示可能な第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
図柄変動表示(例えば、7個のセグメントの全点灯と中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図変動表示)を少なくとも表示可能な第二の表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、複数のアニメーション(例えば、図18に示す種別番号1〜8の変更アニメーション)のうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション(例えば、図19に示す種別番号1の変更アニメーションであって表示態様が変化するアイコンの数が1)であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション(例えば、図20に示す種別番号1の変更アニメーションであって表示態様が変化するアイコンの数が2)であり、
前記第一の表示手段は、前記第一のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能(例えば、図19に示す保留アイコン713cが「デフォルト」から「青」に変更される)な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記第二のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能(例えば、図20に示す保留アイコン713bが「デフォルト」から「緑」に変更され、保留アイコン713dが「デフォルト」から「青」に変更される)な表示手段であり、
前記第一のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコン(例えば、図19に示す保留アイコン713c)の数は、第一の数(例えば、1)であり、
前記第二のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコン(例えば、図20に示す保留アイコン713b、713d)の数は、第二の数(例えば、2)であり、
前記第一のアニメーションの少なくとも一部の表示態様(例えば、図19(a)〜(i))は、前記第二のアニメーションの少なくとも一部の表示態様(例えば、図20(a)〜(i))と、少なくとも同じ表示態様であり、
前記第一の数は、前記第二の数と、少なくとも異なる数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ見た目のアニメーションであっても、表示態様を変更するアイコンの数を異ならせるので、多彩な態様で表示を行うことができ、遊技者の興趣を向上させることができる。また、アニメーションの表示が開始された時点で特定の保留に遊技者を注目させずに、表示されている保留全てに期待を持たせることができる。また、一のアニメーションの実行により0から複数のアイコンの表示態様を変更することができるため、表示態様を変更するアイコンの数毎にアニメーションを持たなくともよく、設計を楽にすることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、少なくとも2以上の数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために該アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記第一の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数によって、前記第二の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、変動アイコンであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段に表示されている前記図柄変動表示の予告として、前記変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、
アニメーションは、保留アイコンと変動アイコンの表示態様を変更するアニメーションであるので、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更するアニメーションとして、共通のアニメーションを持つことで、該アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合があり、また、アニメーションが実行された際に、一のアニメーションで表示態様を変更することができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の時間(例えば、5000msec)に亘って、前記第一のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の表示手段は、第二の時間(例えば、5000msec)に亘って、前記第二のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の時間の長さは、前記第二の時間の長さと同じ長さである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のアニメーションの尺は同じである。複数のアニメーションの尺を同じにしておくことで、尺の違いによって、他の表示や演出等に与える影響を考える必要が無くなるため、設計を楽にすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第一のアニメーションの表示態様の全部は、前記第二のアニメーションの表示態様の全部と同じ表示態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のアニメーションの表示態様は全く同じである。全く同じアニメーションが実行されているにも関わらず、表示態様が変化するアイコンの数が異なる場合があることで、該アニメーションの実行時点で遊技者に表示態様が変化するであろうアイコンの数を確実に特定させないことができる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、少なくとも零を含む数である、
ことを特徴とする。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを一つ以上表示している場合に、前記第一のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを二つ以上表示している場合に、前記第二のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段である、
ことを特徴とする。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、アニメ―ションはパチンコ機において再生される。
(10)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数のアイコン(例えば、複数の保留アイコン713a、713b等や変動アイコン710)を少なくとも表示可能な第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
図柄変動表示(例えば、7個のセグメントの全点灯と中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図変動表示)を少なくとも表示可能な第二の表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、複数のアニメーション(例えば、図18に示す種別番号1〜8の変更アニメーション)のうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション(例えば、図27に示す種別番号5の変更アニメーションであって爺813が登場する)であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション(例えば、図25に示す種別番号5の変更アニメーションであって吉宗801が登場する)であり、
前記第一の表示手段は、前記第一のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能(例えば、図27に示す保留アイコン713bが「デフォルト」から「青」に変更される)な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記第二のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能(図25に示す保留アイコン713bが「デフォルト」から「青」に変更され、保留アイコン713dが「デフォルト」から「緑」に変更される)な表示手段であり、
前記第一のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコン(例えば、図27に示す保留アイコン713b)の数は、第一の数(例えば、1)であり、
前記第二のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコン(例えば、図25に示す保留アイコンb、713d)の数は、第二の数(例えば、2)であり、
前記第一のアニメーションの少なくとも一部の表示態様(例えば、図27(d)〜(i)の爺813)は、前記第二のアニメーションの少なくとも一部の表示態様(例えば、図25(d)〜(i)の吉宗801)と、少なくとも異なる表示態様であり、
前記第一の数は、前記第二の数と、少なくとも異なる数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、表示態様を変更するアイコンの数毎に専用のアニメーションを行うので、多彩な態様で表示を行うことができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、アイコンの表示態様を変更する数毎にアニメーションの表示態様を変更することで、該アニメーションの表示が開始された時点で、該アニメーションの表示により変化する可能性のあるアイコンの数を特定することが可能となる。これにより、遊技者が注目すべきアイコンの数が特定されるため、遊技者の期待感を無駄に煽ることがなくなる場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、少なくとも2以上の数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、一のアイコンの表示態様を変更させるために該アニメーションを表示した場合であっても、遊技者には複数のアイコンの表示態様が変更されるかもしれないという期待感を持たせることが可能となる。
(12)上記パチンコ機100であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記第一の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数によって、前記第二の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする。
(13)上記パチンコ機100であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、変動アイコンであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段に表示中の前記図柄変動表示の予告として、前記変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、アニメーションは、保留アイコンと変動アイコンの表示態様を変更するアニメーションであるので、それぞれで種別の異なる変動アイコンと保留アイコンの表示態様を変更するアニメーションとして、共通のアニメーションを持つことで、該アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合がある。保留アイコンを基準として考えた場合、変動アイコンを加えることで、アイコンの表示数が増えるため、アニメーションの実行頻度を上昇させることができる場合があり、また、アニメーションが実行された際に、一のアニメーションで表示態様を変更することができるアイコンの最大数を増やすこともできる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の時間(例えば、3500msec)に亘って、前記第一のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の表示手段は、第二の時間(例えば、3500msec)に亘って、前記第二のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の時間の長さは、前記第二の時間の長さと同じ長さである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のアニメーションの尺は同じである。複数のアニメーションの尺を同じにしておくことで、尺の違いによって、他の表示や演出等に与える影響を考える必要が無くなるため、設計を楽にすることができる場合がある。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記第一のアニメーション(例えば、図23に示す種別番号4の変更アニメーション)の表示態様の全部は、前記第二のアニメーション(例えば、図25に示す種別番号5の変更アニメーション)の表示態様の全部と異なる表示態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のアニメーションの表示態様は全て異なる。全く異なるアニメーションが実行されているので、表示態様が変化するアイコンの数を特定させることで、該アニメーションの実行時点で遊技者に表示態様が変化するであろうアイコンの数を確実に特定させることができる場合がある。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、少なくとも零を含む数である、
ことを特徴とする。
(17)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを一つ以上表示している場合に、前記第一のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを二つ以上表示している場合に、前記第二のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段である、
ことを特徴とする。
(18)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、アニメーションはパチンコ機において再生される。
(A1)
複数のアイコンを表示可能な第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
図柄変動表示(例えば、7個のセグメントの全点灯と中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図変動表示)を表示可能な第二の表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、複数のアニメーション(例えば、図18に示す種別番号1〜8の変更アニメーション)を表示可能な表示手段であり、
前記複数のアニメーションのうちの一つは、第一のアニメーション(例えば、図23(d)〜(k)に示す種別番号4の変更アニメーション)であり、
前記複数のアニメーションのうちの一つは、第二のアニメーション(例えば、図20(d)〜(k)に示す種別番号1の変更アニメーション)であり、
前記複数のアイコンとは、一の変動アイコン(例えば、変動アイコン710)と一又は複数の保留アイコン(例えば、保留アイコン713a、713b、713c、713d)のことであり、
前記第一のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの一のアイコンの表示態様が変更されている場合(例えば、図23に示す保留アイコン713cが「デフォルト」から「家紋」に変更されている場合)があるように構成されており、
前記第一のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの二以上のアイコンの表示態様が変更されている場合(例えば、図23に示す種別番号4の変更アニメーション中に表示態様が変化するアイコンの数が2以上である場合)がないように構成されており(例えば、図18参照)、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの一のアイコンの表示態様が変更されている場合(例えば、図20に示す種別番号1の変更アニメーション中に表示態様が変化するアイコンの数が1である場合)があるように構成されており(例えば、図18参照)、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの二以上のアイコンの表示態様が変更されている場合(例えば、図20に示す保留アイコン713bが「デフォルト」から「緑」に変更され、保留アイコン713dが「デフォルト」から「青」に変更されている場合)があるように構成されており、
前記第一のアニメーションに登場するキャラクタ(例えば、図23に示す吉宗801)と前記第二のアニメーションに登場するキャラクタ(例えば、図20に示す吉宗801)が同じキャラクタであり、
前記第一の表示手段に二つの前記アイコン(以下、「二つのアイコン」という。)が表示されている場合に、前記第二のアニメーションが開始される場合があり(例えば、1の変動アイコンと1の保留アイコンが表示されている場合に、図20に示す種別番号1の変更アニメーションが開始される場合)、
前記二つのアイコンとは、前記変動アイコン及び前記保留アイコンのことであり、
前記第一の表示手段に前記保留アイコンが表示されておらず前記変動アイコンが表示されている場合に、前記第一のアニメーションが開始される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(A2)
上記A1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段に前記複数のアイコンが表示されている場合に、前記第二のアニメーションが開始される場合があり(例えば、図20参照)、
前記第一の表示手段に前記複数のアイコンが表示されている場合に、前記第一のアニメーションが開始される場合がある(例えば、図23参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
上記A1またはA2に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの一のアイコンの表示態様が変更されている(例えば、図23に示す種別番号4の変更アニメーション中に表示態様が変化するアイコンの数が1である)ように構成されている(例えば、図18参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A4)
上記A1乃至A3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの全てのアイコンの表示態様が変更されていない場合(例えば、図20に示す種別番号1の変更アニメーション中に表示態様が変化するアイコンの数が0である場合)があるように構成されている(例えば、図18参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
上記A1乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの全てのアイコンの表示態様が変更されている場合(例えば、図20に示す種別番号1の変更アニメーション中に表示態様が変化するアイコンの数が4である場合)があるように構成されており(例えば、図18参照)、
前記複数のアイコンの数は、四以下である(例えば、図18参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
上記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記図柄変動表示の開始の際に、通常態様をした前記変動アイコン(例えば、表示態様が「デフォルト」の変動アイコン710)が表示されていた場合よりも予告態様をした該変動アイコン(例えば、表示態様が「家紋」の変動アイコン710)が表示されていた場合の方が該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており(例えば、図17参照)、
前記第一のアニメーション及び前記第二のアニメーションのうちの一方のアニメーション(例えば、図23に示す種別番号4の変更アニメーション)が開始される前と終了した後で、前記変動アイコンの表示態様が前記予告態様に変更されている場合があるように構成されている(例えば、図23に示す種別番号4の変更アニメーションの終了後に表示態様が「家紋」の変動アイコン710が表示される場合)、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
上記A1乃至A6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
通常態様をした前記保留アイコン(例えば、表示態様が「デフォルト」の保留アイコン)が消化されて開始された前記図柄変動表示の後よりも予告態様をした該保留アイコン(例えば、表示態様が「家紋」の保留アイコン)が消化されて開始された該図柄変動表示の後の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており(例えば、図17参照)、
前記第一のアニメーション及び前記第二のアニメーションのうちの一方のアニメーション(例えば、図23に示す種別番号4の変更アニメーション)が開始される前と終了した後で、前記保留アイコン(例えば、図23に示す保留アイコン713c)の表示態様が前記予告態様(例えば、図23(k)に示す「家紋」の表示態様)に変更されている場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(A8)
上記A1乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数によって、前記第二の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(A9)
上記A1乃至A8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、表示態様が変化したアイコンの数が少ない方が、変化後のアイコンの表示態様が昇格信頼度の高いものに成り易いようにしてもよい。
また、アイコンを変化させる数が多い場合に実行される変更アニメーションの実行頻度は、アイコンを変化させる数が少ない場合に実行される変更アニメーションの実行頻度よりも低くしてもよい。
また、表示態様が変化するアイコンの数は同じだが、表示態様が異なる別の変更アニメーションが行われる場合があってもよい。
変更アニメーションが表示されてもアイコンの表示態様が変わらない場合があってもよい(いわゆる失敗パターン)。
また、変更アニメーションが実行されるよりも前に、変更アニメーションが対象とする保留を特定できるようにしてもよい。例えば、入賞段階で保留ランプが点滅するようにして、変更アニメーションは点滅している保留に対して行われるようにしてもよい。
また、変化対象となる保留アイコンの位置関係によっては、一つの変更アニメーションの実行中に同時に変化させることはできない場合があってもよい。
また、特図変動遊技の開始を契機に変更アニメーションが行われる場合には4つ目の保留に係る保留アイコンは表示態様を変更する対象とすることができない。但し、特図変動遊技の終了時などの他の契機であれば4つ目の保留に係る保留アイコンの表示態様を変更する対象としてもよい。
また、変更アニメーションは、第一の遊技状態でのみ実行され、第二の遊技状態では実行されないようにしてもよい。例えば、第一の遊技状態は非電サポ状態で第二の遊技状態は電サポ状態であってもよい。
また、変更アニメーションは、複数の特図(例えば、特図1と特図2)のうちの一方に対応する保留アイコンや変動アイコンの表示態様だけを変更対象としてもよく、他方の特図の保留アイコンや変動アイコンの表示態様は変更しないようにしてもよい。
また、アイコンにおける特定の表示態様は、特定の変更アニメーションが実行された後にのみ表示される場合があってもよい。つまり、特定の変更アニメーションの実行無しに特定の表示態様でアイコンが表示されることがないようにしてもよい。
また、変更アニメーションは、1または複数の保留アイコンの表示態様を変更させるものであって、変動アイコンの表示態様を変更させることは無いものであってもよい。
また、保留アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションおよび変動アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションの一方が他方の少なくとも一部を隠す場合があってもよい。
また、表示態様が変化しないアイコンが変更アニメーションによって隠される場合があってもよい。変更の対象でないことを示すために、表示態様の変化対象でないアイコンについては、変更アニメーションよりも優先して表示してもよい。つまり、変化対象でないアイコンによって、変更アニメーションの少なくとも一部が隠されるようにしてもよい。
また、複数の変更アニメーションにおいて、アニメーションの始まりと終わりの表示態様が同じであってもよい。また、その間の期間におけるアニメーションの表示態様が異なっていてもよい。また、複数のアニメーションにおける尺が同じであってもよい。
また、第二の変更アニメーションには第一の変更アニメーションが含まれていてもよい。
また、変動アニメーションは特定の変動時間が選択された場合にのみ実行されるようにいてもよい。
また、複数のアイコンの表示態様を変更する変更アニメーションは、一方の特図に対応する複数のアイコンのみを変更するものであり、他方の特図に対応するアイコンの表示態様を変更しないものであってもよい。
また、複数のアイコンの表示態様を変更する変更アニメーションは、第一の特図に対応するアイコンと、第二の特図に対応するアイコンの両方の表示態様を変更するものであってもよい。
また、複数のアイコンの表示態様を変更する変更アニメーションは、一定数以上の保留がある場合にのみ行われるようにしてもよい。
また、アイコンが特定の表示態様(例えば、まだ表示態様の変更が可能でそこそこ大当り信頼度が高い態様)で表示されている場合には、複数のアイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーション中に実行される変更アニメーションの実行頻度を上昇させるようにしてもよい。例えば、アイコンが消去されるまで、必ず毎変動で当該変更アニメーションを実行してもよい。こうすることにより、当該保留アイコンの表示態様の昇格を煽ることができる場合がある。
また、アイコンが特定の表示態様で表示されている場合には、複数のアイコンの表示態様を変化させるアイコン変化アニメーション中に実行される変更アニメーションの実行頻度を低下させるようにしてもよい。こうすることにより、遊技者に期待感を煽り過ぎないようにできる場合がある。
また、複数のアイコンの表示態様を変化させる場合に実行される変更アニメーションは、複数のアイコンを「デフォルト」の表示態様に戻す(降格させる)ものであってもよい。例えば、先読み予告非対象の複数の保留アイコンの表示態様を変化させた後で、先読み予告対象のアイコンと対応する図柄変動表示が行われた後で当該変更アニメーションが実行されるようにしてもよい。
また、複数の変更アニメーションにおいて、少なくとも、キャラクタ、エフェクト、あるいは尺が同じであってもよい。
また、保留アイコンの表示態様を変更する数が多い変更アニメーションの種類は、保留アイコンの表示態様を変更する数が少ない変更アニメーションの種類よりも少ないようにしてもよい。
また、保留アイコンの表示態様を変更する数が多い場合に実行される変更アニメーションの種類は1つのみであり、保留アイコンの表示態様を変更する数が少ない場合に実行される変更アニメーションの種類は複数あるようにしてもよい。
また、表示態様が変化するかもしれないアイコンの数が明確に示されるようにしてもよい。また、変更アニメーションにおいて、表示態様が変更されるかもしれないアイコンの数を数字で示すようにしてもよい。
また、一の変動アイコンに対し、当該変動アイコンと対応する図柄変動表示が開始されるまでの間に複数のアイコンを対象とする変更アニメーションが複数回行われる場合があってもよい。さらに変更アニメーション毎に対象とするアイコンが異なりつつも、上記変動アイコンは両方の変更アニメーションにおいて表示態様の変更対象とされるようにしてもよい。例えば、第一の変更アニメーションでは、アイコンAとアイコンBを表示態様の変更対象とし、第二の変更アニメーションでは、アイコンBとアイコンCを表示態様の変更対象としてもよい。
また、表示態様が変化されるアイコンの対象数が多い場合に実行される変更アニメーションの実行確率は、表示態様が変化されるアイコンの対象数が少ない場合に実行される変更アニメーションの実行確率よりも低い確率にしてもよい。
また、アイコンが特定の表示態様で表示されている間は、変更アニメーションの実行確率が低下するようにしてもよい。この場合、実行確率は零を含むようにしてもよい。
また、一の変更アニメーションによって複数のアイコンの表示態様が変更された場合、当該複数のアイコンそれぞれで行われる待機アニメーションが同期するようにしてもよい。例えば、複数のアイコンの表示態様は同じものであってもよいし、表示態様が異なる場合には、待機アニメーションの開始タイミングが同期していればよい。
また、一の変更アニメーションによって、複数のアイコンの表示態様を変化させた場合、当該複数のアイコンの表示態様がそれぞれで異なる場合があってもよい。逆に、表示態様は同じであってもよい。
また、一の変更アニメーションの対象となる複数のアイコンの表示態様がそれぞれ異なっていて、当該変更アニメーションの実行後は同じ表示態様になっていてもよい。
また、表示態様が変化される対象とするアイコンの数が少ないアイコン変化アニメーションが複数同時に行われることで、結果として複数のアイコンの表示態様が変化する場合があってもよい。
また、変更アニメーションは、変更アニメーション表示が開始された段階で表示態様が変化する可能性のあるアイコンを特定できるものと、アニメーション表示が開始された段階では表示態様が変更される可能性のあるアイコンを特定できないものがあってもよい。
また、複数の変更アニメーションの実行期間が重複する場合があってもよい。実行期間が重複した場合に、変更アニメーション同士が重複する場合には、予め定められた表示優先順に従って表示を行うことで、一方の変更アニメーションよりも他方の変更アニメーションが優先的に表示されるものであってもよいし、一方または両方の変更アニメーションの表示を中止または短縮表示してもよい。
また、アニメーションの一部または全部が表示されない場合があってもよい。例えば変更アニメーションやアイコン変化アニメーションが表示される際に、暗転演出などが実行されていた場合には、画面が暗転した状態になっているため、変更アニメーションやアイコン変化アニメーションが表示されない場合がある。また、タイミングによっては、変更アニメーションやアイコン変化アニメーションの表示開始から所定の期間は遊技者から視認可能で、途中から視認不能となるパターンや、変更アニメーションやアイコン変化アニメーションの開始が視認不能で、当該アニメーションが途中から表示される場合がある。更に、当該アニメーションの開始も終了も視認不能で、途中のみ視認可能な場合があってもよい。
変更アニメーションの表示中または、変更アニメーションの表示待機中(変更アニメーションを表示することが既に決定されているが、表示がまだ開始されていない状態)は、新たな変更アニメーションの表示開始を規制していてもよい。
また、新たに変更アニメーションが開始されることに基づいて、表示中の変更アニメーションをキャンセルして、当該変更アニメーションの表示が終了した時点の表示にジャンプしてもよい。
また、変更アニメーション毎に予め定められた表示優先順に基づいて表示され、一方の変更アニメーションによって、他方の変更アニメーションの表示を隠してもよいし、新たに表示が開始された変更アニメーションによって、先に表示されていた変更アニメーションを隠してもよい。またその逆であってもよい。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図33に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図33に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図34(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
複数のアイコンを少なくとも表示可能な第一の表示手段と、
図柄変動表示を少なくとも表示可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、複数のアニメーションのうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーションであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーションであり、
前記第一の表示手段は、前記第一のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記第二のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能な表示手段であり、
前記第一のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコンの数は、第一の数であり、
前記第二のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコンの数は、第二の数であり、
前記第一のアニメーションの少なくとも一部の表示態様は、前記第二のアニメーションの少なくとも一部の表示態様と、少なくとも同じ表示態様であり、
前記第一の数は、前記第二の数と、少なくとも異なる数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、少なくとも2以上の数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記第一の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数によって、前記第二の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、変動アイコンであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段に表示されている前記図柄変動表示の予告として、前記変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の時間に亘って、前記第一のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の表示手段は、第二の時間に亘って、前記第二のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の時間の長さは、前記第二の時間の長さと同じ長さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメーションの表示態様の全部は、前記第二のアニメーションの表示態様の全部と同じ表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、少なくとも零を含む数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを一つ以上表示している場合に、前記第一のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを二つ以上表示している場合に、前記第二のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記1乃至8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
複数のアイコンを少なくとも表示可能な第一の表示手段と、
図柄変動表示を少なくとも表示可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、複数のアニメーションのうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーションであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーションであり、
前記第一の表示手段は、前記第一のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記第二のアニメーションを表示した場合に、前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つの表示態様を少なくとも変更可能な表示手段であり、
前記第一のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコンの数は、第一の数であり、
前記第二のアニメーションが表示された場合に、表示態様が変更される前記アイコンの数は、第二の数であり、
前記第一のアニメーションの少なくとも一部の表示態様は、前記第二のアニメーションの少なくとも一部の表示態様と、少なくとも異なる表示態様であり、
前記第一の数は、前記第二の数と、少なくとも異なる数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記10に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、少なくとも2以上の数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記10または11に記載の遊技台であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記第一の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数によって、前記第二の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記10乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、変動アイコンであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段に表示中の前記図柄変動表示の予告として、前記変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記10乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の時間に亘って、前記第一のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の表示手段は、第二の時間に亘って、前記第二のアニメーションを少なくとも表示する表示手段であり、
前記第一の時間の長さは、前記第二の時間の長さと同じ長さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記10乃至14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメーションの表示態様の全部は、前記第二のアニメーションの表示態様の全部と異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記10乃至15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、少なくとも零を含む数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記10乃至16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを一つ以上表示している場合に、前記第一のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記アイコンを二つ以上表示している場合に、前記第二のアニメーションを少なくとも表示開始可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記10乃至17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1)
複数のアイコンを表示可能な第一の表示手段と、
図柄変動表示を表示可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、複数のアニメーションを表示可能な表示手段であり、
前記複数のアニメーションのうちの一つは、第一のアニメーションであり、
前記複数のアニメーションのうちの一つは、第二のアニメーションであり、
前記複数のアイコンとは、一の変動アイコンと一又は複数の保留アイコンのことであり、
前記第一のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの一のアイコンの表示態様が変更されている場合があるように構成されており、
前記第一のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの二以上のアイコンの表示態様が変更されている場合がないように構成されており、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの一のアイコンの表示態様が変更されている場合があるように構成されており、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの二以上のアイコンの表示態様が変更されている場合があるように構成されており、
前記第一のアニメーションに登場するキャラクタと前記第二のアニメーションに登場するキャラクタが同じキャラクタであり、
前記第一の表示手段に二つの前記アイコン(以下、「二つのアイコン」という。)が表示されている場合に、前記第二のアニメーションが開始される場合があり、
前記二つのアイコンとは、前記変動アイコン及び前記保留アイコンのことであり、
前記第一の表示手段に前記保留アイコンが表示されておらず前記変動アイコンが表示されている場合に、前記第一のアニメーションが開始される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段に前記複数のアイコンが表示されている場合に、前記第二のアニメーションが開始される場合があり、
前記第一の表示手段に前記複数のアイコンが表示されている場合に、前記第一のアニメーションが開始される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A1またはA2に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの一のアイコンの表示態様が変更されているように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A1乃至A3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの全てのアイコンの表示態様が変更されていない場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A1乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記複数のアイコンのうちの全てのアイコンの表示態様が変更されている場合があるように構成されており、
前記複数のアイコンの数は、四以下である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記図柄変動表示の開始の際に、通常態様をした前記変動アイコンが表示されていた場合よりも予告態様をした該変動アイコンが表示されていた場合の方が該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第一のアニメーション及び前記第二のアニメーションのうちの一方のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記変動アイコンの表示態様が前記予告態様に変更されている場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)
付記A1乃至A6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
通常態様をした前記保留アイコンが消化されて開始された前記図柄変動表示の後よりも予告態様をした該保留アイコンが消化されて開始された該図柄変動表示の後の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第一のアニメーション及び前記第二のアニメーションのうちの一方のアニメーションが開始される前と終了した後で、前記保留アイコンの表示態様が前記予告態様に変更されている場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)
付記A1乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数によって、前記第二の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)
付記A1乃至A8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。