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JP6081113B2 - 核酸検出用デバイス及び核酸検出装置 - Google Patents

核酸検出用デバイス及び核酸検出装置 Download PDF

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JP6081113B2 JP2012206217A JP2012206217A JP6081113B2 JP 6081113 B2 JP6081113 B2 JP 6081113B2 JP 2012206217 A JP2012206217 A JP 2012206217A JP 2012206217 A JP2012206217 A JP 2012206217A JP 6081113 B2 JP6081113 B2 JP 6081113B2
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Description

本発明の実施形態は、電気信号を用いて核酸を検出する核酸検出用デバイス及び核酸検出装置に関する。
近年の遺伝子工学の発展に伴い、医療分野では、遺伝子による病気の診断或いは予防が可能となりつつある。これは遺伝子診断と呼ばれ、病気の原因となるヒトの遺伝子欠陥、変化を検出することで病気の発症前もしくは極めて初期段階での病気の診断や予測をすることが出来る。また、ヒトゲノムの解読とともに、遺伝子型と疫病との関連に関する研究が進み、各個人の遺伝子型に合わせた治療(テーラーメイド医療)も現実化しつつある。従って、遺伝子の検出並びに遺伝子型の決定を簡便に行うことは非常に重要となっている。
核酸検出を行うデバイスの1つとして、DNAチップを用いたデバイスが挙げられる。DNAチップとは、基板上に複数の核酸プローブが固定化されているデバイスであり、一度に多数の核酸配列を検出できることを特徴とする。一般的に核酸プローブは、液体に溶解された状態で各センサ上に滴下されることによってセンサ表面に固定化される。各センサには異なる核酸プローブを固定化するため、各液滴が接触することは避けなければならない。従って、各センサ間の距離は、核酸プローブの液滴の直径よりも長くなければならないという制限が存在する。センサを高集積化し、デバイスのサイズを小さくすることは、低価格化のために必須である。
一方、1つのデバイス内において、複数の試薬が関わる複数の反応を順次行うことのできるμ−TASと呼ばれるデバイスが盛んに研究開発されている。これらは、試薬保持領域、核酸の反応領域(増幅領域)、センサ領域などから成り、それらをつなぐ流路を備えることが特徴である。
さらに、上記電流検出方式のDNAチップを内蔵した核酸検出用デバイスを用いて核酸を検出するための核酸検出装置も開発されている。このようなデバイス内で核酸検出を行う場合、複数の試薬を使用し、複数の反応を行う必要がある。例えば、核酸抽出反応、核酸精製反応、核酸増幅反応、核酸ハイブリダイゼーション反応などである。これらの核酸検出用の試薬は、一般的に高価であるため、可能な限り使用量を低減することが望ましい。そのため、デバイス上に流路を形成し、流路内に各センサを配置することにより、各センサに効率的に試薬を供給できる核酸検出用デバイスが開発されている。
米国特許第5,776,672号明細書 米国特許第5,972,692号明細書 米国特許第6,294,670号明細書 特開2004−61427号公報 特許第4127679号公報 特開2008−263959号公報
核酸検出用デバイスの低価格化に向けては、核酸検出用デバイスの小型化が求められる。また、核酸検出用デバイスの小型化は、各部材を高集積化することが必要である。しかしながら、流路形成部材に形成される流路における核酸の反応領域同士の間隔は、各領域に滴下される核酸プローブの液滴の直径に依存するため、狭くできない。そのため、前述の要件を満たした上で、流路形成部材は、形成される流路形状を高集積化しなければならない。
さらに、一般的に、流路形成部材は、流路を形成するにあたり、金型を用いて成型することにより製造される。しかしながら、近接する流路の間隔が狭くするなど流路形状を高集積化すると、流路形成部材のための金型の製造は、困難になる。
さらに、核酸検出にセンサを用いる核酸検出用デバイスは、各センサ間の距離が各センサに滴下される核酸プローブの液滴の直径に依存する。さらに、各センサは、各センサの出力を核酸検出装置に出力するための各パッドと基板上で配線される。そのため、センサを高集積化すると、配線の取りまわしが困難になる。
本発明の目的は、高集積化な核酸検出用デバイス及び核酸検出装置を提供することにある。
実施形態によれば、
基板面を有する基板と、
第1列及びこの第1列に隣接する第2列を含む複数列をなすように、第1方向に沿って前記基板面上に配置される複数のセンサ部であって、この複数のセンサ部が前記第1列に沿って配列された第1センサ部及び前記第2列に沿って配列された第2センサ部を含み、この第1及び第2センサ部が互いに対向しないように前記第1方向に沿って互い違いに配置されて千鳥状配列をなしている複数のセンサ部と
を具備する第1の部材と、
前記基板面に対向する対向面を有し、前記複数のセンサ部上に試薬を送液するための流路を定めている溝部が前記対向面に形成されている第2の部材であって、この第2の部材は、前記溝部が前記複数のセンサ部を収容するように前記第1部材に積層され、前記溝部が前記センサ部に対応して前記第1方向に沿って配列されている複数列の溝部部分及びこの溝部分を繋ぐ折り返し部分を含む第2の部材と、
から構成される前記センサ部からの電気信号によって核酸を検出する核酸検出用デバイスが提供される。
また、実施形態によれば、
基板面を有する基板と、
第1列及びこの第1列に隣接する第2列を含む複数列をなすように、第1方向に沿って前記基板面上に配置される複数のセンサ部であって、この複数のセンサ部が前記第1列に沿って配列された第1センサ部及び前記第2列に沿って配列された第2センサ部を含み、この第1及び第2センサ部が互いに対向しないように前記第1方向に沿って互い違いに配置されて千鳥状配列をなしている複数のセンサ部と
を具備する第1の部材と、
前記基板面に対向する対向面を有し、前記複数のセンサ部上に試薬を送液するための流路を定めている溝部が前記対向面に形成されている第2の部材であって、
この第2の部材は、前記溝部が前記複数のセンサ部を収容するように前記第1部材に積層され、前記溝部が前記センサ部に対応して前記第1方向に沿って配列されている複数列の溝部部分及びこの溝部分を繋ぐ折り返し部分を含み
前記溝部部分は、前記センサ部に対向して設けられる複数の第1の溝部領域及び互いに隣接する前記第1の溝部領域間を繋ぐ第2の溝部領域を備え、前記第1の溝部領域の幅は、前記第2の溝部領域の幅よりも広く形成されている第2の部材と、
から構成される前記センサ部からの電気信号によって核酸を検出する核酸検出用デバイスが提供される。
実施形態に係る核酸検出用デバイスの概略構成を示す斜視図。 実施形態に係る核酸検出用デバイスの上面図。 実施形態に係る核酸検出装置の概略構成を示す図。 実施形態に係る核酸検出用デバイスの断面図。 実施形態に係るDNAチップの上面図。 実施形態に係るセンサ部の位置関係を示す平面図。 実施形態に係るセンサ部の位置関係の他の例を示す平面図。 実施形態に係る溝部の一例となる上面図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、実施形態に係る核酸検出用デバイス(核酸検出用カセット)10の一例となる概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る核酸検出用デバイス10の一例となる上面図である。核酸検出デバイス10は、流路パッキン11、上プレート12、下プレート13,DNAチップ14の要素を備える。核酸検出用デバイス10は、流路パッキン11及びDNAチップ14を上プレート12と下プレート13で挟み込んで構成されている略矩形状である。なお、核酸検出デバイス10の長辺がX軸(X方向ともいう)に対応し、長辺と直交する短辺がY軸(Y方向ともいう)に対応するものとする。DNAチップ14は、流路パッキン11と下プレート13で挟まれている。なお、下プレート13、DNAチップ14、流路パッキン11、上プレート12の順で重なり合って積層される方向を核酸検出用デバイス10の積層方向というものとする。長辺及び短辺と直交する積層方向は、Z軸に対応するものとする。さらに、核酸検出用デバイス10の積層方向における上プレート12の外面を核酸検出用デバイス10の表面というものとする。同様に、核酸検出用デバイス10の積層方向における下プレート13の外面を核酸検出用デバイス10の裏面というものとする。
流路パッキン11は、薄型の部材で構成されている。流路パッキン11は、例えば、シリコーン、エラストマーなどの軟質材料(弾性材料)で構成されている。流路パッキン11は、流路パッキン11に含まれる要素が一体構成されている。流路パッキン11における上プレート12と相対する(対向する)面を流路パッキン11の表面というものとする。同様に、流路パッキン11における下プレート13またはDNAチップ14と相対する面を流路パッキン11の裏面というものとする。流路パッキン11は、注入口部材111a、注入口部材111b、注入口部材111c.検体シリンジ112a、洗浄シリンジ112b、挿入剤シリンジ112c、流路形成部材113、廃液シリンジ114、逆止弁部材115a、逆止弁部材115b、逆止弁部材115cを備える。
注入口部材111aは、核酸検出用デバイス10内に液体の検体(核酸サンプルともいう)を充填するために、検体を注入するための開口を備える。注入口部材111aの開口は、核酸検出用デバイス10の表面において、上プレート12によって覆わることなく剥き出しになっている。注入口部材111bは、核酸検出用デバイス10内に洗浄液(洗浄試薬ともいう)を充填するために、洗浄液を注入するための開口を備える。注入口部材111bの開口は、核酸検出用デバイス10の表面において、上プレート12によって覆わることなく剥き出しになっている。注入口部材111cは.核酸検出用デバイス10内に酸化還元反応用の挿入剤を充填するために、挿入剤(検出試薬ともいう)を注入するための開口を備える。注入口部材111cの開口は、核酸検出用デバイス10の表面において、上プレート12によって覆われることなく剥き出しになっている。
検体シリンジ112aは、容器形状で構成されている。検体シリンジ112aは、注入口部材111aを介して注入される検体を貯める。洗浄シリンジ112bは、容器形状で構成されている。洗浄シリンジ112bは、注入口部材111bを介して注入される洗浄液を貯める。挿入剤シリンジ112cは、容器形状で構成されている。挿入剤シリンジ112cは、注入口部材111cを介して注入される挿入剤を貯める。
流路形成部材113は、後述するDNAチップ14と相対する部材である。流路形成部材113は、裏面に溝部113aを備える。溝部113aは、注入口113bから排出口113cにかけて設けられている。溝部113aは、後述するDNAチップ14(基板141の表面)と相対する流路形成部材113の裏面に形成されている。溝部113aは、後述するDNAチップ14に設けられた各センサ部142と相対する。溝部113aは、各センサ部142の並びに沿った形状である。つまり、溝部113aは、各センサ部142と相対するようにX軸に沿った複数列で形成されている。さらに、溝部113aは、各センサ部142上に試薬を送液するための流路として機能する。つまり、溝部113aは、核酸抽出反応、核酸精製反応、核酸増幅反応、核酸ハイブリダイゼーション反応、核酸検出などを処理するため領域を規定する。溝部113aは、一方向(例えばX軸)に沿った略直線部分を4列並列で備え、さらにこれらを繋ぐ3つの折返し部分を備えるように流路形成部材113に形成されている。なお、溝部113aは、X軸に沿った略直線部分を複数並列で備えていればよい。注入口113bは、検体シリンジ112aから検体が、洗浄シリンジ112bから洗浄液が、挿入剤シリンジ112cから挿入剤が流入する。
廃液シリンジ108は、容器形状で構成されている。廃液シリンジ108は、流路形成部材113の排出口113cから流出する液体を貯める。
逆止弁部材115aは、検体シリンジ112aと溝部113aとを繋ぐ流路の所定位置に設けられている。弁部材115aは、検体が検体シリンジ112aに逆流することを防止する。逆止弁部材115bは、洗浄シリンジ112bと溝部113aとを繋ぐ流路の所定位置に設けられている。逆止弁部材115bは、洗浄液が洗浄シリンジ112bに逆流することを防止する。逆止弁部材115cは、挿入剤シリンジ112cと溝部113aとを繋ぐ流路の所定位置に設けられている。逆止弁部材115cは、挿入剤が挿入剤シリンジ112cに逆流することを防止する。
上プレート12は、薄型の部材で構成されている。上プレート12は、流路パッキン11よりも硬い材料で構成されている。上プレート12は、例えば、プラスチック、ガラス、金属等の硬質材料で構成されている。上プレート12は、上プレート12は、流路パッキン11またはDNAチップ14と密着して接する。つまり、上プレート12は、流路パッキン11及びDNAチップ14を密封するために用いられる。上プレート12は、開口部121a、開口部121b、開口部121c、開口部122、開口部123を備える。開口部121a、開口部121b、開口部121cは、注入口部材111a、注入口部材111b、注入口部材111cとそれぞれ相対する位置に設けられている。開口部121a、開口部121b、開口部121cは、注入口部材111a、注入口部材111b、注入口部材111cそれぞれが貫通可能な形状で構成されている。
開口部122は、後述するDNAチップ14に設けられた(配置された)複数の電極パッド143で構成される電極パッド領域1431と相対する位置に設けられている。開口部122は、電極パッド領域1431と略同じ形状で設けられている。同様に、開口部123は、後述するDNAチップ14に設けられた(配置された)複数の電極パッド144で構成される電極パッド領域1441と相対する位置に設けられている。開口部122は、電極パッド領域1441と略同じ形状で設けられている。
下プレート13は、薄型の部材で構成されている。下プレート13は、流路パッキン11よりも硬い材料で構成されている。下プレート13は、例えば、プラスチック、ガラス、金属等の硬質材料で構成されている。下プレート13は、流路パッキン11またはDNAチップ14と密着して接する。つまり、下プレート13は、流路パッキン11及びDNAチップ14を密封するために用いられる。下プレート13は、後述するDNAチップ14に設けられた(配置された)各センサ部142近傍の領域、つまり、溝部113aにより流路として規定されるDNAチップ14の領域と相対する位置に開口部131(図4参照)を備える。
DNAチップ14は、基板141、複数のセンサ部142、複数の電極パッド143、複数の電極パッド144を備える。DNAチップ14(基板141)における上プレート12と相対する面をDNAチップ14の表面というものとする。同様に、DNAチップ14(基板141)における下プレート13と相対する面をDNAチップ14の裏面というものとする。
基板141は、X軸に沿う2辺とY軸に沿う2辺を備える略矩形状で構成され、センサ部142、電極パッド143、電極パッド144が表面上に設けられる。
センサ部142は、DNAチップ14の表面におけるY軸の略中央部分に設けられている。センサ部142は、導電性部材で構成されたセンサ(電極)である。センサ部142は、標的となる核酸検出用の各種核酸プローブがそれぞれ固定化され、標的となる核酸を検出する。なお、1つのセンサ部142は、図3では1つのセンサで構成されているが、2以上のセンサで構成されていてもよい。各センサ部142を構成するセンサは、略同じ直径の例えば円形である。なお、各センサ部142を構成するセンサは、矩形であってもよい。センサ部142は、溝部113aと相対するように、一方向に沿った4列の略直線状で基板141に配置され、1列当たり複数並べられている。ここでは、各センサ部142は、X軸に沿って配置されているものとして説明する。各センサ部142の位置関係については、後述する。なお、基板141の表面における各センサ部142近傍の領域、つまり、基板141の表面上において、流路形成部材113の溝部113aにより流路として規定される基板141の領域をセンサ領域1421というものとする。なお、センサ領域1421は、溝部113aにより流路として規定される領域にも対応するため、流路領域ともいうものとする。なお、センサ部142は、X軸に沿った4列以外の複数列(偶数列、奇数列)で略直線状で基板141に配置され、1列当たり複数並べられていてもよい。この場合、溝部113aの略直線部分は、センサ部142の列数に対応する数の偶数列または奇数列でX軸に沿って流路形成部材113に形成されている。
電極パッド143は、上プレート12の開口部122と相対するように基板141の表面上に設けられている。電極パッド143は、基板141のX軸に沿った第1辺に沿って複数設けられている。電極パッド143は、第1辺の略全体または一部にわたって第1辺に沿った複数列の略直線状に配置され、1列当たり複数並べられている。電極パッド143は、導電性部材で構成されている。電極パッド143は、センサ部142の検出信号を取り出し、後述の核酸検出装置20に伝達するためのものである。なお、1つの電極パッド143は、1つのセンサ部142と基板141上に設けられた配線(図示せす)で接続されている。なお、基板141の表面において電極パッド143が設けられている領域を第1のパッド領域1431というものとする。つまり、第1のパッド領域1431は、配列された複数の電極パッド143全てを包含し、配列された複数の電極パッド143全てのうちで外側に配置されている電極パッド143の外縁を結んで規定される領域である。なお、電極パッド143は、第1のパッド領域1431が略矩形状となるように設けられているが、これに限定されない。同様に、電極パッド144は、上プレート12の開口部123と相対するように基板141の表面上に電極パッド143と異なる位置に設けられている。電極パッド144は、基板141のX軸に沿った第1辺と逆側の略平行な第2辺に沿って複数設けられている。電極パッド144は、第2辺の略全体または一部にわたって第2辺に沿った複数列の略直線状に配置され、1列当たり複数並べられている。電極パッド144は、導電性部材で構成されている。電極パッド144は、センサ部142の検出信号を取り出し、後述の核酸検出装置20に伝達するためのものである。なお、1つの電極パッド144は、1つのセンサ部142と基板141上に設けられた配線(図示せず)で接続されている。なお、基板141の表面において電極パッド144が設けられている領域を第2のパッド領域1441というものとする。つまり、第2のパッド領域1441は、配列された複数の電極パッド144全てを包含し、配列された複数の電極パッド144全てのうちで外側に配置されている電極パッド144の外縁を結んで規定される領域である。なお、電極パッド144は、第2のパッド領域1441が略矩形状となるように設けられているが、これに限定されない。
なお、注入口部材111aと検体シリンジ112aとを繋ぐ流路、注入口部材111bと洗浄シリンジ112bとを繋ぐ流路、注入口部材111cと挿入剤シリンジ112cとを繋ぐ流路、検体シリンジ112a、洗浄シリンジ112b及び挿入剤シリンジ112c並びに溝部113aを繋ぐ流路、溝部113aと廃液シリンジ114とを繋ぐ流路は、流路パッキン11、上プレート12、下プレート13のいずれか1つで形成されていてもよく、流路パッキン11、上プレート12、下プレート13の少なくとも2つの組み合わせによって形成されていてもよい。
核酸検出用デバイス10は、上述のような構成により、溝部113aと基板141で構成される流路内(センサ領域1421)において、核酸増幅反応から核酸検出までを行うことができる。
次に、核酸検出用デバイス10を用いて核酸を検出するための核酸検出装置20の構成について説明する。図3は、実施形態に係る核酸検出装置20の概略構成を示す図である。図4は、核酸検出用デバイス10の図1におけるA−A断面図である。なお、図4は、核酸検出装置20に挿入された核酸検出用デバイス10と接触する核酸検出装置20を構成する要素も示す。核酸検出装置20は、核酸検出用デバイス10をX軸に沿って挿入される。つまり、溝部113a(センサ部142、センサ領域1421も同様)は、核酸検出用デバイス10の核酸検出装置20への挿入方向に沿った複数列で設けられている。核酸検出装置20は、コネクタ201、コネクタ202、温度制御部203を備える。
コネクタ201は、核酸検出用カセット10が核酸検出装置20に挿入された際に、開口部122と相対する位置に設けられている。コネクタ201は、開口部122に対して挿抜可能な大きさである。コネクタ201は、電流測定用のコネクタピン2011を介して、電極パッド領域1431の各電極パッド143に押し当てるように接触する。同様に、コネクタ202は、核酸検出用カセット10が核酸検出装置20に挿入された際に、開口部123と相対する位置に設けられている。コネクタ202は、開口部123に対して挿抜可能な大きさである。コネクタ202は、電流測定用のコネクタピン2021を介して、電極パッド領域1441の各電極パッド144に押し当てるように接触する。コネクタ201及びコネクタ202は、電極パッド143、電極パッド144それぞれから検出信号を取り出す。核酸検出装置20は、コネクタ201、コネクタ202にそれぞれ接続されている配線2012、2022を介して取り出した検出信号に基づいて核酸検出を行い、標的とする核酸の有無を判定する。
温度制御部202は、核酸検出用カセット10が核酸検出装置20に挿入された際に、下プレート13に設けられた開口部131と相対する位置に設けられている。
温度制御部202は、開口部131に対して挿抜可能な大きさである。温度制御部202は、センサ領域1421と相対する基板141の裏面に押し当てるように接触する。温度制御部202は、基板141の裏面側から、溝部113a内の流路、つまりセンサ領域1421の温度(液温)を最適に制御する。
図5は、実施形態に係る流路形成部材113が重ねられたDNAチップ14の一例となる上面図である。図6は、基板141に配置されているセンサ部142の位置関係を示す平面図である。図5、6を参照して、各センサ部142の位置関係、各センサ部142と相対する溝部113aの形状について説明する。センサ部142は、1つのセンサで構成されている。
センサ部142aは、X軸に沿った任意の一列(第1列という)上にセンサ部142aの中心(つまりセンサ部142aを構成する1つのセンサの中心)が位置するように配置された任意のセンサ部142である。センサ部142bは、第1列においてセンサ部142aに隣接し、第1列上にセンサ部142bの中心(つまりセンサ部142bを構成する1つのセンサの中心)が位置するように配置され、センサ部142aと隣り合うセンサ部142である。センサ部142cは、第1列とY軸に隣り合う一列(第2列という)上にセンサ部142cの中心(つまりセンサ部142cを構成する1つのセンサの中心)が位置するように配置されたセンサ部142である。
センサ部142cは、X軸において、センサ部142b側に最も近いセンサ部142aの外縁のX軸の位置と、センサ部142a側に最も近いセンサ部142bの外縁のX軸の位置との間に収まるように配置されている。さらに、センサ部142cは、Y軸において、第2列側に最も近いセンサ部142aの外縁及びセンサ部142aの外縁のY軸の位置よりも第1列側から離れた位置に配置される。なお、第2列とY軸に隣り合う第1列と逆の一列(第3列という)上に配置されたセンサ部142とセンサ部142cとの関係は、上述した第1列に配置されたセンサ部142a、142bとセンサ部142cとの関係と同様であるため、説明を省略する。
上述のように、センサ部142cと、センサ部142a及びセンサ部142bとは、X軸及びY軸において、一部分も相対しないように配置される。なお、上述のように、センサ部142cと、センサ部142a及びセンサ部142bとは、X軸、Y軸のうち少なくともY軸方向において、一部分も相対しないように配置されてもよい。つまり、第1列に配置されたセンサ部142と、第1列とY軸に隣接する第2列に配置されたセンサ部142とは、X軸、Y軸のうち少なくともY軸方向において、一部分も相対しないように第1列と第2列において互い違いとなるように配置されている。なお、本実施形態では、上述のようなセンサ部142の配置を千鳥配置の定義に含むものとする。
上述のようなセンサ部142の配置関係によれば、センサ部142aの中心、センサ部142bの中心、センサ部142cの中心は、センサ部142cの中心を頂点とした正三角形または二等辺三角形を形成するように配置されている。そのため、センサ部142aとセンサ部142c間の距離、センサ部142bとセンサ部142c間の距離は、各センサ部に滴下される核酸プローブの液滴の直径よりも長い寸法で設計できる。そのため、DNAチップ14は、そのサイズを大きくすることなく、センサ部の高集積化を実現できる。なお、センサ部142cは、センサ部142cの頂角θ1が60度未満となるように配置されていることが好ましい。その理由は以下とおりである。センサ部142aとセンサ部142bは、流路で結合されているが、センサ部142cは流路形成部材113で隔たれている。センサ部142aとセンサ部142bを結合する流路部分を満たす試薬は少なくすることによりコスト低減が実現できるため、なるべく流路は短い必要がある。一方、センサ部142cは、センサ部142aやセンサ部142bと距離が離れる場合でも必要試薬量が増えるわけではない。従って、まずセンサ部142aとセンサ部142bを可能な限り近づけ、その後にセンサ部142cを近づける設計とするため、θ1が60度未満であることが好ましい。
第2列に配置されたセンサ部142cの好ましい配置例について説明する。ここで、第1列に配置されたセンサ部142aの中心とセンサ部142bの中心との距離をaとする。第2列に配置されたセンサ部142cは、上記条件を満たした上で、第1列に配置されたセンサ部142aの中心とセンサ部142bの中心との間の中心線に対し、X軸に沿って左右25%の範囲内にセンサ部142cの中心が位置するように配置されることが好ましい。つまり、センサ部142cの中心は、センサ部142aの中心とセンサ部142bの中心との間の中心線を中心として、X軸に沿ってb=1/2*aの範囲内に位置するように配置されることが好ましい。
次に、各センサ部142の位置関係の他の例について説明する。図7は、基板141に配置されているセンサ部142の位置関係を示す平面図である。センサ部142は、3つのセンサで構成されている。なお、ここでは、センサ部142が3つのセンサで構成されている例について説明するが、センサ部142が2つ以上のセンサで構成された場合も同様である。
センサ部142dは、X軸に沿ったある一列(第1列という)上にセンサ部142dを構成する各センサの中心が位置するように配置された任意のセンサ部142である。センサ部142eは、第1列においてセンサ部142dに隣接し、第1列上にセンサ部142eを構成する各センサの中心が位置するように配置され、センサ部142dと隣り合うセンサ部142である。センサ部142fは、第1列とY軸に隣り合う一列(第2列という)上にセンサ部142fを構成する各センサの中心が位置するように配置されたセンサ部142である。
センサ部142fは、X軸において、センサ部142e側に最も近いセンサ部142dを構成するセンサの外縁のX軸の位置と、センサ部142d側に最も近いセンサ部142eを構成するセンサの外縁のX軸の位置との間に収まるように配置されている。さらに、センサ部142fは、Y軸において、第2列側に最も近いセンサ部142d及びセンサ部142eのY軸の位置よりも第1列側から離れた位置に配置される。なお、第2列とY軸に隣り合う第1列と逆の一列(第3列という)上に配置されたセンサ部142とセンサ部142fとの関係は、上述した第1列に配置されたセンサ部142d、142eとセンサ部142fとの関係と同様であるため、説明を省略する。
上述のように、センサ部142fを構成するセンサと、センサ部142dを構成するセンサ及びセンサ部142eを構成するセンサとは、X軸及びY軸において、一部分も相対しないように配置される。なお、上述のように、センサ部142fを構成するセンサと、センサ部142dを構成するセンサ及びセンサ部142eを構成するセンサとは、X軸、Y軸のうち少なくともY軸方向において、一部分も相対しないように配置されてもよい。つまり、第1列に配列されたセンサ部142を構成するセンサと、第1列とY軸に隣接する第2列に配置されたセンサ部142を構成するセンサとは、X軸、Y軸のうち少なくともY軸方向において、一部分も相対しないように千鳥配置されている。
上述のようなセンサ部142の配置関係によれば、センサ部142dの中心(センサ部142dを構成するセンサのうちX軸において最外の2つのセンサの中心間の中心)、センサ部142eの中心(センサ部142eを構成するセンサのうちX軸において最外の2つのセンサの中心間の中心)、センサ部142fの中心(センサ部142fを構成するセンサのうちX軸において最外の2つのセンサの中心間の中心)は、センサ部142fの中心を頂点とした正三角形または二等辺三角形を形成するように配置されている。そのため、センサ部142dとセンサ部142f間の距離、センサ部142eとセンサ部142f間の距離は、各センサ部に滴下される核酸プローブの液滴の直径よりも長い寸法で設計できる。そのため、DNAチップ14は、そのサイズを大きくすることなく、センサ部の高集積化を実現できる。なお、センサ部142fは、図6に示す例と同様に、センサ部142fの頂角θ2が60度未満となるように配置されていることが好ましい。
第2列に配置されたセンサ部142fの好ましい配置例について説明する。ここで、第1列に配置されたセンサ部142dの中心とセンサ部142eの中心との距離をa´とする。第2列に配置されたセンサ部142fは、上記条件を満たした上で、第1列に配置されたセンサ部142dの中心とセンサ部142eの中心との間の中心線に対し、X軸に沿って左右25%の範囲内にセンサ部142fの中心が位置するように配置されることが好ましい。つまり、センサ部142fの中心は、センサ部142dの中心とセンサ部142eの中心との間の中心線を中心として、X軸に沿ってb´=1/2*a´の範囲内に位置するように配置されることが好ましい。
次に、溝部113aの形状について説明する。図5に示すように、溝部113aは、略直線部分において、センサ部114近傍と相対する第1の溝部113d(核酸の反応領域に対応)と、第1の溝部113d間を繋ぐ第2の溝部113eを備える。第1の溝部113dの幅(溝部113aが形成される方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)における幅)は、第2の溝部113eの幅よりも広い。つまり、第1の溝部113dで規定される流路領域の幅は、第2の溝部113eで規定される流路領域の幅よりも広い。第1の溝部113dで規定される流路領域は、略円形である。溝部113aは、第1の溝部113f、第2の溝部113eにより、くびれ形状で流路形成部材113に形成されている。さらに、センサ部142の千鳥配置に伴い、第1の溝部113dは、センサ部114近傍と相対するように千鳥配置で流路形成部材113に形成されている。つまり、ある列(第1列という)に形成された第1の溝部113dと、第1列とY軸に隣接する第2列に配置された第1の溝部113dとは、X軸、Y軸のうち少なくともY軸方向において、一部分も相対しないように第1列と第2列において互い違いとなるように流路形成部材113に形成されている。本実施形態では、上述のように流路形成部材113に形成された第1の溝部113dの配置を千鳥配置の定義に含むものとする。第1の溝部113dの千鳥配置によれば、溝部113aは、第1列と第2列との間隔がX軸に沿って略同じである。なお、第1の溝部113dの好ましい配置関係は、上述のセンサ部142の好ましい配置関係と同様であるため、説明を省略する。
なお、第1の溝部113dは、図5に示されるような形状に限定されるものではなく、他の形状で流路形成部材113に形成されていてもよい。例えば、第1の溝部113dは、図8に示すように、第1の溝部113dで規定される流路領域が略矩形(角形)となるように流路形成部材113に形成されていてもよい。
なお、溝部113aは、くびれ形状ではなく、第1の溝部113dの幅と第2の溝部113eの幅が略同じ、つまりセンサ部142の配列方向に沿った略直線部分がZ軸の断面積が同じとなるように直線状で流路形成部材113に形成されていてもよい。
なお、本実施形態は、センサ部142がX軸に沿って配置され、溝部113aもX軸に沿って流路形成部材113に形成されている例を説明したが、これに限定されない。センサ部142がY軸に沿って配置され、溝部113aもY軸に沿って流路形成部材113に形成されていてもよく、センサ部142の配置方向と、流路形成部材113における溝部113aの形成方向が略同じであればよい。
なお、くびれ形状かつ千鳥配置で溝部113が形成された流路形成部材113は、センサ部142を用いる電流検出方式の核酸検出用デバイスだけでなく、センサ部142を用いない核酸検出用デバイスにも適用できる。
本実施形態によれば、第1の溝部113dが千鳥配置で流路形成部材113に形成されることにより、流路形成部材113は、隣接する列にそれぞれ形成されている第1の溝部113d同士の距離を取りつつ、高集積化できる。第1の溝部113dが千鳥配置で流路形成部材113に形成されることにより、隣接する列の間隔は、略一定かつ広くとれるので、流路形成部材113のための金型の製造が容易になる。これらの特徴は、流路が形成された流路形成部材113を用いる全ての核酸検出用デバイスに関連する。さらに、基板141にセンサ部142が千鳥配置されることにより、従来よりもセンサの高集積化ができ、核酸検出用デバイスの小型化を実現できる。さらに、基板141にセンサ部142が千鳥配置で設けられることにより、センサ部142と、パッド部143またはパッド部144とを繋ぐ配線の取りまわしが容易になる。例えば、配線は、全てのセンサ部142からパッド部143またはパッド部144にかけて直線状におろすことができるため、配線の強度は強まる。この特徴は、流路が形成された流路形成部材113に加えてセンサ部142を用いる核酸検出用デバイスに関連する。
(実施例1)
以下に、上述の実施形態に係る核酸検出用デバイス10及び核酸検出装置20を用いた核酸検出の具体的例を説明する。
1.核酸検出用デバイス内蔵カセットの準備
1−1.核酸検出用デバイスの準備
核酸検出用デバイス10上の各電極(以下、各センサ部142を構成するセンサに対応するものとする)に、以下の表1に示す5種類の核酸プローブ(配列A〜E)を固定化した。各核酸プローブを含む溶液を各電極組に滴下し、その後余分な核酸プローブを洗浄除去することによって固定化を行った。なお、下記1、2番電極組、3、4番電極組、5、6番電極組、7、8番電極組、9、20番電極組は、それぞれ別のセンサ部142を構成している。
1)ネガティブコントロール用…1、2番電極
2)HPV−A検出用…3、4番電極
3)HPV−B検出用…5、6番電極
4)HPV−C検出用…7,8番電極
5)HPV−D検出用…9,10番電極
Figure 0006081113
1−2.核酸検出用デバイスの組立て
DNAチップ14上に反応領域を形成できる流路形成部材113を備える流路パッキン11を取り付けて核酸検出用デバイス10を構成した。流路形成部材113には注入口113bが形成されており、流路形成部材113は、液体が漏れ出さないようDNAチップ14に固定されている。
なお、洗浄試薬は、SSC、検出試薬は、ヘキスト33258である。
2.核酸検出用デバイス10を用いた核酸検出
まず、増幅済みのHPV−B配列を持つ核酸サンプルを溝部113aへ送液し、45℃で10分保持することでDNAチップ14上の核酸検出用プローブとハイブリダイゼーション反応を行った。洗浄試薬を溝部113aへ送液し、30℃で5分保持することで、非特異的に吸着した核酸を除去した。検出試薬を溝部113aへ送液し、室温で3分保持することで検出試薬を核酸と反応させた。最後にDNAチップ14の各電極から得られる電流値を測定することによって核酸検出を行った。
3.結果
HPV−B検出用のプローブが固定化された電極からは、他の電極と比較して有意に大きな電流値が得られていることから、サンプル中のHPV−B配列が正常に検出されたことがわかった。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…核酸検出用デバイス、11…流路パッキン、12…上プレート、13…下プレート、14…DNAチップ、20…核酸検出装置、111a…注入口部材、111a…注入口部材、111c…注入口部材.112a…検体シリンジ、112b…洗浄シリンジ、112c…挿入剤シリンジ、113…流路形成部材、113a…溝部、113b…注入口、113c…排出口113c、113d…第1の溝部、113e…第2の溝部、114…廃液シリンジ、115a…逆止弁部材、115b…逆止弁部材、115c…逆止弁部材、121a…開口部、121b…開口部、121c…開口部、122…開口部、123…開口部、131…開口部、141…基板、142、142a、142b、142c、142d、142e、142f…センサ部、143…電極パッド、144…電極パッド、201…コネクタ、202…コネクタ、203…温度制御部、1421…センサ領域(流路領域)、1431…パッド領域、1441…パッド領域。

Claims (7)

  1. 基板面を有する基板と、
    第1列及びこの第1列に隣接する第2列を含む複数列をなすように、第1方向に沿って前記基板面上に配置される複数のセンサ部であって、この複数のセンサ部が前記第1列に沿って配列された第1センサ部及び前記第2列に沿って配列された第2センサ部を含み、この第1及び第2センサ部が互いに対向しないように前記第1方向に沿って互い違いに配置されて千鳥状配列をなしている複数のセンサ部と
    を具備する第1の部材と、
    前記基板面に対向する対向面を有し、前記複数のセンサ部上に試薬を送液するための流路を定めている溝部が前記対向面に形成されている第2の部材であって、この第2の部材は、前記溝部が前記複数のセンサ部を収容するように前記第1部材に積層され、前記溝部が前記センサ部に対応して前記第1方向に沿って配列されている複数列の溝部部分及びこの溝部分を繋ぐ折り返し部分を含む第2の部材と、
    から構成される前記センサ部からの電気信号によって核酸を検出する核酸検出用デバイス。
  2. 前記センサ部は、前記基板面に固定化された核酸検出用の核酸プローブを含む請求項1記載の核酸検出用デバイス。
  3. 基板面を有する基板と、
    第1列及びこの第1列に隣接する第2列を含む複数列をなすように、第1方向に沿って前記基板面上に配置される複数のセンサ部であって、この複数のセンサ部が前記第1列に沿って配列された第1センサ部及び前記第2列に沿って配列された第2センサ部を含み、この第1及び第2センサ部が互いに対向しないように前記第1方向に沿って互い違いに配置されて千鳥状配列をなしている複数のセンサ部と
    を具備する第1の部材と、
    前記基板面に対向する対向面を有し、前記複数のセンサ部上に試薬を送液するための流路を定めている溝部が前記対向面に形成されている第2の部材であって、
    この第2の部材は、前記溝部が前記複数のセンサ部を収容するように前記第1部材に積層され、前記溝部が前記センサ部に対応して前記第1方向に沿って配列されている複数列の溝部部分及びこの溝部分を繋ぐ折り返し部分を含み
    前記溝部部分は、前記センサ部に対向して設けられる複数の第1の溝部領域及び互いに隣接する前記第1の溝部領域間を繋ぐ第2の溝部領域を備え、前記第1の溝部領域の幅は、前記第2の溝部領域の幅よりも広く形成されている第2の部材と、
    から構成される前記センサ部からの電気信号によって核酸を検出する核酸検出用デバイス。
  4. 前記第1の溝部領域は、前記センサ部に対応して千鳥配置形成されている、請求項3記載の核酸検出用デバイス。
  5. 前記複数の溝部は、前記第1列及び前記第2列に配列された第1及び第2センサ部に夫々対向する第1及び第2の溝部部分を含み、前記第1及び第2の溝部部分は、複数の第1の溝部領域及び互いに隣接する前記第1の溝部領域間を繋ぐ第2の溝部領域を備え、
    前記第1の溝部部分内の前記第1の溝部領域は、前記第2の溝部部分内の前記第1の溝部領域に対して前記第2方向において互いに対向しないように配置され、前記第1及び第2の溝部部分内の前記第1の溝部領域は、前記第1方向に沿って互い違いに配置されて千鳥状をなして配列されている請求項3に記載の核酸検出用デバイス。
  6. 前記基板面上に前記第1方向の複数列に沿って配列され、前記センサ部の検出信号を取り出すために、前記複数のセンサ部の夫々が配線を介して接続されている複数の電極パッドと、
    を更に具備する請求項1又は請求項3に記載の核酸検出用デバイス。
  7. 前記センサ部は、導電性部材で構成された電極と、この電極上に形成された標的となる核酸検出用プルーブとを具備し、この核酸検出用プルーブが核酸プローブを含む溶液の滴下によって形成されている請求項1又は請求項3に記載の核酸検出用デバイス
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