JP6058982B2 - 消費者ニーズ分析システム及び消費者ニーズ分析方法 - Google Patents
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Description
という情報も分析し収集する。
前記映像解析装置は、分析対象者である顧客の移動状況を追跡する顧客追跡部と、分析対象物である商品の移動状況を追跡する商品追跡部と、追跡している顧客が特定の商品に対して行う仕草から追跡顧客と商品との関係を解析する追跡顧客・商品関係解析部と、解析対象となる追跡顧客が何の商品に注目しているかを推定する注目対象商品推定部と、カメラ映像に映し出された顧客がどのような仕草をしているか分析する仕草検出部と、顧客の性別、年齢などの顧客に関する情報の取得を行う顧客情報収集部と、顧客が特定の仕草を行った対象商品の情報を収集する商品情報収集部と、初期値として設定している特定の仕草に関する情報及び取得した情報を格納する情報格納部とを備えており、
前記情報格納部には顧客がとる特定の仕草が記録されており、分析対象者である顧客がとる仕草が前記記録された特定の仕草と判断された場合には、前記追跡顧客・商品関係解析部により当該特定の顧客が注目した商品を購入するか否かを判定するように構成したことを特徴とする。
前記映像解析装置の情報格納部には特定の仕草に関する情報が予め初期値として記録されており、顧客追跡部により分析対象者である顧客の移動状況を追跡し、商品追跡部により分析対象物である商品の移動状況を追跡し、追跡顧客・商品関係解析部により追跡している顧客が特定の商品に対して行う仕草から追跡顧客と商品との関係を解析し、注目対象商品推定部により解析対象となる追跡顧客が何に注目しているかを推定し、仕草検出部によりカメラ映像に映し出された顧客がどのような仕草をしているか分析し、顧客情報収集部により顧客の性別、年齢などの顧客に関する情報の取得をし、商品情報収集部により顧客が特定の仕草を行った対象商品の情報を収集し、情報格納部には前記取得した情報を格納し、
分析対象者である顧客がとる仕草が前記記録された特定の仕草と判断された場合には、前記追跡顧客・商品関係解析部により当該特定の顧客が注目した商品を購入するか否かを判定するように構成したことを特徴とする。
(1)追跡対象となる人や物体の識別/認識
(2)追跡対象の移動状況の追跡/比較
(3)人の仕草を検出し,あらかじめ指定した仕草と比較
最初に、スーパーなどの店舗施設内にて、客や客が手に取る商品の動きを個別に追跡し、情報を収集する場合における、本発明のシステムで行われる処理内容を説明する。この本発明のシステムを使用することにより、陳列されている多くの商品に対し、店内に居るどのような客がどのような商品に興味を持っているか、また、興味を持った商品を購入するのか或いは購入しないのか等についての情報を収集することができる。このようにして取得した情報は、商品開発や店内の商品配置の見直し、陳列する商品の選定など様々な用途で使用できるものである。
商品追跡部22では、分析対象物(陳列商品)の移動状況(顧客が手に取ったり返したりする状況)を追跡する。これは、既存技術である物体追跡技術を利用することができる。
追跡顧客・商品関係解析部23では、追跡している顧客が特定の商品に対して行う仕草から追跡顧客と商品との関係を解析し、顧客が手に取った、一旦は手に取ったが陳列棚に戻した、買い物かごに入れた等の商品に対する仕草を解析する。これは、追跡顧客の数秒後の移動方向、追跡顧客と特定商品との距離を分析し、当該追跡顧客がその特定の商品を購入するか否か判定する。
注目対象商品推定部24では、解析対象となる追跡顧客が、何に注目しているかを推定する。これには、既存技術である目鼻口から視線を推定する技術を利用することができる。
仕草検出部25では、カメラ映像に映し出された人(顧客)がどのような仕草をしているか分析する。また、その仕草があらかじめ指定されていた仕草であるかについても分析する。登録しておく仕草の例としては、『商品を手に取る仕草』がある。仕草の検出には、既存技術であるポスチャ・ジェスチャ技術を利用することができる。
顧客情報収集部26では、特定の仕草を行った顧客の性別、年齢などの顧客に関する情報の取得を行う。これには、既存技術である顔認識技術を利用することができる。
商品情報収集部27では、顧客が特定の仕草を行った際に、その画像より顧客が特定の仕草を行った商品の情報を取得し分析して商品を特定する。これには、既存技術である物体認識技術を利用することができる。
情報格納部(DB)28では、初期値として設定している情報や、本システムにより取得した情報などを格納する。
取得する情報には、以下のようなものがある。
(1)対象顧客に関する情報(性別、年齢など)
(2)対象商品に関する情報(商品の映像、商品の種類、商品名など)
(3)購買関連情報
□商品を「購入する(棚から取った)」或いは「購入しない(棚に返した)」
購入する/しないを決めるまでの時間(ただし、この時間は、商品を手に持つ仕草を検出してから、その仕草をやめたことを検出するまでの時間として計測する。)
手に取った商品の情報については、上記仕草をした際の手のひら付近の画像を取得することで得られる。また、物体認識技術などの画像から商品を特定する技術を利用すれば、より詳細な情報を取得することができる。
手に持つ仕草を終了した後、対象顧客、対象商品の移動状況を追跡する。それぞれの移動方向や追跡商品と対象顧客の距離を分析し、「購入される」又は「購入されない」を判定する。対象顧客と同じ移動ベクトルであり、かつ対処顧客との距離が一定の距離内にある場合、その対象商品は、「購入される」と判定する。反対に、それら条件を満たさない場合は、「購入されない」と判定する。図5(a)(b)は、2つの商品を手に取り、1つの商品を購入し、他の商品は購入しないという情報を収集した状態の顧客動作の分析状態を示している。
また、それら情報の取得は、既に店内に設置してある監視カメラなどで取得した映像から分析するため、来店した客や、陳列している商品にICチップなど特別な器具を装着しておく必要がない。
また、取得できる情報については、2つの商品を手に取った場合、その結果どうしたのか、つまり「片方のみ購入した」のか、「両方購入した」のかなど、さらには、その判断をするまでにどの程度の時間を要したのか、その判断をするまでに何を見ていたのか(他の商品への視線)などの情報を取得できる。
本発明のシステムにより取得できる情報は、商品に対する注目度など、購入されていない商品に対する情報が取得できる。また、商品陳列による効果を分析することもできる。
例えば、相性の良い商品を近くに陳列することによる売上げ効果を分析する場合を想定してみる。
例えば、惣菜コーナーに、「お惣菜で作るカツ丼のたれ」という商品を陳列した場合、その商品と惣菜のカツをまとめて購入したか否かの情報を取得できる。また、以下のような情報を取得すれば、それらを購入した客が、何を購入するのを止めて当該商品の購入に至ったかについての情報も取得できる場合がある。それにより、商品の陳列順序を変えることで、購入までのプロセスがどのように変化するかを情報として取得し、陳列を変えることの効果を分析することができる。
「想定」
何か食べ物を探しており、最初は、弁当を買う予定であった。しかし、他の商品を見ていくうちに心変わりして、別の商品「カツ丼のたれ」と「惣菜のカツ」を購入することにした。
時系列の仕草分析情報
11時15分00秒 弁当を手に持つ
11時15分10秒 弁当を手に持ちながら、パンの陳列棚に目線を向けている
11時15分18秒 弁当を手に持ちながら、惣菜コーナーを見ている
(惣菜コーナーには「カツ丼のたれ」が陳列されている)
11時15分25秒 その後、持っていた弁当を手放した(仕草終了)
本システムの分析にて、購入しなかったとして情報取得
11時18分00秒 「カツ丼のたれ」を手に持った
11時18分03秒 「カツ丼のたれ」を買い物カゴに入れた(仕草終了)
11時18分10秒 「惣菜のカツ」を手に持った
11時18分13秒 「惣菜のカツ」を買い物カゴに入れた(仕草終了)
本発明のシステムの分析においては、弁当は購入されなかったことを情報として取得している。
(1)「カツ丼のたれ」を惣菜コーナーの近くに陳列することにより、「カツ丼のたれ」と「惣菜(カツ)」を合せて購入する顧客がいた。(以前は「カツ丼のたれ」を惣菜コーナーの遠くに陳列していた)
(2)弁当を購入するか否かを決定する時間(25秒)と比較して、「カツ丼のたれ」と「惣菜(カツ)」を購入すると決めるまでの時間(各3秒)が短い。
(3)弁当を持って、一旦は購入の意思があったにもかかわらず、パンなど他の主食や惣菜を物色していた。弁当に満足がいっていないため、他の選択肢を考えていたと推測できる。
(4)35歳程度の顧客は、「カツ丼のたれ」と「惣菜(カツ)」を購入するために弁当の購入を止めた。
本発明の消費者ニーズ分析システムの処理がスタートすると、初期設定のステップ101がある。このステップ101は、情報収集の処理を実施するきっかけとなる仕草が設定される。これは、毎回設定されるものではなく、システムを立ち上げる際に一度設定すれば足りる。以下の実施例の説明では、一例として、図2で説明した「物を手に取る仕草」を登録した場合を説明する。勿論、初期設定される特定の仕草は「物を手に取る仕草」に限るものではない。この初期設定のタイミングで、店員と顧客を峻別するために、店員のユニフォームや顔を登録しておく。
ステップ104では、追跡している人物(店員以外)のカメラに映し出された仕草を分析する。これは、既知のポスチャ・ジェスチャ判定機能を利用することができる。
このステップ200では、情報収集(2)で使用するための仕草Aを検出した時刻(仕草開始時刻)、性別、年齢、目線等の対象者情報、及び商品名等の手に取っている商品に関する情報(商品関連情報)を収集する。
ステップ501では、対象人物の目、鼻、口を検出する。これは、既知の顔認識技術を利用することができる。次いで、ステップ502では、検出した目、鼻、口から視線を推定し、次に眼球を推定する。これは、既知の視線推定技術を利用することができる。ここで、眼球が推定できない場合には、両眼の中央の基準値にあるものと推定する。
顧客の視線が推定されると、ステップ503で、顧客の視覚の中に分析対象物(商品)があるか否かを判定する。ここで「YES」と判断されると、分析対象物(商品)に注目していると判定する(ステップ505)。
ステップ503で「NO」と判断されると、ステップ504において、顧客の視覚内に初期設定で設定されたエリアが有るか否かを判断する。ここで「YES」と判断されると、該当するエリアに注目していると判定し(ステップ506)、「NO」と判断されると、注目しているエリアはないと判定し(ステップ507)。
ステップ402での追跡対象者と追跡対象物の位置と移動状況を比較分析は以下のように行われる。
位置の比較は、追跡対象者と追跡対象物(商品)の位置関係が近いのか、遠いのかを判定する。ここで、近いとは、取得されている顧客(年齢、性別)の一般的な手の長さ以内とする。
移動状況の比較は、追跡対象者と追跡対象物(商品)の時間当たりの移動方向及び移動距離を比較することにより、ベクトル比較が可能である。
20・・・映像解析装置
21・・・顧客追跡部
22・・・商品追跡部
23・・・追跡顧客・商品関係解析部
24・・・注目対象商品推定部
25・・・仕草検出部
26・・・顧客情報収集部
27・・・商品情報収集部
28・・・情報格納部
Claims (6)
- 店内を撮影するカメラと、当該カメラの映像を取り込んでその映像を解析する映像解析装置とからなる消費者ニーズの分析システムであって、
前記映像解析装置は、分析対象者である顧客の移動状況を追跡する顧客追跡部と、分析対象物である商品の移動状況を追跡する商品追跡部と、追跡している顧客が特定の商品に対して行う仕草から追跡顧客と商品との関係を解析する追跡顧客・商品関係解析部と、解析対象となる追跡顧客が何の商品に注目しているかを推定する注目対象商品推定部と、カメラ映像に映し出された顧客がどのような仕草をしているか分析する仕草検出部と、顧客の性別、年齢などの顧客に関する情報の取得を行う顧客情報収集部と、顧客が特定の仕草を行った対象商品の情報を収集する商品情報収集部と、初期値として設定している特定の仕草に関する情報及び取得した情報を格納する情報格納部とを備えており、
前記情報格納部には顧客がとる特定の仕草が記録されており、分析対象者である顧客がとる仕草が前記記録された特定の仕草と判断された場合には、前記追跡顧客・商品関係解析部により当該特定の顧客が注目した商品を購入するか否かを判定するように構成したことを特徴とする消費者ニーズの分析システム。 - 前記仕草検出部により前記記録された特定の仕草が検出されると、当該特定仕草が検出された時刻が記録され、前記商品情報収集部により顧客が注目した商品の情報が入手されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の消費者ニーズの分析システム。
- 前記仕草検出部により前記記録された特定の仕草の終了が検出されると、前記追跡顧客・商品関係解析部により、対象とされた商品の購入に向けた動作が行われたか否かを判定するように構成したことを特徴とする請求項2記載の消費者ニーズの分析システム。
- 店内を撮影するカメラと、当該カメラの映像を取り込んでその映像を解析する映像解析装置とによる消費者ニーズの分析方法であって、
前記映像解析装置の情報格納部には特定の仕草に関する情報が予め初期値として記録されており、顧客追跡部により分析対象者である顧客の移動状況を追跡し、商品追跡部により分析対象物である商品の移動状況を追跡し、追跡顧客・商品関係解析部により追跡している顧客が特定の商品に対して行う仕草から追跡顧客と商品との関係を解析し、注目対象商品推定部により解析対象となる追跡顧客が何に注目しているかを推定し、仕草検出部によりカメラ映像に映し出された顧客がどのような仕草をしているか分析し、顧客情報収集部により顧客の性別、年齢などの顧客に関する情報の取得をし、商品情報収集部により顧客が特定の仕草を行った対象商品の情報を収集し、情報格納部には前記取得した情報を格納し、
分析対象者である顧客がとる仕草が前記記録された特定の仕草と判断された場合には、前記追跡顧客・商品関係解析部により当該特定の顧客が注目した商品を購入するか否かを判定するように構成したことを特徴とする消費者ニーズの分析方法。 - 前記仕草検出部により前記記録された特定の仕草が検出されると、当該特定仕草が検出された時刻が記録され、前記商品情報収集部により顧客が注目した商品の情報が入手されるように構成したことを特徴とする請求項4記載の消費者ニーズの分析方法。
- 前記仕草検出部により前記記録された特定の仕草の終了が検出されると、前記追跡顧客・商品関係解析部により、対象とされた商品の購入に向けた動作が行われたか否かを判定するように構成したことを特徴とする請求項5記載の消費者ニーズの分析方法。
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