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JP5966727B2 - 電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、第1蓄電池及び第2蓄電池と、これら両蓄電池の導通及び遮断を切り替える半導体スイッチング素子とを備え、例えば車両用電源システムとして用いられる電源システムに関する。
従来から、互いに並列に接続され例えば鉛蓄電池及びリチウムイオン蓄電池よりなる複数の蓄電池と、それら両蓄電池を充電する発電機と、両蓄電池を電気的に接続する給電線に設けられる半導体スイッチング素子(MOSFET)とを備え、各蓄電池の蓄電状態等に応じて半導体スイッチング素子のオン/オフを制御するようにした電源システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。この電源システムでは、上記の各蓄電池を好適に使い分けることにより、車両における省燃費効果や蓄電池の保護効果等が得られるものとなっている。
特開2011−234479号公報
ここで、上記のように互いに並列に接続される鉛蓄電池及びリチウムイオン蓄電池を有する構成において、例えば鉛蓄電池が劣化するとそれに伴い鉛蓄電池の交換作業が行われる。かかる場合、+電極と−電極とを間違えて鉛蓄電池が逆接続されると、その逆接続時において半導体スイッチング素子に意図せず電流が流れ、それに起因して半導体スイッチング素子の故障が生じるおそれがある。
より具体的には、鉛蓄電池の交換時は電源オフ状態であり、半導体スイッチング素子はオフ状態になっている。そして、その状態で鉛蓄電池が正常に接続される(正接続される)のであれば、鉛蓄電池とリチウムイオン蓄電池とは並列接続の状態で保たれるため、鉛蓄電池の再接続時において両蓄電池間に意図せず電流が流れることはなく、半導体スイッチング素子に何ら不具合は生じない。これに対し、鉛蓄電池が逆接続されると、半導体スイッチング素子においてゲートと他の電極との間に形成される寄生容量によって、鉛蓄電池とリチウムイオン蓄電池とのカップリング(容量性カップリング)が生じる。そして、このカップリングの影響で、半導体スイッチング素子のゲート−ソース間に正の電圧が印加されて、半導体スイッチング素子が意図せずオンしてしまう。この場合、半導体スイッチング素子に電流が流れることに伴い発熱が生じ、その発熱に起因して半導体スイッチング素子が故障して、オン固着等の不具合が生じることが考えられる。
本発明は、互いに並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池を有する電源システムにおいて、蓄電池の逆接続時における不具合の発生を抑制することができる電源システムを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明では、互いに並列に接続される第1蓄電池(12)及び第2蓄電池(13)と、前記両蓄電池を電気的に接続する給電線(17)に設けられ、これら両蓄電池の導通及び遮断を切り替える半導体スイッチング素子(21〜24)と、前記半導体スイッチング素子のゲートに接続され、当該半導体スイッチング素子に形成される寄生容量の電荷を放出する放電回路(40)と、を備えている。そして、前記放電回路は、前記給電線において前記両蓄電池のいずれかの逆接続によって正接続時とは逆の逆極性の電圧が印加される位置と、前記半導体スイッチング素子のゲートとに接続されており、前記逆極性の電圧により、前記寄生容量の電荷を放出する放電状態となる構成を有していることを特徴とする。
第1蓄電池と第2蓄電池とが並列に接続され、それら両蓄電池の間に半導体スイッチング素子が設けられる電源システムでは、半導体スイッチング素子を必要に応じて導通(オン)させることで両蓄電池において相互に電力の供給が可能となっている。また、本電源システムでは、駆動対象である電気負荷に対して、両蓄電池の少なくともいずれかを用いて電力の供給が可能となっている。
また、本発明では、半導体スイッチング素子のゲートに放電回路が接続されているため、バッテリ交換作業時などにおいていずれかの蓄電池が逆接続された場合には、半導体スイッチング素子の寄生容量の電荷が放電回路を介して放出される。これにより、蓄電池の逆接続時において半導体スイッチング素子が意図せずオンしてしまうことを抑制できる。
特に、放電回路は、給電線において蓄電池の逆接続によって逆極性(正接続時とは逆の極性)の電圧が印加される位置と、半導体スイッチング素子のゲートとに接続されており、逆極性の電圧により、寄生容量の電荷を放出する放電状態に移行する。つまり、蓄電池の逆接続時には、給電線に逆極性の電圧が印加された時点で、直ちに放電回路による放電が行われる。したがって、半導体スイッチング素子が意図せずオンしてそれに起因して半導体スイッチング素子が故障するといった不都合を抑制できる。その結果、互いに並列接続される第1蓄電池及び第2蓄電池を有する電源システムにおいて、蓄電池の逆接続時における不具合の発生を抑制することができる。
発明の実施の形態における電源システムの概略を示す構成図。 鉛蓄電池が逆接続された状況を説明するための回路図。 放電回路を説明するための回路図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の電源システムは車両に搭載される車載電源システムであり、車両は、エンジン(内燃機関)を駆動源として走行するものである。エンジンの始動時にはスタータモータの駆動によりエンジンに初期回転が付与されるものとなっている。
まずは、電源システムの基本構成を図1により説明する。図1に示すように、本電源システムは、オルタネータ11(発電機)、鉛蓄電池12、リチウムイオン蓄電池13、各種の電気負荷14,15,16、2つのMOSスイッチ21,22、及び2つのSMRスイッチ23,24を備えている。本実施形態では、鉛蓄電池12が第1蓄電池に相当し、リチウムイオン蓄電池13が第2蓄電池に相当する。また、2つのMOSスイッチ21,22が第1半導体スイッチング素子に相当し、2つのSMRスイッチ23,24が第2半導体スイッチング素子に相当する。
鉛蓄電池12、リチウムイオン蓄電池13及び電気負荷14〜16は、給電線17によりオルタネータ11に対して並列に電気接続されている。この給電線17により、上記の各電気要素について相互の給電経路が形成されている。MOSスイッチ21,22とSMRスイッチ23,24とは、鉛蓄電池12とリチウムイオン蓄電池13との間において直列に接続されており、その間の中間点に電気負荷16が接続されている。
鉛蓄電池12は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池13は、鉛蓄電池12に比べて出力密度、及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池13は、複数の単電池を直列に接続してなる組電池により構成されている。なお、鉛蓄電池12の蓄電容量は、リチウムイオン蓄電池13の蓄電容量よりも大きいものとなっている。
MOSスイッチ21,22は、MOSFET(電界効果トランジスタ)により構成されており、オルタネータ11及び鉛蓄電池12と、リチウムイオン蓄電池13との間に設けられている。MOSスイッチ21,22は、オルタネータ11及び鉛蓄電池12に対するリチウムイオン蓄電池13の導通(オン)と遮断(オフ)を切り替えるスイッチとして機能する。MOSスイッチ21,22は、電子制御装置からなる制御部25により制御され、制御部25によりMOSスイッチ21,22のオン作動(導通作動)とオフ作動(遮断作動)とが切り替えられる。
MOSスイッチ21,22は、その内部構造上必然的に整流手段を有していると言える。すなわち、MOSスイッチ21,22は、ゲート、ドレイン及びソースを有する半導体スイッチ部を有し、ドレイン−ソース間に寄生ダイオード21a,22a(整流手段)が形成されている。2つのMOSスイッチ21,22は、寄生ダイオード21a,22aが互いに逆向きで、かつアノード同士が接続されるようにして直列に接続されている。そのため、両MOSスイッチ21,22をオフ作動させた場合において、寄生ダイオード21a,22aを通じて電流が流れることを完全に遮断できる。よって、2つのMOSスイッチ21,22をオフ作動させれば、リチウムイオン蓄電池13から鉛蓄電池12の側に放電されること、及び鉛蓄電池12の側からリチウムイオン蓄電池13に充電されることを回避できる。
また、SMRスイッチ23,24は、MOSスイッチ21,22と同様に、MOSFETにより構成されており、MOSスイッチ22及び電気負荷16の接続点(図のX)とリチウムイオン蓄電池13との間に設けられている。SMRスイッチ23,24は、MOSスイッチ21,22及び電気負荷16の接続点Xに対するリチウムイオン蓄電池13の導通及び遮断を切り替えるスイッチとして機能する。SMRスイッチ23,24は制御部25により制御され、制御部25によりSMRスイッチ23,24のオン作動(導通作動)とオフ作動(遮断作動)とが切り替えられる。
SMRスイッチ23,24は、MOSスイッチ21,22と同様に、その内部構造上必然的に整流手段を有している。すなわち、SMRスイッチ23,24は、ゲート、ドレイン及びソースを有する半導体スイッチ部を有し、ドレイン−ソース間に寄生ダイオード23a,24a(整流手段)が形成されている。2つのSMRスイッチ23,24は、MOSスイッチ21,22と同様に、寄生ダイオード23a,24aが互いに逆向きで、かつアノード同士が接続されるようにして直列に接続されている。そのため、両SMRスイッチ23,24をオフ作動させた場合において、寄生ダイオード23a,24aを通じて電流が流れることを完全に遮断できる。よって、両SMRスイッチ23,24をオフ作動させれば、リチウムイオン蓄電池13から鉛蓄電池12や電気負荷16の側に放電されること、及び鉛蓄電池12の側からリチウムイオン蓄電池13に充電されることを回避できる。
SMRスイッチ23,24は非常時用の開閉手段でもあり、非常時でない通常時には、制御部25からオン信号が出力されることでオン状態に保持される。そして、以下に例示する非常時に、オン信号の出力が停止されてSMRスイッチ23,24がオフ作動される。このSMRスイッチ23,24のオフ作動により、リチウムイオン蓄電池13の過充電及び過放電の回避が図られている。例えば、オルタネータ11に設けられたレギュレータが故障して設定電圧Vregが異常に高くなる場合には、リチウムイオン蓄電池13が過充電の状態になることが懸念される。かかる場合にSMRスイッチ23,24をオフ作動させる。また、オルタネータ11の故障やMOSスイッチ21,22の故障によりリチウムイオン蓄電池13への充電ができなくなる場合には、リチウムイオン蓄電池13が過放電になることが懸念される。かかる場合にもSMRスイッチ23,24をオフ作動させる。
なお、各2つずつのMOSスイッチ21,22とSMRスイッチ23,24とは、制御部25によりそれぞれ同時のオン/オフ操作が可能となっている。つまり、制御部25からの駆動信号によりMOSスイッチ21,22が同時にオン又はオフ作動し、同じく制御部25からの駆動信号によりSMRスイッチ23,24が同時にオン又はオフ作動する。
電気負荷14〜16のうち電気負荷14は、エンジンを始動させるためのスタータモータ(始動装置)であり、電気負荷15は、ヘッドライトやパワーウインドウモータ等の一般負荷である。また、電気負荷16は、供給電力の電圧が概ね一定、又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求電気負荷であり、具体例としてはナビゲーション装置やオーディオ装置が挙げられる。
SMRスイッチ24と接地点との間には過電流対策としてヒューズ27が設けられている。これにより、仮にリチウムイオン蓄電池13とSMRスイッチ23,24とからなる経路に過電流が流れる場合には、ヒューズ27が溶断されることでこれらリチウムイオン蓄電池13やSMRスイッチ23,24が保護されるようになっている。
また、給電線17には、MOSスイッチ21,22をバイパスするようにしてバイパス給電線31が接続されている。バイパス給電線31は、一方の端部が給電線17においてMOSスイッチ21,22よりも鉛蓄電池12の側に接続され、他方の端部が給電線17においてMOSスイッチ21,22よりも電気負荷16の側(リチウムイオン蓄電池13の側)に接続されている。そして、バイパス給電線31を介して、オルタネータ11及び鉛蓄電池12の少なくともいずれかから電気負荷16への電力供給が可能となっている。
バイパス給電線31には、常閉式の電磁リレーであるバイパスリレー32(バイパス切替手段)が設けられている。バイパスリレー32の作動は制御部25により制御される。バイパスリレー32は、MOSスイッチ21,22や制御部25に異常(故障)が発生した場合に使用される非常時通電手段であり、通常時(非故障時)は、制御部25から励磁電流が常時出力されることで開放状態となっている。そして、例えば制御部25に異常が発生してMOSスイッチ21,22をオンできなくなると、制御部25からの励磁電流の出力が停止され、常閉式であるバイパスリレー32が導通状態にされて、バイパス給電線31が導通されるようになっている。これにより、バイパス給電線31を介して、オルタネータ11及び鉛蓄電池12の少なくともいずれかから電気負荷16への電力供給が実施される。
リチウムイオン蓄電池13や、各スイッチ21〜24、制御部25、バイパスリレー32は筐体(収容ケース)に収容されることで一体化され、電池ユニットUとして構成されている。電池ユニットU内の制御部25は、電池ユニット外の図示しないECU(電子制御装置)に相互に通信可能に接続されている。
ところで、鉛蓄電池12の交換時において、+電極と−電極とを間違えて鉛蓄電池12が逆接続されると、その逆接続時において瞬時にSMRスイッチ24に意図せず電流が流れ、それに起因してSMRスイッチ24の故障が生じるおそれがある。具体的には、図1の構成において、鉛蓄電池12の交換作業時には電源がオフされており、各スイッチ21〜24はいずれもオフ状態(遮断状態)になっている。また、バイパスリレー32は導通状態となっている。この状態下で、鉛蓄電池12が逆接続された状態が図2に示す状態である。
図2に示す状態では、接続点Xに、鉛蓄電池12の正接続時とは逆の逆極性の電圧、すなわち負の電圧(例えば−12V)が印加され、SMRスイッチ23,24の両端には正の電圧と負の電圧とがそれぞれ印加されている。この場合、鉛蓄電池12が逆接続された時に、SMRスイッチ23,24においてゲート、ドレイン及びソースの間に形成される寄生容量Cgd,Cgs,Cdsによって、鉛蓄電池12とリチウムイオン蓄電池13とのカップリング(容量性カップリング)が生じる。そして、このカップリングの影響で、SMRスイッチ24が意図せずオンしてしまう。すなわち、SMRスイッチ24において、寄生容量Cgd,Cgs,CdsのうちCgd,Cgsを介してのカップリングが生じると、ゲート−ソース間に正の電圧が印加され、SMRスイッチ24が不完全な状態でオンする。この場合、SMRスイッチ24が完全にオンした状態(通常のオン状態)ではオン抵抗が1ミリΩ程度なのに対して、不完全なオン状態ではオン抵抗が数Ω程度となり、その状態でSMRスイッチ24に電流が流れることに伴い発熱が生じる。そして、その発熱に起因してSMRスイッチ24が故障して、オン固着等の不具合が生じることが考えられる。
そこで、図3に示すように、電池ユニットUにおいてSMRスイッチ24の寄生容量Cgd,Cgsの電荷を放出する放電回路40を設ける構成としている。
放電回路40は、npnトランジスタよりなる駆動素子41を有している。駆動素子41は、そのコレクタがダイオード42を介してSMRスイッチ24のゲートに接続され、エミッタが接続点Xに接続されている。ダイオード42は、アノードがSMRスイッチ24のゲートに接続され、カソードが駆動素子41のコレクタに接続された状態で設けられている。また、駆動素子41のベースは、抵抗43を介して接続点Xに接続されるとともに、抵抗44及びダイオード45を介して接地されている。ダイオード45は、アノードが接地点に接続され、カソードが駆動素子41のベースに接続される状態で設けられている。給電線17において接続点Xは、鉛蓄電池12の逆接続時に逆極性の電圧(負の電圧)が印加される位置であり、放電回路40は、接続点Xに負の電圧が印加されることにより作動する。
要するに、鉛蓄電池12が逆接続されると、上記のとおりSMRスイッチ23,24の寄生容量によってカップリングが生じる状況となるが、その際、接続点Xに負の電圧が印加されることで駆動素子41がオンし、SMRスイッチ24の寄生容量Cgd,Cgsの電荷が駆動素子41を介して放出される(図3のA)。このとき、SMRスイッチ24の寄生容量Cgd,Cgsの電荷は、バイパス給電線31を通って鉛蓄電池12側に流れる。こうした放電回路40の放電により、SMRスイッチ24が意図せずオンすることが抑制される。
ちなみに、鉛蓄電池12が+電極と−電極とを間違えずに正接続された場合には、接続点Xに正の電圧が印加される。この場合、駆動素子41はオンせず、放電回路40の放電作用は生じない。またこのとき、ダイオード45によれば、接続点Xが正の電圧となる場合においてその接続点Xから放電回路40への電流の流入が規制される。そのため、放電回路40を介して無駄に電流が流れることが抑制されている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
上記のとおり放電回路40を設けたことにより、バッテリ交換作業時などにおいて鉛蓄電池12が逆接続された場合に、SMRスイッチ24の寄生容量Cgd,Cgsの電荷が放電回路40を介して放出される。これにより、鉛蓄電池12の逆接続時においてSMRスイッチ24がオンして電流が流れることが抑制され、SMRスイッチ24の保護を図ることができる。
特に、放電回路40は、鉛蓄電池12の逆接続時において、その逆接続によって逆極性の電圧(負の電圧)が印加された時点で直ちに放電状態となる。したがって、意図しないオン作動によりSMRスイッチ24が故障するといった不都合を抑制できる。
MOSスイッチ21,22を迂回して設けられるバイパス給電線31と、そのバイパス給電線31に設けられる常閉式のバイパスリレー32とを備える構成では、MOSスイッチ21,22がオンできなくなっても、バイパス給電線31を介して電気負荷16への給電を継続できる反面、バッテリ接続作業において鉛蓄電池12が逆接続されると、接続点X(MOSスイッチ21,22とSMRスイッチ23,24との間の中間点)に、逆極性の電圧(負の電圧)が印加される。そのため、SMRスイッチ24の故障を招くおそれが生じる。この点、放電回路40が接続点Xに接続されているため、逆極性の電圧が印加されても、放電回路40によって、直ちにSMRスイッチ24の寄生容量Cgd,Cgsの電荷が放出される。したがって、SMRスイッチ24の故障を抑制できる。
ここで、寄生容量Cgd,Cgsの電荷を放出する放電手段として、ハードウエアのみで動作する放電回路40を用いており、ソフトウエアによる演算処理が不要となっている。そのため、鉛蓄電池12の逆接続時において放電を即時に実施できる。つまり、ソフトウエアを用いた構成では、逆接続されたことの判定や、その判定結果により放電を実施することの判断等を要するが、本実施形態の構成ではこうした処理が不要となる。そのため、放電実施までの時間を短縮でき、SMRスイッチ24の保護を図る上で好適なる構成を実現できる。
また、リチウムイオン蓄電池13とSMRスイッチ23,24とからなる経路にヒューズ27が設けられている場合に、そのヒューズ27を溶断させることなくSMRスイッチ23,24を保護できる。
2つのSMRスイッチ23,24(一対の半導体スイッチング素子)は、寄生ダイオード23a,24aが互いに逆向きとなるように直列に接続されており、そのうち寄生ダイオードの向きが、逆接続時に流れる電流を阻止する向きになっているSMRスイッチ24のゲートに、放電回路40が接続されている。この場合、SMRスイッチ24では、鉛蓄電池12の逆接続時にオン状態になることが放電回路40により抑制され、さらに寄生ダイオード24aによってリチウムイオン蓄電池13から鉛蓄電池12に電流が流れることが抑制されている。そのため、リチウムイオン蓄電池13とSMRスイッチ23,24とを有する経路における電流遮断を好適に実施できる。
放電回路40は、逆接続により印加される逆極性の電圧と接地電圧との電圧差によりオンする駆動素子41を備えており、この構成によれば、鉛蓄電池12の逆接続時において放電回路40を直ちに作動させて寄生容量Cgd,Cgsの電荷を即時に放出することができる。
放電回路40は、接続点X(逆接続により逆極性の電圧が印加される位置)が負の電圧となる場合に、その接続点Xから放電回路40への電流の流入を許容し、接続点Xが正の電圧となる場合に、その接続点Xから放電回路40への電流の流入を規制するダイオード45を備えている。この構成によれば、鉛蓄電池12が正しく接続されている状態では、放電回路40を介して無駄に電流が流れることを抑制でき、車両の電源オフ時(例えば駐車時)に流れる暗電流の低減を実現できる。また、放電回路40は、ダイオード45を備えることで、鉛蓄電池12側の電気負荷やオルタネータからの電気雑音に対する耐性が高いものとなっている。
鉛蓄電池12とリチウムイオン蓄電池13とを有する構成では、電池寿命からして鉛蓄電池12の方が交換の頻度が高いと考えられる。また、リチウムイオン蓄電池13は電池ユニットUとしてユニット化されており、バッテリ交換が行われるとしても逆接続が生じにくいと考えられる。こうした実状において、鉛蓄電池12について逆接続対策が必要になっており、そのニーズに好適に応えた電源システムを実現できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・上記実施形態では、2つのSMRスイッチ23,24のうちSMRスイッチ24側にのみ放電回路40を設けたが、これに代えて、SMRスイッチ23,24の両方に放電回路40を設ける構成としてもよい。
・上記実施形態では、2つのMOSスイッチ21,22を、寄生ダイオード21a,22aのアノード同士が接続されるようにして直列に接続したが、これを変更し、寄生ダイオード21a,22aのカソード同士が接続されるようにして直列に接続してもよい。SMRスイッチ23,24についても同様である。
・上記実施形態では、MOSスイッチ21,22をバイパスするようにしてバイパス給電線31を設け、そのバイパス給電線31に常閉式のバイパスリレー32を設ける構成としたが、これらのバイパス給電線31やバイパスリレー32を備えていない構成、又はバイパスリレー32を常開式とする構成であってもよい。この場合、バイパス給電線31の無い構成(バイパスリレー32が開放された状態も同様)では、鉛蓄電池12が逆接続されると、各スイッチ21〜24の寄生容量によって鉛蓄電池12とリチウムイオン蓄電池13とのカップリングが生じ、これら各スイッチ21〜24が意図せずオンする事態が生じる。かかる構成では、給電線17において鉛蓄電池12の逆接続によって正接続時とは逆の逆極性の電圧(負の電圧)が印加される位置は、MOSスイッチ21よりも鉛蓄電池12の側(MOSスイッチ21とPb+端子との間)であり、放電回路40は、その逆極性の電圧が印加される位置と、SMRスイッチ24のゲートとに接続されているとよい。本構成により、鉛蓄電池12の逆接続時において各スイッチ21〜24の保護を図ることができる。
・上記実施形態では、第1半導体スイッチング素子としてのMOSスイッチ、第2半導体スイッチング素子としてのSMRスイッチを、各々2つずつのMOSFETを用いて構成したが、これに限らず、1つずつのMOSFETを用いて構成してもよい。
・上記実施形態では、2つの蓄電池のうち一方を電池ユニットUとしてユニット化されたリチウムイオン蓄電池13、他方を鉛蓄電池12としており、それ故にバッテリ交換対象を鉛蓄電池12(ユニット化していない方の蓄電池)としていたが、当然ながら両方の蓄電池が共にバッテリ交換対象として想定される場合もある。この場合には、一方の蓄電池が逆接続されたことを想定しての放電回路と、他方の蓄電池が逆接続されたことを想定しての放電回路とを備えているとよい。
・第1蓄電池及び第2蓄電池の組み合わせは、鉛蓄電池12及びリチウムイオン蓄電池13の組み合わせ以外であってもよい。例えば、両方を鉛蓄電池としたり、第2蓄電池としてニカド蓄電池やニッケル水素蓄電池など、他の二次電池を用いたりしてもよい。
12…鉛蓄電池(第1蓄電池)、13…リチウムイオン蓄電池(第2蓄電池)、17…給電線、21,22…MOSスイッチ(第1半導体スイッチング素子)、23,24…SMRスイッチ(第2半導体スイッチング素子)、40…放電回路。

Claims (5)

  1. 互いに並列に接続される第1蓄電池(12)及び第2蓄電池(13)と、
    前記両蓄電池の正極側同士を電気的に接続する給電線(17)に設けられ、これら両蓄電池の導通及び遮断を切り替える半導体スイッチング素子(21〜24)と、
    前記半導体スイッチング素子のゲートに接続され、当該半導体スイッチング素子に形成される寄生容量の電荷を放出する放電回路(40)と、
    を備え、
    前記放電回路は、前記給電線において前記両蓄電池のいずれかの逆接続によって正接続時とは逆の逆極性の電圧が印加される位置と、前記半導体スイッチング素子のゲートとに接続されており、前記逆極性の電圧により、前記寄生容量の電荷を放出する放電状態となる構成を有しており、
    前記半導体スイッチング素子は、前記逆極性の電圧が印加される位置と前記両蓄電池のうち逆接続されていない方の蓄電池との間に直列接続される一対の半導体スイッチング素子(23,24)を有してなり、
    さらに、前記放電回路は、前記一対の半導体スイッチング素子のうち、前記逆極性の電圧が印加される位置から遠い側の半導体スイッチング素子のゲートに接続されており、前記寄生容量の電荷を、前記逆接続がなされた前記蓄電池の負極側に対して放出させるものとなっていることを特徴とする電源システム。
  2. 前記半導体スイッチング素子として、前記給電線において互いに直列に接続された第1半導体スイッチング素子(21,22)と第2半導体スイッチング素子(23,24)とを有し、それら両半導体スイッチング素子の間の中間点に電気負荷(16)が接続されており、
    前記第1半導体スイッチング素子を迂回し、該第1半導体スイッチング素子を挟んで前記第1蓄電池の側と前記電気負荷の側とを接続するように設けられるバイパス線(31)に、常閉式のバイパスリレー(32)が設けられており、
    前記両半導体スイッチング素子の間の中間点が、前記逆接続により逆極性の電圧が印加される位置であり、前記放電回路が、前記両半導体スイッチング素子の間の中間点に接続されている請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記放電回路は、前記逆接続により印加される逆極性の電圧と接地電圧との電圧差によりオンする駆動素子(41)を備えており、前記逆極性の電圧の印加により前記駆動素子がオンすることで、前記給電線において前記逆極性の電圧が印加される位置と、前記半導体スイッチング素子のゲートとを導通させる請求項1又は2に記載の電源システム。
  4. 前記放電回路は、前記逆接続により逆極性の電圧が印加される位置が負の電圧となる場合に、その位置から前記放電回路への電流の流入を許容し、前記逆接続により逆極性の電圧が印加される位置が正の電圧となる場合に、その位置から前記放電回路への電流の流入を規制するダイオード(45)を備えている請求項3に記載の電源システム。
  5. 前記半導体スイッチング素子として、同時にオン/オフ操作されるように設けられる一対の半導体スイッチング素子(23,24)を有し、
    前記一対の半導体スイッチング素子は、当該半導体スイッチング素子に存在する寄生ダイオード(23a,24a)が互いに逆向きとなるように直列に接続されており、
    前記放電回路は、前記一対の半導体スイッチング素子のうち、前記寄生ダイオードの向きが、前記逆接続により両蓄電池の間で流れる電流を阻止する向きになっている半導体スイッチング素子のゲートに接続されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電源システム。
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