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JP5516517B2 - 机上パネルの取付装置 - Google Patents

机上パネルの取付装置 Download PDF

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Description

本発明は、机上パネルの取付装置に係わり、更に詳しくは中央部に配線用ダクトを設けて前後に天板を配したデスクに設ける机上パネルの取付装置に関するものである。
従来から、複数の天板を中間脚を介して側方へ連設するとともに、中央部に配線用ダクトを設けて前後に天板を配置した構造の組立式デスクは各種提供されている。例えば、特許文献1には、少なくとも両端部に配する端部脚、中間に配する中間脚、脚間を連結する脚間モジュール及び天板を有し、前記天板の両側下面を前記端部脚及び中間脚に載置して取付手段にて取付け、中間部における天板同士の端面を直接接合して構成する組立式デスクが開示されている。
また、ダクトを利用して前後の天板間で中央部に机上パネルを設けること、またサイドパネルを設けることも公知である。例えば、特許文献2には、机の天板の後縁に沿って立設するフロントパネルの両側端縁を、該天板の後部に垂設した支柱で支持するとともに、前記フロントパネルの端部側あるいは左右に連続して配置した両フロントパネル間の中間部にサイドパネルを立設してなる机上パネル装置であって、前記支柱は、上下全長にわたって、左右一端側に前記フロントパネルの側端縁を嵌合する第1係合溝を形成するとともに、左右他端側の中央部に突出部を形成し、更に前後両端側に前記サイドパネルを後端縁を嵌合し得る第2係合溝を形成したものであり、左右のサイドパネルをそれぞれ支持する両支柱の突出部を向き合わせた状態で形成される両支柱間の縦溝に前記サイドパネルの後端縁を嵌合して立起状態に保持してなることを特徴とする机上パネル装置が開示されている。
しかし、特許文献2に記載の構造や、従来の机上パネルの取付構造は、天板の後部若しくはダクト開口内に机上パネルを支持するための支柱を立設したり、机上パネルの下端に突設した支持杆をダクト開口内に設けた係合孔に嵌合して支持するといったものであり、机上パネルの支持位置が固定されたものである。そして、中間部にダクト開口を設けて前後に天板を配置した構造のデスクでは、前後中央に机上パネルが位置するように取付けるのが一般的である。
特開2007−151824号公報 特開2006−020981号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、中央部に配線用ダクトを設けて前後に天板を配するとともに、中央部に机上パネルを支持して立起状態で支持することが可能なパネル付きデスクにおける机上パネルの取付装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、前後中央部に配線用ダクト開口を設けて前後に天板を配置するとともに、該ダクト開口にダクトカバーを着脱可能に装着したデスクにおいて、前記ダクトカバーの横幅は、ダクト開口の開口幅よりも小さく、前記ダクトカバーをダクト開口に装着した状態で、該ダクトカバーの側縁と前記天板の端縁との間にコード挿通用の隙間が形成され、該隙間を利用して机上パネルを立起状態に支持する支持部を備えた取付部材を取付けたことを特徴とする机上パネルの取付装置を構成した(請求項1)。
更に、前記ダクトカバーの側縁と前記天板の端縁との隙間を通して、前記机上パネルを立起状態に支持するための部材が前記天板の上面に引き出されることが好ましい(請求項)。
また、前記支持部は垂直に立起した支持ポールであることも好ましい(請求項)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の机上パネルの取付装置は、前後中央部に配線用ダクト開口を設けて前後に天板を配置するとともに、該ダクト開口にダクトカバーを着脱可能に装着したデスクにおいて、前記ダクトカバーの横幅は、ダクト開口の開口幅よりも小さく、前記ダクトカバーをダクト開口に装着した状態で、該ダクトカバーの側縁と前記天板の端縁との間にコード挿通用の隙間が形成され、該隙間を利用して机上パネルを立起状態に支持する支持部を備えた取付部材を取付けたので、天板とダクトカバーの関係を変更することなく机上パネルを立起状態に支持する支持部を備えた取付部材を、ダクトカバーの側縁と天板の端縁との間に設けたコード挿通用の隙間を利用して取付けることができ、また前記隙間を利用してコードを挿通することができる。
請求項によれば、前記ダクトカバーの側縁と前記天板の端縁との隙間を通して、前記机上パネルを立起状態に支持するための部材が前記天板の上面に引き出されるので、ダクトカバーをそのまま用いることができる。
請求項によれば、前記支持部は垂直に立起した支持ポールであるので、簡単な構造で机上パネルを立起状態に支持することができ、作業も容易である。
本発明を適用する組立式デスクを示す斜視図である。 同じく組立式デスクの部分正面図である。 デスク本体部の構造を示す斜視図である。 同じくデスク本体部の分解斜視図である。 端部脚と脚間モジュールの連結構造を示す部分分解斜視図である。 中間脚と脚間モジュールの連結構造を示す部分分解斜視図である。 組立状態のデスク本体部の簡略断面図である。 本発明に係る机上パネルの取付装置により机上パネルの奥行き方向位置をずらせて取付けた状態の部分斜視図である。 同じく簡略断面図である。 本発明の要部の分解斜視図である。 机上パネルの付け替え途中の状態を示す部分分解斜視図である。 机上パネルの付け替え後の状態を示す部分拡大断面図である。 天板が狭くなった側の天板下に収納棚を設置する状態を示した説明用斜視図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係るパネル付きデスクを構成する組立式デスクを示し、図3〜図7はデスク本体部の詳細を示し、図中符号1は端部脚、2は中間脚、3は脚間モジュール、4は天板、5は机上パネル、6はサイドパネル、7は幕板をそれぞれ示している。
本実施形態に係る組立式デスクは、両端部に配する端部脚1,1、中間に配する複数の中間脚2,…、脚間を連結する複数の脚間モジュール3,…及び天板4,…を有し、前記端部脚1と中間脚2、あるいは両側の中間脚2,2に、前後中央部にダクト開口8を設けて天板4,4を前後に載置固定するとともに、前記ダクト開口8内で前記端部脚1及び中間脚2に取付けた支持部材9,…に机上パネル5,…を取付けるとともに、ダクト開口8にはダクトカバー10,…を装着し、更に前記端部脚1の上部で外側面には前記机上パネル5と同じ高さのサイドパネル6を取付けて構成している。ここで、前後の天板4,4の端部とダクトカバー10の間には、コードを挿通するための隙間を設けている。また、前記各脚間モジュール3の下部には、パンチングメタル製の幕板7を吊り下げている。
通常、前述の組立式デスクは、前後一対の天板4,4、中間脚2及び脚間モジュール3を単位として次々に連結してデスク列を構成し、それらデスク列を平行に所定間隔を置いて複数設置して使用する。そして、デスク列は中央部の机上パネル5,…で前後に仕切られており、各天板4の前に着座して対面状態でデスクワークを行うのである。
先ず、図3〜図7に基づいてデスク本体部の構造を説明する。前記端部脚1は、図4に示すように、側面視四角形の板状のものであり、上端に内方へ向けた天板4を取付ける取付片11,…を前後に4つ固定している。また、前記中間脚2は、脚柱12と支持アーム13とからなる側面視略T字形を有し、該支持アーム13の左右両側にそれぞれ4つの取付片14,…を固定している。ここで、前記中間脚2の横幅は端部脚1の横幅の2倍に設定している。尚、前記支持アーム13に取付片14,…を設ける代わりに、前記支持アーム13に上下貫通した貫通孔を2つずつ並べて形成しても良い。
前記脚間モジュール3は、前後に間隔を隔ててビーム板15,15を配し、両ビーム板15,15の両端上部間を連結板16,16で連結し、上下貫通したダクト開口8を形成したものであり、両ビーム板15,15のそれぞれ端面に連結片17,17を形成し、各連結片17の下部にダルマ孔18、上部に通孔19を形成している。
そして、前記端部脚1の内側面の上部に、前記脚間モジュール3の連結面に形成した両ダルマ孔18,18に対応させて頭部付き連結ピン20,20を突設するとともに、前記通孔19,19に対応させて螺孔21,21を形成している。同様に、前記中間脚2の脚柱12の上部両側面に、頭部付き連結ピン20,20を突設するとともに、螺孔21,21を形成している。
このような各部品を用いて本実施形態に係る組立式デスクを施工するには、先ず図4及び図5に示すように、前記端部脚1を立起状態にして、前記脚間モジュール3の一方の連結面に形成したダルマ孔18,18を前記端部脚1の内側面に突設した頭部付き連結ピン20,20に係止し、それから図4及び図6に示すように、前記中間脚2を立起状態にして、前記脚間モジュール3の他方の連結面に形成したダルマ孔18,18を、中間脚2の脚柱12の内側面に突設した頭部付き連結ピン20,20に係止して仮止めする。それから、前記脚間モジュール3の連結面に形成した通孔19,19に、ダクト開口8の内部から連結ネジ22,22を挿通して、前記端部脚1及び中間脚2の螺孔21,21にそれぞれ螺合する。次に、前記端部脚1と中間脚2の上面に天板4の下面両側縁を載置し、前記端部脚1に設けた取付片11,11と中間脚2に設けた取付片14,14に、下方からネジ23,…を挿通して前記天板4の螺孔24,…に螺合する。尚、前記取付片14,14の代わりに、前記支持アーム13に貫通孔を形成した場合には、該貫通孔に下方から長さの長いネジ23を挿通し、前記螺孔24に螺合する。
それから、前記中間脚2の他の側面に、他の脚間モジュール3の一端部を前記同様に連結するとともに、該脚間モジュール3の他端部に前記同様に中間脚2又は端部脚1を連結する。この状態で、中間脚2と他の中間脚2又は端部脚1の上面に新たな天板4を載置する。このように、次々と側方へ脚間モジュール3、中間脚2、天板4を連結していき、最後に反対側の端部脚1を連結するのである。
以上は、デスクのダクト開口8の上方に机上パネル5を設けた前後対称な形態であるが、パソコン等の情報電子機器やその他の奥行き寸法の大きい物を天板に載置して使用したい場合もあり、その場合には天板4の奥行き幅を広く設定する必要がある。そこで、本発明では、図8及び図9に示すように、前記机上パネル5を中央部から前後一方の天板4の上面へ移動させて取付けることができるようにして、一方の天板4の実行的奥行き幅を広くすることができるようにしている。つまり、手前側の天板4を広くしたいときには、机上パネル5を後方の天板4の上まで移動させて付け替えるのである。
本発明の机上パネルの取付装置は、図8〜図12に示すように、中央部に配線用ダクト開口8を設けて前後に天板4,4を配するとともに、前記ダクト開口8にダクトカバー10を着脱可能に装着し、ダクト開口8内の左右両側に取付けた支持部材9,9によって机上パネル5の両側端部を支持することが可能なパネル付きデスクにおいて、前記天板4の奥行き寸法に対応する長さを有する長尺の取付部材25の前後端部を前記天板4の前後縁部に保持して取付可能とし、この一対の取付部材25を前後一方の前記天板4の左右両側に取付け、該取付部材25の前後中間位置に設けた支持部26で机上パネル5の両側端部を支持し、該机上パネル5をデスクの奥行き方向に変位させて取付けることができるようにしたものである。
更に具体的には、本発明の机上パネルの取付装置は、前記天板4の奥行き寸法に対応する長さを有する長尺の支持板27の一端に天板4の前縁に係止する係止片28を形成し、他端に係合部29を形成するとともに、支持板27の中間位置に机上パネル5の端部を支持する支持部26を設けてなる取付部材25と、前記支持部材9を外したダクト開口8内に本体部を着脱可能に取付けるとともに、本体部31から延びた当止部32を前記取付部材25の係合部29に上方から係合して面内移動不能に保持する押え部材30とを備え、前後一方の前記天板4の左右両側に取付けた前記取付部材25,25の支持部26,26で机上パネル5の両側端部を支持するようになっている。
更に詳しくは、図10及び図12に示すように、前記取付部材25の支持板27に形成した係止片28は、前記天板4の前縁を抱き込んで上下変位不能に係合する断面略L字形であり、また支持板27に形成した係合部29は横長のスリット孔であり、前記押え部材30の当止部32には前記スリット孔29に嵌入する下向きの突片33を有する。更に、前記取付部材25の支持板27に形成した係止片28に、天板4の前縁部を下方から押圧して挟持するクランプ機能34を備えている。前記クランプ機能34は、前記係止片28の水平片35に螺孔を形成し、該水平片35を下方から抱き込んだコ字形の押圧部材36に下方からネジ37を挿通して前記水平片35の螺孔に螺合し、該ネジ37を回転させることにより、押圧部材36が昇降し、該押圧部材36で天板4の下面を圧接する構造である。
また、前記取付部材25と押え部材30には、端部用と中間用とがあり、端部用には符号Aを付し、中間用には符号Bを付して区別した。つまり、端部用の取付部材25A及び押え部材30Aは、中間用の取付部材25B及び押え部材30Bの横幅の半分であり、端部用の取付部材25Aには、前記支持部26として1本の支持ポールを垂直に立起し、中間用の取付部材25Bには、2本の支持ポールを左右に並設させて垂直に立起している。また、端部用の押え部材30Aの本体部31は、ダクト開口8に臨む前記端部脚1の上端部又は中間脚2の支持アーム13の左右半分の部分に嵌合することができるようにアングル形状となっており、端部脚1又は支持アーム13に嵌合した状態で上方からネジ止めするようになっている。一方、中間用の押え部材30Bは、中間脚2の支持アーム13の上部に嵌合するように下向き開放した断面コ字形の形状となっており、同じく上方からネジ止めできるようになっている。
前記押え部材30を取付ける位置は、ダクト開口8内で前記支持部材9を取り去った位置であり、該押え部材30をダクト開口8内に取付けた後に、本体部31の上部に前記ダクトカバー10を装着できるようになっている。つまり、図12に示すように、前記ダクトカバー10の横幅は、ダクト開口8の開口幅よりも小さく、前記ダクトカバー10をダクト開口8に装着した状態で、該ダクトカバー10の側縁と前記天板4の端縁との間にコード挿通用の隙間が形成され、この隙間を通して前記押え部材30の当止部32が天板4の上面に引き出されるのである。また、前記中間用の取付部材25Bの支持板27は幅が広くなっており、隣接する天板4,4の接合線を隠すように天板4上に載置されるので、天板4,4の繋ぎ目が見えなくなり、外観性を高める効果もある。
このように、前後一方の側の天板4,…に取付部材25,…を押え部材30,…とともに取付け、机上パネル5,…を奥行き方向にずらせて支持することができ、一方の天板4の実効的奥行き幅を広くすることができるが、この広くなった天板4の上に重量物を載置する場合には、図8及び図9に示すように、前記中間脚2を補助支脚38で補強する。つまり、前記補助支脚38は、上端部に前記中間脚2の支持アーム13を下方から抱き込んで嵌合する受部39を設けるとともに、下端には床面Fに接地するアジャスター40を設けた構造であり、前記支持アーム13の先端部に下方から受部39を嵌合してネジ止めして取付けるとともに、アジャスター40を調節して高さを設定する。
また、図13に示すように、天板4の奥行き幅が狭くなった側は、通常の使用には不便になるので、収容スペースとして活用する場合もある。その場合には、前記天板4の下方空間に収納棚41又はキャビネット等を設置する。複数のデスク列が通路を挟んで平行に設置されている場合には、この収納棚41は対面ずるデスク列に着座している人が振り向いて利用することができる。
1 端部脚、 2 中間脚、
3 脚間モジュール、 4 天板、
5 机上パネル、 6 サイドパネル、
7 幕板、 8 ダクト開口、
9 支持部材、 10 ダクトカバー、
11 取付片、 12 脚柱、
13 支持アーム、 14 取付片、
15 ビーム板、 16 連結板、
17 連結片、 18 ダルマ孔、
19 通孔、 20 連結ピン、
21 螺孔、 22 連結ネジ、
23 ネジ、 24 螺孔、
25,25A,25B 取付部材、
26 支持部(支持ポール)、 27 支持板、
28 係止片、 29 係合部(スリット孔)、
30,30A,30B 押え部材部材、
31 本体部、 32 当止部、
33 突片、 34 クランプ機能、
35 水平片、 36 押圧部材、
37 ネジ、 38 補助支脚、
39 受部、 40 アジャスター、
41 収納棚。

Claims (3)

  1. 前後中央部に配線用ダクト開口を設けて前後に天板を配置するとともに、該ダクト開口にダクトカバーを着脱可能に装着したデスクにおいて、前記ダクトカバーの横幅は、ダクト開口の開口幅よりも小さく、前記ダクトカバーをダクト開口に装着した状態で、該ダクトカバーの側縁と前記天板の端縁との間にコード挿通用の隙間が形成され、該隙間を利用して机上パネルを立起状態に支持する支持部を備えた取付部材を取付けたことを特徴とする机上パネルの取付装置。
  2. 前記ダクトカバーの側縁と前記天板の端縁との隙間を通して、前記机上パネルを立起状態に支持するための部材が前記天板の上面に引き出される請求項1記載の机上パネルの取付装置。
  3. 前記支持部は垂直に立起した支持ポールである請求項1又は2記載の机上パネルの取付装置。
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