JP5567640B2 - 極端紫外光源装置 - Google Patents
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Description
即ち、一般に、運動する荷電粒子は、磁場の作用により、運動する方向に直交する方向のローレンツ力を受ける。ここで、荷電粒子の電荷をq、速度をv(ベクトル)、磁束密度をB(ベクトル)とすると、磁場中を運動する荷電粒子に働くローレンツ力F(ベクトル)は、次式(1)によって表される。
F=q(v×B) …(1)
従って、速度vと磁束密度Bとの為す角をθとすると、ローレンツ力の大きさ|F|は、次式(2)によって表される。
|F|=|q|・|v|・|B|・sinθ …(2)
また、ローレンツ力Fの向きは、電荷qが正電荷である場合に、ベクトル積v×Bの向きに一致する。そのため、プラズマから発生したイオン(帯電したデブリ)の内で、磁束密度Bに平行でない速度成分を有するもの(即ち、磁束線を横切る荷電粒子)は、磁場の作用によって、プラズマ発生点近傍にトラップされる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る極端紫外(EUV)光源装置の構成を示す図である。また、図2は、図1に示すII−IIにおける断面図である。本実施形態に係る極端紫外光源装置は、レーザビームをターゲット物質に照射して励起させることによりEUV光を生成するレーザ生成プラズマ(LPP)方式を採用している。図1に示すように、このEUV光源装置は、EUV光の生成が行われるチャンバ10と、ターゲット供給装置11と、ターゲットノズル12と、レーザ装置13と、集光レンズ14と、EUV集光ミラー15と、ターゲット回収筒16と、電荷供給装置17と、加速装置18と、電磁石19a及び19b並びにヨーク19cと、同期コントローラ20と、ターゲットモニタ21(図2)を有している。また、本実施形態に係るEUV光源装置は、ターゲット回収配管22と、イオン排出管23と、ターゲット排出管24と、ターゲット循環装置25と、ターゲット供給管26とを更に有していても良い。
EUV集光ミラー15は、プラズマ3から放射される様々な波長成分の内から、所定の波長成分(例えば、13.5nm付近のEUV光)を集光する集光光学系である。EUV集光ミラー15は、例えば、波長が13.5nm付近のEUV光を選択的に反射するモリブデン(Mo)/シリコン(Si)多層膜が形成されている凹状の反射面を有している。このEUV集光ミラー15により、EUV光4は所定の方向(図1においては、マイナスY方向)に反射集光され、例えば、露光装置に出力される。なお、EUV光の集光光学系は、図1に示すような集光ミラーに限定されず、複数の光学部品を用いて構成しても良いが、EUV光4の吸収を抑えるために反射光学系とすることが必要である。
加速装置18は、例えば、静電加速装置や、誘導加速装置や、RF(高周波)加速装置であり、電場及び/又は磁場の作用により、帯電したターゲット物質1を加速させる。それにより、EUV光の出力低下を招くことなく、ワーキングディスタンスを大きくすることができる。
なお、電荷供給装置17及び加速装置18の具体的な構成については、後で説明する。
なお、本実施形態においては、ミラー磁場を形成するために電磁石コイルを用いているが、その替わりに、超伝導磁石や永久磁石を用いても良い。
イオン排出管23は、電磁石19b(又は、ヨーク19c)の開口部に接続されるように設置されており、磁場にトラップされて電磁石19bの外側に導出されたイオンを回収して、ターゲット循環装置25に搬送する。
ターゲット循環装置25は、ターゲット回収配管22や、イオン排出管23や、ターゲット排出管24を介して回収された残存ターゲット物質やイオンを再利用するための装置であり、吸引動力源(吸引ポンプ)、ターゲット物質の精製機構、及び、圧送動力源(圧送ポンプ)を備えている。ターゲット循環装置25は、チャンバ10内から回収されたターゲット物質等を精製機構において精製し、ターゲット供給管26を介してターゲット供給装置11に圧送する。
なお、ターゲット循環装置25によるポンプ作用を補助するために、ターゲット回収配管22や、イオン排出管23や、ターゲット排出管24に、排気ポンプを別途設けても良い。
図3は、熱電子放射型電子銃の電子発生原理を説明するための図である。図3に示すように、加熱用電源101によってフィラメント102を加熱することにより、フィラメント102の先端から熱電子が発生する。この熱電子が加速用電極(陽極)103によって加速され、ターゲット物質1(図1)に向けて放出される。このとき、電子の加速エネルギーを比較的低く(例えば、100eV以下)して、電子をターゲット物質1に照射すると、電子はターゲット物質1に付着する。それにより、ターゲット物質1は負に帯電する。一方、電子の加速エネルギーを比較的高く(例えば、100eVより大きく)して、電子をターゲット物質1に照射すると、電子の衝突エネルギーにより、ターゲット物質の表面の原子から2次電子が放出される。それにより、ターゲット物質1は正に帯電する。
図6においては、マイクロ波導波管135をL字に曲げ、窓136によって仕切った先の部分を放電室131としている。従って、放電室131に導波路を兼ねさせると共に、後述するように、その内部に磁場を形成できるようにするために、放電室131は、銅やアルミニウム等の導電性非磁性体金属材料によって形成されている。この放電室131の向かい合う2箇所(図6においては上部及び下部)には、ターゲットノズル12(図1)から噴射されたターゲット物質1を通過させるためのオリフィス132が形成されている。さらに、放電室131の内部には、プラズマガスとして、キセノン(Xe)や、アルゴン(Ar)や、ヘリウム(He)等の中性粒子ガスが充填されている。或いは、ターゲット物質1としてキセノンを用いる場合には、真空チャンバ10(図1)内に残留したキセノンガスをプラズマガスとして用いても良い。
図7においては、マイクロ波導波路144の一部を窓145によって仕切ることにより放電室141を形成している。この放電室141は、マイクロ波を閉じ込めて振動させるために、金属材料で形成されていると共に、終端が閉じられている。また、放電室141の向かい合う2箇所(図7においては上部及び下部)には、ターゲットノズル12(図1)から噴射されたターゲット物質1を通過させるためのオリフィス142が形成されている。これらのオリフィス142は、放電室141内に発生する定常波の電界強度が最も強くなる領域をターゲット物質1が通過するように配置されている。
図9は、誘導加速装置の原理を説明するための図である。図9の(a)に示すように、誘導加速装置は、加速空洞(加速される粒子200を通過させる通路)を形成している導体201と、導体201内に配置された磁性体202と、磁性体202を囲むように形成された配線203とを含んでいる。磁性体202は、粒子200の通路を囲むように配置されている。図9の(b)に示すように、磁性体202は、加速空洞内にステップ状の誘導電場を発生させるためのトランスの磁性体コアに相当する。また、配線203はトランスの1次側配線に相当し、導体201はトランスの2次側配線に相当する。この配線203(1次側配線)に電圧を供給することにより磁性体202内に磁場(磁束密度Bθ)を発生させると、同じ磁性体202を囲む導体(2次側配線)201に誘導起電力が発生し、導体201と配線203との間のギャップ204に誘導電場EZが発生する。荷電粒子200は、このギャップ204を通過する際に、電場EZによって加速される。
本実施形態に係る極端紫外光源装置は、図1に示す極端紫外光源装置に対して、補助磁場形成装置31を更に設けたものである。その他の構成については、図1に示すものと同様である。
なお、補助磁場形成装置31の配置は、加速装置18の下方には限定されず、電荷供給装置17と電磁石19aとの間であればどこであっても良い。
本実施形態に係る極端紫外光源装置は、図12に示す極端紫外光源装置に対して、加速装置18の上部に補助磁場形成装置32を更に追加したものである。
ここで、ターゲット物質1は、電荷供給装置17によって電荷を与えられるとすぐに磁場の影響を受けてしまう。そこで、本実施形態においては、補助磁場形成装置32を設けることにより、磁束線6が略直線状且つターゲット物質1の進入方向に対して略平行とする領域をさらに拡張している。それにより、帯電したターゲット物質1の軌道を、より確実に安定させることができる。補助磁場形成装置32としては、電磁石や超伝導磁石や永久磁石が用いられる。
図15に示すように、ターゲット位置モニタ43は、CCDカメラ等のイメージセンサ又はリニアに配置されたフォトセンサアレイを含んでおり、レーザ照射位置(プラズマ発光点)に対するターゲット物質1の位置を検出する。ターゲット位置モニタ43が設置される位置は、レーザ照射位置を直接臨む位置であっても良いし、それ以外でも、レーザ照射位置に対するターゲット物質1の位置と相関がある位置であればどこでも良い。また、図15に示すように、ターゲット物質1を互いに異なる複数の方向から臨むように、ターゲット位置モニタ43を複数配置することにより、ターゲット物質1の位置検出精度を高めることができる。
図16に示す極端紫外光源装置は、ターゲット位置調整装置として、電圧発生装置51と、2組の電極対52及び53とを有しており、電場の作用によりターゲット物質1の位置を調整する。
各電極対52及び53は、ターゲット物質1の軌道を挟んで互いに平行となるように対向配置された2枚の電極板を含んでいる。電極対52は、2枚の電極板の間にX方向の電場が形成されるように配置されており、電極対53は、2枚の電極板の間にY方向の電場が形成されるように配置されている。
電源装置61は、ターゲット位置コントローラ42の制御の下で、パルス的又は連続的に電流を電磁石部62に供給する。
Claims (5)
- レーザ光源から出力されたレーザ光をターゲット物質に照射することにより、ターゲット物質をプラズマ化して極端紫外光を生成する極端紫外光源装置であって、
内部で極端紫外光が生成されるチャンバと、
前記チャンバ内にターゲット物質を噴射するターゲットノズルと、
前記ターゲットノズルから噴射されるターゲット物質を帯電させる電荷供給装置と、
電磁石、超伝導磁石、及び、永久磁石の内のいずれかを含み、前記チャンバ内にミラー磁場を形成する1組の磁石と、ターゲット物質の軌道において該ミラー磁場の磁束線が略直線状且つターゲット物質の進入方向に対して略平行となるように、補助的な磁場を形成する少なくとも1つの補助磁場形成装置とを含む磁場形成装置と、
を具備する極端紫外光源装置。 - 前記磁場形成装置が、
前記チャンバ内にミラー磁場を形成する1組の電磁石と、
前記1組の電磁石によって形成されるミラー磁場の磁束線が、ターゲット物質の軌道において、略直線状且つターゲット物質の進入方向に対して略平行となるように、前記1組の電磁石に供給される電流を制御する制御部と、
を含む、請求項1記載の極端紫外光源装置。 - 前記電荷供給装置によって帯電させられるターゲット物質を加速する加速装置をさらに具備する、請求項1又は2記載の極端紫外光源装置。
- 前記少なくとも1つの補助磁場形成装置が、前記加速装置と前記1組の磁石との間、及び/又は、前記電荷供給装置と前記加速装置との間に配置されている、請求項3記載の極端紫外光源装置。
- 前記ターゲットノズルに対向して配置されたターゲット回収筒をさらに具備する、請求項1又は2記載の極端紫外光源装置。
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