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JP5418306B2 - 空気調和機 - Google Patents

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JP5418306B2 JP2010046191A JP2010046191A JP5418306B2 JP 5418306 B2 JP5418306 B2 JP 5418306B2 JP 2010046191 A JP2010046191 A JP 2010046191A JP 2010046191 A JP2010046191 A JP 2010046191A JP 5418306 B2 JP5418306 B2 JP 5418306B2
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琢己 木田
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Description

本発明は、空気調和機の室外機の送風性能の向上に関するものであり特にオリフィスの形状に関するものである。
室外機の送風性能を向上するため送風口のオリフィスを2重にする空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は上記従来技術の第1と第2のオリフィスを一体化した従来の空気調和機の横断面図である。図7において1はモータ2に直結されたファンであり、3はハブ、4はハブ3に固定した複数の羽根である。5は略円筒形の第1のオリフィスであり、ファン1の外周に設置してあり、6は第1のオリフィス5の外側に設けた略同心円状でかつ第1オリフィス5よりファン1の回転軸方向高さの高い第2のオリフィスで第1オリフィス5に連接して形成されている。7は吹き出し口8に設けた吹き出しグリルであり格子状桟で構成されている。
上記従来の構成は、送風時に図7に示すようにファンとオリフィスの隙間を通過した空気は2つのオリフィスの成す空間9が負圧となり、矢印aで示すように径方向に拡散して吹き出しグリルによる通風抵抗の低減を図っている。さらに第1のオリフィスの外周に第2のオリフィスを設けることにより空気が第1のオリフィスを剥離せずに吹き出され送風音の発生を防止している。
特開2001−159899号公報
しかしながら、ファンの周囲から吸引される空気(矢印b)が大風量の場合、第2のオリフィスに付着しないため(衝突するため)、通風抵抗が増加し風量の減少の原因となっている。本発明は従来の課題を解決するもので、空気の流れを円滑にして風量の増大と騒音を減少することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の空気調和機は、ファンと、前記ファンの後方に熱交換器を配し、前方に吸い込み側と吹き出し側とを仕切る仕切り板を配し前記仕切り板に前記ファンの後縁部外周を囲み、先端部を吹き出し側に開放端とし、吸い込み側が外周側にカールしたJ断面形状に突出した第1のオリフィスと、前記カールの先端から外周方向に広がる直線部からなる第1の斜面と、前記第1の斜面に連接して設けられ前記第1のオリフィスと同心で吹き出し側に広がる円錐形状の第2のオリフィスとを備え、前記第2のオリフィスは前記第1の斜面より急な斜面を形成して外周方向に広がる第2の斜面を有することを特徴とするもので、これにより、ファン外周から吸い込まれる空気は、第2のオリフィスの斜面に沿って円滑に流れ、風量の増大と騒音を低減することができる。
本発明によれば、第2のオリフィスの形状を円錐形状の斜面にすること、また、第2のオリフィスの円錐形状の斜面を2段階にすることにより、大風量に対してもオリフィスからの剥離を防止し、さらに円錐形状の斜面に部分的に第1のオリフィスに対抗する平面を設けることにより空気の流れを円滑にし、風量の増大と騒音の減少を図ることができる。
本発明の第1の実施例を示す空気調和機の横断面図 本発明の第2の実施例を示す空気調和機の断面の要部拡大図 本発明の第3の実施例を示す空気調和機の仕切り板の斜視図 本発明の第3の実施例を示す空気調和機の仕切り板の正面図 本発明の第3の実施例を示す空気調和機の仕切り板のA−A断面図 本発明の第3の実施例を示す空気調和機の仕切り板のB−B断面図 従来例を示す空気調和機の横断面図
請求項に記載の発明は、ファンと、前記ファンの後方に熱交換器を配し、前方に吸い込み側と吹き出し側とを仕切る仕切り板を配し、前記仕切り板に前記ファンの後縁部外周を囲み、先端部を吹き出し側に開放端とし、吸い込み側が外周側にカールしたJ断面形状に突出した第1のオリフィス、前記カールの先端から外周方向広がる直線部からなる第1の斜面と、前記第1の斜面に連接して設けられ前記第1のオリフィスと同心で吹き出し側に広がる円錐形状の第2のオリフィスとを備え、前記第2のオリフィスは前記第1の斜面より急な斜面を形成して外周方向に広がる第2の斜面を有することを特徴とする。
これにより、第2のオリフィスの斜面ではさらに風量が必要な場合、ファンの回転数を上げて風量増大を図る必要があり、第2のオリフィスの斜面で空気の剥離が生じるが直線部を設けることにより、剥離を防止することができ、風量の低下を防止することができる。
請求項に記載の発明は、前記第1の斜面と前記第2の斜面を部分的に前記ファンの回転軸と平行な面とすることを特徴とする。
空気調和機では、冷房時と暖房時で必要風量が異なり第2のオリフィスの斜面は大風量時により有効であり、風量が少ない場合斜面が障害となる場合があるが、部分的に斜面をなくすることにより、大小風量に対応でき風量域を拡大することができる。
以下、本発明の実施の形態について図1から図6を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の空気調和機の室外機の構造を示す断面図である。空気調和機はファン1と、ファン1の後方に熱交換器10を配し、ファン1の前方に吸い込み側と吹き出し側とを仕切る仕切り板11を配し、ファン1に直結されたモータ2の回転によりファン1が回転し、熱交換器10で熱交換された空気はファン1に吸い込まれファン1と仕切り板1
1の間を通過し、吹き出し口8の前方に設け、格子状桟7aで構成された吹き出しグリル7を通して吹き出される。仕切り板11には吹き出し口8が有り、ファン1の羽根4の後縁部外周を囲み吸い込み側に突出し、先端部を開放端とした略円筒形の第1のオリフィス5と、第1のオリフィス5と同心で第1のオリフィス5の外側で吹き出しグリル7側に広がる円錐状の第2のオリフィス12が第1のオリフィス5に連接して形成されている。
上記構成にすることによりファン1により吸引された空気は、矢印Cで示すように第2のオリフィス12の斜面に沿い、斜面から剥離することなくファン1と第1のオリフィス5の間を通過する。従来例(図7参照)の第2のオリフィス6は斜面が無く吸引された空気は第2のオリフィス6に衝突し空気の流れが乱れ送風の抵抗となっていたが、第2のオリフィスを斜面とすることにより空気の乱れが解消し風量を増大することを可能としている。
(実施の形態2)
実施例2は、仕切り板11にファン4の後縁部外周を囲み、先端部を吹き出し側に開放端とし、吸い込み側が外周側にカールしたJ断面形状に突出した第1のオリフィス5とカールの先端から略円筒形の第1のオリフィス5と平行または外周方向に広がる直線部となる斜面13aを有し、第1のオリフィス5と同心で吹き出し側に広がる円錐形状の第2のオリフィス13を第1のオリフィス5の外周側直線部である斜面13bに連接して設けたもので、実施例1より第2のオリフィス12の形状を図2の13に示すように斜面部を13aと13bの2つの斜面を設けたものである。13bは第1のオリフィス5と平行であってもよい。
これにより、実施例1と比べてさらに風量が必要な場合、ファンの回転数を上げて風量増大を図る必要があり、風量が増大すると実施例1の第2のオリフィス6の斜面では空気の剥離が生じる。が、第2のオリフィス13を2つの斜面13a,13bを設けることにより剥離を防止することができ、風量の低下を防止することができる。
(実施の形態3)
図3は実施例3の仕切り板14の斜視図で、図4は仕切り板14を吹き出し口側から見た正面図である。図5、図6は実施例3の仕切り板14の部分断面図である。実施例3は実施例1より第2のオリフィス15の形状を変更したものである。図3〜6に示すように仕切り板14の4角は実施例1のように第1のオリフィス5と同心の円錐形状の第2のオリフィス15を形成し(図6参照)、上下左右の4か所を円錐形状の斜面を廃し、ファン1の上下には水平面16、左右には垂直面17を設けている。
空気調和機では、冷房時と暖房時で必要風量が異なり第2のオリフィスの斜面は大風量時により有効であり、風量が少ない場合斜面が障害となる場合があるが、部分的に斜面をなくすることにより、大小風量に対応でき風量域を拡大することができる。
また、円錐状の第2のオリフィス15は大きなスペースを要するが、4角のみ円錐状にして上下左右を平面とすることにより、第1のオリフィス5の径を大きくすることができるためファン1の径も大きくすることが可能となり、それにより風量の増大を図ることもできる。
本発明は、オリフィスの形状により大風量に対してもオリフィスからの剥離を防止し、空気の流れを円滑にして風量の増大と騒音の減少を図ることが可能であり、空気調和機に限らずヒートポンプ給湯器の室外機など、ファンとオリフィスによる送風機を用いた機器に適用することができる。
1 ファン
2 モータ
3 ハブ
4 羽根
5 第1のオリフィス
7 吹き出しグリル
7a 格子状桟
8 吹き出し口
10 熱交換器
11 仕切り板
12 第2のオリフィス
13 第2のオリフィス
13a,b 斜面
14 仕切り板
15 第2のオリフィス
16 水平面
17 垂直面

Claims (2)

  1. ファンと、前記ファンの後方に熱交換器を配し、前方に吸い込み側と吹き出し側とを仕切る仕切り板を配し前記仕切り板に前記ファンの後縁部外周を囲み、先端部を吹き出し側に開放端とし、吸い込み側が外周側にカールしたJ断面形状に突出した第1のオリフィスと、前記カールの先端から外周方向に広がる直線部からなる第1の斜面と、前記第1の斜面に連接して設けられ前記第1のオリフィスと同心で吹き出し側に広がる円錐形状の第2のオリフィスとを備え、前記第2のオリフィスは前記第1の斜面より急な斜面を形成して外周方向に広がる第2の斜面を有することを特徴とした空気調和機の室外機。
  2. 前記第1の斜面と第2の斜面とを部分的に前記ファンの回転軸と平行な面とすることを特徴とした請求項1に記載の空気調和機の室外機。
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