JP5447945B2 - Enclosure with light emitting function and method for manufacturing the same - Google Patents
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Description
本発明は、所望の点灯パターンの光を表層に浮かび上がらせることが可能な発光機能付き筐体に関する。 The present invention relates to a casing with a light emitting function capable of floating light of a desired lighting pattern on a surface layer.
本願発明者は先に、文字や図柄等の所望の点灯パターンの光を木製の表層に浮かび上がらせることが可能な発光機能付き積層体を開発した(特許文献1)。この特許文献1に記載の発光機能付き積層体を図17及び図18にそれぞれ示す。図17、図18は発光機能付き積層体として戸800を例にあげたものであり、図17は戸800の平面図を、また図18は戸800の分解斜視図を示す。
The inventor of the present application has previously developed a laminate with a light emitting function capable of causing light of a desired lighting pattern such as letters and designs to appear on a wooden surface layer (Patent Document 1). The laminated body with a light emitting function described in
戸800は図17(a)に示すように、戸の表面を木質層802で構成して、反対の裏面側に光源を配置している。光源の消灯時には、戸800の表面側から光源を視認できず、一般的な木質層の戸と変わらない。一方、光源を通電させると、図17(b)に示すように所望のタイミングで文字や図柄などの光の点灯パターン801が、戸の表面に出現する。つまり、光源への非通電時には戸の表面を通常の木質層としながら、通電時のみ光源からの光を木質層へと透過させる。この結果、木質層802の木目を際立たせるように点灯パターン801が戸の表面に浮かび上がる。光のパターンが突如出現する戸は、意外性に富んだ注目度の高い戸とできる。
As shown in FIG. 17A, the
この戸800は、図18に示すように略同じサイズの部材を積層して構成される。戸800は、複数の発光素子811をドットマトリックス状に配列した光源803を有する支持体804と、光源803の配置領域に対応した開口部809を有するシート層805と、さらに部材の反りを防止する補強層806、そして光源の指向性を緩和させる紙層807、及び点灯パターン801を表示させる木質層808の順に積層して構成される。光源803からの出射光は、開口部809を介して補強層806、紙層807の順に透過し、最終的に図17(b)に示すように木質層808の表面に点灯パターン801を投影する。
As shown in FIG. 18, the
このような発光機能付き積層体は、戸以外の構造物にも応用できる。例えば積層体を利用した筐体の斜視図を図19に示す。また図20は図19のXX−XX’線における断面図である。図19及び図20の筐体900は、一方向に開口した筐体本体901と、この筐体本体901の開口部を閉塞する姿勢に固定された発光機能付き積層体902を有する。発光機能付き積層体902は、その外形が開口部の外周に略一致するよう連結される。この発光機能付き積層体902は、上述の戸と同じ構造であって、すなわち光源803を備える支持体804、シート層805、補強層806、紙層807、木質層808の順に積層されており、木質層808の表面902aを光の視認面としている。そして光源803を通電すると、所定の点灯パターン911が木質層808の視認面902aに浮かび上がる。この筐体900は移動可能であり、これを所望の場所に設置することで、有意な光のサインを周囲に視認させることができるため便利に使用できる。
Such a laminate with a light emitting function can also be applied to structures other than doors. For example, FIG. 19 shows a perspective view of a housing using a laminate. 20 is a cross-sectional view taken along line XX-XX ′ of FIG. A
この表示体は図19に示すように、正面から見たときに木製ブロックに見えるよう、視認面902aの全面を一枚板で構成している。視認面902aの全面を一枚板で構成することで、正面から積層体902と筐体本体901との連結部位を目立たなくできる。しかしながら図19及び図20の表示体900は、光源を通電させた際に、積層体902の視認面902aのみならず、厚みを構成する側面902b側からも光源803の光が漏れ出す問題があった。これは、図20に示すように光源803の発光素子811からの出射光が反射あるいは拡散されて、視認面902a側のみならず側面902b側からも光が漏れ出すことに起因する。すると図19に示すように、この漏れ光によって視認面902aの周囲も発光してしまうため、発光が散漫となり見た目が悪くなるという問題があった。特に、木質層に発光を浮かび上がらせる構成においては、消灯時は点灯パターンを意識させず、点灯時に所望の点灯パターンのみを木質層表面に表示させることで意外性の効果を発揮できるところ、光の漏れが目視されるとそのような効果が減退する。とりわけ、本来発光させる面でない側面で光が漏れている状態では、側面から見た際に、有意なサインの意図が伝わらないばかりか、単に散乱した光が視認されるばかりで見栄えが極端に悪くなる。さらに正面においても、視認面902aとその周囲とのコントラストが低下して、視認面902aに結像される点灯パターン911を視認性が悪くなる問題もあった。
As shown in FIG. 19, the
この問題を回避するため、発光素子811を積層体902の側面902bから十分に離間させて、つまり発光素子811を視認面902aの中央寄りに配置させることも考えられる。この場合は、光源803が側面902bから物理的に離間されるため、外周方向への漏れ光を多少は低減できるものの、依然として無視できない量の漏れ光が放出されるため、根本的な解決には至らない。また、この方法であれば、発光素子811の配置領域が制限されるため、点灯パターン911を表示できる領域が視認面902aの中央に縮小されてしまい、視認面902aの隅々を有効に利用できない欠点もあった。
In order to avoid this problem, it is also conceivable that the
さらに図20の筐体900は、積層体902と筐体本体901とを接着剤913で固定する。図20の表示体900は、筐体本体901の開口側の端面912が、開口縁の全周域で、積層体902の補強層806の裏面と接着剤913を介して貼着される。したがって、補強層806の裏面と、筐体901の端面912との密着性を高めるためには、互いの接合面が水平に形成されていること、及び接着剤913を略均等に塗布することが重要となる。
Further, the
しかしながら、設計公差や製造ばらつきのため、このような精度を得ることは現実的でない。すなわち接着剤913の塗布厚さを一定としながら、積層体902と筐体本体901の互いの接着面が平行姿勢になるよう貼着させる精度を得ようとすれば、手作業、自動化のいずれにおいても製造コストが極端に上昇し、製造に手間がかかる上歩留まりも低下する。また、積層体902または筐体本体901の接着姿勢が少しでも傾斜すると、接着領域のいずれかで意図しない隙間が生じてしまう。さらに接着剤913が偏在すると、塗布量の厚い領域で部材間に隙間が生じる。このようにして隙間が形成されると、上述した光漏れが発生してしまう。特に図19、図20の筐体900は接着材による部材の貼着領域が広いため、筐体本体901の全周にわたって接着剤913を均等に塗布し難い。接着剤913の余剰分は、筐体900の外面へ漏出してバリの発生の要因となり、意匠性を低減させる問題もあった。
However, it is not practical to obtain such accuracy due to design tolerances and manufacturing variations. That is, in order to obtain the accuracy of adhering the laminated
本発明は、従来のこのような問題点を解消するためになされたものである。すなわち本発明の主な目的は、製造コストを抑制しつつ光漏れを効果的に阻止し、木質層の表面に所望の光のパターンをきれいに点灯させて視認性を高めた発光機能付き筐体およびその製造方法を提供することにある。 The present invention has been made to solve the conventional problems. That is, the main object of the present invention is to effectively prevent light leakage while suppressing the manufacturing cost, and to neatly light a desired light pattern on the surface of the wood layer and improve the visibility, and a housing with a light emitting function. It is in providing the manufacturing method.
木質層の表面に所望の点灯パターンを表示可能な発光機能付き筐体であって、少なくとも一方向に開口した筐体本体20と、筐体本体20の開口部21を略閉塞する光表示積層体1とを有する。筐体本体20は、開口部の内側に構成される内壁面23と、外側に構成される外面22と、開口端部で筐体本体20の厚みを構成する端面26を備える。また光表示積層体1は、複数の発光素子10を配列した光源部11を備える基台9と、光源部11を被覆する木質層12とを積層してなる。そして筐体本体20の開口部21において、内壁面23は開口端部から内面にかけて光表示積層体1の少なくとも一部と略直角に交差していることを特徴とする。
A housing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of a wood layer, and a light display laminate that substantially closes the
発光機能付き筐体は、筐体本体20の開口部21において、内壁面23と光表示積層体1の少なくとも一部とが略直角に交差する構造とすることで、光源部11からの出射光が側面2より漏出することを回避できる。側面方向からの漏れ光を低減できる発光機能付き筐体は、光のパターンを表出させたい主面領域と、非表示部分の外周領域とのコントラストを大きくできるため、光のパターンの視認性を高めることができる。
The housing with the light emitting function has a structure in which the
また発光機能付き筐体は、筐体本体20の内壁面23が、光表示積層体1の厚みを構成する側面2の少なくとも一部を固定できる。これにより光源部の側面を被覆する筐体本体によって側方向への光の進行が妨げられるため、光が筐体本体の外面から漏れ出すことを有効に防止できる。
光表示積層体1は、前記側面2の少なくとも一部から外方向に突出したフランジ部14を有している。さらに発光機能付き筐体は、筐体本体20の外面22が略連続した木目模様を有しており、また筐体本体20の内壁面23には、光表示積層体1のフランジ部14の形状に沿う凹部25が形成されている。そしてこの凹部25にフランジ部14が嵌着していることを特徴とする。筐体本体20の凹部25に光表示積層体1のフランジ部14が嵌着する連結構造は、筐体本体20と光表示積層体1を所定の姿勢に容易に維持させることができる。
また他の発光機能付き筐体は、木質層の表面に所望の点灯パターンを表示可能な発光機能付き筐体であって、少なくとも一方向に開口した筐体本体20と、該筐体本体20の開口部21を略閉塞する光表示積層体1とを有しており、前記筐体本体20は、開口部の内側に構成される内壁面23と、外側に構成される外面22と、開口端部で該筐体本体20の厚みを構成する端面26を備えており、前記光表示積層体1は、複数の発光素子10を配列した光源部11を備える基台9と、該光源部11を被覆する木質層12とを積層してなり、前記筐体本体20の開口部21において、前記内壁面23は開口端部から内面にかけて前記光表示積層体1の少なくとも一部と略直角に交差しており、前記筐体本体20の内壁面23が、前記光表示積層体1の厚みを構成する側面2の少なくとも一部を固定している。
また発光機能付き筐体は、木質層212が筐体本体220の端面226を被覆しており、かつ木質層212の外周面が、筐体本体220の外面222と略同一面とすることを特徴とする。これにより筐体本体220の端面が露出するのを回避しながら、光表示積層体201から筐体本体220までの外面を連続した木質層の表面として構成できるため、意匠性が高まる。
筐体本体220の厚みは、開口部21の奥側よりも開口端部で薄く構成されて内壁面223を段差状に形成されており、光表示積層体201の側面202の少なくとも一部が、内壁面223の段差状に嵌合する形状に構成することができる。これにより光表示積層体201と筐体本体220との連結部を段差状として接触領域を稼ぐことが出来るため、一層安定して双方を固定することができる。
さらに他の発光機能付き筐体は、木質層の表面に所望の点灯パターンを表示可能な発光機能付き筐体であって、少なくとも一方向に開口した筐体本体20と、該筐体本体20の開口部21を略閉塞する光表示積層体1とを有しており、前記筐体本体20は、開口部の内側に構成される内壁面23と、外側に構成される外面22と、開口端部で該筐体本体20の厚みを構成する端面26を備えており、前記光表示積層体1は、複数の発光素子10を配列した光源部11を備える基台9と、該光源部11を被覆する木質層12とを積層してなり、前記筐体本体20の開口部21において、前記内壁面23は開口端部から内面にかけて前記光表示積層体1の少なくとも一部と略直角に交差しており、前記筐体本体20の内壁面23が、前記光表示積層体1の厚みを構成する側面2の少なくとも一部を固定している。
また発光機能付き筐体は、枠状に形成された筐体本体20の各隅部に、筐体本体20の隅部において外側の角部から内側の角部にわたって形成された接合面27を有しており、筐体本体20の隣接する面同士が、この接合面27を介して略直角に接触していることを特徴とする。接合面27を有する発光機能付き筐体は、箱体本体20を容易に枠状に組み立てることができるため、歩留まりを向上させてコストを抑制できる。
In the case with the light emitting function, the
The
The other housing with a light emitting function is a housing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of the wood layer, and the
In the case with the light emitting function, the
The thickness of the
Still another case with a light emitting function is a case with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of the wood layer, and the case
Further, the housing with a light emitting function has a
さらに本発明の発光機能付き筐体は、点灯パターンの視認方向からの平面視において、筐体本体20の端面26は露出しており、かつ光表示積層体1の外周が、筐体本体20の端面26に包含されていることを特徴とする。筐体本体20の端面26に内包させることで、光表示積層体1を筐体本体20にしっかりと固定できる。さらに筐体本体20でもって光表示積層体1を補強する構造とできる。
Furthermore, in the housing with a light emitting function of the present invention, the
また発光機能付き筐体は、光表示積層体1が側面2の少なくとも一部から外方向に突出したフランジ部14を有しており、このフランジ部14が筐体本体20の内壁面23に連結していることを特徴とする。フランジ部14でもって光表示積層体1と筐体本体20とを連結する発光機能付き筐体は、光表示積層体1の側面2と筐体本体20の内壁面23とに隙間が生じる場合であっても、フランジ部14でもってこの隙間を閉塞できるため、光源部11の光が光表示積層体1の側面2側から漏れ出ることを防止できる。
The housing with a light emitting function has a
また光表示積層体1は、基台9と木質層12との間に介在層13を有する。そして介在層13は、光源部11からの光の指向性を調節する光拡散層16と、この光拡散層16を補強する補強層17とを少なくとも有することを特徴とする。これにより、光源部11からの光の視野角を良好としながら、発光素子の配列パターンが露出することを回避できる。
The
また発光機能付き筐体は、筐体本体20の外面22の表面に光散乱層24を設けてもよい。これにより光の点灯パターンや外部の照明光が筐体本体の表面に映り込むことを防止できる結果、点灯パターンの表示領域と非表示領域とにおける明暗比を高めて点灯パターンの視認性を改善することができる。
Further, the housing with a light emitting function may be provided with a
また本願発明の、木質層の表面に所望の点灯パターンを表示可能な発光機能付き筐体の製造方法は、基板4に発光素子10を配置し、この基板4を基台9に連結して光源部11を得る第1の工程と、光源部11を有する基台9に、光源部11を被覆する姿勢に木質層12を積層させて積層体とする第2の工程と、この積層体の厚みを構成する側面2の少なくとも一部に、切断面が矩形状のフランジ部14を固定し、このフランジ部14を側面2から略垂直方向に突出させる第3の工程と、を有することを特徴とする。
Further, according to the present invention, a method of manufacturing a casing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of a wood layer is arranged by arranging a
また、発光機能付き筐体の製造方法は、上述の第1の工程の前または後に、連続した木目模様を有する突板42を板状の補強層43に貼付して、面状のワーク材WMを得る第4の工程であって、ワーク材WMの補強層43に、ワーク材WMの平面視において列方向にはV字状の溝35が、かつ行方向には凹部25がそれぞれ形成されてなる第4の工程と、V字状の溝35に沿ってワーク材WMを折り曲げて筐体本体20を得ると略同時に、光表示積層体1のフランジ部14を筐体本体20の凹部25に嵌着させる第5の工程と、を有することを特徴とする。
Further, in the method of manufacturing the housing with a light emitting function, before or after the first step described above, a projecting
さらに、本発明の木質層の表面に所望の点灯パターンを表示可能な発光機能付き筐体の製造方法は、木目模様を有する第1の突板42を板状の補強層43に貼付して、面状のワーク材WM2を得る第1の工程と、ワーク材WM2の補強層43に、ワーク材WM2の平面視において列方向にV字状の溝35を形成し、かつ行方向であってワーク材WM2の分割域から連続して切削された切り欠け部251を得る第2の工程と、V字状の溝35に沿ってワーク材WM2を折り曲げ、開口端部に段差状の切り欠け部251を有する筐体本体220を得る第3の工程と、発光素子10を有する光源部11からの光の指向性を調節する光拡散層216と、光拡散層216を補強する補強層217とを積層させると略同時に、補強層217と光拡散層216の周囲を切り欠け部251に係止させる第4の工程と、木目模様を有する第2の突板212を光拡散層216上に被覆する第5の工程と、を有することを特徴とする。
Furthermore, in the method for manufacturing a casing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of the wood layer of the present invention, the first projecting
上述のように内壁面23と光表示積層体1の少なくとも一部とが略直角に交差する構造、さらに詳しくは、光表示積層体の側面を、筐体本体の内壁面によって固定する本発明の発光機能付き筐体であれば、光源部の側面を被覆する筐体本体によって側方向への光の進行が妨げられるため、光が筐体本体の外面から漏れ出すことを有効に防止できる。この結果、点灯パターンが出現する視認面以外での発光を著しく低減させて、点灯パターンの視認性を高めることができる。また光表示積層体の側面にフランジ部を設ける発光機能付き筐体の製造方法は、筐体本体との連結を容易にできる。これは、フランジ部を筐体本体の凹部に嵌着させることで簡単に所定の連結姿勢に維持できるからである。また連結による接着材の量を著しく低減できるため、乾燥に要する時間やコストを大幅に削減できる。
As described above, the structure in which the
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための、発光機能付き筐体およびその製造方法を例示するものであって、本発明は、発光機能付き筐体およびその製造方法を以下のものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the embodiment described below exemplifies a casing with a light emitting function and a manufacturing method thereof for embodying the technical idea of the present invention. The manufacturing method is not specified as follows. In addition, the member shown by the claim is not what specifies the member of embodiment. In particular, the dimensions, materials, shapes, relative arrangements, and the like of the constituent members described in the embodiments are not intended to limit the scope of the present invention only to the description unless otherwise specified. It is just an example. Note that the size, positional relationship, and the like of the members shown in each drawing may be exaggerated for clarity of explanation. Furthermore, in the following description, the same name and symbol indicate the same or the same members, and detailed description thereof will be omitted as appropriate. Furthermore, each element constituting the present invention may be configured such that a plurality of elements are constituted by the same member and the plurality of elements are shared by one member, and conversely, the function of one member is constituted by a plurality of members. It can also be realized by sharing. In addition, the contents described in some examples and embodiments may be used in other examples and embodiments.
実施例1の発光機能付き筐体の斜視図を図1と図2に、また図1のIII−III’線における断面図を図3にそれぞれ示す。また、図3において、円で囲まれた部分の一部拡大図を同一図面内に示す。発光機能付き筐体100は、木質層の表面に所望の点灯パターン101を表示できる筐体であって、筐体内部に光源を備える。図1では光源部を非通電状態としており、この状態では木目模様を有する表層の木質層12が、内部を非透過としているため光源を認識できない。内部の光源部を通電させると、図2に示すように木質層12の視認面3に光が表出し、所望の点灯パターン101が表層に浮かび上がる。
FIGS. 1 and 2 are perspective views of the housing with a light emitting function of the first embodiment, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III ′ of FIG. Moreover, in FIG. 3, the partially expanded view of the part enclosed by the circle is shown in the same drawing. The
このように木質層12の表面に点灯パターン101を投影可能な発光機能付き筐体100は、図3に示すように少なくとも一方向に開口した筐体本体20と、この筐体本体20の開口部21を略閉塞する光表示積層体1とを有する。そして筐体本体20は、開口した内側に内壁面23を構成する。一方、光表示積層体1は、複数の発光素子10を配列した光源部11を備える基台9と、この光源部11を被覆する木質層12とを積層し構成される。また光表示積層体1の厚みを構成する側面2は、筐体本体20の開口部21における内壁面23によって固定されている。そして光源部11は電力を供給されると光を放出し、この光が木質層12の内側から外側へと進行する結果、光表示積層体1における視認方向からの略平面視において、透過光が光のパターンとして認識される。
As described above, the
また発光機能付き筐体100は、図2に示すように、点灯パターンの視認方向からの平面視において筐体本体20の端面26を露出させており、かつ光表示積層体1の側面2の外周が、筐体本体20の端面26によって内包されている。そして筐体本体20の各隅部には、この筐体本体20の隅部において外側の角部から内側の角部にわたって形成された接合面27を設けている。発光機能付き筐体100は、筐体本体20の隣接する面同士をこの接合面27を介して接触させ、隣接する面同士が略直角になる姿勢として箱体本体2を枠状に構成している。
Further, as shown in FIG. 2, the
実施例1の発光機能付き筐体100において重要なことは、光表示積層体1の側面2が筐体本体20の内壁面23に被覆されていることである。具体的には、図3に示すように光表示積層体1の側面2と、筐体本体20の内壁面23とが、開口部21内で面しており、詳しくは実質上接触して固定される。この光表示積層体1の側面2と筐体本体20の内壁面23は、少なくとも一部が接触しており、好ましくは側面2の全域において内壁面23と接触する。図1〜図3の発光機能付き筐体100は、筐体本体20の開口部21内に光表示積層体1を収納している。詳しくは図3の拡大図に示すように、発光機能付き筐体100は、筐体本体20の開口縁の内壁面23でもって、光表示積層体1の外側の側面2を内包した姿勢に固定している。また発光機能付き筐体100における視認方向からの平面視において、光表示積層体1の視認面3は、筐体本体20の厚みを構成する端面26と略水平に、あるいは端面26よりも奥まって配置されることが好ましい。図3の例では筐体本体20の端面26と光表示積層体1の視認面3が、略同一面になるよう配置されている。
What is important in the
また発光機能付き筐体100は、その開口部21において、内壁面23が開口端部から内面にかけて光表示積層体1の少なくとも一部と略直角に交差している。このように光表示積層体1の視認面3と略直交する側面2が、筐体本体20によって被覆される光表示積層体1は、光源部11からの出射光が視認面3の周囲から漏れ出すことを有効に低減できる。特に、基台9と木質層12との間に光拡散層16を挿入して、発光素子10からの出射光の指向性を弱める場合、反射を繰り返した光が直進方向(図3の左方向)のみならず、側面2側(図3の上下方向)にも進行する。側面2側へ進行した光は、側面2に面する筐体本体20によって吸収あるいは反射されるため、筐体本体20の外面22側に透過してこの領域で発光することを有効に低減できる。つまり光源光が視認面3の周囲に漏れることを抑止して、発光を視認面3側に略限定できる。この結果、点灯パターン101を表示したい領域と、それ以外の領域での光のコントラストを高めることができるため、点灯パターン101の視認性を高めることができる。
In addition, the
(フランジ部)
このように図1〜図3の発光機能付き筐体100は、光表示積層体1の周囲を筐体本体20で包囲する姿勢に固定して、光表示積層体1の外周側面2から光が漏れることを防止できる。具体的な固定方法を以下に説明する。光表示積層体1は、側面2の少なくとも一部から外方向に突出したフランジ部14を有しており、このフランジ部14が筐体本体20の内壁面23に連結している。フランジ部14は、光表示積層体1の側面2の全周に設けられて、このフランジ部15の全周域を筐体本体20の内壁面23に固定させている。全周域に設けられるフランジ部14は、光源部11の光の漏れを有効に防止できる。あるいは光表示積層体1の側面2の一部にフランジ部14を設けて、このフランジ部14でもって断続的に筐体本体20と連結させ、光表示積層体1と筐体本体20とを容易に連結できる形態としてもよい。
(Flange part)
As described above, the
また発光機能付き筐体100は、図3に示すように筐体本体20の内壁面23に、光表示積層体1のフランジ部14の形状に沿う凹部25を設けており、この凹部25にフランジ部14を嵌着させることで、筐体本体20と光表示積層体1とを容易に固定できる。凹部25とフランジ部14でもって凹凸形状を互いに補完しあう連結形態は、嵌着することで自ずと筐体本体20と光表示積層体1とを所定の姿勢に維持できる。これは、筐体本体と光表示積層体とを所定の姿勢に保ちながら接着材を固化させる従来の方法と比較して、製造に要する時間と手間を省くことができるため歩留まりが向上する。また連結姿勢を一貫させて再現性の高い製造方法とできる。
Further, as shown in FIG. 3, the
このように筐体本体20と光表示積層体1とを嵌着構造により連結させることで、光表示積層体1の側面2と、筐体本体20の内壁面23との間に隙間GPを生じる場合であっても、光表示積層体1の側面2より外側に突出したフランジ部14が、筐体本体20の内壁面23に接触して連結されるため、フランジ部14でもって隙間GPを閉塞できる。したがって光表示積層体1の側面2から筐体本体20の内壁面23までをフランジ部14でもって連続した光遮断面とできるため、この隙間GPより光が漏れ出すことを有効に防止できる。
Thus, the gap GP is generated between the
したがってフランジ部14は、光を遮断可能な材質とすることが好ましい。またフランジ部14は光源部11からの光を完全にあるいは少なくとも一部を視認面12側に不透過とするものであって、例えば反射率の異なる多層膜で構成される。あるいは表面を金属膜で被覆して光の反射率を高めたものが利用できる。フランジ部14を有する光表示積層体1は、他の部材と所定の姿勢に容易に連結しながら、この他の部材の外面から光が漏れ出すことを有効に防止できる。
Therefore, the
(光表示積層体)
また光表示積層体1は、上述の通り光源部11を備える基台9と、この光源部11を被覆する木質層12とを積層してなる。ただし光表示積層体1は、基台9と木質層12との間に介在層13を挿入させることができる。図3の光表示積層体1は、介在層13として、光源部11からの光の指向性を調節できる光拡散層16と、この光拡散層16を補強する補強層17とを少なくとも有する。実施例1の光表示積層体1は、図3に示すように、視認方向から、すなわち表面側から奥(図3の左から右)に従って、木質層12、光拡散層16、補強層17、基台9の順に積層して構成される。以下、これらの部材について順に説明する。
(Light display laminate)
The
(木質層)
木質層12は、表面を木目模様に構成している。木目模様は人工的に加工したもの、例えば台板の表面に木目模様を塗装や印刷して化粧仕上げした合板を使用できる。あるいは天然の木材の木目を利用してもよい。例えば、木目を有する木材を板面に沿って切削して薄板にしたものや、またはこの薄板を表面に張って仕上げた化粧板が利用できる。板材としては特に限定されないが、ウォールナット、サクラ、バーズアイメイプルが木目の意匠性や強度の観点から好ましい。また木質層12は光源からの出射光を透過可能な厚さとし、具体的には0.1mm〜0.5mmが好ましく、さらに好ましくは0.2mm〜0.3mmとする。0.1mmより薄い木質層12は、強度が低減されてしまい、意図しない衝撃を受けた際に破断する虞がある。ただし、圧縮など補強手段を加えて強度を充分に確保した天然木突板加工シートにおいてはこの限りではない。また0.5mmを越える厚みは、光の透過性が著しく低減されてしまい点灯パターンの視認性が悪い。実施例1では0.2mmの突板を使用した。また木質層などに塗装を施してもよい。さらに木質層の塗装の際にあらかじめ砥粉などの目止め材を塗布処理しておくことで、木質層の凹凸を減少させ、この結果、より均一な光の透過を得ることができる。
(Woody layer)
The
(光拡散層)
光拡散層16は、光源の指向性を和らげて点灯パターンの視野角を拡大することができる。また光拡散層16は、視認面3において光の通過量が偏在しないよう、すなわち点灯パターン101の通過量を均一化するフィルタの役目を担うことができる。この結果、視認面3上の点灯パターン101の光ムラを極減できる。実施例1では光拡散層16を紙層とした。紙層16は、植物繊維からなるもの、または化学繊維やフィルムなどの合成樹脂を主原料とする合成紙を利用してもよい。ただ紙層は、細かい繊維を含有していることが好ましく、この繊維によって光の遮断や通過量の偏在を回避して、均一な透過量とできる。具体的な紙層16としては和紙やトレーシングペーパーが挙げられる。和紙は長い繊維同士が緊密に絡み合っており丈夫である。また和紙は、繊維同士の間に空隙があり、そこで光が屈折、反射されるため透光性を適度に抑制できる。一方トレーシングペーパーは、紙層構造が密であり繊維間に空隙がないため、光が透過され高い透明性を有する。したがって積層する木質層16の透光性を考慮して紙質の材質を適宜選択することで、光表示積層体1全体を透過する光量を所望に調節できる。
(Light diffusion layer)
The
特に光拡散層16として無地の白色または突板と同色系の和紙を採用すれば、光を透過させながら、光源部11における発光素子10の輪郭を適度にぼかすことができるため、光の点灯パターン101が明瞭なドット形状に表出されることを回避できる。また光表示積層体1の厚みにおける影が表面側に表出することも有効に防止できる。さらに均一な透過量とできる紙層16は、光源の透過時に繊維がにじみとなって突板12の表面に投影されるのを防止でき、すなわち出現する点灯パターン101における突板12の木目模様が十分に表出された装飾効果の高い出現光となり好ましい。また紙層16は、その表面を樹脂でラミネートして防湿性や耐候性を高めるなど、和紙の特性に加えて他の機能性を付与することもできる。
In particular, if plain white or Japanese paper of the same color as the veneer is used as the
ところで光表示積層体1は、設置環境や光源部11による温度変化や湿度変化により各部材の寸法が変化したり、あるいは各部材の反りが発生する虞がある。特に製造時においては接着材の塗布による含水率の増加や接着のためのプレスによる含水率の減少、また使用時においては、LED点灯時におけるLED光源からの発熱によって、発光機能付き筐体100内の含水率の変化が起こり易い環境にある。この結果、光表示積層体1を構成する複数の材料の含水率変化に伴う寸法変化が異なって、反りの発生が生じる。紙層16はこのような各部材の反りを防止する効果を備える。したがって紙層16を木質層12と補強層17、と略同じ外形とし、これらの部材のほぼ全面を被覆することで各部材の反りを一層効果的に防止することができる。さらに、紙層16が接面する層に塗布された余分の接着材を吸い込むことで、接着材による塗布ムラに起因したしみ模様を有効に低減させることができる。
By the way, the optical display laminated
また紙層16は、光透過率を30%〜70%とすることが好ましい。透過率が70%を超過すると、光源部11側からの出射光の拡散性が弱まり視野角が減少すると共に、視認面3から発光素子10の配列パターンが露出されてしまう。また透過率が30%を下回ると、出現する点灯パターンが極端に不明瞭となり、有意なパターンを認識し難くなる。したがって光透過率が上記の範囲であれば、紙層16を双方向に透過する光透過量がバランス良く維持されて好ましい。また紙層16は0.05mm〜0.2mmのものを使用することが好ましい。本願発明者の行った試験によれば、0.05mm以上であれば、過度の光透過を抑制して意図しない部材が戸の表面上に投影される事態を解消でき、一方、紙層16が0.2mm以下であれば光の透過率を維持でき、点灯パターンの視認性低下を回避できる。特に紙層16にトレーシングペーパーを採用する場合は、トレーシングペーパーの厚みを0.05mm〜0.08mmとすることで上述の効果を享受でき好ましい。
The
(補強層)
さらに光表示積層体1は、突板12及び紙層16を補強可能な補強層17を有する。補強層17は、外形サイズを略同一とする突板12と紙層16とを、少なくとも包含できるサイズとする。補強層17は、薄い突板12や紙層16を貼付させて、突板12や紙層16単独では発生しやすい反りや破断を防ぐ。また補強層17は、光源部11からの光を透過できる素材とし、例えばPET樹脂やアクリル樹脂等が利用できる。実施例1では補強層17としてPET樹脂シートを使用した。PET樹脂シート(polyethylene terephthalate樹脂:ポリエチレンテレフタレート樹脂)は、透光性があり導光作用が高い。またPET樹脂シート17は、防水性、耐衝撃性を有しており、したがってこれに積層する突板12及び紙層16の耐性を高められる。また耐熱性に優れるため、光源部11からの発熱による熱変形を抑制できる。補強層17は、その厚みを1.0mm〜2.0mmとすることで強度と透光性を両立でき好ましい。
(Reinforcing layer)
Further, the
また、木質層12、紙層16、補強層17の順に積層される光表示積層体1は、各部材を強固に貼着させることができる。これは木質層12と補強層17の間に介在される紙層16が、樹脂製の補強層17における接着材の濡れ性を向上させることができるからである。この結果、木質層12と補強層17との間に挟着された紙層16が、その表裏面でそれぞれ木質層12及び補強層17と強固に接着できるため、この結果、木質層12と補強層17とを直接貼り合わせた場合と比較して、木質層12と補強層17の密着性を高めることができる。
Moreover, the optical display laminated
(基台)
また基台9は、複数の発光素子10を配列した光源部11を備える。光表示積層体1は、基板4に発光素子10を配置して、この基板4を基台9に連結して光源部11を得る。図4は光源部11の平面図である。図4に示すように光源部11は複数の点光源である発光素子10を集合させたものであり、発光素子10としては放電発光、電界発光など種々の照明光が利用できる。具体的には、LEDやLDなどの半導体素子、有機EL、ルミネセンスによる蛍光ランプなどが挙げられる。
(Base)
The
図4の例では発光素子10としてLEDを採用した。これにより低電圧、低電流で駆動できるため、消費電力を抑え耐久性、信頼性を向上でき、電力消費量も低減できるため、ランニングコスト削減に加え地球環境にも配慮できる。また高輝度である上、赤・緑・青色の3色光を適当な割合で混合すれば、さまざまな色を再現できる。さらに、LEDは堅牢で耐衝撃性に優れる。また、長寿命であるため光源を取り替える手間やコストを低減でき、メンテナンスフリーを実現できる。さらに、発熱量が小さいため周囲の部材への熱的影響が比較的小さい。なお実施例1では、基板4上にLED10を視認面3と水平な面状であって、かつマトリックス状に配列する。LED10の使用個数は、表示するサインパターンの大きさや必要な光量などに応じて適宜設定される。LED10は電流制御素子であるため、電流量によって発光量を調整できる上、出力のリニアリティにも優れ好ましい。
In the example of FIG. 4, an LED is used as the
またLED10として砲弾型、表面実装型等、種々の形状のLEDを採用できるが、厚さが薄い表面実装型(SMD型)LEDが好ましい。これにより戸の厚みを自在に変化させやすく、例えば薄型化とできる他、スペーサを介して光表示積層体1の厚みを調整して内部に断熱材など他の部材を添加することもできる。
Moreover, although LED10 of various shapes, such as a cannonball type and a surface mount type, can be employ | adopted as LED10, surface mount type (SMD type) LED with thin thickness is preferable. Thereby, the thickness of the door can be easily changed. For example, the thickness can be reduced, and the thickness of the
光源部11は、LED10が複数行複数列のマトリックス状にかつ面状に配列されたLED群10aを備える。各LED10は出射光の進行方向が木質層12と略直交する向きに配列される。また、LED10の搭載個数は特に限定されず、例えば4行×4列、16行×16列、24行×24列などとできる。LED10の載置個数を増加させれば点灯パターンを構成するドット数が増加するため、出現点灯パターンの輪郭をスムーズに表現できる。一方、載置個数を抑制することで光源による発熱や消費電力を低減できる。図4の例では4行×4列を一基板上に実装したユニット状のLED群を、直線状に3つ接続しており、便宜上、図4における左から第1LED群10a、第2LED群10b、第3LED10cと呼称する。ユニット状のLED群は、同一形状のLED群を数珠繋ぎに接続できるので、接続数を変更することで様々なサイズの発光面積に対応できる。また光源部11は、一の基板4上に全てのLED10を搭載してもよく、あるいはLED群毎に異なる基板4を用意してもよい。図4の例では各LED群10a、10b、10cを搭載可能な基板4a、4b、4cをそれぞれ離間して配置し、各基板4a、4b、4cの一部を連結する固定リブ5で固定している。またこの固定リブ5を基台9に連結することでLED10を光表示積層体1に固定できる。このように発光素子10の小グループ毎に対応する基板4を複数設け、かつ基板4同士を離間する形態とすることで、発光素子からの発熱が伝導した基板4を外気に曝すことができる表面積が増加し、この結果放熱性が向上されて好ましい。
The
したがって、基板4a、4b、4cは発光素子10を固定してかつ熱伝導率に優れた材質が好ましい。これにより放熱性を一層向上させ、発光素子10のライフ寿命を改善できる。具体的にはガラスエポキシ基板やフレキシブル基板、セラミック基板を利用できる。また、基板4の個数は特に限定されず、点灯パターンの表示領域によって適宜決定できる。さらに基板4の配列方向も特に限定されず、直線状、面状など種々に並列できる。図4の例では3つの基板4a、4b、4cを直線状に並列させ、各基板4a、4b、4cにLED10を搭載させた光源部11を、視認面3に対して基板4の並びの方向が水平方向となるように固定している。
Therefore, the
光源部11はスイッチを介して電源に接続され、この電源から駆動電力を供給される。また光源部11は発光素子10の駆動電流と駆動パターンを制御可能なコントローラと接続される。このように発光素子10をドットマトリックス状に搭載させ、コントローラにより各発光素子10の明滅を制御できる構造とすることで、基板4の配列方向に依存せず点灯パターンの表示を認識可能に表現できる。
The
(スペーサ18)
また光表示積層体1は、図3に示すように基台9と補強層17との間にスペーサ18を挟着させることができる。スペーサ18は、その厚みを変更することで基台9と補強層17との離間距離を調節することができる。これにより光源部11と木質層12との離間距離も調節できるため、光源部11からの出射光が視認面3上できれいに投影可能な離間距離に発光素子10を配設できる。またスペーサ18は、光表示積層体1の側面2近傍であって、基台9の全周あるいは全周の一部に設けられる。スペーサ18はフランジ部14と同様に、反射機能を持たせて、光源部11からの光が光表示積層体1の側面2方向に進行することを低減させることができる。
(Spacer 18)
In the
(接着材)
光表示積層体1は、上述の各部材を接着材で貼り合わせて得る。上記各部材の貼付に係る接着材は、溶剤系粘着材を使用できる他、樹脂製接着材やシアノアクリレート等、各部材を安定して接着できるものであれば特に限定されない。また複数の接着材を使用してもよい。中でも、酢酸ビニル系は紙用糊剤として好適であり、紙層16との接着性を高めて、光源部11と木質層12との離間距離を好適な範囲として双方の部材を固定できる。特に酢酸ビニル系を使用することで、紙層16に吸収された状態における紙層16の光透過率が好適となり、光源部11と紙層16との規定範囲内の離間距離における出射光の指向性と拡散性のバランスが一層高まり、多方向からでも視認性の高い点灯パターンを出現でき好ましい。
(Adhesive)
The
(筐体本体)
一方、光表示積層体1を内部に固定する筐体本体20は、外面22を略連続した木目模様を有する木質層とする。つまり発光機能付き筐体100は、図1に示すように光表示積層体1から筐体本体20まで、その外面において略同一の質感を連続して有している。この結果、木質層12における木目調の美観を享受できるとともに、点灯パターン101を表示した際の意外性を高めることができる。
(Case body)
On the other hand, the casing
筐体本体20は、表層に木目模様を有する単一の板材で構成できる。あるいは図3に示すように、補強層43の表面に突板42を積層させて筐体本体20を複層としてもよい。実施例1の突板42は厚みを0.1mm〜0.3mmとし、かつ光表示積層体1の突板12と同一の素材として、発光機能付き筐体100における全体の質感を統一させて意匠性を高めた。また補強層43には厚さ12mmのMDF(中比重ファイバーボード)を使用した。MDFは、木材繊維に少量のフェノール樹脂を加えて熱圧成形したもので、強度が高く、曲げや穴あけなどの二次加工が容易にでき好ましい。
The
さらに筐体本体20は、外面22の表面に、すなわち突板42の表面に光散乱層24を形成して、筐体本体20の最表面につや消し加工を施してもよい。光散乱層24は筐体本体20の外面22全体に、あるいは一部に付加される。光散乱層24は少なくとも筐体本体20の開口部21近傍に付与されることが好ましい。受光の可能性が高い領域に光散乱層24を設けることで、視認面3からの光が筐体本体20の外面22に映り込むことを有効に回避できる。あるいは光散乱層24を筐体本体20の広範囲に貼付させることで、外部の照明光が映り込むことを低減させて、視認面3と外面22とのコントラストを高めることができる。この結果、視認面3上での点灯パターン101の視認性が高まる。
Further, the
(製造方法)
また発光機能付き筐体100は、光表示積層体1を筐体本体20の内部に収納させて得る。発光機能付き筐体100は、別部材として得た光表示積層体1と筐体本体20とを組み立てて得る。したがって筐体本体20と光表示積層体1の製造の順番は特に限定されない。あるいは筐体本体20の製造工程中に、先に得た光表示積層体1を筐体本体20に盛り込みながら組み立てると略同時に、発光機能付き筐体100を得てもよい。以下、発光機能付き筐体の製造方法の一例を説明する。
(Production method)
The
(光表示積層体)
光表示積層体1の製造方法として、上述の通りまず基板4上に複数の発光素子10を配置し、この基板4を基台9に連結して光源部11を得る。光源部11を有する基台9に、この光源部11を被覆する姿勢に補強層17、紙層16、突板12の順に接着材を介して積層させ、光表示積層体1を得る。積層の際には、基台9と補強層17との間にスペーサ18を適宜介在させてもよい。さらに光表示積層体1の厚みを構成する側面2の少なくとも一部に、切断面が矩形状のフランジ部14を固定し、このフランジ部14を側面2から垂直方向に突出させる。
(Light display laminate)
As a manufacturing method of the
(筐体本体)
一方、筐体本体20は少なくとも一方向に開口した箱状に形成される。箱体本体20は面状のワーク材WMを組み立てて得る。図5は筐体本体20を組み立てる前の、すなわちワーク材WMを展開した状態を示す。図5の筐体本体20は、厚み方向からの視認における側面図である。また図5の筐体本体20の下面側が、組み立てた際の箱体本体20の外面側となる。筐体本体20の組み立てにおいては、まず補強層43であるMDFと、連続した木目模様を有する突板42とを接着材を介して強固に接着させ、一体化した板状のワーク材WMを得る。あるいはこの板状において、さらに突板42の表面に適宜つや消し材を塗布したものをワーク材WMとしてもよい。予め突板42を一体化したワーク材WMを折曲加工して箱状とすることで、表面に貼着した突板42の木目模様を隣接する面同士にわたって連続させて表出させることができ、意匠性に優れた箱体本体とできる。
(Case body)
On the other hand, the
次に図6に示すように、面状のワーク材WMにおいて、補強層43側からV字形状に切り込まれた溝35を形成する。溝35の深さは補強層43の層内に収まる程度とし、詳しくは補強層43の厚みよりも浅く形成されて突板42に達しない。これにより、最終的に筐体本体20の外面側を構成する突板42に切り込みが形成されないため、意匠性及び耐衝撃性に富み好ましい。また溝35は、切り込みの最深部から補強層43側にかけて略90°を構成しながら広口となる断面楔状に形成される。溝35の形成方法は特に限定されないが、刃先を略90°に尖端した回転刃RB1を、ワーク材WMの補強層43側から下降させることで溝35を得られる。補強層43において上面側に略90°に開口された溝35は、この溝35を境界とする両隣の隣接面を溝35でもって谷折りに折曲することで、隣接面同士を略直角姿勢に維持させることができる。
Next, as shown in FIG. 6, in the planar work material WM, a
図7は、溝35を形成した図6のワーク材WMを、補強層43側から観測した斜視図である。図7のワーク材WMは、複数の筐体本体20を展開した領域に相当する面積を有する。具体的にワーク材WMは、行方向に連続した短冊状の領域ARを、一の筐体本体20の展開量に相当させて、この領域ARを列方向に複数配設している。また列方向に隣接する展開領域AR間に分割域DAを設けており、この分割域DAで展開領域ARを分離させることで、個々の展開領域ARに分割できる。つまり一のワーク材WMから複数の筐体本体20の展開領域ARを一度に裁断して歩留まりを向上させることができる。ただ、ワーク材WM全体を単一の筐体本体20の展開量に相当する大きさとしてもよい。
FIG. 7 is a perspective view of the work material WM of FIG. 6 in which the
またワーク材WMは、複数の展開領域ARにまたがって、具体的には図7のワーク材WMの上端から下端まで列方向に連続した溝35を有する。また溝35は、図7の左右方向において所定間隔を介して複数設けられている。一の展開領域ARにおいて、溝35で区分された各区域は、筐体本体20の左側面部32、底面部31、右側面部33、天板部34を連続して構成する。したがって、溝35及び分割域DAの配置箇所は、筐体本体20を構成する各面の縦横の長さに略一致する。
The work material WM has a plurality of
さらにワーク材WMの平面視において、行方向に凹部25を設ける。凹部25は、ワーク材WMの展開領域AR毎に形成される。また凹部25は断面コ字状の窪みであって、端面26から離間した位置に設けられる。この凹部25は上述の通り光表示積層体1から突出したフランジ部14を嵌着させて、筐体本体20に光表示積層体1を固定させる。凹部25の形成手段については特に限定されないが、例えば溝35と類似の方法が採用できる。具体的には図8に示すように、断面矩形状の回転刃RB2を、ワーク材WMの補強層43側から下降させ凹状に切削する。ただ凹部25の深さは突板42に達しない程度とし、好ましくは補強層43の厚みにおける30%〜80%以内とする。80%を超過する窪みは、凹部25の形成領域において補強層43の厚みが薄くなりすぎて、補強層43を介して光源部11からの出射光を透過し易くしてしまう。筐体本体20からの透過光は視認面2とのコントラストを低下させるため、点灯パターン101の視認性が悪化する。また30%より浅い窪みは、フランジ部14をしっかりと受容できないため、光表示積層体1を安定して固定できない。また凹部25は、図7に示すように展開領域ARの長手方向における端面26近傍であって、この端面26に沿って設けられている。なお溝35、凹部25の形成の順序は特に限定されない。
Furthermore, the
そして図7における、ワーク材WMの分割域DAで分割された展開領域ARを、溝35を中心として、隣接する面同士を近接する方向に折曲させる。詳しくは図9に示すようにV字状の溝35の対向する傾斜面38a、38bを当接させて、溝35が閉塞する方向に展開領域ARを組み立てる。90°に開口した溝35の傾斜面38a、38b同士が接面することで、自ずと隣接する面同士が略直角姿勢を維持する。
Then, the development area AR divided in the division area DA of the work material WM in FIG. 7 is bent in a direction in which adjacent surfaces are close to each other with the
また展開領域ARを組み立てる際には、図10に示すように光表示積層体1のフランジ部14を、筐体本体20の凹部25に嵌着させながら組み立てる。筐体本体20は、フランジ部14の一部を凹部25に係止させて、光表示積層体1を筐体本体20に仮止めした状態で、連続していない筐体本体20の端面26同士を接着材で連結させる。図10の例では、一連の左側面部32、底面部31、右側面部33、天板部34がそれぞれ隣接面と略直角姿勢を維持しながら折曲される。そして天板部34の厚みを構成する側端面34aと、左側面部32の厚みを構成する側端面32aとが接着材を介して連結されて箱状を構成しながら、この箱状の視認面側における端面26近傍に設けられた凹部25でもって光表示積層体1を固定している。あるいは発光機能付き筐体100は、光表示積層体1と筐体本体20とを別個に製造してから、光表示積層体1を筐体本体20に設置する形態としてもよい。
Further, when assembling the development region AR, as shown in FIG. 10, the
このように発光機能付き筐体100の製造工程において、ワーク材WMを採用することで、連続した凹部25や溝35を形成しやすい。また実施例1の発光機能付き筐体100は、凹部25でもって光表示積層体1を固定する。したがって製造の途中工程において凹部25でもって光表示積層体1を仮止めすることができるため、光表示積層体1と筐体本体20とを所定の姿勢に維持しながら、容易にかつ安定して発光機能付き筐体100を製造することができる。また、筐体本体20に光表示積層体1を接着材を介して固定していた従来の製造方法と比較して、接着材の量を低減でき、加えて乾燥するまで双方の部材の姿勢を維持する必要がない。したがって乾燥に要する時間と手間を低減でき、歩留まりを著しく向上させることができる。
Thus, in the manufacturing process of the
さらに実施例1の光表示積層体1はフランジ部14を必須として、このフランジ部14を連結部材の凹部25に嵌着させる。これにより、このフランジ部14が光遮断を担うため、木質層12の奥側に配設される光源部11の光が所望としない側面側から漏れ光となって外部へ進行することを低減できる。
Furthermore, the
上述の実施例1の発光機能付き筐体100は、移動可能として、所望とする場所に設置できる。ただし、発光機能付き筐体100は不動状態に固定して使用してもよい。また筐体本体20や光表示積層体1の表面は平面状に限定されず、曲面状としてもよい。さらに、他の部材の一部に組み込まれる形態としてもよい。例えば建築物や家具、車体の一部に組み込まれて、柱の一部や戸の一部、あるいは車両の一部に設置することができる。特に木質層を備える部材に連続して隣接させることで、全体の木質層の質感を損なわずして、一部から光のパターンが表出する意外性を備えたサインとできる。
The
次に実施例2の発光機能付き筐体200の斜視図を図11、図12に、また図11のXIII−XIII’線における断面図及び円で囲まれた部分の一部拡大図を図13に、それぞれ示す。実施例2の発光機能付き筐体200の説明において、実施例1の発光機能付き筐体100と同一の素材あるいは機能を有する部材については同じ符号を、あるいは対応する部材については実施例1の符号を基準に百の位を200とした符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。図11〜図13の発光機能付き筐体200は、実施例1の発光機能付き筐体100と同様に、木質層の表面に所望の点灯パターン101を表示できる筐体であって、筐体内部に光源を備える。図11では光源部を非通電状態としており、この状態では木目模様を有する表層の木質層212が内部を非透過としているため、光源を認識できない。内部の光源部を通電させると、図12に示すように木質層212の視認面203に光が表出し、所望の点灯パターン101が表層に浮かび上がる。
Next, perspective views of the
実施例1と実施例2の発光機能付き筐体100、200において相違する主な点は、光表示積層体と筐体本体との連結構造である。具体的には連結部における光表示積層体と筐体本体の形状が異なる。実施例2の発光機能付き筐体200は、図11〜図13に示すように、点灯パターンの視認方向からの平面視において、光表示積層体201の外周が筐体本体220の外面222に沿うように構成されている。詳しくは、木質層212が筐体本体220の端面226を被覆しており、かつ木質層212の外周面と筐体本体220の外面222とは略同一面に配置される。つまり視認面203の全面が木質層212で構成されて、筐体本体220の端面226は露出されない。さらに視認面203から筐体本体220の外面までを連続した木質模様とできるため、意匠性が高まる。
The main difference between the
また図13に示すように発光機能付き筐体200は、筐体本体220の厚みを開口端部で薄くして内壁面223を段差状に形成しており、外面222は平面を維持したまま筐体本体220の開口面積を開口端部ほど大きくしている。図13の例では、開口端部で一つの段差250を設けているが、複数の段差としてもよい。
Further, as shown in FIG. 13, in the
一方、光表示積層体201の側面202は、この筐体本体220の内壁面223と嵌合する形状に構成されている。図13の光表示積層体201は、視認面側を最大の面積とし、視認面の裏面側で面積を小さくして、この結果、側面202に一つの段差255を設けている。ただ光表示積層体201の側面202に設ける段差255の数は、筐体本体220の内壁面223の段差250の数に合わせればよく、単数あるいは複数とできる。光表示積層体201の側面202と筐体本体220の内壁面23の互いの段差255、250が嵌合し、光表示積層体201を筐体本体220に固定する。
On the other hand, the
光表示積層体201は実施例1と同様、複数の発光素子10を配列した光源部11を備える基台9と、光源部11を被覆する木質層212とを積層している。また光表示積層体201は、基台9と木質層212との間に介在層213を有する。この介在層213は、光源部11からの光の指向性を調節する光拡散層216と、この光拡散層216を補強する補強層217とを少なくとも有する。各部材の機能的特徴は実施例1と同様であり、また同一の素材を利用できる。ただ実施例2の光表示積層体201にとって重要なことは、木質層212が視認面203の略全体を構成できる大きさであり、木質層212の外周が筐体本体220の外面222に沿うことである。そして木質層212に積層される光拡散層216及び補強層217は略同じ外形サイズとしながら、これらの外形サイズを木質層212よりも小さくして側面202を段差状に構成している。また基台9と、この基台9と補強層17との間に適宜挟着されるスペーサ18は、補強層217よりもさらに外形サイズを小さくして、筐体本体220の段差250よりも開口部221内の奥側に配置される。
Similar to the first embodiment, the
開口端部における筐体本体220の厚みtk1は、開口部221の奥側における厚みtk2と比較して30%〜80%とすることが好ましい。80%より大きい厚みtk1は筐体本体220の開口端部における厚みtk2の切り欠け量が過少となり、この結果、光表示積層体201の段差255と嵌合する連結領域が小さくなるため連結強度が低下してしまう。一方30%より小さい厚みtk1は、筐体本体220の開口端部における厚みtk1の切り欠け量が過大となり、言い換えると厚みtk1が薄くなりすぎて、開口端部における筐体本体220自体の強度が低減してしまう。したがって筐体本体220の開口端部における厚みtk1は、上記の範囲とすることが好ましい。
The thickness tk1 of the
また切り欠け部251における端面26からの奥行きwdは、木質層212を除く積層部材の少なくとも一部、すなわち外形サイズを木質層212よりも小さくした積層部材を合計した厚み分に相当させることが好ましい。この結果、後述する製造方法において、木質層212以外の積層部材を切り欠け部251に容易に固定できる。また切り欠け部251に固定された光拡散層216の表面を、筐体本体220の端面26と略同一平面とでき、この結果、最表面に配置される木質層212を光拡散層216及び端面26の両方と接触させることができるため、光表示積層体201と筐体本体220とを強固に連結させることができる。
Further, the depth wd from the
上述のように、実施例2の発光機能付き筐体200は、視認面203の略全面を光表示積層体201の木質層212で構成しているため、視認面203からの正面視において光表示積層体201と筐体本体220との継ぎ目を認識し難い。したがって発光機能付き筐体200を見かけ上一体の木製のブロックとして認識させることができるため、意匠性を高めるとともに、光のパターンが表出する意外性を一層高めることができる。
As described above, since the
また図3に示すように光表示積層体201と筐体本体220は段差状に連結される。この結果、光源部11からの出射光が所望としない領域、例えば側面202側や視認面203の外周より漏出することを回避できる。これは、光の進行方向において、光源部11を備える基台9よりも、前方に配置される補強層217及び光拡散層216の外形サイズを大きくしているからである。基台9と前方に配置される部材のサイズ差によって、光源部11からの出射光は前方方向へは進行するが、外周方向へ進行する迷光を遮断できる。さらに最前に配置される木質層112の外形サイズを最大とすることで、万一隙間GPに漏れ光が進行したとしても、隙間GPを閉塞する木質層112でもって漏れ光が外方へ進行することを防止できる。
In addition, as shown in FIG. 3, the
このように光表示積層体201と筐体本体220との連結領域を段差状に構成することで、複数段階にわたって漏れ光を遮断でき好ましい。また光表示積層体201と筐体本体220との連結面積を増加させることができるため、双方の連結強度を高めることができる。
As described above, it is preferable that the connection region between the
(製造方法)
図14、図15、図16は、実施例2の発光機能付き筐体200に係る製造方法の説明図である。図14〜図16を用いて、実施例2の発光機能付き筐体200の製造方法について説明する。ただ実施例2の発光機能付き筐体200の製造方法において、発光機能付き筐体100の製造方法と類似する点については適宜説明を省略する。発光機能付き筐体200は、先に筐体本体220を得た後に、この筐体本体220に光表示積層体210を組み込むことで得られる。筐体本体220は実施例1と類似した方法で製造され、具体的には凹部26の代わりに切り欠け部251を設ける点のみが相違する。
(Production method)
14, 15, and 16 are explanatory diagrams of a manufacturing method according to the
実施例2に係る筐体本体220は、実施例1と同様、図5に示すように補強層43であるMDFと、連続した木目模様を有する突板42とを接着材を介して強固に接着させ、一体化した板状のワーク材WMを得る。あるいはこの板状において、さらに突板42の表面に適宜つや消し材を塗布したものをワーク材WMとしてもよい。さらに図6に示すように、面状のワーク材WMにおいて、補強層43側からV字形状に切り込まれた溝35を形成する。図14に溝35を形成した実施例2のワーク材WM2を、補強層43側から観測した斜視図として示す。
As in the first embodiment, the
図14に示す実施例2のワーク材WM2は、図7に示す実施例1のワーク材WMと類似しているが、行方向に凹部25を設けず、切り欠け部251を設ける点で相違する。切り欠け部251は、展開領域ARの端面226と連続する領域で切り込まれる。切り欠け部251の形成方法は特に限定されず、実施例1の凹部25と同様の方法が採用できる。具体的には図15に示すように、断面矩形状の回転刃RB2を、ワーク材WMの補強層43側から下降させ、また左右方向の移動を適宜加えてワーク材WM2を切削し、端面226での厚みを薄くして切り欠け部251を得る。切り込み深さは、上述の通り切り込まれたワーク材WM2の厚みtk1が、非切り込み領域における厚みtk2の30%〜80%を満たす範囲に調節される。また切り欠け部251の奥行きwdは、切り欠け部251に嵌合させる光拡散層216及び補強層217の厚みの合計分に略等しくなるよう調節される。
A workpiece material WM2 of Example 2 shown in FIG. 14 is similar to the workpiece material WM of Example 1 shown in FIG. 7, but is different in that
切り欠け部251の底面はワーク材WM2の表面と略平行になるよう成形され、この結果、ワーク材WM2が端面226近傍で段差状に成形される。ただ切り欠け部251が成形されるタイミングは、ワーク材WM2の段階として複数の展開領域ARに同時に切り欠け部251を施しても良く、あるいはワーク材WM2を展開領域AR毎に切断した後、個々の展開領域ARに設けてもよい。
The bottom surface of the
そして実施例1と同様、図9に示すようにワーク材WMの分割域DAで分割された展開領域ARにおいて、溝35を中心として隣接する面同士を近接する方向に折曲させながら展開領域ARを組み立て、筐体本体220を得る。
As in the first embodiment, as shown in FIG. 9, in the development area AR divided by the division area DA of the work material WM, the development area AR is bent while the adjacent surfaces around the
また図16は実施例2に係る発光機能付き筐体200の分解斜視図である。前工程で得られた筐体本体220に光表示積層体201を嵌合させて、発光機能付き筐体200を得る工程について、図16を用いて説明する。光表示積層体201は、木質層212である突板を除く、光拡散層216と補強層217とを先に貼り合わせ、略同時にスペーサ18を介して基台9を装着させる。この突板212を除く光表示積層体201を、筐体本体220の開口部221に嵌入して開口端部を閉塞させる。具体的には基台9を開口部221内に配置しながら、貼着した光拡散層216と補強層217を、筐体本体220の切り欠け部251に嵌合して固定させる。すなわち筐体本体220の開口端部における内壁面23の段差状に、補強層217と光拡散層216の周辺が係止されると同時に、視認面203からの平面視において、補強層217と光拡散層216が筐体本体220の端面226によって内包される。また光拡散層216の表面と、筐体本体220の端面226とを略同一面状とし、この面状を接着材を介して突板212でもって連続的に被覆することにより発光機能付き筐体200を得る。
FIG. 16 is an exploded perspective view of the
開口端部の内壁面23を段差状に構成し、この段差状に光表示積層体201の側面202の一部を係止させて得る発光機能付き筐体200は、容易に製造できる。これは、段差状を構成する切り欠け部251に嵌合する範囲であれば、補強層217の大きさに多少の誤差を有していても開口部221の閉塞に影響を及ぼさないからである。また筐体本体220と光表示積層体201とを連結させる際にも、筐体本体220の内壁面223の切り欠け部251に補強層217や光拡散層216を嵌め込むように、段差状に載置させて係止させるだけでよく、容易に開口部を閉塞できる。さらに視認面203を構成する突板212は、最終工程で最表面に貼着させるため位置決めしやすい。具体的には既に装着されている補強層217や光拡散層216の位置に依存せず、突板212を筐体本体220の外面222に沿うように適切に配置できるため好ましい。
The
なお、筐体本体220の開口端部に光表示積層体201の段差状を嵌合させる際に、接着材を介してもよい。実施例2に係る発光機能付き筐体200は、筐体本体220と光表示積層体201との連結領域が階段形状であること、また突板212が端面226を被覆しかつ視認面203の全域とするサイズとすることを特徴とする。これにより、万一連結領域において接着材等による隙間が生じたとしても、この隙間はジグザグ状に折曲して構成され、外周方向への直線的な光路が遮断されるため、有効に漏れ光を低減できる。
Note that an adhesive may be interposed when the stepped shape of the
本発明の発光機能付き筐体およびその製造方法は、箱体、戸、掲示板、情報伝達装置、床、天井、パネル、看板等に好適に利用できる。 The casing with a light emitting function and the manufacturing method thereof according to the present invention can be suitably used for a box, a door, a bulletin board, an information transmission device, a floor, a ceiling, a panel, a signboard, and the like.
1、201…光表示積層体
2、202…側面
3、203…視認面
4、4a、4b、4c…基板
5…固定リブ
9…基台
10…発光素子(LED) 10a…第1LED群 10b…第2LED群 10c…第3LED群
11…光源部
12、212…木質層(突板)
13、213…介在層
14…フランジ部
16、216…光拡散層(紙層)
17、217…補強層(PET樹脂シート、アクリル樹脂シート)
18…スペーサ
20、220…筐体本体
21、221…開口部
22、222…外面
23、223…内壁面
24…光散乱層
25…凹部
26、226…端面
27…接合面
31…底面部
32…左側面部 32a…側端面
33…右側面部
34…天板部 34a…側端面
35…溝
38a、38b…傾斜面
42…突板
43…補強層
100、200…発光機能付き筐体
101…点灯パターン
250、255…段差
251…切り欠け部
800…戸
801…点灯パターン
802…木質層
803…光源
804…支持体
805…シート層
806…補強層
807…紙層
808…木質層
809…開口部
811…発光素子
900…筐体
901…筐体本体
902…積層体 902a…表面(視認面) 902b…側面
911…点灯パターン
912…端面
913…接着剤
AR…領域
DA…分割域
GP…隙間
RB1、RB2…回転刃
tk1、tk2…厚み
wd…奥行き
WM、WM2…ワーク材
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,201 ... Light display laminated
13, 213... Intervening
17, 217 ... Reinforcing layer (PET resin sheet, acrylic resin sheet)
18 ...
Claims (8)
少なくとも一方向に開口した筐体本体(20)と、
該筐体本体(20)の開口部(21)を略閉塞する光表示積層体(1)と、
を有しており、
前記筐体本体(20)は、開口部の内側に構成される内壁面(23)と、外側に構成される外面(22)と、開口端部で該筐体本体(20)の厚みを構成する端面(26)を備えており、
前記光表示積層体(1)は、
複数の発光素子(10)を配列した光源部(11)を備える基台(9)と、
該光源部(11)を被覆する木質層(12)と、
を積層してなり、
前記筐体本体(20)の開口部(21)において、前記内壁面(23)は開口端部から内面にかけて前記光表示積層体(1)の少なくとも一部と略直角に交差しており、
前記筐体本体(20)の内壁面(23)が、前記光表示積層体(1)の厚みを構成する側面(2)の少なくとも一部を固定しており、
前記光表示積層体(1)は、前記側面(2)の少なくとも一部から外方向に突出したフランジ部(14)を有しており、
前記筐体本体(20)の外面(22)は略連続した木目模様を有しており、
また該筐体本体(20)の内壁面(23)には、前記光表示積層体(1)のフランジ部(14)の形状に沿う凹部(25)が形成されており、
該凹部(25)に前記フランジ部(14)が嵌着していることを特徴とする発光機能付き筐体。 A housing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of the wood layer,
A housing body (20) opened in at least one direction;
A light display laminate (1) that substantially closes the opening (21) of the housing body (20);
Have
The casing body (20) is configured by the inner wall surface (23) configured inside the opening, the outer surface (22) configured outside, and the thickness of the casing body (20) at the opening end. End face (26)
The optical display laminate (1) is:
A base (9) including a light source section (11) in which a plurality of light emitting elements (10) are arranged;
A wood layer (12) covering the light source part (11);
Layered,
In the opening (21) of the housing body (20), the inner wall surface (23) intersects at least a part of the light display laminate (1) from the opening end to the inner surface at a substantially right angle,
The inner wall surface (23) of the housing body (20) fixes at least a part of the side surface (2) constituting the thickness of the optical display laminate (1) ,
The light display laminate (1) has a flange portion (14) protruding outward from at least a part of the side surface (2),
The outer surface (22) of the housing body (20) has a substantially continuous grain pattern,
Further, the inner wall surface (23) of the housing body (20) is formed with a recess (25) along the shape of the flange portion (14) of the light display laminate (1),
A housing with a light emitting function , wherein the flange (14) is fitted in the recess (25) .
少なくとも一方向に開口した筐体本体(20)と、
該筐体本体(20)の開口部(21)を略閉塞する光表示積層体(1)と、
を有しており、
前記筐体本体(20)は、開口部の内側に構成される内壁面(23)と、外側に構成される外面(22)と、開口端部で該筐体本体(20)の厚みを構成する端面(26)を備えており、
前記光表示積層体(1)は、
複数の発光素子(10)を配列した光源部(11)を備える基台(9)と、
該光源部(11)を被覆する木質層(12)と、
を積層してなり、
前記筐体本体(20)の開口部(21)において、前記内壁面(23)は開口端部から内面にかけて前記光表示積層体(1)の少なくとも一部と略直角に交差しており、
前記筐体本体(20)の内壁面(23)が、前記光表示積層体(1)の厚みを構成する側面(2)の少なくとも一部を固定しており、
前記木質層(212)は前記筐体本体(220)の端面(226)を被覆しており、かつ前記光表示積層体(201)の外周面が、前記筐体本体(220)の外面(222)と略同一平面とし、
前記筐体本体(220)の厚みは、開口部(221)の奥側よりも開口端部で薄く構成されて内壁面(223)を段差状に形成されており、
前記光表示積層体(201)の側面(202)の少なくとも一部が、前記内壁面(223)の段差状に嵌合する形状に構成されていることを特徴とする発光機能付き筐体。 A housing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of the wood layer,
A housing body (20) opened in at least one direction;
A light display laminate (1) that substantially closes the opening (21) of the housing body (20);
Have
The casing body (20) is configured by the inner wall surface (23) configured inside the opening, the outer surface (22) configured outside, and the thickness of the casing body (20) at the opening end. End face (26)
The optical display laminate (1) is:
A base (9) including a light source section (11) in which a plurality of light emitting elements (10) are arranged;
A wood layer (12) covering the light source part (11);
Layered,
In the opening (21) of the housing body (20), the inner wall surface (23) intersects at least a part of the light display laminate (1) from the opening end to the inner surface at a substantially right angle,
The inner wall surface (23) of the housing body (20) fixes at least a part of the side surface (2) constituting the thickness of the optical display laminate (1) ,
The wood layer (212) covers the end surface (226) of the housing body (220), and the outer peripheral surface of the light display laminate (201) is the outer surface (222) of the housing body (220). ) And approximately the same plane,
The thickness of the housing body (220) is configured to be thinner at the opening end than the back side of the opening (221) and the inner wall surface (223) is formed in a stepped shape,
A housing with a light emitting function , wherein at least a part of a side surface (202) of the optical display laminate (201) is configured to fit into a stepped shape of the inner wall surface (223) .
少なくとも一方向に開口した筐体本体(20)と、
該筐体本体(20)の開口部(21)を略閉塞する光表示積層体(1)と、
を有しており、
前記筐体本体(20)は、開口部の内側に構成される内壁面(23)と、外側に構成される外面(22)と、開口端部で該筐体本体(20)の厚みを構成する端面(26)を備えており、
前記光表示積層体(1)は、
複数の発光素子(10)を配列した光源部(11)を備える基台(9)と、
該光源部(11)を被覆する木質層(12)と、
を積層してなり、
前記筐体本体(20)の開口部(21)において、前記内壁面(23)は開口端部から内面にかけて前記光表示積層体(1)の少なくとも一部と略直角に交差しており、
前記筐体本体(20)の内壁面(23)が、前記光表示積層体(1)の厚みを構成する側面(2)の少なくとも一部を固定しており、
枠状に形成された該筐体本体(20)の各隅部に、該筐体本体(20)の隅部において外側の角部から内側の角部にわたって形成された接合面(27)を有しており、
前記筐体本体(20)の隣接する面同士が、前記接合面(27)を介して略直角に接触していることを特徴とする発光機能付き筐体。 A housing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of the wood layer,
A housing body (20) opened in at least one direction;
A light display laminate (1) that substantially closes the opening (21) of the housing body (20);
Have
The casing body (20) is configured by the inner wall surface (23) configured inside the opening, the outer surface (22) configured outside, and the thickness of the casing body (20) at the opening end. End face (26)
The optical display laminate (1) is:
A base (9) including a light source section (11) in which a plurality of light emitting elements (10) are arranged;
A wood layer (12) covering the light source part (11);
Layered,
In the opening (21) of the housing body (20), the inner wall surface (23) intersects at least a part of the light display laminate (1) from the opening end to the inner surface at a substantially right angle,
The inner wall surface (23) of the housing body (20) fixes at least a part of the side surface (2) constituting the thickness of the optical display laminate (1) ,
Each corner of the casing body (20) formed in a frame shape has a joint surface (27) formed from the outer corner to the inner corner at the corner of the casing body (20). And
Adjacent surfaces of the casing main body (20) are in contact with each other at a substantially right angle via the joining surface (27) .
点灯パターンの視認方向からの平面視において、前記筐体本体(20)の端面(26)は露出しており、かつ前記光表示積層体(1)の外周が、前記筐体本体(20)の端面(26)に包含されていることを特徴とする発光機能付き筐体。 In the housing | casing with a light emission function as described in any one of Claim 1 thru | or 3 ,
In a plan view from the viewing direction of the lighting pattern, the end surface (26) of the housing body (20) is exposed, and the outer periphery of the light display laminate (1) is formed on the housing body (20). A housing with a light emitting function, which is contained in the end face (26).
前記光表示積層体(1)は、前記側面(2)の少なくとも一部から外方向に突出したフランジ部(14)を有しており、
該フランジ部(14)が前記筐体本体(20)の内壁面(23)に連結していることを特徴とする発光機能付き筐体。 In the housing | casing with a light emission function as described in any one of Claim 1 thru | or 4 ,
The light display laminate (1) has a flange portion (14) protruding outward from at least a part of the side surface (2),
The housing with a light emitting function, wherein the flange portion (14) is connected to an inner wall surface (23) of the housing body (20).
前記光表示積層体(1)は、前記基台(9)と前記木質層(12)との間に介在層(13)を有しており、
前記介在層(13)は、光源部(11)からの光の指向性を調節する光拡散層(16)と、該光拡散層(16)を補強する補強層(17)とを少なくとも有することを特徴とする発光機能付き筐体。 In the housing | casing with a light emission function as described in any one of Claim 1 thru | or 5 ,
The light display laminate (1) has an intervening layer (13) between the base (9) and the wood layer (12),
The intervening layer (13) has at least a light diffusion layer (16) for adjusting the directivity of light from the light source unit (11) and a reinforcing layer (17) for reinforcing the light diffusion layer (16). A housing with a light emitting function.
基板(4)に発光素子(10)を配置し、該基板(4)を基台(9)に連結して光源部(11)を得る第1の工程と、
前記光源部(11)を有する基台(9)に、該光源部(11)を被覆する姿勢に木質層(12)を積層させて積層体とする第2の工程と、
前記積層体の厚みを構成する側面(2)の少なくとも一部に、切断面が矩形状のフランジ部(14)を固定し、該フランジ部(14)を前記側面(2)から略垂直方向に突出させる第3の工程と、
前記第1の工程の前または後に、連続した木目模様を有する突板(42)を板状の補強層(43)に貼付して、面状のワーク材(WM)を得る第4の工程であって、前記ワーク材(WM)の補強層(43)に、該ワーク材(WM)の平面視において列方向にはV字状の溝(35)が、かつ行方向には凹部(25)がそれぞれ形成されてなる第4の工程と、
前記V字状の溝(35)に沿って前記ワーク材(WM)を折り曲げて筐体本体(20)を得ると略同時に、前記光表示積層体(1)のフランジ部(14)を該筐体本体(20)の凹部(25)に嵌着させる第5の工程と、
を有することを特徴とする発光機能付き筐体の製造方法。 A method for manufacturing a casing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of a wood layer,
A first step of arranging a light emitting element (10) on a substrate (4) and connecting the substrate (4) to a base (9) to obtain a light source unit (11);
A second step of laminating a wooden layer (12) on the base (9) having the light source unit (11) so as to cover the light source unit (11);
A flange portion (14) having a rectangular cut surface is fixed to at least a part of the side surface (2) constituting the thickness of the laminate, and the flange portion (14) is substantially perpendicular to the side surface (2). A third step of projecting;
Before or after the first step, a projecting plate (42) having a continuous wood grain pattern is stuck to the plate-like reinforcing layer (43) to obtain a planar work material (WM). Thus, the reinforcing layer (43) of the workpiece material (WM) has a V-shaped groove (35) in the column direction and a recess (25) in the row direction in the plan view of the workpiece material (WM). A fourth step formed respectively;
When the work material (WM) is bent along the V-shaped groove (35) to obtain the housing main body (20), the flange portion (14) of the optical display laminate (1) is attached to the housing substantially simultaneously. A fifth step of fitting into the recess (25) of the body body (20);
A method for manufacturing a casing with a light emitting function, comprising:
木目模様を有する第1の突板(42)を板状の補強層(43)に貼付して、面状のワーク材(WM2)を得る第1の工程と、
前記ワーク材(WM2)の補強層(43)に、該ワーク材(WM2)の平面視において列方向にV字状の溝(35)を形成し、かつ行方向であって該ワーク材(WM2)の分割域から連続して切削された切り欠け部(251)を得る第2の工程と、
前記V字状の溝(35)に沿って前記ワーク材(WM2)を折り曲げ、開口端部に段差状の切り欠け部(251)を有する筐体本体(220)を得る第3の工程と、
発光素子(10)を有する光源部(11)からの光の指向性を調節する光拡散層(216)と、該光拡散層(216)を補強する補強層(217)とを積層させると略同時に、該補強層(217)と該光拡散層(216)の周囲を前記切り欠け部(251)に係止させる第4の工程と、
木目模様を有する第2の突板(212)を前記光拡散層(216)上に被覆する第5の工程と、
を有することを特徴とする発光機能付き筐体の製造方法。 A method for manufacturing a casing with a light emitting function capable of displaying a desired lighting pattern on the surface of a wood layer,
A first step of attaching a first veneer (42) having a wood grain pattern to a plate-like reinforcing layer (43) to obtain a planar work material (WM2);
In the reinforcing layer (43) of the workpiece material (WM2), V-shaped grooves (35) are formed in the column direction in the plan view of the workpiece material (WM2), and the workpiece material (WM2 ) A second step of obtaining a cut portion (251) continuously cut from the divided area;
A third step of bending the workpiece (WM2) along the V-shaped groove (35) to obtain a casing body (220) having a stepped notch (251) at the opening end;
When the light diffusion layer (216) for adjusting the directivity of light from the light source unit (11) having the light emitting element (10) and the reinforcing layer (217) for reinforcing the light diffusion layer (216) are laminated, it is substantially omitted. At the same time, a fourth step of locking the periphery of the reinforcing layer (217) and the light diffusion layer (216) to the notch (251),
A fifth step of covering the light diffusing layer (216) with a second protruding plate (212) having a grain pattern;
A method for manufacturing a casing with a light emitting function, comprising:
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