JP5353446B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
尚、「カウント」には、カウント値を減算するカウントダウンと、カウント値を加算するカウントアップを含む。
また、装置本体の電源の切り替えに伴うサーマルヘッドの放熱速度の変化を考慮し、サーマルヘッドのクーリング時間を適切な時間に修正することが可能となる。それによって、印字不良を起こすことなく、最短の中断時間で次回以降の印刷を行うことが可能となる。
先ず、第1実施形態に係るテープ印刷装置1の概略構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態に係るテープ印刷装置1の外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係るテープ印刷装置1のカセット収納部周辺を示した上面図である。
テープカセット5は、その内部に、テープスプール32、リボン供給スプール34、巻取スプール35、基材供給スプール37、接合ローラ39を備えており、夫々回転自在に軸支されている。テープスプール32には、表層テープ31が巻回されている。表層テープ31は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等からなる透明なテープである。そして、リボン供給スプール34には、インクリボン33が巻回されている。このインクリボン33には、インク加熱により溶融或いは昇華するインクが塗布され、インク層を形成している。巻取スプール35は、印刷に使用されたインクリボン33を巻き取る。そして、基材供給スプール37には、二重テープ36が巻回されている。この二重テープ36は、表層テープ31と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テープの片面に対して、剥離テープを貼り合わせて構成されている。又、当該二重テープ36は、剥離テープが外側に位置するように、基材供給スプール37に巻回されている。そして、接合ローラ39は、二重テープ36と表層テープ31とを重ねて接合させる際に用いられる。
アーム20が最も時計回りに揺動すると、プラテンローラ21は、表層テープ31及びインクリボン33を、後述するサーマルヘッド41に対して圧接する。又、この時、搬送ローラ22は、表層テープ31及び二重テープ36を、接合ローラ39に対して圧接する。
テープカセット5が所定位置に装着されると、プレート42は、テープカセット5の凹部43に嵌め込まれる。
従って、テープ搬送モータ2に対する電力供給により、テープ搬送モータ2の出力軸の回転が開始されると、プラテンローラ21、搬送ローラ22等も、連動して回転を開始する。これにより、テープカセット5内の表層テープ31、インクリボン33、二重テープ36は、テープスプール32、リボン供給スプール34、基材供給スプール37から、巻き解かれ、下流方向(テープ排出口10、巻取スプール35方向)へと搬送される。
切断された積層テープ38は、テープ排出口10を介して、テープ印刷装置1の外部へ排出される。そして、当該積層テープ38は、二重テープ36の剥離テープを剥がし、接着剤層を露出させれば、任意の場所に貼り付けることが可能な粘着ラベルとして使用可能である。
テープ印刷装置1内には、制御基板(図示せず)が配設されており、この制御基板上には、制御部60、タイマ67、ヘッド駆動回路68、切断用モータ駆動回路69、搬送モータ駆動回路70が配設されている。
CPU61は、テープ印刷装置1における各種制御の中枢を担う中央演算処理装置である。従って、このCPU61は、キーボード3等からの入力信号及び後述する印刷処理プログラムを含む各種制御プログラムに基づいて、液晶ディスプレイ4等の各周辺装置を制御する。
そして、ROM64には、テープ印刷装置1における各種制御プログラムやデータが格納されている。従って、後述する印刷処理プログラムは、このROM64に格納されている。更に、ROM64には、複数種類の印刷フォーマットが記憶されている。そして、制御部60は複数の印刷フォーマットの内、ユーザに選択された印刷フォーマットで文字や記号を印刷する。ここで、図4は第1実施形態に係るテープ印刷装置1でROM64に記憶された印刷フォーマットの一例を示した図である。尚、図4に示す例では、『12345』を各印刷フォーマットで印刷した印刷例を示す。図4に示すように、同一の文字内容を印刷する場合であっても、フォーマット毎に文字サイズ、配置、書体等が変化する。即ち、フォーマット毎に印刷中に発熱(通電)させる発熱素子数(即ち、印字ドット数)が異なり、例えば、“フォーマットC”で印刷を行う場合には、“フォーマットA”や“フォーマットB”で印刷を行う場合より、印刷中に発熱(通電)させる発熱素子数が多くなる。
そして、タイマ67は、テープ印刷装置1の制御を実行する際に所定期間の経過を計時する計時装置である。具体的には、タイマ67は、後述する印刷処理プログラムにおいて、サーマルヘッド41の発熱素子に対する通電期間等の開始・終了を判断する際に参照される。また、サーマルヘッド41のクーリングの為に印刷処理を中断する際に、印刷再開までの残り時間をカウントする際にも参照される。
また、カバーセンサ73は収納カバー9の開閉を検出する接触式センサであり、収納カバー9が開放されている状態において検出信号が制御部60へと送信される。
(a)一のライン印刷データを対象ライン印刷データとし、当該対象ライン印刷データをRAM66から読み出す。
(b)読み出した対象ライン印刷データをサーマルヘッド41に転送する。
(c)サーマルヘッド41にある発熱素子の内、対応する発熱素子に通電する。
これにより、対象ライン印刷データに基づく印刷が、表層テープ31に施される。そして、印刷データを構成する全てのライン印刷データの印刷を終了した後にS35へと移行する。
また、サーマルヘッド41にサーミスタ等の温度センサを取り付けなくても、実施した印刷処理の印刷フォーマットからサーマルヘッド41の温度が印字不良を起こす虞のある温度まで上昇していることを適切に予測することが可能となる。
次に、第2実施形態に係るテープ印刷装置について、図8に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープ印刷装置1等の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るテープ印刷装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第2実施形態に係るテープ印刷装置は、サーマルヘッド41のクーリングの為に印刷処理を中断している場合であっても、所定の操作が行われた場合には強制的に印刷処理が実行される点で第1実施形態に係るテープ印刷装置1と異なっている。
次に、第3実施形態に係るテープ印刷装置について、図9に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープ印刷装置1等の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るテープ印刷装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第3実施形態に係るテープ印刷装置は、テープ印刷装置1の電源状態(ON状態又はOFF状態)によってカウント値をカウントダウンする速度が変更される点で第1実施形態に係るテープ印刷装置1と異なっている。
但し、テープ印刷装置1に放熱ファンが付いている場合には、電源がOFFされると放熱ファンが停止するので、電源がONされている状態の方が、電源がOFFされている状態よりサーマルヘッド41の放熱速度が速くなると推測される。従って、電源OFF時用の所定時間を電源ON時用の所定時間より長くすることが望ましい。
次に、第4実施形態に係るテープ印刷装置について、図10に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープ印刷装置1等の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るテープ印刷装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第4実施形態に係るテープ印刷装置は、テープ印刷装置1の収納カバー9の開閉状態(収納カバー9が開放されている状態又は閉鎖されている状態)によってカウント値をカウントダウンする速度が変更される点で第1実施形態に係るテープ印刷装置1と異なっている。
尚、“カバー開放時用の所定時間”を“カバー閉鎖時用の所定時間”より長くしても良い。
例えば、テープ印刷装置1の電源がON又はOFFに切り替えられた場合に、カウント値を変動させる構成としても良い。具体的には、テープ印刷装置1の電源がONされると電源がONされたことに伴うイニシャライズ処理や液晶ディスプレイ4の駆動処理などが行われるので、テープ印刷装置1内部の温度が一時的に上昇し、サーマルヘッド41の放熱速度が遅くなる。従って、テープ印刷装置1の電源がONに切り替えられた場合に、カウント値を所定数(例えば10)増加させることによって、サーマルヘッド41のクーリング時間を適切な時間に修正することが可能となる。それによって、印字不良を起こすことなく、最短の中断時間で次回以降の印刷を行うことが可能となる。
尚、テープ印刷装置1の電源がONに切り替えられた場合に、カウント値を所定数(例えば10)減少させる構成としても良い。また、テープ印刷装置1の電源がOFFに切り替えられた場合に、カウント値を所定数増加又は減少させる構成としても良い。
9 収納カバー
41 サーマルヘッド
61 CPU
73 カバーセンサ
Claims (6)
- 装置本体の電源のON又はOFFを切り替える電源切替手段と、
発熱素子を備え、前記発熱素子への通電に基づいて印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、
装置本体の電源がON又はOFFのいずれの状態にあるかにかかわらず、電力供給源からの電力供給が継続して行われるプロセッサによって、前回に前記サーマルヘッドによる印刷を行った時点からの時間経過に従ってメモリに記憶されたカウント値をカウントする経過時間カウント手段と、
前記電源切替手段によって装置本体の電源がON又はOFFに切り替えられた場合に、前記メモリに記憶された前記カウント値を変動させるカウント値変動手段と、
前記メモリに記憶された前記カウント値が所定値に到達した場合に、次回の前記サーマルヘッドによる印刷を許可する印刷許可手段と、を有することを特徴とする印刷装置。 - 前回に前記サーマルヘッドにより行われた印刷内容が所定の印刷内容であった場合に、前記経過時間カウント手段はカウントを開始することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 複数の印刷フォーマットから印刷を行う印刷フォーマットを選択するフォーマット選択手段を有し、
前回に前記サーマルヘッドにより行われた印刷において選択された印刷フォーマットが所定のフォーマットであった場合に、前記経過時間カウント手段はカウントを開始することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - ユーザの操作を受け付ける操作受付手段を有し、
前記印刷許可手段は、前記メモリに記憶された前記カウント値が所定値に到達していない場合であっても前記操作受付手段において特定の操作を受け付けた場合には、次回の前記サーマルヘッドによる印刷を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記経過時間カウント手段は、装置本体の電源がONの状態にある場合とOFFの状態にある場合とで前記カウント値をカウントする速度を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
- 装置本体に対して開閉可能に取り付けられ、開放状態にある場合に前記印刷媒体が装置内部に収納可能となるカバー部材と、
前記カバー部材の開閉状態を検出する開閉検出手段と、を有し、
前記経過時間カウント手段は、前記カバー部材が開放状態にある場合と閉鎖状態にある場合とで前記カウント値をカウントする速度を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
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