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JP5106550B2 - 発泡押出成形装置 - Google Patents

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JP5106550B2 JP2010008035A JP2010008035A JP5106550B2 JP 5106550 B2 JP5106550 B2 JP 5106550B2 JP 2010008035 A JP2010008035 A JP 2010008035A JP 2010008035 A JP2010008035 A JP 2010008035A JP 5106550 B2 JP5106550 B2 JP 5106550B2
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Description

本発明は、発泡押出成形装置、詳しくは、マイクロセルラーフォームを発泡押出成形するための発泡押出成形装置に関する。
近年、熱可塑性樹脂を、発泡押出成形装置を用いて発泡押出成形する方法において、環境にやさしいクリーンな炭酸ガスや窒素ガスなどの不活性流体を、発泡剤として用いて、微細なセルからなるマイクロセルラーフォームを成形する方法が、種々検討されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特表2002−501443号公報
しかるに、このような成形に用いられる発泡押出成形装置では、通常、バレルの内周面を研磨ホーニングするとともに、スクリューの表面を硬質クロームめっきすることにより、面粗度を小さくして、成形材料を滑りやすくしている。
一方、成形材料の押出効率(輸送効率)は、成形材料とバレルとの間の摩擦力と、成形材料とスクリューとの間の摩擦力との差により決定されるので、このように面粗度を小さくすると、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料は、押出効率が著しく低下するか、あるいは、完全に押し出しできなくなる場合がある。
すなわち、スクリューの輸送効率と摩擦力とは、下記式に示す関係がある。
R=(fsAs/fbAb)
R:輸送効率、fs:スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数、As:スクリューの表面積、fb:バレルの表面と成形材料との間の摩擦係数、Ab:バレルの表面積
上記式において、Rが1より小さければ小さいほど、輸送効率が高くなる。とりわけ、単軸押出機では、二軸押出機のような自己洗浄機能がないため、fsよりfbを大きくしないと、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料が、スクリューに付着して、輸送できない場合を生ずる。
本発明の目的は、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料であっても、輸送効率を向上させることができ、効率的な発泡押出成形を達成することのできる、発泡押出成形装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、バレルと、前記バレル内に設けられるスクリューとを備える発泡押出成形装置において、前記バレルにおける前記スクリューの押出方向途中には、不活性流体を前記バレル内に導入するための導入部が設けられており、前記スクリューは、前記導入部が設けられる位置を挟んで、供給部、第1圧縮部および第1定量部と、第2圧縮部および第2定量部とを備え、前記供給部、前記第1圧縮部および前記第1定量部のみの表面が、フッ素を含む被覆層によって被覆されていることを特徴としている。
このような構成によると、スクリューの供給部の表面が、フッ素を含む被覆層によって被覆されているので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を小さくすることができる。そのため、スクリューの輸送効率を高めることができ、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料であっても、効率的な発泡押出成形を達成することができる。
また、このような構成によると、不活性流体を導入部からバレル内に導入して、輸送途中の成形材料に供給した後、これら成形材料と不活性流体とを、第2圧縮部および第2定量部において、十分に混合することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被覆層が、ポリテトラフルオロエチレンからなることを特徴としている。
このような構成によると、被覆層が、ポリテトラフルオロエチレンからなるので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被覆層が、無電解ニッケル・フッ素複合めっきからなることを特徴としている。
このような構成によると、被覆層が、無電解ニッケル・フッ素複合めっきからなるので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被覆層が、硬質クロム・フッ素複合めっきからなることを特徴としている。
このような構成によると、被覆層が、硬質クロム・フッ素複合めっきからなるので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、スクリューの輸送効率を高めることができ、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料であっても、効率的な発泡押出成形を達成することができる。
また、成形材料と不活性流体とを、第2圧縮部および第2定量部において、十分に混合することができる。
請求項2に記載の発明によれば、被覆層が、ポリテトラフルオロエチレンからなるので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、被覆層が、無電解ニッケル・フッ素複合めっきからなるので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、被覆層が、硬質クロム・フッ素複合めっきからなるので、スクリューの表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
本発明の発泡押出成形装置の一実施形態を示す概略全体構成図である。 図1に示す発泡押出成形装置のスクリューを示す側面図である。
図1は、本発明の発泡押出成形装置の一実施形態を示す概略全体構成図、図2は、図1に示す発泡押出成形装置のスクリューを示す側面図である。
図1において、この発泡押出成形装置1は、バレル2、スクリュー3、ギヤボックス4、モータ5、ガス供給部6およびホッパ7を備えており、スクリュー3が1本の単軸押出機として構成されている。
バレル2は、円筒状部材からなり、その一方側(押出方向(成形材料の輸送方向)上流側)端部には、ホッパ7が接続される材料供給部8が設けられている。また、その他方側(押出方向(成形材料の輸送方向)下流側)端部には、材料を吐出するヘッド9が設けられている。
材料供給部8は、ホッパ7が接続されるホッパ接続部10と、ホッパ7から投入される成形材料をバレル2内に供給するための材料供給路11とが形成されている。
ヘッド9には、バレル2の内径が小径に絞られる筒状の吐出口12が形成されており、その吐出口12の先端部には、温度センサ13および圧力センサ14が設けられている。
また、バレル2における材料供給部8とヘッド9との間は、成形材料が溶融および混練されながら押し出される(輸送される)溶融押出部15とされている。
この溶融押出部15には、押出方向に沿って、互いに所定間隔を隔てて複数のヒータ16がブロックごとに設けられている。各ヒータ16には、温度センサ13が設けられている。各ヒータ16および各温度センサ13は、図示しないCPUに接続されており、各温度センサ13によって検知された検知温度に基づいて、各ヒータ16がブロック単位で温度制御される。
また、溶融押出部15の押出方向途中には、ガス供給部6から不活性流体としての不活性ガスを導入するための導入部30が設けられている。この導入部30には、バレル2における外周面から内周面までを貫通して埋設されるガスノズル31が設けられている。
また、バレル2における後述するスクリュー3の供給部23に対向する部分には、スリーブ17が着脱自在に装着されている。このスリーブ17は、バレル2における供給部23に対向する内周面が径方向外方に窪むようにして形成される装着溝18に、装着されており、装着状態において、スリーブ17のスクリュー3に対向する内周面19が、スリーブ17よりも押出方向上流側のバレル2の内周面20と押出方向において面一となるように設けられている。このスリーブ17は、後述する連結部33を材料供給部8から取り外すことにより露出するバレル2の一方側端部から、着脱させることができる。
また、このスリーブ17における後述するスクリュー3と対向する内周面は、放電加工法などにより、その内周面の中心線平均粗さRaが、0.46〜2.48となるように粗面化されている。
スクリュー3は、図2に示すように、基本的には、フルフライトスクリューからなり、スクリュー軸21と、そのスクリュー軸21の周りに突出するスパイラル状のスクリュー条22とを一体的に備えている。このスクリュー3は、押出方向下流側から押出方向上流側に向かって、連結部28、供給部23、第1圧縮部24、第1定量部25、混合部29、第2圧縮部26および第2定量部27が、順次形成されている。
連結部28は、スクリュー3の一方側端部に設けられており、後述する駆動軸36に相対回転不能に連結されている。なお、この連結部28は、円柱状に形成され、スクリュー条22は形成されていない。
供給部23は、材料供給部8およびスリーブ17に対向し、そのスクリュー軸21が連結部28より小径に形成されている。これによって、スリーブ17の内周面19とスクリュー軸21との隙間を十分に確保して、成形材料の効率的な供給を確保している。
第1圧縮部24は、そのスクリュー軸21が押出方向上流側に向かって次第に大径となるように形成されている。これによって、第1圧縮部24は、そのスクリュー軸21の一方側端部が供給部23と同径であり、そのスクリュー軸21の他方側端部が次に述べる第1定量部25と同径であり、かつ、他方側端部が一方側端部よりも大径となるようなテーパ状に形成され、バレル2の内周面20とスクリュー軸21との隙間が次第に狭くなるようにして、供給された成形材料を圧縮するようにしている。
第1定量部25は、そのスクリュー軸21が第1圧縮部24の他方側端部と同径であり、供給部28よりも大径に形成されている。これによって、スリーブ17の内周面19とスクリュー軸21との隙間をわずかにして、成形材料の定量的な押し出しを確保している。
混合部29は、バレル2の導入部30に対向し、そのスクリュー軸21が第1定量部25の他方側端部とほぼ同径に形成されている。また、スクリュー条22が、スプライン状に形成されている。これによって、導入部30のガスノズル31から導入される不活性ガスと成形材料との効率的な混合を確保している。
第2圧縮部26は、そのスクリュー軸21が押出方向上流側に向かって次第に大径となるように形成されている。これによって、第2圧縮部26は、そのスクリュー軸21の一方側端部が混合部29より小径であり、そのスクリュー軸21の他方側端部が次に述べる第2定量部27と同径であり、かつ、他方側端部が一方側端部よりも大径となるようなテーパ状に形成され、バレル2の内周面20とスクリュー軸21との隙間が次第に狭くなるようにして、混合部29において混合された不活性ガスと成形材料との混合物を圧縮するようにしている。
第2定量部27は、そのスクリュー軸21が第2圧縮部26の他方側端部と同径であり、混合部29とほぼ同径に形成されている。これによって、スリーブ17の内周面19とスクリュー軸21との隙間をわずかにして、不活性ガスと成形材料との混合物の定量的な押し出しを確保している。
また、このスクリュー3の供給部23、第1圧縮部24および第1定量部25の表面(スクリュー軸21の表面およびスクリュー条22の表面)には、ポリテトラフルオロエチレンなどからなるフッ素樹脂の被覆層がコーティングされている。この被覆層は、厚さ5〜30μmで、1〜3層として形成されている。
なお、この被覆層は、スクリュー3の表面に硬度が要求される場合には、フッ素樹脂の被覆層に代えて、スクリュー3の供給部23、第1圧縮部24および第1定量部25の表面に、無電解ニッケル・フッ素複合めっき、または、硬質クロム・フッ素複合めっきを施すことにより形成することが好適である。このめっきにおいては、フッ素含量5〜30体積%で、厚さ3〜30μmであることが好適である。
そして、このスクリュー3は、図1に示すように、バレル2内において、図示しない軸受により回転自在に支持されている。なお、このスクリュー3のD/Lは、25〜60に設定されている。また、第1圧縮部24での圧縮比は、1.5〜4.0、第2圧縮部26での圧縮比は、1.5〜4.0に設定されている。
ギヤボックス4は、バレル2の一方側端部に連結され、減速機構部32および連結部33を備えている。減速機構部32は、従動プーリ34およびその従動プーリ34を支持する伝動軸35と、図示しない減速機構(ギヤ機構)とを備えている。また、連結部33は、減速機構部32と材料供給部8との間に配置され、減速機構部32において減速された動力を伝達するための駆動軸36を備えている。この駆動軸36が、スクリュー3の連結部28に相対回転不能に連結されている。
モータ5は、ギヤボックス4の側方に配置されており、ピニオン軸37とそのピニオン軸37に支持される伝動プーリ38とを備えている。
また、伝動プーリ38と従動プーリ34との間には、エンドレスベルト39が掛け渡されている。
モータ5が駆動されると、ピニオン軸37、伝動プーリ38、エンドレスベルト39、従動プーリ34、伝動軸35を介してギヤボックス4の動力が伝達され、ギヤボックス4内の減速機構により所定の回転比に減速された後、駆動軸36から出力され、その動力がスクリュー3の連結部28に伝達される。その結果、スクリュー3が所定の回転数で回転される。
ガス供給部6は、ガスタンク40、供給ポンプ41およびガス供給ライン42を備えている。
ガスタンク40には、不活性流体として、たとえば、炭酸ガス(二酸化炭素ガス)や窒素ガスなどの不活性ガスが貯蔵されている。また、ガスタンク40は、ガス供給ライン42を介して供給ポンプ41に接続されている。
供給ポンプ41は、ガス供給ライン42を介してガスノズル31に接続されている。この供給ポンプ41は、ガスノズル31を介して、バレル2内に、ガスタンク40に貯蔵されている不活性ガスを、単位時間あたり一定量で供給することができる定量供給ポンプから構成されている。
また、このガス供給部6では、ガス供給ライン42が全体的に温度調整可能および圧力調整可能に構成されており、供給ポンプ41によって、超臨界状態で、不活性ガスをガスノズル31からバレル2内に供給できるように構成されている。
ホッパ7は、バレル2のホッパ接続部10に接続されている。このホッパ7には、成形材料として、熱可塑性樹脂、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネートなどの結晶性あるいは半結晶性の熱可塑性樹脂や、たとえば、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリメタクリル酸メチルなどの非結晶性の熱可塑性樹脂などのペレットが投入される。なお、これら熱可塑性樹脂は、2種類以上投入してもよい。また、投入する樹脂は、熱硬化性樹脂の封止材、トナー、粉体塗料などの原料樹脂であってもよい。とりわけ、この押出発泡成形装置1では、たとえば、ワックスなどの滑りやすい成分を含む樹脂、たとえば、トナーなどの原料樹脂を発泡押出成形するために好適に用いられる。
なお、この押出発泡成形装置1では、図示しないCPUに、モータ5、ヒータ16、供給ポンプ41、温度センサ13および圧力センサ14などの各部が接続されており、CPUがこれら各部を制御している。
次に、この発泡押出成形装置1によって、成形材料を発泡押出成形する方法について説明する。
この発泡押出成形装置1によって発泡押出成形するには、まず、CPUによって、モータ5を、スクリュー3が所定の回転速度(たとえば、10〜110回転/分)で回転するように駆動制御するとともに、供給部23、第1圧縮部24、第1定量部25、第2圧縮部26および第2定量部27に対向する各ヒータ16を、たとえば、それぞれ、60〜200℃、100〜250℃、100〜250℃、100〜250℃、100〜200℃となるように温度制御する。
そして、所定量の成形材料をホッパ7に連続的に投入する。そうすると、材料供給路11を介して、成形材料が、バレル2内に連続的に投入され、ヒータ16の加熱およびスクリュー3の回転によって、バレル2内において溶融されながら押出方向下流側に向かって連続的に流動される。
また、これとともに、CPUによって、供給ポンプ41を駆動制御して、所定量の超臨界状態の不活性ガスを、ガスタンク40から、ガス供給ライン42を介してガスノズル31に送り、その所定量の超臨界状態の不活性ガスを、ガスノズル31からバレル2内に連続的に供給する。
なお、CPUによる供給ポンプ41の駆動制御によって供給される超臨界状態の不活性ガスの供給量は、成形材料の種類や目的とするマイクロセルラーフォームの物性により、適宜決定すればよいが、たとえば、バレル2内において混合される成形材料および不活性ガスの合計に対して、5重量%以下、好ましくは、3重量%以下、より好ましくは、たとえば、不活性ガスが炭酸ガスの場合には、0.05〜2重量%、たとえば、不活性ガスが窒素ガスの場合には、0.05〜0.5重量%となるように設定される。
そして、バレル2内を溶融されながら流動する成形材料が、スクリュー3の供給部23、第1圧縮部24および第1定量部25を順次通過し、混合部29に到達すると、その成形材料に、ガスノズル31から供給される超臨界状態の不活性ガスが連続的に混合される。
次いで、超臨界状態の不活性ガスが混合された成形材料は、スクリュー3の第2圧縮部26および第2定量部27を順次通過して、この間に、超臨界状態の不活性ガスが成形材料にほぼ均一に混合溶解され、吐出口12から,図示しないダイに吐出される。
そして、ダイに吐出された成形材料は、温度低下と圧力開放により、多数のミクロな気泡核が均一に形成され、次いで、その気泡核が成長することにより、多数の微細なセルが均一に生成し、これによって、微細なセルを有するマイクロセルラーフォームが成形される。
そして、このような発泡押出成形装置1においては、スクリュー3の輸送効率と摩擦力とが、下記式に示す関係がある。
R=(fsAs/fbAb)
R:輸送効率、fs:スクリュー3の表面と成形材料との間の摩擦係数、As:スクリュー3の表面積、fb:バレル2の表面と成形材料との間の摩擦係数、Ab:バレル2の表面積
上記式において、Rが1より小さければ小さいほど、輸送効率が高くなる。とりわけ、単軸押出機では、二軸押出機のような自己洗浄機能がないため、fsよりfbを大きくしないと、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料が、スクリュー3に付着して、輸送できない場合を生ずる。
しかるに、この発泡押出成形装置1では、スクリュー3の供給部23、第1圧縮部24および第1定量部25の表面には、ポリテトラフルオロエチレンなどからなるフッ素樹脂の被覆層がコーティングされているか、あるいは、スクリュー3の表面に硬度が要求される場合には、被覆層として、無電解ニッケル・フッ素複合めっきまたは硬質クロム・フッ素複合めっきが施されているので、ホッパ7から投入された成形材料が混合部29に到達するまでの間において、スクリュー3の表面と成形材料との間の摩擦係数を小さくすることができる。そのため、その間における上記式のfsが小さくなるので、Rを小さくして、スクリュー3の輸送効率を高めることができる。その結果、混合部29に成形材料を十分に供給することができるので、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料であっても、成形材料と、導入部30から導入される超臨界状態の不活性ガスとを、混合部29で混合して、第2圧縮部26および第2定量部27において、十分に均一に混合溶解して、効率的な発泡押出成形を達成することができる。
また、スクリュー3に形成される被覆層を、ポリテトラフルオロエチレンなどからなるフッ素樹脂から形成すれば、スクリュー3の表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
また、スクリュー3に形成される被覆層を、無電解ニッケル・フッ素複合めっきまたは硬質クロム・フッ素複合めっきから形成しても、スクリュー3の表面と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に小さくすることができる。
しかも、この発泡押出成形装置1では、バレル2におけるスクリュー3の供給部23に対向する部分には、スリーブ17が着脱自在に装着されており、そのスリーブ17の内周面19が、放電加工法などにより、その内周面19の中心線平均粗さRaが、0.46〜2.48となるように粗面化されているので、スクリュー3の供給部23におけるバレル2の表面(スリーブ17の内周面19)と成形材料との間の摩擦係数を大きくすることができる。そのため、供給部23における上記式のfbが大きくなるので、Rをより小さくして、より一層、スクリュー3の輸送効率を高めることができる。その結果、混合部29に成形材料をより一層十分に供給することができるので、粘性があるかあるいは滑りやすい成形材料であっても、成形材料と、導入部30から導入される超臨界状態の不活性ガスとを、混合部29でより十分に混合して、第2圧縮部26および第2定量部27において、均一に混合溶解して、より一層、効率的な発泡押出成形を達成することができる。
また、このように、スリーブ17の内周面19を、放電加工法により粗面化すれば、スクリュー3の供給部23におけるスリーブ17の内周面19と成形材料との間の摩擦係数を、簡易かつ確実に大きくすることができる。そのため、より一層、スクリュー3の輸送効率を高めることができる。
また、スリーブ17は、バレル2に対して着脱自在であるため、その目的および用途に応じて、適宜交換することができる。すなわち、その目的および用途に応じて、異なる表面粗さのスリーブ17に交換することができる。そのため、バレル2自体に直接表面処理を施すことが不要となり、コストの低減化を図ることができるとともに、成形材料の滑りやすさなどに応じて、適宜、スリーブ17を交換することにより、最適の輸送効率で発泡押出成形することができる。
なお、このような発泡押出成形により得られるマイクロセルラーフォームは、たとえば、その平均セル径が、150μm以下、さらには、30μm以下、セル密度が10〜1010個/cm、さらには、10〜10個/cm、その発泡倍率が2倍以上、さらには、3〜10倍であり、所望の形状の発泡体として得ることができる。
なお、平均セル径は、たとえば、SEM写真の単位面積において、セル直径を平均して、その平均直径をセル数でわることにより求めることができる。
また、セル密度は、SEM写真を用いて、次式より求めることができる。
セル密度=N(3/2)/(10−4×√S) (個/cm
N:セル数
S:測定面積(μm
また、以上の説明では、バレル2における供給部23との対向部分に、内周面が粗面化されたスリーブ17を設けたが、バレル2における押出方向全体に、内周面が粗面化されたスリーブ17を設けてもよく、また、スリーブ17を設けずに、バレル2の内周面20を直接粗面化してもよい。また、その目的および用途によっては、スリーブ17の内周面19およびバレル2の内周面20を粗面化しなくてもよい。
また、以上の説明では、発泡押出成形装置1を、単軸押出機として構成したが、これに限定されず、二軸押出機として構成してもよく、さらには、2台の押出機が連結されるタンデム型押出機として構成してもよい。
1 発泡押出成形装置
2 バレル
3 スクリュー
23 供給部
24 第1圧縮部
25 第1定量部
26 第2圧縮部
27 第2定量部
30 導入部

Claims (4)

  1. バレルと、前記バレル内に設けられるスクリューとを備える発泡押出成形装置において、
    前記バレルにおける前記スクリューの押出方向途中には、不活性流体を前記バレル内に導入するための導入部が設けられており、
    前記スクリューは、前記導入部が設けられる位置を挟んで、供給部、第1圧縮部および第1定量部と、第2圧縮部および第2定量部とを備え、
    前記供給部、前記第1圧縮部および前記第1定量部のみの表面が、フッ素を含む被覆層によって被覆されていることを特徴とする、発泡押出成形装置。
  2. 前記被覆層が、ポリテトラフルオロエチレンからなることを特徴とする、請求項1に記載の発泡押出成形装置。
  3. 前記被覆層が、無電解ニッケル・フッ素複合めっきからなることを特徴とする、請求項1に記載の発泡押出成形装置。
  4. 前記被覆層が、硬質クロム・フッ素複合めっきからなることを特徴とする、請求項1に記載の発泡押出成形装置。
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