JP5189899B2 - 光学補償フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、偏光フィルムの斜めから見たときの光漏れを防止し、且つその漏れ光に着色がない偏光フィルムとして、所定の光学特性を満足する位相差フィルムを積層した広視野角偏光フィルムが提案されている。
また、本発明は、透過軸の直交配置からのずれに起因して生じる光漏れやカラーシフトが軽減された偏光板を提供することを課題とする。
また、本発明は、黒表示時に斜め方向に生じるカラーシフトが軽減された液晶表示装置を提供することを課題とする。
[1] 光学異方性層と、該光学異方性層に隣接するとともに、該光学異方性層の平均屈折率と異なる屈折率を有する光学等方性層の少なくとも1層とを有することを特徴とする光学補償フィルム。
[2] 前記光学等方性層の屈折率が、前記光学異方性層の平均屈折率より低いことを特徴とする[1]の光学補償フィルム。
[3] 前記光学等方性層の屈折率が、前記光学異方性層の平均屈折率より高いことを特徴とする[1]の光学補償フィルム。
[4] 前記光学等方性層の屈折率と、前記光学異方性層の平均屈折率との差が、0.05以上であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかの光学補償フィルム。
[5] 前記光学等方性層の屈折率が、波長分散性を持つことを特徴とする[1]〜[4]のいずれかの光学補償フィルム。
[6] 前記光学等方性層の屈折率と前記光学異方性層の平均屈折率が、|n1(450)−n2(450)| ≧0.05であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかの光学補償フィルム:
但し、n1(λ)及びn2(λ)はそれぞれ、光学等方性層及び光学異方性層の波長λ[nm]での平均屈折率である。
[7] 表面又は裏面に前記光学等方性層の少なくとも1層を有することを特徴とする[1]〜[6]のいずれかの光学補償フィルム。
[8] 表面及び裏面の双方に前記光学等方性層の少なくとも1層を有することを特徴とする[1]〜[7]のいずれかの光学補償フィルム。
[9] 偏光子と、該偏光子に隣接するとともに、該偏光子の平均屈折率と異なる屈折率を有する光学等方性層とを有することを特徴とする偏光板。
[10] 偏光子と、[1]〜[8]のいずれかの光学補償フィルムとを少なくとも有する偏光板。
[11] [1]〜[8]のいずれかの光学補償フィルムを有することを特徴とする液晶表示装置。
[12] 屈折率n1の光学等方性層と、平均屈折率n2(但しn1≠n2)の光学異方性層とが隣接する積層構造を少なくとも一つ含むことを特徴とする液晶表示装置。
[13] 前記光学等方性層に隣接する、平均屈折率n3(但しn1≠n3)の光学異方性層又は光学等方性層をさらに有することを特徴とする[12]の液晶表示装置。
[14] 前記積層構造を、液晶セルと偏光子との間に有することを特徴とする[12]又は[13]の液晶表示装置。
[15] 前記積層構造を、液晶セル中に有し、前記光学異方性層がカラーフィルタ層であることを特徴とする[12]又は[13]の液晶表示装置。
[16] 互いに異なる色相の第1及び第2の着色層を少なくとも有するカラーフィルタを有し、第1の着色層に対応する領域に前記光学等方性層が配置され、第2の着色層に対応する領域には前記光学等方性層が配置されていないことを特徴とする[12]〜[13]のいずれかの液晶表示装置。
[17] RGBカラーフィルタを有し、前記光学等方性層が、RGBカラーフィルタのB層に対応する領域に配置され、及び下記関係式を満足することを特徴とする[12]〜[16]のいずれかの液晶表示装置:
|n1_b−n_g| ≧0.05 及び
|n1_b−n_r| ≧0.05
ここで、n1_bはB層に対応する領域に配置された前記光学等方性層の波長450nmにおける屈折率であり、n_g及びn_rはそれぞれ、G層及びR層の平均屈折率であり、これらの着色層の屈折率は、透過率が最大となる波長での屈折率である。
また、本発明によれば、透過軸の直交配置からのずれに起因して生じる光漏れやカラーシフトが軽減された偏光板を提供することができる。
また、本発明によれば、黒表示時に斜め方向に生じるカラーシフトが軽減された液晶表示装置を提供することができる。
[光学補償フィルム]
本発明の光学補償フィルムは、光学異方性層と、該光学異方性層に隣接するとともに、該光学異方性層の平均屈折率と異なる屈折率を有する光学等方性層とを有することを特徴とする。光学異方性層に入射した光には位相差が生じるが、入射光の波長に依存して位相差に程度の違いがあるため、偏光状態にばらつきが生じる。本発明では、光学異方性層と光学等方性層との界面の屈折率差を利用して、入射光の偏光状態を調整し、その結果、斜め方向に出射する偏光のカラーシフト(色味付き)を軽減している。本発明の光学補償フィルムは、特に、人間の視覚が認識し易い赤味のカラーシフトを軽減するのに優れている。本発明の光学補償フィルムを用いることによって、いずれのモードの液晶表示装置についても、黒表示時に斜め方向に生じるカラーシフトを軽減することができる。既存の種々の光学補償フィルムの表面に、前記条件を満足する光学等方性層を形成することで、本発明の効果を得ることができる。
前記光学等方性層の屈折率は、前記光学異方性層の屈折率と比較して、高くても低くてもよいが、表示性能に影響を与えることなく、前記効果を得るためには、前記光学等方性層の屈折率は、前記光学異方性層の屈折率より低いのが好ましい。現存する材料によって実現可能な態様を考えると、好ましい一態様は、前記光学等方性層の屈折率が、1.0〜1.4程度の低屈折率で、且前記光学異方性層の屈折率が1.45〜1.6程度の高屈折率の態様である。また、より好ましい態様では、前記光学等方性層の屈折率が、1.2〜1.3程度であり、且前記光学異方性層の屈折率が1.48〜1.55程度である。
図1(a)に示す光学補償フィルム22は、複屈折性ポリマーフィルム等からなる光学異方性層10と、その表面に、光学等方性層12を有する。図1(b)に示す光学補償フィルム22’は、光学異方性層10の表面及び裏面の双方に光学等方性層12を有する。図1(a)及び(b)に示す光学補償フィルム22、22’は、光学異方性層10及び光学等方性層12の界面に屈折率差によって、入射光の偏光状態を調整可能である。また、これらの光学補償フィルムを液晶表示装置内に組み込む際に、光学等方性層12の屈折率と異なる屈折率の他の部材の表面に貼り合わせることによって、入射光の偏光状態を調整可能な屈折率差のある界面をさらに形成することができる。
(光学等方性層)
本発明において、前記光学等方性層の材料及びその製造方法について制限はない。所望の屈折率に応じて材料を選択することができる。
・低屈折率光学等方性層(屈折率1.4程度以下)
光学等方性層を比較的低屈折率な層として形成し、前記光学異方性層の平均屈折率と差をもたせるのが好ましい。低屈折率層は、種々の低屈折率材料を利用して形成することができるが、光学的に等方性の層とするため、及び表示性能に影響を与える不透明性や着色を生じさせないためには、反射防止フィルムの低屈折率層の形成に利用されている、以下の材料から形成するのが好ましい。
光学等方性層を比較的高屈折率な層として形成し、前記光学異方性層の平均屈折率と差をもたせてもよい。例えば、前記光学異方性層が比較的低屈折率性である場合に有効である。前記高屈折率層は、高屈折率材料を利用して形成することができるが、光学的に等方性の層とするため、及び表示性能に影響を与える不透明性や着色を生じさせないためには、反射防止フィルムの高屈折率層の形成に利用されている、以下の材料から形成するのが好ましい。
Philos. Trans. R. Soc. London, Sect.A, Vol.3, 385-420 (1904)に記載の計算式;及びD.A.G.Bruggeman, Ann.Phys.(Leipzig),Vol.24,636-665 (1935)に記載の計算式;により予測することができる。
本発明の光学補償フィルムが有する光学異方性層については、その材料、構成等について、なんら制限はない。種々のモードの液晶表示装置の光学補償に利用されている種々の光学補償フィルムを、そのまま前記光学異方性層として利用することができる。具体的には、前記光学異方性層として、複屈折性ポリマーフィルム、複屈折性ポリマーフィルムの多層体、液晶組成物の硬化膜、該液晶硬化膜の多層体、及び該液晶硬化膜とポリマーフィルムとの積層体等のいずれも使用することができる。
例えば、種々のモードの液晶表示装置に利用されている光学補償フィルムについて、その表面に、前記方法により、低屈折率の光学等方性層を形成することで、光学補償フィルムの光学補償能はなんら損なうことなく、斜め方向に生じるカラーシフトを軽減することができる。
本発明は、偏光子と、本発明の光学補償フィルムとを有する偏光板に関する。本発明の偏光板の例を、図2(a)及び(b)に示す。図2(a)及び(b)の偏光板は、偏光子20と、一方の表面に保護フィルム22とを有する。他方の表面にも保護フィルムを有するのが好ましい。保護フィルム22は、図1(b)に示す本発明の光学補償フィルムの一態様であり、光学異方性層10と光学等方性層12を有し、図2(a)では、光学等方性層12の表面が、偏光子20の表面に接触して配置され、図2(b)では、光学異方性層10の表面が、偏光子20の表面に接触して配置されている。図2(a)及び(b)の偏光板では、光学異方性層10と光学等方性層12との界面の屈折率差によって入射光の偏光状態が調整される。加えて、図2(a)の偏光板では、偏光子20及び光学等方性層12が互いに屈折率が異なる場合は、その界面の屈折率差によっても、入射光の偏光状態が調整される。
本発明の偏光板が有する偏光子としては、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポリエン系偏光膜のいずれも用いることができる。ヨウ素系偏光膜及び染料系偏光膜は、一般にポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造する。
本発明の偏光板は、本発明の光学補償フィルム以外の第2の保護フィルム(図2中、22)を有しているのが好ましい。前記第2の保護フィルムは、偏光子の表面であって、本発明の光学補償フィルムが貼り合せられていない他方の表面に貼り合せられる。前記第2の保護フィルムの材料については特に制限はなく、セルロースアシレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、及びノルボルネン系フィルム等、いずれであってもよい。
本発明は、屈折率n1の光学等方性層と、平均屈折率n2(但しn1≠n2)の光学異方性層とが隣接する積層構造を少なくとも一つ含むことを特徴とする液晶表示装置にも関する。前記積層構造は、本発明の光学補償フィルム及び偏光板を用いることで、液晶表示装置内部に組み込むことができる。
図3に、本発明の液晶表示装置の一例の断面模式図を示す。
図3に示す液晶表示装置は、液晶セルLCと、それを挟んで配置される一対の偏光板PL1及びPL2とを有する。偏光板PL1及びPL2は、本発明の偏光板であって、偏光子20の液晶セル側に配置される保護フィルムとして、図1(b)に示す本発明の光学補償フィルム22’を有する。通常、偏光子20の外側表面にも、保護フィルムが配置されるが、図3では省略した。保護フィルムとして利用されている光学補償フィルム22’は、光学異方性層10と、その表面及び裏面の双方に光学等方性層12a、12bを有し、光学等方性層12aの面が、偏光子20の面に貼り合せられている。また、他方の光学異方性層12bは、液晶セルLCの基板24の面に貼り合わせられている。図3に示す液晶表示装置では、光学異方性層10と光学等方性層12a、12bとの界面の屈折率差によって入射光の偏光状態が調整されるとともに、偏光子20及び光学等方性層12が互いに屈折率が異なる場合、及び基板24及び光学等方性層12が互いに屈折率が異なる場合は、その界面の屈折率差によっても、入射光の偏光状態が調整される。その結果、黒表示時に斜め方向に生じるカラーシフト、特に赤味付きが、軽減される。
図4に示す液晶表示装置は、液晶セルLCと、それを挟んで配置される一対の偏光板PL1’及びPL2’とを有する。偏光板PL1’は、本発明の偏光板であって、偏光子20の液晶セル側に配置される保護フィルムとして、図1(a)に示す本発明の光学補償フィルム22を有する。通常、偏光子20の外側表面にも、保護フィルムが配置されるが、図4では省略した。保護フィルムとして利用されている本発明の光学補償フィルム22は、光学異方性層10と、その表面に光学等方性層12を有し、光学等方性層12の面が、液晶セルの基板24の面に貼り合せられている。図3に示す液晶表示装置では、光学異方性層10と光学等方性層12との界面の屈折率差によって入射光の偏光状態が調整されるとともに、基板24及び光学等方性層12が互いに屈折率が異なる場合は、その界面の屈折率差によっても、入射光の偏光状態が調整される。その結果、黒表示時に斜め方向に生じるカラーシフトが軽減される。
図5に示す液晶表示装置は、液晶セルLCと、それを挟んで配置される一対の偏光板PL1”及びPL2’とを有する。液晶セルLCの表示面側基板24の内面上には、赤色(R)層、緑色(G)層及び青色(B)層を有するRGBカラーフィルタ27が配置され、カラー表示可能に構成されている。偏光板PL1”は、本発明の偏光板であって、偏光子20の液晶セル側に配置される保護フィルムとして、本発明の光学補償フィルム22”を有する。通常、偏光子20の外側表面にも、保護フィルムが配置されるが、図4では省略した。保護フィルムとして利用されている光学補償フィルム22”は、光学異方性層10と、その表面に光学等方性層12”を有し、光学等方性層12”の面が、液晶セルの基板24の面に貼り合せられている。図3に示す液晶表示装置では、光学異方性層10と光学等方性層12”との界面の屈折率差によって入射光の偏光状態が調整されるとともに、基板24及び光学等方性層12”が互いに屈折率が異なる場合は、その界面の屈折率差によっても、入射光の偏光状態が調整される。その結果、黒表示時に斜め方向に生じるカラーシフトが、軽減される。偏光板PL2’は、光学異方性層10を偏光子20の液晶セル側に配置される保護フィルムとして有する偏光板であり、光学等方性層は存在しない。図5に示す例は、液晶セルと一方の偏光子との間にのみ、屈折率n1の光学等方性層と、平均屈折率n2(但しn1≠n2)の光学異方性層とが隣接する積層構造を有する実施形態である。この例によっても、図3に示した例と同様に、本発明の効果を得ることができる。
なお、屈折率n1の光学等方性層と、平均屈折率n2(但しn1≠n2)の光学異方性層とが隣接する積層構造が、液晶セル内に配置されている本発明の態様において、光学異方性層として機能するのはカラーフィルタに限られるものではない。例えば、光学等方性層が液晶セル内の液晶層に接触する態様では、液晶層が前記光学異方性層として機能するであろう。即ち、光学等方性層は、カラーフィルタ層に接触して配置される必要はなく、液晶セルの一対の基板のうち、カラーフィルタが形成されている基板の対向基板の内面に配置されている態様であっても、本発明の効果を得ることができる。
|n1_b−n_g| ≧0.05 及び
|n1_b−n_r| ≧0.05
ここで、n1_bは青色層に対応する領域に配置された前記光学等方性層の波長450nmにおける屈折率であり、n_g及びn_rはそれぞれ、緑色層及び赤色層の平均屈折率であり、これらの着色層の屈折率は、透過率が最大となる波長での屈折率である。
上記関係式を満足していると、青色の偏光のみ調整することができ、結果として斜め方向のカラーシフトが低減されるので好ましい。
[実施例1]
図3に示す構成の液晶表示装置について、本発明の効果を確認した。具体的には、黒表示時の表示面の極角60°、面内方位角0°〜360°の全方位における、色味を表すu'、v'を算出した。u'及びv'が方位角によらず、一定であるほど、カラーシフトが軽減されているといえる。また、u'は赤味として、及びv'は青味として認識される色度である。なお、光学等方性層12a、12bの屈折率は1.2とした。材料はフッ素化合物を用いた。また、光学異方性層10の平均屈折率は、1.5とした。材料はトリアセチルセルロースフィルムを用いた。
比較例として、図3中の4層の光学等方性層12a及び12bの全てを除いた構成の液晶表示装置についても、黒表示時の表示面の面内方位角0°〜360°の全方位におけるu'、v'を算出した。結果を図6のグラフに示す。
実施例1と同じ構成において、光学等方性層12a、12bの屈折率は2.0とした。材料はジルコニア微粒子及びマトリックスバインダーを含有する硬化性膜を用いた。また、光学異方性層10の平均屈折率は、1.5とした。
比較例として、図3中の4層の光学等方性層12a及び12bの全てを除いた構成の液晶表示装置についても、黒表示時の表示面の面内方位角0°〜360°の全方位におけるu’、v’を算出した。結果を図7のグラフに示す。
図4に示す構成の液晶表示装置について、本発明の効果を確認した。具体的には、黒表示時の表示面の極角60度における面内方位角0°〜360°の全方位での色味を表すu’v’より、Δu’v’={(u’max−u’min)2 + (v’max−v’min)2}を算出した。ここで、u’max(v’max)及びu’min(v’min)はそれぞれ、0〜360度のうち最大及び最小のu’(v’)である。u’及びv’が方位角によらず一定であるほど、つまりΔu’v’が0に近いほど、カラーシフトが軽減されているといえる。
ここで、光学等方性層12の屈折率を1.2とした。また、光学異方性層10の平均屈折率は、1.5とした。
比較例として、図4中の2層の光学等方性層12を除いた構成の液晶表示装置についても、Δu’v’を算出した。結果、比較例のΔu’v’が0.07であったのに対して、実施例は0.059であり、カラーシフトが軽減されていることが理解できる
実施例3と同じ構成において、光学等方性層12の屈折率を2.0とした。また、光学異方性層10の平均屈折率は、1.5とし、Δu’v’を算出した。
比較例として、図4中の2層の光学等方性層12を除いた構成の液晶表示装置についても、Δu’v’を算出した。結果、比較例のΔu’v’が0.07であったのに対して、実施例は0.059であり、カラーシフトが軽減されていることが理解できる
図5に示す構成の液晶表示装置について、本発明の効果を確認した。カラーフィルタの青色層に対応する領域に、光学異方性層10に接触させて配置されている光学等方性層12の屈折率を1.2とした。また、光学異方性層10の平均屈折率は、1.5とした。また、カラーフィルタのR層及びG層のそれぞれの屈折率n_r及びn_gは、共に1.5であり、|n1_b−n_g| ≧0.05及び|n1_b−n_r| ≧0.05を満足していた。
比較例として、図5中の2層の光学等方性層12を除いた構成の液晶表示装置についても、Δu’v’を算出した。結果、比較例のΔu’v’が0.07であったのに対して、実施例は0.056であり、カラーシフトが軽減されていることが理解できる
実施例5と同じ構成において、光学等方性層12の屈折率を2.0とした。また、光学異方性層10の平均屈折率は、1.5とした。また、カラーフィルタのR層及びG層のそれぞれの屈折率n_r及びn_gは、共に1.5であり、|n1_b−n_g| ≧0.05及び|n1_b−n_r| ≧0.05を満足していた。
比較例として、図5中の2層の光学等方性層12を除いた構成の液晶表示装置についても、Δu’v’を算出した。結果、比較例のΔu’v’が0.07であったのに対して、実施例は0.056であり、カラーシフトが軽減されていることが理解できる
12、12a、12b、12” 光学等方性層
20 偏光子
22、22’、22” 本発明の光学補償フィルム(図3,4,5中では、偏光子の保護フィルムを兼ねる)
24 セル基板
26 液晶層
27 カラーフィルタ
LC 液晶セル
PL1、PL1’、PL1”、PL2、PL2’ 偏光板
Claims (9)
- 光学異方性層と、該光学異方性層に隣接するとともに、該光学異方性層の平均屈折率より低い平均屈折率を有する少なくとも1層の光学等方性層とを有し、
光学等方性層の屈折率が1.0〜1.4であり、光学異方性層の屈折率が1.45〜1.60であり、前記光学等方性層の屈折率が波長分散性を持つ光学補償フィルム。 - 前記光学等方性層の屈折率と前記光学異方性層の平均屈折率が、|n1(450)−n2(450)| ≧0.05であることを特徴とする請求項1に記載の光学補償フィルム:
但し、n1(λ)及びn2(λ)はそれぞれ、光学等方性層及び光学異方性層の波長λ[nm]での平均屈折率である。 - 表面又は裏面に前記光学等方性層の少なくとも1層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学補償フィルム。
- 表面及び裏面の双方に前記光学等方性層の少なくとも1層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学補償フィルム。
- 光学等方性層の屈折率が1.0〜1.3である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 光学等方性層が、金属酸化物薄膜、ミクロボイドを含む低屈折率層、または、含フッ素化合物を主成分として含有する被覆層である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 偏光子と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学補償フィルムとを少なくとも有する偏光板。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学補償フィルムを有することを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学補償フィルムを、液晶セルと偏光子との間に有することを特徴とする液晶表示装置。
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