JP4807486B2 - 教材処理装置、教材処理方法および教材処理プログラム - Google Patents
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このことから、教育用教材の採点処理については、例えば「○」または「×」といった正誤判定の記入がされた教育用教材について、これを複写機等のスキャン機能を用いて読み取り、その読み取り結果である画像データに対してPC等の画像処理機能を用いて画像処理を行うことで、特別な構成機器を必要とすることなく、教育用教材上の解答についての自動採点を可能にすることも考えられる。具体的には、教育用教材から画像データを得ると、その画像データから正誤判定の記入内容を抽出することで、教育用教材に記入された正誤判定の採点集計を行い、さらにはその画像データから教育用教材への解答記入者による記名内容を抽出して、OCR(Optical Character Reader)技術等によりその解答記入者の特定を行い、これらの採点集計結果と解答者特定結果とを互いに関連付けて出力することで、上述した特許文献1に開示されたものと同様の自動採点結果が得られるようになる。
その一方で、教育用教材から画像データを得ると、その画像データから解答記入者による記名内容を抽出するとともに、その抽出結果に基づき解答記入者の氏名情報を特定するようになっている。氏名情報としては、例えば解答記入者の氏または名の少なくとも一方に関する情報や、その解答記入者に付された識別番号(例えば、学級中での出席番号)等が挙げられる。ただし、このとき、氏名情報の特定は、記名内容の抽出結果を、解答記入者による手書き文字についての画像データで予めデータ記憶手段に記憶蓄積されているものと照合することで行う。したがって、教育用教材上への記名内容に文字形状の特徴等が生じていても、その記名を行った解答記入者による手書き文字と照合されるため、その照合に解答記入者による筆跡が反映されることになる。つまり、教育用教材上への記名内容に解答記入者独自の特徴があっても、その解答記入者による筆跡が反映された照合を経ることで、その照合結果に基づく解答記入者の氏名情報の特定を正確に行い得るようになる。
そして、正誤判定の採点集計結果と特定された解答記入者の氏名情報とが互いに関連付けられて出力されるのである。
また、教育用教材20には、その教育用教材20を識別特定するための識別情報欄22と、解答欄21への解答記入者に関する解答者情報欄23と、を有している。識別情報欄22には、例えば教育用教材20の科目、タイトル、適用学年等が予め記載されるものとする。ただし、これらの記載に加えて、またはこれらの記載とは別に、教育用教材20を識別するためのコード情報が埋め込まれていてもよい。コード情報の埋め込みは、公知技術を利用して実現すればよいが、その一つの具体例として、例えば「iTone(登録商標)」と呼ばれるもののように、階調表現としての万線スクリーンまたはドットスクリーンを構成する画素の形態(位置、形状等)を変化させることで、ハーフトーン画像の中にデジタル情報を埋め込むようにする、といった技術を用いることが考えられる。一方、解答者情報欄23には、解答記入者に付された識別番号である学級および出席番号並びに解答記入者の氏名等が記入され得るようになっている。
なお、データベース部1に保持蓄積されている電子データと比較照合し、画像歪みの補正をおこなってもよい。
また、記入位置認識部11は、図形形状認識部10に形状が認識された正誤判定の記入内容について、その教育用教材20上における記入位置を認識するものである。記入位置の認識は、例えば教育用教材20上における座標解析によって行えばよい。
すなわち、これら図形形状認識部10および記入位置認識部11は、本発明における正誤判定認識手段として機能するものである。
また、画像読み取り部2を除く他の各部1,3〜13については、例えばPCのように、所定プログラムを実行することによって情報記憶処理機能、画像処理機能、演算処理機能等を実現するコンピュータ機器を利用して実現することが考えられる。その場合に、各部1,3〜13の実現に必要となる所定プログラムは、予めPC内にインストールしておくことが考えられるが、予めインストールされているのではなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または有線若しくは無線による通信手段を介して配信されるものであってもよい。つまり、上述した構成の教材処理装置は、画像読み取り装置と接続するコンピュータを教材処理装置として機能させる教材処理プログラムによっても実現可能である。
一方、英数字照合部76cは、文字分離部76aで分離された英数字の画像データに対して、これを手書き文字データ記憶部72に記憶蓄積されている画像データのうちの英数字についてのものと照合するものである。
このような選択を行うために、選択部76dでは、漢字かな文字照合部76bと英数字照合部76cとのそれぞれにおける照合確率度を認識し得るようになっている。そして、その照合確率度に基づいて、手書き文字データ抽出部75による抽出結果に対する照合結果として選択するのである。
照合確率度とは、画像データ同士を照合した際のマッチングの度合を示す基準のことをいう。具体的には、例えば、複数の文字からなる文字列について照合を行う場合に、その文字列を構成する文字数に対する照合の結果一致した文字数の割合を、照合確率度とすることが考えられる。ただし、照合した際のマッチングの度合を特定できれば、他の基準を照合確率度として用いても構わない。
なお、選択部76dでは、漢字かな文字照合部76bと英数字照合部76cとのそれぞれにおける照合確率度の認識結果に対し、これを予め設定されている所定閾値と比較し、いずれの照合確率度も当該所定閾値を超えない場合には、該当する照合結果が存在しないと判定するようになっている。
漢字かな文字と英数字とを分離するのは、漢字かな文字と英数字とで筆跡の特徴の表れかたが異なる場合があることを考慮したものである。すなわち、筆跡の特徴の表れかたが異なる場合に、より特徴が顕著である文字による照合を可能にして、その照合精度の向上を図るためである。
図例では、漢字かな文字照合部76bおよび英数字照合部76cのいずれも、手書き文字データ記憶部72内の画像データに一致するものまたは一致度の高いものがあると、その画像データに関連付けられている解答記入者の識別番号、具体的には出席番号を照合結果として出力するとともに、各画像データとの照合確率度を認識し、その照合確率度を基準にして照合結果に順位付けを行って出力する場合を示している。つまり、順位付けが1位の照合結果のみならず、2位以下の照合結果も出力されるのである。このような照合結果が漢字かな文字照合部76bおよび英数字照合部76cのそれぞれから出力されると、選択部76dは、それぞれの順位の値に対して重み付けを行いつつ、それぞれから出力される照合結果に対して、解答記入者の出席番号別の演算順位点を算出する。そして、演算順位点の最も小さい解答記入者の出席番号を一つ選択する。この選択結果が、解答者特定処理部7での氏名情報特定処理の結果として、採点集計部12に対して出力されるのである。
この選択部76dでの処理は、漢字かな文字照合部76bと英数字照合部76cとで照合結果(順位付け)に相違が生じている場合に有効なものであるが、相違が生じていない場合に行っても構わないことは勿論である。
図例では、図5に示した場合と同様に、順位付けが1位の照合結果のみならず、2位以下の照合結果も出力されるが、図5の場合とは異なり、順位付けの基になった照合確率度(確度)の値も併せて出力されるようになっている。このような照合結果が漢字かな文字照合部76bおよび英数字照合部76cのそれぞれから出力されると、選択部76dは、それぞれの確度の値に対して重み付けを行いつつ、それぞれから出力される照合結果に対して、解答記入者の出席番号別の合計確度を算出する。そして、合計確度の最も小さい解答記入者の出席番号を一つ選択する。この選択結果が、解答者特定処理部7での氏名情報特定処理の結果として、採点集計部12に対して出力されるのである。
この選択部76dでの処理は、漢字かな文字照合部76bと英数字照合部76cとで照合結果(順位付け)に相違が生じている場合に有効なものであるが、相違が生じていない場合に行っても構わないことは勿論である。
すなわち、差分抽出部6による差分抽出結果に対しては、各解答欄21への正誤判定の記入内容を抽出するために、その差分抽出結果から正誤判定抽出部8がさらに所定色成分についてのもの、具体的には例えば赤色成分のものを抽出する。所定色成分の抽出は、例えば差分抽出結果が画素データからなる場合であれば、その画素データを構成する色成分データに着目することで行うことができる。
途切れ補正処理にあたっては、図7(a)に示すように、正誤判定抽出部8による所定色成分の抽出結果、すなわち「○」や「×」等の図形であるはずの抽出結果に対して、細線化処理を実行し(S201)、さらに端点抽出処理を実行する(S202)。これにより、「○」や「×」等の図形に途切れ部分が生じている場合に、その途切れ部分における端点が抽出されることになる。なお、このときに行う細線化処理および端点抽出処理は、公知技術を利用して行えばよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
そして、端点を抽出したら、その抽出した全ての端点に対して、以下のような処理を実行する(S203)。すなわち、先ず、未処理の端点を一つ選択し(S204)、その選択した端点(以下「第一端点」という)から、予め設定されている所定距離内にあって、かつ、最も近傍にある未処理の端点(以下「第二端点」という)をさらに選択する(S205)。そして、第二端点があれば(S206)、第一端点と第二端点とを互いに接続するとともに(S207)、第一端点および第二端点をいずれも処理済みにする(S208)。一方、第二端点が存在しない場合には(S206)、端点間の接続は行わずに、第一端点を処理済みにする(S209)。このような処理を、未処理の端点がなくなるまで、全ての端点に対して行う(S203〜S209)。
これにより、例えば図7(b)に示す図形が抽出された場合には、端点Aに対して、所定距離内に端点B,Cが存在していても、その中で最も近傍の端点Bが端点Aと接続されることとなり、「○」の図形における途切れ部分が補正されることになる。
途切れ補正処理の他の例では、正誤判定抽出部8による所定色成分の抽出結果の他に、歪み補正部5による画像歪み補正後の画像データをも用いて、途切れ補正処理の精度向上を図っている。すなわち、途切れ補正処理の他の例では、図8(a)に示すように、歪み補正部5による画像歪み補正後の画像データに対して二値化処理を行う(S301)。ただし、差分抽出部6による差分抽出または正誤判定抽出部8による所定色成分の抽出の際に二値化処理をしていれば、その二値化処理後の画像データを使用しても構わない。
また、正誤判定抽出部8による所定色成分の抽出結果に対しては、細線化処理を実行し(S302)、さらに端点抽出処理を実行する(S303)。そして、端点を抽出したら、その抽出した全ての端点に対して、以下のような処理を実行する(S304)。
先ず、未処理の端点を一つ選択し(S305)、その選択した第一端点から、予め設定されている所定距離内にあって、かつ、最も近傍にある未処理の端点を第二端点として選択する(S306)。そして、第二端点があれば(S307)、第一端点と第二端点とを連結するような画素群が、二値化処理後の画像データ中にあるか否かを判断する(S308)。つまり、途切れの発生要因となった画像の重なり部分があるか否かを判断するのである。その結果、重なり部分があれば、第一端点と第二端点とを互いに接続するとともに(S309)、第一端点および第二端点をいずれも処理済みにする(S310)。一方、重なり部分がなければ、上述したステップ(S306)に戻り、第一端点から所定距離内にあって、かつ、最も近傍の端点の次に近距離にある端点を第二端点として選択する。このとき、選択すべき端点がなければ、端点間の接続は行わずに、第一端点を処理済みにする(S311)。このような処理を、未処理の端点がなくなるまで、全ての端点に対して行う(S304〜S311)。
これにより、例えば図8(b)に示す図形が抽出された場合に、端点Aに対して、所定距離内に端点B,Cが存在していると、その中で最も近傍の端点Cが選択されるが、二値化処理後の画像データ中に端点A,C間を連結する画素群がないので、端点A,C間は接続しない。そして、端点Cの次に距離の近い端点Bを選択されるが、その端点Bと端点Aとの間には二値化処理後の画像データ中に画素群が存在するので、端点Bが端点Aと接続されることになる。つまり、「○」と「×」とが誤って接続されてしまうことなく、「○」の図形における途切れ部分が補正されるのである。
あるいは、認識対象図形の特徴量を算出し、その特徴量から形状を認識してもよい。特徴量としては、例えば、穴の個数、外接矩形に占める対象図形の面積率、など公知のものを使用すればよく、ここではその説明を省略する。
正誤判定記入位置の認識処理にあたっては、教育用教材20上に複数の正誤判定が記入されていることから、先ず、その正誤判定についてのカウント数Kを「1」に設定する(S401)。これにより、カウント数Kが教育用教材20上に存在し得る正誤判定の数、すなわち解答欄21の数を超えるまでは(S402)、予め定められた走査順で検出される正誤判定(「○」または「×」の図形)について、一つ目から順にその位置が認識されることとなる。
位置認識は、例えば「○」または「×」の図形の外接矩形情報を算出し(S403)、さらにその外接矩形の中心座標を算出することによって行うことが考えられる(S404)。具体的には、認識対象となる図形(連続画素群)に対して外接矩形を抽出するとともに、その外接矩形の所定点(例えば左上頂点)のxy座標、並びに、その外接矩形の幅(W)および高さ(h)を算出する。そして、これらの算出結果から、中心x座標=x+w/2、中心y座標=y+h/2を算出し、その算出結果を連続画素群の位置、すなわち正誤判定記入位置の認識結果とする。
このような処理を、カウント数Kの値をインクリメントしつつ(S405)、教育用教材20上に存在する全ての正誤判定について認識するまで繰り返して行う(S402〜S405)。
その一方で、正誤判定の採点集計にあたっては、各解答欄21と正誤判定の記入位置との対応を明確にする必要がある。正誤判定の採点集計は、各解答欄21に対応する正誤判定を記入結果を明確にした上で、正誤判定の内容(正解か不正解か)および各解答欄21についての配点に基づいて行われるからである。
正誤判定の採点集計にあたっては、教育用教材20上に複数の正誤判定が記入されていることから、先ず、その正誤判定についてのカウント数Kを「1」に設定する(S501)。これにより、カウント数Kが教育用教材20上に存在し得る正誤判定の数、すなわち解答欄21の数を超えるまでは(S502)、予め定められた走査順で検出される正誤判定(「○」または「×」の図形)について、一つ目から順に採点集計のための処理が行われることになる。
すなわち、K番目の「○」または「×」の図形についてその外接矩形の面積を算出して、これを「L」とする(S503)。また、解答欄21の数(=問題数)についてのカウント数Pを「1」に設定し(S504)、そのカウント数Pが教育用教材20上に存在する問題数以下であれば(S505)、その解答欄21についての解答欄位置領域情報と取り出す。そして、K番目の外接矩形とP番目の領域との重なり面積を算出し、その算出結果を「S(P)」とする(S506)。さらには、その重なり面積S(P)と外接矩形面積Lとの比を算出し、これを「R(P)」とする(S507)。このような処理を、カウント数Pの値をインクリメントしつつ(S508)、全ての解答欄位置領域情報について終了するまで繰り返して行う(S505〜S508)。
その後は、比R(P)の最大値を求め、これを「Max」とするとともに(S509)、重なり面積S(P)が最大となるカウント数Pの値を求め、これを「Pmax」とする(S510)。そして、最大値Maxの値が所定閾値Th未満の場合には(S511)、正誤判定図形と解答欄21との対応付けが不能であり、その正誤判定図形に対応する問題番号が不明であると判断する(S512)。これに対して、最大値Maxの値が所定閾値Th以上であれば(S511)、続いて、K番目の正誤判定図形が「○」であるか、あるいは「×」であるかを判定する(S513)。その結果、「○」であれば、後述する「問題別採点結果」において、カウント数Pmaxの問題の解答に対する配点を加算する(S514)。また、「×」であれば、カウント数Pmaxの問題の解答に対する配点加算を行わずに、「0点」とする(S515)。
そして、このような処理を、カウント数Kの値をインクリメントしつつ(S516)、教育用教材20上における全ての正誤判定について終了するまで繰り返して行う(S502〜S515)。
ただし、その場合であっても、救済情報入力部76eから氏名情報に関する補足入力を行うことが可能なため、解答者特定処理部7での氏名情報の特定が行えないといった事態の発生を防止することができる。
例えば、本実施形態では、氏名情報特定処理に先立って、解答記入者となり得る者による手書き文字の画像データを、手書き文字データ入力部71から入力し、手書き文字データ記憶部72内に記憶蓄積しておく場合を例に挙げたが、氏名情報特定処理の際に手書き文字データ抽出部75が抽出する解答者情報欄23への記入内容についての画像データも、解答記入者による手書き文字の画像データであることから、その文字データ抽出部75が画像データを抽出する度に、その抽出結果を手書き文字データ記憶部72内に追加登録することも考えられる。つまり、手書き文字データ入力部71は、画像読み取り部2で得られた画像データのうち、解答者情報欄23への解答記入者による記名部分を用いて、手書き文字データ記憶部72内への画像データの追加登録を行うのである。このようにすれば、ある一人の解答記入者となり得る者について、複数の画像データ(サンプルデータ)が手書き文字データ記憶部72内に記憶蓄積されることになるため、漢字かな文字照合部76bおよび英数字照合部76cでの照合精度の向上が期待できる。しかも、文字データ抽出部75による抽出結果を利用すれば、画像データ入力の手間も省けるようになる。
Claims (3)
- 解答欄および当該解答欄への解答記入者による記名がなされる解答者情報欄を有する教育用教材としての部材であって、前記解答欄への解答の記入と、当該解答を記入した記入者による前記解答者情報欄への前記記入者の氏名および当該記入者に付された識別番号の記入と、前記解答に対する正誤判定の記入とがされた前記部材から、画像読み取り手段により読み取られた画像データに基づき、前記正誤判定の記入内容を抽出する正誤判定抽出手段と、
前記抽出された前記正誤判定の記入内容を認識する正誤判定認識手段と、
前記認識された正誤判定の記入内容と、前記解答欄に対する配点情報とに基づき、前記解答欄に記入された解答の得点を求める採点集計手段と、
前記記入者が手書きした手書き文字の画像データと、前記記入者の氏名の情報とを関連付けて記憶するデータ記憶手段と、
前記部材から読み取られた画像データに基づき、前記解答者情報欄への前記記入者の氏名の記入内容の画像データを抽出する記名内容抽出手段と、
前記抽出された前記解答者情報欄への記入者の氏名の記入内容の画像データに基づいて、前記解答者情報欄に記入された記入者の氏名を構成する文字列の画像データと、前記解答者情報欄に記入された識別番号を構成する文字列の画像データとを、それぞれ前記データ記憶手段に記憶されている画像データと照合するデータ照合手段と、
前記データ照合手段による照合の結果、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データおよび前記識別番号を構成する文字列の画像データと一致するとされ、または、一致の度合いが高いとされた前記データ記憶手段に記憶されている画像データと関連付けられて前記データ記憶手段に記憶されている前記記入者の氏名の情報に基づいて、前記記入者の氏名情報を特定する解答者特定手段であって、前記解答者情報欄に記入された識別番号を構成する文字列の画像データと、前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの照合の結果として特定された前記記入者の氏名の情報と、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データと前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの照合の結果により特定される前記記入者の氏名の情報とが異なる場合に、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データと前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの一致の度合いを示す第1の一致率と、前記識別番号を構成する文字列の画像データと前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの一致の度合いを示す第2の一致率とに基づいて、前記記入者の氏名または識別番号を選択し、この選択の結果に基づいて、前記記入者の氏名の情報を特定する解答者特定手段と、
前記採点集計手段により求められた解答の得点を前記解答者特定手段が特定した氏名情報と関連付けて出力する集計結果出力手段と
を備えた画像処理装置。 - 記憶装置を有し、部材に対する画像読み取りを行って当該部材から画像データを得る画像読み取り装置と接続するコンピュータにより実行されるステップであって、
解答欄および当該解答欄への解答記入者による記名がなされる解答者情報欄を有する教育用教材としての前記部材であって、前記解答欄への解答の記入と、当該解答を記入した記入者による前記解答者情報欄への前記記入者の氏名および当該記入者に付された識別番号の記入と、前記解答に対する正誤判定の記入とがされた前記部材から、前記画像読み取り手段により読み取られた画像データに基づき、前記正誤判定の記入内容を抽出する正誤判定抽出ステップと、
前記抽出された前記正誤判定の記入内容を認識する正誤判定認識ステップと、
前記認識された正誤判定の記入内容と、前記解答欄に対する配点情報とに基づき、前記解答欄に記入された解答の得点を求める採点集計ステップと、
前記記入者が手書きした手書き文字の画像データと、前記記入者の氏名の情報とを関連付けて、前記記憶装置に記憶するデータ記憶ステップと、
前記部材から読み取られた画像データに基づき、前記解答者情報欄への前記記入者の氏名の記入内容の画像データを抽出する記名内容抽出ステップと、
前記抽出された前記解答者情報欄への記入者の氏名の記入内容の画像データに基づいて、前記解答者情報欄に記入された記入者の氏名を構成する文字列の画像データと、前記解答者情報欄に記入された識別番号を構成する文字列の画像データとを、それぞれ前記データ記憶ステップにより記憶された画像データと照合するデータ照合ステップと、
前記データ照合ステップによる照合の結果、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データおよび前記識別番号を構成する文字列の画像データと一致し、または、一致の度合いが高いとされた前記データ記憶ステップにより記憶された画像データと関連付けられて前記データ記憶ステップにより記憶された前記記入者の氏名の情報に基づいて、前記記入者の氏名情報を特定する解答者特定ステップであって、前記解答者情報欄に記入された識別番号を構成する文字列の画像データと、前記データ記憶ステップにより記憶された画像データとの照合の結果として特定された前記記入者の氏名の情報と、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データと前記データ記憶ステップにより記憶された画像データとの照合の結果により特定される前記記入者の氏名の情報とが異なる場合に、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データと前記データ記憶ステップにより記憶された画像データとの一致の度合いを示す第1の一致率と、前記識別番号を構成する文字列の画像データと前記データ記憶ステップにより記憶された画像データとの一致の度合いを示す第2の一致率とに基づいて、前記記入者の氏名または識別番号を選択し、この選択の結果に基づいて、前記記入者の氏名の情報を特定する解答者特定ステップと、
前記採点集計ステップにより求められた解答の得点を、前記解答者特定ステップにより特定された氏名情報と関連付けて出力する集計結果出力ステップと
を含む画像処理方法。 - 記憶装置を有し、部材に対する画像読み取りを行って当該部材から画像データを得る画像読み取り装置と接続するコンピュータを、
解答欄および当該解答欄への解答記入者による記名がなされる解答者情報欄を有する教育用教材としての前記部材であって、前記解答欄への解答の記入と、当該解答を記入した記入者による前記解答者情報欄への前記記入者の氏名および当該記入者に付された識別番号の記入と、前記解答に対する正誤判定の記入とがされた前記部材から、前記画像読み取り装置により読み取られた画像データに基づき、前記正誤判定の記入内容を抽出する正誤判定抽出手段と、
前記抽出された前記正誤判定の記入内容を認識する正誤判定認識手段と、
前記認識された正誤判定の記入内容と、前記解答欄に対する配点情報とに基づき、前記解答欄に記入された解答の得点を求める採点集計手段と、
前記記入者が手書きした手書き文字の画像データと、前記記入者の氏名の情報とを関連付けて、前記記憶手段に記憶するデータ記憶手段と、
前記部材から読み取られた画像データに基づき、前記解答者情報欄への前記記入者の氏名の記入内容の画像データを抽出する記名内容抽出手段と、
前記抽出された前記解答者情報欄への記入者の氏名の記入内容の画像データに基づいて、前記解答者情報欄に記入された記入者の氏名を構成する文字列の画像データと、前記解答者情報欄に記入された識別番号を構成する文字列の画像データとを、それぞれ前記データ記憶手段に記憶されている画像データと照合するデータ照合手段と、
前記データ照合手段による照合の結果、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データおよび前記識別番号を構成する文字列の画像データと一致し、または、一致の度合いが高いとされた前記データ記憶手段に記憶されている画像データと関連付けられて前記データ記憶手段に記憶されている前記記入者の氏名の情報に基づいて、前記記入者の氏名情報を特定する解答者特定手段であって、前記解答者情報欄に記入された識別番号を構成する文字列の画像データと、前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの照合の結果として特定された前記記入者の氏名の情報と、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データと前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの照合の結果により特定される前記記入者の氏名の情報とが異なる場合に、前記記入者の氏名を構成する文字列の画像データと前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの一致の度合いを示す第1の一致率と、前記識別番号を構成する文字列の画像データと前記データ記憶手段に記憶されている画像データとの一致の度合いを示す第2の一致率とに基づいて、前記記入者の氏名または識別番号を選択し、この選択の結果に基づいて、前記記入者の氏名の情報を特定する解答者特定手段と、
前記採点集計手段により求められた解答の得点を前記解答者特定手段が特定した氏名情報と関連付けて出力する集計結果出力手段と
として機能させる画像処理プログラム。
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