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JP4699658B2 - 空燃比システムの異常検出システム - Google Patents

空燃比システムの異常検出システム Download PDF

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空燃比検出システムの異常検出システムに関する。更に詳しくは、信号線数を増加させることなく様々な異常検出を行うことができる空燃比検出システムの異常検出システムの保護方法に関する。本発明は、ガソリンエンジン等の内燃機関の空燃比を酸素濃度から検出することができる空燃比センサの制御システムに用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジン等の内燃機関に供給する混合気の空燃比が目標値となるように制御し、排気ガス中のCO、NOx及びHC等を軽減するために、排気系に酸素センサを設け、空燃比と相関関係を持つ排気中の酸素濃度に応じて、燃料供給量をフィードバック制御することが知られている。
【0003】
このようなフィードバック制御に用いられる酸素センサとしては、特定の酸素濃度(特に理論空燃比雰囲気近辺)で出力が急激に変化するλセンサと、リーン領域からリッチ領域まで連続的に出力が変化する全領域空燃比センサとが主に用いられている。全領域空燃比センサは、上述したように排気ガス中の酸素濃度を連続的に測定でき、フィードバック制御の速度及び精度を向上させ得るため、より高速で高精度な制御が要求される際に用いられている。
【0004】
上記全領域空燃比センサは、酸素イオン伝導性固体電解質体を用いた2つのセルを対向配設し、一方のセルを間隔内の酸素を汲み出しや、汲み込みを行うポンプセルとして用い、また、他方のセルを酸素基準室と間隔との酸素濃度差によって電圧を生じる酸素濃度検出セルとして用い、酸素濃度検出セルの出力が一定になるようにポンプセルを動作させ、その時に該ポンプセルに流す電流を、測定酸素濃度比例値として測定する。この全領域空燃比センサの動作原理は、本出願人の出願に係る特開昭62−148849号公報中に詳述されている。
一方、このような空燃比センサが正常に作動しているか否かを検出する空燃比センサの異常検出方法としては、本出願人の出願に係る特開平3−272452号公報の「空燃比センサの異常診断方法」等、様々なものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、異常検出の結果は、ECU(Electronic Control Unit)等が入力信号線から読み取るが、この信号線数は他の用途にも使われるため、できるだけ使わないようにすることが望まれている。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、空燃比センサの異常検出をより少ない信号線数でおこなうことが可能な空燃比検出システムの異常検出システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の空燃比検出システムの異常検出システムは、センサと、該センサに複数のリード線で接続されており、該センサを制御する制御回路と、該制御回路からの信号が入力されるエンジン制御装置とからなる空燃比検出システムの異常検出システムにおいて、該制御回路は、該センサ又は該リード線の異常を検出する異常検出手段を有し、該異常検出手段は、上記制御回路から上記エンジン制御装置に出力される上記信号に異常信号を重畳し、上記信号の電圧の値を正常時の範囲外の電圧の値にする上記異常信号の重畳により該エンジン制御装置に該異常を通知することを特徴とする。
【0007】
また、上記センサは、酸素ポンプセルと酸素濃度検出セルの組み合わせにより構成され、上記制御回路は該酸素濃度検出セルの出力電圧が所定値になるように該酸素ポンプセルを制御する空燃比センサであって、上記制御回路は、上記酸素濃度検出セルの内部抵抗を電圧に変換した内部抵抗信号を上記エンジン制御装置に出力しており、上記異常検出手段は、該内部抵抗信号に上記異常信号を重畳して該内部抵抗信号の電圧の値を正常時の範囲外の電圧の値とする上記異常信号の重畳により該エンジン制御装置に異常を通知することができる。
【0008】
〔作用〕
本空燃比検出システムの異常検出システムは、信号線に正常な信号が出力されている時は一定範囲の電圧であることを利用し、異常発生時に該範囲外の電圧を使用することで異常状態の通知を行うことを特徴としている。これによって異常状態を通知するために新たな信号線を用意する必要がなくなり、空燃比検出システム及びECU間の配線数を減らして煩雑さを減らし、信頼性を上げるとともに、該当する信号線の信号の妥当性の確認を行う際に、同時にその他の異常状態を判別することができるため、ECUの処理も軽減することができ好ましい。
【0009】
また、本空燃比検出システムの異常検出システムは、酸素ポンプセルと酸素濃度検出セルを組み合わせた空燃比センサにおいて、上記酸素濃度検出セルの内部抵抗を表わす内部抵抗信号に、異常信号を重畳することで、僅かな回路変更で信号線を増やすことなく様々な異常検出を行うことができる。また、制御回路としてソフトウエア的にプログラミング可能なデジタル回路及び素子を用いた場合には、回路の変更をすることもなく、同様な効果を奏する事ができるので、更に好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本空燃比検出システムの異常検出システムは、空燃比検出システムとECU間との信号線を増やすことなく異常状態を検出するため、既存の信号線に異常情報の重畳を行っている。また、この重畳の方法として、該当する信号線の正常時の電圧範囲を一意に求めることができ、通常、ECUの入力側の電圧範囲が前者より広い範囲であることを利用し、異常信号の電圧を正常時の範囲外の電圧にすることで行う。
これによって、余分な信号線を増やすことによる配線の引き回しの煩雑さが増加することが無く、配線の断線による信頼性の低下を招くことがない。更に、既存の信号と異常信号との双方の出力範囲が重複しないため、通常の利用に問題が起きることはない。
【0011】
【実施例】
以下、図1〜2を用いて本発明の空燃比検出システムの異常検出システムの実施形態について詳しく説明する。
1.空燃比センサの構成
空燃比検出システムの異常検出システムに用いるセンサ素子10を図1に示す。このセンサ素子10はガソリンエンジンの排気ガス系に配設され、2つのセルを接合して構成されており、3本の配線41、42、43を介してセンサ制御回路50に接続されている。このため、このセンサ制御回路50では、通常、排気ガス中の酸素濃度測定とセンサ素子10の温度測定とを主に行うが、その他にセンサ素子10の2つのセルに接続された3本の配線41、42、43の異常検出を行う機能も備えている。
【0012】
また、このセンサ素子10には、ヒータ制御回路60にて制御されるヒータ70が、セラミック系接合剤を介して取り付けられている。ヒータ70は、絶縁材料としてアルミナ等のセラミックからなり、その内部にはヒータ配線72が配設されている。ヒータ制御回路60は、センサ制御回路50により測定されるセンサ素子10の温度を目標値に保つように、ヒータ70へ電力を供給し、センサ素子10の温度を目標値に維持するように機能する。
【0013】
センサ素子10は、ポンプセル14、多孔質拡散層18、酸素濃度検出セル24および補強板30を積層することにより構成されている。
ポンプセル14は、酸素イオン伝導性固体電解質である安定化または部分安定化ジルコニアにより板状に形成され、その両面に主として白金で形成された多孔質電極12、16を有している。測定ガスに晒される表面側の多孔質電極12は、IP電流を流すためにIP+電圧が印加されるのでIp+電極として参照する。また裏面側の多孔質電極16は、Ip電流を流すためにIp−電圧が印加されるのでIp−電極として参照する。
なお、Ip+電極には配線43、Ip−電極には配線42がそれぞれ接続されている。
【0014】
酸素濃度検出セル24も同様に安定化または部分安定化ジルコニアにより形成され、その両面に主として白金で形成された多孔質電極22、28を有している。ポンプセル14と酸素濃度検出セル24との間には、多孔質拡散層18により包囲された間隙20が形成されている。
【0015】
即ち、この間隙20は、多孔質拡散層18を介して測定ガス雰囲気と連通されている。間隙20側に配設された多孔質電極22は、酸素濃度検出セル24の起電力のマイナス電圧が生じるためVs−電極として参照し、また基準酸素室26側に配設された多孔質電極28は、酸素濃度検出セル24の起電力のプラス電圧が生じるためVs+電極として参照する。基準酸素室26の基準酸素は多孔質電極22から一定量の酸素を多孔質電極28にポンピングすることにより生成する。
なお、Vs+電極には配線41、Vs−電極には配線42がそれぞれ接続されている。
【0016】
ここで、測定ガスの酸素濃度と間隙20の酸素濃度との差に応じた酸素が、間隙20側に多孔質拡散層18を介して拡散して行く。間隙20内の雰囲気が理論空燃比に保たれるとき、ほぼ酸素濃度が一定に保たれている基準酸素室26との間の酸素濃度差により、酸素濃度検出セル24のVs+電極28とVs−電極22との間には、約450mVの電位差が生じる。このため、センサ制御回路50は、ポンプセル14に流す電流Ipを、上記酸素濃度検出セル24の起電圧Vsが450mVとなるように調整することで、間隙20内の雰囲気を理論空燃比に保ち、この理論空燃比に保つためのポンプセル電流量1Pに基づき、測定ガス中の酸素濃度を測定する。
【0017】
このようにセンサ素子10は、センサ制御回路50により、通常、酸素濃度検出セル24の起電圧Vsが450mVとなるようにポンプセル14に流す電流Ipを調整している。そのため、このようなセンサ制御回路50によるセンサ素子10のIp電流の電流制御の特徴を利用することによって、以下に説明するようなセンサ素子10の配線41、42、43の異常検出を行うことができる。
【0018】
2.センサ制御回路の構成
次に、本発明の一実施態様に係る空燃比センサの異常検出方法を適用したセンサ制御回路50の構成を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、センサ制御回路50は、主に、Ipドライバ51、PID制御回路52、オペアンプ53、Rpvs測定回路54、Vpリミッタ55、自己診断回路58等から構成されており、例えば本実施形態では特定用途向集積回路(ASIC;Application Specific IC)として実現されている。また、本センサ制御回路50の出力VIP、VVS、VRPVSは、ECUのアナログ入力端子に接続される。このうち、VIP端子はポンプセル14の電極Ip+、Ip−間に流れる電流の大きさに比例した電圧、VVS端子は酸素濃度検出セル24の電極Vs+、Vs−間の電圧差に比例した電圧を出力する。
【0019】
Ipドライバ51は、センサ素子10にIp電流を流すためのオペアンプで、反転入力端子にはVcent端子、非反転入力端子には基準電圧3.6Vがそれぞれ接続されており、また出力端子にはIp+端子が接続されている。そして、このようなVcent端子とIp+端子との間にセンサ素子10のポンプセル14が接続されている。これにより、Ipドライバ51は負帰還回路を構成するため、Vcent端子の電位が基準電圧(3.6V)を常に維持するように、Ip電流が制御される。このようにVcent端子の電圧を基準電圧の3.6Vに保つように制御することにより、PID制御回路と共同して、起電力Vsが制御目標値になる様にポンプ電流が制御される。
【0020】
PID制御回路52は、ASICの入出力用信号線であるP1端子、P2端子およびP3端子に接続される抵抗やコンデンサとともに、PID演算回路を構成するものである。このPID制御回路52は、Vs制御目標値の450mVに対する酸素濃度検出セル24の起電圧Vsの偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力するもので、これによりIpドライバ51によるIp電流が制御される。
【0021】
即ち、酸素濃度検出セル24の起電圧Vsが450mVよりも高い場合には、間隙20の酸素濃度が酸素基準室26の酸素濃度よりも低い状態、つまり理論空燃比に対して燃料供給過剰(リッチ)側の状態にあるので、その不足分の酸素をポンプセル14により汲み込むためのIp電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力する。一方、酸素濃度検出セル24の起電圧Vsが450mVよりも低い場合には、間隙20の酸素渡度が酸素基準室26の酸素濃度よりも高い状態、つまり理論空燃比に対して燃料供給不足(リーン)側の状態にあるので、その過剰分の酸素をポンプセル14により汲み出すためのIp電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力する。
【0022】
なお、配線42が接続されるCOM端子に、−15μAの定電流源が接続されているが、これはIcp電流によるPID演算の誤差を防止するためである。
即ち、VS+端子には+15μAの定電流源が接続されており、これにより酸素濃度検出セル24にIcp電流を供給して酸素基準を作り出している。このため、COM端子に−15μAの定電流源を接続し、PID演算回路に流れ込む電流からこの15μA分を差し引くことによって、Icp電流による演算誤差を防止している。
【0023】
また、VS+端子とPID制御回路52との間に接続されるオペアンプ53は、ボルテージフォロア回路を構成している。これにより、VS+端子からはPID制御回路52側が高インピーダンスに見えるため、+15μAの定電流源による供給電流がPID制御回路52に流れ込むことを抑制している。
【0024】
Rpvs測定回路54は、センサ素子10の内部抵抗Rpvsからセンサ素子10の温度を測定するもので、(オペアンプ、抵抗及びコンデンサ等により構成されている。)このRpvs測定回路53では、所定時間毎に酸素濃度検出セル24に所定の測定電流を流すことにより素子温度と相関関係のある酸素濃度検出セル24の内部抵抗値に対応する電圧変化を生じさせ、これにより得られた酸素濃度検出セルの両端の電圧の変化量を定数倍に演算増幅して0〜4.5Vの範囲で変化するVRpvs電圧とする。また、このVRpvs電圧は、P/START情報とOR回路59により重畳され、VRPVS端子から出力される。
【0025】
なお、Rpvs測定回路53による測定電流を酸素濃度検出セル24に流す際には測定電流による電圧変化がPID制御回路の出力に変化を生じさせないようにPID制御回路52とオペアンプ53との間に介在するスイッチSWにより両者間の接続を切断している。したがって、このSWによって、PID制御回路52とオペアンプ53との間が切断されている時間にRpvs測定回路54による測定が行われる。
【0026】
Vpリミッタ55は、ポンプセル14のいわゆるブラックニングを防止するための回路で、ポンプセル14の両端電圧Vpが一定の範囲を超える場合に作動してVs目標値をシフトさせるものである。なお、「ブラックニング」とは、酸素イオンの喪失によるポンプセルの表面黒化現象のことをいう。
【0027】
自己診断回路58は、主に、ウィンドウコンパレータ58a、58b、コンパレータ58cおよびOR回路58dから構成されており、センサ素子10の2つのセルに接続された3本の配線41、42、43の異常検出等を行う。
【0028】
即ち、ASICのVS+端子の電位が所定の範囲内にあるか否かをウィンドウコンパレータ58aにより判断し、ASICのCOM端子の電位が所定の範囲内にあるか否かをウィンドウコンパレータ58bにより判断する。またASICのVS+端子、IP+端子、Vcent端子、COM端子及びPout端子のうちのいずれか一つの端子の電位が所定値(所定電圧)を超えたか否かをコンパレータ58cにより判断する。そして、これら3つのコンパレータによる判断結果の論理和をOR回路58dにより測定可能である状態を表わすP/START情報として出力する。このP/START情報は、異常が発生した場合を4.7V以上の電圧で表わし、VRpvs電圧とOR回路59により重畳され、VRPVS端子から出力される。
【0029】
例えばVS+端子では、その電位は、通常、COM端子の基準電圧3.6Vに酸素濃度検出セル24の起電圧Vs(450mV)を加えた値である4.05Vに保たれている。そのため、ウィンドウコンパレータ58aの上限値を6.35V、下限値を2.5Vに設定することにより、VS+端子の電位が上限値の6.35Vを超えて上昇したとき、あるいはVS+端子の電位が下限値の2.5Vを超えて下降したときには異常が発生したものとして信号を発する。
【0030】
また、COM端子では、その電位は、Ipドライバ51により常に基準電圧3.6Vになるように制御されている。そのため、ウィンドウコンパレータ58bの上限値を5.5V、下限値を2.5Vに設定することにより、COM端子の電位が上限値の5.5Vを超えて上昇したとき、あるいはCOM端子の電位が下限値の2.5Vを超えて下降したときには異常が発生したものとして信号を発する。
これらの異常は、いずれかの端子が断線した、バッテリの電源ラインと短絡したものと判断する。
【0031】
更に、コンパレータ58cでは、ASICのVS+端子、IP+端子、Vcent端子、COM端子及びPout端子の各電位が、ASIC内の回路の駆動電圧である8Vを超えているか否かを判断している。これらの各端子は、駆動電源の電圧変動等を見込んだ値の8Vを上限値に設定したコンパレータ58cによって監視されており、いずれかの端子の電位が8Vを超えて上昇したときには、その端子がバッテリの電源ラインBATTに短絡し、異常が発生したものと判断して信号を発する。
【0032】
3.空燃比検出システムの異常検出システムの効果
以上に示したように、本実施例は、VRPVS出力に異常を表わすP/START情報を重畳している。このため、P/START情報を表わす信号線を用意する必要が無い。また、余分な信号線を増やすことによる配線の引き回しの煩雑さが増加することが無く、配線の断線による信頼性の低下を招くことがない。更に、VRPVS出力の範囲は0〜4.5V、P/STARTによる異常状態の通知は4.7V以上と、双方の出力範囲が重複しないため、通常のVRPVS情報の利用に問題が起きることはない。
また、VRPVS出力の正当性(0〜4.5Vに収まっているか)を確認すると同時に、P/START情報(4.7Vかどうか)を確認することができるため、判定に必要な数を減らすことができ、ECUの処理負担を軽減することができる。また、重畳に必要な回路もOR回路59を追加するのみでよく、容易に実現することができる。
【0033】
尚、本発明においては、上記実施例に限らず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、本実施例ではP/START情報をVRPVS出力に重畳したがこれに限られず、VVS出力やVIP出力等、任意の信号線に重畳することができる。また、本実施例の異常時の電圧は、正常時の範囲を超える電圧としたが、正常時の範囲未満の電圧とすることもできる。これらの対応としても実施例と同様の効果が得られるためである。
【0034】
更に、異常検出の対象は各端子が所定の範囲を越えた場合とすることに限られず、線間ショート等、それぞれの端子が同電位になった場合等の条件で異常を検出することができる。
また、空燃比検出システムのセンサとして、酸素イオン伝導性固体電解質のセルを2枚使用する全領域空燃比センサを用いているが、1つのセルから構成される酸素センサを備えるシステムに対して使用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
本請求項1の空燃比検出システムの異常検出システムによれば、異常状態を通知するために新たな信号線を用意する必要がなく、空燃比検出システム及びECU間の配線数を減らして煩雑さを減らし、信頼性を上げるとともに、該当する信号線の信号の妥当性の確認を行う際に、同時にその他の異常状態を判別することができるため、ECUの処理も軽減することができる。
また、僅かな回路変更で信号線を増やすことなく様々な異常検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本空燃比センサの異常検出方法を適用する空燃比センサの構造と、その制御回路等の接続構成を説明するための模式図である。
【図2】本空燃比センサの異常検出方法を適用した空燃比センサ、及びその制御回路等を示す説明回路図である。
【符号の説明】
10;センサ素子、12、16、22、28;多孔質電極、14;ポンプセル、18;多孔質拡散層、20;間隙、24;酸素濃度検出セル、26;酸素基準室、41、42、43;配線、50;センサ制御回路、58;自己診断回路、58a、58b;ウィンドウコンパレータ、58c;コンバレータ、70;ヒータ。

Claims (2)

  1. センサと、該センサに複数のリード線で接続されており、該センサを制御する制御回路と、該制御回路からの信号が入力されるエンジン制御装置とからなる空燃比検出システムの異常検出システムにおいて、
    該制御回路は、該センサ又は該リード線の異常を検出する異常検出手段を有し、該異常検出手段は、上記制御回路から上記エンジン制御装置に出力される上記信号に異常信号を重畳し、上記信号の電圧の値を正常時の範囲外の電圧の値にする上記異常信号の重畳により該エンジン制御装置に該異常を通知することを特徴とする空燃比検出システムの異常検出システム。
  2. 上記センサは、酸素ポンプセルと酸素濃度検出セルの組み合わせにより構成され、上記制御回路は該酸素濃度検出セルの出力電圧が所定値になるように該酸素ポンプセルを制御する空燃比センサであって、
    上記制御回路は、上記酸素濃度検出セルの内部抵抗を電圧に変換した内部抵抗信号を上記エンジン制御装置に出力しており、上記異常検出手段は、該内部抵抗信号に上記異常信号を重畳して該内部抵抗信号の電圧の値を正常時の範囲外の電圧の値とする上記異常信号の重畳により該エンジン制御装置に異常を通知する請求項1記載の空燃比検出システムの異常検出システム。
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