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JP4664104B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高速スイッチング半導体素子を使用した電力変換装置に係り、特にサージ電圧の抑制に必要なスナバ回路を備え、スナバ回路のコンデンサ(スナバコンデンサ)の内部配線構造の改良に関する。
コンバータやインバータに使用される電力用半導体素子は、近年高速スイッチング化への発展が目覚しい。高速スイッチング素子としては、例えば電流駆動型ではGCTなどが、電圧駆動型では絶縁ゲート型であるIGBT、IEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)がある。これら高速スイッチング素子は、現在、電圧3k〜6kV、遮断電流5k〜6kAが開発され実用化されはじめている。また、ターンオフ時の電圧変化率dV/dt耐量も向上してきているので、従来の素子に比較しスナバ回路の小型化、低損失化が検討されている。
図9は、従来のNPC主回路図を表しスイッチング素子としてGTOを使用した例であり、GTO素子2〜5のスイッチングサージを抑制するコンデンサ、抵抗器で構成するスナバ回路2a〜5aをGTO素子毎に設けている。
最近では高性能のGCT、IGBT、IEGTの製品化によって、直流電源部に一括のスナバ回路やコンデンサを設けることが行われている。高速スイッチング素子は、その動作上1μ〜2μ秒で数kAの電流はゼロまで減少することができる。この時、配線インダクタンスLと電流変化率di/dtにより、L*dl/dtのサージ電圧が発生する。このサージ電圧ピークやdV/dtが高速スイッチング素子の電圧耐量より大きい場合には、その素子を永久破壊する場合がある。このサージ電圧はスイッチング素子の耐量以下に抑えることが重要である。
近年の大容量高速スイッチング素子を使用した大容量の変換装置では、充放電スナバやクランプスナバを各素子に設けているが、装置の外形が大きくなることや経済的でないことから中小容量の高速スイッチング素子の場合のように素子個別のスナバ回路を設けず、電源の一括スナバ回路だけでサージ電圧を押さえる工夫が望まれている。
このようなことから、特許文献1では電源一括スナバ回路のみでサージ電圧を抑制し、半導体素子をサージ過電圧から保護することができる電力変換装置が提案されている。
特許文献1では、コンデンサ以外の配線インダクタンスは低減できているが、コンデンサ自身の内部インダクタンスの影響が大きく、この低減が重要になってくる。
特開2001−78467
本発明は、コンデンサ自身の内部インダクタンスを極小化して、半導体素子をサージ電圧から保護することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に対応する発明は、直流電源と、この直流電源に接続され、複数種の半導体素子からなる半導体素子群と冷却フィンとを圧接した半導体スタックと、前記直流電源に並列接続され、コンデンサとダイオードとを直列接続し抵抗を前記ダイオードに並列接続したスナバ回路とを具備し、前記スナバ回路の前記コンデンサのケースに接続された一方の端子を前記冷却フィンに近接配置し、前記コンデンサのケースと絶縁された他方の端子を前記ダイオードの一端に接続し、前記ダイオードの他方の端子を前記冷却フィンに接続した電力変換装置において、前記スナバ回路のコンデンサは、導電性ケースと、外部端子と、コンデンサエレメントと、第1の内部配線及び第2の内部配線と、絶縁物と、コンデンサケース端子を備え、前記導電性ケース内に前記コンデンサエレメントが収納され、前記コンデンサエレメントは前記絶縁物を介して前記導電性ケースの内壁面に当設固定され、前記コンデンサエレメントに前記第1の内部配線及び第2の内部配線の一端がそれぞれ電気的に接続され、前記導電性ケース外部に前記外部端子及び前記コンデンサケース端子を互いに離間して当設固定され、前記外部端子と前記第1の内部配線の他端とが電気的に接続され、前記コンデンサケース端子と前記第2の内部配線の他端が前記導電性ケースを介して電気的に接続されると共に、前記第2の内部配線と前記導電性ケースに流れる電流方向が逆であって、前記第2の内部配線及び前記導電性ケースを近接させて前記第2の内部配線及び前記導電性ケースの相互インダクタンスを大きくすることにより、内部インダクタンスを低減させるようにしたことを特徴とする電力変換装置である。
請求項1に対応する発明によれば、前記導電性ケース内に前記コンデンサエレメントが収納され、前記コンデンサエレメントは前記絶縁物を介して前記ケースの内壁面に当設固定され、前記コンデンサエレメントに前記第1及び第2の内部配線の一端がそれぞれ電気的に接続され、
前記ケース外部に前記外部端子及び前記コンデンサケース端子を互いに離間して当設固定され、前記外部端子と前記第1の内部配線の他端とが電気的に接続され、前記コンデンサケース端子と前記第2の内部配線の他端が電気的に接続されると共に、前記第2の内部配線と前記コンデンサケース端子に流れる電流方向が逆であって、前記第2の内部配線及び前記コンデンサケース端子を近接させることにより磁気結合を強めるようにしたので、一括スナバ回路の配線ループインダクタンスを小さくすることができ、更に配線ループインダクタンスを低減するために、電流方向が反対向きであるコンデンサケース電位をもつ内部配線とコンデンサケースとの距離を密接にして相互インダクタンスを大きくすることができ、この結果、コンデンサ内部インダクタンスを低減することができる。
前記目的を達成するために、請求項2対応する発明は、直流電源と、この直流電源に接続され、複数種の半導体素子からなる半導体素子群と冷却フィンとを圧接した半導体スタックと、前記直流電源に並列接続され、コンデンサとダイオードとを直列接続し抵抗を前記ダイオードに並列接続したスナバ回路とを具備し、前記スナバ回路の前記コンデンサのケースに接続された一方の端子を前記冷却フィンに近接配置し、前記コンデンサのケースと絶縁された他方の端子を前記ダイオードの一端に接続し、前記ダイオードの他方の端子を前記冷却フィンに接続した電力変換装置において、
前記スナバ回路のコンデンサは、導電性ケースと、第1及び第2の外部端子と、コンデンサエレメントと、第1及び第2の内部配線と、絶縁物と、コンデンサケース端子導体を備え、
前記導電性ケース内に前記コンデンサエレメントが収納され、前記コンデンサエレメントは前記ケース内に収納され、前記ケースに対して電気的に絶縁するように前記ケース内に固定され、前記コンデンサエレメントに前記第1及び第2の内部配線がそれぞれ電気的に接続され、
前記ケース外部に前記第1及び第2の外部端子が互いに離間して当設固定され、前記第1の外部端子と前記第1の内部配線とが電気的に接続され、前記コンデンサケース端子導体が前記ケース外部に前記絶縁物を介して当設固定され、前記第2の外部端子と前記コンデンサケース端子導体が電気的に接続されると共に、前記第2の内部配線と前記コンデンサケース端子導体に流れる電流方向が逆であって、前記第2の内部配線及び前記コンデンサケース端子導体を近接させることにより磁気結合を強めるようにしたことを特徴とする電力変換装置である。
請求項2に対応する発明によれば、前記導電性ケース内に前記コンデンサエレメントが収納され、前記コンデンサエレメントは前記ケース内に収納され、前記ケースに対して電気的に絶縁するように前記ケース内に固定され、前記コンデンサエレメントに前記第1及び第2の内部配線がそれぞれ電気的に接続され、
前記ケース外部に前記第1及び第2の外部端子が互いに離間して当設固定され、前記第1の外部端子と前記第1の内部配線とが電気的に接続され、前記コンデンサケース端子導体が前記ケース外部に前記絶縁物を介して当設固定され、前記第2の外部端子と前記コンデンサケース端子導体が電気的に接続されると共に、前記第2の内部配線と前記コンデンサケース端子導体に流れる電流方向が逆であって、前記第2の内部配線及び前記コンデンサケース端子導体を近接させることにより磁気結合を強めるようにしたので、一括スナバ回路の配線ループインダクタンスを小さくすることができ、更に配線ループインダクタンスを低減するために、電流方向が反対向きであるコンデンサケース電位をもつ内部配線とコンデンサケースとの距離を密接にして相互インダクタンスを大きくすることができ、この結果、コンデンサ内部インダクタンスを低減することができる。
請求項3に対応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、 前記内部配線を複数のリード線で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置である。
請求項3に対応する発明によれば、電流方向が反対向きであるコンデンサケース電位をもつ内部配線を複数リード線で構成し、ケースとの距離を密接にすることで相互インダクタンスを大きくし、コンデンサ内部インダクタンスを低減するものである。
請求項4に対応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前記内部配線を平板導体で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置である。
請求項4に対応する発明によれば、ケースと内部配線との距離を密接にすることで相互インダクタンスを大きくし、コンデンサ内部インダクタンスを低減するものである。
請求項5に対応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前記内部配線は前記ケースと絶縁し、前記ケース外部であって前記端子と外部配線を電気的に接続すると共に、該外部配線を前記内部配線の電流方向が反対向きとなるように配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置である。
請求項5に対応する発明によれば、ケース電位と絶縁された場合、内部配線と電流方向が反対向きとなるように外部配線を行い、その外部配線とコンデンサケースとの距離を密接にすることにより相互インダクタンスを大きくして、配線ループインダクタンスを低減するものである。この場合、ケース電位は浮遊電位となるため、外部配線とコンデンサケース間は絶縁物などで絶縁する必要がある。
本発明によれば、スナバコンデンサの内部インダクタンスが低減される為、一括スナバ回路の配線ループインダクタンスの極小化が可能となり、電力変換装置を構成する半導体素子各々個別にスナバ回路を設けることなく電源に一括スナバのみ設けるだけでサージ電圧を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態であるIEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)を用いた、例えば3レベルNPC電力変換装置について図1〜図4を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態における主回路は、直流電源である平滑コンデンサ1と、IEGTとこのIEGTに逆並列接続されたダイオードとからなる第1〜4のスイッチング素子6〜9と、第1及び第2の結合ダイオード10,11と、コンデンサ12a(以下スナバコンデンサ)とダイオード12b(以下スナバダイオード)と放電抵抗器12cとからなるスナバ回路12とから構成されている。このグループ単位で1相とし、U相、V相、W相の3レベルNPC主回路を構成している。
次に、上記主回路を実装する半導体スタック18について説明する。一般に、主回路は、風冷または水冷により、冷却されている。図2は、図1に示した主回路半導体素子1相分を縦列配置締結して構成する水冷式の半導体スタック18を示している。但し、水冷用配管についての説明は省略する。
図2に示すように、半導体スタック18において、第1及び第2の結合ダイオード10,11は、中性点ブスバー14Cを介して直列に半導体スタック18の中央に配置する。結合ダイオード10,11の中性点の電極となるブスバー14Cを境にして、図中右側になる正極側には、第1の結合ダイオード10、絶縁スペーサ16、第1及び第2のIEGT6,7、IEGT6,7を冷却する冷却フィン13を介して配置している。また、図中左側になる負極側には、第2の結合ダイオード11、絶縁スペーサ16、第3及び第4のIEGT8,9、IEGT8,9を冷却する冷却フィン13を介して配置している。
そして、IEGT8、9、結合ダイオード10,11、冷却フィン13、絶縁スペーサ16は、一括で所定の圧力で締結されている。このように一括に締結した例えば串状のスタックは以下に説明するように、直流電源Edに設け一括スナバ回路12を取り付ける。
スナバコンデンサ12aのケース12a1自身の材質は、導電材料である黄銅等で電極を形成しており、そのケース12a1は、IEGT6,9を冷却する冷却フィン13に直接取り付けている。他方の端子は複数本で構成され、碍子12a2を有し、ケース12a1とは電気的に絶縁されており、スナバダイオード12bの一端(アノード電極またはカソード電極に直付けしている。スナバダイオード12bの他方の端子は中性点電位であり、スナバダイオ一ド12bの冷却フィン17に直付けしている。
また、スナバダイオード12bの端子の接続と冷却を兼ねる冷却フィン17は、NPC回路の中性点である中性点ブスバー14cに取り付けられている。中性点ブスバー14cは、半導体スタック18の中央部に配置した結合ダイオード10、11のカソード電極とアノード電極との間にあり、T形形状をしている。そのT形の水平部分のブスバーは、スナバダイオード12bを冷却する冷却フィン17平面の面積以上の幅広導体になっている。
実施の形態による半導体スタック18でのプラス(正極)、零(中性点)、マイナス(負極)の3レベルを出力するNPC通電モードについて、図2及び図3を用いて説明する。
尚、マイナスレベルの出力モードについては、プラス出力モードの電流方向が反転しただけで、半導体スタック内の素子、冷却片及びブスバーに対する通電方向の関係は同じであるので、説明は省略する。
プラス出力の回路図での通電モードを図3のA矢印、B矢印で示す。直流電源である正極ブスバー14PからIEGT6→IEGT7→出力ブス14Uの順番で電流が流れる。このIEGT6,7を実装した半導体スタック18においての電流の流れは、図2に示す矢印Aの方向に、正極ブスバー14P→冷却フィン13→IEGT6→冷却フィン13→IEGT7→冷却フィン13→出カブスバー14Uの経路で流れる。
零出力の回路図での通電モードを図3のB矢印、C矢印で示している。直流電源の中性点ブスバー14Cから、第1の結合ダイオード10→IEGT7→出カブスバー14Uと、出カブスバー14U→IEGT8→第2の結合ダイオード11→中性点ブスバー14Cの順番で電流が流れる。この結合ダイオード10とIEGT7を実装した半導体スタック18においての電流の流れは、図6の矢印Bの方向に、中性点のブスバー14C→結合ダイオード10→冷却フィン13→ブスバー15P→冷却フィン13→IEGT7→冷却フィン13→出カブスバー14Uと、出カブスバー14U→冷却フィン13→IEGT8→冷却フィン13→ブスバー15N→冷却フィン13→結合ダイオード11→中性点ブスバー14Cの経路で流れる。
この通電モードでのサージ電圧の発生原理について、図4を用いて説明する。今、図3に示すようにIEGT6とIEGT7がオン状態で負荷電流1Lが流れている時、図8の時刻t1でIEGT6のゲート電圧Vgeを負バイアスすると、IEGT6はオフされ電圧が上昇し、IEGT6を流れていた電流Icは減少する。この時の電流減少率(−dl/dt)と配線インダクタンスにより半導体素子IEGT6にはサージ電圧が発生する。図4の時刻t2で発生するサージ電圧Vs1は以下の(1)式で示される。サージ電圧を抑えるには、後述する配線インダクタンス(L)の低減とスナバコンデンサの内部インダクタンス(Ls)の低減と過渡オン電圧(Vfr)の小さいダイオードが必要である。
Vs1=Vo+(L+Ls)・dl/dt+Vfr …… (1)
また、時刻t3で発生する電圧Vs2は次の(2)式で示される。
Vs2=Vo+{√(Lo/C)}*Ic …… (2)
ここで、Vo:直流電圧、Lo:図3の電源コンデンサから一括スナバ回路12までのインダクタンスL、L:L1+L2+L3+L4+L5、C:スナバコンデンサ容量、Vfr:スナバDの過渡オン電圧を示す。
このように構成された実施の形態において、スナバコンデンサの内部インダクタンス(Ls)を低減するための構成について、図5を参照して説明する。図5は、前述した電力変換装置において、スナバ回路12のコンデンサ12aは、導電性ケース12a1と、外部端子例えば碍子12a2と、コンデンサエレメント12a4と、第1及び第2の内部配線12a6、12a6と、黄銅などの導電材料からなるケース12a1の接触防止用の絶縁物12a5と、コンデンサケース端子12a3を備え、以下のように構成されている。
すなわち、導電性ケース12a1内にコンデンサエレメント12a4が収納され、コンデンサエレメント12a4は絶縁物12a5を介してケース12a1の内壁面に当設固定され、コンデンサエレメント12a4に第1及び第2の内部配線12a6、12a6の一端がそれぞれ電気的に接続されている。
また、ケース12a1の外部に碍子12a2及びコンデンサケース端子12a3を互いに離間して当設固定され、碍子12a2と第1の内部配線12a6の他端とが電気的に接続され、ケース12a1と第2の内部配線12a6の他端が電気的に接続されると共に、第2の内部配線12a6とケース12a1に流れる電流方向が逆であって、第2の内部配線12a6及び前記ケース12a1に流れる電流によってそれぞれ生ずる磁束を相殺するように、つまり第2の内部配線12a6及びケース12a1を近接させることにより磁気結合を強めるようにしたものである。
このように電流方向Dが反対向きであるコンデンサケース電位をもつ内部配線12a6とケース12a1との距離を密接にして相互インダクタンスを大きくすることにより、内部インダクタンスを低減するものである。
このようなスナバコンデンサを使用することで、回路の配線のインダクタンスを極小化が可能となり、3レベル動作の通電モードによるスイッチング素子に加わるサージ電圧を抑制することができ、IEGTの個別スナバレス化が可能となる。
また、実施の形態で示すスナバコンデンサ12aの内部配線12a6の具体例として、図6に示すように複数のリード線で配線することで自己インダクタンスも低減できて、更に内部インダクタンスを低減できる。
さらに、実施の形態で示すスナバコンデンサ12a6の内部配線の具体例として、図7に示すように薄くて幅の広い平板導体12a6とすることで自己インダクタンスも低減でき、更に内部インダクタンスを低減できる。
図8は、図5とは異なる実施形態で、スナバコンデンサの内部インダクタンス(Ls)を低減するための構成であり、以下これについて説明する。図8は、前述した電力変換装置において、スナバ回路12のコンデンサ12aは、導電性ケース12a1と、第1及び第2の外部端子例えば碍子12a2、12a2と、コンデンサエレメント12a4と、第1及び第2の内部配線12a6、12a6と、絶縁物12a5と、コンデンサケース端子導体12a3を備えたものであって、以下のように構成したものである。
すなわち、導電性ケース12a1内にコンデンサエレメント12a4が収納され、コンデンサエレメント12a4はケース12a1内に収納され、ケース12a1に対して電気的に絶縁するようにケース12a1内に固定され、コンデンサエレメント12a4に第1及び第2の内部配線12a6、12a6がそれぞれ電気的に接続されている。
また、ケース12a1外部に第1及び第2の碍子12a2、12a2が互いに離間して当設固定され、第1の碍子12a2と第1の内部配線12a6とが電気的に接続され、コンデンサケース端子導体がケース12a1外部に絶縁物12a5を介して当設固定され、第2の碍子12a2とコンデンサケース端子導体12a3が電気的に接続されると共に、第2の内部配線12a6とコンデンサケース端子導体12a3に流れる電流方向が逆であって、第2の内部配線12a6及びコンデンサケース端子導体12a3を近接させることにより磁気結合を強めるようにしたものである。
また、実施の形態で示すスナバコンデンサの端子が、図8に示すように、ケース電位と絶縁されたコンデンサ端子である場合、内部配線12a6に流れる電流方向Dと反対向きとなるように外部配線12a3を行い、その外部配線とコンデンサケース12a1との距離を密接にすることにより相互インダクタンスを大きくして、配線ループインダクタンスを低減するものである。この場合、ケース電位は浮遊電位となるため、外部配線12a3とコンデンサケース12a1間は絶縁物12a5などで絶縁する必要がある。
以上述べた各実施の形態によれば、スナバコンデンサの内部インダクタンスが低減される為、一括スナバ回路の配線ループインダクタンスの極小化が可能となり、電力変換装置を構成する半導体素子各々個別にスナバ回路を設けることなく電源に一括スナバのみ設けるだけでサージ電圧を抑制できる。
本発明の実施の形態における3レベル電力変換装置の主回路を示す概要構成図。 本発明の実施の形態における半導体スタックを示す概要構成図。 3レベル電力変換装置の1相分の主回路におけるサージ電圧の発生原理を説明する図。 3レベル電力変換装置のスイッチング素子に加わるサージ電圧波形を示すタイムチャート。 本発明の実施の形態におけるスナバコンデンサ配線図。 本発明の実施の形態におけるスナバコンデンサの内部図。 本発明の実施の形態におけるスナバコンデンサの内部図。 本発明の実施の形態におけるスナバコンデンサ配線図。 従来のGTOを用いた3レベル電力変換装置の主回路を示す概要構成図。
符号の説明
1…主回路半導体素子、2…GTO素子、2a〜5a…スナバ回路、6〜9…第1〜4のスイッチング素子、6.7…第2のIEGT、6.7…IEGT、6.9…IEGT、6…IEGT、6…半導体素子IEGT、7…IEGT、8.9…第4のIEGT、8.9…IEGT、8.9…IEGT、8…IEGT、10.11…第2の結合ダイオード、10.11…結合ダイオード、10…第1の結合ダイオード、10…結合ダイオード、11…第2の結合ダイオード、11…結合ダイオード、12a…コンデンサ、12b…ダイオード、12c…放電抵抗器、12…スナバ回路、12…一括スナバ回路、12a…スナバコンデンサ、12a1…ケース、12a2…碍子、12b…スナバダイオード、12a1…導電性ケース、12a4…コンデンサエレメント、12a6.12a6…第2の内部配線、12a5…絶縁物、12a3…コンデンサケース端子、12a6…第1の内部配線、12a6…第2の内部配線、12a6…内部配線、12a1…コンデンサケース、12a6…スナバコンデンサ、12a6…平板導体、12a2.12a2…碍子、12a3…コンデンサケース端子導体、12a2.12a2…第2の碍子、12a2…第1の碍子、12a2…第2の碍子、12a3…外部配線、13…冷却フィン、14C…中性点ブスバー、14C…ブスバー、14P…正極ブスバー、14U…出力ブス、14U…出カブスバー、15P…ブスバー、15N…ブスバー、16…絶縁スペーサ、18…半導体スタック。

Claims (5)

  1. 直流電源と、この直流電源に接続され、複数種の半導体素子からなる半導体素子群と冷却フィンとを圧接した半導体スタックと、前記直流電源に並列接続され、コンデンサとダイオードとを直列接続し抵抗を前記ダイオードに並列接続したスナバ回路とを具備し、前記スナバ回路の前記コンデンサのケースに接続された一方の端子を前記冷却フィンに近接配置し、前記コンデンサのケースと絶縁された他方の端子を前記ダイオードの一端に接続し、前記ダイオードの他方の端子を前記冷却フィンに接続した電力変換装置において、
    前記スナバ回路のコンデンサは、導電性ケースと、外部端子と、コンデンサエレメントと、第1の内部配線及び第2の内部配線と、絶縁物と、コンデンサケース端子を備え、
    前記導電性ケース内に前記コンデンサエレメントが収納され、前記コンデンサエレメントは前記絶縁物を介して前記導電性ケースの内壁面に当設固定され、前記コンデンサエレメントに前記第1の内部配線及び第2の内部配線の一端がそれぞれ電気的に接続され、前記導電性ケース外部に前記外部端子及び前記コンデンサケース端子を互いに離間して当設固定され、前記外部端子と前記第1の内部配線の他端とが電気的に接続され、前記コンデンサケース端子と前記第2の内部配線の他端が前記導電性ケースを介して電気的に接続されると共に、前記第2の内部配線と前記導電性ケースに流れる電流方向が逆であって、前記第2の内部配線及び前記導電性ケースを近接させて前記第2の内部配線及び前記導電性ケースの相互インダクタンスを大きくすることにより、内部インダクタンスを低減させるようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 直流電源と、この直流電源に接続され、複数種の半導体素子からなる半導体素子群と冷却フィンとを圧接した半導体スタックと、前記直流電源に並列接続され、コンデンサとダイオードとを直列接続し抵抗を前記ダイオードに並列接続したスナバ回路とを具備し、前記スナバ回路の前記コンデンサのケースに接続された一方の端子を前記冷却フィンに近接配置し、前記コンデンサのケースと絶縁された他方の端子を前記ダイオードの一端に接続し、前記ダイオードの他方の端子を前記冷却フィンに接続した電力変換装置において、
    前記スナバ回路のコンデンサは、導電性ケースと、第1及び第2の外部端子と、コンデンサエレメントと、第1及び第2の内部配線と、絶縁物と、コンデンサケース端子導体を備え、
    前記導電性ケース内に前記コンデンサエレメントが収納され、前記コンデンサエレメントは前記ケース内に収納され、前記ケースに対して電気的に絶縁するように前記ケース内に固定され、前記コンデンサエレメントに前記第1及び第2の内部配線がそれぞれ電気的に接続され、
    前記ケース外部に前記第1及び第2の外部端子が互いに離間して当設固定され、前記第1の外部端子と前記第1の内部配線とが電気的に接続され、前記コンデンサケース端子導体が前記ケース外部に前記絶縁物を介して当設固定され、前記第2の外部端子と前記コンデンサケース端子導体が電気的に接続されると共に、前記第2の内部配線と前記コンデンサケース端子導体に流れる電流方向が逆であって、前記第2の内部配線及び前記コンデンサケース端子導体を近接させることにより磁気結合を強めるようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記内部配線を複数のリード線で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記内部配線を平板導体で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記内部配線は前記ケースと絶縁し、前記ケース外部であって前記端子と外部配線を電気的に接続すると共に、該外部配線を前記内部配線の電流方向が反対向きとなるように配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
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