JP4581706B2 - ポジ型感光性樹脂組成物、該ポジ型感光性樹脂組成物を用いた半導体装置及び表示素子、並びに半導体装置及び表示素子の製造方法 - Google Patents
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Description
これらポジ型感光性樹脂を実際のプロセスに用いる場合、問題となるのは加工特性であり、その中でも特に重要なのは露光時間である。つまり、スループット向上のため、短時間で露光できるポジ型感光性樹脂が望まれている。
ポジ型感光性樹脂に、有機ケイ素化合物を用いることにより、シリコンやチッ化膜等の基盤との密着性の向上が図られることが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、金等に代表される再配線を構成する材料に対しては、劣る傾向がある。
[1] ポリアミド樹脂(A)、感光性ジアゾキノン化合物(B)及びSを含有した有機ケイ素化合物(C)を含んでなるポジ型感光性樹脂組成物、
[2] 有機ケイ素化合物(C)が一般式(1)及び/または(2)で表される群より選ばれた1種類以上の有機ケイ素化合物(C)を含んでなる第[1]項記載のポジ型感光性樹脂組成物、
[5] ポジ型感光性樹脂組成物が、更にフェノール性水酸基を有する化合物(D)を含んでなる第[1]、[2]、[3]又は[4]項記載のポジ型感光性樹脂組成物、
[6]フェノール性水酸基を有する化合物(D)が下記構造である第[5]項に記載のポ
ジ型感光性樹脂組成物、
一般式(3)中のXは、2〜4価の有機基を表し、またR7は、水酸基又はO−R9であり、mは0〜2の整数である。各々のR7は同一でも異なっていても良い。一般式(3)中のYは、2〜6価の有機基を表し、R8は水酸基、カルボキシル基、O−R9又はCOO−R9であり、nは0〜4の整数である。各々のR8は同一でも異なっていても良い。ここでR9は炭素数1〜15の有機基である。但し、R7として水酸基がない場合は、R8は少なくとも1つはカルボキシル基でなければならない。又R8としてカルボキシル基がない場合は、R7は少なくとも1つは水酸基でなければならない。
一般式(3)で示される構造を含むポリアミド樹脂は、例えば、Xの構造を有するジアミン或いはビス(アミノフェノール)、2,4−ジアミノフェノール等から選ばれる化合物とYの構造を有する、テトラカルボン酸無水物、トリメリット酸無水物、ジカルボン酸或いはジカルボン酸ジクロライド、ジカルボン酸誘導体、ヒドロキシジカルボン酸、ヒドロキシジカルボン酸誘導体等から選ばれる化合物とを反応して得られるものである。なお、ジカルボン酸の場合には反応収率等を高めるため、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール等を予め反応させた活性エステル型のジカルボン酸誘導体を用いてもよい。
一般式(3)で示される構造を含むポリアミド樹脂において、Xの置換基としてのO−R9、Yの置換基としてのO−R9、COO−R9は、水酸基、カルボキシル基のアルカリ水溶液に対する溶解性を調節する目的で、炭素数1〜15の有機基であるR9で保護された基であり、必要により水酸基、カルボキシル基を保護しても良い。R9の例としては、ホルミル基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ターシャリーブチル基、ターシャリーブトキシカルボニル基、フェニル基、ベンジル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基等が挙げられる。
このポリアミド樹脂を約250〜400℃で加熱すると脱水閉環し、ポリイミド樹脂、又はポリベンゾオキサゾール樹脂、或いは両者の共重合という形で耐熱性樹脂が得られる。
一般式(3)のXとしては、例えば、
又本発明においては、保存性という観点から、末端を封止する事が望ましい。封止にはアルケニル基又はアルキニル基を少なくとも1個有する脂肪族基又は環式化合物基を有する誘導体を一般式(3)で示されるポリアミドの末端に酸誘導体やアミン誘導体として導入することができる。具体的には、例えば、Xの構造を有するジアミン或いはビス(アミノフェノール)、2,4−ジアミノフェノール等から選ばれる化合物とYの構造を有するテトラカルボン酸無水物、トリメリット酸無水物、ジカルボン酸或いはジカルボン酸ジクロライド、ジカルボン酸誘導体、ヒドロキシジカルボン酸、ヒドロキシジカルボン酸誘導体等から選ばれる化合物とを反応させて得られた一般式(3)で示される構造を含むポリアミド樹脂を合成した後、該ポリアミド樹脂中に含まれる末端のアミノ基をアルケニル基又はアルキニル基を少なくとも1個有する脂肪族基又は環式化合物基を含む酸無水物又は酸誘導体を用いてアミドとしてキャップすることが好ましい。アミノ基と反応した後のアルケニル基又はアルキニル基を少なくとも1個有する脂肪族基又は環式化合物基を含む酸無水物又は酸誘導体に起因する基としては、例えば、
一般式(3)で示される構造を含むポリアミド樹脂のZは、例えば、シリコンウエハーのような基盤に対して、特に優れた密着性が必要な場合に用いるが、その使用割合bは最大40モル%までである。40モル%を超えると露光部の樹脂の溶解性が極めて低下し、現像残り(スカム)が発生し、パターン加工ができなくなる。
ることが望ましい。0.1重量部未満では接着性向上効果が得られないので好ましくなく、20重量部を超えると、半導体素子上に形成されるポリベンゾオキサゾール皮膜の機械的強度が低下して応力緩和効果が薄れるので好ましくない。一般式(1)、(2)の有機ケイ素化合物は、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルファン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ヘキサスルファン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)オクタスルファン等であるが、これらに限定されない。
更に本発明では、高感度で現像時に現像残り(スカム)無く高解像度でパターニングできるようにフェノール性水酸基を有する化合物(D)を併用することが好ましい。フェノール性水酸基を有する化合物の配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好ましい。好ましいフェノール化合物としては一般式(4)で示されるものである。一般式(4)の具体的な構造としては下記のもの等を挙げることができるがこれらに限定されない。
本発明のポリアミド樹脂は溶剤に溶解し、ワニス状にして使用する。溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキシプロピオネート等が挙げられ、単独でも混合して用いても良い。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物の使用方法は、まず該組成物を適当な支持体、例えば、シリコンウエハー、セラミック基板、アルミ基板等に塗布する。塗布量は、半導体装置の場合、硬化後の最終膜厚が0.1〜50μmになるよう塗布する。膜厚が下限値未満の場合、半導体素子の表面保護膜としての機能を十分に発揮することが困難となり、上限値を越えると、微細な加工パターンを得ることが困難となるばかりでなく、加工に時間がかかりスループットが低下する。塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等がある。次に、60〜130℃でプリベークして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線を照射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、可視光線等が使用できるが、200〜500nmの波長のものが好ましい。
次に、現像によって形成したレリーフパターンをリンスする。リンス液としては、蒸留水を使用する。次に加熱処理を行い、オキサゾール環及び/又はイミド環を形成し、耐熱性に富む最終パターンを得る。
半導体用としての具体的用途の例としては、半導体素子上に上述の感光性樹脂組成物膜を形成することによるパッシベーション膜、また半導体素子上に形成されたパッシベーション膜上に上述の感光性樹脂組成物膜を形成することによるバッファコート膜、半導体素子上に形成された回路上に上述の感光性樹脂組成物膜を形成することによる層間絶縁膜などを挙げることができる。
その中で、本発明の感光性樹脂組成物を半導体装置に用いた応用例の1つとして、バンプを有する半導体装置への応用について図面を用いて説明する。図1は、本発明のバンプを有する半導体装置のパット部分の拡大断面図である。図1に示すように、シリコンウェハー1には入出力用のAlパッド2上にパッシベーション膜3が形成され、そのパッシベーション膜3にビアホールが形成されている。更に、この上にポジ型感光性樹脂(バッファコート膜)4が形成され、更に、金属(Cr、Ti等)膜5がAlパッド2と接続されるように形成され、その金属膜5はハンダバンプ9の周辺をエッチングして、各パッド間を絶縁する。絶縁されたパッドにはバリアメタル8とハンダバンプ9が形成されている。
表示体装置用途としての例は、TFT用層間絶縁膜、TFT素子平坦化膜、カラーフィルター平坦化膜、MVA型液晶表示装置用突起、有機EL素子用陰極隔壁がある。その使用方法は、半導体用途に順じ、表示体素子やカラーフィルターを形成した基板上にパターン化された感光性樹脂組成物層を、上記の方法で形成することによる。表示体装置用途、特に層間絶縁膜や平坦化膜には、高い透明性が要求されるが、この感光性樹脂組成物層の硬化前に、後露光工程を導入することにより、透明性に優れた樹脂層が得られることもでき、実用上更に好ましい。
[ポリアミド樹脂の合成]
4,4’−オキシジフタル酸無水物17.1g(0.055モル)と2−メチル−2−プロパノール12.4g(0.167モル)とピリジン10.9g(0.138モル)とを温度計、攪拌機、原料投入口、乾燥窒素ガス導入管を備えた4つ口のセパラブルフラスコに入れ、N−メチル−2−ピロリドン150gを加えて溶解させた。この反応溶液に1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール14.9g(0.110モル)をN−メチル−2−ピロリドン30gと共に滴下した後、ジシクロヘキシルカルボジイミド22.7 g(0.110モル)をN−メチル−2−ピロリドン50gと共に滴下し、室温で一
晩反応させた。その後、この反応溶液にジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸1モルと1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール2 モルとを反応させて得られ
たジカルボン酸誘導体(活性エステル)27.1g(0.055モル)とヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン44.8g(0.122モル)をN−メチル−2−ピロリドン70gと共に添加し、室温で2時間攪拌した。その後オイルバスを用いて75℃にて12時間攪拌して反応を終了した。反応混合物を濾過した後、反応混合物を水/メタノール=3/1(体積比)の溶液に投入、沈殿物を濾集し水で十分洗浄した後、真空下で乾燥し、一般式(3)で示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−1及びY−2で、a=100、b=0からなるポリアミド樹脂(A−1)を合成した。
合成したポリアミド樹脂(A−1)10g、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−1)2g、下記構造を有する有機ケイ素化合物(C−1)1g、γ―ブチロラクトン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。
このポジ型感光性樹脂組成物をシリコンウエハー上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で4分乾燥し、膜厚約10μmの塗膜を得た。この塗膜に凸版印刷(株)製マスク(テストチャートNo.1:幅0.88〜50μmの残しパターン及び抜きパターンが描かれている)を通して、(株)ニコン製i線ステッパNSR―4425iを用いて、露光量を200mJ/cm2から10mJ/cm2ステップで増やして露光を行った。次に2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に80秒浸漬することによって露光部を溶解除去した後、純水で30秒間リンスした。パターンを観察したところ、露光量560mJ/cm2で、5μmのパターンまで良好に開口していることが確認できた。
このポジ型感光性樹脂組成物を硬化後5μmになるように金メッキ処理された6インチシリコンウエハー上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で4分乾燥し、次にクリーンオーブンを用いて酸素濃度1000ppm以下で、150℃/30分+320℃/30分で加熱硬化を行った。得られた塗膜のパターン開口を行っていない未露光部分の塗膜を1cm角に100個の碁盤目にカットした。これにセロテープ(登録商標)を貼り付け、引き剥がそうとしたが、剥がれた塗膜の数は0であり、硬化膜の金属への密着性も優れていることが確認できた。
[ポリアミド樹脂の合成]
ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン44.0g(0.12モル)をN−メチル−2−ピロリドン200gに溶解させた後、N−メチル−2−ピロリドン160gに溶解させた無水トリメリット酸クロライド50.6g(0.24モル)を5℃以下に冷却しながら加えた。更にピリジン22.8g(0.29モル)を加えて、20℃ 以下で3 時間攪拌した。次に、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル24.0g(0.12モル)を加えた後、室温で5時間反応させた。次に内温を85℃に上げ、3時間攪拌した。反応終了後、濾過した反応混合物を、水/メタノール=5/1(体積比)に投入し、沈殿物を濾集して水で充分洗浄した後、真空下で乾燥し、一般式(3)で示され、Xが下記式X−1、X―2で、Yが下記式Y−3からなる混合物で、a=100、b=0からなる目的のポリアミド樹脂(A−2)を合成した。
[樹脂組成物の作製、現像性及び物性評価]
合成したポリアミド樹脂(A−2)10g、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−1)2g、下記構造を有する有機ケイ素化合物(C−2)0.2g、γ−ブチロラクト
ン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。
参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量550mJ/cm2、4μmのパターンまで良好に開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は0であり、密着性が優れていることが確認された。
参考例1のポリアミド樹脂(A−1)10gを用いて、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−2)2g、下記構造を有する有機ケイ素化合物(C−1)1g、γ−ブチロ
ラクトン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量540mJ/cm2、5μmのパターンまで良好に開口していることが確認できた。物性評価は、実施例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は0であり、密着性が優れていることが確認された。
参考例1のポリアミド樹脂(A−1)10gを用いて、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−2)2g、下記構造を有する有機ケイ素化合物(C−2)1g、フェノール性水酸基を有する化合物(D−1)1.5g、γ−ブチロラクトン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量370mJ/cm2、3μmのパターン
まで良好に開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥
がれ塗膜の数は0であり、密着性が優れていることが確認された。
実施例2のポリアミド樹脂(A−2)10gを用いて、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−2)2g、下記構造を有する有機ケイ素化合物(C−1)0.5g、フェノール性水酸基を有する化合物(D−2)1.5g、γ−ブチロラクトン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量390mJ/cm2、3μmのパターンまで良好に開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は0であり、密着性が優れていることが確認された。
参考例1のポリアミド樹脂(A−1)10gを用いて、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−1)2g、γ−ブチロラクトン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量540mJ/cm2、5μmのパターンまで開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は80個であり、密着性が劣ることが確認された。
参考例1のポリアミド樹脂(A−1)10gを用いて、下記構造を有する感光性ジアゾキノン(B−2)2g、γ−ブチロラクトン70gに溶解した後、フッ素樹脂製フィルターで濾過し、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量530mJ/cm2、6μmのパターンまで開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は90個であり、密着性が劣ることが確認された。
比較例2のワニスに、該有機ケイ素化合物以外の有機ケイ素化合物(C−3)を0.5g添加して、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量550mJ/cm2、6μmのパターンまで開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は90個であり、密着性が劣ることが確認された。
比較例2のワニスに、該有機ケイ素化合物以外の有機ケイ素化合物(C−4)を1g、添加して、ポジ型感光性樹脂組成物を得た。参考例1と同様にして評価を行ったところ、現像時間80秒で露光量540mJ/cm2、6μmのパターンまで開口していることが確認できた。物性評価は、参考例1と同様に作製して、剥がれ塗膜の数は60個であり、密着性が劣ることが確認された。
2 Alパッド
3 パッシベーション膜
4 バッファコート膜
5 金属(Cr、Ti等)膜
6 配線(Al、Cu等)
7 絶縁膜
8 バリアメタル
9 ハンダバンプ
Claims (10)
- 請求項1、又は2記載の有機ケイ素化合物(C)が、ポリアミド樹脂(A)100重量部に対して0.1〜20重量部を含んでなるポジ型感光性樹脂組成物。
- ポジ型感光性樹脂組成物が、更にフェノール性水酸基を有する化合物(D)を含んでなる請求項1、2、又は3記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物を基板上に塗布して組成物層を形成する工程と、概組成物層に活性エネルギー線を照射して現像液と接触させてパターンを形成する工程と、概組成物を加熱する工程を有することを特徴とするパターン状樹脂膜の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物を用いて製作されてなることを特徴とする半導体装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物を用いて製作されてなることを特徴とする表示素子。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物を加熱後の膜厚が、0.1〜30μmになるように半導体素子上でパターン加工して得られることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物を加熱後の膜厚が、0.1〜30μmになるように表示素子用基板上にパターン加工して得られることを特徴とする表示素子の製造方法。
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