JP4311675B2 - 品質劣化切り分け方法、及びその装置 - Google Patents
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Description
〔品質劣化〕
一般的には、提供サービスに対してユーザ満足度が低下する事象を品質劣化という。ここでも、サービス提供時には目標とする提供品質があるものと仮定して、規定対象の単位(セッション(またはフロー)単位)に規定されるものとする。
・規定する時間長(数秒から数十分程度)において、品質レイヤにおける(IP品質レイヤの転送品質)、
・想定する通信プロトコルあるいはアプリケーション(TCPあるいはUDP,FTPあるいはHTTPなど)、
・指定した許容範囲外となる状態を品質劣化と呼ぶ。
なお、上述の品質尺度あるいは許容範囲は、通信プロトコルやアプリケーションによって、変わってもよい
以下では、通信プロトコルやアプリケーションによらず、品質尺度がパケット損失率と転送遅延時間で、一律に許容範囲が指定されている場合を想定して説明する。
エンドツーエンドで期待される品質目標(上記の品質尺度に対する許容範囲の上限・下限)を各区間に配分し、区間毎の許容範囲を設定する。また、区間に配分された目標値を満たすことができない区間を劣化区間といい、目標値に達していない品質項目を劣化要因と呼ぶ。すなわち、本発明における品質劣化切り分けとは、劣化区間と劣化要因を絞り込むことである。
(1)装置等で実装されているMIB(Management Information Base )情報(通過パケット数,情報量,バッファでの損失パケット数等)をSNMP(Simple Network Management Protocol )により取得する技術(例えば、非特許文献1参照)。
(2)ネットワークのエンドツーエンドに測定装置を設置し、その間で試験的な通信を行い、性能(エンドツーエンドでのパケット損失率,遅延時間など)を測定する技術(例えば、非特許文献2参照)。
(2)の手法には、エンド・エンドに測定装置を配置せねばならず、測定のために試験パケットをネットワークに印加するため、実際の通信トラヒックに対して影響が出るなどの問題がある。
この手法では、ネットワークのエンド・エンドに測定装置を配置しなくてすむが、icmpパケットを使用するため、TCPを使用するアプリケーションでの測定精度や、往復遅延しか測定できないこと、広域で複雑なネットワーク構成では不向きである等の問題がある。
Steve Maxwell著 SNMPネットワーク管理ツール 廣済堂,2001.p2-21 高土居,川村,四宮:映像ストリーミングの品質劣化検出における試験パケット送出パターンの影響評価、2002年、電子情報通信学会、pp.627
保持データ内における最大ウィンドウサイズの範囲を捜索し、この捜索範囲内の該当するパケットの有無を判定し、ロス箇所に該当するカウンタ値を増加させることを特徴とする(請求項1)。
且つ前記NW品質推定手段が、TCPプロトコルを利用した場合、パケットロスの発生箇所を判定する際に、受信側から同じシーケンス番号を持つACKが閾値以上の回数送出されたことを以って前記フロー上にパケットロスが発生したものとし、保持データ内における最大ウィンドウサイズの範囲を捜索し、この捜索範囲内の該当するパケットの有無を判定し、ロス箇所に該当するカウンタ値を増加させる仕組みを持つことを特徴とする(請求項2)。
ネットワーク事業者は、これを用いることで、ユーザ所有の機器に依存せず、ユーザ固有のネットワーク情報を収集することができる。
また、ネットワーク事業者は、ユーザの受信品質が劣化し、劣化切り分けを実施した際の情報を取得し、管理することができる。
はじめに、TCP/IPプロトコルを用いる場合を説明する。
図中、1はユーザ(端末)、2は通信相手(端末)、3はユーザ側のネットワーク(User−NW)、4は例えばWANのような広域ネットワーク、5は本実施形態に係る一点観測型の品質劣化切り分け装置(以下、単に切り分け装置ともいう)を内蔵する測定器を示している。
以下、上述の各機能について詳細に説明する。
測定機能51における測定対象の設定は、測定対象の設定IF54を用いて、例えば、通信元アドレス,通信元ポート番号,通信先アドレス,通信先ポート番号,通信の向き等により指定する。
パケットの到着毎に、図3に示した情報(以下、パケット情報と呼ぶ)が得られる。また、シーケンス番号は1から付与されるように設定あるいは加工しておくこととする。
なお、図4に、測定情報例(TcpdumpによるTCP/IP通信の出力例)を示す。
まず、上述のようにして、測定対象として設定したパラメータ(通信元アドレス,通信元ポート番号,通信先アドレス,通信先ポート番号,通信の向き)を元に、対象となる到着パケット情報を測定結果から抽出する。ここでのTCPプロトコルの識別は、IPヘッダの“protocol”を見て行う(図5参照)。
品質推定機能52は、先に説明した観測点により取得したTcpdumpのデータを基に、データを指定した単位時間に分割し、各単位時間ごとにパケット損失,遅延などのNW品質を算出する機能である。この品質推定機能52には、パケットロス推定機能(TCP/UDP)52a,ACK応答時間推定機能(TCPのみ)52bがあり(図2参照)、それぞれについて順に説明する。
プロトコルの実装では、受信側で未受信のパケットがあると判明した場合、未受信のシーケンス番号のACK確認応答を送信側へ複数送信する(重複確認応答)。これを利用すると、受信側から重複確認応答が送出されたことを以ってフロー内に損失が発生したことを検知することができ、さらに重複確認応答には欠落したシーケンス番号が記されているため、シーケンス番号を利用した欠落パケットの特定が可能となる。
この探索で、欠落パケットが発見された(ユーザ側での欠落)場合には、カウンタ値Aを+1増加させ、発見されない場合(NW側での欠落)は、カウンタ値Bを+1増加させる。この探索は、測定期間中の総ACK数Nまで繰り返す。
ACK応答時間推定機能52bの動作フローを、図7に示す。TCPの実装では、送信パケットが受信側に到達した際、受信側は次に受け取るべきパケットのシーケンス番号を肯定応答確認(ACK)として送信側に返信する。そこで、観測点を送信パケットが通過し、受信側から送信パケットに対応する肯定確認応答が返ってくる時間をACK応答時間と定義し、このACK応答時間の増加を以って受信側での何らかの遅延発生の有無を検知することができる。
また、定常状態時のACK応答時間を時間閾値とするため、ユーザ環境毎に自動的に時間閾値を補正する機能が必要である。
測定区間内の全てのACKパケットの応答時間の計算を行い、時間閾値より応答時間が長ければカウンタAを+1増加させ、それ以外であればカウンタBを+1増加させる。
図8に示すように、正常時には、#1のパケットが送信側(上流)から受信側(下流)に送られると、このパケットを正常に受信した受信側(下流)から送信側(上流)に、受信したパケットに対応するACKパケット(#1のACKパケット)が返送される。
この動作が繰り返されている間は、パケット通信が正常に継続される。
(3)RTPパケット転送におけるIPパケット損失推定機能52a:
以下の(A)から(C)の処理により、IPパケット損失状況(具体的には、以下のKn,Rnのこと)を算出する。
シーケンス番号のカウンタ上限による周回問題は、剰余類を用いることにより容易に回避できるので、ここでは、送信側から最初に送信されたパケット(データ)のシーケンス番号を1とする。
RTPはUDP上のプロトコルであり、UDPのレイヤでは、TCPと異なりパケット損失時に再送によるリカバーは行われない。しかし、UDPよりもAPでARQ(自動再送制御)機能がある場合には、パケット損失時に再送によるリカバーが行われる。その際、RTPのシーケンス番号は同じものが送付される。再送パケットは、ARQありの場合において、送信元が過去に送ったRTPシーケンス番号のものを、リカバーのために再度送信する事象を意味する。
T0:測定の開始時刻
Pj:j番目に到着したパケットをパケットjと呼ぶ
tj:Pjの到着時刻
Sj:Pjのシーケンス番号
(単位時間当たりのシーケンス番号の増加で定義する。)
Smax(t):ある時刻tまでに到着したパケットのシーケンス番号全体のうちの最大値
Tmax(t):上記のパケットが到着した時刻
T:再送判定パラメータ
(処理1)パケット到着(時刻tとする)ごとに、Smax(t),Tmax(t),m(t)を更新する。
・Smax(t),Tmax(t)の更新
前パケットの到着時点での最大シーケンス番号よりも、今回到着パケットのシーケンス番号が大きければ値を更新する。
例えば、以下の(a)〜(d)の方法がある。
(a):最初のパケット到着時点とシーケンス番号からなる座標(T1,S1)と、(Smax(t)、Tmax(t))を結ぶ直線の傾きをm(t)とする。
(b):単位時間当たりのシーケンス番号の増加を算出し、m(t)とする。
(c):上記(b)で、直近(例えばΔT以内)範囲に限ったシーケンス番号の増加とする。
(d):上記(b)のm(t)に対して、安全係数をかけたものをm(t)とする。
(a)最初のL(予め設定する)番目以内の到着パケットであるとき、再送判定はせず、全て再送パケットでないとみなす。
シーケンス番号の空間を、指定した定数C単位に分割し、区間A1,A2・・・を定義する(シーケンス区間と呼ぶ)。例えば、図11は、C=104(バイト)とした場合の例を示している。
ここでの処理は、パケット到着の時点で以下のカウンタをアップすることである。
Rn:区間Anにおける再送パケットのパケット数のカウンタ
Kn:区間Anにおける再送パケットでないパケットの到着数のカウンタ
再送パケットと判定された到着パケットに対して、そのシーケンス番号を読み取り、該当する区間Anに属する分(バイト単位)をカウンタRnに加える。ただし、属する区間が複数ある場合には、複数の区間に対するカウンタに対して以下を実施する。
例えば、区間A=[5,15]、区間B=[10,25]とすると、
#A=10,#B=15,A∩B=[10,15],#{A∩B}=5
再送と判定されなかった到着パケットに対し、そのシーケンス番号を読み取り、該当する区間Anに属する分(バイト単位)をカウンタKnに加える。但し、属する区間が複数ある場合には、複数の区間に対するカウンタに対して以下を実施する。
その時点でのカウンタ値Kn,Rnを用いて、以下のように算出する。
(注)正確には、上式の右辺は、「送信側における再送バイト数の割合(率)」であるが、ここでは、IP損失バイト数を上式で推定している。
Pjmaxの属する区間を、Am=((m−1)・C,m・C)とする。なお、ここで、(m−1)・C<Smax(Pjmax)<m・Cである。
An(n<m)の未集計区間に関しては、(処理5)に従う。
Amに関しては、分母が過大にならないよう以下のように補正する。
上述の(A),(B)の機能を使って、以下のようにIPパケット損失状況を算出する。
まず、シーケンス番号の空間{1,∞}を幅Cごとに分割して作った区間A1,A2・・・・・AN1の到着パケットカウンタ用に、カウンタKn,Rn(n=1,2,・・・,N1)を初期化して用意する。
次に、カウンタK1,R1の集計トリガとなる事象として、「区間An,n≧n2に属するパケットの到着」とする。
1)もし、区間An2以降の区間に属していたら、カウンタK1,R1を集計処理し、当該区間における品質指標を処理5に示すように実施する。処理後はそのカウンタ事態を開放し、新たにカウンタKn1+1,Rn+1を新設する。この処理により、カウンタを動的に融通させることでメモリリソースを節約する仕組みを実現する。この仕組みは、NWの転送速度によって影響を受けない。
また、次に処理すべきカウンタK2,R2の集計契機となる事象を設定するために、n2=n2+1、すなわち、n2=N2+1とする。
という処理を最後の到着パケット(j=Jmax)まで繰り返す。
以上の手順により、Rn,Knが求められる。
本機能では、上述の品質推定機能52の各機能により算出されたカウンタ値を用いて、エンドツーエンドのフローごとの劣化箇所の判定を行う。
以下、TCP,UDPの順に、各状況ごとに説明する。
(a)パケットロス推定機能52a:
パケットロス推定機能の判定フローを、図12に示す。また、判定結果についての説明図を図13に示す。
測定区間内の全ての欠落パケットの捜索終了後、ロス判定閾値B1,B2を用いて判定を行う。ここで、判定閾値B1,B2については、ユーザ環境に依存しないため固定値とする。Nは測定区間内の総ACK数である。
2)A(B)/N>B2のとき、UserNW(NW)でロスが多発している可能性が高い(判定(1),(2))。
また、A/N>B2かつB/N>B2の場合には、UserNW,NWの両方でロスが発生している可能性が高い(判定(3))。
ACK応答時間推定機能の判定フローを、図14に示す。また、判定結果についての説明図を図15に示す。
測定区間内の全ての応答時間の測定終了後、判定閾値C2を用いて判定を行う。判定閾値C2については、設置環境に依存する可能性があるため、設置時(定常状態)の応答時間から、NW間、NW−User間設置などの設置パターンを判別し、複数の判定閾値を選択できるものとする。
また、A/(A+B)<C2であれば、UserNWで遅延は発生していない(判定(2))。
(2)TCPプロトコルアップロード方向の場合
上と同様にして、アップロード方向の場合にも、B1,B2を判定閾値として、
1)(A+B)/N>B1のとき、測定区間内ではNW,UserNWのどちらかでロスが多発している可能性が高く、
(A+B)/N<B1であれば、ロスは発生していない(判定(4))。
また、A/N>B2、かつB/N>B2の場合には、UserNW,NWの両方でロスが発生している可能性が高い(判定(3))。
同様にして、アップロード方向の場合にも、C2を判定閾値として、
A/(A+B)>C2であれば、NWで遅延が発生している可能性が高い(判定(1))。また、A/(A+B)<C2であれば、NWで遅延は発生していない(判定(2))。
評価対象とする区間における品質劣化箇所の切り分け判定は以下のようにしてなされる。
D1,D2,D3を判定閾値として、
(a)Rn=0の場合(すなわち、ARQ機能なし、あるいはARQ機能ありでかつパケットロスがエンドツーエンドのどこでも発生していない)場合)
以下の状況を検出して、切り分けを行う。
(a2)Kn/C<D2のとき(すなわち、再送パケットでないパケットの通過が少ない)ならば、NWでパケットロスが発生していると判定する。
(a3)上記以外の場合
判定保留
以下の状況を検出して、切り分けを行う。
(b1)Rn/C≦D3のとき、劣化なし
(b2)1−Kn/C<D1かつ、Rn/C>D3のとき(すなわち、再送パケットでないパケットの通過が多く、ほとんど測定点を通過している)ならば、UserNWでパケットロスが発生している可能性が高いと判定する。
(b4)上記以外の場合
判定保留
上記3と同様にして、
(a)Rn=0の場合(すなわち、ARQ機能なし、あるいは、ARQ機能ありでかつパケットロスがエンドツーエンドのどこでも発生していない)場合、以下の状況を検出して、切り分けを行う。
(a2)Kn/C<D2(すなわち、再送パケットでないパケットの通過が少ない)ならば、NWでパケットロスが発生していると判定する。
(a3)上記以外の場合
判定保留
以下の状況を検出して切り分けを行う。
(b1)Rn/C≦D3のとき、劣化なし
(b2)1−Kn/C<D1かつ、Rn/C>D3のとき(すなわち、再送パケットでないパケットの通過が多く、ほとんど測定点を通過している)ならば、UserNWでパケットロスが発生していると判定する。
(b4)上記以外の場合
判定保留
2 通信相手(端末)
3 ユーザ側のネットワーク(User−NW)
4 広域ネットワーク(WAN)
5 (一点観測型の)品質劣化切り分け装置
51 測定機能
52 品質推定機能
52a パケットロス推定機能
52b ACK応答時間推定機能
53 劣化箇所判定機能
54 測定対象の設定IF
Claims (7)
- 通信プロトコルの機能あるいは通信プロトコルの上位に位置するアプリケーションの機能により、データ転送を確実に行うために途中でデータが損失したときに再度データ転送を行う通信において、送信側から受信側までの間のある一地点(観測点)でのモニタにより通信品質を測定するパケット交換網における品質劣化切り分け方法であって、
パケットヘッダ情報から測定対象となるフロー(送受信端末間での通信の開始から終了まで)を抽出するフロー抽出ステップと、
パケットロス,遅延の発生箇所を推定し、シーケンス番号からなる空間を分割したシーケンス区間毎に設置されたカウンタ中の、該当するパケットの属する区間に対応するカウンタを操作し、エンドツーエンドにおけるNW品質を推定するNW品質推定ステップと、
前記操作後のカウンタ情報を用いて、前記観測点を基点として劣化箇所が受信側か送信側かを判定する劣化箇所判定ステップと
を有し、
且つ前記NW品質推定ステップが、
TCPプロトコルを利用した場合、パケットロスの発生箇所を判定する際に、受信側から同じシーケンス番号を持つACKが閾値以上の回数送出されたことを以って前記フロー上にパケットロスが発生したものとし、
保持データ内における最大ウィンドウサイズの範囲を捜索し、この捜索範囲内の該当するパケットの有無を判定し、ロス箇所に該当するカウンタ値を増加させる
ことを特徴とする一点観測型の品質劣化切り分け方法。 - 通信プロトコルの機能あるいは通信プロトコルの上位に位置するアプリケーションの機能により、データ転送を確実に行うために途中でデータが損失したときに再度データ転送を行う通信において、送信側から受信側までの間のある一地点(観測点)でのモニタにより通信品質を測定するためのパケット交換網における品質劣化切り分け装置であって、
パケットヘッダ情報から測定対象となるフロー(送受信端末間での通信の開始から終了まで)を抽出するフロー抽出手段と、
パケットロス,遅延の発生箇所を推定し、シーケンス番号からなる空間を分割したシーケンス区間毎に設置されたカウンタ中の、該当するパケットの属する区間に対応するカウンタを操作し、エンドツーエンドにおけるNW品質を推定するNW品質推定手段と、
前記操作後のカウンタ情報を用いて、前記観測点を基点として劣化箇所が受信側か送信側かを判定する劣化箇所判定手段と
を有し、
且つ前記NW品質推定手段が、
TCPプロトコルを利用した場合、パケットロスの発生箇所を判定する際に、受信側から同じシーケンス番号を持つACKが閾値以上の回数送出されたことを以って前記フロー上にパケットロスが発生したものとし、
保持データ内における最大ウィンドウサイズの範囲を捜索し、この捜索範囲内の該当するパケットの有無を判定し、ロス箇所に該当するカウンタ値を増加させる仕組みを持つ
ことを特徴とする一点観測型の品質劣化切り分け装置。 - 前記劣化箇所判定手段が、
前記カウンタ情報と事前に設定した判定閾値とを比較し、TCPプロトコルのユーザへの受信方向のトラフィックのパケットロス発生箇所が観測点を基準として送信側にあるか受信側にあるかを判定する仕組みを持つ
ことを特徴とする請求項2に記載の一点観測型の品質劣化切り分け装置。 - 前記劣化箇所判定手段が、
前記カウンタ情報と事前に設定した判定閾値とを比較し、TCPプロトコルの送受信トラフィックにおいて、受信側に遅延が発生しているか否かを判定する仕組みを持つ
ことを特徴とする請求項2に記載の一点観測型の品質劣化切り分け装置。 - 前記劣化箇所判定手段が、
前記カウンタ情報を利用して、同一フローに対するパケットロス,遅延,遅延ゆらぎ等の複数の品質劣化要因の発生箇所を同時に判定する仕組みを持つ
ことを特徴とする請求項2に記載の一点観測型の品質劣化切り分け装置。 - RTPプロトコルを利用する場合、
前記劣化箇所判定手段が、
再送パケット判定により判定された再送パケット数と正常到着パケット数を利用し、受信側へのトラフィックのパケットロスが前記観測点を基準として上流側にあるか下流側にあるかを判定する仕組みを持つ
ことを特徴とする請求項2に記載の一点観測型の品質劣化切り分け装置。 - 前記NW品質推定手段並びに前記劣化箇所判定手段が、
ユーザへの受信方向のトラフィックのみでなく、ユーザからの送信方向のトラフィックにおいても劣化箇所判定可能な仕組みを持つ
ことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の一点観測型の品質劣化切り分け装置。
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