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JP4366019B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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JP4366019B2
JP4366019B2 JP2001012436A JP2001012436A JP4366019B2 JP 4366019 B2 JP4366019 B2 JP 4366019B2 JP 2001012436 A JP2001012436 A JP 2001012436A JP 2001012436 A JP2001012436 A JP 2001012436A JP 4366019 B2 JP4366019 B2 JP 4366019B2
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理彦 横田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スキャナ、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの、原稿の画像を読み取ったり、シート上に画像を形成する、画像読取装置や画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機や、複写機能とファクシミリ機能を有する複合機、オートドキュメントフィーダ(ADF)を有するイメージスキャナとして、原稿をガラス面上に固定して走査する機能と光学系を固定して原稿を移動させながら走査する(流し読み)機能の双方を持った装置が提案されている。
【0003】
たとえば、図11に示すように画像読取部において画像読取手段である密着型イメージセンサ(CIS)1がガラス2の下に配置されている。CIS1を副走査方向に移動させながら、ガラス2上に載置された静止原稿D1を読み取り、あるいは第2ガラス2aでは静止するCIS1が移動する原稿D2を読み取るようになっている。
【0004】
ここで、従来の密着型イメージセンサの構成例を説明する。図12はいわゆる導光体光源としてLED3とこのLED3からの光を原稿へと導く導光体4を含んでいる。LED3は導光体4の長手方向のいずれかの端部に固定されており(図示例では手前側に1個設けられる)、LED3から発せられた光は導光体4内で反射を繰り返しながら進行することで、導光体4の全長から出射する。
【0005】
導光体4から出射した光は、図12(B)のようにガラス2上に載置された静止原稿に照射され、その反射光がセルフォックレンズアレイ5を介してCCD等の1次元受光素子アレイ6に結像するようになっている。なお、これらのイメージセンサ構成部材は、枠体7内に配置構成される。
【0006】
あるいはまた、従来の密着型イメージセンサの構成例として、光源として複数のLEDを列設したLEDアレイを持ち、セルフォックレンズアレイの両側にそのLEDアレイが一対配置されるものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0008】
イメージセンサ構成部材を収容している枠体7は、図13に示すように、キャリッジ8に取付けられてCIS1を構成しており、キャリッジ8は軸受け9に組み付けられることにより、CIS1は、ガイド軸に沿って副走査方向に移動することが可能となる。
【0009】
ここで、キャリッジ8と軸受け9との組み付けは、製造過程での装置の組立工程においてガイド軸に対して、CIS1の主走査方向が直交するように直角度を調整されている。
【0010】
しかしながら、メンテナンス時において、キャリッジ8を軸受け9から外さなければならない場合や、誤ってキャリッジ8を軸受け9から外してしまった場合においては、メンテナンス終了時の装置の組立の際に直角度を調整するには、治具を必要とし、大変困難であった。
【0011】
また、メンテナンス毎の装置の組立の際に直角度を調整するので、メンテナンス前後で画像の幾何学的な精度が低下する可能性がある。
【0012】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、メンテナンス時の作業性・組立性を向上させるとともに画像の幾何学的な精度を向上させた信頼性の高い画像読取装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
原稿を主走査方向に線状に照明する光源手段を有する光源ユニットと、
副走査方向に移動可能に設けられ、前記光源ユニットが取付けられる筐体と、
前記筐体を副走査方向に導くガイド軸に移動可能に取付けられて、前記筐体を副走査方向に移動可能にする軸受け部材と、
を備え、前記光源手段により照らされた原稿の画像情報を読取る画像読取装置において、
前記筐体と前記軸受け部材とを接続する接続部材を備え、
前記接続部材は、前記軸受け部材に対して位置調整されて前記軸受け部材に組み付けられることが可能であり、第1の締結部材によって前記軸受け部材に締結され、
前記筐体は、前記筐体及び前記接続部材に設けられた位置決め機構により前記接続部材に対して一意的に位置決めされ、第2の締結部材によって前記接続部材に締結されることを特徴とする。
【0016】
前記第1及び第2の締結部材はビス部材であり、
前記接続部材は前記軸受け部材側から締め付けられたビス部材により前記軸受け部材に締結され、
前記筐体は前記筐体側から締め付けられたビス部材により前記接続部材に締結されることも好適である。
【0017】
記光源ユニットは、前記光源ユニット及び前記筐体に設けられた位置決め機構により前記筐体に対して一意的に位置決めされることも好適である。
【0018】
前記光源手段は、発光素子と、前記発光素子の光を原稿へと導く導光体と、を有し、
前記光源ユニットは、
前記光源手段と、
前記光源手段により照らされた原稿の反射光を結像する結像手段と、
前記結像手段により結像された前記反射光を入射させて原稿の画像情報を読取る光電変換手段と、を備え、それらを収納する前記筐体とからなることも好適である。
また、原稿を主走査方向に線状に照明する光源手段を有し、副走査方向に移動可能に設けられた筐体と、
前記筐体を副走査方向に導くガイド軸に移動可能に取付けられて、前記筐体を副走査方向に移動可能にする軸受け部材と、
を備え、前記光源手段により照らされた原稿の画像情報を読取る画像読取装置において、
前記筐体と前記軸受け部材とを接続する接続部材を備え、
前記接続部材は、前記軸受け部材に対して位置調整されて前記軸受け部材に組み付けられることが可能であり、第1の締結部材によって前記軸受け部材に締結され、
前記筐体は、前記筐体及び前記接続部材に設けられた位置決め機構により前記接続部材に対して一意的に位置決めされ、第2の締結部材によって前記接続部材に締結されることを特徴とする。
【0019】
画像形成装置にあっては、上記記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置により読取られた画像情報を記録媒体に形成する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0021】
この実施の形態は本発明を画像形成装置の一例として複写機に適用したもので、図1は本実施の形態に係る複写機を前方から見た透視図、図2はその複写機の斜視図、図3は画像読取部の拡大透視図である。
【0022】
まず、複写機全体の概略構成について説明する。
【0023】
図1、図2および図3において、101は装置本体、102はシート原稿Dを複数枚積載し、1枚ずつ分離・搬送するADF(オートドキュメントフィーダ)圧板、103はシート原稿Dの表面および原稿台ガラス上のブック原稿の画像情報を読み取る画像読取装置としての画像読取部、104はLEDアレイを使用した電子写真プリンタからなる記録装置本体、105は表示部・入力キー等により構成される操作部、106は原稿載置台、107は原稿台ガラス、108は走査ユニットとしての密着型のイメージセンサユニット、109は流し読みガラスである。
【0024】
また、110はLEDヘッドユニット、111は画像形成部、112はカセット給紙部、113は記録装置本体104の上部にシート材Pを複数枚積載することができるように構成された記録シート排紙部、114はカートリッジカバー部、115はADF分離部、116は排紙搬送部、117は原稿排紙部、118はブック原稿を押圧する原稿押え板、119は画像読取部103と記録装置本体104との接合部、120は複写機の制御部、121はシート原稿搬送部、122は両面搬送部カバー、123は搬送方向切換部、124はレジスト搬送部、125は記録装置本体104内部に配置されたMP(マルチペーパー)給紙部である。
【0025】
まず、ブック原稿の読取について説明する。
【0026】
ADF圧板102はヒンジ部102aを介して画像読取部103に回動可能に取り付けられている。ヒンジ部102aは装置の背面側左右に各1個(左側は図示せず)配設され、ADF圧板102の手前側を持ち上げることで開閉可能としている(図2、両矢印参照)。ヒンジ部102aはダンパやカム、バネ部材などの組合わせによりADF圧板102を所定の角度(たとえば70°)までの開いた状態で静止させることが可能である。ADF圧板102が開いた状態では原稿台ガラス107上に原稿をセットすることが可能になっている。
【0027】
イメージセンサユニット108は発光素子としてのLEDと樹脂製導光体などからなる光源手段から原稿の画像情報面に光を照射し、画像情報面で反射した反射光を結像手段としてのセルフォックレンズ(商標)で光電変換手段としての一次元センサ素子アレイに結像して画像情報を読み取るものである。
【0028】
イメージセンサユニット108は図4に示すように、ガイド軸103cに沿って装置の左右方向に移動可能になっており、タイミングベルト103a、駆動プーリ103bおよび図示しない駆動モータなどにより所望の位置に移動可能である。この場合、筐体としてのキャリッジ103dを介してガイド軸103cに支持されるとともに、スプリング103eによって上方へ付勢される。イメージセンサユニット108と原稿台ガラス107の間にはスペーサ108aが介挿される。イメージセンサユニット108はブック読取範囲開始位置107aからブック読取範囲終了位置107bまでの所定の範囲の原稿台ガラス107上に置かれた原稿の画像を等速移動することで読み取るようになっている。
【0029】
原稿台ガラス107上部に張り出したジャンプ台109bの下面には白色シート109cが配設され、イメージセンサユニット108の読取位置がその下部にあるときにイメージセンサユニット108のシェーディング補正を行う。ブックスキャンを行う場合、1回のスキャンのたびにイメージセンサユニット108はジャンプ台109bの下部を通過するためスキャンのたびにシェーディング補正を行うことができる。このことは光源の経時変化に応じて光量が変化する移動型のイメージセンサユニット108の光源の影響を減らすために有効である。
【0030】
原稿押え板118は白色シート、スポンジなどを積層して構成され、原稿台ガラス107上に置かれた原稿の浮きを防止する。原稿押え板118は左端118aがブック読取範囲開始位置107aの左側、右端118bがブック読取範囲終了位置107bの右側まで延設されている。
【0031】
つぎに、シート原稿Dの読取について説明する。
【0032】
ADF分離部115は図示しないアクチュエータにより上下動可能に配設されたピックアップローラ115a、分離ローラ115b、分離ローラ115bに圧接され逆方向に回転するリタードローラ115cなどからなる。
【0033】
まず、原稿載置台106上に表(おもて)面を上に向けて積載したシート原稿Dをピックアップローラ115aを下げることで押圧し、分離ローラ115bおよびリタードローラ115cの間に送り込み、リタードローラ115cと圧接した分離ローラ115bで1枚ずつ分離する。つぎに、図示しない押圧バネにより押圧された分離搬送コロ121a,121bと圧接した読取搬送ローラ121cにより、原稿ガイド121dに沿ってUターン紙パスを搬送する。
【0034】
つぎに、流し読みガラス109部に搬送し、図示しない付勢バネで押圧されたシート原稿押え板121eにより、シート原稿Dを流し読みガラス109に押圧して密着させつつ、シート原稿読取位置109a上でシート原稿Dの表面の画像情報を読み取る。このとき、イメージセンサユニット108はシート原稿読取位置109aに移動する。
【0035】
つぎに、シート原稿Dをジャンプ台109bでADF圧板102側に戻し、押圧バネにより押圧された読取搬送コロ121fと圧接した読取搬送ローラ121cによって搬送する。
【0036】
さらに、押圧バネによって押圧された排紙コロ117aと圧接した排紙ローラ117bにより原稿排紙トレイ117cに排紙するようになっている。排紙ローラ117bの上流側には読取済みスタンプ121gが配設され、シート原稿Dの表面に押印可能になっている。
【0037】
原稿載置台106はADF圧板102に固定的に配設されており、原稿載置台106にはシート原稿Dの搬送方向と直角方向(シート原稿Dの幅方向)にスライド可能なスライダ106aが設けられている。このスライダ106aによって原稿載置台106上に積載されたシート原稿Dの両サイドを揃えることができるようになっている。また、原稿載置台106上には原稿長さセンサ106bが配設され、セットされたシート原稿Dの長さを検知することができる。また、ADF分離部115にはシート原稿Dの幅方向に複数配設された原稿幅センサ115dによってシート原稿Dの有無と幅を検知することができる。原稿幅センサ115dと原稿長さセンサ106bの検知出力の組合わせにより原稿サイズとセット方向を検知することができる。
【0038】
また、シート原稿搬送部121には原稿給送センサ121hと原稿端センサ121iが配設されている。原稿給送センサ121hはADF分離部115からシート原稿Dが繰り出されたかどうかや、シート原稿Dの後端の通過を検知する。原稿端センサ121iはシート原稿Dの先端および後端の通過を検知し、その出力は読取のタイミング制御に使用される。
【0039】
さて、上述したようにイメージセンサユニット108において、光源により原稿を照射し、原稿からの反射光を結像光学系を介してセンサに入射させることにより原稿画像を読み取るようになっている。
【0040】
図5は本実施の形態に係るイメージセンサユニット108の具体的構成例を示している。イメージセンサユニット108は、光源として発光素子であるLED10とこのLED10で発せられた光を原稿へと導く導光体11を含み、結像光学系を構成するセルフォックレンズアレイ12の両側に沿って一対の導光体光源が設けられる。なお、セルフォックレンズアレイ12の直下に受光素子としてのセンサ13が配設され、イメージセンサ構成部材は枠体(筐体)14内に光源ユニットとして配置構成される。
【0041】
LED10は導光体11の長手方向のいずれかの端部に固定されるが、図示例では一方の導光体11の一端と他方の導光体11の他端にそれぞれ1個設けられる。このように2つの導光体11の間で反対側に設け、かつ中心軸Cに対して点対称の配置構成とする。
【0042】
各LED10から発せられた光はそれぞれの導光体11内で反射を繰り返しながら進行することで、導光体4の全長から出射する。導光体11から出射した光は、図6のように原稿台ガラス107上のブック原稿に照射され、それぞれの反射光がセルフォックレンズアレイ12を通ってセンサ13に入射する。
【0043】
図7はイメージセンサユニット108がガイド軸103cに組み付いた状態を示す概略斜視図であり、図8は枠体14から軸受け部材30までの構成部材を示す概略斜視図である。
【0044】
ここで、本発明の特徴的な構成を説明すると、イメージセンサユニット108の枠体14が取付けられるキャリッジ103dは、接続部材としてのプレート20を介して軸受け部材30に組み付けられて、ガイド軸103cに沿って装置の左右方向に移動可能になっている。
【0045】
軸受け部材30には、ガイド軸103cに移動可能に取付けられる軸受け部32と、軸受け部材30とプレート20とを接続する組み付け機構としてのビス40(第1の締結部材に相当)が貫通する穴31a,31bと、が設けられている。
【0046】
そして、プレート20には、ビス40に対するネジ穴23a,23bが設けられており、後述する治具により軸受け部材30とプレート20とは位置決めされてビス40により締結され接続される。
【0047】
さらに、プレート20には、キャリッジ103dとの位置決めのためのボス22a,22b(位置決め機構に相当)と、キャリッジ103dとプレート20とを接続するビス41(第2の締結部材に相当)のネジ穴21a,21bと、が設けられており、キャリッジ103dには、ボス22a,22bに対応する位置決め穴18a,18bと、ビス41が貫通する穴17a,17bが設けられており、プレート20のボス22a,22bがキャリッジ103dの位置決め穴18a,18b(位置決め機構に相当)に嵌合して(主走査方向及び副走査方向に)位置決めされた後、ビス41により締結されてプレート20とキャリッジ103dとは接続される。
【0048】
また、キャリッジ103dは、枠体14の穴15a,15b(位置決め機構に相当)にスプリング103eを介して取付けられるボス16a,16b(位置決め機構に相当)が設けられている。
【0049】
図10は、治具50によ軸受け部材30とプレート20との位置決めを説明するための図である。
【0050】
治具50は、概略、平面板状の台51と、台51の端部に設けられたヒンジ部52を介して回動可能に設けられた軸53と、から構成されている。軸53はガイド軸103cに相当するものであり、台51上の軸Xはイメージセンサユニット108の主走査方向に相当するものである。したがって、軸53が台51上に位置する場合において、軸53の軸心Yと台51上の軸Xとは直交するように設けられている。
【0051】
台51上には、X軸と主走査方向が一致しているイメージセンサユニット108を取付けているキャリッジ103dの2つの位置決め穴18a,18bに相当する位置決め穴54a,54bが設けられている。
【0052】
そして、この位置決め穴54a,54bにプレート20のボス22a,22bが嵌合されて台51上にプレート20が取付けられ、軸53に軸受け部材30の軸受け部32が嵌められた状態で、軸53を台51上に降ろして、台51上のプレート20と、軸53に嵌められた軸受け部材30とを合わせた状態で、ビス40により接続するものである。
【0053】
このようにして、ガイド軸103cに対して直角度が調整されてプレート20が軸受け部材30に組み付けられる。そして、プレート20は、キャリッジ103dに対して位置決めされ組み付けられる。
【0054】
したがって、メンテナンス時においては、キャリッジ103dを取り外した場合でも、再びキャリッジ103dの位置決め穴18a,18bをプレート20のボス22a,22bに嵌合させるだけで位置決めされるので、直角度の調整が必要なくなる。
【0055】
従来、キャリッジを取り外してしまうと、その後の組立の際に、直角度の調整が大変困難であったが、本実施の形態のように、プレート20を介してキャリッジ103dと軸受け部材30とを組み付けることにより、メンテナンス時の作業性・組立性を向上させることが可能となる。また、メンテナンス前後でのイメージセンサユニット108の位置は精度よく保持されるので、画像の幾何学的な精度を向上させることが可能となる。
【0056】
また、本実施の形態において、軸受け部材30とプレート20とを接続するビス40と、プレート20とキャリッジ103dとを接続するビス41とは、プレート20に対してそれぞれ反対方向から締め付けられている。
【0057】
すなわち、図中、ビス40は下側から締め付けられており、ビス41は上側から締め付けられている(図中、上側が原稿台ガラス107側である)。
【0058】
したがって、メンテナンス時の原稿台ガラス107側からの作業において、ビス41を外してキャリッジ103dを取り外しても、ビス40を外すことはできないので、プレート20が軸受け部材30から外されることはなく、直角度は保たれることとなり、作業性・組立性を向上させることが可能となる。
【0059】
なお、キャリッジ103dとプレート20とを接続するビス41が外されないと、ビス40が外れないような位置にビス40を配設する、たとえば、キャリッジ103dがビス40を覆い隠すようにプレート20に組み付けられていれば、軸受け部材30とプレート20とを接続するビス40と、プレート20とキャリッジ103dとを接続するビス41とが、プレート20に対して同じ方向、すなわち原稿台ガラス107側から締め付けられていてもよい。
【0060】
ビス40が原稿台ガラス107側から見てキャリッジ103dに隠れていれば、キャリッジ103dを取り外す時に作業者が誤ってビス40を外すことはないので、プレート20が軸受け部材30から外されることはなく、直角度は保たれることとなる。
【0061】
さらに、図9に示すように、軸受け部材30aに枠体14aを位置決めするための位置決め部としてのボス33を設けても好適である。
【0062】
これは、上述した軸受け部材30及び枠体14に対して、それぞれ、枠体14aを位置決めするためのボス33と、ボス33により位置決め嵌合される位置決め穴19を設けたものである。
【0063】
このように、枠体14aの位置決めを軸受け部材30aで行なうことができるので、ガイド軸103cから位置決めに関わる介在部品が最小限となり、上述した効果に加え、さらに、枠体14aすなわちイメージセンサユニット108の主走査方向の位置決めの精度を向上させることが可能となり、画像の幾何学的な精度を向上させることができる。
【0064】
なお、上述した実施の形態においては、枠体14にイメージセンサ構成部材が備えられた例について示したが、枠体14が、原稿を主走査方向に線状に照明する光源手段を有する光源ユニットを備えたものであれば、光源位置の精度を向上させることができるので、画像の品質を向上させることが可能となる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メンテナンス時においては、筐体を取り外した場合でも、筐体は接続部材に対して位置決めされており、接続部材は直角度が調整されて軸受け部材に組み付けられているので、メンテナンス終了後に再び直角度の調整をすることなく、装置を組み立てることが可能となり、メンテナンス時の作業性・組立性を向上させることが可能となる。
【0066】
さらに、メンテナンス前後での光源ユニットの位置は精度よく保持されることとなり、画像の幾何学的な精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る画像形成装置を前方から見た概略透視図である。
【図2】実施の形態に係る画像形成装置の概略斜視図である。
【図3】実施の形態に係る画像形成装置の画像読取部の拡大透視図である。
【図4】実施の形態に係る画像形成装置の画像読取部の内部構造を示す図である。
【図5】実施の形態に係るイメージセンサユニットの構成例を示す概略斜視図である。
【図6】実施の形態に係るイメージセンサユニットの構成例を示す概略断面図である。
【図7】実施の形態に係るイメージセンサユニットから軸受け部材までが組み合わさった状態を示す概略斜視図である。
【図8】実施の形態に係るイメージセンサユニットから軸受け部材までの構成部品を示す概略図である。
【図9】実施の形態に係るイメージセンサユニットから軸受け部材までが組み合わさった状態を示す概略斜視図である。
【図10】軸受け部材とプレートを位置決めして接続するための治具を示す概略斜視図である。
【図11】従来のイメージセンサユニットの構成例を示す図である。
【図12】従来のイメージセンサユニットの構成例を示す図である。
【図13】従来のイメージセンサユニットの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 LED
11 導光体
12 セルフォックレンズアレイ
13 センサ
14,14a 枠体
15a,15b,17a,17b 穴
16a,16b,22a,22b,33 ボス
18a,18b,19,54a,54b 位置決め穴
20 プレート
21a,21b,23a,23b ネジ穴
30,30a 軸受け部材
31 穴
40,41 ビス
50 治具
51 台
52 ヒンジ部
53 軸
101 装置本体
102 ADF圧板
103 画像読取部
103c ガイド軸
103d キャリッジ
103e スプリング
104 記録装置本体
105 操作部
106 原稿載置台
107 原稿台ガラス
108 イメージセンサユニット
109 流し読みガラス
110 LEDヘッドユニット
111 画像形成部
112 カセット給紙部
113 記録シート排紙部
114 カートリッジカバー部
115 ADF分離部
116 排紙搬送部
117 原稿排紙部
118 原稿押え板
120 制御部
121 シート原稿搬送部
122 両面搬送部カバー
123 搬送方向切換部
124 レジスト搬送部
125 MP給紙部

Claims (6)

  1. 原稿を主走査方向に線状に照明する光源手段を有する光源ユニットと、
    副走査方向に移動可能に設けられ、前記光源ユニットが取付けられる筐体と、
    前記筐体を副走査方向に導くガイド軸に移動可能に取付けられて、前記筐体を副走査方向に移動可能にする軸受け部材と、
    を備え、前記光源手段により照らされた原稿の画像情報を読取る画像読取装置において、
    前記筐体と前記軸受け部材とを接続する接続部材を備え、
    前記接続部材は、前記軸受け部材に対して位置調整されて前記軸受け部材に組み付けられることが可能であり、第1の締結部材によって前記軸受け部材に締結され、
    前記筐体は、前記筐体及び前記接続部材に設けられた位置決め機構により前記接続部材に対して一意的に位置決めされ、第2の締結部材によって前記接続部材に締結されることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1及び第2の締結部材はビス部材であり、
    前記接続部材は前記軸受け部材側から締め付けられたビス部材により前記軸受け部材に締結され、
    前記筐体は前記筐体側から締め付けられたビス部材により前記接続部材に締結されることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  3. 記光源ユニットは、前記光源ユニット及び前記筐体に設けられた位置決め機構により前記筐体に対して一意的に位置決めされることを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記光源手段は、発光素子と、前記発光素子の光を原稿へと導く導光体と、を有し、
    前記光源ユニットは、
    前記光源手段と、
    前記光源手段により照らされた原稿の反射光を結像する結像手段と、
    前記結像手段により結像された前記反射光を入射させて原稿の画像情報を読取る光電変換手段と、を備え、それらを収納する前記筐体とからなることを特徴とする請求項1乃至
    のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読取られた画像情報を記録媒体に形成する画像形成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 原稿を主走査方向に線状に照明する光源手段を有し、副走査方向に移動可能に設けられた筐体と、
    前記筐体を副走査方向に導くガイド軸に移動可能に取付けられて、前記筐体を副走査方向に移動可能にする軸受け部材と、
    を備え、前記光源手段により照らされた原稿の画像情報を読取る画像読取装置において、
    前記筐体と前記軸受け部材とを接続する接続部材を備え、
    前記接続部材は、前記軸受け部材に対して位置調整されて前記軸受け部材に組み付けられることが可能であり、第1の締結部材によって前記軸受け部材に締結され、
    前記筐体は、前記筐体及び前記接続部材に設けられた位置決め機構により前記接続部材に対して一意的に位置決めされ、第2の締結部材によって前記接続部材に締結されることを特徴とする画像読取装置。
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