JP4269476B2 - 冷凍装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒回路で冷媒を循環させて冷凍サイクルやヒートポンプサイクルを行う冷凍装置に関し、特に、圧縮機への液バックの防止策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧縮機、凝縮器、レシーバ、膨張弁、及び蒸発器が接続された冷媒回路を備え、この冷媒回路で冷媒を循環させて冷凍サイクルやヒートポンプサイクルを行う冷凍装置が知られている。例えば、特開平10−132410号公報には、この種の冷凍装置を空気調和装置に適用したものが開示されている。
【0003】
上記公報の空気調和装置では、冷媒回路に四路切換弁を設けて冷媒の循環方向を反転可能とし、冷凍サイクルによる冷房運転と、ヒートポンプサイクルによる暖房運転とを切り換えて行うようにしている。この冷房運転時には、室外熱交換器が凝縮器となり、室内熱交換器が蒸発器となる。一方、暖房運転時には、室内熱交換器が凝縮器となり、室外熱交換器が蒸発器となる。
【0004】
また、上記空気調和装置の冷媒回路には、4つの逆止弁を組み合わせたブリッジ回路が設けられている。この冷媒回路において、室内及び室外の熱交換器は、ブリッジ回路を介してレシーバに接続されている。そして、このブリッジ回路の作用によって、冷房運転と暖房運転とを切り換えた場合でも、凝縮器となる熱交換器からの冷媒を常にレシーバへ流入させるようにしている。また、何れの運転時においても、レシーバから流出した冷媒を膨張弁で減圧して蒸発器となる熱交換器へ送るようにしている。
【0005】
ここで、上記の冷媒回路においては、液冷媒が圧縮機に吸入されてしまう、いわゆる液バック(液戻り)の問題を回避する必要がある。圧縮機が液冷媒を吸入すると液圧縮の状態となり、圧縮機の破損に至る危険があるからである。そして、従来は、この液バックを回避策として、膨張弁の開度調節によって冷媒回路での冷媒循環量を調節するのが一般的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような膨張弁の開度調節によっては、液バックを確実に回避するのが困難であるという問題があった。この点について、上記空気調和装置を例に説明する。
【0007】
上述の液バックの回避策においては、膨張弁の開度を調節することによって、圧縮機の吸入冷媒の状態を調節することとなる。ところが、上記冷媒回路では、膨張弁を通った冷媒が必ず蒸発器を流れて圧縮機へ吸入される。つまり、膨張弁から圧縮機へ至る配管や蒸発器に既に存在する冷媒は、必ず圧縮機へ送られてしまう。このため、冷媒回路における膨張弁と圧縮機の間に多量の液冷媒が存在する状態では、その後に膨張弁の開度を調節しても、圧縮機に液冷媒が吸入されるのを回避できないおそれがある。
【0008】
一方、冷媒回路において、膨張弁と圧縮機の間に存在する液冷媒量を予め想定するのは極めて困難である。つまり、この液冷媒量は、膨張弁から圧縮機に至る冷媒配管長、室内外の気温、冷媒充填量などの要因によって変化する。特に、空気調和装置では、室外ユニットと室内ユニットを連絡配管により接続して冷媒回路を構成するのが一般的であり、この連絡配管の長さは設置場所によって一定ではない。従って、上記膨張弁と圧縮機の間の液冷媒量を想定して膨張弁の開度調節を行うのは、現実的には極めて困難であり、この結果、液バックの問題を確実に回避できなかった。
【0009】
また、上述の液バックの問題は、過渡的な運転状態において特に生じやすい。この過度状態としては、圧縮機の起動時や、暖房運転時におけるヒートポンプ動作と逆サイクル除霜動作との切り換え時などが例示される。そして、このような過渡状態では、循環する冷媒の状態を的確に捉えるのが難しく、このため液バック回避のための膨張弁の開度調節が一層困難となっていた。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒回路における液バックの発生を確実に回避し、圧縮機の破損を防止して信頼性の向上を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明が講じた第1及び第2の各解決手段は、圧縮機(30)、凝縮器、レシーバ(35)、膨張弁(36)、蒸発器の順で冷媒が循環する冷媒回路(20)を備える冷凍装置を対象としている。そして、上記レシーバ(35)のガス冷媒を上記圧縮機(30)に吸入させるためにレシーバ(35)及び圧縮機(30)に接続し、且つ冷媒の流通を断続するための開閉機構(51)を有するガス導入回路(50)と、上記膨張弁(36)が全閉され且つ開閉機構(51)が開放された状態で圧縮機(30)を起動し、該圧縮機(30)の起動後に膨張弁(36)の全閉状態及び開閉機構(51)の開放状態を一時的に保持してから、膨張弁(36)の開放と開閉機構(51)の閉鎖とを行うようにように構成された起動制御手段(62)とを設けるものである。
【0012】
そして、上記第1の解決手段は、上述した構成に加えて、起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の起動後に膨張弁(36)の開放と開閉機構(51)の閉鎖とを行う場合、膨張弁(36)の開度を次第に増大させる一方で、開閉機構(51)の開放と閉鎖とを交互に所定の時間間隔で繰り返してから開閉機構(51)を閉鎖状態に保持するように構成されるものである。
【0013】
また、上記第2の解決手段は、上述した構成に加えて、起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の停止中において膨張弁(36)を全閉状態とし且つ開閉機構(51)を閉鎖状態とする一方、予め開閉機構(51)を所定時間に亘り開放状態に保持してから圧縮機(30)を起動するように構成されるものである。
【0014】
−作用−
上記第1及び第2の各解決手段では、冷媒回路(20)を有する冷凍装置に対し、ガス導入回路(50)と起動制御手段(62)とが設けられる。
【0015】
上記冷媒回路(20)には、圧縮機(30)、凝縮器、レシーバ(35)、膨張弁(36)、及び蒸発器が設けられる。この冷媒回路(20)には、冷媒が充填されている。冷媒回路(20)では、圧縮機(30)、凝縮器、レシーバ(35)、膨張弁(36)、蒸発器の順で冷媒が循環する。
【0016】
具体的に、圧縮機(30)から吐出された冷媒は、凝縮器に送られる。凝縮器では、冷媒が放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、一旦レシーバ(35)へ入り、その後に膨張弁(36)で減圧されて蒸発器へ送られる。蒸発器では、減圧後の冷媒が吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(30)に吸入され、圧縮後に再び吐出される。そして、冷凍サイクル時には、蒸発器における冷媒の吸熱を利用して対象物の冷却が行われる。また、ヒートポンプサイクル時には、凝縮器における冷媒の放熱を利用して対象物の加熱が行われる。尚、冷媒回路(20)では、冷凍サイクルとヒートポンプサイクルの両方を行うようにしてもよく、また何れか一方だけを行うようにしてもよい。
【0017】
上記ガス導入回路(50)は、レシーバ(35)と圧縮機(30)とに接続している。具体的に、ガス導入回路(50)は、一端がレシーバ(35)に接続し、他端が圧縮機(30)の吸入側に接続している。このガス導入回路(50)は、レシーバ(35)に存在するガス冷媒を圧縮機(30)の吸入側へ送り込む。
【0018】
また、上記ガス導入回路(50)には、開閉機構(51)が設けられる。開閉機構(51)を開閉すると、ガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流れが断続される。つまり、開閉機構(51)を開放状態とすると、ガス導入回路(50)を通じてレシーバ(35)から圧縮機(30)へガス冷媒が供給される。一方、開閉機構(51)を閉鎖状態とすると、ガス導入回路(50)を通じたレシーバ(35)から圧縮機(30)へのガス冷媒の供給は遮断される。
【0019】
上記起動制御手段(62)は、圧縮機(30)を起動する際に所定の動作を行う。具体的に、膨張弁(36)が全閉とされて開閉機構(51)が開放された状態で、圧縮機(30)の起動を行う。例えば、圧縮機(30)の停止中に膨張弁(36)が全閉されて開閉機構(51)が閉鎖されているのであれば、予め開閉機構(51)を開いてから圧縮機(30)を起動させる。開閉機構(51)を開放状態とすると、ガス導入回路(50)を介してレシーバ(35)と圧縮機(30)の吸入側とが連通状態となる。この状態で圧縮機(30)を起動すると、レシーバ(35)のガス冷媒がガス導入回路(50)を通じて圧縮機(30)に吸入される。
【0020】
圧縮機(30)を起動した後において、上記起動制御手段(62)は、膨張弁(36)が全閉されて開閉機構(51)が開放された状態を一時的に保持する。つまり、起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の起動時における膨張弁(36)及び開閉機構(51)の状態を、圧縮機(30)が起動した後も所定の時間に亘って保持する。従って、圧縮機(30)が起動してからある程度の時間に亘り、ガス導入回路(50)を通じてレシーバ(35)のガス冷媒が圧縮機(30)へ供給され続ける。
【0021】
その後、起動制御手段(62)は、膨張弁(36)を開くと共に開閉機構(51)を閉鎖する。その際、膨張弁(36)を一気に全開する必要はなく、膨張弁(36)を徐々に開いていってもよい。また、膨張弁(36)を開き始める時点と開閉機構(51)を閉鎖する時点との先後は問わず、どちらが先であってもよく、更には同時に行ってもよい。この状態で、レシーバ(35)から流出した液冷媒が膨張弁(36)で減圧されて蒸発器へ供給される。また、ガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流れが遮断され、レシーバ(35)から圧縮機(30)に対するガス冷媒の供給は停止される。
【0022】
上記第1の解決手段では、起動制御手段(62)が、圧縮機(30)の起動時において以下の動作を行う。上述のように、起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の起動後において膨張弁(36)を閉じ且つ開閉機構(51)を開く状態を所定時間に亘って保持し、その後に膨張弁(36)を開くと共に開閉機構(51)を閉じている。そして、この動作を行う場合、本解決手段に係る起動制御手段(62)は、起動制御手段(62)は、膨張弁(36)の開度を徐々に大きくしてゆく一方で、開閉機構(51)の開閉を交互に何回か繰り返してから開閉機構(51)を閉じた状態に保持する。
【0023】
膨張弁(36)の開度を徐々に拡大すると、これに伴って膨張弁(36)を流れる冷媒の量も次第に増加してゆく。その一方で開閉機構(51)の開閉を交互に所定の時間間隔で繰り返すと、ガス導入回路(50)においてガス冷媒が間欠的に流れる。従って、開閉機構(51)を開き続ける状態に比べ、ガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流量が減少する。即ち、膨張弁(36)における冷媒流量の増大に合わせて、レシーバ(35)から圧縮機(30)へのガス冷媒の供給量を削減する。この開閉機構(51)の開閉を何度が繰り返してから、開閉機構(51)を閉鎖してガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流通を完全に遮断する。つまり、レシーバ(35)から圧縮機(30)へのガス冷媒の供給は、一気に遮断されるのではなく、間欠的な供給によってやや供給量が削減された状態を経て、その後に完全に遮断される。
【0024】
上記第2の解決手段では、圧縮機(30)が停止している状態において、起動制御手段(62)が膨張弁(36)を全閉状態とすると共に開閉機構(51)を閉鎖状態とする。従って、圧縮機(30)の停止中は、圧縮機(30)の運転中と同様に、圧縮機(30)の吐出側が高圧に保持される一方、吸入側が低圧に保持される。
【0025】
本解決手段に係る起動制御手段(62)は、圧縮機(30)を起動する際に以下の動作を行う。起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の起動に先立ち、所定の時間に亘って開閉機構(51)を開放状態とする。この動作によって、圧縮機(30)の吐出側と吸入側とが、ガス導入回路(50)を介して所定時間に亘り連通状態とされる。そして、起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の吐出側と吸入側を均圧してから圧縮機(30)を起動させる。
【0026】
【発明の効果】
上記第1及び第2の各解決手段によれば、圧縮機(30)の起動直後において、ガス導入回路(50)を通じてレシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)へ吸入させることができる。つまり、液バックの問題が生じやすい圧縮機(30)の起動時においても、圧縮機(30)にガス冷媒を確実に吸入させることが可能となる。
【0027】
従って、例えば、レシーバ(35)から圧縮機(30)の吸入側に至る配管の長さが不明であったり、室内外の気温などの条件が一定しない場合であっても、圧縮機(30)の吸入側へ確実にガス冷媒を供給することができ、圧縮機(30)が吸入する冷媒の乾き度をある程度以上に維持できる。この結果、いわゆる液バックの問題を確実に回避でき、圧縮機(30)の破損を確実に防止して信頼性の向上を図ることができる。
【0028】
特に、上記第1の解決手段では、膨張弁(36)を徐々に開いて蒸発器へ流れる冷媒を次第に増加させるようにする一方で、開閉機構(51)を完全に閉じる前にその開閉を繰り返してガス導入回路(50)を流れるガス冷媒量を徐々に削減するようにしている。このため、本解決手段によれば、レシーバ(35)のガス冷媒が圧縮機(30)に送られる状態から、蒸発器からの冷媒が圧縮機(30)へ送られる状態への移行を円滑に行うことができ、圧縮機(30)の起動を確実に行うことが可能となる。
【0029】
また、上記第2の解決手段では、圧縮機(30)を起動する際には、前もって圧縮機(30)の吐出側と吸入側とを均圧させてから、圧縮機(30)を起動することができる。従って、圧縮機(30)の起動を確実に行うことができる。また、このような圧縮機(30)の均圧を行うために、ガス導入回路(50)の開閉機構(51)を利用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係る冷凍装置を空調機(10)に適用したものである。
【0031】
図1に示すように、上記空調機(10)は、冷媒回路(20)及びコントローラ(60)を備えている。この冷媒回路(20)は、室外回路(21)、室内回路(22)、液側連絡管(23)、及びガス側連絡管(24)により構成されている。室外回路(21)は、室外機(11)に設けられている。この室外機(11)には、室外ファン(12)が設けられている。一方、室内回路(22)は、室内機(13)に設けられている。この室内機(13)には、室内ファン(14)が設けられている。
【0032】
上記室外回路(21)には、圧縮機(30)、四路切換弁(33)、室外熱交換器(34)、レシーバ(35)、及び電動膨張弁(36)が設けられている。また、室外回路(21)には、ブリッジ回路(40)、液側閉鎖弁(25)、及びガス側閉鎖弁(26)が設けられている。更に、室外回路(21)には、ガス導入回路(50)、及び均圧回路(52)が接続されている。
【0033】
上記室外回路(21)において、圧縮機(30)の吐出ポート(32)は、四路切換弁(33)の第1のポートに接続されている。この圧縮機(30)の吐出ポート(32)と四路切換弁(33)を接続する配管には、高圧圧力スイッチ(71)が設けられている。四路切換弁(33)の第2のポートは、室外熱交換器(34)の一端に接続されている。室外熱交換器(34)の他端は、ブリッジ回路(40)に接続されている。また、このブリッジ回路(40)には、レシーバ(35)と、電動膨張弁(36)と、液側閉鎖弁(25)とが接続されている。この点については、後述する。圧縮機(30)の吸入ポート(31)は、四路切換弁(33)の第3のポートに接続されている。四路切換弁(33)の第4のポートは、ガス側閉鎖弁(26)に接続されている。
【0034】
上記ブリッジ回路(40)は、第1管路(41)、第2管路(42)、第3管路(43)、及び第4管路(44)をブリッジ状に接続して構成されている。このブリッジ回路(40)において、第1管路(41)の出口端が第2管路(42)の出口端と接続し、第2管路(42)の入口端が第3管路(43)の出口端と接続し、第3管路(43)の入口端が第4管路(44)の入口端と接続し、第4管路(44)の出口端が第1管路(41)の入口端と接続している。
【0035】
第1〜第4の各管路(41〜44)には、逆止弁が1つずつ設けられている。第1管路(41)には、その入口端から出口端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-1)が設けられている。第2管路(42)には、その入口端から出口端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-2)が設けられている。第3管路(43)には、その入口端から出口端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-3)が設けられている。第4管路(44)には、その入口端から出口端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-4)が設けられている。
【0036】
上記室外熱交換器(34)の他端は、ブリッジ回路(40)における第1管路(41)の入口端及び第4管路(44)の出口端に接続されている。ブリッジ回路(40)における第1管路(41)の出口端及び第2管路(42)の出口端は、円筒容器状に形成されたレシーバ(35)の上端部に接続されている。レシーバ(35)の下端部は、電動膨張弁(36)を介して、ブリッジ回路(40)における第3管路(43)の入口端及び第4管路(44)の入口端に接続されている。ブリッジ回路(40)における第2管路(42)の入口端及び第3管路(43)の出口端は、液側閉鎖弁(25)に接続されている。
【0037】
上記室内回路(22)には、室内熱交換器(37)が設けられている。室内回路(22)の一端は、液側連絡管(23)を介して液側閉鎖弁(25)に接続されている。室内回路(22)の他端は、ガス側連絡管(24)を介してガス側閉鎖弁(26)に接続されている。つまり、液側連絡管(23)及びガス側連絡管(24)は、室外機(11)から室内機(13)に亘って設けられている。また、上記空調機(10)の設置後において、液側閉鎖弁(25)及びガス側閉鎖弁(26)は、常に開放状態とされる。
【0038】
上記ガス導入回路(50)は、一端がレシーバ(35)に接続され、他端が圧縮機(30)の吸入側に接続されている。具体的に、ガス導入回路(50)の一端は、レシーバ(35)の上端部に接続されている。これは、レシーバ(35)内のガス冷媒をガス導入回路(50)に取り込むためである。一方、ガス導入回路(50)の他端は、圧縮機(30)の吸入ポート(31)と四路切換弁(33)との間に接続されている。このガス導入回路(50)は、レシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)の吸入ポート(31)へ送り込むためのものである。
【0039】
また、ガス導入回路(50)の途中には、電磁弁(51)が設けられている。この電磁弁(51)を開閉すると、ガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流れが断続される。つまり、この電磁弁(51)は、開閉機構を構成している。
【0040】
上記均圧回路(52)は、一端がガス導入回路(50)における電磁弁(51)とレシーバ(35)との間に接続され、他端が室外回路(21)における圧縮機(30)の吐出ポート(32)と四路切換弁(33)との間に接続されている。また、均圧回路(52)には、一端から他端に向かう冷媒の流通のみを許容する均圧用逆止弁(53)が設けられている。この均圧回路(52)は、空調機(10)の停止中に外気温が異常に上昇してレシーバ(35)の圧力が高くなりすぎた場合に、ガス冷媒を逃がしてレシーバ(35)が破裂するのを防止するためのものである。従って、空調機(10)の運転中において、均圧回路(52)を冷媒が流れることは無い。
【0041】
上記圧縮機(30)は、密閉型で高圧ドーム型に構成されている。具体的に、この圧縮機(30)は、スクロール型の圧縮機構と、該圧縮機構を駆動する電動機とを、円筒状のハウジングに収納して構成されている。吸入ポート(31)から吸い込まれた冷媒は、圧縮機構へ直接導入される。圧縮機構で圧縮された冷媒は、一旦ハウジング内に吐出された後に吐出ポート(32)から送り出される。尚、圧縮機構及び電動機は、図示を省略する。
【0042】
上記圧縮機(30)の電動機には、図外のインバータを通じて電力が供給される。このインバータの出力周波数を変更すると、電動機の回転数が変化して圧縮機容量が変化する。つまり、上記圧縮機(30)は、その容量が可変に構成されている。
【0043】
上記室外熱交換器(34)は、第1熱交換器を構成している。室外熱交換器(34)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器により構成されている。この室外熱交換器(34)には、室外ファン(12)によって室外空気が供給される。そして、室外熱交換器(34)は、冷媒回路(20)の冷媒と室外空気とを熱交換させる。
【0044】
上記室内熱交換器(37)は、第2熱交換器を構成している。室内熱交換器(37)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器により構成されている。この室内熱交換器(37)には、室内ファン(14)によって室内空気が供給される。そして、室内熱交換器(37)は、冷媒回路(20)の冷媒と室内空気とを熱交換させる。
【0045】
上記四路切換弁(33)は、第1のポートと第2のポートが連通し且つ第3のポートと第4のポートが連通する状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが連通し且つ第2のポートと第3のポートが連通する状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。この四路切換弁(33)の切換動作によって、冷媒回路(20)における冷媒の循環方向が反転する。
【0046】
上記コントローラ(60)は、起動制御手段である起動制御部(62)と、除霜制御手段である除霜制御部(61)とを備えている。起動制御部(62)は、圧縮機(30)を起動する際に、圧縮機(30)、電動膨張弁(36)、電磁弁(51)、及び室外ファン(12)に対する制御を行うように構成されている。除霜制御部(61)は、除霜運転を行う際に、圧縮機(30)、電動膨張弁(36)、電磁弁(51)、四路切換弁(33)、及び室外ファン(12)に対する制御を行うように構成されている。
【0047】
上記空調機(10)には、各種の温度センサが設けられている。各温度センサの検出温度は、上記コントローラ(60)に入力されて、空調機(10)の運転制御に用いられる。具体的に、室外機(11)には、室外空気の温度を検出するための外気温センサ(72)が設けられている。室外熱交換器(34)には、その伝熱管温度を検出するための室外熱交換器温度センサ(73)が設けられている。圧縮機(30)の吐出ポート(32)に接続する配管には、圧縮機(30)の吐出冷媒温度を検出するための吐出管温度センサ(74)が設けられている。室内機(13)には、室内空気の温度を検出するための内気温センサ(75)が設けられている。室内熱交換器(37)には、その伝熱管温度を検出するための室内熱交換器温度センサ(76)が設けられている。
【0048】
尚、上記冷媒回路(20)は、いわゆるアキュームレス回路に構成されている。つまり、一般的な冷媒回路(20)では圧縮機(30)の吸入側にアキュームレータ(気液分離器)が設けられているが、本実施形態に係る冷媒回路(20)では、このアキュームレータを省略して構成の簡素化を図っている。
【0049】
−運転動作−
上記空調機(10)の運転動作について説明する。この空調機(10)は、冷凍サイクル運転による冷房動作と、ヒートポンプ運転による暖房動作とを切り換えて行う。また、暖房動作時には、室外熱交換器(34)の除霜(デフロスト)を適宜行う。つまり、暖房動作時には、正サイクル運転としてヒートポンプ運転を行う一方、逆サイクル運転である除霜運転を行う。更に、冷房動作又は暖房動作における圧縮機(30)の起動時には、所定の動作を行って圧縮機(30)を起動する。
【0050】
《冷房動作》
冷房動作時には、四路切換弁(33)が図1に実線で示す状態に切り換えられると共に、電動膨張弁(36)が所定開度に調節され、電磁弁(51)が閉鎖されている。また、室外ファン(12)及び室内ファン(14)が運転される。この状態で冷媒回路(20)において冷媒が循環し、室外熱交換器(34)を凝縮器とし且つ室内熱交換器(37)を蒸発器として冷凍サイクル運転が行われる。
【0051】
具体的に、圧縮機(30)の吐出ポート(32)から吐出された冷媒は、四路切換弁(33)を通って室外熱交換器(34)へ送られる。室外熱交換器(34)では、冷媒が室外空気に対して放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1管路(41)を通ってレシーバ(35)に流入する。レシーバ(35)から流出した冷媒は、電動膨張弁(36)で減圧され、その後にブリッジ回路(40)の第3管路(43)から液側連絡管(23)を通って室内熱交換器(37)へ送られる。
【0052】
室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。つまり、室内熱交換器(37)では、室内機(13)に取り込まれた室内空気が冷媒に対して放熱する。この放熱によって室内空気の温度が低下し、低温の調和空気が生成する。生成した調和空気は、室内機(13)から室内へ供給されて冷房に利用される。
【0053】
室内熱交換器(37)で蒸発した冷媒は、ガス側連絡管(24)及び四路切換弁(33)を流れ、吸入ポート(31)から圧縮機(30)に吸入される。圧縮機(30)は、吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐出する。冷媒回路(20)では、以上のように冷媒が循環して冷凍サイクル運転が行われる。
【0054】
この冷房動作時においては、上記コントローラ(60)が、運転状態に応じて電動膨張弁(36)及び圧縮機(30)に対する制御を行う。つまり、上記コントローラ(60)は、各温度センサ(72〜76)の検出温度に基づき、電動膨張弁(36)の開度を調節すると共に、圧縮機(30)における電動機の回転数を変更して圧縮機容量を調節する。尚、電動膨張弁(36)の開度は、主に吐出管温度センサ(74)の検出温度に基づいて調節される。
【0055】
《暖房動作》
暖房動作時には、四路切換弁(33)が図1に破線で示す状態に切り換えられると共に、電動膨張弁(36)が所定開度に調節され、電磁弁(51)が閉鎖されている。また、室外ファン(12)及び室内ファン(14)が運転される。この状態で冷媒回路(20)において冷媒が循環し、室内熱交換器(37)を凝縮器とし且つ室外熱交換器(34)を蒸発器としてヒートポンプ運転が行われる。尚、上記コントローラ(60)が電動膨張弁(36)及び圧縮機(30)に対する制御を行うのは、冷房動作時と同様である。
【0056】
具体的に、圧縮機(30)の吐出ポート(32)から吐出された冷媒は、四路切換弁(33)からガス側連絡管(24)を通って室内熱交換器(37)へ送られる。室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気に対して放熱して凝縮する。つまり、室内熱交換器(37)では、室内機(13)に取り込まれた室内空気が冷媒によって加熱される。この加熱によって室内空気の温度が上昇し、暖かい調和空気が生成する。生成した調和空気は、室内機(13)から室内へ供給されて暖房に利用される。
【0057】
室内熱交換器(37)で凝縮した冷媒は、液側連絡管(23)とブリッジ回路(40)の第2管路(42)とを通ってレシーバ(35)に流入する。レシーバ(35)から流出した冷媒は、電動膨張弁(36)で減圧され、その後にブリッジ回路(40)の第4管路(44)を通って室外熱交換器(34)へ送られる。室外熱交換器(34)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。
【0058】
室外熱交換器(34)で蒸発した冷媒は、四路切換弁(33)を通って吸入ポート(31)から圧縮機(30)に吸入される。圧縮機(30)は、吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐出する。冷媒回路(20)では、以上のように冷媒が循環してヒートポンプ運転が行われる。
【0059】
《除霜運転》
上述のように、暖房動作時においては、除霜運転が行われる。この除霜運転は、室外熱交換器(34)に付着した霜を融かすために行われる。また、上記空調機(10)における除霜運転は、いわゆる逆サイクル方式によって行われる。つまり、除霜運転時において、冷媒回路(20)における冷媒の循環方向は、冷凍サイクル運転時と同様となる。
【0060】
先ず、除霜運転時の冷媒回路(20)における冷媒の流れについて説明する。圧縮機(30)の吐出ポート(32)から吐出された冷媒は、四路切換弁(33)を通って室外熱交換器(34)へ送られる。室外熱交換器(34)では、冷媒が放熱して凝縮する。この冷媒からの放熱によって、室外熱交換器(34)に付着した霜が融かされる。凝縮した冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1管路(41)を通ってレシーバ(35)に流入する。レシーバ(35)から流出した冷媒は、電動膨張弁(36)で減圧され、その後にブリッジ回路(40)の第3管路(43)から液側連絡管(23)を通って室内熱交換器(37)へ送られる。
【0061】
室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。ただし、除霜運転時において、室内ファン(14)は停止している。これは、室内ファン(14)を運転すると、室内に冷風が吹き出されて快適性を損なうからである。室内熱交換器(37)で蒸発した冷媒は、ガス側連絡管(24)及び四路切換弁(33)を流れ、吸入ポート(31)から圧縮機(30)に吸入される。圧縮機(30)は、吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐出する。
【0062】
次に、ヒートポンプ運転から除霜運転に切り換え、その後にヒートポンプ運転を再開するまでの動作を、図1及び図2を参照しながら説明する。図2は、上記コントローラ(60)の除霜制御部(61)が行う動作を示したタイムチャートである。
【0063】
ヒートポンプ運転時には、上述のように、電動膨張弁(36)の開度と、圧縮機(30)の容量とが適宜調節されている。即ち、電動膨張弁(36)及び圧縮機(30)に対して、通常の制御が行われている。尚、図2において、四路切換弁(33)の“ON”状態とは図1に破線で示した状態を意味し、“OFF”状態とは図1に実線で示した状態を意味する。
【0064】
時刻t1において、除霜運転を開始するための条件(除霜条件)が成立したとする。この除霜条件は、例えば、前回の除霜運転が終了した後における圧縮機(30)の運転時間の積算値が所定値を超えた場合、外気温センサ(72)及び室外熱交換器温度センサ(73)の検出温度が所定値以下となる状態が所定時間以上継続した場合などに成立する。
【0065】
その後、時刻t2において、除霜制御部(61)は、電磁弁(51)を開放する。電磁弁(51)を開いた状態では、ガス導入回路(50)を介してレシーバ(35)と圧縮機(30)の吸入ポート(31)とが連通し、レシーバ(35)のガス冷媒が圧縮機(30)に吸引される。この電磁弁(51)は、その後、時刻t6まで開放状態に保持される。つまり、電磁弁(51)は、除霜運転の開始前に開放され、その後は除霜運転中、及び除霜運転の停止後の所定時間に亘って開放され続ける。
【0066】
時刻t3において、除霜制御部(61)は、四路切換弁(33)をOFF状態(図1に実線で示す状態)に切り換え、室外ファン(12)を停止させる。この四路切換弁(33)及び室外ファン(12)は、時刻t5までの間、そのままの状態に保持される。そして、時刻t3から時刻t5までの間に除霜運転が行われる。
【0067】
また、時刻t3において、除霜制御部(61)は、電動膨張弁(36)を全開とするために操作を開始する。つまり、それまでは運転状態に応じて適宜開度調節されていた電動膨張弁(36)を、強制的に全開状態とする。更に、除霜制御部(61)は、時刻t3における電動膨張弁(36)の操作にやや遅れて、圧縮機(30)を最大容量とする。つまり、それまでは運転状態に応じて適宜容量調節されていた圧縮機(30)を、強制的に最大回転数で駆動する。
【0068】
ここで、時刻t2から時刻t3までの間に電磁弁(51)を開放する理由を説明する。時刻t3まではヒートポンプ運転が行われており、室内熱交換器(37)が凝縮器として機能している。従って、室内熱交換器(37)や液側連絡管(23)には、液冷媒が存在している。そして、この状態のままで冷媒循環方向を反転させると、液冷媒が室内熱交換器(37)から圧縮機(30)の吸入ポート(31)に流れ、液バックの生じるおそれがある。
【0069】
そこで、除霜運転を開始する前に、レシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)に吸入させてレシーバ(35)を減圧する。レシーバ(35)を減圧すると、室内熱交換器(37)及び液側連絡管(23)に存在する液冷媒は、ブリッジ回路(40)の第2管路(42)を通ってレシーバ(35)に流入する。つまり、室内熱交換器(37)及び液側連絡管(23)の液冷媒を予めレシーバ(35)に回収してから、冷媒循環方向を切り換えて除霜運転を開始する。
【0070】
時刻t4において、除霜制御部(61)は、電動膨張弁(36)の開度を絞るために操作を開始する。電動膨張弁(36)の開度を小さくするのは、圧縮機(30)が吸入する冷媒の湿り度の増大を、冷媒循環量を絞ることによって回避するためである。尚、時刻t3から時刻t4までの時間は、50秒程度に設定されている。
【0071】
その後、除霜制御部(61)は、時刻t5まで除霜運転を継続する。そして、上述のように、除霜運転中においては、電磁弁(51)が開放状態に保持される。この動作を行う理由について説明する。
【0072】
除霜運転中は、室外熱交換器(34)において冷媒が凝縮する。そして、凝縮した冷媒が室外熱交換器(34)の伝熱管に溜まり込むと、冷媒の凝縮が妨げられて除霜を確実に行えないおそれがある。そこで、除霜運転中は、電磁弁(51)を開放してレシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)に吸引させ続ける。これにより、室外熱交換器(34)に存在する液冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1管路(41)を通ってレシーバ(35)に回収される。つまり、電磁弁(51)を開くことにより、除霜運転中に室外熱交換器(34)で凝縮した冷媒を、速やかに室外熱交換器(34)から排出するようにしている。
【0073】
除霜制御部(61)は、時刻t5の数十秒前に圧縮機(30)の容量をやや削減すると共に、時刻t5の数秒前から電動膨張弁(36)を操作してその開度を僅かに拡大する。そして、時刻t5において、除霜制御部(61)は、四路切換弁(33)をON状態(図1に破線で示す状態)とし、室外ファン(12)を起動する。つまり、除霜制御部(61)は、時刻t5において除霜運転を終了すると共に、ヒートポンプ運転を再開する。時刻t5以降において、圧縮機(30)及び電動膨張弁(36)に対する制御は、通常時のものに戻される。即ち、圧縮機(30)の容量及び電動膨張弁(36)の開度は、運転状態に応じて適宜調節される。
【0074】
また、除霜制御部(61)は、時刻t5においてヒートポンプ運転を再開した後も、時刻t6まで電磁弁(51)を開放状態に保持する。つまり、四路切換弁(33)を切り換えて冷媒循環方向を反転させた後も、電磁弁(51)を開放してレシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)に吸引させる。尚、時刻t5から時刻t6までの時間は、30秒程度に設定されている。
【0075】
この動作を行う理由を説明する。除霜運転時には、レシーバ(35)の液冷媒が液側連絡管(23)を通じて室内熱交換器(37)へ送り込まれている。従って、室内熱交換器(37)には、液冷媒が存在している。この状態で冷媒循環方向を反転してヒートポンプ運転を開始すると、室内熱交換器(37)に圧縮機(30)の吐出冷媒が送り込まれることとなる。そして、液冷媒が残留する室内熱交換器(37)に圧縮機(30)の吐出冷媒を供給すると、室内熱交換器(37)における冷媒の凝縮量が不足して冷媒回路(20)の高圧が過上昇するおそれがある。
【0076】
そこで、ヒートポンプ運転の再開後も電磁弁(51)を開きレシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)に吸引させ続ける。この動作により、室内熱交換器(37)に存在する液冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1管路(41)を通ってレシーバ(35)に速やかに回収される。従って、ヒートポンプ運転の再開直後において、冷媒回路(20)の高圧が高くなり過ぎて高圧圧力スイッチ(71)が作動することはない。
【0077】
《圧縮機起動時の動作》
上記の冷房動作及び暖房動作の際に、内気温センサ(75)の検出温度が設定温度に達すると、いわゆるサーモオフ状態となって圧縮機(30)が停止される。その後、冷房動作時に室内温度が上昇し、又は暖房動作時に室内温度が低下すると、いわゆるサーモオン状態となって再び圧縮機(30)が運転される。つまり、サーモオフ状態からサーモオン状態に移行する際には、圧縮機(30)の起動が行われる。また、空調機(10)の停止状態においてユーザーがリモコンのスイッチをONしたような場合にも、圧縮機(30)の起動が行われる。
【0078】
このような圧縮機(30)の起動時には、上記コントローラ(60)の起動制御部(62)が所定の動作を行う。その際の動作について、図1及び図3を参照しながら説明する。図3は、サーモオンにより圧縮機(30)を起動する際に、上記コントローラ(60)の起動制御部(62)が行う動作を示すタイムチャートである。
【0079】
先ず、圧縮機(30)の停止中には、電動膨張弁(36)が全閉され、電磁弁(51)が閉鎖され、室外ファン(12)が停止した状態とされている。従って、圧縮機(30)が停止している間においても、圧縮機(30)の吐出ポート(32)側は高圧状態に保持される一方、吸入ポート(31)側は低圧状態に保持されている。このように電動膨張弁(36)を全閉して電磁弁(51)を閉鎖すると、圧縮機(30)の停止中においてレシーバ(35)に冷媒が保持され、停止中の圧縮機(30)に冷媒が溜まり込む、いわゆる“冷媒の寝込み”の問題が軽減される。
【0080】
時刻t1において、サーモオン状態へ移行する必要が生じたとする。上述のように、冷房動作時に内気温センサ(75)の検出温度が設定温度を超えた場合などには、サーモオフ状態からサーモオン状態へ移行する必要が生じる。
【0081】
この場合、時刻t1において、起動制御部(62)は、電磁弁(51)を開放して室外ファン(12)を起動する。その後、起動制御部(62)は、時刻t2において圧縮機(30)を起動する。つまり、起動制御部(62)は、圧縮機(30)の起動に先立ち、時刻t1から時刻t2まで電磁弁(51)を開放状態に保持する。
【0082】
この動作を行う理由を説明する。上述のように、圧縮機(30)の停止中は、圧縮機(30)の吐出側と吸入側との間に圧力差がある状態となっている。一方、電磁弁(51)を開放すると、ガス導入回路(50)を介してレシーバ(35)と圧縮機(30)の吸入ポート(31)とが連通する。このレシーバ(35)は、圧縮機(30)の吐出ポート(32)側と同様に、高圧状態に保持されている。そして、電磁弁(51)を開放することによって圧縮機(30)の吐出ポート(32)側と吸入ポート(31)側を均圧させ、その後に圧縮機(30)を起動させる。
【0083】
起動制御部(62)は、時刻t2において圧縮機(30)を起動した後、時刻t5までの間に圧縮機(30)の容量を徐々に増大させてゆく。具体的には、インバータの出力周波数を徐々に高めてゆき、圧縮機(30)における電動機の回転数を次第に上昇させて圧縮機容量を増大させる。その一方で、起動制御部(62)は、時刻t2から時刻t3に亘り、電動膨張弁(36)を全閉して電磁弁(51)を開放した状態を保持する。つまり、時刻t2から時刻t3の間は、ガス導入回路(50)を介して圧縮機(30)の吸入ポート(31)とレシーバ(35)とが連通され、この状態で圧縮機(30)が起動されると共にその容量が徐々に拡大されてゆく。尚、時刻t1から時刻t3の間の時間は、60秒〜90秒程度に設定される。
【0084】
この動作を行う理由を説明する。上述のように、冷房動作時や暖房動作時において、電動膨張弁(36)の開度は、主に吐出管温度センサ(74)の検出温度に基づいて調節されている。ただ、圧縮機(30)を起動した直後は圧縮機(30)の吐出冷媒温度が安定せず、吐出管温度センサ(74)の検出温度に基づく開度調節が困難となる。このため、従来は、圧縮機(30)の起動後しばらくの間は電動膨張弁(36)の開度を予め設定した値に保持するようにしていた。
【0085】
ところが、この従来の動作では、液側及びガス側連絡管(23,24)の長さや室内外の気温等を何ら考慮せずに、電動膨張弁(36)の開度を定めていることとなる。従って、冷媒循環量の調節がうまくゆかず、圧縮機(30)が液冷媒を吸い込んでしまって液バックの問題が生じる危険があった。特に、本実施形態のように、アキュームレータ(気液分離器)を省略した場合には、液バックの危険が大きい。更に、本実施形態では、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機(30)を採用しており、冷媒回路(20)の冷媒が圧縮機構の圧縮室に直接導入されるため、液圧縮によって圧縮機(30)の破損を防止する必要性が高い。
【0086】
そこで、本実施形態では、圧縮機(30)を起動した後しばらくの間は電磁弁(51)を開き、ガス導入回路(50)を通じてレシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)へ送るようにしている。これにより、圧縮機(30)の吸入ポート(31)には確実にガス冷媒が送り込まれ、圧縮機(30)の吸入冷媒の乾き度がある程度以上に維持される。従って、液圧縮によって圧縮機(30)が損傷する事態は、回避される。また、電磁弁(51)を開いている間において圧縮機容量はそれほど大きくされていないため、ガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流量がさほど大きくなくても、圧縮機(30)の吸入冷媒の乾き度がある程度以上に保持される。
【0087】
時刻t3において、起動制御部(62)は、電磁弁(51)を閉鎖する。その後、起動制御部(62)は、時刻t3から時刻t6に亘り、数秒間隔で電磁弁(51)の開放と閉鎖とを交互に繰り返す。一方、起動制御部(62)は、時刻t3に電磁弁(51)を閉鎖した直後の時刻t4において、電動膨張弁(36)の操作を開始し、所定時間をかけて電動膨張弁(36)の開度を所定値にまで拡大する。つまり、電動膨張弁(36)を開くことにより室内回路(22)を流れて圧縮機(30)に送られる冷媒量が増大するのに合わせて、電磁弁(51)の開閉を繰り返してガス導入回路(50)を通じて圧縮機(30)に送られるガス冷媒量を徐々に削減する。
【0088】
時刻t5以降において、起動制御部(62)は、圧縮機(30)の容量を所定値に保持している。そして、起動制御部(62)は、圧縮機(30)の容量及び電動膨張弁(36)の開度を所定時間に亘って一定に保ち、その後にコントローラ(60)が圧縮機(30)及び電動膨張弁(36)に対する通常の制御を開始する。
【0089】
−実施形態の効果−
本実施形態では、圧縮機(30)を起動した直後において、ガス導入回路(50)を通じてレシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)へ吸入させている。従って、電動膨張弁(36)の的確な開度調節が困難で液バックの問題が生じやすい圧縮機(30)の起動時においても、圧縮機(30)が吸入する冷媒の乾き度を確実に高く維持できる。このため、液側及びガス側連絡管(23,24)の長さが不明であったり、室内外の気温などの条件が一定しない場合であっても、液バックによる圧縮機(30)の破損を確実に回避でき、信頼性の向上を図ることができる。
【0090】
更に、本実施形態では、圧縮機(30)の起動前に電磁弁(51)を開き、ガス導入回路(50)を利用して圧縮機(30)の吸入側と吐出側とを均圧させている。このため、圧縮機(30)の起動を確実に行うことができる。また、本実施形態では、圧縮機(30)の起動後において、電動膨張弁(36)を開くのに合わせて電磁弁(51)を所定の回数だけ開閉している。レシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)へ供給する状態から、室内回路(22)を通じて冷媒を圧縮機(30)へ送り込む状態への移行を円滑に行うことができ、圧縮機(30)の起動時における運転を確実に行うことが可能となる。
【0091】
本実施形態では、暖房動作時において除霜運転を行う際には、コントローラ(60)の除霜制御部(61)により所定の動作を行うようにしている。具体的には、冷媒回路(20)における冷媒循環方向を切り換える場合、予め電磁弁(51)を所定時間に亘って開いてから四路切換弁(33)を操作している。このため、冷媒循環方向の切り換えに起因する液バックの発生を確実に回避でき、圧縮機(30)の損傷を防止して信頼性の向上を図ることができる。
【0092】
また、本実施形態では、除霜運転中において電磁弁(51)を開き続けるようにしている。従って、室外熱交換器(34)で凝縮した冷媒をレシーバ(35)に回収でき、室外熱交換器(34)の伝熱管に液冷媒が溜まり込むのを防止できる。このため、室外熱交換器(34)における冷媒の凝縮量を確保でき、冷媒からの放熱を利用して室外熱交換器(34)に付着した全ての霜を確実に融かすことが可能となる。また、除霜に要する時間を短縮することも可能となる。
【0093】
また、本実施形態では、除霜運転を停止してヒートポンプ運転を再開した後も、所定時間に亘って電磁弁(51)を開いたままに保持している。従って、除霜運転中において室内熱交換器(37)に溜まり込んだ液冷媒を、レシーバ(35)へ速やかに回収することができる。このため、ヒートポンプ運転を再開した直後から、室内熱交換器(37)における冷媒の凝縮量を確保でき、冷媒回路(20)における高圧が上昇しすぎるのを回避できる。この結果、高圧圧力スイッチ(71)が動作して圧縮機(30)が停止される、いわゆる高圧カットの状態に至るのを回避でき、ヒートポンプ運転を確実に継続することが可能となる。
【0094】
本実施形態では、圧縮機(30)の容量を可変としているため、圧縮機(30)を起動する際には、その容量を徐々に増大させる動作が可能となる。この場合、圧縮機(30)の起動後しばらくは、圧縮機(30)の吸入冷媒量が低く抑えられることとなり、ガス導入回路(50)から圧縮機(30)に供給すべきガス冷媒量も少なくて済む。つまり、ガス導入回路(50)を流れるガス冷媒量は、さほど多くなくてもよい。従って、ガス導入回路(50)を構成する配管の径は細くてもよく、電磁弁(51)の口径も小さくて済むことから、冷媒回路(20)の複雑化を回避できる。
【0095】
【発明のその他の実施の形態】
−第1の変形例−
上記実施形態において、コントローラ(60)の起動制御部(62)は、圧縮機(30)を起動した時刻t2から所定の時間が経過した時刻t3において電磁弁(51)の開閉を開始すると共に、時刻t4において電動膨張弁(36)の開度を大きくするようにしている(図3参照)。つまり、圧縮機(30)の起動後に所定時間が経過すると、電磁弁(51)及び電動膨張弁(36)に対する操作を開始している。これに対し、コントローラ(60)の起動制御部(62)が、以下の動作を行うようにしてもよい。
【0096】
具体的に、起動制御部(62)は、圧縮機(30)の起動後に吐出管温度センサ(74)の検出温度が所定温度に達した場合に、電磁弁(51)及び電動膨張弁(36)に対する操作を開始するようにしてもよい。また、起動制御部(62)は、圧縮機(30)の起動後において、起動時からの経過時間と吐出管温度センサ(74)の検出温度の両方を考慮した上で、電磁弁(51)及び電動膨張弁(36)に対する操作を開始時を決定するようにしてもよい。
【0097】
−第2の変形例−
上記実施形態では、本発明に係る冷凍装置により空気調和装置を構成し、暖房動作時において、正サイクル運転としてヒートポンプ運転を行う一方で、逆サイクル運転である除霜運転を行っている。これに対し、本発明に係る冷凍装置によって、冷蔵庫や冷凍庫の庫内を冷却するための冷却装置を構成してもよい。
【0098】
この場合、庫内空気との熱交換により冷媒を蒸発させる庫内熱交換器が第1熱交換器を構成し、室外空気との熱交換により冷媒を凝縮させる庫外熱交換器が第2熱交換器を構成する。そして、庫内熱交換器を蒸発器として庫外熱交換器を凝縮器とする冷却運転を正サイクル運転として行う。この冷却運転中には、庫内熱交換器に霜が付着する。そこで、冷媒の循環方向を反転して除霜運転を行い、庫内熱交換器に付着した霜を融かすようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る空調機の概略構成図である。
【図2】 実施形態に係る空調機が暖房動作時に除霜運転を行う際の動作を示すタイムチャートである。
【図3】 実施形態に係る空調機が圧縮機を起動する際の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
(20) 冷媒回路
(30) 圧縮機
(34) 室外熱交換器(第1熱交換器)
(35) レシーバ
(36) 電動膨張弁(膨張機構)
(37) 室内熱交換器(第2熱交換器)
(50) ガス導入回路
(51) 電磁弁(開閉機構)
(61) 除霜制御部(除霜制御手段)
(62) 起動制御部(起動制御手段)
Claims (2)
- 圧縮機(30)、凝縮器、レシーバ(35)、膨張弁(36)、蒸発器の順で冷媒が循環する冷媒回路(20)を備える冷凍装置であって、
上記レシーバ(35)のガス冷媒を上記圧縮機(30)に吸入させるためにレシーバ(35)及び圧縮機(30)に接続し、且つ冷媒の流通を断続するための開閉機構(51)を有するガス導入回路(50)と、
上記膨張弁(36)が全閉され且つ開閉機構(51)が開放された状態で圧縮機(30)を起動し、該圧縮機(30)の起動後に膨張弁(36)の全閉状態及び開閉機構(51)の開放状態を一時的に保持してから、膨張弁(36)の開放と開閉機構(51)の閉鎖とを行うように構成された起動制御手段(62)とを備え、
上記起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の起動後に膨張弁(36)の開放と開閉機構(51)の閉鎖とを行う場合、膨張弁(36)の開度を次第に増大させる一方で、開閉機構(51)の開放と閉鎖とを交互に所定の時間間隔で繰り返してから開閉機構(51)を閉鎖状態に保持するように構成されている冷凍装置。 - 圧縮機(30)、凝縮器、レシーバ(35)、膨張弁(36)、蒸発器の順で冷媒が循環する冷媒回路(20)を備える冷凍装置であって、
上記レシーバ(35)のガス冷媒を上記圧縮機(30)に吸入させるためにレシーバ(35)及び圧縮機(30)に接続し、且つ冷媒の流通を断続するための開閉機構(51)を有するガス導入回路(50)と、
上記膨張弁(36)が全閉され且つ開閉機構(51)が開放された状態で圧縮機(30)を起動し、該圧縮機(30)の起動後に膨張弁(36)の全閉状態及び開閉機構(51)の開放状態を一時的に保持してから、膨張弁(36)の開放と開閉機構(51)の閉鎖とを行うように構成された起動制御手段(62)とを備え、
上記起動制御手段(62)は、圧縮機(30)の停止中において膨張弁(36)を全閉状態とし且つ開閉機構(51)を閉鎖状態とする一方、予め開閉機構(51)を所定時間に亘り開放状態に保持してから圧縮機(30)を起動するように構成されている冷凍装置。
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