JP3912933B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機、プリンタ等の画像形成装置の給紙装置は、給紙トレイの最上紙を給紙する給紙ローラ(フィード手段)と、給紙ローラに当接して用紙の重送を阻止する分離ローラ(セパレート手段)とを有している。このような給紙装置の給紙トレイには、用紙の補充等をおこなうときに、給紙トレイを給紙装置本体(筐体)から引き出せるように、筐体に給紙方向と直交する方向に引出口を設け、この引出口に対して給紙トレイを引き出し自在に設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、給紙トレイを引き出す際に、給紙トレイから給紙方向に用紙が飛び出ていることがあり、この場合において、給紙トレイから給紙方向に用紙が飛び出ている状態(用紙が給紙トレイの端面上に乗り上げている状態)で給紙トレイを引き出すと、この用紙が筐体の引出口に引っかかるので、用紙が破れて機内に残留してしまい、給紙トレイが引き出せなくなるという課題があった。
【0004】
これに対し、特開平1−294074号公報に開示されているように、筐体の引出口を、給紙ローラと分離ローラとの当接部位近傍にまで広げることにより、用紙が引出口に引っかからないようにしているものもあるが、引出口を広げると筐体(給紙装置)の強度が充分に保てなくなるという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、充分な強度を保ちつつ給紙トレイの引出しを確実に行える給紙装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、用紙を収納する給紙トレイと、給紙トレイを給紙方向と直交する方向に引き出す引出口を有する筐体と、給紙トレイの用紙を給紙するフィード手段と、給紙トレイを引き出すとき給紙トレイから給紙方向に飛び出た用紙を給紙トレイに向けて案内するガイド部材とを備え、前記ガイド部材は、給紙方向の上流側から下流側に向けて且つ上流側が引出口に近づくように傾斜しており、給紙トレイを引き出しているとき、用紙は、ガイド部材の面部に当接しながら給紙トレイに向けて退避する給紙装置であって、前記フィード手段の近傍に位置して用紙を給紙方向に案内する一対の給紙ガイド板を備え、前記ガイド部材は、前記給紙ガイド板の間に設けられ、前記ガイド部材の面部には、前記給紙ガイド板と前記ガイド部材との隙間をシールするシール部材が設けられていることを特徴とする。
【0007】
この請求項1に記載の発明では、シール部材を設けることにより、給紙ガイド板とガイド部材との隙間をシールすることができるので、給紙ガイド板とガイド部材との隙間に用紙が入り込むことを防止できる。また、シール部材により隙間をシールできるので、ガイド部材の取り付けの対応範囲が広くなる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フィード手段に接触して配置され用紙を分離するセパレート手段を備え、前記ガイド部材の給紙方向の先端部は、少なくともフィード手段とセパレート手段との接点位置よりも給紙方向の下流側に位置していることを特徴とする。
【0011】
この請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、フィード手段とセパレート手段との間に用紙が重送されたとき、2枚目以降の用紙の移動はセパレート手段により阻止される(用紙が一枚ずつ分離される)ことにより、又は給紙される用紙とその次の用紙との紙間摩擦により、用紙がフィード手段とセパレート手段との接点位置の近傍で停止することがある。このような場合であっても、ガイド部材の先端部が、フィード手段とセパレート手段との接点位置よりも、下流側に位置しているので、用紙を給紙トレイに向けて確実に案内することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ガイド部材の上部及び下部に、用紙の上下方向の移動を規制する規制部材を備えることを特徴とする。
【0013】
この請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、給紙トレイが引き出されたとき、用紙は規制部材の間に入り込んで給紙トレイに向けて案内される。規制部材を設けることにより、用紙がガイド部材から外れてしまうことを防止できるので、用紙を給紙トレイに向けて更に確実に案内することができる。従って、用紙の引っかかりや残留を更に防止でき、給紙トレイの引出しを更に確実に行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部材の面部は、凹み状に湾曲しており、面部に当接した用紙が湾曲に沿ってカールすることを特徴とする。
【0015】
この請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、給紙トレイを引き出したとき、用紙がガイド部材の湾曲に沿ってカールしながら給紙トレイに向けて案内されるので、用紙が挫屈することを防止でき、用紙へのダメージを低減することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記フィード手段の給紙方向下流側に位置して用紙を搬送する搬送ローラ対と、搬送ローラ対が狭持している用紙を検知する用紙検知手段と、ジャムを検知するジャム検知手段と、搬送ローラ対の駆動を制御する制御手段とを備え、前記ガイド部材の給紙方向の先端部は、少なくとも搬送ローラ対のニップ部まで延びており、制御手段は、ジャム検知手段及び用紙検知手段からの検知信号を受けたとき、搬送手段を一定時間駆動させ、搬送手段が保持している用紙を排出することを特徴とする。
【0019】
この請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、制御手段が、用紙検知手段及びジャム検知手段からの検知信号を受けたとき、即ち、搬送ローラ対が用紙を狭持しているときにジャムが発生した場合は、制御手段は、搬送ローラ対を一定時間駆動させることにより、搬送ローラ対が狭持している用紙を排出する。一方、用紙が搬送ローラ対に狭持されていない状態でジャムが発生したときは(制御手段が、ジャム検知手段からの検知信号のみを受けたとき)、給紙トレイをそのまま引き出せば、用紙はガイド部材に案内されて給紙トレイに向けて退避する。従って、ジャムが発生した場合においても、用紙の引っかかりや残留を確実に防止でき、給紙トレイの引き出しを確実に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の第1実施の形態を説明する。図1は、第1実施の形態にかかる給紙装置を概略的に示す構成図であり、図2は、図1の給紙装置の断面図である。図1に示すように、給紙装置1は、筐体3内に、用紙Pを収納する給紙トレイ5と、給紙トレイ5の用紙Pを送り出すピックアップローラ7と、ピックアップローラ7により送り出された用紙Pを一枚ずつ分離しつつ給紙する分離給紙部9とを有しており、例えば、複写機、プリンタ等の画像形成装置の画像形成部(図示せず)に向けて用紙を給紙するものである。
【0021】
給紙トレイ5は、用紙Pを積載する底板11を有しており、筐体3に対し給紙方向(矢印A参照)と直交する方向(図2の矢印B参照)に引き出し自在に装着されている。底板11は、上下方向に回動可能であり、底板11に積載された用紙Pは、エンドフェンス13により給紙方向の後端側を規制されている。この底板11の上昇により、底板11に積載された用紙Pの最上紙がピックアップローラ7に圧接するようになっており、最上紙は、ピックアップローラ7の回転により分離給送部9に向けて送り出されるようになっている。
【0022】
分離給送部9は、ピックアップローラ7からの用紙Pを給紙するフィードローラ(フィード手段)15と、フィードローラ15に接触(圧接)して用紙Pを一枚ずつ分離するセパレートローラ17とを有している。ピックアップローラ7により送り出された用紙Pは、フィードローラ15とセパレートローラ17との間に狭持され、フィードローラ15の回転により給紙される。ピックアップローラ7から用紙Pが重送(複数枚重なった状態)されてきたときは、セパレートローラ17により、一枚ずつ分離される(2枚目以降の用紙はその移動を阻止される)ようになっている。
【0023】
なお、本実施の形態では、セパレートローラ17は、図示しない接離機構により、フィードローラ15に圧接しており、給紙トレイ5を引き出すとき、セパレートローラ17はフィードローラ15への圧接を解除するようになっている。また、このとき、底板11は下降するようになっている。
【0024】
一方、筐体3には、給紙トレイ5を給紙方向と直交する方向に引き出せるように引出口3aが形成されており、給紙トレイ5は、引出口3aから引出自在に装着されている。図2に示すように、筐体3には、その引出口3aの給紙方向の端部からフィードローラ15に向けて延出する傾斜ガイド板(ガイド部材)19が筐体3と一体に設けられており、給紙トレイ5が矢印B方向に引き出されたとき、傾斜ガイド板19は、給紙トレイ5から飛び出ている用紙P1を給紙トレイ5に向けて案内する。
【0025】
傾斜ガイド板19は、給紙方向の上流側から下流側に向けて且つ上流側を引出口3aに近づくように傾斜しており、傾斜ガイド板19の給紙方向の先端部は、フィードローラ15とセパレートローラ17との接点位置16よりも給紙方向の下流側に位置している(図1参照)。給紙トレイ5が引き出されているとき、給紙トレイ5から飛び出た用紙P1が、傾斜ガイド板19の面部19aに当接するようになっており、用紙P1は面部19aに当接しながら給紙トレイ5に向けて案内されるようなっている。筐体3と一体に傾斜ガイド板19を設けるだけであり、構成が簡単である。なお、傾斜ガイド板19は、筐体3と別体に設けても良い。
【0026】
次に、上述した構成に基づいて第1実施の形態の作用を説明する。
【0027】
給紙トレイ5に用紙を補充するときには、給紙トレイ5を給紙方向と直交する方向(図2の矢印B方向)に引き出す。このとき、給紙トレイ5から給紙方向に用紙P1が飛び出ている(はみ出している)ことがある。この用紙P1は、給紙トレイ5からはみ出した状態で、給紙トレイ5とともに移動し(矢印C参照)、傾斜ガイド板19の面部19aに当接する。
【0028】
用紙P1が傾斜ガイド板19の面部19aに当接することにより、給紙トレイ5を引き出す力(矢印C方向の力)が、給紙トレイ5の方向(矢印D方向)の力に変換され、用紙P1は、傾斜ガイド板19の面部19aに沿って給紙トレイ5の方向に案内されながら(退避されながら)給紙トレイ5とともに引き出される。
【0029】
このように、用紙P1を給紙トレイ5に向けて退避させながら給紙トレイ5を引き出すことができるので、用紙P1が引出口3aに引っかかりにくく、給紙装置1内に用紙P1が残留することを防止し、給紙トレイ5の引出を確実に行うことができる。また、用紙P1の引っかかりを防止するために、筐体3の引出口3aを広げる必要がないので、筐体3の強度(給紙装置1の強度)を充分に保つことができる。
【0030】
一方、フィードローラ15とセパレートローラ17との間に用紙Pが重送されたとき、2枚目以降の用紙の移動はセパレートローラ17により阻止されることにより、又は、給紙される用紙とその次の用紙との紙間摩擦により、用紙がフィードローラ15とセパレートローラ17との接点位置16の近傍で停止することがある。このような場合であっても、傾斜ガイド板19の先端部が、フィードローラ15とセパレートローラ17との接点位置16よりも、下流側に位置しているので、用紙を給紙トレイ5に向けて案内することができる。
【0031】
次に、他の実施の形態を説明するが、その説明にあたり上述と同様な部分には、同一の符号を付することによりその説明を省略する。
【0032】
図3は、第2実施の形態に係る分離給送部近傍を拡大して示す斜視図である。第2実施の形態では、分離給送部9の近傍に給紙トレイ5からの用紙Pを、給紙方向(矢印A参照)に案内する一対の給紙ガイド板21a、21bを設け、傾斜ガイド板19の上部及び下部に用紙Pの上下方向を規制するフェンス部材(規制部材)23a、23bを設けたことが、上述の実施の形態と異なる。
【0033】
フェンス部材23a、23bは、傾斜ガイド板19の上部及び下部から給紙ガイド板21a、21bの縁に向けて延出しており、傾斜ガイド板19とフェンス部材23a、23bとの断面が略コ字状になっている。
【0034】
上側のフェンス部材23aは、その面が上側の給紙ガイド板21aよりも上に位置するように設けられており、同様に、下側のフェンス部材23bも、その面部が下側の給紙ガイド板23a、23bよりも下に位置するように設けられている。即ち、給紙ガイド板21a、21b間に進入して停止した用紙P1(給紙トレイ5から飛び出した用紙P1)が、給紙トレイ5の引き出しにより、この引き出し方向(矢印B方向)に移動したときに、フェンス部材23a、23bと給紙ガイド板21a、21bとの隙間に用紙P1が入り込むのを防止している。なお、フェンス部材23a、23bのそれぞれの面と、給紙ガイド板21a、21bのそれぞれの面とが、同面上になるように(面一になるように)、フェンス部材23a、23bを設けても良い。また、本実施の形態では、フェンス部材23a、23bは、傾斜ガイド板19と一体に形成されているが、別体であっても良い。
【0035】
このような構成で、給紙トレイ5の引き出しにより、給紙トレイ5から飛び出した用紙P1は、フェンス部材23a、23b間に入り込んで、傾斜ガイド板19の面部19aに当接して給紙トレイ5の方向に案内される。フェンス部材23a、23bを設けることにより、用紙P1が、傾斜ガイド部19から外れてしまうのを防止できるので、用紙P1を給紙トレイ5に向けて(矢印D参照)更に確実に案内することができる。従って、用紙P1の引っかかりや残留を更に防止でき、給紙トレイ5の引き出しを更に確実に行うことができる。
【0036】
図4は、第3実施の形態に係る分離給送部近傍を拡大して示す斜視図である。第3実施の形態では、図4に示すように、傾斜ガイド板19の面部19aが、凹み状に湾曲しており、傾斜ガイド板19とフェンス部材23a、23bとの断面が略U字状をなしていることが第2実施の形態と異なる。給紙トレイ5を引き出すとき、飛び出ている用紙P1が湾曲している面部19aに沿ってカールしながら給紙トレイ5に向けて案内されるので、用紙P1がフェンス部材23a、23b間において挫屈することを防止でき、用紙P1へのダメージを低減することができ、用紙P1を再利用し易くなる。これは、給紙トレイ5を急に引き出したとき等、給紙トレイ5を比較的速い速度で引き出したときに、特に有効である。
【0037】
図5は、第4実施の形態に係る分離給送部近傍を拡大して示す斜視図である。第4実施の形態では、上側の給紙ガイド板21aは、筐体3にねじ25、25により固定され、同様に、下側の給紙ガイド板もねじにより筐体3に固定されており、給紙ガイド板23a、23bが、筐体3の支持部材(ステー材)ととしても機能している。また、傾斜ガイド板19は、給紙ガイド板23a、23bの間に固定されており、その面部19aには、フイルム(シール部材)27が添付されていることが上述の実施の形態と異なる。
【0038】
フィルム27は、給紙ガイド板21a、21b内において、その断面がU字状になるように傾斜ガイド板19aの面部19aに添付されており、傾斜ガイド板19と給紙ガイド板21a、21bとの隙間をシールしている。なお、フィルム27は、傾斜ガイド板19に密着するように適度な剛性を持たせ、給紙トレイ5の引き出し方向と鋭角を形成するような端部形状にするのが好ましい。また、本実施の形態では、シール部材としてフィルム27を用いたが、これに限定されるものではなく、傾斜ガイド板19と給紙ガイド板21a、21bとの隙間をシールできるものであれば良い。
【0039】
フィルム部材27を設けることにより、給紙ガイド板21a、21bとガイド部材19との隙間をシールすることができるので、この隙間に用紙P1が入り込むのを防止することができる。また、フィルム部材27により隙間をシールできるので、傾斜ガイド板19の取り付けの対応範囲が広くなる。
【0040】
更に、本実施の形態のように、給紙ガイド板21a、21bを筐体3に固定することで、筐体3のステー材としての機能を持たせて、筐体3の剛性を高めた構成においては、筐体3と給紙ガイド板21a、21bとの間に空間が形成されないが、このような給紙装置においても取り付けが可能である。従って、汎用の給紙装置にも取り付けが可能となり、汎用性が高まる。
【0041】
図6は、第5実施の形態に係る給紙装置を概略的に示す構成図であり、図7は、図6の給紙装置の断面図である。第5実施の形態では、分離給送部9の給紙方向下流側に、分離給送部9からの用紙Pを搬送する搬送ローラ対29を設けている。また、この搬送ローラ対29の駆動を制御する制御手段33と、搬送ローラ対29に狭持されている用紙Pを検知する用紙検知センサ(用紙検知手段)35と、給紙装置1のジャムを検知するジャム検知センサ(ジャム検知手段)37とが設けられていることが第1実施の形態と異なる。
【0042】
傾斜ガイド板19の先端部は、図6に示すように、搬送ローラ対29のニップ部29aよりも給紙方向の下流側に位置しており、給紙トレイ5と搬送ローラ対29のニップ部29aとの間に位置する用紙P1(給紙トレイ5から飛び出た用紙P1)を、給紙トレイ5に向けて案内できるようになっている。
【0043】
制御手段33が、用紙検知センサ35及びジャム検知センサ37からの検知信号を受けたとき、即ち、搬送ローラ対29が用紙Pを狭持しているときにジャムが発生したとき、制御手段33は、搬送ローラ対29を一定時間駆動させることにより、搬送ローラ対29が狭持している用紙Pを排出するようになっている。なお、この用紙Pの排出検知は、用紙検知センサ35により行われていることは言うまでもない。
【0044】
一方、用紙Pが搬送ローラ対29に達していない状態(搬送ローラ対29が用紙Pを狭持していない状態)でジャムが発生したとき、即ち、制御手段33が、ジャム検知センサ37からの検知信号のみを受けたときは、給紙トレイ5をそのまま引き出せば、用紙Pは傾斜ガイド板19に案内されて給紙トレイ5に向けて退避する。従って、ジャムが発生した場合においても、用紙の引っかかりや残留を確実に防止でき、給紙トレイ5の引き出しを確実に行うことができる。
【0045】
本発明は、上述の実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形が可能である。例えば、第2及び第3実施の形態において、傾斜ガイド板19を、給紙ガイド板21a、21b間に設けても良い。
【0046】
また、第5実施の形態において、用紙Pの排出検知は、用紙検知センサ35により行われていたが、図6及び図7の一点鎖線で示すように、制御手段33に用紙Pの長さをカウントするカウント部39を設け、制御手段33に予め用紙Pの長さを入力しておき、この長さ分だけカウント部39がカウントしている間にのみ、搬送ローラ29を駆動するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、シール部材を設けることにより、給紙ガイド板とガイド部材との隙間をシールするので、給紙ガイド板とガイド部材との隙間に用紙が入り込むことを防止できる。また、シール部材により隙間をシールできるので、ガイド部材の取り付けの対応範囲が広くなる。
【0048】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、用紙がフィード手段とセパレート手段との接点位置の近傍に位置している場合であっても、ガイド部材の先端部が、フィード手段とセパレート手段との接点位置よりも、下流側に位置しているので、用紙を給紙トレイに向けて確実に案内することができる。
【0049】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、規制部材を設けることにより、用紙がガイド部材から外れてしまうことを防止できるので、用紙を給紙トレイに向けて更に確実に案内することができる。従って、用紙の引っかかりや残留を更に防止でき、給紙トレイの引出しを更に確実に行うことができる。
【0050】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、給紙トレイを引き出したとき、用紙がガイド部材の湾曲に沿ってカールしながら給紙トレイに向けて案内されるので、用紙が挫屈することを防止でき、用紙へのダメージを低減することができる。
【0052】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、ジャムが発生した場合においても、用紙の引っかかりや残留を確実に防止でき、給紙トレイの引き出しを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態にかかる給紙装置を概略的に示す構成図である。
【図2】図1の給紙装置の断面図である。
【図3】第2実施の形態に係る分離給送部近傍を拡大して示す斜視図である。
【図4】第3実施の形態に係る分離給送部近傍を拡大して示す斜視図である。
【図5】第4実施の形態に係る分離給送部近傍を拡大して示す斜視図である。
【図6】第5実施の形態に係る給紙装置を概略的に示す構成図である。
【図7】図6の給紙装置の断面図である。
【符号の説明】
1 給紙装置
3 筐体
3a 引出口
5 給紙トレイ
15 フィードローラ(フィード手段)
17 セパレートローラ(セパレート手段)
19 傾斜ガイド板(ガイド部材)
19a 面部
21a、21b 給紙ガイド板
23a、23b フェンス部材(規制部材)
27 フィルタ部材(シール部材)
29 搬送ローラ対
33 制御手段
35 用紙検知センサ(用紙検知手段)
37 ジャム検知センサ(ジャム検知手段)
Claims (5)
- 用紙を収納する給紙トレイと、給紙トレイを給紙方向と直交する方向に引き出す引出口を有する筐体と、給紙トレイの用紙を給紙するフィード手段と、給紙トレイを引き出すとき給紙トレイから給紙方向に飛び出た用紙を給紙トレイに向けて案内するガイド部材とを備え、前記ガイド部材は、給紙方向の上流側から下流側に向けて且つ上流側が引出口に近づくように傾斜しており、給紙トレイを引き出しているとき、用紙は、ガイド部材の面部に当接しながら給紙トレイに向けて退避する給紙装置であって、
前記フィード手段の近傍に位置して用紙を給紙方向に案内する一対の給紙ガイド板を備え、前記ガイド部材は、前記給紙ガイド板の間に設けられ、前記ガイド部材の面部には、前記給紙ガイド板と前記ガイド部材との隙間をシールするシール部材が設けられていることを特徴とする給紙装置。 - 前記フィード手段に接触して配置され用紙を分離するセパレート手段を備え、前記ガイド部材の給紙方向の先端部は、少なくともフィード手段とセパレート手段との接点位置よりも給紙方向の下流側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材の上部及び下部に、用紙の上下方向の移動を規制する規制部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材の面部は、凹み状に湾曲しており、面部に当接した用紙が湾曲に沿ってカールすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙装置。
- 前記フィード手段の給紙方向下流側に位置して用紙を搬送する搬送ローラ対と、搬送ローラ対が狭持している用紙を検知する用紙検知手段と、ジャムを検知するジャム検知手段と、搬送ローラ対の駆動を制御する制御手段とを備え、前記ガイド部材の給紙方向の先端部は、少なくとも搬送ローラ対のニップ部まで延びており、制御手段は、ジャム検知手段及び用紙検知手段からの検知信号を受けたとき、搬送手段を一定時間駆動させ、搬送手段が保持している用紙を排出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置。
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