JP3982516B2 - 内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents
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Description
従来より、内燃機関(例えばディーゼルエンジン)用の燃料噴射システムとして、コモンレール式燃料噴射システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、燃料供給ポンプ、コモンレール、エンジンの気筒数分のインジェクタと、それらを燃料回路として連結するための高圧管、リーク燃料を燃料タンクに回収するための低圧管、また、燃料供給ポンプおよびインジェクタの動作を演算するためのエンジン制御ユニット(ECU)、インジェクタの電磁弁を開弁駆動する電磁弁駆動回路、電気信号や駆動電力を送るためのワイヤーハーネス等によって構成されている。
ところが、従来のコモンレール式燃料噴射システムにおいては、インジェクタの経時劣化、例えばインジェクタのノズルボディの先端部に形成された噴射孔の孔径が変化(傾向としては増加傾向)したり、ノズルニードルのフルリフト時にノズルボディの弁座とノズルニードルのシート部との間に形成されるクリアランスが変化(傾向としては増加傾向)することにより、エンジンの運転状態に応じて設定される指令噴射量に対して、エンジンの気筒の燃焼室内への実際の燃料噴射量がズレる(増加する)という問題が生じている。
図1ないし図7は本発明の実施例1を示したもので、図1はコモンレール式燃料噴射システムの全体構成を示した図で、図2はインジェクタの構造を示した図である。
燃料噴射ノズル21は、複数個の噴射孔23を有するノズルボディと、このノズルボディ内に摺動自在に収容されて、複数個の噴射孔23を開閉するノズルニードル22とから構成されている。また、燃料噴射ノズル21には、ノズルニードル22を閉弁方向(図示下方)に付勢するニードル付勢手段としてのリターンスプリング24が設置されている。
また、燃料溜まり29からノズルニードル22とハウジング25との摺動隙間を経て溢流した燃料、および背圧制御室27からコマンドピストン26とハウジング25との摺動隙間を経て溢流した燃料は、リターンスプリング24を収容するばね室32、燃料還流経路33を経て電磁弁5側の燃料還流経路34に流れ込むように構成されている。ここで、35、36は通過する燃料の流量を調節するための入口側、出口側オリフィス(固定絞り)である。なお、出口側オリフィス36は、ハウジング25内に固定されたオリフィスプレート37に形成されている。
次に、本実施例のコモンレール式燃料噴射システムの制御方法を図1ないし図7に基づいて簡単に説明する。ここで、図4はインジェクタ噴射量の制御方法を示したフローチャートである。この図4のメインルーチンは、イグニッションスイッチがオン(IG・ON)された後、所定のタイミング毎に実行される。なお、エンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給される燃料噴射量(基本噴射量や指令噴射量等)を、エンジンの各気筒毎に個別に演算しても良い。
[数1]
燃料消費量の推定値=(QSL×2)+(QDL×2)+(QINJ×2)+ΔV
次に、所定のクランク角度(本例では360°CA)期間中のポンプ吐出量の推定値を下記の数2の演算式を用いて算出する。すなわち、所定のクランク角度(本例では360°CA)期間内における燃料消費量の総和である燃料消費量の推定値を、所定のクランク角度(本例では360°CA)期間内における燃料吐出量の総和であるポンプ吐出量の推定値に変換する(燃料吐出量推定手段:ステップS26)。その後に、図6のメインルーチンを抜ける。
[数2]
ポンプ吐出量の推定値=燃料消費量の推定値
ここで、コモンレール圧力を制御するために計算されるポンプ吐出量は、図8のグラフに示したように、燃料噴射量とインジェクタ静的リーク量とインジェクタ動的リーク量と圧力保持分とを全て加算した燃料消費量とのバランスをみて調量されている。しかし、エンジンを長期間継続して運転すると、インジェクタ4からの実際の燃料噴射量が経時劣化により増加する傾向にある。また、インジェクタ4の内部のクリアランスリーク量(インジェクタ静的リーク量)も、経時劣化により増加する傾向にある。なお、インジェクタ4の作動中(電磁弁5のバルブ43の開弁中)のリーク量であるインジェクタ動的リーク量は、経時変化によらず、ほとんど変化しない。また、圧力保持のための必要吐出量である圧力保持分も、エンジンの運転中のコモンレール圧力が一定であれば、圧力保持分も一定である。
本実施例では、本発明の一例として、コモンレール式燃料噴射システムに適用した例を説明したが、コモンレール等の蓄圧配管を持たず、燃料供給ポンプから燃料配管を経て直接インジェクタに高圧燃料を圧送供給するタイプの内燃機関用燃料噴射装置に適用しても良い。また、燃料供給ポンプとして列型燃料噴射ポンプや、分配型燃料噴射ポンプを用いても良い。また、本実施例では、電磁弁5により駆動される電磁弁駆動式のインジェクタ4を例に示したが、この例に限られるものではない。つまり、ノズルニードルが開弁するに至る手前量の噴射量指令値が、電磁弁に代わる駆動体に与えられてその駆動体が駆動され、この駆動により高圧燃料を燃料系の低圧側に溢流される動的リークを生じさせるインジェクタであれば電磁弁駆動式のインジェクタ4と同じ効果を得ることができる。前記した電磁弁に代わる駆動体としては、例えばピエゾスタックや、磁歪素子の伸縮(変位)を利用した駆動体等がある。
2 サプライポンプ(燃料供給ポンプ)
3 吸入調量弁
4 インジェクタ
5 電磁弁
9 インジェクタ駆動回路(電磁弁駆動回路)
10 ECU(インジェクタ制御装置、エンジン制御装置)
21 燃料噴射ノズル
22 ノズルニードル
23 噴射孔
25 ハウジング
26 コマンドピストン
27 背圧制御室
29 燃料溜まり
31 燃料供給経路
33 燃料還流経路
34 燃料還流経路
65 燃料圧力センサ
Claims (6)
- 内燃機関の気筒に燃料を噴射供給するインジェクタと、
このインジェクタに接続する燃料配管内に燃料を圧送供給する燃料供給ポンプと、
前記内燃機関の運転状態に対応して設定された指令噴射量または指令噴射期間に基づいて、前記インジェクタの開弁時期および前記インジェクタの開弁期間を制御するインジェクタ制御装置と
を備えた内燃機関用燃料噴射装置において、
前記インジェクタ制御装置は、
先回の所定の期間内における燃料消費量の総和である第1燃料消費量の推定値から、前記先回の所定の期間と略同一で、且つほぼ同じ運転条件下とされた、今回の所定の期間内における燃料消費量の総和である第2燃料消費量の推定値を減算して、燃料消費量の変化量を算出し、
この燃料消費量の変化量を燃料噴射量の経時劣化量に置き換え、
この燃料噴射量の経時劣化量を考慮した補正量を利用して前記指令噴射量または前記指令噴射期間を補正することを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 内燃機関の気筒に燃料を噴射供給するインジェクタと、
このインジェクタに接続する燃料配管内に燃料を圧送供給する燃料供給ポンプと、
前記内燃機関の運転状態に対応して設定された指令噴射量または指令噴射期間に基づいて、前記インジェクタの開弁時期および前記インジェクタの開弁期間を制御するインジェクタ制御装置と
を備えた内燃機関用燃料噴射装置において、
前記インジェクタ制御装置は、
先回の所定の期間内における燃料噴射量の総和である第1燃料噴射量の推定値から、前記先回の所定の期間と略同一で、且つほぼ同じ運転条件下とされた、今回の所定の期間内における燃料噴射量の総和である第2燃料噴射量の推定値を減算して、燃料噴射量の変化量を算出し、
この燃料噴射量の変化量を燃料噴射量の経時劣化量に置き換え、
この燃料噴射量の経時劣化量を考慮した補正量を利用して前記指令噴射量または前記指令噴射期間を補正することを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 請求項2に記載の内燃機関用燃料噴射装置において、
前記インジェクタ制御装置は、
前記インジェクタへの通電が成されて前記内燃機関の気筒への燃料噴射が実施されている時の、前記所定の期間内における燃料消費量または燃料吐出量の総和の推定値から、前記インジェクタへの通電の停止が成されて前記内燃機関の気筒への燃料噴射が休止されている時の、前記所定の期間内における燃料消費量または燃料吐出量の総和の推定値を減算して、燃料消費量または燃料吐出量の偏差値を算出し、
この燃料消費量または燃料吐出量の偏差値からインジェクタ動的リーク量を減算して前記第1燃料噴射量の推定値または前記第2燃料噴射量の推定値を算出する噴射量推定値算出手段を有していることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用燃料噴射装置において、
前記燃料供給ポンプは、加圧室内に吸入した燃料を加圧して圧送供給する複数の圧送系統を有する高圧供給ポンプよりなり、
前記インジェクタは、前記内燃機関の各気筒毎に対応して搭載されて、前記内燃機関の各気筒に高圧燃料を噴射供給する複数のインジェクタよりなり、
前記燃料供給ポンプより圧送供給された高圧燃料を蓄圧すると共に、この蓄圧された高圧燃料を前記複数のインジェクタに分配供給するコモンレールを備えたことを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 請求項4に記載の内燃機関用燃料噴射装置において、
前記所定の期間内とは、前記複数の圧送系統のうちの少なくとも1つの圧送系統が燃料を圧送供給する1回の燃料圧送期間内、あるいは前記内燃機関の特定気筒への燃料噴射から次気筒への燃料噴射までの燃料噴射間隔内であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 請求項4または請求項5に記載の内燃機関用燃料噴射装置において、
前記インジェクタは、
前記内燃機関の気筒に連通する噴射孔を開閉するノズルニードルと、
このノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンの背圧制御を行う制御室と、 前記コモンレールから前記制御室内に燃料を供給するための燃料供給経路と、
前記制御室から燃料系の低圧側に燃料を溢流させるための燃料還流経路と、
この燃料還流経路を開閉する電磁弁とを有し、
前記インジェクタ制御装置は、
前記インジェクタの電磁弁を開弁駆動することで、前記制御室内の燃料を前記燃料系の低圧側に溢流させて、前記インジェクタのノズルニードルを開弁させる電磁弁駆動回路を有していることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
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