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JP3972879B2 - 情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、例えば、画像データ、音楽データ等のコンテンツを記録する情報記録媒体に、付加情報、例えばコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、コンテンツ再生制御情報、コピー制御情報など、様々な付加情報を、DC制御ビットの設定制御により解析困難な形態で記録し、また読み取ることを可能とした情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
音楽データ、画像データなどのデータを記録媒体にデジタルデータとして記録する際には、所定の記録フォーマットに従った記録処理が行われる。例えば、記録対象のオリジナルデータに対して誤り検出/訂正符号が付加され、特定のデータ記録再生処理に応じたフォーマットに変換(コーディング)されて記録されることになる。
高密度情報の記録を可能とする情報記録媒体として青色レーザを用いた情報記録、再生を行なうシステムが近年開発された。この青色レーザを用いた情報記録処理では、基本的に2ビットデータを3ビットデータに変調する変調処理が行われる。
ところで、このような情報記録媒体に対して格納するコンテンツとして、例えば、映画、音楽データなどがある。音楽データ、画像データ等、多くのコンテンツは、一般的にその作成者あるいは販売者に頒布権等が保有されている。従って、これらのコンテンツの配布に際しては、一定の利用制限、すなわち、正規なユーザに対してのみ、コンテンツの利用を許諾し、許可のない複製等が行われないようにする構成をとるのが一般的となっている。
高容量記録可能な青色レーザ記録方式を用いた記録媒体等の大容量型記録媒体は、1枚の媒体に例えば映画1本〜数本分のデータを記録することが可能である。このようにコンテンツを容易にデジタル情報として記録することが可能となるに従って、不正コピーの氾濫という問題も多く発生することになり、コンテンツ著作権者、頒布権者の利益の阻害という問題が大きくなっている。このような現状から、いかに不正コピーを防止し、著作権者、頒布権者の利益の保護を図るかが重要な課題となっている。
このようなコンテンツの不正利用を防止するため、情報記録媒体に格納するコンテンツを暗号化コンテンツとして記録するとともに、その暗号化コンテンツの利用に適用する暗号鍵情報、あるいは暗号鍵の生成に必要となる情報や、あるいは、コンテンツの再生制御、コピー制御などの各種制御情報を秘密情報として情報記録媒体に格納する構成が提案されている。ユーザの再生装置において実行する再生処理プログラムが、再生対象コンテンツに対応する鍵等の秘密情報を読み取り、読み取った秘密情報に従ってコンテンツを復号し、また再生制御情報に従ったコンテンツ利用を実行させるという構成である。
秘密情報の埋め込み処理構成を開示した従来技術として、例えば特許文献1には、EFM変調データの接続ビット(マージンビット)を適用して特殊データを埋め込む構成が開示されている。また、特許文献2には、変調処理に複数の変換テーブルを適用する構成において、再生時に、変調に適用した変換テーブルに関するデータを抽出して、この抽出データに基づいて付加データを取得する構成を開示している。
しかしながら、このような暗号鍵、あるいは制御情報が、情報記録媒体のどこに格納されているかといった情報がユーザ、あるいは不正なコンテンツ利用者に取得されてしまうと、付加情報の漏洩や改竄を可能にしてしまうという問題がある。例えば再生制御情報、コピー制御情報の改竄、あるいは鍵情報の漏洩という問題が発生する。暗号鍵の漏洩や、制御情報の改竄が行われると、正当なコンテンツ利用権に基づくコンテンツの利用形態がくずれることになり、コンテンツの著作権、利用権の十分な保護が行われなくなるという問題がある。
特開2003−45128号公報 特開2002−367282号公報
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、例えばコンテンツとともに記録媒体に格納する暗号鍵、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、あるいはその他のコンテンツ属性情報など、様々な付加情報を、一般のデータ読み取り処理では読み取ることのできない態様で記録することを可能とし、不正なデータ読み取りを困難とした情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
より、具体的には、通常、DSV制御の目的でデータ記録単位としてのレコーディングフレームに設定するDC制御ビットを、暗号鍵等の付加情報に基づいて決定されるビット値として記録することで、解析困難性を高めた付加情報記録を実現した情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
情報記録処理装置において、
記録対象データに対してDC制御ビットを設定し、データ変調処理を実行し記録単位データとしての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成部と、
付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示手段とを有し、
前記DC制御ビット指示手段は、
1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置に設定するビット情報として決定する処理を実行する構成を有し、
前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報が、設定予定の付加データ構成ビット情報に対応するDC制御ビット情報と等しい場合、
前記DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行する構成であり、
前記変調データ生成部は、
前記付加データ対応レコーディングフレームにおける前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット値を、前記DC制御ビット指示手段の指示に従って設定する処理を実行する構成を有することを特徴とする情報記録処理装置にある。
さらに、本発明の第2の側面は、
情報記録処理装置において、
記録対象データに対してDC制御ビットを設定し、データ変調処理を実行し記録単位データとしての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成部と、
付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示手段とを有し、
前記DC制御ビット指示手段は、
1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行する構成を有し、
前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報からの変更ビットの数が最小となるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行する構成であり、
前記変調データ生成部は、
前記付加データ対応レコーディングフレームにおける前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット値を、前記DC制御ビット指示手段の指示に従って設定する処理を実行する構成を有することを特徴とする情報記録処理装置にある。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記DC制御ビット指示手段は、前記付加データの単一の構成ビット0または1に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記DC制御ビット指示手段は、前記付加データ構成ビットの複数のビット列に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記情報記録処理装置は、前記付加データを、前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記変調データ生成部は、ランレングス規則としてのRLL(1,7)を満足するデータ変換処理を実行して変調レコーディングフレームを生成する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記変調データ生成部は、2ビット情報の3ビット情報への変換処理を含む変調レコーディングフレーム生成処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第の側面は、
情報記録媒体であり、
DSV制御に基づくDC制御ビットを設定したレコーディングフレームに基づく記録データと、
付加データの構成ビット情報に基づいて決定したビット値を複数のDC制御ビット位置に設定した付加データ対応レコーディングフレームに基づく記録データを格納した構成を有し、
前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応のビット情報に基づいた複数のDC制御ビット位置に格納されたビット情報は、DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報により構成されることを特徴とする情報記録媒体にある。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、1つの付加データ対応レコーディングフレームに設定された付加データ対応のビット情報は、前記付加データの単一の構成ビット0または1を示す情報であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、1つの付加データ対応レコーディングフレームに設定された付加データ対応のビット情報は、前記付加データの複数の構成ビットを示す情報であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記情報記録媒体は、前記付加データを、前記情報記録媒体の格納コンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として格納した構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記情報記録媒体は、ランレングス規則としてのRLL(1,7)を満足するデータ変換処理を実行して生成される変調レコーディングフレームに基づくデータを記録した構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記情報記録媒体は、2ビット情報を3ビット情報に変換する処理を実行して生成される変調レコーディングフレームに基づくデータを記録した構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第の側面は、
情報記録処理方法であり、
付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
を有し、
前記DC制御ビット指示ステップは、
1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップを有し、
前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報が、設定予定の付加データ構成ビット情報に対応するDC制御ビット情報と等しい場合、
前記DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定することを特徴とする情報記録処理方法にある。
さらに、本発明の第6の側面は、
情報記録処理方法であり、
付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
を有し、
前記DC制御ビット指示ステップは、
1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報からの変更ビットの数が最小となるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
を含むことを特徴とする情報記録処理方法にある。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記DC制御ビット指示ステップは、前記付加データ構成ビットの複数のビット列に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記情報記録処理方法は、さらに、前記付加データを、前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定するステップを有することを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記変調データ生成ステップは、ランレングス規則としてのRLL(1,7)を満足するデータ変換処理を実行して変調レコーディングフレームを生成することを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記変調データ生成ステップは、2ビット情報の3ビット情報への変換処理を含む変調レコーディングフレーム生成処理を実行することを特徴とする。
さらに、本発明の第の側面は、
情報記録処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
を有し、
前記DC制御ビット指示ステップは、
1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップを有し、
前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報が、設定予定の付加データ構成ビット情報に対応するDC制御ビット情報と等しい場合、
前記DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
さらに、本発明の第9の側面は、
情報記録処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
を有し、
前記DC制御ビット指示ステップは、
1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報からの変更ビットの数が最小となるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能なコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の構成によれば、情報記録媒体に対する付加データの記録、例えばコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報など、様々な付加データを記録する処理を実行する記録処理装置において、付加データの埋め込み領域に対応する付加データ対応レコーディングフレームに設定する複数のDC制御ビット情報設定位置のビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定する構成とし、また、再生装置においては、付加データ対応レコーディングフレームの特定のDC制御ビット位置のビット値検出により、付加構成ビット情報を取得することができる。本構成により、例えば、コンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込み、また再生時に確実に読み取る構成が実現される。
以下、図面を参照しながら本発明の情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
まず、図1を参照して本発明の情報記録処理装置の構成の構成および処理について説明する。なお、ここで説明する情報記録処理装置は、いわゆるマスターディスクといわれる原盤の製造装置としてのマスタリング装置を含み、さらに、一般ユーザの利用可能なDVD記録再生装置やPC等の情報記録媒体ドライブを備えた装置も含むものである。すなわち、マスターディスクのみならず、書き込み可能(Recordable)、再書き込み可能(Rewritable)な様々な情報記録媒体に対してデータ書き込み可能な情報処理装置も含むものである。
図1を参照して、情報記録処理装置の構成、および処理について説明する。情報記録処理装置は、データ記録可能な情報記録媒体101、データ記録信号を情報記録媒体101に対して出力するピックアップ102、情報記録媒体101を駆動するスピンドルモーター103、ピックアップ102およびスピンドルモーター103の制御を行うサーボ回路104、付加データエラー訂正符号化部105、メインデータエラー訂正符号化部106、付加データ記録領域制御部107、スイッチ108、変調データ生成部109、DC制御ビット指示手段110、記録信号処理回路111、DSV(Digital Sum Variation:デジタルサムバリエーション)測定部112、DSVベースDC制御ビット設定部113から構成される。
情報記録媒体101に記録するコンテンツデータは、例えば暗号化コンテンツデータであり、メインデータとしてメインデータエラー訂正符号化部106に入力される。メインデータエラー訂正符号化部106は、入力データに対して、エラー訂正符号を生成して付加する符号化処理を行う。
その後、変調データ生成部109において、変調処理が実行される。本発明に係る情報記録処理装置は、一例として、2ビットデータを3ビットデータへの変調を基本とするRLL(1,7)変調方式に基づく変調を実行する。
RLL(1,7)変調方式に基づく変調とは、変調後のビットにおいて、連続する[0]の数が、最小1つ、最大7個の範囲となるRLL(1,7)のランレングス制限に従った変調データとするデータ変換方式である。なお、この変換処理においては、変換テーブルが使用される。具体的な変換テーブルの使用例については後述する。
変調データに基づいて、同期信号が設定されたレコーディングフレーム(Recording Frame)と呼ばれる記録単位が生成されて記録信号処理回路111を介して情報記録媒体101に記録される。
変調処理においては、入力されたメインデータのある一定間隔毎に変調時のDSV(Digital Sum Variation:デジタルサムバリエーション)の絶対値が、小さくなるようにDC制御ビット(DC−Control bit)の「0」または、「1」を選択して、挿入するDC制御ビット挿入処理が実行され、このDC制御ビットの挿入されたデータフレームに対して変調処理が行われる。
デジタルサムバリエーション(DSV)は、情報記録媒体に対する記録信号として生成されるNRZI変換信号のDCバランスの指標である。具体的には、記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできるように、DC制御ビット(DC−Control bit)の「0」または、「1」を選択して、挿入された後、変調処理が行われる。なお、NRZI変換処理については詳細を後述する。
ただし、本発明においては、暗号鍵等の付加データの記録領域(レコーディングフレーム)に対しては、部分的にDC制御ビットをDSVに基づいて選択したビット設定ではなく、付加データの構成ビットに基づいて選択した値をDC制御ビット(DC−Control bit)として設定する。この処理については、後述する。
図2および図3を参照して変調データ生成部109において実行する変調データ生成処理の詳細について説明する。
記録データは、図2(a)に示すようにユーザデータ201、ユーザ制御データ(UCD:User Control data)211によって構成される。ユーザデータ201はコンテンツ等の再生対象データの実体データを含むデータであり、ユーザ制御データ(UCD)211は再生制御情報、コピー制御情報などの様々な制御データを含むデータである。
ユーザデータ201は、2048バイトデータと4バイトパリティの32フレームを単位として設定される。ユーザ制御データ(UCD)211は、18バイトデータの32ユニットによって構成される。
32フレーム×(2048+4)バイトのユーザデータ201に基づいて、データブロック202が形成される。データブロック202は、304列(colum)×216行(row)の配列を有する。なお、1列(colum)×1行(row)は1バイト(8bit)データが格納される。
データブロック202に対して、各列に32行(row)のパリティが付加されたデータブロックとしてLDCブロック203が生成され、LDCブロック203に対するインターリーブ処理により、152列×496行のLDCクラスタ204が生成される。
一方、ユーザ制御データ(UCD)211は、16×9バイトの物理アドレスデータ221と結合されて、24列×30行のアクセスブロック212が生成された後、アクセスブロック212に対して、各列に32行(row)のパリティが付加されたデータブロックとしてBISブロック213が生成され、BISブロック213に対するインターリーブ処理により、3列×496行のBISクラスタ214が生成される。
図3(d)は図2(d)と同様のデータ、すなわち、ユーザデータ201に基づいて生成される152列×496行のLDCクラスタ204、およびユーザ制御データ(UCD)211に基づいて生成される3列×496行のBISクラスタ214を示している。
152列×496行のLDCクラスタ204は、図3(d)に示すように、38列(colum)単位の4つのパート(I〜IV)に分割され、また、3列×496行のBISクラスタ214は、1列(colum)単位の3つのパート(i〜iii)に分割され、これらの各パートを交互に結合して、図3(e)に示す155列×496行のECCクラスタ231が生成される。
さらに、ECCクラスタ231は、図3(f)に示すように0〜27の28パートに区分されたクラスタ232として設定される。パート0のみが25bit、その他のパート1〜27は、45bitである。なお、図3(f)に示すビット数は、1行(row)あたりのビット数である。
さらに、図3(g)に示すように、20ビットの同期(Sync)ビットが設定され、さらに図3(f)のパート0〜27の各間に1ビットのDC制御ビット(DC−control bit)が設定される。
この結果、[1240+20(Sync)+(1DC制御×28)=1288]×496行(row)の物理クラスタ233が設定される。物理クラスタ233の各行が変調データ生成処理単位としてのレコーディングフレーム234とされる。
なお、DC制御ビットは、情報記録媒体に対する記録信号として生成されるNRZI変換信号のDCバランスの指標である。具体的には、記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできるように、DC制御ビット(DC−Control bit)の「0」または、「1」を選択して、挿入される。
ただし、前述したように、本発明においては、このDC制御ビットの設定を付加データの記録領域においては、部分的に上記ルールに従ったビット選択ではなく、付加データの構成ビットに基づいてDC制御ビット(DC−Control bit)の「0」または、「1」を選択して挿入する。この処理については、後述する。
図3に戻り、変調データ生成処理についての説明を続ける。1288bitデータからなるレコーディングフレーム234に対して、2ビットデータを3ビットデータへ変換する変調処理が行われる。このデータ変換においては、連続する[0]の数が、最小1つ、最大7個の範囲となるランレングス制限に従った変調データとするRLL(1,7)のデータ変換が実行され、変調レコーディングフレーム235が生成される。
変調レコーディングフレーム235は、変調データビットとしての30チャンネルビットの同期(Sync)チャンネルビットと、(1288−20sync bit)×2/3=1902チャンネルビットの計1932チャンネルビット構成となる。
RLL(1,7)のランレングス規則に従った2ビットから3ビットへのデータ変調処理には、変換テーブルが利用される。具体的な変換テーブルの例を図4に示す。
図4に示すように、変換テーブルは、各入力ビットに対応した変調データビットが対応付けられたテーブルとして構成される。例えば入力データが[00000000]である場合、変調データビットは、[010100100100]とされる。入力データが[11]である場合、先行変調データビットが[xx1]であれば[000]、先行変調データビットが[xx0]であれば[101]とされる。
2ビットから3ビットへのデータ変換をこのテーブルに従って実行することにより、RLL(1,7)ランレングス規則に従った変調データビットが生成される。
図1に戻り、本発明の情報記録処理装置の構成および処理についての説明を続ける。図1における変調データ生成部109において、図2〜図4を参照して説明した変調データ生成処理が実行され、生成された変調データに基づく記録信号が記録信号処理回路111において生成される。
記録信号処理回路111においては、変調データ生成手段109の生成した変調データの[0]または[1]の値に応じてパルスの正負を反転させるNRZI(Non Return to Zero Inverted)信号を生成しこれを記録信号として情報記録媒体101に記録する。
図5を参照して、記録信号処理回路111において実行する記録信号としてのNRZI生成処理構成について説明する。変調データ生成部109から出力される変調データビットとしてチャンネルビットは、NRZ変換手段121、排他論理和手段(XOR)122、遅延手段123からなる記録信号処理回路111に入力される。図5(a)が、チャンネルビット、(b)がNRZ変換手段121からの出力信号、(c)が記録信号処理回路111の最終的な出力としての記録信号であるNRZI変換パルスを示している。この記録信号がピックアップ102に出力されてサーボ回路104の制御の下に記録情報が情報記録媒体101に記録される。
本発明の構成においては、付加データの記録領域に相当するレコーディングフレームの場合には、変調データ生成部109において実行するDC制御ビット(図3(g)参照)を[0]と設定するか[1]と設定するかを、部分的に付加データの構成ビットに基づいて決定する。
例えばある特定のレコーディングフレームを付加データ記録領域として選択し、その選択されたレコーディングフレーム中の特定のDC制御ビット、例えば1つのレコーディングフレームに設定する28のDC制御ビット中の位置a、位置b、位置cの3つのDC制御ビットを付加データの構成ビットに基づいて決定するDC制御ビットとし、これらの特定のDC制御ビットについては、ビット値[0]または[1]を、付加データの構成ビットに基づいて決定する。この処理により、変調データ上に付加データを記録することが可能になる。
図1の構成に戻り、本発明の情報記録処理装置の構成についての説明を続ける。図1において、付加データは、付加データエラー訂正符号化部105に入力され、エラー訂正符号を付加する符号化処理が行なわれる。なお、付加データとは、暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他のコンテンツ属性情報など、様々な情報によって構成されるデータである。
DC制御ビット指示手段110は、付加データエラー訂正符号化部105から、エラー訂正符号の付加された付加データのビット列を入力する。例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]等のデータ列である。このビット列は、例えば暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他のコンテンツ属性情報のいずれかの付加データと、その付加データに対するエラー訂正符号を含むビット列である。
付加データ記録領域制御部107は、メインデータエラー訂正符号化部106からの出力データに基づいて付加情報ビットの設定領域を検出する。すなわち、付加情報ビットの設定領域としての特定のレコーディングフレームの生成データ領域を検出する。
付加データ記録領域制御部107は、付加情報ビットの設定領域としての特定のレコーディングフレームの生成データ領域を検出した場合にスイッチ108をDC制御ビット指示手段110側に設定し、DC制御ビット指示手段110が付加情報に基づいて決定するDC制御ビット情報を変調データ生成部109に出力する。
変調データ生成部109は、付加データ記録領域に対応するレコーディングフレームに対して付加するDC制御ビットの値をDC制御ビット指示手段110からの指示に従って決定し、設定する。
DC制御ビット指示手段110は、付加データエラー訂正符号化部105から、エラー訂正符号の付加された付加データのビット列、例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]等のビット列を入力し、各ビット値[0]または[1]に応じて、付加情報ビットの設定領域としてのレコーディングフレーム中の特定位置のDC制御ビットの値を決定する。
処理手順としては、例えば、付加情報ビットの設定領域としてのレコーディングフレームについても、付加情報ビットの設定領域以外の通常のレコーディングフレームについても、まず、従来どおり、DSVに基づいて決定するビット値をDC制御ビットとして設定する。すなわち、記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできるように、DC制御ビット(DC−Control bit)の「0」または、「1」を選択して、挿入する。
図1において、DSV測定部112において、各レコーディングフレームについて、DSV測定が実行され、測定結果がDSVベースDC制御ビット設定部113に入力され、DSVベースDC制御ビット設定部113において、DSVに基づくDC制御ビット設定処理、すなわち、DSVの0からの乖離をより小さくすることのできるビット値を、DC制御ビットの値として設定する。
これらのDSVベースのDC制御ビットの設定の後、付加情報ビットの設定領域としてのレコーディングフレーム中の特定位置のDC制御ビットのみについてビット値の置き換え処理を行なう。
DC制御ビット指示手段110によって、付加データに基づいて決定したビット値が、スイッチ108を介して変調データ生成部109に出力され、付加データに対応する特定位置のDC制御ビットのみが、DC制御ビット指示手段110によって指示されたビット値に置き換えられることになる。その他の位置については、DSVベースDC制御ビット設定部113において設定された値が維持される。なお、スイッチ108のスイッチ制御は、付加データ対応記録領域制御部107が実行し、付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレームの処理実行時にのみ、DC制御ビット指示手段110からの出力を変調データ生成部109に出力する。
なお、図1に示す構成は、本発明の情報記録処理装置の構成および処理について説明するための模式的なブロック図であり、例えばDC制御ビットを付加データ対応のビットとするか、DSVの測定結果に基づくビットとするか等の実際のビット設定処理は、DC制御ビットの設定処理シーケンス等を記述したプログラムをCPU等の制御部が実行することによって実行可能である。従って、本発明の情報記録処理装置において、図1に示すスイッチ、その他の構成ブロック個々の構成要素に対応するハードウェアが必須となるものではない。所定のプログラムに従った処理を実行するための制御部、データ処理部としてのCPU、およびデータ、パラメータ等の記憶手段としてのメモリなどによって構成されるハードウェア上でレコーディングフレームの生成処理は実行可能である。
図1に示すエラー訂正符号化部、DC制御ビット指示手段、変調データ生成部等のブロックにおいて実行する処理は、所定のプログラムに従った処理を実行するための制御部、データ処理部としてのCPU、およびデータ、パラメータ等の記憶手段としてのメモリなどによって構成されるハードウェア上で実行可能な処理であり、図1においては、理解を容易にするために、各処理単位毎にブロックとして示してある。
以下、図1に示すDC制御ビット指示手段110において実行する付加データに対応するDC制御ビット設定処理の詳細について説明する。
図6は、図2、図3において説明した変調データ生成処理においてユーザ制御データ211に基づいて生成されるBISブロック213とBISクラスタ214の詳細を示した図である。
図2、図3を参照して説明したように、ユーザ制御データ(UCD:User Control Data)211は、16×9バイトの物理アドレスデータ221と結合されて、24列×30行のアクセスブロック212が生成された後、アクセスブロック212に対して、各列に32行(row)のパリティが付加されたデータブロックとしてBISブロック213が生成される。図6に示す(A)のBISブロック213である。
BISブロック213に対するインターリーブ処理により、3列×496行のBISクラスタ214が生成される。図6(B)に示すBISクラスタである。
BISクラスタには、図6(B)に示すように、3行(row)の物理アドレスと、12行(row)のユーザ制御データ(UCD:User Control Data)と、16行のパリティとによって、3列(colum)×31行(row)の1つのユニットが設定されている。ユニット0〜15の16ユニットによって、3列×496行のBISクラスタ214が構成される。
図7に示すように、この構成を持つBISクラスタは、先に図2、図3を参照して説明したように、コンテンツ等のユーザデータに基づいて設定されるLDCクラスタ204の4分割データI〜IVの間に一列ずつ挿入され、ECCクラスタ231が生成される。
図7に示すように、ECCクラスタは、152列(colum)×496行(row)のLDCクラスタに3列(colum)×496行(row)のBISクラスタを合成したクラスタとして設定される。
BISクラスタは、図6を参照して説明したように、物理アドレス、ユーザ制御データ(UCD:User Control Data)、パリティのいずれかが各行に設定されている。従って、ECCクラスタ231の496行の各行に含まれるBISクラスタ(i,ii,iii)は、物理アドレス、ユーザ制御データ(UCD:User Control Data)、パリティのいずれかになる。
図8に示すように、ECCクラスタ231を構成する496行から選択した特定の行(row)を、付加データ対応DC制御ビット調整フレーム301として設定する。
付加データ対応DC制御ビット調整フレーム301に設定されるDC制御ビットの一部は、付加データ構成ビットに基づいて決定されるビット値を持つDC制御ビットとして設定される。図8に示すDC制御ビット調整レコーディングフレーム302の例においては、付加データの構成ビットに対応したDC制御ビットは、レコーディングフレーム中の#1、#10、#20の位置のDC制御ビット位置に設定している。
図8に示すように、レコーディングフレームは、#0〜#27の28個のパートに区分され、各パート毎に1ビットのDC制御ビット[0]または[1]が設定される。これらの28個のDC制御ビットの設定位置の特定位置のDC制御ビットを付加データ対応DC制御ビットとして設定する。
DC制御ビットは、前述したように、原則的には、DSVに基づいて決定するビット値として設定される。すなわち、記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできるように、DC制御ビット(DC−Control bit)の「0」または、「1」を選択して、挿入するのが原則である。
しかし、付加データの構成ビットに対応したDC制御ビット(図8に示すレコーディングフレーム302中の#1、#10、#20の位置のDC制御ビット)は、これらの原則に従うことなく、付加データ構成ビット値に基づいて決定される値を設定する。
図8においては、DC制御ビット調整レコーディングフレーム302中、付加データの構成ビットに対応したDC制御ビットは、#1、#10、#20の位置の3つのDC制御ビットであり、これらの3ビット以外のDC制御ビットはDSV測定に基づいて決定されるDC制御ビットとして設定されるが、これらの3ビットについては、付加データ構成ビット値に基づいて決定される値を設定する。
ここに示す例では、DC制御ビット調整レコーディングフレーム中の#1、#10、#20の位置のDC制御ビット設定位置を付加データに基づくビット設定位置として設定した例を示しているが、付加データ対応DC制御ビット位置は、#1、#10、#20の位置に限られるものではなく、任意の位置に設定可能である。
また、3つのビット位置に限らず、DC制御ビット調整レコーディングフレーム中の任意数のビット情報を付加データに基づくビット設定位置とすることが可能である。ただし、付加データの解読処理を実行する情報再生処理装置は、予め与えられた付加データ対応のDC制御ビットの設定位置情報に基づいた付加データ解読処理を実行して、付加データの解読を行なうことになる。
DC制御ビット調整レコーディングフレーム中の3ビットを付加データに基づくビット値設定位置とした場合の3ビット情報の設定態様と、付加データの構成ビット[0]または[1]との対応関係は、例えば図9に示す関係に設定される。
図9に示す例では、DC制御ビット調整レコーディングフレーム中の3ビットが同一極性、すなわち[0,0,0]または[1,1,1]である場合に、付加データ構成ビット=[0]とし、その他の異極性の態様を持つ3ビット構成、すなわち[0,0,1]、[0,1,0]、[1,0,0]、[0,1,1]、[1,1,0]、[1,0,1]のいずれかの場合は、付加データ構成ビット=[1]を示す設定とした例を示している。
図9に示す例では、DC制御ビット調整レコーディングフレーム中の3ビットによって付加データ構成ビット=[0]または[1]の1ビットを示す設定とした例を示しているが、これは一例であり、例えば、図10に示すように、DC制御ビット調整レコーディングフレーム中の3ビットによって付加データ構成ビット=[0,0],[0,1],[1,0],[1,1]の2ビットを示す設定とするなど、様々な設定が可能である。
図9、図10に示すいずれの構成においても、複数のDC制御ビット情報を1つの付加データビット情報に対応付けた構成としている。すなわち、図9においては、[0,0,0]と[1,1,1]の2つのDC制御ビット態様を1つの付加データ構成ビット[0]に対応させ、また、[0,0,1]〜[1,0,1]の6つのDC制御ビット態様を1つの付加データ構成ビット[1]に対応させている。図10に示す例においても、例えば[0,0,0]と[1,1,1]の2つのDC制御ビット態様を1つの付加データ構成ビット[0,0]に対応させ、その他付加データ構成ビット[0,1],[1,0],[1,1]のいずれに対しても複数(2つ)のDC制御ビット態様を対応付けた設定としている。
これは、DSVの測定に基づくDC制御ビット設定において、付加データ構成ビットに基づくDC制御ビット設定と同一のビット設定処理がなされた場合に、DSV測定に基づくDC制御ビット設定と異なるビット設定に置き換えることを可能としたものである。この置き換えを可能とすることで、データコピーがなされた場合のコピー判別を可能としている。
例えば、図9の設定に基づいて処理を行なう場合、付加データの構成ビット[0]を格納するDC制御ビット調整レコーディングフレーム中の3ビット(例えば#1,#10,#20)が、DSV測定に基づくDC制御ビットの設定を行ったときに[0,0,0]となっていた場合、付加データビット[0]に対して設定されているDC制御ビット情報としての異なるデータ態様[1,1,1,]に置き換える処理を実行する。この処理により、データコピー処理を行なった場合、コピーされたデータであるか否かが判別可能となる。
例えば、付加データの構成ビット[0]を格納するDC制御ビット調整レコーディングフレーム中の3ビットが、DSV測定に基づくDC制御ビットの設定を行ったときに[0,0,0]である場合、これを[1,1,1]に置き換えて記録すれば、そのレコーディングフレームに基づく記録データを格納した記録媒体を情報記録再生処理装置にセットして、復調、再生を行い、他の記録媒体にデータを再記録、すなわちデータコピー処理を行なうと、新たにDSV測定に基づくDC制御ビットの付加処理を実行すると、付加データ対応のDC制御ビット位置には、[0,0,0]のDC制御ビットが設定され、オリジナルのDC制御ビット構成[1,1,1]と異なるパターンが記録されることになり、その記録媒体がコピーデータの記録なされた媒体であることが判別可能となる。
このようなコピー判別を可能とするために、1つの付加データのビット情報に対して、複数のDC制御ビット情報を割り当てた構成としている。
図11、図12を参照して、本発明における付加データ格納処理の詳細について説明する。図11、図12は、図9に示す対応関係、すなわち、付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレームから、#1、#10、#20の位置の3ビットのDC制御ビットを選択し、これら3ビットのDC制御ビットによって、1ビットの付加データ構成ビット[0]または[1]を対応付けた場合の処理例である。
図11は、
(1)付加データの構成ビットが[0]
の場合の付加データ対応レコーディングフレームにおけるDC制御ビットの調整処理を示す図である。
図11(a)は、付加データ対応のDC制御ビットを設定する3つのDC制御ビット設定位置(例えば#1,#10,#20)に対して、DSV測定に基づいてDC制御ビット[0,1,0]が設定された場合の処理例を示している。
図11(a)に示すようにレコーディングフレーム321は、DSV測定に基づいて設定されたDC制御ビット[0,1,0]が付加データ対応DC制御ビット設定位置(#1,#10,#20)に設定されている。
付加データの構成ビットが[0]であるので、付加データ対応DC制御ビット設定位置には、図9に示したテーブルに基づいて[0,0,0]または[1,1,1]のいずれかを設定することが必要である。この例では、DSV測定に基づいて設定されたDC制御ビットが[0,1,0]であり、変更ビットが1つのビットのみとなる[0,0,0]を選択し、付加データ対応のDC制御ビットとして、#10の位置のDC制御ビット(#10)を[1]から[0]に置き換えて、図11(a)の中段に示すように、付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレーム322を生成する。なお、[1,1,1]に変更してもよいが、DSVに対する影響を少なくするためには、変更ビットを最小とする処理を行なうことが好ましい。
その後、2ビット→3ビット変換をRLL(1,7)ランレングス規則に従って変調を行い同期(Sync)コードを設定した変調レコーディングフレーム323を生成する。
この処理は、図1における変調データ生成部109が実行するものであり、DSV測定に基づくDC制御ビットの設定されたレコーディングフレーム321は、図1の構成において、DSV測定部112が測定したDSVに基づいて、DSVベースDC制御ビット設定部113が決定したDC制御ビットを設定したレコーディングフレームである。
図8を参照して説明したように、レコーディングフレームには#0〜#27まで28個のパート毎に1ビットのDC制御ビットが設定される。図11には、付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットの値のみを示してあるが、その他のDC制御ビット位置には、DSV測定情報に基づくDC制御ビットが格納されることになる。
付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットのみが置き換えの対象ビットとなる。図1に示すDC制御ビット指示手段110において、付加データに基づいて3つの付加データ対応DC制御ビットの設定ビット値を決定し、この決定ビット情報が、変調データ生成部109に入力されて、付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビット情報の置き換え処理が行なわれる。
図1の変調データ生成部109では、DC制御ビット指示手段110からの入力情報に基づいて、付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットを置き換え対象としたビット値置き換え処理が実行される。この処理により、付加データに基づくDC制御ビット[0,0,0]の設定されたレコーディングフレーム322が生成される。
その後、2ビット→3ビット変換をRLL(1,7)ランレングス規則に従って変調を行い同期(Sync)コードを設定した変調レコーディングフレーム323を生成する。
変調データ生成部109において生成された変調レコーディングフレーム323は、図1に示す記録信号処理回路111においてNRZI信号に変換(図5参照)されて、情報記録媒体101に記録される。
図11(a)に示す処理の結果、
付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットには[0,0,0]が設定される。
データ再生を行なう再生装置においては、付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)にある3つのDC制御ビット情報を検出する。検出結果として[0,0,0]の3ビットのDC制御ビット情報を検出し、この3ビット情報に基づいて、付加データのビット値が[0]であると判定する。
再生装置は、複数の付加データ対応レコーディングフレームについての付加データ構成ビット値取得所を実行し、複数の解析ビット値に基づいて例えば暗号鍵などのnビットの付加データを取得する。
データ再生を行なう再生装置は、図9あるいは図10に示す対応テーブルを記憶部に格納するか、あるいは、対応テーブルに対応する付加データの解釈アルゴリズムを実行するプログラムを記憶部に格納し、対応テーブルを参照して、あるいは、付加データの解釈アルゴリズムを実行するプログラムに従って、付加データ対応DC制御ビットに基づく付加データビット値判定処理を実行する。なお、再生装置における付加データ検出処理については、後段で詳細に説明する。
図11(b)は、(a)と同様、付加データの構成ビットが[0]であるが、付加データ対応のDC制御ビットを設定する3つのDC制御ビット設定位置(例えば#1,#10,#20)にDSV測定に基づくDC制御ビット[0,0,0]が設定された場合の処理を示している。
図11(b)に示すようにレコーディングフレーム331には、DSV測定に基づくDC制御ビット[0,0,0]が付加データ対応DC制御ビット設定位置に設定されている。
付加データの構成ビットが[0]であるので、付加データ対応DC制御ビット設定位置には、図9に示したテーブルに基づいて[0,0,0]または[1,1,1]のいずれかを設定することが必要である。この例では、DSV測定に基づいて設定されたDC制御ビットが[0,0,0]であり、既に付加データの構成ビット[0]に対応するDC制御ビット値が設定済みである。
この場合、前述したように、コピーデータの判別を可能とするため、付加データの構成ビット[0]に対応する異なるDC制御ビット情報に置き換える処理を行なう。この場合は、付加データの構成ビット[0]に対応するDC制御ビット情報[1,1,1]に置き換える処理を実行する。
図11(b)に示すように、付加データ対応のDC制御ビットである#1,#10,#20の位置のDC制御ビットをすべて[0]から[1]に置き換えて、付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレーム332を生成する。
その後、2ビット→3ビット変換をRLL(1,7)ランレングス規則に従った変調処理を実行し、同期(Sync)コードを設定した変調レコーディングフレーム333を生成する。
この処理は、図1における変調データ生成部109が実行する。変調データ生成部109において生成された変調レコーディングフレーム333は、図1に示す記録信号処理回路111においてNRZI信号に変換(図5参照)されて、情報記録媒体101に記録される。
図11(b)に示す処理の結果、
付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットには[1,1,1]が設定される。
データ再生を行なう再生装置においては、この付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビット情報[1,1,1]を検出し、この3ビット情報に基づいて、付加データのビット値が[0]であると判定する。
図12は、
(2)付加データの構成ビットが[1]
の場合の付加データ対応レコーディングフレームにおけるDC制御ビットの調整処理を示す図である。
図12(a)は、付加データ対応のDC制御ビットを設定する3つのDC制御ビット設定位置(例えば#1,#10,#20)に、DSV測定に基づくDC制御ビット[0,0,0]が設定された場合の処理例を示している。
図12(a)に示すようにレコーディングフレーム341は、DSV測定に基づくDC制御ビット[0,0,0]が付加データ対応DC制御ビット設定位置に設定されている。
付加データの構成ビットが[1]であるので、付加データ対応DC制御ビット設定位置には、図9に示したテーブルに基づいて[0,0,1]〜[1,0,1]のいずれかを設定することが必要である。この例では、DSV測定に基づいて設定されたDC制御ビットが[0,0,0]であり、変更ビットが1つのビットのみとなる[0,0,1]を選択し、付加データ対応のDC制御ビットとして、#20位置のDC制御ビット(#20)を[0]から[1]に置き換えて、図12(a)の中段に示すように、付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレーム342を生成する。なお、[0,0,1]〜[1,0,1]の他のパターンを設定してもよい。ただし、DSVに対する影響を少なくするためには、変更ビットを最小とする処理を選択して実行することが好ましい。
その後、2ビット→3ビット変換をRLL(1,7)ランレングス規則に従って変調を行い同期(Sync)コードを設定した変調レコーディングフレーム343を生成する。
この処理は、図1における変調データ生成部109が実行する。変調データ生成部109において生成された変調レコーディングフレーム343は、図1に示す記録信号処理回路111においてNRZI信号に変換(図5参照)されて、情報記録媒体101に記録される。
図12(a)に示す処理の結果、
付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットには[0,0,1]が設定される。
データ再生を行なう再生装置においては、この付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビット情報を検出し、検出結果として[0,0,1]の3ビットのDC制御ビット情報を検出する。再生処理装置は、この3ビット情報に基づいて、付加データのビット値が[1]であると判定する。
図12(b)は、(a)と同様、付加データの構成ビットが[1]であるが、付加データ対応のDC制御ビットを設定する3つのDC制御ビット設定位置(例えば#1,#10,#20)に、DSV測定に基づくDC制御ビット[0,1,0]が設定された場合の処理例を示している。
図12(b)に示すようにレコーディングフレーム351には、DSV測定に基づくDC制御ビット[0,1,0]が付加データ対応DC制御ビット設定位置に設定されている。
付加データの構成ビットが[1]であるので、付加データ対応DC制御ビット設定位置には、図9に示したテーブルに基づいて[0,0,1]〜[1,0,1]のいずれかを設定することが必要である。この例では、DSV測定に基づいて設定されたDC制御ビットが[0,1,0]であり、既に付加データの構成ビット[1]に対応するDC制御ビット値が設定済みとなっている。
この場合、前述したように、コピーデータの判別を可能とするため、付加データの構成ビット[1]に対応する異なるDC制御ビット情報に置き換える処理を実行する。一例として、変更ビットが1つのビットのみとなる[0,1,1]を選択し、付加データ対応のDC制御ビットとして、#10位置のDC制御ビット(#10)を[0]から[1]に置き換えて、図12(b)の中段に示すように、付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレーム352を生成する。なお、[0,0,1]〜[1,0,1]中の、[0,1,0]以外のパターンであれば、どのパターンを設定してもよい。ただし、DSVに対する影響を少なくするためには、変更ビットを最小とする処理を行なうことが好ましい。
その後、2ビット→3ビット変換をRLL(1,7)ランレングス規則に従った変調処理として実行し、同期(Sync)コードを設定した変調レコーディングフレーム353を生成する。
この処理は、図1における変調データ生成部109が実行する。変調データ生成部109において生成された変調レコーディングフレーム353は、図1に示す記録信号処理回路111においてNRZI信号に変換(図5参照)されて、情報記録媒体101に記録される。
図12(b)に示す処理の結果、
付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビットには[0,1,1]が設定される。
データ再生を行なう再生装置においては、この付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビット位置(#1,#10,#20)の3つのDC制御ビット情報を検出し、検出結果として[0,1,1]の3ビットのDC制御ビット情報を検出する。再生装置は、この3ビット情報に基づいて、付加データのビット値を[1]であると判定する。
次に、図13、図14を参照して、本発明の情報記録処理装置において実行する付加データの記録処理シーケンスを説明する。
ステップS101において、エラー訂正符号化後の付加データを入力する。これは、図1に示す付加データエラー訂正符号化部105からの出力データとして取得されるデータである。なお、付加テータは、暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他のコンテンツ属性情報など、様々な情報によって構成されるデータであり、これらの付加データにエラー訂正符号の付加された付加データのビット列、例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]等のデータ列が入力される。
ステップS102では、付加データの構成ビット列、例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]から順番に1つのビットを記録ビットして取り出す。なお、この処理フローでは、付加データ構成ビットについて1ビット単位の処理を実行する例としているが、例えば先に図10を参照して説明したように、2ビットの付加データビット[00]〜[11]に対応してDC制御ビット情報を対応付けた構成においては、付加データビットを2ビット単位で処理することになり、付加データのビット列、例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]から順に2ビットを抽出して処理を実行する。ここでは図9に示す対応関係のように、付加データ構成ビットについて1ビット単位の処理を実行する例を説明する。
ステップS103では、付加データ対応レコーディングフレーム(RF)の変調処理を行い、DSV測定に基づいて設定されたDC制御ビット情報を取得する。なお、ここで取得するDC制御ビット情報は、付加データ対応レコーディングフレーム(RF)の付加データ対応のDC制御ビット位置のビット情報である。前述したように例えばレコーディングフレーム中の#1,#10,#20の位置のDC制御ビット情報を付加データ対応のDC制御ビットとして設定している場合には、これらの#1,#10,#20の位置のDC制御ビット情報を取得する。
ステップS104では、記録ビット、すなわち付加データのビット列、例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]から順に抽出されたビット値が[0]であるか否かを判定する。
抽出ビットが[0]である場合、ステップS105に進む。抽出ビットが[1]である場合、ステップS106に進む。
記録ビットが[0]である場合、図14に示すステップS105において、ステップS103で取得したDC制御ビット情報、すなわち、付加データ対応レコーディングフレーム(RF)の付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報が、付加データビット[0]に対応するビット列として設定されているか否かを判定する。
具体的には、例えば図9に示す対応関係に基づく処理を実行する場合、DSV測定に基づくDC制御ビットとして[0,0,0]または[1,1,1]が付加データ対応DC制御ビット位置に設定されているか否かを判定する。
DSV測定に基づくDC制御ビットとして付加データビット[0]に対応するビット列が設定済みの場合(Yes)は、ステップS107に進み、設定済みの付加データビット[0]に対応するビット列を、付加データビット[0]に対応する異なるビット列に置き換える処理を行なう。
具体的には、DSV測定に基づくDC制御ビットとして[0,0,0]が設定されている場合は、[1,1,1]に置き換える処理を実行する。DSV測定に基づくDC制御ビットとして[1,1,1]が設定されている場合は、[0,0,0]に置き換える処理を実行する。
ステップS105の判定がNo、すなわち、DSV測定に基づくDC制御ビットとして付加データビット[0]に対応するビット列が設定されていない場合は、ステップS108に進み、DC制御ビットを付加データビット[0]に対応するビット列に置き換える処理を行なう。具体的には、加データ対応DC制御ビット位置のビット値を、付加データビット[0]に対応するビット列[0,0,0]または[1,1,1]に置き換える処理を行なう。
一方、記録ビットが[1]である場合、図14に示すステップS106において、ステップS103で取得したDC制御ビット情報、すなわち、付加データ対応レコーディングフレーム(RF)の付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報が、付加データビット[1]に対応するビット列として設定されているか否かを判定する。
具体的には、例えば図9に示す対応関係に基づく処理を実行する場合、DSV測定に基づくDC制御ビットとして[0,0,1]〜[1,0,1]が付加データ対応DC制御ビット位置に設定されているか否かを判定する。
DSV測定に基づくDC制御ビットとして付加データビット[1]に対応するビット列が設定済みの場合(Yes)は、ステップS109に進み、設定済みの付加データビット[1]に対応するビット列を、付加データビット[1]に対応する異なるビット列に置き換える処理を行なう。
具体的には、例えばDSV測定に基づくDC制御ビットとして[0,0,1]が設定されている場合は、付加データビット[1]に対応する異なるビット列[0,1,0],[1,0,0],[0,1,1],[1,1,0],[1,0,1]のいずれかに置き換える処理を実行する。
ステップS106の判定がNo、すなわち、DSV測定に基づくDC制御ビットとして付加データビット[1]に対応するビット列が設定されていない場合は、ステップS110に進み、DC制御ビットを付加データビット[1]に対応するビット列に置き換える処理を行なう。具体的には、加データ対応DC制御ビット位置のビット値を、図9に示す付加データビット[1]に対応するビット列[0,0,1]〜[1,0,1]のいずれかに置き換える処理を行なう。
ステップS111では、付加データに従って制御されたDC制御ビットを設定した付加データ対応レコーディングフレームの変調処理を実行する。図1に示す変調データ生成部109において変調処理が実行される。
ステップS112では、付加データの最終ビットの処理が終了したか否かを判定し、未処理データがある場合は、ステップS102以下の処理を繰り返し実行する。
ステップS112において、未処理データなしの判定により、処理が終了、すなわち、上述した処理に従って、付加情報ビットが挿入された記録データが生成されることになる。
前述したように、図13、図14の処理フローは、1ビット単位の付加データ処理を行なう場合の例であり、図10に示すように2ビット単位の付加データビットと、DC制御ビット情報との対応関係が設定されている場合には、2ビット単位での処理が実行される。また、付加データビット3ビット以上と、DC制御ビット情報との対応関係など、任意ビット数の付加データビットと、任意ビット数のDC制御ビット情報との対応関係を設定した構成が可能であり、設定された対応関係に基づいた処理が行なわれる。
次に、上述の付加情報、および映画、音楽などのコンテンツ(メインデータ)を格納した情報記録媒体の再生処理を行うデータ再生処理装置の構成および再生処理シーケンスについて説明する。
図15を参照して、データ再生処理装置の構成、および処理について説明する。データ再生処理装置は、情報記録媒体401、情報記録媒体401からのデータ読み取りを行うピックアップ402、情報記録媒体401を駆動するスピンドルモーター403、ピックアップ402およびスピンドルモーター403の制御を行うサーボ回路404、読み取り信号のゲイン調整などの信号処理を行いRF信号を生成するRF回路部405、RF信号から同期信号を抽出する同期検出部406、データ復調処理を実行するデータ復調処理部407、付加データの領域についてのみ、情報記録媒体の読み取り信号を付加データデコード部408に出力するためのスイッチ410、付加データの領域を検出し、スイッチ410を制御する付加データ記録領域検出部411、付加データのデコード処理を実行する付加データデコード部408、メインデータのエラー訂正処理を行うメインデータエラー訂正部412、付加データのエラー訂正処理を行う付加データエラー訂正部409を有する。
情報記録媒体401に格納されたコンテンツデータは、例えば暗号化コンテンツデータであり、また情報記録媒体401に格納された付加データは、暗号化コンテンツの復号処理に適用する鍵データ、あるいは鍵生成情報、またはコンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他コンテンツの属性情報などである。
情報記録媒体401からピックアップ402を介して読み取られたデータは、RF回路部405においてゲイン調整などの信号処理がなされ、同期検出部406に入力される。同期検出406部は、記録信号中の同期信号(シンク)を検出し、検出信号を付加データ記録領域制御部411に出力する。
付加データ記録領域制御部411は、同期検出部406から入力される同期信号に基づいて、付加データの記録領域を判別し、判別情報に基づいて、スイッチ410を制御する。このスイッチ制御により、付加データのデコード処理を実行する付加データデコード部408に、付加データのデコードに必要な領域のレコーディングフレーム、すなわち付加データに基づくDC制御ビット情報が設定された付加データ対応レコーディングフレームが、データ復調処理部407から入力される。
付加データデコード部408は、データ復調処理部407から入力される付加データ対応レコーディングフレームに基づいて、付加データを取得するためのデコード処理を実行する。すなわち、付加データ対応レコーディングフレームから、付加データに基づくDC制御ビット情報を検出し、検出したDC制御ビットの値に基づいて付加データの構成ビットを判定する。
すなわち、付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビットの設定位置、例えば#1、#10、#20の位置のDC制御ビットの値を取得し、これらの情報に基づいて、付加データの構成ビット、例えば[0]または[1]を判定する。
付加データデコード部408は、図9あるいは図10に示す対応テーブルを持つ記憶部を有するか、あるいは、対応テーブルに対応する付加データの解釈アルゴリズムを実行するプログラムに従った処理を実行する。すなわち記憶部に格納した対応テーブルを参照して、あるいは、付加データの解釈アルゴリズムに従って、付加データ対応DC制御ビットに基づく付加データビット値判定処理を実行する。
このように、再生装置においては、データ復調処理部407において処理されるデータが付加データ対応レコーディングフレームである場合、そのフレームデータをスイッチ410を介して付加データデコード部408に入力し、付加データデコード部408において、付加データ対応レコーディングフレームの付加データ対応DC制御ビットの設定位置のDC制御ビットを取得し、これらの情報に基づいて、付加データの構成ビットを判別する処理を実行する。
付加データデコード部408は、断続的に入力される付加データの設定されたレコーディングフレームに基づいて、同様の処理を実行し、例えばnビット情報の鍵データ、あるいは鍵生成情報、またはコンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他コンテンツの属性情報などの付加データを取得する。なお、この付加データは、データ記録処理装置の説明において述べたように、エラー訂正符号を含んでおり、付加データエラー訂正部409においてエラー訂正がなされた後、出力される。
なお、付加データが例えばコンテンツの復号に適用する鍵情報である場合、付加データの出力先は、コンテンツの復号処理を実行する復号処理部となる。コンテンツの再生制御情報である場合は再生制御部となる。
一方、付加データ以外の一般のデータは、情報記録媒体の読み取りデータが同期検出部406からデータ復調部407に出力され、先に図2,図3を参照して説明した逆のデータ変換が順次実行され、再生データが取得される。
復調データであるメインデータも、付加データと同様、エラー訂正符号を含んでおり、メインデータエラー訂正部412においてエラー訂正がなされた後、出力される。
なお、出力データが例えば暗号化コンテンツである場合、付加データとして出力される鍵生成情報に基づいて生成可能な暗号鍵を適用した復号処理が実行された後、ディスプレイ、スピーカ等の出力手段を介して出力される。
次に、図16を参照して付加情報読み取りを含む再生処理シーケンスについて説明する。図16の処理は、図15に示す再生処理装置において実行する処理である。
ステップS201において、情報記録媒体からの読み取り信号に基づいてRF信号が生成され、ステップS202において、RF信号に基づいて復調処理が実行され、復調過程のデータとして、付加データ対応レコーディングフレーム、すなわち付加データに基づいて決定されたDC制御ビット値を持つレコーディングフレームが取得される。取得された付加データ対応レコーディングフレームは、図15に示すデータ復調処理部407から付加データデコード部408に入力される。
ステップS203において、付加データデコード部408は、データ復調処理部407から入力される付加データ対応レコーディングフレームに基づいて、付加データを取得するためのデコード処理を実行する。すなわち、付加データ対応レコーディングフレームから、付加データに基づくDC制御ビット情報を抽出する。例えば#1、#10、#20の位置のDC制御ビットの値を取得する。
さらに、ステップS204において、取得したDC制御ビットの値が、付加データビットの[0]または[1]のいずれに対応するDC制御ビット列であるかを判定する。前述したように、付加データデコード部408は、図9あるいは図10に示す対応テーブル、あるいは、対応テーブルに対応する付加データの解釈アルゴリズムを実行して付加データ対応DC制御ビットに基づく付加データビット値判定処理を実行する。
ステップS204において、取得したDC制御ビットの値が、付加データビットの[0]に対応すると判定した場合は、ステップS205において、付加データビット=0と判定し、ステップS204において、取得したDC制御ビットの値が、付加データビットの[1]に対応すると判定した場合は、ステップS206において、付加データビット=1と判定する。
ステップS207では、付加データの最終ビットか否かを判定し、未処理ビットがある場合は、ステップS202以下の処理を繰り返し実行し、付加データの最終ビットに至ると処理が終了する。
なお、上述した処理例は、1ビット単位の付加データの解析処理を行なう場合の例であり、図10に示すように2ビット単位の付加データビットと、DC制御ビット情報との対応関係が設定されている場合には、2ビット単位での付加データ解析処理が実行される。また、付加データビット3ビット以上と、DC制御ビット情報との対応関係など、任意ビット数の付加データビットと、任意ビット数のDC制御ビット情報との対応関係を設定した構成が可能であり、設定された対応関係に基づいた処理が行なわれる。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の構成によれば、情報記録媒体に対する付加データの記録、例えばコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報など、様々な付加データを記録する処理を実行する記録処理装置において、付加データの埋め込み領域に対応する付加データ対応レコーディングフレームに設定する複数のDC制御ビット情報設定位置のビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定する構成とした。また、再生装置においては、付加データ対応レコーディングフレームの特定のDC制御ビット位置のビット値検出により、付加構成ビット情報を取得することができる。本構成により、例えば、コンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込み、また再生時に確実に読み取る構成が実現される。従って、例えば、著作権の保護の必要なコンテンツを記録媒体に格納し、そのコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込む必要のある構成における情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体において適用可能である。
本発明の情報記録処理装置の構成を示す図である。 本発明の情報記録処理装置における変調データ生成部の処理の詳細を説明する図(その1)である。 本発明の情報記録処理装置における変調データ生成部の処理の詳細を説明する図(その2)である。 本発明の情報記録処理装置における変調処理において適用する変換テーブルのデータ構成について説明する図である。 本発明の情報記録処理装置における記録信号処理回路において実行する処理の詳細を説明する図である。 BISブロックおよびBISクラスタの詳細構成について説明する図である。 LDCクラスタとBISクラスタに基づいて設定されるECCクラスタについて説明する図である。 ECCクラスタ、付加データ対応DC制御ビット調整フレームおよび付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレームについて説明する図である。 本発明における付加データの構成ビットと、DC制御ビットの対応関係の設定例(例1)について示す図である。 本発明における付加データの構成ビットと、DC制御ビットの対応関係の設定例(例2)について示す図である。 本発明の情報記録処理装置において実行する付加データに基づくDC制御ビットの設定処理例について説明する図である。 本発明の情報記録処理装置において実行する付加データに基づくDC制御ビットの設定処理例について説明する図である。 本発明の情報記録処理装置において実行する付加データ記録処理シーケンスを説明するフロー図(その1)である。 本発明の情報記録処理装置において実行する付加データ記録処理シーケンスを説明するフロー図(その2)である。 本発明の情報再生処理装置の構成を示す図である。 本発明の情報再生処理装置において実行する付加データ記録処理シーケンスを説明するフロー図である。
符号の説明
101 情報記録媒体
102 ピックアップ
103 スピンドルモーター
104 サーボ回路
105 付加データエラー訂正符号化部
106 メインデータエラー訂正符号化部
107 付加データ記録領域制御部
108 スイッチ
109 変調データ生成部
110 DC制御ビット指示手段
111 記録信号処理回路
112 DSV測定部
113 DSVベースDC制御ビット設定部
121 NRZ変換手段
122 XOR
123 遅延手段
201 ユーザデータ
202 データブロック
203 LDCブロック
204 LDCクラスタ
211 ユーザ制御情報(UCD)
212 アクセスブロック
213 BISブロック
214 BISクラスタ
221 物理アドレス
231 ECCクラスタ
232 クラスタ
233 物理クラスタ
234 レコーディングフレーム
235 変調レコーディングフレーム
301 付加データ対応DC制御ビット調整フレーム
302 付加データ対応DC制御ビット調整レコーディングフレーム
321,322 レコーディングフレーム
323 変調レコーディングフレーム
331,332 レコーディングフレーム
333 変調レコーディングフレーム
341,342 レコーディングフレーム
343 変調レコーディングフレーム
351,352 レコーディングフレーム
353 変調レコーディングフレーム
401 情報記録媒体
402 ピックアップ
403 スピンドルモーター
404 サーボ回路
405 RF回路部
406 同期検出部
407 データ復調処理部
408 付加データデコード部
409 付加データエラー訂正部
410 スイッチ
411 付加データ記録領域検出部
412 メインデータエラー訂正部

Claims (22)

  1. 情報記録処理装置において、
    記録対象データに対してDC制御ビットを設定し、データ変調処理を実行し記録単位データとしての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成部と、
    付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示手段とを有し、
    前記DC制御ビット指示手段は、
    1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置に設定するビット情報として決定する処理を実行する構成を有し、
    前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報が、設定予定の付加データ構成ビット情報に対応するDC制御ビット情報と等しい場合、
    前記DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行する構成であり、
    前記変調データ生成部は、
    前記付加データ対応レコーディングフレームにおける前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット値を、前記DC制御ビット指示手段の指示に従って設定する処理を実行する構成を有することを特徴とする情報記録処理装置。
  2. 情報記録処理装置において、
    記録対象データに対してDC制御ビットを設定し、データ変調処理を実行し記録単位データとしての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成部と、
    付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示手段とを有し、
    前記DC制御ビット指示手段は、
    1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行する構成を有し、
    前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報からの変更ビットの数が最小となるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行する構成であり、
    前記変調データ生成部は、
    前記付加データ対応レコーディングフレームにおける前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット値を、前記DC制御ビット指示手段の指示に従って設定する処理を実行する構成を有することを特徴とする情報記録処理装置。
  3. 前記DC制御ビット指示手段は、
    前記付加データの単一の構成ビット0または1に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録処理装置。
  4. 前記DC制御ビット指示手段は、
    前記付加データ構成ビットの複数のビット列に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録処理装置。
  5. 前記情報記録処理装置は、
    前記付加データを、
    前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録処理装置。
  6. 前記変調データ生成部は、
    ランレングス規則としてのRLL(1,7)を満足するデータ変換処理を実行して変調レコーディングフレームを生成する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録処理装置。
  7. 前記変調データ生成部は、
    2ビット情報の3ビット情報への変換処理を含む変調レコーディングフレーム生成処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録処理装置。
  8. 情報記録媒体であり、
    DSV制御に基づくDC制御ビットを設定したレコーディングフレームに基づく記録データと、
    付加データの構成ビット情報に基づいて決定したビット値を複数のDC制御ビット位置に設定した付加データ対応レコーディングフレームに基づく記録データを格納した構成を有し、
    前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応のビット情報に基づいた複数のDC制御ビット位置に格納されたビット情報は、DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報により構成されることを特徴とする情報記録媒体。
  9. 1つの付加データ対応レコーディングフレームに設定された付加データ対応のビット情報は、前記付加データの単一の構成ビット0または1を示す情報であることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体。
  10. 1つの付加データ対応レコーディングフレームに設定された付加データ対応のビット情報は、前記付加データの複数の構成ビットを示す情報であることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体。
  11. 前記情報記録媒体は、
    前記付加データを、前記情報記録媒体の格納コンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として格納した構成であることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体。
  12. 前記情報記録媒体は、
    ランレングス規則としてのRLL(1,7)を満足するデータ変換処理を実行して生成される変調レコーディングフレームに基づくデータを記録した構成であることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体。
  13. 前記情報記録媒体は、
    2ビット情報を3ビット情報に変換する処理を実行して生成される変調レコーディングフレームに基づくデータを記録した構成であることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体。
  14. 情報記録処理方法であり、
    付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
    前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
    を有し、
    前記DC制御ビット指示ステップは、
    1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップを有し、
    前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報が、設定予定の付加データ構成ビット情報に対応するDC制御ビット情報と等しい場合、
    前記DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定することを特徴とする情報記録処理方法。
  15. 情報記録処理方法であり、
    付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
    前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
    を有し、
    前記DC制御ビット指示ステップは、
    1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
    前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報からの変更ビットの数が最小となるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする情報記録処理方法。
  16. 前記DC制御ビット指示ステップは、
    前記付加データの単一の構成ビット0または1に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定するステップであることを特徴とする請求項14または15に記載の情報記録処理方法。
  17. 前記DC制御ビット指示ステップは、
    前記付加データ構成ビットの複数のビット列に応じて異なるビット情報を前記付加データ対応DC制御ビット位置のビット情報として決定するステップであることを特徴とする請求項14または15に記載の情報記録処理方法。
  18. 前記情報記録処理方法は、さらに、
    前記付加データを、
    前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定するステップを有することを特徴とする請求項14または15に記載の情報記録処理方法。
  19. 前記変調データ生成ステップは、
    ランレングス規則としてのRLL(1,7)を満足するデータ変換処理を実行して変調レコーディングフレームを生成することを特徴とする請求項14または15に記載の情報記録処理方法。
  20. 前記変調データ生成ステップは、
    2ビット情報の3ビット情報への変換処理を含む変調レコーディングフレーム生成処理を実行することを特徴とする請求項14または15に記載の情報記録処理方法。
  21. 情報記録処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
    付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
    前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
    を有し、
    前記DC制御ビット指示ステップは、
    1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップを有し、
    前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報が、設定予定の付加データ構成ビット情報に対応するDC制御ビット情報と等しい場合、
    前記DSV測定に基づくビット情報と異なるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  22. 情報記録処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
    付加データ対応レコーディングフレーム中に含まれる複数のDC制御ビット設定位置から選択した付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット値を、付加データの構成ビット情報に基づいて決定するDC制御ビット指示ステップと、
    前記付加データ対応レコーディングフレーム中の付加データ対応DC制御ビット位置に、前記DC制御ビット指示ステップにおいて指示されたビット値を設定して、データ変調処理を実行し、記録単位としての変調レコーディングフレームを生成する変調データ生成ステップと、
    を有し、
    前記DC制御ビット指示ステップは、
    1つの付加データの構成ビット情報に対応付けられた複数の異なるDC制御ビット情報から選択した1つのビット情報を付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
    前記付加データ対応DC制御ビット位置におけるDSV測定に基づくビット情報からの変更ビットの数が最小となるビット情報を、付加データ対応DC制御ビット位置の設定ビット情報として決定する処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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