JP3829100B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリートミキサー車やごみ収集車などの特装車に用いる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばコンクリートミキサー車に用いる油圧制御装置として、図3に示すものが従来から知られている。
この従来の装置は、エンジンEの出力軸dに、可変容量形のメインポンプp1と、定容量形のチャージポンプp2とを連係するとともに、これらメインポンプp1およびチャージポンプp2を、エンジンEの作動に応じて駆動させるようにしている。
上記メインポンプp1は、その吐出ポート10に通路1を介して切換弁bの第1ポート12を接続している。また、このメインポンプp1の吸い込みポート11には、通路2を介して切換弁bの第2ポート13を接続している。
【0003】
上記切換弁bの第3,第4ポート14,15には、それぞれ配管5、6を介してアクチュエータaに接続している。
このアクチュエータaには、セメントを入れるドラムDを連係し、このドラムDをアクチュエータaの作動に応じて回転させるようにしている。
【0004】
上記メインポンプp1には、その吐出量を制御するコントローラcを接続している。このコントローラcは、上記切換弁bが中立位置にあれば、メインポンプp1の斜板の傾転角を小さくして、その吐出量を最少にする。また、切換弁bを操作レバー7によっていずれかの方向に切り換えると、メインポンプp1の斜板の傾転角を大きくして、その吐出量を増やす。
なお、メインポンプp1の吐出量は、エンジンEの回転数にも比例している。すなわち、エンジンEの回転数が高くなればなるほどメインポンプp1の吐出量が増加し、エンジンEの回転数が低くなればなるほどメインポンプp1の吐出量が減少する。
【0005】
一方、上記チャージポンプp2は、その吐出ポート8側を、チェック弁3を介して上記通路1を接続し、チェック弁4を介して上記通路2を接続している。このようにしたチャージポンプp2は、回路内の流量不足を補うものである。すなわち、この装置はいわゆる閉回路であり、一定量の作動油を回路内に循環させている。しかし、油漏れなどによって回路内の流量が不足することがあり、このような場合に、上記チャージポンプp2によって不足分の流量を補充するようにしている。
【0006】
次に、この従来の装置の作用を説明する。
切換弁bが図示する中立位置にある場合、コントローラcによってメインポンプp1の一回転当たりの吐出量が最少に保たれている。そのため、エンジンEの作動に応じてメインポンプp1が駆動すると、このメインポンプp1から最少流量が吐出される。そして、このメインポンプp1から吐出された最少流量は、通路1を介して切換弁bに導かれるが、このとき切換弁bが中立位置にあるので、この流量は通路2を介してメインポンプp1の吸い込みポート11に戻される。つまり、切換弁bが中立位置にあるとき、アクチュエータaに圧油は供給されず、ドラムDの回転は停止している。
【0007】
上記の状態から例えば切換弁bを図面上側のポジションに切り換えると、第1ポート12と第3ポート14とが連通し、第2ポート13と第4ポート15とが連通する。また、このとき、コントローラcがメインポンプp1の吐出量を増やす方向に斜板を制御する。
したがって、メインポンプp1から吐出された圧油が、通路1→切換弁b→通路5を介してアクチュエータaに供給される。そして、このアクチュエータaからの戻り油が、通路6→切換弁b→通路2を介してメインポンプp1の吸い込みポート11に戻される。
【0008】
上記のようにすれば、圧油の供給量に応じた速度でアクチュエータaが作動する。そして、このアクチュエータaの作動速度に応じてドラムDが回転する。
なお、このときメインポンプp1から吐出される流量は、メインポンプp1の一回転当たりの吐出量に、エンジンEの回転数をかけ合わせたものである。
したがって、ドラムDの回転数を上げる場合には、エンジンEの回転数を上げることになる。
【0009】
また、上記と反対に切換弁bを図面下側のポジションに切り換えた場合には、第1ポート12と第4ポート15とが連通し、第2ポート13と第3ポート14とが連通する。そのため、上記と反対方向にアクチュエータaが作動して、上記と反対方向にドラムDも回転することになる。
なお、上記のようにドラムDを回転させているときに、油漏れなどによって回路内の流量が不足すると、その不足分がチャージポンプp2によって補充される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
セメントを搬送するコンクリートミキサー車は、ドラムDからセメントを排出する時に、ドラムDを高速回転させる。また、セメントを排出する直前にも、セメントを良く混ぜ合わせるために、ドラムDを高速回転させている。
ところが、従来の装置では、ドラムDを高速回転させるために、エンジンEの回転数を上げなければならない。エンジンEの回転数を上げると、それに応じてエンジン音が大きくなり、このエンジン音が住宅街などにおいて騒音となるという問題があった。つまり、この従来の装置は、アクチュエータの作動速度を上げようとすると、エンジンの回転数が上がり、このエンジン音がうるさくなるという問題があった。
【0011】
なお、大型のメインポンプp1を用いれば、回転数が低くても大流量が吐出されるので、アクチュエータaを高速で作動させるために、エンジンEの回転数を増やさなくてもよい。つまり、ドラムDを回転させるときのエンジン音を低く抑えることができる。しかし、可変容量形のポンプは非常に高価であるため、大型のメインポンプp1を用いると、装置全体のコストアップを招くという不都合が生じる。
この発明の目的は、安価で、しかも、エンジンの回転数を上げなくてもアクチュエータの作動速度を上げることのできる油圧制御装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、アクチュエータと、エンジンを駆動源とするメインポンプと、これらアクチュエータとメインポンプとを接続する循環回路と、電動モータを駆動源とする定容量形のサブポンプと、このサブポンプの吐出油を循環回路に合流させる合流通路と、この合流通路に設けるとともに、その切り換え位置に応じてサブポンプをタンク又は循環回路に連通させる方向切換弁と、循環回路に設けるとともに、アクチュエータから排出される排出流量を測定する流量計と、循環回路に接続した排出通路と、この排出通路に設けた排出バルブと、この排出バルブの下流側に設けた圧力制御弁と、上記電動モータおよび排出バルブの切換位置を制御するコントローラと、このコントローラにアクチュエータの作動指令値を入力する入力機構とを備え、上記コントローラは、サブポンプが方向切換弁を介してタンクに連通しているときに、排出バルブを閉位置に保つとともに電動モータの作動を停止する一方、サブポンプが方向切換弁を介して循環通路に連通しているときに、排出バルブを開位置に保つとともに電動モータを作動させ、かつ、電動モータの回転数を上記排出流量と作動指令値とに基づいて制御する構成にしたことを特徴とする。
【0013】
第2の発明は、アクチュエータと、エンジンを駆動源とするメインポンプと、これらアクチュエータとメインポンプとを接続する循環回路と、電動モータを駆動源とする定容量形のサブポンプと、このサブポンプの吐出油を循環回路に合流させる合流通路と、この合流通路に設けるとともに、その切り換え位置に応じてサブポンプをタンク又は循環回路に連通させる方向切換弁と、アクチュエータの作動速度を測定する速度計と、循環回路に接続した排出通路と、この排出通路に設けた排出バルブと、この排出バルブの下流側に設けた圧力制御弁と、上記電動モータおよび排出バルブの切換位置を制御するコントローラと、このコントローラにアクチュエータの作動指令値を入力する入力機構とを備え、上記コントローラは、サブポンプが方向切換弁を介してタンクに連通しているときに、排出バルブを閉位置に保つとともに電動モータの作動を停止する一方、サブポンプが方向切換弁を介して循環通路に連通しているときに、排出バルブを開位置に保つとともに電動モータを作動させ、かつ、上記電動モータの回転数を、上記排出流量と作動指令値とに基づいて制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に示す第1実施形態は、可変容量形のメインポンプP1と、定容量形で小型のチャージポンプP2とを、エンジンEの出力軸dに連係している。そして、これら2台のポンプP1,P2を、エンジンEによって駆動させるようにしている。
また、定容量形のサブポンプP3を、電動モータMの出力軸に連係している。そして、このサブポンプP3を、電動モータMによって駆動させるようにしている。
【0016】
上記メインポンプP1は、その一方のポート20に通路22を介してアクチュエータAのポート24を接続している。また、他方のポート21には、通路23を介してアクチュエータAのポート25を接続している。そして、上記通路22および通路23によって、この発明の循環回路を構成している。
また、上記アクチュエータAにドラムDを連係し、このドラムDをアクチュエータAの作動に応じて回転させるようにしている。
【0017】
上記通路22には合流通路26を介して方向切換弁Bのポート28を接続し、上記通路23には合流通路27を介して方向切換弁Bの他方のポート29を接続している。
上記方向切換弁Bは、その流入ポート30に通路32を介してサブポンプP3の吐出ポート33を接続し、また、流出ポート31にタンクTを接続している。このようにした方向切換弁Bは、図示する中立位置にあるとき、流入ポート30を流出ポート31に連通させているが、図面上側位置に切り換わると、流入ポート30をポート28に連通させる。また、方向切換弁Bが図面下側位置に切り換わると、流入ポート30をポート29に連通させる。
【0018】
一方、上記流路22には、排出通路36を接続するとともに、この排出通路36に排出バルブ41の一方のポート42を接続している。また、上記通路23には、排出通路37を介して排出バルブ41の他方のポート43を接続している。上記排出バルブ41は、そのポート44,45を、圧力制御弁46を介してタンクTに接続している。また、この排出バルブ41は、図示する中立位置にあるとき、各ポート42〜45と他のポートとの連通を遮断しているが、図面右側位置に切り換わるとポート43とポート45とを連通し、図面左側位置に切り換わるとポート42とポート44とを連通する。
【0019】
なお、上記チャージポンプP2の吐出ポート47には、チェック弁34を介して通路22を接続し、また、チェック弁35を介して通路23を接続している。そして、このチャージポンプP2によって、通路22,23内の流量不足を補うようにしている。
【0020】
上記メインポンプP1には、その斜板の傾転角を操作する操作レバーRを機械的に連係している。また、この操作レバーRには、コントローラCを接続し、このコントローラCに操作レバーRの操作量を入力するようにしている。
上記コントローラCには、方向切換弁B、および排出バルブ41のソレノイドsをそれぞれ接続している。そして、各ソレノイドsの励磁電流をコントローラCで制御することによって、これら方向切換弁B、および排出バルブ41の切り換え位置を制御するようにしている。
さらに、図示していないが、上記コントローラCには、ドラムDの回転数すなわちアクチュエータAの作動速度を特定する作動指令値を入力する入力機構を接続している。
【0021】
上記エンジンEの出力軸dには、このエンジンEの回転数を検出する回転数センサー49を設けるとともに、この回転数センサー49を上記コントローラCに接続している。
一方、上記通路23には、固定オリフィス48を設けるとともに、この固定オリフィス48の前後に生じる圧力差を、差圧計50によって検出するようにしている。そして、この差圧計50によって検出した値を、上記コントローラCに出力するようにしている。
上記の圧力差が入力されたコントローラCは、この圧力差に基づいて電動モータMの回転数を制御するが、その詳細な説明については後で説明する。
なお、上記固定オリフィス48と差圧計50とによって、差圧式の流量計を構成しているが、通過流量を測定できるものであれば、流速から流量を特定する流量計でもよく、また、容積から流量を特定する容量計でもよい。
【0022】
次に、この第1実施形態の作用を説明する。
操作レバーRを操作していない状態、すなわちメインポンプP1の斜板の傾転角が最少のとき、このメインポンプP1の吐出量はほぼゼロに保たれている。そのため、この状態においてエンジンEが作動しても、このメインポンプP1から圧油は吐出されない。
また、このように操作レバーRを操作していないとき、コントローラCによって、電動モータMの作動を停止させている。したがって、サブポンプP3からも圧油は吐出されない。
【0023】
一方、チャージポンプP2は、操作レバーRの操作状況に係わりなく、エンジンEの回転数に比例した流量を吐出する。ただし、このチャージポンプP2は、通路22,23内の流量不足を補うものであり、その吐出圧を低く設定している。そのため、このチャージポンプP2から吐出される圧油によって、アクチュエータAが作動することはない。
したがって、操作レバーRが中立位置にあるときには、ドラムDは停止している。
【0024】
上記の状態から操作レバーRを操作すると、メインポンプP1の斜板の傾転角が大きくなるため、このメインポンプP1がエンジンEの回転数に応じた流量を吐出する。例えば、メインポンプP1のポート20から圧油が吐出されると、この圧油は通路22を介してアクチュエータAの一方のポート24に供給されて、このアクチュエータAからの戻り油が通路23を介してメインポンプP1のポート21に戻される。このように圧油が供給されると、アクチュエータAが作動して、ドラムDが所定の速度で回転する。
【0025】
このようにドラムDが回転している状態から、このドラムDの回転速度をさらに上げる場合には、図示していない入力機構からコントローラCに作動指令値を入力する。このように作動指令値をコントローラCに入力すると、このコントローラCが電動モータMを所定の速度で回転させる。そのため、サブポンプP3が所定の速度で回転駆動して、その吐出ポート33から圧油が吐出される。
また、コントローラCは、電動モータMを駆動させると同時に、方向切換弁Bを図面上側位置に切り換える。このように方向切換弁Bを切り換えると、流入ポート30とポート28とが連通し、サブポンプP3の吐出ポート33が、通路32→方向切換弁B→合流通路26を介して通路22に連通する。
【0026】
したがって、サブポンプP3から吐出された流量が、合流通路26を介して通路22に合流する。このようにしてサブポンプP3の吐出油を通路22に合流させると、アクチュエータAの作動速度が速くなるため、ドラムDの回転速度も増加する。つまり、エンジンEの回転数を増やさなくても、ドラムDの回転速度を上げることができる。
【0027】
上記のようにしてドラムDの回転速度を上げているが、サブポンプP3を駆動する電動モータMの回転数というのは負荷や電圧に応じて変化しやすく、場合によってはサブポンプP3の吐出流量が不足することがある。サブポンプP3の吐出流量が不足すると、アクチュエータAを必要とする速度で作動させることができず、ドラムDの回転数が指定した回転数よりも低くなってしまう。
そこで、この実施形態では、実際にアクチュエータAに供給されている流量に基づいて、サブポンプP3の吐出量を制御するようにしている。具体的に説明すると、コントローラCが、上記差圧計50によって測定した圧力差に基づいてアクチュエータAから排出される排出流量を求めるとともに、この排出流量が作動指令値に対して多いか少ないかを判断して、電動モータMの出力電流を最適に制御する。このようにすれば、最適な流量をサブポンプP3から吐出させることができるので、ドラムDを指定した回転数で作動させることができる。
【0028】
なお、上記のようにして方向切換弁Bを上側位置に切り換えると、コントローラCからの指令によって、排出バルブ41が図面右側位置に切り換わるようにしている。このように排出バルブ41が切り換わると、そのポート43とポート45とが連通するため、アクチュエータAの下流側の通路23が、通路37→排出バルブ41→圧力制御弁46を介してタンクTに連通する。したがって、通路23を通過する圧油のうち、所定の流量がタンクTに排出される。そして、この所定の流量とは、上記サブポンプP3によって合流させた流量のことである。つまり、サブポンプP3によって合流させた分の流量を、排出バルブ41を介してタンクTに排出するようにしている。
【0029】
上記圧力制御弁46は、その上流側の圧力、すなわちアクチュエータAの下流側の圧力を一定に保つためのものであり、その設定圧は、各ポンプP1〜P3を作動させたときに、通路23または通路22内に通常生じる圧力に設定している。つまり、この圧力制御弁46によって、アクチュエータAの下流側の圧力が、下がり過ぎたり上がりすぎたりしないようにしている。
なお、この圧力制御弁46は、その上流側の圧力を一定に保つ機能を有するものであれば、リリーフ弁でも圧力補償弁でもよい。
【0030】
また、メインポンプP1は、上記と反対方向にも回転できるようにしている。メインポンプP1を反対方向に回転させた場合には、ポート21から圧油が吐出されるため、アクチュエータAが上記と逆回転して、ドラムDも逆回転する。
また、この状態において、ドラムDの回転速度を上げる場合には、電動モータMを作動させるとともに、方向切換弁Bを図面下側位置に切り換えて、排出バルブ41を図面左側に切り換える。このようにすれば、アクチュエータAの作動速度が速くなり、ドラムDの回転数も増加する。
【0031】
図2に示した第2実施形態は、上記第1実施形態の固定絞り48と差圧計50の代わりに速度計51を設けて、この速度計51によってドラムDの回転数を直接測定する構成にしたものであり、それ以外の構成については第1実施形態と同じである。
この第2実施形態によれば、コントローラCが、電動モータMを作動させている最中に、上記速度計51によって測定した作動速度と作動指令値とを比較して、電動モータMの出力電流を最適に制御する。つまり、ドラムDの実際の作動速度に基づいて、サブポンプP3の吐出量を制御するようにしている。このようにすれば、最適な流量がサブポンプP3から吐出するので、ドラムDも指定した回転数で作動させることができる。
【0032】
上記第1,第2実施形態では、赤信号などで車両が停止しているときにエンジンEを一次的に停止するアイドリングストップ車にも用いることができる。すなわち、従来、コンクリートミキサー車をアイドリングストップ仕様にした場合、エンジン停止時にドラムDの回転も止まってしまうという不都合があったため、アイドリングストップ車に用いることができなかった。
しかし、この第1、第2実施形態では、エンジンEと別の駆動源である電動モータMによってサブポンプP3を駆動させる構成にしているので、アイドリング時にエンジンEが停止しても、電動モータMの作動によってドラムDを回転させることができる。したがって、エンジン停止時に、ドラムDの回転が止まってしまうという不都合が生じない。
【0033】
また、上記アイドリングストップ時の制御を具体的に説明すると、コントローラCが、エンジンEの作動停止を回転数センサー49からの信号によって検知すると、このコントローラCは、操作レバーRの操作量に基づいて、エンジン作動中にメインポンプP1が吐出していた流量を特定する。そして、この特定した流量と同じ流量を、サブポンプP3が吐出するように、電動モータMの回転数を制御する。
【0034】
上記第1,第2実施形態では、定容量形のサブポンプP3を用いているが、この定容量形のサブポンプP3は、可変吐出形のポンプに比べて安価である。そのため、可変容量形のメインポンプを大型化した場合に比べて、装置全体のコストを安く抑えることができる。つまり、これら第1,第2実施形態では、エンジンの回転数を上げなくても、アクチュエータの作動速度を上げることが可能というだけでなく、装置全体のコストアップも低く抑えることができる。
また、上記第1,第2実施形態では、コンクリートミキサー車を一例として説明したが、この発明は、油圧モータや油圧シリンダなどのアクチュエータを備えた他の特装車にも用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
第1の発明によれば、電動モータを駆動源とするサブポンプを設けて、このサブポンプから吐出した流量を、メインポンプの吐出油に合流させてアクチュエータに供給する構成にしたので、エンジンの回転数を上げなくても、アクチュエータの作動速度を速くすることができる。したがって、アクチュエータの作動速度を速くしたときに、エンジン音が大きくなることを防止できる。
また、サブポンプが定容量形なので、可変容量形のメインポンプを大型化する場合に比べて、装置全体のコストアップを低く抑えることができる。
さらに、エンジンと異なる駆動源によってサブポンプを駆動させるので、エンジンが停止しているときでも、アクチュエータを作動させることができる。したがって、アイドリングストップ車に用いることができる。
【0036】
しかも、アクチュエータからの排出流量と、作動指令値とを比較して、コントローラが電動モータMの回転数を制御する構成にしたので、アクチュエータの作動速度を、目標とする速度に保つことができる。
また、第2の発明によれば、アクチュエータの作動速度と、作動指令値とを比較して、コントローラが電動モータMの回転数を制御する構成にしたので、アクチュエータの作動速度を、目標とする速度に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回路図である。
【図2】第2実施形態の回路図である。
【図3】従来例の回路図である。
【符号の説明】
A アクチュエータ
B 方向切換弁
C コントローラ
E エンジン
M 電動モータ
P1 メインポンプ
P3 サブポンプ
d この発明の伝達手段に相当する出力軸
22 この発明の循環回路を構成する通路
23 この発明の循環回路を構成する通路
26 合流通路
27 合流通路
36,37 排出通路
46 圧力制御弁
41 排出バルブ
46 圧力制御弁
48 この発明の流量計を構成する固定絞り
50 この発明の流量計を構成する差圧計
51 速度計
Claims (2)
- アクチュエータと、エンジンを駆動源とするメインポンプと、これらアクチュエータとメインポンプとを接続する循環回路と、電動モータを駆動源とする定容量形のサブポンプと、このサブポンプの吐出油を循環回路に合流させる合流通路と、この合流通路に設けるとともに、その切り換え位置に応じてサブポンプをタンク又は循環回路に連通させる方向切換弁と、循環回路に設けるとともに、アクチュエータから排出される排出流量を測定する流量計と、循環回路に接続した排出通路と、この排出通路に設けた排出バルブと、この排出バルブの下流側に設けた圧力制御弁と、上記電動モータおよび排出バルブの切換位置を制御するコントローラと、このコントローラにアクチュエータの作動指令値を入力する入力機構とを備え、上記コントローラは、サブポンプが方向切換弁を介してタンクに連通しているときに、排出バルブを閉位置に保つとともに電動モータの作動を停止する一方、サブポンプが方向切換弁を介して循環通路に連通しているときに、排出バルブを開位置に保つとともに電動モータを作動させ、かつ、上記電動モータの回転数を上記排出流量と作動指令値とに基づいて制御することを特徴とする油圧制御装置。
- アクチュエータと、エンジンを駆動源とするメインポンプと、これらアクチュエータとメインポンプとを接続する循環回路と、電動モータを駆動源とする定容量形のサブポンプと、このサブポンプの吐出油を循環回路に合流させる合流通路と、この合流通路に設けるとともに、その切り換え位置に応じてサブポンプをタンク又は循環回路に連通させる方向切換弁と、アクチュエータの作動速度を測定する速度計と、循環回路に接続した排出通路と、この排出通路に設けた排出バルブと、この排出バルブの下流側に設けた圧力制御弁と、上記電動モータおよび排出バルブの切換位置を制御するコントローラと、このコントローラにアクチュエータの作動指令値を入力する入力機構とを備え、上記コントローラは、サブポンプが方向切換弁を介してタンクに連通しているときに、排出バルブを閉位置に保つとともに電動モータの作動を停止する一方、サブポンプが方向切換弁を介して循環通路に連通しているときに、排出バルブを開位置に保つとともに電動モータを作動させ、かつ、上記電動モータの回転数を上記作動速度と作動指令値とに基づいて制御することを特徴とする油圧制御装置。
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