[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3623040B2 - 消音器 - Google Patents

消音器 Download PDF

Info

Publication number
JP3623040B2
JP3623040B2 JP06629696A JP6629696A JP3623040B2 JP 3623040 B2 JP3623040 B2 JP 3623040B2 JP 06629696 A JP06629696 A JP 06629696A JP 6629696 A JP6629696 A JP 6629696A JP 3623040 B2 JP3623040 B2 JP 3623040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
pipe
silencer
casing
hole group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06629696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09256835A (ja
Inventor
稔 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP06629696A priority Critical patent/JP3623040B2/ja
Publication of JPH09256835A publication Critical patent/JPH09256835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3623040B2 publication Critical patent/JP3623040B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気系に装着される消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内燃機関における排気騒音を低減させるために排気管に消音器を設けることが行われている。
図7は従来の消音器の概略断面図を示している。この消音器は図面に示すように三つの隔室31,33,35を有するケーシング30と、内燃機関(図示せず)からの排気ガスを中央に位置する第2隔室33に導く排気導入管37と、前記第2隔室33と第1隔室31とを連結する連通管39と、第2隔室33と第3隔室35とを連通する共鳴管41と、第1隔室31内の排気ガスをケーシング30の外部に導く排気導出管43とから成り、内燃機関からの排気ガスを各隔室31,33,35に通す時に、第1隔室31及び第2隔室33の膨張減衰作用、及び第3隔室35の共鳴減衰作用で高温高圧の排気ガスを徐々に常温圧に下げて排気騒音を消音している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の消音器は、排気導入管37を介してケーシング30内に導入された排気ガスが第2隔室33に流入する時に、排気ガスの流入に伴う排気脈動でケーシング30が共振し、ケーシング30から輻射音が発生してしまうという欠点があった。
特に、近年、消音器の軽量化を図るためにケーシングを薄肉化することが望まれているが、前記した従来の消音器におけるケーシングの共鳴による輻射音はケーシングを薄くするに従って大きくなるため、この観点からも、前記輻射音の発生を防止することが強く望まれている。
上記した問題を解決するために、排気導入管の挿入側端部を、排気導入管よりも大径に形成され発泡金属パイプ、又は多数の小孔を有する多孔パイプで覆い、これら発泡金属パイプ又は多孔パイプを通過する時に、排気ガスの排気脈動を減衰し、かつ排気ガス自体を整流させるように構成することが特開平7ー77025号公報で提案されているが、この方法では、従来の消音器の構成に発泡金属パイプや多孔パイプを新たに追加しなければならないので、消音器を軽量化するという観点から考えると好ましくなく、また、構成が複雑になるという問題もある。
【0004】
本発明は、上記した従来の問題点を解決し、発泡金属パイプや多孔パイプ等を付加的に設ける必要なく、簡単な構成で輻射音を低減させることのできる消音器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る消音器は、少なくともエンジンに接続された排気管の断面積より大きい断面積を有し、外部と連通する排気出口を備えたケーシングと、上流端にエンジンからの排気管が連結され、下流部分がケーシング内に挿入された排気導入管とから成る消音器であって、前記排気導入管の下流端に、その下流端開口を閉鎖する端壁を設け、前記排気導入管の管壁におけるケーシング内に挿入された部分に、少なくとも排気管の内径より小径の複数の排気孔からなる排気孔群を、複数間隔をあけて設け、前記排気導入管の管壁における、ある排気孔群と、他の排気孔群との間の部分に、複数のパンチング孔から成るパンチング孔群を形成し、前記排気導入管の管壁における、前記パンチング孔群を形成した部分に、消音部材を張設したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る消音器の実施の形態を添付図面に示した一実施例を参照して説明する。
始めに、図1〜図4に示したパンチング孔及び消音部材を備えていない消音器を用いて、本発明に係る消音器の基本構成について説明する。
図1は消音器を装着した自動二輪車の排気系の概略上面図、図2は図1に示した排気系の概略側面図、図3は図1における消音器の拡大図、及び図4は図3における消音器のA−A断面図を各々示している。図中1は消音器を示している。この消音器1は、内部に複数の膨張室を有する板金製のケーシング2と、ケーシング2内に挿入されている排気導入管3とから構成されている。前記ケーシング2は、内部が4枚の仕切板4〜7で5つの膨張室8〜12に区画されている。
【0007】
第1の仕切板4はケーシング2の前部に第1膨張室8を形成するように、排気導入管3の軸線方向と直交する向きに配置され、その周縁部がケーシング2の内面に溶接等の適当な方法で固定されている。この第1の仕切板4には排気導入管3が貫通する貫通孔4aが形成されている。前記貫通孔4aは、排気導入管3の外周面との間に隙間を形成できるように排気導入管3の外径より大きく形成され、排気導入管3の周囲の隙間を通して第1膨張室8と後述する第2膨張室9との間を排気流が行き来できるようにしている。
第2の仕切板5は、第1の仕切板4の直ぐ後ろに、第1の仕切板4と同様、排気管の排気導入管3の軸線方向と直行する向きに配置されており、その周縁がケーシング2の内面に溶接等の適当な方法で固定されている。この第2の仕切板5は、平面視でその中間部分が後方、即ち第1の仕切板4と離れる方向に膨らむように湾曲した形状に形成されており(図3参照)、前記第1の仕切板4と同様、排気導入管3が貫通する貫通孔5aが形成されている。前記貫通孔5aは、排気導入管3の外周面との間に隙間を形成できるように排気導入管3の外径より大きく形成されており、排気導入管3の周囲の隙間を通して第2膨張室9と後述する第3膨張室10、第4膨張室11、及び第5膨張室12とを連結している。
さらに第3及び第4の仕切板6及び7は、排気導入管3の軸線方向に沿うように排気導入管3の両側に配置され、前記第2膨張室9の後方の空間を排気導入管3の軸線方向に沿った第3、第4、及び第5膨張室10〜12に区画している。これら第3及び第4の仕切板6及び7は、それらの周縁部がケーシング2の内面に溶接等の適当な方法で固定されている。前記仕切板6は第3膨張室10及び第4膨張室11を完全に隔離しないように、前端が切り欠き状に形成され(図4参照)、また、その後端とケーシング2の後壁2aとの間に適当な間隔が形成されるような寸法に形成されており(図3及び図4参照)、さらに、板面には二つの連通孔6a,6bが形成されている。尚、図4では第4の仕切板7は示されていないが、この第4の仕切板7も、第3の仕切板6と同じ形状に形成され、第3膨張室10と第5膨張室12とを完全に仕切らないように配置されている。従って、前記第3〜第5の膨張室10〜12は、前記した仕切板6及び7の前端の切り欠きや後部の隙間、及び連通孔6a及び6bを介して相互に連結されている。
【0008】
前記排気導入管3は、第1膨張室8及び第2膨張室9を貫通し、第3膨張室10の後部まで伸びるように、ケーシング2の前端部分から挿入され、前側がケーシング2の挿入口2dで支持され、後側がケーシング2の後壁2aに設けられたブラケット2bで支持されている(図4参照)。
この排気導入管3は、後端が端壁3aで完全に閉鎖されており、その側壁3bには、二つの排気孔郡13及び14が形成されている。各排気孔郡13及び14は、少なくとも排気導入管3の内径の約1/6〜1/10の大きさの小径な複数の排気孔13a及び14aの集まりからなり、これら排気孔孔13a及び14aは、第1排気孔郡13がほぼ第2膨張室9内に位置し、第2の排気孔郡14が第3膨張室9内に位置し、かつ第1排気孔郡13と第2排気孔郡14との間に適当な間隔が開くように形成されている(図3及び図4参照)。
また、ケーシング2の内面における前記第1排気孔群13及び第2排気孔群14の位置に対応する部分には、グラスウール等の適当な消音材22及び23が張設されている。
【0009】
前記した排気導入管3の上流端には図1及び図2に示すように、不図示のエンジンの排気孔に連結される2本の排気管15及び16が集合連結管17を介して連結されている。
ケーシング2の第4膨張室11と第5膨張室12とに対応する部分には、排気導出管18及び排気導出管19が各々連結されており、各排気導出管18及び19の下流には各々マフラ20及び21が取り付けられている。
【0010】
以上説明したように構成された消音器1はケーシング2の上面に設けられたブラケット2cを介して付図示の車体フレームに取り付けられる。
【0011】
以下、上記した消音器1の作用を説明する。
内燃機関からの高温高圧の排気ガスは二つ排気管15,16及び集合連結管17を経由して排気導入管3に流入する。排気導入管3に流入した排気ガスは排気導入管3内を下流に流れる時に、その一部が始めに第1排気流として第1排気孔郡13の各排気孔13aを通過して消音器1の第2の膨張室9内に流入し、次に残りの排気ガスの一部が第2排気流として第2排気孔郡14の各排気孔14aを通過して消音器1の第3の膨張室10内に流入し、さらに、残りの排気ガスが排気導入管3の端壁3aで反射して戻る時に、その一部が第3排気流として第2排気孔郡14の各排気孔14aを通過して消音器1の第3の膨張室10内に、次に残りの排気ガスが第4排気流として第1排気孔郡13の各排気孔13aを通過して消音器1の第2膨張室9内に各々流入する。
【0012】
高温高圧の排気ガスは上記した様に4つの排気流に分かれて、各々小径の排気孔13a及び14aを介して排気導入管3からケーシング2の膨張室9及び10内に流入される。上記したように排気ガスを小径の排気孔を介して排出することで、排気ガスをケーシング2内に徐々に開放させることができ、さらに4つの排気流に分けることで排気圧力の開放による圧力変動を圧力レベル、時間、及び場所の3要素において、分散させることができるため、ケーシング2内の排気ガスの排気圧力が開放された時の圧力変動は緩やかになり、ケーシング2に圧力変動による衝撃を緩和する。さらに、排気導入管3の排気孔群13及び14の間に間隔を開けて、さらに仕切り板を介した異なる膨張室9,10に異なるタイミングで排気流を排出するように構成しているので、各排気流の、排気導入管3から排出されてからケーシング2の壁面に到達するまでの時間に時間差が生じ、その結果からもケーシング2に到達する衝撃を緩和できる。
【0013】
排気導入管3からケーシング2内に流入した排気流は、各膨張室間を行き来する間に常温圧まで圧力が低下され、また、排気圧力の脈動の振幅も減衰されて第4膨張室11及び第5膨張室12に連結された排気導出管18,19からケーシング2の外部に導出され、各排気導出管18,19の下流に設けられたマフラ20,21を介して外部に排気される。
【0014】
以上説明した消音器は、所定の排気脈動を有する高温高圧の排気ガスを、4つの排気流に分けて小径の排気孔13a及び14aを介して排気導入管3からケーシング2内に排出しているので、排気ガスを排気導入管から一気にケーシング内に排気する場合に比べて排気圧力の膨張による圧力変動が非常に小さくなり、又、前記4つに分けられた排気流が排気導入管3から別々の膨張室9及び10に排気されるため、結果として、急激な圧力変動や、排気圧力の脈動との共振によるケーシング2の輻射音を低減させることができるようになるという効果を奏する。
又、前記したようにケーシング2における、第1及び第2排気孔群13,14に対応する部分には、消音材22,23が張設されているので、排気ガスを4つの排気流に分け、小径の排気孔13a及び14aを介して排出することによって相当低減されている僅かな圧力変動をもケーシング2から遮断することができるという効果を奏する。
さらに上記した消音器は、排気導入管3の側壁に複数の小径の排気孔からなる排気孔群を二つ設けているので、排気孔を小径にしたことによる排気抵抗の増加の影響はなく、従って、排気性能を低下させることはないという効果を奏する。仕切り板4〜7はケーシングの補強にもなるので振動も減少でき、輻射音がひくくなる。
【0015】
上記した消音器は2本の排気管15,16を一本の排気導入管3に集合させて、再度2本の排気導出管18,19を介して外部に排気するように構成されているが、これらの構成は適用する内燃機関に応じて任意の構成にしてもよいことはもちろんである。
また、上記した消音器は自動二輪車の排気系に適用されているが、消音器は任意の内燃機関に適用できることはいうまでもない。
さらに、上記消音器は、ケーシングにおける第1及び第2排気孔群の位置に対応する部分に、消音材を張設しているが、これは必須のものではない。
また、上記消音器は、その内部を排気ガスが相互に行き来できる5つの膨張室に区画しているが、膨張室の数は上記説明に限定されることなく適当な数に区画してよく、また、膨張室の構成も上記説明に限定されることなく、順番に流れるように構成してもよい。
【0016】
次に、図5を参照しながら、パンチング孔及び消音部材を備えた本発明に係る消音器の実施例を説明する。
図5は、本発明に係る消音器の図3のA−A断面に対応する概略縦断面図である。
尚、本実施例に係る消音器の基本構成は、図1〜図4に示した消音器の構成と同じ構造であるので、同じ部材には同じ符号を付して説明は省略する。
の実施例では、排気導入管3の側壁3bにおける第1排気孔群13と第2排気孔群14との間に小径の複数のパンチング孔45aを設けたパンチング孔群45が形成されている。
前記排気導入管3の側壁3bの外周面におけるパンチング孔群45が形成された部分には、ファイバー材などの消音部材46が張設されており、この消音部材46は板パイプ47によって密閉的に覆われている。
以上説明した構成によれば、排気導入管3内を流れる排気ガスが、第1排気孔群13と第2排気孔群14との間を通る時に、一度、各パンチング孔45aから出て消音部材46内を通過するので、図1〜図4に示した消音器に比べてさらに消音効果が高まる。
【0017】
次に、図6を参照しながら、本発明に係る消音器の第2の実施例について説明する。
図6は、本発明に係る消音器の第の実施例の概略縦断面図である。
図中50は消音器を示している。この消音器50は、内部に複数の膨張室の膨張室を有するケーシング59と、ケーシング59内に挿入されている排気導入管60と、ケーシング59の後端59aから挿入されている排気導出管61とから構成されている。
前記ケーシング59は、その内部が2枚の仕切板54及び55で第1〜第3の膨張室56,57,58に区画されており、その第1及び第3膨張室56,58に対応する部分が凹凸状に形成されている。
第1膨張室56と第2膨張室57とは連通管66で連通されており、第2膨張室57と第3膨張室58とは連通管67で連通されている。また、前記第3膨張室58は排気導出管61を介して外部と連通している。
【0018】
前記第1膨張室56は、その内部が2枚の仕切板62a,62bにより、さらに第1〜第3の補助膨張室70,71,72に区画されている。前記仕切板62,63には複数の孔(図示せず)が穿設されており、これらの孔により前記3つの室70,71,72は相互に連通している。
【0019】
排気導入管60は、ケーシング59の前端から第1膨張室56内に挿入されている。この排気導入管60は、第1膨張室56内の2枚の仕切板62,63を貫通し、第3補助膨張室72まで伸びており、その後端が端壁60aで閉鎖されている。
前記排気導入管60は、その側壁60bに第1〜第3の排気孔群51,52,53が間隔を開けて形成されている。前記第1の排気孔群51は側壁60bの第1補助膨張室70に対応する部分に、第2の排気孔群52は側壁60bの第2補助膨張室71にほぼ対応する部分に、第3の排気孔群53は側壁60bの第3の補助膨張室72にほぼ対応する部分に各々形成されている。前記第1排気孔群51の排気孔51aの数は、第2排気孔群52の排気孔52a及び第3排気孔群53の排気孔53aの数に比べて少なく設定されており、本実施例の場合、図6に示した排気孔51aの他に反対側に1個あり、合計2個形成されている。
また、排気導入管60は、その側壁60bの第1排気孔群51と第2排気孔群52との間に小径の複数のパンチング孔63aから成るパンチング孔群63が形成されている。前記側壁60bの外周面におけるパンチング孔群63が形成された部分には、ファイバー材などの消音部材65が張設されており、この消音部材65は板パイプ64によって密閉的に覆われている。
【0020】
次に、この実施例の作用について説明する。
内燃機関から排気ガスは排気管(図示せず)を介して排気導入管60に流入する。排気導入管60に流入した排気ガスは排気導入管60内を下流に流れる時に、各排気孔群51〜53の排気孔51a〜53aから第1〜第3の補助膨張室70、71,72に各々流出し、さらに、下流に向かって流れる時に流出しきらなかった排気ガスが端壁60aで反射して上流に向かって流れる時に、各排気孔群51〜53の排気孔51a〜53aから第1〜第3の補助膨張室70、71,72に各々流出する。また、前記排気ガスは、排気導入管60の第1排気孔群51と第2排気孔群52との間を通る時に、パンチング孔群63のパンチング孔63aから出て消音部材65を通過し、前記消音部材65によって、その排気圧力が若干低減される。
第1膨張室56の各補助膨張室70,71,72内に流入した排気ガスは連通管66及び67を介して第2膨張室57、第3膨張室58の順に流れ、排気導出管61を介して第3膨張室58から外部に排気される。
【0021】
以上説明した消音器50によれば、第1膨張室56を3つの補助膨張室70〜72に区画し、間隔を開けて設けた3つの排気孔群51〜53を介して排気導入管60から各補助膨張室70〜72に排気ガスを排出するように構成しているので、排気導入管60から第1膨張室56に排気ガスが排出される時の圧力開放による圧力変動が、圧力レベル、時間、及び場所の3要素で分散され、その結果、ケーシング59に到達する圧力変動による衝撃が緩和されて、ケーシング59の輻射音が著しく低減する。
また、上記した消音器50によれば、排気導入管60の第1排気孔群51と第2排気孔群52との間にパンチング孔群63を設け、その周りに消音部材65を張設し、排気ガスが第1排気孔群51と第2排気孔群52との間を通る時に、パンチング孔群63のパンチング孔63aから出て消音部材65を通過するように構成されているので、排気ガスの排気圧力が、排気導入管60から第1膨張室56に流出する前に低減され、圧力開放による圧力変動が小さくなる。
さらに、上記した消音器50では、第1膨張室56における圧力開放による消音効果に加え、第2膨張室57及び第3膨張室58を通過する時の各膨張室57及び58での膨張減衰作用による消音効果が得られるので、圧力変動によってケーシング59に輻射音を生じさせることなく、全体として十分な消音効果が得られる。
また、上記消音器50では、パンチング孔群63の上流に第1排気孔群51を設けているので、排気導入管60における排気抵抗が小さくなり、排気性能が向上する。尚、前記第1排気孔群51の数は、第2排気孔群52及び第3排気孔群53における消音作用に影響を及ぼさないように適宜設定される。
【0022】
【発明の効果】
本発明の消音器によれば、少なくともエンジンに接続された排気管の断面積より大きい断面積を有し、外部と連通する排気出口を備えたケーシングと、上流端にエンジンからの排気管が連結され、下流部分がケーシング内に挿入された排気導入管とから成る消音器であって、前記排気導入管の下流端に、その下流端開口を閉鎖する端壁を設け、前記排気導入管の管壁におけるケーシング内に挿入された部分に、少なくとも排気管の内径より小径の複数の排気孔からなる排気孔群を、複数間隔をあけて設け、前記排気導入管の管壁における、ある排気孔群と、他の排気孔群との間の部分に、複数のパンチング孔から成るパンチング孔群を形成し、前記排気導入管の管壁における、前記パンチング孔群を形成した部分に、消音部材を張設しているので、排気導入管からケーシング内に排気される排気ガスの排気圧力を徐々に開放することができる。
また、複数の小径の排気孔を介して排出することで排気ガスをタイミングの異なる複数の排気流に分割してケーシング内の圧力変動を分散させることができ、かつ、排気ガスが、パンチング孔群を介して消音部材を通過することにより排気圧力を低減させることができるので、消音器における急激な圧力変動や排気圧力の脈動との共振による輻射音を著しく低減させることができるという効果を奏する。
また、排気導入管の下流端を閉鎖すると共に、排気導入管に、排気管の内径より小径の複数の排気孔と、複数のパンチング孔とを設け、前記パンチング孔を消音部材で覆うだけで、上記した効果が得られるので、従来の輻射音等に対する対策を施した消音器に比べて構成が非常に簡単であり、軽量化にも向いているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】音器を装着した排気系の概略上面図である。
【図2】図1に示した排気系の概略側面図である。
【図3】図1における消音器の拡大図である。
【図4】図3における消音器のA−A断面図である。
【図5】本発明に係る消音器の図3のA−A断面に対応する概略断面図である。
【図6】本発明に係る消音器の第の実施例の概略縦断面図である。
【図7】従来の消音器の概略断面図である。
【符号の説明】
1 消音器
2 ケーシング
2a 後壁
2b ブラケット
2c ブラケット
3 排気導入管
4 第1仕切板
4a 貫通孔
5 第2仕切板
5a 貫通孔
6 第3仕切板
6a 貫通孔
6b 貫通孔
7 第4仕切板
8 第1膨張室
9 第2膨張室
10 第3膨張室
11 第4膨張室
12 第5膨張室
13 第1排気孔群
13a 排気孔
14 第2排気孔群
14a 排気孔
15 排気管
16 排気管
17 集合連結管
18 排気導出管
19 排気導出管
20 マフラ
21 マフラ
22 消音材
23 消音材
30 ケーシング
31 第1隔室
33 第2隔室
35 第3隔室
37 排気導入管
39 連通管
41 共鳴管
43 排気導出管
51 第1排気孔群
51a 排気孔
52 第2排気孔群
52a 排気孔
53 第3排気孔群
53a 排気孔
54 第1仕切板
55 第2仕切板
56 第1膨張室
57 第2膨張室
58 第3膨張室
59 ケーシング
59a ケーシング後端
60 排気導入管
61 排気導出管
62a 仕切板
62b 仕切板
63 パンチング孔群
63a パンチ孔
64 板パイプ
65 消音材
66 連通管
67 連通管
70 第1補助膨張室
71 第2補助膨張室
73 第3補助膨張室

Claims (2)

  1. 少なくともエンジンに接続された排気管の断面積より大きい断面積を有し、外部と連通する排気出口を備えたケーシングと、
    上流端にエンジンからの排気管が連結され、下流部分がケーシング内に挿入された排気導入管と
    から成る消音器であって、
    前記排気導入管の下流端に、その下流端開口を閉鎖する端壁を設け、
    前記排気導入管の管壁におけるケーシング内に挿入された部分に、少なくとも排気管の内径より小径の複数の排気孔からなる排気孔群を、複数間隔をあけて設け、
    前記排気導入管の管壁における、ある排気孔群と、他の排気孔群との間の部分に、複数のパンチング孔から成るパンチング孔群を形成し、
    前記排気導入管の管壁における、前記パンチング孔群を形成した部分に、消音部材を張設した
    ことを特徴とする消音器。
  2. 前記ケーシングの内部が複数の膨脹室に分割され、
    前記複数の排気孔群が各々別の膨脹室内に配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の消音器。
JP06629696A 1996-03-22 1996-03-22 消音器 Expired - Fee Related JP3623040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06629696A JP3623040B2 (ja) 1996-03-22 1996-03-22 消音器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06629696A JP3623040B2 (ja) 1996-03-22 1996-03-22 消音器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09256835A JPH09256835A (ja) 1997-09-30
JP3623040B2 true JP3623040B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=13311722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06629696A Expired - Fee Related JP3623040B2 (ja) 1996-03-22 1996-03-22 消音器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3623040B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107605571B (zh) * 2017-09-20 2023-08-25 重庆隆鑫机车有限公司 消声器及其摩托车

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09256835A (ja) 1997-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5783782A (en) Multi-chamber muffler with selective sound absorbent material placement
JP3943818B2 (ja) エンジンの消音器
JP4024127B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP3038763B2 (ja) 内燃機関のマフラ
JP2009013902A (ja) 内燃機関の排気系に接続される消音器
JP2002235522A (ja) 排気消音装置
JP3623040B2 (ja) 消音器
JP2000145428A (ja) 排気消音器
JP2006207378A (ja) 排気系用の騒音低減デバイス、および、それを備える排気系
KR200340730Y1 (ko) 자동차 머플러
JP3449460B2 (ja) 車両用マフラ
JP4398800B2 (ja) エンジンの消音器
JP2729188B2 (ja) 自動車用消音器
JPH0219285B2 (ja)
JP3344239B2 (ja) 自動車用排気消音装置
JP4358045B2 (ja) 消音器
JPH08170518A (ja) 消音器
KR200171218Y1 (ko) 특정 주파수 감쇄용 분기관을 구비한 소음기
JP3331806B2 (ja) 消音器
JP6468445B2 (ja) エンジンの排気消音装置
JP3008463B2 (ja) エンジン用マフラ
JPS6181512A (ja) 消音器
JP2005344640A (ja) 自動車用消音器
JP3319956B2 (ja) 車両の排気消音装置
JP6296126B2 (ja) エンジンの排気消音装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees