JP3530426B2 - 基板の浸漬処理装置 - Google Patents
基板の浸漬処理装置Info
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Description
漬処理部において半導体ウエハや液晶用ガラス基板等の
薄板状の基板(以下単に基板と称する)を表面処理する
のに用いられる基板の浸漬処理装置に関する。
えば図7に示すものがあり、その浸漬処理部165にお
いて用いられる基板の浸漬処理装置としては、図8に示
すもの(以下従来例1という)、あるいは、特開平4−
42531号公報に開示されたもので、図9に示すもの
(以下従来例2という)が知られている。ここで図7は
基板処理装置全体の平面図である。
うに、基板Wを収容したカセットCの搬入部151と、
カセットCから基板Wを取り出す基板取出部160と、
複数の基板Wを一括保持して搬送する基板搬送ロボット
175と、基板搬送ロボット175のチャックハンドを
洗浄するチャック洗浄部163と、当該ロボット175
で保持した複数の基板Wを浸漬して順次処理する複数の
浸漬処理部165と、浸漬処理部165の後側に配置さ
れた乾燥部170と、カセットC内へ処理済みの基板W
を収納する基板収納部180と、基板Wを収納したカセ
ットCを搬出する搬出部152とから構成されている。
図8(A)(B)に示すような浸漬処理装置が配置さ
れ、各種の表面処理をなすように構成されている。図8
(A)は基板Wを複数種の処理液による表面処理(以下
薬液処理という)をするための基板の浸漬処理装置であ
り、図8(B)は当該基板Wを純水DWによるリンス処
理(以下純水処理という)をするための浸漬処理装置で
ある。これらの浸漬処理装置は、上記浸漬処理部165
(165a〜165f)のいずれかに適宜配置される。
基板Wを浸漬して表面処理をするオーバーフロー型の基
板処理槽101aと、基板処理槽101aに連結した処
理液供給路107と、処理液供給路107に処理液導入
弁108、フィルタ110、及び圧送ポンプ115を順
に介して連結した処理液貯留容器106と、基板処理槽
101aよりオーバーフローした処理液を処理液貯留容
器106に回収する回収路142aと、処理液供給路1
07と回収路142aとを開閉可能に連通する給排切換
弁113aとを具備して成り、薬液処理に際して基板処
理槽101aからオーバーフローした処理液を処理液貯
留容器6に還流させるように構成されている。
バーフロー型の基板洗浄槽101bと、基板洗浄槽10
1bに連結した純水供給路103と、純水供給路103
に設けた純水導入弁127と、基板洗浄槽101bより
オーバーフローした純水を排水ドレン143に導出する
排水路142bと、純水供給路103と排水路142b
とを開閉可能に連通する給排切換弁113bとを具備し
て成り、純水処理に際して基板洗浄槽101bからオー
バーフローした排水をドレン143に排出するように構
成されている。
一の基板処理槽101内に複数種の処理液102を順次
供給して基板Wの表面処理を行うようにしたものであ
る。即ち、処理液102中に複数の基板Wを浸漬して基
板Wの表面処理をなすオーバーフロー型の基板処理槽1
01と、基板処理槽101の下部より複数種の処理液1
02を供給する処理液供給路103と、処理液供給路1
03にそれぞれ処理液導入弁108A〜108C及び流
量調節器107A〜107Cを介して連通した複数個の
処理液貯留容器106A〜106Cと、純水導入弁10
8D及び流量調節器107Dを介して連通した純水供給
源106Dを備え、各導入弁108A〜108Dを選択
的に開閉制御して所定の処理液QA〜QCを基板処理槽
101へ供給するように構成されている。
うち、例えば処理液貯留容器106Aには過酸化水素水
QA、106Bには塩酸QB、106Cにはフッ化水素
のようなエッチング剤QCなどが貯留されている。そし
て、基板処理槽101はこれら複数種の表面処理毎に処
理液102の置換が可能なオーバーフロー型の処理槽と
して構成され、オーバーフローした処理液はドレン(図
示省略)へ排出される。
0は、各浸漬処理部165a〜165fのそれぞれに図
8(A)(B)の浸漬処理装置が配置されることから、
装置全体が大型化するという難点がある。また、従来例
2は複数の処理液による薬液処理ごとに、基板処理槽1
01からオーバーフローした処理液をドレンに廃棄する
ので、処理液の消費量が多くなり、基板処理装置全体の
ランニングコストは高価になる。本発明は、このような
事情に鑑みてなされたもので、基板処理装置が大型化す
るのを防止し、併せてランニングコストの低減を図るこ
とを技術的課題とする。
は、前記課題を解決するために以下の構成を備える。即
ち、処理液中に基板を浸漬して基板の表面処理をなすオ
ーバーフロー型の基板処理槽と、上記基板処理槽に連結
した処理液供給路と、上記処理液供給路に処理液導入弁
及び圧送ポンプを順に介して連通した処理液貯留容器
と、上記処理液供給路に純水導入弁を介して連通した純
水供給路と、上記基板処理槽よりオーバーフローした排
液を排液ドレンに導出する排液路とを具備して成る基板
の浸漬処理装置において、上記排液路を分岐して一方は
上記排液ドレンに連通するとともに、他方は上記処理液
回収路として処理液回収弁を介して上記処理液貯留容器
に連通し、上記排液路から上記排液ドレンへの接続と上
記排液路から上記処理液貯留容器への接続とを切り換え
る排液弁を設け、上記処理液供給路の圧送ポンプと上記
処理液導入弁との間にフィルタを付設するとともに、上
記処理液導入弁よりも下流側に上記純水供給路を連通
し、上記処理液供給路を、上記フィルタと純水供給路接
続部との間で分岐させて上記処理液回収路に連通させ、
上記処理液導入弁により上記基板処理槽への接続と上記
処理液回収路への接続とを切換可能とするとともに、上
記処理液回収路を、上記処理液供給路との連通部よりも
下流側で分岐させて、上記処理液供給路の、上記圧送ポ
ンプよりも上流側に連通させ、上記処理液回収弁により
上記処理液貯留容器への接続と上記処理液供給路への接
続とを切換可能とし、薬液処理では、上記処理液貯留容
器内の処理液を上記処理液供給路から上記基板処理槽に
供給してオーバーフローさせ、上記排液路から上記処理
液回収弁を介して上記処理液供給路に流通させて上記基
板処理槽に還流させ、上記薬液処理の後で行われる純水
処理では、純水を上記純水供給路から上記基板処理槽に
供給してオーバーフローさせ、上記排液路から上記排液
弁を介して上記排液ドレンに廃棄し、この純水処理で
は、圧送ポンプで汲み上げた処理液を、上記処理液導入
弁を介して上記処理液回収路に流通させて上記処理液貯
留容器に還流させ、上記薬液処理から純水処理への移行
に際しては、上記処理液供給路から上記基板処理槽への
処理液の供給を停止し、続いて、上記基板処理槽に処理
液を入れた状態で、上記純水供給路から上記基板処理槽
に純水を供給して処理液をオーバーフローさせることに
より、上記基板処理槽内の処理液を純水に置き換える、
ことを特徴とするものである。
基板を浸漬して基板の表面処理をなすオーバーフロー型
の基板処理槽と、上記基板処理槽に連結した処理液供給
路と、上記処理液供給路に処理液導入弁及び圧送ポンプ
を順に介して連通した処理液貯留容器と、上記処理液供
給路に純水導入弁を介して連通した純水供給路と、上記
基板処理槽よりオーバーフローした排液を排液ドレンに
導出する排液路とを具備して成る基板の浸漬処理装置に
おいて、上記排液路を分岐して一方は上記排液ドレンに
連通するとともに、他方は上記処理液回収路として処理
液回収弁を介して上記処理液貯留容器に連通し、上記排
液路から上記排液ドレンへの接続と上記排液路から上記
処理液貯留容器への接続とを切り換える排液弁を設け、
上記処理液供給路の圧送ポンプと上記処理液導入弁との
間にフィルタを付設するとともに、上記処理液導入弁よ
りも下流側に上記純水供給路を連通し、上記処理液供給
路を、上記フィルタと純水供給路接続部との間で分岐さ
せて上記処理液回収路に連通させ、上記処理液導入弁に
より上記基板処理槽への接続と上記処理液回収路への接
続とを切換可能とするとともに、上記処理液回収路を、
上記処理液供給路との連通部よりも下流側で分岐させ
て、上記処理液供給路の、上記圧送ポンプよりも上流側
に連通させ、上記処理液回収弁により上記処理液貯留容
器への接続と上記処理液供給路への接続とを切換可能と
し、HF処理では、上記処理液貯留容器内のHFを上記
処理液供給路から上記基板処理槽に供給してオーバーフ
ローさせ、上記排液路から上記処理液回収弁を介して上
記処理液供給路に流通させて上記基板処理槽に還流さ
せ、上記HF処理の後で行われる純水処理では、純水を
上記純水供給路から上記基板処理槽に供給してオーバー
フローさせ、上記排液路から上記排液弁を介して上記排
液ドレンに廃棄し、この純水処理では、圧送ポンプで汲
み上げたHFを、上記処理液導入弁を介して上記処理液
回収路に流通させて上記処理液貯留容器に還流させ、上
記HF処理から純水処理への移行に際しては、上記処理
液供給路から上記基板処理槽へのHFの供給を停止し、
続いて、上記基板処理槽にHFを入れた状態で、上記純
水供給路から上記基板処理槽に純水を供給してHFをオ
ーバーフローさせることにより、上記基板処理槽内のH
Fを純水に置き換える、ことを特徴とするものである。
給路に純水導入弁を介して純水供給路を連通したことか
ら、一つの基板処理槽により薬液処理と純水処理とが順
次実行されることになる。また、上記排液路を分岐して
一方は排液ドレンに連通するとともに、他方は処理液回
収路として処理液回収弁を介して上記処理液貯留容器に
連通し、また、上記処理液回収路を分岐させて、処理液
回収路が上記処理液回収弁を介して処理液供給路の、圧
送ポンプよりも上流側に連通し、薬液処理では、処理液
貯留容器内の処理液が処理液供給路から基板処理槽に供
給されてオーバーフローし、上記排液路から処理液回収
弁を介して上記処理液供給路に流通し、再び基板処理槽
に還流する。つまり、処理液は廃棄されずに再利用され
る。他方、上記薬液処理の後で行われる純水処理では、
純水は純水供給路から基板処理槽に供給されてオーバー
フローし、上記排液路から排液弁を介して排液ドレンに
廃棄される。そして上記薬液処理から純水処理への移行
に際しては、処理液の供給が停止され、引き続き、上記
基板処理槽に処理液を入れた状態で純水が供給されてオ
ーバーフローすることにより、上記基板処理槽内の処理
液が純水に置き換えられる。つまり、基板処理槽内で
は、基板は空気に触れることなく、薬液処理から純水処
理へ移行する。また、前記処理液供給路の圧送ポンプと
前記処理液導入弁との間にフィルタを付設するととも
に、処理液導入弁よりも下流側に純水供給路を連通し、
上記処理液供給路を、上記フィルタと純水供給路接続部
との間で分岐させて、上記処理液導入弁を介して上記処
理液回収路に連通させたことから、薬液処理が行われて
いる間に、処理液はフィルタリングによりリフレッシュ
され(以下単に「フィルタリング」という)、また、純
水処理が行われる場合においても、圧送ポンプで汲み上
げられた処理液は、フィルタリングされてから処理液回
収路を流下し、再び処理液貯留容器に還流する。
の処理液供給路に純水導入弁を介して純水供給路を連通
したことから、一つの基板処理槽によりHF処理と純水
処理とが順次実行される。また、上記排液路を分岐して
一方は排液ドレンに連通するとともに、他方は処理液回
収路として処理液回収弁を介して上記処理液貯留容器に
連通し、また、上記処理液回収路を分岐させて、処理液
回収路が上記処理液回収弁を介して処理液供給路の、圧
送ポンプよりも上流側に連通し、HF処理では、処理液
貯留容器内のHFが処理液供給路から基板処理槽に供給
されてオーバーフローし、上記排液路から処理液回収弁
を介して上記処理液供給路に流通し、再び基板処理槽に
還流して、HFは廃棄されずに再利用される。他方、上
記HF処理の後で行われる純水処理では、純水は純水供
給路から基板処理槽に供給されてオーバーフローし、上
記排液路から排液弁を介して排液ドレンに廃棄される。
そして上記HF処理から純水処理への移行に際しては、
HFの供給が停止され、引き続き、上記基板処理槽にH
Fを入れた状態で純水が供給されてオーバーフローする
ことにより、上記基板処理槽内のHFが純水に置き換え
られる。つまり、基板処理槽内では、基板は空気に触れ
ることなく、HF処理から純水処理へ移行する。また、
前記処理液供給路の圧送ポンプと前記処理液導入弁との
間にフィルタを付設するとともに、処理液導入弁よりも
下流側に純水供給路を連通し、上記処理液供給路を、上
記フィルタと純水供給路接続部との間で分岐させて、上
記処理液導入弁を介して上記処理液回収路に連通させた
ことから、HF処理が行われている間に、HFはフィル
タリングされ、また、純水処理が行われる場合において
も、圧送ポンプで汲み上げられたHFは、フィルタリン
グされてから処理液回収路を流下し、再び処理液貯留容
器に還流する。
に基づいて説明する。先ず、本発明が適用される基板洗
浄用の基板処理装置について説明する。図4は基板処理
装置の概略斜視図、図5は同装置の概略平面図、図6は
同装置の概略縦断面図である。本基板処理装置50は、
後述する浸漬処理部65において複数の基板処理槽1を
並設して半導体ウエハ(以下単にウエハという)の洗浄
処理を行うとともに、基板処理槽1からオーバーフロー
した洗浄液(以下単に処理液という)を処理液貯留容器
に6に回収してリサイクル可能にしたものである。
置50は、基板収容カセットCの搬入搬出部51と、カ
セットCからウエハWを取り出し又はカセットC内へウ
エハWを装填する基板移載部60と、カセットCの搬入
搬出部51と基板移載部60との間でカセットCを移載
するカセット移載ロボット55と、複数のウエハWを一
括して洗浄する浸漬処理部65と、ウエハWの液切り基
板乾燥部70と、基板移載部60でカセットCから取り
出した複数のウエハWを一括保持して上記浸漬処理部6
5及び基板乾燥部70に搬送する基板搬送ロボット75
とから構成される。
図6に示すように、昇降及び回転自在で、矢印A方向に
移動可能に構成され、搬入搬出部51に搬入されてきた
カセットCを基板移載部60のテーブル61上に移載
し、また、洗浄済みウエハWを収容したカセットCを当
該テーブル61から搬入搬出部51へ移載するように構
成される。また、上記基板搬送ロボット75は、図4〜
図6に示すように、矢印B方向に移動可能に設けられ、
上記基板移載部60のリフター64から受け取った複数
のウエハWを基板搬送ロボット75の基板挾持アーム7
6で保持し、移動部77に沿って浸漬処理部65内及び
基板乾燥部70内へ順次搬送するように構成される。
うに、本発明に係る各種の浸漬処理装置が配設される。
ただし、図4〜図6においては、基板処理槽1を3個並
設したものが例示してある。即ち、上記浸漬処理部65
は、オーバーフロー型の基板処理槽1を3個並設して成
り、各基板処理槽1に昇降可能に設けた基板保持具66
により、前記基板搬送ロボット75から受け取った複数
のウエハWを各基板処理槽1内に順次浸漬可能に構成さ
れる。なお、本発明の実施形態に係る浸漬処理装置の具
体的な内容については後述する。
提案に係る特開平1−255227号公報に開示したよ
うに、ウエハWの主平面の中心近傍を回転中心として、
回転遠心力で液切り乾燥する乾燥処理槽71を具備して
成る。なお、この基板乾燥部70は、当該遠心式のもの
に代えて、有機溶剤等を使用した乾燥方式、又はこれに
加えて加熱蒸気や減圧による乾燥方式により乾燥を促進
するようにしても差し支えない。
は、図4〜図6に示すように、クリーンルーム作業域3
0に臨む前方から保全用作業域31に臨む後方に向かっ
て前記カセットCの搬入搬出部51、基板移載部60、
基板乾燥部70及び浸漬処理部65を順番に配置する。
また、図4〜図6に示すように、上記浸漬処理部65の
3つの基板処理槽1の下部に処理液の給排用配管室20
を、また、この給排用配管室20の下部に洗浄用の処理
液貯留容器6を上下3段に配置する。さらに、図4及び
図5に示すように、上記基板移載部60・基板乾燥部7
0・浸漬処理部65の右側に基板搬送ロボット75の移
動部77を前後方向に形成し、これらの左側の空間で、
前記基板移載部60よりも後方の空間をメンテナンス・
スペース90として形成する。なお、メンテナンス・ス
ペース90の床部には複数の配管、バルブ等が敷設され
る。
理部65の基板処理槽1と、給排用配管室20と、処理
液貯留容器6とを上下3段に積み上げ、縦方向にレイア
ウトするので、これらの積み上げ部の左側に臨んだエリ
アにメンテナンス・スペース90を確保できる。換言す
ると、図5に示すように、浸漬処理部65や基板移載部
60などの各種作業ブロックを平面視でL字状にまとめ
ることにより、基板処理装置50内の余剰空間をメンテ
ナンス・スペース90として設定できる。また、主に浸
漬処理部65を縦向きに積み上げることにより、基板処
理装置50全体をコンパクトにまとめてクリーンルーム
全体の省スペース化を効率良く図れるうえ、当該基板W
処理装置50の設置数が増えるほど、クリーンルームに
おけるスペースの有効利用率を一層高められる。
及び基板乾燥部70のレイアウトでは、図4〜図6に示
すように、保全用作業域31に臨む奥側からクリーンル
ーム作業域30に臨む前側に向かって、3つのオーバー
フロー型の基板処理槽1と乾燥処理部70と前記基板移
載部60とを順番に配列する。即ち、上記基板乾燥部7
0は浸漬処理部65と基板移載部60の間に配置される
ので、洗浄処理されたウエハWを可能な限り早く乾燥さ
せ、カセットCに戻して搬入搬出部51から効率良く搬
出できる。その反面、この基板乾燥工程はカセットCへ
の戻しに対する時間的制約を強くは受けず、乾燥処理の
完了から基板移載部60への戻しの間に待機時間を取れ
るので、作業工程の面で隣接状の基板移載部60に対し
て乾燥処理部70にバッファ的な役割を担わせることが
できる。
た酸を使用するので、酸の蒸気やミストが発生し易い
が、例えば、クリーンルーム作業域30から最も遠い奥
側の基板処理槽1でこの酸洗浄処理を実施する場合に
は、クリーンルーム作業域30への悪影響を防止して作
業の安全性を確保できる。以下、上記浸漬処理部65に
配設される各種浸漬処理装置の実施形態について順次説
明する。
装置の概略系統図を示し、同図(A)中の太線は薬液処
理の場合の処理液循環経路を、同図(B)中の太線は純
水処理の場合の純水経路及び処理液循環経路を示す。こ
の浸漬処理装置は、前記浸漬処理部65に単一の基板処
理槽1を配設するとともに、薬液処理及び純水処理が行
われる間に処理液の循環フィルタリングと温度調整とを
実行するためのものである。この浸漬処理装置は、図1
に示すように、処理液、例えばフッ化水素(以下HFと
いう)中に複数の基板Wを一括して浸漬して基板Wの表
面洗浄をなす基板処理槽1と、基板処理槽1の下部より
処理液を供給する処理液供給路7と、処理液供給路7に
処理液導入弁(三方弁)8及び圧送ポンプ15を順に介
して連通した処理液貯留容器6と、処理液供給路7に純
水導入弁27を介して連通した純水供給路3と、基板処
理槽1よりオーバーフローした排液をドレン43に導出
する排液路42とを具備して成る。
石英ガラス製で側面視略V字状・平面視略矩形状に形成
され、その下部に処理液供給路7を連結して成り、基板
処理槽1内に処理液の均一な上昇流を形成して基板Wを
表面処理するとともに、処理液を複数種の洗浄処理毎
に、迅速に置換し得るオーバーフロー槽として形成され
る。当該基板処理槽1は石英ガラス製に限らず、例え
ば、石英ガラスを腐蝕させてしまうHF等を洗浄液に用
いる場合には、耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂等
の樹脂製材料で形成したものでも良い。
すように、基板処理槽1の下部に連結した処理液供給路
7と、処理液供給路7に処理液導入弁8及び圧送ポンプ
15を介して連結した処理液貯留容器6と、上記処理液
供給路7に純水導入弁27を介して連通した純水供給路
3及び純水供給源(図示省略)とを具備して成る。そし
て、処理液導入弁8よりも下流側に純水供給路3を連通
するとともに、圧送ポンプ15と処理液導入弁8との間
にフィルタ10とインライン型のヒータ(「インライン
ヒータ」という)81とを付設する。なお、純水供給路
3は常温の又は所定温度に加熱した純水DWを供給する
純水の主要通路となるが、純水DWは、基板の表面酸化
を防ぐ上で、脱酸素処理を施したものを用いるのが好ま
しい。
導通させるように切り換えると、処理液貯留容器6内の
処理液が圧送ポンプ15で基板処理槽1に圧送され、基
板処理槽1よりオーバーフローされ、薬液処理が行われ
る。また、上記純水導入弁27を開弁すると、純水DW
が純水供給路3から基板処理槽1に供給され、オーバー
フローして純水処理が行われる。即ち、処理液導入弁8
と純水導入弁27との切り換え操作で処理液と純水DW
を処理液供給路7に選択的に供給可能に構成される。な
お、上記処理液貯留容器6には、処理液が自動的に補充
可能に構成されている。
すように、基板処理槽1の上側部に付設したオーバーフ
ロー液回収部41と、オーバーフローした処理液を排出
する排液路42とを具備して成る。上記排液路42の流
通下手側を二股状に分岐して、その一方の管路21を排
液ドレン43に接続し、その他方を処理液回収路22と
して前記処理液貯留容器6に接続する。排液路42の分
岐部には、切換可能な三方弁で構成された排液弁47を
介設する。そして、処理液供給路7と処理液回収路22
とを切換可能な処理液導入弁8を介して接続する。ま
た、処理液回収路22に切換可能な処理液回収弁44を
付設するとともに、処理液供給路7の圧送ポンプ上流側
と処理液回収路22とを上記処理液回収弁44を介して
接続する。
板処理槽1の下部には、処理液貯留容器6から導出した
処理液供給路7が処理液導入弁8を介して接続されてお
り、所定の処理液が処理液貯留容器6から基板処理槽1
に供給される。また、基板処理槽1の下部には純水供給
路3が純水導入弁27を介して接続されており、純水D
Wが基板処理槽1に供給可能になっている。そして、基
板処理槽1の上部から導出した排液路42の下流側は、
切換可能な排液弁47及び処理液回収路22を介して連
通された処理液貯留容器6の側と、切換可能な排液弁4
7及び管路21を介して連通された排液ドレン43の側
との2方向に分岐されている。薬液処理が行われる場合
には、図1(A)に示すように、基板処理槽1からオー
バーフロー液回収部41へオーバーフローした処理液
は、排液弁47を介して処理液回収路22を流下し、処
理液貯留容器6を介さず上記処理液回収弁44を介して
処理液供給路7に流入し、フィルタ10により濾過され
てリフレッシュされた後、再び基板処理槽1に還流す
る。従って、基板処理槽1からオーバーフローした処理
液は、処理液回収路22を経て処理液供給路7に流入し
て再利用されるので、複数種の薬液処理毎に処理液を廃
棄する従来例2に比べて処理液の消費量を効果的に抑制
して、基板処理装置全体のランニングコストを低減でき
る。
(B)に示すように、オーバーフローした純水は、切換
可能な排液弁47及び管路21を介して排液ドレン43
に排出される。この純水処理中において、圧送ポンプ1
5で汲み上げられた処理液は、フィルタ10により濾過
されてリフレッシュされた後、切換可能な処理液導入弁
8を介して処理液回収路22に流入し、処理液回収路2
2を流下して、上記処理液回収弁44を介して再び処理
液貯留容器6に還流する。上記構成により単一の基板処
理槽1を用いる場合でも、薬液処理及び純水処理が行わ
れる間に処理液の循環フィルタリングが行われ、処理液
をリフレッシュさせることができる。また、前記インラ
インヒータ81は、例えば管路の外周にヒータを配設し
た構成を具備し、管路を通過する処理液を加熱する。こ
のため、上述した純水処理中においても、循環する処理
液を均一な温度に調整しておくことができ、特に高温薬
液処理を行う場合に、所定温度の処理液を基板処理槽内
に供給して直ちに洗浄処理に移行することが可能にな
る。
板処理槽1の上部からオーバーフローさせるので、薬液
処理から純水処理に移行する際には、基板処理槽1内の
処理液を全部排出せずとも処理液を純水に置換すること
が可能であり、薬液処理及び純水処理が完了するまでウ
エハWは空気に触れない。このため、ウエハ表面に酸化
皮膜が形成されたり、空気中の不純物が付着したりする
虞れはない。すなわち、例えばHF処理の場合には、H
F処理した後にウエハWを空気に接触させると、HF、
O2、とSiとが反応し、ウエハWの表面に不純化合物
が生じてパーティクルとなる。このため、HFを基板処
理槽1に供給して循環した後、HFの供給を停止し、続
いて、基板処理槽1にHFを入れた状態で純水を供給
し、オーバーフローさせることによりHFを純水に置き
換えていく。これにより、ウエハWは常に液中に留ま
り、純水の連続供給によりHF成分はパーティクルを発
生することなく除去される。また、基板処理槽1内の処
理液を全部排出せずともウエハWの装填や取り出しがで
きる。
の比抵抗値を検出したり、一定時間の経過により、純水
処理が完了するように構成される。また、最終リンスが
完了した後に基板処理槽1からウエハWを引き上げる場
合には、浮遊したパーティクルがウエハWに付着するの
を防止するため、純水をオーバーフローさせながら行
う。
て、単一の基板処理槽1を用いて薬液処理と純水処理と
を実施することにより基板処理槽1の個数を減らして基
板処理装置の大型化を防止できる点、処理液を再利用す
ることによりランニングコストを低減できる点、薬液処
理から純水処理に移行する際に基板処理槽1内の処理液
を全部排出しないで処理液を純水に置換することにより
ウエハ表面に酸化皮膜が形成されるのを防止できる点が
挙げられるが、これらの利点は、後述する実施形態2及
び実施形態3においても同様であり、重複する説明は省
略する。
理が行われる際には、処理液は圧送ポンプ15で吸引さ
れて処理液回収路22を流下することになるので、処理
液回収路22の管径が細くても、流下する処理液の流量
は多くなる。つまり、処理液回収路22は管径の細いも
ので足りるという利点がある。
装置の概略系統図を示す。この実施形態2は、実施形態
1(図1)と同様の浸漬処理装置を3組並設して構成し
たものである。この実施形態2では、図2に示すよう
に、各基板処理槽1においてそれぞれ所定の処理液QA
〜QCにより前記類型の薬液処理が別々に行われ、ウエ
ハWを表面処理した各処理液QA〜QCは、各処理液貯
留容器6に回収されて再利用される。また、循環フィル
タリングにより各処理液QA〜QCをリフレッシュさせ
ることやインラインヒータ81により各処理液QA〜Q
Cの温度調整を行うこともできる。
装置の概略系統図を示す。この浸漬処理装置は、実施形
態2(図2)において基板処理槽1のうちの1槽を、純
水処理用のリンス専用槽に設定したものであり、他の2
組において、薬液処理及び純水処理が行われる間に処理
液の循環フィルタリングや温度調整を実行する点は実施
形態1(図1)と同様である。この実施形態3では、2
個の基板処理槽1のそれぞれで処理液QA又はQBによ
る薬液処理が施された後、引き続き軽く純水処理が行わ
れ、さらにリンス専用槽1で純水DWによる純水処理が
行われる。これにより、各基板処理槽1で薬液処理と純
水処理を順次行う場合に比べて、強力にウエハWをリン
スでき、純水処理の所要時間が短縮されてスループット
が向上する。
のように構成され作用することから、基板処理槽からオ
ーバーフローした処理液(HFの場合を含む。以下、同
じ)は、処理液回収弁及び処理液回収路を介して処理液
供給路に流入し、再び基板処理槽に循環して再利用でき
るので、処理液の消費量を大幅に減らすことができる。
また、単一の基板処理槽で薬液処理(HF処理を含む。
以下、同じ)と純水処理とを実行できるので、基板処理
装置の大型化を防止することができる。さらに、薬液処
理から純水処理への移行に際して、基板処理槽内に処理
液が入った状態で純水を供給してオーバーフローさせる
ことにより、処理液を純水に置き換えるので、基板は空
気に触れることなく、薬液処理から純水処理へ移行する
ことができる。これにより、基板表面に酸化皮膜が形成
されるのを防止できる。また、薬液処理及び純水処理が
行われる間に処理液はフィルタリングにより効果的にリ
フレッシュされる。
示す。
示す。
示す。
の概略斜視図である。
ある。
(A)は薬液処理の概略系統図、同図(B)は純水処理
の概略系統図である。
る。
器、7…処理液供給路、8…処理液導入弁、15…圧送
ポンプ、22…処理液回収路、27…純水導入弁、42
…排液路、43…排液ドレン、44…処理液回収弁、4
7…排液弁、DW…純水、QA〜QC…処理液、W…基
板。
Claims (2)
- 【請求項1】 処理液中に基板を浸漬して基板の表面処
理をなすオーバーフロー型の基板処理槽と、上記基板処
理槽に連結した処理液供給路と、上記処理液供給路に処
理液導入弁及び圧送ポンプを順に介して連通した処理液
貯留容器と、上記処理液供給路に純水導入弁を介して連
通した純水供給路と、上記基板処理槽よりオーバーフロ
ーした排液を排液ドレンに導出する排液路とを具備して
成る基板の浸漬処理装置において、 上記排液路を分岐して一方は上記排液ドレンに連通する
とともに、他方は上記処理液回収路として処理液回収弁
を介して上記処理液貯留容器に連通し、上記排液路から
上記排液ドレンへの接続と上記排液路から上記処理液貯
留容器への接続とを切り換える排液弁を設け、 上記処理液供給路の圧送ポンプと上記処理液導入弁との
間にフィルタを付設するとともに、上記処理液導入弁よ
りも下流側に上記純水供給路を連通し、 上記処理液供給路を、上記フィルタと純水供給路接続部
との間で分岐させて上記処理液回収路に連通させ、上記
処理液導入弁により上記基板処理槽への接続と上記処理
液回収路への接続とを切換可能とするとともに、 上記処理液回収路を、上記処理液供給路との連通部より
も下流側で分岐させて、上記処理液供給路の、上記圧送
ポンプよりも上流側に連通させ、上記処理液回収弁によ
り上記処理液貯留容器への接続と上記処理液供給路への
接続とを切換可能とし、 薬液処理では、上記処理液貯留容器内の処理液を上記処
理液供給路から上記基板処理槽に供給してオーバーフロ
ーさせ、上記排液路から上記処理液回収弁を介して上記
処理液供給路に流通させて上記基板処理槽に還流させ、 上記薬液処理の後で行われる純水処理では、純水を上記
純水供給路から上記基板処理槽に供給してオーバーフロ
ーさせ、上記排液路から上記排液弁を介して上記排液ド
レンに廃棄し、この純水処理では、圧送ポンプで汲み上
げた処理液を、上記処理液導入弁を介して上記処理液回
収路に流通させて上記処理液貯留容器に還流させ、 上記薬液処理から純水処理への移行に際しては、上記処
理液供給路から上記基板処理槽への処理液の供給を停止
し、続いて、上記基板処理槽に処理液を入れた状態で、
上記純水供給路から上記基板処理槽に純水を供給して処
理液をオーバーフローさせることにより、上記基板処理
槽内の処理液を純水に置き換える、ことを特徴とする基
板の浸漬処理装置。 - 【請求項2】 HF中に基板を浸漬して基板の表面処理
をなすオーバーフロー型の基板処理槽と、上記基板処理
槽に連結した処理液供給路と、上記処理液供給路に処理
液導入弁及び圧送ポンプを順に介して連通した処理液貯
留容器と、上記処理液供給路に純水導入弁を介して連通
した純水供給路と、上記基板処理槽よりオーバーフロー
した排液を排液ドレンに導出する排液路とを具備して成
る基板の浸漬処理装置において、 上記排液路を分岐して一方は上記排液ドレンに連通する
とともに、他方は上記処理液回収路として処理液回収弁
を介して上記処理液貯留容器に連通し、上記排液路から
上記排液ドレンへの接続と上記排液路から上記処理液貯
留容器への接続とを切り換える排液弁を設け、 上記処理液供給路の圧送ポンプと上記処理液導入弁との
間にフィルタを付設するとともに、上記処理液導入弁よ
りも下流側に上記純水供給路を連通し、 上記処理液供給路を、上記フィルタと純水供給路接続部
との間で分岐させて上記処理液回収路に連通させ、上記
処理液導入弁により上記基板処理槽への接続と上記処理
液回収路への接続とを切換可能とするとともに、 上記処理液回収路を、上記処理液供給路との連通部より
も下流側で分岐させて、上記処理液供給路の、上記圧送
ポンプよりも上流側に連通させ、上記処理液回収弁によ
り上記処理液貯留容器への接続と上記処理液供給路への
接続とを切換可能とし、 HF処理では、上記処理液貯留容器内のHFを上記処理
液供給路から上記基板処理槽に供給してオーバーフロー
させ、上記排液路から上記処理液回収弁を介して上記処
理液供給 路に流通させて上記基板処理槽に還流させ、 上記HF処理の後で行われる純水処理では、純水を上記
純水供給路から上記基板処理槽に供給してオーバーフロ
ーさせ、上記排液路から上記排液弁を介して上記排液ド
レンに廃棄し、この純水処理では、圧送ポンプで汲み上
げたHFを、上記処理液導入弁を介して上記処理液回収
路に流通させて上記処理液貯留容器に還流させ、 上記HF処理から純水処理への移行に際しては、上記処
理液供給路から上記基板処理槽へのHFの供給を停止
し、続いて、上記基板処理槽にHFを入れた状態で、上
記純水供給路から上記基板処理槽に純水を供給してHF
をオーバーフローさせることにより、上記基板処理槽内
のHFを純水に置き換える、ことを特徴とする基板の浸
漬処理装置。
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