【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ロッド着脱装置付き削孔機に関し、とくに重いロッドの取扱を機械化し且つロッド心合わせの自動化が可能なロッド着脱装置付き削孔機に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンカーの設置、地盤強化材注入その他の目的で地表から地中へ傾斜孔を穿つ場合がある。そのための削孔機の一例を図3に示す。削孔機1は、一定長さの鋼管製のロッド7の先端に掘削ビット(図示せず)を取付け、そのロッド7を案内部4に沿って推進・回転駆動部5により回転させながら押し下げて削孔する。図示例の案内部4は、支持台2から起伏手段3によって所要の傾斜角αで支持される。駆動部5の推進は案内部4により掘削軸線16に心合せして行われる。ロッド7を、駆動部5との結合及び好ましくはクラッチ付きである軸受部6の支承により掘削軸線16と心合せする。ロッド7の長さより深い孔を掘るためには、先行のロッド7の上端が軸受部6まで下降した時に、駆動部5を先行のロッド7から分離してロッド長さ以上の距離だけ後退させ、次のロッド7を先行のロッド7に継足した後、駆動部5を次のロッド7の上端に結合させた上でこれを駆動する。ロッド7の継足しを繰返すことにより、任意の深さの孔を掘ることができる。
【0003】
図3(A)は傾斜角αが零(α=0)の時の削孔機1の平面図を示し、図3(B)は傾斜角αを約45゜とした場合の側面図を示す。ただし角度αは一定範囲内の任意の値を取り得るもので、図示例に限定されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の削孔機1には次の問題点があった。
(1)ロッド7には種々のサイズがあるが、大口径で長尺のものはかなりの重量になり(外径120mm、長さ2mで約60kg)、人力による取扱が困難である。
(2)駆動部5とロッド7の心合わせのため、重いロッド7を微妙に移動させる必要があり、心合わせが面倒であり時間がかかる。
【0005】
従って、本発明の目的は、ロッドの取扱及び心合せを機械化できるロッド着脱装置付き削孔機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1、図2、及び図3を参照するに、本発明のロッド着脱装置付き削孔機1は、ロッド7の駆動を掘削軸線16に沿って案内する上方開放の案内部4を有する削孔機1に、案内部4内の掘削軸線16上の2点に臨む位置から直角方向に水平に延びる第1ラック15f及び第2ラック15r、第1ラック15f及び第2ラック15rの下方に設けた支持台11、第1ラック15fの削孔機1と近い部分及び遠い部分を支持台11に結合する前方傾斜ジャッキ12f1及び前方送受ジャッキ12f2、並びに第2ラック15rの削孔機1と近い部分及び遠い部分を支持台11に結合する後方傾斜ジャッキ12r1及び後方送受ジャッキ12r2を有するロッド棚装置10を併置し、第1ラック15f及び第2ラック15r上に前記掘削軸線16を含む鉛直面と平行にロッド7を載置し、前方傾斜ジャッキ12f1及び前方送受ジャッキ12f2に対する後方傾斜ジャッキ12r1及び後方送受ジャッキ12r2の長さの調節により第1及び第2ラック15f、15r上のロッド7を掘削軸線16の傾斜に傾け、前方傾斜ジャッキ12f1及び後方傾斜ジャッキ12r1に対する前方送受ジャッキ12f2及び後方送受ジャッキ12r2の長さの調節により第1及び第2ラック15f、15r上のロッド7を案内部4へ転がして装着するか又は案内部4内で削孔機1との結合から解除したロッド7を手動で転がして第1及び第2ラック15f、15r上へ離脱させる。
【0007】
図1において掘削機1の関連部分を2点鎖線で示し、図3においてロッド棚装置10の関連部分を点線で示す。
【0008】
好ましくは、第1及び第2ラック15f、15r上のロッド7が載置される位置に接して上下動爪26(図4)を設け、その上下動爪26の昇降により第1及び第2ラック15f、15r上のロッド7の転がりを制御する。
【0009】
図1に示すロッド棚装置10の実施例は、ラック15f、15rからなる対の3対を上下配置で支持しているが、本発明は1対以上のラック15f、15rを設ければ足りこの実施例に限定されない。
【0010】
さらに好ましくは、図3及び図5に示すように削孔機1の案内部4におけるロッド4の位置の下方の所定位置に掘削軸線16と平行な案内突条9を形成し、案内突条9と嵌合可能な可動受け具8を案内部4に取付ける。受け具8の形状を、案内突条9との嵌合時にロッド7を掘削軸線16と心合せして受け止める如きものとする。ロッド7を削孔機1内へ装着する際に、受け具8を案内部4の所定位置で案内突条9に嵌合させ第1ラック15f及び第2ラック15rからのロッド7を可動受け具8上へ転がし込んで位置決めする。ロッド7を削孔機1から離脱する際に、受け具8を所定位置で案内突条9に嵌合させ、ロッド7を受け具8で支持したまま削孔機1との結合から解除し、解除後のロッド7を手動で転がし第1ラック15f及び第2ラック15rへ離脱させる。
【0011】
【作用】
本発明によれば、図1のロッド棚装置10を図3の削孔機1に併置し、図1における第1ラック15f及び第2ラック15rの左端、即ち削孔機1側の端部を削孔機1の上方開放構造の案内部4内の掘削軸線16に臨ませる。図示例の場合、第1ラック15f及び第2ラック15rをこのように配置すると、両ラック15f、15rが掘削軸線16と直交する向きになり、ロッド棚装置10でラック15の長さ方向に対し直角に載置したロッド7は削孔機1の掘削軸線16を含む鉛直面と平行になる。
【0012】
図2を参照するに、前方傾斜ジャッキ12f1及び前方送受ジャッキ12f2の長さに比して後方傾斜ジャッキ12r1及び後方送受ジャッキ12r2を長く、等しく又は短くして、ロッド棚装置10上のロッド7の傾斜角を削孔機1の掘削軸線16の傾斜角αに一致させる。例えば、図2の点線位置7aのようにロッド7の傾斜角αを約45゜とすることができる。
【0013】
次いで、前方傾斜ジャッキ12f1及び後方傾斜ジャッキ12r1に対する前方送受ジャッキ12f2及び後方送受ジャッキ12r2の長さの調節によりロッド棚装置10の第1ラック15f及び第2ラック15r(総括的にラック15と呼ぶ場合がある。)の水平に対する傾き角βを図4に示すように調節することができる。例えば、前方傾斜ジャッキ12f1及び後方傾斜ジャッキ12r1の長さに比して前方送受ジャッキ12f2及び後方送受ジャッキ12r2を長くし、ラック15を削孔機1の掘削軸線16に向けて下降する向きに傾け(β>0゜、例えば+5゜)、図1(B)のラック15上で掘削軸線16に最も近いロッド7を重力によりラック15上で転がして削孔機1の案内部4内の受入れ空間40に装着することができる。受入れ空間40は、ロッド7がない時の案内部4の内部空間である。よって、ロッド7の装着を機械化できる。さらに、上記受け具8を削孔機1の案内部4に配置しておけば、ラック15からの装着と同時にロッド7を掘削軸線16と心合せすることができる。この場合には、ロッド7の心合せの機械化が可能になる。
【0014】
こうして装着したロッド7を、駆動部5の回転又は他の手段により、先行ロッド7及び駆動部5に結合してロッド継足しを完了する。受け具8が駆動部5の前進による掘削の邪魔になる場合は、案内部4から取外してもよい。その後の掘削により次のロッド継足しが必要となった時は、駆動部5を先行ロッド7から分離し且つロッド7の長さ以上の距離だけ後退させ、削孔機1の案内部に受入れ空間40を作り、ロッド継足し操作の1サイクルを完了する。その後のロッド継足しは、以上説明した機械化装着と機械化心合せ又は未機械化心合せとを反復して行う。
【0015】
削孔機1からロッド7を離脱させるには、先ず離脱すべきロッド7を削孔機1の案内部4に引上げて先行ロッド7及び駆動部5との結合から解除する。次に、前方傾斜ジャッキ12f1及び後方傾斜ジャッキ12r1の長さに比して前方送受ジャッキ12f2及び後方送受ジャッキ12r2を短くし、図4(C)に示すようにラック15を削孔機1の掘削軸線16から下降する向きに傾ける(β<0゜、例えば−5゜)。案内部5内で先行ロッド7及び駆動部5から解除されているロッド7をラック15へ図4(C)の矢印Rのようにり手動で離脱させることもできる。この離脱のために、ハンマー等により手動で図4(C)の矢印Sのようにラック15向きの力をロッド7へ加えてロッド7を離脱させることができる。よって、ロッド7を人手による運搬なしに機械により離脱させることができる。図5を参照して以下に説明する揺動軸20により揺動できる受け部8を用いるならば、離脱すべきロッド7をこの揺動により案内部4からラック15へ離脱させることにより、ロッド離脱を全て機械化できる。
【0016】
こうして、本発明の目的である「ロッドの取扱及び心合せを機械化できるロッド着脱装置付き削孔機」の提供が達成される。
【0017】
【実施例】
図1の実施例では、第1ラック15f及び第2ラック15rからなるラック対の3対を枠装置13により間隔をおいて上下に配置し、各対に5本のロッドを載置し、単一のロッド棚装置10に15本のロッド7を支持する。枠装置13は、ロッド7の両端対向部位に柱部材13vと梁部材13bとによって方形垂直枠を形成し、連結部材13jによりラック対を適当な上下間隔で方形枠にピン止めするものである。各ロッド7の長さが20mであれば、一つのロッド棚装置10を削孔機1に併置することにより、深さ300m(15×20m)までの孔を一気に掘ることができる。所要の口径と長さのロッド7を必要な数だけ載置したロッド棚装置10を工場で一旦組立てた後分解して、これを削孔現場へ直送することができる。この場合には、現場で削孔機1を据付け、削孔機1の脇に各ジャッキ12を個別に取付け、その後に工場から分解輸送されたロッド棚装置10を組立ててジャッキ12に取付ければ、据付が完了し掘削作業を開始できる。従って、掘削の準備が簡単になり工事期間の短縮を図ることができる。
【0018】
図3、図4及び図5を参照するに、削孔機1に掘削軸線16と平行な揺動軸20を設け、案内部4の受入れ空間40におけるこの揺動軸20と一体に案内突条9を取付けてもよい。嵌合部37付きの可動受け具8を連結鎖38で案内部4の固定部分に取付け、その嵌合部37を手動で案内突条9へ嵌合させ、矢印Sで示されるハンマー等の力により受け具8を案内突条9から分離することができる。この場合には、図5に陰影を付した嵌合部37の一方の顎部37Lを省略する。案内突条9からの可動受け具8の分離のための矢印Sの力を、案内部に取付けた適当なばね装置(図示せず)の弾性力に置換えてもよい。また、案内突条9を掘削軸線16に平行な案内レールとし、可動受け具8をその案内レールに沿って摺動させてもよい。揺動軸20の一端に揺動手段21(図3)を取付け、削孔機1からラック15へのロッド7の移動を、手動の矢印Sの力によってではなく、揺動手段21で駆動する揺動軸20の揺動によるものとして機械化してもよい。
【0019】
図4及び図6において、ラック15に多数のロッド7を載置する場合には、隣接載置位置の間に上下動爪26を設け、隣接ロッド7間に間隔を保ちつつ各ロッド7を隣接載置位置へ順次移動させることができる。この順次移動を一斉に行わせるため、各上下動爪26を二股31を介して連結ロッド30に接続し、駆動装置34により連結ロッド30を図6の矢印Hのように移動させ、連結ロッド30の同図で右向きの移動により二股31を介して爪26をラック15の表面下に引下げてロッド7の移動を許容し、左向きの移動により爪31をラック15の表面上方位置へ復帰させロッド7の移動を制限する。図中32は二股31の枢支ピン、33は二股31を爪26及び連結ロッド30へ枢着する連結ピンである。図示例のラック15は、削孔機1側の端部に引下げ手段28で駆動される装填爪27を有し、反対側の端部にロッド7の落下を防止する突起25を有する。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明のロッド着脱装置付き削孔機は、ロッドが載置されるラックからなるロッド棚装置を削孔機に併置した複数のジャッキにより傾斜可能に保持して削孔機に対するロッドの着脱を機械化するので、次の顕著な効果を奏する。
【0021】
(イ)60kgにも達することのある重いロッドの取扱を機械化し、作業員を手動による重量物取扱から解放することができる。
(ロ)多人数による作業が必要であった重いロッドの傾斜取付け作業を機械化するので、省力化が可能である。
(ハ)熟練を要する重いロッドの心合せ作業を機械化するので、未熟練技術者による作業が可能になる。
(ニ)取扱の機械化により、作業環境を改善し手動取扱に伴う事故を防止できる。
(ホ)ロッド着脱作業を高速化できる。
(ヘ)ロッドの完全自動着脱が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、ロッド棚装置の平面図及び正面図である。
【図2】は、図1のロッド棚装置の側面図である。
【図3】は、削孔機の説明図である。
【図4】は、ラック上のロッドの動きの説明図である。
【図5】は、可動受け具の一実施例の説明図である。
【図6】は、ラックにおける上下動爪の駆動機構の説明図である。
【符号の説明】
1 削孔機 2 保持台
3 起伏手段 4 案内部
5 推進・回転駆動部 6 軸受け
7 ロッド 8 可動受け具
9 案内突条 10 ロッド棚装置
11 保持台 12 ジャッキ
13 枠装置 15 ラック
16 掘削軸線 20 揺動軸
21 揺動手段 25 突起
26 上下動爪 27 装填爪
28 引下げ手段 30 連結ロッド
31 二股 32 枢支ピン
33 連結ピン 34 駆動装置
37 嵌合部 38 連結鎖
40 受入れ空間。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a drilling machine with a rod attaching / detaching device, and more particularly to a drilling machine with a rod attaching / detaching device that can mechanize handling of a heavy rod and automate rod alignment.
[0002]
[Prior art]
Inclined holes may be drilled from the surface into the ground for anchor installation, ground reinforcement injection, and other purposes. An example of a drilling machine for that purpose is shown in FIG. The drilling machine 1 attaches a drill bit (not shown) to the tip of a steel pipe rod 7 having a fixed length, and pushes down the rod 7 while rotating the rod 7 by the propulsion / rotation drive unit 5 along the guide unit 4. Drill holes. The guide portion 4 in the illustrated example is supported at a required inclination angle α from the support base 2 by the undulating means 3. Propulsion of the drive unit 5 is performed by the guide unit 4 in alignment with the excavation axis 16. The rod 7 is centered on the drilling axis 16 by coupling with the drive 5 and bearing of a bearing 6 preferably with a clutch. In order to dig a hole deeper than the length of the rod 7, when the upper end of the preceding rod 7 descends to the bearing 6, the driving unit 5 is separated from the preceding rod 7 and retreated by a distance longer than the rod length, After the next rod 7 is added to the preceding rod 7, the driving unit 5 is connected to the upper end of the next rod 7 and then driven. By repeating the extension of the rod 7, a hole having an arbitrary depth can be dug.
[0003]
3A shows a plan view of the drilling machine 1 when the inclination angle α is zero (α = 0), and FIG. 3B shows a side view when the inclination angle α is set to about 45 °. . However, the angle α can take an arbitrary value within a certain range, and is not limited to the illustrated example.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional drilling machine 1 has the following problems.
(1) There are various sizes of the rod 7, but a long one having a large diameter has a considerable weight (outer diameter 120mm, length 2m, about 60kg), and it is difficult to handle it manually.
(2) It is necessary to move the heavy rod 7 delicately to align the drive unit 5 with the rod 7, and the alignment is troublesome and time-consuming.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a drilling machine with a rod attaching / detaching device that can mechanize rod handling and alignment.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Referring to FIGS. 1, 2 and 3, a drilling machine 1 with a rod attaching / detaching device according to the present invention includes a drilling machine having an upwardly open guide portion 4 for guiding the driving of a rod 7 along a digging axis 16. The first rack 15 f and the second rack 15 r , which extend horizontally at right angles from positions facing two points on the excavation axis 16 in the guide portion 4, and the first rack 15 f and the second rack 15 r . The support rack 11 provided below, the front inclined jack 12 f1 and the front transmission / reception jack 12 f2 for connecting a portion of the first rack 15 f close to and far from the drilling machine 1 to the support 11, and a second rack 15 r . A rod shelf device 10 having a rear inclined jack 12 r1 and a rear sending / receiving jack 12 r2 for connecting a portion near and far from the drilling machine 1 to a support base 11 is juxtaposed, and is mounted on a first rack 15 f and a second rack 15 r . Excavation Placed in parallel with the rod 7 and the vertical plane including the line 16, the forward tilting jack 12 f1 and the front handset jack 12 f2 retrograded jack 12 r1 and rear transceiver jack 12 by adjusting the length of r2 first and second for rack 15 f, 15 a rod 7 on r tilting the inclination of the drilling axis 16, first by adjusting the length of the front transmission and reception jack 12 f2 and rear handset jack 12 r2 for forward lean jack 12 f1 and retrograded jack 12 r1 And the rods 7 on the second racks 15 f , 15 r are rolled into the guide portion 4 and mounted, or the rods 7 released from the connection with the drilling machine 1 in the guide portion 4 are manually rolled to form the first and second rods. Release the rack 2 onto the 15 f and 15 r .
[0007]
In FIG. 1, a relevant portion of the excavator 1 is indicated by a two-dot chain line, and in FIG. 3, a relevant portion of the rod shelf device 10 is indicated by a dotted line.
[0008]
Preferably, providing the vertical movement claw 26 (FIG. 4) in contact with the position where the first and second racks 15 f, 15 a rod 7 on r is placed, first and second by the lifting of the vertical movement pawl 26 controlling the rolling of the second rack 15 f, 15 a rod 7 on r.
[0009]
Although the embodiment of the rod shelf apparatus 10 shown in FIG. 1 supports three pairs of the racks 15 f and 15 r in a vertical arrangement, the present invention provides one or more pairs of racks 15 f and 15 r . The present invention is not limited to this embodiment.
[0010]
More preferably, as shown in FIGS. 3 and 5, a guide ridge 9 parallel to the excavation axis 16 is formed at a predetermined position below the position of the rod 4 in the guide portion 4 of the drilling machine 1. The movable receiving member 8 which can be fitted to the guide portion 4 is attached to the guide portion 4. The shape of the receiving tool 8 is such that the rod 7 is received in alignment with the excavation axis 16 when the guide tool 9 is fitted. When mounting the rod 7 into the drilling machine 1, fitted the receptacle 8 to the guide protrusion 9 at a predetermined position of the guide portion 4 the movable rod 7 from the first rack 15 f and the second rack 15 r It is rolled on the receiver 8 and positioned. When the rod 7 is detached from the drilling machine 1, the receiving tool 8 is fitted into the guide ridge 9 at a predetermined position, and the rod 7 is released from the connection with the drilling machine 1 while being supported by the receiving tool 8, After the release, the rod 7 is manually rolled and separated from the first rack 15f and the second rack 15r .
[0011]
[Action]
According to the present invention, it juxtaposed rods shelving system 10 of FIG. 1 in drilling machine 1 in FIG. 3, the first rack 15 f and the left end of the second rack 15 r, i.e. the drilling machine 1 side end in FIG. 1 The part is made to face the excavation axis 16 in the guide part 4 of the drilling machine 1 having the upper open structure. In the case of the illustrated example, when the first rack 15 f and the second rack 15 r are arranged in this manner, both racks 15 f and 15 r are oriented in a direction orthogonal to the excavation axis 16, and the length of the rack 15 is The rod 7 mounted at right angles to the vertical direction is parallel to the vertical plane including the drilling axis 16 of the drilling machine 1.
[0012]
Referring to FIG. 2, the rear inclined jack 12 r1 and the rear transmitting / receiving jack 12 r2 are made longer, equal or shorter than the length of the front inclined jack 12 f1 and the front transmitting / receiving jack 12 f2 so as to be on the rod shelf device 10. Is made to match the inclination angle α of the drilling axis 16 of the drilling machine 1. For example, as shown by a dotted line position 7a in FIG. 2, the inclination angle α of the rod 7 can be set to about 45 °.
[0013]
Next, the first rack 15 f and the second rack 15 r of the rod shelf device 10 (overall) by adjusting the lengths of the front sending / receiving jack 12 f2 and the rear sending / receiving jack 12 r2 with respect to the front inclined jack 12 f1 and the rear inclined jack 12 r1 . May be referred to as a rack 15) can be adjusted as shown in FIG. For example, the front sending / receiving jack 12 f2 and the rear sending / receiving jack 12 r2 are made longer than the lengths of the front inclined jack 12 f1 and the rear inclined jack 12 r1 , and the rack 15 is lowered toward the excavation axis 16 of the drilling machine 1. (Β> 0 °, eg, + 5 °), and the rod 7 closest to the excavation axis 16 is rolled on the rack 15 by gravity on the rack 15 in FIG. It can be mounted in the receiving space 40 inside. The receiving space 40 is an internal space of the guide 4 when the rod 7 is not provided. Therefore, mounting of the rod 7 can be mechanized. Further, if the receiving tool 8 is arranged on the guide portion 4 of the drilling machine 1, the rod 7 can be aligned with the excavation axis 16 simultaneously with the mounting from the rack 15. In this case, the centering of the rod 7 can be mechanized.
[0014]
The rod 7 thus mounted is connected to the preceding rod 7 and the driving unit 5 by rotation of the driving unit 5 or other means to complete the rod extension. When the receiving tool 8 hinders the excavation due to the advance of the driving unit 5, the receiving tool 8 may be removed from the guide unit 4. When the next rod extension is necessary due to the subsequent excavation, the driving unit 5 is separated from the preceding rod 7 and retracted by a distance equal to or longer than the length of the rod 7, and the receiving space is provided in the guide unit of the drilling machine 1. 40 is completed, and one cycle of the rod extension operation is completed. In the subsequent rod extension, the above-described mechanized mounting and mechanized alignment or non-mechanized alignment are repeatedly performed.
[0015]
In order to remove the rod 7 from the drilling machine 1, first, the rod 7 to be removed is pulled up to the guide section 4 of the drilling machine 1 and released from the connection with the preceding rod 7 and the driving section 5. Next, the front transmission / reception jack 12f2 and the rear transmission / reception jack 12r2 are made shorter than the lengths of the front inclined jack 12f1 and the rear inclined jack 12r1 , and the rack 15 is drilled as shown in FIG. 4 (C). The machine 1 is tilted downward from the excavation axis 16 (β <0 °, for example, −5 °). The leading rod 7 and the rod 7 released from the driving unit 5 in the guide unit 5 can be manually separated from the rack 15 as shown by an arrow R in FIG. For this detachment, the rod 7 can be detached by manually applying a force in the direction of the rack 15 to the rod 7 as shown by an arrow S in FIG. Accordingly, the rod 7 can be detached by a machine without manual transportation. If a receiving portion 8 which can be pivoted by a pivot shaft 20 described below with reference to FIG. 5 is used, the rod 7 to be detached is detached from the guide portion 4 to the rack 15 by this swing, whereby the rod detachment is performed. Can be fully mechanized.
[0016]
Thus, the object of the present invention is to provide a "drilling machine with a rod attaching / detaching device capable of mechanizing rod handling and alignment".
[0017]
【Example】
In the embodiment of FIG. 1, the three pairs of rack pairs of first rack 15 f and the second rack 15 r arranged vertically at a distance by a frame 13, by placing the 5 rods in each pair , 15 rods 7 are supported on a single rod shelf device 10. Frame device 13, which a rectangular vertical frame formed by the pillar member 13 v and the beam member 13 b at both ends opposing part of the rod 7, is pinned to the square frame of the rack pairs by connecting members 13 j at appropriate vertical intervals It is. If the length of each rod 7 is 20 m, a hole up to a depth of 300 m (15 × 20 m) can be dug at a stretch by arranging one rod shelf device 10 in the drilling machine 1. The rod shelf device 10 on which a required number of rods 7 of a required diameter and length are mounted is once assembled at a factory, disassembled, and sent directly to a drilling site. In this case, the drilling machine 1 is installed at the site, each jack 12 is individually mounted beside the drilling machine 1, and then the rod shelf device 10 disassembled and transported from the factory is assembled and attached to the jack 12. The installation is completed and the excavation work can be started. Therefore, preparation for excavation is simplified, and the construction period can be shortened.
[0018]
Referring to FIGS. 3, 4 and 5, the boring machine 1 is provided with a swing shaft 20 parallel to the excavation axis 16, and the guide ridge is integrally formed with the swing shaft 20 in the receiving space 40 of the guide portion 4. 9 may be attached. The movable receiver 8 with the fitting portion 37 is attached to the fixed portion of the guide portion 4 by the connecting chain 38, and the fitting portion 37 is manually fitted to the guide ridge 9, and the force of the hammer or the like indicated by the arrow S is applied. Thereby, the receiving member 8 can be separated from the guide ridge 9. In this case, one jaw 37L of the fitting portion 37 shaded in FIG. 5 is omitted. The force of the arrow S for separating the movable receiver 8 from the guide ridge 9 may be replaced by the elastic force of a suitable spring device (not shown) attached to the guide. Further, the guide ridge 9 may be a guide rail parallel to the excavation axis 16, and the movable receiver 8 may be slid along the guide rail. A rocking means 21 (FIG. 3) is attached to one end of the rocking shaft 20, and the movement of the rod 7 from the drilling machine 1 to the rack 15 is driven by the rocking means 21 instead of by the force of the manual arrow S. It may be mechanized as a result of the swing of the swing shaft 20.
[0019]
4 and 6, when a large number of rods 7 are placed on the rack 15, a vertically movable claw 26 is provided between adjacent placement positions, and the rods 7 are placed adjacent to each other while maintaining an interval between the adjacent rods 7. It can be sequentially moved to the mounting position. In order to carry out this sequential movement simultaneously, each vertically movable claw 26 is connected to the connecting rod 30 via the fork 31, and the connecting rod 30 is moved by the driving device 34 as shown by the arrow H in FIG. In the same figure, the rightward movement lowers the claws 26 below the surface of the rack 15 via the fork 31 to allow the rod 7 to move, and the leftward movement returns the claws 31 to a position above the surface of the rack 15 to move the rod 7. Restrict movement. In the figure, reference numeral 32 denotes a pivot pin of the fork 31, and reference numeral 33 denotes a connecting pin for pivotally connecting the fork 31 to the pawl 26 and the connecting rod 30. The rack 15 in the illustrated example has a loading claw 27 driven by pulling-down means 28 at an end on the drilling machine 1 side, and a projection 25 at the opposite end to prevent the rod 7 from dropping.
[0020]
【The invention's effect】
As described in detail above, the drilling machine with the rod attaching / detaching device according to the present invention is configured such that a rod shelf device including a rack on which a rod is placed is drilled by holding a rod shelf device inclinably by a plurality of jacks juxtaposed with the drilling machine. Since the attachment and detachment of the rod to and from the machine is mechanized, the following remarkable effects are achieved.
[0021]
(A) The handling of heavy rods, which can reach 60 kg, can be mechanized, and the operator can be freed from manually handling heavy objects.
(B) Since the work of attaching a heavy rod obliquely, which has been required to be performed by a large number of people, is mechanized, labor can be saved.
(C) Since the centering work of a heavy rod requiring skill is mechanized, work by an unskilled engineer becomes possible.
(D) The mechanization of handling can improve the working environment and prevent accidents associated with manual handling.
(E) The rod attaching / detaching operation can be speeded up.
(F) Fully automatic attachment and detachment of the rod can be expected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view and a front view of a rod shelf device.
FIG. 2 is a side view of the rod shelf device of FIG. 1;
FIG. 3 is an explanatory view of a drilling machine.
FIG. 4 is an explanatory view of the movement of a rod on a rack.
FIG. 5 is an explanatory diagram of one embodiment of a movable receiving member.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a drive mechanism of a vertically movable claw in a rack.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 drilling machine 2 holding table 3 undulating means 4 guide unit 5 propulsion / rotation drive unit 6 bearing 7 rod 8 movable receiving tool 9 guide projection 10 rod shelf device 11 holding table 12 jack 13 frame device 15 rack 16 digging axis 20 swing Driving shaft 21 Swing means 25 Projection 26 Up and down moving claw 27 Loading claw 28 Pulling down means 30 Connecting rod 31 Bifurcated 32 Pivot pin 33 Connecting pin 34 Drive unit 37 Fitting part 38 Connecting chain 40 Receiving space.