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JP3330787B2 - ファン制御回路 - Google Patents

ファン制御回路

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Publication number
JP3330787B2
JP3330787B2 JP21878495A JP21878495A JP3330787B2 JP 3330787 B2 JP3330787 B2 JP 3330787B2 JP 21878495 A JP21878495 A JP 21878495A JP 21878495 A JP21878495 A JP 21878495A JP 3330787 B2 JP3330787 B2 JP 3330787B2
Authority
JP
Japan
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operational amplifier
voltage
fan motor
output
circuit
Prior art date
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JP21878495A
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JPH0958248A (ja
Inventor
裕司 大門
巖 今井
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空調装置
を構成するファンモータの回転数を制御するファン制御
回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ファンモータの回転数を制御するファン
制御回路として、たとえば、図2に示すように、MOS
形電界効果トランジスタ10(以下、MOSFETと呼
ぶ。)を使用してファンモータ12の印加電圧を無段階
に制御するようにしたものがある。この回路では、CP
U14からの制御信号を主に後段の演算増幅器16で増
幅してMOSFET10のゲート電圧を変化させること
によって、ファンモータ12の印加電圧を制御する。フ
ァンモータ12の印加電圧は、ファンモータ12を挟む
二点AとBの間の電圧(端子間電圧)、すなわち、ファ
ンモータ12の電源であるアクセサリ電源(ACC)の
電圧とMOSFET10のドレインの出力電圧との差と
して与えられる。
【0003】演算増幅器16の二つの入力端子のうち、
非反転入力端子(+)には前段の演算増幅器18の出力
が与えられ、反転入力端子(−)にはファンモータ12
の電源であるアクセサリ電源(ACC)の電圧が抵抗R
1 、R2 により分割して付与される。また、演算増幅器
16の反転入力端子(−)には一端がアースされたキャ
パシタC1 が接続されている。キャパシタC1 は、回路
の点Eに侵入し演算増幅器16の反転入力端子(−)に
入力される高周波ノイズをグラウンドに落とすためのも
のである。なお、演算増幅器16の非反転入力端子
(+)の側に侵入する高周波ノイズは、キャパシタC3
を介して上記キャパシタC1 からグラウンドに落とされ
る。回路への高周波ノイズの混入は電波などさまざまな
原因によって起こる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来のファン制御回路にあっては、演算
増幅器16の反転入力端子(−)に高周波ノイズ除去用
のキャパシタC1 が接続されているため、ファンモータ
12のアクセサリ電源(ACC)から回路の点Eに低周
波のリプルノイズが混入すると、キャパシタC1 と抵抗
R1 とでリプルノイズを平滑化してしまい、演算増幅器
16の出力は平滑化され、ファンモータ12の一方の端
子に与えられる点Bの電圧(MOSFET10のドレイ
ン出力)も平滑化されたものとなる。このとき、ファン
モータ12のもう一方の端子に与えられる点Aの電圧
(アクセサリ電源の電圧)はリプルノイズが入っている
ので、結局、ファンモータ12の印加電圧(=点Aの電
圧−点Bの電圧)は低周波の交流成分(ノイズ)を含む
ものとなる。このようにファンモータ12の印加電圧が
ノイズによって変動すると、ファンモータ12が振動
し、この振動がファンモータ12を収容する樹脂ケース
によって増幅されるので、ブロアに異音が発生するおそ
れがある。なお、低周波のリプルノイズは、たとえば、
電源部を構成するオルタネータとバッテリの容量のマッ
チングがとれていないときなどにおいて、電源部からの
直流出力に現れる交流のノイズ特性である。
【0005】なお、低周波リプルノイズによる異音の発
生を防止するための対策として、従来は、たとえば、フ
ァンモータ12を収容する樹脂ケースを覆う部材をさら
に設けて樹脂ケースの振動を抑制したり、あるいは、電
源自体にリプルの発生を抑制する機能を設けたりしてい
た。しかし、このような対策を講ずる場合、コストの上
昇は避けられない。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、コストの上昇を伴うことな
く、リプルノイズによるブロアの異音の発生を有効に防
止しうるファン制御回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、最終段の演算増幅器の出力によりMOS形
電界効果トランジスタのゲート電圧を変化させながらフ
ァンモータの印加電圧を制御するファン制御回路におい
て、前記演算増幅器の一方の入力端子に前記ファンモー
タの電源電圧を2個の抵抗R1 、R2 により分割して付
与するとともに、前記各抵抗R1 、R2 に対しこれと並
列に下記の関係式 R1 ×C1 =R2 ×C2 を満たす容量を持つキャパシタC1 、C2 をそれぞれ接
続してなることを特徴とする。
【0008】このように構成された本発明にあっては、
最終段の演算増幅器の二つの入力端子のうちファンモー
タの電源が接続されたほうの入力端子に与えられる電圧
(分圧)の式は、前記電源の電圧をV0 、インピーダン
スを計算して得られる分圧比をDとすると、V0 ×Dで
与えられるが、それらを複素数表示で考えた場合、抵抗
とキャパシタが上記関係式を満たすため、簡単な計算に
より分圧比Dは虚部のない実部だけとなる。したがっ
て、電源電圧V0 がノイズなどの変動を含む場合にはそ
れと同位相の変動成分を持つ分圧が前記演算増幅器の入
力端子に付与されることになる。すなわち、前記電源か
ら低周波のリプルノイズが混入した場合、そのリプルノ
イズは時間的なずれを生ずることなく、あるいは平滑化
されることなく、そのままの位相で演算増幅器の出力に
現れる。したがって、ファンモータの両端子には同位相
のリプルノイズが与えられるので、それらを差し引きす
ればファンモータの印加電圧の交流特性は0Vとなり、
その結果、ブロアの異音は発生しない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明のファン制御回路の
構成例を示す回路図である。なお、図2と共通する部分
には同一の符号を付している。図1に示す回路は、図2
に示す従来の回路と基本的な構成を同じくするが、抵抗
R2 と並列にキャパシタC2 を接続した点と、後段の演
算増幅器16の出力に信号除去用のトランジスタ回路2
4を追加した点とで相違している。なお、この回路で
は、二つの演算増幅器16、18を使用するため、後段
の演算増幅器16が最終段の演算増幅器となる。
【0010】以下では、まず、それらの相違点をふまえ
て、本回路の構成を説明する。自動車用空調装置の各部
を制御するオートアンプはマイコン(CPU)14を内
蔵しており、このCPU14の出力ポートP20にはトラ
ンジスタ回路20が接続されている。CPU14の出力
ポートP20からはファンモータ12の制御信号(矩形の
パルス信号)が出力される。トランジスタ回路20はそ
の出力ポートP20から出力された制御電流を増幅して電
流を確保する働きをする。トランジスタ回路20を構成
するトランジスタTR1 のコレクタには抵抗R5 を介し
て電源Vcc(たとえば、5V)が接続されている。な
お、このトランジスタ回路20は、CPU14の機能如
何によっては省略可能である。
【0011】このトランジスタ回路20には抵抗R6 と
キャパシタC4 とで構成された平滑回路が接続されてい
る。キャパシタC4 は電解コンデンサで構成されてい
る。この平滑回路は、CPU14から出力された矩形波
の信号を平滑化する機能を有している。平滑回路で平滑
化された制御信号は前段の演算増幅器18の非反転入力
端子(+)に与えられる。
【0012】演算増幅器18は電圧ホロア回路を構成し
ている。すなわち、この演算増幅器18においては、出
力端子を反転入力端子(−)に直接接続し、非反転入力
端子(+)から入力信号(制御信号)を入力する。この
電圧ホロア回路はゲインが1であるバッファとして働
く。しかも、どんな負荷を出力端子に接続してもその出
力が影響を受けない。つまり、変化のない安定した出力
を後段の回路に相互干渉がないように伝達する機能を有
している。演算増幅器18の出力端子は抵抗R3を介し
て後段の演算増幅器16の非反転入力端子(+)に接続
されている。
【0013】また、抵抗R3 と演算増幅器16の非反転
入力端子(+)との間にはトランジスタ回路22が接続
されている。具体的には、このトランジスタ回路22を
構成するトランジスタTR2 のコレクタは抵抗R3 と演
算増幅器16の非反転入力端子(+)の間に接続され、
エミッタはアースされている。また、トランジスタTR
2 のベースは抵抗を介してCPU14の出力ポートP22
に接続されている。このトランジスタ回路22はファン
モータ12をオフ状態にするための信号処理を行う機能
を有しており、CPU14の出力ポートP22から信号
(たとえば、5V)が出力されると、トランジスタTR
2 がオンして、演算増幅器18の出力(CPU14から
の制御信号)をグラウンドに落とし、ファンモータ12
のほうへ出力させない。これに対し、CPU14の出力
ポートP22からの出力信号がなくなると、トランジスタ
TR2 はオフするので、演算増幅器18の出力は後段の
演算増幅器16の非反転入力端子(+)に伝達されるこ
とになる。
【0014】演算増幅器16の非反転入力端子(+)
は、上記のように抵抗R3 を介して前段の演算増幅器1
8の出力端子に接続されているとともに、抵抗R4 を介
してファンモータ12の一方の端子とMOSFET10
のドレインの間の点Bに接続されている。点Bには演算
増幅器16の出力を反映したMOSFET10のドレイ
ン電圧が与えられるので、結局、演算増幅器16の出力
は非反転入力端子(+)に帰還(フィードバック)され
る。他方、演算増幅器16の反転入力端子(−)は抵抗
R2 を介してファンモータ12のもう一方の端子とアク
セサリ電源(ACC)の間の点Aに接続されており、反
転入力端子(−)にはファンモータ12の電源であるア
クセサリ電源(ACC)の電圧を二つの抵抗R1 とR2
で分割した電圧が与えられる。したがって、後段の演算
増幅器16のゲインは、四つの抵抗R1 、R2 、R3 、
R4 によって決定される。たとえば、R1 =R3 および
R2=R4 が成立するように抵抗値を設定した場合、演
算増幅器16のゲインはR4/R3 (またはR2 /R1
)で与えられる。ここでは、たとえば、演算増幅器1
6のゲインが6となるように各抵抗R1 、R2 、R3 、
R4 を設定してある。
【0015】演算増幅器16の反転入力端子(−)に
は、従来の回路と同様、回路の点Eに侵入した高周波ノ
イズをグラウンドに落とすため、一端がアースされたキ
ャパシタC1 が接続されている。そしてさらに、本案で
は、抵抗R2 と並列にキャパシタC2 が接続されてい
る。ここで、抵抗R1 とR2 およびキャパシタC1 とC
2はそれぞれR1 ×C1 =R2 ×C2 の関係を満たすよ
うに設定されている。後述するように、このキャパシタ
C2 の追加によって、低周波のリプルノイズによるブロ
アの異音の発生が防止される。
【0016】その原理は次のとおりである。すなわち、
複素数表示で、抵抗R1 、R2 とキャパシタC1 、C2
からなる回路のインピーダンスZを求めると、下記の式
1が成立する。
【0017】
【数1】
【0018】そして、点Eの電圧(つまり、演算増幅器
16の反転入力端子(−)の入力電圧)をVE 、アクセ
サリ電源(ACC)の電圧をV0 、分圧比をDとする
と、下記の式2が成立する。
【0019】
【数2】
【0020】ここで、R1 ×C1 =R2 ×C2 の関係を
満たすように抵抗R1 、R2 とキャパシタC1 、C2 を
設定すれば、分圧比Dは虚部のない実部だけとなり、下
記の式3が成立する。
【0021】
【数3】
【0022】したがって、このとき、電源電圧V0 がノ
イズによる変動成分(交流成分)を含む場合にはそれと
同位相の変動成分を持った電圧(分圧)が演算増幅器1
6の反転入力端子(−)に付与されることになる。換言
すれば、電源電圧V0 に含まれる変動成分(たとえば、
低周波のリプルノイズ)は、平滑化されたり時間的なず
れを生ずることなく、そのまま演算増幅器16の反転入
力端子(−)に与えられることになる。
【0023】演算増幅器16の非反転入力端子(+)と
反転入力端子(−)の間にはキャパシタC3 が接続され
ている。このキャパシタC3 は演算増幅器16の非反転
入力端子(+)に入る高周波ノイズを除去するためのも
のである。また、帰還回路を構成する抵抗R4 にはこれ
と並列に位相補正用のキャパシタC5 が接続されてい
る。さらに、演算増幅器16の電源ラインにはキャパシ
タC6 が接続されているが、このキャパシタC6 は、演
算増幅器16の電源ラインに入った高周波ノイズをグラ
ウンドに落とすためのものである。なお、抵抗R7 は負
荷抵抗であるが、負荷であるファンモータ12が存在す
るため、省略してもよい。
【0024】演算増幅器16の出力端子とグラウンドの
間にはキャパシタC7 と抵抗R8 がそれぞれ接続されて
いる。キャパシタC7 はノイズを除去し演算増幅器16
の出力を保護するためのものであり、抵抗R8 は演算増
幅器16の出力電流を電圧に変換するためのものであ
る。抵抗R8 で変換された電圧がゲート電圧としてMO
SFET10のゲートに与えられる。なお、抵抗R9 は
電流保護用であり電流のエネルギーを減衰させるための
ものである。
【0025】CPU14や演算増幅器18、16などを
含むオートアンプは、外部のMOSFET10およびフ
ァンモータ12とコネクタ26、28、30によって相
互に接続されている。具体的には、ファンモータ12の
両端子を挟む二つの点AとBはそれぞれコネクタ26、
28を介して抵抗R2 (つまりは演算増幅器16の反転
入力端子(−))および抵抗R4 (つまりは演算増幅器
16の非反転入力端子(+))と接続されている。ま
た、MOSFET10のゲートはコネクタ30を介して
抵抗R9 (つまりは演算増幅器16の出力端子)と接続
されている。
【0026】本案では、抵抗R9 とコネクタ30との間
にトランジスタ回路24が接続されている。具体的に
は、このトランジスタ回路24を構成するトランジスタ
TR3のコレクタは抵抗R9 とコネクタ30の間に接続
され、エミッタはアースされている。また、トランジス
タTR3 のベースは抵抗を介して、トランジスタ回路2
2と同様、CPU14の出力ポートP22に接続されてい
る。このトランジスタ回路24はファンモータ12がオ
フ状態にあるときにファンモータ12の誤動作を防止さ
せる働きをしている。すなわち、CPU14の出力ポー
トP22から信号が出力されると、上記したようにトラン
ジスタ回路22が作動してファンモータ12を停止させ
るが、これと同時に、トランジスタ回路24において
も、トランジスタTR3 がオンして、演算増幅器16の
出力をグラウンドに落とし、ファンモータ12のほうへ
出力させない。つまり、演算増幅器16の入力端子に何
らかのノイズが入り演算増幅器16で増幅されて出力さ
れたとしても、トランジスタ回路24によって確実にグ
ラウンドに落とされるので、ノイズによってファンモー
タ12が誤動作することが防止されることになる。
【0027】各コネクタ26、28には、主に外部から
侵入したノイズをグラウンドに逃がすため、コンデンサ
C8 、C9 がそれぞれ接続されている。
【0028】次に、上記のように構成された回路の動作
を説明する。CPU14は、目標温度が設定されると、
自動制御の場合は図示しない各種センサ(たとえば、内
気センサ、外気センサ、日射センサなど)からの入力信
号をもとに、また、手動選択の場合は選択された風量ス
イッチからの信号をもとに、演算処理を行って目標風量
を決定し、決定した風量制御の目標値に相当する制御信
号(矩形のパルス信号)を出力ポートP20から出力す
る。このとき、出力ポートP22からの出力はなく、トラ
ンジスタ回路22、24は共にオフ状態となっている。
【0029】CPU14のポートP20から出力された制
御信号は、トランジスタ回路20で電流が確保された
後、平滑回路(抵抗R6 とキャパシタC4 )で平滑化さ
れた後、前段の演算増幅器18を介して、後段の演算増
幅器16の非反転入力端子(+)に伝達される。前段の
演算増幅器18はゲインが1である電圧ホロア回路を構
成しているので、演算増幅器18の出力は安定したもの
となっている。
【0030】後段の演算増幅器16は、抵抗R1 、R2
、R3 、R4 によって決定されたゲイン(ここでは、
6)を持ち、入力した制御信号を6倍に増幅して出力す
る。この演算増幅器16の出力(電流)は抵抗R8 によ
り電圧に変換され、この電圧がゲート電圧としてMOS
FET10のゲートに与えられる。MOSFET10は
ゲート電圧に応じたドレイン電圧をファンモータ12の
一方の端子(点B)に与える。このとき、ファンモータ
12のもう一方の端子(点A)にはアクセサリ電源(A
CC)の電圧が与えられているので、ファンモータ12
の印加電圧は、アクセサリ電源(ACC)の電圧(点A
の電圧)からMOSFET10のドレイン電圧(点Bの
電圧)を引き算した値となる。すなわち、ファンモータ
12の印加電圧は、CPU14から出力される制御信号
に応じたゲート電圧によって無段階に制御される。ファ
ンモータ12はその印加電圧(より詳細には、その直流
成分)に応じた回転数で回転する。その際、MOSFE
T10のドレイン電圧(点Bの電圧)は演算増幅器16
の非反転入力端子(+)にフィードバックされ、実際に
ファンモータ12に印加されている電圧が目標値と一致
するよう、ゲート電圧が自動的に制御される。
【0031】上記の動作中にアクセサリ電源(ACC)
から低周波のリプルノイズが演算増幅器16の反転入力
端子(−)のライン(点E)上に混入すると、R1 ×C
1 =R2 ×C2 の関係を満たす抵抗R1 とR2 およびキ
ャパシタC1 とC2 の組み合わせにより、そのリプルノ
イズは、平滑化されたり時間的なずれを生ずることなく
演算増幅器16の反転入力端子(−)に与えられるの
で、そのまま演算増幅器16の出力、したがってMOS
FET10のゲート電圧に現われ、MOSFET10の
ドレイン電圧(点Bの電圧)のノイズ成分は点Aのリプ
ルノイズと同位相となる。したがって、点Aの電圧から
点Bの電圧を引き算するとファンモータ12の印加電圧
の交流成分は0Vとなり、その結果、ファンモータ12
の振動はなくなるので、リプルノイズによりブロアに異
音が発生することはない。
【0032】一方、ファンモータ12を停止させる場
合、CPU14は、出力ポートP22から5Vの信号を出
力する。これにより、トランジスタ回路22と24が共
にオン状態となる。オン状態となったトランジスタ回路
22は、前段の演算増幅器18の出力をグラウンドに落
とし、その出力の後段回路への伝達を阻止する。また、
トランジスタ回路24がオン状態となることにより、た
とえ高周波ノイズがE点に混入したとしても、そのノイ
ズによる演算増幅器16の出力はグラウンドに落とされ
るので、ノイズによってファンモータ12が誤動作する
ことが確実に防止される。
【0033】したがって、上記の例によれば、抵抗R2
と並列に接続されたキャパシタC1を追加するととも
に、R1 ×C1 =R2 ×C2 の関係式を満たすように抵
抗R1、R2 とキャパシタC1 、C2 を設定したので、
アクセサリ電源(ACC)から点Eに混入したリプルノ
イズはそのまま演算増幅器16に入力され、MOSFE
T10のドレイン電圧として点Bに出力されるようにな
る。したがって、ファンモータ12の印加電圧の交流特
性が0Vとなるので、リプルノイズに起因するブロアの
異音の発生を有効に防止することができる。
【0034】よって、本案では、リプルノイズによるブ
ロアの異音対策として、従来のようにファンモータ12
を二重に覆ったり電源自体にリプルの発生を抑える機能
を付加したりする必要はなく、回路の変更のみで対応し
うるため、コストアップはほとんどなく、コストの面で
もきわめて有利である。
【0035】また、本案では、後段の演算増幅器16の
出力端子にトランジスタ回路24を付加して、ファンモ
ータ12の非動作時における演算増幅器16の出力のフ
ァンモータ12への伝達を阻止するようにしたので、フ
ァンモータ12の停止中に点Eに混入した高周波ノイズ
によってファンモータ12が誤動作することが確実に防
止される。
【0036】なお、本案では、ノイズによるファンモー
タ12の誤動作を確実に防止するためトランジスタ回路
24を設けているが、かかる機能を欲しない場合にはト
ランジスタ回路24は省略してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、所
定の関係式を満たすキャパシタを新たに追加してファン
モータの両端子に同位相のリプルノイズを与えるように
したので、リプルノイズによるブロアの異音の発生を有
効に防止することができる。しかも、回路の改良のみで
あるため、異音発生防止に要するコストアップはほとん
どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のファン制御回路の構成例を示す回路
【図2】 従来のファン制御回路の一例を示す回路図
【符号の説明】
10…MOS形電解効果トランジスタ 12…ファンモータ 14…CPU 16、18…演算増幅器 20…トランジスタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最終段の演算増幅器(16)の出力によ
    りMOS形電界効果トランジスタ(10)のゲート電圧
    を変化させながらファンモータ(12)の印加電圧を制
    御するファン制御回路において、 前記演算増幅器(16)の一方の入力端子に前記ファン
    モータ(12)の電源電圧を2個の抵抗(R1 、R2 )
    により分割して付与するとともに、前記各抵抗(R1 、
    R2 )に対しこれと並列に下記の関係式 R1 ×C1 =R2 ×C2 を満たす容量を持つキャパシタ(C1 、C2 )をそれぞ
    れ接続してなることを特徴とするファン制御回路。
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