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JP3209856B2 - アルミニウム材製熱交換器の製造方法 - Google Patents

アルミニウム材製熱交換器の製造方法

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Publication number
JP3209856B2
JP3209856B2 JP13692694A JP13692694A JP3209856B2 JP 3209856 B2 JP3209856 B2 JP 3209856B2 JP 13692694 A JP13692694 A JP 13692694A JP 13692694 A JP13692694 A JP 13692694A JP 3209856 B2 JP3209856 B2 JP 3209856B2
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heat exchanger
header pipe
aluminum
header
inclined surface
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JP13692694A
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JPH085280A (ja
Inventor
浩行 稲葉
晋策 綾部
Original Assignee
カルソニックカンセイ株式会社
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0243Header boxes having a circular cross-section
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明に係るアルミニウム材製熱
交換器の製造方法は、自動車用エンジンの冷却水放熱用
のラジエータ、或は自動車用空調機の冷媒放熱用のコン
デンサとして利用できるアルミニウム材製熱交換器を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調機のコンデンサとして、例
えば図9に示す様なアルミニウム材(アルミニウム及び
アルミニウム合金を総称する。本明細書全体で同じ。)
製の熱交換器が広く使用されている。この熱交換器は、
多数の伝熱管1、1及びフィン2、2から成るコア部3
の長さ方向(図9の左右方向)両端部にヘッダパイプ
4、4を設け、このヘッダパイプ4、4の内側に、各伝
熱管1、1の端部を連通させている。この様な熱交換器
により、例えば冷媒等の流体と空気との間で熱交換を行
なわせる場合には、上記流体を入口管20を介して入口
側のヘッダパイプ4から送り込み、出口側のヘッダパイ
プ4の出口管21から取り出す。この間に上記流体は、
入口側のヘッダパイプ4から出口側のヘッダパイプ4に
向けて、多数の伝熱管1、1を流れる。そして、これら
多数の伝熱管1、1を流れる間に、コア部3の周囲を流
れる空気との間で熱交換を行なう。
【0003】上記伝熱管1、1と1対のヘッダパイプ
4、4とは、後述する図11に示す様に、ヘッダパイプ
4に形成した第一の貫通孔9a、9aに伝熱管1、1の
端部を挿通し、更にろう付けする事で、互いの内部同士
を連通させる。上記第一の貫通孔9a、9aは、ヘッダ
パイプ4の軸方向(図9、11の上下方向)に亙り、等
間隔に形成している。又、上記ヘッダパイプ4の両端に
はエンドキャップを設け、ヘッダパイプ4の両端を液密
に塞いでいる。
【0004】上記コア部3の高さ方向(図9の上下方
向)両側には、それぞれコア部3の長さ方向に亙るサイ
ドプレート5a、5bを設ける。各サイドプレート5
a、5bの長さ方向(図9の左右方向)両端部はヘッダ
パイプ4、4に接合して、上記コア部3の強度を向上さ
せる。
【0005】上記サイドプレート5aは、図10(A)
に示す様に、平板状の基板部6と、この基板部6の長さ
方向(同図の矢印a方向)両端から突出した接合片7と
から構成される。この接合片7の幅方向(同図の矢印b
方向)の寸法は、この図10(A)に示す様に基板部6
の幅寸法lよりも小さい寸法とする他、上記基板部6の
幅寸法lと同一寸法としたものもある。一方、上記サイ
ドプレート5bは、図10(B)に示す様に上記基板部
6の幅方向両端部を同一方向に直角に折り曲げる事で1
対の取付板部8、8とした、断面コ字形に形成してい
る。上記基板部6がコア部3の端部に固定される。尚、
1対のサイドプレートを、何れも上記図1 0(B)に示
したサイドプレート5b、5bとした熱交換器も知られ
ている。
【0006】上記サイドプレート5a、5bと1対のヘ
ッダパイプ4、4との接合部の構造は、以下の通りであ
る。即ち、図11に示す様に、上記第一の貫通孔9a、
9aのうち、最も外側に位置する、両端の第一の貫通孔
9aの外側(ヘッダパイプ4の軸方向端部側)に、第二
の貫通孔9bを形成する。この第二の貫通孔9bに、上
記サイドプレート5a(5b)端部の接合片7を挿入す
る。接合片7の第二の貫通孔9bへの挿通部分はろう付
けして、コア部3の強度を向上させる。
【0007】又、特開平3−279798号公報には、
図12〜13に示す様に、ヘッダパイプ4、4に形成し
た嵌合孔10内に、上記サイドプレート5a(5b)端
部の接合片7を嵌合させる構造が記載されている。この
うち、図12に示したものは、図10に示したサイドプ
レート5a、5bと同様、接合片7を基板部6の幅寸法
lよりも小さくしたものの嵌合状態を示している。又、
図13に示したものは、上記接合片7を基板部6の幅寸
法lと同一寸法としたものの嵌合状態を示している。こ
の様な構造に於いても、サイドプレート5a(5b)と
上記嵌合孔10との嵌合部分をろう付けし、コア部3の
強度向上を図る。
【0008】ところで、上述の様なアルミニウム材製熱
交換器を造る場合、以下の様に行なう。先ず、多数の伝
熱管1、1、フィン2、2、1対のヘッダパイプ4、
4、サイドプレート5a、5bを仮組み付けする。そし
て、この様に仮組み付けした状態で、この熱交換器を加
熱炉内で加熱する。上記構成各部品同士のうち、接合す
べく互いに当接する2部品のうちの少なくとも一方の部
品は、当接する表面にろう材を積層している。例えば、
上記ヘッダパイプ4、4の表面に上記ろう材を積層する
と共に、サイドプレート5a、5bにろう材層を設けな
い構造としたり、或はサイドプレート5a、5bにろう
材層を設けると共に、上記ヘッダパイプ4、4にろう材
層を設けない構造とする。勿論、構成各部品にろう材層
を設けても良い。伝熱管1、1の表面には、ろう材層を
持たないフィン2、2とのろう付けの必要上、必ずろう
材層を設ける。何れにしても、上記ろう材層を設けてい
る為、仮組み付けした熱交換器を加熱する事により上記
ろう材を溶融させ、その後冷却固化すれば、上記構成各
部品同士を互いにろう付けできる。
【0009】上述の様に、構成各部品同士を加熱ろう付
けする際、例えば、特開平1−192467号公報に記
載された図14に示す様な治具13を使用して、仮組み
付けされた構成各部品を抑え付ける。この治具13は、
それぞれが十分な剛性を有する鋼材により、長コ字形に
形成された1対の移動阻止具14、14と、1対の抑え
板15、15とから構成されている。アルミニウム材製
熱交換器のろう付け作業を行なう際には、コア部3を、
上記1対の抑え板15、15により挟み付け、更に上記
1対の移動阻止具14、14により、両抑え板15、1
5同士の間隔が広がるのを防止する。各移動阻止具1
4、14の寸法は、造るべきコア部3の寸法に合わせて
形成されている。従って、治具13を組み付ける事によ
り、構成各部品が離脱する等の不具合が防止される。
【0010】尚、アルミニウム材製熱交換器によって
は、ヘッダパイプ4に第二の貫通孔9bや嵌合孔10を
形成せず、前記図10に示した様なサイドプレート5
a、5bの接合片7の端縁をヘッダタンク4の周面に突
き当て、更にろう付けする構造のものも存在する。この
様な構造のものを仮組み付けし、加熱ろう付けする場合
には、1対のヘッダタンク4、4同士を、ワイヤ等によ
って結束する。これにより、上記サイドプレート5a、
5bが1対のヘッダタンク4、4の間から離脱する事を
防止している。但し、この様な構造の場合、ろう付けが
不十分になり易い等の問題がある為、通常の場合、前述
した様に接合片7を第二の貫通孔9b、或は、嵌合孔1
0に挿通、或は嵌合させる構造を採用している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
してアルミニウム材製熱交換器を製造する場合、次に述
べる様な解決すべき課題が存在する。即ち、上記加熱ろ
う付け時に、上記ヘッダパイプ4、及びサイドプレート
5a、5bは、それぞれ熱膨張する傾向となる。上記ヘ
ッダパイプ4は、その軸方向に熱膨張する。又、上記サ
イドプレート5a、5bは、その長さ方向に熱膨張す
る。この様な熱膨張の結果、上記接合片7と第二の貫通
孔9b、或は嵌合孔10との位置関係がずれて、これら
サイドプレート5a、5bとヘッダパイプ4との接触状
態が不良となり、これら両部材5a、5b、4同士のろ
う付け不良が発生し易くなる。
【0012】更に、加熱に伴って上記コア部3を構成す
る伝熱管1、1の表面に積層したろう材が溶融し、各伝
熱管1、1の側面とフィン2、2との当接部から流出す
る(逃げる)事が避けられない。この結果、加熱ろう付
け後、コア部3の高さ方向寸法が減少する、所謂コア
収縮が生じる。この様なコア収縮によっても、上記両部
材5a、5b、4同士の接触状態が不良になり易く、や
はりろう付け不良が発生し易い。ろう付け不良が発生し
た場合には、接合部に所定の強度が得られず、完成後の
熱交換器の寿命低下を招来するばかりか、著しい場合に
は不良品として廃棄しなければならない。本発明のアル
ミニウム材製熱交換器の製造方法は、この様な不都合を
解消すべく、考えられたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミニウム材
製熱交換器の製造方法は、前述した従来のアルミニウム
材製熱交換器の製造方法と同様に、それぞれがアルミニ
ウム材により造られ、間隔をあけて互いに平行に設けら
れた1対のヘッダパイプと、両端部をそれぞれ各ヘッダ
パイプに接続すると共に、互いに間隔をあけて配設され
た複数の伝熱管と、最も外側の伝熱管の外側に設けら
れ、両端部をそれぞれ1対のヘッダパイプに接合した1
対のサイドプレートと、隣り合う伝熱管の間、並びに上
記最も外側の伝熱管とサイドプレートとの間に設けられ
たフィンとを備えたアルミニウム材製熱交換器を造る
為、上記ヘッダパイプとサイドプレートとを接合する際
、上記ヘッダパイプの軸方向両端部側面に設けた凹部
に、サイドプレートの両端部に設けられた接合片を当接
させ、更にろう付けする
【0014】特に、本発明のアルミニウム材製熱交換器
の製造方法に於いては、上記凹部の外半部をなす外側傾
斜面を、上記ヘッダパイプの中央部に向かうに従って深
くなる平坦な傾斜面に形成すると共に、上記接合片を、
この外側傾斜面の傾斜角度に近いが、この傾斜角度より
も大きい傾斜角度に折り曲げ形成した後、上記外側傾斜
面で、最底部から上記ヘッダパイプの外側に外れた部位
に、上記接合片の先端を当接させて仮組み付けした状態
で加熱して、上記凹部に上記接合片をろう付けする。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本発明のアルミニウム材
製熱交換器の製造方法により得られるアルミニウム材製
熱交換器を用いて、内部を流れる冷媒等の流体と外部を
流れる空気と間で熱交換を行なわせる際の作用自体は、
前述した従来のアルミニウム材製熱交換器と同様であ
る。特に、本発明のアルミニウム材製熱交換器の製造方
に於いては、コア収縮及び熱膨張に伴う、ヘッダパイ
プ及びサイドプレートの変位を、上記凹部の外側傾斜面
と上記サイドプレートの接合片とで吸収できる。従っ
て、上記コア収縮及び熱膨張に拘らず、上記接合片は上
記凹部に十分な押圧力で当接する。更に、接合片の外側
面と外側傾斜面との間部分に、溶融したろう材が入り込
み易い為、この接合部のろう付け接合が十分な強度を持
ってなされる。これらの結果、ヘッダパイプとサイドプ
レートとのろう付け性が向上し、不良品の発生を減少さ
せ、所定性能のアルミニウム材製熱交換器を効率良く製
造できる。
【0016】
【実施例】次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を
更に詳しく説明する。尚、本発明のアルミニウム材製熱
交換器の製造方法は、サイドプレートの接合片と、ヘッ
ダパイプに設けた凹部とのろう付け接合を確実に行なう
点に特徴がある。その他の構成、並びに作用に就いて
は、前述した従来のアルミニウム材製熱交換器の製造方
と同様である為、重複する説明を省略し、以下、本発
明の特徴部分を中心に説明する。
【0017】ヘッダパイプ4、4とサイドプレート5
a、5bとの接合部は、上記ヘッダパイプ4、4の軸方
向(図1、2の上下方向)両端部に設けた凹部16、1
6に、サイドプレート5a、5b両端部の接合片7、7
(図5)を弾性的に当接させ、更にろう付けして成る。
この様にヘッダパイプ4、4とサイドプレート5a、5
bとをろう付け接合する為に、本発明に於いては、先
ず、上記凹部16、図3〜4に示す様に、その外半部
(上記ヘッダパイプ4、4の中央部から離れた側の半部
を指し、図3の上半部)に、上記ヘッダパイプ4の中央
部に向かうに従って深くなる、外側傾斜面17を形成
。又、その内半部(上記ヘッダパイプ4、4の中央部
に近い半部を指し、図3の下半部)に、上記ヘッダパイ
プ4の中央部に向かうに従って浅くなる、内側傾斜面1
8を形成する。この内側傾斜面18の傾斜角度は、上記
外側傾斜面17に比較して大きい。これら外側、内側両
傾斜面17、18の連続部が、この凹部16の最底部1
9となる。
【0018】上述した様に、上記外側傾斜面17は、上
記ヘッダパイプ4の軸線に対して平行な直線イに対する
傾斜角度θ17が小さい。又、この外側傾斜面17は平坦
面としている。上記内側傾斜面18は、上記直線イに対
する傾斜角度θ18が、上記θ17よりも大きい。又、本実
施例に於いては、凹部16の正面形状を、図3に示す様
に大略三角形状としている。そして、上記外側傾斜面1
7と内側傾斜面18との連続部である最底部19の幅W
を、凹部16のうちで最大としている。従って、この最
底部19に接合片7が当接した場合に、この接合片7の
凹部16に対する当接面積が最大になる。
【0019】一方、サイドプレート5a(5b)の両端
部に形成する上記接合片7、7は、図5に示す様に上記
ヘッダパイプ4、4の中間部に向け、折り曲げ角度θ7
で折り曲げ形成する。この折り曲げ角度θ7 は、上記傾
斜角度θ17に近いが、この傾斜角度θ17よりも少しだけ
大きく(θ7 >θ17)している。尚、アルミニウム材製
熱交換器の構成各部品を仮組み付けした状態で、この接
合片7の先端縁は、上記外側傾斜面17で、上記最底部
19から上記ヘッダパイプ4の外側に外れた部位に弾性
的に当接させる。更に、本実施例に於いては、上記接合
片7、7の長さ、及び配設位置を以下の様に規制してい
る。即ち、上記ヘッダパイプ4とサイドプレート5a
(5b)とのろう付け接合後に於いては、このろう付け
時のコア収縮、或はヘッダパイプ4の長さ方向に関する
伸張に基づき、上記接合片7、7先端縁が上記凹部16
の最底部19に達する様にする。その為に、ろう付け接
合前に於いては、接合片7、7の先端が上記外側傾斜面
17で、上記最底部19から上記ヘッダパイプ4の外側
に外れた部分に位置する様、接合片7の長さ、及び配設
位置を規制する。
【0020】即ち、現在知られている熱交換器に於いて
は、図1に示す様に、例えば伝熱管1、1を24本使用
する型(以下、1型と称する。)のものと、図示は省略
したが、伝熱管1、1を31本使用する型(以下、2型
と称する。)のものとがある。これら各型の熱交換器の
うち、1型のものに於いては、上記コア収縮に基づいて
上記サイドプレート5a、5bが、それぞれおよそ1.
1mm程度、ヘッダパイプ4、4の中間部に向けて収縮す
る。又、2型のものに於いては、同じく1.5mm程度収
縮する。この為、加熱ろう付けの際に上記接合片7、7
の変位量を吸収し、加熱ろう付け時に最大の当接面積と
すべく、上記接合片7、7の折れ曲がり角度、長さ、更
には、外側傾斜面17の寸法、そして上記接合片7、7
と凹部16との位置関係を決定する。例えば、図示の実
施例の場合、コア収縮が1.1mm程度である事を勘案
し、仮組み付け時に於ける上記接合片7の先端を、外側
傾斜面17の中間位置で、上記底部から1mm程度上方に
位置させている。
【0021】上述の様に仮組み付け時に於ける上記接合
片7の先端と外側傾斜面17との位置関係を規制する
為、製造すべく仮組み付けした状態で加熱した場合、こ
の加熱に伴うコア収縮、或はヘッダパイプ4の伸長に伴
って、図8に鎖線で示す様に、上記接合片7の先端が最
底部19に当接する。そして、接合片7の外側面と上記
外側傾斜面17との間には、溶融したろう材が流入し易
いくさび状の隙間が形成される。この隙間には加熱に基
づき溶融したろう材が、表面張力によって流入し、上記
外側面と外側傾斜面17とを十分に広い面積でろう付け
する為、この部分の接合が十分な強度を持ってなされ
る。この結果、不良品の発生を減少させ、所定性能のア
ルミニウム材製熱交換器を効率良く製造可能になる。
尚、本実施例に於いては、上記ヘッダパイプ4及びサイ
ドプレート5a(5b)を構成する材料として、芯材が
A3003材、皮材がA4343材から成るアルミニウ
ム合金を用いている。そして、この材料により造られた
ヘッダパイプ4、サイドプレート5a(5b)の必要と
する表面に、ろう材層を設けている。上記ヘッダパイプ
4としては、上記材料により造られた押し出し管、或は
電縫管を利用している。
【0022】一方、上記2型の熱交換器に於いても、上
述した様な規制を上記1型のものと同様に行なう。従っ
て、この2型の熱交換器に於けるヘッダパイプ4とサイ
ドプレート5a(5b)との接合を良好に行なえる様に
なる。但し、この2型の熱交換器の場合、伝熱管1、1
の本数の増加に伴い、コア収縮量が片側で1.5mm程度
である為、この収縮量を勘案して、上記接合片7、7の
折れ曲がり角度、長さ、更には、外側傾斜面17の寸
法、及び上記接合片7、7と凹部16との位置関係を規
制する。
【0023】尚、図1で11、12は、このアルミニウ
ム材製熱交換器を車体に取り付ける為の取付ブラケット
である。一方の取付ブラケット11、11は、下側のサ
イドプレート5bの複数個所に固定する。又、取付ブラ
ケット12、12はヘッダパイプ4、4の上部側面に固
定する。これら取付ブラケット11、12は本発明の要
旨ではない為、詳しい説明は省略する。又、上述の実施
例に於いては、前記図10に示した様な、幅の狭い接合
片7を有するサイドプレート5a(5b)に本発明を適
用した例に就いて説明したが、接合片7の幅寸法lが基
板6と同寸法のものに本発明を適用できる事は勿論であ
る。又、アルミニウム材製熱交換器として、一のヘッダ
パイプの中間部に隔壁を設け、このヘッダパイプの一側
に入口管を、他側に出口管を、それぞれ設けた熱交換器
も存在する。本発明がこの様な熱交換器の製造方法に適
用できる事も勿論である。更に、凹部16の正面形状
は、図示のものに限定されず、長円形等とする事ができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明のアルミニウム材製熱交換器の製
造方法は、以上に述べた通り構成され作用する為、サイ
ドプレートとヘッダパイプとが十分な強度を持って接合
する。この結果、不良品の発生が減少する。又、サイド
プレートの接合片を差し込む貫通孔を設けない為、製造
が容易となる。これらの結果、所定性能のアルミニウム
材製熱交換器を効率良く製造可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例により得られたアルミニウム材
製熱交換器を示す正面図。
【図2】本発明に係るヘッダパイプの正面図。
【図3】凹部を示す部分拡大側面図。
【図4】(A)はヘッダパイプの上部に、(B)は同じ
く下部に、それぞれ設けた凹部の縦断面図。
【図5】サイドプレートを示しており、(A)は正面
図、(B)は平面図。
【図6】図1の右上隅角部を拡大して示す図。
【図7】図6の上方から見た拡大図。
【図8】図6のX部拡大図。
【図9】従来の熱交換器を示す斜視図。
【図10】従来から知られたサイドプレートの2例を示
す、それぞれ斜視図。
【図11】ヘッダパイプとサイドプレートとの接合部の
第1例を示す部分縦断側面図。
【図12】同第2例を示しており、(A)は部分横断平
面図、(B)は部分縦断側面図。
【図13】同第3例を示す、図12と同様の図。
【図14】アルミニウム材製熱交換器の構成部品を治具
により仮組み付けした状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 伝熱管 2 フィン 3 コア部 4 ヘッダパイプ 5a、5b サイドプレート 6 基板部 7 接合片 8 取付板部 9a 第一の貫通孔 9b 第二の貫通孔 10 嵌合孔 11、12 取付ブラケット 13 治具 14 移動阻止具 15 抑え板 16 凹部 17 外側傾斜面 18 内側傾斜面 19 最底部 20 入口管 21 出口管
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 9/00 - 9/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがアルミニウム材により造ら
    れ、間隔をあけて互いに平行に設けられた1対のヘッダ
    パイプと、両端部をそれぞれ各ヘッダパイプに接続する
    と共に、互いに間隔をあけて配設された複数の伝熱管
    と、最も外側の伝熱管の外側に設けられ、両端部をそれ
    ぞれ1対のヘッダパイプに接合した1対のサイドプレー
    トと、隣り合う伝熱管の間、並びに上記最も外側の伝熱
    管とサイドプレートとの間に設けられたフィンとを備え
    たアルミニウム材製熱交換器を造る為、上記ヘッダパイ
    プとサイドプレートとを接合する際に、上記ヘッダパイ
    プの軸方向両端部側面に設けた凹部に、サイドプレート
    の両端部に設けられた接合片を当接させ、更にろう付け
    するアルミニウム材製熱交換器の製造方法に於いて、上
    記凹部の外半部をなす外側傾斜面を、上記ヘッダパイプ
    の中央部に向かうに従って深くなる平坦な傾斜面に形成
    すると共に、上記接合片を、この外側傾斜面の傾斜角度
    に近いが、この傾斜角度よりも大きい傾斜角度に折り曲
    げ形成した後、上記外側傾斜面で、最底部から上記ヘッ
    ダパイプの外側に外れた部位に、上記接合片の先端を当
    接させて仮組み付けした状態で加熱して、上記凹部に上
    記接合片をろう付けする事を特徴とする、アルミニウム
    材製熱交換器の製造方法
JP13692694A 1994-06-20 1994-06-20 アルミニウム材製熱交換器の製造方法 Expired - Fee Related JP3209856B2 (ja)

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