JP3260889B2 - 本原稿台 - Google Patents
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- Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
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- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本原稿の原稿面の読み
取り、もしくは、頁めくりをするための走査ユニットの
走査面に対し、上記本原稿の原稿面を対向させて、上記
本原稿を載置するための本原稿台に関する。
取り、もしくは、頁めくりをするための走査ユニットの
走査面に対し、上記本原稿の原稿面を対向させて、上記
本原稿を載置するための本原稿台に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機及びファクシミリ等における原稿
読み取り装置として、シート原稿を原稿読み取り位置に
自動的に搬送して原稿情報を読み取り、読み取りの終了
した原稿を上記原稿読み取り位置から自動的に排出する
自動原稿給送装置(ADF)が知られている。このよう
に、原稿がシート原稿の場合には、ADFを搭載するこ
とにより、その原稿情報の読み取りを自動的に行うこと
ができるが、原稿が本原稿の場合には、自動頁めくり機
構の実現が事実状困難なため、現段階では、本原稿の頁
めくりを手動的にしか行うことができない状況にある。
一方、従来、手間の掛る本原稿の読み取りを自動化する
ための方法や手段の提案が種々なされているが、これら
の従来技術は、アイデアのみの提案が多く、およそ実現
し得るレベルには到達していない。
読み取り装置として、シート原稿を原稿読み取り位置に
自動的に搬送して原稿情報を読み取り、読み取りの終了
した原稿を上記原稿読み取り位置から自動的に排出する
自動原稿給送装置(ADF)が知られている。このよう
に、原稿がシート原稿の場合には、ADFを搭載するこ
とにより、その原稿情報の読み取りを自動的に行うこと
ができるが、原稿が本原稿の場合には、自動頁めくり機
構の実現が事実状困難なため、現段階では、本原稿の頁
めくりを手動的にしか行うことができない状況にある。
一方、従来、手間の掛る本原稿の読み取りを自動化する
ための方法や手段の提案が種々なされているが、これら
の従来技術は、アイデアのみの提案が多く、およそ実現
し得るレベルには到達していない。
【0003】こうした現状に鑑み、本出願は、例えば、
特願平2−193589号明細書等に開示したように、
原稿載置台の原稿載置面に沿って張架された頁めくりベ
ルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部を形成
させながら、上記原稿載置面と頁めくりベルトとの間に
見開かれて載置された本原稿の原稿面に対して、頁収納
手段,頁吸着手段,頁分離手段および読み取り手段等が
配設された頁めくり読み取りユニット(以下、走査ユニ
ットという)を相対移動させることによって、上記本原
稿の頁めくりおよび原稿読み取り走査を行なう本原稿の
頁めくり読み取り装置を提案した。この提案による本原
稿の頁めくり読み取り装置によれば、上記明細書等に記
述したように、複写作業等に多大な労力を要していた本
原稿の頁めくり操作および原稿読み取り走査を完全に自
動化させることができ、複写等の生産性を著しく向上さ
せる多機能原稿読み取りシステムを実現することができ
る。
特願平2−193589号明細書等に開示したように、
原稿載置台の原稿載置面に沿って張架された頁めくりベ
ルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部を形成
させながら、上記原稿載置面と頁めくりベルトとの間に
見開かれて載置された本原稿の原稿面に対して、頁収納
手段,頁吸着手段,頁分離手段および読み取り手段等が
配設された頁めくり読み取りユニット(以下、走査ユニ
ットという)を相対移動させることによって、上記本原
稿の頁めくりおよび原稿読み取り走査を行なう本原稿の
頁めくり読み取り装置を提案した。この提案による本原
稿の頁めくり読み取り装置によれば、上記明細書等に記
述したように、複写作業等に多大な労力を要していた本
原稿の頁めくり操作および原稿読み取り走査を完全に自
動化させることができ、複写等の生産性を著しく向上さ
せる多機能原稿読み取りシステムを実現することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案した本原稿の頁めくり読み取り装置では、その
原稿載置台の本原稿の左右頁の載置面が、フラットな同
一平面上に位置するように形成されている。このため、
この本原稿の頁めくり読み取り装置では、その原稿載置
台上に見開かれた本原稿の原稿面の高さがその左右頁で
異なる場合には、その走査ユニットの画像読み取り及び
頁めくり走査時における原稿走査面に段差が発生し、こ
の本原稿の段差部において走査ユニットが上下動するた
め、その画像読み取り及び頁めくり動作が不安定になる
不具合がある。従って、上述のように本原稿の原稿面に
対して走査ユニットを相対移動させることによって本原
稿の画像読み取りや頁めくりを行なう装置では、その走
査ユニットの画像読み取り及び頁めくり動作を安定させ
るために、その原稿載置台上に見開かれた本原稿の原稿
面の高さをその左右頁ともフラットな同一平面上に位置
させることが望ましい。このように、原稿載置台上に見
開かれた本原稿の原稿面の高さをその左右頁ともフラッ
トな同一平面上に位置させる手段として、従来、特開昭
61−184527号公報記載の「シーソー式原稿支持
装置」が提案されている。しかしながら、この従来の
「シーソー式原稿支持装置」では、一枚のフラットなガ
ラス板に、見開かれた本原稿の原稿面を下方から押し付
けることによって、この見開かれた本原稿の原稿面の高
さをその左右頁ともフラットな同一平面上に位置させる
ようにしている。このため、この装置を使用して上記の
走査ユニットにより原稿面を走査した場合には、本原稿
の見開かれた頁のみの画像読み取りはできるが、この走
査ユニットと原稿面との間に介在しているガラス板によ
り、本原稿の自動頁めくり走査が阻害されてしまうた
め、この種の装置の大きな特徴である本原稿の自動頁め
くり走査ができなくなる欠点がある。また、この従来の
「シーソー式原稿支持装置」では、載置された本原稿の
位置を調整するための手段を有していないため、この本
原稿の位置合わせの余裕度を持たせるために、その本原
稿の載置スペースを広くする必要があり、装置本体が大
型化する不具合がある。更に、この従来の「シーソー式
原稿支持装置」では、原稿台の上下動に対して、原稿台
を左右方向に移動できないため、本原稿の表紙と原稿台
の原稿載置面との間でずれが生じ、その原稿載置性が不
安定となる。また、この従来の「シーソー式原稿支持装
置」では、その原稿台のシーソーの傾きによって、載置
された本原稿の中心位置がずれてしまうため、その読み
取り位置が本原稿の厚さによって左右方向にずれてしま
う。更に、この従来の「シーソー式原稿支持装置」で
は、左右に分割された各原稿台の中央側の端部の間隔を
変更できないため、この原稿台に載置可能な本原稿の厚
さが自ずと限定され、多種の本原稿に対して対応できな
い。上述のように、従来のこの種の装置における原稿台
では、本原稿の安定した画像読み取り及び頁めくり走査
を行なうことが困難となる。この発明は、上述の点に鑑
みてなされたものであって、その目的は、小型な装置
で、本原稿の安定した画像読み取り及び頁めくり走査を
行なうことができる本原稿台を提供することにある。
先に提案した本原稿の頁めくり読み取り装置では、その
原稿載置台の本原稿の左右頁の載置面が、フラットな同
一平面上に位置するように形成されている。このため、
この本原稿の頁めくり読み取り装置では、その原稿載置
台上に見開かれた本原稿の原稿面の高さがその左右頁で
異なる場合には、その走査ユニットの画像読み取り及び
頁めくり走査時における原稿走査面に段差が発生し、こ
の本原稿の段差部において走査ユニットが上下動するた
め、その画像読み取り及び頁めくり動作が不安定になる
不具合がある。従って、上述のように本原稿の原稿面に
対して走査ユニットを相対移動させることによって本原
稿の画像読み取りや頁めくりを行なう装置では、その走
査ユニットの画像読み取り及び頁めくり動作を安定させ
るために、その原稿載置台上に見開かれた本原稿の原稿
面の高さをその左右頁ともフラットな同一平面上に位置
させることが望ましい。このように、原稿載置台上に見
開かれた本原稿の原稿面の高さをその左右頁ともフラッ
トな同一平面上に位置させる手段として、従来、特開昭
61−184527号公報記載の「シーソー式原稿支持
装置」が提案されている。しかしながら、この従来の
「シーソー式原稿支持装置」では、一枚のフラットなガ
ラス板に、見開かれた本原稿の原稿面を下方から押し付
けることによって、この見開かれた本原稿の原稿面の高
さをその左右頁ともフラットな同一平面上に位置させる
ようにしている。このため、この装置を使用して上記の
走査ユニットにより原稿面を走査した場合には、本原稿
の見開かれた頁のみの画像読み取りはできるが、この走
査ユニットと原稿面との間に介在しているガラス板によ
り、本原稿の自動頁めくり走査が阻害されてしまうた
め、この種の装置の大きな特徴である本原稿の自動頁め
くり走査ができなくなる欠点がある。また、この従来の
「シーソー式原稿支持装置」では、載置された本原稿の
位置を調整するための手段を有していないため、この本
原稿の位置合わせの余裕度を持たせるために、その本原
稿の載置スペースを広くする必要があり、装置本体が大
型化する不具合がある。更に、この従来の「シーソー式
原稿支持装置」では、原稿台の上下動に対して、原稿台
を左右方向に移動できないため、本原稿の表紙と原稿台
の原稿載置面との間でずれが生じ、その原稿載置性が不
安定となる。また、この従来の「シーソー式原稿支持装
置」では、その原稿台のシーソーの傾きによって、載置
された本原稿の中心位置がずれてしまうため、その読み
取り位置が本原稿の厚さによって左右方向にずれてしま
う。更に、この従来の「シーソー式原稿支持装置」で
は、左右に分割された各原稿台の中央側の端部の間隔を
変更できないため、この原稿台に載置可能な本原稿の厚
さが自ずと限定され、多種の本原稿に対して対応できな
い。上述のように、従来のこの種の装置における原稿台
では、本原稿の安定した画像読み取り及び頁めくり走査
を行なうことが困難となる。この発明は、上述の点に鑑
みてなされたものであって、その目的は、小型な装置
で、本原稿の安定した画像読み取り及び頁めくり走査を
行なうことができる本原稿台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、本原
稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁めくりを行なうた
めの走査ユニットの走査面に対し、上向きに見開かれた
本原稿の原稿面を対向させて、上記本原稿を載置するた
めの本原稿台であって、見開かれた上記本原稿の左右頁
の境界線の位置を本原稿の見開き位置とし、この位置に
応じて、上記原稿台全体を左右方向に移動させることに
より、上記原稿台上に見開かれて載置された本原稿の綴
じ部の上記見開き中心の位置を、上記走査ユニットの走
査基準中心位置に一致させる構成とする。請求項2の発
明は、本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁めくり
を行なうための走査ユニットの走査面に対し、上向きに
見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本原稿を
載置するための本原稿台であって、見開かれた本原稿の
左右頁をそれぞれ独立して支持すべく、上記原稿台を左
右2つの原稿台に分割すると共に、見開かれた本原稿の
左右の原稿面の高さを一致させるように上記の各原稿台
を上下方向に昇降自在に構成し、これら左右の原稿台の
上下方向の高低差による移動に連動して、上記原稿台全
体を左右方向に移動させ、見開かれた上記本原稿の左右
頁の境界線の位置を、上記走査ユニットの走査基準中心
位置に一致させる構成とする。
稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁めくりを行なうた
めの走査ユニットの走査面に対し、上向きに見開かれた
本原稿の原稿面を対向させて、上記本原稿を載置するた
めの本原稿台であって、見開かれた上記本原稿の左右頁
の境界線の位置を本原稿の見開き位置とし、この位置に
応じて、上記原稿台全体を左右方向に移動させることに
より、上記原稿台上に見開かれて載置された本原稿の綴
じ部の上記見開き中心の位置を、上記走査ユニットの走
査基準中心位置に一致させる構成とする。請求項2の発
明は、本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁めくり
を行なうための走査ユニットの走査面に対し、上向きに
見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本原稿を
載置するための本原稿台であって、見開かれた本原稿の
左右頁をそれぞれ独立して支持すべく、上記原稿台を左
右2つの原稿台に分割すると共に、見開かれた本原稿の
左右の原稿面の高さを一致させるように上記の各原稿台
を上下方向に昇降自在に構成し、これら左右の原稿台の
上下方向の高低差による移動に連動して、上記原稿台全
体を左右方向に移動させ、見開かれた上記本原稿の左右
頁の境界線の位置を、上記走査ユニットの走査基準中心
位置に一致させる構成とする。
【0006】請求項3の発明は、本原稿の原稿面の読み
取り、もしくは、頁めくりをするための走査ユニットの
走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を対
向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であっ
て、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁がそれぞれ
載置される2つの原稿台に分割し、上記見開かれて載置
された本原稿の各原稿面の高さを一致させるように上記
の各原稿台を上下方向に昇降自在に構成すると共に、こ
れらの原稿台の中央側の各端部を連結部材により互いに
連結し、上記2つの原稿台の上下方向の移動に伴う上記
連結部材の傾きに応じて、上記原稿台全体を左右方向に
移動させ,見開かれた上記本原稿の左右頁の境界線の位
置を、上記走査ユニットの走査基準中心位置に一致させ
る構成とする。
取り、もしくは、頁めくりをするための走査ユニットの
走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を対
向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であっ
て、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁がそれぞれ
載置される2つの原稿台に分割し、上記見開かれて載置
された本原稿の各原稿面の高さを一致させるように上記
の各原稿台を上下方向に昇降自在に構成すると共に、こ
れらの原稿台の中央側の各端部を連結部材により互いに
連結し、上記2つの原稿台の上下方向の移動に伴う上記
連結部材の傾きに応じて、上記原稿台全体を左右方向に
移動させ,見開かれた上記本原稿の左右頁の境界線の位
置を、上記走査ユニットの走査基準中心位置に一致させ
る構成とする。
【0007】請求項4の発明は、本原稿の原稿面の読み
取り、もしくは、頁めくりを行なうための走査ユニット
の走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を
対向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であ
って、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁側がそれ
ぞれ載置される2つの原稿台に分割すると共に、これら
2つの原稿台を互いに接近したり離れたりする方向に移
動自在に、かつ、原稿台全体を左右方向に移動自在に構
成した本原稿台において、この原稿台上に載置される本
原稿の厚さに応じて、上記各原稿台の対向側の間隔を変
化させるとともに、本原稿の見開き位置に応じて、上記
原稿台全体を左右方向に移動させることにより、上記原
稿台上に見開かれて載置された本原稿の綴じ部の上記見
開き中心の位置を、上記走査ユニットの走査基準中心位
置に一致させる構成とする。
取り、もしくは、頁めくりを行なうための走査ユニット
の走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を
対向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であ
って、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁側がそれ
ぞれ載置される2つの原稿台に分割すると共に、これら
2つの原稿台を互いに接近したり離れたりする方向に移
動自在に、かつ、原稿台全体を左右方向に移動自在に構
成した本原稿台において、この原稿台上に載置される本
原稿の厚さに応じて、上記各原稿台の対向側の間隔を変
化させるとともに、本原稿の見開き位置に応じて、上記
原稿台全体を左右方向に移動させることにより、上記原
稿台上に見開かれて載置された本原稿の綴じ部の上記見
開き中心の位置を、上記走査ユニットの走査基準中心位
置に一致させる構成とする。
【0008】請求項5の発明は、本原稿の原稿面の読み
取り、もしくは、頁めくりをするための走査ユニットの
走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を対
向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であっ
て、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁側がそれぞ
れ載置される2つの原稿台に分割すると共に、これら2
つの原稿台を互いに接近したり離れたりする方向に移動
自在に、かつ、原稿台全体を左右方向に移動自在に構成
した本原稿台において、 TH1;上記本原稿台上に見開いて載置された本原稿の
背表紙の傾き、 R1 ;上記本原稿の全厚さの1/2 X1 ;上記原稿台の水平方向の移動量としたときに、 X1=(R1/2)×Sin(2×TH1) の関係式を満足させ、上記原稿台上に見開かれて載置さ
れた本原稿の綴じ部の上記見開き中心の 位置を、上記走
査ユニットの走査基準中心位置に一致させる構成とす
る。
取り、もしくは、頁めくりをするための走査ユニットの
走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を対
向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であっ
て、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁側がそれぞ
れ載置される2つの原稿台に分割すると共に、これら2
つの原稿台を互いに接近したり離れたりする方向に移動
自在に、かつ、原稿台全体を左右方向に移動自在に構成
した本原稿台において、 TH1;上記本原稿台上に見開いて載置された本原稿の
背表紙の傾き、 R1 ;上記本原稿の全厚さの1/2 X1 ;上記原稿台の水平方向の移動量としたときに、 X1=(R1/2)×Sin(2×TH1) の関係式を満足させ、上記原稿台上に見開かれて載置さ
れた本原稿の綴じ部の上記見開き中心の 位置を、上記走
査ユニットの走査基準中心位置に一致させる構成とす
る。
【0009】請求項6の発明は、請求項5記載の本原稿
台において、上記原稿台上に上向きに見開かれて載置さ
れた本原稿の厚さが、所定の厚さよりも薄い場合に、上
記本原稿位置調整装置による上記原稿台の水平方向への
位置調整移動を解除する解除手段を具備する構成とす
る。
台において、上記原稿台上に上向きに見開かれて載置さ
れた本原稿の厚さが、所定の厚さよりも薄い場合に、上
記本原稿位置調整装置による上記原稿台の水平方向への
位置調整移動を解除する解除手段を具備する構成とす
る。
【0010】
【0011】請求項7の発明は、請求項4記載の本原稿
台において、上記本原稿の厚さを検知する本原稿厚検知
手段の入力検知位置、及び、上記対向側の間隔を変化さ
せる原稿台移動手段の出力駆動位置を、上記各原稿台の
対向部分の前後に配置した構成とする。
台において、上記本原稿の厚さを検知する本原稿厚検知
手段の入力検知位置、及び、上記対向側の間隔を変化さ
せる原稿台移動手段の出力駆動位置を、上記各原稿台の
対向部分の前後に配置した構成とする。
【0012】請求項8の発明は、本原稿の原稿面の読み
取り、もしくは、頁めくりを行なうための走査ユニット
の走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を
対向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であ
って、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁側がそれ
ぞれ載置される2つの原稿台に分割すると共に、これら
2つの原稿台を互いに接近したり離れたりする方向に移
動自在に、かつ、原稿台全体を左右方向に移動自在に構
成した本原稿台において、上記本原稿の厚さに応じて回
転する第1のギヤと、この第1のギヤに連動して2倍の
回転角だけ回転するギヤ側面に渦巻状の溝が穿たれた第
2のギヤと、上記原稿台上に載置された本原稿の左右の
頁差に応じて回転する第3のギヤと、この第3のギヤに
連動して2倍の回転角だけ回転するギヤ側面に中心部か
ら半径方向に穿たれた1本の直線溝を有する第4のギヤ
と、上記第2のギヤの渦巻状の溝と上記第4のギヤの直
線溝との重なりあう部分及び固定板に設けられた縦長穴
に嵌合し、上記原稿台の接近したり離れたりする移動方
向の動きを規制され、上記第2及び第4のギヤを上記2
つの原稿台と共に移動させる固定ピンと、を有する上記
2つの原稿台移動手段を、上記各渦巻状の溝と上記各直
線溝との重なりあう部分の左右方向の間隔が、装置本体
に対して常時一定位置を保つように、上記の各原稿台に
それぞれ配設し、上記原稿台上に見開かれて載置された
本原稿の綴じ部の上記見開き中心の位置を、上記走査ユ
ニットの走査基準中心位置に一致させた構成とする。
取り、もしくは、頁めくりを行なうための走査ユニット
の走査面に対し、上向きに見開かれた本原稿の原稿面を
対向させて、上記本原稿を載置するための本原稿台であ
って、上記原稿台を、見開かれた本原稿の各頁側がそれ
ぞれ載置される2つの原稿台に分割すると共に、これら
2つの原稿台を互いに接近したり離れたりする方向に移
動自在に、かつ、原稿台全体を左右方向に移動自在に構
成した本原稿台において、上記本原稿の厚さに応じて回
転する第1のギヤと、この第1のギヤに連動して2倍の
回転角だけ回転するギヤ側面に渦巻状の溝が穿たれた第
2のギヤと、上記原稿台上に載置された本原稿の左右の
頁差に応じて回転する第3のギヤと、この第3のギヤに
連動して2倍の回転角だけ回転するギヤ側面に中心部か
ら半径方向に穿たれた1本の直線溝を有する第4のギヤ
と、上記第2のギヤの渦巻状の溝と上記第4のギヤの直
線溝との重なりあう部分及び固定板に設けられた縦長穴
に嵌合し、上記原稿台の接近したり離れたりする移動方
向の動きを規制され、上記第2及び第4のギヤを上記2
つの原稿台と共に移動させる固定ピンと、を有する上記
2つの原稿台移動手段を、上記各渦巻状の溝と上記各直
線溝との重なりあう部分の左右方向の間隔が、装置本体
に対して常時一定位置を保つように、上記の各原稿台に
それぞれ配設し、上記原稿台上に見開かれて載置された
本原稿の綴じ部の上記見開き中心の位置を、上記走査ユ
ニットの走査基準中心位置に一致させた構成とする。
【0013】
【0014】
【作用】この発明によれば、原稿を確実に固定すること
ができる。また、原稿面を平行に保てる。さらに、原稿
を傷めない。この発明によれば、上記原稿台上に見開か
れて載置された本原稿の綴じ部の見開き中心の位置が、
この本原稿のどの頁を見開いた場合でも、上記走査ユニ
ットの走査基準中心位置に一致するように、上記原稿台
上の本原稿位置が調整される。 また、上記本原稿の見
開き位置、つまり、見開かれた上記本原稿の左右頁の境
界線の位置を本原稿の見開き位置とし、この位置に応じ
て、上記原稿台全体が移動されることにより、上記原稿
台上に見開かれて載置された本原稿の綴じ部の見開き中
心の位置が、上記走査ユニットの走査基準中心位置に一
致される。
ができる。また、原稿面を平行に保てる。さらに、原稿
を傷めない。この発明によれば、上記原稿台上に見開か
れて載置された本原稿の綴じ部の見開き中心の位置が、
この本原稿のどの頁を見開いた場合でも、上記走査ユニ
ットの走査基準中心位置に一致するように、上記原稿台
上の本原稿位置が調整される。 また、上記本原稿の見
開き位置、つまり、見開かれた上記本原稿の左右頁の境
界線の位置を本原稿の見開き位置とし、この位置に応じ
て、上記原稿台全体が移動されることにより、上記原稿
台上に見開かれて載置された本原稿の綴じ部の見開き中
心の位置が、上記走査ユニットの走査基準中心位置に一
致される。
【0015】また、左右の原稿台の上下方向の高低差に
よる移動に連動して、上記原稿台全体が左右方向に移動
される。
よる移動に連動して、上記原稿台全体が左右方向に移動
される。
【0016】また、左右の原稿台の上下方向の移動に伴
う上記連結部材の傾きに応じて、上記原稿台全体が左右
方向に移動される。
う上記連結部材の傾きに応じて、上記原稿台全体が左右
方向に移動される。
【0017】また、原稿台上に載置される本原稿の厚さ
に応じて、上記の左右の原稿台の中央側の両端部の間隔
が可変される。
に応じて、上記の左右の原稿台の中央側の両端部の間隔
が可変される。
【0018】また、原稿台上に載置された本原稿の厚さ
が、所定の厚さよりも薄い場合に、上記本原稿位置調整
装置による上記原稿台の水平方向への位置調整移動が解
除される。
が、所定の厚さよりも薄い場合に、上記本原稿位置調整
装置による上記原稿台の水平方向への位置調整移動が解
除される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用等については、煩雑化を避ける上か
ら、その説明を省略、もしくは簡略化する。また、ここ
では、前述の頁めくり手段および画像読み取り手段との
両手段を1つのユニットに組み込んだ走査ユニットで、
本原稿の頁めくり及び画像読み取りを行なう本原稿のめ
くり読み取り装置における本原稿台をその実施例とし
た。この本原稿のめくり読み取り装置は、原理的には先
に本出願人により提案されたブック原稿のページめくり
読み取り装置と略同様な機能を有している。
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用等については、煩雑化を避ける上か
ら、その説明を省略、もしくは簡略化する。また、ここ
では、前述の頁めくり手段および画像読み取り手段との
両手段を1つのユニットに組み込んだ走査ユニットで、
本原稿の頁めくり及び画像読み取りを行なう本原稿のめ
くり読み取り装置における本原稿台をその実施例とし
た。この本原稿のめくり読み取り装置は、原理的には先
に本出願人により提案されたブック原稿のページめくり
読み取り装置と略同様な機能を有している。
【0020】先ず、本実施例におけるスキャナユニット
30の構成について説明する。図1に、本発明のTPS
(Turn the Page Scanner;頁め
くり読み取り装置)の全体構成図を示す。このTPSの
装置本体の上半分はスキャナユニット30になってお
り、走査ユニット200は、このスキャナユニット30
の内部を図1において左右方向に走行して、原稿台1上
に見開かれて載置された本原稿BOの原稿面を密着走査
することにより、本原稿BOの原稿面の頁めくり及び画
像読み取り走査を行う。
30の構成について説明する。図1に、本発明のTPS
(Turn the Page Scanner;頁め
くり読み取り装置)の全体構成図を示す。このTPSの
装置本体の上半分はスキャナユニット30になってお
り、走査ユニット200は、このスキャナユニット30
の内部を図1において左右方向に走行して、原稿台1上
に見開かれて載置された本原稿BOの原稿面を密着走査
することにより、本原稿BOの原稿面の頁めくり及び画
像読み取り走査を行う。
【0021】この走査ユニット200は、図1におい
て、走査ユニット200の下側の左右に、原稿押えロー
ラ281a,281bが、また、その外側にシート巻き
取りローラ280a,280bが、それぞれ回転自在に
軸支されている。各シート巻き取りローラ280a,2
80bには、左右独立した原稿押えシート282a,2
82bのそれぞれの中央側の端部が巻き取られており、
各原稿押えシート282a,282bのそれぞれの外側
の端部は、スキャナユニット30の側板にそれぞれ固定
されている。
て、走査ユニット200の下側の左右に、原稿押えロー
ラ281a,281bが、また、その外側にシート巻き
取りローラ280a,280bが、それぞれ回転自在に
軸支されている。各シート巻き取りローラ280a,2
80bには、左右独立した原稿押えシート282a,2
82bのそれぞれの中央側の端部が巻き取られており、
各原稿押えシート282a,282bのそれぞれの外側
の端部は、スキャナユニット30の側板にそれぞれ固定
されている。
【0022】また、各原稿押えローラ281a,281
bの間には、本原稿読み取り用のプラテンガラス205
と、本原稿頁めくり用のめくりベルト208が配設され
ている。このプラテンガラス205の内側には、本原稿
照明用の2本の蛍光灯201,202が、本原稿読み取
り部の左右にそれぞれ配置されている。これらの蛍光灯
201,202によって照明された本原稿像は、図1に
おいて、第1ミラー219に反射した後、第2ミラー2
20と第3ミラー221に交互に反射し、最後にレンズ
216を透過して、CCD101上に縮小結像される。
bの間には、本原稿読み取り用のプラテンガラス205
と、本原稿頁めくり用のめくりベルト208が配設され
ている。このプラテンガラス205の内側には、本原稿
照明用の2本の蛍光灯201,202が、本原稿読み取
り部の左右にそれぞれ配置されている。これらの蛍光灯
201,202によって照明された本原稿像は、図1に
おいて、第1ミラー219に反射した後、第2ミラー2
20と第3ミラー221に交互に反射し、最後にレンズ
216を透過して、CCD101上に縮小結像される。
【0023】一方、めくりベルト208は、めくりベル
ト駆動ローラ223とめくりローラ224とに掛け渡さ
れており、このめくりベルト208の上側の、めくりベ
ルト駆動ローラ224から少し離れた部位の外側には、
帯電ローラ225が接触して配置されている。
ト駆動ローラ223とめくりローラ224とに掛け渡さ
れており、このめくりベルト208の上側の、めくりベ
ルト駆動ローラ224から少し離れた部位の外側には、
帯電ローラ225が接触して配置されている。
【0024】また、本実施例のTPSは、その装置本体
の上部にコンタクトガラス206が配置されており、こ
のコンタクトガラス206上に、シート物や厚手の本原
稿などの原稿SOを図示しない圧板によってセットし、
光路切り換えを行った走査ユニット200でこの原稿を
走査することにより、このコンタクトガラス206上の
原稿像を読み取ることができる。
の上部にコンタクトガラス206が配置されており、こ
のコンタクトガラス206上に、シート物や厚手の本原
稿などの原稿SOを図示しない圧板によってセットし、
光路切り換えを行った走査ユニット200でこの原稿を
走査することにより、このコンタクトガラス206上の
原稿像を読み取ることができる。
【0025】以下、本実施例における原稿台ユニット3
5の構成について説明する。図2乃至図4に示す実施例
の原稿台1は、厚さが2mmの樹脂製の板で形成されて
おり、その上側の表面には、極薄いゴムなどの摩擦係数
の高い材料が貼り付けてある。この高摩擦係数材料は、
ラミネートやコーティング、及び吹き付けなどにより、
原稿台1の上面に形成してもよい。本実施例における原
稿台1は、その原稿載置面(上面)の大きさがA4サイ
ズに形成されており、装置本体中心2の左右に、つま
り、本原稿の見開かれた頁の並ぶ方向に、そそれぞれ1
つずつ配設されている。また、各原稿台1の下には、ス
ライド板3がそれぞれ固定されている。
5の構成について説明する。図2乃至図4に示す実施例
の原稿台1は、厚さが2mmの樹脂製の板で形成されて
おり、その上側の表面には、極薄いゴムなどの摩擦係数
の高い材料が貼り付けてある。この高摩擦係数材料は、
ラミネートやコーティング、及び吹き付けなどにより、
原稿台1の上面に形成してもよい。本実施例における原
稿台1は、その原稿載置面(上面)の大きさがA4サイ
ズに形成されており、装置本体中心2の左右に、つま
り、本原稿の見開かれた頁の並ぶ方向に、そそれぞれ1
つずつ配設されている。また、各原稿台1の下には、ス
ライド板3がそれぞれ固定されている。
【0026】一方、スライド板3の下面は、上下台5の
摩擦係数の低い上面と接している。ここで、上下台5の
上面は、テフロンなどの樹脂のリブが形成されていて、
スライド板3とスムーズに左右に相対移動できる。ま
た、スライド板3と上下台5は、後述するサイズストッ
パ27により相対的に固定される。上下台5の下側に
は、左右方向の長穴のあいたアングル7a,7bが前後
左右4ヵ所に付いている。この原稿台ユニットのベース
6には、固定回転軸を持つ他のアングル8、左右方向の
長穴のあいた更に他のアングル9がそれぞれ固定されて
いる。ここで、アングル8とアングル7bにはリンク板
10が、アングル9とアングル7aにはリンクアーム1
1が、それぞれ回転自在に軸支されており、且つ、アン
グル7a,7a,9に対しては、リンク板10及びリン
クアーム11が、それぞれ左右方向にスムーズにスライ
ドできるようになっている。更に、原稿台ユニットの全
面から見て、前後に各2個あるアーム板10とリンクア
ーム11は、X字状の交差部分でスタッド12により互
いに回転自在に軸支されている。また、このスタッド1
2をねじり中心として、ねじりバネ13がリンク板10
とリンクアーム11との間に掛けられており、このねじ
りバネ13により、図2において、上下台5を常時上方
に押し上げる力が働いている。この上昇力による上下台
5の上昇は、後述するように上下動の規制されている走
査ユニット200に、原稿台ユニット35上にセットさ
れた本原稿の原稿面が当接することによって規制され
る。これにより、スキャナユニット30に対する加圧力
が、本原稿の厚さの違いに係わらず略一定に維持され
る。
摩擦係数の低い上面と接している。ここで、上下台5の
上面は、テフロンなどの樹脂のリブが形成されていて、
スライド板3とスムーズに左右に相対移動できる。ま
た、スライド板3と上下台5は、後述するサイズストッ
パ27により相対的に固定される。上下台5の下側に
は、左右方向の長穴のあいたアングル7a,7bが前後
左右4ヵ所に付いている。この原稿台ユニットのベース
6には、固定回転軸を持つ他のアングル8、左右方向の
長穴のあいた更に他のアングル9がそれぞれ固定されて
いる。ここで、アングル8とアングル7bにはリンク板
10が、アングル9とアングル7aにはリンクアーム1
1が、それぞれ回転自在に軸支されており、且つ、アン
グル7a,7a,9に対しては、リンク板10及びリン
クアーム11が、それぞれ左右方向にスムーズにスライ
ドできるようになっている。更に、原稿台ユニットの全
面から見て、前後に各2個あるアーム板10とリンクア
ーム11は、X字状の交差部分でスタッド12により互
いに回転自在に軸支されている。また、このスタッド1
2をねじり中心として、ねじりバネ13がリンク板10
とリンクアーム11との間に掛けられており、このねじ
りバネ13により、図2において、上下台5を常時上方
に押し上げる力が働いている。この上昇力による上下台
5の上昇は、後述するように上下動の規制されている走
査ユニット200に、原稿台ユニット35上にセットさ
れた本原稿の原稿面が当接することによって規制され
る。これにより、スキャナユニット30に対する加圧力
が、本原稿の厚さの違いに係わらず略一定に維持され
る。
【0027】また、左右2つの上下台5の装置本体中心
2がわの端部は、背支持板14により互いに連結されて
いる。この背支持板14は、ゴムなどの弾性変形する材
質で構成されていて、この背支持板14上に本原稿BO
の背表紙がセットされる。また、背支持板14は、後述
する引っ張りスプリング17の作用により左右方向に常
に張力を掛けられている。すなわち、上下台5にはフッ
ク15が設けられており、このフック15とリンク板1
0のアングル16とが引っ張りスプリング17で繋がれ
ることにより、左右一対の上下台5が互いに離間する方
向に引っ張られている。これにより、背支持板14に対
して常時張力がかけられ、弛むことなく本原稿の背表紙
が支持される。
2がわの端部は、背支持板14により互いに連結されて
いる。この背支持板14は、ゴムなどの弾性変形する材
質で構成されていて、この背支持板14上に本原稿BO
の背表紙がセットされる。また、背支持板14は、後述
する引っ張りスプリング17の作用により左右方向に常
に張力を掛けられている。すなわち、上下台5にはフッ
ク15が設けられており、このフック15とリンク板1
0のアングル16とが引っ張りスプリング17で繋がれ
ることにより、左右一対の上下台5が互いに離間する方
向に引っ張られている。これにより、背支持板14に対
して常時張力がかけられ、弛むことなく本原稿の背表紙
が支持される。
【0028】ベース6の両サイドには、板金製の側板1
8が固定されており、各側板18には、後述するスキャ
ナユニット30の開閉ロック爪32が掛る固定ピン19
が付いている。また、一方の側板18には、スキャナユ
ニット30が閉じた時にこれを上方に押し上げておくた
めの板バネ21と、スキャナユニット30が閉じた状態
を検知するための開閉ロックセンサ20が取付けられて
いる。
8が固定されており、各側板18には、後述するスキャ
ナユニット30の開閉ロック爪32が掛る固定ピン19
が付いている。また、一方の側板18には、スキャナユ
ニット30が閉じた時にこれを上方に押し上げておくた
めの板バネ21と、スキャナユニット30が閉じた状態
を検知するための開閉ロックセンサ20が取付けられて
いる。
【0029】次に、サイズストッパ27について説明す
る。このサイズストッパ27は、載置される本原稿の厚
さに応じて、左右の原稿台1の間隔を調整し、スライド
板3(原稿台1)と上下台5を相対的に固定し、原稿台
1と上下台5とが互いに一体となって動くようにするた
めの装置である。図5及び図6に、この装置の概略構成
図を示す。図3に示すように、上下台5の下側に一対の
アングル22が所定の間隔をおいて取付けられている。
これらのアングル22には、図5に示すように、ロッド
23が横架されて固定されている。このロッド23に
は、摺動体24が自身の貫通孔を通して、ロッド23の
長手方向にスムーズにスライドできるように装着されて
いる。この摺動体24には、ロッド23と直交するよう
に短軸26が植設されており、この短軸26にはストッ
パ25が回転自在に支持されている。ここで、ストッパ
25は、その一方の端部に穿たれた係止穴25aがロッ
ド23に緩く嵌合し、他端部が指で掴めるように延出さ
れている。
る。このサイズストッパ27は、載置される本原稿の厚
さに応じて、左右の原稿台1の間隔を調整し、スライド
板3(原稿台1)と上下台5を相対的に固定し、原稿台
1と上下台5とが互いに一体となって動くようにするた
めの装置である。図5及び図6に、この装置の概略構成
図を示す。図3に示すように、上下台5の下側に一対の
アングル22が所定の間隔をおいて取付けられている。
これらのアングル22には、図5に示すように、ロッド
23が横架されて固定されている。このロッド23に
は、摺動体24が自身の貫通孔を通して、ロッド23の
長手方向にスムーズにスライドできるように装着されて
いる。この摺動体24には、ロッド23と直交するよう
に短軸26が植設されており、この短軸26にはストッ
パ25が回転自在に支持されている。ここで、ストッパ
25は、その一方の端部に穿たれた係止穴25aがロッ
ド23に緩く嵌合し、他端部が指で掴めるように延出さ
れている。
【0030】摺動体24は、ロッド23に対してストッ
パ25が傾くことにより、ロッド23とストッパ25の
係止穴25aとが噛み合うことによって、ロッド23の
任意の位置に固定される。すなわち、摺動体24は、通
常はストッパ25が係止スプリング28によって傾き、
ロッド23とストッパ25とが一体化されることにより
ロッド23に固定されているが、図6において係止スプ
リング28の弾力に抗する方向に、オペレータがストッ
パ25の延出端部を指で回転させることにより、ロッド
23とストッパ25の係止穴25aとの噛み合いが外れ
て、このストッパ25と共にロッド23に沿って移動で
きる。また、この摺動体24はスライド板3に固定され
ている(図3)。従って、上述のようにして、この摺動
体24をロッド23の所定位置に固定することによっ
て、この摺動体24及びロッド23を介して、スライド
板3(原稿台1)と上下台5とを、相対的に任意の位置
で固定できる。
パ25が傾くことにより、ロッド23とストッパ25の
係止穴25aとが噛み合うことによって、ロッド23の
任意の位置に固定される。すなわち、摺動体24は、通
常はストッパ25が係止スプリング28によって傾き、
ロッド23とストッパ25とが一体化されることにより
ロッド23に固定されているが、図6において係止スプ
リング28の弾力に抗する方向に、オペレータがストッ
パ25の延出端部を指で回転させることにより、ロッド
23とストッパ25の係止穴25aとの噛み合いが外れ
て、このストッパ25と共にロッド23に沿って移動で
きる。また、この摺動体24はスライド板3に固定され
ている(図3)。従って、上述のようにして、この摺動
体24をロッド23の所定位置に固定することによっ
て、この摺動体24及びロッド23を介して、スライド
板3(原稿台1)と上下台5とを、相対的に任意の位置
で固定できる。
【0031】次に、原稿台ユニット35の開閉ロック機
構について説明する。この開閉ロック機構の概略構成図
を図7及び図8に示す。本実施例のTPSは、図7及び
図8に示すように、原稿台ユニット35の上にスキャナ
ユニット30が乗った構成になっている。これらの両ユ
ニット30,35は、TPSの後側に配設されたヒンジ
36によって互いに連結されており、TPSの前側が開
放されるシェル型開閉構造になっている。このTPSに
おける原稿台ユニットの開閉ロック機構は、両ユニット
30,35の前方部分に配設されている。前述したよう
に、側板18には、固定ピン19が付いている。また、
図7に示すように、スキャナユニット30側には、左右
側板に亘ってシャフト31が回転自在に軸支されてお
り、このシャフト31の両端に固定された開閉ロック爪
32が、このシャフト31の回転に合わせて回動するよ
うになっている。また、シャフト31の中央付近には、
開閉レバー33が固定されており、この開閉レバー33
を回動させることにより、シャフト31を介して、原稿
台ユニット35側の固定ピン19に対して各開閉ロック
爪32を係脱させるようになっている。この開閉レバー
33にはスプリング34が掛っており、このスプリング
34は、平生、開閉ロック爪32が固定ピン19に係合
(ロック)する方向に開閉レバー33を付勢している。
これにより、スキャナユニット30は、図7に示すよう
に閉じた状態で、開閉ロック爪32が固定ピン19に係
合して、原稿台ユニット35に対してロックされる。ま
た、この閉鎖状態において、スプリング34の付勢力に
抗して開閉レバー33を持ち上げることにより、シャフ
ト31が回転して原稿台ユニット35側の固定ピン19
から各開閉ロック爪32が離脱され、図8に示すよう
に、スキャナユニット30がヒンジ36を回転中心とし
て上方に開いて、原稿台ユニット35の上部(原稿台
1)が開放される。
構について説明する。この開閉ロック機構の概略構成図
を図7及び図8に示す。本実施例のTPSは、図7及び
図8に示すように、原稿台ユニット35の上にスキャナ
ユニット30が乗った構成になっている。これらの両ユ
ニット30,35は、TPSの後側に配設されたヒンジ
36によって互いに連結されており、TPSの前側が開
放されるシェル型開閉構造になっている。このTPSに
おける原稿台ユニットの開閉ロック機構は、両ユニット
30,35の前方部分に配設されている。前述したよう
に、側板18には、固定ピン19が付いている。また、
図7に示すように、スキャナユニット30側には、左右
側板に亘ってシャフト31が回転自在に軸支されてお
り、このシャフト31の両端に固定された開閉ロック爪
32が、このシャフト31の回転に合わせて回動するよ
うになっている。また、シャフト31の中央付近には、
開閉レバー33が固定されており、この開閉レバー33
を回動させることにより、シャフト31を介して、原稿
台ユニット35側の固定ピン19に対して各開閉ロック
爪32を係脱させるようになっている。この開閉レバー
33にはスプリング34が掛っており、このスプリング
34は、平生、開閉ロック爪32が固定ピン19に係合
(ロック)する方向に開閉レバー33を付勢している。
これにより、スキャナユニット30は、図7に示すよう
に閉じた状態で、開閉ロック爪32が固定ピン19に係
合して、原稿台ユニット35に対してロックされる。ま
た、この閉鎖状態において、スプリング34の付勢力に
抗して開閉レバー33を持ち上げることにより、シャフ
ト31が回転して原稿台ユニット35側の固定ピン19
から各開閉ロック爪32が離脱され、図8に示すよう
に、スキャナユニット30がヒンジ36を回転中心とし
て上方に開いて、原稿台ユニット35の上部(原稿台
1)が開放される。
【0032】次に、本実施例の原稿台加圧固定切り換え
装置、及び、原稿台待避装置について説明する。前述し
たように、リンク板10とリンクアーム11とによって
上下方向に移動可能に構成されている原稿台1には、ね
じりバネ13により常に上昇しようとする力が付勢され
ている。これにより、原稿台ユニット35に対してスキ
ャナユニット30が閉じられた状態では、この原稿台1
の上昇習性により、原稿台1上に見開かれて載置された
本原稿BOの原稿面を、スキャナユニット30の下部に
押し付けるように常に上方に加圧している。この本原稿
BOの原稿面の押圧力は、通常、スキャナユニット30
内の走査ユニット200が受けているが、この走査ユニ
ット200が原稿台1上の本原稿から外れた位置に移動
した状態では、原稿台1の上昇習性によって、原稿台1
及び本原稿BOがスキャナユニット30内に食い込ん
で、走査ユニット200のスムーズな移動が阻害されて
しまう。従って、本実施例では、原稿台1が適切な位置
まで上昇した状態で、この原稿台1を固定して、原稿台
1の上昇習性による原稿台1及び本原稿BOのスキャナ
ユニット30内への余分な食い込みを阻止する必要があ
る。また、後述するように走査ユニット200内の走査
光路を切り換えて、スキャナユニット30の上部に配置
されたコンタクトガラス206上の原稿を読み取るとき
には、走査ユニット200の下部と原稿台1の上面とが
接触しないように、原稿台ユニット35の下方に原稿台
1を待避させておく必要がある。原稿台加圧固定切り換
え装置、及び、原稿台待避装置は、これらの課題を解消
するための装置であり、これらの両装置を1つの機構で
兼用させる仕組の構成例を図9乃至図13に示す。この
機構の構成部品の1つである制御ワイヤ40には、図9
に示すように、その一端にフック41が、また、その他
端に他のフック42が、更に、その略中央部付近に球状
の止め玉45がそれぞれ固定されている。フック41
は、リンク板10の外側端部(原稿台1の上昇下降によ
って上下する側)に固定されている。このフック41か
ら延びた制御ワイヤ40は、プーリ46,プーリ47を
介して方向を変換し、制御プーリ48に巻き付けられて
いる。ここで、制御ワイヤ40は、図10及び図11に
示すように、制御プーリ48の溝50に導かれて、その
中央部付近に固定された止め玉45が制御プーリ48の
止め穴49にはめ込まれている。これにより、この制御
ワイヤ40の動きが、制御プーリ48の回転運動に確実
に変換される。この制御プーリ48に巻かれて延出した
制御ワイヤ40は、その一方の端部のフック42に掛け
られた張架バネ43の一端によって常に引っ張られてい
る。この張架バネ43の他端は、原稿台ユニット35の
ベース6に固定されたフック44に掛けられている。
装置、及び、原稿台待避装置について説明する。前述し
たように、リンク板10とリンクアーム11とによって
上下方向に移動可能に構成されている原稿台1には、ね
じりバネ13により常に上昇しようとする力が付勢され
ている。これにより、原稿台ユニット35に対してスキ
ャナユニット30が閉じられた状態では、この原稿台1
の上昇習性により、原稿台1上に見開かれて載置された
本原稿BOの原稿面を、スキャナユニット30の下部に
押し付けるように常に上方に加圧している。この本原稿
BOの原稿面の押圧力は、通常、スキャナユニット30
内の走査ユニット200が受けているが、この走査ユニ
ット200が原稿台1上の本原稿から外れた位置に移動
した状態では、原稿台1の上昇習性によって、原稿台1
及び本原稿BOがスキャナユニット30内に食い込ん
で、走査ユニット200のスムーズな移動が阻害されて
しまう。従って、本実施例では、原稿台1が適切な位置
まで上昇した状態で、この原稿台1を固定して、原稿台
1の上昇習性による原稿台1及び本原稿BOのスキャナ
ユニット30内への余分な食い込みを阻止する必要があ
る。また、後述するように走査ユニット200内の走査
光路を切り換えて、スキャナユニット30の上部に配置
されたコンタクトガラス206上の原稿を読み取るとき
には、走査ユニット200の下部と原稿台1の上面とが
接触しないように、原稿台ユニット35の下方に原稿台
1を待避させておく必要がある。原稿台加圧固定切り換
え装置、及び、原稿台待避装置は、これらの課題を解消
するための装置であり、これらの両装置を1つの機構で
兼用させる仕組の構成例を図9乃至図13に示す。この
機構の構成部品の1つである制御ワイヤ40には、図9
に示すように、その一端にフック41が、また、その他
端に他のフック42が、更に、その略中央部付近に球状
の止め玉45がそれぞれ固定されている。フック41
は、リンク板10の外側端部(原稿台1の上昇下降によ
って上下する側)に固定されている。このフック41か
ら延びた制御ワイヤ40は、プーリ46,プーリ47を
介して方向を変換し、制御プーリ48に巻き付けられて
いる。ここで、制御ワイヤ40は、図10及び図11に
示すように、制御プーリ48の溝50に導かれて、その
中央部付近に固定された止め玉45が制御プーリ48の
止め穴49にはめ込まれている。これにより、この制御
ワイヤ40の動きが、制御プーリ48の回転運動に確実
に変換される。この制御プーリ48に巻かれて延出した
制御ワイヤ40は、その一方の端部のフック42に掛け
られた張架バネ43の一端によって常に引っ張られてい
る。この張架バネ43の他端は、原稿台ユニット35の
ベース6に固定されたフック44に掛けられている。
【0033】制御プーリ48は、図10に示すように、
ワンウエイクラッチ51を介してシャフト54に支持さ
れている。このシャフト54は、一対の側板55に支持
された滑り軸受52に、その両端がEリング53で抜け
止めされることによって、滑り軸受52を介して側板5
5に対して回転自在に支持されている。これにより、制
御プーリ48は、シャフト54に対して図11の矢印a
方向には自由に回転できるが、この矢印aと反対の方向
には、ワンウエイクラッチ51の作用によって、シャフ
ト54と相対回転することができず、このシャフト54
と一体となって回転する。従って、後述する機構によっ
てシャフト54が固定されると、制御プーリ48は、図
9において矢印a方向、すなわち、原稿台1が下降する
際の回転方向にのみ回転可能な状態になる。
ワンウエイクラッチ51を介してシャフト54に支持さ
れている。このシャフト54は、一対の側板55に支持
された滑り軸受52に、その両端がEリング53で抜け
止めされることによって、滑り軸受52を介して側板5
5に対して回転自在に支持されている。これにより、制
御プーリ48は、シャフト54に対して図11の矢印a
方向には自由に回転できるが、この矢印aと反対の方向
には、ワンウエイクラッチ51の作用によって、シャフ
ト54と相対回転することができず、このシャフト54
と一体となって回転する。従って、後述する機構によっ
てシャフト54が固定されると、制御プーリ48は、図
9において矢印a方向、すなわち、原稿台1が下降する
際の回転方向にのみ回転可能な状態になる。
【0034】次に、この原稿台加圧固定切り換え装置に
よる原稿台1の下降・固定動作について説明する。図9
乃至図11において、シャフト54が固定された状態に
あるとき、何らかの外力、例えば、本原稿BOの自重や
めくられた頁による加圧などによって、原稿台1が押し
下げられると、この原稿台1がわに固定されている制御
ワイヤ40のフック41がわの端部が弛む。これと同時
に制御プーリ48が、張架バネ43に引っ張られて、こ
の制御ワイヤ40のフック41がわの弛みを吸収しなが
ら矢印a方向に回転し、制御ワイヤ40が初期の張力を
維持してフック44がわに移動する。このとき、制御プ
ーリ48は、ワンウエイクラッチ51の作用によって、
矢印aと反対の方向に回転することができないので、原
稿台1の上昇力が原稿台1に対する押下力を上回ってい
ても、この原稿台1の上昇力によって制御プーリ48が
矢印aと反対の方向に回転されることはなく、この制御
プーリ48は矢印a方向に回転した位置を維持して停止
される。また、この制御プーリ48の停止に伴って、制
御ワイヤ40の移動も停止され、これによって、原稿台
1は、外力により押し下げられた位置まで下降して停止
する。
よる原稿台1の下降・固定動作について説明する。図9
乃至図11において、シャフト54が固定された状態に
あるとき、何らかの外力、例えば、本原稿BOの自重や
めくられた頁による加圧などによって、原稿台1が押し
下げられると、この原稿台1がわに固定されている制御
ワイヤ40のフック41がわの端部が弛む。これと同時
に制御プーリ48が、張架バネ43に引っ張られて、こ
の制御ワイヤ40のフック41がわの弛みを吸収しなが
ら矢印a方向に回転し、制御ワイヤ40が初期の張力を
維持してフック44がわに移動する。このとき、制御プ
ーリ48は、ワンウエイクラッチ51の作用によって、
矢印aと反対の方向に回転することができないので、原
稿台1の上昇力が原稿台1に対する押下力を上回ってい
ても、この原稿台1の上昇力によって制御プーリ48が
矢印aと反対の方向に回転されることはなく、この制御
プーリ48は矢印a方向に回転した位置を維持して停止
される。また、この制御プーリ48の停止に伴って、制
御ワイヤ40の移動も停止され、これによって、原稿台
1は、外力により押し下げられた位置まで下降して停止
する。
【0035】ここで、シャフト54の固定は、以下に述
べる原稿台昇降機構によって行われる。すなわち、シャ
フト54には、図12に示すように、ギヤ56がシャフ
ト54と一体となって回転するように固定されている。
また、このギヤ56は、図13に示すように、側板55
に固定されたスタッド59に回転自在に支持されている
他のギヤ57に噛み合っており、その回転がギヤ57に
伝達されるように構成されている。更に、ギヤ57はウ
ォームホイール58と一体成形されており、このウォー
ムホイール58には、原稿台昇降モータ61の出力軸に
固定されたウォームギヤ60が噛み合うように構成され
ている。この構成により、原稿台昇降モータ61が停止
しているときには、ウォームギヤ60とウォームホイー
ル58との噛み合いによって、ウォームホイール58が
回転できず、このウォームホイール58と一体のギヤ5
7に噛み合っているギヤ56を介して連結されたシャフ
ト54が固定状態となる。
べる原稿台昇降機構によって行われる。すなわち、シャ
フト54には、図12に示すように、ギヤ56がシャフ
ト54と一体となって回転するように固定されている。
また、このギヤ56は、図13に示すように、側板55
に固定されたスタッド59に回転自在に支持されている
他のギヤ57に噛み合っており、その回転がギヤ57に
伝達されるように構成されている。更に、ギヤ57はウ
ォームホイール58と一体成形されており、このウォー
ムホイール58には、原稿台昇降モータ61の出力軸に
固定されたウォームギヤ60が噛み合うように構成され
ている。この構成により、原稿台昇降モータ61が停止
しているときには、ウォームギヤ60とウォームホイー
ル58との噛み合いによって、ウォームホイール58が
回転できず、このウォームホイール58と一体のギヤ5
7に噛み合っているギヤ56を介して連結されたシャフ
ト54が固定状態となる。
【0036】次に、原稿台1の原稿台ユニット35の下
方への待避動作について説明する。図12乃至図13に
おいて、ギヤ56が矢印b方向に回転するように原稿台
昇降モータ61を駆動すると、ワンウエイクラッチ51
により制御プーリ48とシャフト54とが一体となって
回転し、この制御プーリ48が図9において矢印a方向
に回転して、制御ワイヤ40がフック44がわに移動す
る。この制御ワイヤ40の移動により、図1において、
左右の各原稿台1が下降し、各原稿台1の上面(本実施
例では本原稿BOの原稿面)が、走査ユニット200か
ら離間した、原稿台ユニット35の下方位置に待避され
る。この待避動作は、装置本体の電源オン時や読み取り
走査を行わない待機時、及び、スキャナユニット30の
上部に配置されたコンタクトガラス206上の原稿の読
み取り時に実行される。
方への待避動作について説明する。図12乃至図13に
おいて、ギヤ56が矢印b方向に回転するように原稿台
昇降モータ61を駆動すると、ワンウエイクラッチ51
により制御プーリ48とシャフト54とが一体となって
回転し、この制御プーリ48が図9において矢印a方向
に回転して、制御ワイヤ40がフック44がわに移動す
る。この制御ワイヤ40の移動により、図1において、
左右の各原稿台1が下降し、各原稿台1の上面(本実施
例では本原稿BOの原稿面)が、走査ユニット200か
ら離間した、原稿台ユニット35の下方位置に待避され
る。この待避動作は、装置本体の電源オン時や読み取り
走査を行わない待機時、及び、スキャナユニット30の
上部に配置されたコンタクトガラス206上の原稿の読
み取り時に実行される。
【0037】次に、本実施例におけるスライダの構成に
ついて説明する。図14に、このスライダの構成の分解
斜視図を示す。図14において、本原稿の厚さ検知入力
部であり、見開いた本原稿の左右頁差の検知入力部であ
る一対のピン62は、一対のラック63のスライド方向
と直角な方向に移動可能に、各ラック63にそれぞれ取
付けられている。これらのピン62とラック63は、図
15に示すように、2段ピニオンギヤ65の小歯車65
aを挾むように、互いに対向して配置され、この小歯車
65aに各ラック63がそれぞれ噛み合っている。これ
により、図15において、各ピン62が互いに接近した
り離れたりして、そのピン間隔が変化することによっ
て、各ラック63が互いに違った方向に移動して、2段
ピニオンギヤ65が回転する。ここで、各ピン62は、
それぞれのラック63と共に、図15においてY方向に
移動でき、各ラック63と小歯車65aとの噛み合いに
より、2段ピニオンギヤ65の中心に対して常に対称の
位置にある。また、図15におけるX方向への各ピン6
2の移動は、各ピン62の基部が、図示しないカバーに
穿たれた規制溝83に嵌合することによって、図16に
示すように、各ピン62が離れているときにはX方向に
移動できず、また、各ピン62が接近したときにはX方
向に移動可能となるように規制されている。また、各ラ
ック63は、図17に示すように、大歯車64の側面上
をスライドするように、大歯車64の一対のガイド84
によってガイドされている。図18に、このスライダ7
8と原稿台1との連結部の断面図を示す。図18に示す
ように、大歯車64の中心には穴が穿たれており、この
穴に2段ピニオンギヤ65がその裏側から嵌合して、そ
の表側でこの2段ピニオンギヤ65の小歯車65aが各
ラック63と噛み合っている。また、各ピン62は、図
18及び図19に示すように、各原稿台1のスライド板
3に固定された各調整スタッド4の穴にそれぞれ嵌合し
ている。大歯車64は、図20に示すように、スライド
出力ギヤ66に噛み合っており、この大歯車64とスラ
イド出力ギヤ66とは、支持板79にそれぞれ回転自在
に支持されている。また、この大歯車64とスライド出
力ギヤ66とのギヤ比は2:1に設定されている。2段
ピニオンギヤ65の大ギヤ65bは、図21に示すよう
に、一対の2段ギヤ67の小ギヤ67aと噛み合ってお
り、それらのギヤ比は2:1に設定されている。これら
の2段ギヤ67の大ギヤ67bは、アイドルギヤ68を
介して、一対のカムギヤ69にそれぞれ噛み合ってい
る。これらの2段ピニオンギヤ65、2段ギヤ67、及
びアイドルギヤ68は、スライド側板70に固定されて
いる各スタッド(図示せず)に、それぞれ回転自在に支
持されている。また、一対のカムギヤ69は、支持板7
9(図20)にそれぞれ回転自在に支持されている。ス
ライド出力ギヤ66には、図22に示すように、そのボ
ス部の端から中心を越える部位までに調整溝85が形成
されている。また、各カムギヤ69は、図23及び図2
4に示すように、それぞれ筒状に形成されており、それ
らの一方の口に、渦巻状のピン移動溝86の穿たれた面
がそれぞれ設けられている。これらの筒状のカムギヤ6
9の筒部内には、図23及び図24に示すように、スラ
イド出力ギヤ66がそれぞれ嵌合し、スライドギヤ66
の調整溝85とカムギヤ69のピン移動溝86とが交差
してできる開口に、後述する出力ピン75がそれぞれ嵌
合している。このスライドギヤ66の調整溝85とカム
ギヤ69のピン移動溝86とが交差してできる開口の位
置は、カムギヤ69とスライド出力ギヤ66との相対回
転によって変化し、この開口位置の変化に合わせて出力
ピン75の位置が移動する。この出力ピン75の移動量
は、ピン62の移動量の1/2だけ移動するように設定
されている。また、この開口は、カムギヤ69とスライ
ドギヤ66が同時に回転すると、両ギヤの中心と出力ピ
ン75の距離を半径として円運動をする。この開口の円
運動の半径は、大歯車64が回転したときのピン62の
円運動の半径の1/2になるように設定されている。一
方、スライド側板70の外側には、図14に示すよう
に、3つの縦スライドピン71が固定されており、これ
らの縦スライドピン71は、図25に示すように、横ス
ライダ板72に穿たれた3つの縦長穴72aにそれぞれ
スライド可能に支持されている。これにより、スライド
側板70は、横スライダ板72に対して上下方向に移動
可能となる。また、横スライド板72の外側には、3つ
の横スライドピン73が固定されており、これらの横ス
ライドピン73は、固定板74に穿たれた2つの横長穴
74aにそれぞれスライド可能に支持されている(図2
5)。これにより、横スライド板72は、固定板74に
対して左右方向に移動可能となる。一対の出力ピン75
は、図14及び図25に示すように、各2つの縦ガイド
ピン76と共に各ピンホルダ77にそれぞれ固定されて
いる。これらの縦ガイドピン76は固定板74に穿たれ
た2つの縦長穴74bにそれぞれスライド可能に支持さ
れており、また、各出力ピン75は、固定板74に穿た
れた2つの縦ガイド穴74cを貫通して、前述したスラ
イドギヤ66の調整溝85とカムギヤ69のピン移動溝
86とが交差してできる開口にそれぞれ嵌合している。
これにより、各ピンホルダ77は、固定板74に対して
上下方向に移動可能となり、各出力ピン75が前述のギ
ヤ群と共に上下移動可能となる。上述のように構成され
たスライダ78は、一対のピン62を入力部として、本
原稿BOの厚さと、その見開いたときの左右頁の頁差を
検知し、この見開き本原稿の読み取り中心(本原稿の綴
じ部にできる谷部)が常に原稿台1の所定の位置に臨む
ように、各出力ピン75を出力部として原稿台1と共に
本原稿BOを移動させることができる。
ついて説明する。図14に、このスライダの構成の分解
斜視図を示す。図14において、本原稿の厚さ検知入力
部であり、見開いた本原稿の左右頁差の検知入力部であ
る一対のピン62は、一対のラック63のスライド方向
と直角な方向に移動可能に、各ラック63にそれぞれ取
付けられている。これらのピン62とラック63は、図
15に示すように、2段ピニオンギヤ65の小歯車65
aを挾むように、互いに対向して配置され、この小歯車
65aに各ラック63がそれぞれ噛み合っている。これ
により、図15において、各ピン62が互いに接近した
り離れたりして、そのピン間隔が変化することによっ
て、各ラック63が互いに違った方向に移動して、2段
ピニオンギヤ65が回転する。ここで、各ピン62は、
それぞれのラック63と共に、図15においてY方向に
移動でき、各ラック63と小歯車65aとの噛み合いに
より、2段ピニオンギヤ65の中心に対して常に対称の
位置にある。また、図15におけるX方向への各ピン6
2の移動は、各ピン62の基部が、図示しないカバーに
穿たれた規制溝83に嵌合することによって、図16に
示すように、各ピン62が離れているときにはX方向に
移動できず、また、各ピン62が接近したときにはX方
向に移動可能となるように規制されている。また、各ラ
ック63は、図17に示すように、大歯車64の側面上
をスライドするように、大歯車64の一対のガイド84
によってガイドされている。図18に、このスライダ7
8と原稿台1との連結部の断面図を示す。図18に示す
ように、大歯車64の中心には穴が穿たれており、この
穴に2段ピニオンギヤ65がその裏側から嵌合して、そ
の表側でこの2段ピニオンギヤ65の小歯車65aが各
ラック63と噛み合っている。また、各ピン62は、図
18及び図19に示すように、各原稿台1のスライド板
3に固定された各調整スタッド4の穴にそれぞれ嵌合し
ている。大歯車64は、図20に示すように、スライド
出力ギヤ66に噛み合っており、この大歯車64とスラ
イド出力ギヤ66とは、支持板79にそれぞれ回転自在
に支持されている。また、この大歯車64とスライド出
力ギヤ66とのギヤ比は2:1に設定されている。2段
ピニオンギヤ65の大ギヤ65bは、図21に示すよう
に、一対の2段ギヤ67の小ギヤ67aと噛み合ってお
り、それらのギヤ比は2:1に設定されている。これら
の2段ギヤ67の大ギヤ67bは、アイドルギヤ68を
介して、一対のカムギヤ69にそれぞれ噛み合ってい
る。これらの2段ピニオンギヤ65、2段ギヤ67、及
びアイドルギヤ68は、スライド側板70に固定されて
いる各スタッド(図示せず)に、それぞれ回転自在に支
持されている。また、一対のカムギヤ69は、支持板7
9(図20)にそれぞれ回転自在に支持されている。ス
ライド出力ギヤ66には、図22に示すように、そのボ
ス部の端から中心を越える部位までに調整溝85が形成
されている。また、各カムギヤ69は、図23及び図2
4に示すように、それぞれ筒状に形成されており、それ
らの一方の口に、渦巻状のピン移動溝86の穿たれた面
がそれぞれ設けられている。これらの筒状のカムギヤ6
9の筒部内には、図23及び図24に示すように、スラ
イド出力ギヤ66がそれぞれ嵌合し、スライドギヤ66
の調整溝85とカムギヤ69のピン移動溝86とが交差
してできる開口に、後述する出力ピン75がそれぞれ嵌
合している。このスライドギヤ66の調整溝85とカム
ギヤ69のピン移動溝86とが交差してできる開口の位
置は、カムギヤ69とスライド出力ギヤ66との相対回
転によって変化し、この開口位置の変化に合わせて出力
ピン75の位置が移動する。この出力ピン75の移動量
は、ピン62の移動量の1/2だけ移動するように設定
されている。また、この開口は、カムギヤ69とスライ
ドギヤ66が同時に回転すると、両ギヤの中心と出力ピ
ン75の距離を半径として円運動をする。この開口の円
運動の半径は、大歯車64が回転したときのピン62の
円運動の半径の1/2になるように設定されている。一
方、スライド側板70の外側には、図14に示すよう
に、3つの縦スライドピン71が固定されており、これ
らの縦スライドピン71は、図25に示すように、横ス
ライダ板72に穿たれた3つの縦長穴72aにそれぞれ
スライド可能に支持されている。これにより、スライド
側板70は、横スライダ板72に対して上下方向に移動
可能となる。また、横スライド板72の外側には、3つ
の横スライドピン73が固定されており、これらの横ス
ライドピン73は、固定板74に穿たれた2つの横長穴
74aにそれぞれスライド可能に支持されている(図2
5)。これにより、横スライド板72は、固定板74に
対して左右方向に移動可能となる。一対の出力ピン75
は、図14及び図25に示すように、各2つの縦ガイド
ピン76と共に各ピンホルダ77にそれぞれ固定されて
いる。これらの縦ガイドピン76は固定板74に穿たれ
た2つの縦長穴74bにそれぞれスライド可能に支持さ
れており、また、各出力ピン75は、固定板74に穿た
れた2つの縦ガイド穴74cを貫通して、前述したスラ
イドギヤ66の調整溝85とカムギヤ69のピン移動溝
86とが交差してできる開口にそれぞれ嵌合している。
これにより、各ピンホルダ77は、固定板74に対して
上下方向に移動可能となり、各出力ピン75が前述のギ
ヤ群と共に上下移動可能となる。上述のように構成され
たスライダ78は、一対のピン62を入力部として、本
原稿BOの厚さと、その見開いたときの左右頁の頁差を
検知し、この見開き本原稿の読み取り中心(本原稿の綴
じ部にできる谷部)が常に原稿台1の所定の位置に臨む
ように、各出力ピン75を出力部として原稿台1と共に
本原稿BOを移動させることができる。
【0038】次に、本原稿の動きと上記のスライダ78
の作用について説明する。図27に示すように、本原稿
BOを上向きに見開いて、その頁内容を読み取る際、本
原稿BOの左右頁の表面(読み取り面89)を同一平面
状にすべく、本原稿BOの表紙90と裏表紙91とに、
その下側から力を加えると、その左右の頁差によって本
原稿BOの背表紙88が傾斜する。これにより、本原稿
の読み取り面側から見ると、見開き本原稿の読み取り中
心S点(本原稿の綴じ部BOaにできる谷部)が、背表
紙88の中央のP点から水平方向に距離X1だけずれ
る。ところで、本実施例のように、走査ユニット200
の読み取り範囲を予め特定範囲に設定しておくことによ
り、走査ユニット200の読み取り制御を簡略化でき
る。しかしながら、このように、走査ユニット200の
読み取り範囲を予め特定範囲に設定した場合には、走査
ユニット200の読み取り範囲の中心点が、常に本原稿
の背表紙88の中央のP点に位置するため、上述のよう
に、見開き本原稿の読み取り中心S点がこの背表紙88
の中央のP点からずれると、走査ユニット200の読み
取り画像が、この見開き本原稿の読み取り中心S点のず
れ量(距離X1)だけずれてしまう。そこで、本実施例
では、この見開き本原稿の読み取り中心S点のずれ量を
補正する手段として、前述のスライダ78により、この
本原稿の読み取り中心S点のずれた方向と逆方向、すな
わち、このS点と背表紙88の中央のP点とが一致する
方向に、読み取り中心S点のずれ量に見合う距離X1だ
け、原稿台1ごと本原稿BOを移動させる。
の作用について説明する。図27に示すように、本原稿
BOを上向きに見開いて、その頁内容を読み取る際、本
原稿BOの左右頁の表面(読み取り面89)を同一平面
状にすべく、本原稿BOの表紙90と裏表紙91とに、
その下側から力を加えると、その左右の頁差によって本
原稿BOの背表紙88が傾斜する。これにより、本原稿
の読み取り面側から見ると、見開き本原稿の読み取り中
心S点(本原稿の綴じ部BOaにできる谷部)が、背表
紙88の中央のP点から水平方向に距離X1だけずれ
る。ところで、本実施例のように、走査ユニット200
の読み取り範囲を予め特定範囲に設定しておくことによ
り、走査ユニット200の読み取り制御を簡略化でき
る。しかしながら、このように、走査ユニット200の
読み取り範囲を予め特定範囲に設定した場合には、走査
ユニット200の読み取り範囲の中心点が、常に本原稿
の背表紙88の中央のP点に位置するため、上述のよう
に、見開き本原稿の読み取り中心S点がこの背表紙88
の中央のP点からずれると、走査ユニット200の読み
取り画像が、この見開き本原稿の読み取り中心S点のず
れ量(距離X1)だけずれてしまう。そこで、本実施例
では、この見開き本原稿の読み取り中心S点のずれ量を
補正する手段として、前述のスライダ78により、この
本原稿の読み取り中心S点のずれた方向と逆方向、すな
わち、このS点と背表紙88の中央のP点とが一致する
方向に、読み取り中心S点のずれ量に見合う距離X1だ
け、原稿台1ごと本原稿BOを移動させる。
【0039】図27において、背表紙88の傾きをTH
1、本原稿の全厚さBFの1/2の厚さをR1、見開き
本原稿の読み取り中心S点と背表紙88の中央のP点と
の水平方向のずれ量をX1とすると、 X1=(R1/2)×Sin(2×TH1) となる。従って、本原稿の全厚さBFの1/2の厚さR
1と、背表紙88の傾きTH1とをスライダ78により
検出して、上記の式より見開き本原稿の読み取り中心S
点と背表紙88の中央のP点との水平方向のずれ量X1
を算出し、この本原稿の読み取り中心S点のずれた方向
と逆方向に、読み取り中心S点のずれ量X1だけ、原稿
台1ごと本原稿BOを移動させることにより、走査ユニ
ット200の読み取り範囲を常時一定範囲に設定でき、
走査ユニット200の読み取り制御を簡略化できる。
1、本原稿の全厚さBFの1/2の厚さをR1、見開き
本原稿の読み取り中心S点と背表紙88の中央のP点と
の水平方向のずれ量をX1とすると、 X1=(R1/2)×Sin(2×TH1) となる。従って、本原稿の全厚さBFの1/2の厚さR
1と、背表紙88の傾きTH1とをスライダ78により
検出して、上記の式より見開き本原稿の読み取り中心S
点と背表紙88の中央のP点との水平方向のずれ量X1
を算出し、この本原稿の読み取り中心S点のずれた方向
と逆方向に、読み取り中心S点のずれ量X1だけ、原稿
台1ごと本原稿BOを移動させることにより、走査ユニ
ット200の読み取り範囲を常時一定範囲に設定でき、
走査ユニット200の読み取り制御を簡略化できる。
【0040】本実施例におけるスライダ78では、図2
8及び図29に示すような動作により上述の読み取り中
心S点のずれ量X1の補正を実現している。ここで、図
28は、本原稿の頁を左右均等に見開いた場合のピン6
2と出力ピン75の位置関係を示している。図28及び
図29において、大歯車64に支持された2本のピン6
2の間隔は、本原稿BOの全厚さBFに設定される。す
なわち、本原稿BOを左右一対の原稿台1にセットする
ときに、サイズストッパ27を解除し、原稿台1の装置
本体中心側端部で本原稿BOの背表紙88の部分を挾み
込んで、このサイズストッパ27を止めると、各原稿台
1のスライド板3に固定された各調整スタッド4中心間
距離が、丁度、本原稿BOの全厚さBFとなる。これに
より、後述するカムギヤ69の作用により、各スライド
出力ギヤ66の中心と、これらのスライド出力ギヤ66
に嵌合している各出力ピン75との距離R2が、本原稿
BOの全厚さBFの1/4(R2=R1/2)になる。
ところで、大歯車64と各スライド出力ギヤ66とは、
前述したように、そのギヤ比により回転角比が1:2に
なるので、図29に示すように、大歯車64がTH1の
角度だけ回転すると、各スライド出力ギヤ66は、それ
ぞれ大歯車64の2倍の角度TH2だけ回転する。ま
た、この時の大歯車64と各スライド出力ギヤ66との
回転方向は互いに逆方向である。従って、これらのスラ
イド出力ギヤ66の中心と、これらのスライド出力ギヤ
66に嵌合している各出力ピン75との水平距離{R2
×Sin(TH2)}が、前式の(R1/2)×Sin
(2×TH1)となり、見開き本原稿の読み取り中心S
点と背表紙88の中央のP点との水平方向のずれ量X1
となる。ここで、各出力ピン75は、図25に示したよ
うに、ピンホルダ77と固定板74によってその水平方
向への移動が規制されているので、これらの出力ピン7
5の回動により、スライダ78自体が、各原稿台1及び
本原稿BOと共に、その水平距離すなわちずれ量X1だ
け、そのずれ方向と逆方向に相対移動する。
8及び図29に示すような動作により上述の読み取り中
心S点のずれ量X1の補正を実現している。ここで、図
28は、本原稿の頁を左右均等に見開いた場合のピン6
2と出力ピン75の位置関係を示している。図28及び
図29において、大歯車64に支持された2本のピン6
2の間隔は、本原稿BOの全厚さBFに設定される。す
なわち、本原稿BOを左右一対の原稿台1にセットする
ときに、サイズストッパ27を解除し、原稿台1の装置
本体中心側端部で本原稿BOの背表紙88の部分を挾み
込んで、このサイズストッパ27を止めると、各原稿台
1のスライド板3に固定された各調整スタッド4中心間
距離が、丁度、本原稿BOの全厚さBFとなる。これに
より、後述するカムギヤ69の作用により、各スライド
出力ギヤ66の中心と、これらのスライド出力ギヤ66
に嵌合している各出力ピン75との距離R2が、本原稿
BOの全厚さBFの1/4(R2=R1/2)になる。
ところで、大歯車64と各スライド出力ギヤ66とは、
前述したように、そのギヤ比により回転角比が1:2に
なるので、図29に示すように、大歯車64がTH1の
角度だけ回転すると、各スライド出力ギヤ66は、それ
ぞれ大歯車64の2倍の角度TH2だけ回転する。ま
た、この時の大歯車64と各スライド出力ギヤ66との
回転方向は互いに逆方向である。従って、これらのスラ
イド出力ギヤ66の中心と、これらのスライド出力ギヤ
66に嵌合している各出力ピン75との水平距離{R2
×Sin(TH2)}が、前式の(R1/2)×Sin
(2×TH1)となり、見開き本原稿の読み取り中心S
点と背表紙88の中央のP点との水平方向のずれ量X1
となる。ここで、各出力ピン75は、図25に示したよ
うに、ピンホルダ77と固定板74によってその水平方
向への移動が規制されているので、これらの出力ピン7
5の回動により、スライダ78自体が、各原稿台1及び
本原稿BOと共に、その水平距離すなわちずれ量X1だ
け、そのずれ方向と逆方向に相対移動する。
【0041】図30に、各ピン62と各出力ピン75と
の移動量の関係を説明するための機構図を示す。各ピン
62は、図18及び図19に示したように、各原稿台1
のスライド板3に固定された各調整スタッド4の穴にそ
れぞれ嵌合している。また、一方のピン62が距離Fだ
け装置本体の中心方向に移動すると、各ラック63及び
2段ピニオンギヤ65の作用により、他方のピン62も
同じ距離Fだけ装置本体の中心方向に移動する。このと
き、この2段ピニオンギヤ65の回転は、前述したギヤ
群によって各カムギヤ69に伝達され、各カムギヤ69
が2段ピニオンギヤ65の回転の2倍の回転角だけ、そ
れぞれ逆方向に回転する。これにより、各カムギヤ69
の渦巻状のピン移動溝86が、停止している各スライド
出力ギヤ66の調整溝85に対してそれぞれ相対回転
し、これらの両溝の互いに交差する位置、すなわち、各
出力ピン75の位置が、それぞれ中心方向にピン62の
移動距離Fの1/2の量だけ移動する。ここで、各ラッ
ク63及び各ギヤの大きさや各ピン移動溝86の渦巻形
状は、上述の条件を満足するように設定されている。こ
れらの設定により、各ピン62の間隔が変わらずに大歯
車64が回転して、2段ピニオンギヤ65も一体となっ
て回転したときに、各スライド出力ギヤ66とカムギヤ
69は、互いに同じ方向に同じ回転角だけ回転するの
で、カムギヤ69のピン移動溝86とスライド出力ギヤ
66の調整溝85とが互いに交差する開口の位置、すな
わち、この開口に嵌合している出力ピン75の位置は、
スライド出力ギヤ66の半径方向に移動することなく
(R2が変化することなく)回転し、その設定値が動作
中にずれることなく見開き本原稿の読み取り中心(S
点)を常に一定の位置(P点)に補正できる。また、本
実施例におけるスライダ78は、図16に破線で示すよ
うに、一対のピン62の間隔が小さくなるような薄い本
原稿の場合には、上述した見開き本原稿の読み取り中心
(S点)の補正動作による負荷が大きくなるので、両原
稿台1がそれぞれ補正動作を行わずに自由に上下動でき
るように、各ピン62の規制溝83が、その中心部で大
きく形成されている。この上述した見開き本原稿の読み
取り中心(S点)の補正は、上述したスライダ78とは
別の方法でも実現できる。例えば、本原稿BOの厚さ入
力装置または検出装置、原稿台位置検知装置または背表
紙傾き検知装置、原稿台横移動駆動装置(例えば、図3
1に示すように、エンコーダ付きモータ92により、原
稿台1の移動方向に沿って横架した送りねじ93を回転
させ、この送りねじ93に螺合する送り雌ねじ94を移
動させて、この送り雌ねじ94と一体の原稿台1を横移
動させる直線送り装置)などの構成により、前記の算定
式に基づいてずれ量X1を割り出し、このずれ量X1だ
け各原稿台1を移動してそれぞれのずれを解消すればよ
い。但し、本実施例のスライダ78の方が、電気的な装
置を使用しないので、そのランニングコストが不要とな
り、このずれ量の補正装置を安価に提供できる。
の移動量の関係を説明するための機構図を示す。各ピン
62は、図18及び図19に示したように、各原稿台1
のスライド板3に固定された各調整スタッド4の穴にそ
れぞれ嵌合している。また、一方のピン62が距離Fだ
け装置本体の中心方向に移動すると、各ラック63及び
2段ピニオンギヤ65の作用により、他方のピン62も
同じ距離Fだけ装置本体の中心方向に移動する。このと
き、この2段ピニオンギヤ65の回転は、前述したギヤ
群によって各カムギヤ69に伝達され、各カムギヤ69
が2段ピニオンギヤ65の回転の2倍の回転角だけ、そ
れぞれ逆方向に回転する。これにより、各カムギヤ69
の渦巻状のピン移動溝86が、停止している各スライド
出力ギヤ66の調整溝85に対してそれぞれ相対回転
し、これらの両溝の互いに交差する位置、すなわち、各
出力ピン75の位置が、それぞれ中心方向にピン62の
移動距離Fの1/2の量だけ移動する。ここで、各ラッ
ク63及び各ギヤの大きさや各ピン移動溝86の渦巻形
状は、上述の条件を満足するように設定されている。こ
れらの設定により、各ピン62の間隔が変わらずに大歯
車64が回転して、2段ピニオンギヤ65も一体となっ
て回転したときに、各スライド出力ギヤ66とカムギヤ
69は、互いに同じ方向に同じ回転角だけ回転するの
で、カムギヤ69のピン移動溝86とスライド出力ギヤ
66の調整溝85とが互いに交差する開口の位置、すな
わち、この開口に嵌合している出力ピン75の位置は、
スライド出力ギヤ66の半径方向に移動することなく
(R2が変化することなく)回転し、その設定値が動作
中にずれることなく見開き本原稿の読み取り中心(S
点)を常に一定の位置(P点)に補正できる。また、本
実施例におけるスライダ78は、図16に破線で示すよ
うに、一対のピン62の間隔が小さくなるような薄い本
原稿の場合には、上述した見開き本原稿の読み取り中心
(S点)の補正動作による負荷が大きくなるので、両原
稿台1がそれぞれ補正動作を行わずに自由に上下動でき
るように、各ピン62の規制溝83が、その中心部で大
きく形成されている。この上述した見開き本原稿の読み
取り中心(S点)の補正は、上述したスライダ78とは
別の方法でも実現できる。例えば、本原稿BOの厚さ入
力装置または検出装置、原稿台位置検知装置または背表
紙傾き検知装置、原稿台横移動駆動装置(例えば、図3
1に示すように、エンコーダ付きモータ92により、原
稿台1の移動方向に沿って横架した送りねじ93を回転
させ、この送りねじ93に螺合する送り雌ねじ94を移
動させて、この送り雌ねじ94と一体の原稿台1を横移
動させる直線送り装置)などの構成により、前記の算定
式に基づいてずれ量X1を割り出し、このずれ量X1だ
け各原稿台1を移動してそれぞれのずれを解消すればよ
い。但し、本実施例のスライダ78の方が、電気的な装
置を使用しないので、そのランニングコストが不要とな
り、このずれ量の補正装置を安価に提供できる。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、原稿を確実に固定す
ることができる。また、原稿面を平行に保つことができ
る。さらに、原稿を傷めない。本発明によれば、装置を
小型化でき、安定した画像読み取り及び頁めくりを行う
ことができる。
ることができる。また、原稿面を平行に保つことができ
る。さらに、原稿を傷めない。本発明によれば、装置を
小型化でき、安定した画像読み取り及び頁めくりを行う
ことができる。
【図1】上記TPSにおける装置本体の全体的な構成を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図2】上記TPSにおける原稿台ユニットの概略側面
図である。
図である。
【図3】上記TPSにおける本原稿載置台の概略平面図
である。
である。
【図4】上記TPSにおける原稿台ユニットの概略平面
図である。
図である。
【図5】上記原稿台ユニットにおける左右の原稿台の位
置を本原稿サイズに応じて位置決めするサイズストッパ
の概略斜視図である。
置を本原稿サイズに応じて位置決めするサイズストッパ
の概略斜視図である。
【図6】上記サイズストッパの概略平面図である。
【図7】上記TPSの原稿台ユニットに対してスキャナ
ユニットを開閉するためのユニット開閉ロック機構の概
略斜視図である。
ユニットを開閉するためのユニット開閉ロック機構の概
略斜視図である。
【図8】上記ユニット開閉ロック機構の概略側面図であ
る。
る。
【図9】上記原稿台ユニットにおける原稿台加圧固定切
り換え装置の概略斜視図である。
り換え装置の概略斜視図である。
【図10】上記原稿台加圧固定切り換え装置の概略断面
図である。
図である。
【図11】上記原稿台加圧固定切り換え装置の一構成部
の斜視図である。
の斜視図である。
【図12】上記原稿台加圧固定切り換え装置の駆動部の
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図13】上記原稿台加圧固定切り換え装置の概略平面
図である。
図である。
【図14】上記原稿台上に載置された本原稿の厚さ及び
見開かれた左右頁の頁差を検知するためのスライダの構
成を示す分解斜視図である。
見開かれた左右頁の頁差を検知するためのスライダの構
成を示す分解斜視図である。
【図15】上記スライダにおける検知入力部のピン及び
ラック等の構成を示す概略斜視図である。
ラック等の構成を示す概略斜視図である。
【図16】上記スライダにおける検知入力部のピンの駆
動説明図である。
動説明図である。
【図17】上記スライダにおける上記ラックと大歯車と
の位置関係を示す概略斜視図である。
の位置関係を示す概略斜視図である。
【図18】上記スライダにおける検知入力部のピン及び
ラック等の構成を示す概略断面図である。
ラック等の構成を示す概略断面図である。
【図19】上記スライダにおける上記ピン及びラック等
と左右の原稿台との位置関係を示す概略側面図である。
と左右の原稿台との位置関係を示す概略側面図である。
【図20】上記スライダにおける大歯車とスライド出力
ギヤとの位置関係を示す概略側面図である。
ギヤとの位置関係を示す概略側面図である。
【図21】上記スライダにおける2段ピニオンギヤとカ
ムギヤとの位置関係を示す概略側面図である。
ムギヤとの位置関係を示す概略側面図である。
【図22】上記スライダにおける大歯車とスライド出力
ギヤとの位置関係を示す概略斜視図である。
ギヤとの位置関係を示す概略斜視図である。
【図23】上記スライダにおけるスライド出力ギヤとカ
ムギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略平面図であ
る。
ムギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略平面図であ
る。
【図24】上記スライダにおけるスライド出力ギヤとカ
ムギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略斜視図であ
る。
ムギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略斜視図であ
る。
【図25】上記スライダにおけるスライド側板に対する
横スライド板の取り付け位置を示す概略側面図である。
横スライド板の取り付け位置を示す概略側面図である。
【図26】上記スライダにおける固定板に対する横スラ
イド板及びピンホルダの取り付け位置を示す概略側面図
である。
イド板及びピンホルダの取り付け位置を示す概略側面図
である。
【図27】上記原稿台にセットされたブック原稿の綴じ
部の概略側面図である。
部の概略側面図である。
【図28】上記原稿台にセットされたブック原稿の背表
紙が水平な場合における上記スライダのピンと大歯車と
スライド出力ギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略側
面図である。
紙が水平な場合における上記スライダのピンと大歯車と
スライド出力ギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略側
面図である。
【図29】上記原稿台にセットされたブック原稿の背表
紙が傾斜した場合における上記スライダのピンと大歯車
とスライド出力ギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略
側面図である。
紙が傾斜した場合における上記スライダのピンと大歯車
とスライド出力ギヤと出力ピンとの位置関係を示す概略
側面図である。
【図30】上記スライダの検知入力部と出力部との動作
伝達機構の構成を示す概略側面図である。
伝達機構の構成を示す概略側面図である。
【図31】上記原稿台の他の移動手段を示す概略斜視図
である。
である。
1 原稿台 4 調整スタッド 5 上下台 6 ベース 7a,7b,8,9,16 アングル 10 リンク板 11 リンクアーム 12 スタッド 13 ねじりバネ 14 背支持板 17 引っ張りスプリング 30 スキャナユニット 35 原稿台ユニット 40 ワイヤ 41,42,44 フック 43 張架バネ 45 止め玉 46,47 プーリ 48 制御プーリ 49 止め穴 50 溝 51 ワンウエイクラッチ 52 滑り軸受 56,57 ギヤ 58 ウォームホイール 60 ウォームギヤ 61 原稿台昇降モータ 62 ピン 63 ラック 64 大歯車 65 2段ピニオンギヤ 66 スライド出力ギヤ 67 2段ギヤ 68 アイドルギヤ 69 カムギヤ 70 スライド側板 71 縦スライドピン 72 横スライダ板 73 横スライドピン 74 固定板 75 出力ピン 76 縦ガイドピン 77 ピンホルダ 78 スライダ 79 支持板 83 規制溝 85 調整溝 86 ピン移動溝 200 走査ユニット BO 本原稿 BOa 本原稿の綴じ部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B65H 41/00 (72)発明者 田口 和重 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (56)参考文献 実開 昭61−137945(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207
Claims (8)
- 【請求項1】本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁
めくりを行なうための走査ユニットの走査面に対し、上
向きに見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本
原稿を載置するための本原稿台であって、見開かれた上
記本原稿の左右頁の境界線の位置を本原稿の見開き位置
とし、この位置に応じて、上記原稿台全体を左右方向に
移動させることにより、上記原稿台上に見開かれて載置
された本原稿の綴じ部の上記見開き中心の位置を、上記
走査ユニットの走査基準中心位置に一致させる本原稿位
置調整装置を具備することを特徴とする本原稿台。 - 【請求項2】本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁
めくりを行なうための走査ユニットの走査面に対し、上
向きに見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本
原稿を載置するための本原稿台であって、見開かれた本
原稿の左右頁をそれぞれ独立して支持すべく、上記原稿
台を左右2つの原稿台に分割すると共に、見開かれた本
原稿の左右の原稿面の高さを一致させるように上記の各
原稿台を上下方向に昇降自在に構成し、これら左右の原
稿台の上下方向の高低差による移動に連動して、上記原
稿台全体を左右方向に移動させ、見開かれた上記本原稿
の左右頁の境界線の位置を、上記走査ユニットの走査基
準中心位置に一致させる本原稿位置調整装置を具備する
ことを特徴とする本原稿台。 - 【請求項3】本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁
めくりをするための走査ユニットの走査面に対し、上向
きに見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本原
稿を載置するための本原稿台であって、上記原稿台を、
見開かれた本原稿の各頁がそれぞれ載置される2つの原
稿台に分割し、上記見開かれて載置された本原稿の各原
稿面の高さを一致させるように上記の各原稿台を上下方
向に昇降自在に構成すると共に、これらの原稿台の中央
側の各端部を連結部材により互いに連結し、上記2つの
原稿台の上下方向の移動に伴う上記連結部材の傾きに応
じて、上記原稿台全体を左右方向に移動させ,見開かれ
た上記本原稿の左右頁の境界線の位置を、上記走査ユニ
ットの走査基準中心位置に一致させる本原稿位置調整装
置を具備することを特徴とする本原稿台。 - 【請求項4】本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁
めくりを行なうための走査ユニットの走査面に対し、上
向きに見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本
原稿を載置するための本原稿台であって、上記原稿台
を、見開かれた本原稿の各頁側がそれぞれ載置される2
つの原稿台に分割すると共に、これら2つの原稿台を互
いに接近したり離れたりする方向に移動自在に、かつ、
原稿台全体を左右方向に移動自在に構成した本原稿台に
おいて、この原稿台上に載置される本原稿の厚さに応じ
て、上記各原稿台の対向側の間隔を変化させるととも
に、本原稿の見開き位置に応じて、上記原稿台全体を左
右方向に移動させることにより、上記原稿台上に見開か
れて載置された本原稿の綴じ部の上記見開き中心の位置
を、上記走査ユニットの走査基準中心位置に一致させる
本原稿位置調整装置を具備することを特徴とする本原稿
台。 - 【請求項5】本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁
めくりをするための走査ユニットの走査面に対し、上向
きに見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本原
稿を載置するための本原稿台であって、上記原稿台を、
見開かれた本原稿の各頁側がそれぞれ載置される2つの
原稿台に分割すると共に、これら2つの原稿台を互いに
接近したり離れたりする方向に移動自在に、かつ、原稿
台全体を左右方向に移動自在に構成した本原稿台におい
て、 TH1;上記本原稿台上に見開いて載置された本原稿の
背表紙の傾き、 R1 ;上記本原稿の全厚さの1/2 X1 ;上記原稿台の水平方向の移動量 としたときに、 X1=(R1/2)×Sin(2×TH1) の関係式を満足させ、上記原稿台上に見開かれて載置さ
れた本原稿の綴じ部の上記見開き中心の 位置を、上記走
査ユニットの走査基準中心位置に一致させる本原稿位置
調整装置を具備することを特徴とする本原稿台。 - 【請求項6】上記原稿台上に上向きに見開かれて載置さ
れた本原稿の厚さが、所定の厚さよりも薄い場合に、上
記本原稿位置調整装置による上記原稿台の水平方向への
位置調整移動を解除する解除手段を具備することを特徴
とする請求項5記載の本原稿台。 - 【請求項7】上記本原稿の厚さを検知する本原稿厚検知
手段の入力検知位置、及び、上記対向側の間隔を変化さ
せる原稿台移動手段の出力駆動位置を、上記各原稿台の
対向部分の前後に配置したことを特徴とする請求項4記
載の本原稿台。 - 【請求項8】本原稿の原稿面の読み取り、もしくは、頁
めくりを行なうための走査ユニットの走査面に対し、上
向きに見開かれた本原稿の原稿面を対向させて、上記本
原稿を載置するための本原稿台であって、上記原稿台
を、見開かれた本原稿の各頁側がそれぞれ載置される2
つの原稿台に分割すると共に、これら2つの原稿台を互
いに接近したり離れたりする方向に移動自在に、かつ、
原稿台全体を左右方向に移動自在に構成した本原稿台に
おいて、上記本原稿の厚さに応じて回転する第1のギヤ
と、この第1のギヤに連動して2倍の回転角だけ回転す
るギヤ側面に渦巻状の溝が穿たれた第2のギヤと、上記
原稿台上に載置された本原稿の左右の頁差に応じて回転
する第3のギヤと、この第3のギヤに連動して2倍の回
転角だけ回転するギヤ側面に中心部から半径方向に穿た
れた1本の直線溝を有する第4のギヤと、上記第2のギ
ヤの渦巻状の溝と上記第4のギヤの直線溝との重なりあ
う部分及び固定板に設けられた縦長穴に嵌合し、上記原
稿台の接近したり離れたりする移動方向の動きを規制さ
れ、上記第2及び第4のギヤを上記2つの原稿台と共に
移動させる固定ピンと、を有する上記2つの原稿台移動
手段を、上記各渦巻状の溝と上記各直線溝との重なりあ
う部分の左右方向の間隔が、装置本体に対して常時一定
位置を保つように、上記の各原稿台にそれぞれ配設し、
上記原稿台上に見開かれて載置された本原稿の綴じ部の
上記見開き中心の位置を、上記走査ユニットの走査基準
中心位置に一致させたことを特徴とする本原稿台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04017993A JP3260889B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 本原稿台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04017993A JP3260889B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 本原稿台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06253112A JPH06253112A (ja) | 1994-09-09 |
JP3260889B2 true JP3260889B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=12573559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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