JP3250754B2 - 画面サイズ切換カメラ - Google Patents
画面サイズ切換カメラInfo
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- JP3250754B2 JP3250754B2 JP32578192A JP32578192A JP3250754B2 JP 3250754 B2 JP3250754 B2 JP 3250754B2 JP 32578192 A JP32578192 A JP 32578192A JP 32578192 A JP32578192 A JP 32578192A JP 3250754 B2 JP3250754 B2 JP 3250754B2
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- JP
- Japan
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- mask
- back cover
- mask member
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- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Viewfinders (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面サイズ切換カメ
ラ、詳しくは、同一ロールフィルムにおいて画面サイズ
を切換可能な画面サイズ切換カメラに関する。
ラ、詳しくは、同一ロールフィルムにおいて画面サイズ
を切換可能な画面サイズ切換カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画面サイズを切換えて写真撮影を
行うカメラ、特にパノラマサイズへ切換えての撮影が可
能なカメラが多数発売、提案されている。たとえば、実
開平3−105834号公報,実開平3−122435
号公報等に、カメラ本体内にパノラマサイズへの切換機
構を有するカメラが提案されている。
行うカメラ、特にパノラマサイズへ切換えての撮影が可
能なカメラが多数発売、提案されている。たとえば、実
開平3−105834号公報,実開平3−122435
号公報等に、カメラ本体内にパノラマサイズへの切換機
構を有するカメラが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
例では、ノーマルサイズあるいはパノラマサイズの画面
サイズにかかわらず常に2つの画面サイズ規制部材(マ
スク部材)で構成されている。そして、たとえば、パノ
ラマ状態のときには上記マスク部材はカメラ本体内のア
パーチャ部内に配置している。上記マスク部材がこのパ
ノラマ状態にあるときにカメラ本体の裏蓋を開くと、ア
パーチャ部内に該マスク部材が配置しているため、ユー
ザあるいはフィルムのリーダー部が不用意に同マスク部
材に触れて破損させる虞があった。
例では、ノーマルサイズあるいはパノラマサイズの画面
サイズにかかわらず常に2つの画面サイズ規制部材(マ
スク部材)で構成されている。そして、たとえば、パノ
ラマ状態のときには上記マスク部材はカメラ本体内のア
パーチャ部内に配置している。上記マスク部材がこのパ
ノラマ状態にあるときにカメラ本体の裏蓋を開くと、ア
パーチャ部内に該マスク部材が配置しているため、ユー
ザあるいはフィルムのリーダー部が不用意に同マスク部
材に触れて破損させる虞があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、画面サイズを切換えた際に、裏蓋の開動作を
行ってもマスク手段の破損の虞がない画面サイズ切換カ
メラを提供することを目的とする。
のであり、画面サイズを切換えた際に、裏蓋の開動作を
行ってもマスク手段の破損の虞がない画面サイズ切換カ
メラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による第1の画面サイズ切換カメラは、撮影
レンズと撮影画面との間に配置され、該撮影画面の領域
内に突出する突出位置と、該撮影画面領域内より退避す
る退避位置との間を移動可能なマスク部材と、このマス
ク部材の露光時の位置を指定する操作手段と、この操作
手段の指示に従って表示を行う表示手段と、上記撮影画
面の少なくとも一部を遮蔽する閉位置とこれを露呈する
開位置とに回動可能な裏蓋と、上記裏蓋の回動動作によ
り上記マスク部材の位置を変位可能な連動手段と、を具
備しており、上記マスク部材が上記突出位置にある状態
で、上記裏蓋が上記閉位置から上記開位置へと回動した
場合には上記マスク部材は上記連動手段により上記退避
位置へと変位し、上記裏蓋が再度閉位置へと回動した場
合には上記連動手段により上記マスク部材が上記突出位
置へと変位することを特徴とする。上記の目的を達成す
るために本発明による第2の画面サイズ切換カメラは、
上記第1の画面サイズ切換カメラにおいて、上記表示手
段はファインダ視野を切換えることにより上記マスク部
材の位置を示すとともに、上記裏蓋の開閉に応じた上記
マスク部材の位置の変位にかかわらず、上記操作手段の
指定に応じて表示を行うことを特徴とする。
めに本発明による第1の画面サイズ切換カメラは、撮影
レンズと撮影画面との間に配置され、該撮影画面の領域
内に突出する突出位置と、該撮影画面領域内より退避す
る退避位置との間を移動可能なマスク部材と、このマス
ク部材の露光時の位置を指定する操作手段と、この操作
手段の指示に従って表示を行う表示手段と、上記撮影画
面の少なくとも一部を遮蔽する閉位置とこれを露呈する
開位置とに回動可能な裏蓋と、上記裏蓋の回動動作によ
り上記マスク部材の位置を変位可能な連動手段と、を具
備しており、上記マスク部材が上記突出位置にある状態
で、上記裏蓋が上記閉位置から上記開位置へと回動した
場合には上記マスク部材は上記連動手段により上記退避
位置へと変位し、上記裏蓋が再度閉位置へと回動した場
合には上記連動手段により上記マスク部材が上記突出位
置へと変位することを特徴とする。上記の目的を達成す
るために本発明による第2の画面サイズ切換カメラは、
上記第1の画面サイズ切換カメラにおいて、上記表示手
段はファインダ視野を切換えることにより上記マスク部
材の位置を示すとともに、上記裏蓋の開閉に応じた上記
マスク部材の位置の変位にかかわらず、上記操作手段の
指定に応じて表示を行うことを特徴とする。
【0006】上記の目的を達成するために本発明による
第3の画面サイズ切換カメラは、撮影レンズと撮影画面
との間に配置され、該撮影画面の領域内に突出する突出
位置と、該撮影画面領域内より退避する退避位置との間
を移動可能なマスク部材と、このマスク部材の露光時の
位置を指定する操作手段と、上記マスク部材を上記突出
位置と上記退避位置との何れかに向けて付勢するマスク
付勢部材と、このマスク付勢部材の付勢方向を選択する
付勢方向選択手段と、を具備し、上記操作手段により露
光時の上記マスク部材の位置が突出位置となるように指
定されている場合には、撮影露光時に上記付勢方向選択
手段を作動させ上記付勢手段の付勢力により上記マスク
部材を上記突出位置に移動させ、露光終了時に上記付勢
方向選択手段を作動させ上記付勢手段の付勢力により上
記マスク部材を上記退避位置に移動させることを特徴と
する。
第3の画面サイズ切換カメラは、撮影レンズと撮影画面
との間に配置され、該撮影画面の領域内に突出する突出
位置と、該撮影画面領域内より退避する退避位置との間
を移動可能なマスク部材と、このマスク部材の露光時の
位置を指定する操作手段と、上記マスク部材を上記突出
位置と上記退避位置との何れかに向けて付勢するマスク
付勢部材と、このマスク付勢部材の付勢方向を選択する
付勢方向選択手段と、を具備し、上記操作手段により露
光時の上記マスク部材の位置が突出位置となるように指
定されている場合には、撮影露光時に上記付勢方向選択
手段を作動させ上記付勢手段の付勢力により上記マスク
部材を上記突出位置に移動させ、露光終了時に上記付勢
方向選択手段を作動させ上記付勢手段の付勢力により上
記マスク部材を上記退避位置に移動させることを特徴と
する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0008】図1は、本発明の第1実施例である画面サ
イズ切換カメラの主要部を示す斜視図である。
イズ切換カメラの主要部を示す斜視図である。
【0009】この第1実施例の画面サイズ切換カメラ
は、通常の撮影機能を有するカメラであって、カメラ本
体1の前面には撮影レンズ鏡筒11が配設され、また、
該撮影レンズ鏡筒11の後方に形成されたアパーチャ部
12を挟んで一側方にはパトローネ室13,他側方にス
プール室14がそれぞれ配設されている。さらに、上記
アパーチャ部12の上下部には、それぞれマスク2a,
2bが上下方向に摺動可能に配設されている。上記マス
ク2a,2bは、上下方向に摺動することで、たとえ
ば、パノラマサイズでの撮影時に撮影画面を規制する役
目を果たす。なお、図中、符号10a,10bは、上記
マスク2a,2bの後方に配設されたフィルムレールで
ある。
は、通常の撮影機能を有するカメラであって、カメラ本
体1の前面には撮影レンズ鏡筒11が配設され、また、
該撮影レンズ鏡筒11の後方に形成されたアパーチャ部
12を挟んで一側方にはパトローネ室13,他側方にス
プール室14がそれぞれ配設されている。さらに、上記
アパーチャ部12の上下部には、それぞれマスク2a,
2bが上下方向に摺動可能に配設されている。上記マス
ク2a,2bは、上下方向に摺動することで、たとえ
ば、パノラマサイズでの撮影時に撮影画面を規制する役
目を果たす。なお、図中、符号10a,10bは、上記
マスク2a,2bの後方に配設されたフィルムレールで
ある。
【0010】本実施例では、パノラマサイズで撮影を行
う際に上記マスク2a,2bをそれぞれ、図中、2点鎖
線で示す位置まで上下方向に摺動させ、上記アパーチャ
部12の上下部をマスクする。これによりパノラマサイ
ズでの撮影が可能となる。
う際に上記マスク2a,2bをそれぞれ、図中、2点鎖
線で示す位置まで上下方向に摺動させ、上記アパーチャ
部12の上下部をマスクする。これによりパノラマサイ
ズでの撮影が可能となる。
【0011】図2は、本第1実施例の画面サイズ切換カ
メラの動作を示したフローチャートである。
メラの動作を示したフローチャートである。
【0012】まず、パノラマサイズでの撮影への切換操
作が行われ(ステップS1)、レリーズ操作が行われる
と(ステップS2)、上記マスク2a,2bがアパーチ
ャ部12の内方へ摺動する(ステップS3)。この後、
フォーカシングおよび露光動作が行われ(ステップS
4,S5)、フォーカシングリセットされる(ステップ
S6)。この後、マスク2a,2bがアパーチャ部12
の外方へ退避して(ステップS7)、フィルムの巻上げ
動作が行われる(ステップS8)。
作が行われ(ステップS1)、レリーズ操作が行われる
と(ステップS2)、上記マスク2a,2bがアパーチ
ャ部12の内方へ摺動する(ステップS3)。この後、
フォーカシングおよび露光動作が行われ(ステップS
4,S5)、フォーカシングリセットされる(ステップ
S6)。この後、マスク2a,2bがアパーチャ部12
の外方へ退避して(ステップS7)、フィルムの巻上げ
動作が行われる(ステップS8)。
【0013】すなわち、上記マスク2a,2bは、画面
サイズ切換動作とは連動せず、常にノーマルサイズでの
位置で待機しており、パノラマサイズで撮影する際の、
露光動作の前後のみ、アパーチャ部12内方へ摺動する
ようになっている。つまり、画面サイズ切換操作に連動
するのは、ファインダ視野枠,日付写し込み光学系等で
あり、上記マスク2a,2bの移動はフォーカシングの
駆動源と同期して駆動すればよい。
サイズ切換動作とは連動せず、常にノーマルサイズでの
位置で待機しており、パノラマサイズで撮影する際の、
露光動作の前後のみ、アパーチャ部12内方へ摺動する
ようになっている。つまり、画面サイズ切換操作に連動
するのは、ファインダ視野枠,日付写し込み光学系等で
あり、上記マスク2a,2bの移動はフォーカシングの
駆動源と同期して駆動すればよい。
【0014】次に、本第1実施例におけるマスク2a,
2bとその周辺部をさらに詳しく説明する。
2bとその周辺部をさらに詳しく説明する。
【0015】図3は、上記第1実施例の画面サイズ切換
カメラにおけるマスク2a,2bとその周辺部を示した
要部拡大斜視図である。
カメラにおけるマスク2a,2bとその周辺部を示した
要部拡大斜視図である。
【0016】図に示すように、上記各マスク2a,2b
の一側方には、それぞれ前方に向けてカムフォロワー部
2c,2dが該マスク2a,2bと一体的に配設されて
いる。上記カムフォロワー部2cの下部およびカムフォ
ロワー部2dの上部は、ともに略円柱形状を呈し、それ
ぞれ互いに対向する位置にカムフォロワーが形成されて
いる。このカムフォロワー部2c,2dは、ともに同一
の支軸9によって上下方向に摺動自在に軸支されてい
る。
の一側方には、それぞれ前方に向けてカムフォロワー部
2c,2dが該マスク2a,2bと一体的に配設されて
いる。上記カムフォロワー部2cの下部およびカムフォ
ロワー部2dの上部は、ともに略円柱形状を呈し、それ
ぞれ互いに対向する位置にカムフォロワーが形成されて
いる。このカムフォロワー部2c,2dは、ともに同一
の支軸9によって上下方向に摺動自在に軸支されてい
る。
【0017】上記両カムフォロワー部2c,2dの間に
は立体カム3が上記支軸9に一体的に配設され、該立体
カム3および上記カムフォロワー部2c,2dとでカム
機構を形成している。上記支軸9の下部には図示しない
フォーカシングの駆動源と同期して回動する従動ギヤー
6が該支軸9と一体的に配設されている。そして、該従
動ギヤー6の回動に連動して上記立体カム3が回動する
ようになっている。
は立体カム3が上記支軸9に一体的に配設され、該立体
カム3および上記カムフォロワー部2c,2dとでカム
機構を形成している。上記支軸9の下部には図示しない
フォーカシングの駆動源と同期して回動する従動ギヤー
6が該支軸9と一体的に配設されている。そして、該従
動ギヤー6の回動に連動して上記立体カム3が回動する
ようになっている。
【0018】一方、上記カムフォロワー部2c,2dの
さらに前方には、図示しない画面サイズ切換操作部材と
連動して上下方向に移動する切換部材5a,5bがそれ
ぞれ配設されている。また、該切換部材5a,5bと上
記カムフォロワー部2c,2dとの間には、それぞれト
グルばね4a,4bが架設され、該切換部材5a,5b
の上下方向への移動に伴って上記マスク2a,2bに対
する付勢方向が切換えられるようになっている。
さらに前方には、図示しない画面サイズ切換操作部材と
連動して上下方向に移動する切換部材5a,5bがそれ
ぞれ配設されている。また、該切換部材5a,5bと上
記カムフォロワー部2c,2dとの間には、それぞれト
グルばね4a,4bが架設され、該切換部材5a,5b
の上下方向への移動に伴って上記マスク2a,2bに対
する付勢方向が切換えられるようになっている。
【0019】図4は、上記第1実施例の画面サイズ切換
カメラにおけるマスク2a,2b,立体カム3,切換部
材5a,5bとその周辺部を、上記図3における図中、
矢印A方向より見た側面図である。
カメラにおけるマスク2a,2b,立体カム3,切換部
材5a,5bとその周辺部を、上記図3における図中、
矢印A方向より見た側面図である。
【0020】パノラマサイズでの撮影時には、切換部材
5a,5bは図中、2点鎖線で示す(P)位置にあり、
マスク2a,2bはトグルばね4a,4bによってアパ
ーチャ部12(図1参照)の内方向へ付勢される(図
中、2点鎖線にて示す)。このとき、上記従動ギヤー6
がフォーカシングと同期して回動すると、上記立体カム
3も該従動ギヤー6に連動して回動する。そして、上述
したカム機構によりマスク2a,2bが該立体カム3に
沿って摺動し、アパーチャ部12の上下部をマスクす
る。
5a,5bは図中、2点鎖線で示す(P)位置にあり、
マスク2a,2bはトグルばね4a,4bによってアパ
ーチャ部12(図1参照)の内方向へ付勢される(図
中、2点鎖線にて示す)。このとき、上記従動ギヤー6
がフォーカシングと同期して回動すると、上記立体カム
3も該従動ギヤー6に連動して回動する。そして、上述
したカム機構によりマスク2a,2bが該立体カム3に
沿って摺動し、アパーチャ部12の上下部をマスクす
る。
【0021】ノーマルサイズでの撮影時には、切換部材
5a,5bは図中、実線で示す(N)位置にあり、マス
ク2a,2bはトグルばね4a,4bによってアパーチ
ャ部12の外方向へ付勢される(図中、実線にて示
す)。このとき、上記従動ギヤー6がフォーカシングと
同期して回動し、上記立体カム3が該従動ギヤー6に連
動して回動しても、上記マスク2a,2bは移動しな
い。
5a,5bは図中、実線で示す(N)位置にあり、マス
ク2a,2bはトグルばね4a,4bによってアパーチ
ャ部12の外方向へ付勢される(図中、実線にて示
す)。このとき、上記従動ギヤー6がフォーカシングと
同期して回動し、上記立体カム3が該従動ギヤー6に連
動して回動しても、上記マスク2a,2bは移動しな
い。
【0022】本第1実施例によると、マスク2a,2b
は露光動作の前後でのみ作動し、それ以外のときは常に
ノーマルサイズでの撮影状態の位置に保持されたままな
ので、ユーザが不用意に裏蓋を開けても該マスク2a,
2bがアパーチャ部12内に存在しないので、同マスク
2a,2bに触れて破損させるような事故を未然に防ぐ
ことができる。
は露光動作の前後でのみ作動し、それ以外のときは常に
ノーマルサイズでの撮影状態の位置に保持されたままな
ので、ユーザが不用意に裏蓋を開けても該マスク2a,
2bがアパーチャ部12内に存在しないので、同マスク
2a,2bに触れて破損させるような事故を未然に防ぐ
ことができる。
【0023】図5は、本発明の第2実施例を示す画面サ
イズ切換カメラの要部拡大側面図である。
イズ切換カメラの要部拡大側面図である。
【0024】この第2実施例の基本的な構成は上記第1
実施例と同様であるが、上記第1実施例におけるトグル
ばね4a,4bを引張ばね4a’,4b’に置き換え、
上記切換部材5a,5bの位置関係、すなわち、ノーマ
ルサイズでの撮影時とパノラマサイズでの撮影時との位
置関係を逆にしたものである。その他の構成・作用は上
記第1実施例と同様であるのでここでの説明は省略す
る。
実施例と同様であるが、上記第1実施例におけるトグル
ばね4a,4bを引張ばね4a’,4b’に置き換え、
上記切換部材5a,5bの位置関係、すなわち、ノーマ
ルサイズでの撮影時とパノラマサイズでの撮影時との位
置関係を逆にしたものである。その他の構成・作用は上
記第1実施例と同様であるのでここでの説明は省略す
る。
【0025】図6は、本発明の第3実施例を示す画面サ
イズ切換カメラの要部拡大側面図である。
イズ切換カメラの要部拡大側面図である。
【0026】この第3実施例の基本的な構成は上記第1
実施例と同様であるが、上記第1実施例における従動ギ
ヤー6を立体カム3の内周部に該立体カム3と一体的に
配設したものである(図中、符号3’,6’で示す)。
実施例と同様であるが、上記第1実施例における従動ギ
ヤー6を立体カム3の内周部に該立体カム3と一体的に
配設したものである(図中、符号3’,6’で示す)。
【0027】次に、第4実施例の画面サイズ切換カメラ
を図7ないし図14を参照して説明する。
を図7ないし図14を参照して説明する。
【0028】図7は、本発明の第4実施例を示す画面サ
イズを切換カメラの中央縦断面図である。
イズを切換カメラの中央縦断面図である。
【0029】カメラ本体23の後方部には、ノーマル撮
影としての、たとえば、横36mm×縦24mm(ライ
カサイズ)の撮影画面の領域を規定するアパーチャ31
が形成されており、同アパーチャ31のすぐ後方には、
ロールフィルム32が撮影レンズ27の光軸0と垂直に
なるように展張されていて、そのすぐ後方には、裏蓋2
9に配設された圧板30が上記フィルム32を前方へ向
かって押圧するように配設されている。同圧板30は、
その背面側に配設されている図示されない押圧用ばね4
1(図8参照)により、上記アパーチャ31の後面上部
および後面下部にそれぞれ水平に後方に向けて突設され
ている圧板レールに、その上下縁部を当接されている。
そして、上記アパーチャ31と圧板30との間に形成さ
れる間隙に、上記フィルム32を、給送可能に展張させ
ている。
影としての、たとえば、横36mm×縦24mm(ライ
カサイズ)の撮影画面の領域を規定するアパーチャ31
が形成されており、同アパーチャ31のすぐ後方には、
ロールフィルム32が撮影レンズ27の光軸0と垂直に
なるように展張されていて、そのすぐ後方には、裏蓋2
9に配設された圧板30が上記フィルム32を前方へ向
かって押圧するように配設されている。同圧板30は、
その背面側に配設されている図示されない押圧用ばね4
1(図8参照)により、上記アパーチャ31の後面上部
および後面下部にそれぞれ水平に後方に向けて突設され
ている圧板レールに、その上下縁部を当接されている。
そして、上記アパーチャ31と圧板30との間に形成さ
れる間隙に、上記フィルム32を、給送可能に展張させ
ている。
【0030】上記アパーチャ31の直前には、同アパー
チャ31の上側縁部および下側縁部を覆って、撮影画面
サイズを切換え、該アパーチャ31の撮影範囲を限定す
るマスク手段である上側切換えマスク36a、および下
側切換えマスク36bがそれぞれ相反する上下方向に移
動可能に配設されている。このマスク36a,36bは
図示されない操作部材によってカメラ外から操作される
ようになっており、上側切換えマスク36a,下側切換
えマスク36bがアパーチャ31に対してそれぞれ上方
および下方に退避して(二点鎖線で示す)配設されたと
きは、上記アパーチャ31全体が撮影範囲を規制し、こ
のときの撮影範囲はノーマル撮影となる。一方、上記上
側切換えマスク36a,下側切換えマスク36bが上記
アパーチャ31の範囲内のそれぞれ下部および上部に侵
入して(実線で示す)配設されたときには、ノーマル撮
影より小さい撮影画面である、たとえば、横36mm×
12mmのパノラマ撮影画面となり、パノラマ撮影が行
われる。
チャ31の上側縁部および下側縁部を覆って、撮影画面
サイズを切換え、該アパーチャ31の撮影範囲を限定す
るマスク手段である上側切換えマスク36a、および下
側切換えマスク36bがそれぞれ相反する上下方向に移
動可能に配設されている。このマスク36a,36bは
図示されない操作部材によってカメラ外から操作される
ようになっており、上側切換えマスク36a,下側切換
えマスク36bがアパーチャ31に対してそれぞれ上方
および下方に退避して(二点鎖線で示す)配設されたと
きは、上記アパーチャ31全体が撮影範囲を規制し、こ
のときの撮影範囲はノーマル撮影となる。一方、上記上
側切換えマスク36a,下側切換えマスク36bが上記
アパーチャ31の範囲内のそれぞれ下部および上部に侵
入して(実線で示す)配設されたときには、ノーマル撮
影より小さい撮影画面である、たとえば、横36mm×
12mmのパノラマ撮影画面となり、パノラマ撮影が行
われる。
【0031】上記アパーチャ31の前方の上記カメラ本
体23の前部中央部には、撮影レンズ27を保持した鏡
枠26が配設されている。同撮影レンズ27の後方に
は、上記フィルム32上に被写体像を露光するためのシ
ャッタ羽根25が開閉自在に上記鏡枠26に支持されて
いる。同鏡枠26の下端部には光軸方向に穿設された雌
ねじが螺刻されたねじ孔に、雄ねじが螺刻された送りね
じ軸33が螺合されている。この送りねじ軸33は、一
端部を上記カメラ本体23の前部に配設された上記撮影
レンズの出入用開口を形成する前板24の下部に、ま
た、他端部を上記カメラ本体23の後方下部に上方に向
けて突設した支持部23fにそれぞれ光軸0と平行に回
転自在に軸支されていて、上記撮影レンズ27を保持し
ている上記鏡枠26を光軸0方向に進退させるようにな
っている。
体23の前部中央部には、撮影レンズ27を保持した鏡
枠26が配設されている。同撮影レンズ27の後方に
は、上記フィルム32上に被写体像を露光するためのシ
ャッタ羽根25が開閉自在に上記鏡枠26に支持されて
いる。同鏡枠26の下端部には光軸方向に穿設された雌
ねじが螺刻されたねじ孔に、雄ねじが螺刻された送りね
じ軸33が螺合されている。この送りねじ軸33は、一
端部を上記カメラ本体23の前部に配設された上記撮影
レンズの出入用開口を形成する前板24の下部に、ま
た、他端部を上記カメラ本体23の後方下部に上方に向
けて突設した支持部23fにそれぞれ光軸0と平行に回
転自在に軸支されていて、上記撮影レンズ27を保持し
ている上記鏡枠26を光軸0方向に進退させるようにな
っている。
【0032】上記カメラ本体23の上方には、図示され
ないファインダ光学系および測距装置を支持するファイ
ンダ枠50(図9参照)が配設されている。また、上記
カメラ本体23の下部外側面部にはギヤー配置穴が形成
されていて、このギヤー配置穴の中央部には下方に向け
て突設した支軸にフィルム巻戻しギヤー34が回転自在
に軸支されている。同巻戻しギヤー34の下側縁部に
は、上記ギヤー配置穴の全体を覆うようにして、地板3
5が上記カメラ本体23に一体に配設されている。
ないファインダ光学系および測距装置を支持するファイ
ンダ枠50(図9参照)が配設されている。また、上記
カメラ本体23の下部外側面部にはギヤー配置穴が形成
されていて、このギヤー配置穴の中央部には下方に向け
て突設した支軸にフィルム巻戻しギヤー34が回転自在
に軸支されている。同巻戻しギヤー34の下側縁部に
は、上記ギヤー配置穴の全体を覆うようにして、地板3
5が上記カメラ本体23に一体に配設されている。
【0033】上記カメラ本体23は、上記アパーチャ3
1から前方部が、前カバー21で光密的に覆われてお
り、同前カバー21の前面中央部は、上記撮影レンズ2
7に入射する被写体光を透過する入射孔が形成されてい
る。また、該カメラ本体23の上記アパーチャ31から
後方部には、後面部を除いて、後カバー28が該カメラ
本体23を覆うように配設されている。後カバー28の
上記アパーチャ31の後方の後面部には、後方からの外
光を遮蔽するように、裏蓋29が後カバー28に図示さ
れない一側端縁部をヒンジによって、開閉自在に配設さ
れている。
1から前方部が、前カバー21で光密的に覆われてお
り、同前カバー21の前面中央部は、上記撮影レンズ2
7に入射する被写体光を透過する入射孔が形成されてい
る。また、該カメラ本体23の上記アパーチャ31から
後方部には、後面部を除いて、後カバー28が該カメラ
本体23を覆うように配設されている。後カバー28の
上記アパーチャ31の後方の後面部には、後方からの外
光を遮蔽するように、裏蓋29が後カバー28に図示さ
れない一側端縁部をヒンジによって、開閉自在に配設さ
れている。
【0034】図8は、上記図7に示した第4実施例の画
面サイズ切換カメラの、裏蓋を開けた状態の外観斜視図
である。
面サイズ切換カメラの、裏蓋を開けた状態の外観斜視図
である。
【0035】前カバー21上面一側方には、非トリミン
グによる写真撮影(ノーマルサイズによる撮影)とトリ
ミングによる写真撮影(たとえば、パノラマサイズによ
る撮影)とを切換える画面サイズ切換つまみ46および
レリーズボタン47が配設されている。上記画面サイズ
切換つまみ46は、後述する画面サイズ切換軸40先端
部に一体的に固着され、また、カメラ本体23に対して
部分的に回動自在となっている。そして、該つまみ46
を、図に示すように“N”の位置に回動すると上記ノー
マルサイズでの写真撮影が、また、“P”の位置に回動
すると上記パノラマサイズでの写真撮影が行えるように
なっている。
グによる写真撮影(ノーマルサイズによる撮影)とトリ
ミングによる写真撮影(たとえば、パノラマサイズによ
る撮影)とを切換える画面サイズ切換つまみ46および
レリーズボタン47が配設されている。上記画面サイズ
切換つまみ46は、後述する画面サイズ切換軸40先端
部に一体的に固着され、また、カメラ本体23に対して
部分的に回動自在となっている。そして、該つまみ46
を、図に示すように“N”の位置に回動すると上記ノー
マルサイズでの写真撮影が、また、“P”の位置に回動
すると上記パノラマサイズでの写真撮影が行えるように
なっている。
【0036】上記裏蓋29は、後カバー28の一側端部
に垂直方向に支持された回動中心軸に、回動自在に軸支
されて開閉するようになっており、該裏蓋29の下部に
は同回動中心軸の軸周りに扇状の裏蓋ギヤー部42が内
方に向けて配設されていて、同裏蓋29を閉じると、カ
メラ本体23に穿設された孔部からカメラ本体23の内
部に進入されるようになっている。この裏蓋ギヤー部4
2は、カメラ本体23寄りの周面のみにギヤー部42a
が形成されていて(図13参照)、該裏蓋29の開閉動
作時にのみ後述するマスク切換軸駆動ギヤー部63に噛
合するようになっている。なお、この裏蓋ギヤー部42
については後に詳述する。
に垂直方向に支持された回動中心軸に、回動自在に軸支
されて開閉するようになっており、該裏蓋29の下部に
は同回動中心軸の軸周りに扇状の裏蓋ギヤー部42が内
方に向けて配設されていて、同裏蓋29を閉じると、カ
メラ本体23に穿設された孔部からカメラ本体23の内
部に進入されるようになっている。この裏蓋ギヤー部4
2は、カメラ本体23寄りの周面のみにギヤー部42a
が形成されていて(図13参照)、該裏蓋29の開閉動
作時にのみ後述するマスク切換軸駆動ギヤー部63に噛
合するようになっている。なお、この裏蓋ギヤー部42
については後に詳述する。
【0037】図9ないし図12は、本第4実施例におけ
る上記マスク36a,36bおよびその周辺部をカメラ
背面側から一部透視して示した断面図である。なお、図
9,図10は、上記裏蓋29が閉じた状態を、また、図
11,図12は、開いた状態をそれぞれ示している。
る上記マスク36a,36bおよびその周辺部をカメラ
背面側から一部透視して示した断面図である。なお、図
9,図10は、上記裏蓋29が閉じた状態を、また、図
11,図12は、開いた状態をそれぞれ示している。
【0038】まず、図9を参照して説明する。この図9
は、画面サイズ切換つまみ46がノーマルサイズでの撮
影を指定しており、これにより、画面サイズ切換軸40
はノーマルサイズでの撮影位置(N)にある。
は、画面サイズ切換つまみ46がノーマルサイズでの撮
影を指定しており、これにより、画面サイズ切換軸40
はノーマルサイズでの撮影位置(N)にある。
【0039】カメラ本体23一側方(図中、中央)に
は、該カメラ本体23底部から同カメラ本体23上面を
貫通して延出し、さらに前カバー21上面を貫通して突
出している上記画面サイズ切換軸40が配設されてい
る。この画面サイズ切換軸40は、上記カメラ本体23
の上底面にそれぞれ穿設された軸受け部23a,23b
で回動自在に枢支されていて、さらに、上述したよう
に、該カメラ本体23上面より延出し、前カバー21上
面から突出した該軸40先端部には上記画面サイズ切換
つまみ46が固着されている。
は、該カメラ本体23底部から同カメラ本体23上面を
貫通して延出し、さらに前カバー21上面を貫通して突
出している上記画面サイズ切換軸40が配設されてい
る。この画面サイズ切換軸40は、上記カメラ本体23
の上底面にそれぞれ穿設された軸受け部23a,23b
で回動自在に枢支されていて、さらに、上述したよう
に、該カメラ本体23上面より延出し、前カバー21上
面から突出した該軸40先端部には上記画面サイズ切換
つまみ46が固着されている。
【0040】上記画面サイズ切換軸40上部、すなわ
ち、上記カメラ本体23上面と前カバー21とで挟まれ
た同切換軸40上部には、上下対称の端面カム57a,
57bを有するファインダーカム57が同切換軸40外
周面に一体的に形成されている。
ち、上記カメラ本体23上面と前カバー21とで挟まれ
た同切換軸40上部には、上下対称の端面カム57a,
57bを有するファインダーカム57が同切換軸40外
周面に一体的に形成されている。
【0041】上記ファインダーカム57左方のカメラ中
央寄りにはファインダー枠50が形成されている。ま
た、該ファインダーカム57の上下方には、上記画面サ
イズ切換軸40を支軸として、上下方向に摺動可能な2
つのファインダーマスク51a,51bが配設されてい
る。このファインダーマスク51a,51bは、該画面
サイズ切換軸40より上記ファインダー枠50に向けて
延出した短冊形状を呈しており、その基端部の、上記フ
ァインダーカム57のカム面57a,57bに対向する
位置には、カムフォロワー59a,59bが突出形成さ
れていて、それぞれ該カム面57a,57bに当接して
いる。また、上記ファインダーマスク51a,51b基
端面には、それぞればね掛け部60a、60bが突出形
成されていて、さらに、該ばね掛け部60a,60b間
には引張ばね58が架設されている。これにより、上記
ファインダーマスク51a,51bは、上記引張ばね5
8によって互いに近づく方向に付勢され、さらに、上記
ファインダーカム57の回動に伴い、互いに相反する方
向に上下動を行うようになっている。
央寄りにはファインダー枠50が形成されている。ま
た、該ファインダーカム57の上下方には、上記画面サ
イズ切換軸40を支軸として、上下方向に摺動可能な2
つのファインダーマスク51a,51bが配設されてい
る。このファインダーマスク51a,51bは、該画面
サイズ切換軸40より上記ファインダー枠50に向けて
延出した短冊形状を呈しており、その基端部の、上記フ
ァインダーカム57のカム面57a,57bに対向する
位置には、カムフォロワー59a,59bが突出形成さ
れていて、それぞれ該カム面57a,57bに当接して
いる。また、上記ファインダーマスク51a,51b基
端面には、それぞればね掛け部60a、60bが突出形
成されていて、さらに、該ばね掛け部60a,60b間
には引張ばね58が架設されている。これにより、上記
ファインダーマスク51a,51bは、上記引張ばね5
8によって互いに近づく方向に付勢され、さらに、上記
ファインダーカム57の回動に伴い、互いに相反する方
向に上下動を行うようになっている。
【0042】なお、上記ファインダ視野枠50は、非ト
リミング時、すなわち、ノーマルサイズでの撮影時にお
けるファインダーの視野を示している。
リミング時、すなわち、ノーマルサイズでの撮影時にお
けるファインダーの視野を示している。
【0043】一方、該画面サイズ切換軸40下部、すな
わち、上記カメラ本体23上面と底面とで挟まれた同切
換軸40下部には、上下に対称の端面カム45a,45
bを有する立体カム45が、同画面サイズ切換軸40外
周面に一体的に形成されている。
わち、上記カメラ本体23上面と底面とで挟まれた同切
換軸40下部には、上下に対称の端面カム45a,45
bを有する立体カム45が、同画面サイズ切換軸40外
周面に一体的に形成されている。
【0044】上記立体カム45左方のカメラ中央寄りに
は上記アパーチャ31が形成されている。また、該立体
カム45の上下方には、上記画面サイズ切換軸40を支
軸として、上下方向に摺動可能な2つの上記マスク36
a,36bが配設されている。該マスク36a,36b
は、上記画面サイズ切換軸40より上記アパーチャ31
に向けて延出した短冊形状を呈しており、その基端部
の、上記立体カム45のカム面45a,45bに対向す
る位置には、カムフォロワー39a,39bが突出形成
されている。そして、後述するねじりコイルばね38
a,38bによって互いに近づく方向に付勢されたとき
に、それぞれ該カム面45a,45bに当接するように
なっている。すなわち、図9の状態では、上記カムフォ
ロワー39a,39bはカム面45a,45bに当接し
ている。
は上記アパーチャ31が形成されている。また、該立体
カム45の上下方には、上記画面サイズ切換軸40を支
軸として、上下方向に摺動可能な2つの上記マスク36
a,36bが配設されている。該マスク36a,36b
は、上記画面サイズ切換軸40より上記アパーチャ31
に向けて延出した短冊形状を呈しており、その基端部
の、上記立体カム45のカム面45a,45bに対向す
る位置には、カムフォロワー39a,39bが突出形成
されている。そして、後述するねじりコイルばね38
a,38bによって互いに近づく方向に付勢されたとき
に、それぞれ該カム面45a,45bに当接するように
なっている。すなわち、図9の状態では、上記カムフォ
ロワー39a,39bはカム面45a,45bに当接し
ている。
【0045】また、上記マスク36a,36b基端部に
おいて、それぞればね掛け部62a、62bが紙面手前
側に向けて突出形成されている。そして、後述するチャ
ージ板56a,56bの一側方において同様に紙面手前
側に向けて突出形成されたばね掛け部61a,61bと
の間には、それぞれねじりコイルばね38a,38bが
架設されている。なお、上記ねじりコイルばね38a,
38bは、その端部においてばね掛け部61a,61
b,62a,62bに回動自在に枢支されている。
おいて、それぞればね掛け部62a、62bが紙面手前
側に向けて突出形成されている。そして、後述するチャ
ージ板56a,56bの一側方において同様に紙面手前
側に向けて突出形成されたばね掛け部61a,61bと
の間には、それぞれねじりコイルばね38a,38bが
架設されている。なお、上記ねじりコイルばね38a,
38bは、その端部においてばね掛け部61a,61
b,62a,62bに回動自在に枢支されている。
【0046】上記ねじりコイルばね38a,38bによ
り、上記マスク36a,36bと上記チャージ板56
a,56bとは、互いに、図中、上下方向に遠ざかる方
向に付勢されて保持されるようになっている。すなわ
ち、図9の状態では、上記マスク36a,36bは、互
いに近づく方向に付勢されている。
り、上記マスク36a,36bと上記チャージ板56
a,56bとは、互いに、図中、上下方向に遠ざかる方
向に付勢されて保持されるようになっている。すなわ
ち、図9の状態では、上記マスク36a,36bは、互
いに近づく方向に付勢されている。
【0047】さらに、上記マスク36a,36bの先端
部は、上記カメラ本体23上底面間に配設された支持軸
43に上下摺動可能に支持されている。
部は、上記カメラ本体23上底面間に配設された支持軸
43に上下摺動可能に支持されている。
【0048】上記画面サイズ切換軸40の右側には、上
記カメラ本体23上底面にそれぞれ穿設された軸受け部
23c,23dに回動自在に枢支されたマスク切換軸4
4が配設されている。該マスク切換軸44中央部には、
上下部に分けてそれぞれ左ねじ部44aと右ねじ部44
bとが螺刻形成されている、また、上記左ねじ部44a
および右ねじ部44bには、それぞれ該ねじ部と螺合し
て互いに相反する方向に上下動するチャージ板56a,
56bが配設されている。このチャージ板56a,56
bは、その一側方において紙面手前側に向けて上述した
ばね掛け部61a,61bが突出形成されている。
記カメラ本体23上底面にそれぞれ穿設された軸受け部
23c,23dに回動自在に枢支されたマスク切換軸4
4が配設されている。該マスク切換軸44中央部には、
上下部に分けてそれぞれ左ねじ部44aと右ねじ部44
bとが螺刻形成されている、また、上記左ねじ部44a
および右ねじ部44bには、それぞれ該ねじ部と螺合し
て互いに相反する方向に上下動するチャージ板56a,
56bが配設されている。このチャージ板56a,56
bは、その一側方において紙面手前側に向けて上述した
ばね掛け部61a,61bが突出形成されている。
【0049】また、上記マスク切換軸44下部にはマス
ク切換軸駆動ギヤー63が一体的に配設されていて、さ
らに、該マスク切換軸駆動ギヤー63は、上記裏蓋29
の開閉動作時のみ、該裏蓋ギヤー部42のギヤー部と噛
合するようになっている。すなわち、裏蓋29が閉じら
れている図9の状態では上記裏蓋ギヤー部42とマスク
切換軸駆動ギヤー63とは噛合していない。
ク切換軸駆動ギヤー63が一体的に配設されていて、さ
らに、該マスク切換軸駆動ギヤー63は、上記裏蓋29
の開閉動作時のみ、該裏蓋ギヤー部42のギヤー部と噛
合するようになっている。すなわち、裏蓋29が閉じら
れている図9の状態では上記裏蓋ギヤー部42とマスク
切換軸駆動ギヤー63とは噛合していない。
【0050】図13および図14は、上記裏蓋ギヤー部
42とマスク切換軸駆動ギヤー63との噛合関係をカメ
ラ下方より見た断面図である。また、図13は裏蓋29
の閉状態を、また、図14は同開状態をそれぞれ示して
いる。
42とマスク切換軸駆動ギヤー63との噛合関係をカメ
ラ下方より見た断面図である。また、図13は裏蓋29
の閉状態を、また、図14は同開状態をそれぞれ示して
いる。
【0051】上記裏蓋ギヤー部42は扇状の薄板で形成
され、カメラ本体23寄りの一部周面にはギヤー部42
aが形成されている。また、周面中央付近であって、該
裏蓋29が閉状態(図13参照)の際に上記マスク切換
軸駆動ギヤー63と対向する位置には凹部42bが形成
されている。これにより、該閉状態の際には、該マスク
切換軸駆動ギヤー63と該裏蓋ギヤー部42とは係合し
ていない。
され、カメラ本体23寄りの一部周面にはギヤー部42
aが形成されている。また、周面中央付近であって、該
裏蓋29が閉状態(図13参照)の際に上記マスク切換
軸駆動ギヤー63と対向する位置には凹部42bが形成
されている。これにより、該閉状態の際には、該マスク
切換軸駆動ギヤー63と該裏蓋ギヤー部42とは係合し
ていない。
【0052】上記裏蓋29を開き、図13に示す閉状態
より、図14に示す開状態へ移行する際には、マスク切
換軸駆動ギヤー63にギヤー部42aが噛合し、これに
より該マスク切換軸駆動ギヤー63が回動することにな
る。そして、上記裏蓋29をさらに開くと裏蓋ギヤー部
42終端が該マスク切換軸駆動ギヤー63と離間し、該
噛合関係が終了するようになっている(図14参照)。
より、図14に示す開状態へ移行する際には、マスク切
換軸駆動ギヤー63にギヤー部42aが噛合し、これに
より該マスク切換軸駆動ギヤー63が回動することにな
る。そして、上記裏蓋29をさらに開くと裏蓋ギヤー部
42終端が該マスク切換軸駆動ギヤー63と離間し、該
噛合関係が終了するようになっている(図14参照)。
【0053】次に、本第4実施例の動作について説明す
る。
る。
【0054】図10は、図9の状態より上記画面サイズ
切換軸40をノーマルサイズでの撮影位置(N)位置か
らパノラマサイズでの撮影位置(P)位置に回転させて
切換えた状態を示している。
切換軸40をノーマルサイズでの撮影位置(N)位置か
らパノラマサイズでの撮影位置(P)位置に回転させて
切換えた状態を示している。
【0055】上記画面サイズ切換軸40の回転に伴っ
て、上記ファインダーカム57は、カムフォロワー59
a,59bの当接位置でのカム面57a,57b間の長
さが短かくなる方向に回転する。これにより、該ファイ
ンダーマスク51a,51bは、引張ばね58の付勢力
によって互いに近づく方向に移動して、上記ファインダ
ー枠50の上下部を覆ってマスクする。したがって、上
記図9では、ノーマルサイズでの撮影位置(ノーマル位
置N)にあった該ファインダーマスク51a,51b
は、図に示すようにパノラマサイズでの撮影位置(パノ
ラマ位置P)に移動したことになる。
て、上記ファインダーカム57は、カムフォロワー59
a,59bの当接位置でのカム面57a,57b間の長
さが短かくなる方向に回転する。これにより、該ファイ
ンダーマスク51a,51bは、引張ばね58の付勢力
によって互いに近づく方向に移動して、上記ファインダ
ー枠50の上下部を覆ってマスクする。したがって、上
記図9では、ノーマルサイズでの撮影位置(ノーマル位
置N)にあった該ファインダーマスク51a,51b
は、図に示すようにパノラマサイズでの撮影位置(パノ
ラマ位置P)に移動したことになる。
【0056】また、立体カム45が、カムフォロワー3
9a,39bの当接位置でのカム面45a,45b間の
長さが短かくなる方向に回転する。このとき、上記チャ
ージ板56a,56bが互いに離間する方向にあるの
で、これにより、上記マスク36a,36bは、上記ね
じりコイルばね38a,38bにより互いに近づく方向
に移動してアパーチャ31の上下部を覆ってマスクす
る。そして、この図10に示す状態でパノラマサイズで
の撮影が行われる。
9a,39bの当接位置でのカム面45a,45b間の
長さが短かくなる方向に回転する。このとき、上記チャ
ージ板56a,56bが互いに離間する方向にあるの
で、これにより、上記マスク36a,36bは、上記ね
じりコイルばね38a,38bにより互いに近づく方向
に移動してアパーチャ31の上下部を覆ってマスクす
る。そして、この図10に示す状態でパノラマサイズで
の撮影が行われる。
【0057】図11は、図10に示す状態より、裏蓋2
9を開いたときの状態を示している。
9を開いたときの状態を示している。
【0058】上記裏蓋29を開くと、上述したように、
図13に示す状態より図14に示す状態に移行する。こ
れにより、上記マスク切換軸駆動ギヤー63および上記
マスク切換軸44が回動する。これにともない上記チャ
ージ板56a,56bが互いに近づく方向に移動するた
め、上記ねじりコイルばね38a,38bによって、上
記マスク36a,36bは互いに離間する方向に移動し
てアパーチャ31より退避する。そして、該マスク36
bが係止部64に当接することで、同マスク36a,3
6bがノーマル位置に保持される。また、ファインダー
マスク51a,51bの状態は変化せず、図10に示す
パノラマ位置を保持している。
図13に示す状態より図14に示す状態に移行する。こ
れにより、上記マスク切換軸駆動ギヤー63および上記
マスク切換軸44が回動する。これにともない上記チャ
ージ板56a,56bが互いに近づく方向に移動するた
め、上記ねじりコイルばね38a,38bによって、上
記マスク36a,36bは互いに離間する方向に移動し
てアパーチャ31より退避する。そして、該マスク36
bが係止部64に当接することで、同マスク36a,3
6bがノーマル位置に保持される。また、ファインダー
マスク51a,51bの状態は変化せず、図10に示す
パノラマ位置を保持している。
【0059】この状態より、上記裏蓋29を閉じると、
上述とは逆に、チャージ板56a,56bが互いに離間
する方向に移動し、マスク36a,36bは近づく方向
に移動してアパーチャ31をマスクする。すなわち、上
記図10に示す状態に復帰する。
上述とは逆に、チャージ板56a,56bが互いに離間
する方向に移動し、マスク36a,36bは近づく方向
に移動してアパーチャ31をマスクする。すなわち、上
記図10に示す状態に復帰する。
【0060】図12は、図9に示す状態より、裏蓋29
を開いたときの状態を示している。
を開いたときの状態を示している。
【0061】この場合も、裏蓋29を開くと、上述した
ように、図13に示す状態より図14に示す状態に移行
する。これにより、上記マスク切換軸駆動ギヤー63お
よび上記マスク切換軸44が回動する。これにともない
上記チャージ板56a,56bが互いに近づく方向に移
動する。上記マスク36a,36bはすでに立体カム4
5により、アパーチャ31より退避した位置に保持され
ているが、上記ねじりコイルばね38a,38bにより
さらに互いに離間する方向に若干移動して保持される。
そして、該マスク36bが係止部64に当接すること
で、同マスク36a,36bがノーマル位置に保持され
る。また、ファインダーマスク51a,51bの状態は
変化せず、図9に示すノーマル位置を保持している。
ように、図13に示す状態より図14に示す状態に移行
する。これにより、上記マスク切換軸駆動ギヤー63お
よび上記マスク切換軸44が回動する。これにともない
上記チャージ板56a,56bが互いに近づく方向に移
動する。上記マスク36a,36bはすでに立体カム4
5により、アパーチャ31より退避した位置に保持され
ているが、上記ねじりコイルばね38a,38bにより
さらに互いに離間する方向に若干移動して保持される。
そして、該マスク36bが係止部64に当接すること
で、同マスク36a,36bがノーマル位置に保持され
る。また、ファインダーマスク51a,51bの状態は
変化せず、図9に示すノーマル位置を保持している。
【0062】すなわり、図9に示すノーマル状態より上
記裏蓋29を開いても上記マスク36a,36bおよび
ファインダーマスク51a,51bは、ノーマル位置を
保持したままである。
記裏蓋29を開いても上記マスク36a,36bおよび
ファインダーマスク51a,51bは、ノーマル位置を
保持したままである。
【0063】この状態より、上記裏蓋29を閉じると、
上述とは逆に、チャージ板56a,56bが互いに離間
する方向に移動し、上記マスク36a,36bは上記ね
じりコイルばね38a,38bにより互いに近づく方向
に付勢されるが、立体カム45によって移動が規制さ
れ、アパーチャ31からは退避している。すなわち、上
記図9に示す状態に復帰する。
上述とは逆に、チャージ板56a,56bが互いに離間
する方向に移動し、上記マスク36a,36bは上記ね
じりコイルばね38a,38bにより互いに近づく方向
に付勢されるが、立体カム45によって移動が規制さ
れ、アパーチャ31からは退避している。すなわち、上
記図9に示す状態に復帰する。
【0064】また、上述した説明からも明らかなよう
に、裏蓋29を開けた状態で、画面サイズ切換軸40を
ノーマル位置(図9参照)とパノラマ位置(図12参
照)とを切換ても、上記マスク36a,36bとファイ
ンダーマスク51a,51bは、ノーマル位置を確保し
ており、アパーチャ31からは常に退避している。
に、裏蓋29を開けた状態で、画面サイズ切換軸40を
ノーマル位置(図9参照)とパノラマ位置(図12参
照)とを切換ても、上記マスク36a,36bとファイ
ンダーマスク51a,51bは、ノーマル位置を確保し
ており、アパーチャ31からは常に退避している。
【0065】さらに、上記裏蓋29が開いた状態で、画
面サイズ切換軸40をパノラマ位置(図11参照)にた
まま該裏蓋29を閉じると上述と逆の作動をし、マスク
36a,36bはパノラマ位置に移動してアパーチャ3
1をマスクする。
面サイズ切換軸40をパノラマ位置(図11参照)にた
まま該裏蓋29を閉じると上述と逆の作動をし、マスク
36a,36bはパノラマ位置に移動してアパーチャ3
1をマスクする。
【0066】以上説明した本第4実施例の裏蓋と各マス
クとの切換動作を図16にフローチャートとして示す。
クとの切換動作を図16にフローチャートとして示す。
【0067】まず、上記マスク36a,36bおよびフ
ァインダーマスク51a,51bともにノーマル位置
(図中、Nと示す)にあり、裏蓋29は閉状態にあると
する(ステップS101)。ここで、画面サイズ切換入
力がなされると(ステップS102)、上記マスク36
a,36bおよびファインダーマスク51a,51bが
ともにパノラマ位置(図中、Pと示す)に移動する(ス
テップS103)。
ァインダーマスク51a,51bともにノーマル位置
(図中、Nと示す)にあり、裏蓋29は閉状態にあると
する(ステップS101)。ここで、画面サイズ切換入
力がなされると(ステップS102)、上記マスク36
a,36bおよびファインダーマスク51a,51bが
ともにパノラマ位置(図中、Pと示す)に移動する(ス
テップS103)。
【0068】この後、裏蓋29が開かれると(ステップ
S104)、上記マスク36a,36bは、パノラマ位
置よりノーマル位置に移動しファインダーマスク51
a,51bはパノラマ位置を保持している(ステップS
105)。この後、裏蓋29が閉じられると(ステップ
S106)、マスク36a,36bがノーマル位置から
パノラマ位置に移動する(ステップS107)。
S104)、上記マスク36a,36bは、パノラマ位
置よりノーマル位置に移動しファインダーマスク51
a,51bはパノラマ位置を保持している(ステップS
105)。この後、裏蓋29が閉じられると(ステップ
S106)、マスク36a,36bがノーマル位置から
パノラマ位置に移動する(ステップS107)。
【0069】上記ステップS102で画面サイズ切換入
力がなされないときは、裏蓋29の開閉にかかわらず、
上記マスク36a,36bおよびファインダーマスク5
1a,51bの状態はかわらない(ステップS108,
ステップS109)。
力がなされないときは、裏蓋29の開閉にかかわらず、
上記マスク36a,36bおよびファインダーマスク5
1a,51bの状態はかわらない(ステップS108,
ステップS109)。
【0070】このような第4実施例によると、マスク3
6a,36bの駆動機構が裏蓋29の開閉動作と巧みに
連結しており、裏蓋29を開けるとマスク36a,36
bがアパーチャ31の外側に退避するので、ユーザーが
不用意に触れて破損する虞がなく、信頼性の高いカメラ
となる。
6a,36bの駆動機構が裏蓋29の開閉動作と巧みに
連結しており、裏蓋29を開けるとマスク36a,36
bがアパーチャ31の外側に退避するので、ユーザーが
不用意に触れて破損する虞がなく、信頼性の高いカメラ
となる。
【0071】また、裏蓋29を閉めると、操作手段の指
定の通りの状態にマスク36a,36bが復帰し、また
表示手段であるファインダーマスク51a,51bと、
表示手段と操作手段を兼ねる画面サイズ切換軸40は共
に裏蓋29の開閉には対応せず、指定された状態を保持
するのでユーザーに混乱を与えず使いやすいカメラとな
る。
定の通りの状態にマスク36a,36bが復帰し、また
表示手段であるファインダーマスク51a,51bと、
表示手段と操作手段を兼ねる画面サイズ切換軸40は共
に裏蓋29の開閉には対応せず、指定された状態を保持
するのでユーザーに混乱を与えず使いやすいカメラとな
る。
【0072】次に、本発明の第5実施例のついて説明す
る。
る。
【0073】この第5実施例の画面サイズ切換カメラ
は、基本的には上記第4実施例と同様な構成をなし、側
面から見た中央縦断面は図7に示す通りである。
は、基本的には上記第4実施例と同様な構成をなし、側
面から見た中央縦断面は図7に示す通りである。
【0074】図15は、上記第5実施例の画面サイズ切
換カメラの主要部を示した背面図およびブロック回路図
である。この図は、該第5実施例の画面サイズ切換カメ
ラの背面側すなわちフィルム側から見た図であり、アパ
ーチャ31の光軸前方には、図示しない撮影レンズやフ
ォーカルプレンシャッタなどの撮影手段が配置されてい
る。
換カメラの主要部を示した背面図およびブロック回路図
である。この図は、該第5実施例の画面サイズ切換カメ
ラの背面側すなわちフィルム側から見た図であり、アパ
ーチャ31の光軸前方には、図示しない撮影レンズやフ
ォーカルプレンシャッタなどの撮影手段が配置されてい
る。
【0075】カメラ本体23には、アパーチャ31を挟
んで左側に支持軸122が、この右側に同軸122に平
行に回動自在の画面サイズ切換軸141がそれぞれ設け
られている。この画面サイズ切換軸141は、上半分が
右ねじ部141a、下半分が左ねじ部141bになって
いて、右ねじ部141aには上マスク36aが、左ねじ
部141bには下マスク36bが、上記アパーチャ31
を挟んで上下に対称にそれぞれ螺合しているとともに、
これらのマスク36a,36bは上記支持軸122にも
摺動自在に係合している。そして、該マスク36a,3
6bは、アパーチャ31の外側に退避する位置(ノーマ
ル位置)Nと、やや内方に突出してパノラマ写真の露光
範囲を規制する位置(パノラマ位置)Pとに移動可能と
なっている。
んで左側に支持軸122が、この右側に同軸122に平
行に回動自在の画面サイズ切換軸141がそれぞれ設け
られている。この画面サイズ切換軸141は、上半分が
右ねじ部141a、下半分が左ねじ部141bになって
いて、右ねじ部141aには上マスク36aが、左ねじ
部141bには下マスク36bが、上記アパーチャ31
を挟んで上下に対称にそれぞれ螺合しているとともに、
これらのマスク36a,36bは上記支持軸122にも
摺動自在に係合している。そして、該マスク36a,3
6bは、アパーチャ31の外側に退避する位置(ノーマ
ル位置)Nと、やや内方に突出してパノラマ写真の露光
範囲を規制する位置(パノラマ位置)Pとに移動可能と
なっている。
【0076】この画面サイズ切換軸141の上部はカメ
ラ本体23に固定されたギヤー蓋142内に突出してい
て、ギヤー141cが一体的に設けられていている。こ
のギヤー141cは、第2減速ギヤー143と第1減速
ギヤー144を介して、カメラ本体23に一体的に支持
されたモータ145の出力軸のピニオンギヤー146に
噛合している。一方、このピニオンギヤー146には、
フォトインタラプタギヤー147が噛合していて、該フ
ォトインタラプタギヤー147には遮光性のプロペラ状
の羽根部が形成され、フォトインタラプタ148により
同フォトインタラプタギヤー147の回転量を光電的に
検出するようになっている。
ラ本体23に固定されたギヤー蓋142内に突出してい
て、ギヤー141cが一体的に設けられていている。こ
のギヤー141cは、第2減速ギヤー143と第1減速
ギヤー144を介して、カメラ本体23に一体的に支持
されたモータ145の出力軸のピニオンギヤー146に
噛合している。一方、このピニオンギヤー146には、
フォトインタラプタギヤー147が噛合していて、該フ
ォトインタラプタギヤー147には遮光性のプロペラ状
の羽根部が形成され、フォトインタラプタ148により
同フォトインタラプタギヤー147の回転量を光電的に
検出するようになっている。
【0077】上記第1減速ギヤー144,第2減速ギヤ
ー143,フォトインタラプタギヤー147は、それぞ
れカメラ本体23に回動自在に軸支されているととも
に、ギヤー蓋142に狭持されている。
ー143,フォトインタラプタギヤー147は、それぞ
れカメラ本体23に回動自在に軸支されているととも
に、ギヤー蓋142に狭持されている。
【0078】上記上マスク36aは、その右側端面から
突起部36fが突設されていて、この突起部36fはカ
メラ本体23に一体的に支持されているNスイッチ(ノ
ーマル位置検出スイッチ)149あるいはPスイッチ
(パノラマスイッチ)150に係合して、該Nスイッチ
149,Pスイッチ150をオン,オフするようになっ
ている。このNスイッチ149,Pスイッチ150は、
いわゆるリーフスイッチであり、マスク36a,36b
がN(ノーマル位置)のときはNスイッチ149はオフ
し、Pスイッチ150がオンし、また該マスク36a,
36bがP(パノラマ位置)のときはNスイッチ149
がオンし、Pスイッチ150はオフするようになってい
る。
突起部36fが突設されていて、この突起部36fはカ
メラ本体23に一体的に支持されているNスイッチ(ノ
ーマル位置検出スイッチ)149あるいはPスイッチ
(パノラマスイッチ)150に係合して、該Nスイッチ
149,Pスイッチ150をオン,オフするようになっ
ている。このNスイッチ149,Pスイッチ150は、
いわゆるリーフスイッチであり、マスク36a,36b
がN(ノーマル位置)のときはNスイッチ149はオフ
し、Pスイッチ150がオンし、また該マスク36a,
36bがP(パノラマ位置)のときはNスイッチ149
がオンし、Pスイッチ150はオフするようになってい
る。
【0079】上記Nスイッチ149およびPスイッチ1
50は共に制御回路151に接続され、さらに上述のモ
ータ145,フォトインタラプタ148は駆動回路15
2を介して制御回路151でコントロールされるように
なっている。なお、この駆動回路は、パワートランジス
タ等によるブリッジ回路で構成されている。
50は共に制御回路151に接続され、さらに上述のモ
ータ145,フォトインタラプタ148は駆動回路15
2を介して制御回路151でコントロールされるように
なっている。なお、この駆動回路は、パワートランジス
タ等によるブリッジ回路で構成されている。
【0080】この制御回路151には、カメラを撮影不
能となすオフと撮影可能となすオンとに切り換え可能な
いわゆるメインスイッチである電源手段153と、操作
ボタンを押圧してオンすることによりN(ノーマル),
P(パノラマ)を指示する切換操作手段154と、鏡枠
の光軸方向への移動を制御し、合焦動作を制御する鏡枠
繰り出し制御手段155と、シャッタ羽根の開閉制御を
行う露光手段156と、公知のスイッチ手段であるリー
フスイッチを裏蓋の一部でオン,オフするように構成さ
れた裏蓋開閉検知手段157と、フィルムが巻き戻し状
態であることを検出してさらに、該制御手段に信号を送
出する巻き戻し状態検知手段158と、図示しないフィ
ルム給送手段を駆動してフィルム巻き上げ,巻き戻しを
行う、上記駆動回路152により駆動されるフィルム給
送モータ159とが接続されている。なお、上記切換操
作手段154は、押圧動作毎に切換指示を出力する電気
的なスイッチであり、特に表示機能等は具備していな
い。また、上記電源手段153は、カメラを撮影不能と
なすオフ状態と撮影可能となすオン状態とに切換え可能
なスイッチで構成され、上記制御回路151と接続して
いる。本実施例ではオンとなっている。
能となすオフと撮影可能となすオンとに切り換え可能な
いわゆるメインスイッチである電源手段153と、操作
ボタンを押圧してオンすることによりN(ノーマル),
P(パノラマ)を指示する切換操作手段154と、鏡枠
の光軸方向への移動を制御し、合焦動作を制御する鏡枠
繰り出し制御手段155と、シャッタ羽根の開閉制御を
行う露光手段156と、公知のスイッチ手段であるリー
フスイッチを裏蓋の一部でオン,オフするように構成さ
れた裏蓋開閉検知手段157と、フィルムが巻き戻し状
態であることを検出してさらに、該制御手段に信号を送
出する巻き戻し状態検知手段158と、図示しないフィ
ルム給送手段を駆動してフィルム巻き上げ,巻き戻しを
行う、上記駆動回路152により駆動されるフィルム給
送モータ159とが接続されている。なお、上記切換操
作手段154は、押圧動作毎に切換指示を出力する電気
的なスイッチであり、特に表示機能等は具備していな
い。また、上記電源手段153は、カメラを撮影不能と
なすオフ状態と撮影可能となすオン状態とに切換え可能
なスイッチで構成され、上記制御回路151と接続して
いる。本実施例ではオンとなっている。
【0081】そして、上記制御回路151は、さらにL
CD駆動回路161を介してファインダマスクであるL
CD162に接続されている。このLCD62は、ファ
インダ光路中に配置されていて、ノーマル撮影状態に対
応してファインダ視野をそのまま見せる状態(N)と、
パノラマ撮影状態に対応してファインダ視野の上下を遮
光する状態(P)とに、上記LCD駆動回路161によ
り切り換えて駆動されるようになっている。
CD駆動回路161を介してファインダマスクであるL
CD162に接続されている。このLCD62は、ファ
インダ光路中に配置されていて、ノーマル撮影状態に対
応してファインダ視野をそのまま見せる状態(N)と、
パノラマ撮影状態に対応してファインダ視野の上下を遮
光する状態(P)とに、上記LCD駆動回路161によ
り切り換えて駆動されるようになっている。
【0082】このように構成される本第5実施例の作用
を説明する。
を説明する。
【0083】上記裏蓋開閉検知手段157で裏蓋29の
閉状態が検知され、この情報が制御回路151に対して
出力されている状態、すなわち裏蓋29が閉じられてい
る状態では、図15中、実線にて示すマスク36a,3
6bがノーマル位置にあるときに上記切換操作手段15
4によりパノラマ位置が指定されると、がい制御回路1
51がらの出力にしたがって駆動回路152がモータ1
45を起動する。そして、該モータ145の回転が上記
各ギヤーにより減速して画面サイズ切換軸141に伝達
され、該画面サイズ切換軸141は図15中、白矢印方
向に回転する。
閉状態が検知され、この情報が制御回路151に対して
出力されている状態、すなわち裏蓋29が閉じられてい
る状態では、図15中、実線にて示すマスク36a,3
6bがノーマル位置にあるときに上記切換操作手段15
4によりパノラマ位置が指定されると、がい制御回路1
51がらの出力にしたがって駆動回路152がモータ1
45を起動する。そして、該モータ145の回転が上記
各ギヤーにより減速して画面サイズ切換軸141に伝達
され、該画面サイズ切換軸141は図15中、白矢印方
向に回転する。
【0084】これにより、上記マスク36a,36bは
互いに近づく方向に移動し、Nスイッチ149がオフか
らオンとなり、フォトインタラプタ148がフォトイン
タラプタギヤー147の回転をパルス信号として出力す
る。該マスク36a,36bがパノラマ位置になるとP
スイッチ150オフし、この信号で制御回路151がモ
ータ145を停止させる。以上のように、画面サイズが
ノーマルサイズからパノラマサイズとなる。
互いに近づく方向に移動し、Nスイッチ149がオフか
らオンとなり、フォトインタラプタ148がフォトイン
タラプタギヤー147の回転をパルス信号として出力す
る。該マスク36a,36bがパノラマ位置になるとP
スイッチ150オフし、この信号で制御回路151がモ
ータ145を停止させる。以上のように、画面サイズが
ノーマルサイズからパノラマサイズとなる。
【0085】また、同時に制御回路151によりLCD
162のファインダーマスク部が遮光され、ファインダ
ー視野の上下をマスクする。
162のファインダーマスク部が遮光され、ファインダ
ー視野の上下をマスクする。
【0086】さらに、画面サイズをパノラマサイズから
ノーマルサイズに切換える場合も、以上と同様に、モー
タ145を逆方向に回転させ、画面サイズ切換軸141
が図15中、黒矢印方向に回転しマスク36a,36b
がパノラマ位置からノーマル位置に移動する。そして、
Nスイッチ149がオフすることによりモータ145が
停止し、パノラマ状態からノーマル状態に切換わる。同
様にLCD162もパノラマ状態からノーマル状態に切
換わる。
ノーマルサイズに切換える場合も、以上と同様に、モー
タ145を逆方向に回転させ、画面サイズ切換軸141
が図15中、黒矢印方向に回転しマスク36a,36b
がパノラマ位置からノーマル位置に移動する。そして、
Nスイッチ149がオフすることによりモータ145が
停止し、パノラマ状態からノーマル状態に切換わる。同
様にLCD162もパノラマ状態からノーマル状態に切
換わる。
【0087】一方、LCD162がパノラマ状態である
ときに、裏蓋29が開かれると、上記裏蓋開閉検知手段
157により該開状態が検知され、この情報が制御回路
151に入力される。そして、該制御回路151の制御
によりLCD162はパノラマ状態からノーマル状態
に、また、マスク36a,36bのノーマル位置状態に
切換わる。この後、再び裏蓋29を閉じても、LCD1
62およびマスク36a,36b共にノーマル状態を保
持している。
ときに、裏蓋29が開かれると、上記裏蓋開閉検知手段
157により該開状態が検知され、この情報が制御回路
151に入力される。そして、該制御回路151の制御
によりLCD162はパノラマ状態からノーマル状態
に、また、マスク36a,36bのノーマル位置状態に
切換わる。この後、再び裏蓋29を閉じても、LCD1
62およびマスク36a,36b共にノーマル状態を保
持している。
【0088】この裏蓋29の開閉動作にともなう上記マ
スク36a,36bおよびLCD162の動作を図17
に示すフローチャートを参照して説明する。
スク36a,36bおよびLCD162の動作を図17
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0089】まず、上記マスク36a,36bおよびL
CD162ともにノーマル位置(図中、Nと示す)にあ
り、裏蓋29は閉状態にあるとする(ステップS20
1)。ここで、画面サイズ切換入力がなされると(ステ
ップS202)、上記マスク36a,36bおよびLC
D162がともにパノラマ位置(図中、Pと示す)に移
動する(ステップS203)。
CD162ともにノーマル位置(図中、Nと示す)にあ
り、裏蓋29は閉状態にあるとする(ステップS20
1)。ここで、画面サイズ切換入力がなされると(ステ
ップS202)、上記マスク36a,36bおよびLC
D162がともにパノラマ位置(図中、Pと示す)に移
動する(ステップS203)。
【0090】この後、裏蓋29が開かれると(ステップ
S204)、上記マスク36a,36bおよびLCD1
62ともに、パノラマ位置よりノーマル位置に移動する
(ステップS205)。この後、裏蓋29が閉じられて
も状態はかわらない(ステップS206)。
S204)、上記マスク36a,36bおよびLCD1
62ともに、パノラマ位置よりノーマル位置に移動する
(ステップS205)。この後、裏蓋29が閉じられて
も状態はかわらない(ステップS206)。
【0091】また、上記ステップS102で画面サイズ
切換入力がなされないときは、裏蓋29の開閉にかかわ
らず、上記マスク36a,36bおよびLCD162の
状態はかわらない(ステップS207,ステップS20
8)。
切換入力がなされないときは、裏蓋29の開閉にかかわ
らず、上記マスク36a,36bおよびLCD162の
状態はかわらない(ステップS207,ステップS20
8)。
【0092】このように、本第5実施例によれば、パノ
ラマ状態のときに裏蓋が開けられると、マスクが退避位
置となるのでユーザーがマスクに触れて破損する虞がな
く信頼性の高いカメラとなる。また、パノラマ状態で裏
蓋が開けられても、マスク、LCDは共にノーマル状態
にあり、裏蓋が閉められてもノーマル状態を保持してい
るので、裏蓋を開けることで常用モードであるノーマル
状態にリセットされることとなり、使い勝手の良いカメ
ラとなる。
ラマ状態のときに裏蓋が開けられると、マスクが退避位
置となるのでユーザーがマスクに触れて破損する虞がな
く信頼性の高いカメラとなる。また、パノラマ状態で裏
蓋が開けられても、マスク、LCDは共にノーマル状態
にあり、裏蓋が閉められてもノーマル状態を保持してい
るので、裏蓋を開けることで常用モードであるノーマル
状態にリセットされることとなり、使い勝手の良いカメ
ラとなる。
【0093】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。
る。
【0094】この第6実施例の画面サイズ切換カメラの
構成は上記第5実施例と同じであるので、ここでは作用
のみを図16および図18に示すフローチャートを参照
して説明する。
構成は上記第5実施例と同じであるので、ここでは作用
のみを図16および図18に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0095】図16はフィルムが入っていない状態での
切換えを示しており、これは上記第4実施例と同じであ
るのでここでの説明は省略する。
切換えを示しており、これは上記第4実施例と同じであ
るのでここでの説明は省略する。
【0096】図18はフィルムが入っている状態での切
換えを示している。
換えを示している。
【0097】通常に撮影、巻き上げを行っている場合で
は、マスク36a,36b,LCD162共に切換え操
作にしたがって切換わる。次に、パノラマ状態でフィル
ムの巻き戻しが開始されるとマスク36a,36b,L
CD162共にノーマル状態となり、その後、巻き戻さ
れたフィルムを取り出すために裏蓋29を開ける「裏蓋
開」、該裏蓋29を閉じる「裏蓋閉」まで、ノーマル状
態が保持され、切換え操作入力を受け付けない。
は、マスク36a,36b,LCD162共に切換え操
作にしたがって切換わる。次に、パノラマ状態でフィル
ムの巻き戻しが開始されるとマスク36a,36b,L
CD162共にノーマル状態となり、その後、巻き戻さ
れたフィルムを取り出すために裏蓋29を開ける「裏蓋
開」、該裏蓋29を閉じる「裏蓋閉」まで、ノーマル状
態が保持され、切換え操作入力を受け付けない。
【0098】次に切換え操作が入力されると図16もし
くは図18にしたがってマスク、LCD162共にP状
態となる。
くは図18にしたがってマスク、LCD162共にP状
態となる。
【0099】以上のように、本第6実施例によれば、裏
蓋を開けると、マスクが退避するので、ユーザーが触れ
てマスクを破損する虞がなく、信頼性の高いカメラとな
る。
蓋を開けると、マスクが退避するので、ユーザーが触れ
てマスクを破損する虞がなく、信頼性の高いカメラとな
る。
【0100】また、フィルムの巻き戻しと共にマスクが
退避するので、巻き戻し終了間際にフィルムのリーダー
部がマスクに触れてマスクを破損する虞がない。また、
フィルムの巻き戻しと共に、切換えが常用モードとも言
うべきノーマル状態になるので、使い勝手の良いカメラ
となる。
退避するので、巻き戻し終了間際にフィルムのリーダー
部がマスクに触れてマスクを破損する虞がない。また、
フィルムの巻き戻しと共に、切換えが常用モードとも言
うべきノーマル状態になるので、使い勝手の良いカメラ
となる。
【0101】なお、マスクを退避させるタイミングは、
巻き戻し開始時でなくても巻き戻し途中であってもかま
わない。
巻き戻し開始時でなくても巻き戻し途中であってもかま
わない。
【0102】また、マスクのアパーチャ内への突出量、
すなわち画面サイズは、たとえば35mmフィルムでは横
36mm×縦12mmのいわゆるパノラマサイズや横36mm
×縦20.25mmのいわゆるハイビジョンサイズでも良
く、また、本実施例では上下方向をトリミングしている
が、横方向をトリミングして横18mm×縦24mmのいわ
ゆるハーフサイズでもかまわない。さらに、本実施例で
はマスクの突出位置は1ケ所であるが、たとえば、上記
第5実施例、本実施例で、Pスイッチを上記パノラマサ
イズに対応した配置とし、ハイビジョンサイズはフォト
インタラプタのパルス信号によってマスクの位置を制御
することにより3種の画面サイズ(ノーマル、ハイビジ
ョン、パノラマ)、または無段階に画面サイズを切換え
ることも可能である。
すなわち画面サイズは、たとえば35mmフィルムでは横
36mm×縦12mmのいわゆるパノラマサイズや横36mm
×縦20.25mmのいわゆるハイビジョンサイズでも良
く、また、本実施例では上下方向をトリミングしている
が、横方向をトリミングして横18mm×縦24mmのいわ
ゆるハーフサイズでもかまわない。さらに、本実施例で
はマスクの突出位置は1ケ所であるが、たとえば、上記
第5実施例、本実施例で、Pスイッチを上記パノラマサ
イズに対応した配置とし、ハイビジョンサイズはフォト
インタラプタのパルス信号によってマスクの位置を制御
することにより3種の画面サイズ(ノーマル、ハイビジ
ョン、パノラマ)、または無段階に画面サイズを切換え
ることも可能である。
【0103】次ぎに、本発明の第7実施例について説明
する。
する。
【0104】この第7実施例の画面サイズ切換カメラの
構成は上記第5実施例と同じであるため、ここでは、作
用のみを図17および図19に示すフローチャートを参
照して説明する。
構成は上記第5実施例と同じであるため、ここでは、作
用のみを図17および図19に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0105】この第7実施例の作用は基本的には上記第
5実施例と同様であり、図17に示しらたフローチャー
トと同じ作用をする。これに加えて、電源のオン・オフ
での作用を図19のフローチャートに示す。
5実施例と同様であり、図17に示しらたフローチャー
トと同じ作用をする。これに加えて、電源のオン・オフ
での作用を図19のフローチャートに示す。
【0106】まず、開始時点では、電源はオフ,マスク
36a,36bおよびLCD162はノーマル状態(図
中、Nで示す)にある(ステップS401)。この後、
電源がオンされ(ステップS402,S403,S40
4,S406)、画面サイズが切換えられると(ステッ
プS407)、マスク36a,36b,LCD162は
ともにパノラマ状態となる(ステップS408)。ここ
で電源がオフされると(ステップS409)、上記マス
ク36a,36b,LCD162はともにノーマル状態
となり(ステップS410)、終了する。
36a,36bおよびLCD162はノーマル状態(図
中、Nで示す)にある(ステップS401)。この後、
電源がオンされ(ステップS402,S403,S40
4,S406)、画面サイズが切換えられると(ステッ
プS407)、マスク36a,36b,LCD162は
ともにパノラマ状態となる(ステップS408)。ここ
で電源がオフされると(ステップS409)、上記マス
ク36a,36b,LCD162はともにノーマル状態
となり(ステップS410)、終了する。
【0107】また、上記マスク36a,36b,LCD
162がともにノーマル状態のとき(ステップS40
5,S414)に電源がオフされると(ステップS40
4)、マスク36a,36bマスク,LCD162はノ
ーマル状態のまま(ステップS413)、終了する。
162がともにノーマル状態のとき(ステップS40
5,S414)に電源がオフされると(ステップS40
4)、マスク36a,36bマスク,LCD162はノ
ーマル状態のまま(ステップS413)、終了する。
【0108】このように、本第7実施例によれば、上記
第5実施例の効果に加え、電源オフに連動して、常用モ
ードたるノーマル状態に復帰するので使い勝手の良いカ
メラとなる。
第5実施例の効果に加え、電源オフに連動して、常用モ
ードたるノーマル状態に復帰するので使い勝手の良いカ
メラとなる。
【0109】また、本第7実施例では電源オフと連動し
てマスクをノーマル状態としているが、電源オンに連動
してマスクをノーマル状態に移行するようにしてもかま
わない。
てマスクをノーマル状態としているが、電源オンに連動
してマスクをノーマル状態に移行するようにしてもかま
わない。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、露
光時以外はマスク部材が常にノーマルサイズでの撮影位
置に保持されているので、画面サイズを切換えた際に、
裏蓋の開動作を行っても該マスク部材の破損の虞がない
画面サイズ切換カメラを提供することができる。
光時以外はマスク部材が常にノーマルサイズでの撮影位
置に保持されているので、画面サイズを切換えた際に、
裏蓋の開動作を行っても該マスク部材の破損の虞がない
画面サイズ切換カメラを提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例である画面サイズ切換カメ
ラの主要部を示す斜視図。
ラの主要部を示す斜視図。
【図2】上記第1実施例の画面サイズ切換カメラの動作
を示したフローチャート。
を示したフローチャート。
【図3】上記第1実施例の画面サイズ切換カメラにおけ
るマスクとその周辺部を示した要部拡大斜視図。
るマスクとその周辺部を示した要部拡大斜視図。
【図4】上記第1実施例の画面サイズ切換カメラにおけ
るマスク,立体カム,切換部材とその周辺部を示した側
面図。
るマスク,立体カム,切換部材とその周辺部を示した側
面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す画面サイズ切換カメ
ラの要部拡大側面図。
ラの要部拡大側面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す画面サイズ切換カメ
ラの要部拡大側面図。
ラの要部拡大側面図。
【図7】本発明の第4実施例を示す画面サイズを切換カ
メラの中央縦断面図。
メラの中央縦断面図。
【図8】上記第4実施例の画面サイズ切換カメラの、裏
蓋を開けた状態の外観斜視図。
蓋を開けた状態の外観斜視図。
【図9】上記第4実施例において、裏蓋が閉状態にあっ
てかつノーマル状態にあるときのマスクおよびその周辺
部の構成をしめす断面図。
てかつノーマル状態にあるときのマスクおよびその周辺
部の構成をしめす断面図。
【図10】上記第4実施例において、裏蓋が閉状態にあ
ってかつパノラマ状態にあるときのマスクおよびその周
辺部の構成をしめす断面図。
ってかつパノラマ状態にあるときのマスクおよびその周
辺部の構成をしめす断面図。
【図11】上記第4実施例において、裏蓋が開状態にあ
ってかつパノラマ状態にあるときのマスクおよびその周
辺部の構成をしめす断面図。
ってかつパノラマ状態にあるときのマスクおよびその周
辺部の構成をしめす断面図。
【図12】上記第4実施例において、裏蓋が開状態にあ
ってかつノーマル状態にあるときのマスクおよびその周
辺部の構成をしめす断面図。
ってかつノーマル状態にあるときのマスクおよびその周
辺部の構成をしめす断面図。
【図13】上記第4実施例において、裏蓋が閉状態にあ
るときの裏蓋ギヤー部とマスク切換軸駆動ギヤーとの噛
合関係を示した断面図。
るときの裏蓋ギヤー部とマスク切換軸駆動ギヤーとの噛
合関係を示した断面図。
【図14】上記第4実施例において、裏蓋が開状態にあ
るときの裏蓋ギヤー部とマスク切換軸駆動ギヤーとの噛
合関係を示した断面図。
るときの裏蓋ギヤー部とマスク切換軸駆動ギヤーとの噛
合関係を示した断面図。
【図15】本発明の第5実施例の画面サイズ切換カメラ
の主要部を示した断面図およびブロック回路図。
の主要部を示した断面図およびブロック回路図。
【図16】上記第4実施例の画面サイズ切換カメラにお
ける裏蓋の開閉動作と各マスクとの切換動作を示すフロ
ーチャート。
ける裏蓋の開閉動作と各マスクとの切換動作を示すフロ
ーチャート。
【図17】上記第5実施例の画面サイズ切換カメラにお
ける裏蓋の開閉動作とマスクおよびLCDの動作を示す
フローチャート。
ける裏蓋の開閉動作とマスクおよびLCDの動作を示す
フローチャート。
【図18】本発明の第6実施例の画面サイズ切換カメラ
において、フィルム非装填時における画面サイズ切換動
作を示したフローチャート。
において、フィルム非装填時における画面サイズ切換動
作を示したフローチャート。
【図19】本発明の第7実施例の画面サイズ切換カメラ
における電源切換による作用を示したフローチャート。
における電源切換による作用を示したフローチャート。
1…カメラ本体 2a,2b…マスク 2c,2d…カムフォロワー部 3…立体カム 4a,4b…トグルばね 5a,5b…切換部材 6…従動ギヤー 12…アパーチャ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−95428(JP,A) 特開 平5−150385(JP,A) 特開 平5−142681(JP,A) 実開 平3−122435(JP,U) 実開 平5−66634(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/28
Claims (3)
- 【請求項1】撮影レンズと撮影画面との間に配置され、
該撮影画面の領域内に突出する突出位置と、該撮影画面
領域内より退避する退避位置との間を移動可能なマスク
部材と、 このマスク部材の露光時の位置を指定する操作手段と、 この操作手段の指示に従って表示を行う表示手段と、 上記撮影画面の少なくとも一部を遮蔽する閉位置とこれ
を露呈する開位置とに回動可能な裏蓋と、 上記裏蓋の回動動作により上記マスク部材の位置を変位
可能な連動手段と、 を具備しており、上記マスク部材が上記突出位置にある
状態で、上記裏蓋が上記閉位置から上記開位置へと回動
した場合には上記マスク部材は上記連動手段により上記
退避位置へと変位し、上記裏蓋が再度閉位置へと回動し
た場合には上記連動手段により上記マスク部材が上記突
出位置へと変位することを特徴とする画面サイズ切換カ
メラ。 - 【請求項2】上記表示手段はファインダ視野を切換える
ことにより上記マスク部材の位置を示すとともに、上記
裏蓋の開閉に応じた上記マスク部材の位置の変位にかか
わらず、上記操作手段の指定に応じて表示を行うことを
特徴とする請求項1に記載の画面サイズ切換カメラ。 - 【請求項3】撮影レンズと撮影画面との間に配置され、
該撮影画面の領域内に突出する突出位置と、該撮影画面
領域内より退避する退避位置との間を移動可能なマスク
部材と、このマスク部材の露光時の位置を指定する操作手段と、 上記 マスク部材を上記突出位置と上記退避位置との何れ
かに向けて付勢するマスク付勢部材と、 このマスク付勢部材の付勢方向を選択する付勢方向選択
手段と、 を具備し、上記操作手段により露光時の上記マスク部材
の位置が突出位置とな るように指定されている場合に
は、撮影露光時に上記付勢方向選択手段を作動させ上記
付勢手段の付勢力により上記マスク部材を上記突出位置
に移動させ、露光終了時に上記付勢方向選択手段を作動
させ上記付勢手段の付勢力により上記マスク部材を上記
退避位置に移動させることを特徴とする画面サイズ切換
カメラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32578192A JP3250754B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-12-04 | 画面サイズ切換カメラ |
US08/158,685 US5504548A (en) | 1992-11-26 | 1993-11-24 | Image-plane-size changeover camera |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-212972 | 1992-08-10 | ||
JP21297292 | 1992-08-10 | ||
JP32578192A JP3250754B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-12-04 | 画面サイズ切換カメラ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136891A Division JP2002014415A (ja) | 1992-08-10 | 2001-05-08 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06110122A JPH06110122A (ja) | 1994-04-22 |
JP3250754B2 true JP3250754B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=26519549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32578192A Expired - Fee Related JP3250754B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-12-04 | 画面サイズ切換カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250754B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP32578192A patent/JP3250754B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06110122A (ja) | 1994-04-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010611 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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