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JP3063411B2 - 車両内装用複合シート - Google Patents

車両内装用複合シート

Info

Publication number
JP3063411B2
JP3063411B2 JP21780692A JP21780692A JP3063411B2 JP 3063411 B2 JP3063411 B2 JP 3063411B2 JP 21780692 A JP21780692 A JP 21780692A JP 21780692 A JP21780692 A JP 21780692A JP 3063411 B2 JP3063411 B2 JP 3063411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
plate
sheet
vehicle interior
aluminum plate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP21780692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0664089A (ja
Inventor
則雄 大友
哲志 根本
英樹 柿迫
高橋  功
Original Assignee
日立化成工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日立化成工業株式会社 filed Critical 日立化成工業株式会社
Priority to JP21780692A priority Critical patent/JP3063411B2/ja
Publication of JPH0664089A publication Critical patent/JPH0664089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3063411B2 publication Critical patent/JP3063411B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道車両の内装材と
して好適な車両内装用複合シートに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、鉄道車両の内装材は、大別して次
の3種が主流であった。
【0003】1.JIS規格K6903「熱硬化性樹脂
化粧板」で規定されている車両用1.6化粧板(記号L
D−MC1.6)の如く、1.2mm厚さのアルミニウム
板を基材とするメラミン樹脂化粧板。
【0004】2.運輸省交通安全公害研究所の鉄道車両
用材料燃焼試験で「不燃性」と判定されたFRP成形
品。
【0005】3.感圧接着剤付き塩化ビニル樹脂系化粧
シートを、アルミニウム板に接着加工した状態で、運輸
省交通安全公害研究所の鉄道車両用材料燃焼試験で「不
燃性」と判定された複合材。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、鉄道車両は、J
R各社の新幹線に見られるように、内装デザインの高級
化,高速化対応を目的に、使用材料の重量低減化,およ
び使用部材を交換したときの廃棄部材の良好な廃棄処理
性等の要求が高くなっている。
【0007】上記要求に対して、従来の各種車両内装材
について長所,短所を比較すると以下のようになる。
【0008】まず、アルミニウム板を基材とするメラミ
ン樹脂化粧板は、色柄模様の付与が容易で、表面エンボ
ス加工も簡単に行なえるが、その反面、3次元曲面形状
の成形が不可能であるため、デザインの高級化の要求に
対しては限度がある。しかし、軽量であり、また廃棄処
理の面ではアルミニウム板を回収リサイクル使用できる
という長所がある。
【0009】次いで、FRP成形品は、3次元曲面形状
の成形は容易に行なえるが、色柄模様,表面エンボス加
工等が困難で、さらに、廃棄処理も容易でないという難
点がある。
【0010】また、塩化ビニル樹脂化粧シートとアルミ
ニウム板との複合材は、色柄模様,表面エンボスの付与
が容易である上、3次元曲面形状の絞り成形加工も容易
で、重量も軽量で、廃棄処理性の面でもアルミニウム板
を回収リサイクル使用できる等の長所がある。
【0011】しかし、塩化ビニル樹脂化粧シートとアル
ミニウム板とからなる複合材を鉄道車両の内装材として
使用する際、鉄道車両の高速化に対応するため、使用材
料を軽量化することは、高速運転中の車両の振動を激し
くするため、振動増大による騒音対策が課題となってい
る。
【0012】本発明は、塩化ビニル樹脂化粧シートとア
ルミニウム板とを接着した複合材の長所を活かし、さら
に、防振機能を付与して鉄道車両として好適な車両内装
用複合シートを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車両内装用複合シートは、アルミニウ
ム板の表面に感圧接着剤付き化粧シートが加圧接着され
ているとともに、アルミニウム板の裏面に感圧接着剤付
き制振板が加圧接着されていることを特徴とする。
【0014】さらに、上記アルミニウム板は、JIS規
格H4000「アルミニウム板及びアルミニウム合金の
板及び条」に規定する耐食アルミニウム板、あるいはこ
れに類するアルミニウム板を基材として使用する。な
お、アルミニウム板の両面に付着している異物,油脂類
は工業用シンナーまたは有機溶剤,または中性洗剤等を
使用して洗浄除去する。
【0015】さらに、アルミニウム板の片側表面に貼付
される合成樹脂感圧接着剤付き化粧シートは、ロール圧
着方式で加圧接着される。
【0016】上記合成樹脂感圧接着剤付き化粧シート
は、顔料で着色した塩化ビニル樹脂シート,または顔料
で着色した単層構成の塩化ビニル樹脂シートの片側表面
に色柄模様を印刷した後、透明な塩化ビニル樹脂シート
を熱融着した2層構成の塩化ビニル樹脂シート,また
は、これら塩化ビニル樹脂シートの表面にフッ素樹脂被
膜を形成したフッ素樹脂被膜付き塩化ビニル樹脂シート
の反対側裏面に、熱可塑性アクリル系樹脂感圧接着剤塗
膜を施したものである。
【0017】アルミニウム板の片側表面に合成樹脂感圧
接着剤付き化粧シートを加圧接着した後、このアルミニ
ウム板の反対側面に貼付される制振板は、合成樹脂感圧
接着剤付き制振板をロール圧着方式でアルミニウム板の
片側表面に加圧接着する。
【0018】ここで、3次元曲面形状の車両内装用複合
シートを得ようとする場合は、アルミニウム板の片側表
面に、合成樹脂感圧接着剤付き化粧シートを加圧接着し
た後で、所望の形状を有する金型と、プレス成形機を使
用して絞り成形加工し、3次元曲面形状を形成する。こ
の後、反対側裏面に適当な寸法に切断した合成樹脂感圧
接着剤付き制振板を、ハンドローラーを用いて圧着する
ことにより、3次元曲面形状の車両内装用複合シートを
製造することができる。
【0019】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明による
車両内装用複合シートは、運輸省交通安全公害研究所の
試験代行を行なっている社団法人日本鉄道車両機械協会
の鉄道車両用材料燃焼試験で「不燃性」と判定された。
【0020】さらに、制振板としては、塩ビ樹脂板,ア
スファルト板が好適で、これらの制振板を使用すること
により、制振板を使用しない場合に比べ、振動減衰率は
著しく大きくなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明による車両内装用複合シートの
実施例について図1を基に詳細に説明する。
【0022】まず、JIS規格H4000で規定されて
いる記号A1100P,質別0の厚さ1.2mmのアルミ
ニウム板6の表裏面を、メチルエチルケトンを含ませた
布で拭き、油脂,異物をきれいに除去し、基材として使
用する。
【0023】次いで、厚さ0.2mm,可塑剤含有量23
パーツの顔料で着色した塩化ビニル樹脂シート4の表面
に、抽象色柄模様を酢酸セルローズ系インク3を使用
し、グラビア印刷機で3色重ね印刷した。
【0024】この表面に、米国デュポン社製厚さ0.0
12mmのフッ化ビニル樹脂フィルム(50AM20L
H)を、飽和ポリエステル系樹脂とイソシアネート系樹
脂よりなる接着剤2を用いて、ロールラミネーターを使
用して加熱加圧により接着し、フッ素樹脂被膜1を施し
た。
【0025】このとき、フッ化ビニル樹脂フィルム面を
温度120℃まで加熱し、表面みかん肌状の凹凸を有す
る圧着ロールで加圧して、表面みかん肌状のエンボスを
付与した。
【0026】塩化ビニル樹脂シート4の裏面には、アル
ミニウム系樹脂感圧接着剤5を塗布し、加熱乾燥により
希釈溶剤を揮散乾燥させた。
【0027】以上により製造した感圧接着剤付き化粧シ
ートは、日立化成工業(株)より商品名「フルオール」
で製造販売されている。
【0028】この感圧接着剤付き化粧シートを、アルミ
ニウム板6の片側表面にロール圧着方式で加圧接着した
後、アルミニウム板6の反対側裏面に次に示すA,B2
種類の制振板8をロール圧着方式により各々加圧接着す
ることにより、本発明による車両内装用複合シートを得
た。
【0029】A.日立化成工業(株)製のアスファル
ト,炭酸カルシウムを主成分とする厚さ3.2mmの板
で、片面にアクリル系樹脂感圧接着剤の塗膜7を施して
あるアスファルト制振板8。
【0030】B.セントラル硝子(株)製の塩化ビニル
樹脂,マイカを主成分とする厚さ3.0mmの板で、片面
にアクリル系樹脂感圧接着剤の塗膜7を施してある塩化
ビニル樹脂制振板8。
【0031】以上の方法で得た車両内装用複合シートの
特性試験結果を表1にて示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る車両内
装用複合シートは、化粧シートとアルミニウム板とから
なる複合シート裏面に制振板を貼付する構成であるた
め、以下に記載する格別の作用効果を有する。 (1)化粧シートとアルミニウム板とからなる複合材に
より、色柄模様と、表面エンボスの付与形成が容易であ
る上、3次元曲面形状の絞り成形加工も簡単に行なえ、
しかも重量が軽量化し、廃棄処理性に優れているという
効果を有する。 (2)化粧シートとアルミニウム板との複合材裏面に制
振材を貼付する構成であるため、この制振材による振動
減衰率が著しく向上するため、鉄道車両の内装材として
特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す車両内装用複合シー
トの構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 フッ素樹脂被膜 2 接着剤 3 印刷インク 4 塩化ビニル樹脂シート 5 感圧接着剤 6 アルミニウム板 7 感圧接着剤 8 制振板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 功 茨城県結城市大字鹿窪1772−1 日立化 成工業株式会社 南結城工場内 (56)参考文献 特開 昭63−141736(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B60R 13/02 B61D 17/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム板の表面に感圧接着剤付き
    化粧シートが加圧接着されているとともに、アルミニウ
    ム板の裏面に感圧接着剤付き制振板が加圧接着されてい
    ることを特徴とする車両内装用複合シート。
  2. 【請求項2】 アルミニウム板は、JIS規格H400
    0「アルミニウム板及びアルミニウム合金の板及び条」
    に規定する耐食アルミニウム板あるいはこれに類するア
    ルミニウム板により構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の車両内装用複合シート。
  3. 【請求項3】 化粧シートの表面側に、着色または色柄
    模様を付与した塩化ビニル樹脂シートが感圧接着剤を介
    して貼付されていることを特徴とする請求項1記載の車
    両内装用複合シート。
  4. 【請求項4】 制振板は、塩化ビニル樹脂板により構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の車両内装用
    複合シート。
  5. 【請求項5】 制振板は、アスファルト板が使用されて
    いることを特徴とする請求項1記載の車両内装用複合シ
    ート。
  6. 【請求項6】 化粧シートの表面側にフッ素樹脂被膜が
    貼付されていることを特徴とする請求項1および3記載
    の車両内装用複合シート。
JP21780692A 1992-08-17 1992-08-17 車両内装用複合シート Expired - Lifetime JP3063411B2 (ja)

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JPH0664089A JPH0664089A (ja) 1994-03-08
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