JP2966735B2 - 熱可塑性樹脂押出機 - Google Patents
熱可塑性樹脂押出機Info
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Description
に関するものである。とくにこの発明は、熱可塑性樹脂
を簡単な装置により、均一な溶融状態に保持して、バラ
ンスよく押し出し成形することができる押出機に関する
ものである。
ることができるバレル内にスクリュ軸を回転可能に付設
して構成されている。押出機はスクリュ軸の数によって
分類され、スクリュ軸が1個だけの単軸押出機と、2個
以上併設されている多軸押出機とに分けられる。単軸押
出機は、構造が簡単であると云う利点を持つ反面、多軸
押出機に比べると、樹脂の混練を充分に行い難いという
欠点を持っている。従って、単軸押出機ではとくに混練
を充分に行えるように工夫が重ねられた。
回転可能に付設するにあたって、スクリュ軸をその一端
だけで支持するという片持ち式が多く使用された。片持
ち式のスクリュ軸は支持される側の端をスクリュ基部と
呼び、支持されていない側の端をスクリュ先端と呼んで
いる。スクリュ軸を片持ち式で付設した単軸押出機で
は、バレルの基部側に樹脂の供給口が設けられた。
機は、図1に示したような構造にされた。図1において
Aはバレルであり、Bはスクリュ軸であり、Cは樹脂の
供給口である。バレルAはその中に一様な直径Dの貫通
孔を持っている。スクリュ軸Bは、基部B1によりバレ
ルA内で回転可能に支持され、そのほぼ全長にわたって
一定ピッチのスクリュ溝を備えている。スクリュ溝を構
成しているねじ山の外径dは一様とされ、バレルAの直
径Dよりも僅かに小さくされている。
基部B1から先端B2に向かって順次供給部、混練部及
び計量部と云われる3部分が設けられている。そのう
ち、供給部は、スクリュ溝が最初最も深くされ次第に浅
くされて樹脂を食い込み先へ送るようにされている。混
練部は、先端に近づくほど浅くなる中間の深さの溝を備
えて、樹脂をよく混練するようにされている。計量部
は、浅い一様な深さの溝を備えて一定量の樹脂を押し出
すようにされている。供給部と混練部では、樹脂を加熱
するためにバレルの周りに加熱板が付設され、計量部で
は樹脂を冷却するためにバレルの周りに冷却板が付設さ
れている。
ように、スクリュ軸Bが基部B1から先端B2まで連続
したスクリュ溝を持つことが多かった。もっとも、特別
な場合には、スクリュ溝を形成するねじ山が僅かな区間
で切断され、このためにスクリュ溝が途中でなくなると
いうこともあった。しかし、このようなスクリュ軸であ
っても、供給部から計量部までの間ではねじ山のなくな
っている部分は僅かな長さであって、ねじ山のない部分
がスクリュ軸全長の20%にも及ぶことはなかった。
混練を充分に行い難いので、これを改良するためにスク
リュ軸の先端に補助混合具を付設することが提案され
た。例えば特公平2−18214号公報は、スクリュ軸
の先端に静止混合器を一体に付設することを教えてい
る。また、特公平5−78407号公報はスクリュ軸の
先端に多数の突起を付設した小径棒を一体に付設するこ
とを教えている。しかし、前者の教示は静止混合器の回
転に無理を生じて折損し易く、後者の教示は未だ混練を
充分になし得ないという欠点があった。従って、何れに
しても単軸押出機によって混練を充分に行うことは困難
であった。
な温度に冷却するための冷却器が知られている。それは
特公昭54−42026号公報に記載されている。この
公報に記載された冷却器は、加熱冷却できるバレル内に
回転ロールを付設し、回転ロールの外周に板状の羽根を
軸方向にも周囲方向にも千鳥形に多数付設し、各羽根を
その長手方向がロール軸に沿って延びるように付設し、
各羽根には板の厚み方向に貫通する孔を設け、孔の向く
方向を変えて内から外へ向かうものと、外から内へ向か
うものとの2種類の孔を形成し、これによって樹脂を均
一に混合できることとしている。
て使用されるべきものであって、押出機として使用する
ことはできなかった。なぜならば、回転ロールには樹脂
を入口から出口へと推進させる力がないからである。従
って、この冷却器は、これを押出機の先に付設して使用
しなければならなかった。なるほど、このようにすると
この冷却器は、押し出された樹脂をよく混練して一様な
温度に保持するのに役立つ。ところが、この装置を使用
すると、全体としての装置が複雑となり、また冷却器と
押出機との間の調整が困難である、という問題があっ
た。
うな問題を解決することを目的としたものである。すな
わち、この発明は、熱可塑性樹脂を簡単な装置により均
一な溶融状態に維持して、能率よく且つ容易に樹脂を押
し出し成形することのできるような、押出機を提供しよ
うとするものである。
押出機において、スクリュ軸の計量部をそのままにしそ
の余の部分を改良することによって、上述の目的を達成
しようとするものである。すなわち、この発明は、1個
の軸を一端に設けた基部で支持して、加熱冷却できるバ
レル内に回転可能に付設し、バレルの基部側に樹脂の供
給口を設け、軸の先端側を一様な外径の円柱状にすると
ともに、その円柱表面上に一様な深さとピッチとを持っ
たスクリュ溝を形成して計量部とした押出機を前提とし
ている。この発明は、上記軸のその余の部分を改良し
て、計量部よりも基部側に従来のスクリュ溝を持たない
混練部を形成することを骨子としたものである。
多数の孔あき板21ないし24を固定した軸2をバレル
1内に回転可能に付設して上述の混練部とし、この混練
部を従来の計量部の前に位置させて計量部と一体にした
ことを特徴としている。この場合、混練部の軸2は上述
の計量部の軸2と同じように円柱状とされているが、混
練部の軸2の外径は計量部におけるスクリュ溝の底を連
ねる円柱の外径よりも小さくされる。こうして形成され
た軸2の円柱状表面に多数の板21ないし24が付設さ
れて混練部が構成される。板21ないし24は何れも厚
み方向に貫通する孔20を備え、板の厚み方向を軸2の
回転方向に向けて軸方向に延びており、これによって樹
脂の混練を確実にしている。この発明は、こうして構成
された混練部を軸2の全体の長さの30〜90%にわた
って存在させることとしている。なお、図2では、バレ
ル1を二重構造にし、その間へ加熱又は冷却用媒体を通
して、バレル1を加熱又は冷却できるようにしている。
に、先端に計量部を持ち、これよりも基部側に多数の孔
あき板を付設してこれを混練部にしたことを特徴として
いる。計量部は、通常軸の長さの10〜30%を占めて
いるので、混練部が軸の長さの90%に近い大きな部分
を占めるときには、軸は計量部と混練部だけで構成でき
ることとなる。ところが、混練部が軸の長さの30%に
近い小さな部分を占めるときには、軸は計量部と混練部
とで構成されてなお余りがあるものとなり、従ってその
余の部分において混練部よりも基部側に供給部が形成さ
れる。
ュ溝によって構成される。そのスクリュ溝は、基部側で
最も深く、基部から遠ざかるに従って次第に浅くなるよ
うにされる。押出機が計量部と混練部だけで構成されて
いる場合には、押出機内へ樹脂を供給する力が不足する
ので、供給口には別に押出機を付設することが好ましい
が、上述のような供給部が設けられるときには、供給口
に押出機を付設することは必ずしも必要とされない。
基部で支持して加熱冷却できるバレル内に回転可能に付
設し、バレルの基部側に樹脂の供給口を設け、軸の先端
側を一様な外径の円柱状にするとともにその円柱状表面
に一様な深さとピッチとを持ったスクリュ溝を形成して
計量部とした押出機において、上記計量部よりも基部側
に混練部を形成し、混練部を円柱状にしてその外径を上
記計量部におけるスクリュ溝の底を連ねる円柱の外径よ
りも小さくするとともに、円柱状表面に複数個の板を付
設することによって構成し、板には板の厚み方向に貫通
する少なくとも1個の孔を穿設し、板は板の厚み方向を
軸の回転方向に向けて軸方向に延びて固定されており、
この混練部を軸の長さの30〜90%にわたって存在さ
せることを特徴とする、熱可塑性樹脂押出機を要旨とす
るものである。
供給部が設けられ、従って押出機が供給部、混練部及び
計量部を備えている場合を含んでいる。その発明は、1
個の軸を一端に設けられた基部で支持して加熱冷却でき
るバレル内に回転可能に付設し、バレルの基部側に樹脂
の供給口を設け、軸の先端側を一様な外径の円柱状にす
るとともに円柱状表面に一様な深さとピッチとを持った
溝を形成して計量部とした押出機において、上記計量部
よりも基部側に混練部を形成し、さらに混練部の基部側
に供給部を形成し、混練部を円柱状にしてその外径を上
記計量部におけるスクリュ溝の底を連ねる円柱の外径よ
りも小さくするとともに、円柱状表面に複数個の板を付
設することによって構成し、板には板の厚み方向に貫通
する少なくとも1個の孔を穿設し、板は厚み方向を軸の
回転方向に向けて軸方向に延びて固定されており、上記
供給部を一様な外径の円柱状表面に一様なピッチを持っ
たスクリュ溝を設け、溝の深さを基部から遠ざかるに従
って浅くなるようにして構成し、供給部と混練部と計量
部とを軸の長さのそれぞれ30〜50%、30〜60
%、10〜30%としたことを特徴とする、熱可塑性樹
脂押出機に関するものである。
に示したような特異な構造を持つことを特徴としてい
る。そこで、さらに図2について詳述すると、図2のA
−A線断面図が図3に示されている。図2と図3とから
明らかなように、混練部における軸2は円柱状とされ
る。その円柱は、一様な外径を持つことが望ましいが多
少異なっていてもよい。また、板21ないし24は、何
れも同形同大で、各板は厚み方向に貫通する3個の孔2
0を持ち、板の厚み方向を軸2の回転する方向xに向
け、またその長手方向を軸方向に向け軸方向に沿って延
びて軸2上に固定されている。また、板21ないし24
は、何れも軸方向にも円周方向にも等しい間隔をおい
て、軸2上に分散して固定されている。
24の各列は、それぞれの列内で何れも等しい間隔をお
いて軸2上の一直線に沿って並んでおり、板21の列と
板22の列とは図3に示したように中心角で60度の間
隔をおいて並んでおり、同様に板22の列と板23の列
との間も、また板23と板24との間も、60度の中心
角を形成して並んでいる。従って、これらの板21ない
し24は、全体として軸方向にも円周方向にも等しい間
隔をおいて、分散して固定されている。その上に、軸方
向で見ると、板21と板21との間に板22が位置して
いるというように、千鳥状に配置されて、全体としては
一層均等に分散されている。
ように何れも板の先端がバレル1の内面に近接してお
り、従って軸2がバレル1内で矢印xの方向に回転され
ると、バレル1と軸2との間に介在している樹脂が、板
21ないし板24により余すところなく混合される。
を備えている。1つの板21の表面上で孔20の開口面
が占める割合は、これを開口率と云うことができるが、
開口率は10〜70%の範囲内にあることが好ましい。
また、同一列に属する隣接板間の距離yは孔20の直径
の0.5〜2倍であることが好ましい。板は円周方向に
2ないし8列として設けるのが好ましい。また、各列の
板は一連のものであってもよい。
が、孔の数はこれに限らない。1個であってもよく、ま
た板が一連のものであるときは、孔の数は非常に大きく
なる。また、孔20は図4に示した板25のように軸2
に近い板の基部と、バレルに近い板の先端近くとに設け
てもよい。また、各孔の向く方向を変えて、先端近くの
孔を軸2に向かって斜めに設け、基部近くの孔をバレル
1側に向かって斜めに設けてもよい。
に、板の幅方向が軸2の半径方向に向かうように円周面
に垂直に付設しなくてもよい。例えば、板を軸の円周面
上に接線方向に向けて付設することもできる。この場合
には、板をボルトで軸に固定することができる。
図5に側面図を示し、図6に図5中のB−B線断面図を
示したように、板はコの字状の板27であってもよい。
板27は2本の脚271と272とを軸2上に固定さ
れ、脚271と272との先端を棒273で連結された
構造のものである。棒273は、平面を脚271及び2
72に対して斜めに傾けており、また軸2の円周方向で
は幅方向の両端を脚271及び272よりも突出させて
いる。板27では脚271及び272と棒273とで囲
まれた内部が孔として作用する。板27を付設した軸2
は、図6に示した矢印x方向に回転させることが好まし
い。
熱冷却できるものであることが必要とされる。そのため
には、図1に示したようにバレルの表面に加熱板又は冷
却板を付してバレルを加熱又は冷却するようにしてもよ
いが、また図2に示したようにバレル1を2重管構造に
し、2重管の間へ加熱又は冷却用媒体を導入して加熱又
は冷却するようにしてもよい。また、図には示していな
いが軸2も内部を中空にし、その中へ加熱又は冷却用媒
体を導入して軸2も加熱又は冷却できるようにしてもよ
い。
て使用することができる。その樹脂は熱可塑性樹脂であ
れば大抵のものを使用できる。例えば、塩化ビニル系樹
脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエチレン
テレフタレートのようなポリエステル系樹脂等を、すべ
てこの押出機によって押し出し成形することができる。
中でも、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂に発泡剤を含ませ、これらの樹脂を押し出し
発泡により発泡体とするのに、この押出機は好適であ
る。
説明すると、次のとおりである。図7及び図8は、この
発明に係る押出機の縦断面図である。何れの押出機も、
一様な直径Dの貫通孔を持ったバレル1内に軸2を回転
可能に付設して構成されている。
部B1で片持ち式に支持されて、バレル1内に回転可能
に付設されている。バレル1の表面には加熱板と冷却板
とが付設されて、加熱又は冷却できるようにされてい
る。基部B1側のバレル1上には樹脂の供給口3が設け
られている。軸2の先端B2側は一様な外径の円柱状に
され、その表面に一様な深さとピッチとを持ったスクリ
ュ溝4が形成されて、この部分が計量部とされている。
また、軸2の基部B1側には、供給口3の丁度下方から
始まり、軸2の途中で終わる供給部が形成されている。
供給部は溝の深さが供給口3の真下で最も深く、先端に
近づくに従って次第に浅くなっている。計量部は軸2の
全長の10〜30%の範囲を占め、供給部は同じ全長の
30〜50%を占めている。これらの点では図7の押出
機は従来の押出機と変わりがない。
るのは、上述の供給部と計量部との間に形成されている
混練部の構造である。すなわち、図7では混練部にねじ
山がなく、従って連結するスクリュ溝もなく、代わりに
多数の板が付設されて混練部が構成されており、この点
で図7の押出機は従来の押出機と異なっている。
量部と同様に円柱状にされるが、混練部の円柱外径は計
量部におけるスクリュ溝の底を連ねる円柱の外径よりも
小さくされる。混練部の円柱外径は一様であることが好
ましいが多少の変化があってもよい。こうして形成され
た混練部の円柱表面上には4個の板28が付設されてい
る。板28は混練部の端から端まで貫通する長さとさ
れ、各板28は厚み方向に貫通する多数の孔を持ち、板
の厚み方向を軸2の回転する方向に向けて軸2上に長く
延びている。各板28は、幅方向を互いに90度ずつ変
えて軸2の表面に固定され、従って軸2の円周方向に等
しい間隔をおいて軸2上に分散して固定されている。こ
うして構成された混練部は軸2の全長の30〜60%を
占めている。
出機に比べると、供給部を持たない。但し、図8では供
給口3の真下に僅かなねじ山が設けられているので、こ
れを供給部だと見ることができるかも知れない。しか
し、そのねじ山は僅かな長さであって、しかもこれを省
略することもできるから、結局供給部がなくてもよいこ
とに帰する。従って、図8の押出機は混練部と計量部だ
けで構成されていると云える。
設けたが、補助混合部は計量部の先に取り付けられ、し
かも外径が縮小されているから、本来の軸2とは別物で
ある。また、補助混合部はその名が示すように混合をよ
くするために補助的に取り付けられるものであり、この
種のものは際限なく付設できるものであるから、ここで
は軸2の先端を計量部であると定めて、補助混合部はこ
れを除外して考えることとする。
付設によって構成されている点では、図7の押出機と同
様であるが、孔あき板の分散状態が、図7のものともま
た図2に示したものとも異なっている。すなわち、図8
では、孔あき板29が、円周方向に等しい間隔をおいて
並べられて一つの組を作り、この組が軸2上に軸方向へ
次々と並べられて混練部を構成しているが、互いに隣り
合う組の間では、一組の板が他の組の板に対して長手方
向では互いに端を接する位置に来ており、円周方向では
丁度間に来るような関係にされている。各板は3個の貫
通孔を持ち、板の厚み方向を軸2の回転する方向に向け
て軸2上に付設されている。こうして構成された混練部
は、供給口3の真下から計量部の先端までの軸2の全長
の30〜90%を占めている。
けられた基部で支持して加熱冷却できるバレル内に回転
可能に付設し、バレルの基部側に樹脂の供給口を設け、
軸の先端側を一様な外径の円柱状にするとともにその円
柱状表面に一様な深さとピッチとを持ったスクリュ溝を
形成して計量部とした押出機を前提とするので、構造の
簡単な操作し易い押出機を使用して安定的に押し出し成
形を行うことができる。また、上記計量部の基部側に混
練部を形成し、混練部を上記計量部の円柱直径よりも小
さい直径を持った円柱状にするとともに円柱状表面に複
数の板を付設することによって構成し、板は板の厚み方
向に貫通する少なくとも1個の孔を持ち、板の厚み方向
を軸の回転方向に向けて軸方向に沿って延びるように付
設されているので、軸を回転させると、樹脂は板に衝突
して攪拌されるとともに、板の間と板にあけられた孔の
中とを通って行くので、充分に混練されて均一な組成と
なって計量部へ進むこととなる。単軸押出機では一般に
充分に混練し難いという欠点があったが、この発明によ
れば充分に混練することができる。しかも、混練部を軸
の長さの30〜90%にわたって存在させることとした
ので、上述の混練を確実に行うことができる。その上
に、この混練部を計量部の直前に位置させ、しかも同じ
軸上に存在させたので、装置が簡単となり、また操作も
し易く、従って熱可塑性樹脂をバランスよく押し出し成
形することができる。とくに、この押出機は樹脂中に発
泡剤を含ませて樹脂発泡体を押し出し成形するのに適し
ている。
を形成するときは、供給部を従来のスクリュ軸のよう
に、一様な外径の円柱状表面に一様なピッチを持ったス
クリュ溝を設け、溝の深さを基部から遠ざかるに従って
浅くなるようにして構成し、供給部と混練部と計量部と
を軸の長さのそれぞれ30〜50%、30〜60%、1
0〜30%としたので、樹脂は、この押出機だけで充分
によく混練され均一な溶融物にすることができ、従って
簡単且つ容易にバランスよく押し出し成形することがで
きる。この発明は、このような利益を与えるものであ
る。
練部の断面図である。
練部の一部切欠拡大側面図である。
の混練部の一部切欠拡大側面図である。
である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 1個の軸を一端に設けられた基部で支持
して加熱冷却できるバレル内に回転可能に付設し、バレ
ルの基部側に樹脂の供給口を設け、軸の先端側を一様な
外径の円柱状にするとともにその円柱状表面に一様な深
さとピッチとを持ったスクリュ溝を形成して計量部とし
た押出機において、上記計量部よりも基部側に混練部を
形成し、混練部を円柱状にしてその外径を上記計量部に
おけるスクリュ溝の底を連ねる円柱の外径よりも小さく
するとともに、円柱状表面に複数個の板を付設すること
によって構成し、板には板の厚み方向に貫通する少なく
とも1個の孔を穿設し、板は厚み方向を軸の回転方向に
向けて軸方向に延びて固定されており、この混練部を軸
の長さの30〜90%にわたって存在させたことを特徴
とする、熱可塑性樹脂押出機。 - 【請求項2】 1個の軸を一端に設けられた基部で支持
して加熱冷却できるバレル内に回転可能に付設し、バレ
ルの基部側に樹脂の供給口を設け、軸の先端側を一様な
外径の円柱状にするとともに円柱状表面に一様な深さと
ピッチとを持ったスクリュ溝を形成して計量部とした押
出機において、上記計量部よりも基部側に混練部を形成
し、混練部よりもさらに基部側に供給部を形成し、混練
部を円柱状にしてその外径を上記計量部におけるスクリ
ュ溝の底を連ねる円柱の外径よりも小さくするととも
に、円柱状表面に複数個の板を付設することによって構
成し、板には板の厚み方向に貫通する少なくとも1個の
孔を穿設し、板は厚み方向を軸の回転方向に向けて軸方
向に延びて固定されており、上記供給部を一様な外径の
円柱状表面に一様なピッチを持ったスクリュ溝を設け、
溝の深さを基部から遠ざかるに従って浅くなるようにし
て構成し、供給部と混練部と計量部とを軸の長さのそれ
ぞれ30〜50%、30〜60%、10〜30%とした
ことを特徴とする、熱可塑性樹脂押出機。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6197933A JP2966735B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱可塑性樹脂押出機 |
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