JP2964118B2 - 内燃機関の蒸発燃料制御装置 - Google Patents
内燃機関の蒸発燃料制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内の蒸発燃
料を一時的に蓄え、所定の機関運転条件で機関の吸気系
に吸入量を制御しつつ吸入させる内燃機関の蒸発燃料制
御装置に関する。
料を一時的に蓄え、所定の機関運転条件で機関の吸気系
に吸入量を制御しつつ吸入させる内燃機関の蒸発燃料制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクから発生する蒸発燃料の排出
量を規制する対策として、該蒸発燃料を一旦キャニスタ
と称される吸着手段に吸着させ、該吸着燃料を所定の機
関運転状態で吸気負圧により吸気系に吸入 (パージ) し
て燃焼処理させるシステムが考えられている。該システ
ムそのものは、実車に搭載されているが、近年の対策と
しては、蒸発燃料のキャニスタからの放出を確実に防止
されるように、キャニスタが蒸発燃料で満たされた状態
からパージを開始して燃焼処理させ、排出量を規制値内
に留めることが要求されるという過酷な条件である。
量を規制する対策として、該蒸発燃料を一旦キャニスタ
と称される吸着手段に吸着させ、該吸着燃料を所定の機
関運転状態で吸気負圧により吸気系に吸入 (パージ) し
て燃焼処理させるシステムが考えられている。該システ
ムそのものは、実車に搭載されているが、近年の対策と
しては、蒸発燃料のキャニスタからの放出を確実に防止
されるように、キャニスタが蒸発燃料で満たされた状態
からパージを開始して燃焼処理させ、排出量を規制値内
に留めることが要求されるという過酷な条件である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように多量の蒸発
燃料がパージされる場合には、該蒸発燃料の吸入によっ
て通常の空燃比制御では空燃比に大きなズレを生じて、
各種排気汚染成分の排出量を増加させてしまうため、蒸
発燃料の吸入量と燃料供給手段から機関に供給される燃
料量との割合を適切に制御して空燃比を適切に保つ制御
が必要であるが、従来、まだ、かかる対策は十分になさ
れていない。
燃料がパージされる場合には、該蒸発燃料の吸入によっ
て通常の空燃比制御では空燃比に大きなズレを生じて、
各種排気汚染成分の排出量を増加させてしまうため、蒸
発燃料の吸入量と燃料供給手段から機関に供給される燃
料量との割合を適切に制御して空燃比を適切に保つ制御
が必要であるが、従来、まだ、かかる対策は十分になさ
れていない。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、吸着手段から機関の吸気系に吸入され
る蒸発燃料の濃度を検出して、蒸発燃料の吸入量或いは
機関に供給される燃料量を補正することにより良好な空
燃比に維持できるようにした内燃機関の蒸発燃料制御装
置を提供することを目的とする。
なされたもので、吸着手段から機関の吸気系に吸入され
る蒸発燃料の濃度を検出して、蒸発燃料の吸入量或いは
機関に供給される燃料量を補正することにより良好な空
燃比に維持できるようにした内燃機関の蒸発燃料制御装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
蒸発燃料制御装置付内燃機関の空燃比制御装置は図1に
示すように、蒸発燃料を一時的に吸着手段Aに吸着して
貯留し、該貯留された蒸発燃料を所定の機関運転条件で
機関の吸気系に吸入量を制御しつつ吸入させる内燃機関
の蒸発燃料制御装置において、機関の運転状態を検出す
る運転状態検出手段Bと、 該運転状態検出手段によって
検出された機関の運転状態に応じて燃料供給手段Cによ
って機関に供給される燃料量と吸気系に吸入される蒸発
燃料量との分担率を設定する分担率設定手段Dと、前記
吸着手段から吸気系に吸入される蒸発燃料の濃度を検出
する蒸発燃料濃度検出手段Eと、前記分担率設定手段に
より設定された分担率に基づいて設定された量の蒸発燃
料量を前記蒸発燃料濃度検出手段により検出された蒸発
燃料濃度と比較し、蒸発燃料濃度が高いときには蒸発燃
料量を減少し、蒸発燃料濃度が低いときには蒸発燃料量
を増大する補正を行う第1蒸発燃料量補正手段Fと、 機
関に供給される燃料と空気との混合気の空燃比を検出す
る空燃比検出手段Gと、 該空燃比検出手段により検出さ
れた空燃比を目標空燃比に近づけるように燃料供給手段
から機関に供給される燃料量をフィードバック補正量を
用いて増減補正する空燃比フィードバック補正手段H
と、 前記フィードバック補正量に基づいて前記蒸発燃料
量を増減補正する第2蒸発燃料量補正手段Iと、 前記第
1蒸発燃料量補正手段及び第2蒸発燃料量補正手段によ
る補正を行って吸気系に吸入される蒸発燃料の吸入量を
制御する蒸発燃料吸入量制御手段Jと、 該蒸発燃料濃度
検出手段により検出された蒸発燃料濃度に応じて燃料供
給手段から機関に供給される燃料量を補正して設定して
なる燃料供給量補正手段Kと、を含んで構成したことを
特徴とする。
蒸発燃料制御装置付内燃機関の空燃比制御装置は図1に
示すように、蒸発燃料を一時的に吸着手段Aに吸着して
貯留し、該貯留された蒸発燃料を所定の機関運転条件で
機関の吸気系に吸入量を制御しつつ吸入させる内燃機関
の蒸発燃料制御装置において、機関の運転状態を検出す
る運転状態検出手段Bと、 該運転状態検出手段によって
検出された機関の運転状態に応じて燃料供給手段Cによ
って機関に供給される燃料量と吸気系に吸入される蒸発
燃料量との分担率を設定する分担率設定手段Dと、前記
吸着手段から吸気系に吸入される蒸発燃料の濃度を検出
する蒸発燃料濃度検出手段Eと、前記分担率設定手段に
より設定された分担率に基づいて設定された量の蒸発燃
料量を前記蒸発燃料濃度検出手段により検出された蒸発
燃料濃度と比較し、蒸発燃料濃度が高いときには蒸発燃
料量を減少し、蒸発燃料濃度が低いときには蒸発燃料量
を増大する補正を行う第1蒸発燃料量補正手段Fと、 機
関に供給される燃料と空気との混合気の空燃比を検出す
る空燃比検出手段Gと、 該空燃比検出手段により検出さ
れた空燃比を目標空燃比に近づけるように燃料供給手段
から機関に供給される燃料量をフィードバック補正量を
用いて増減補正する空燃比フィードバック補正手段H
と、 前記フィードバック補正量に基づいて前記蒸発燃料
量を増減補正する第2蒸発燃料量補正手段Iと、 前記第
1蒸発燃料量補正手段及び第2蒸発燃料量補正手段によ
る補正を行って吸気系に吸入される蒸発燃料の吸入量を
制御する蒸発燃料吸入量制御手段Jと、 該蒸発燃料濃度
検出手段により検出された蒸発燃料濃度に応じて燃料供
給手段から機関に供給される燃料量を補正して設定して
なる燃料供給量補正手段Kと、を含んで構成したことを
特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】分担率設定手段Dにより、機関の運転状態に応
じて燃料供給手段Cによって機関に供給される燃料量と
吸気系に吸入される蒸発燃料量との分担率が設定され、
第1蒸発燃料量補正手段Fは、前記設定された分担率に
基づいて設定された量の蒸発燃料量を蒸発燃料濃度検出
手段Eにより検出された蒸発燃料濃度と比較し、蒸発燃
料濃度が高いときには蒸発燃料量を減少し、蒸発燃料濃
度が低いときには蒸発燃料量を増大する補正を行う。 一
方、空燃比フィードバック補正手段Hは、空燃比検出手
段Gにより検出された空燃比を目標空燃比に近づけるよ
うに燃料供給手段Cから機関に供給される燃料量をフィ
ードバック補正量を用いて増減補正し、第2蒸発燃料量
補正手段Iは、前記フィードバック補正量に基づいて前
記蒸発燃料量を増減補正する。 そして、蒸発燃料吸入量
制御手段Jが、前記第1蒸発燃料量補正手段F及び第2
蒸発燃料量補正手段Iによる補正を行って吸気系に吸入
される蒸発燃料の吸入量を制御すると共に、燃料供給量
補正手段Kが、前記分担率に基づいて設定された燃料量
を前記蒸発燃料濃度検出手段Eにより検出された蒸発燃
料濃度に応じて補正して設定し、該補正して設定された
量の燃料が燃料供給手段Cから機関に供給される。 この
ようにすれば、吸着手段Aから吸気系に吸入される蒸発
燃料の濃度は、温度条件等によって変化し、例えば機関
停止中に高温状態では蒸発燃料の吸着が進むようなこと
があるが、検出された蒸発燃料濃度が高いときには蒸発
燃料の吸入量を減少し、蒸発燃料濃度が低いときには蒸
発燃料の吸入量を増大するように制御することにより、
空燃比の変動を抑制することができる。また、フィード
バック補正量の基準値との偏差に基づいて蒸発燃料吸入
量を補正することにより、ガス状態の蒸発燃料を増減調
整して応答性の高い空燃比フィードバック制御を行うこ
とができる。更に、蒸発燃料濃度検出手段Bに基づいて
求められる蒸発燃料の吸入量に相当する分だけ燃料供給
手段Eからの燃料量を減少補正することにより適正な空
燃比に設定することができる。
じて燃料供給手段Cによって機関に供給される燃料量と
吸気系に吸入される蒸発燃料量との分担率が設定され、
第1蒸発燃料量補正手段Fは、前記設定された分担率に
基づいて設定された量の蒸発燃料量を蒸発燃料濃度検出
手段Eにより検出された蒸発燃料濃度と比較し、蒸発燃
料濃度が高いときには蒸発燃料量を減少し、蒸発燃料濃
度が低いときには蒸発燃料量を増大する補正を行う。 一
方、空燃比フィードバック補正手段Hは、空燃比検出手
段Gにより検出された空燃比を目標空燃比に近づけるよ
うに燃料供給手段Cから機関に供給される燃料量をフィ
ードバック補正量を用いて増減補正し、第2蒸発燃料量
補正手段Iは、前記フィードバック補正量に基づいて前
記蒸発燃料量を増減補正する。 そして、蒸発燃料吸入量
制御手段Jが、前記第1蒸発燃料量補正手段F及び第2
蒸発燃料量補正手段Iによる補正を行って吸気系に吸入
される蒸発燃料の吸入量を制御すると共に、燃料供給量
補正手段Kが、前記分担率に基づいて設定された燃料量
を前記蒸発燃料濃度検出手段Eにより検出された蒸発燃
料濃度に応じて補正して設定し、該補正して設定された
量の燃料が燃料供給手段Cから機関に供給される。 この
ようにすれば、吸着手段Aから吸気系に吸入される蒸発
燃料の濃度は、温度条件等によって変化し、例えば機関
停止中に高温状態では蒸発燃料の吸着が進むようなこと
があるが、検出された蒸発燃料濃度が高いときには蒸発
燃料の吸入量を減少し、蒸発燃料濃度が低いときには蒸
発燃料の吸入量を増大するように制御することにより、
空燃比の変動を抑制することができる。また、フィード
バック補正量の基準値との偏差に基づいて蒸発燃料吸入
量を補正することにより、ガス状態の蒸発燃料を増減調
整して応答性の高い空燃比フィードバック制御を行うこ
とができる。更に、蒸発燃料濃度検出手段Bに基づいて
求められる蒸発燃料の吸入量に相当する分だけ燃料供給
手段Eからの燃料量を減少補正することにより適正な空
燃比に設定することができる。
【0010】また、前記分担率設定手段Fにより設定さ
れる分担率に基づいて蒸発燃料吸入量を設定し、検出さ
れた蒸発燃料濃度に基づいて前記設定値が得られるよう
に吸入量を制御することができ、運転状態検出手段Dで
検出された運転状態に応じて適正な分担率を設定しつ
つ、蒸発燃料吸入量を制御することができる。また、空
燃比フィードバック制御を行うものでは、フィードバッ
ク補正量の基準値との偏差に基づいて蒸発燃料吸入量を
補正することにより、ガス状態の蒸発燃料を増減調整し
て応答性の高い空燃比フィードバック制御を行うことが
できる。
れる分担率に基づいて蒸発燃料吸入量を設定し、検出さ
れた蒸発燃料濃度に基づいて前記設定値が得られるよう
に吸入量を制御することができ、運転状態検出手段Dで
検出された運転状態に応じて適正な分担率を設定しつ
つ、蒸発燃料吸入量を制御することができる。また、空
燃比フィードバック制御を行うものでは、フィードバッ
ク補正量の基準値との偏差に基づいて蒸発燃料吸入量を
補正することにより、ガス状態の蒸発燃料を増減調整し
て応答性の高い空燃比フィードバック制御を行うことが
できる。
【0011】また、第2の内燃機関の蒸発燃料制御装置
では、蒸発燃料濃度検出手段Bに基づいて求められる蒸
発燃料の吸入量に相当する分だけ燃料供給手段Eからの
燃料量を減少補正することにより適正な空燃比に設定す
ることができる。尚、このものは、蒸発燃料を積極的に
制御することなく自然状態で吸入される蒸発燃料量に対
して燃料供給量を補正することができるが、第1の内燃
機関の蒸発燃料制御装置における蒸発燃料吸入量を制御
するものにも適用できることは勿論である。
では、蒸発燃料濃度検出手段Bに基づいて求められる蒸
発燃料の吸入量に相当する分だけ燃料供給手段Eからの
燃料量を減少補正することにより適正な空燃比に設定す
ることができる。尚、このものは、蒸発燃料を積極的に
制御することなく自然状態で吸入される蒸発燃料量に対
して燃料供給量を補正することができるが、第1の内燃
機関の蒸発燃料制御装置における蒸発燃料吸入量を制御
するものにも適用できることは勿論である。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。一実施例の構成を示す図3において、機関11の
吸気通路12には吸入空気流量Qを検出するエアフローメ
ータ13及びアクセルペダルと連動して吸入空気流量Qを
制御する絞り弁14が設けられ、下流のマニホールド部分
には気筒毎に燃料供給手段としての電磁式の燃料噴射弁
15が設けられる。
明する。一実施例の構成を示す図3において、機関11の
吸気通路12には吸入空気流量Qを検出するエアフローメ
ータ13及びアクセルペダルと連動して吸入空気流量Qを
制御する絞り弁14が設けられ、下流のマニホールド部分
には気筒毎に燃料供給手段としての電磁式の燃料噴射弁
15が設けられる。
【0013】燃料噴射弁15は、マイクロコンピュータを
内蔵したコントロールユニット16からの噴射パルス信号
によって開弁駆動し、燃料を噴射供給する。更に、機関
11の冷却ジャケット内の冷却水温度Twを検出する水温
センサ17が設けられる。一方、排気通路18にはマニホー
ルド集合部に排気中酸素濃度を検出することによって吸
入混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段としての空
燃比センサ19が設けられ、その下流側の排気管に排気中
のCO,HCの酸化とNOX の還元を行って浄化する排
気浄化触媒としての三元触媒20が設けられる。
内蔵したコントロールユニット16からの噴射パルス信号
によって開弁駆動し、燃料を噴射供給する。更に、機関
11の冷却ジャケット内の冷却水温度Twを検出する水温
センサ17が設けられる。一方、排気通路18にはマニホー
ルド集合部に排気中酸素濃度を検出することによって吸
入混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段としての空
燃比センサ19が設けられ、その下流側の排気管に排気中
のCO,HCの酸化とNOX の還元を行って浄化する排
気浄化触媒としての三元触媒20が設けられる。
【0014】また、図3で図示しないディストリビュー
タには、クランク角センサ21が内蔵されており、該クラ
ンク角センサ21から機関回転と同期して出力されるクラ
ンク単位角信号を一定時間カウントして、又は、クラン
ク基準角信号の周期を計測して機関回転速度Nを検出す
る。尚、前記エアフローメータ13,水温センサ17,クラ
ンク角センサ21等が運転状態検出手段に相当する。
タには、クランク角センサ21が内蔵されており、該クラ
ンク角センサ21から機関回転と同期して出力されるクラ
ンク単位角信号を一定時間カウントして、又は、クラン
ク基準角信号の周期を計測して機関回転速度Nを検出す
る。尚、前記エアフローメータ13,水温センサ17,クラ
ンク角センサ21等が運転状態検出手段に相当する。
【0015】次に燃料供給系について説明すると、燃料
タンク22内には燃料ポンプ23が装着され、該燃料ポンプ
23から圧送された燃料がプレッシャレギュレータ24を介
装した燃料供給通路25を経て所定の圧力に調整されて前
記燃料噴射弁15に供給される。前記プレッシャレギュレ
ータ24からの余剰燃料はリターン燃料通路26を介して燃
料タンク22に戻される。
タンク22内には燃料ポンプ23が装着され、該燃料ポンプ
23から圧送された燃料がプレッシャレギュレータ24を介
装した燃料供給通路25を経て所定の圧力に調整されて前
記燃料噴射弁15に供給される。前記プレッシャレギュレ
ータ24からの余剰燃料はリターン燃料通路26を介して燃
料タンク22に戻される。
【0016】また、燃料タンク22の上部空間に溜まる蒸
発燃料は、チェックバルブ27を介装した蒸発燃料通路28
を介してキャニスタ29に導かれる。キャニスタ29内に一
時的に吸着された蒸発燃料は、所定の運転条件で蒸発燃
料吸入量制御手段としてのパージ制御弁30を介装したパ
ージ通路31を経て絞り弁14下流の吸気通路12に吸入され
る。
発燃料は、チェックバルブ27を介装した蒸発燃料通路28
を介してキャニスタ29に導かれる。キャニスタ29内に一
時的に吸着された蒸発燃料は、所定の運転条件で蒸発燃
料吸入量制御手段としてのパージ制御弁30を介装したパ
ージ通路31を経て絞り弁14下流の吸気通路12に吸入され
る。
【0017】また、前記パージ通路31と吸気通路12との
分岐点近傍には、吸気通路12に吸入される蒸発燃料の濃
度を検出する蒸発燃料濃度検出手段としての濃度センサ
32が装着される。そして、前記パージ制御弁30の開度が
前記濃度センサ32により検出される蒸発燃料濃度を含む
条件に基づいてコントロールユニット16により設定さ
れ、該設定された開度制御信号をコントロールユニット
16から入力して制御される。
分岐点近傍には、吸気通路12に吸入される蒸発燃料の濃
度を検出する蒸発燃料濃度検出手段としての濃度センサ
32が装着される。そして、前記パージ制御弁30の開度が
前記濃度センサ32により検出される蒸発燃料濃度を含む
条件に基づいてコントロールユニット16により設定さ
れ、該設定された開度制御信号をコントロールユニット
16から入力して制御される。
【0018】次に、コントロールユニット16による空燃
比制御ルーチンを図4及び図5のフローチャートに従っ
て説明する。図4及び図5は本実施例における空燃比制
御ルーチンを示す。このルーチンは所定周期(例えば10
■)毎に行われる。ステップ(図ではSと記す)1で
は、エアフローメータ13によって検出された吸入空気流
量Qとクランク角センサ21からの信号に基づいて算出し
た機関回転速度Nとに基づき、単位回転当たりの吸入空
気量にに比例して設定される燃料噴射弁15の基本燃料噴
射パルス幅TP を次式によって演算する。
比制御ルーチンを図4及び図5のフローチャートに従っ
て説明する。図4及び図5は本実施例における空燃比制
御ルーチンを示す。このルーチンは所定周期(例えば10
■)毎に行われる。ステップ(図ではSと記す)1で
は、エアフローメータ13によって検出された吸入空気流
量Qとクランク角センサ21からの信号に基づいて算出し
た機関回転速度Nとに基づき、単位回転当たりの吸入空
気量にに比例して設定される燃料噴射弁15の基本燃料噴
射パルス幅TP を次式によって演算する。
【0019】TP =K×Q/N (Kは定数) ステップ2では、水温センサ17によって検出された冷却
水温度Tw等に基づいて各種補正係数COEFを設定す
る。ステップ3では、前記基本燃料供給量TP に前記各
種補正係数COEFをを乗じて有効燃料噴射パルス幅T
e を演算する。
水温度Tw等に基づいて各種補正係数COEFを設定す
る。ステップ3では、前記基本燃料供給量TP に前記各
種補正係数COEFをを乗じて有効燃料噴射パルス幅T
e を演算する。
【0020】ステップ4では、バッテリ電圧値に基づい
て電圧補正分TS を設定する。これは、バッテリ電圧変
動による燃料噴射弁15の噴射流量変化を補正するための
ものである。ステップ5では、機関回転速度Nと基本燃
料噴射パルス幅TP とに基づいて設定され、予めROM
のマップに記憶された蒸発燃料吸入量の全燃料供給量に
対する分担率kSET を検索して求める。このステップ5
の機能が分担率設定手段に相当する。
て電圧補正分TS を設定する。これは、バッテリ電圧変
動による燃料噴射弁15の噴射流量変化を補正するための
ものである。ステップ5では、機関回転速度Nと基本燃
料噴射パルス幅TP とに基づいて設定され、予めROM
のマップに記憶された蒸発燃料吸入量の全燃料供給量に
対する分担率kSET を検索して求める。このステップ5
の機能が分担率設定手段に相当する。
【0021】ステップ6では、前記有効燃料噴射パルス
幅Te に換算定数mを乗じて要求燃料供給量QTEを求め
る。ステップ7では、前記要求燃料供給量QTEに前記分
担率kSET を乗じて蒸発燃料吸入量の目標値QPAを設定
する。以上ステップ5〜ステップ7の部分が、分担率設
定手段を含む請求項2に相当する部分を示す。
幅Te に換算定数mを乗じて要求燃料供給量QTEを求め
る。ステップ7では、前記要求燃料供給量QTEに前記分
担率kSET を乗じて蒸発燃料吸入量の目標値QPAを設定
する。以上ステップ5〜ステップ7の部分が、分担率設
定手段を含む請求項2に相当する部分を示す。
【0022】ステップ8では、濃度センサ32からの検出
値QS を読み込む。ステップ9では、機関回転速度Nと
基本燃料噴射パルス幅TP とに基づいて設定され、予め
ROMのマップに記憶されたパージ制御弁30の制御デュ
ーティの基本値PA を検索して求める。ステップ10で
は、前記蒸発燃料吸入値の目標値Q PA と検出値QS とを
比較する。
値QS を読み込む。ステップ9では、機関回転速度Nと
基本燃料噴射パルス幅TP とに基づいて設定され、予め
ROMのマップに記憶されたパージ制御弁30の制御デュ
ーティの基本値PA を検索して求める。ステップ10で
は、前記蒸発燃料吸入値の目標値Q PA と検出値QS とを
比較する。
【0023】そして、Q PA >QS であるときは、ステッ
プ11でパージ制御弁30の制御デューティの積分値IPA
を所定量増加させ、Q PA <QS であるときは、ステップ
12でパージ制御弁30の制御デューティの積分値IPAを
所定量減少させた後夫々ステップ13へ進み、またQ PA =
QS であるときは、そのままステップ13へ進む。ステッ
プ13では、空燃比フィードバック制御時に後述するよう
にして設定される空燃比のフィードバック補正量αを読
み込み、該αの平均値と基準値 (例えば1) との偏差Δ
αを演算する。
プ11でパージ制御弁30の制御デューティの積分値IPA
を所定量増加させ、Q PA <QS であるときは、ステップ
12でパージ制御弁30の制御デューティの積分値IPAを
所定量減少させた後夫々ステップ13へ進み、またQ PA =
QS であるときは、そのままステップ13へ進む。ステッ
プ13では、空燃比フィードバック制御時に後述するよう
にして設定される空燃比のフィードバック補正量αを読
み込み、該αの平均値と基準値 (例えば1) との偏差Δ
αを演算する。
【0024】ステップ14では、前記偏差Δαが正の所定
値より大きい値であるか否かを判定し、YESの場合
は、ステップ15へ進んでパージ制御弁30の制御デューテ
ィのフィードバック補正分LPAを所定量減少補正した
後ステップ18へ進む。また、ステップ14の判定がNOの
場合は、ステップ16へ進んで偏差Δαが負の所定値より
小さい値であるか否かを判定し、YESの場合は、ステ
ップ17へ進んでパージ制御弁30の制御デューティのフィ
ードバック補正値LPAを所定量増大補正した後ステッ
プ18へ進み、ステップ16の判定がNOの場合はそのまま
ステップ18へ進む。
値より大きい値であるか否かを判定し、YESの場合
は、ステップ15へ進んでパージ制御弁30の制御デューテ
ィのフィードバック補正分LPAを所定量減少補正した
後ステップ18へ進む。また、ステップ14の判定がNOの
場合は、ステップ16へ進んで偏差Δαが負の所定値より
小さい値であるか否かを判定し、YESの場合は、ステ
ップ17へ進んでパージ制御弁30の制御デューティのフィ
ードバック補正値LPAを所定量増大補正した後ステッ
プ18へ進み、ステップ16の判定がNOの場合はそのまま
ステップ18へ進む。
【0025】ステップ18では、最終的なパージ制御弁30
の制御デューティPADUTY を、前記基本値PA と前記積
分値IPAと前記フィードバック補正値LPAとを加算
した値で設定する。ステップ19では、前記設定された制
御デューティPADUTY の信号をパージ制御弁30に出力す
る。
の制御デューティPADUTY を、前記基本値PA と前記積
分値IPAと前記フィードバック補正値LPAとを加算
した値で設定する。ステップ19では、前記設定された制
御デューティPADUTY の信号をパージ制御弁30に出力す
る。
【0026】次に、ステップ20では、前記燃料噴射弁15
の有効噴射パルス幅Te を次式により補正して設定しな
おす。 Te ’= (QTE−QS ) /m ステップ21では、前記有効噴射パルス幅Te ’に無効噴
射パルス分としての前記電圧補正分TS を加算した噴射
パルス幅TI を有する噴射パルス信号を燃料噴射弁15に
出力する。
の有効噴射パルス幅Te を次式により補正して設定しな
おす。 Te ’= (QTE−QS ) /m ステップ21では、前記有効噴射パルス幅Te ’に無効噴
射パルス分としての前記電圧補正分TS を加算した噴射
パルス幅TI を有する噴射パルス信号を燃料噴射弁15に
出力する。
【0027】ここで、燃料供給手段としての燃料噴射弁
15からの燃料供給量分を全要求燃料量QTEからパージ制
御弁30の制御デューティPA に相当する量QPAを引くの
でなく、濃度センサ32で検出される濃度に基づく量QS
を引いて求めるのは、検出値の方が実際の吸入量を正確
に反映した値だからである。例えば、キャニスタ29に殆
ど蒸発燃料を貯留していないような場合は、QPAは蒸発
燃料の吸入量とは大きく相違する値となる。
15からの燃料供給量分を全要求燃料量QTEからパージ制
御弁30の制御デューティPA に相当する量QPAを引くの
でなく、濃度センサ32で検出される濃度に基づく量QS
を引いて求めるのは、検出値の方が実際の吸入量を正確
に反映した値だからである。例えば、キャニスタ29に殆
ど蒸発燃料を貯留していないような場合は、QPAは蒸発
燃料の吸入量とは大きく相違する値となる。
【0028】次に、空燃比フィードバック補正係数設定
ルーチンを図6のフローチャートに従って説明する。こ
のルーチンは機関回転に同期して実行される。この空燃
比フィードバック補正係数設定ルーチンが空燃比フィー
ドバック補正手段に相当する。ステップ31では、空燃比
のフィードバック制御を行う運転条件であるか否かを判
定する。運転条件を満たしていないときには、このルー
チンを終了する。この場合、フィードバック補正係数α
は前回のフィードバック制御終了時の値若しくは一定の
基準値にクランプされ、フィードバック制御は停止され
る。
ルーチンを図6のフローチャートに従って説明する。こ
のルーチンは機関回転に同期して実行される。この空燃
比フィードバック補正係数設定ルーチンが空燃比フィー
ドバック補正手段に相当する。ステップ31では、空燃比
のフィードバック制御を行う運転条件であるか否かを判
定する。運転条件を満たしていないときには、このルー
チンを終了する。この場合、フィードバック補正係数α
は前回のフィードバック制御終了時の値若しくは一定の
基準値にクランプされ、フィードバック制御は停止され
る。
【0029】ステップ32では、空燃比センサ19からの信
号電圧VO2を入力する。ステップ33では、ステップ32で
入力した信号電圧VO2と目標空燃比(理論空燃比)相当
の基準値SLとを比較し、空燃比がリッチかリーンかを
判別する。判定する。空燃比がリーン (VO2<SL) の
ときはステップ34へ進み、リッチ→リーンの反転時 (反
転直後) であるか否かを判定し、反転時にはステップ35
へ進み、空燃比フィードバック補正係数αを現在値に所
定の比例分PL を加算した値で更新し、反転時以外はス
テップ36へ進んで空燃比フィードバック補正係数αを現
在値に所定の積分分IL を加算した値で更新する。
号電圧VO2を入力する。ステップ33では、ステップ32で
入力した信号電圧VO2と目標空燃比(理論空燃比)相当
の基準値SLとを比較し、空燃比がリッチかリーンかを
判別する。判定する。空燃比がリーン (VO2<SL) の
ときはステップ34へ進み、リッチ→リーンの反転時 (反
転直後) であるか否かを判定し、反転時にはステップ35
へ進み、空燃比フィードバック補正係数αを現在値に所
定の比例分PL を加算した値で更新し、反転時以外はス
テップ36へ進んで空燃比フィードバック補正係数αを現
在値に所定の積分分IL を加算した値で更新する。
【0030】一方、ステップ33の判定で、空燃比がリッ
チ (VO2>SL) のときはステップ37へ進み、リーン→
リッチの反転時 (反転直後) であるか否かを判定し、反
転時にはステップ38へ進み、空燃比フィードバック補正
係数αを現在値から所定の比例分PR を減算した値で更
新し、反転時以外はステップ39へ進んで空燃比フィード
バック補正係数αを現在値から所定の積分分IL を減算
した値で更新する。
チ (VO2>SL) のときはステップ37へ進み、リーン→
リッチの反転時 (反転直後) であるか否かを判定し、反
転時にはステップ38へ進み、空燃比フィードバック補正
係数αを現在値から所定の比例分PR を減算した値で更
新し、反転時以外はステップ39へ進んで空燃比フィード
バック補正係数αを現在値から所定の積分分IL を減算
した値で更新する。
【0031】かかる構成とすれば、運転状態に基づいて
設定された分担率に基づいて目標となる蒸発燃料吸入量
を適切に設定し、蒸発燃料の濃度を検出しつつ、前記設
定値が得られるように蒸発燃料吸入量をフィードバック
制御することができる。また、空燃比フィードバック制
御におけるフィードバック補正量に基づいて蒸発燃料吸
入量を補正しているため、ガス状態の蒸発燃料を増減調
整して応答性の高い空燃比フィードバック制御を行うこ
とができる。
設定された分担率に基づいて目標となる蒸発燃料吸入量
を適切に設定し、蒸発燃料の濃度を検出しつつ、前記設
定値が得られるように蒸発燃料吸入量をフィードバック
制御することができる。また、空燃比フィードバック制
御におけるフィードバック補正量に基づいて蒸発燃料吸
入量を補正しているため、ガス状態の蒸発燃料を増減調
整して応答性の高い空燃比フィードバック制御を行うこ
とができる。
【0032】更に、蒸発燃料の吸入量に相当する分だけ
燃料供給手段からの燃料量を減少補正することにより供
給燃料と蒸発燃料とを合わせた混合気を適正な空燃比に
設定することができる。尚、運転条件に応じて空燃比を
可変に制御するものにおいて、蒸発燃料濃度の検出値に
応じて吸気マニホールド内の蒸発燃料による空燃比を推
定し、目標空燃比との差に応じて燃料供給量を補正制御
するような構成とすることもできる。
燃料供給手段からの燃料量を減少補正することにより供
給燃料と蒸発燃料とを合わせた混合気を適正な空燃比に
設定することができる。尚、運転条件に応じて空燃比を
可変に制御するものにおいて、蒸発燃料濃度の検出値に
応じて吸気マニホールド内の蒸発燃料による空燃比を推
定し、目標空燃比との差に応じて燃料供給量を補正制御
するような構成とすることもできる。
【0033】図7は、かかる制御の実施例を示したもの
で、ステップ41で読み込んだ蒸発燃料濃度QS に基づい
て、ステップ42で吸気マニホールド内の空燃比INTAF を
推定し、ステップ43で機関回転速度Nと負荷 (基本燃料
噴射量TP 等) とに基づいて目標空燃比TGAFを設定し、
ステップ44でこれら吸気マニホールド内の空燃比INTAF
と目標空燃比TGAFとに基づいて燃料供給量TI を次式に
より設定する。
で、ステップ41で読み込んだ蒸発燃料濃度QS に基づい
て、ステップ42で吸気マニホールド内の空燃比INTAF を
推定し、ステップ43で機関回転速度Nと負荷 (基本燃料
噴射量TP 等) とに基づいて目標空燃比TGAFを設定し、
ステップ44でこれら吸気マニホールド内の空燃比INTAF
と目標空燃比TGAFとに基づいて燃料供給量TI を次式に
より設定する。
【0034】 TI =Te × (TGAF−INTAF ) /TGAF+TS
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
内燃機関の蒸発燃料制御装置では、蒸発燃料の濃度を検
出しつつ蒸発燃料の吸入量を制御することにより、空燃
比の変動を抑制することができる。また、運転状態に応
じて蒸発燃料の適正な分担率を設定しつつ、蒸発燃料吸
入量を制御することもできる。
内燃機関の蒸発燃料制御装置では、蒸発燃料の濃度を検
出しつつ蒸発燃料の吸入量を制御することにより、空燃
比の変動を抑制することができる。また、運転状態に応
じて蒸発燃料の適正な分担率を設定しつつ、蒸発燃料吸
入量を制御することもできる。
【0036】また、空燃比フィードバック制御における
フィードバック補正量に基づいて蒸発燃料吸入量を補正
することにより、ガス状態の蒸発燃料を増減調整して応
答性の高い空燃比フィードバック制御を行うこともでき
る。また、蒸発燃料の吸入量に相当する分だけ燃料供給
手段からの燃料量を減少補正することにより適正な空燃
比に設定することができる。
フィードバック補正量に基づいて蒸発燃料吸入量を補正
することにより、ガス状態の蒸発燃料を増減調整して応
答性の高い空燃比フィードバック制御を行うこともでき
る。また、蒸発燃料の吸入量に相当する分だけ燃料供給
手段からの燃料量を減少補正することにより適正な空燃
比に設定することができる。
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】一実施例のシステム構成を示す図。
【図3】同上実施例の空燃比制御ルーチンの前段部分を
示すフローチャート。
示すフローチャート。
【図4】同じく後段部分を示すフローチャート。
【図5】同上実施例の空燃比フィードバック補正量設定
ルーチンを示すフローチャート。
ルーチンを示すフローチャート。
【図6】空燃比制御の第2の実施例を示すフローチャー
ト。
ト。
11 機関 13 エアフローメータ 15 燃料噴射弁 16 コントロールユニット 19 空燃比センサ 21 クランク角センサ 22 燃料タンク 28 蒸発燃料通路 29 キャニスタ 30 パージ制御弁 32 濃度センサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 25/08 301 F02D 41/02 330 F02D 41/04 330 F02D 41/14 310
Claims (1)
- 【請求項1】蒸発燃料を一時的に吸着手段に吸着して貯
留し、該貯留された蒸発燃料を所定の機関運転条件で機
関の吸気系に吸入量を制御しつつ吸入させる内燃機関の
蒸発燃料制御装置において、機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該運転状態検出手段によって検出された機関の運転状態
に応じて燃料供給手段によって機関に供給される燃料量
と吸気系に吸入される蒸発燃料量との分担率を設定する
分担率設定手段と、 前記吸着手段から吸気系に吸入される蒸発燃料の濃度を
検出する蒸発燃料濃度検出手段と、前記分担率設定手段により設定された分担率に基づいて
設定された量の蒸発燃料量を前記蒸発燃料濃度検出手段
により検出された蒸発燃料濃度と比較し、蒸発燃料濃度
が高いときには蒸発燃料量を減少し、蒸発燃料濃度が低
いときには蒸発燃料量を増大する補正を行う第1蒸発燃
料量補正手段と、 機関に供給される燃料と空気との混合気の空燃比を検出
する空燃比検出手段と、 該空燃比検出手段により検出された空燃比を目標空燃比
に近づけるように燃料供給手段から機関に供給される燃
料量をフィードバック補正量を用いて増減補正する空燃
比フィードバック補正手段と、 前記フィードバック補正量に基づいて前記蒸発燃料量を
増減補正する第2蒸発燃料量補正手段と、 前記第1蒸発燃料量補正手段及び第2蒸発燃料量補正手
段による補正を行って吸気系に吸入される蒸発燃料の吸
入量を制御する蒸発燃料吸入量制御手段と、 該蒸発燃料濃度検出手段により検出された蒸発燃料濃度
に応じて燃料供給手段から機関に供給される燃料量を補
正して設定してなる燃料供給量補正手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26113193A JP2964118B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 内燃機関の蒸発燃料制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26113193A JP2964118B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 内燃機関の蒸発燃料制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119560A JPH07119560A (ja) | 1995-05-09 |
JP2964118B2 true JP2964118B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=17357528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26113193A Expired - Fee Related JP2964118B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 内燃機関の蒸発燃料制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2964118B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP26113193A patent/JP2964118B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07119560A (ja) | 1995-05-09 |
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