JP2630209B2 - 射出成形機における高速低圧成形制御装置 - Google Patents
射出成形機における高速低圧成形制御装置Info
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- JP2630209B2 JP2630209B2 JP5216707A JP21670793A JP2630209B2 JP 2630209 B2 JP2630209 B2 JP 2630209B2 JP 5216707 A JP5216707 A JP 5216707A JP 21670793 A JP21670793 A JP 21670793A JP 2630209 B2 JP2630209 B2 JP 2630209B2
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Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧式射出成形機の射
出工程を制御する高速低圧成形制御装置に関する。
出工程を制御する高速低圧成形制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品のそり、ねじれの改
善、シボの転写性の向上、及びコネクタ等のピン破損の
防止や長寿命化を図るために、射出工程の充填工程や保
圧工程を複数の区間に区分し、各区間毎にスクリュ推力
(射出圧力)を規制してスクリュを前進させ、プラスチ
ックを金型に低圧にて高速で充填させる高速低圧成形法
が広く採用されている。
善、シボの転写性の向上、及びコネクタ等のピン破損の
防止や長寿命化を図るために、射出工程の充填工程や保
圧工程を複数の区間に区分し、各区間毎にスクリュ推力
(射出圧力)を規制してスクリュを前進させ、プラスチ
ックを金型に低圧にて高速で充填させる高速低圧成形法
が広く採用されている。
【0003】この成形法を実現する射出成形機として、
複数の射出シリンダを装備し、射出工程の各区分区間ご
とに1以上の射出シリンダを選択して高速低圧成形を行
うもの(実開平2−146017号公報)や、射出シリ
ンダを、複数のシリンダを多段に組み合わせた多段式油
圧シリンダとし、上記同様に高速低圧成形を行うもの
(特公昭59−15295号公報)が知られている。
複数の射出シリンダを装備し、射出工程の各区分区間ご
とに1以上の射出シリンダを選択して高速低圧成形を行
うもの(実開平2−146017号公報)や、射出シリ
ンダを、複数のシリンダを多段に組み合わせた多段式油
圧シリンダとし、上記同様に高速低圧成形を行うもの
(特公昭59−15295号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高速低圧成形
を行う上記従来の油圧式射出成形機には次のような多く
の問題点がある。 (1) 射出工程中において、射出シリンダの選択切換
えを電磁切換え弁で行うため、ショック音が発生し、ま
た切換え時不連続な動作となる。 (2) 射出シリンダを選択して最大射出速度、及び圧
力を決定するが、射出速度と圧力の設定値がシリンダ選
択により異なるため、設定が難しい。 (3) 射出シリンダの構造で最大射出速度、圧力が決
定され、また無段階の選択ができないため、自由度が低
い。 (4) 電動機で油圧ポンプを常時回転させ、作動油を
吐出する方式であるため、エネルギの損失が大きい。 (5) 複数の射出シリンダを用いる方式であるため、
構造が複雑で経済性に劣り、また保守の面で不利であ
る。
を行う上記従来の油圧式射出成形機には次のような多く
の問題点がある。 (1) 射出工程中において、射出シリンダの選択切換
えを電磁切換え弁で行うため、ショック音が発生し、ま
た切換え時不連続な動作となる。 (2) 射出シリンダを選択して最大射出速度、及び圧
力を決定するが、射出速度と圧力の設定値がシリンダ選
択により異なるため、設定が難しい。 (3) 射出シリンダの構造で最大射出速度、圧力が決
定され、また無段階の選択ができないため、自由度が低
い。 (4) 電動機で油圧ポンプを常時回転させ、作動油を
吐出する方式であるため、エネルギの損失が大きい。 (5) 複数の射出シリンダを用いる方式であるため、
構造が複雑で経済性に劣り、また保守の面で不利であ
る。
【0005】本発明の一つの目的は、操作性と作動が良
好で、ショック音の発生がなく、構造が簡単でしかもエ
ネルギの無駄がなく経済的な射出成形機を得ることがで
きる高速低圧制御装置を提供することである。
好で、ショック音の発生がなく、構造が簡単でしかもエ
ネルギの無駄がなく経済的な射出成形機を得ることがで
きる高速低圧制御装置を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、油圧ポンプを小型化
し、また配管の径を小さくすることができる射出成形機
における高速低圧成形制御装置を提供することである。
し、また配管の径を小さくすることができる射出成形機
における高速低圧成形制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の射出成形機における高速低圧制御装置
は、電動機によって回転させられる油圧ポンプに、該油
圧ポンプから送られる作動油によって作動させられて加
熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリンダが接続
され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
圧力制御弁が設けられた射出成形機において、上記電動
機を可変速電動機とし、また上記圧力制御弁を電磁比例
圧力制御弁とするとともに、上記スクリュに、該スクリ
ュの前進移動位置を検出する位置センサを付設する一
方、スクリュ前進指令を出力し上記位置センサの出力信
号を受けるシーケンス・マンマシンプログラム制御部
と、上記スクリュの各前進段における移動速度を設定す
る速度設定部と、上記シーケンス・マンマシンプログラ
ム制御部と位置センサの出力信号を受けて上記速度設定
部に信号を出力し、スクリュの位置に見合う速度指令信
号を速度設定部から出力させる速度切換え制御部と、速
度設定部から出力された速度指令信号を受けてその速度
指令信号に一致する移動速度でスクリュが前進するよう
に上記可変速電動機を制御するサーボモータドライバ
と、上記スクリュの各前進段又は時間帯における圧力を
設定する圧力設定部と、タイマ機能を有し、上記シーケ
ンス・マンマシンプログラム制御部と位置センサの出力
信号を受けて上記圧力設定部に信号を出力し、スクリュ
の位置又は時間帯に見合う圧力指令信号を圧力設定部か
ら上記電磁比例圧力制御弁に出力させて作動油圧力を制
御する圧力切換え制御部とを具備し、かつ上記シーケン
ス・マンマシンプログラム制御部に、圧力設定部に設定
された各圧力設定値に対するスクリュの最高移動速度を
演算し、速度設定部に設定された速度設定値がその速度
設定部における最高移動速度を越えている場合は、その
最高移動速度に制限する機能を付与した構成とした。
めに、請求項1の射出成形機における高速低圧制御装置
は、電動機によって回転させられる油圧ポンプに、該油
圧ポンプから送られる作動油によって作動させられて加
熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリンダが接続
され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
圧力制御弁が設けられた射出成形機において、上記電動
機を可変速電動機とし、また上記圧力制御弁を電磁比例
圧力制御弁とするとともに、上記スクリュに、該スクリ
ュの前進移動位置を検出する位置センサを付設する一
方、スクリュ前進指令を出力し上記位置センサの出力信
号を受けるシーケンス・マンマシンプログラム制御部
と、上記スクリュの各前進段における移動速度を設定す
る速度設定部と、上記シーケンス・マンマシンプログラ
ム制御部と位置センサの出力信号を受けて上記速度設定
部に信号を出力し、スクリュの位置に見合う速度指令信
号を速度設定部から出力させる速度切換え制御部と、速
度設定部から出力された速度指令信号を受けてその速度
指令信号に一致する移動速度でスクリュが前進するよう
に上記可変速電動機を制御するサーボモータドライバ
と、上記スクリュの各前進段又は時間帯における圧力を
設定する圧力設定部と、タイマ機能を有し、上記シーケ
ンス・マンマシンプログラム制御部と位置センサの出力
信号を受けて上記圧力設定部に信号を出力し、スクリュ
の位置又は時間帯に見合う圧力指令信号を圧力設定部か
ら上記電磁比例圧力制御弁に出力させて作動油圧力を制
御する圧力切換え制御部とを具備し、かつ上記シーケン
ス・マンマシンプログラム制御部に、圧力設定部に設定
された各圧力設定値に対するスクリュの最高移動速度を
演算し、速度設定部に設定された速度設定値がその速度
設定部における最高移動速度を越えている場合は、その
最高移動速度に制限する機能を付与した構成とした。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
差動回路を切換え自在に接続した構成とした。
において、油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
差動回路を切換え自在に接続した構成とした。
【0009】
【作用】スクリュの前進移動速度の切換えは、可変速電
動機の回転速度を変化させて行い、また射出圧力の切換
えは、電磁比例圧力制御弁で作動油圧力を変えて行う。
このため、シリンダ選択によらずに射出速度及び圧力を
無段階に制御できるようになり、ショック音がなく、不
連続な動作を防止することができる。また、射出速度と
圧力の設定が容易である。しかも、可変速電動機による
油圧ポンプ駆動であり、必要な作動油のみを吐出させる
方式であるので、エネルギの損失はない。構造が簡単で
保守が容易である。
動機の回転速度を変化させて行い、また射出圧力の切換
えは、電磁比例圧力制御弁で作動油圧力を変えて行う。
このため、シリンダ選択によらずに射出速度及び圧力を
無段階に制御できるようになり、ショック音がなく、不
連続な動作を防止することができる。また、射出速度と
圧力の設定が容易である。しかも、可変速電動機による
油圧ポンプ駆動であり、必要な作動油のみを吐出させる
方式であるので、エネルギの損失はない。構造が簡単で
保守が容易である。
【0010】 シーケンス・マンマシンプログラム制御部
は、圧力設定部に設定された各圧力設定値に対するスク
リュの最高移動速度を演算し、速度設定部における射出
速度設定値が最高移動速度を越えている場合は、その最
高移動速度に制限する。したがって、容量の大きい油圧
ポンプを使用して高い射出速度が得られるようにした場
合でも、その油圧ポンプの容量に見合う大容量の可変速
電動機を用いる必要がない。
は、圧力設定部に設定された各圧力設定値に対するスク
リュの最高移動速度を演算し、速度設定部における射出
速度設定値が最高移動速度を越えている場合は、その最
高移動速度に制限する。したがって、容量の大きい油圧
ポンプを使用して高い射出速度が得られるようにした場
合でも、その油圧ポンプの容量に見合う大容量の可変速
電動機を用いる必要がない。
【0011】 差動回路を使用すると、少ない作動油流量
で射出シリンダを速く作動させることができるので、油
圧ポンプを小型化することが可能となり、また射出シリ
ンダへの油圧配管の径を小さくすることができる。
で射出シリンダを速く作動させることができるので、油
圧ポンプを小型化することが可能となり、また射出シリ
ンダへの油圧配管の径を小さくすることができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の射出成形機における高速低圧
成形制御装置の一実施例を示す。この図において符号1
は加熱筒である。加熱筒1にはスクリュ2がその軸方向
に移動自在に、かつ周方向に回転自在に挿入されてい
る。スクリュ2は射出シリンダ3により図で左方に前進
移動させられて加熱筒1内の樹脂を金型(図示せず)に
射出する。射出シリンダ3には油圧ポンプ4が電磁切換
え弁5を介して接続されている。射出成形機の上記の基
本構造は周知のものである。
成形制御装置の一実施例を示す。この図において符号1
は加熱筒である。加熱筒1にはスクリュ2がその軸方向
に移動自在に、かつ周方向に回転自在に挿入されてい
る。スクリュ2は射出シリンダ3により図で左方に前進
移動させられて加熱筒1内の樹脂を金型(図示せず)に
射出する。射出シリンダ3には油圧ポンプ4が電磁切換
え弁5を介して接続されている。射出成形機の上記の基
本構造は周知のものである。
【0013】 符号6はサーボモータ(可変速電動機)で
あり、油圧ポンプ4を作動させる。スクリュ2には、パ
ルスエンコーダ等の位置センサ7が設けられ、またサー
ボモータ6には、パルスジェネレータ等の速度センサ8
が設けられている。位置センサ7は、スクリュ2の前進
移動位置を検出し、また速度センサ8はサーボモータ6
の回転速度を検出する。油圧ポンプ4と電磁切換え弁5
との間の油圧回路に電磁比例圧力制御弁(比例弁)9が
設けられている。
あり、油圧ポンプ4を作動させる。スクリュ2には、パ
ルスエンコーダ等の位置センサ7が設けられ、またサー
ボモータ6には、パルスジェネレータ等の速度センサ8
が設けられている。位置センサ7は、スクリュ2の前進
移動位置を検出し、また速度センサ8はサーボモータ6
の回転速度を検出する。油圧ポンプ4と電磁切換え弁5
との間の油圧回路に電磁比例圧力制御弁(比例弁)9が
設けられている。
【0014】 また、符号11は成形機制御装置である。
成形機制御装置11は、シーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部12と、速度設定部13、速度切換え制御部
14、圧力設定部15、及び圧力切換え制御部16を主
体としている。シーケンス・マンマシンプログラム制御
部12は、電磁切換え弁5、速度設定部13、速度切換
え制御部14、圧力設定部15、圧力切換え制御部16
等に接続されており、それらを制御する。
成形機制御装置11は、シーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部12と、速度設定部13、速度切換え制御部
14、圧力設定部15、及び圧力切換え制御部16を主
体としている。シーケンス・マンマシンプログラム制御
部12は、電磁切換え弁5、速度設定部13、速度切換
え制御部14、圧力設定部15、圧力切換え制御部16
等に接続されており、それらを制御する。
【0015】 速度設定部13は、図2に示すように5段
に区分された、射出工程の充填工程における各区間S1
−S2,S2−S3,S3−S4,S4−S5,S5−S6と、
保圧工程におけるスクリュ2の前進移動速度V1,V2,
〜V6 を個々に設定するものである。速度切換え制御部
14は、シーケンス・マンマシンプログラム制御部12
及び圧力切換え制御部16と共にインターフェース17
を介して位置センサ7に接続されており、位置センサ7
から出力されるスクリュ位置信号を受けてそのスクリュ
位置に見合う速度設定値V1,V2,〜V6 を速度設定部
13から選択する機能を持つ。
に区分された、射出工程の充填工程における各区間S1
−S2,S2−S3,S3−S4,S4−S5,S5−S6と、
保圧工程におけるスクリュ2の前進移動速度V1,V2,
〜V6 を個々に設定するものである。速度切換え制御部
14は、シーケンス・マンマシンプログラム制御部12
及び圧力切換え制御部16と共にインターフェース17
を介して位置センサ7に接続されており、位置センサ7
から出力されるスクリュ位置信号を受けてそのスクリュ
位置に見合う速度設定値V1,V2,〜V6 を速度設定部
13から選択する機能を持つ。
【0016】 速度切換え制御部14によって選択された
速度設定値V1,V2,〜V6はD/A変換部18でアナ
ログ値に変換され、アンプ19を通してサーボモータド
ライバ20に入力される。サーボモータドライバ20
は、速度設定部13から出力される速度指令信号と速度
センサ8の速度信号にしたがってサーボモータ6の回転
速度をフィードバック制御する構成とされている。
速度設定値V1,V2,〜V6はD/A変換部18でアナ
ログ値に変換され、アンプ19を通してサーボモータド
ライバ20に入力される。サーボモータドライバ20
は、速度設定部13から出力される速度指令信号と速度
センサ8の速度信号にしたがってサーボモータ6の回転
速度をフィードバック制御する構成とされている。
【0017】 また、圧力設定部15は、充填工程の区間
S1−S2,S2−S6と保圧工程の3段の時間帯における
射出圧力P1,P2,〜P5 を設定するものである。圧力
切換え制御部16はタイマ機能を有しており、位置セン
サ7から出力されるスクリュ2の位置、及びタイマ設定
値に見合う圧力設定値を圧力設定部15より選択する。
S1−S2,S2−S6と保圧工程の3段の時間帯における
射出圧力P1,P2,〜P5 を設定するものである。圧力
切換え制御部16はタイマ機能を有しており、位置セン
サ7から出力されるスクリュ2の位置、及びタイマ設定
値に見合う圧力設定値を圧力設定部15より選択する。
【0018】 圧力切換え制御部16で選択された圧力設
定値P1,P2,〜P5 は、D/A変換部21でアナログ
値に変換されてアンプ22を介して電磁比例圧力制御弁
9に送られ、射出圧力がその圧力設定値となるように電
磁比例圧力制御弁9を制御する構成とされている。
定値P1,P2,〜P5 は、D/A変換部21でアナログ
値に変換されてアンプ22を介して電磁比例圧力制御弁
9に送られ、射出圧力がその圧力設定値となるように電
磁比例圧力制御弁9を制御する構成とされている。
【0019】 ところで、スクリュ2の射出速度Vpと圧
力Pの積の最大値は一定である(図3参照)。シーケン
ス・マンマシンプログラム制御部12には、各射出圧力
設定値P1,P2,〜P5 に対する最高移動速度Vpを演
算し、速度設定値V1,V2,〜V6が最高移動速度V
p1,Vp2,〜Vp5(図2参照)を越える数値の場合
は、スクリュ2の速度をその最高移動速度Vp1,V
p2,〜Vp5 に制限する機能が与えられている。
力Pの積の最大値は一定である(図3参照)。シーケン
ス・マンマシンプログラム制御部12には、各射出圧力
設定値P1,P2,〜P5 に対する最高移動速度Vpを演
算し、速度設定値V1,V2,〜V6が最高移動速度V
p1,Vp2,〜Vp5(図2参照)を越える数値の場合
は、スクリュ2の速度をその最高移動速度Vp1,V
p2,〜Vp5 に制限する機能が与えられている。
【0020】 次に、上記の構成とされた本発明の射出成
形機における高速低圧成形制御装置の作用を図4ないし
図8のフロー図にしたがって説明する。射出指令が出さ
れると(ステップS1)、電磁切換え弁5のソレノイド
bが励磁されるとともにシーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部12は最高移動速度Vp1〜Vp5を演算し
(ステップS2)、タイマTが計時を開始する(ステッ
プS3)。次いでタイマTが計時を終了したか否かが判
断される(ステップS4)。
形機における高速低圧成形制御装置の作用を図4ないし
図8のフロー図にしたがって説明する。射出指令が出さ
れると(ステップS1)、電磁切換え弁5のソレノイド
bが励磁されるとともにシーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部12は最高移動速度Vp1〜Vp5を演算し
(ステップS2)、タイマTが計時を開始する(ステッ
プS3)。次いでタイマTが計時を終了したか否かが判
断される(ステップS4)。
【0021】 ステップS4でN(ノー)の場合は、内部
ラッチリレーがONか否かが判断され(ステップS
6)、Y(イエス)の場合はステップS39に移る。ま
たNの場合は、スクリュ2が位置S1,S2間にあるかど
うかが判断され(ステップS7)、Yの場合はステップ
S8に、Nの場合はステップS13に移る。
ラッチリレーがONか否かが判断され(ステップS
6)、Y(イエス)の場合はステップS39に移る。ま
たNの場合は、スクリュ2が位置S1,S2間にあるかど
うかが判断され(ステップS7)、Yの場合はステップ
S8に、Nの場合はステップS13に移る。
【0022】 ステップS8では最高移動速度Vp1より
も設定速度V1が小さいかどうかが判断され、Yの場合
は設定速度V1 が速度指令信号としてサーボモータドラ
イバ20に出力され(ステップS9)、またNの場合は
最高速度Vp1 が速度指令信号として出力される(ステ
ップS10)。
も設定速度V1が小さいかどうかが判断され、Yの場合
は設定速度V1 が速度指令信号としてサーボモータドラ
イバ20に出力され(ステップS9)、またNの場合は
最高速度Vp1 が速度指令信号として出力される(ステ
ップS10)。
【0023】 速度指令信号を受けたサーボモータドライ
バ20は、スクリュ速度が設定速度V1(或いは最高移
動速度VP1)となるようにサーボモータ6を制御する
(ステップS11)。この時、圧力設定部15の設定圧
力P1 が圧力指令信号として電磁比例圧力制御弁9へ出
力される(ステップS12)。上記の制御はステップS
7でNとなるまで継続する。
バ20は、スクリュ速度が設定速度V1(或いは最高移
動速度VP1)となるようにサーボモータ6を制御する
(ステップS11)。この時、圧力設定部15の設定圧
力P1 が圧力指令信号として電磁比例圧力制御弁9へ出
力される(ステップS12)。上記の制御はステップS
7でNとなるまで継続する。
【0024】 ステップS13では、スクリュ2が区間S
2−S3にあるか否かが判断され、Yの場合はステップS
14に、またNの場合はステップS19に移るが、ステ
ップS13〜ステップS18と、ステップS19〜ステ
ップS24、ステップS25〜ステップS30、及びス
テップS31〜ステップS36は、上記ステップS7〜
ステップS12と判断や制御の対象となる数値が異なる
だけで内容的には同一であるので、その説明は省略す
る。
2−S3にあるか否かが判断され、Yの場合はステップS
14に、またNの場合はステップS19に移るが、ステ
ップS13〜ステップS18と、ステップS19〜ステ
ップS24、ステップS25〜ステップS30、及びス
テップS31〜ステップS36は、上記ステップS7〜
ステップS12と判断や制御の対象となる数値が異なる
だけで内容的には同一であるので、その説明は省略す
る。
【0025】 ステップS31でNの場合、ステップS3
7においてスクリュ2が位置S6 を通過したか否かが判
断され、Yになると内部ラッチリレーがセットされ(ス
テップS38)、タイマT1 がカウントを開始する(ス
テップS39)。そして次のステップS40でタイマT
1 がカウントアップしたか否かが判断され、Yの場合は
ステップS46に、Nの場合はステップS41に移る。
7においてスクリュ2が位置S6 を通過したか否かが判
断され、Yになると内部ラッチリレーがセットされ(ス
テップS38)、タイマT1 がカウントを開始する(ス
テップS39)。そして次のステップS40でタイマT
1 がカウントアップしたか否かが判断され、Yの場合は
ステップS46に、Nの場合はステップS41に移る。
【0026】 ステップS41では最高移動速度Vp3よ
り設定速度V6が小さいか否かが判断され、Yの場合は
設定速度V6 が出力され(ステップS42)、Nの場合
は最高移動速度Vp3 が出力される(ステップ43)。
サーボモータドライバ20は設定速度V6(または最高
移動速度Vp3)となるようにサーボモータ6を制御し
(ステップS44)、また、圧力設定部15からは設定
圧力P3 が圧力指令信号となって電磁比例圧力制御弁9
に出力される(ステップS45)。これはステップS4
0でYとなるまで継続する。
り設定速度V6が小さいか否かが判断され、Yの場合は
設定速度V6 が出力され(ステップS42)、Nの場合
は最高移動速度Vp3 が出力される(ステップ43)。
サーボモータドライバ20は設定速度V6(または最高
移動速度Vp3)となるようにサーボモータ6を制御し
(ステップS44)、また、圧力設定部15からは設定
圧力P3 が圧力指令信号となって電磁比例圧力制御弁9
に出力される(ステップS45)。これはステップS4
0でYとなるまで継続する。
【0027】 ステップS46ではタイマT2 がカウント
を始める。次のステップS47〜ステップS52、及び
ステップS53〜ステップS57は上記ステップS40
〜ステップS45と内容的に同一であるので、その説明
は略す。ステップS53〜ステップS57はステップS
4でYとなるまで継続する。ステップS4でYとなると
内部ラッチリレーがリセットされ(ステップS5)、終
了となる。
を始める。次のステップS47〜ステップS52、及び
ステップS53〜ステップS57は上記ステップS40
〜ステップS45と内容的に同一であるので、その説明
は略す。ステップS53〜ステップS57はステップS
4でYとなるまで継続する。ステップS4でYとなると
内部ラッチリレーがリセットされ(ステップS5)、終
了となる。
【0028】 なお、図3の射出率は、射出率=スクリュ
断面積×射出速度であり、図3の場合、1cm3/S
(射出率)≒1.4138mm/S(射出速度)であ
る。射出工程の区分、及び射出速度と圧力の制御は一例
であり、種々変更できることは言うまでもない。
断面積×射出速度であり、図3の場合、1cm3/S
(射出率)≒1.4138mm/S(射出速度)であ
る。射出工程の区分、及び射出速度と圧力の制御は一例
であり、種々変更できることは言うまでもない。
【0029】 図9は本発明の他の実施例を示す。この高
速低圧成形制御装置においては、油圧ポンプ4と射出シ
リンダ3との間、より詳しくは、電磁切換え弁5と射出
シリンダ3との間の油圧回路30a,30bに差動回路
30cが接続されるとともに、上記差動回路30cには
電磁切換え弁31が、また差動回路30cと電磁切換え
弁5との間の油圧回路30aには電磁切換え弁32がそ
れぞれ設けられている。上記電磁切換え弁31,32は
シーケンス・マンマシンプログラム制御部12の切換え
信号によって切り換えられる。なお、他の構成は図1の
高速低圧成形制御装置と同じであるので、同一の参照符
号を付してその詳しい説明は省略する。
速低圧成形制御装置においては、油圧ポンプ4と射出シ
リンダ3との間、より詳しくは、電磁切換え弁5と射出
シリンダ3との間の油圧回路30a,30bに差動回路
30cが接続されるとともに、上記差動回路30cには
電磁切換え弁31が、また差動回路30cと電磁切換え
弁5との間の油圧回路30aには電磁切換え弁32がそ
れぞれ設けられている。上記電磁切換え弁31,32は
シーケンス・マンマシンプログラム制御部12の切換え
信号によって切り換えられる。なお、他の構成は図1の
高速低圧成形制御装置と同じであるので、同一の参照符
号を付してその詳しい説明は省略する。
【0030】 図9の高速低圧成形制御装置では、電磁切
換え弁31,32がオフとされていると、その作用は図
1の高速低圧成形制御装置と全く同一になる。電磁切換
え弁31,32をオンにすると、差動回路30cが働く
ので、仮に、射出シリンダ3のピストン3aの直径が
D、ピストンロッド3bの直径がD(1/51/2)1/2で
あった場合、電磁切換え弁5のソレノイドbの励磁によ
って、射出シリンダ3は、電磁切換え弁31,32がオ
フとなっていて差動回路30cが働かない時の、51/2
倍の速度、及び1/51/2倍の圧力でピストンピンロッ
ド3bを図9で左に伸長させることになる。
換え弁31,32がオフとされていると、その作用は図
1の高速低圧成形制御装置と全く同一になる。電磁切換
え弁31,32をオンにすると、差動回路30cが働く
ので、仮に、射出シリンダ3のピストン3aの直径が
D、ピストンロッド3bの直径がD(1/51/2)1/2で
あった場合、電磁切換え弁5のソレノイドbの励磁によ
って、射出シリンダ3は、電磁切換え弁31,32がオ
フとなっていて差動回路30cが働かない時の、51/2
倍の速度、及び1/51/2倍の圧力でピストンピンロッ
ド3bを図9で左に伸長させることになる。
【0031】 差動回路30cを備えた高速低圧成形制御
装置は、例えば次のように圧力と速度を制御する。図1
0で2500kg/cm2>射出圧力≧2500/51/2
(=1118)kg/cm2の範囲の圧力設定時は電磁
切換え弁31,32はオフとする。射出圧力<2500
/51/2kg/cm2の範囲は電磁切換え弁31,32を
オンにし差動回路30cを働かせる。
装置は、例えば次のように圧力と速度を制御する。図1
0で2500kg/cm2>射出圧力≧2500/51/2
(=1118)kg/cm2の範囲の圧力設定時は電磁
切換え弁31,32はオフとする。射出圧力<2500
/51/2kg/cm2の範囲は電磁切換え弁31,32を
オンにし差動回路30cを働かせる。
【0032】 この制御は、シーケンス・マンマシンプロ
グラム制御部12内で行い、電磁弁切換え信号を出力さ
せ、電磁切換え弁31,32をオン−オフさせる。射出
圧力P1,P2,〜P5(図2)の設定値が、圧力設定値
<2500/51/2kg/cm2の時、シーケンス・マン
マシンプログラム制御部12内でP1,〜P5の各設定値
に51/2倍し、圧力設定部15へ出力させ、速度V1,〜
V6については、1/51/2倍し、速度設定部13へ出力
させる。また、最高移動速度VP1,〜VP5についても
1/51/2倍してこれを最高速度とし、速度V1,〜V6
と比較させる。
グラム制御部12内で行い、電磁弁切換え信号を出力さ
せ、電磁切換え弁31,32をオン−オフさせる。射出
圧力P1,P2,〜P5(図2)の設定値が、圧力設定値
<2500/51/2kg/cm2の時、シーケンス・マン
マシンプログラム制御部12内でP1,〜P5の各設定値
に51/2倍し、圧力設定部15へ出力させ、速度V1,〜
V6については、1/51/2倍し、速度設定部13へ出力
させる。また、最高移動速度VP1,〜VP5についても
1/51/2倍してこれを最高速度とし、速度V1,〜V6
と比較させる。
【0033】 結局、差動回路30cを働かせた場合、サ
ーボモータ6の容量は図10の斜線を包含する容量に選
定すればよい。差動回路30cを利用しない場合、82
0mm/secの速度が出る油圧ポンプ4が必要である
のに対し、差動回路30cを利用した場合、820/5
1/2(=367)mm/secの速度を得ることが でき
る油圧ポンプ4でよいことになる。このため、油圧ポン
プ4の小型化が可能である。また、差動回路30cを働
かせた場合、最大速度を得るための流量は、差動回路無
しに比較し1/51/2となり、射出シリンダ3への油圧
回路の径を小 さくすることができる。
ーボモータ6の容量は図10の斜線を包含する容量に選
定すればよい。差動回路30cを利用しない場合、82
0mm/secの速度が出る油圧ポンプ4が必要である
のに対し、差動回路30cを利用した場合、820/5
1/2(=367)mm/secの速度を得ることが でき
る油圧ポンプ4でよいことになる。このため、油圧ポン
プ4の小型化が可能である。また、差動回路30cを働
かせた場合、最大速度を得るための流量は、差動回路無
しに比較し1/51/2となり、射出シリンダ3への油圧
回路の径を小 さくすることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、電動機によって回転させられる油圧ポンプに、該油
圧ポンプから送られる作動油によって作動させられて加
熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリンダが接続
され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
圧力制御弁が設けられた射出成形機において、上記電動
機は可変速電動機とされ、また上記圧力制御弁は電磁比
例圧力制御弁とされるとともに、上記スクリュには、該
スクリュの前進移動位置を検出する位置センサが付設さ
れる一方、スクリュ前進指令を出力し上記位置センサの
出力信号を受けるシーケンス・マンマシンプログラム制
御部と、上記スクリュの各前進段における移動速度を設
定する速度設定部と、上記シーケンス・マンマシンプロ
グラム制御部と位置センサの出力信号を受けて上記速度
設定部に信号を出力し、スクリュの位置に見合う速度指
令信号を速度設定部から出力させる速度切換え制御部
と、速度設定部から出力された速度指令信号を受けてそ
の速度指令信号に一致する移動速度でスクリュが前進す
るように上記可変速電動機を制御するサーボモータドラ
イバと、上記スクリュの各前進段又は時間帯における圧
力を設定する圧力設定部と、タイマ機能を有し、上記シ
ーケンス・マンマシンプログラム制御部と位置センサの
出力信号を受けて上記圧力設定部に信号を出力し、スク
リュの位置又は時間帯に見合う圧力指令信号を圧力設定
部から上記電磁比例圧力制御弁に出力させて作動油圧力
を制御する圧力切換え制御部とを具備し、かつ上記シー
ケンス・マンマシンプログラム制御部には、圧力設定部
に設定された各圧力設定値に対するスクリュの最高移動
速度を演算し、速度設定部に設定された速度設定値がそ
の速度設定部における最高移動速度を越えている場合
は、その最高移動速度に制限する機能が付与された構成
とされているので、次の効果がある。
は、電動機によって回転させられる油圧ポンプに、該油
圧ポンプから送られる作動油によって作動させられて加
熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリンダが接続
され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
圧力制御弁が設けられた射出成形機において、上記電動
機は可変速電動機とされ、また上記圧力制御弁は電磁比
例圧力制御弁とされるとともに、上記スクリュには、該
スクリュの前進移動位置を検出する位置センサが付設さ
れる一方、スクリュ前進指令を出力し上記位置センサの
出力信号を受けるシーケンス・マンマシンプログラム制
御部と、上記スクリュの各前進段における移動速度を設
定する速度設定部と、上記シーケンス・マンマシンプロ
グラム制御部と位置センサの出力信号を受けて上記速度
設定部に信号を出力し、スクリュの位置に見合う速度指
令信号を速度設定部から出力させる速度切換え制御部
と、速度設定部から出力された速度指令信号を受けてそ
の速度指令信号に一致する移動速度でスクリュが前進す
るように上記可変速電動機を制御するサーボモータドラ
イバと、上記スクリュの各前進段又は時間帯における圧
力を設定する圧力設定部と、タイマ機能を有し、上記シ
ーケンス・マンマシンプログラム制御部と位置センサの
出力信号を受けて上記圧力設定部に信号を出力し、スク
リュの位置又は時間帯に見合う圧力指令信号を圧力設定
部から上記電磁比例圧力制御弁に出力させて作動油圧力
を制御する圧力切換え制御部とを具備し、かつ上記シー
ケンス・マンマシンプログラム制御部には、圧力設定部
に設定された各圧力設定値に対するスクリュの最高移動
速度を演算し、速度設定部に設定された速度設定値がそ
の速度設定部における最高移動速度を越えている場合
は、その最高移動速度に制限する機能が付与された構成
とされているので、次の効果がある。
【0035】 (a) 射出工程中において射出シリンダ
選択が不要のため、ショック音、騒音が少ない。また射
出シリンダの切換えがないので、不連続な動作が防止で
きる。 (b) 射出速度は、可変速電動機の回転数を制御する
ことで行い、また圧力は電磁比例圧力制御弁で行うの
で、設定が容易である。 (c) 可変速電動機による油圧ポンプ駆動であり、必
要な作動油のみを吐出させる方式であるので省エネルギ
ーである。 (d) 構造が簡単で経済的である上、保守が容易であ
る。 (e) 各圧力設定値に対するスクリュの最高移動速度
を演算し、速度設定値が最高移動速度を越えている場合
は、その最高移動速度に制限するので、容量の大きい油
圧ポンプを使用して高い射出速度が得られるようにした
場合でも、可変速電動機を大容量にする必要がなく、こ
の点でも経済的であり、しかも最高移動速度を制限する
演算値が少し低くなるように設定しておくことにより、
可変速電動機を最大能力で作動させないで済む長所があ
る。
選択が不要のため、ショック音、騒音が少ない。また射
出シリンダの切換えがないので、不連続な動作が防止で
きる。 (b) 射出速度は、可変速電動機の回転数を制御する
ことで行い、また圧力は電磁比例圧力制御弁で行うの
で、設定が容易である。 (c) 可変速電動機による油圧ポンプ駆動であり、必
要な作動油のみを吐出させる方式であるので省エネルギ
ーである。 (d) 構造が簡単で経済的である上、保守が容易であ
る。 (e) 各圧力設定値に対するスクリュの最高移動速度
を演算し、速度設定値が最高移動速度を越えている場合
は、その最高移動速度に制限するので、容量の大きい油
圧ポンプを使用して高い射出速度が得られるようにした
場合でも、可変速電動機を大容量にする必要がなく、こ
の点でも経済的であり、しかも最高移動速度を制限する
演算値が少し低くなるように設定しておくことにより、
可変速電動機を最大能力で作動させないで済む長所があ
る。
【0036】 また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
差動回路が切換え自在に接続された構成とされているの
で、油圧ポンプを小型化し、また油圧回路の径を小さく
することができる。
において、油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
差動回路が切換え自在に接続された構成とされているの
で、油圧ポンプを小型化し、また油圧回路の径を小さく
することができる。
【図1】 本発明の射出成形機における高速低圧成形制
御装置の一実施例を示すブロック図である。
御装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 射出工程における射出速度と圧力の設定例を
示す図である。
示す図である。
【図3】 射出圧力と射出速度(射出率)の関係を示す
図である。
図である。
【図4】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
一部を示すフロー図である。
【図5】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
一部を示すフロー図である。
【図6】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
一部を示すフロー図である。
【図7】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
一部を示すフロー図である。
【図8】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
一部を示すフロー図である。
【図9】 本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図10】 射出圧力と射出速度(射出率)の関係を示
す図である。
す図である。
1 加熱筒 2 スクリュ 3 射出シリンダ 4 油圧ポンプ 6 サーボモータ(可変速電動機) 7 位置センサ 9 電磁比例圧力制御弁 12 シーケンス・マンマシンプログラム制御部 13 速度設定部 14 速度切換え制御部 15 圧力設定部 16 圧力切換え制御部 20 サーボモータドライバ 30a,30b 油圧回路 30c 差動回路 31,32 電磁切換え弁
Claims (2)
- 【請求項1】 電動機によって回転させられる油圧ポン
プに、該油圧ポンプから送られる作動油によって作動さ
せられて加熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリ
ンダが接続され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油
圧回路に、圧力制御弁が設けられた射出成形機におい
て、上記電動機は可変速電動機とされ、また上記圧力制
御弁は電磁比例圧力制御弁とされるとともに、上記スク
リュには、該スクリュの前進移動位置を検出する位置セ
ンサが付設される一方、スクリュ前進指令を出力し上記
位置センサの出力信号を受けるシーケンス・マンマシン
プログラム制御部と、上記スクリュの各前進段における
移動速度を設定する速度設定部と、上記シーケンス・マ
ンマシンプログラム制御部と位置センサの出力信号を受
けて上記速度設定部に信号を出力し、スクリュの位置に
見合う速度指令信号を速度設定部から出力させる速度切
換え制御部と、速度設定部から出力された速度指令信号
を受けてその速度指令信号に一致する移動速度でスクリ
ュが前進するように上記可変速電動機を制御するサーボ
モータドライバと、上記スクリュの各前進段又は時間帯
における圧力を設定する圧力設定部と、タイマ機能を有
し、上記シーケンス・マンマシンプログラム制御部と位
置センサの出力信号を受けて上記圧力設定部に信号を出
力し、スクリュの位置又は時間帯に見合う圧力指令信号
を圧力設定部から上記電磁比例圧力制御弁に出力させて
作動油圧力を制御する圧力切換え制御部とを具備し、か
つ上記シーケンス・マンマシンプログラム制御部には、
圧力設定部に設定された各圧力設定値に対するスクリュ
の最高移動速度を演算し、速度設定部に設定された速度
設定値がその速度設定部における最高移動速度を越えて
いる場合は、その最高移動速度に制限する機能が付与さ
れたことを特徴とする射出成形機における高速低圧成形
制御装置。 - 【請求項2】 油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路
に、差動回路が切換え自在に接続されたことを特徴とす
る請求項1記載の射出成形機における高速低圧成形制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216707A JP2630209B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-08-31 | 射出成形機における高速低圧成形制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7254293 | 1993-03-30 | ||
JP5-72542 | 1993-03-30 | ||
JP5216707A JP2630209B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-08-31 | 射出成形機における高速低圧成形制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06335946A JPH06335946A (ja) | 1994-12-06 |
JP2630209B2 true JP2630209B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=26413677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5216707A Expired - Lifetime JP2630209B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-08-31 | 射出成形機における高速低圧成形制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630209B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4324148B2 (ja) * | 2005-09-08 | 2009-09-02 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形機及びその制御方法 |
CN102700098A (zh) * | 2012-05-25 | 2012-10-03 | 浙江大学 | 一种注塑机伺服节能驱动控制系统及方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61148017A (ja) * | 1984-12-24 | 1986-07-05 | Meiki Co Ltd | 射出成形機 |
JPH0238020A (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-07 | Hiroshi Sato | プラスチック成形機の電気的液圧制御装置と方法 |
JPH0264021U (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-14 | ||
JPH0525869Y2 (ja) * | 1990-04-23 | 1993-06-30 | ||
JPH04102703A (ja) * | 1990-08-22 | 1992-04-03 | Daikin Ind Ltd | 流体制御装置 |
JPH0516197A (ja) * | 1991-07-08 | 1993-01-26 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機の射出制御方法 |
JPH0531779A (ja) * | 1991-07-26 | 1993-02-09 | Ube Ind Ltd | 射出成形機の射出装置および射出制御方法 |
JP3093117U (ja) * | 2002-09-30 | 2003-04-18 | 岩下 祥幹 | 害獣および害虫の防除装置 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5216707A patent/JP2630209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06335946A (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970304 |