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JP2612692B2 - コーテイング用組成物 - Google Patents

コーテイング用組成物

Info

Publication number
JP2612692B2
JP2612692B2 JP61259610A JP25961086A JP2612692B2 JP 2612692 B2 JP2612692 B2 JP 2612692B2 JP 61259610 A JP61259610 A JP 61259610A JP 25961086 A JP25961086 A JP 25961086A JP 2612692 B2 JP2612692 B2 JP 2612692B2
Authority
JP
Japan
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weight
parts
composition
resistance
water
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Expired - Lifetime
Application number
JP61259610A
Other languages
English (en)
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JPS63117074A (ja
Inventor
秀行 花岡
淑則 吉田
欣司 山田
正樹 永田
Original Assignee
日本合成ゴム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本合成ゴム株式会社 filed Critical 日本合成ゴム株式会社
Priority to JP61259610A priority Critical patent/JP2612692B2/ja
Priority to KR1019870012095A priority patent/KR960008249B1/ko
Publication of JPS63117074A publication Critical patent/JPS63117074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2612692B2 publication Critical patent/JP2612692B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コーティング用組成物およびその製造方法
に関し、さらに詳細にはステンレス、アルミニウム、セ
ラミックス、コンクリート、セメント、繊維、木材、
紙、スレート、ガラス、プラスチックなどの表面、さら
には有機系もしくは無機系塗膜の表面に、硬度の高い膜
を形成し、耐候性、耐水性、耐水沸騰水性、撥水性、耐
熱性、耐透水性、耐薬品性、耐溶剤性、耐汚染性、密着
性などを有し、それらの基材の保護に有用な保存安定性
の優れたコーティング用組成物およびその製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
従来より、コーティング用組成物としては、膜厚が10
0μm以下の薄膜で、耐候性、耐水性、耐沸騰水性、撥
水性、耐熱性、耐透水性、耐薬品性、耐溶剤性、耐汚染
性、保存安定性、密着性などに優れ、かつ低コストで硬
度の高い塗膜を形成させることのできるコーティング用
組成物が求められている。
このような要求の一部を満たすオルガノシラン系コー
ティング用組成物としては、例えば特公昭52−3969号公
報、特公昭53−5042号公報、特開昭54−877366号公報、
特開昭55−94971号公報、特開昭59−68377号公報などに
おいて提案された組成物を挙げることができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記公報に記載されているコーティン
グ用組成物は、いずれも水を分散媒とするコロイド状シ
リカを用いているため、多量の水分が組成物中に存在す
ることとなり、加水分解、重縮合が速くなりすぎ、保存
安定性が悪いという問題点を有している。また、多量の
水分を含有すると、ゲル化を促進するため、安定した形
で組成物を得ることが困難であり、得られる塗膜の耐候
性、耐水性、耐沸騰水性、耐汚染性などの悪化を招来し
ている。
本発明は、前記従来技術の問題点を背景になされたも
ので、熟成期間を必要とせず、保存安定性に優れ、かつ
得られる塗膜が優れた耐候性、耐水性、耐沸騰水性、撥
水性、耐熱性、耐透水性、耐薬品性、耐溶剤性、耐汚染
性、高硬度および基材との密着性を有するコーティング
用組成物およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、 (a)一般式RSi(OR′)(式中、Rは炭素数1〜8
の有機基、R′は炭素数1〜5のアルキル基または炭素
数1〜4のアシル基を示す。)で表されるオルガノアル
コキシシランの縮合物であって、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチ
レン換算重量平均分子量が500〜5,000のオルガノシロキ
サンをオルガノアルコキシシラン換算で100重量部に対
し、 (b)親水性有機溶媒に分散されたコロイド状シリカ
(以下、単に「コロイド状シリカ」という)を固形分換
算で5〜50重量部、 (c)水0.1〜50重量部、 (d)親水性有機溶媒(ただし、(b)成分に存在する
親水性有機溶媒を含む。)100〜1,000重量部、および (e)アミン系シランカップリング剤0.3〜15重量部を
含有することを特徴とするコーティング用組成物を提供
するものである。
まず、本発明の組成物を構成要件別に詳述する。
(a)オルガノポリシロキサン (a)オルガノポリシロキサンは、(a)′一般式RS
i(OR′)で表されるオルガノアルコキシシランを加
水分解および重縮合して得られるものであり、本発明で
得られる組成物中においては結合剤としての働きをする
ものである。
かかるオルガノアルコキシシラン中のRは、炭素数1
〜8の有機基であり、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基などのアルキル基、その他
γ−クロロプロピル基、ビニル基、3,3,3−トリフロロ
プロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタク
リルオキシプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、フ
ェニル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ
−アミノプロピル基などが挙げられる。
また、オルガノアルコキシシラン中のR′は、炭素数
1〜5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基であ
り、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、アセチル基などが挙げられる。
これらのオルガノアルコキシシランの具体例として
は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシ
シラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピ
ルトリエトキシシラン、i−プロピルトリメトキシシラ
ン、i−プロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキ
シシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メ
タクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエ
チルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシ
ルエチルトリエトキシシランなどを挙げることができる
が、好ましくはメチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシランである。
これらのオルガノアルコキシシランは、1種単独で使
用することも、また2種以上を併用することもできる。
また、(a)′一般式RSi(OR′)で表されるオル
ガノアルコキシシランのうち、80モル%以上がCH3Si(O
R′)である場合が好ましい。
なお、かかるオルガノアルコキシシランは、酸性水媒
体中で加水分解によってアルコールを遊離するととも
に、重縮合を生起しオルガノポリシロキサンを生成す
る。
かかるオルガノポリシロキサンのポリスチレン換算重
量平均分子量は、500〜5,000、好ましくは700〜3,000で
あり、500未満では得られる塗膜に亀裂を生じ易く、耐
候性、耐水性、耐汚染性などが悪化し、一方5,000を超
えると塗膜の硬化が不充分となり易く、そのため得られ
る塗膜の硬度が低下し、耐薬品性が悪化する。
(b)コロイド状シリカ (b)コロイド状シリカは、本発明の組成物の透明性
を保持しながら固形分を増すために使用されるもので、
該成分の量によって得られる塗膜の厚さが左右されるも
のである。
ここで、コロイド状シリカとは、高純度の無水ケイ酸
を後記する親水性有機溶媒に分散した分散液であり、通
常、平均粒径が5〜30mμ、好ましくは10〜20mμ、固形
分濃度が10〜40重量%程度のものである。
このコロイド状シリカ中における含水量は、4重量%
以下が好ましく、特に2重量%以下が好ましい。すなわ
ち、コロイド状シリカ中における含水量が4重量%を超
えると相対的に(c)成分である水の量が多くなり、組
成物中に沈澱物が生じ易くなる場合がある。
このようにコロイド状シリカとしては、例えば日産化
学工業(株)製、イソプロパノールシリカゾルおよびメ
タノールゾル;触媒化成工業(株)製、オスカルなどが
市販されている。
以上のような(b)コロイド状シリカの組成物中にお
ける割合は、(a)成分100重量部に対して、固形分換
算で5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部であり、5
重量部未満ではコーティングに供して得られる塗膜の厚
膜化が達成され難く、また硬度が低く、一方50重量部を
超えると厚膜は容易に得られ易くなるが、塗膜に亀裂が
生じ易くなり、耐候性および耐水性が悪化する。
(c)水 (c)水は、(a)′成分で使用されるオルガノアル
コキシシランの加水分解に必須の成分であるとともに、
前記(b)成分の分散媒としての役目を果たすものであ
る。かかる水は、一般水道水、蒸留水、イオン交換水な
どを用いることができる。特に、本発明の組成物を高純
度にする場合には、蒸留水またはイオン交換水が好まし
い。
(c)水の組成物中における割合は、(a)成分100
重量部に対して0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量
部であり、0.1重量部未満では加水分解が不充分とな
り、得られる組成物を用いてコーティングしても塗膜が
充分に硬化しない場合があり、一方50重量部を超えると
組成物の保存安定性が低下し好ましくない。
(d)親水性有機溶媒 (d)親水性有機溶媒は、前記(b)成分に存在する
親水性有機溶媒を含み、主として(a)〜(b)成分を
均一に混合させ、かつ(a)〜(b)成分の濃度を調整
し、本発明の組成物の固形分を調整すると同時に、種々
の塗装方法に適用でき、組成物の分散安定性および保存
安定性を向上させるものである。
かかる親水性有機溶媒としては、アルコール類、また
は沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶媒が好適であ
る。
アルコール類としては、例えば1価アルコール、2価
アルコール、またはグリコール誘導体を挙げることがで
き、このうち1価アルコールとしては炭素数1〜8の飽
和脂肪族アルコールが好ましい。
これらのアルコール類の具体的例としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、i−プロピ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエ
ーテルなどを挙げることができる。
また、沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤とし
ては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、テトラヒ
ドロフランなどを挙げることができる。
これらの親水性有機溶媒のうち、好ましくはi−プロ
ピルアルコール、sec−ブチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、ジエチレングリ
コール、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテルな
どのアルコール類およびグリコール誘導体であり、特に
好ましくはi−プロピルアルコールおよび酢酸エチレン
グリコールモノエチルエーテルである。
これらの親水性有機溶媒は、1種単独で使用すること
も、また2種以上を併用することもできる。
(d)親水性有機溶媒の組成物中の割合は、(a)成
分100重量部に対して100〜1,000重量部、好ましくは150
〜1,000重量部であり、100重量部未満では(a)オルガ
ノポリシロキサンおよび必要に応じて使用される後記す
るその他の充填剤の分散性が悪くなり、保存安定性が悪
化し、また得られる組成物の粘度が高くなりすぎて均質
な塗膜が得られず、一方1,000重量部を超えると相対的
に他の成分が少なくなり、得られる組成物をコーティン
グに供することにより形成される塗膜が薄膜すぎて目的
とする塗膜を得ることができなくなる。
なお、本発明の組成物には、必要に応じて前述のよう
にその他の充填剤を添加することも可能である。
かかる充填剤としては、水に不溶性のものであり、例
えば有機もしくは無機顔料などの顔料を挙げることがで
きる。また、顔料以外の粒子状もしくは繊維状の金属お
よび合金ならびにこれらの酸化物、水酸化物、炭化物、
窒化物、硫化物など、具体例として粒子状もしくは繊維
状の鉄、銅、アルミニウム、ニッケル、銀、亜鉛、フェ
ライト、カーボンブラック、ステンレス鋼、二酸化珪
素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化
マンガン、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化コバルト、
合成ムライト、ジルコン(珪酸ジルコニア)、水酸化ア
ルミニウム、水酸化鉄、炭化珪素、窒化珪素、窒化硼
素、二硫化モリブデンなどを挙げることもできるが、こ
れらに限定されるものではない。これらの充填剤の平均
粒径または平均長さは、通常、0.05〜50μm、好ましく
は0.1〜5μmであり、0.05μm未満では組成物の粘度
が上昇し、一方50μmを超えると得られる組成物の分散
性が悪化する。
必要に応じて使用されるその他の充填剤の組成物中の
割合は、(a)成分100重量部に対して、通常、50〜500
重量部、好ましくは80〜300重量部であり、50重量部未
満であると充填剤が組成物に付与する性能を充分に発揮
することができず、また防蝕膜、化粧膜などの目的を達
成することができず、一方500重量部を超えると得られ
る組成物がゲル化することがあり、コーティングに供す
ることにより得られる塗膜の硬度が悪化するとともに基
材への密着性が悪化し、作業性も悪くなる。
なお、必要に応じて使用されるその他の充填剤の選択
は、得られる塗膜の目的によって、例えば下記選択に基
づいて行う。
防蝕膜を作るための充填剤としては、二酸化珪素、酸
化チタン、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化ジルコ
ニウム、合成ムライト、ジルコン、炭化珪素、窒化珪素
などの耐蝕性に優れたものを使用する。
電気絶縁膜を作るための充填剤としては、アルカリ金
属を含まない電気絶縁性の金属酸化物、炭化物または窒
化物を使用する。
化粧膜を作るための充填剤としては、酸化鉄、二酸化
チタン、酸化コバルト、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸
化アルミニウムなどの酸化物を使用する。
熱放射膜を作るための充填剤としては、酸化鉄、酸化
銅、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロム、二酸化
珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、ジルコンなどの
酸化物を使用する。
導電膜および半導電膜を作るための充填剤としては、
銅、アルミニウム、ニッケル、銀、カーボンブラック、
酸化錫などを使用する。
断熱膜を作るための充填剤としては、熱伝導率の小さ
い金属酸化物、水酸化物、窒化物などを使用する。
防錆膜を作るための充填剤としては、亜鉛、鉛、クロ
ムなどを使用する。
その他、各種充填剤の持つ特性を活かした塗膜を作る
ためには、前記例示の充填剤を2種以上を併用すること
ができる。
また、本発明の組成物には、前記充填剤のほかに
(e)アミン系シランカップリング剤を添加することに
より、組成物の硬化の促進、すなわち常温もしくは100
℃以下の低温で塗膜を硬化させることができる。
かかる(e)アミン系シランカップリング剤として
は、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2
−アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシ
シランなどを挙げることができる。この(e)アミン系
シランカップリング剤の組成物中における割合は、
(a)成分100重量部に対して、通常、0.3〜15重量部、
好ましくは1.0〜10重量部であり、0.3重量部未満では常
温もしくは100℃以下の低温乾燥での硬化が不充分であ
り、一方15重量部を超えると保存安定性が悪くなり、組
成物の使用可能時間が短くなる。
さらに、本発明の組成物は、塗布前の組成物の保存安
定性を保ちながらコーティング後の塗膜の硬化を促進さ
せるために、そのpHを通常、2.5〜6.5、好ましくは3〜
6に調整することが望ましい。かるpH調整は、必要に応
じて、各種の酸を組成物中に別途添加することにより達
成することができる。
かかる酸としては、例えば硝酸、塩酸などの無機酸、
または酢酸、蟻酸、プロピオン酸、マレイン酸、クロロ
酢酸、クエン酸、安息香酸、ジメチルマロン酸、グルタ
ル酸、グリコール酸、マロン酸、トルエンスルホン酸、
酸などの有機酸を挙げることができるが、特に酢酸が
好ましい。
さらに、本発明の組成物には、各種界面活性剤、前記
以外のシランカップリング剤、チタンカップリング剤、
またナフテン酸、オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミ
ン酸、炭酸などのアルカリ金属塩、染料などのその他の
添加剤を添加することもできる。
以上のような(a)〜(d)成分を含有する本発明の
組成物は、まず(イ)前記(a)成分の出発物質となる
(a)′一般式RSi(OR′)で表されるオルガノアル
コキシシラン100重量部に対し、(b)コロイド状シリ
カを固形分換算で5〜50重量部、(c)水を5〜55重量
部、および(d)親水性有機溶媒15〜500重量部を混合
して加水分解および重縮合を行い、(a)′成分である
オルガノアルコキシシランをポリスチレン換算重量平均
分子量が500〜5,000のオルガノポリシロキサンとなし、
(ロ)次いで必要に応じて(c)成分である水および/
または(d)成分である親水性有機溶媒をさらに添加す
ることにより、(c)成分の総量を0.1〜50重量部、お
よび(d)成分の総量を100〜1,000重量部となすことに
より製造することができる。
また、(イ)工程における(d)成分の添加量が、
(a)′成分100重量部に対して500重量部を超えると相
対的に親水性有機溶媒の量が増えすぎて(a)′オルガ
ノアルコキシシランの加水分解および重縮合が遅くな
り、本発明の組成物を得るための反応に長時間を要し好
ましくない。
なお、(イ)工程における(c)成分/(a)′成分
のモル比は、1.5〜5とすることが好ましく、1.5未満で
は加水分解および重縮合が進み難く、一方5を超えると
組成物の保存安定性が低下する場合がある。
この(イ)工程は、通常、前記(a)′〜(d)成分
を混合して撹拌下において、温度10〜90℃、好ましくは
20〜80℃、反応時間1〜10時間、好ましくは2〜8時間
程度の条件で実施され、前記のようにポリスチレン換算
重量平均分子量が500〜5,000の(a)オルガノポリシロ
キサンを含有する組成物が得られる。
本発明の組成物の製造方法によれば、次いで(ロ)工
程として必要に応じてさらに(c)成分および/または
(d)成分を追加添加する。
すなわち、(ロ)工程は、(イ)工程の加水分解およ
び重縮合終了後に、生成した(a)オルガノポリシロキ
サンが保存中にさらに加水分解および重縮合を行い、高
分子量化することを抑制するとともに、さらに組成物全
体の固形分濃度を調整する作用をなすものである。
この(ロ)工程における(d)成分の添加量は、
(a)′成分100重量部に対して0〜970重量部となるよ
うに添加し、その結果(d)成分の総量が100〜1,000重
量部となる量である。
なお、本発明の組成物の製造方法において、前記必要
に応じて用いられるその他の充填剤、あるいはアミン系
シランカップリング剤などをさらに配合する場合には、
前記製造方法に準じて、次のような製造方法を採用すれ
ばよい。
すなわち、前記(a)′〜(d)成分および前記の充
填剤を混合して、前記(イ)工程を行い、次いで(ロ)
工程のときに(e)アミン系シランカップリング剤を添
加する。
あるいは、充填剤および/または(e)アミン系シラ
ンカップリング剤を、(イ)(a)′〜(d)成分を混
合後に、(ロ)工程において別途添加してもよい。
本発明のコーティング用組成物は、対象物である金
属、ステンレス、セラミックス、コンクリート、セメン
ト、スレート、ガラス、プラスチック、繊維、木材、紙
などの基材の表面に、あるいは有機系もしくは無機系塗
膜の表面などに、刷毛、スプレー、ディッピングなどの
塗装手段を用い、20〜100℃程度の温度で5分〜24時間
程度乾燥することにより、1回塗りで乾燥膜厚1〜30μ
m、好ましくは3〜20μm程度の塗膜を形成することが
でき、また充填剤を含有する場合には5〜100μm、好
ましくは10〜80μm程度の塗膜を形成することが可能で
ある。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明す
るが、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重
量基準である。
また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)法によるポリスチレン換算重量平均分子量の測定お
よび実施例中における各種の測定は、下記のとおりであ
る。
GPC法による測定は、下記条件において、テトラヒド
ロフランを溶媒として使用し、オルガノポリシロキサン
1gを100ccのテトラヒドロフランに溶解して試料とし
た。また、標準ポリスチレンは、米国プレッシャーケミ
カル社製の標準ポリスチレンを使用した。
装置;米国ウオーターズ社製、高温高速ゲル浸透クロマ
トグラム(モデル150−C ALC/GPC) カラム;昭和電工(株)製、SHODEX A−8M、長さ50cm 測定温度;40℃ 流速;1cc/分 密着性は、JIS K5400による碁盤目テスト後、テープ
剥離試験を3回実施し、その平均に拠った。
耐水性は、水道水に常温で60日間浸漬し、塗膜の状態
を観察した。
耐沸騰水性は、水道水で24時間煮沸し、塗膜の状態を
観察した。
硬度は、JIS K5400による鉛筆硬度に拠った。
耐候性は、JIS K5400により、サンシャインウエザー
メーターで5,000時間照射試験を実施し、塗膜の状態を
観察した。
透水抵抗は、JIS A6910による透水量を測定した。
耐汚染性は、中性洗剤および殺虫剤を付着した後の拭
き取り外観ならびに油溶性インキを付着した後のエタノ
ールによる拭き取り外観を観察した。
耐溶剤性、耐薬品性は、各種試験液を塗膜上に1ml滴
下し、蓋付きのシャーレ中で1日静置後、水洗し、塗膜
の状態を観察した。
保存安定性は、常温においてポリエチレン製ビン中で
密栓保存し、目視によりゲル化の有無を判定し、ゲルが
発生する時間を測定した。
なお、前記試験方法により測定した判定基準は、下記
記号に拠った。
○;全く異状なし △;一部に剥離、錆の発生、浸食、汚染などがみられ
た。
×;殆どまたは全部が剥離、錆の発生、浸食、汚染など
がみられた。
実施例1 還流冷却器、撹拌機を備えた反応器内に、(a)′メ
チルトリメトキシシラン25部、(b)メタノール分散コ
ロイダルシリカ(固形分濃度30%、日産化学工業(株)
製、メタノールゾル)10部、および(c)水道水6部を
混合し、70℃に加熱して2時間半応させた後、(d)i
−プロピルアルコール45部およびγ−アミノプロピルト
リエトキシラン0.4部を添加してコーティング用組成物
を得た。
前記と同様の操作により、オルガノアルコキシシラン
の種類および量、コロイダルシリカの量、親水性有機溶
媒の種類および量、ならびに反応温度および反応時間
と、アミン系シランカップリング剤の種類および量を第
4表に示したように変えてコーティング用組成物〜
を得た。
また、コーティング用組成物85.5部にケイ酸ジルコ
ニウム45部および二酸化チタン6部を加えてコーティン
グ用組成物を得た。
比較例1 実施例1と同様の操作で第1表に示した組成のコーテ
ィング用組成物およびを得た。
試験例1 前記実施例1で得たコーティング用組成物〜なら
びに比較例1で得たコーティング用組成物および
を、それぞれ下記A〜Cのテストピースにエアースプレ
ーガンを用いて乾燥塗膜で10μmとなるように塗布し、
常温もしくは100℃以下の低温で硬化塗膜となした。
その結果を第2表に示す。
テストピースA;スレート板(JIS A5430) テストピースB;テストピースGにコーティング用組成物
を乾燥膜厚で40μm塗布し、100℃で10分間加熱処理
したもの テストピースC;テストピースGに無機質コーティング用
組成物〔(株)日板研究所製、グラスカG1100)を乾燥
膜厚で40μm塗布し、150℃で30分間加熱処理したもの 第2表から明らかなように、比較例に比べ、本発明の
コーティング用組成物は、常温もしくは100℃以下の低
温で硬化し、密着性、耐水性、耐沸騰水性、硬度、耐候
性、透水抵抗、耐汚染性、耐溶剤性、耐薬品性に優れ、
保存安定性も24時間以上と長いものであることが確認さ
れた。
試験例2 試験例1において、テストピースを下記D〜Fのテス
トピースに代えた以外は試験例1と同様の操作で塗膜を
形成させた。
その結果を第3表に示す。
テストピースD;アルミニウム板(JIS H4000、A1050P) テストピースE;テストピースJにコーティング用組成物
を乾燥膜厚で40μm塗布し、100℃で10分間加熱処理
したもの テストピースF;テストピースJに無機質コーティング用
組成物〔(株)日板研究所製、グラスカG1100)を乾燥
膜厚で40μm塗布し、150℃で30分間加熱処理したもの 第3表から明らかなように、比較例に比べ、本発明の
コーティング用組成物は、密着性、耐水性、耐沸騰水
性、硬度、耐候性、耐熱性、耐汚染性、耐溶剤性、耐薬
品性に優れ、保存安定性も24時間以内と長いものである
ことが確認された。
〔発明の効果〕 本発明のコーティング用組成物は、親水性有機溶媒を
分散媒とするコロイド状シリカを用い、また(a)成分
のオルガノポリシロキサンのポリスチレン換算重量平均
分子量を500〜5,000としたため、熟成期間を必要とせ
ず、保存安定性が飛躍的に改善されたものである。しか
も、本発明の組成物より得られる塗膜は、硬度が高く、
透明でかつ光沢のある外観を有し、優れた耐候性、耐水
性、耐沸騰水性、撥水性、耐熱性、耐透水性、耐薬品
性、耐溶剤性、耐汚染性、を有し、かつ基材との密着性
も優れたものである。また、必要に応じて充填剤を含有
させたものは、添加する充填剤の種類により、耐熱性、
耐水性、耐海水性、耐有機薬品性、耐酸性、耐アルカリ
性、熱および光の吸収放射性、耐摩耗性、耐候性、耐湿
性、耐浸透性、密着性、保存安定性などに優れた防蝕
膜、電気絶縁膜、化粧膜、熱放射膜、防錆膜、導電膜、
半導体膜などの各種機能膜を作ることができる。
さらに、本発明の組成物中にアミン系シランカップリ
ング剤を添加しているので、常温もしくは100℃以下の
低温で硬化させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 欣司 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 永田 正樹 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−219234(JP,A) 特開 昭61−53365(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式RSi(OR′)(式中、Rは
    炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜5のアルキル
    基または炭素数1〜4のアシル基を示す。)で表される
    オルガノアルコキシシランの縮合物であって、ゲルパー
    ミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定
    したポリスチレン換算重量平均分子量が500〜5,000のオ
    ルガノポリシロキサンをオルガノアルコキシシラン換算
    で100重量部に対し (b)親水性有機溶媒に分散されたコロイド状シリカを
    固形分換算で5〜50重量部、 (c)水0.1〜50重量部、 (d)親水性有機溶媒(ただし、(b)成分に存在する
    親水性有機溶媒を含む。)100〜1,000重量部、および (e)アミン系シランカップリング剤0.3〜15重量部 を含有することを特徴とするコーティング用組成物。
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