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JP2672291B2 - 音声による文章情報再生装置 - Google Patents

音声による文章情報再生装置

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JP2672291B2
JP2672291B2 JP7285329A JP28532995A JP2672291B2 JP 2672291 B2 JP2672291 B2 JP 2672291B2 JP 7285329 A JP7285329 A JP 7285329A JP 28532995 A JP28532995 A JP 28532995A JP 2672291 B2 JP2672291 B2 JP 2672291B2
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達夫 西澤
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Shinano Kenshi Co Ltd
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Shinano Kenshi Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE19644143A priority patent/DE19644143C2/de
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Priority to US08/742,496 priority patent/US5687144A/en
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    • GPHYSICS
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    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
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    • G11B27/105Programmed access in sequence to addressed parts of tracks of operating record carriers of operating discs
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    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD−ROMに代表
されるランダムアクセス可能な記録媒体を用いた音声に
よる文章情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声による文章情報再生装置は、
いわゆる録音図書と呼ばれ、特に目の不自由な人が読書
を楽しむために使用される装置である。この装置は、シ
ーケンシャルアクセスしかできないカセットテープを用
いたものが主流であった。従って、そのテープ上に記録
されている本の文章情報を選択して試聴する場合には、
通常のテープ再生速度では人の耳には聞こえず、早送り
や巻戻しのキューイング時のようにテープ再生速度が速
くなる際にのみ人間の可聴周波数範囲に入るトーン信号
を目安として検索する方法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の音声による文章情報再生装置には、次のような課
題がある。上記のようにトーン信号はキューイングを連
続して行うことによりのみ得られるため、希望する文章
情報をダイレクトに選択することは困難であった。ま
た、トーン信号が例えば本で言えば、章などの大きな検
索単位毎にしか挿入されていない場合もあり、このよう
な場合には改ページ毎の信号音や、断続する信号音の数
により、節、項等の章の下層に位置する文章構造を判断
して所望の文章情報を特定しなければならず、使いこな
しに熟練が必要であった。特に、各種電気機器が家庭に
浸透している今日では、これらの取扱説明書や各分野の
専門書等を読む必要性が高まり、一般の文学書とは異な
り、このような本は索引などを参照しながら、必要箇所
を飛び飛びに読まなければならない場合もあるため、次
の読み取り箇所をダイレクトに選択できるものが切望さ
れている。さらに、現在読まれている部分が本のどの部
分であるかは、テープの巻数やトラック番号でしか判断
できないため、読み出し位置を特定する精度に欠けると
いう課題もあった。従って、本発明は上記課題を解決す
べくなされ、その目的とするところは、ランダムアクセ
ス可能なCD−ROM等の記録媒体を使用し、かつ本の
ページや本の目次等の複数の検索テーブルを持たせて検
索の幅を広げることで本の内容や使用目的に合わせて自
在に希望する文章情報を再生でき、さらに現在の再生位
置を音声で再生できる音声による文章情報再生装置を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本のページ
や本の目次の見出し等の検索単位毎の再生開始位置を示
す複数の検索テーブルが、本の文章情報と共に記録され
た記録媒体の再生動作を行う再生部と、目標とする前記
再生開始位置を指定すべく、前記検索テーブルの選択指
示および検索テーブル内の前記検索単位の検索指示が入
力可能な入力部と、前記検索テーブルを記憶するための
記憶部と、入力された文章情報を音声により再生する音
声再生部と、前記再生部を制御して前記記録媒体に記録
された前記検索テーブルを前記記憶部に記憶し、前記入
力部を介して前記選択指示および前記検索指示が入力さ
れた際には、該選択指示に基づいて特定された記憶部内
の検索テーブルから検索指示に従って前記検索単位を特
定すると共に、該検索単位の再生開始位置を前記目標と
する再生開始位置として読み出し、該再生開始位置にあ
る前記文章情報を再生部を制御して前記記録媒体から読
み出し、読み出した該文章情報を前記音声再生部を介し
て音声により再生する制御部とを具備することを特徴と
する。この構成を採用することにより、本の種類に合わ
せて文章情報の検索が適切に行える検索テーブルを選択
することができ、迅速な検索が行える。
【0005】また、本の目次の見出しが前記検索単位で
ある前記検索テーブルは、前記見出しを構成する章、
節、項等の各階層毎に検索単位である各章、各節、各項
毎の検索が可能であり、前記入力部は、前記階層の内の
いずれか一つの階層を検索用の階層と指定するための階
層指示が入力可能であり、前記制御部は、前記入力部を
介して前記本の目次に対応する検索テーブルが選択指示
されると共に、前記検索指示および階層指示が入力され
ると、前記記憶部内の本の目次に対応する検索テーブル
内の階層指示された前記一つの階層において検索指示に
従って前記検索単位を特定し、該検索単位に対応する前
記再生開始位置を前記目標とする再生開始位置として読
み出す構成とすれば、本の章、節、項単位に直接、再生
開始位置を指定し、読み出すことができ、一層の読み出
しの高速化が図れる。
【0006】また、前記記録媒体はCD−ROMであ
り、前記再生開始位置は、前記記録媒体の情報記録開始
位置から前記各検索単位までのセクタ位置情報であり、
前記入力部は現在読み取り位置から前記目標とする再生
開始位置までの移動時間および移動方向の指示が可能で
あり、前記制御部は、前記入力部を介して前記移動時間
および移動方向が入力された際には、前記再生部を動作
させて前記現在読み取り位置に対応するセクタ位置情報
を読み取り、移動時間から移動セクタ位置情報を演算し
て求め、移動方向に基づいて現在読み取り位置のセクタ
位置情報から移動セクタ位置情報を加減算して前記目標
とする再生開始位置を求める構成とすれば、現在の読み
取り位置から5分前、10分後など、直接時間で次の再
生開始位置を指定することも可能となる。
【0007】また、前記記録媒体の前記検索テーブルに
は、前記検索単位毎に識別用文章情報が記録され、前記
入力部は報知指示が入力可能であり、前記制御部は、前
記入力部を介して前記報知指示が入力された際には、現
在再生している前記文章情報に対応する前記検索単位の
前記識別用文章情報を前記記憶部から読み出し、該識別
用文章情報を前記音声再生部を介して音声により再生す
るようにすれば、現在再生している箇所が本のどこなの
か、例えば現在の章、節等の番号やページ数などを音声
により知らせることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面と共に詳述する。まず、図1と共に本実
施形態の基本的な構成について概要動作と共に説明す
る。なお、本実施例ではランダムアクセス可能な記録媒
体としてCD−ROMを使用した音声による文章情報再
生装置10を例に挙げて説明するが、記録媒体はランダ
ムアクセス可能なものであれば、フロッピディスクや、
RAM等の半導体記憶素子で構成されたICカードであ
っても良い。12はCD−ROMであり、1または2以
上の本の文章情報と、当該本のページや本の目次の見出
し等の検索単位毎の再生開始位置を示す複数の検索テー
ブルとが記録されている。この再生開始位置は、セクタ
位置情報として記録されている。本例では一例として一
つのCD−ROM内に複数の本の文章情報が記録されて
おり、上記検索テーブルとしては図3、図4に示すよう
に、各本毎の目次の見出し(一例として章、節、項)毎
の開始セクタ位置情報が記録された目次テーブル14
a、各本のページ毎の開始セクタ位置情報が記録された
ページテーブル14bとからなる。ここでセクタ位置情
報はCD−ROM12の情報記録開始位置からの時間
(分秒)とセクタ数とから構成され、「2:35:25 」は、
情報記録開始位置から2分35秒経過後の第25セクタ
を示す。なお、図5は一つの本を構成する音声データフ
ァイルの構造を示す図であり、音声データファイル14
cの先頭には、音声データの開始セクタ位置情報、音声
データのトータルのデータ数(サイズ)や音声データの
圧縮率(ビットレート)等のデータ(ヘッダ情報)を格
納したヘッダ領域が設けてあるものとする。通常、ヘッ
ダ情報は数10バイトで十分なため、音声データのサイ
ズに比較して無視することができる。ヘッダに含まれる
情報は指定時間単位での移動の際、または現在時間、残
り時間等を使用者に報知する際に使用される。なお、検
索テーブルは上記のように各検索の項目毎に分けて設け
てもよいし、また一つの検索テーブルにまとめた形式と
してもよい。
【0009】ここで文章情報とは、本の記載内容そのも
のの情報であり、本例では一例として各本毎に記載内容
を朗読した音声がディジタル化されて音声データファイ
ル14cとして記録されたものである。なお、記載内容
を朗読した際の音声波形を符号化して記録しておき、後
述する音声再生部に音声合成機能を持たせて、音声を再
生する構成としても良い。また、検索単位とは、目次テ
ーブル14aでは図3に示すように、「章」の階層上に
おいては1章、2章、・・・等の1章単位が検索単位と
なり、また「節」の階層上においては1節、2節、・・
・等の1節単位が検索単位となり、また「項」の階層上
においては1項、2項、・・・等の1項単位が検索単位
となる。また、ページテーブル14bでは図4に示すよ
うに1ページが1検索単位となっている。
【0010】16は再生部であり、記録媒体としてのC
D−ROM12の再生動作を行う機能を有する。再生部
16は、CD−ROM12を回転させるモータ(不図
示)と、CD−ROM12から情報を読み出す光ピック
アップ(不図示)と、モータおよび光ピックアップの回
転、移動制御を行うサーボ制御部(不図示)、光ピック
アップから読み出された高周波信号から記録された情報
をディジタル信号として復調、再生する信号処理部(不
図示)等の公知の電子回路から構成される。サーボ制御
部にセクタ位置情報が入力されると、当該サーボ制御部
はCD−ROM12のセクタ位置情報からの情報の読み
取りを行う。
【0011】18は入力部であり、CD−ROM12か
ら再生を希望する文章情報の目標の再生開始位置を指定
すべく、検索に使用する検索テーブルの選択指示および
検索テーブル内の検索単位の検索指示が入力可能であ
る。入力部18には、一例としてCD−ROM12の通
常の基本動作(再生、ストップ、逆再生、倍速再生、倍
速逆再生、停止)指示を行う操作キー(不図示)と、選
択指示を行う選択指示キー(不図示)と、検索指示を行
う検索指示キー(不図示)、さらには現在の検索指示さ
れた検索単位名を報知させる報知指示キー(不図示)等
が少なくとも設けられている。選択指示キーは、例えば
スライドスイッチを用いて、検索単位の検索に使用する
検索テーブルを目次テーブル14aとする「階層」ポジ
ション、検索テーブルをページテーブル14bとする
「ページ」ポジション、指定された移動時間に基づいた
再生開始位置の変更や、現在再生時間、残り時間、トー
タル時間等を使用者に報知するための「時間」ポジショ
ンを単独で指定できる構造となっている。また検索指示
キーは、特に本例では操作性を考慮して、十字状に配さ
れた方向キー「↑」、「↓」、「←」、「→」(プッシ
ュスイッチ)で構成し、選択指示キーで特定された検索
テーブルに応じてキーの示す内容を変化させ、テーブル
構造が異なる検索テーブル内において検索単位を特定で
きるようにしている。なお、検索指示キーは十字状に代
えて直線状に配しても良いし、また選択指示キーや検索
指示キーは他の構造のスイッチ(マウス、キーボードも
含む)を用いても良い。
【0012】20は記憶部であり、一例としてROMや
RAM等の半導体記憶素子を用いて構成され、CD−R
OM12から読み出された検索テーブルや音声データフ
ァイルのヘッダ情報、さらに後述するCPUの動作プロ
グラム等が記憶される。22は音声再生部であり、CD
−ROM12から読み出された文章情報が入力された際
には、D/A変換してアナログ信号である音声信号に変
換し、増幅する音声処理部24と、音声処理部24から
出力される増幅された音声信号を音声として再生出力す
るスピーカ26とから構成される。なお、文章情報がデ
ータ圧縮されてCD−ROM12に記憶されている場合
には、読み出した文章情報を例えば図3に示すように各
本単位で予め決定され、検索テーブル内に記録されたビ
ットレートに基づいて、元のPCMデータに伸張後、D
/A変換してアナログ信号である音声信号に変換する。
28は制御部であり、CPU等を用いて構成されてい
る。制御部28は、入力部18を介して選択指示および
検索指示が入力された際には、選択指示に基づいて検索
に使用する検索テーブルを一つ特定する(これを特定検
索テーブルという)と共に、記憶部20に記憶された特
定検索テーブル内から検索指示に従って検索単位を特定
して検索単位に対応する目標再生位置としての再生開始
位置を読み出す。また、再生部16を動作させてCD−
ROM12から目標再生位置にある文章情報を読み出
し、音声再生部22を介して読み出した文章情報を音声
により再生させる。
【0013】次に、各検索テーブル14a、14bと、
音声データファイル14cの詳細な構造について説明す
る。なお、以下に示すセクタ位置情報はCD−ROM1
2の情報記録開始位置を基準としたものである。まず、
目次テーブル14aは、図3に示すように各本毎の目次
の見出し、一例として章、節、項毎の開始セクタ位置情
報が記録されている。なお、階層構造をとっている見出
しの最小単位は最も下層に位置する項となるので、開始
セクタ位置情報はこの「項」単位で、1章1節1項から
1章1節2項、1章1節3項、1章2節1項、・・・・
等、順番に記録されている。また、階層構造を識別する
ための階層情報30も付加されており、階層情報30を
参照することによって「章」、「節」、「項」の階層毎
に、各階層における検索単位を特定できる。また、ペー
ジテーブル14bは、図4のようにCD−ROM12に
記録された各本の音声ファイルの1ページ毎の開始セク
タ位置情報がページ順に記録されている。また、ページ
による再生開始位置の指定を可能とするために、ページ
数の1の位、10の位、100の位毎の数字が記録され
た位情報32も付加されている。また、図5に示される
音声データファイル14cは、一例としてビットレート
は64キロビット/秒で記録され、開始セクタ位置は2
分ゼロ秒ゼロフレームであり、また終了セクタ位置は6
0分ゼロ秒ゼロフレームとすると、開始セクタ位置と終
了セクタ位置との相対セクタ数は58分ゼロ秒ゼロフレ
ームとなり、記録された音声データのトータルのデータ
数は、 相対セクタ数(秒)×75(フレーム/秒)×2048(バイト/フレーム) =58×60×75×2048 =534528000 (バイト) となる。また、ここでビットレートが64キロビット/
秒、つまり8Kバイト/秒であるから、記録された音声
データの再生時間は、 534528000 (バイト)÷8000(バイト/秒)÷3600( 秒
/時)=18時間34分 となる。
【0014】次に、文章情報再生装置10の動作につい
て図1〜図5を用いて説明する。まず、CD−ROM1
2が再生部16へ装着され、再生装置10の電源がオン
されると、制御部28は記憶部20に記憶された動作プ
ログラムに従って、再生部16を動作させてCD−RO
M12に記録された検索テーブル14a、14bや音声
データファイル14cのヘッダ情報を読み出し、記憶部
20に記憶し(ステップ100)、続いて入力部18か
らのキー入力待ち状態に入る(ステップ102)。ステ
ップ102の状態において入力部18で操作されるキー
の種類に応じて、制御部28は再生装置10の動作を決
定する。
【0015】操作されたキーが、基本動作指示を行う操
作キーである場合には、制御部28は、操作キーの内容
に応じて、CD−ROM12の再生、停止、早送り、巻
戻し、倍速再生等の基本動作を再生部16を動作させて
行う(ステップ104)。その後、制御部28はステッ
プ102に戻り、次のキー入力を待つ。また、選択指示
キーが操作された場合には、制御部28は選択指示キー
の内容に応じて検索に使用する検索テーブルを決定す
る。本例では、「階層」ポジションに設定された際には
目次テーブル14aが、また「ページ」ポジションに設
定された際にはページテーブル14bが特定検索テーブ
ルとなる。また、「時間」ポジションに設定された際に
は特に検索テーブルの特定は行われずに、音声データフ
ァイル14cのヘッダ情報が検索のために使用される
(ステップ106)。その後、制御部28はステップ1
02に戻り、次のキー入力を待つ。また、検索指示キー
が操作されると、制御部28は目次テーブル14aやペ
ージテーブル14bが選択指示キーにより特定されてい
る場合には、検索指示キーの内容に応じて選択された特
定検索テーブル内の検索単位を特定する(ステップ10
8)。検索テーブルを適宜に選択した後に、この操作を
行うことにより、複数の検索方法の中から所望の検索方
法を用いて、CD−ROM12の目標とする再生開始位
置を得ることができる。また、同じくステップ108に
おいて選択指示キーが「時間」ポジションに設定されて
いる場合には、制御部28は操作された検索指示キーが
示す移動時間および移動方向に基づいて目標とする再生
開始位置を求める動作を行う。よって、制御部28は再
生部16を制御してCD−ROM12の任意の再生開始
位置からの文章情報の読み出しが可能となる。なお、そ
の後、制御部28はステップ102に戻り、次のキー入
力を待つ。
【0016】選択指示キーと検索指示キーを用いて、所
望の再生開始位置からのCD−ROM12の読み出しを
行う一連の動作を説明する。第1に、選択指示キーが
「階層」ポジションに設定されている場合の目次テーブ
ル14aを用いた検索動作について説明する。ステップ
102において選択指示キーを操作して、検索テーブル
を目次テーブル14aに特定する。次に、ステップ10
2において入力部18の検索指示キーの内の「↑」、
「↓」キーを操作することにより、検索の基準となる階
層指示を行える。具体的には「↑」キーを押下すること
により、上の階層(「章」の階層方向)に移動し、
「↓」キーを押下することにより、下の階層(「項」の
階層方向)に移動する。また、「←」、「→」キーを操
作することで、階層指示により特定された階層上におい
て検索単位を変更する。
【0017】例えば、指示された階層が「章」である場
合には、検索単位は章単位となり、「←」、「→」キー
を一回操作することで、制御部28は階層情報30の
「章」の欄にある数字の変化点を指定された方向(図5
中の上下)に順次検出して行き、検索単位である1章単
位毎の検索が行え、よって再生したい検索単位を任意に
選択できる。検索単位が特定できたら、当該検索単位に
対応する開始セクタ位置を参照することでCD−ROM
12の再生開始位置を目次テーブル14aから読み出す
ことができ、所望の検索単位(章)からの文章情報の再
生が可能となる。一例を示すと、図6のように、基本動
作(再生等)を行っている現在位置(カレントポジショ
ン:CP)が第2章中である場合に、「←」キーを一回
操作すると、第2章の最初の位置まで再生開始位置が移
動し、さらに「←」キーをもう一回操作すると、第1章
の最初の位置まで移動する。また、基本動作を行ってい
る位置が第2章中である場合に、「→」キーを一回操作
すると第3章の最初の位置まで再生開始位置が移動す
る。また、検索指示キーを操作して検索の基準となる階
層を「節」、「項」とした場合も「章」の場合と同様
に、検索単位である1節」または1項単位毎の検索が行
え、所望の検索単位からの文章情報の再生が可能であ
る。目次テーブル14aを用いた検索は、例えば必ずし
も本の最初から読み出さずに、必要箇所をとびとびに読
むことの多い取扱説明書や専門書、実用書等がCD−R
OM12の文章情報となっている場合に都合がよい。
【0018】第2に、選択指示キーが「ページ」ポジシ
ョンに設定されている場合のページテーブル14bを用
いた検索動作について説明する。ステップ102におい
て選択指示キーを操作して、検索テーブルをページテー
ブル14bに特定する。次に、ステップ102において
入力部18の検索指示キーの内の「↑」、「↓」キーを
操作することにより、検索の基準となるページの位を指
示できる。具体的には「↑」キーを押下することによ
り、上の位(100の位方向)に移動し、「↓」キーを
押下することにより、下の位(1の位方向)に移動す
る。また、「←」、「→」キーを操作することで、位指
示により特定された位上において検索単位を変更する。
【0019】例えば、指示された位が「100の位」で
ある場合には、検索単位は100ページ単位となり、
「←」、「→」キーを一回操作することで、制御部28
はテーブル32の「100の位」の位置にある数字の変
化点を指定された方向(図4中の上下)に順次検出して
行き、検索単位である100の位毎の検索が行える。検
索単位が特定できたら、当該検索単位に対応する開始セ
クタ位置を参照することでCD−ROM12の再生開始
位置を検索テーブル14bから読み出すことができ、所
望の検索単位(0、100、200、・・・)毎の文章
情報の再生が可能となる。具体的には、図7に示すよう
に246ページである現在位置(CP)から「←」キー
を一回操作すると再生開始位置は200ページとなり、
さらに「←」キーをもう一回操作すると100ページと
なる。また現在位置(CP)から「→」キーを一回操作
すると再生開始位置は300ページとなる。また、検索
指示キーを操作して検索の基準となる階層を「10の
位」、「1の位」とした場合も「100の位」の場合と
同様に、それぞれ検索単位である10ページ単位毎また
は1ページ単位毎の検索が行え、所望の検索単位からの
文章情報の再生が可能である。
【0020】また、第3に、選択指示キーが「時間」ポ
ジションに設定されている場合の、音声データファイル
14cのヘッダ情報に基づいた検索動作について説明す
る。このヘッダ情報を用いた検索方法、つまり目標とす
る再生開始位置の特定方法は、現在の再生位置(CP)
を基準として指定方向(音声データファイルの前または
後ろ方向)へ指定時間だけ移動した位置(これが再生開
始位置となる)からの読み出しを行う方法であり、上述
の2つの検索テーブルを用いた方法のように、テーブル
内の検索単位毎に検索して開始セクタ位置を特定するも
のとは異なる。まず、ステップ102において選択指示
キーを操作して、「時間」ポジションとする。さらに、
ステップ102において入力部18の検索指示キーを操
作して、現在の再生位置から目標とする再生開始位置ま
での移動時間と移動方向の指示を行う。ここで移動時間
を入力する場合に、移動時間を予め数種類(例えば1時
間、10分、1分等)決めておき、その中から一つ選択
するようにしても良いし、また直接4分、13分、1時
間30分等、任意の時間を指定できるようにしてもよ
い。移動時間の選択の際には「↑」キーを押下すると移
動時間が順次荒くなり(1分→10分→1時間等)、
「↓」キーを押下すると反対に移動時間が細かくなる。
また移動方向は、現在の再生位置に対して前方か後方か
を指定するものである。「←」キーを押下すれば前方へ
の移動となり、「→」キーを押下すれば後方への移動と
なる。
【0021】移動時間と移動方向が指定されると、制御
部28は一旦再生等の基本動作を中断し、指定された移
動時間を、記憶部20に記憶されたヘッダ情報中のビッ
トレート(文章情報の音声圧縮情報)に基づいてセクタ
位置情報に変換し、現在位置のセクタ位置情報に求めた
セクタ位置情報を指定された移動方向に従って加減算
し、目標とする再生開始位置のセクタ位置情報を求め
る。その後に、再生部16を制御して計算で得られた再
生開始位置からCD−ROM12の再生を再開すること
で、所望の再生開始位置からの文章情報の再生が可能と
なる。一例を示すと、図8のように、基本動作(再生、
早送り、巻戻し等)を行っている現在位置(CP)が時
間表示で1分54秒である場合に、移動時間を1分と指
定した際には、移動方向が前方への移動とすると、0分
54秒の位置から再度基本動作を行う。また、後方への
移動の場合には2分54秒の位置まで移動して基本動作
を引き続き行う。時間に基づいた再生開始位置の検索
は、例えば一旦読み始めたら、連続して読み通し、前後
に戻ることの少ない文学書がCD−ROM12の文章情
報となっている場合に都合がよい。
【0022】また、さらに図3や図4に示すように目次
テーブル14a、ページテーブル14bには、各検索単
位毎に識別用文章情報を記録しておき、また入力部18
には報知指示キーを設けて報知指示を入力可能な構成と
し、そして制御部28は、入力部18を介して報知指示
が入力された際であって、選択指示キーが「階層」ポジ
ションや「ページ」ポジションとなっている場合には、
現在再生している文章情報に対応する検索単位の識別用
文章情報を記憶部20から読み出し、音声再生部22を
介して読み出した識別用文章情報を音声により再生する
構成としてもよい。また、「時間」ポジションが指定さ
れている場合には、現在の再生位置を音声により再生す
る構成とする(ステップ110)。なお、再生後にはス
テップ102に戻る。なお、識別用文章情報としては、
一例として現在再生している、または検索指定キーによ
り指示された検索単位の名称とする。本例では、「現在
値アナウンス用メッセージ」としている。具体的には、
目次テーブル14aの場合には、「第1章第2節第1
項」等、検索単位となる本の目次に対応したメッセージ
とする。またページテーブル14bの場合には、「3ペ
ージ」、「12ページ」等、検索単位であるページ数を
メッセージとする。
【0023】これにより、制御部28が再生部16を基
本動作させている最中であっても、また検索中であって
も、入力部18の報知指示キーが操作され、報知指示が
入力となった場合には、制御部28は、再生部16が再
生等の基本動作中である場合には一旦現在の検索単位内
の基本動作を中止し、現在の検索単位に対応した識別用
文章情報(「現在値アナウンス用メッセージ」)を記憶
部20から読み出して音声再生部22を介して音声再生
させ、再度元の基本動作状態に戻る。検索の場合には、
検索可能な状態に戻る。よって、現在の基本動作中の検
索単位や、検索の際に現在指示されている(頭出し可能
な状態となっている)検索単位を知ることができ、検索
動作が一層容易に行える。なお、識別用文章情報はメッ
セージ情報そのものとする代わりに、メッセージ情報が
記録されたCD−ROM12のアドレス(つまり、メッ
セージ情報の開始セクタ位置とその長さ)を記録するよ
うにしても良い。
【0024】また、選択指示キーが「時間」ポジション
に設定されている場合に報知指示が入力された際には、
制御部28はこの時の現在位置を読み出し中の文章情報
内から読み取り、現在どの本を読み出しているのか、ま
た当該本の最初から何分経過したところなのか、また残
り時間はどのくらいなのか等を、現在位置とヘッダ情報
を用いて演算して求める。そして求めた経過時間、残り
時間等を音声により再生するようにしても良い。なお、
経過時間、残り時間の音声情報は、使用される文字の音
声データを予め記憶部等に記憶しておき、必要に応じて
読み出して音声再生部を介して音声再生させればよい。
【0025】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるので
はなく、例えば逆再生、倍速再生等の基本動作を行った
後には、必ず再生しようとする検索単位の識別用文章情
報を音声で再生するようにして使用者が再生位置の確認
を行えるようにしても良い等、発明の精神を逸脱しない
範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る音声による文章情報再生装
置を用いると、記録媒体に記録された本の種類に合わせ
て文章情報の検索が適切に行える検索テーブルを適宜、
選択することができるので、読み出したい文章情報の検
索単位を迅速に検索し、再生できる。また、本の目次に
対応する検索テーブルは、章、節、項等の階層構造で記
録しておくことにより、必要に応じてそれぞれの階層上
で、例えば章、節、項単位毎に直接、再生開始位置を指
定し、読み出すことができ、一層の読み出しの高速化が
図れる。また、ページや、移動時間および移動方向での
再生開始位置の指定も併用することができ、検索をさら
に多面から行うことができる。さらに、検索テーブルに
は、検索単位毎に識別用文章情報を記録しておくことに
よって、例えば識別用文章情報を検索単位の名称(一例
として現在値アナウンス用メッセージ)とすることによ
り、現在再生している箇所が本のどこなのか、例えば現
在の章、節等の番号やページ数などを音声により知らせ
ることができる。従って、検索も一層容易に、かつ迅速
に行えるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声による文章情報再生装置の一
実施形態を示したブロック図
【図2】図1の動作を示すフローチャート
【図3】図1の目次テーブルの構造を示す説明図
【図4】図1のページテーブルの構造を示す説明図
【図5】CD−ROMに記録された音声データファイル
の構造を示す説明図
【図6】図1の目次テーブル上での検索単位の指定動作
を示す説明図
【図7】図1のページテーブル上での検索単位の指定動
作を示す説明図
【図8】指定された時間による再生開始位置の指定動作
を示す説明図
【符号の説明】
10 音声による文章情報再生装置 12 記録媒体としてのCD−ROM 14a 目次テーブル 14b ページテーブル 16 再生部 18 入力部 20 記憶部 22 音声再生部 28 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/10 A

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本のページや本の目次の見出し等の検索
    単位毎の再生開始位置を示す複数の検索テーブルが、本
    の文章情報と共に記録された記録媒体の再生動作を行う
    再生部と、 目標とする前記再生開始位置を指定すべく、前記検索テ
    ーブルの選択指示および検索テーブル内の前記検索単位
    の検索指示が入力可能な入力部と、 前記検索テーブルを記憶するための記憶部と、 入力された文章情報を音声により再生する音声再生部
    と、 前記再生部を制御して前記記録媒体に記録された前記検
    索テーブルを前記記憶部に記憶し、前記入力部を介して
    前記選択指示および前記検索指示が入力された際には、
    該選択指示に基づいて特定された記憶部内の検索テーブ
    ルから検索指示に従って前記検索単位を特定すると共
    に、該検索単位の再生開始位置を前記目標とする再生開
    始位置として読み出し、該再生開始位置にある前記文章
    情報を再生部を制御して前記記録媒体から読み出し、読
    み出した該文章情報を前記音声再生部を介して音声によ
    り再生する制御部とを具備することを特徴とする音声に
    よる文章情報再生装置。
  2. 【請求項2】 本の目次の見出しが前記検索単位である
    前記検索テーブルは、前記見出しを構成する章、節、項
    等の各階層毎に検索単位である各章、各節、各項毎の検
    索が可能であり、 前記入力部は、前記階層の内のいずれか一つの階層を検
    索用の階層と指定するための階層指示が入力可能であ
    り、 前記制御部は、前記入力部を介して前記本の目次に対応
    する検索テーブルが選択指示されると共に、前記検索指
    示および階層指示が入力されると、前記記憶部内の本の
    目次に対応する検索テーブル内の階層指示された前記一
    つの階層において検索指示に従って前記検索単位を特定
    し、該検索単位に対応する前記再生開始位置を前記目標
    とする再生開始位置として読み出すことを特徴とする請
    求項1記載の音声による文章情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体はCD−ROMであり、 前記再生開始位置は、前記記録媒体の情報記録開始位置
    から前記各検索単位までのセクタ位置情報であり、 前記入力部は現在読み取り位置から前記目標とする再生
    開始位置までの移動時間および移動方向の指示が可能で
    あり、 前記制御部は、前記入力部を介して前記移動時間および
    移動方向が入力された際には、前記再生部を動作させて
    前記現在読み取り位置に対応するセクタ位置情報を読み
    取り、移動時間から移動セクタ位置情報を演算して求
    め、移動方向に基づいて現在読み取り位置のセクタ位置
    情報から移動セクタ位置情報を加減算して前記目標とす
    る再生開始位置を求めることを特徴とする請求項1また
    は2記載の音声による文章情報再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体の前記検索テーブルには、
    前記検索単位毎に識別用文章情報が記録され、 前記入力部は報知指示が入力可能であり、 前記制御部は、前記入力部を介して前記報知指示が入力
    された際には、現在再生している前記文章情報に対応す
    る前記検索単位の前記識別用文章情報を前記記憶部から
    読み出し、該識別用文章情報を前記音声再生部を介して
    音声により再生することを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の音声による文章情報再生装置。
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