JP2514791Y2 - U型パンチ・ダイセット - Google Patents
U型パンチ・ダイセットInfo
- Publication number
- JP2514791Y2 JP2514791Y2 JP1989068858U JP6885889U JP2514791Y2 JP 2514791 Y2 JP2514791 Y2 JP 2514791Y2 JP 1989068858 U JP1989068858 U JP 1989068858U JP 6885889 U JP6885889 U JP 6885889U JP 2514791 Y2 JP2514791 Y2 JP 2514791Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- punch
- die
- cassette
- holder
- shaped
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,板材その他の被加工材料に穴明け加工等を
行う場合に使用するU型パンチ・ダイセットに関するも
のであり、特にプレスその他の加工機に装着した状態で
パンチおよび/またはダイを容易に交換可能であるよう
に改良したU型パンチ・ダイセットに関するものであ
る。
行う場合に使用するU型パンチ・ダイセットに関するも
のであり、特にプレスその他の加工機に装着した状態で
パンチおよび/またはダイを容易に交換可能であるよう
に改良したU型パンチ・ダイセットに関するものであ
る。
従来,鉄板その他の被加工材料に穴明け加工等を行う
場合には,U型パンチ・ダイセットを使用し,このU型パ
ンチ・ダイセットを例えばプレスのテーブルに装着し
て,プレスのラムを介してパンチを作動させることによ
り,被加工材に穴明け加工等を行うのが一般的である。
そして複数個の穴明けを同時に行う場合には,上記構成
のU型パンチ・ダイセットを複数個併設するか、または
U型パンチ・ダイセットに複数対のパンチ・ダイを設け
るのであるが、多品種少量生産方式若しくは近年におけ
る所謂FMS生産方式においては,穴の形状および寸法な
らびに穴位置を種々変更する必要があるため,1台のプレ
ス装置であっても多数のU型パンチ・ダイセットを準備
しておく必要がある。従ってプレスのテーブルへのU型
パンチ・ダイセットの着脱頻度が極めて大になるのが実
情である。
場合には,U型パンチ・ダイセットを使用し,このU型パ
ンチ・ダイセットを例えばプレスのテーブルに装着し
て,プレスのラムを介してパンチを作動させることによ
り,被加工材に穴明け加工等を行うのが一般的である。
そして複数個の穴明けを同時に行う場合には,上記構成
のU型パンチ・ダイセットを複数個併設するか、または
U型パンチ・ダイセットに複数対のパンチ・ダイを設け
るのであるが、多品種少量生産方式若しくは近年におけ
る所謂FMS生産方式においては,穴の形状および寸法な
らびに穴位置を種々変更する必要があるため,1台のプレ
ス装置であっても多数のU型パンチ・ダイセットを準備
しておく必要がある。従ってプレスのテーブルへのU型
パンチ・ダイセットの着脱頻度が極めて大になるのが実
情である。
上記従来のU型パンチ・ダイセットは,間隔を介して
対向配設したパンチホルダおよびダイホルダの一端を開
放し他端を一体に接合して略U字型に形成し,前記パン
チホルダおよびダイホルダの開放端近傍に少なくとも1
対のパンチ・ダイを設けた構成としてある。そしてダイ
ホルダに上下方向に貫通する取付穴を穿設し,取付ボル
トおよびナットによって前記プレスのテーブルに取付け
るのが最も一般的な手段である。
対向配設したパンチホルダおよびダイホルダの一端を開
放し他端を一体に接合して略U字型に形成し,前記パン
チホルダおよびダイホルダの開放端近傍に少なくとも1
対のパンチ・ダイを設けた構成としてある。そしてダイ
ホルダに上下方向に貫通する取付穴を穿設し,取付ボル
トおよびナットによって前記プレスのテーブルに取付け
るのが最も一般的な手段である。
上記構成の従来のU型パンチ・ダイセットにおいて
は,パンチおよびダイを各々パンチホルダおよびダイホ
ルダに直接固着しているため,穴の形状および寸法なら
びに穴位置の異なるU型パンチ・ダイセットを多数準備
する必要があり,コストが嵩むという問題点がある。ま
た長時間の使用により,パンチおよび/またはダイが摩
耗若しくは損傷した場合には交換する必要があるが,こ
の場合プレスのテーブルに装着した状態でパンチおよび
/またはダイのみを交換することがむずかしく危険な作
業となる。すなわちパンチの取付け取外しに際してはパ
ンチホルダの上方に少なくともパンチの長さに相当する
空間が必要であるが,一般に専用プレスにおいてはパン
チとラムとの間隔が極めて小であるため,上記空間が確
保できない。一方ダイの取付け取外しに際しても,ダイ
上方にパンチ若しくはパンチホルダが接近しているた
め,プレスのテーブルにパンチ・ダイセットを装着した
ままでダイを交換することがむずかしい。このためU型
パンチ・ダイセット全体をプレスのテーブル上から取外
し,新規のU型パンチ・ダイセットを装着するか,パン
チおよび/またはダイを例えば工具室等において交換後
再装着する必要がある。従ってU型パンチ・ダイセット
の取付け取外しに多大の時間と工数とを要し,穴明け加
工等の本体作業時間が少なくなり,プレスの稼動率を低
下させるという問題点がある。また上記U型パンチ・ダ
イセットの着脱作業は狭隘な作業空間で行われるのが通
常であり,作業が煩雑であるのみならず,作業に熟練を
要し,作業工数が増大するという問題点も併存する。
は,パンチおよびダイを各々パンチホルダおよびダイホ
ルダに直接固着しているため,穴の形状および寸法なら
びに穴位置の異なるU型パンチ・ダイセットを多数準備
する必要があり,コストが嵩むという問題点がある。ま
た長時間の使用により,パンチおよび/またはダイが摩
耗若しくは損傷した場合には交換する必要があるが,こ
の場合プレスのテーブルに装着した状態でパンチおよび
/またはダイのみを交換することがむずかしく危険な作
業となる。すなわちパンチの取付け取外しに際してはパ
ンチホルダの上方に少なくともパンチの長さに相当する
空間が必要であるが,一般に専用プレスにおいてはパン
チとラムとの間隔が極めて小であるため,上記空間が確
保できない。一方ダイの取付け取外しに際しても,ダイ
上方にパンチ若しくはパンチホルダが接近しているた
め,プレスのテーブルにパンチ・ダイセットを装着した
ままでダイを交換することがむずかしい。このためU型
パンチ・ダイセット全体をプレスのテーブル上から取外
し,新規のU型パンチ・ダイセットを装着するか,パン
チおよび/またはダイを例えば工具室等において交換後
再装着する必要がある。従ってU型パンチ・ダイセット
の取付け取外しに多大の時間と工数とを要し,穴明け加
工等の本体作業時間が少なくなり,プレスの稼動率を低
下させるという問題点がある。また上記U型パンチ・ダ
イセットの着脱作業は狭隘な作業空間で行われるのが通
常であり,作業が煩雑であるのみならず,作業に熟練を
要し,作業工数が増大するという問題点も併存する。
本考案は,上記従来技術に存在する問題点を解決し,
プレスのテーブル等に装着した状態であってもパンチお
よび/またはダイを容易に交換し得るように改良したU
型パンチ・ダイセットを提供することを目的とする。
プレスのテーブル等に装着した状態であってもパンチお
よび/またはダイを容易に交換し得るように改良したU
型パンチ・ダイセットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本考案においては,間隔
を介して対向配設したパンチホルダおよびダイホルダの
一端を開放し他端を一体に接合して略U字型に形成し,
前記パンチホルダおよびダイホルダの開放端近傍に少な
くとも1対のパンチ・ダイを設けてなるU型パンチ・ダ
イセットにおいて,パンチを垂直方向摺動自在に介装さ
せてなるパンチカセットとパンチホルダとを、およびダ
イカセットとダイホルダとを夫々奥側端部において当接
離脱自在に形成すると共に、パンチカセットおよびパン
チホルダの開放端側面に押えプレートを係脱自在に設
け、ダイホルダの開放端近傍にダイカセット内において
上下方向出没自在のロケーションピンを設け、前記パン
チカセットおよびダイカセットを各々水平方向の移動を
拘束および許容可能に形成すると共に前記パンチホルダ
およびダイホルダの開放端近傍に着脱自在に設ける,と
いう技術的手段を採用した。
を介して対向配設したパンチホルダおよびダイホルダの
一端を開放し他端を一体に接合して略U字型に形成し,
前記パンチホルダおよびダイホルダの開放端近傍に少な
くとも1対のパンチ・ダイを設けてなるU型パンチ・ダ
イセットにおいて,パンチを垂直方向摺動自在に介装さ
せてなるパンチカセットとパンチホルダとを、およびダ
イカセットとダイホルダとを夫々奥側端部において当接
離脱自在に形成すると共に、パンチカセットおよびパン
チホルダの開放端側面に押えプレートを係脱自在に設
け、ダイホルダの開放端近傍にダイカセット内において
上下方向出没自在のロケーションピンを設け、前記パン
チカセットおよびダイカセットを各々水平方向の移動を
拘束および許容可能に形成すると共に前記パンチホルダ
およびダイホルダの開放端近傍に着脱自在に設ける,と
いう技術的手段を採用した。
上記の構成により,プレスのテーブル等にU型パンチ
・ダイセットを装着したままであっても,係脱手段を作
動させることにより,パンチカセットおよび/またはダ
イカセットを水平方向に移動させて取外すことができ,
別途準備しておいたパンチカセットおよび/またはダイ
カセットを取付けることができ,後続の穴明け等の加工
作業を直ちに再開できるのである。
・ダイセットを装着したままであっても,係脱手段を作
動させることにより,パンチカセットおよび/またはダ
イカセットを水平方向に移動させて取外すことができ,
別途準備しておいたパンチカセットおよび/またはダイ
カセットを取付けることができ,後続の穴明け等の加工
作業を直ちに再開できるのである。
第1図ないし第3図は夫々本考案の実施例を示す一部
省略縦断面図,一部省略平面図および右側面図,第4図
は第1図におけるA-A線矢視図,第5図は第4図におけ
るB-B線断面図である。これらの図において1,2は各々パ
ンチホルダおよびダイホルダであり,例えばダクタイル
鋳鉄により横断面形状をコ字型および平板状に形成し,
一端に例えば鋼材からなるスペースブロック3を挟着
し,ボルト4により一体に接合する。5は固定ポストで
あり,パンチホルダ1,スペースブロック3およびダイホ
ルダ2を貫通して嵌着され,これら相互間の相対移動を
防止する。6は固定ブッシュであり,パンチホルダ1に
嵌着されている。7,8は各々長穴であり,取付用ボルト
(図示せず)を挿通するために各々パンチホルダ1およ
びダイホルダ2の中間部に穿設する。9,10は各々パンチ
カセットおよびダイカセットであり,前記パンチホルダ
1およびダイホルダ2の開放端近傍に後記するような係
脱手段を介して着脱自在に設ける。パンチカセット9の
上端部には平行突縁11を突設させ,パンチホルダ1に設
けた平行溝12内に嵌着し,パンチホルダ1の長手方向に
摺動自在に形成する。13はセットプレートであり,ボル
ト14を介してパンチホルダ1の上面に固着し,パンチカ
セット9の奥側端縁部と当接させパンチカセット9の上
方への移動を拘束する。次に15は押えプレートであり,
長穴16を設け,この長穴16を貫通するようにパンチホル
ダ1の解放端面に植設したボルト17を介してパンチカセ
ット9の開放端面と当接するように設ける。18はクラン
プレバーでありボルト17の端部に一体に固着する。パン
チカセット9には中空筒状に形成したガイドブッシュ19
を嵌着し,ガイドブッシュ19内に円筒状に形成したスト
リッパ20およびパンチ21を各々軸方向摺動自在に嵌着す
る。なお22はリフタースプリングであり,ストリッパ20
とパンチカセット19との間に介装する。23はキーストッ
パであり,パンチカセット9の上面に固着し,パンチ21
の回転を拘束するように係合させる。パンチ21の上端部
にはストリッパ20と当接するシートリング24,次にウレ
タン25およびパンチヘッド26を固着する。次にダイカセ
ット10の上端部の略中央にはダイ27を埋設固着すると共
に,下端部には平行突縁28を突設させ,ダイホルダ2に
設けたセットプレート29によってダイカセット10の上下
動を拘束し,かつダイホルダ2の長手方向に摺動自在に
形成する。30は取手であり,ダイカセット10の開放端面
に固着する。次に31は回転軸であり,ダイホルダ2の開
放端部に回転自在に設け,ダイホルダ2に嵌着したブッ
シュ32およびダイカセット10に同軸的に設けた穴33を摺
動自在に設けたロケーションピン34の溝35とピン36を介
して係合するように形成する。37はミニボールプランジ
ャ,38はストッパボルトであり,回転軸31の溝40と係合
するようにダイホルダ2に設ける。39はレバーであり,
回転軸31の端部に一体に固着する。
省略縦断面図,一部省略平面図および右側面図,第4図
は第1図におけるA-A線矢視図,第5図は第4図におけ
るB-B線断面図である。これらの図において1,2は各々パ
ンチホルダおよびダイホルダであり,例えばダクタイル
鋳鉄により横断面形状をコ字型および平板状に形成し,
一端に例えば鋼材からなるスペースブロック3を挟着
し,ボルト4により一体に接合する。5は固定ポストで
あり,パンチホルダ1,スペースブロック3およびダイホ
ルダ2を貫通して嵌着され,これら相互間の相対移動を
防止する。6は固定ブッシュであり,パンチホルダ1に
嵌着されている。7,8は各々長穴であり,取付用ボルト
(図示せず)を挿通するために各々パンチホルダ1およ
びダイホルダ2の中間部に穿設する。9,10は各々パンチ
カセットおよびダイカセットであり,前記パンチホルダ
1およびダイホルダ2の開放端近傍に後記するような係
脱手段を介して着脱自在に設ける。パンチカセット9の
上端部には平行突縁11を突設させ,パンチホルダ1に設
けた平行溝12内に嵌着し,パンチホルダ1の長手方向に
摺動自在に形成する。13はセットプレートであり,ボル
ト14を介してパンチホルダ1の上面に固着し,パンチカ
セット9の奥側端縁部と当接させパンチカセット9の上
方への移動を拘束する。次に15は押えプレートであり,
長穴16を設け,この長穴16を貫通するようにパンチホル
ダ1の解放端面に植設したボルト17を介してパンチカセ
ット9の開放端面と当接するように設ける。18はクラン
プレバーでありボルト17の端部に一体に固着する。パン
チカセット9には中空筒状に形成したガイドブッシュ19
を嵌着し,ガイドブッシュ19内に円筒状に形成したスト
リッパ20およびパンチ21を各々軸方向摺動自在に嵌着す
る。なお22はリフタースプリングであり,ストリッパ20
とパンチカセット19との間に介装する。23はキーストッ
パであり,パンチカセット9の上面に固着し,パンチ21
の回転を拘束するように係合させる。パンチ21の上端部
にはストリッパ20と当接するシートリング24,次にウレ
タン25およびパンチヘッド26を固着する。次にダイカセ
ット10の上端部の略中央にはダイ27を埋設固着すると共
に,下端部には平行突縁28を突設させ,ダイホルダ2に
設けたセットプレート29によってダイカセット10の上下
動を拘束し,かつダイホルダ2の長手方向に摺動自在に
形成する。30は取手であり,ダイカセット10の開放端面
に固着する。次に31は回転軸であり,ダイホルダ2の開
放端部に回転自在に設け,ダイホルダ2に嵌着したブッ
シュ32およびダイカセット10に同軸的に設けた穴33を摺
動自在に設けたロケーションピン34の溝35とピン36を介
して係合するように形成する。37はミニボールプランジ
ャ,38はストッパボルトであり,回転軸31の溝40と係合
するようにダイホルダ2に設ける。39はレバーであり,
回転軸31の端部に一体に固着する。
上記の構成により,所定のパンチ21を設けたパンチカ
セット9およびダイ27を設けたダイカセット10を,各々
パンチホルダ1およびダイホルダ2に装着した状態のU
型パンチ・ダイセットを例えばプレスのテーブルに取付
ければ,被加工材料に穴明け加工等の作業が可能であ
る。次に被加工材料に加工すべき穴の形状,寸法等を変
更する場合において,まずパンチカセット9を交換する
には,クランプレバー18を第3図において例えば反時計
方向に回動させると,ボルト17による押えプレート15の
押圧状態が解除されるから,第3図において押えプレー
ト15を右方に移動することができる。従ってパンチカセ
ット9はフリーの状態となり,第1図および第2図にお
いて右方に引き出すことができる。次に交換すべき新た
なパンチカセット9を平行溝12を介して水平方向移動に
よりパンチホルダ1内に装着し,その奥側端部がパンチ
ホルダ1と当接するまで押込む。次に第3図において押
えプレート15を左方に移動させ,クランプレバー18を時
計方向に回動させると,ボルト17により押えプレート15
がパンチカセット9の開放端面の当接し,パンチカセッ
ト9のパンチホルダ1の長手方向移動を拘束して固定状
態を形成する。一方ダイカセット10を交換するには,レ
バー39を各々180°回動させると,第5図において回転
軸31が回動し,先端部に設けたピン36が回動によりその
位置が下方に移動する。ピン36はロケーションピン34に
設けた溝35と係合しているから,上記回転軸31の回動に
よりロケーションピン34も下降し,その上端がダイカセ
ット10に設けた穴33から離脱し,ダイカセット10がフリ
ーの状態になる。従って第1図,第4図および第5図に
おいてダイカセット10を右方に引出すことができる。こ
の場合取手30を設けてあるため,上記ダイカセット10の
引出しが容易である。次に交換すべき新たなダイカセッ
ト10をセットプレート29によって形成される溝を介して
水平方向移動によりダイホルダ2内に装着し,奥側端部
がダイホルダ2と当接するまで押込む。次に第5図に示
すレバー39を前記と逆方向に各々180°回動させると,
回転軸31の回動によりピン36がロケーションピン34を押
上げて,ダイカセット10内に設けた穴33内に嵌入し,ダ
イカセット10のダイホルダ2の長手方向移動を拘束し,
固定状態を形成する。上記のようにしてパンチカセット
9およびダイカセット10を交換することができ,継続し
て次の穴明け加工等を実行することができるのである。
セット9およびダイ27を設けたダイカセット10を,各々
パンチホルダ1およびダイホルダ2に装着した状態のU
型パンチ・ダイセットを例えばプレスのテーブルに取付
ければ,被加工材料に穴明け加工等の作業が可能であ
る。次に被加工材料に加工すべき穴の形状,寸法等を変
更する場合において,まずパンチカセット9を交換する
には,クランプレバー18を第3図において例えば反時計
方向に回動させると,ボルト17による押えプレート15の
押圧状態が解除されるから,第3図において押えプレー
ト15を右方に移動することができる。従ってパンチカセ
ット9はフリーの状態となり,第1図および第2図にお
いて右方に引き出すことができる。次に交換すべき新た
なパンチカセット9を平行溝12を介して水平方向移動に
よりパンチホルダ1内に装着し,その奥側端部がパンチ
ホルダ1と当接するまで押込む。次に第3図において押
えプレート15を左方に移動させ,クランプレバー18を時
計方向に回動させると,ボルト17により押えプレート15
がパンチカセット9の開放端面の当接し,パンチカセッ
ト9のパンチホルダ1の長手方向移動を拘束して固定状
態を形成する。一方ダイカセット10を交換するには,レ
バー39を各々180°回動させると,第5図において回転
軸31が回動し,先端部に設けたピン36が回動によりその
位置が下方に移動する。ピン36はロケーションピン34に
設けた溝35と係合しているから,上記回転軸31の回動に
よりロケーションピン34も下降し,その上端がダイカセ
ット10に設けた穴33から離脱し,ダイカセット10がフリ
ーの状態になる。従って第1図,第4図および第5図に
おいてダイカセット10を右方に引出すことができる。こ
の場合取手30を設けてあるため,上記ダイカセット10の
引出しが容易である。次に交換すべき新たなダイカセッ
ト10をセットプレート29によって形成される溝を介して
水平方向移動によりダイホルダ2内に装着し,奥側端部
がダイホルダ2と当接するまで押込む。次に第5図に示
すレバー39を前記と逆方向に各々180°回動させると,
回転軸31の回動によりピン36がロケーションピン34を押
上げて,ダイカセット10内に設けた穴33内に嵌入し,ダ
イカセット10のダイホルダ2の長手方向移動を拘束し,
固定状態を形成する。上記のようにしてパンチカセット
9およびダイカセット10を交換することができ,継続し
て次の穴明け加工等を実行することができるのである。
本実施例においては,パンチカセットおよびダイカセ
ットに各々1個のパンチおよびダイを設けた例について
記述したが,同一のパンチカセットおよびダイカセット
に各々複数個のパンチおよびダイを設けたものでも作用
は同一である。またパンチカセット及びダイカセットの
水平方向の移動を拘束若しくは許容する機能を有する係
脱手段としては,本実施例に示す構成のものに限定され
ず,他の公知の係脱手段を適用できる。更にパンチおよ
びダイの横断面形状は円形,角形,その他の幾何学的形
状とすることができると共に,穴明け加工用以外に絞り
加工用その他の加工用のものとすることができることは
当然である。
ットに各々1個のパンチおよびダイを設けた例について
記述したが,同一のパンチカセットおよびダイカセット
に各々複数個のパンチおよびダイを設けたものでも作用
は同一である。またパンチカセット及びダイカセットの
水平方向の移動を拘束若しくは許容する機能を有する係
脱手段としては,本実施例に示す構成のものに限定され
ず,他の公知の係脱手段を適用できる。更にパンチおよ
びダイの横断面形状は円形,角形,その他の幾何学的形
状とすることができると共に,穴明け加工用以外に絞り
加工用その他の加工用のものとすることができることは
当然である。
本考案は以上記述のような構成および作用であるか
ら,下記の効果を期待できる。
ら,下記の効果を期待できる。
(1)U型パンチ・ダイセットをプレスのテーブルに装
着した状態で容易かつ短時間内にパンチおよびダイを交
換することができ,段取時間の大幅な短縮が可能とな
る。
着した状態で容易かつ短時間内にパンチおよびダイを交
換することができ,段取時間の大幅な短縮が可能とな
る。
(2)上記(1)と関連して穴明け加工等の本体作業時
間を増大することができ,プレスの稼動率を大幅に向上
させることができ、生産性を向上させ得る。
間を増大することができ,プレスの稼動率を大幅に向上
させることができ、生産性を向上させ得る。
(3)多品種少量生産方式においても,作業能率を大幅
に向上させることができる。
に向上させることができる。
第1図ないし第3図は夫々本考案の実施例を示す一部省
略縦断面図,一部省略平面図および右側面図,第4図は
第1図におけるA-A線矢視図,第5図は第4図におけるB
-B線断面図である。 1:パンチホルダ,2:ダイホルダ,9:パンチカセット,10:ダ
イカセット,15:押えプレート,21:パンチ,27:ダイ,31:回
転軸,34:ロケーションピン。
略縦断面図,一部省略平面図および右側面図,第4図は
第1図におけるA-A線矢視図,第5図は第4図におけるB
-B線断面図である。 1:パンチホルダ,2:ダイホルダ,9:パンチカセット,10:ダ
イカセット,15:押えプレート,21:パンチ,27:ダイ,31:回
転軸,34:ロケーションピン。
Claims (1)
- 【請求項1】間隔を介して対向配設したパンチホルダお
よびダイホルダの一端を開放し他端を一体に接合して略
U字型に形成し、前記パンチホルダおよびダイホルダの
開放端近傍に少なくとも1対のパンチ・ダイを設けてな
るU型パンチ・ダイセットにおいて、パンチを垂直方向
摺動自在に介装させてなるパンチカセットとパンチホル
ダとを、およびダイカセットとダイホルダとを夫々奥側
端部において当接離脱自在に形成すると共に、パンチカ
セットおよびパンチホルダの開放端側面に押えプレート
を係脱自在に設け、ダイホルダの開放端近傍にダイカセ
ット内において上下方向出没自在のロケーションピンを
設け、前記パンチカセットおよびダイカセットを各々水
平方向の移動を拘束および許容可能に形成すると共に前
記パンチホルダおよびダイホルダの開放端近傍に着脱自
在に設けたことを特徴とするU型パンチ・ダイセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989068858U JP2514791Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | U型パンチ・ダイセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989068858U JP2514791Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | U型パンチ・ダイセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH039229U JPH039229U (ja) | 1991-01-29 |
JP2514791Y2 true JP2514791Y2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=31603657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989068858U Expired - Lifetime JP2514791Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | U型パンチ・ダイセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514791Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4543599B2 (ja) * | 2001-08-27 | 2010-09-15 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の自動退避装置 |
Family Cites Families (2)
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JPS58107190A (ja) * | 1981-12-18 | 1983-06-25 | Ajinomoto Co Inc | 発酵法によるl−トリプトフアンの製造法 |
JPS61154129A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-12 | Nec Corp | 有機樹脂のエツチング方法 |
-
1989
- 1989-06-13 JP JP1989068858U patent/JP2514791Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH039229U (ja) | 1991-01-29 |
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