JP2569017Y2 - 軟質合成樹脂製の肉薄容器 - Google Patents
軟質合成樹脂製の肉薄容器Info
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- JP2569017Y2 JP2569017Y2 JP1996013577U JP1357796U JP2569017Y2 JP 2569017 Y2 JP2569017 Y2 JP 2569017Y2 JP 1996013577 U JP1996013577 U JP 1996013577U JP 1357796 U JP1357796 U JP 1357796U JP 2569017 Y2 JP2569017 Y2 JP 2569017Y2
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- Japan
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- synthetic resin
- container
- soft synthetic
- rigid ring
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本案は、各種用途に使用でき
る、軟質合成樹脂製の肉薄容器に係る。
る、軟質合成樹脂製の肉薄容器に係る。
【0002】
【従来の技術】底壁周縁から周壁を起立し、該周壁上端
に外向きフランジを付設した軟質合成樹脂製の肉薄容器
が広く用いられている。
に外向きフランジを付設した軟質合成樹脂製の肉薄容器
が広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】軟質の肉薄容器は、そ
の周壁が変形し易いために持ち難く、よってその周壁補
強のために外向きフランジを付設して容器全体を一体成
形するが、このようにした容器もその外向きフランジは
容器の周壁等と同材質であるため、その外向きフランジ
による補強が不充分であり、そのため容器の肉薄化も容
器が持ち難くならない程度に行う必要があった。尚、上
記外向きフランジは、肉厚化によってその剛性を高める
ことが出来るが、極端な肉厚化は容器の外観を損なうこ
とになり、又容器の外観を損なわない程度に行う適度な
肉厚化では充分な効果を得ることが出来ない。
の周壁が変形し易いために持ち難く、よってその周壁補
強のために外向きフランジを付設して容器全体を一体成
形するが、このようにした容器もその外向きフランジは
容器の周壁等と同材質であるため、その外向きフランジ
による補強が不充分であり、そのため容器の肉薄化も容
器が持ち難くならない程度に行う必要があった。尚、上
記外向きフランジは、肉厚化によってその剛性を高める
ことが出来るが、極端な肉厚化は容器の外観を損なうこ
とになり、又容器の外観を損なわない程度に行う適度な
肉厚化では充分な効果を得ることが出来ない。
【0004】本案は、軟質の肉薄容器の周壁上端部に、
その容器よりも硬質の合成樹脂製の剛性リングをインサ
ート成形することで、上記欠点を除去したものである。
その容器よりも硬質の合成樹脂製の剛性リングをインサ
ート成形することで、上記欠点を除去したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段として、底壁
周縁から周壁を起立する、軟質合成樹脂製の肉薄容器の
周壁3上端部に外向きフランジを付設すると共に、該外
向きフランジ内へ、左右ないし上下いずれかの方向に複
数の透孔5を穿設した、上記肉蒲容器よりも硬質の合成
樹脂製剛性リング4を、インサート成形した。
周縁から周壁を起立する、軟質合成樹脂製の肉薄容器の
周壁3上端部に外向きフランジを付設すると共に、該外
向きフランジ内へ、左右ないし上下いずれかの方向に複
数の透孔5を穿設した、上記肉蒲容器よりも硬質の合成
樹脂製剛性リング4を、インサート成形した。
【0006】第2の手段として、底壁周縁から周壁を起
立する、軟質合成樹脂製の肉薄容器の周壁3上端部に外
向きフランジを付設すると共に、該外向きフランジ内
へ、上面ないし下面に複数の棒状部11をほぼ等間隔に
付設した、上記肉薄容器よりも硬質の合成樹脂製剛性リ
ング4を、インサート成形した。
立する、軟質合成樹脂製の肉薄容器の周壁3上端部に外
向きフランジを付設すると共に、該外向きフランジ内
へ、上面ないし下面に複数の棒状部11をほぼ等間隔に
付設した、上記肉薄容器よりも硬質の合成樹脂製剛性リ
ング4を、インサート成形した。
【0007】
【実施形態】1は、本案に係る軟質合成樹脂製の肉薄容
器で、底壁2周縁から周壁3を起立する。該周壁は、下
部よりも上部外径をやや大径としている。その周壁上端
部に外向きフランジを付設し、該外向きフランジ内へ、
その容器よりも硬質の合成樹脂製の剛性リング4をイン
サート成形する。
器で、底壁2周縁から周壁3を起立する。該周壁は、下
部よりも上部外径をやや大径としている。その周壁上端
部に外向きフランジを付設し、該外向きフランジ内へ、
その容器よりも硬質の合成樹脂製の剛性リング4をイン
サート成形する。
【0008】その剛性リング4は、インサート成形が容
易であるように図1から図5が示すように形成する。
易であるように図1から図5が示すように形成する。
【0009】図1から図3が示す実施形態は、その剛性
リング4に等間隔に複数の透孔5を穿設したものであ
り、図1と図2とが示す第1実施形態では、その剛性リ
ング一部の断面形状をきのこ形状としてその断面の頭部
環状部分6下面から垂下する、断面柄状環状部分7の横
方向に複数の透孔5を等間隔に穿設しており、又図3が
示す第2実施形態では、その剛性リング一部の断面形状
を四角形状としてその上下方向に複数の透孔5を等間隔
に穿設している。インサート成形に際しては、図2のA
が示すように、雌型8と、該雌型上へ載置させたストリ
ッパー9と、雌型8内面へ嵌合させる雄型10との3金
型の全体ないしそれ等のうちの2金型で剛性リング4を
挟持させ、かつそれ等金型が形成するキャビティ内へ軟
質合成樹脂材成形用の溶融材料を射出することでインサ
ート成形する。
リング4に等間隔に複数の透孔5を穿設したものであ
り、図1と図2とが示す第1実施形態では、その剛性リ
ング一部の断面形状をきのこ形状としてその断面の頭部
環状部分6下面から垂下する、断面柄状環状部分7の横
方向に複数の透孔5を等間隔に穿設しており、又図3が
示す第2実施形態では、その剛性リング一部の断面形状
を四角形状としてその上下方向に複数の透孔5を等間隔
に穿設している。インサート成形に際しては、図2のA
が示すように、雌型8と、該雌型上へ載置させたストリ
ッパー9と、雌型8内面へ嵌合させる雄型10との3金
型の全体ないしそれ等のうちの2金型で剛性リング4を
挟持させ、かつそれ等金型が形成するキャビティ内へ軟
質合成樹脂材成形用の溶融材料を射出することでインサ
ート成形する。
【0010】図4,図5が示す第3,第4実施形態は、
剛性リング4に複数の棒状部11を等間隔に付設したも
のであり、第3実施形態では剛性リング4の上下両面
に、又第4実施形態では剛性リング4の下面に棒状部1
1を付設し、かつそれ等棒状部11を外向きフランジへ
埋め込んでいる。又インサート成形に際して、第3実施
形態では、上方側の棒状部11上端面と下方側の棒状部
11下端面とを金型で挟持させ、かつ第4実施形態で
は、棒状部11下端面とリング4上面とを金型で挟持さ
せる。
剛性リング4に複数の棒状部11を等間隔に付設したも
のであり、第3実施形態では剛性リング4の上下両面
に、又第4実施形態では剛性リング4の下面に棒状部1
1を付設し、かつそれ等棒状部11を外向きフランジへ
埋め込んでいる。又インサート成形に際して、第3実施
形態では、上方側の棒状部11上端面と下方側の棒状部
11下端面とを金型で挟持させ、かつ第4実施形態で
は、棒状部11下端面とリング4上面とを金型で挟持さ
せる。
【0011】
【考案の効果】本案は上記構成とするものであり、請求
項1記載の考案の場合は、軟質合成樹脂製の肉薄容器1
の周壁3上端部に、その容器よりも硬質の合成樹脂製剛
性リング4をインサート成形したから、該リングが周壁
3上端部の力骨を形成することとって、該周壁上端部の
外向きフランジが強固となり、又、力骨を有する周壁3
上端部を持つことで変形し易い容器であっても支障なく
使用することが出来る。又上記剛性リング4には、左右
ないし上下いずれかの方向に複数の透孔5を穿設したか
ら、容器の射出成形時にその各透孔内に外向きフランジ
成形用の溶融樹脂材料が流入することとなり、よって、
容器が軟質の合成樹脂材であるに拘わらず、その外向き
フランジから剛性リング4が外れる虞は全くなく、外向
きフランジと剛性リング4とを確実に一体とすることが
出来る。
項1記載の考案の場合は、軟質合成樹脂製の肉薄容器1
の周壁3上端部に、その容器よりも硬質の合成樹脂製剛
性リング4をインサート成形したから、該リングが周壁
3上端部の力骨を形成することとって、該周壁上端部の
外向きフランジが強固となり、又、力骨を有する周壁3
上端部を持つことで変形し易い容器であっても支障なく
使用することが出来る。又上記剛性リング4には、左右
ないし上下いずれかの方向に複数の透孔5を穿設したか
ら、容器の射出成形時にその各透孔内に外向きフランジ
成形用の溶融樹脂材料が流入することとなり、よって、
容器が軟質の合成樹脂材であるに拘わらず、その外向き
フランジから剛性リング4が外れる虞は全くなく、外向
きフランジと剛性リング4とを確実に一体とすることが
出来る。
【0012】請求項2記載の考案の場合は、軟質合成樹
脂製の肉薄容器1の周壁3上端部に、その容器よりも硬
質の合成樹脂製剛性リング4をインサート成形したか
ら、該リングが周壁3上端部の力骨を形成することとな
り、よって、力骨を有する周壁上端部を持つことで変形
し易い容器であっても支障なく使用することが出来る。
又剛性リング4の上面ないし下面に複数の棒状部11を
ほぼ等間隔に付設したから、容器の射出成形時に、それ
等棒状部11が外向きフランジへ埋め込まれることとな
り、よって、容器が軟質の合成樹脂材であるに拘わら
ず、その外向きフランジから剛性リング4が外れる虞は
全くなく、外向きフランジと剛性リング4とを確実に一
体とすることが出来る。
脂製の肉薄容器1の周壁3上端部に、その容器よりも硬
質の合成樹脂製剛性リング4をインサート成形したか
ら、該リングが周壁3上端部の力骨を形成することとな
り、よって、力骨を有する周壁上端部を持つことで変形
し易い容器であっても支障なく使用することが出来る。
又剛性リング4の上面ないし下面に複数の棒状部11を
ほぼ等間隔に付設したから、容器の射出成形時に、それ
等棒状部11が外向きフランジへ埋め込まれることとな
り、よって、容器が軟質の合成樹脂材であるに拘わら
ず、その外向きフランジから剛性リング4が外れる虞は
全くなく、外向きフランジと剛性リング4とを確実に一
体とすることが出来る。
【図1】 本案容器の半断面図である。
【図2】 図2のAは、第1実施形態を示す容器要部の
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
【図3】 図3のAは、第2実施形態を示す容器要部の
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
【図4】 図4のAは、第3実施形態を示す容器要部の
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
【図5】 図5のAは、第4実施形態を示す容器要部の
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
拡大断面図、同図Bは、その要部に使用したリング一部
の斜視図である。
1…容器本体 3…周壁 4…剛性リング
Claims (2)
- 【請求項1】 底壁周縁から周壁を起立する、軟質合成
樹脂製の肉薄容器の周壁3上端部に外向きフランジを付
設すると共に、該外向きフランジ内へ、左右ないし上下
いずれかの方向に複数の透孔5を穿設した、上記肉薄容
器よりも硬質の合成樹脂製剛性リング4を、インサート
成形したことを特徴とする軟質合成樹脂製の肉薄容器。 - 【請求項2】 底壁周縁から周壁を起立する、軟質合成
樹脂製の肉薄容器の周壁3上端部に外向きフランジを付
設すると共に、該外向きフランジ内へ、上面ないし下面
に複数の棒状部11をほぼ等間隔に付設した、上記肉薄
容器よりも硬質の合成樹脂製剛性リング4を、インサー
ト成形したことを特徴とする軟質合成樹脂製の肉薄容
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013577U JP2569017Y2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 軟質合成樹脂製の肉薄容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013577U JP2569017Y2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 軟質合成樹脂製の肉薄容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09401U JPH09401U (ja) | 1997-07-15 |
JP2569017Y2 true JP2569017Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=11837031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996013577U Expired - Fee Related JP2569017Y2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 軟質合成樹脂製の肉薄容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569017Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52163099U (ja) * | 1976-06-01 | 1977-12-10 | ||
JPS5549680U (ja) * | 1978-09-30 | 1980-04-01 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0480830U (ja) * | 1990-11-27 | 1992-07-14 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP1996013577U patent/JP2569017Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09401U (ja) | 1997-07-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |