JP2024530884A - エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品 - Google Patents

Abstract

不燃性エアロゾル供給システム（２）との併用に適した消耗品（２４）が提供される。この消耗品（２４）は、支持面（３４）を備える支持部（２６）、エアロゾル生成材料（３０）、及びカバー面（３８）を備えるカバー（２８）を備える。カバー（２８）は、支持面（３４）の被覆部を覆うように構成されており、少なくとも１つのエアロゾル生成材料離散部（３０）が支持面（３４）の被覆部に支持されている。支持面（３４）の被覆部及びカバー面（３８）は、１つ又は複数の接触ゾーン（４０）を含むように構成され、各接触ゾーン（４０）においては、支持面（３４）の被覆部の一部及びカバー面（３８）の一部が互いに直接又は間接的に接触している。【選択図】 図２

Description

本開示は、不燃性エアロゾル供給システムの分野、特に、エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品、消耗品及びエアロゾル供給デバイスを含むエアロゾル供給システム、並びに消耗品からエアロゾルを生成する方法に関する。

背景

シガレット、シガー等の喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させて、タバコ煙を生成する。これらの種類の物品の代替物は、燃焼を伴わない加熱によって基板材料から化合物を放出させることにより、吸引可能なエアロゾル又は蒸気を放出させる。これらを不燃性喫煙品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと称する場合もある。

このような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料と称する場合もあるエアロゾル化可能材料を燃焼させずに加熱することによって化合物を放出させる加熱デバイスである。この固体エアロゾル生成材料は、場合によりタバコ材料を含み得る。加熱によって、材料の少なくとも１つの成分が揮発することにより、通常は吸引可能なエアロゾルを構成する。これらの製品を非燃焼加熱式デバイス、タバコ加熱デバイス、又はタバコ加熱製品と称する場合もある。固体エアロゾル生成材料の少なくとも１つの成分を揮発させる種々異なる構成体が知られている。

別の例として、混成デバイスが存在する。これらの混成デバイスは、加熱により気化して吸引可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源（ニコチンを含んでいてもよいし、又は含んでいなくてもよい）を含む。また、このデバイスは、固体エアロゾル生成材料（タバコ材料を含んでいてもよいし、又は含んでいなくてもよい）を含み、この材料の成分が吸引可能な蒸気又はエアロゾルに取り込まれて吸引媒体を生成する。

概要

本開示の第１の態様によれば、不燃性エアロゾル供給システムとの併用に適した消耗品であり、支持部、エアロゾル生成材料、及びカバーを備える、消耗品であって、
支持部が、被覆部を有する支持面を備え、
カバーが、カバー面を備え、
カバーが、支持面の被覆部を覆うように構成され、
少なくとも１つのエアロゾル生成材料離散部が、支持面の被覆部に支持され、
支持面の被覆部に支持されている各エアロゾル生成材料離散部が、部分位置で支持され、
支持面の被覆部及びカバー面の一方又は両方が、３次元的に構成され、
支持面の被覆部及びカバー面が、部分位置それぞれにおいて、カバー面が支持面の被覆部から十分に遠ざけられることにより、当該部分位置におけるエアロゾル生成材料離散部の少なくとも一部とカバー面とが接触しないように構成され、
支持面の被覆部及びカバー面が、１つ又は複数の接触ゾーンを含むように構成され、
各接触ゾーンにおいて、支持面の被覆部の一部及びカバー面の一部が、互いに直接又は間接的に接触している、消耗品が提供される。

本開示の第２の態様によれば、本開示の第１の態様に係る消耗品とともに使用するエアロゾル供給デバイスであって、消耗品に支持されているエアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されているエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイスが提供される。

本開示の第３の態様によれば、エアロゾル供給デバイスと、本開示の第１の態様に係る方法により製造された消耗品と、を備えるエアロゾル供給システムが提供される。

本開示の第４の態様によれば、使用時、本開示の第１の態様に係る消耗品を燃焼させずに加熱するように配設されている少なくとも１つのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル生成デバイスを使用して、消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、少なくとも１つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒーター要素又は磁場生成器及びサセプタである、方法が提供される。

本開示の別の特徴及び利点については、本開示の実施形態に関する以下の説明から明らかとなるであろうが、これは、添付の図面を参照しつつ、一例として示しているに過ぎない。

エアロゾル供給デバイスの一実施形態の模式図である。 本開示に係る、消耗品の第１の実施形態を示す図である。 切断線Ａ－Ａ’に沿う図２の消耗品の断面を示す図である。 本開示に係る、消耗品の第２の実施形態を示す図である。 本開示に係る、製造中の消耗品の第３の実施形態を示す図である。 本開示に係る、消耗品の第３の実施形態の斜視図である。 切断線Ｂ－Ｂ’に沿う図６の消耗品の断面を示す図である。 本開示に係る、消耗品の第４の実施形態の断面を示す図である。 本開示に係る、製造中の消耗品の第５の実施形態を示す図である。

詳細な説明

本明細書の消耗品は、代替として物品と称する場合もある。

いくつかの実施形態において、消耗品は、エアロゾル生成材料を含む。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、エアロゾル変性剤、１つ若しくは複数の活性構成物質、１つ若しくは複数の香料、１つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、及び／又は１つ若しくは複数の他の機能材料を備えていてもよい。

消耗品がともに使用されるエアロゾル生成材料を加熱するための装置は、不燃性エアロゾル供給システムの一部である。不燃性エアロゾル供給システム（電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システム等）は、燃焼なしにエアロゾル生成材料から化合物を放出させる。

本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、送達物質のユーザへの送達を容易化するために、当該エアロゾル供給システムの構成物質であるエアロゾル生成材料（又は、その成分）が燃焼されないものである。

いくつかの実施形態において、送達システムは、給電式不燃性エアロゾル供給システム等の不燃性エアロゾル供給システムである。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイス又は電子ニコチン送達システム（ＥＮＤ）としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではない。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料（これらのうちの１つが加熱されるようになっていてもよいし、又は複数が加熱されるようになっていてもよい）の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システムである。エアロゾル生成材料はそれぞれ、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでいてもよいし、又は含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、混成システムは、液体又はゲルエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えばタバコ又は非タバコ製品を含んでいてもよい。

通常、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスと、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品と、を備えていてもよい。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システム（不燃性エアロゾル供給デバイス等）は、動力源及びコントローラを備えていてもよい。動力源は、例えば電力源であってもよいし、又は発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態において、発熱動力源は、当該発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に対して、熱の形の動力を供給するようにエネルギー供給可能な炭素基板を備える。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルタ、及び／又はエアロゾル変性剤を備えていてもよい。
本開示の第１の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱してエアロゾル生成材料の少なくとも１つの成分を揮発させるための装置とともに使用する消耗品であり、支持部、エアロゾル生成材料、及びカバーを備える、消耗品であって、
支持部が、被覆部を有する支持面を備え、
カバーが、カバー面を備え、
カバーが、支持面の被覆部を覆うように構成され、
少なくとも１つのエアロゾル生成材料離散部が、支持面の被覆部に支持され、
支持面の被覆部に支持されている各エアロゾル生成材料離散部が、部分位置で支持され、
支持面の被覆部及びカバー面の一方又は両方が、３次元的に構成され、
支持面の被覆部及びカバー面が、部分位置それぞれにおいて、カバー面が支持面の被覆部から十分に遠ざけられることにより、当該部分位置におけるエアロゾル生成材料離散部の少なくとも一部とカバー面とが接触しないように構成され、
支持面の被覆部及びカバー面が、１つ又は複数の接触ゾーンを含むように構成され、
各接触ゾーンにおいて、支持面の被覆部の一部及びカバー面の一部が、互いに直接又は間接的に接触している、消耗品が提供される。

上記実施形態の一実施形態によれば、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成膜である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、複数のエアロゾル生成材料離散部が支持面の被覆部に支持されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、接触ゾーンにおいて、支持面の被覆部の一部及びカバー面の一部が互いに触れている場合、これらは互いに直接接触している。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、接触ゾーンにおける支持面の被覆部の上記部分及びカバー面の上記部分は、（ｉ）支持面の被覆部の当該部分とカバー面の当該部分との間に中間要素又は物質が存在し、（ｉｉ）支持面の被覆部の当該部分及びカバー面の当該部分の両者が中間要素又は物質に触れている／中間要素又は物質と直接接触している場合に、互いに間接的に接触している。支持面の被覆部の上記部分とカバー面の上記部分とが間接的に接触しているかを判定する目的では、中間要素又は物質として、空気等のガス状物質は考えられない。
上記実施形態の一実施形態においては、２つ以上（ｎ個）の中間要素Ｅ_１～Ｅ_ｎが存在し、
中間要素Ｅ_１が、支持面の被覆部の上記部分に触れており、
中間要素Ｅ_ｎが、カバー面の上記部分に触れており、
ｎが、３以上であり、中間要素Ｅ_１及びＥ_ｎ間の各中間要素Ｅ_ｘが、中間要素Ｅ_{（ｘ－１）}及びＥ_{（ｘ＋１）}の両者に触れているか、又は、
ｎが、２であり、中間要素Ｅ_１が、中間要素Ｅ_２に触れている。

或いは、接触ゾーンにおける支持面の被覆部の上記部分とカバー面の上記部分との間に１つ又は複数の中間要素が存在する場合、支持面及びカバー面の上記部分は、これらの表面間に空気／ガス充填間隙が存在しない場合、間接的に接触している。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、少なくとも１つの中間要素は、非ガス材料、固体材料、ゲル、ペースト、シム、シール、ガスケット、接着剤、コーキング、又は封止化合物のうちの１つを含む。

支持部は、基板の構成に適した材料であってもよい。支持部は、例えば紙、ボール紙、板紙、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材、ガラス、金属、若しくは合金であってもよいし、又はこれらの材料を含んでいてもよい。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持部は、不燃性エアロゾル供給デバイスにおいて通常生じる温度に耐え得るプラスチック材料を含む。いくつかの実施形態において、支持部は、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）を含む。このような実施形態には、支持部を再利用可能であり、構造上の目的から吸着材料を使用する支持部を備える消耗品と比較して、不燃性エアロゾル供給デバイスにおける凝縮の影響を消耗品が受けにくい、という利点がある。

カバーは、基板の構成に適した材料であってもよい。カバーは、例えば紙、ボール紙、板紙、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材、ガラス、金属、若しくは合金であってもよいし、又はこれらの材料を含んでいてもよい。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、カバーは、不燃性エアロゾル供給デバイスにおいて通常生じる温度に耐え得るプラスチック材料を含む。いくつかの実施形態において、カバーは、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）を含む。このような実施形態には、カバーを再利用可能であり、吸着材料を使用するカバーと比較して、不燃性エアロゾル供給デバイスにおける凝縮の影響を消耗品が受けにくい、という利点がある。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の被覆部及びカバー面は、少なくとも１つの通路を規定するように構成され、少なくとも１つの通路は、少なくとも１つの部分位置を含む。

これには、エアロゾル生成材料を汚染する可能性もある化学又は生物材料を運ぶと考えられる消耗品等の物体のユーザとの接触による汚染から、通路内の部分位置に配置されているエアロゾル生成材料離散部が保護される利点がある。また、これらのエアロゾル生成材料離散部は、エアロゾル生成デバイスの部品等の物体との衝突又は消耗品のユーザによる誤った取り扱いによる物理的損傷又は摩耗からも保護される。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、各部分位置は、通路中に配置されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、上記又は各通路は、エアロゾル供給デバイスとの関連で消耗品が使用されている場合に、エアロゾル供給デバイスのユーザが上記又は各通路を通じて、少なくとも予め定められた最小流量の流体を引き込むのに十分な体積で、大気圧又はその近傍の流体（例えば、エアロゾル）が通路に沿って流れ得るように構成されている。いくつかの実施形態において、予め定められた最小流量は、２０ｍｌ／ｓ～１００ｍｌ／ｓの範囲、２０ｍｌ／ｓ～８０ｍｌ／ｓの範囲、２０ｍｌ／ｓ～６０ｍｌ／ｓの範囲、３０ｍｌ／ｓ～６０ｍｌ／ｓの範囲、３０ｍｌ／ｓ前後、４０ｍｌ／ｓ前後、５０ｍｌ／ｓ前後、又は６０ｍｌ／ｓ前後である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、カバー面は、当該カバー面の縁部の周りに延びる周囲を有し、少なくとも１つの通路の第１の端部が開放されるとともに、カバー面の周囲の一部によって部分的に規定されている。本開示の背景において、開放は、流体が端部を通過して通路から出入りできることを意味するものとして了解される。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの通路の第２の端部が開放されるとともに、カバー面の周囲の一部によって部分的に規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの通路の第１の端部が開放されるとともに、支持面の被覆部又はカバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの通路の第２の端部が開放されるとともに、支持面の被覆部又はカバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの通路の少なくとも１つの端部が開放されるとともに、別の通路へと開いている。このような実施形態において、通路の少なくとも１つの端部は、開いている通路の壁により規定される。このような実施形態においては、２つ以上の通路が接続され、流体は、本開示の消耗品の使用時に、消耗品を通って移動する過程で複数の通路を流れ得る。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、少なくとも１つの通路は、当該通路の長さに沿って不均一な断面を有する。いくつかの実施形態において、断面は、流体流の制御を理由として（例えば、通路に沿う空気、エアロゾル、又は空気及びエアロゾルの混合物の流れを加速又は減速させるため）、不均一であってもよい。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、２つ以上の通路が存在し、これら通路のうちの２つが１つの接触ゾーンによって互いに分離されている。本実施形態のいくつかの実施形態において、通路の分離は、横方向分離である。すなわち、通路が並んで存在し、接触ゾーンは、通路を分離する材料の少なくとも一部である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、通路はそれぞれ、１つ又は複数の接触ゾーンによって、他の通路から分離されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、２つ以上の通路が存在し、これら通路のうちの少なくとも２つが互いに略平行である。いくつかの実施形態においては、略平行な通路のうちの少なくとも２つが互いに隣り合っている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、少なくとも１つの通路は、当該通路の第１及び第２の端部間で略線形である。いくつかの実施形態において、通路はそれぞれ、第１及び第２の端部間で略線形である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の被覆部及びカバー面は、少なくとも１つの部分位置において、支持面及びカバー面が１つ又は複数のチャンバを規定するように構成され、チャンバのうちの少なくとも１つは、当該１つ又は複数のチャンバにおいて、エアロゾル生成材料離散部とカバー面とが接触しないように構成されている。いくつかの実施態様において、チャンバは、特定の方向において、当該チャンバへと開いている上記又は各通路における当該方向の同等の寸法よりも大きな寸法である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、チャンバのうちの少なくとも１つが通路のうちの少なくとも１つと流体接触している。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの通路の少なくとも１つの端部がチャンバのうちの１つへと開いている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、接触ゾーンのうちの少なくとも１つは、当該１つ又は複数の接触ゾーンにおいて互いに直接又は間接的に接触している支持面の被覆部の上記部分及びカバー面の上記部分が固定手段によって互いに固定されるように構成されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、固定手段は、接着剤である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、固定手段は、支持面及びカバー面の一方又は両方の溶融後固化部である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、固定手段は、接触ゾーンに搭載された又は接触ゾーンを通って延びる物理的接続手段である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、接触ゾーンのうちの少なくとも１つは、支持面の被覆部の上記部分及びカバー面の上記部分が互いに隣接するが固定されないように構成されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持部及びカバーは、当該支持部及び当該カバーの少なくとも一部の周りに延びる少なくとも１つの包装要素によって、互いに固定関係に保持されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、支持面の被覆部及びカバー面の一方が実質的に平坦である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の被覆部及びカバー面の一方又は両方の３次元的な構成は、支持部の被覆部及びカバーの一方又は両方の成型の結果である。いくつかの実施形態において、成型は、支持部の被覆部及びカバーの一方又は両方の形成中に発生する。他の実施形態においては、支持部の被覆部及び／又はカバーの形成後、例えば支持部の被覆部及び／又はカバーの塑性変形によって、支持部の被覆部及びカバーの一方又は両方が成型される。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の被覆部及びカバー面の一方又は両方の３次元的な構成は、支持部の被覆部及びカバーの一方又は両方のエンボス加工又はデボス加工の結果である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面及びカバー面の一方又は両方の３次元的な構成は、支持部の被覆部及びカバーの一方又は両方の折り曲げの結果である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、支持部及びカバーの一方又は両方がシート材料である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面は、第２の部分をさらに備え、カバーは、第２のカバー面をさらに備え、支持部及び支持面は、支持部を折り曲げて折り曲げ構成とし得るように構成され、支持面の第２の部分は、支持部が折り曲げ構成の場合に、第２のカバー面を覆う。いくつかの実施形態において、支持部及び支持面は、支持部が折り曲げ構成の場合に、カバーに少なくとも部分的に巻き付く。
上記実施形態の一実施形態においては、少なくとも１つのエアロゾル生成材料離散部が、支持面の第２の部分に支持され、
支持面の第２の部分に支持されている各エアロゾル生成材料離散部が、第２の部分位置で支持され、
支持面の第２の部分及び第２のカバー面の一方又は両方が、３次元的に構成され、
支持面の第２の部分及び第２のカバー面が、第２の部分位置それぞれにおいて、第２のカバー面が支持面の第２の部分から十分に遠ざけられることにより、当該第２の部分位置におけるエアロゾル生成材料離散部の少なくとも一部と第２のカバー面とが接触しないように構成され、
支持面の第２の部分及び第２のカバー面が、１つ又は複数の第２の接触ゾーンを含むように構成され、支持面の第２の部分の一部及び第２のカバー面の一部が互いに直接又は間接的に接触している。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、複数のエアロゾル生成材料離散部が、支持面の第２の部分に支持されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の第２の部分及び第２のカバー面は、少なくとも１つの第２の通路を規定するように構成され、少なくとも１つの第２の通路は、少なくとも１つの第２の部分位置を含む。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、第２の部分位置はそれぞれ、第２の通路中に配置されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、第２のカバー面は、当該第２のカバー面の縁部の周りに延びる周囲を有し、少なくとも１つの第２の通路の第１の端部が開放されるとともに、第２のカバー面の周囲の一部によって部分的に規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第２の通路の第２の端部が開放されるとともに、第２のカバー面の周囲の一部によって部分的に規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第２の通路の第１の端部が開放されるとともに、支持面の第２の部分又は第２のカバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第２の通路の第２の端部が開放されるとともに、支持面の被覆部又はカバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第２の通路の少なくとも１つの端部が開放されるとともに、別の第２の通路へと開いている。このような実施形態において、第２の通路の少なくとも１つの端部は、開いている第２の通路の壁により規定される。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第１の通路の少なくとも１つの端部が開放されるとともに、第２の通路へと開いている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第２の通路の少なくとも１つの端部が開放されるとともに、第１の通路へと開いている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、少なくとも１つの第２の通路は、当該第２の通路の長さに沿って不均一な断面を有する。いくつかの実施形態において、断面は、流体流の制御を理由として（例えば、第２の通路に沿う空気、エアロゾル、又は空気及びエアロゾルの混合物の流れを加速又は減速させるため）、不均一であってもよい。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、２つ以上の第２の通路が存在し、これら第２の通路のうちの２つが１つの第２の接触ゾーンによって互いに分離されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、第２の通路はそれぞれ、１つ又は複数の第２の接触ゾーンによって、他の第２の通路から分離されている。本実施形態のいくつかの実施形態において、第２の通路の分離は、横方向分離である。すなわち、通路が並んで存在し、第２の接触ゾーンは、第２の通路を分離する材料の少なくとも一部である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、２つ以上の第２の通路が存在し、これら第２の通路のうちの少なくとも２つが互いに略平行である。いくつかの実施形態においては、略平行な第２の通路のうちの少なくとも２つが互いに隣り合っている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、少なくとも１つの第２の通路は、当該第２の通路の第１及び第２の端部間で略線形である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の第２の部分及び第２のカバー面は、少なくとも１つの第２の部分位置において、支持面及び第２のカバー面が１つ又は複数のチャンバを規定するように構成され、チャンバのうちの少なくとも１つは、当該１つ又は複数のチャンバにおいて、エアロゾル生成材料離散部と第２のカバー面とが接触しないように構成されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、チャンバのうちの少なくとも１つが第２の通路のうちの少なくとも１つと流体接触している。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも１つの第２の通路の少なくとも１つの端部がチャンバのうちの１つへと開いている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、第２の接触ゾーンのうちの少なくとも１つは、当該１つ又は複数の接触ゾーンにおいて互いに直接又は間接的に接触している支持面の第２の部分の上記部分及び第２のカバー面の上記部分が固定手段によって互いに固定されるように構成されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、固定手段は、接着剤である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、固定手段は、支持面及び第２のカバー面の一方又は両方の溶融後固化部である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、固定手段は、第２の接触ゾーンに搭載された又は第２の接触ゾーンを通って延びる物理的接続手段である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、第２の接触ゾーンのうちの少なくとも１つは、支持面及び第２のカバー面が互いに隣接するが固定されないように構成されている。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、支持面の第２の部分及び第２のカバー面の一方が実質的に平坦である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、支持面の被覆部及び第２の部分がいずれも実質的に平坦であり、カバーは、実質的に一様な厚さで、カバー面及び第２のカバー面が互いに略平行となるように３次元的に構成されているシート材料である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の第２の部分及び第２のカバー面の一方又は両方の３次元的な構成は、支持部の第２の部分及びカバーの一方又は両方の成型の結果である。いくつかの実施形態において、成型は、支持部の第２の部分及びカバーの一方又は両方の形成中に発生する。他の実施形態においては、支持部の第２の部分及び／又はカバーの形成後、例えば支持部の第２の部分及び／又はカバーの塑性変形によって、支持部の第２の部分及びカバーの一方又は両方が成型される。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の第２の部分及び第２のカバー面の一方又は両方の３次元的な構成は、支持部及びカバーの一方又は両方のエンボス加工又はデボス加工の結果である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持面の第２の部分及び第２のカバー面の一方又は両方の３次元的な構成は、支持部及びカバーの一方又は両方の折り曲げの結果である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持部は、当該支持部を折り曲げ構成に保持するためのラッチ手段を備える。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、支持部は、少なくとも１つのサセプタを備える。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、カバーは、少なくとも１つのサセプタを備える。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、サセプタは、金属又は合金である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、サセプタは、金属箔又は金属膜である。いくつかの実施形態において、サセプタは、アルミニウム箔である。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、支持面の被覆部及び支持面の第２の部分の一方又は両方がサセプタを備える。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル化可能ゲルである。

上記実施形態のいずれかの一実施形態においては、少なくとも２つのエアロゾル生成材料離散部が存在し、少なくとも２つのエアロゾル生成材料離散部は、互いに異なる組成を有する。これには、消耗品上の異なるエアロゾル生成材料離散部がエアロゾル化された場合に、本開示に従って製造された消耗品のユーザが異なる体験を有し得る利点がある。これにより、組成が１つだけのエアロゾル生成材料を有する消耗品の使用と比べて、消耗品の使用がより楽しく及び／又はより興味深くなる可能性がある。

サセプタは、交番磁場等の変動磁場の侵入により加熱可能な材料である。サセプタは、変動磁場の侵入によって、渦電流の結果としての抵抗加熱により当該サセプタの誘導加熱が生じるように、導電性材料であってもよい。サセプタは、変動磁場の侵入によって当該サセプタの磁気ヒステリシス加熱が生じるように、磁性材料であってもよい。サセプタは、導電性及び磁性の両加熱メカニズムで加熱可能となるように、両特性であってもよい。変動磁場を生成するように構成されているデバイスは、磁場生成器と称する。

サセプタは、金属を含んでいてもよいし、又は合金を含んでいてもよい。サセプタは、強磁性金属（鉄等）又は鉄合金（鋼等）若しくは鉄ニッケル合金を含んでいてもよい。いくつかの例示的な強磁性金属は、４１０グレードのステンレス鋼、４２０グレードのステンレス鋼、４３０グレードのステンレス鋼、又は同様のグレードのステンレス鋼等、４００シリーズのステンレス鋼である。或いは、サセプタは、アルミニウム等の好適な非磁性、特に常磁性の導電性材料を含んでいてもよい。常磁性の導電性材料においては、渦電流による抵抗加熱のみで誘導加熱が生じる。或いは、サセプタは、非導電性のフェリ磁性セラミック等、非導電性のフェリ磁性材料を含んでいてもよい。この場合は、ヒステリシス損のみで熱が生成される。サセプタは、Ｐｈｙｔｈｅｒｍ ２３０（５０ｗｔ％のＮｉ、１０ｗｔ％のＣｒ、及びそれ以外のＦｅを含む組成（重量％＝ｗｔ％単位））又はＰｈｙｔｈｅｒｍ ２６０（５０ｗｔ％のＮｉ、９ｗｔ％のＣｒ、及びそれ以外のＦｅを含む組成）のような市販の合金を含んでいてもよい。

上記実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、サセプタは、金属箔若しくは金属フィルムであってもよいし、任意選択としてアルミニウム箔若しくはアルミニウムフィルムであってもよいし、又は鉄箔若しくは鉄フィルムであってもよい。或いは、上記実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、サセプタは、支持部を構成する材料への噴霧又は蒸着も可能な如何なる導電体であってもよい。

エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又は半固体（ゲル等）の形態であってもよく、活性物質及び／又は香味料を含んでいてもよいし、又は含んでいなくてもよい。

エアロゾル生成材料は、１つ又は複数の活性物質及び／又は香料、１つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、１つ又は複数の他の機能材料を含んでいてもよい。

エアロゾル生成材料は、ゲル化剤等のバインダ及びエアロゾル形成剤を含んでいてもよい。また、任意選択として、送達される物質及び／又は充填剤が存在していてもよい。また、任意選択として、水等の溶媒が存在していてもよく、エアロゾル生成材料の１つ又は複数の他の成分が溶媒に溶解可能であってもよいし、又は溶解可能でなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、実質的に植物性物質を含まない。特に、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、実質的にタバコを含まない。

エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成膜を含んでいてもよいし、又はエアロゾル生成膜の形態であってもよい。エアロゾル生成膜は、ゲル化剤等のバインダ及びエアロゾル形成剤を含んでいてもよい。また、任意選択として、送達される物質及び／又は充填剤が存在していてもよい。エアロゾル生成膜は、実質的に植物性物質を含んでいなくてもよい。特に、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、実質的にタバコを含まない。

エアロゾル生成膜は、約０．０１５ｍｍ～約１ｍｍの厚さを有していてもよい。例えば、厚さは、約０．０５ｍｍ、０．１ｍｍ、又は０．１５ｍｍ～約０．５ｍｍ又は０．３ｍｍの範囲であってもよい。

エアロゾル生成膜は、ゲル化剤等のバインダを水、エアロゾル形成剤、及び１つ又は複数の他の成分（例えば、１つ又は複数の送達物質）等の溶媒と組み合わせてスラリーを構成した後、スラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させることにより形成されていてもよい。

スラリーは、加熱によって、溶媒の少なくとも約６０ｗｔ％、７０ｗｔ％、８０ｗｔ％、８５ｗｔ％、又は９０ｗｔ％が除去されるようになっていてもよい。

エアロゾル生成材料は、「アモルファス固体」を含んでいてもよいし、又は「アモルファス固体」であってもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、アモルファス固体であるエアロゾル生成膜を含む。アモルファス固体は、「モノリシック固体」であってもよい。アモルファス固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、例えば約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、又は７０ｗｔ％～約９０ｗｔ％、９５ｗｔ％、又は１００ｗｔ％のアモルファス固体を含んでいてもよい。

アモルファス固体は、実質的に植物性物質を含んでいなくてもよい。アモルファス固体は、実質的にタバコを含んでいなくてもよい。

上記実施形態のいずれかの一実施形態において、エアロゾル生成材料は、活性物質を含む。

本明細書において使用する活性物質は、生理学的活性材料（生理学的反応の実現又は増強が意図される材料）であってもよい。活性物質は、例えば栄養補助食品、向精神薬、精神活性剤から選択されるようになっていてもよい。活性物質は、自然に存在するものであってもよいし、又は合成して得られるものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド起源のテルペン、テイン、Ｂ６、Ｂ１２、若しくはＣ等のビタミン類、メラトニン、カンナビノイド、又はこれらの構成物質、誘導体、若しくは組み合わせを含んでいてもよい。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物の１つ又は複数の構成物質、誘導体、又は抽出物を含んでいてもよい。

活性物質は、１つ又は複数のカンナビノイド又はテルペン等の大麻の１つ又は複数の構成物質、誘導体、又は抽出物を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンＢ１２を含む。

活性物質は、１つ若しくは複数の植物性物質若しくは構成物質、その誘導体若しくは抽出物を含んでいてもよいし、又はこれらに由来していてもよい。本明細書において、用語「植物性物質（ｂｏｔａｎｉｃａｌ）」は、草木に由来する任意の材料を含んでいてもよく、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、さや等が挙げられるが、これらに限定されない。或いは、この材料は、植物中に自然に存在し、合成して得られる活性化合物を含んでいてもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、粉砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シート等の形態であってもよい。例示的な植物は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ジンジャー、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、リコリス（甘草）、抹茶、マテ、オレンジスキン、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード（アニス）、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコ、バニラ、ウィンターグリーン、シオガマギク、クルクマ、ターメリック、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、高麗人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組み合わせである。ミントは、Ｍｅｎｔｈａ Ａｒｖｅｎｔｉｓ、Ｍｅｎｔｈａ ｃ．ｖ．、Ｍｅｎｔｈａ ｎｉｌｉａｃａ、Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ、Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃｉｔｒａｔａ ｃ．ｖ．、Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃ．ｖ、Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃｒｉｓｐａ、Ｍｅｎｔｈａ ｃａｒｄｉｆｏｌｉａ、Ｍｅｍｔｈａ ｌｏｎｇｉｆｏｌｉａ、Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ ｖａｒｉｅｇａｔａ、Ｍｅｎｔｈａ ｐｕｌｅｇｉｕｍ、Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃ．ｖ．、Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓといったミントの品種から選定可能である。

いくつかの実施形態において、活性物質は、１つ若しくは複数の植物性物質若しくは構成物質、その誘導体若しくは抽出物を含むか、又は、これらに由来し、その植物はタバコである。

いくつかの実施形態において、活性物質は、１つ若しくは複数の植物性物質若しくは構成物質、その誘導体若しくは抽出物を含むか、又は、これらに由来し、その植物は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。

いくつかの実施形態において、活性物質は、１つ若しくは複数の植物性物質若しくは構成物質、その誘導体若しくは抽出物を含むか、又は、これらに由来し、その植物は、ルイボス及びフェンネルから選択される。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、香料又は香味料を含む。

本明細書において、用語「香料（ｆｌａｖｏｕｒ）」及び「香味料（ｆｌａｖｏｕｒａｎｔ）」は、地域の規制が許す場合に、大人の消費者向けの製品において所望の風味、香り、又は他の体感を生成するのに使用可能な材料を表す。これらには、自然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られた材料、又はこれらの組み合わせ（例えば、タバコ、大麻、甘草（リコリス）、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード（アニス）、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、りんご、オレンジ、マンゴー、クレメンティーン、レモン、ライム、熱帯フルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ぶどう、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、パイン、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ジンジャー、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジスキン、ローズ、緑茶又は紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、ニワトコ、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化因子若しくは刺激因子、糖類及び／若しくは代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール）、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤等の他の添加物を含む。これらは、模造品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合であってもよい。これらは、例えば油等の液体、粉末等の固体、又はゲル等、任意好適な形態であってもよい。

いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び／又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び／又はレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香味成分を含む。

いくつかの実施形態において、香料は、嗅覚神経又は味覚神経の追加又は代替として、通例化学的に誘導され、第５脳神経（三叉神経）の刺激によって知覚される体感の実現が意図される知覚物質を含んでいてもよく、これらには、加熱、冷却、うずき、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これに限定されない。また、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、ＷＳ－３であってもよいが、これらに限定されない。

エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、活性物質及び／又は香味料を含んでいてもよいし、又は含んでいなくてもよい。

エアロゾル生成材料は、エアロゾル形成剤を含む。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成可能な１つ又は複数の構成物質を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ジエチル硫酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１つ又は複数を含んでいてもよい。特定の例において、エアロゾル生成剤は、グリセロールを含む。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、１，３－ブタンジオール、及びグリセリン等の１つ若しくは複数の多価アルコール、グリセロールモノアセテート、ジアセテート、若しくはトリアセテート等の多価アルコールのエステル、並びに／又はジメチルドデカンジオエート及びジメチルテトラデカンジオエート等のモノカルボン酸、ジカルボン酸、若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約０．１ｗｔ％、０．５ｗｔ％、１ｗｔ％、３ｗｔ％、５ｗｔ％、７ｗｔ％、又は１０ｗｔ％～約５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、３５ｗｔ％、３０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％（すべて、乾燥重量ベースで計算）のエアロゾル生成剤を含んでいてもよい。エアロゾル生成剤は、可塑剤として作用し得る。例えば、エアロゾル生成材料は、０．５～４０ｗｔ％、３～３５ｗｔ％、又は１０～２５ｗｔ％のエアロゾル生成剤を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約５ｗｔ％、１０ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、２７ｗｔ％、又は３０ｗｔ％～約６０ｗｔ％、５５ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、又は３５ｗｔ％のエアロゾル生成剤（ＤＷＢ）を含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１０～６０ｗｔ％、２０～５０ｗｔ％、２５～４０ｗｔ％、又は３０～３５ｗｔ％のエアロゾル生成剤を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約４０～８０ｗｔ％、４０～７５ｗｔ％、５０～７０ｗｔ％、又は５５～６５ｗｔ％等、最大約８０ｗｔ％のエアロゾル生成剤（ＤＷＢ）を含んでいてもよい。

また、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、親水コロイドを含む。いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン（及び、誘導体）、セルロース（及び、誘導体）、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、及びこれらの組み合わせを含む群から選択される１つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、ヒュームドシリカ、ＰＤＭＳ、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの１つ又は複数を含む。場合により、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び／又はペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成時に、硬化剤（カルシウム源等）と組み合わされるようになっていてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸塩及び／又はカルシウム架橋ペクチンを含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、セルロースゲル化剤、非セルロースゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、及びこれらの混合物から選択される１つ又は複数の化合物を含む。

いくつかの実施形態において、セルロースゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース（ＣＡ）、酢酸酪酸セルロース（ＣＡＢ）、酢酸プロピオン酸セルロース（ＣＡＰ）、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される。

いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、又はアカシアガムのうちの１つ又は複数を含む（又は、これらのうちの１つ又は複数である）。

いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、１つ又は複数の非セルロースゲル化剤を含み（又は、１つ若しくは複数の非セルロースゲル化剤であり）、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。好適な実施形態において、非セルロース系ゲル化剤は、アルギン酸塩又は寒天である。

いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩を含み、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料の１０～３０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）の量でエアロゾル生成材料中に存在する。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料中に存在するゲル化剤は、アルギン酸塩のみである。他の実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩と、ペクチン等の少なくとも１つの別のゲル化剤と、を含む。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、２０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％～約６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、又は３５ｗｔ％（すべて、乾燥重量ベースで計算）のゲル化剤を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、１～５０ｗｔ％、５～４５ｗｔ％、１０～４０ｗｔ％、又は２０～３５ｗｔ％のゲル化剤を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約２０ｗｔ％、２２ｗｔ％、２４ｗｔ％、又は２５ｗｔ％～約３０ｗｔ％、３２ｗｔ％、又は３５ｗｔ％（すべて、乾燥重量ベースで計算）のゲル化剤を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、２０～３５ｗｔ％又は２５～３０ｗｔ％のゲル化剤を含んでいてもよい。

場合により、エアロゾル生成材料は、約１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、又は２０％～約６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、４０ｗｔ％、３０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％のゲル化剤（ＤＷＢ）を含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１０～４０ｗｔ％、１５～３０ｗｔ％、又は２０～２５ｗｔ％のゲル化剤（ＤＷＢ）を含んでいてもよい。

例として、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤及び充填剤を併せて、当該エアロゾル生成材料の約１０ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、３０ｗｔ％、又は３５％～約６０ｗｔ％、５５ｗｔ％、５０ｗｔ％、又は４５ｗｔ％の量で含む。例として、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤及び充填剤を併せて、当該エアロゾル生成材料の約２０～６０ｗｔ％、２５～５５ｗｔ％、３０～５０ｗｔ％、又は３５～４５ｗｔ％の量で含む。

例として、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、３０ｗｔ％、又は３５％～約６０ｗｔ％、５５ｗｔ％、５０ｗｔ％、又は４５ｗｔ％の量でゲル化剤を含む（すなわち、充填剤の量を考慮に入れない）。例として、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約５～６０ｗｔ％、２０～６０ｗｔ％、２５～５５ｗｔ％、３０～５０ｗｔ％、又は３５～４５ｗｔ％の量でゲル化剤を含む（すなわち、充填剤の量を考慮に入れない）。

いくつかの例において、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料の約５～４０ｗｔ％又は１５～４０ｗｔ％の量でゲル化剤に含まれている。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量で当該エアロゾル生成材料の約５～４０ｗｔ％又は１５～４０ｗｔ％の量でアルギン酸塩を含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約２０～４０ｗｔ％又は約１５ｗｔ％～３５ｗｔ％の量でアルギン酸塩を含む。

いくつかの例において、ペクチンは、エアロゾル生成材料の約３～１５ｗｔ％の量でゲル化剤に含まれている。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量で当該エアロゾル生成材料の約３～１５ｗｔ％の量でペクチンを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約５～１０ｗｔ％の量でペクチンを含む。

いくつかの例において、グアーガムは、エアロゾル生成材料の約３～４０ｗｔ％の量でゲル化剤に含まれている。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量で当該エアロゾル生成材料の約３～４０ｗｔ％の量でグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約５～１０ｗｔ％の量でグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約１５～４０ｗｔ％、又は約２０～４０ｗｔ％、又は約１５～３５ｗｔ％の量でグアーガムを含む。

例として、アルギン酸塩は、ゲル化剤の少なくとも約５０ｗｔ％の量で存在する。例として、エアロゾル生成材料は、アルギン酸塩及びペクチンを含み、ペクチンに対するアルギン酸塩の比は、１：１～１０：１である。ペクチンに対するアルギン酸塩の比は通常、１：１よりも大きい。すなわち、アルギン酸塩は、ペクチンの量よりも多く存在する。例として、ペクチンに対するアルギン酸塩の比は、約２：１～８：１、若しくは約３：１～６：１、又は約４：１である。

エアロゾル生成材料は、（ａ）当該エアロゾル生成材料又はその前駆体の成分を含むスラリーを構成し、（ｂ）スラリーの層を形成し、（ｃ）スラリーを硬化させてゲルを構成し、（ｄ）乾燥させてエアロゾル生成材料を構成することにより形成されるようになっていてもよい。

（ｂ）スラリーの層の形成は通常、スラリーの噴霧、成型、又は押し出しを含む。例として、スラリー層は、スラリーのエレクトロスプレーにより形成される。例として、スラリー層は、スラリーの成型により形成される。

いくつかの例においては、（ｂ）、及び／又は（ｃ）、及び／又は（ｄ）が少なくとも部分的に、（例えば、エレクトロスプレーにおいて）同時に発生する。いくつかの例においては、（ｂ）、（ｃ）、及び（ｄ）が順次発生する。

いくつかの例において、スラリーは、支持部に適用される。層が支持部上に形成されるようになっていてもよい。
例として、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成材料、及び活性物質を含む。スラリーは、エアロゾル生成材料の組成に関する本明細書に記載の割合のいずれかにて、これらの成分を含んでいてもよい。例えば、スラリーは、（乾燥重量ベースで）
ゲル化剤及び任意選択としての充填剤（ゲル化剤及び充填剤の量を併せて、当該スラリーの約１０～６０ｗｔ％である）と、
当該スラリーの約４０～８０ｗｔ％の量のエアロゾル形成材料と、
任意選択として、当該スラリーの最大約２０ｗｔ％の量の活性物質と、
を含んでいてもよい。

ゲルの硬化（ｃ）は、硬化剤をスラリーに供給することを含んでいてもよい。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、カリウム、又はアンモニウムを含んでいてもよく、カルシウム源（塩化カルシウム等）を含む硬化剤のスラリーへの添加によって、アルギン酸カルシウムゲルを構成するようにしてもよい。

例として、硬化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、若しくはこれらの組み合わせを含むか、又は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、若しくはこれらの組み合わせから成る。いくつかの例において、硬化剤は、ギ酸カルシウム及び／若しくは乳酸カルシウムを含むか、又は、ギ酸カルシウム及び／若しくは乳酸カルシウムから成る。特定の例において、硬化剤は、ギ酸カルシウムを含むか、又は、ギ酸カルシウムから成る。本発明者らは、ギ酸カルシウムを硬化剤として採用した場合には通常、エアロゾル生成材料の引張り強度及び伸長抵抗が高くなることを確認した。

カルシウム源等の硬化剤の総量は、０．５～５ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）であってもよい。好適には、総量が約１ｗｔ％、２．５ｗｔ％、又は４ｗｔ％～約４．８ｗｔ％又は４．５ｗｔ％であってもよい。本発明者らは、硬化剤の添加量が少な過ぎると、エアロゾル生成材料の成分が安定せず、これらの成分がエアロゾル生成材料から脱落する可能性があることを見出した。また、本発明者らは、硬化剤の添加量が多過ぎると、エアロゾル生成材料の粘着性が非常に高くなる結果、取り扱いが困難になることを見出した。

エアロゾル生成材料がタバコを含まない場合は、より多くの硬化剤を適用することが必要となり得る。したがって、場合により、硬化剤の総量は、乾燥重量ベースで計算して、０．５～１２ｗｔ％（５～１０ｗｔ％等）であってもよい。好適には、総量が約５ｗｔ％、６ｗｔ％、又は７ｗｔ％～約１２ｗｔ％又は１０ｗｔ％であってもよい。この場合、エアロゾル生成材料は一般的に、タバコを一切含まないことになる。

一例として、硬化剤のスラリーへの供給は、スラリーの上面等、スラリーへの硬化剤の噴霧を含む。

アルギン酸塩はアルギン酸の誘導体であり、通常は高分子量ポリマー（１０～６００ｋＤａ）である。アルギン酸は、β－Ｄ－マンヌロン酸（Ｍ）及びα－Ｌ－グルロン酸（Ｇ）単位（ブロック）が（１，４）－グリコシド結合により一体化されて多糖類を構成する共重合体である。カルシウムカチオンを加えると、アルギン酸塩は架橋してゲルを構成する。Ｇ単量体含有量が多いアルギン酸塩は、カルシウム源の添加によって、より容易にゲルを構成することが分かっている。したがって、場合により、ゲル前駆体は、アルギン酸共重合体中のモノマー単位の少なくとも約４０％、４５％、５０％、５５％、６０％、又は７０％がα－Ｌ－グルクロン酸（Ｇ）単位であるアルギン酸塩を含んでいてもよい。

例としては、乾燥（ｄ）によって、スラリー中の約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、７０ｗｔ％、８０ｗｔ％、又は９０ｗｔ％～約８０ｗｔ％、９０ｗｔ％、又は９５ｗｔ％（ＷＷＢ）の水が除去される。例としては、乾燥（ｄ）によって、成型材料の厚さが少なくとも８０％、好適には８５％又は８７％だけ減少する。例えば、スラリーは、２ｍｍの厚さで成型され、結果としての乾燥エアロゾル生成材料は、０．２ｍｍの厚さを有する。

いくつかの例において、スラリー溶媒は、水から本質的に成るか、又は、水から成る。いくつかの例において、スラリーは、約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、７０ｗｔ％、８０ｗｔ％、又は９０ｗｔ％の溶媒を含む（ＷＷＢ）。

溶媒が水から成る例において、スラリーの乾燥重量含有量は、エアロゾル生成材料の乾燥重量含有量に一致していてもよい。これにより、固体成分に関する本明細書の議論は、本発明のスラリーの態様との組み合わせで明確に開示される。

エアロゾル生成材料は、香料を含んでいてもよい。エアロゾル生成材料は、最大約８０ｗｔ％、７０ｗｔ％、６０ｗｔ％、５５ｗｔ％、５０ｗｔ％、又は４５ｗｔ％の香料を含んでいてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、少なくとも約０．１ｗｔ％、１ｗｔ％、１０ｗｔ％、２０ｗｔ％、３０ｗｔ％、３５ｗｔ％、又は４０ｗｔ％（すべて、乾燥重量ベースで計算）の香料を含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１～８０ｗｔ％、１０～８０ｗｔ％、２０～７０ｗｔ％、３０～６０ｗｔ％、３５～５５ｗｔ％、又は３０～４５ｗｔ％の香料を含んでいてもよい。場合により、香料は、メンソールを含むか、メンソールから本質的に成るか、又はメンソールから成る。

エアロゾル生成材料は、充填剤を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、１ｗｔ％～６０ｗｔ％、又は５ｗｔ％～５０ｗｔ％、又は５ｗｔ％～３０ｗｔ％、又は１０ｗｔ％～２０ｗｔ％等、６０ｗｔ％未満の充填剤を含む。

他の実施形態において、エアロゾル生成材料は、２０ｗｔ％未満、好適には１０ｗｔ％未満又は５ｗｔ％未満の充填剤を含む。場合により、エアロゾル生成材料は、１ｗｔ％未満の充填剤を含み、場合によっては充填剤を含まない。

場合によっては、エアロゾル生成材料が少なくとも１ｗｔ％の充填剤（例えば、少なくとも５ｗｔ％、少なくとも１０ｗｔ％、少なくとも２０ｗｔ％、少なくとも３０ｗｔ％、少なくとも４０ｗｔ％、又は少なくとも５０ｗｔ％の充填剤）を含む。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、５～２５ｗｔ％の充填剤を含む。

充填剤は、存在する場合、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイド状シリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び分子篩等の好適な無機吸着剤のような１つ又は複数の無機充填材料を含み得る。充填剤は、木材パルプ、セルロース、及びセルロース誘導体（例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ））等の１つ又は複数の有機充填材料を含んでいてもよい。特定の場合に、エアロゾル生成材料は、チョーク等の炭酸カルシウムを含まない。

充填剤を含む特定の実施形態において、充填剤は、繊維質である。例えば、充填剤は、木材パルプ、麻繊維、セルロース、又はセルロース誘導体（例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ））等の繊維質有機充填材料であってもよい。

理論に縛られることなく、繊維質の充填剤をエアロゾル生成材料に含む場合は、材料の引張り強度が高くなり得ると考えられる。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能材料のロッドの境界を定める場合等、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例において特に好都合となり得る。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料には、繊維質材料を含まない。

エアロゾル生成材料は、１つ又は複数の活性物質及び／又は香料、１つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、１つ又は複数の他の機能材料を含んでいてもよい。

また、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、活性物質を追加で含む。例えば、場合により、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び／又はニチコンを追加で含む。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、粉末状タバコ、及び／又はニコチン、及び／又はタバコ抽出物を含む。

場合により、エアロゾル生成材料は、５～６０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のタバコ材料及び／又はニコチンを含んでいてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、約１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、２０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％～約７０ｗｔ％、６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、３５ｗｔ％、又は３０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）の活性物質を含んでいてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、約１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、２０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％～約７０ｗｔ％、６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、３５ｗｔ％、又は３０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のタバコ材料を含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１０～５０ｗｔ％、１５～４０ｗｔ％、又は２０～３５ｗｔ％のタバコ材料を含んでいてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、約１ｗｔ％、２ｗｔ％、３ｗｔ％、又は４ｗｔ％～約２０ｗｔ％、１８ｗｔ％、１５ｗｔ％、又は１２ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のニコチンを含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１～２０ｗｔ％、２～１８ｗｔ％、又は３～１２ｗｔ％のニコチンを含んでいてもよい。

場合により、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物等の活性物質を含む。場合により、エアロゾル生成材料は、５～６０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のタバコ抽出物を含んでいてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、約５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、２０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％～約６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、３５ｗｔ％、又は３０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のタバコ抽出物を含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１０～５０ｗｔ％、１５～４０ｗｔ％、又は２０～３５ｗｔ％のタバコ抽出物を含んでいてもよい。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が１ｗｔ％、１．５ｗｔ％、２ｗｔ％、又は２．５ｗｔ％～約６ｗｔ％、５ｗｔ％、４．５ｗｔ％、又は４ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のニコチンを含むような濃度でニコチンを含んでいてもよい。場合によっては、タバコ抽出物からのニコチン以外、エアロゾル生成材料中にニコチンが存在していなくてもよい。

いくつかの実施形態においては、エアロゾル生成材料がタバコ材料を含まず、ニコチンを含む。場合により、エアロゾル生成材料は、約１ｗｔ％、２ｗｔ％、３ｗｔ％、又は４ｗｔ％～約２０ｗｔ％、１８ｗｔ％、１５ｗｔ％、又は１２ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）のニコチンを含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、１～２０ｗｔ％、２～１８ｗｔ％、又は３～１２ｗｔ％のニコチンを含んでいてもよい。

場合により、活性物質及び／又は香料の総含有量は、少なくとも約０．１ｗｔ％、１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、又は３０ｗｔ％であってもよい。場合により、活性物質及び／又は香料の総含有量は、約９０ｗｔ％、８０ｗｔ％、７０ｗｔ％、６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、又は４０ｗｔ％未満（すべて、乾燥重量ベースで計算）であってもよい。場合により、タバコ材料、ニコチン、及び香料の総含有量は、少なくとも約０．１ｗｔ％、１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、又は３０ｗｔ％であってもよい。場合により、活性物質及び／又は香料の総含有量は、約９０ｗｔ％、８０ｗｔ％、７０ｗｔ％、６０ｗｔ％、５０ｗｔ％、又は４０ｗｔ％未満（すべて、乾燥重量ベースで計算）であってもよい。

エアロゾル生成組成物は、１つ又は複数の活性物質を含んでいてもよい。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、１つ又は複数の活性物質（例えば、当該エアロゾル生成材料の最大約２０ｗｔ％）を含む。例として、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料の約１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、又は１５％～約２０ｗｔ％、１５ｗｔ％、１５ｗｔ％、又は５ｗｔ％の量で活性物質を含む。

活性物質は、生理学的及び／又は嗅覚的反応を実現するため、エアロゾル生成組成物に含まれる生理学的及び／又は嗅覚的活性物質を含んでいてもよい。

タバコ材料は、約５０～９５ｗｔ％、又は約６０～９０ｗｔ％、又は約７０～９０ｗｔ％、又は約７５～８５ｗｔ％の量でエアロゾル生成組成物中に存在していてもよい。

タバコ材料は、如何なる形態で存在していてもよいが、通常は細切り（例えば、切断による細片）である。細切タバコ材料は、エアロゾル生成材料との混合により、全体にタバコ材料及びエアロゾル生成材料が一様に分散したエアロゾル生成組成物を提供し得るため都合が良い。

例として、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコステム、再生タバコ、及び／又はタバコ抽出物のうちの１つ又は複数を含む。驚くべきことに、本発明者らは、比較的大量のラミナタバコをエアロゾル生成組成物において使用可能であり、不燃性エアロゾル供給システムにより加熱された場合でも依然として、許容範囲のエアロゾルを提供可能であることを確認した。ラミナタバコは通常、優れた感覚特性をもたらす。例として、タバコ材料は、当該タバコ材料の少なくとも約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、７０ｗｔ％、８０ｗｔ％、８５ｗｔ％、９０ｗｔ％、又は９５ｗｔ％の量でラミナタバコを含む。特定の例において、タバコ材料は、当該タバコ材料の少なくとも約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、７０ｗｔ％、８０ｗｔ％、８５ｗｔ％、９０ｗｔ％、又は９５ｗｔ％の量で刻みタバコを含む。

タバコ材料の生成に用いられるタバコは、単一のグレード若しくはブレンド、カットラグ若しくはホールリーフ等の任意の好適なタバコであってもよく、Ｖｉｒｇｉｎｉａ、及び／又はＢｕｒｌｅｙ、及び／又はＯｒｉｅｎｔａｌを含む。

いくつかの実施形態において、１つ又は複数の他の機能材料は、ｐＨ調整剤、着色剤、防腐剤、バインダ、充填剤、安定剤、及び／又は酸化防止剤のうちの１つ又は複数を含んでいてもよい。

場合により、エアロゾル生成材料は、製造時に溶融香料を乳化する乳化剤を追加で含んでいてもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、約５ｗｔ％～約１５ｗｔ％、好適には約１０ｗｔ％（乾燥重量ベースで計算）の乳化剤を含んでいてもよい。乳化剤は、アカシアガムを含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、ヒドロゲルであり、湿重量ベースで計算して約２０ｗｔ％未満の水を含む。場合により、ヒドロゲルは、湿重量ベースで計算して約１５ｗｔ％、１２ｗｔ％、又は１０ｗｔ％未満の水を含んでいてもよい。場合により、ヒドロゲルは、少なくとも約１ｗｔ％、２ｗｔ％、又は少なくとも約５ｗｔ％の水を含んでいてもよい（ＷＷＢ）。

エアロゾル生成材料は、１ｗｔ％～１５ｗｔ％等、任意好適な含水量であってもよい。好適には、エアロゾル生成材料の含水量が約５ｗｔ％、７ｗｔ％、又は９ｗｔ％～約１５ｗｔ％、１３ｗｔ％、又は１１ｗｔ％（ＷＷＢ）、最も好適には約１０ｗｔ％である。エアロゾル生成材料の含水量は、例えばＫａｒｌ－Ｆｉｓｃｈｅｒ滴定又はＧａｓ Ｃｈｒｏｍａｔｏｇｒａｐｈｙ ｗｉｔｈ Ｔｈｅｒｍａｌ Ｃｏｎｄｕｃｔｉｖｉｔｙ Ｄｅｔｅｃｔｏｒ（ＧＣ－ＴＣＤ）によって決まり得る。

場合により、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料、及び任意選択としての活性物質から本質的に成っていてもよいし、又はこれらの材料から成っていてもよい。

場合により、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料、並びに任意選択としてのタバコ材料及び／若しくはニコチン源から本質的に成っていてもよいし、又はこれらの材料から成っていてもよい。

例として、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、及び水から本質的に成っていてもよいし、又はこれらの材料から成っていてもよい。例として、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、及び水から本質的に成っていてもよいし、又はこれらの材料から成っていてもよい。

例として、エアロゾル生成材料は、香味料を含まない、特定の例において、エアロゾル生成材料は、活性物質を含まない。
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
１～６０ｗｔ％のゲル化剤と、
０．１～５０ｗｔ％のエアロゾル生成剤と、
０．１～８０ｗｔ％の香料と、
を含み、
これらの重量は、乾燥重量ベースで計算されている。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、１～８０ｗｔ％（乾燥重量ベース）の香料を含む。
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
１～５０ｗｔ％のゲル化剤と、
０．１～５０ｗｔ％のエアロゾル生成剤と、
３０～６０ｗｔ％の香料と、
を含み、
これらの重量は、乾燥重量ベースで計算されている。
代替実施形態において、エアロゾル生成材料は、
１～６０ｗｔ％のゲル化剤と、
５～６０ｗｔ％のエアロゾル生成剤と、
１０～６０ｗｔ％のゲル化剤と、
を含み、
これらの重量は、乾燥重量ベースで計算されている。
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
１～６０ｗｔ％のゲル化剤と、
２０～６０ｗｔ％のエアロゾル生成剤と、
１０～６０ｗｔ％のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は、乾燥重量ベースで計算されている。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、２０～３５ｗｔ％のゲル化剤と、１０～２５ｗｔ％のエアロゾル形成材料と、５～２５ｗｔ％の繊維含有充填剤と、３５～５０ｗｔ％の香味料及び／又は活性物質と、を含む。

場合により、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水、及び任意選択としての香料から本質的に成っていてもよいし、又はこれらの材料から成っていてもよい。場合により、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸塩及び／若しくはペクチン、タバコ抽出物、並びに水から本質的に成っていてもよいし、又はこれらの材料から成っていてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、以下のような組成物（ＤＷＢ）、すなわち、約５ｗｔ％～約４０ｗｔ％、又は約１０ｗｔ％～３０ｗｔ％、又は約１５ｗｔ％～約２５ｗｔ％の量のゲル化剤（アルギン酸塩を含むのが好ましい）と、約３０ｗｔ％～約６０ｗｔ％、又は約４０ｗｔ％～５５ｗｔ％、又は約４５ｗｔ％～約５０ｗｔ％の量のタバコ抽出物と、約１０ｗｔ％～約５０ｗｔ％、又は約２０ｗｔ％～約４０ｗｔ％、又は約２５ｗｔ％～約３５ｗｔ％（ＤＷＢ）の量のエアロゾル生成剤（グリセロールを含むのが好ましい）と、を有していてもよい。

一実施形態において、エアロゾル生成材料は、約２０ｗｔ％のアルギン酸ゲル化剤と、約４８ｗｔ％のＶｉｒｇｉｎｉａタバコ抽出物と、約３２ｗｔ％のグリセロールと、を含む（ＤＷＢ）。

エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第１の表面と第２の表面との間の最短距離を表す。エアロゾル生成材料がシートの形態の実施形態において、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第１の平面とシートの第１の平面の反対のシートの第２の表面との間の最短距離である。

場合により、エアロゾル形成用エアロゾル生成材料層の厚さは、約０．０１５ｍｍ～約１．５ｍｍ、好適には約０．０５ｍｍ～約１．５ｍｍ又は０．０５ｍｍ～約１．０ｍｍである。好適には、厚さが約０．１ｍｍ又は０．１５ｍｍ～約１．０ｍｍ、０．５ｍｍ、又は０．３ｍｍの範囲であってもよい。

場合により、エアロゾル生成材料は、約０．０１５ｍｍ～約１．０ｍｍの厚さを有していてもよい。好適には、厚さが約０．０５ｍｍ、０．１ｍｍ、又は０．１５ｍｍ～約０．５ｍｍ又は０．３ｍｍの範囲であってもよい。

厚さ０．２ｍｍの材料が特に好適である。エアロゾル生成材料は、２つ以上の層を備えていてもよく、本明細書に記載の厚さは、これらの層の合計厚さを表す。

エアロゾル生成材料が厚過ぎると、加熱効率が落ちてしまうことが分かっている。これは、使用時の電力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料が薄過ぎると、製造及び取り扱いが困難になる。材料が非常に薄くなると、成型がより困難で脆弱になる可能性もあり、使用時のエアロゾル形成が損なわれる。

本明細書に規定の厚さは、材料の平均厚さである。場合により、エアロゾル生成材料の厚さは、２５％、２０％、１５％、１０％、５％、又は１％以下の変動を伴い得る。

いくつかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、２００Ｎ／ｍ前後～９００Ｎ／ｍ前後の引張り強度を有していてもよい。エアロゾル生成材料が充填剤を含まないようないくつかの例において、エアロゾル生成材料は、２００Ｎ／ｍ～４００Ｎ／ｍ、又は２００Ｎ／ｍ～３００Ｎ／ｍ、又は約２５０Ｎ／ｍの引張り強度を有していてもよい。

このような引張り強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成された後、細断され、エアロゾル生成物品に組み込まれる実施形態に特に好適と考えられる。エアロゾル生成材料が充填剤を含むようないくつかの例において、エアロゾル生成材料は、６００Ｎ／ｍ～９００Ｎ／ｍ、又は７００Ｎ／ｍ～９００Ｎ／ｍ、又は８００Ｎ／ｍ前後の引張り強度を有していてもよい。このような引張り強度は、好適にはチューブの形態のロールシートとしてエアロゾル生成材料がエアロゾル生成物品／アセンブリに含まれる実施形態に特に好適と考えられる。

いくつかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、２００Ｎ／ｍ前後～２６００Ｎ／ｍ前後の引張り強度を有していてもよい。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、６００Ｎ／ｍ前後～２０００Ｎ／ｍ、又は７００Ｎ／ｍ～１５００Ｎ／ｍ、又は１０００Ｎ／ｍ前後の引張り強度を有していてもよい。このような引張り強度は、エアロゾル生成材料が形成され、シートとしてエアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に好適と考えられる。

エアロゾル生成材料は、３０ｇ／ｍ^２～１２０ｇ／ｍ^２等の任意好適な面密度を有していてもよい。場合により、シートの単位面積当たりの質量は、８０～１２０ｇ／ｍ^２、又は約７０～１１０ｇ／ｍ^２、又は、特に、約９０～１１０ｇ／ｍ^２、又は、好適には約１００ｇ／ｍ^２であってもよい（これにより、刻みラグタバコと同様の密度を有し、これらの物質の混合物は容易に分離しなくなる）。場合により、シートの単位面積当たりの質量は、約３０～７０ｇ／ｍ^２、４０～６０ｇ／ｍ^２、又は２５～６０ｇ／ｍ^２であってもよく、また、タバコ等のエアロゾル化可能材料を包むために使用されるようになっていてもよい。

本明細書に記載のすべての重量パーセント（ｗｔ％と表記）は、別段の明示的な記述のない限り、乾燥重量基準で計算したものである。また、すべての重量比についても、乾燥重量基準で計算したものである。乾燥重量基準で引用する重量は、水分以外の抽出物、又はスラリー、又は材料の全体を表し、グリセロール等、室温及び室内圧力ではそれ自体が液体である成分を含み得る。これに対して、湿重量基準で引用する重量パーセントは、水分を含むすべての成分を表す。

エアロゾル生成材料は、着色料を含んでいてもよい。着色料の添加によって、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変えることができる。エアロゾル生成材料に着色料が存在すると、エアロゾル生成材料の視覚的外観が向上し得る。着色料をエアロゾル生成材料に添加することにより、エアロゾル生成材料は、当該エアロゾル生成材料を含む物品の他のコンポーネントに色が整合し得る。

エアロゾル生成材料の望ましい色に応じて、多様な着色料が用いられるようになっていてもよい。エアロゾル生成材料の色は、例えば白色、緑色、赤色、紫色、青色、茶色、又は黒色であってもよい。他の色も考えられる。天然又は合成染料、食品グレードの着色料及び医薬品グレードの着色料等、天然又は合成着色料が用いられるようになっていてもよい。特定の実施形態においては、着色料がカラメルであり、エアロゾル生成材料に茶色の外観を与えることができる。このような実施形態において、エアロゾル生成材料の色は、当該エアロゾル生成材料の他のコンポーネント（タバコ材料等）の色に類似していてもよい。

着色料は、エアロゾル生成材料の形成時（例えば、エアロゾル生成材料を構成する材料を含むスラリーの形成時）に組み込まれるようになっていてもよいし、又はエアロゾル生成材料の形成後に（例えば、エアロゾル生成材料への噴霧により）適用されるようになっていてもよい。

上記実施形態のいずれかのいくつかの実施形態においては、エアロゾル生成材料の少なくとも１つの離散部の露出面にタルク粉末、炭酸カルシウム粉末、又は他の粉末が適用される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性又は接着性のレベルが低下し得る。

以下、添付の図面に関する議論において、２つ以上の実施形態に同じ要素が存在する場合は、全体を通して当該要素に同じ参照番号を使用し、類似要素が存在する場合は、類似する参照番号（同じ数字に１００の倍数を加えたもの）を使用する。

図１を参照して、エアロゾル供給デバイス２は、加熱アセンブリ６が内部に配置されているケーシング４を備える。加熱アセンブリ６は、加熱チャンバ８及びエアロゾル生成器１０で構成されている。エアロゾル生成器１０は、電気抵抗加熱器又はサセプタとともに使用する磁場生成器であってもよい。

加熱チャンバ８は、当該加熱チャンバ８の第１の端部に開口又は口部１２を規定する。加熱チャンバ８の反対端には、開口部１４がある。開口部１４は、導管１８を介してマウスピース１６と流体連通している。

また、ケーシング４内には、エアロゾル生成器１０と電子的に連通してその機能を制御するコントローラ２０が配置されている。コントローラ２０は、加熱器１０の動作に関する１つ又は複数のテーブルが格納され得るメモリ（図示せず）を具備していてもよい。エアロゾル生成器１０及びコントローラ２０は、電源２２により給電される。電源２２は、充電式バッテリである。他の実施形態において、電源は、他の適当な電力源であってもよい。

エアロゾル生成デバイス２は、消耗品２４との併用に適している。消耗品２４及び加熱チャンバ８は、当該消耗品２４の少なくとも一部が加熱チャンバ８に可逆的に挿入され得るように寸法規定及び構成されている。消耗品２４は、１つ又は複数のエアロゾル生成材料離散部を備える。加熱デバイス２及び消耗品２４の設計により必要とされる範囲で消耗品２４が加熱チャンバ８に挿入されると、エアロゾル発生材料離散部のうちの１つ又は複数がエアロゾル生成器１０により加熱され得る。図１においては、消耗品２４及び加熱チャンバ８を矩形として示しているが、他の形状及び構成であってもよい。

図２及び図３を参照して、消耗品２４は、支持部２６、カバー２８、及びエアロゾル生成膜３０の形態の複数のエアロゾル生成材料離散部を具備する。

支持部２６は、ラミネートであり、第１の層３２及び第２の層３６を備える。第１の層３２は、アルミニウム箔で構成されており、第１の層の全部又は一部は、交番磁場に曝露された場合にサセプタとして作用し得る。支持部２６の第２の層３６は、ボール紙で構成されている。

第１の層３２は、実質的に平坦又は平面状で、当該層３２の最も大きな２つの表面を構成する第１及び第２の主面を有する。第１の主面は、支持部２６の第２の層３６に対向しておらず、支持面３４として機能する。第２の層３６は、接着剤（図示せず）を使用して、第１の層３２の第２の主面に固定されている。

図２及び図３に示す例において、支持面３４は、カバー２８により全体が覆われるように構成されているため、支持面３４の被覆部は支持面３４の全体である。図示していない他の例においては、支持面の全体より小さな部分が支持面の被覆部を構成する。

カバー２８は、支持面３４を覆っており、支持面３４側に対向するカバー面３８を有する。カバー２８は、シート材料であり、エンボス加工によって３次元の構成を有する。エンボス加工によって、２つの平行な線形山部２８Ａ、１つの溝２８Ｂ、及び２つの平行な溝２８Ｃをカバー２８に導入している。山部及び溝２８Ａ、２８Ｂの形状は、台形である。図示していない他の例において、カバーは、より多くの山部及び溝２８Ａ、２８Ｂを構成していてもよく、また、山部及び溝の形状は、異なる形状であってもよく、例えば正弦波形、長方形、又は三角形が挙げられるが、これらに限定されない。

カバー２８が支持面３４を覆っている場合は、各谷部２８Ｂ又は部分的谷部２８Ｃのカバー面３８の少なくとも一部が支持面３４に接触している（すなわち、支持面３４に触れているか、又は、近接している）。カバー面３８及び支持面３４が接触しているゾーンは、接触ゾーン４０である。各接触ゾーン４０において、カバー面３８は、接着剤４２によって支持面３４に固定されている。

カバー２８が支持面３４を覆っている場合は、山部２８Ａのカバー面３８、支持面３４と接触していない谷部２８Ｂのカバー面３８の部分、及びカバー２８と接触していない支持面３４の部分が一体的に一対の通路４４を規定する。通路４４は、接触ゾーン４０によって互いに分離されており、山部２８Ａが平行且つ線形であることから、通路４４も平行且つ線形である。各通路４４は、第１の端部４４Ａ及び第２の端部４４Ｂを有する。通路４４の第１及び第２の端部４４Ａ、４４Ｂはそれぞれ、カバー２８及び支持部２６の縁部又は周囲の部分により規定されている。

通路４４それぞれに沿って、複数のエアロゾル生成膜離散部３０が離間している。これらのエアロゾル生成膜３０の部分は、支持面３４上の部分位置４６に配置されている。カバー２８の谷部及び山部２８Ｂ、２８Ａの構成は、エアロゾル生成膜離散部３０がカバー面３８と接触しないようになっている。

磁場生成器の形態のエアロゾル生成器１０とともにエアロゾル生成デバイス２において消耗品２４が使用される場合、エアロゾル生成器１０は、１つ又は複数の部分位置４６における第１の層３２の箔を加熱させる。これにより、加熱されている部分位置４６のエアロゾル生成膜３０が加熱されて、エアロゾルを生成する。デバイス２のユーザがマウスピース１６を利用すると、通路４４のうちの少なくとも１つに沿って、一方の端部４４Ａ又は４４Ｂから他方の端部４４Ｂ又は４４Ａまで空気が引き込まれ、加熱されているエアロゾル生成膜３０からのエアロゾルがマウスピース１６に引き込まれる。

図４を参照して、この図は、消耗品１２４を示している。消耗品１２４は、図２及び図３の消耗品２４の支持部２６と同じ構成及びレイアウトの支持部２６を有する。

カバー１２８は、支持面（図４には示さず）を覆っており、支持面側に対向するカバー面（図４には示さず）を有する。カバー１２８は、シート材料であり、折り曲げによって３次元の構成を有する。カバー１２８の折り曲げによって、２つの平行な線形山部１２８Ａ、１つの溝１２８Ｂ、及び２つの平行な溝１２８Ｃを形成している。山部及び溝１２８Ａ、１２８Ｂの形状は、台形である。

カバー１２８が支持面を覆っている場合は、各谷部１２８Ｂ又は部分的谷部１２８Ｃのカバー面の少なくとも一部が支持面に接触している（すなわち、支持面に触れているか、又は、近接している）。カバー面及び支持面が接触しているゾーンは、接触ゾーン（図４には示さず）である。各接触ゾーンにおいては、カバー１２８の少なくとも一部の溶融と、カバー１２８の溶融部が固化する前のカバー面との融合と、によってカバー面が支持面に固定される。本開示の消耗品の図示していない他の例においては、１つ又は複数の機械的な固定手段（例えば、ステープル（ステープルは、カバー１２８及び支持部２６に押し通してから平らに曲げられる短くて細いワイヤである））によって、支持部及びカバーが接触ゾーンにおいて接合されている。

カバー１２８が支持面を覆っている場合は、山部１２８Ａのカバー面、支持面と接触していない谷部１２８Ｂのカバー面の部分、及びカバー１２８と接触していない支持面の部分が一体的に一対の通路（図４には示さず）を規定する。通路は、接触ゾーンによって互いに分離されており、山部１２８Ａが平行且つ線形であることから、通路も平行且つ線形である。山部１２８Ａの端部が端板１４８Ａ、１４８Ｂによって閉じられており、端板１４８Ａ、１４８Ｂに隣り合ってカバー１２８を貫通する開口部によって通路端１４４Ａ、１４４Ｂが形成されている。このような構成によれば、消耗品１２４及び／又はエアロゾル生成デバイス２を通る空気流の異なる管理が可能となる。

通路それぞれに沿って、複数のエアロゾル生成膜離散部３０が離間している。これらのエアロゾル生成膜３０の部分は、支持面上の部分位置（図４には示さず）に配置されている。カバー１２８の谷部及び山部１２８Ｂ、１２８Ａの構成は、エアロゾル生成膜離散部３０がカバー面と接触しないようになっている。

図５、図６、及び図７を参照して、図５は、支持部２２６、カバー２２８、及び複数のエアロゾル生成膜離散部２３０、２５２を具備する部分的に形成された消耗品２２４を示している。

支持部２２６は、ラミネートであり、第１の層２３２及び第２の層２３６を備える。第１の層２３２は、アルミニウム箔で構成されており、第１の層の全部又は一部は、交番磁場に曝露された場合にサセプタとして作用し得る。支持部２２６の第２の層２３６は、ボール紙で構成されている。

第１の層２３２は、実質的に平坦又は平面状で、当該層２３２の最も大きな２つの表面を構成する第１及び第２の主面を有する。第１の主面は、支持部２２６の第２の層２３６に対向しておらず、支持面２３４として機能する。第２の層２３６は、接着剤（図示せず）を使用して、第１の層２３２の第２の主面に固定されている。

支持面２３４は、被覆部２３４Ａと、第２の部分２３４Ｂと、被覆部及び第２の部分２３４Ａ、２３４Ｂ間に存在するヒンジ部２３４Ｃと、を備える。被覆部及び第２の部分２３４Ａ、２３４Ｂは、第１及び第２の折り目２５０Ａ、２５０Ｂによってヒンジ部２３４Ｃに接合されている。

支持面２３４の被覆部２３４Ａは、カバー２２８によって全体が覆われるように構成されている。

カバー２２８は、支持面２３４の被覆部２３４Ａを覆っており、支持面２３４の被覆部２３４Ａ側に対向する第１のカバー面２３８を有する。また、カバー２２８は、第１のカバー面２３８の反対方向を向く第２のカバー面２５４を有する。カバー２２８は、シート材料であり、成型によって３次元の構成を有する。成型によって、２つの平行な線形山部２２８Ａ、１つの溝２２８Ｂ、及び２つの部分的溝２２８Ｃを形成している。山部及び溝２２８Ａ、２２８Ｂの形状は、台形である。

カバー２２８が支持面の被覆部２３４Ａを覆っている場合は、各谷部２２８Ｂ又は部分的谷部２２８Ｃのカバー面２３８の少なくとも一部が支持面の被覆部２３４Ａに接触している（すなわち、被覆部２３４Ａに触れているか、又は、近接している）。第１のカバー面２３８及び支持面の被覆部２３４Ａが接触しているゾーンは、接触ゾーン２４０である。各接触ゾーン２４０において、第１のカバー面２３８は、接着剤４２によって支持面の被覆部２３４Ａに固定されている。

カバー２２８が支持面の被覆部２３４Ａを覆っている場合は、山部２２８Ａの第１のカバー面２３８、支持面の第１の部分２３４Ａと接触していない谷部２２８Ｂの第１のカバー面２３８の部分、及びカバー２２８と接触していない支持面の被覆部２３４Ａの部分が一体的に一対の通路２４４を規定する。通路２４４は、接触ゾーン２４０によって互いに分離されており、山部２２８Ａが平行且つ線形であることから、通路２４４も平行且つ線形である。各通路２４４は、第１の端部２４４Ａ及び第２の端部２４４Ｂを有する。通路２４４の第１及び第２の端部２４４Ａ、２４４Ｂはそれぞれ、カバー２２８及び支持部２２６の縁部又は周囲の部分により規定されている。

通路２４４それぞれに沿って、複数のエアロゾル生成膜離散部２３０が離間している。これらのエアロゾル生成膜２３０の部分は、支持面の第１の部分２３４Ａ上の部分位置２４６に配置されている。カバー２２８の谷部及び山部２２８Ｂ、２２８Ａの構成は、エアロゾル生成膜離散部２３０が第１のカバー面２３８と接触しないようになっている。

支持面２３４の第２の部分２３４Ｂは、実質的に平坦であり、第２の配置位置２６０に配置されている複数のエアロゾル生成膜離散部２５２を支持している。支持部２３６の縁部２５８からは引っ掛け部材２５６が延びている。

支持部２２６は、（図６及び図７に示す）消耗品２２４の使用に必要な構成とするため、折り目２５０Ａ、２５０Ｂそれぞれの周りで約９０°だけ折り曲げられる。これにより、支持面２３４の第２の部分２３４Ｂがカバー２２８を覆い、カバー２２８の山部２２８Ａの一部を構成する第２のカバー面２５４の部分に隣り合って接触又は位置する。

谷部２２８Ｂの第２のカバー面２５４、支持面２３４の第２の部分２３４Ｂに接触も隣接もしていない山部２２８Ａの第２のカバー面２２８の部分、及び支持面２３４の第２の部分２３４Ｂの一部が一体的に通路２４５を規定する。通路２４５は、線形且つ通路２４４に平行で、第１及び第２の端部２４５Ａ、２４５Ｂを有する。

支持部２２６を折り曲げ構成に保持するため、引っ掛け部材２５６は、接着剤２４２を使用して第２のカバー面２５４に固定されている。

配置位置２６０及びエアロゾル生成膜離散部２５２は、通路２４５内で第２のカバー面２５４と接触しないように、支持面２３４の第２の部分２３４Ｂ上に配置されている。

磁場生成器の形態のエアロゾル生成器１０とともにエアロゾル生成デバイス２において消耗品２２４が使用される場合、エアロゾル生成器１０は、１つ又は複数の部分位置２４６、２６０における第１の層２３２の箔を加熱させる。これにより、加熱されている部分位置２４６、２６０のエアロゾル生成膜２３０、２５２が加熱されて、エアロゾルを生成する。デバイス２のユーザがマウスピース１６を利用すると、通路４４、４５のうちの少なくとも１つに沿って、一方の端部４４Ａ、４５Ａ又は４４Ｂ、４５Ｂから他方の端部４４Ｂ、４４Ｂ又は４４Ａ、４５Ａまで空気が引き込まれ、加熱されているエアロゾル生成材料２３０、２５２からのエアロゾルがマウスピース１６に引き込まれる。

消耗品２２４の代替実施形態においては、図８に示すように、消耗品３２４においてラップ２６２が支持部２２６の長手方向の範囲の周りに延びて、支持部及びカバー２２８を図８に示す構成に保持する。本実施形態においては、図５～図７に示す実施形態において使用される支持部２２６の引っ掛け部材２５６及び接着剤２４２すべてが省略されていてもよい。本実施形態の利点として、ラップ２６２は、好適な耐熱膜であってもよく、支持部２２６、カバー２２８、及びエアロゾル生成膜２３０、２５２を物理的な損傷及び湿度から保護することができる。いくつかの例において、ラップ２６２は、折り曲げられた支持部２２６及びカバー２２８に最初に巻き付けられた際に、通路２４４、２４５の端部２４４Ａ、２４４Ｂ、２４５Ａ、２４５Ｂを閉じる。消耗品３２４の使用に際しては、ラップ２６２の一部の貫通又は除去によって、通路２４４、２４５の端部２４４Ａ、２４４Ｂ、２４５Ａ、２４５Ｂを開けることにより使用の準備をする。そして、上記消耗品２２４との関連で説明したのと同様に消耗品３２４が使用される。

図９を参照して、この図は、消耗品４２４の製造中の代替的な支持部４２６及びカバー４２８を示している。支持部４２６は、エアロゾル生成膜離散部２５２が支持面２３４の第２の部分２３４Ｂに格子パターンで配設されている点を除いて、上述の消耗品２２４に使用のものと同じである。

カバー４２８は、ブロー成型されたプラスチックシートにより形成されており、支持面の第１の部分２３４Ａとの組み合わせで３つの通路４４４を規定する。各通路４４４は、３つのチャンバ４６４を備える（明瞭化のため、チャンバ４６４のすべてに番号付与しているわけではない）。各通路４４４の中心線は線形で、互いに平行である。各通路４４４においては、２つの導管４６６によって、チャンバ４４６が直列に接合されている（明瞭化のため、チャンバ４６４のすべてに番号付与しているわけではない）。チャンバ４６４は、通路４４４の中心線と垂直な少なくとも１つの方向において、導管４６６よりも大きい。エアロゾル生成膜離散部２３０（ここでも明瞭化のため、部分２３０のすべてに番号付与しているわけではない）は、それぞれがチャンバ４６４の略中央となるように、支持面の第１の部分２３４Ａに配置されている。上述の通り、通路４４４は、通路端４４４Ａ及び４４４Ｂ間に延びている。

エアロゾル生成膜離散部２５２は、支持面２３４の第２の部分２３４Ｂがカバー４２８を覆う場合に、カバー４２８と支持面の第２の部分２３４Ｂとの間に形成されているチャンバ４７０の略中央となるように、支持面２３４の第２の部分２３４Ｂ上に配置されている。

本明細書に記載の種々実施形態は、特許請求の範囲に係る特徴の理解及び教示の補助としてのみ提示している。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとして与えており、網羅的及び／又は排他的なものではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、特許請求の範囲に係る発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることが了解されるものとする。本発明の種々実施形態は、本明細書において具体的に記載した以外の開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の適当な組み合わせを好適に含んでいてもよいし、適当な組み合わせから成っていてもよいし、又は適当な組み合わせから本質的に成っていてもよい。また、本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。

Claims (66)

1. 不燃性エアロゾル供給システムとの併用に適した消耗品であり、支持部、エアロゾル生成材料、及びカバーを備える、消耗品であって、
   前記支持部が、被覆部を有する支持面を備え、
   前記カバーが、カバー面を備え、
   前記カバーが、前記支持面の前記被覆部を覆うように構成され、
   少なくとも１つのエアロゾル生成材料離散部が、前記支持面の前記被覆部に支持され、
   前記支持面の前記被覆部に支持されている各エアロゾル生成材料離散部が、部分位置で支持され、
   前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面の一方又は両方が、３次元的に構成され、
   前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面が、部分位置それぞれにおいて、前記カバー面が前記支持面の前記被覆部から十分に遠ざけられることにより、当該部分位置における前記エアロゾル生成材料離散部の少なくとも一部と前記カバー面とが接触しないように構成され、
   前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面が、１つ又は複数の接触ゾーンを含むように構成され、
   各接触ゾーンにおいて、前記支持面の前記被覆部の一部及び前記カバー面の一部が、互いに直接又は間接的に接触している、消耗品。
2. 前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成膜である、請求項１に記載の消耗品。
3. 前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面が、少なくとも１つの通路を規定するように構成され、
   少なくとも１つの通路が、少なくとも１つの部分位置を含む、請求項１又は２に記載の消耗品。
4. 各部分位置が、通路中に配置されている、請求項３に記載の消耗品。
5. 前記カバー面が、前記カバー面の縁部の周りに延びる周囲を有し、少なくとも１つの通路の第１の端部が、開放されるとともに、前記カバー面の前記周囲の一部によって部分的に規定されている、請求項３又は４に記載の消耗品。
6. 少なくとも１つの通路の第２の端部が、開放されるとともに、前記カバー面の前記周囲の一部によって部分的に規定されている、請求項５に記載の消耗品。
7. 少なくとも１つの通路の第１の端部が、開放されるとともに、前記支持面の前記被覆部又は前記カバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている、請求項３～６のいずれか一項に記載の消耗品。
8. 少なくとも１つの通路の第２の端部が、開放されるとともに、前記支持面の前記被覆部又は前記カバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている、請求項３～７のいずれか一項に記載の消耗品。
9. 少なくとも１つの通路の少なくとも１つの端部が、開放されるとともに、別の通路へと開いている、請求項３～８のいずれか一項に記載の消耗品。
10. 少なくとも１つの通路が、前記通路の長さに沿って不均一な断面を有する、請求項３～９のいずれか一項に記載の消耗品。
11. ２つ以上の通路が存在し、前記通路のうちの２つが、１つの接触ゾーンによって互いに分離されている、請求項３～１０のいずれか一項に記載の消耗品。
12. 前記通路がそれぞれ、１つ又は複数の接触ゾーンによって、他の通路から分離されている、請求項１～１１のいずれか一項に記載の消耗品。
13. ２つ以上の通路が存在し、前記通路のうちの少なくとも２つが、互いに略平行である、請求項３～１２のいずれか一項に記載の消耗品。
14. 少なくとも１つの通路が、当該通路の第１及び第２の端部間で略線形である、請求項３～１３のいずれか一項に記載の消耗品。
15. 前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面が、少なくとも１つの部分位置において、前記支持面及び前記カバー面が１つ又は複数のチャンバを規定するように構成され、前記チャンバのうちの少なくとも１つが、当該１つ又は複数のチャンバにおいて、前記エアロゾル生成材料離散部と前記カバー面とが接触しないように構成されている、請求項１～１４のいずれか一項に記載の消耗品。
16. 前記チャンバのうちの少なくとも１つが、前記通路のうちの少なくとも１つと流体接触している、請求項１５に記載の消耗品。
17. 少なくとも１つの通路の少なくとも１つの端部が、前記チャンバのうちの１つへと開いている、請求項１５又は１６に記載の消耗品。
18. 前記接触ゾーンのうちの少なくとも１つが、当該１つ又は複数の接触ゾーンにおいて互いに直接又は間接的に接触している前記支持面の前記被覆部の前記部分及び前記カバー面の前記部分が固定手段によって互いに固定されるように構成されている、請求項１～１７のいずれか一項に記載の消耗品。
19. 前記固定手段が、接着剤である、請求項１８に記載の消耗品。
20. 前記固定手段が、前記支持面及び前記カバー面の一方又は両方の溶融後固化部である、請求項１８に記載の消耗品。
21. 前記固定手段が、前記接触ゾーンに搭載された又は前記接触ゾーンを通って延びる物理的接続手段である、請求項１８に記載の消耗品。
22. 前記接触ゾーンのうちの少なくとも１つが、前記支持面の前記被覆部の前記部分及び前記カバー面の前記部分が互いに隣接するが固定されないように構成されている、請求項１～２１のいずれか一項に記載の消耗品。
23. 前記支持部及び前記カバーが、前記支持部及び前記カバーに巻き付けられている少なくとも１つの包装要素によって、互いに固定関係に保持されている、請求項１～２２のいずれか一項に記載の消耗品。
24. 前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面の一方が、実質的に平坦である、請求項１～２３のいずれか一項に記載の消耗品。
25. 前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面の一方又は両方の３次元的な構成が、前記支持部の前記被覆部及び前記カバーの一方又は両方の成型の結果である、請求項１～２４のいずれか一項に記載の消耗品。
26. 前記支持面の前記被覆部及び前記カバー面の一方又は両方の３次元的な構成が、前記支持部の前記被覆部及び前記カバーの一方又は両方のエンボス加工又はデボス加工の結果である、請求項１～２５のいずれか一項に記載の消耗品。
27. 前記支持面及び前記カバー面の一方又は両方の３次元的な構成が、前記支持部の前記被覆部及び前記カバーの一方又は両方の折り曲げの結果である、請求項１～２６のいずれか一項に記載の消耗品。
28. 前記支持部及び前記カバーの一方又は両方が、シート材料である、請求項１～２７のいずれか一項に記載の消耗品。
29. 前記支持面が、第２の部分をさらに備え、前記カバーが、第２のカバー面をさらに備え、前記支持部及び前記支持面が、前記支持部を折り曲げて折り曲げ構成とし得るように構成され、前記支持面の前記第２の部分が、前記支持部が前記折り曲げ構成の場合に、前記第２のカバー面を覆う、請求項１～２８のいずれか一項に記載の消耗品。
30. 少なくとも１つのエアロゾル生成材料離散部が、前記支持面の前記第２の部分に支持され、
    前記支持面の前記第２の部分に支持されている各エアロゾル生成材料離散部が、第２の部分位置で支持され、
    前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面の一方又は両方が、３次元的に構成され、
    前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面が、第２の部分位置それぞれにおいて、前記第２のカバー面が前記支持面の前記第２の部分から十分に遠ざけられることにより、当該第２の部分位置における前記エアロゾル生成材料離散部の少なくとも一部と前記第２のカバー面とが接触しないように構成され、
    前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面が、前記支持面の前記第２の部分の一部及び前記第２のカバー面の一部が互いに直接又は間接的に接触する１つ又は複数の第２の接触ゾーンを含むように構成されている、請求項２９に記載の消耗品。
31. 前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面が、少なくとも１つの第２の通路を規定するように構成され、
    少なくとも１つの第２の通路が、少なくとも１つの第２の部分位置を含む、請求項３０に記載の消耗品。
32. 第２の部分位置がそれぞれ、第２の通路中に配置されている、請求項３１に記載の消耗品。
33. 前記第２のカバー面が、前記第２のカバー面の縁部の周りに延びる周囲を有し、少なくとも１つの第２の通路の第１の端部が、開放されるとともに、前記第２のカバー面の前記周囲の一部によって部分的に規定されている、請求項３１又は３２に記載の消耗品。
34. 前記少なくとも１つの第２の通路の第２の端部が、開放されるとともに、前記第２のカバー面の前記周囲の一部によって部分的に規定されている、請求項３３に記載の消耗品。
35. 少なくとも１つの第２の通路の第１の端部が、開放されるとともに、前記支持面の前記第２の部分又は前記第２のカバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている、請求項３１～３４のいずれか一項に記載の消耗品。
36. 少なくとも１つの第２の通路の第２の端部が、開放されるとともに、前記支持面の前記被覆部又は前記カバー面の一方を通って延びる開口部により規定されている、請求項３１～３５のいずれか一項に記載の消耗品。
37. 少なくとも１つの第２の通路の少なくとも１つの端部が、開放されるとともに、別の第２の通路へと開いている、請求項３１～３６のいずれか一項に記載の消耗品。
38. 少なくとも１つの第１の通路の少なくとも１つの端部が、開放されるとともに、第２の通路へと開いている、請求項３１～３７のいずれか一項に記載の消耗品。
39. 少なくとも１つの第２の通路の少なくとも１つの端部が、開放されるとともに、第１の通路へと開いている、請求項３１～３８のいずれか一項に記載の消耗品。
40. 少なくとも１つの第２の通路が、前記第２の通路の長さに沿って不均一な断面を有する、請求項３１～３９のいずれか一項に記載の消耗品。
41. ２つ以上の第２の通路が存在し、前記第２の通路のうちの２つが、１つの第２の接触ゾーンによって互いに分離されている、請求項３１～４０のいずれか一項に記載の消耗品。
42. 前記第２の通路がそれぞれ、１つ又は複数の第２の接触ゾーンによって、他の第２の通路から分離されている、請求項４１に記載の消耗品。
43. ２つ以上の第２の通路が存在し、前記第２の通路のうちの少なくとも２つが、互いに略平行である、請求項３１～４２のいずれか一項に記載の消耗品。
44. 少なくとも１つの第２の通路が、当該第２の通路の第１及び第２の端部間で略線形である、請求項３１～４３のいずれか一項に記載の消耗品。
45. 前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面が、少なくとも１つの第２の部分位置において、前記支持面及び前記第２のカバー面が１つ又は複数のチャンバを規定するように構成され、前記チャンバのうちの少なくとも１つが、当該１つ又は複数のチャンバにおいて、前記エアロゾル生成材料離散部と前記第２のカバー面とが接触しないように構成されている、請求項３０～４４のいずれか一項に記載の消耗品。
46. 前記チャンバのうちの少なくとも１つが、前記第２の通路のうちの少なくとも１つと流体接触している、請求項４５に記載の消耗品。
47. 少なくとも１つの第２の通路の少なくとも１つの端部が、前記チャンバのうちの１つへと開いている、請求項４５又は４６に記載の消耗品。
48. 前記第２の接触ゾーンのうちの少なくとも１つが、当該１つ又は複数のゾーンにおいて互いに直接又は間接的に接触している前記支持面の前記第２の部分の前記部分及び前記第２のカバー面の前記部分が固定手段によって互いに固定されるように構成されている、請求項３０～４７のいずれか一項に記載の消耗品。
49. 前記固定手段が、接着剤である、請求項４８に記載の消耗品。
50. 前記固定手段が、前記支持面及び前記第２のカバー面の一方又は両方の溶融後固化部である、請求項４８に記載の消耗品。
51. 前記固定手段が、前記第２の接触ゾーンに搭載された又は前記第２の接触ゾーンを通って延びる物理的接続手段である、請求項４８に記載の消耗品。
52. 前記第２の接触ゾーンのうちの少なくとも１つが、前記支持面及び前記第２のカバー面が互いに隣接するが固定されないように構成されている、請求項３０～５１のいずれか一項に記載の消耗品。
53. 前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面の一方が、実質的に平坦である、請求項３０～５２のいずれか一項に記載の消耗品。
54. 前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面の一方又は両方の３次元的な構成が、前記支持部の前記第２の部分及び前記カバーの一方又は両方の成型の結果である、請求項３０～５３のいずれか一項に記載の消耗品。
55. 前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面の一方又は両方の３次元的な構成が、前記支持部及び前記カバーの一方又は両方のエンボス加工又はデボス加工の結果である、請求項３０～５４のいずれか一項に記載の消耗品。
56. 前記支持面の前記第２の部分及び前記第２のカバー面の一方又は両方の３次元的な構成が、前記支持部及び前記カバーの一方又は両方の折り曲げの結果である、請求項３０～５５のいずれか一項に記載の消耗品。
57. 前記支持部が、前記支持部を前記折り曲げ構成に保持するためのラッチ手段を備える、請求項３０～５６のいずれか一項に記載の消耗品。
58. 前記支持部が、少なくとも１つのサセプタを備える、請求項１～５７のいずれか一項に記載の消耗品。
59. 前記カバーが、少なくとも１つのサセプタを備える、請求項１～５８のいずれか一項に記載の消耗品。
60. 前記サセプタが、金属箔である、請求項５８又は５９に記載の消耗品。
61. 前記支持面の前記被覆部及び前記支持面の前記第２の部分の一方又は両方が、サセプタを備える、請求項５８～６０のいずれか一項に記載の消耗品。
62. 前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル化可能ゲル又はエアロゾル生成膜である、請求項１～６１のいずれか一項に記載の消耗品。
63. 少なくとも２つのエアロゾル生成材料離散部が存在し、少なくとも２つのエアロゾル生成材料離散部が、互いに異なる組成を有する、請求項１～６２のいずれか一項に記載の消耗品。
64. 請求項１～６３のいずれか一項に記載の消耗品とともに使用するエアロゾル供給デバイスであって、前記消耗品に支持されている前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されているエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
65. 請求項６４に記載のエアロゾル供給デバイスと、請求項１～６３のいずれか一項に記載の消耗品と、を備えるエアロゾル供給システム。
66. 使用時、請求項１～６５のいずれか一項に記載の消耗品を燃焼させずに加熱するように配設されている少なくとも１つのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル生成デバイスを使用して、前記消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、少なくとも１つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒーター要素又は磁場生成器及びサセプタである、方法。
    

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