JP2024092424A - 放射線治療装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、放射線治療装置に関する。
特許文献1には、放射線を癌病巣に照射することで癌治療を行う放射線治療装置として、患者に対して3方向から粒子線を照射できる粒子線治療装置が開示されている。この粒子線治療装置は、粒子線が通過する照射ポートと、照射ポートからの粒子線を患者に対して照射する照射ノズルと、照射ノズルを移動させる移動機構とを有する。また、照射ポートは、3つあり、その3つの照射ポートがそれぞれ垂直方向、水平方向及び斜め方向に沿って配置される。粒子線治療装置は、粒子線を導く照射ポートを切り替えつつ、移動機構を用いて、照射ノズルを、粒子線が導かれる照射ポートと接続されるように移動させる。これにより、放射線を3方向から患者に照射することができる。
放射線治療装置には、放射線を照射する照射ノズルの他に、患者の位置を決定するために患者の画像を取得する撮像装置などが設けられている。例えば、特許文献1に記載の粒子線治療装置は、撮像装置として、X線発生器と、X線発生器からのX線を患者を介して検出するFPD(Flat Panel Detector:フラットパネルディテクタ)とを備えている。
撮像装置と照射ノズルとが互いに独立して配置されると、照射ノズルから照射される放射線と撮像装置から照射されるX線とが互いに干渉し、その結果、撮像装置に対して影響を与えてしまうことがある。例えば、患者の呼吸などに伴って移動する臓器に対して正確に放射線を照射する動体追跡照射のように、放射線を照射しながら患者の画像を取得する必要がある場合、放射線がX線に干渉することでX線により生成される患者の画像に影響を与え、画像の精度が低下してしまうことがある。
しかしながら、特許文献1には、X線撮像装置と照射ノズルとの位置関係については記載されておらず、放射線による撮像装置への影響を抑制することができない。
本開示の目的は、放射線による撮像装置への影響を抑制することが可能な放射線治療装置を提供することである。
本開示の一態様に従う放射線治療装置は、放射線を照射対象に対して照射する照射部と、前記照射対象を撮像する撮像装置と、を有し、前記撮像装置は、前記照射対象に対して撮像用の光を照射する光源部と、前記光を前記照射対象を介して検出する検出部とを有し、前記光源部及び前記検出部は、前記放射線のアイソセンタと前記照射部とを結ぶ線上からずれた位置に配置され、前記検出部は、前記アイソセンタを通り、かつ、前記アイソセンタと前記照射部とを結ぶ線と直交する面である基準面上又は当該基準面よりも前記照射部側に配置される。
本発明によれば、放射線による撮像装置への影響を抑制することが可能になる。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る放射線治療装置に含まれる照射装置の外観を模式的に示す図である。図1に示す照射装置10は、放射線治療を行う治療室Rに配置され、照射ノズル1と、FPD2と、ノズル回転機構3と、治療台4とを含む。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る放射線治療装置に含まれる照射装置の外観を模式的に示す図である。図1に示す照射装置10は、放射線治療を行う治療室Rに配置され、照射ノズル1と、FPD2と、ノズル回転機構3と、治療台4とを含む。
照射ノズル1は、治療台4の上に載せられた照射対象である患者(図1では、図示せず)に対して放射線を照射する照射部である。放射線の種類は、特に限定されないが、本実施形態では、放射線は、粒子線、より具体的には炭素線である。
FPD2は、患者を撮像して患者の画像を取得する撮像装置の一部である。本実施形態では、撮像装置は、撮像用の光としてX線を患者に照射し、患者を介してX線を検出することで患者を撮像するX線撮像装置である。FPD2は、図1では図示を省略したX線の光源として機能するX線管(図3及び図4のX線管7参照)からのX線を患者を介して検出する検出部(平面検出器)である。FPD2の数は、限定されないが、本実施形態では、FPD2として、2つのFPD2A及び2Bが設けられている。
ノズル回転機構3は、照射ノズル1を移動させて、照射ノズル1を放射線の照射を行う複数の照射開始位置のいずれかに設置する移動機構である。
治療台4は、患者を載せる寝台である天板4Aと、天板4Aを移動させるアーム部4Bとを有する。アーム部4Bは、天板4Aに対して、互いに異なる3軸方向のそれぞれに沿った並進移動と、その3軸方向のそれぞれを回転軸とした回転移動とを行うことができる。アーム部4Bは、例えば、上記のX線撮像装置にて取得された患者の画像に基づいて、天板4Aに載せられた患者の患部が照射ノズル1からの放射線のアイソセンタと一致するように制御される。アイソセンタは、放射線が最も集中して照射される位置である。
図2は、放射線治療装置の構成の一例を示す図である。図2に示す放射線治療装置100は、照射装置10と、加速器20と、ビーム輸送系30とを有する。
加速器20は、荷電粒子を加速して粒子線として出射する。加速器20の種類は、特に限定されないが、本実施形態では、加速器20は、直線加速器21と、シンクロトロン22とを有する。直線加速器21は、荷電粒子の加速してシンクロトロン22に入射する入射部である。シンクロトロン22は、直線加速器21から入射された荷電粒子をさらに加速して粒子線(荷電粒子ビーム)として出射する。
ビーム輸送系30は、加速器20から出射された粒子線を照射装置10まで輸送する輸送装置である。ビーム輸送系30は、粒子線を偏向させて、粒子線の進行方向を変える複数の偏向電磁石31を有する。図2の例では、ビーム輸送系30には、偏向電磁石31として、4つの偏向磁石31A~31Dが設けられている。
照射装置10は、図1に示した構成に加えて、複数の照射ポート5を備える。照射ポート5は、ビーム輸送系30にて輸送された粒子線を照射ノズル1に導くための真空ダクトである。図2の例では、照射ポート5として、3つの照射ポート5A~5Cが設けられてる。照射ポート5Aは、略水平方向に沿って設けられ、照射ポート5Bは、略垂直方向に沿って設けられ、照射ポート5Cは、斜め方向(具体的には、水平方向に対して略45度の角度の方向)に沿って設けられる。
照射ポート5A~5Cはビーム輸送系30と接続され、ビーム輸送系30の偏向電磁石31は照射ポート5A~5Cのいずれかに粒子線を導くように制御される。
図1に示したノズル回転機構3は、照射ノズル1を移動させて、3つの照射ポート5A~5Cのいずれかに接続する。照射ポート5A~5Cのそれぞれと接続される位置がそれぞれ照射開始位置となる。本実施形態では、ノズル回転機構3は、照射ノズル1が治療台4の上に載せられた患者6の周りを回転するように、照射ノズル1を所定の回転軸を中心にして回転移動させる。所定の回転軸は、照射ノズル1が照射する放射線のアイソセンタ8を通る軸であり、本実施形態では、略水平方向を向いている。また、本実施形態では、ノズル回転機構3は、照射ノズル1を水平方向から垂直方向まで90°回転移動させることで、照射ノズル1を3つの照射ポート5A~5Cのいずれかに接続する。
以上の構成により、放射線治療装置100は、ノズル回転機構3を用いて、照射ノズル1を照射ポート5A~5Cのいずれかと接続されるように移動させると共に、ビーム輸送系30の偏向電磁石31を用いて、照射ノズル1と接続された照射ポートに粒子線を導く。これにより、治療台4の天板4Aに寝ている患者6の患部が存在するアイソセンタ8に対して、互いに異なる3方向から粒子線を照射することが可能となる。
なお、照射ノズル1を移動させる移動機構は、ノズル回転機構3に限らない。例えば、移動機構は、回転ガントリなどでもよい。
以下、放射線治療装置100のX線撮像装置の配置について説明する。以下の説明では、鉛直方向をZ方向、水平方向のうち照射ノズル1の回転軸に沿った方向をY方向、水平方向のうちY方向と直交する方向をX方向とする。この場合、X方向は、Z方向から見てアイソセンタ8と照射ポート5A(水平方向に配置された照射ノズル1)とを結ぶ直線に沿った方向となる。また、アイソセンタ8から照射ポート5Aに向かう向きをX方向の正の向き、鉛直方向の上向きをZ方向の正の向きとする。また、Y方向の正の向きは、XYZ方向が右手系を構成する向きとする。
図3は、X線撮像装置の配置例を示す図である。具体的には、図3(a)はアイソセンタ8を通るZX平面に沿って照射装置10を切断した断面、図3(b)はアイソセンタ8を通るYZ平面に沿って照射装置10を切断した断面を模式的に示す。
X線撮像装置は、上述したように、撮影用の光としてX線を患者6に照射する光源部であるX線管7と、X線管7からのX線を患者6を介して検出する検出部であるFPD2とを有する。FPD2及びX線管7の組み合わせは、複数あってもよい。本実施形態では、FPD2及びX線管7の組み合わせは2つある。具体的には、FPD2として、2つのFPD2A及び2Bが設けられ、X線管7として、2つのX線管7A及び7Bが設けらている。
FPD2Aは、アイソセンタ8を挟んでX線管7Aと対向する位置に設けられ、FPD2Bは、アイソセンタ8を挟んでX線管7Bと対向する位置に設けられる。これにより、FPD2Aは、X線管7Aから照射されたX線を患者6を介して検出し、X線管7Bから照射されたX線を患者6を介して検出する。また、X線撮像装置は、FPD2AとX線管7Aとを結ぶ線とFPD2BとX線管7Bとを結ぶ線、つまり、X線管7AからのX線の進行方向とX線管7BからのX線の進行方向とが互いに交差するように配置される。
FPD2及びX線管7で構成されるX線撮像装置は、照射ノズル1の照射開始位置のそれぞれに対して、照射ノズル1とアイソセンタ8とを結ぶ線上からずれた位置に配置される。本実施形態の場合、照射ノズル1が移動する移動面Mからずれた位置に配置される。移動面Mは、本実施形態では、ZX平面に沿った面である。
また、X線撮像装置は、照射ノズル1の照射開始位置のそれぞれに対して、FPD2が粒子線の軌道におけるアイソセンタ8の上流側に設けられるように配置される。アイソセンタ8の上流側とは、具体的には、アイソセンタ8を通り、かつ、アイソセンタ8と照射ノズル1とを結ぶ線lと直交する面である基準面S上又は基準面Sよりも照射ノズル1側のことである。図3(a)では、照射ノズル1が略水平方向を向いている場合における線lと基準面Sが示されている。
図3の例では、FPD2A及び2BとX線管7A及び7Bとは、照射ノズル1が略水平方向を向いている場合における基準面Sの上に配置される。また、X線管7A及び7Bは、アイソセンタ8よりも低い位置に設けられ、FPD2A及び2Bは、アイソセンタ8よりも高い位置に設けられる。また、X線撮像装置は、FPD2AとX線管7Aとを結ぶ線とFPD2BとX線管7Bとを結ぶ線とが互いに略直交するように配置される。
図4は、放射線治療装置100におけるX線撮像装置の別の配置例を示す図である。
図4の例でも、図3の例の同様に、X線撮像装置は、照射ノズル1の照射開始位置のそれぞれに対して、照射ノズル1とアイソセンタ8とを結ぶ線上からずれた位置に配置され、かつ、FPD2が粒子線の軌道におけるアイソセンタ8の上流側に設けられるように配置される。
ただし、図4の例では、図3の例とは異なり、X線撮像装置は、照射ノズル1が略垂直方向を向いている場合における基準面Sの上に配置される。つまり、FPD2及びX線管7の全てがアイソセンタ8と同じ高さの平面上に配置されている。
なお、X線撮像装置は照射ノズル1が斜め方向を向いている場合における基準面Sの上に配置されてもよい。
図5は、本実施形態においてFPD2が配置可能な範囲であるFPD設置可能角度範囲を示す図である。具体的には、図5(a)は、XY平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示し、図5(b)は、XZ平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示し、図5(c)は、YZ平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示す。なお、FPD設置可能角度範囲は、例えば、各平面上における偏角の範囲で表される。
XY平面方向においては、図5(a)に示すように偏角が-90°から90°までの範囲(つまり、X方向が正の範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。また、XZ平面方向においては、図5(b)に示すように、偏角が0°から90°まで範囲(つまり、X方向が正、かつ、Z方向が正の範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。また、YZ平面方向においては、図5(c)に示すように、偏角が0°から180°までの範囲(つまり、Z方向が正となる範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。
以上説明した放射線治療装置100は、患者の呼吸などに伴って移動する臓器に対して正確に放射線を照射する動体追跡照射などのために、照射ノズル1が放射線を照射している間に、X線撮像装置のX線管7からX線を患者6に対して照射してもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、X線撮像装置は、患者6に対して撮像用の光であるX線を照射するX線管7と、X線を患者6を介して検出するFPD2とを有する。X線管7及びFPD2は、照射ノズル1からの放射線のアイソセンタ8と照射ノズル1とを結ぶ線上からずれた位置に配置される。また、FPD2は、アイソセンタ8を通り、かつ、アイソセンタ8と照射ノズル1とを結ぶ線と直交する面である基準面S上又は当該基準面Sよりも照射ノズル側に配置される。したがって、放射線で散乱した二次粒子線がFPD2にて検出されることを抑制することが可能となるため、放射線によるX線撮像装置への影響を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、ノズル回転機構3は、照射ノズル1を移動させて複数の照射開始位置のいずれかに設置させる。FPD2は、照射開始位置の全てに対して、基準面S上又は当該基準面Sよりも照射ノズル部側に配置される。このため、放射線がどの照射開始位置から照射されたとしても、放射線と干渉したX線がFPD2にて検出されることを抑制することが可能となる。したがって、照射ノズル1が移動する場合であっても、放射線によるX線撮像装置への影響を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、X線撮像装置は、FPD2AとX線管7Aとを結ぶ線とFPD2BとX線管7Bとを結ぶ線とが互いに略直交するように配置される。また、FPD2A及び2BとX線管7A及び7Bとは、照射ノズル1が照射開始位置のいずれかに設置されている場合における基準面Sの上に配置される。この場合、放射線によるX線撮像装置への影響をより適切に抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、照射ノズル1が放射線を照射している間に、X線撮像装置のX線管は、X線を患者6に対して照射する。したがって、放射線により散乱した二次粒子線がFPD2にて検出されることを抑制することが可能であるため、動体追跡照射などを精度良く実施することが可能となる。
また、本実施形態では、放射線は、炭素線である。炭素線は、他の放射線と比べてX線に対する影響が大きいため、X線撮像装置への影響抑制効果も大きくなる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、照射ノズル1が90°回転していたが、本実施形態では、照射ノズル1が固定されている。なお、X線撮像装置は、固定された照射ノズル1に対して、照射ノズル1とアイソセンタ8とを結ぶ線上からずれた位置に配置され、かつ、FPD2が粒子線の軌道におけるアイソセンタ8の上流側に設けられるように配置される。
第1の実施形態では、照射ノズル1が90°回転していたが、本実施形態では、照射ノズル1が固定されている。なお、X線撮像装置は、固定された照射ノズル1に対して、照射ノズル1とアイソセンタ8とを結ぶ線上からずれた位置に配置され、かつ、FPD2が粒子線の軌道におけるアイソセンタ8の上流側に設けられるように配置される。
図6は、照射ノズル1が固定されている場合におけるFPD2のFPD設置可能角度範囲を示す図である。具体的には、図6(a)は、XY平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示し、図6(b)は、XZ平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示し、図6(c)は、YZ平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示す。なお、図6の例では、照射ノズル1は、水平方向に固定されている。
XY平面方向においては、図6(a)に示すように偏角が-90°から90°までの範囲(つまり、X方向が正の範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。また、XZ平面方向においては、図6(b)に示すように、偏角が-90°から90°まで範囲(つまり、X方向が正が正の範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。また、YZ平面方向においては、図5(c)に示すように、偏角が0°から360°までの範囲(つまり、Z方向の全範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。
本実施形態でも、放射線により散乱した二次粒子線がFPD2にて検出されることを抑制することが可能となるため、放射線によるX線撮像装置への影響を抑制することが可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、固定された照射ノズル1が複数ある例を説明する。
本実施形態では、固定された照射ノズル1が複数ある例を説明する。
図7は、X線撮像装置の配置例を示す図である。具体的には、図7(a)は照射装置10の患者6のアイソセンタ8を通るZX平面に沿った断面、図7(b)は照射装置10の患者6のアイソセンタ8を通るYZ平面に沿った断面を模式的に示す。
図7に示す照射装置10は、図2に示した照射装置10と比較して、複数の照射ノズル1が備わっている点で異なる。具体的には、図7の例では、照射ノズル1として、2つの照射ノズル1A~1Bが設けられている。
照射ノズル1A~1Cは、第1の実施形態における複数の照射開始位置のそれぞれと同じ位置に設けられている。つまり、照射ノズル1Aは、図2の照射ポート5Aと接続され、照射ノズル1Bは、図2の照射ポート5Bと接続され、照射ノズル1Cは、図2の照射ポート5Cと接続される。
X線撮像装置は、照射ノズル1のそれぞれに対して、照射ノズル1とアイソセンタ8とを結ぶ線上からずれた位置に配置され、かつ、FPD2が粒子線の軌道におけるアイソセンタ8の上流側に設けられるように配置される。この場合、FPD2が配置可能な範囲であるFPD設置可能角度範囲は、図5で示した第1の実施形態のFPD設置可能角度範囲と同じになる。
なお、照射ノズル1の数は、特に限定されず、例えば、照射ノズルは2つでもよい。
本実施形態でも、放射線で散乱した二次粒子線がFPD2にて検出されることを抑制することが可能となるため、放射線によるX線撮像装置への影響を抑制することが可能となる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、照射ノズル1が90°回転していたが、本実施形態では、照射ノズル1が180°回転する。
第1の実施形態では、照射ノズル1が90°回転していたが、本実施形態では、照射ノズル1が180°回転する。
図8は、照射ノズル1が180°回転する場合におけるFPD2のFPD設置可能角度範囲を示す図である。具体的には、図8(a)は、XY平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示し、図8(b)は、XZ平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示し、図8(c)は、YZ平面上におけるFPD設置可能角度範囲を示す。
図8の例では、照射ノズル1は、垂直方向上向き(Z方向正の向き)から垂直方向下向き(Z方向負の向き)まで180°回転する。なお、図7では図示していないが照射ポート5は5つあり、それぞれ、垂直方向下向き、水平方向に対して略45度の角度の方向、略水平方向、水平方向に対して略-45度の角度の方向、垂直方向上向きを向いている。照射ノズル1は、ノズル回転機構3によって、5つの照射ポート5のいずれかに接続されるように移動される。
図8の場合、XY平面方向においては、図8(a)に示すように偏角が-90°から90°までの範囲(つまり、X方向が正の範囲)がFPD設置可能角度範囲となる。また、XZ平面方向においては、図8(b)に示すように、偏角が0°の位置のみがFPD設置可能角度範囲となる。また、YZ平面方向においては、図8(c)に示すように、偏角が0°の位置のみがFPD設置可能角度範囲となる。
本実施形態でも、放射線により散乱した二次粒子線がFPD2にて検出されることを抑制することが可能となるため、放射線によるX線撮像装置への影響を抑制することが可能となる。
上述した本開示の実施形態は、本開示の説明のための例示であり、本開示の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本開示の範囲を逸脱することなしに、他の様々な態様で本開示を実施することができる。
1、1A、1B、1C:照射ノズル 2、2A、2B:FPA 3:ノズル回転機構 4:治療台 4A:天板 4B:アーム部 5、5A、5B、5C:照射ポート 6:患者 7、7A、7B:X線管 8:アイソセンタ 10:照射装置 20:加速器 21:直線加速器 22:シンクロトロン 30:ビーム輸送系 31、31A:偏向磁石 100:放射線治療装置
Claims (6)
- 放射線治療装置であって、
放射線を照射対象に対して照射する照射部と、
前記照射対象を撮像する撮像装置と、を有し、
前記撮像装置は、前記照射対象に対して撮像用の光を照射する光源部と、前記光を前記照射対象を介して検出する検出部とを有し、
前記光源部及び前記検出部は、前記放射線のアイソセンタと前記照射部とを結ぶ線上からずれた位置に配置され、
前記検出部は、前記アイソセンタを通り、かつ、前記アイソセンタと前記照射部とを結ぶ線と直交する面である基準面上又は当該基準面よりも前記照射部側に配置される、放射線治療装置。 - 前記照射部を移動させて複数の照射開始位置のいずれかに設置させる移動機構をさらに有し、
前記検出部は、前記複数の照射開始位置の全てに対して、前記基準面上又は当該基準面よりも前記照射部側に配置される、請求項1に記載の放射線治療装置。 - 前記照射部は、複数あり、
前記検出部は、前記複数の照射部のそれぞれに対して、前記基準面上又は当該基準面よりも前記照射部側に配置される、請求項1に記載の放射線治療装置。 - 前記撮像装置は、前記光源部と前記検出部との組み合わせを2つ有し、
前記2つの組み合わせのそれぞれにおける前記光源部と前記検出部とを結ぶ2つ線が互いに略直交し、かつ、前記撮像装置は前記基準面上に配置される、請求項1に記載の放射線治療装置。 - 前記光源部は、前記照射部が前記放射線を照射している間に、前記光を照射する、請求項1に記載の放射線治療装置。
- 前記放射線は、炭素線である、請求項1に記載の放射線治療装置。
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