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JP2022528237A - Sglt1阻害剤としてのグルコシド系誘導体およびその使用 - Google Patents

Sglt1阻害剤としてのグルコシド系誘導体およびその使用 Download PDF

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JP2022528237A JP2021558004A JP2021558004A JP2022528237A JP 2022528237 A JP2022528237 A JP 2022528237A JP 2021558004 A JP2021558004 A JP 2021558004A JP 2021558004 A JP2021558004 A JP 2021558004A JP 2022528237 A JP2022528237 A JP 2022528237A
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Abstract

SGLT1阻害剤としてのグルコシド系誘導体、およびSGLT1阻害剤に関連する疾患のための医薬品の調製におけるそれらの使用を開示する。具体的に、式(II)で表われる誘導体、その互変異性体またはその薬学的に許容される組成物を開示する。JPEG2022528237000099.jpg43110

Description

<関連出願への相互参照>
本出願は、2019年03月29日に出願されたCN201910251853.5、2019年11月13日に出願されたCN201911104949.5および2020年02月20日に出願されたCN202010105251.1に基づく優先権を主張する。
<技術分野>
本発明は、SGLT1阻害剤としての一連のグルコシド系誘導体、およびSGLT1阻害剤に関連する疾患のための医薬品の調製におけるその使用に関する。具体的に、式(II)および式(I)で表われる誘導体、その互変異性体またはその薬学的に許容される組成物に関する。
肥満症、糖尿病およびそれらに起因する関連代謝障害は、ヒトの健康を脅かす主要な危険因子になっている。
ナトリウム-グルコース共輸送体(sodium-glucose cotransporters,SGLTs)は、主にSGLT1およびSGLT2を含む、小腸粘膜および腎近位尿細管に見られるグルコース輸送体のファミリーであり、腸管と腎臓でのブドウ糖の膜貫通輸送を媒介する機能を有する。具体的に、SGLT1は、主に小腸の腸粘膜細胞に分布し、心筋や腎臓にも少量発現し、その機能が主にブドウ糖の腸管吸収プロセスを調節することである。SGLT2は、腎臓で高レベルに発現し、主に腎臓によるブドウ糖再取り込みのプロセスの調節に関与する。つまり、尿中のブドウ糖は、腎糸球体によって濾過する時に、腎尿細管上皮細胞に積極的に付着させ、SGLT2タンパク質によって細胞内に輸送するように再利用される。SGLTsによって媒介されるブドウ糖輸送プロセスは糖代謝に介入しないため、低血糖の有害反応の発生を回避し、心血管疾患のリスクを低減する。したがって、SGLTsは、糖尿病の治療のための理想的なターゲットの1つになってきた。これを考慮して、いくつかのSGLTs阻害剤、特に高選択性のSGLT2阻害剤が次々と開発されてきた。これらの阻害剤は、SGLT2の活性を阻害することにより、腎臓によるブドウ糖の再吸収を特異的に阻害し、それによって尿中のブドウ糖の排泄を増加させ、糖尿病患者の血糖を正常化する。2012年以来、複数のSGLT2阻害剤の販売が承認され、糖尿病の治療に有効な薬剤となっている。
SGLT2の阻害に加えて、近年の研究では、SGLT1を適切に阻害することで、明らかな下痢やその他の胃腸反応を引き起こすことなく、腸へのブドウ糖の摂取を防ぐことができることを発見した。また、SGLT1の阻害により、血液へのブドウ糖の腸管吸収を減少させることで、遠位腸内のブドウ糖の濃度を増加させ、食後のGLP-1およびPYYのレベルを増加させ、それによってより良い血糖降下作用を発揮し、尿路感染症や腎機能障害などのリスクを軽減する。また、ブドウ糖の腸管吸収を制御することで、食品の総エネルギー摂取量を減らすこともでき、さらにGLP-1による体重減少作用を組み合わせて、体重を減らすことで、体重を二重に減少させるという目標を達成することができる。したがって、SGLT1阻害剤の開発は、近年、糖尿病および肥満症の治療の新しい方向性となっている。
要約すると、SGLT1阻害剤は、糖尿病と肥満症の治療のための新しいタイプの医薬品として、優れた開発の見通しがある。しかしながら、これまでのところ、SGLT1阻害剤に関する研究はまだ臨床段階にあり、販売が承認されている薬剤はない現状である。現在、消化管にのみ作用するLexicon社によって開発されたSGLT1阻害剤LX2761は、糖尿病の治療のための第I相臨床試験が実施されている(WO2014081660)。
Figure 2022528237000002
本発明は、式(II)で表われる化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2022528237000003
ここで、
は、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシが1個、2個または3個のRで置換されていてもよく;
は、F、Cl、Br、I、OH、NHおよびC1-3アルキルアミノからなる群から選択され;
、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、および1個、2個または3個のRで置換されていてもよいC1-3アルキルからなる群から選択され;
Lは、単結合、-O-、-S-、-C(R-および-N(R)-からなる群から選択され;
mは、0、1および2からなる群から選択され;
nは、1、2および3からなる群から選択され;
、RおよびRは、それぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NHおよびCHからなる群から選択され;
は、HおよびCHからなる群から選択される。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHCHおよび
Figure 2022528237000004
からなる群から選択され、前記のCH、CHCHおよび
Figure 2022528237000005
が、1個、2個または3個のRで置換されていてもよく、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHF、CHF、CF、CHCHおよび
Figure 2022528237000006
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、NH(CH)およびN(CHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のR、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、および1個、2個または3個のRで置換されていてもよいCHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のR、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のLは、単結合、-O-および-S-からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の構造単位
Figure 2022528237000007
は、
Figure 2022528237000008
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の構造単位
Figure 2022528237000009
は、
Figure 2022528237000010
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明は、式(I)で表われる化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2022528237000011
ここで、
は、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-6アルキルまたはC1-6アルコキシが1個、2個または3個のRで置換されていてもよく;
は、F、Cl、Br、I、OHおよびNHからなる群から選択され;
、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、および1個、2個または3個のRで置換されていてもよいC1-3アルキルからなる群から選択され;
Lは、単結合、-O-、-S-、-C(R-および-N(R)-からなる群から選択され;
mは、0、1および2からなる群から選択され;
、RおよびRは、それぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NHおよびCHからなる群から選択され;
は、HおよびCHからなる群から選択される。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHCHおよび
Figure 2022528237000012
からなる群から選択され、前記のCH、CHCHおよび
Figure 2022528237000013
が1個、2個または3個のRで置換されていてもよく、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のRは、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHF、CHF、CF、CHCHおよび
Figure 2022528237000014
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のR、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、および1個、2個または3個のRで置換されていてもよいCHからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のR、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記のLは、単結合、-O-および-S-からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の構造単位
Figure 2022528237000015
は、
Figure 2022528237000016
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の構造単位
Figure 2022528237000017
は、
Figure 2022528237000018
からなる群から選択され、他の変数は本発明で定義した通りである。
また、本発明の一部の実施形態は、上記のそれぞれの変数を任意に組み合わせたものである。
本発明の一部の実施形態において、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022528237000019
からなる群から選択され、
ここで、
、R、R、R、RおよびLは、本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022528237000020
からなる群から選択され、
ここで、
は、F、Cl、Br、I、OH、NH、NH(CH)およびN(CHからなる群から選択され;
、R、R、RおよびLは、本発明で定義した通りである。
本発明の一部の実施形態において、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022528237000021
からなる群から選択され、
ここで、
、R、R、RおよびRは、本発明で定義した通りである。
また、本発明は、以下の式で表われる化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2022528237000022
本発明の一部の実施形態において、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022528237000023
Figure 2022528237000024
からなる群から選択される。
さらに、本発明は、活性成分としての治療有効量の上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
本発明の一部の実施形態において、SGLT1阻害剤に関する医薬品の調製における、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩、或いは上記の組成物の使用を提供する。
本発明の一部の実施形態において、上記のSGLT1阻害剤に関する医薬品は、糖尿病および肥満症に用いられる医薬品である、上記の使用を提供する。
定義と用語
特に明記しない限り、本明細書で使用される以下の用語は、以下の意味を有することを意図している。特定の用語は、特定の定義がない場合に、不定または不明瞭と見なされるべきではないが、通常の意味で理解されるべきである。本明細書に商品名が記載される場合、その対応する商品またはその活性成分を指す。
ここで、用語「薬学的に許容される」とは、これらの化合物、材料、組成物、および/または剤形について、信頼性のある医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用することに適し、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題または合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスク比に見合うことをいう。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物を比較的毒性のない酸または塩基と反応させることで調製される本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中で、このような化合物が中性形態として十分な量の塩基と接触させることで、塩基付加塩が得られる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミンもしくはマグネシウムの塩、または類似の塩を含む。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中で、このような化合物が中性形態として十分な量の酸と接触させることで、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸塩と有機酸塩を含む。上記の無機酸塩として、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、重炭酸塩、リン酸、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、硫酸、硫酸水素塩、ヨウ化水素酸、亜リン酸などの無機酸塩が挙げられる。上記の有機酸塩として、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの類似の酸の塩や、アミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸などの有機酸の塩が挙げられる。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性官能基と酸性官能基の両方を含むため、塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、通常の化学的方法によって酸性または塩基性部分を含む親化合物から調製することができる。一般的に、このような塩は、水または有機溶媒或いは両者の混合物中で、これらの化合物を遊離酸または塩基として化学量論量の適宜な塩基または酸と反応させることにで調製される。
塩の形態に加えて、本発明の化合物はプロドラッグの形態がある。本明細書に記載の化合物のプロドラッグとは、生理的条件下で容易に化学変化を起こして本発明の化合物に変換される化合物をいう。また、プロドラッグは、生体内の環境で化学的または生化学的方法によって本発明の化合物に変換することができる。
本発明の特定の化合物は、水和形態を含む溶媒和形態または非溶媒和形態として存在することができる。一般的に、溶媒和形態と非溶媒和形態は相当であり、両方とも本発明の範囲内に含まれる。
特に明記しない限り、「異性体」という用語は、幾何異性体、シス-トランス異性体、立体異性体、鏡像異性体、光学異性体、ジアステレオマー、および互変異性体を含むことを意図している。
本発明の化合物は、特定の幾何異性体または立体異性体として存在してもよい。本発明では、シスとトランス異性体、(-)と(+)エナンチオマー、(R)と(S)エナンチオマー、ジアステレオ異性体、(D)異性体、(L)異性体、およびそのラセミ混合物、他の混合物、例えばエナンチオマーまたはジアステレオ異性体が豊富な混合物を含むすべてのこのような化合物が想定される。これらはすべて本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基は、さらなる不斉炭素原子を有していてもよい。これらの異性体およびそれらの混合物はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
特に明記しない限り、「エナンチオマー」または「光学異性体」という用語は、互いに鏡像関係にある立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「シス-トランス異性体」または「幾何異性体」という用語は、二重結合や環形成炭素原子間の単結合が自由に回転できないことにより生成される。
特に明記しない限り、「ジアステレオマー」という用語は、分子に2つ以上のキラル中心を含み、且つ分子間で非鏡像関係にある立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「(D)」または「(+)」とは右旋性異性体を意味し、「(L)」または「(-)」とは左旋性異性体を意味し、「(DL)」または「(±)」とはラセミ体を意味する。
特に明記しない限り、くさび形の実線結合(
Figure 2022528237000025
)およびくさび形の破線結合(
Figure 2022528237000026
)で立体中心の絶対配置を表し、直線形の実線結合(
Figure 2022528237000027
)と直線形の破線結合(
Figure 2022528237000028
)で立体中心の相対配置を表し、波線(
Figure 2022528237000029
)でくさび形の実線結合(
Figure 2022528237000030
)またはくさび形の破線結合(
Figure 2022528237000031
)を表し、或いは波線(
Figure 2022528237000032
)で直線形の実線結合(
Figure 2022528237000033
)と直線形の破線結合(
Figure 2022528237000034
)を表す。
本発明の化合物は、特定の形態で存在してもよい。特に明記しない限り、「互変異性体」または「互変異性体形態」という用語は、異なる官能基の異性体が室温で動的平衡状態にあり、互いに迅速に変換できることを意味する。互変異性体が可能な場合(例えば、溶液の中に)に、互変異性体の化学平衡を達成できる。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピック互変異性体(prototropic tautomer)としても知られる)には、ケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化などのプロトン移動による相互変換が含まれる。原子価互変異性体(valence tautomer)には、一部の結合電子の再結合による相互変換が含まれる。ケト-エノール互変異性化の例としては、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシペント-3-エン-2-オンとの2つの互変異性体間の相互変換がある。
特に明記しない限り、「1つの異性体に富む」、「異性体に富む」、「1つの鏡像異性体に富む」または「鏡像異性体に富む」という用語は、1つの異性体または鏡像異性体の含有量が100%未満であり、且つその異性体または鏡像異性体の含有量は60%以上、または70%以上、または80%以上、または90%以上、または95%以上、または96%以上、または97%以上、または98%以上、または99%以上、または99.5%以上、または99.6%以上、または99.7%以上、または99.8%以上、または99.9%以上であることを意味する。
特に明記しない限り、「異性体過剰率」または「鏡像異性体過剰率」という用語は、2つの異性体または2つの鏡像異性体の相対パーセンテージ間の差を指す。例えば、一方の異性体または鏡像異性体が90%の量で存在し、他方の異性体または鏡像異性体が10%の量で存在する場合、異性体または鏡像異性体過剰率(ee値)は80%である。
光学活性を有する(R)と(S)異性体、およびDとL異性体は、キラル合成、キラル試薬または他の従来技術を用いて調製される。本発明のある化合物の1種類のエナンチオマーを得たい場合、純粋な所望のエナンチオマーは、不斉合成、または得られたジアステレオマー混合物の分離および補助基の開裂を含む、キラル補助剤による誘導作用によって得ることができる。或いは、分子が塩基性官能基(アミノ基など)または酸性官能基(カルボキシル基など)を含む場合、化合物は適宜な光学活性を有する酸または塩基と反応して、ジアステレオマー異性体の塩を形成し、その後、当技術分野における一般的な方法でジアステレオマーの分離を行い、純粋なエナンチオマーを回収する。さらに、エナンチオマーおよびジアステレオ異性体は、一般的に、キラル固定相を使用した、任意に化学誘導法(例えば、アミンからカルバメートを生成する)と組み合わせたクロマトグラフィーによって単離される。
本発明の化合物は、該化合物を構成する1つ以上の原子で非自然な割合の原子同位体を含んでもよい。本発明の化合物は、この化合物を構成する1つ以上の原子に非天然な割合で同位体原子を含有していてもよい。例えば、トリチウム(H)、ヨウ素-125(125I)またはC-14(14C)のような放射性同位体で標識された化合物が用いられる。別の例として、水素を重水素に置き換えて重水素化薬物を形成することができる。重水素と炭素との結合は、通常の水素と炭素との結合よりも強い。重水素化されていない薬物と比較して、重水素化された薬物は、毒性副作用の低減、薬物の安定性の向上、有効性の向上、および薬物の生物学的半減期の延長などの利点を有する。本発明の化合物のすべての同位体組成の変化は、放射能を有するかどうかにかかわらず、本発明の範囲内に含まれる。
「任意の」または「任意に」という用語は、後続の事項または条件が発生する可能性があるが必ず発生ではないことを意味し、この用語は、上記の事項または条件が発生する場合および上記の事項または条件が発生しない場合を含む。
「置換された」という用語は、特定の原子上の1個以上の水素原子が置換基によって置換されることを指し、また、特定の原子の原子価が正常であり、且つ置換された化合物は安定している限り、重水素および水素の変種を含んでも良い。置換基がオキソ基(即ち、=O)である場合、2個の水素原子が置換されていることを意味する。なお、芳香環基では、オキソ基の置換は起こらない。
「置換されていてもよい」という用語は、原子が置換基で置換されても置換されていなくてもよいことを意味し、特に断りのない限り、置換基の種類および数は、化学的に実現可能である限り任意でもよい。
いずれの変数(例えば、R)でも化合物の組成や構造中に一回以上現れる場合、それぞれの場合での定義は独立している。したがって、例えば、ある基が0~2個のRで置換されている場合、上記の基は多くても2個のRで置換されていてもよく、且つそれぞれの場合におけるRは独立した選択肢を有する。さらに、置換基および/またはその変種の組み合わせは、安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
例えば-(CRR)-のような、連結基の数が0である場合、その連結基は単結合であることを意味する。
置換基の数が0である場合、その置換基は存在しないことを意味する。例えば、-A-(R)は、この構造が実際には-Aであることを意味する。
置換基が空いている場合、その置換基は存在しないことを意味する。例えば、A-XにおけるXが空いている場合、この構造は実際にはAであることを意味する。
1個の変数が単結合である場合、該単結合によって結合された2つの基が直接結合していることを意味する。例えば、A-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、該構造は実質にA-Zである。
置換基が空いている場合は、該置換基が存在しないことを意味し、例えば、A-XにおけるXが空いている場合、該構造は実質にAである。挙げられた置換基においてどの原子を介して置換される基に結合しているかを明記しない場合、このような置換基は、いずれの原子によって結合しても良く、例えば、置換基としてのピリジル基は、ピリジン環のいずれかの炭素原子を介して、置換される基に結合してもよい。
挙げられた連結基の連結方向を明記しない場合、その連結方向は任意である。例えば、
Figure 2022528237000035
における連結基Lが-M-W-である場合、-M-W-は、左から右への読み取り順序と同じ方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2022528237000036
となってもよく、左から右への読み取り順序と逆方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2022528237000037
となってもよい。前記した連結基、置換基および/またはその変種の組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
特に明記しない限り、ある基に1つ以上の接続可能な部位がある場合、この基の任意の1つ以上の部位を化学結合を介して他の基に接続することができる。この化学結合の接続位置が可変であり、且つ接続可能な部位にH原子が存在する場合、化学結合に接続されると、この部位のH原子は、接続された化学結合の数が増えることに応じて減少し、対応する価数の基になる。前記の部位と他の基との間の化学結合は、直線形の実線結合(
Figure 2022528237000038
)、直線形の破線結合(
Figure 2022528237000039
)、または波線(
Figure 2022528237000040
)で表すことができる。例えば、-OCHにおける直線形の実線結合は、この基における酸素原子を介して他の基に接続することを示し;
Figure 2022528237000041
における直線形の破線結合は、この基における窒素原子の両端を介して他の基に接続することを示し;
Figure 2022528237000042
における波線は、このフェニル基における1位と2位の炭素原子を介して他の基に接続することを示し;
Figure 2022528237000043
は、このピペリジニル基における接続可能な部位が、
Figure 2022528237000044
Figure 2022528237000045
を含む少なくとも4つの接続方式で、1つの化学結合を介して他の基に接続することを示し、なお、-N-にH原子を描いた場合でも、
Figure 2022528237000046
には、
Figure 2022528237000047
のような接続方式の基を含み、1つの化学結合が接続されている場合にのみ、この部位のHが1つ減少し、対応する一価のピペリジニル基になる。
特に明記しない限り、用語「C1-6アルキル」は、1~6個の炭素原子からなる直鎖または分岐の飽和炭化水素基を示す。前記のC1-6アルキルは、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、CおよびCのアルキルなどを含み;それは、一価の基(例えばメチル基)、二価の基(例えばメチレン基)または多価の基(例えばメチン基)であってもよい。C1-6アルキルの例として、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピルおよびイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチルおよびt-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチルおよびネオペンチルを含む)、ヘキシルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「C1-3アルキル」は、1~3個の炭素原子からなる直鎖または分岐の飽和炭化水素基を示す。前記のC1-3アルキルは、C1-2およびC2-3のアルキルなどを含み;それは、一価の基(例えばメチル基)、二価の基(例えばメチレン基)または多価の基(例えばメチン基)であってもよい。C1-3アルキルの例として、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピルおよびイソプロピルを含む)などが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「C1-6アルコキシ」は、酸素原子を介して分子の他の部分に結合している、1~6個の炭素原子を含むアルキル基を示す。前記のC1-6アルコキシは、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、C、CおよびCのアルコキシなどを含む。C1-6アルコキシの例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシおよびイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシおよびt-ブトキシを含む)、ペントキシ(n-ペントキシ、イソペントキシおよびネオペントキシを含む)、ヘキシルオキシなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「C1-3アルコキシ」は、酸素原子を介して分子の他の部分に結合している、1~3個の炭素原子を含むアルキル基を示す。前記のC1-3アルコキシは、C1-2、C2-3、CおよびCのアルコキシなどを含む。C1-3アルコキシの例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシおよびイソプロポキシを含む)などが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「C1-3アルキルアミノ」は、アミノ基を介して分子の他の部分に結合している、1~3個の炭素原子を含むアルキル基を示す。前記のC1-6アルキルアミノは、C1-2、CおよびCのアルキルアミノなどを含む。C1-3アルキルアミノの例として、-NHCH、-N(CH、-NHCHCH、-N(CH)CHCH、-NHCHCHCH、-NHCH(CHなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、Cn-n+mまたはC-Cn+mは、nからn+m個の炭素のいずれかを含む。例えば、C1-12は、C、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、およびC12を含み、また、nからn+mのうちの任意の範囲を含み、例えば、C1-12は、C1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、およびC9-12などを含む。同様に、n員からn+m員は、環上の原子の数がnからn+m個であることを意味する。例えば、3~12員環は、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、および12員環を含み、また、nからn+mのうちの任意の範囲を含み、例えば、3~12員環は、3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環、および6~10員環などを含む。
用語「脱離基」とは、置換反応(例えば、求核置換反応)によって別の官能基または原子で置換される官能基または原子を指す。代表的な脱離基として、例えば、トリフレート;塩素、臭素およびヨウ素;メシレート、トシレート、p-ブロモベンゼンスルホネート、p-トルエンスルホネート等のスルホネート基;アセトキシ、トリフルオロアセトキシ等のアシルオキシ基などが挙げられる。
用語「保護基」は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」または「チオ保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とは、アミノ基の窒素位置における副反応を阻止することに適した保護基を指す。代表的なアミノ保護基として、ホルミル;アルカノイル(例えばアセチル、トリクロロアセチルまたはトリフルオロアセチル)等のアシル;tert-ブトキシカルボニル(Boc)等のアルコキシカルボニル;ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)等のアリールメトキシカルボニル;ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1,1-ビス(4’-メトキシフェニル)メチル等のアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)およびtert-ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリルなど挙げられるが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とは、ヒドロキシ基の副反応を阻止することに適した保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基として、メチル、エチルおよびtert-ブチル等のアルキル;アルカノイル(例えば、アセチル)等のアシル;ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルメチル(Fm)、ジフェニルメチル(ベンズヒドリル、DPM)等のアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)およびtert-ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリルなど挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、以下の実施形態、それらを他の化学合成方法と組み合わせた実施形態、および当業者に周知の同等置換を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって調製される。好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の従来の方法によって確認することができる。本発明が化合物の絶対配置に関する場合、その絶対配置は、当技術分野の従来の技術によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折法(SXRD)では、得られた単結晶について、Bruker D8 venture回折計(スキャンモード:φ/ωスキャン、光源:CuKα線)を使用して回折強度データを収集した後、さらに、直接法(Shelxs97)で結晶構造を分析し、絶対配置を確認する。
本発明で使用される全ての溶媒は市販されている。本発明は以下の略語を使用する。aqは、水を表す。HATUは、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表す。EDCは、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。m-CPBAは、3-クロロペルオキシ安息香酸を表す。eqは、当量または等価を表す。CDIは、カルボニルジイミダゾールを表す。DCMは、ジクロロメタンを表す。PEは、石油エーテルを表す。DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表す。DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを表す。DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す。EtOAcは、酢酸エチルを表す。EtOHは、エタノールを表す。MeOHは、メタノールを表す。CBzは、アミノ保護基であるベンジルオキシカルボニルを表す。BOCは、アミノ保護基であるtert-ブチルカルボニルを表す。HOAcは、酢酸を表す。NaCNBHは、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを表す。r.t.は、室温を表す。O/Nは、一晩を表す。THFは、テトラヒドロフランを表す。BocOは、ジ-tert-ブチルジカーボネートを表す。TFAは、トリフルオロ酢酸を表す。DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す。SOClは、塩化チオニルを表す。CSは、二硫化炭素を表す。TsOHは、p-トルエンスルホン酸を表す。NFSIは、N-フルオロ-N-(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表す。NCSは、1-クロロピロリジン-2,5-ジオンを表す。n-BuNFは、テトラブチルアンモニウムフルオリドを表す。iPrOHは、2-プロパノールを表す。mpは、融点を表す。LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを表す。LiHMDSは、リチウムヘキサメチルジシラジドを表す。Xantphosは、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンを表す。LiAlHは、水素化アルミニウムリチウムを表す。Pd(dba)は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムを表す。Pd(dppf)Clは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムを表す。Pd(PPhは、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを表す。IPAは、イソプロパノールを表す。DEAは、ジエチルアミンを表す。
化合物は、当技術分野における一般的な命名法又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアによって命名され、市販の化合物は、メーカのカタログ名を使用する。
本発明の化合物は、インビトロで顕著なHuman-SGLT1およびHuman-SGLT2阻害活性を有する。また、本発明の化合物は、経口曝露量およびバイオアベイラビリティが低く、胃腸管で機能し、SGLT1選択的阻害剤として望ましい薬物動態学的特性を示す。本発明の化合物は、動物の経口ブドウ糖負荷試験において動物の2時間以内の血糖AUCのレベルを顕著に低下させることができる。本発明の化合物は、高糖質食および高脂肪食と組み合わせたSTZ誘発糖尿病動物実験において、6時間絶食後の動物の血糖および糖化ヘモグロビンを顕著に減少させ、動物の体重の増加を効果的に制御することができる。本発明の化合物は、高糖質高脂肪食による肥満症の動物実験において、用量依存的に動物の体重を顕著に減少させ、動物の6時間絶食後および食後1時間の血糖値を低下させることができる。
図1は、投与4週間後の動物の血糖値のレベルを示す図である。 図2は、投与4週間後の動物の糖化ヘモグロビンのレベルを示す図である。 図3は、投与4週間後の動物の体重の変化のレベルを示す図である。 図4は、投与7週間後の動物の血糖値のレベルを示す図である。 図5は、投与7週間後の動物の糖化ヘモグロビンのレベルを示す図である。 図6は、投与7週間後の動物の体重の変化のレベルを示す図である。 図7は、投与3週間後の動物の体重の変化のレベルを示す図である。 図8は、投与3週間後の動物の体重の変化率を示す図である。 図9は、投与3週間後の動物の6時間絶食後の血糖値を示す図である。 図10は、投与3週間後の動物の食後1時間の血糖値を示す図である。 注:^^^^は通常食溶媒群に対してp<0.0001を意味し、*は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.05を意味し、**は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.01を意味し、***は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.001を意味し、****は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.0001を意味する。
本発明は、実施例により以下に詳細に記載される。しかしながら、これらの例が本発明に対して不利な制限を有することは意図されていない。本発明は本明細書で詳細に説明されており、実施形態も開示されている。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される実施形態に様々な変更および修正を加えることができることは当業者には明らかであろう。
参考例1:フラグメントA-1
Figure 2022528237000048
合成経路:
Figure 2022528237000049
工程1:化合物A-1-2の合成。
反応フラスコに、化合物A-1-1(10g,57.80mmol,1eq)、ビス(ピナコラート)ジボロン(16.15g,63.58mmol,1.1eq)、Pd(dppf)Cl(4.23g,5.78mmol,0.1eq)、KOAc(17.02g,173.40mmol,3eq)、ジオキサン(120mL)を順次に加え、雰囲気を窒素に置き換え、100℃で2時間反応させ。反応終了後、反応液を水50mLで希釈し、酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で有機相を回転蒸発し、乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=50:1)によって精製して、A-1-2を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm 7.72(d,J=8.4Hz,2H),6.83(d,J=8.4Hz,2H),5.40(s,1H),1.34(s,12H)。
工程2:化合物A-1-4の合成。
反応フラスコに、トリフェニルホスフィン(7151mg,27.3mmol,1.2eq)、DIAD(5513mg,27.3mmol,1.2eq)、THF(40mL)を加えた後、THF(40mL)に溶解したA-1-3(5104.7mg,27.3mmol,1.2eq)およびA-1-2(5g,22.7mmol,1eq)を添加し、25℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液に水100mLを添加して希釈し、酢酸エチル(100mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、有機相を回転蒸発し、乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=19:1-9:1)によって精製して、A-1-4を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm 7.72-7.75(m,2H),6.84-6.90(m,2H),4.94(s,1H),3.43-3.69(m,4H),2.07-2.23(m,2H),1.47(s,9H),1.34(s,12H)。
工程3:化合物A-1-5の合成。
反応フラスコに、A-1-4(1.28g,3.29mmol,1eq)、EtOAc(10mL)、塩化水素/EtOAc(4M,9.04mL,11eq)を加え、25℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を回転蒸発し、乾固させて、粗生成物A-1-5を得た。粗生成物A-1-5をそのまま次の反応に使用した。
工程4:化合物A-1の合成。
反応フラスコに、A-1-5(1.37g,4.74mmol,1eq)、A-1-6(1.58g,4.74mmol,1eq)、HATU(1.80g,4.74mmol,1eq)、THF(15mL)、DIEA(612.29mg,4.74mmol,825.18μL,1eq)を加え、25℃で2.5時間撹拌した。反応終了後、反応液に水20mLを添加して希釈し、酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:2)によって精製して、A-1を得た。H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 7.70-7.81(m,2H),7.01-7.13(m,1H),6.81-6.93(m,3H),5.69-5.93(m,1H),4.93-5.06(m,1H),3.48-3.89(m,4H),2.83-3.02(m,2H),2.45-2.61(m,2H),2.21-2.36(m,1H),2.06-2.21(m,1H),1.29-1.41(m,21H)。
参考例1の工程2~4の合成方法を参照して、フラグメントA-2を合成した。
参考例2:フラグメントA-2
Figure 2022528237000050
合成経路:
Figure 2022528237000051
化合物A-2:
H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 1.33(s,12H),1.37(d,J=1.76Hz,9H),1.77-1.95(m,4H),2.50-2.65(m,2H),2.86-3.01(m,2H),3.31-3.44(m,1H),3.56-3.84(m,3H),4.06-4.16(m,1H),4.56-4.70(m,1H),5.66(br d,J=7.53Hz,1H),6.86-6.93(m,3H),7.04-7.12(m,1H),7.76(d,J=8.28Hz,2H)。
参考例3:フラグメントA-3
Figure 2022528237000052
合成経路:
Figure 2022528237000053
工程1:化合物A-3の合成
化合物A-2(0.20g,323.37μmol,1eq)、無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)を、反応フラスコに加え、0℃で水素化ナトリウム(30mg,750.00μmol,60%純度,2.32eq)を添加し、0℃で0.5時間撹拌した後、ヨードメタン(0.15g,1.06mmol,65.79μL,3.27eq)を加え、反応系を20℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮して粗成生物を得た。水(10mL)を添加し、酢酸エチルで3回(毎回10mL)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して化合物A-3を得た。粗生成物A-3をそのまま次の反応に使用した。
参考例4:フラグメントB-1
Figure 2022528237000054
合成経路:
Figure 2022528237000055
工程1:化合物B-1-2の合成
水素化アルミニウムリチウム(11g,289.82mmol,1.25eq)を0℃でテトラヒドロフラン(200mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置き換え、保護用窒素ガスを充填した。化合物B-1-1(50g,232.51mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解させ、0℃で反応液にゆっくりと添加した。発生した気泡が観察された。反応物を25℃に昇温し、2時間反応した。0℃で水(11mL)をゆっくりと滴下し、さらに15%の水酸化ナトリウム水溶液(11mL)を滴下し、最後に水(33mL)を添加し、濾過し、酢酸エチルでフィルター残留物を2回洗浄した。濾液を蒸発乾固させて、粗化合物B-1-2を得た。
工程2:化合物B-1-3の合成
化合物B-1-2(47.9g,238.24mmol,1eq)をジメチルホルムアミド(120mL)に溶解させ、0℃で水素化ナトリウ(14.29g,357.36mmol,60%純度,1.5eq)を加え、25℃で0.5時間撹拌した後、反応液に3-ブロモプロペン(57.64g,476.47mmol,41.17mL,2eq)をゆっくりと加え、さらに25℃で2時間反応させた。反応終了後、0℃で水(50mL)を添加してクエンチし、酢酸エチル(500mL*2)で抽出した後、水(50mL*2)で洗浄し、さらに飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物B-1-3を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 263,265[M+Na]
工程3:化合物B-1-5の合成
化合物B-1-3(18.5g,76.72mmol,1.2eq)を-78℃でテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、窒素ガスで置き換えた後、n-ブチルリチウム(2.5M,33.25mL,1.3eq)を加え、-78℃で0.5時間反応させた。同時に、化合物B-1-4(17.47g,63.93mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解させ、0℃まで冷却した後、窒素ガスで置き換え、さらに、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.7M,41.37mL,1.1eq)を滴下し、0℃で0.5時間反応させた。-78℃でアルコキシマグネシウム溶液をアルキルリチウム溶液にゆっくりと加えた。反応液を-78℃で0.5時間反応させた後、25℃に昇温し、さらに15.5時間反応させた。反応終了後、0℃で反応液に塩化アンモニウム溶液(50mL)を添加し、酢酸エチル(200mL)で反応液を希釈した。その後、水(50mL*2)で洗浄し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、水を除去し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させて、粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-1-5を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 371[M+Na]
工程4:化合物B-1-6の合成
化合物B-1-5(17.80g,51.09mmol,1eq)をメタノール(100mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、三塩化セリウム七水和物(22.84g,61.31mmol,5.83mL,1.2eq)、水素化ホウ素ナトリウム(3.87g,102.18mmol,2eq)を順次に加え、25℃に昇温し、16時間反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を添加してクエンチし、蒸発乾固させた。さらに、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL*2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、水を除去し、最後に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮乾固し、目的化合物B-1-6を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 373[M+Na]
工程5:化合物B-1-7の合成
化合物B-1-6(10.22g,29.17mmol,1eq)を水(100mL)および氷酢酸(100mL)に溶解させ、100℃で16時間反応させた。反応終了後、真空下、60℃で蒸発乾固させ、トルエンで3回揮散させ、化合物B-1-7を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 333[M+Na]
工程6:化合物B-1-8の合成
化合物B-1-7(9.52g,30.68mmol,1eq)および無水酢酸(25.05g,245.41mmol,22.98mL,8eq)をピリジン(40mL)に溶解し、25℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、1Mの希塩酸(100mL*4)で洗浄し、さらに水(50mL*2)で有機相を洗浄し、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、最後に、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-1-8を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 501[M+Na]
工程7:B-1-9の合成
化合物B-1-8(8.8g,18.39mmol,1eq)を1,4-ジオキサン(100mL)に溶解し、チオ尿素(4.20g,55.17mmol,3eq)を加え、雰囲気を窒素に3回置き換え、25℃でトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(14.31g,64.37mmol,3.5eq)を加え、60℃に昇温し、2時間反応させ、25℃に冷却し、ヨードメタン(13.30g,93.70mmol,5.09eq)、ジイソプロピルエチルアミン(19.02g,147.13mmol,8eq)を順次に加え、25℃で14時間反応させた。反応終了後、反応液を水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物B-1-9を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 489[M+Na]
工程8:B-1-10の合成
反応フラスコに、B-1-9(2g,4.29mmol,1eq)、バルビツール酸(1.10g,8.57mmol,2eq)、エタノール(20mL)を加え、雰囲気を窒素に3回置き換え、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(495.37mg,428.68μmol,0.1eq)を加え、窒素雰囲気下、70℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-1-10を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 449[M+Na]
工程9:B-1の合成
反応フラスコに、B-1-10(1.5g,3.52mmol,1eq)、トリフェニルホスフィン(1.38g,5.28mmol,1.5eq)、ジクロロメタン(20mL)を加え、雰囲気を窒素に3回置き換え、25℃で0.5時間撹拌させた後、0℃でN-ブロモスクシンイミド(938.98mg,5.28mmol,1.5eq)を加え、25℃で1.5時間反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-1を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ 7.25(d,J=6.4Hz,2H),7.18(d,J=8.4Hz,1H),5.38(t,J=9.6Hz,1H),5.25(t,J=9.6Hz,1H),5.13(t,J=9.6Hz,1H),4.56(d,J=9.6Hz,1H),4.53(q,J=10.4Hz,2H),4.43(d,J=9.6Hz,1H),2.40(s,3H),2.21(s,3H),2.11(s,3H),2.02(s,3H),1.84(s,3H)。
参考例4の工程1~9の合成方法を参照して、表1の各フラグメントを合成した。
Figure 2022528237000056
参考例7:フラグメントB-4
Figure 2022528237000057
合成経路:
Figure 2022528237000058
工程1:化合物B-4-2の合成
化合物B-4-1(25g,133.67mmol,1eq)をテトラヒドロフラン(250mL)に溶解させ、0℃で水素化ナトリウム(10.69g,267.33mmol,60%純度,2eq)を加え、25℃で0.5時間撹拌した後、反応液に臭化アリル(48.51g,401.00mmol,34.65mL,3eq)をゆっくりと加え、25℃でさらに2時間反応させた。反応終了後、0℃下、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(250mL*2)で抽出した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物B-4-2を得た。H NMR(400MHz,CDOD) δ ppm 4.04(dt,J=5.5,1.4Hz,2H),4.45-4.52(m,2H),5.17-5.34(m,2H),5.95(ddt,J=17.2,10.7,5.5,5.5Hz,1H),7.22-7.32(m,2H),7.43(d,J=7.5Hz,1H),7.51(s,1H)。
工程2:化合物B-4-3の合成
化合物B-4-2(14g,61.65mmol,1eq)を-78℃でテトラヒドロフラン(140mL)に溶解させ、窒素ガスで置き換えた後、n-ブチルリチウム(2.5M,27.12mL,1.1eq)を加え、-78℃で0.5時間反応させた。同時に、化合物B-1-4(18.53g,67.81mmol,1.1eq)をテトラヒドロフラン(180mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、窒素ガスで置き換えた後、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.7M,47.14mL,1.3eq)を滴下し、0℃で0.5時間反応させた。-78℃でアルコキシマグネシウム溶液をアルキルリチウム溶液にゆっくりと加えた。反応液を-78℃で0.5時間反応させた後、25℃に昇温し、さらに15.5時間反応させた。反応終了後、0℃で反応液に塩化アンモニウム溶液(100mL)を添加し、酢酸エチル(200mL)で反応液を希釈し、水(50mL*2)で洗浄し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-4-3を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 357[M+Na]
工程3:化合物B-4-4の合成
化合物B-4-3(13g,38.88mmol,1eq)をメタノール(130mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、三塩化セリウム七水和物(9.58g,38.88mmol,1eq)、水素化ホウ素ナトリウム(2.94g,77.76mmol,2eq)を順次に加え、25℃に昇温し、16時間反応させた。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)でクエンチし、蒸発乾固させた。さらに、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL*2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し水を除去し、最後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮乾固した。目的化合物B-4-4を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 359[M+Na]
工程4:化合物B-4-5の合成
化合物B-4-4(10.8g,32.11mmol,1eq)を水(50mL)および氷酢酸(50mL)に溶解させ、100℃で16時間反応させた。反応終了後、真空下、60℃で蒸発乾固させ、トルエンで3回揮散させ、化合物B-4-5を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 319[M+Na]
工程5:化合物B-4-6の合成
化合物B-4-5(9.2g,31.05mmol,1eq)を1,4-ジオキサン中(100mL)に溶解させ、無水酢酸(25.36g,248.38mmol,23.26mL,8eq)、ピリジン(24.56g,310.48mmol,25.06mL,10eq)、4-ジメチルアミノピリジン(1.90g,15.52mmol,0.5eq)を加え、80℃で16時間撹拌した。反応終了後、減圧で濃縮し、1,4-ジオキサンを除去した。反応液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1Mの希塩酸(100mL*4)で洗浄し、有機相を水(50mL*2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、最後に、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-4-6を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 487[M+Na]
工程6:B-4-7の合成
化合物B-4-6(6.2g,13.35mmol,1eq)を1,4-ジオキサン(62mL)に溶解させ、チオ尿素(3.56g,46.72mmol,3.5eq)を加え、雰囲気を窒素に3回置き換え、25℃でトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(11.87g,53.40mmol,4eq)を加え、60℃に昇温し、1時間反応させた。25℃に冷却し、ヨードメタン(9.47g,66.74mmol,5eq)、ジイソプロピルエチルアミン(17.25g,133.49mmol,10eq)を順次に加え、25℃で15時間反応させた。反応終了後、反応液を水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(60mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物B-4-7を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 475[M+Na]
工程7:B-4-8の合成
反応フラスコに、B-4-7(4.4g,9.72mmol,1eq)、バルビツール酸(2.49g,19.45mmol,2eq)、エタノール(44mL)を加え、雰囲気を窒素に3回置き換えた後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(516.80mg,486.17μmol,0.05eq)を加え、窒素雰囲気下、65℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を添加してpH=7-8に調整し、ブフナー漏斗で濾過し、濾液を回収し、酢酸エチル(40mL*2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-4-8を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 435[M+Na]
工程8:B-4の合成
化合物B-4-8(300mg,727.36μmol,1eq)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、窒素ガス保護下、0℃で三臭化リン(98.44mg,363.68μmol,34.18μL,0.5eq)を加え、0℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸カリウム水溶液で2回洗浄し、有機相を回収し、水相を酢酸エチル(3mL*2)で抽出し、有機相を合わせ、水ポンプを用いて減圧下で濃縮乾固させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-4を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm 1.83-1.86(m,3H),2.02(s,3H),2.10-2.13(m,3H),2.20-2.22(m,3H),4.46-4.49(m,2H),4.54-4.58(m,1H),5.10(t,J=9.7Hz,1H),5.20-5.27(m,1H),5.31(s,1H),5.34-5.40(m,1H),7.30-7.38(m,4H)。
参考例8:フラグメントB-5
Figure 2022528237000059
合成経路:
Figure 2022528237000060
工程1:化合物B-5-2の合成
化合物B-5-1(11.00g,64.48mmol,1eq)、N-ブロモスクシンイミド(14.30g,80.34mmol,1.25eq)を反応フラスコに加え、0℃で硫酸(202.40g,2.06mol,110.00mL,32.00eq)を加え、1時間撹拌した。反応液を氷水(500mL)に滴下し、水相を酢酸エチルで3回(200mL*3)抽出し、有機相を合わせ、有機相を濃縮して化合物B-5-2を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程2:化合物B-5-3の合成
化合物B-5-2(19.00g,76.16mmol,1eq)、無水テトラヒドロフラン(50.0mL)を反応フラスコに加え、ボランのテトラヒドロフラン溶液(1M,160.00mL,2.10eq)を滴下し、反応系を20℃で16時間撹拌した。20℃で窒素ガスをバブリングしながら、反応液にメタノール(100mL)を滴下してクエンチした後、混合液を70℃で1時間還流し、45℃で水ポンプを用いて濃縮乾固して、粗生成物を得た。水(200mL)を添加し、酢酸エチル(200mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して化合物B-5-3を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm 7.66(s,1H),7.24(s,1H),4.73(d,J=6.02Hz,2H),2.38(s,3H),1.88(t,J=6.27Hz,1H)。
工程3:化合物B-5-4の合成
化合物B-5-3(15.60g,66.24mmol,1eq)、無水N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)を反応フラスコに加え、0℃で水素化ナトリウム(6.24g,156.01mmol,60%純度,2.36eq)を加え、反応系を0℃で0.5時間撹拌し、3-ブロモプロペン(24.04g,198.72mmol,3eq)を加え、反応系を室温(20℃)で15.5時間撹拌した。反応液に水(200mL)を滴下して反応をクエンチし、酢酸エチル(200mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-5-4を得た。H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 7.66(s,1H),7.23(s,1H),5.91-6.05(m,1H),5.31-5.42(m,1H),5.19-5.29(m,1H),4.55(s,2H),4.10(dt,J=5.58,1.35Hz,2H),2.37(s,3H)。
工程4:化合物B-5-5の合成
化合物B-5-4(15.30g,55.52mmol,1eq)、無水テトラヒドロフラン(200mL)を反応フラスコに加え、窒素ガス保護下、-70℃でn-ブチルリチウム(2.5M,27mL,1.22eq)を加え、反応系を-70℃で0.5時間撹拌した。化合物B-1-4(15.30g,55.99mmol,1.01eq)、無水テトラヒドロフラン(200mL)を反応フラスコに加え、窒素ガス保護下、0℃でtert-ブチルマグネシウムクロリド(1.7M,54mL,1.65eq)を加え、反応系を0℃で0.5時間撹拌した。アルコキシマグネシウム溶液をアルキルリチウム溶液にゆっくりと加え、反応系を-70℃で0.5時間撹拌し、室温(20℃)にゆっくりと昇温し、1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム(200mL)を滴下して反応をクエンチし、濃縮して有机溶媒を除去し、クエン酸を加えて溶液を透明になるように調整し、酢酸エチル(200mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-5-5を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 405[M+Na]
工程5:化合物B-5-6の合成
化合物B-5-5(10.60g,27.69mmol,1eq)を無水メタノール(200mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、三塩化セリウム七水和物(12.38g,33.23mmol,1.20eq)、水素化ホウ素ナトリウム(2.1g,55.38mmol,2eq)を順次に加え、25℃に昇温し、16時間反応させた。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)でクエンチし、蒸発乾固させた。さらに、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL*2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄して水を除去し、最後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮乾固した。目的化合物B-5-6を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程6:化合物B-5-7の合成
化合物B-5-6(9.85g,19.00mmol,1eq)、酢酸(60mL)、水(60mL)を反応フラスコに加え、100℃で8時間撹拌した。反応液を濃縮して粗成生物を得た。さらに、トルエン(100mL)で揮散して乾固させた。このように2回繰り返して、目的化合物B-5-7を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程7:化合物B-5-8の合成
化合物B-5-7(10.00g,29.00mmol,1eq)、トリエチルアミン(16.72g,165.24mmol,23.0mL,5.70eq)、無水酢酸(21.80g,213.54mmol,20mL,7.36eq)、4-ジメチルアミノピリジン(40mg,327.42μmol,1.13e-2eq)、アセトニトリル(100mL)を反応フラスコに加え、25℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮して粗成生物を得た。酢酸エチル(200mL)を添加し、50%飽和硫酸水素ナトリウム水溶液(200mL*2)で抽出し、水相を合わせ、酢酸エチル(200mL*2)で水相を抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-5-8を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 535[M+Na]
工程8:化合物B-5-9の合成
化合物B-5-8(3.60g,7.02mmol,1eq)、チオ尿素(1.08g,14.19mmol,2.02eq)、無水ジオキサン(40mL)を反応フラスコに加え、反応系を80℃で2時間撹拌した。さらに、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(3.90g,17.55mmol,3.17mL,2.50eq)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、ヨードメタン(3.06g,21.56mmol,1.34mL,3.07eq)、ジイソプロピルエチルアミン(4.54g,35.09mmol,6.11mL,5eq)を加え、反応系を25℃で15時間撹拌した。反応液に水(50mL)を添加し、酢酸エチル(50mL*2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー によって精製して、目的化合物B-5-9を得た。H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 7.48(s,1H),7.15(s,1H),5.98 (ddt,J=17.32,10.60,5.36,5.36Hz,1H),5.22-5.37(m,5H),4.70(d,J=10.04Hz,1H),4.56(d,J=2.76Hz,2H),4.54(d,J=9.79Hz,1H),4.07(ddt,J=5.49,2.48,1.41,1.41Hz,2H),2.38(s,3H),2.19(s,3H),2.11(s,3H),2.03(s,3H),1.81(s,3H)。
工程9:化合物B-5-10の合成
化合物B-5-9(2.70g,5.39mmol,1eq)、バルビツール酸(1.38g,10.78mmol,2.0eq)、無水エタノール(20mL)、無水ジクロロメタン(10mL)を反応フラスコに加え、窒素雰囲気下で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(622mg,0.539mmol,0.1eq)を加え、反応系を40℃で12時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。水(500mL)を添加し、酢酸エチル(500mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(500mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-5-10を得た。H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 7.51(s,1H),7.16(s,1H),5.35-5.41(m,1H),5.26(dt,J=15.00,9.57Hz,2H),4.68-4.77(m,3H),4.55(d,J=10.04Hz,1H),2.38(s,3H),2.17-2.23(m,3H),2.11(s,3H),2.02(s,3H),1.81(s,3H)。
工程10:化合物B-5の合成
化合物B-5-10(0.60g,468.88μmol,1eq)、無水テトラヒドロフラン(10mL)を反応フラスコに加え、窒素ガス保護下、0℃で三臭化リン(288.00mg,1.06mmol,0.10mL,2.27eq)を滴下し、25℃にゆっくりと昇温し、12時間撹拌した。反応液に水(20mL)を滴下して反応をクエンチし、有机溶媒を濃縮して除去し、残った水相を酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で有機相を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-5を得た。H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 1.83(s,3H),2.03(s,3H),2.11(s,3H),2.20(s,3H),2.40(s,3H),4.50-4.59(m,3H),4.66(d,J=10.04Hz,1H),5.20-5.40(m,3H),7.20(s,1H),7.41(s,1H)。
参考例9:フラグメントB-6
Figure 2022528237000061
合成経路:
Figure 2022528237000062
工程1:化合物B-6-2の合成
反応フラスコに、濃硫酸(70mL)および化合物B-6-1(20g,132.31mmol,1.89mL,1eq)を順次に加え、混合物を溶解するまで撹拌した。0℃でN-ブロモスクシンイミド(28.26g,158.77mmol,1.2eq)をバッチで加えた後、30℃でN-ブロモスクシンイミドを完全に溶解させるまで撹拌し、さらに30℃で0.5時間反応した。氷水(1L)を撹拌しながら、反応液をゆっくりと氷水に添加してクエンチし、0℃で0.5時間撹拌させた。濾過し、フィルターケーキを水(100mL)で3回洗浄し、回収して乾燥させ、化合物B-6-2を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程2:化合物B-6-3の合成
反応フラスコに、水(250mL)、アセトニトリル(125mL)、化合物B-6-2(25g,97.80mmol,1eq)および濃塩酸(38.55g,391.21mmol,37.79mL,37%純度,4eq)を順次に加え、撹拌して懸濁液を得た。0℃で反応液に亜硝酸ナトリウム(7.09g,102.69mmol,1.05eq)を加え、0.5時間撹拌した。0℃でこの反応液を塩化第一銅(10.17g,102.69mmol,2.46mL,1.05eq)、濃塩酸(38.55g,391.21mmol,37.79mL,37%純度,4eq)および水(250mL)の溶液に滴下した後、反応液を70℃で3時間反応させた。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去し、残留物を室温まで冷却した後、濾過し、フィルターケーキを水(100mL)で3回洗浄した。フィルターケーキを回収し、酢酸エチル(200mL)で溶解させ、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して化合物B-6-3を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 248.9, 250.8[M+H]
工程3:化合物B-6-4の合成
反応フラスコに、化合物B-6-3(18g,64.93mmol,1eq)およびテトラヒドロフラン(300mL)を加え、窒素雰囲気下でボランジメチルスルフィド(10M,19.48mL,3eq)を滴下した後、30℃で撹拌して16時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノール(100mL)でクエンチした後、反応液を70℃で1時間還流し、減圧下で濃縮して化合物B-6-4を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程4:化合物B-6-5の合成
反応フラスコに、化合物B-6-4(16.5g,70.06mmol,1eq)およびDMF(180mL)を加え、0℃まで冷却し、水素化ナトリウム(5.60g,140.12mmol,60%純度,2eq)を加え、0℃で0.5時間撹拌させた後、反応液に臭化アリル(25.43g,210.19mmol,3eq)を加えた。混合液を30℃で撹拌して10時間反応させた。反応液を水(300mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL*3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-6-5を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 275, 277[M+H]
工程5:化合物B-6-6の合成
反応フラスコに、化合物B-6-5(16g,52.26mmol,1eq)およびテトラヒドロフラン(160mL)を加え、-78℃に冷却し、n-ブチルリチウム(2.5M,27.17mL,1.3eq)を滴下して-78℃で0.5時間撹拌させた。反応フラスコに化合物B-1-4(14.28g,52.26mmol,1eq)およびテトラヒドロフラン(160mL)を加え、0℃まで冷却し、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.7M,49.18mL,1.6eq)を滴下し、0-5℃で0.5時間撹拌させた。-78℃でアルコキシマグネシウム溶液をゆっくりとアルキルリチウム溶液に滴下し、-78℃で0.5時間撹拌させた後、さらに25℃で撹拌して2時間反応させた。0℃で反応液に飽和塩化アンモニウムと飽和食塩水との混合溶液(体積比1:1,合計150mL)を滴下してクエンチし、酢酸エチル(100mL*3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-6-6を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 383[M+H]
工程6:化合物B-6-7の合成
化合物B-6-6(7.40g,17.40mmol,1eq)を無水メタノール(100mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、三塩化セリウム七水和物(7.77g,20.88mmol,1.20eq)、水素化ホウ素ナトリウム(1.32g,34.8mmol,2eq)を順次に加え、25℃に昇温し、16時間反応させた。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)でクエンチし、蒸発乾固させ、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL*2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL*2)で洗浄して水を除去し、最後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮乾固した。目的化合物B-6-7を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程7:化合物B-6-8の合成
250mLの一つ口フラスコに、化合物B-6-7(6.5g,16.89mmol,1eq)、酢酸(40mL)および水(40mL)を加え、100℃で16時間反応させた。反応液を減圧下で濃縮乾固し、トルエン(50mL*2)で揮散して化合物B-6-8を得た。そのまま次の反応に使用した。
工程8:化合物B-6-9の合成
反応フラスコに、化合物B-6-8(6g,17.40mmol,1eq)、トリエチルアミン(11.62g,114.85mmol,15.99mL,6.6eq)、4-ジメチルアミノピリジン(212.60mg,1.74mmol,0.1eq)およびアセトニトリル(40mL)を加えた後、無水酢酸(11.73g,114.85mmol,10.76mL,6.6eq)を添加し、25℃で16時間反応させた。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、0.5Nの塩酸(40mL)を添加し、酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-6-9を得た。
工程9:化合物B-6-10の合成
反応フラスコに、化合物B-6-9(2.5g,4.39mmol,1eq)、チオ尿素(1.17g,15.35mmol,3.5eq)およびジオキサン(30mL)を加え、窒素ガスに置き換えた後、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(3.90g,17.55mmol,3.17mL,4eq)を加え、80℃で0.5時間反応させた。0-5℃まで冷却し、ヨードメタン(1.87g,13.16mmol,819.23μL,3eq)およびジイソプロピルエチルアミン(2.83g,21.93mmol,3.82mL,5eq)を順次に加え、さらに25℃で10時間反応させた。反応液に水(30mL)を添加し、酢酸エチル(30mL*3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL)で洗浄し、濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-6-10を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 523[M+Na]
工程10:化合物B-6-11の合成
反応フラスコに、化合物B-6-10(1.257g,2.515mmol,1eq)、バルビツール酸(644.30mg,5.03mmol,2eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(290.63mg,251.50μmol,0.1eq)およびEtOH(40mL)を加え、窒素ガスに置き換えた後、40℃で撹拌して16時間反応させた。反応液に、飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および酢酸エチル(50mL)を添加し、大量の固体が析出した。濾過し、分液して、水相を酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物B-6-11を得た。LCMSによって生成物を確認した。LC-MS(m/z) 483[M+Na]
工程11:B-6の合成
反応フラスコに、化合物B-6-11(200mg,418.07μmol,1eq)およびテトラヒドロフラン(5mL)を加え、0℃で三臭化リン(113.17mg,418.07μmol,39.29μL,1eq)を加え、0-10℃で反応液を0.5時間反応させた。0℃で反応液を炭酸カリウム水溶液(20mL,1M)に注ぎ、酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、目的化合物B-6を得た。H NMR (400MHz,CDCl) δ ppm 1.86(s,3H),2.01(s,3H),2.10(s,3H),2.21(s,3H),2.40(s,3H),4.40(d,J=10.04Hz,1H),4.51-4.57(m,2H),4.60-4.65(m,1H),5.06(t,J=9.66Hz,1H),5.17-5.25(m,1H),5.31-5.38(m,1H),7.22(s,1H),7.24(s,1H)。
実施例1:WXD001またはWXD002
Figure 2022528237000063
合成経路:
Figure 2022528237000064
工程1:WXD001-1の合成
反応フラスコに、B-2(0.35g,695.27μmol,1eq)、A-1(626.19mg,1.04mmol,1.49eq)、NaCO(147.38mg,1.39mmol,2eq)、トルエン(5mL)、EtOH(1mL)、HO(1mL)を加え、雰囲気を窒素に置き換えた後、Pd(PPh(160.68mg,139.05μmol,0.2eq)を加え、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水20mLで希釈し、酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、WXD001-1を得た。
工程2:WXD001-2またはWXD001-3の合成
反応フラスコに、WXD001-1(229mg,254.16μmol,1eq)、LiOH・HO(213mg,5.08mmol,20eq)、THF(0.5mL)、MeOH(1mL)、HO(1mL)を加え、25℃で1時間反応させた。反応終了後、反応液に水10mLを添加し、酢酸エチル(10mL*3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物をSFCでキラル分離(クロマトグラフィーカラム:REGIS(s,s)WHELK-O1(250mm×30mm,5μm);移動相:[0.1%NHO-イソプロパノール];B(イソプロパノール)%:40%-40%,min)して、WXD001-2(t=4.167min)またはWXD001-3(t=2.909min)を得た。
工程3:WXD001またはWXD002の合成
反応フラスコに、WXD001-2(60mg,77.43μmol,1eq)、EtOAc(3mL)、HCl/EtOAc(4M,1mL,51.66eq)を加え、25℃で1時間反応させた。反応終了後、減圧下で反応液を蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物を分取高速液体クロマトグラフィー(クロマトグラフィーカラム:Boston Prime C18 150×30mm,5μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニウムv/v)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:47%-77%,8min)に供して、WXD001を得た。対応するSFC(方法:クロマトグラフィーカラム:Chiralpak AD-3 100×4.6mm I.D.,3μm;移動相:CO-40%メタノール(0.05%DEA);流速:2.8mL/min;柱温:40℃)、保持時間t=4.404min。
反応フラスコに、WXD001-3(60mg,77.43μmol,1eq)、EtOAc(3mL)、HCl/EtOAc(4M,1mL,51.66eq)を加え、25℃で1時間反応させた。反応終了後、減圧下で反応液を蒸発乾固させて、粗生成物を得た。粗生成物を分取高速液体クロマトグラフィー(クロマトグラフィーカラム:Boston Prime C18 150×30mm 5μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニウムv/v)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:47%-77%,8min)に供して、WXD002を得た。対応するSFC(方法:クロマトグラフィーカラム:Chiralpak AD-3 100×4.6mm I.D.,3μm,移動相:CO-40%メタノール(0.05%DEA);流速:2.8mL/min;柱温:40℃)、保持時間t=5.921min。
実施例2:WXD003
Figure 2022528237000065
合成経路:
Figure 2022528237000066
工程1:WXD003-1の合成
A-2(319.44mg,516.49μmol,1.3eq)、B-2(200mg,397.30μmol,1eq)、NaCO(65.95mg,794.59μmol,2eq)、Pd(PPh(91.82mg,79.46μmol,0.2eq)を反応フラスコに加え、窒素ガスで3回置き換えた後、トルエン(4mL)、EtOH(1mL)、HO(1mL)を順次に加え、50℃に加熱して16時間反応させた。反応終了後、反応液を蒸発乾固させて、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させた。分取用クロマトグラフィープレートにより精製して、WXD003-1を得た。
工程2:WXD003-2の合成
WXD003-1(320mg,349.72μmol,1eq)をMeOH(2mL)とTHF(1mL)とHO(2mL)との混合溶媒に溶解させ、LiOH・HO(293.48mg,6.99mmol,20eq)を加え、25℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(30mL)を添加して分液した後、有機相を回収し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発し、乾固させた。得られた粗生成物WXD003-2をそのまま次の反応に使用した。
工程3:WXD003の合成
WXD003-2(270mg,342.24μmol,1eq)を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、HCl/EtOAc(4M,5mL,58.44eq)を添加し、l25℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液をそのまま蒸発乾固させた。分取高速液体クロマトグラフィー(クロマトグラフィーカラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B(アセトニトリル)%:25%-55%,7min)により精製して、生成物WXD003を得た。
実施例2の工程1~3の合成方法を参照して、B-2の代わりにフラグメントB-1を使用して以下の表2の化合物WXD004を合成し、A-2の代わりにA-3を使用して以下の表2の化合物WXD005を合成し、B-2の代わりにフラグメントB-3を使用して以下の表2の化合物WXD006を合成し、B-2の代わりにフラグメントB-4を使用して以下の表2の化合物WXD007を合成し、B-2の代わりにフラグメントB-5を使用して以下の表2の化合物WXD008を合成し、B-2の代わりにフラグメントB-6を使用して以下の表2の化合物WXD009を合成した。
Figure 2022528237000067
各実施例のH NMRスペクトルおよび質量スペクトルのデータを表3に示す。
Figure 2022528237000068
Figure 2022528237000069
実験例1 インビトロ細胞活性アッセイ:
生物活性実験1:SGLT1ブドウ糖輸送アッセイ
1.実験の目的:
Human-SGLT1を高度に発現する細胞に入る[14C]標識ブドウ糖の量を測定することによって、SGLT1輸送体のブドウ糖輸送活性に対する化合物の影響を検出する。
2.実験の方法
2.1.細胞の準備
実験で使用されたHuman-SGLT1を安定して発現する細胞は、Shanghay WuXi AppTec社によって構築された。SGLT1細胞をCytostar-T(PerkinElmer)96ウェル細胞培養プレートにプレーティングし、5%CO、37℃で一晩培養した。
2.2.SGLT1ブドウ糖輸送アッセイ
1)アッセイ緩衝液:10mm HEPES緩衝液(Sigma公司)、1.2mm MgCl、4.7mm KCl、2.2mm CaClおよび120mm NaCl。
2)1mMを開始濃度として、100%DMSOで化合物を8濃度に5倍連続希釈した。
3)3μMの[14C]Methyl α-D-glucopyranosid(標識メチルα-D-グルコピラノシド)をアッセイ緩衝液で調製した。
4)アッセイ緩衝液49μL、連続希釈された化合物1μL、および3μM[14C]同位体標識糖溶液50μLで、37℃下、細胞を2時間処理した。
5)同位体検出器(Micro beta Reader)で読み取った。
6)GraphPad Prism 5.0ソフトウェアによって、次の計算式でデータを処理して、試験化合物のIC50値を得た。log(inhibitor) vs. response--Variable slope。
生物学活性実験2:SGLT2ブドウ糖輸送アッセイ
1.実験の目的:
Human-SGLT2を高度に発現する細胞に入る[14C]標識ブドウ糖の量を測定することによって、SGLT2輸送体のブドウ糖輸送活性に対する化合物の影響を検出する。
2.実験の方法
2.1.細胞の準備
実験で使用されたHuman-SGLT2を安定して発現する細胞は、Shanghay WuXi AppTec社によって構築された。SGLT2細胞を96ウェル細胞培養プレート(Greiner)にプレーティングし、5%CO、37℃で一晩培養した。
2.2.SGLT2ブドウ糖輸送アッセイ
1)アッセイ緩衝液:10mm HEPES、1.2mm MgCl、4.7mm KCl、2.2mm CaClおよび120mm NaCl。
2)Termination Buffer:10mm HEPES、1.2mm MgCl、4.7mm KCl、2.2mm CaCl、120mm NaClおよび1μM LX4211。
3)10μMを開始濃度として、100%DMSOで化合物を8濃度に5倍連続希釈した。
4)6μMの[14C]Methyl α-D-glucopyranosidをアッセイ緩衝液で調製した。
5)アッセイ緩衝液49μL、連続希釈された化合物1μL、および6μM[14C]同位体標識糖溶液50μLで、37℃下、細胞を2時間処理した。
6)ウェル内の液体を吸引し、Termination Bufferで細胞を3回濯いだ。
7)50μLの10%水酸化ナトリウム溶液で細胞を溶解し、ピペットで細胞溶解液をシンチレーションチューブに入れ、2mLのシンチレーション溶液を加えた。
8)同位体検出器(Tricarb)で読み取った。
9)GraphPad Prism 5.0ソフトウェアによって、次の計算式でデータを処理して、試験化合物のIC50値を得た。log(inhibitor) vs. response--Variable slope。
実験の結果を表4に示す。
Figure 2022528237000070
結論:本発明の化合物は、Human-SGLT1およびHuman-SGLT2に対して優れたインビトロ阻害活性を示す。
実験例2 インビボDMPK研究:
ラットにおけるインビボDMPK研究
実験の目的:雄のSDラットを供試動物として使用し、単回投与後、化合物の血中濃度を測定して、薬物動態学的挙動を評価した。
実験の手順:健康な成体雄SDラットを4匹選択し、静脈内投与群に2匹、経口投与群に2匹をそれぞれ割り付けした。試験化合物を、静脈内投与群に適切な量の溶媒(10%NMP/10%solutol/80%水)と混合し、ボルテックスし、超音波処理して、0.5mg/mLの透明な溶液を調製した。この透明な溶液をミクロポーラス膜で濾過した。経口投与群の溶媒は、10%NMP/10%solutol/80%水であった。試験化合物を溶媒と混合し、ボルテックスし、超音波処理して、1mg/mLの透明な溶液を調製した。ラットに、1mg/kgで静脈内投与または10mg/kgで経口投与した後、一定期間の全血を採取し、血漿を準備した。LC-MS/MS法で薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight、USA)で薬物動態パラメーターを算出した。
注:NMP:N-メチルピロリドン;solutol:ポリエチレングリコール (15)-ヒドロキシステアリン酸。
実験の結果を表5に示す。
Figure 2022528237000071
注:Cmaxは最大濃度であり;F%は経口バイオアベイラビリティであり;DNAUC=AUCPO/Dose、AUCPOは経口曝露量であり、Doseは薬物用量であり;Vdssは分布容積であり;Clはクリアランスであり;T1/2は半減期であり;NDは不検出であることを意味する。
結論:本発明の化合物は、低い経口曝露量およびバイオアベイラビリティを示し、SGLT1選択的阻害剤として望ましい薬物動態学的特性を示す。
実験例3 インビボ有効性研究:
I.ラットにおける経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)インビボ有効性研究:
1.供試動物:
Figure 2022528237000072
2.実験における群分け:
Figure 2022528237000073
3.実験の手順:
1)動物の馴化および準備
供試動物が施設に到着した後、動物室の環境に1週間馴化させる必要があった。
2)絶食および投与
動物を6時間絶食させた後、表6に従ってWXD003または溶媒を投与し、すぐに50%ブドウ糖溶液(2g/kg、4ml/kg)を投与した。
3)血糖値の測定
糖投与時間を0点として、糖投与の0分前、および糖投与後の15、30、60、90、120分に、動物の血糖値をそれぞれ測定した。時間および対応する血糖値のデータに基づいて耐糖能曲線を描き、曲線下面積(AUC)を計算した。
4)データの分析:
すべての値は平均値として表された。統計分析は、Graphpad Prism 6を使用して一元配置分散分析とTukey’s多重比較検定により行われた。0.05未満のp値は統計的に有意であると見なされる。
4.実験の結果:
Figure 2022528237000074
注:****は、溶媒対照群に対してp<0.0001を意味する。
結論:溶媒対照群と比較して、投与群はいずれも2時間以内に動物の血糖値AUCレベルを顕著に低下させることができる。
II.高糖質高脂肪食と組み合わせたSTZ誘発糖尿病マウスモデルにおけるインビボ有効性研究
1.供試動物
Jiangsu GemPharmatech社から購入した7週齢のC57BL/6J雄マウス。
2.実験の手順:
1)動物を環境に馴化させた後、すべてのマウスを体重に応じて2つの群に分け、表8のスキームに従って給餌し、溶媒およびストレプトゾトシン(STZ)を注射して、モデルを構築した。
Figure 2022528237000075
2)モデル群のランダム血糖値測定結果により、ランダム血糖値>11mmol/Lであるマウスを群に割り当て、投与実験を継続した。
3)割り当ての基準を満たすモデル群のマウスを、正常群5匹、各モデル投与群10匹の3つの群に分けた。表9の投与スキームに従って投与した。
Figure 2022528237000076
4)投与開始後、動物の体重変化のレベルを毎日モニターし、投与4週間後および7週間後に、各群のマウスを6時間絶食させた後の血糖値および糖化ヘモグロビンをそれぞれ測定した。
5)データの分析:すべての値は平均値として表された。統計分析は、Graphpad Prism 6を使用して一元配置分散分析とTukey’s多重比較検定により行われた。0.05未満のp値は統計的に有意であると見なされる。
3.実験の結果:
1)投与4週間後の実験結果:
a)表10および図1に示されるように、投与4週間後、WXD003は、6時間絶食後の動物の血糖値を顕著に低下させることができる。
Figure 2022528237000077
b)表11および図2に示すように、投与4週間後、WXD003は、6時間絶食後の動物の糖化ヘモグロビンのレベルを顕著に低下させることができる。
Figure 2022528237000078
c)図3に示すように、投与4週間後、WXD003は、動物の体重増加を効果的に制御することができる。
2)投与7週間後の実験結果:
d)表12および図4に示されるように、投与7週間後、WXD003は、6時間絶食後の動物の血糖値を顕著に低下させることができる。投与4週間後と比較して、投与7週間後、WXD003は、6時間絶食後の動物の血糖値をさらに低下させることができる。
Figure 2022528237000079
e)表13および図5に示すように、投与7週間後、WXD003は、6時間絶食後の動物の糖化ヘモグロビンのレベルを顕著に低下させることができる。
Figure 2022528237000080
f)図6に示すように、投与7週間後、WXD003は、動物の体重増加を効果的に制御することができる。
注:^^^^は通常食溶媒群に対してp<0.0001を意味し、*は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.05を意味し、**は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.01を意味し、***は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.001を意味し、****は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.0001を意味する。
結論:高糖質高脂肪食溶媒対照群と比較して、投与群は、6時間絶食後の動物の血糖値および糖化ヘモグロビンを顕著に低下させ、動物の体重増加を効果的に制御することができる。
III.高糖質高脂肪食誘発性肥満マウスモデルにおけるインビボ有効性研究
1.供試動物
Jiangsu GemPharmatech社から購入した5週齢のC57B/6J雄マウス。
2.実験の手順:
1)動物を環境に馴化させた後、高糖質および高脂肪の飼料(Research Diet,HFHS,D12451)を20週間与え、40グラムを超える体重のマウスを選択して体重減少実験を実施した。
2)体重が基準を満たした動物に溶媒を投与して馴化させた後、すべてのマウスを体重に応じて5つの群に分け、体重減少実験を実施した。動物の体重減少に対する化合物の効果を検出した。実験の群分けを表14に示す。
Figure 2022528237000081
3)投与開始後、動物の体重変化のレベルを毎日モニターし、投与3週間後に、各群のマウスの6時間絶食後の血糖値および食後1時間の血糖値のレベルをそれぞれ測定した。
4)データの分析:すべての値は平均値として表された。統計分析は、Graphpad Prism 6を使用して一元配置分散分析とTukey’s多重比較検定により行われた。0.05未満のp値は統計的に有意であると見なされる。
3.実験の結果:
1)図7および図8に示されるように、投与3週間後、WXD003は、用量依存的に動物の体重を顕著に減少させることができる。
2)表15および図9に示されるように、投与3週間後、WXD003は、6時間絶食後の動物の血糖値を顕著に低下させることができる。
Figure 2022528237000082
3)表16および図10に示されるように、投与3週間後、WXD003は、食後1時間の動物の血糖値を低下させることができる。
Figure 2022528237000083
注:*は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.05を意味し、**は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.01を意味し、***は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.001を意味し、****は高糖質高脂肪食溶媒群に対してp<0.0001を意味する。
結論:高糖質高脂肪食溶媒対照群と比較して、投与群は、用量依存的に動物の体重を顕著に低下させ、動物の6時間絶食後および食後1時間の血糖値を低下させることができる。
本発明は、SGLT1阻害剤としての一連のグルコシド系誘導体、およびSGLT1に関連する疾患のための医薬品の調製におけるその使用に関する。具体的に、式(II)および式(I)で表われる化合物、その互変異性体またはその薬学的に許容される組成物に関する。
本発明の一部の実施形態において、SGLT1に関する疾患の治療のための医薬品の調製における、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩、或いは上記の組成物の使用を提供する。
本発明の一部の実施形態において、上記のSGLT1に関する疾患の治療のための医薬品は、糖尿病および肥満症に用いられる医薬品である、上記の使用を提供する。
本発明で使用される全ての溶媒は市販されている。本発明は以下の略語を使用する。aqは、水を表す。HATUは、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表す。EDCは、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。m-CPBAは、3-クロロペルオキシ安息香酸を表す。eqは、当量または等価を表す。CDIは、カルボニルジイミダゾールを表す。DCMは、ジクロロメタンを表す。PEは、石油エーテルを表す。DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表す。DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを表す。DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す。EtOAcは、酢酸エチルを表す。EtOHは、エタノールを表す。MeOHは、メタノールを表す。CBzは、アミノ保護基であるベンジルオキシカルボニルを表す。BOCは、アミノ保護基であるtert-ブチルカルボニルを表す。HOAcは、酢酸を表す。NaCNBHは、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを表す。r.t.は、室温を表す。O/Nは、一晩を表す。THFは、テトラヒドロフランを表す。BocOは、ジ-tert-ブチルジカーボネートを表す。TFAは、トリフルオロ酢酸を表す。DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す。SOClは、塩化チオニルを表す。CSは、二硫化炭素を表す。TsOHは、p-トルエンスルホン酸を表す。NFSIは、N-フルオロ-N-(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表す。NCSは、1-クロロピロリジン-2,5-ジオンを表す。n-BuNFは、テトラブチルアンモニウムフルオリドを表す。iPrOHは、2-プロパノールを表す。mpは、融点を表す。LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを表す。LiHMDSは、リチウムヘキサメチルジシラジドを表す。Xantphosは、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンを表す。LiAlHは、水素化アルミニウムリチウムを表す。Pd (dba) は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムを表す。Pd(dppf)Clは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムを表す。Pd(PPhは、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを表す。IPAは、イソプロパノールを表す。DEAは、ジエチルアミンを表す。



Claims (17)

  1. 式(II)で表われる化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩であって、
    Figure 2022528237000084
    ここで、
    は、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシからなる群から選択され、前記のC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシが1個、2個または3個のRで置換されていてもよく;
    は、F、Cl、Br、I、OH、NHおよびC1-3アルキルアミノからなる群から選択され;
    、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、および1個、2個または3個のRで置換されていてもよいC1-3アルキルからなる群から選択され;
    Lは、単結合、-O-、-S-、-C(R-および-N(R)-からなる群から選択され;
    mは、0、1および2からなる群から選択され;
    nは、1、2および3からなる群から選択され;
    、RおよびRは、それぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NHおよびCHからなる群から選択され;
    は、HおよびCHからなる群から選択される、
    式(II)で表われる化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  2. が、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHCHおよび
    Figure 2022528237000085
    からなる群から選択され、前記のCH、CHCHおよび
    Figure 2022528237000086
    が1個、2個または3個のRで置換されていてもよい、
    請求項1に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  3. が、H、F、Cl、Br、I、OH、NH2、CN、CH3、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH3および
    Figure 2022528237000087
    からなる群から選択される、
    請求項2に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  4. が、F、Cl、Br、I、OH、NH、NH(CH)およびN(CHからなる群から選択される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  5. 、RおよびRが、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、および1個、2個または3個のRで置換されていてもよいCHからなる群から選択される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  6. 、RおよびRが、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、CH、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択される、
    請求項5に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  7. Lが、単結合、-O-および-S-からなる群から選択される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  8. 構造単位
    Figure 2022528237000088
    が、
    Figure 2022528237000089
    からなる群から選択される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  9. 構造単位
    Figure 2022528237000090
    が、
    Figure 2022528237000091
    から選択される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  10. 前記の化合物が、
    Figure 2022528237000092
    からなる群から選択され、
    ここで、
    、R、R、R、RおよびLが、請求項1~7のいずれか1項に定義した通りである、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  11. 前記の化合物が、
    Figure 2022528237000093
    Figure 2022528237000094
    からなる群から選択され、
    ここで、
    が、F、Cl、Br、I、OH、NH、NH(CH)およびN(CHからなる群から選択され;
    、R、R、RおよびLが請求項10に定義した通りである、
    請求項10に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  12. 前記の化合物が、
    Figure 2022528237000095
    からなる群から選択され、
    ここで、
    、R、R、RおよびRが、請求項11に定義した通りである、
    請求項11に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  13. 化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩であって、
    前記の化合物が、
    Figure 2022528237000096
    からなる群から選択される、
    化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  14. 前記の化合物が、
    Figure 2022528237000097
    Figure 2022528237000098
    からなる群から選択される、
    請求項13に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩。
  15. 活性成分としての治療有効量の請求項1~14のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩と、
    薬学的に許容される担体と、
    を含む、医薬組成物。
  16. SGLT1阻害剤に関する医薬品の調製における、請求項1~14のいずれか1項に記載の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩、或いは請求項15に記載の組成物の使用。
  17. 前記のSGLT1阻害剤に関する医薬品が糖尿病および肥満症に用いられる医薬品である、請求項16に記載の使用。
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