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JP2022115296A - 自律移動システム、自律移動方法及び自律移動プログラム - Google Patents

自律移動システム、自律移動方法及び自律移動プログラム Download PDF

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JP2022115296A JP2021011827A JP2021011827A JP2022115296A JP 2022115296 A JP2022115296 A JP 2022115296A JP 2021011827 A JP2021011827 A JP 2021011827A JP 2021011827 A JP2021011827 A JP 2021011827A JP 2022115296 A JP2022115296 A JP 2022115296A
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Abstract

Figure 2022115296000001
【課題】移動効率を向上させることができる自律移動システム、自律移動方法及び自律移動プログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係る自律移動システムは、施設900内を自律移動する自律移動システムであって、施設900内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の自律移動システムにつけられた優先順位のうち、下位の場合には、優先順位が上位の他の自律移動システムが納品または通過を完了するまで、所定の待機エリア930で待機する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自律移動システム、自律移動方法及び自律移動プログラムに関する。
所定の建物や施設内で自律移動する自律移動装置の開発が進んでいる。このような自律移動装置は、荷台を有することにより、自動で荷物を配達する自動配達装置になり得る。自動配達装置は、出発地から目的地まで自律移動することにより、例えば、出発地で搭載した荷物を目的地に届けることができる。
例えば、特許文献1には、交差点等の合流点に複数のロボットが合流しようとしている場合に、優先度の低いロボットを待機させ、優先度の高いロボットを先に走行させることが記載されている。
特許第5332561号公報 特開2019-202160号公報 特開2018-163415公報 特開2012-234461号公報
例えば、特許文献1の複数のロボットにおいて、後続ロボットの方が先行ロボットよりも優先順位が高い場合に、効率的な配送スケジュールを組むことが困難な場合がある。例えば、特許文献1の図8(a)において、F、A、Bの順で配送順位が高かった場合に、Aを一時的に退避できる場所がないため、効率的な配送スケジュールを組むことが困難である。
本発明は、そのような課題を解決するためになされたものであり、移動効率を向上させることができる自律移動システム、自律移動方法及び自律移動プログラムを提供する。
本実施形態に係る自律移動システムは、施設内を自律移動する自律移動システムであって、前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動システムにつけられた優先順位のうち、下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機する。このような構成により、後続の自律移動システムの方が優先順位の高い場合であっても、先行する自律移動システムを一時的に待機エリアで待機させられるため、効率的な配送スケジュールを組むことができる。よって、移動効率を向上させることができる。
上記自律移動システムでは、前記待機エリアは、前記目的地または前記経由地からの距離に応じて前記優先順位をつけられた複数の待機位置を有し、前記優先順位が上位の前記待機位置から待機に使用されてもよい。このような構成により、待機中の自律移動システムは、順番が回ってきた際に、待機エリアから目的地または経由地へ移動する時間を短縮することができ、効率的な配送スケジュールを組むことができる。
上記自律移動システムでは、前記待機エリアで待機する別の自律移動システムよりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに向けて移動する際に、前記別の自律移動システムが待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置を予約してもよい。このような構成により、待機エリアに到着してすぐに待機位置で待機できるので、待機時間を短縮することができる。
上記自律移動システムでは、前記待機エリアで待機する別の自律移動システムよりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに到着した際に、前記別の自律移動システムが待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置に割り込んでもよい。このような構成により、優先順位に応じた待機位置で待機できるので、移動効率を向上させることができる。
上記自律移動システムでは、前記優先順位の最上位の前記待機位置で待機する場合には、前記最上位の前記待機位置以外で待機する前記自律移動システムの待機情報を含めた前記待機情報を前記自律移動システムの管理者に通知してもよい。このような構成により、管理者は、待機状況を把握することができる。
上記自律移動システムでは、複数の前記自律移動システムは、清潔フラグまたは不潔フラグに紐づけられた前記自律移動システムを含み、前記施設内には、複数の前記待機エリアが設けられ、複数の前記待機エリアは、前記清潔フラグまたは前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアを含み、前記清潔フラグに紐づけられた場合には、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機し、前記不潔フラグに紐づけられた場合には、前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機してもよい。このような構成により、自律移動システム及び待機エリアの清潔度を向上させることができる。
上記自律移動システムでは、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアと前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアとの間には、前記清潔フラグ及び前記不潔フラグと異なるフラグに紐づけされた前記待機エリアが配置されてもよい。このような構成により、待機エリアの清潔度をさらに向上させることができる。
本実施形態に係る自律移動システムは、施設内を自律移動する複数の自律移動装置と、前記複数の前記自律移動装置と走行情報を送受信するサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、各自律移動装置に優先順位をつけ、前記優先順位が下位の前記自律移動装置は、前記優先順位が上位の他の自律移動装置が前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機する。このような構成により、後続の自律移動システムの方が優先順位の高い場合であっても、先行する自律移動システムを一時的に待機エリアで待機させられるため、効率的な配送スケジュールを組むことができる。よって、移動効率を向上させることができる。
上記自律移動システムでは、前記待機エリアは、前記目的地または前記経由地からの距離に応じて前記優先順位をつけられた複数の待機位置を有し、前記優先順位が上位の前記待機位置から待機に使用されてもよい。このような構成により、待機中の自律移動システムは、順番が回ってきた際に、待機エリアから目的地または経由地へ移動する時間を短縮することができ、効率的な配送スケジュールを組むことができる。
上記自律移動システムでは、前記サーバ装置は、前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の前記自律移動装置が前記待機エリアに向けて移動する際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置を予約してもよい。このような構成により、待機エリアに到着してすぐに待機位置で待機できるので、待機時間を短縮することができる。
上記自律移動システムでは、前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の前記自律移動装置は、前記待機エリアに到着した際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置に割り込んでもよい。このような構成により、優先順位に応じた待機位置で待機できるので、移動効率を向上させることができる。
上記自律移動システムでは、前記サーバ装置は、前記待機エリアで待機する複数の前記自律移動装置の前記待機情報をまとめて前記自律移動システムの管理者に通知してもよい。このような構成により、管理者は、待機状況を把握することができる。
上記自律移動システムでは、前記サーバ装置は、前記自律移動装置を、清潔フラグまたは不潔フラグに紐づけ、前記待機エリアを、前記清潔フラグまたは前記不潔フラグに紐づけ、前記清潔フラグに紐づけられた前記自律移動装置は、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機し、前記不潔フラグに紐づけられた前記自律移動装置は、前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機してもよい。このような構成により、自律移動システム及び待機エリアの清潔度を向上させることができる。
上記自律移動システムでは、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアと前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアとの間には、前記清潔フラグ及び前記不潔フラグと異なるフラグに紐づけされた前記待機エリアが配置されてもよい。このような構成により、待機エリアの清潔度をさらに向上させることができる。
本実施形態に係る自律移動方法は、施設内を自律移動する自律移動装置の自律移動方法であって、前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動装置につけられる優先順位のうち、いずれかの前記優先順位をつけさせるステップと、前記優先順位が下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機させるステップと、を備える。このような構成により、後続の自律移動システムの方が優先順位の高い場合であっても、先行する自律移動システムを一時的に待機エリアで待機させられるため、効率的な配送スケジュールを組むことができる。よって、移動効率を向上させることができる。
本実施形態に係る自律移動プログラムは、施設内を自律移動する自律移動装置の自律移動プログラムであって、前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動装置につけられる優先順位のうち、いずれかの前記優先順位をつけさせ、前記優先順位が下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機させることをコンピュータに実行させる。このような構成によって、後続の自律移動システムの方が優先順位の高い場合であっても、先行する自律移動システムを一時的に待機エリアで待機させられるため、効率的な配送スケジュールを組むことができる。よって、移動効率を向上させることができる。
本実施形態によれば、移動効率を向上させることができる自律移動システム、自律移動方法及び自律移動プログラムを提供することができる。
実施形態1に係る移動ロボットを例示した概略図である。 実施形態1に係る移動ロボットを例示した斜視図である。 実施形態1に係る移動ロボットを例示したブロック図である。 実施形態1に係る移動ロボットの施設内における移動方法を例示した平面図である。 実施形態1に係る移動ロボットの施設内における移動方法を例示した平面図であり、優先順位の上位の移動ロボットが下位の移動ロボットの待機位置よりも上位の待機位置に割り込む例を示す。 実施形態1に係る移動ロボットの施設内における移動方法を例示した平面図であり、待機エリアに向けて移動する際に待機位置を予約する例を示す。 実施形態1に係る移動ロボットの施設内における移動方法を例示した平面図であり、移動ロボット及び待機エリアがフラグ情報を有する例を示す。 実施形態1に係る移動ロボットの施設内の自律移動方法を例示したフローチャート図である。 実施形態2に係るサーバ装置を例示したブロック図である。 実施形態2に係る自律移動システムの動作を例示したシークエンス図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
(実施形態1)
実施形態1に係る自律移動システムを説明する。本実施形態では、自律移動システムを、自律移動装置に置き換えてもよいし、自律移動装置を、自律移動システムに置き換えてもよい。また、本実施形態の自律移動システムは、自律移動装置を備えるとしてもよい。自律移動装置は、所定の施設内を自律移動する。自律移動装置は、例えば、自律移動する移動ロボットでもよいし、搬送品を搬送するために自律移動する搬送ロボットでもよい。以下では、移動ロボットを自律移動装置の一例として説明する。移動ロボットについて、<移動ロボットの構成>及び<移動ロボットの動作>に分けて説明する。
<移動ロボットの構成>
図1は、実施形態1に係る移動ロボットを例示した概略図である。図1に示すように、移動ロボット100は、所定の施設900内を自律移動する自律移動装置の一例である。所定の施設900は、例えば、病院である。なお、所定の施設900は、移動ロボット100が自律移動可能な施設であれば、病院に限らず、ホテル、ショッピングモール等でもよい。
移動ロボット100は、施設900内の床面910上を自律移動する。施設カメラ400は、施設900内に固定されている。例えば、施設カメラ400は、施設900の天井920に固定され、施設カメラ400の周辺を撮像して画像データを生成する。施設900内において、複数の施設カメラ400が設けられてもよい。
移動ロボット100と施設カメラ400とは、無線通信等の情報伝達手段を介して相互に通信可能に接続されている。移動ロボット100と施設カメラ400とは、例えば、直接に通信可能に接続されてもよいし、アクセスポイント500及びサーバ装置300を介して、通信可能に接続されてもよい。よって、移動ロボット100は、施設カメラ400から直接に画像データを取得してもよいし、アクセスポイント500及びサーバ装置300を介して、画像データを取得してもよい。
アクセスポイント500は、例えば、無線LANのアクセスポイントである。アクセスポイント500は、施設900内に固定され、アクセスポイント500の周辺に位置する移動ロボット100から位置情報、走行情報を取得する。施設900内において、複数のアクセスポイント500が設けられてもよい。
施設900内において、複数の移動ロボット100が自律移動してもよい。複数の移動ロボット100が自律移動している場合には、複数の移動ロボット100は、無線通信等の情報伝達手段を介して相互に通信可能に接続されてもよい。複数の移動ロボット100は、例えば、相互に直接に通信可能に接続されてもよいし、アクセスポイント500及びサーバ装置300を介して、相互に通信可能に接続されてもよい。
移動ロボット100は、施設900内の目的地まで搬送品を搬送する。または、移動ロボット100は、例えば、目的地まで移動するために経由地を通過して移動する。複数の移動ロボット100は、施設900内の目的地での搬送品の納品等の作業、または、経由地の通過に対して、優先順位をつけられてもよい。移動ロボット100は、優先順位が下位の場合には、優先順位が上位の他の移動ロボット100が目的地での作業または経由地の通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機する。
移動ロボット100は、搬送する搬送品の清潔度に応じて、清潔フラグ、不潔フラグ、汎用フラグに紐づけされてもよい。また、所定の待機エリアは、清潔度に応じて、清潔フラグ、不潔フラグ、汎用フラグに紐づけされてもよい。
移動ロボット100と、サーバ装置300及び他の移動ロボット100との間で送受信する情報には、目的地での作業または経由地の通過に対してつけられた優先順位情報、並びに、移動ロボット100及び待機エリアに紐づけされたフラグ情報が含まれてもよい。
図2は、実施形態1に係る移動ロボット100を例示した斜視図である。図3は、実施形態1に係る移動ロボット100を例示したブロック図である。図2及び図3に示すように、移動ロボット100は、駆動部110、筐体部120、通信部130、操作受付部140、表示部150、センサ群160、IDセンサ170、制御部180及び記憶部190を備えている。
図2に示すように、移動ロボット100は、移動面である床面910を移動する移動体である。ここで、移動ロボット100の説明の便宜のため、XYZ直交座標軸系を用いている。床面910をXY平面とし、上方を+Z軸方向とする。
駆動部110は、移動ロボット100の移動手段として機能する。駆動部110は、床面910に接しており直進方向(前後方向または図のX軸方向)に対して直角の方向(左右方向または図のY軸方向)に伸びる1本の回転軸を中心にそれぞれ独立して回転可能に設定されている2つの駆動輪111および床面に接するキャスター112を有してもよい。移動ロボット100は、左右に配置された駆動輪111を同じ回転数で駆動させることにより、前進または後進を行い、左右の駆動輪111の回転速度または回転方向に差を生じさせることにより、旋回を行う。駆動部110は、制御部180の指示に応じて、駆動輪111を駆動させる。
筐体部120は、移動ロボット100における駆動部110の上方に配置されている。筐体部120は、収納室扉121を有してもよい。収納室扉121を開けると、筐体部120の内部には、所定の搬送品を収納するための収納室が設けられている。すなわち、移動ロボット100は、所定の搬送品を搬送する搬送ロボットとすることもできる。筐体部120は、制御部180の指示に応じて、収納室扉121の開閉を行ってもよい。
図3に示すように、通信部130は、外部と通信可能に接続するインターフェイスである。通信部130は、例えば、アンテナ及びアンテナを介して送信する信号の変調または復調を行う回路等を含む。通信部130は、施設カメラ400から直接に、または、アクセスポイント500及びサーバ装置300を介して、画像データを受信する。
また、通信部130は、サーバ装置300から目的地に関する情報、移動の可否に関する情報、優先順位情報及びフラグ情報を受信してもよい。また、通信部130は、サーバ装置300に対して、移動ロボット100の状態に関する情報、位置情報、走行情報、優先順位情報、フラグ情報等の送信を行ってもよい。また、通信部130は、他の移動ロボット100との間で、直接に、または、アクセスポイント500及びサーバ装置300を介して、位置情報、画像データ、優先順位情報及びフラグ情報の送受信を行ってもよい。
通信部130は、サーバ装置300に対して、ハートビート信号を定期送信してもよい。ハートビート信号は、移動ロボット100の状態を時系列に示すログデータを含んでもよい。また、ハートビート信号は、移動ロボット100のID(Identification)及びユーザのIDを含んでもよい。
通信部130は、制御部180に接続し、施設カメラ400及びサーバ装置300から送信された信号を制御部180に出力するとともに、制御部180から出力された信号をサーバ装置300に送信する。
操作受付部140は、ユーザからの入力操作を受け付けて、操作信号を制御部180へ送信する。ユーザからの入力操作を受け付ける手段として、操作受付部140は、例えば、操作ボタンや、表示部150に重畳されたタッチパネルなどを有してもよい。ユーザは、これらの入力操作手段を操作して、電源のオン/オフや収納室扉121の開閉操作等を行う。また、ユーザは、操作受付部140を操作して、収納室に収納した搬送品の清潔度に応じて、移動ロボット100に紐づけるフラグ情報を入力してもよい。例えば、ユーザは、清潔フラグ、不潔フラグ、汎用フラグ等を操作受付部140から入力する。
表示部150は、例えば、筐体部120の上面に突出して設けられている。表示部150は、例えば、矩形状の液晶パネルを含む表示部である。表示部150は、制御部180の指示に応じて適宜情報を表示する。表示部150には、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネルが重畳されてもよい。表示部150は、移動ロボット100に紐づけられたフラグ情報を表示してもよい。
センサ群160は、移動ロボット100が自律移動をするために必要なデータを取得するセンサを含む。センサ群160は、例えば、ロボットカメラ161及び距離センサ162を含む。センサ群160は、ロボットカメラ161及び距離センサ162以外のセンサを含んでもよい。
ロボットカメラ161は、例えば、筐体部120の上部であって、表示部150の下方に配置されている。ロボットカメラ161は、同じ画角を有する2つのカメラユニットが互いに水平方向に離間して配置されてもよい。これにより、それぞれのカメラユニットで撮像された画像を画像データとして制御部180に出力する。
距離センサ162は、例えば、筐体部120の下部に配置されている。距離センサ162は、筐体部120における+X軸方向側の面、-X軸方向側の面、+Y軸方向側の面、及び-Y軸方向側の面の各下部に配置されてもよい。距離センサ162は、移動ロボット100の周囲における物体との距離を測定する。制御部180は、ロボットカメラ161が出力する画像データや、距離センサ162が出力する検出信号を解析することにより、移動ロボット100の周囲の障害物を認識するとともに、移動ロボット100と障害物との間の距離を測定する。
IDセンサ170は、例えば、表示部150の近傍に設けられている。IDセンサ170は、移動ロボット100を操作するユーザのIDを識別するものであって、ユーザがそれぞれ所有するIDカードに含まれる固有の識別子を検出する。IDセンサ170は、例えば、無線タグの情報読取りをするためのアンテナを含む。ユーザは、IDカードをIDセンサ170に近付けることにより、移動ロボット100に操作者であるユーザのIDを認識させる。
制御部180は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置を有する情報処理装置である。制御部180は、制御部180が有するハードウェアと、当該ハードウェアに格納されたプログラムとを含む。すなわち、制御部180が実行する処理は、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれかにより実現される。
制御部180は、各構成から種々の情報を取得して、取得した情報に応じて各構成に指示をする。例えば、制御部180は、ロボットカメラ161から取得した画像データ及び距離センサ162から取得した移動ロボット100の周辺における物体の情報等から、移動ロボット100と周囲の物体との間の距離を検出する。そして、制御部180は、駆動部110に対して、算出した経路に沿った移動をするための指示をする。このような処理を実行する場合には、制御部180は、記憶部190が記憶するフロアマップに関する情報を参照する。
記憶部190は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを含む。記憶部190は、移動ロボット100が自律移動をするために使用する施設のフロアマップを記憶している。また、記憶部190は、移動ロボット100の優先順位情報を記憶している。さらに、記憶部190は、移動ロボット100及び待機エリアに紐づけされたフラグ情報を記憶している。記憶部190は、制御部180に接続し、制御部180からの要求に応じて、記憶した情報を制御部180に出力する。
図2に示すように、移動ロボット100は、ロボットカメラ161が設置された+X軸方向側を前方とする。すなわち、通常の移動時においては、矢印で示すように、+X軸方向側が進行方向となる。
なお、移動ロボット100の前方をどのように規定するかについては、様々考え方を採用することができる。例えば、周辺環境を認識するためのセンサ群160がどのように配置されているかに基づいて前方を規定することができる。具体的には、認識能力が高いセンサが配置されていたり、多くのセンサが配置されていたりする筐体部120の+X軸方向側を前方とすることができる。このように前方を規定すれば、移動ロボット100は、周辺環境をより的確に認識しながら移動することができる。本実施形態における移動ロボット100も、ロボットカメラ161が配置されている+X軸方向側を前方としている。
あるいは、表示部150がどのように配置されているかに基づいて前方を規定することができる。表示部150がキャラクターの顔などを表示すれば、周囲の人は、表示部150が移動ロボット100の前方であることを自然に認識する。そこで、表示部150の表示面側を前方とすれば、周囲の人にとって違和感が少ない。本実施形態における移動ロボット100も、表示部150の表示面側を前方としている。
また、移動ロボット100の筐体形状に基づいて前方を規定しても良い。例えば、筐体部120の走行面への投影形状が長方形である場合に、長手側を前方とするよりも短手側を前方とする方が、移動時においてすれ違う人の邪魔にならない。すなわち、筐体形状によっては、通常の移動時に前方とすることが好ましい筐体面が存在する。本実施形態における移動ロボット100も、長方形の短手側を前方としている。移動ロボット100は、以上のようにいくつかの考え方に合致するように前方を規定しているが、いずれの考え方に基づいて前方を規定するかは、その移動ロボットの形状や役割などを考慮して決定すれば良い。
<移動ロボットの動作>
次に、本実施形態の移動ロボットの動作を説明する。例えば、ユーザは、移動ロボット100の電源をオンさせる。そして、ユーザは、操作受付部140に所望のタスクを入力する。なお、電源をオンする際、または、操作受付部140で操作する際に、必要があれば、IDセンサ170によって、ユーザのIDを識別させる。
所望のタスクとして、搬送品を搬送させるためには、ユーザは、操作受付部140を操作して、収納室扉121を開け、搬送品を収納室に収納する。そして、操作受付部140を操作して、収納室扉121を閉じる。ユーザは、収納室に収納した搬送品が清潔な搬送品の場合には、当該移動ロボット100を、清潔フラグで紐づける。または、ユーザは、清潔フラグで紐づけされた移動ロボット100に、清潔な搬送品を収納する。ユーザは、例えば、操作受付部140を操作して、移動ロボット100を清潔フラグで紐づける。
ここで、清潔な搬送品は、例えば、人間の体が取り込む薬品、輸血用の血液、食品等や、人間の体に触れる未使用注射器、未使用注射針、衣類等である。一方、不潔な搬送品は、廃棄処理されるゴミ等である。また、汎用の搬送品は、文房具、コピー用紙等である。
ユーザは、収納室に収納した搬送品が不潔な搬送品の場合には、当該移動ロボット100を、不潔フラグで紐づける。または、ユーザは、不潔フラグで紐づけされた移動ロボット100に、不潔な搬送品を収納する。ユーザは、例えば、操作受付部140を操作して、移動ロボット100を不潔フラグで紐づける。
さらに、ユーザは、収納室に収納した搬送品が汎用の搬送品の場合には、当該移動ロボット100を、汎用フラグで紐づける。または、ユーザは、汎用フラグで紐づけされた移動ロボット100に、汎用の搬送品を収納する。ユーザは、例えば、操作受付部140を操作して、移動ロボット100を汎用フラグで紐づける。
なお、清潔フラグ、不潔フラグ及び汎用フラグの紐づけは、ユーザによる操作受付部140の操作に限らず、移動ロボット100がセンサ群160により搬送品が清潔な搬送品か、不潔な搬送品か、汎用の搬送品かを判断して紐づけしてもよい。さらに、移動ロボット100は、サーバ装置300から送信されたフラグ情報によって紐づけされてもよい。
また、移動ロボット100は、清潔フラグ、不潔フラグ及び汎用フラグのいずれかに紐づけされるとは限らない。紐づけされない移動ロボット100があってもよい。
次に、ユーザは、搬送品を納品する目的地を操作受付部140から入力する。移動ロボット100の制御部180は、目的地までの経路を、記憶部190に記憶されたフロアマップを用いて検索してもよい。移動ロボット100は、検索された経路に沿って、自律移動する。
図4は、実施形態1に係る移動ロボット100の施設900内における移動方法を例示した平面図である。図4に示すように、施設900内には、X軸方向に延びた通路902が設けられている。通路902の所定の位置には、目的地908が設けられている。移動ロボット100は、目的地908で作業を行う。目的地908での作業は、例えば、搬送品の納品である。また、通路902の所定の位置には、目的地908の代わりに、経由地909が設けられてもよい。移動ロボット100は、経由地909を通過して移動する。なお、目的地908及び経由地909は、通路902に限らず、施設900内であれば、部屋、ホール等に設けられてもよい。また、以下の説明では、目的地908を例とし、目的地908での作業として、搬送品の納品を説明する。
目的地908の近傍には、待機エリア930が設けられている。待機エリア930は、通路902において、人及び他の移動ロボット100等の移動の邪魔にならないように配置されるのが好ましい。待機エリア930は、複数の待機位置931~933を有している。図では、3つの待機位置931~933が示されているが、複数の待機位置931~933は、3つに限らず、2つでもよいし、4つ以上でもよい。待機位置931~933は、移動ロボット100が停止して待機する場所である。
複数の移動ロボット100A~100Cは、目的地908に搬送品を納品する。図では、3台の移動ロボット100A~100Cが示されているが、複数の移動ロボット100A~100Cは、3台に限らず、2台でもよいし、4台以上でもよい。
複数の移動ロボット100A~100Cは、施設900内の目的地908での納品に対して優先順位をつけられている。例えば、移動ロボット100Aは、優先順位が第1番目であり、移動ロボット100Bは、優先順位が第2番目であり、移動ロボット100Cは、優先順位が第3番目である。よって、移動ロボット100Aは、移動ロボット100B及び100Cよりも先に目的地908で搬送品を納品する。移動ロボット100Bは、移動ロボット100Aの後であって、移動ロボット100Cよりも先に目的地908で搬送品を納品する。
このように、施設900内の目的地908での作業に対して、複数の移動ロボット100A~100Cにつけられた優先順位のうち、下位の移動ロボット100B及び100Cは、優先順位が上位の他の移動ロボット100Aが作業を完了するまで、所定の待機エリア930で待機する。例えば、優先順位が第1番目の移動ロボット100Aが搬送品の納品を行っている場合には、移動ロボット100Aが納品を完了するまで、優先順位が下位の移動ロボット100B及び100Cは、待機エリア930で待機する。
また、優先順位が下位の移動ロボット100B及び100Cが、上位の移動ロボット100Aよりも先に目的地908に到着した場合には、上位の移動ロボット100Aが目的地908に到着し、搬送品の納品を終えるまで、待機エリア930で待機してもよい。
待機エリア930は、目的地908からの距離に応じて優先順位をつけられた複数の待機位置931~933を有してもよい。例えば、待機位置931は、待機位置932及び932よりも目的地908に近い。待機位置932は、待機位置933よりも目的地908に近い。よって、待機位置931は、優先順位が第1番目であり、待機位置932は、優先順位が第2番目であり、待機位置933は、優先順位が第3番目である。
待機エリア930で待機する複数の移動ロボット100B及び100Cのうち、優先順位が上位の移動ロボット100Bは、優先順位が上位の待機位置931で待機する。優先順位が移動ロボット100Bよりも下位の移動ロボット100Cは、移動ロボット100Bが待機する待機位置931よりも優先順位が下位の待機位置932で待機する。したがって、優先順位が上位の待機位置931から待機に使用される。
図5は、実施形態1に係る移動ロボット100の施設900内における移動方法を例示した平面図であり、優先順位が上位の移動ロボット100Dが下位の移動ロボット100Cの待機位置よりも上位の待機位置に割り込む例を示す。図5に示すように、移動ロボット100Dは、待機エリア930に到着する。移動ロボット100Dの優先順位は、移動ロボット100Bよりも下位であり、移動ロボット100Cよりも上位である。この場合には、移動ロボット100Cは、待機位置932を空け、待機位置933に移動する。一方、移動ロボット100Dは、空いた待機位置932で待機する。
このように、待機位置932で待機する移動ロボット100Cよりも優先順位が上位の移動ロボット100Dは、待機エリア930に到着した際に、移動ロボット100Cを下位の待機位置933に移動させる。そして、移動ロボット100Dは、移動ロボット100Cが待機する待機位置933よりも優先順位が上位の待機位置932に割り込む。これにより、移動ロボット100Dは、移動ロボット100Cが待機する待機位置933よりも優先順位が上位の待機位置932で待機することができる。よって、移動ロボット100Dは、優先順位に応じた待機位置932で待機することができ、目的地908での納品等を円滑に進めることができる。
図6は、実施形態1に係る移動ロボット100の施設900内における移動方法を例示した平面図であり、待機エリア930に向けて移動する際に待機位置932を予約する例を示す。移動ロボット100B及び100Cは、待機エリア930で待機する。移動ロボット100Dは、例えば、エレベータ等により待機エリア930に向けて移動する。移動ロボット100Dの優先順位は、移動ロボット100Bよりも下位であり、移動ロボット100Cよりも上位である。移動ロボット100Dは、待機エリア930で待機することを、待機エリア930で待機する移動ロボット100B及び100Cに通知する。この場合には、図6に示すように、優先順位が下位の移動ロボット100Cは、待機位置932を空け、待機位置933に移動する。これにより、移動ロボット100Dは、待機位置932を予約する。
このように、待機エリア930で待機する移動ロボット100Cよりも優先順位が上位の移動ロボット100Dは、待機エリア930に向けて移動する際に、移動ロボット100Cが待機する待機位置933よりも優先順位が上位の待機位置932を予約する。その後、待機エリア930に到着した移動ロボット100Dは、予約した待機位置932で待機する。これにより、待機エリア930に向けて移動する移動ロボット100Dは、優先順位に応じた待機位置932を予約することができ、目的地908での納品等を円滑に進めることができる。
待機エリア930で待機する移動ロボット100B~100Dは、優先順位が上位の移動ロボット100Aによる目的地908での納品を完了した後に、目的地908での納品を行う。その際には、搬送品の受け取り(または経由地909のゲートの開閉)等のように、移動ロボット100の管理者による何らかの作業が発生する場合がある。そこで、あらかじめ、待機エリア930で待機する移動ロボット100の台数、待機時間、発生する作業等の情報を含んだ待機情報を管理者に通知することが好ましい。
ただし、待機エリア930で待機するすべての移動ロボット100がそれぞれ管理者に通知すると、管理者は、煩雑になる可能性がある。よって、優先順位の最上位の待機位置931で待機する移動ロボット100Bは、最上位の待機位置931以外で待機する移動ロボット100C及び100Dの待機情報を含めた待機情報を管理者に通知する。これにより、管理者は、あらかじめ待機情報を受け取ることができ、目的地908での作業の準備を行えるとともに、受け取る通知量を減少させ、負担を軽減することができる。
図7は、実施形態1に係る移動ロボット100の施設900内における移動方法を例示した平面図であり、移動ロボット100及び待機エリア930がフラグ情報を有する例を示す。図7に示すように、施設900には、複数の待機エリア940、950、960及び970が設けられてもよい。待機エリア940は、待機位置941及び942を含んでいる。待機エリア950は、待機位置951及び952を含んでいる。待機エリア960は、待機位置961及び962を含んでいる。待機エリア970は、待機位置971を含んでいる。なお、待機エリア940、950、960及び970を総称して、待機エリア930と呼ぶ。
例えば、待機エリア940は、清潔フラグF1で紐づけられた清潔区域に設定されている。待機エリア950は、不潔フラグF2で紐づけられた不潔区域に設定されている。待機エリア960は、汎用フラグF3で紐づけられた汎用区域に設定されている。このように、施設900は、清潔区域に設定された待機エリア940、不潔区域に設定された待機エリア950、及び、汎用区域に設定された待機エリア960を有してもよい。また、施設900は、紐づけされない待機エリア970を有してもよい。
清潔フラグF1で紐づけされた移動ロボット100B及び100Cは、清潔フラグF1で紐づけされた待機エリア940への侵入を許可されるが、不潔フラグF2で紐づけられた待機エリア950への侵入を禁止される。なお、移動ロボット100B及び100Cは、待機エリア960への侵入を許可されてもよいし、待機エリア970への侵入を許可されてもよい。
不潔フラグF2で紐づけされた移動ロボット100F及び100Gは、不潔フラグF2で紐づけされた待機エリア950への侵入を許可されるが、清潔フラグF1で紐づけされた待機エリア940への侵入を禁止される。なお、移動ロボット100F及び100Gは、待機エリア960への侵入を許可されてもよいし、待機エリア970への侵入を許可されてもよい。
汎用フラグF3で紐づけされた移動ロボット100D及び100Eは、汎用フラグF3で紐づけされた待機エリア960への侵入を許可される。また、待機エリア940及び950への侵入を許可されてもよい。さらに、移動ロボット100D及び100Eは、待機エリア970への侵入を許可されてもよい。
移動ロボット100は、清潔フラグF1で紐づけされた場合には、不潔フラグF2で紐づけされた他の移動ロボット100と同じ待機エリア930で待機することを禁止される。例えば、清潔フラグF1で紐づけされた移動ロボット100Bが、待機エリア960及び待機エリア970で待機している場合には、不潔フラグF2で紐づけされた移動ロボット100Fは、同じ待機エリア960及び970で待機することを禁止される。また、不潔フラグF2で紐づけされた移動ロボット100Fが、待機エリア960及び970で待機している場合には、清潔フラグF1で紐づけされた移動ロボット100Bは、同じ待機エリア960および970で待機することを禁止される。
清潔フラグF1で紐づけされた移動ロボット100Bが待機した待機エリア960及び970は、所定の期間、清潔区域とされる。よって、不潔フラグF2で紐づけされた移動ロボット100Fは、所定の期間、待機エリア960及び970で待機することができない。また、不潔フラグF2で紐づけされた移動ロボット100Fが待機した待機エリア960及び970は、所定の期間、不潔区域とされる。よって、清潔フラグF1で紐づけされた移動ロボット100Bは、所定の期間、待機エリア960及び970で待機することができない。
また、待機エリア960及び970は、所定の時間、清潔区域に設定され、その後の所定の期間、不潔区域に設定されてもよい。
移動ロボット100Bは、清潔フラグF1で紐づけされた場合には、不潔フラグF2で紐づけされた移動ロボット100Fから所定の距離以上、離れて移動する。同様に、移動ロボット100Fは、不潔フラグF2で紐づけされた場合には、清潔フラグF1で紐づけされた移動ロボット100Bから所定の距離以上、離れて移動する。これにより、清潔度を保つことができる。
このように、複数の移動ロボット100は、清潔フラグF1または不潔フラグF2に紐づけられた移動ロボット100を含む。複数の待機エリア930は、清潔フラグF1または不潔フラグF2に紐づけられた待機エリア930を含む。清潔フラグF1に紐づけられた移動ロボット100Bは、清潔フラグF1に紐づけられた待機エリア940の待機位置941及び942で待機する。不潔フラグF2に紐づけられた移動ロボット100Fは、不潔フラグF2に紐づけられた待機エリア950の待機位置951及び952で待機する。清潔フラグF1に紐づけられた待機エリア940と不潔フラグF2に紐づけられた待機エリア950との間には、清潔フラグF1及び不潔フラグF2と異なるフラグ、例えば、汎用フラグF3に紐づけされた待機エリア960が配置されてもよい。これにより、清潔フラグF1で紐づけされた待機エリア930の清潔度を保つことができる。
上述した移動ロボット100の動作を、フローチャートを参照して説明する。図8は、実施形態1に係る移動ロボットの施設900内の自律移動方法を例示したフローチャート図である。
図8のステップS11に示すように、移動ロボット100は、優先順位付けされる。具体的には、移動ロボット100は、施設900内の目的地908での作業または経由地909の通過に対して、複数の移動ロボット100につけられる優先順位のうち、いずれかの優先順位をつけられる。移動ロボット100は、目的地908へ向けて移動する際に優先順位付けされてもよいし、事前に優先順位付けされてもよい。
次に、ステップS12に示すように、移動ロボット100は、目的地908に移動し、目的地908に到着する。例えば、移動ロボット100は、探索した経路に基づいて目的地908に移動する。
次に、ステップS13に示すように、目的地908に到着した移動ロボット100は、目的地908で作業中の移動ロボット100がいるか判断する。目的地908での作業は、例えば、搬送品の納品である。ステップS13において、例えば、作業中の移動ロボット100Aがいる場合には、ステップS14に示すように、移動ロボット100B及び100Cは、待機エリア930で待機する。すなわち、移動ロボット100B及びCは、優先順位が下位の場合には、優先順位が上位の他の移動ロボット100Aが作業を完了するまで、待機エリア930で待機する。
待機する際に、待機エリア930において、優先順位が上位の移動ロボット100Bは、優先順位が上位の待機位置931から待機に使用する。そして、ステップS13に戻る。すなわち、作業中の移動ロボット100Aがいるか判断する。作業中の移動ロボット100Aがいる場合には、待機エリア930で待機する。
一方、ステップS13において、作業中の移動ロボット100Aがいない場合には、ステップS15に示すように、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100がいるか判断する。例えば、移動ロボット100Cは、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100Bがいるか判断する。ステップS15において、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100Bがいる場合には、ステップS14に示すように、移動ロボット100Cは、待機エリア930で待機する。
待機する際に、待機エリア930において、優先順位が上位の移動ロボット100は、優先順位が上位の待機位置931から使用する。例えば、上位の待機位置931で待機していた上位の移動ロボット100Bが目的地908での作業に移行し、上位の待機位置931が空いた場合には、優先順位が上位になった移動ロボット100Cは、空いた待機位置931に移動して待機する。その後、ステップS13に戻り、ステップS14またはステップS15を繰り返す。
ステップS15において、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100がいない場合には、ステップS16に示すように、目的地908での作業を行う。すなわち、移動ロボット100Cは、待機エリア930から出て、目的地908で作業を開始する。このようにして、移動ロボット100は、優先順位に応じて目的地908での作業を行うことができる。
なお、待機する際に、待機エリア930で待機する移動ロボット100Cよりも優先順位が上位の移動ロボット100Dは、待機エリア930に向けて移動する際に、移動ロボットCが待機する待機位置933よりも優先順位が上位の待機位置932を予約してもよい。また、待機エリア930で待機する移動ロボット100Cよりも優先順位が上位の移動ロボット100Dは、待機エリア930に到着した際に、移動ロボット100が待機する待機位置933よりも優先順位が上位の待機位置932に割り込んでもよい。
さらに、清潔フラグF1に紐づけられた移動ロボット100B及び100Cは、清潔フラグF1に紐づけられた待機エリア940の待機位置941及び942で待機してもよい。不潔フラグF2に紐づけられた移動ロボット100F及び100Gは、不潔フラグF2に紐づけられた待機エリア950の待機位置951及び952で待機してもよい。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態の移動ロボット100は、目的地908への納品等の優先順位が下位の場合には、先行して目的地908に到着しても、待機エリア930等で待機する。これにより、優先順位が上位である後続の移動ロボット100から納品することができる。よって、効率的な配送スケジュールを組むことができ、移動効率を向上させることができる。
待機位置931~933等は、目的地908等からの距離に応じて優先順位をつけられている。よって、待機中の移動ロボット100は、順番が回ってきた際に、待機エリア930から目的地908等へ移動する時間を短縮することができ、効率的な配送スケジュールを組むことができる。また、移動ロボット100は、待機エリア930に向けて移動する際に、待機位置931~933等を予約することができる。よって、待機エリア930に到着してすぐに待機位置931~933等で待機できるので、待機時間を短縮することができる。
移動ロボット100及び待機エリア930等を清潔フラグF1等で紐づけしてもよい。これにより、移動ロボット100及び待機エリア930の清潔度を向上させることができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る自律移動システムを説明する。本実施形態の自律移動システムは、所定の施設900内を自律移動する自律移動装置を制御するシステムである。自律移動システムについて、<自律移動システムの構成>及び<自律移動システムの動作>に分けて説明する。
<自律移動システムの構成>
自律移動システムは、移動ロボット100を備えている。自律移動システムは、複数の移動ロボット100を備えてもよい。また、自律移動システムは、移動ロボット100の他、サーバ装置300及び施設カメラ400を備えてもよい。
<移動ロボット>
本実施形態の移動ロボット100の構成は、前述の実施形態1と同様である。本実施形態の移動ロボット100は、実施形態1の移動ロボット100における機能のいくつかをサーバ装置300にさせてもよい。
例えば、施設900内の目的地908での納品または経由地909の通過に対して、複数の移動ロボット100の優先順位をサーバ装置300につけさせてもよい。また、例えば、移動ロボット100を清潔フラグ、不潔フラグ、汎用フラグで紐づけすることを、サーバ装置300にさせてもよい。また、施設900内の待機エリア930を清潔フラグF1、不潔フラグF2、汎用フラグF3で紐づけすることを、サーバ装置300にさせてもよい。
<サーバ装置>
サーバ装置300は、例えば、通信機能を有するコンピュータである。サーバ装置300は、自律移動システムの各構成と通信可能であれば任意の場所に設置されてよい。サーバ装置300は、複数の移動ロボット100と走行情報を送受信する。
図9は、実施形態2に係るサーバ装置300を例示したブロック図である。図9に示すように、サーバ装置300は、通信部330、制御部380及び記憶部390を有している。
通信部330は、移動ロボット100と個別に通信を行う。通信部330は、各構成から受け取った信号を制御部380に出力する。また、通信部330は、制御部380から出力される信号を適宜各構成に送信する。通信部330はサーバ装置300と複数の構成との通信を行うためのルータ装置が含まれていてもよい。通信部330はサーバ装置300と複数の構成との通信を行うために通信する構成要素ごとに複数の異なる通信手段を有していてもよい。通信部330は、イントラネット回線やインターネット回線を介して各構成と通信可能に接続されていてもよい。通信部330は、移動ロボット100との間で、優先順位情報、フラグ情報の送受信をしてもよい。また、通信部330は、施設カメラ400から目的地908及び待機エリア930の画像データを受信してもよい。
制御部380は、CPU等の演算装置を構成とし、種々の情報処理を行う。制御部380は、施設900内の目的地908での作業または経由地909の通過に対して、各移動ロボット100の優先順位をつけてもよい。また、制御部380は、各移動ロボット100及び各待機エリア930を、清潔フラグ、不潔フラグまたは汎用フラグで紐づけしてもよい。また、制御部380は、目的地908及び待機エリア930の画像データから、待機した移動ロボット100の台数、待機時間、待機位置の埋まり具合等の情報を含んだ待機エリア情報を抽出する。
記憶部390は、フラッシュメモリやSSD等の不揮発性メモリを含む。記憶部390は、移動ロボット100が自律移動をするために使用する施設のフロアマップを記憶している。また、記憶部390は、移動ロボット100の優先順位情報を記憶している。さらに、記憶部390は、移動ロボット100及び待機エリア930のフラグ情報を記憶している。記憶部390は、制御部380に接続し、制御部380にからの要求に応じて、記憶している情報を制御部380に対して出力する。
<自律移動システムの動作>
次に、自律移動システムの動作を説明する。図10は、実施形態2に係る自律移動システムの動作を例示したシークエンス図である。
図10のステップS201に示すように、サーバ装置300は、施設900内の目的地908での作業または経由地909の通過に対して、複数の移動ロボット100の優先順位付けを行う。また、ステップS202に示すように、サーバ装置300は、複数の移動ロボット100及び複数の待機エリア930を、フラグF1~F3で紐づけする。
ステップS203に示すように、施設カメラ400は、目的地908及び待機エリア930の画像を撮像し、ステップS204に示すように、画像データをサーバ装置300に送信してもよい。サーバ装置300は、画像データを受け取り、ステップS205に示すように、待機エリア930における待機した移動ロボット100の台数、待機時間、待機位置の埋まり具合等の情報を含んだ待機エリア情報を抽出する。
次に、ステップS206に示すように、サーバ装置300は、優先順位情報、フラグ情報、待機エリア情報を移動ロボット100に送信する。移動ロボット100は、これらの情報を受け取り、ステップS207に示すように、目的地908等へ移動し、目的地908等に到着する。
次に、ステップS208に示すように、移動ロボット100は、目的地908で作業中の移動ロボット100はいるか判断する。また、ステップS209に示すように、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100がいるか判断する。作業中の移動ロボット100がいる場合や、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100がいる場合には、ステップS210に示すように、移動ロボット100は、待機エリア930で待機する。その際に、目的地908からの距離に応じて優先順位をつけられた複数の待機位置931~933は、優先順位が上位の待機位置931~933から待機に使用される。
ステップS208において、作業中の移動ロボット100がいない場合、及び、ステップS209において、待機エリア930に優先順位が上位の移動ロボット100がいない場合には、移動ロボット100は、目的地908での作業を行う。このようにして、自律移動システムにおける移動ロボット100は、目的地908での作業、例えば、目的地908での搬送品の納品を行うことができる。
本実施形態によれば、サーバ装置300は、複数の移動ロボット100の優先順位をつけることができる。また、サーバ装置300は、移動ロボット100及び待機エリア930を各フラグF1~F3で紐づけすることができる。よって、移動ロボット100の負担を低減することができ、移動ロボット100の処理スピードを向上させることができる。
また、サーバ装置300は、複数の移動ロボット100の動作を一元的に制御することができるので、各移動ロボット100の動作を調整することができ、システム全体の移動効率を向上させることができる。これ以外の構成、動作及び効果は、実施形態1の記載に含まれている。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施形態1及び2の各構成を組み合わせたものも、本実施形態の技術的思想の範囲に含まれる。また、以下に示す自律移動方法及び自律移動プログラムも本実施形態の技術的思想の範囲に含まれる。
(付記1)
施設内を自律移動する自律移動装置の自律移動方法であって、
前記施設内の目的地での作業または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動装置につけられる優先順位のうち、いずれかの前記優先順位をつけさせるステップと、
前記優先順位が下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記作業または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機させるステップと、
を備えた自律移動方法。
(付記2)
前記待機エリアは、前記目的地または前記経由地からの距離に応じて前記優先順位をつけられた複数の待機位置を有し、
前記所定の待機エリアで待機させるステップにおいて、
前記優先順位が前記上位の前記待機位置から待機に使用される、
付記1に自律移動方法。
(付記3)
前記所定の待機エリアで待機させるステップにおいて、
前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに向けて移動する際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置を予約させる、
付記2に記載の自律移動方法。
(付記4)
前記所定の待機エリアで待機させるステップにおいて、
前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに到着した際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置に割り込ませる、
付記2に記載の自律移動方法。
(付記5)
前記優先順位の最上位の前記待機位置で待機する場合には、前記最上位の前記待機位置以外で待機する前記自律移動装置の待機情報を含めた前記待機情報を前記自律移動装置の管理者に通知させる、
付記3または4に記載の自律移動方法。
(付記6)
複数の前記自律移動装置は、清潔フラグまたは不潔フラグに紐づけられた前記自律移動装置を含み、
前記施設内には、複数の前記待機エリアが設けられ、
複数の前記待機エリアは、前記清潔フラグまたは前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアを含み、
前記所定の待機エリアで待機させるステップにおいて、
前記清潔フラグに紐づけられた場合には、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機させ、前記不潔フラグに紐づけられた場合には、前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機させる、
付記2~5のいずれか1項に記載の自律移動方法。
(付記7)
前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアと前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアとの間には、前記清潔フラグ及び前記不潔フラグと異なるフラグに紐づけされた前記待機エリアが配置された、
付記6に記載の自律移動方法。
(付記8)
施設内を自律移動する自律移動装置の自律移動プログラムであって、
前記施設内の目的地での作業または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動装置につけられる優先順位のうち、いずれかの前記優先順位をつけさせ、
前記優先順位が下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記作業または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機させる、
ことをコンピュータに実行させる自律移動プログラム。
(付記9)
前記待機エリアは、前記目的地または前記経由地からの距離に応じて前記優先順位をつけられた複数の待機位置を有し、
前記所定の待機エリアで待機させる際に、
前記優先順位が前記上位の前記待機位置から待機に使用される、
付記8に記載の自律移動プログラム。
(付記10)
前記所定の待機エリアで待機させる際に、
前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに向けて移動する際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置を予約させる、
ことをコンピュータに実行させる付記9に記載の自律移動プログラム。
(付記11)
前記所定の待機エリアで待機させる際に、
前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに到着した際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置に割り込ませる、
ことをコンピュータに実行させる付記9に記載の自律移動プログラム。
(付記12)
前記優先順位の最上位の前記待機位置で待機する場合には、前記最上位の前記待機位置以外で待機する前記自律移動装置の待機情報を含めた前記待機情報を前記自律移動装置の管理者に通知させる、
ことをコンピュータに実行させる付記10または11に記載の自律移動プログラム。
(付記13)
複数の前記自律移動装置は、清潔フラグまたは不潔フラグに紐づけられた前記自律移動装置を含み、
前記施設内には、複数の前記待機エリアが設けられ、
複数の前記待機エリアは、前記清潔フラグまたは前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアを含み、
前記所定の待機エリアで待機させる際に、
前記清潔フラグに紐づけられた場合には、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機させ、前記不潔フラグに紐づけられた場合には、前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機させる、
ことをコンピュータに実行させる付記9~12のいずれか1項に記載の自律移動プログラム。
(付記14)
前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアと前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアとの間には、前記清潔フラグ及び前記不潔フラグと異なるフラグに紐づけされた前記待機エリアが配置された、
付記13に記載の自律移動プログラム。
100、100A、100B、100C、100D、100E 移動ロボット
100F、100G 移動ロボット
110 駆動部
111 駆動輪
112 キャスター
120 筐体部
121 収納室扉
130 通信部
140 操作受付部
150 表示部
160 センサ群
161 ロボットカメラ
162 距離センサ
170 IDセンサ
180 制御部
190 記憶部
300 サーバ装置
330 通信部
380 制御部
390 記憶部
400 施設カメラ
500 アクセスポイント
900 施設
902 通路
908 目的地
909 経由地
910 床面
920 天井
930、940、950、960、970 待機エリア
931、932、933、941、942、951、952 待機位置
961、962、971 待機位置

Claims (16)

  1. 施設内を自律移動する自律移動システムであって、
    前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動システムにつけられた優先順位のうち、下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機する、
    自律移動システム。
  2. 前記待機エリアは、前記目的地または前記経由地からの距離に応じて前記優先順位をつけられた複数の待機位置を有し、前記優先順位が上位の前記待機位置から待機に使用される、
    請求項1に記載の自律移動システム。
  3. 前記待機エリアで待機する別の自律移動システムよりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに向けて移動する際に、前記別の自律移動システムが待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置を予約する、
    請求項2に記載の自律移動システム。
  4. 前記待機エリアで待機する別の自律移動システムよりも前記優先順位が上位の場合には、前記待機エリアに到着した際に、前記別の自律移動システムが待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置に割り込む、
    請求項2に記載の自律移動システム。
  5. 前記優先順位の最上位の前記待機位置で待機する場合には、前記最上位の前記待機位置以外で待機する前記自律移動システムの待機情報を含めた前記待機情報を前記自律移動システムの管理者に通知する、
    請求項3または4に記載の自律移動システム。
  6. 複数の前記自律移動システムは、清潔フラグまたは不潔フラグに紐づけられた前記自律移動システムを含み、
    前記施設内には、複数の前記待機エリアが設けられ、
    複数の前記待機エリアは、前記清潔フラグまたは前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアを含み、
    前記清潔フラグに紐づけられた場合には、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機し、前記不潔フラグに紐づけられた場合には、前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機する、
    請求項2~5のいずれか1項に記載の自律移動システム。
  7. 前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアと前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアとの間には、前記清潔フラグ及び前記不潔フラグと異なるフラグに紐づけされた前記待機エリアが配置された、
    請求項6に記載の自律移動システム。
  8. 施設内を自律移動する複数の自律移動装置と、
    前記複数の前記自律移動装置と走行情報を送受信するサーバ装置と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、各自律移動装置に優先順位をつけ、
    前記優先順位が下位の前記自律移動装置は、前記優先順位が上位の他の自律移動装置が前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機する、
    自律移動システム。
  9. 前記待機エリアは、前記目的地または前記経由地からの距離に応じて前記優先順位をつけられた複数の待機位置を有し、前記優先順位が上位の前記待機位置から待機に使用される、
    請求項8に記載の自律移動システム。
  10. 前記サーバ装置は、前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の前記自律移動装置が前記待機エリアに向けて移動する際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置を予約する、
    請求項9に記載の自律移動システム。
  11. 前記待機エリアで待機する別の自律移動装置よりも前記優先順位が上位の前記自律移動装置は、前記待機エリアに到着した際に、前記別の自律移動装置が待機する前記待機位置よりも前記優先順位が上位の前記待機位置に割り込む、
    請求項9に記載の自律移動システム。
  12. 前記サーバ装置は、前記待機エリアで待機する複数の前記自律移動装置の待機情報をまとめて前記自律移動システムの管理者に通知する、
    請求項9~11のいずれか1項に記載の自律移動システム。
  13. 前記サーバ装置は、
    前記自律移動装置を、清潔フラグまたは不潔フラグに紐づけ、
    前記待機エリアを、前記清潔フラグまたは前記不潔フラグに紐づけ、
    前記清潔フラグに紐づけられた前記自律移動装置は、前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機し、
    前記不潔フラグに紐づけられた前記自律移動装置は、前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアの前記待機位置で待機する、
    請求項9~12のいずれか1項に記載の自律移動システム。
  14. 前記清潔フラグに紐づけられた前記待機エリアと前記不潔フラグに紐づけられた前記待機エリアとの間には、前記清潔フラグ及び前記不潔フラグと異なるフラグに紐づけされた前記待機エリアが配置された、
    請求項13に記載の自律移動システム。
  15. 施設内を自律移動する自律移動装置の自律移動方法であって、
    前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動装置につけられる優先順位のうち、いずれかの前記優先順位をつけさせるステップと、
    前記優先順位が下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機させるステップと、
    を備えた自律移動方法。
  16. 施設内を自律移動する自律移動装置の自律移動プログラムであって、
    前記施設内の目的地での納品または経由地の通過に対して、複数の前記自律移動装置につけられる優先順位のうち、いずれかの前記優先順位をつけさせ、
    前記優先順位が下位の場合には、前記優先順位が上位の他の自律移動システムが前記納品または前記通過を完了するまで、所定の待機エリアで待機させる、
    ことをコンピュータに実行させる自律移動プログラム。
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