JP2022081327A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両の制御装置に関する。
車両が悪路を走行している場合には、車両に共振が発生する場合がある。このような共振が発生し得る場合に、車両に駆動力制限を課して共振の発生を抑制する技術がある。具体的には、車輪の回転速度に対して共振領域を含むハンドパスフィルタによるフィルタ処理を施し、フィルタ処理値の絶対値の積算値が閾値以上の場合に、車両に駆動力制限が課される(特許文献1参照)。
上記の技術では、例えば悪路走行時に積算値が増大し、悪路から通常路に復帰した後に積算値が閾値を超えて駆動力制限が課される可能性がある。この場合、加速不良が生じて運転者に車両に何らかの異常が生じたものと誤解を与えるおそれがある。
そこで本発明は、運転者に誤解を与えずに共振の発生を抑制できる車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、駆動輪および前記駆動輪の回転に連動して回転する部品のうちの少なくともいずれか一方についての回転速度に対して車両の共振領域を含むバンドパスフィルタ処理を施すフィルタ処理部と、前記フィルタ処理部からのフィルタ処理値の絶対値の積算値が第1閾値以上であって第2閾値未満の場合には、前記車両の駆動力に第1駆動力制限を課し、前記積算値が前記第2閾値以上の場合には、前記車両の駆動力に前記第1駆動力制限よりも大きい第2駆動力制限を課す駆動力制限部と、を備えた車両の制御装置によって達成できる。
本発明によれば、運転者に誤解を与えずに共振の発生を抑制できる車両の制御装置を提供できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態は、説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返されない。
[ハイブリッド車両の概略構成]
図1は、本実施例のハイブリッド車両1の概略構成図である。ハイブリッド車両1は、PCU(Power Control Unit)60と、メインバッテリ70と、駆動システム84と、ECU(Electronic Control Unit)200とを含む。駆動システム84は、エンジン10と、第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)20と、第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)30と、駆動輪80と、トランスミッション86とを含む。トランスミッション86は、駆動軸16と、動力分割装置40と、減速機58と、ドライブシャフト82とを含む駆動力伝達装置である。
図1は、本実施例のハイブリッド車両1の概略構成図である。ハイブリッド車両1は、PCU(Power Control Unit)60と、メインバッテリ70と、駆動システム84と、ECU(Electronic Control Unit)200とを含む。駆動システム84は、エンジン10と、第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)20と、第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)30と、駆動輪80と、トランスミッション86とを含む。トランスミッション86は、駆動軸16と、動力分割装置40と、減速機58と、ドライブシャフト82とを含む駆動力伝達装置である。
このハイブリッド車両1は、エンジン10および第2MG30の少なくとも一方から出力される駆動力によって走行する。エンジン10が発生する動力は、動力分割装置40によって2経路に分割される。2経路のうちの一方の経路は減速機58を介して駆動輪80へ伝達される経路であり、他方の経路は第1MG20へ伝達される経路である。
第1MG20および第2MG30は、たとえば、三相交流回転電機である。第1MG20および第2MG30は、PCU60によって駆動される。
第1MG20は、動力分割装置40によって分割されたエンジン10の動力を用いて発電してPCU60を経由してメインバッテリ70を充電するジェネレータとしての機能を有する。また、第1MG20は、メインバッテリ70からの電力を受けてエンジン10の出力軸であるクランク軸を回転させる。これによって、第1MG20は、エンジン10を始動するスタータとしての機能を有する。
第2MG30は、メインバッテリ70に蓄えられた電力および第1MG20により発電された電力の少なくともいずれか一方を用いて駆動輪80に駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、第2MG30は、回生制動によって発電された電力を用いてPCU60を経由してメインバッテリ70を充電するためのジェネレータとしての機能を有する。
エンジン10は、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン10は、複数の気筒102を含む。さらに、エンジン10には、エンジン10のクランク軸の回転速度(以下、エンジン回転速度と記載する)Neを検出するためのエンジン回転速度センサ11が設けられる。エンジン回転速度センサ11は、検出されたエンジン回転速度Neを示す信号をECU200に送信する。
動力分割装置40は、駆動輪80を回転させるための駆動軸16、エンジン10の出力軸および第1MG20の回転軸の三要素の各々を機械的に連結する。動力分割装置40は、上述の三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間での動力の伝達を可能とする。第2MG30の回転軸は、駆動軸16に連結される。
動力分割装置40は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車機構である。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤの各々と噛み合う。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン10のクランク軸に連結される。サンギヤは、第1MG20の回転軸に連結される。リングギヤは、駆動軸16を介在して第2MG30の回転軸および減速機58に連結される。
減速機58は、動力分割装置40や第2MG30からの動力を駆動輪80に伝達する。また、減速機58は、駆動輪80が受けた路面からの反力を動力分割装置40や第2MG30に伝達する。
PCU60は、メインバッテリ70に蓄えられた直流電力を第1MG20および第2MG30を駆動するための交流電力に変換する。PCU60は、ECU200からの制御信号S2に基づいて制御される昇圧コンバータ62およびインバータ64を含む。
昇圧コンバータ62は、メインバッテリ70から受けた直流電力の電圧を昇圧してインバータ64に出力する。インバータ64は、昇圧コンバータ62が出力した直流電力を交流電力に変換して第1MG20および/または第2MG30に出力する。これにより、メインバッテリ70に蓄えられた電力を用いて第1MG20および/または第2MG30が駆動される。また、インバータ64は、第1MG20および/または第2MG30によって発電される交流電力を直流電力に変換して昇圧コンバータ62に出力する。昇圧コンバータ62は、インバータ64が出力した直流電力の電圧を降圧してメインバッテリ70へ出力する。これにより、第1MG20および/または第2MG30により発電された電力を用いてメインバッテリ70が充電される。なお、昇圧コンバータ62は、省略されてもよい。
メインバッテリ70は、蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。メインバッテリ70は、PCU60に接続される。メインバッテリ70としては、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池が用いられる。メインバッテリ70の電圧は、たとえば200V程度である。メインバッテリ70は、上述したように第1MG20および/または第2MG30により発電された電力を用いて充電される。なお、メインバッテリ70は、二次電池に限らず、直流電圧を生成できるもの、たとえば、キャパシタ、太陽電池、燃料電池等であってもよい。
メインバッテリ70には、メインバッテリ70の電池温度TMBを検出するための電池温度センサ156と、メインバッテリ70の電流IBを検出するための電流センサ158と、メインバッテリ70の電圧VBを検出するための電圧センサ160とが設けられる。
電池温度センサ156は、電池温度TMBを示す信号をECU200に送信する。電流センサ158は、電流IBを示す信号をECU200に送信する。電圧センサ160は、電圧VBを示す信号をECU200に送信する。
アクセルポジションセンサ162は、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量APを検出する。アクセルポジションセンサ162は、アクセルペダルの踏み込み量Apを示す信号をECU200に送信する。
第1レゾルバ12は、第1MG20の回転速度Nm1を検出する。第1レゾルバ12は、検出された回転速度Nm1を示す信号をECU200に送信する。第2レゾルバ13は、第2MG30の回転速度Nm2を検出する。第2レゾルバ13は、検出された回転速度Nm2を示す信号をECU200に送信する。
車輪速センサ14は、駆動輪80の回転速度Nwを検出する。車輪速センサ14は、検出された回転速度Nwを示す信号をECU200に送信する。ECU200は、受信した回転速度Nwに基づいて車速Vを算出する。なお、ECU200は、回転速度Nwに代えて第2MG30の回転速度Nm2に基づいて車速Vを算出するようにしてもよい。
ECU200は、エンジン10を制御するための制御信号S1を生成し、その生成した制御信号S1をエンジン10へ出力する。また、ECU200は、PCU60を制御するための制御信号S2を生成し、その生成した制御信号S2をPCU60へ出力する。
ECU200は、エンジン10およびPCU60等を制御することによってハイブリッド車両1が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体、すなわち、メインバッテリ70の充放電状態、エンジン10、第1MG20および第2MG30の動作状態を制御する。
ECU200は、アクセルペダルの踏み込み量APに対応する要求駆動力を算出する。ECU200は、算出された要求駆動力に応じて、第1MG20および第2MG30のトルクと、エンジン10の出力とを制御する。また、ECU200は詳しくは後述するが、フィルタ処理部、及び駆動力制限部を機能的に実現する。
上述したような構成を有するハイブリッド車両1においては、発進時や低速走行時等であってエンジン10の効率が悪い場合には、エンジン10を停止させた状態で第2MG30のみによる走行が行なわれる。また、通常走行時には、たとえば動力分割装置40によりエンジン10の動力が2経路の動力に分けられる。一方の動力で駆動輪80が直接的に駆動される。他方の動力で第1MG20を駆動して発電が行なわれる。このとき、ECU200は、発電された電力を用いて第2MG30を駆動させる。このように第2MG30を駆動させることにより駆動輪80の駆動補助が行なわれる。
ハイブリッド車両1の減速時には、駆動輪80の回転に従動する第2MG30がジェネレータとして機能して回生制動が行なわれる。回生制動によって回収した電力は、メインバッテリ70に蓄えられる。なお、ECU200は、蓄電装置の残容量(以下の説明においては、SOC(State of Charge)と記載する)が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン10の出力を増加させて第1MG20による発電量を増加させる。これにより、メインバッテリ70のSOCが増加させられる。また、ECU200は、低速走行時でも必要に応じてエンジン10からの要求駆動力を増加させる制御を行なう場合もある。たとえば、上述のようにメインバッテリ70の充電が必要な場合や、エアコン等の補機が駆動される場合や、エンジン10の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合等である。
以上のようなハイブリッド車両1が悪路を走行している場合には、駆動輪80の回転状態がスリップ状態とグリップ状態とを繰り返すことによって回転変動が生じて、ハイブリッド車両1において、詳細には駆動システム84において共振が発生する場合がある。このような共振が発生した場合には、共振による過大な入力から駆動システム84の部品を保護するため、ハイブリッド車両1の駆動力を低下させる駆動力制限を課すことが望ましい。しかしながら、一律に駆動力を低下させると、例えば悪路走行時以外において駆動力制限が課せられると、加速不良が生じて運転者にハイブリッド車両1に何らかの異常が生じたものとの誤解を与えるおそれがある。そこで本実施例では、以下のような共振抑制処理ルーチンが実行される。
[共振抑制処理ルーチン]
図2は、ECU200により実行される共振抑制処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは所定時間毎(例えば数秒毎など)に繰り返し実行される。
図2は、ECU200により実行される共振抑制処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは所定時間毎(例えば数秒毎など)に繰り返し実行される。
ECU200は、まず、定常走行中であるか否かを判定する(ステップS1)。ここで、定常走行としては、駆動トルクが安定している走行状態をいい、例えば、アクセルペダルが大きく踏み込まれていない状態や、急制動が行なわれていない状態が該当する。定常走行中であるか否かを判定するのは、路面から駆動輪80への入力と加速や減速に伴う駆動トルクの変化とが重畳すると、後述する第2MG30の回転速度Nm2にこれらの信号が混在し、駆動系の共振を正確に判定することができなくなるからである。したがって、定常走行中ではないときには、本ルーチンを終了する。
ステップS1で定常走行中であると判定されると、ECU200は第2レゾルバ13から第2MG30の回転速度Nm2を取得する(ステップS2)。第2MG30は、駆動輪80の回転に連動して回転する部品の一例である。
次にECU200は、駆動系の共振周波数を含むバンドパスフィルタによるフィルタ処理を実行する(ステップS3)。具体的には、ECU200は共振周波数帯に対応する所定周波数帯の変動成分をフィルタ処理値Fとして抽出する。ここで、バンドパスフィルタとしては、車両によって駆動系の共振周波数が異なるため、実験などにより駆動系の共振周波数を求め、その共振周波数を含む周波数領域を通過するフィルタを用いればよい。例えば、駆動系の共振周波数が10Hz~15Hzである場合には5Hz~20Hzを通過するフィルタを用いればよい。ステップS3の処理は、第2MG30の回転速度に対して車両の共振領域を含むバンドパスフィルタ処理を施すフィルタ処理部が実行する処理の一例である。
次にECU200は、現在の時点以前の所定期間Taにおける、バンドパスフィルタによって抽出されたフィルタ処理値Fの絶対値を積算して(時間積分して)積算値Inを算出する(ステップS4)。所定期間Taとは、たとえば、変動成分の一周期に対応する時間であることが望ましい。
次に、計算した積算値Inが閾値α以上か否かを判定する(ステップS5)。定常走行中でも路面が波状にうねっているときなどの悪路状態のときには、第2MG30の回転速度Nm2の変化も大きくなるから、フィルタ処理値Fの絶対値の積算値Inも大きくなる。閾値αは、こうした路面状態がある程度の悪路状態であり、駆動系の共振が生じる恐れがあると判定するための閾値であり、実験などにより定められる。積算値Inが閾値α未満のときには、路面は駆動系に共振が生じる程度の悪路ではないと判断し、本ルーチンを終了する。
積算値Inが閾値α以上のときには、更に積算値Inが閾値β以上であるか否かを判定する(ステップS6)。閾値βは閾値αよりも大きい値であり、駆動系の共振が更に大きくなるおそれがあることを判定するための閾値である。
ステップS6で積算値Inが閾値β未満の場合、即ち、積算値Inが閾値α以上であって閾値β未満の場合には、車両に第1駆動力制限が課せられる(ステップS7)。ステップS6で積算値Inが閾値β以上の場合には、ハイブリッド車両1に、第1駆動力制限よりも大きな制限である第2駆動力制限が課せられる(ステップS8)。例えば、駆動力制限が課せられていない通常時での駆動力の上限値P0よりも低い上限値P1に切り替えることにより、ハイブリッド車両1に第1駆動力制限が課せされる。また、第1駆動力制限による上限値P1よりも低い上限値P2に切り替えることにより、ハイブリッド車両1に第2駆動力制限が課せられる。ステップS5~S8の処理は、フィルタ処理部からのフィルタ処理値の絶対値の積算値が第1閾値以上であって第2閾値未満の場合には、車両の駆動力に第1駆動力制限を課し、積算値が前記第2閾値以上の場合には、車両の駆動力に前記第1駆動力制限よりも大きい第2駆動力制限を課す駆動力制限部が実行する処理の一例である。
以上のように、積算値Inが閾値α以上となった場合には、第2駆動力制限よりも課せられる制限が小さい第1駆動力制限が課せられる。このため、例えば悪路走行時に積算値Inが上昇して、通常路に復帰した直後に積算値Inが閾値α以上となった場合であっても、比較的制限の小さい第1駆動力制限が課せられることになるため、運転者にハイブリッド車両1に何らかの異常が生じたものと誤解を与えてしまうことを回避することができる。また、通常路に復帰した後は徐々に積算値Inは低下して第1駆動力制限が解除される。積算値Inが閾値β以上となった場合には、制限の大きい第2駆動力制限が課せられるため、共振を効果的に抑制して駆動システム84の部品を保護することができる。このように運転者に誤解を与えずに共振の発生を抑制することができる。
図3は、駆動力制限が課せられる場合での、第2MG30の回転速度Nm2、フィルタ処理値F、積算値In、及び駆動力の推移を示したタイミングチャートである。
回転速度Nm2が上昇し始め、フィルタ処理値Fの振幅が大きくなり始め、積算値Inが閾値α以上になると(時刻t1)、駆動力の上限値が上限値P0から上限値P1に切り替えられ、第1駆動力制限が課せられた状態となる。更に回転速度Nm2が上昇してフィルタ処理値Fの振幅が大きくなり始めると、積算値Inが閾値β以上となり(時刻t2)、駆動力の上限値が上限値P1から上限値P2に切り替えられ、第2駆動力制限が課せられた状態となる。
回転速度Nm2が安定しだすと、フィルタ処理値Fの振幅も徐々に低下し、積算値Inも低下し始め積算値Inは閾値β未満となり(時刻t3)、上限値は再び上限値P2から上限値P1に切り替えられ、第1駆動力制限が課せられた状態となる。更に積算値Inが低下して積算値Inは閾値α未満となると(時刻t4)、上限値は上限値P1から上限値P0に切り替えられ、駆動力制限が課せられていない通常状態となる。
[その他]
上記実施例では、ECU200は、駆動力の制限制御実行時に、通常時の上限値P0よりも小さい上限値P1に切り替えることによりハイブリッド車両1に第1駆動力制限を課すこととし、上限値P1よりも小さい上限値P2に切り替えることによりハイブリッド車両1に第2駆動力制限を課すこととしたが、これに限定されない。例えばECU200は、駆動力の制限制御実行時に、要求駆動力に対して1よりも小さい係数K1を乗算した値を最終的な要求駆動力とすることによりハイブリッド車両1に第1駆動力制限を課し、要求駆動力に対して係数K1よりも更に小さい係数K2を乗算した値を最終的な要求駆動力とすることによりハイブリッド車両1に第2駆動力制限を課してもよい。
上記実施例では、ECU200は、駆動力の制限制御実行時に、通常時の上限値P0よりも小さい上限値P1に切り替えることによりハイブリッド車両1に第1駆動力制限を課すこととし、上限値P1よりも小さい上限値P2に切り替えることによりハイブリッド車両1に第2駆動力制限を課すこととしたが、これに限定されない。例えばECU200は、駆動力の制限制御実行時に、要求駆動力に対して1よりも小さい係数K1を乗算した値を最終的な要求駆動力とすることによりハイブリッド車両1に第1駆動力制限を課し、要求駆動力に対して係数K1よりも更に小さい係数K2を乗算した値を最終的な要求駆動力とすることによりハイブリッド車両1に第2駆動力制限を課してもよい。
上記実施例では、2つの閾値α及びβに基づいて駆動力制限を課していたが、3つ以上の閾値を用いて、積算値が大きくなるにつれて課せられる駆動力制限も段階的に大きくなるようにしてもよい。
上記実施例では、ECU200が第2MG30の回転速度Nm2を用いてフィルタ処理値Fを算出するとして説明したが、駆動輪80および駆動輪80の回転に連動して回転する部品のうちの少なくともいずれか一方の回転速度を用いてフィルタ処理値を算出すればよい。例えば、車輪速センサ14により検出される駆動輪80の回転速度Nwを用いてもよい。
上記実施例では、単一のECU200によりハイブリッド車両1を制御する例を説明したが、例えばエンジン10を制御するエンジンECU、第1MG20及び第2MG30を制御するモータECU、エンジン10、第1MG20、及び第2MG30を統括的に制御するハイブリッドECU等の複数のECUにより車両を制御するものであってもよい。
上記実施例ではハイブリッド車両1を例に説明したが、これに限定されず、例えば燃料自動車などの電気自動車であってもよいし、あるいは、内燃機関のみを動力源とする車両であってもよい。
尚、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ハイブリッド車両
10 エンジン
12、13 レゾルバ
16 駆動軸
20 第1モータジェネレータ
30 第2モータジェネレータ
40 動力分割装置
58 減速機
60 PCU
80 駆動輪
82 ドライブシャフト
84 駆動システム
86 トランスミッション
10 エンジン
12、13 レゾルバ
16 駆動軸
20 第1モータジェネレータ
30 第2モータジェネレータ
40 動力分割装置
58 減速機
60 PCU
80 駆動輪
82 ドライブシャフト
84 駆動システム
86 トランスミッション
Claims (1)
- 駆動輪および前記駆動輪の回転に連動して回転する部品のうちの少なくともいずれか一方についての回転速度に対して車両の共振領域を含むバンドパスフィルタ処理を施すフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部からのフィルタ処理値の絶対値の積算値が第1閾値以上であって第2閾値未満の場合には、前記車両の駆動力に第1駆動力制限を課し、前記積算値が前記第2閾値以上の場合には、前記車両の駆動力に前記第1駆動力制限よりも大きい第2駆動力制限を課す駆動力制限部と、を備えた車両の制御装置。
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JP2022099984A (ja) * | 2020-12-23 | 2022-07-05 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車 |
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