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JP2021117981A - 画像処理装置、画像処理方法、映像送受信システム、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、映像送受信システム、およびプログラム Download PDF

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JP2021117981A
JP2021117981A JP2020199133A JP2020199133A JP2021117981A JP 2021117981 A JP2021117981 A JP 2021117981A JP 2020199133 A JP2020199133 A JP 2020199133A JP 2020199133 A JP2020199133 A JP 2020199133A JP 2021117981 A JP2021117981 A JP 2021117981A
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耕司 桑田
Koji Kuwata
耕司 桑田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】画像信号が表す映像の内容に応じて、画像信号に対してより好適な画質調整を行うことができるようにすること。【解決手段】画像処理装置は、映像におけるフレーム画像から、複数の領域を判定する領域判定部と、領域単位で輝度値分布を生成する輝度値分布生成部と、領域単位で生成された輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、複数の領域のうちの特定の領域のダイナミックレンジを圧縮することにより、当該特定の領域のコントラスト変換を行うコントラスト変換部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、映像送受信システム、およびプログラムに関する。
下記特許文献1には、画像信号のダイナミックレンジを画素毎に圧縮した後に、当該画像信号を符号化する技術が開示されている。この技術によれば、画像信号の符号化に必要なビット数を一段と低下させることができる。
しかしながら、上記した特許文献1に開示されている技術は、画像の全ての画素に対してダイナミックレンジを圧縮するため、画像において重要視される領域(すなわち、高画質とすることが好ましい領域)に対して、不適切に画質を劣化させてしまう虞がある。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、画像信号が表す映像の内容に応じて、画像信号に対してより好適な画質調整を行うことができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、映像におけるフレーム画像から、複数の領域を判定する領域判定部と、領域単位で輝度値分布を生成する輝度値分布生成部と、領域単位で生成された輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、複数の領域のうちの特定の領域のダイナミックレンジを圧縮することにより、当該特定の領域のコントラスト変換を行うコントラスト変換部とを備える。
本発明によれば、画像信号が表す映像の内容に応じて、画像信号に対してより好適な画質調整を行うことができる。
一実施形態に係るビデオ会議システムのシステム構成を示す図 一実施形態に係る映像処理部の機能構成を示す図 一実施形態に係る端末装置による処理の手順を示すフローチャート 一実施形態に係る領域判定部によって判定される領域の一例を示す図 一実施形態に係る変換パラメータ生成部による第1の変換パラメータ生成方法を説明するための図 一実施形態に係る変換パラメータ生成部による第2の変換パラメータ生成方法を説明するための図 一実施形態に係る変換パラメータ生成部による第3の変換パラメータ生成方法を説明するための図 一実施形態に係る領域判定部によって判定される領域の他の一例を示す図 一実施形態に係る重複エリア処理部による第4の変換パラメータ生成方法を説明するための図 一実施形態に係る変換パラメータ生成部による重複エリアの変換パラメータの生成例を示す図 一実施形態に係る変換パラメータ生成部による第5の変換パラメータ生成方法を説明するための図 一実施形態に係る変換パラメータ生成部による第6の変換パラメータ生成方法を説明するための図
〔一実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(ビデオ会議システム1のシステム構成)
図1は、一実施形態に係るビデオ会議システム1のシステム構成を示す図である。図1に示すように、ビデオ会議システム1は、「映像送受信システム」の一例であり、複数の端末装置200(端末装置200Aおよび端末装置200B)と、サーバ300とを備える。端末装置200Aは、第1の拠点に設けられている。端末装置200Bは、第2の拠点に設けられている。端末装置200A、端末装置200B、およびサーバ300は、インターネット、イントラネット等のネットワーク400に接続されている。図1は、端末装置200Aの構成を詳細に示しているが、端末装置200Bも、端末装置200Aと同様の構成を有する。これにより、端末装置200Aおよび端末装置200Bは、ネットワーク400を介して、相互に映像を送受信することで、ビデオ会議を行うことが可能である。以下、端末装置200Aおよび端末装置200Bを区別しない場合(すなわち、端末装置200Aおよび端末装置200Bの双方に該当する説明を行う場合)には、"端末装置200"と示す。なお、端末装置200Aおよび端末装置200Bは、「画像処理装置」の一例である。
図1に示すように、端末装置200は、カメラモジュール10、映像処理部20、映像CODEC部30、映像出力処理部40、マイクアレイ50、音声出力部60、音声処理部70、ネットワーク処理部80、全体処理部90、操作部100、RAM110、録画装置120、映像特性解析部130、およびRAM140を備える。
カメラモジュール10は、「撮像装置」の一例である。カメラモジュール10は、会議シーンの映像を撮像する。カメラモジュール10は、レンズ11、撮像部12(イメージセンサ)、およびDSP13を有する。撮像部12は、レンズ11を介して集光された映像を電気信号に変換することにより、映像データ(RAWデータ)を生成する。DSP13は、撮像部12から出力された映像データ(RAWデータ)に対して、ベイヤー変換、3A制御、等の公知のカメラ映像処理を行うことにより、映像データ(YUVデータ)を生成する。
映像処理部20は、カメラモジュール10から出力された映像データ(YUVデータ)に対し、ダイナミックレンジの圧縮処理を含む各種映像処理を行う。なお、映像処理部20の機能の詳細については、図2を用いて後述する。なお、映像処理部20は、各種映像処理を行う際に、RAM110をバッファとして使用する。
映像CODEC部30は、「符号化部」の一例である。映像CODEC部30は、他の端末装置200との間で送受信される映像データ(映像ストリームデータ)の符号化および復号化を行う。例えば、映像CODEC部30は、動画Endocerによって、映像処理部20から出力された映像データを符号化し、符号化された映像データを、ネットワーク処理部80を介して、他の端末装置200へ送信する。また、例えば、映像CODEC部30は、他の端末装置200から送信された映像データ(他の端末装置200で符号化された映像データ)を、ネットワーク処理部80を介して取得し、動画Dedocerによって、当該映像データを復号化する。そして、映像CODEC部30は、復号された映像データを、映像出力処理部40へ出力する。映像CODEC部30は、例えば、H.264/265等の圧縮規格を用いた、CODEC回路またはソフトウェアによって構成される。
映像出力処理部40は、映像データに基づく映像を、タッチパネル部41Aが備えるディスプレイに表示させる。例えば、映像出力処理部40は、映像CODEC部30で復号化された映像データに基づく映像(すなわち、他拠点の映像)を、タッチパネル部41Aが備えるディスプレイに表示させる。また、例えば、映像出力処理部40は、カメラモジュール10から出力された映像データに基づく映像(すなわち、自拠点の映像)を、タッチパネル部41Aが備えるディスプレイに表示させる。また、映像出力処理部40は、映像CODEC部30で復号化された映像データに対する、コントラスト変換処理(他の端末装置200でコントラスト変換がなされた映像データのコントラストを元に戻す処理)を行う。
マイクアレイ50は、マイクロフォンアレイ51およびA/Dコンバータ52を有する。マイクロフォンアレイ51は、ビデオ会議の参加者の音声を集音し、音声信号(アナログ信号)を出力する。A/Dコンバータ52は、マイクロフォンアレイ51から出力された音声の音声信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して、変換後の音声信号(デジタル信号)を音声処理部70へ出力する。
音声出力部60は、D/Aコンバータ62およびスピーカ61を有する。D/Aコンバータ62は、他の端末装置200から送信された音声信号(デジタル信号)をアナログ信号に変換する。スピーカ61は、D/Aコンバータ62による変換後の音声信号(アナログ信号)が供給されることにより、他拠点において集音されたビデオ会議の参加者の音声を出力する。
音声処理部70は、他の端末装置200から受信された映像データを構成する音声データに対して、所定の音声処理(例えば、コーデック処理、ノイズキャンセル(NC)等)を行う。そして、音声処理部70は、音声処理後の音声データを、音声出力部60へ出力する。同時に、音声処理部70は、音声出力部60に出力する音声データを把握しながら、マイクアレイ50に回り込んで入力される音声データに対するエコーキャンセル(EC)処理を行う。また、音声処理部70は、他の端末装置200へ送信される映像データを構成する音声データに対して、所定の音声処理(例えば、コーデック処理、ノイズキャンセル(NC)等)を行う。そして、音声処理部70は、音声処理後の音声データを、ネットワーク処理部80へ出力する。
ネットワーク処理部80は、映像CODEC部(エンコーダ)30から出力された符号化済みの映像データを、ネットワーク400を介して、送信先の他の端末装置200へ送信する。また、ネットワーク処理部80は、他の端末装置200から送信された符号化済みの映像データを、ネットワーク400を介して受信する。そして、ネットワーク処理部80は、当該映像データを、映像CODEC部(エンコーダ)30へ出力する。また、ネットワーク処理部80は、符号化パラメータ(QP値、等)を決めるための、ネットワークの帯域をモニタする機能(ネットワーク状態検知部)を有する。また、ネットワーク処理部80は、符号化パラメータ(QP値、等)や送信モードの設定を最適化するための、相手局の機能や性能に関する情報を取得する機能(相手局機能判別部)を有する。
全体処理部90は、端末装置200の全体の制御を行う。全体処理部90は、CPU、ROM、RAM、SSD等を備えて構成されている。例えば、全体処理部90は、オペレータの指示に従って、各モジュールおよび各ブロックのモード設定、ステータス管理等を行う。また、全体処理部90は、システムメモリ(RAM)の使用権およびシステムバスのアクセス権限の調停機能等を有する。
また、全体処理部90は、カメラモジュール10の撮影モードの設定を行う。カメラモジュール10の撮影モードの設定は、環境に応じて自動的に設定される自動設定項目(例えば、測光条件等)と、オペレータの操作入力により手動的に設定される手動設定項目とを含み得る。手動設定項目には、フレーム画像における非重要エリアのコントラスト幅の削減率L(%)が含まれる。また、手動設定項目には、フレーム画像における中間エリアのコントラスト幅の削減率M(%)が含まれる。これらの設定は、オペレータによる操作部100の操作によって行われ、端末装置200が備えるメモリ(RAM)に記憶される。そして、これらの設定は、映像処理部20によって使用される。
操作部100は、各種入力デバイス(例えば、タッチパネル、操作ボタン、リモコン等)を備える。操作部100は、オペレータによる各種入力デバイスに操作により、各種入力(例えば、各種設定、会議参加者の呼び出し等)を受け付ける。
録画装置120は、音声処理部70から出力される音声データと、カメラモジュール10から出力された映像データとが組み合わされた録画データを、記憶装置(メモリ、HDD等)に録画する。録画装置120は、記憶装置に記憶されている録画データを再生することができる。
映像特性解析部130は、検知部131および動き判定部132を有する。検知部131は、カメラモジュール10から出力された映像データを構成するフレーム画像から、人の顔が存在するエリアを検知する。動き判定部132は、カメラモジュール10から出力された映像データを構成するフレーム画像から、人が動いているエリアを検知する。映像特性解析部130は、各エリアの検知結果を、映像処理部20へ出力する。なお、映像特性解析部130は、各エリアの検知を行う際に、RAM140をバッファとして使用する。
(映像処理部20の機能構成)
図2は、一実施形態に係る映像処理部20の機能構成を示す図である。図2に示すように、映像処理部20は、領域判定部21、輝度値分布生成部22、変換パラメータ生成部23、重複エリア処理部24、およびコントラスト変換部25を備える。図2に示す各機能は、カメラモジュール10から出力される映像データに対して、コントラスト変換を行うための機能である。カメラモジュール10から出力される映像データは、連続する複数のフレーム画像を含んで構成されている。例えば、カメラモジュール10から出力される映像データは、1秒間あたり所定枚数(例えば、24枚、30枚等)のフレーム画像を含んで構成されている。各フレーム画像は、当該フレーム画像を構成する画像信号によって、映像の1コマとして表示される。映像処理部20は、これら複数のフレーム画像の各々に対するコントラスト変換を行うことにより、映像データの全体に対してコントラスト変換を行うことができる。
領域判定部21は、カメラモジュール10から出力された映像データを構成するフレーム画像における、重要エリア、非重要エリア、および中間エリアを判定する。例えば、領域判定部21は、フレーム画像における、映像特性解析部130の検知部131によって人の顔が検知されたエリアを、重要エリアと判定する。また、例えば、領域判定部21は、フレーム画像における、映像特性解析部130の動き判定部132によって人の動きが検知されたエリアを、重要エリアと判定する。なお、領域判定部21は、フレーム画像における、オペレータによるタッチパネル部41Aの操作によって指定されたエリアを、重要エリアと判定してもよい。また、領域判定部21は、フレーム画像における重要エリア以外の領域を、非重要エリアと判定する。さらに、領域判定部21は、フレーム画像における重要エリアと非重要エリアとの境界部分の領域を、中間エリアと判定する。
輝度値分布生成部22は、フレーム画像の全域の各画素の輝度値に基づいて、フレーム画像の全域における輝度値の分布を表すヒストグラム(「輝度値分布」の一例)を生成する。また、輝度値分布生成部22は、生成されたフレーム画像の全域における輝度値の分布を表すヒストグラムに基づいて、フレーム画像の全域における輝度値の加重平均値Pcを算出する。また、輝度値分布生成部22は、フレーム画像における領域判定部21によって判定された重要エリア毎に、当該重要エリアの各画素の輝度値に基づいて、当該重要エリアにおける輝度値の分布を表すヒストグラムを生成する。また、輝度値分布生成部22は、フレーム画像における領域判定部21によって判定された重要エリア毎に、生成された当該重要エリアにおける輝度値の分布を表すヒストグラムに基づいて、当該重要エリアにおける輝度値の加重平均値Paを算出する。
変換パラメータ生成部23は、領域判定部21によって判定された非重要エリアおよび中間エリアについて、コントラスト変換パラメータを生成する。例えば、変換パラメータ生成部23は、輝度値分布生成部22によって算出された加重平均値Pcと、全体処理部90によって予め設定された非重要エリアのコントラスト幅の削減率L(%)とに基づいて、領域判定部21によって判定された非重要エリアの変換パラメータを生成する。また、例えば、変換パラメータ生成部23は、全体処理部90によって予め設定された中間エリアのコントラスト幅の削減率M(%)に基づいて、領域判定部21によって判定された中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する。この際、変換パラメータ生成部23は、図5〜図7を用いて後述する、加重平均値Pcと加重平均値Paとの大小関係に応じて、第1〜第3の変換パラメータ生成方法のいずれかを用いて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する。なお、変換パラメータ生成部23は、LUT(Look Up Table)形式で、コントラスト変換パラメータを生成する。LUT形式は、映像データのリアルタイム処理に適しているためである。
重複エリア処理部24は、領域判定部21によって判定された中間エリア同士が重複するエリア(以下、「重複エリア」と示す)が存在する場合、図8〜図10を用いて後述する第4の変換パラメータ生成方法を用いて、コントラスト幅がN(%)(但し、100(%)>N(%)>L(%))である、当該重複エリアの変換パラメータを生成する。
コントラスト変換部25は、領域判定部21によって判定された領域毎に、変換パラメータ生成部23によって生成された変換パラメータに基づいて、ダイナミックレンジの圧縮処理を行うことにより、カメラモジュール10によって撮像された映像に対するコントラスト変換を行う。具体的には、コントラスト変換部25は、領域判定部21によって判定された領域毎に、当該領域に含まれる複数の画素の各々の輝度値を、変換パラメータ生成部23によって生成された変換パラメータに基づいて変換することにより圧縮する。例えば、コントラスト変換部25は、重要エリアに対しては、画質を維持するために、コントラスト変換を行わない。また、例えば、コントラスト変換部25は、非重要エリアに対しては、変換パラメータ生成部23によって生成された、コントラスト幅がL(%)であるコントラスト変換パラメータを用いて、コントラスト変換を行う。また、例えば、コントラスト変換部25は、中間エリアに対しては、変換パラメータ生成部23によって生成された、コントラスト幅がM(%)であるコントラスト変換パラメータを用いて、コントラスト変換を行う。また、例えば、コントラスト変換部25は、重複エリアに対しては、重複エリア処理部24によって生成された、コントラスト幅がN(%)であるコントラスト変換パラメータを用いて、コントラスト変換を行う。このように、コントラスト変換部25は、領域判定部21によって判定された領域毎に、適切なコントラスト変換パラメータを用いたコントラスト変換を行うことにより、主観的な映像品質を維持しつつ、エンコード処理で生成される符号量を効率的に削減することができる。
(端末装置200による処理の手順)
図3は、一実施形態に係る端末装置200による処理の手順を示すフローチャートである。
まず、全体処理部90が、端末装置200のシステム(各モジュール)の初期設定を行い、カメラモジュール10による撮像が可能な状態とする(ステップS1)。
次に、全体処理部90が、カメラモジュール10の撮影モードの設定を行う(ステップS2)。カメラモジュール10の撮影モードの設定は、環境に応じて自動的に設定される自動設定項目(例えば、測光条件等)と、オペレータの操作入力により手動的に設定される手動設定項目とを含み得る。手動設定項目には、非重要エリアのコントラスト幅の削減率L(%)が含まれる。また、手動設定項目には、中間エリアのコントラスト幅の削減率M(%)が含まれる。また、手動設定項目には、中間エリアの段階数が含まれる。これらの設定値は、撮影環境、伝送回線の帯域、各種条件等に基づいて、好適な値が設定される。
次に、端末装置200は、ビデオ会議を開始する(ステップS3)。例えば、端末装置200は、接続先の他の端末装置200に通信要求を送信することにより、ビデオ会議を開始する。または、端末装置200は、接続先の他の端末装置200から送信された通信要求を受信することにより、ビデオ会議を開始する。なお、端末装置200は、このタイミングで、録画装置120による録画を開始してもよい。
次に、映像特性解析部130および映像処理部20が、カメラモジュール10から出力された映像データを構成する一のフレーム画像を取得する(ステップS4)。
次に、映像処理部20の領域判定部21が、ステップS4で取得されたフレーム画像における、重要エリアおよび非重要エリアを判定する(ステップS5)。
次に、映像処理部20の輝度値分布生成部22が、ステップS4で取得されたフレーム画像の全体の各画素の輝度値を集計することにより、フレーム画像全体における輝度値の分布を表すヒストグラムを生成する(ステップS6)。
次に、映像処理部20の輝度値分布生成部22が、ステップS4で取得されたフレーム画像の各画素の輝度値を、ステップS5で判定された重要エリア毎に集計することにより、輝度値の分布を表すヒストグラムを、ステップS5で判定された重要エリア毎に生成する(ステップS7)。
次に、映像処理部20の輝度値分布生成部22が、ステップS6で生成されたフレーム画像全体のヒストグラムに基づいて、フレーム画像全体の輝度値の加重平均値Pcを算出する(ステップS8)。
次に、映像処理部20の変換パラメータ生成部23が、ステップS8で算出された加重平均値Pcと、ステップS2で設定された非重要エリアのコントラスト幅の削減率L(%)とに基づいて、ステップS5で判定された非重要エリアの変換パラメータを生成する(ステップS9)。
次に、映像処理部20の輝度値分布生成部22が、ステップS7で生成された重要エリア毎のヒストグラムに基づいて、重要エリア毎の輝度値の加重平均値Paを算出する(ステップS10)。例えば、ステップS5において、2つの重要エリアA1,A2が判定された場合、輝度値分布生成部22は、重要エリアA1のヒストグラムに基づく重要エリアA1の加重平均値Pa1と、重要エリアA2のヒストグラムに基づく重要エリアA2の加重平均値Pa2とを算出する。
次に、映像処理部20の変換パラメータ生成部23が、条件{Pa=Pc}を満たすか否かを判断する(ステップS11)。ここでは、加重平均値Paと加重平均値Pcとが完全に一致しなくともよく、視覚的にほぼ同一の輝度であると感じられる範囲内において、所定の許容誤差を有してもよい。
ステップS11において、条件{Pa=Pc}を満たすと判断された場合(ステップS11:Yes)、変換パラメータ生成部23が、図7を用いて後述する第3の変換パラメータ生成方法により、ステップS2で設定された中間エリアのコントラスト幅の削減率M(%)に基づいて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する(ステップS15)。そして、端末装置200は、ステップS16へ処理を進める。
一方、ステップS11において、条件{Pa=Pc}を満たさないと判断された場合(ステップS11:Yes)、変換パラメータ生成部23が、条件{Pa<Pc}を満たすか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS12において、条件{Pa<Pc}を満たすと判断された場合(ステップS12:Yes)、変換パラメータ生成部23が、図5を用いて後述する第1の変換パラメータ生成方法により、ステップS2で設定された中間エリアのコントラスト幅の削減率M(%)に基づいて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する(ステップS13)。そして、端末装置200は、ステップS16へ処理を進める。
一方、ステップS12において、条件{Pa<Pc}を満たさないと判断された場合(ステップS12:No)、変換パラメータ生成部23が、図6を用いて後述する第2の変換パラメータ生成方法により、ステップS2で設定された中間エリアのコントラスト幅の削減率M(%)に基づいて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する(ステップS14)。そして、端末装置200は、ステップS16へ処理を進める。
ステップS16では、変換パラメータ生成部23が、全ての中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成したか否かを判断する。
ステップS16において、全ての中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成していないと判断された場合(ステップS12:No)、端末装置200は、ステップS11へ処理を戻す。
一方、ステップS16において、全ての中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成したと判断された場合(ステップS12:Yes)、変換パラメータ生成部23が、中間エリア同士が重複するエリア(以下、「重複エリア」と示す)があるか否かを判断する(ステップS17)。
ステップS17において、重複エリアがあると判断された場合(ステップS17:Yes)、変換パラメータ生成部23が、図8〜図10を用いて後述する第4の変換パラメータ生成方法により、重複エリアの変換パラメータを生成する(ステップS18)。そして、端末装置200は、ステップS19へ処理を進める。
一方、ステップS17において、重複エリアがないと判断された場合(ステップS17:No)、端末装置200は、ステップS19へ処理を進める。
ステップS19では、映像処理部20のコントラスト変換部25が、フレーム画像における中間エリアよび非重要エリアの各々について、変換パラメータ生成部23によって生成された、対応する変換パラメータに従って、コントラスト変換処理を行う。
そして、映像処理部20は、ステップS19によるコントラスト変換処理後のフレーム画像を、映像CODEC部30へ出力する(ステップS20)。
その後、端末装置200は、ビデオ会議が終了したか否かを判断する(ステップS21)。ステップS21において、ビデオ会議が終了していないと判断された場合(ステップS21:No)、端末装置200は、ステップS4へ処理を戻す。一方、ステップS21において、ビデオ会議が終了したと判断された場合(ステップS21:Yes)、端末装置200は、図3に示す一連の処理を終了する。
(領域判定部21によって判定される領域の一例)
図4は、一実施形態に係る領域判定部21によって判定される領域の一例を示す図である。
図4に示す例では、映像処理部20の領域判定部21によって、フレーム画像において、重要エリアA1と、重要エリアA2と、重要エリアA3とが判定されている。また、領域判定部21によって、フレーム画像において、重要エリアA1,A2,A3以外の領域を、非重要エリアCと判定されている。
さらに、図4に示す例では、フレーム画像において、重要エリアA1と非重要エリアCとの境界に中間エリアB1が設けられている。また、重要エリアA2と非重要エリアCとの境界に中間エリアB2が設けられている。また、重要エリアA3と非重要エリアCとの境界に中間エリアB3が設けられている。
映像処理部20のコントラスト変換部25は、重要な情報が存在する重要エリアA1,A2,A3に対しては、コントラストの変換処理を行わない。これにより、コントラスト変換部25は、重要エリアA1,A2,A3の画質劣化を抑制することができる。
一方、コントラスト変換部25は、非重要エリアCに対しては、コントラスト幅をL(%)にするコントラスト変換を行う。
但し、重要エリアA1,A2,A3の画質レベルと、非重要エリアCの画質レベルとが大きく異なる場合、重要エリアA1,A2,A3と非重要エリアCとの境界における不自然な画質レベル差が目立ってしまう虞がある。
そこで、本実施形態の端末装置200は、重要エリアA1,A2,A3と非重要エリアCとの境界に、中間エリアB1,B2,B3を設け、中間エリアB1,B2,B3に対しては、コントラスト幅をM(%)(但し、100(%)>M(%)>L(%))にするコントラスト変換を行う。
これにより、コントラスト変換部25は、重要エリアA1,A2,A3と、非重要エリアCとの間の画質レベルの変化を緩やかにすることができ、したがって、重要エリアA1,A2,A3と、非重要エリアCとの境界が目立たないようにすることができる。
但し、中間エリアB1,B2,B3のコントラストの範囲は、図5〜図7を用いて後述するように、変換パラメータ生成部23によって生成される変換パラメータによって決定づけられる。
(第1の変換パラメータ生成方法)
図5は、一実施形態に係る変換パラメータ生成部23による第1の変換パラメータ生成方法を説明するための図である。変換パラメータ生成部23は、条件{Pa(重要エリアの加重平均値)<Pc(フレーム画像全体の加重平均値)}を満たすと判断された場合、以下に説明する第1の変換パラメータ生成方法を用いて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する。
図5(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、フレーム画像の全体における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図5(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcを示す。
図5(b)は、フレーム画像の重要エリアA1(図4参照)における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、重要エリアA1における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図5(b)は、重要エリアA1における輝度値の加重平均値Pa1を示す。
図5(c)は、コントラスト変換処理における輝度値の入力と出力の関係を表すグラフである。
図5(c)のグラフにおいて、破線で示される直線501は、重要エリアA1に適用されるものであり、コントラスト幅を削減しない場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図5(c)のグラフにおいて、実線で示される直線502は、非重要エリアC(図4参照)に適用されるものであり、コントラスト幅をL(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図5(c)のグラフにおいて、一点鎖線で示される直線503は、中間エリアB1(重要エリアA1と非重要エリアCとの境界)に適用されるものであり、コントラスト幅をM(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
第1の変換パラメータ生成方法では、まず、変換パラメータ生成部23は、図5(c)に示すように、直線501の入力値と直線502の入力値とが、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcで交わるように、直線502を求める。
次に、変換パラメータ生成部23は、図5(c)に示すように、直線503のコントラスト幅(M(%))が直線502のコントラスト幅(L(%))よりも低値側に拡大されるように(すなわち、低値側のコンストラストをカットしないように)、直線503を求める。
そして、変換パラメータ生成部23は、求められた直線503を、中間エリアB1に適用する変換パラメータとして決定する。
上記した第1の変換パラメータ生成方法によれば、フレーム全体の輝度と比較して、重要エリアの輝度が比較的低い場合、中間エリアにおける輝度の低い領域において、重要エリアとの輝度差を小さくすることができ、これにより、重要エリアと非重要エリアとの境界を、より目立ちにくくすることができる。
(第2の変換パラメータ生成方法)
図6は、一実施形態に係る変換パラメータ生成部23による第2の変換パラメータ生成方法を説明するための図である。変換パラメータ生成部23は、条件{Pa=Pc}および条件{Pa<Pc}のいずれも満たさないと判断された場合、以下に説明する第2の変換パラメータ生成方法を用いて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する。
図6(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、フレーム画像の全体における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図6(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcを示す。
図6(b)は、フレーム画像の重要エリアA2(図4参照)における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、重要エリアA2における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図6(b)は、重要エリアA2における輝度値の加重平均値Pa2を示す。
図6(c)は、コントラスト変換処理における輝度値の入力と出力の関係を表すグラフである。
図6(c)のグラフにおいて、破線で示される直線601は、重要エリアA2に適用されるものであり、コントラスト幅を削減しない場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図6(c)のグラフにおいて、実線で示される直線602は、非重要エリアCに適用されるものであり、コントラスト幅をL(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図6(c)のグラフにおいて、一点鎖線で示される直線603は、中間エリアB2(重要エリアA2と非重要エリアCとの境界)に適用されるものであり、コントラスト幅をM(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
第2の変換パラメータ生成方法では、まず、変換パラメータ生成部23は、図6(c)に示すように、直線601の入力値と直線602の入力値とが、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcで交わるように、直線602を求める。
次に、変換パラメータ生成部23は、図6(c)に示すように、直線603のコントラスト幅(M(%))が直線602のコントラスト幅(L(%))よりも高値側に拡大されるように(すなわち、高値側のコンストラストをカットしないように)、直線603を求める。
そして、変換パラメータ生成部23は、求められた直線603を、中間エリアB2に適用する変換パラメータとして決定する。
上記した第2の変換パラメータ生成方法によれば、フレーム全体の輝度と比較して、重要エリアの輝度が比較的高い場合、中間エリアにおける輝度の高い領域において、重要エリアとの輝度差を小さくすることができ、これにより、重要エリアと非重要エリアとの境界を、より目立ちにくくすることができる。
(第3の変換パラメータ生成方法)
図7は、一実施形態に係る変換パラメータ生成部23による第3の変換パラメータ生成方法を説明するための図である。変換パラメータ生成部23は、条件{Pa=Pc}を満たすと判断された場合、以下に説明する第3の変換パラメータ生成方法を用いて、中間エリアのコントラスト変換パラメータを生成する。
図7(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、フレーム画像の全体における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図7(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcを示す。
図7(b)は、フレーム画像の重要エリアA3(図4参照)における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、重要エリアA3における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図7(b)は、重要エリアA3における輝度値の加重平均値Pa3を示す。
図7(c)は、コントラスト変換処理における輝度値の入力と出力の関係を表すグラフである。
図7(c)のグラフにおいて、破線で示される直線701は、重要エリアA3に適用されるものであり、コントラスト幅を削減しない場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図7(c)のグラフにおいて、実線で示される直線702は、非重要エリアCに適用されるものであり、コントラスト幅をL(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図7(c)のグラフにおいて、一点鎖線で示される直線703は、中間エリアB3(重要エリアA3と非重要エリアCとの境界)に適用されるものであり、コントラスト幅をM(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
第3の変換パラメータ生成方法では、まず、変換パラメータ生成部23は、図7(c)に示すように、直線701の入力値と直線702の入力値とが、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcで交わるように、直線702を求める。
次に、変換パラメータ生成部23は、図7(c)に示すように、直線703のコントラスト幅(M(%))が直線702のコントラスト幅(L(%))よりも高値側と低値側との双方に拡大されるように(すなわち、高値側のコンストラストおよび低値側のコンストラストの各々が完全にカットされないように)、直線703を求める。
そして、変換パラメータ生成部23は、求められた直線703を、中間エリアB3に適用する変換パラメータとして決定する。
上記した第3の変換パラメータ生成方法によれば、フレーム全体の輝度と比較して、重要エリアの輝度が近似する場合、中間エリアにおける輝度の加重平均値Pc近傍の領域において、重要エリアとの輝度差を小さくすることができ、これにより、重要エリアと非重要エリアとの境界を、より目立ちにくくすることができる。
(領域判定部21によって判定される領域の他の一例)
図8は、一実施形態に係る領域判定部21によって判定される領域の他の一例を示す図である。
図8に示す例では、映像処理部20の領域判定部21によって、フレーム画像において、重要エリアA1と、重要エリアA2とが判定されている。また、領域判定部21によって、フレーム画像において、重要エリアA1,A2以外の領域を、非重要エリアCと判定されている。
さらに、図8に示す例では、フレーム画像において、重要エリアA1と非重要エリアCとの境界に中間エリアB1が設けられている。また、重要エリアA2と非重要エリアCとの境界に中間エリアB2が設けられている。
ここで、図8に示す例では、フレーム画像において、中間エリアB1の一部と中間エリアB2の一部とが重複する、重複エリアDが存在する。
変換パラメータ生成部23は、中間エリアB1については、図5を用いて例示したように、非重要エリアCよりも輝度値の低い方向へコントラスト幅が広くなるように、コントラスト幅をM(%)に削減するための変換パラメータを生成する。
また、変換パラメータ生成部23は、中間エリアB2については、図6を用いて例示したように、非重要エリアCよりも輝度値の高い方向へコントラスト幅が広くなるように、コントラスト幅をM(%)に削減するための変換パラメータを生成する。
但し、重複エリアDについては、重複エリア処理部24が、図9および図10を用いて説明する第4の変換パラメータ生成方法によって、コントラスト幅をN(%)(但し、100(%)>N(%)>L(%))に削減するための変換パラメータを生成する。
(第4の変換パラメータ生成方法)
図9は、一実施形態に係る重複エリア処理部24による第4の変換パラメータ生成方法を説明するための図である。図10は、一実施形態に係る重複エリア処理部24による重複エリアDの変換パラメータの生成例を示す図である。
重複エリア処理部24は、図8に示す重複エリアDについては、以下に説明する第4の変換パラメータ生成方法を用いて、当該重複エリアDのコントラスト変換パラメータを生成する。
図9は、コントラスト変換処理における輝度値の入力と出力の関係を表すグラフである。図9のグラフにおいて、破線で示される直線901は、重要エリアA1,A2に適用されるものであり、コントラスト幅を削減しない場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。また、図9のグラフにおいて、実線で示される直線902は、非重要エリアCに適用されるものであり、コントラスト幅をL(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図9のグラフにおいて、一点鎖線で示される直線903は、重複エリアDに適用されるものであり、コントラスト幅をN(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
重複エリア処理部24は、図9に示すように、直線903のコントラスト幅(N(%))が直線902のコントラスト幅(L(%))よりも高値側と低値側との双方に拡大されるように(すなわち、高値側のコンストラストおよび低値側のコンストラストの各々が完全にカットされないように)、直線903を求める。この際、重複エリア処理部24は、図10(a)〜(c)に示すように、中間エリアB1のコントラスト幅(M(%))と、中間エリアB2のコントラスト幅(M(%))とのOR範囲を、直線903(すなわち、重複エリアD)のコントラスト幅(N(%))とする。そして、重複エリア処理部24は、求められた直線903を、重複エリアDに適用する変換パラメータとして決定する。
(第5の変換パラメータ生成方法)
図11は、一実施形態に係る変換パラメータ生成部23による第5の変換パラメータ生成方法を説明するための図である。変換パラメータ生成部23は、重要エリアAにおける輝度値の分布が比較的狭い範囲を有するものである場合、図5〜図7を用いて説明した第1〜第3の変換パラメータ生成方法の代わりに、以下に説明する第5の変換パラメータ生成方法を用いて、全てのエリアに共通するコントラスト変換パラメータを生成してもよい。
図11(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、フレーム画像の全体における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図11(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcを示す。
図11(b)は、フレーム画像の重要エリアAにおける輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、重要エリアAにおける各画素の輝度値に基づいて生成される。図11(b)に示すように、重要エリアAにおける輝度値の分布は、比較的狭い範囲を有するものとなっている。また、図11(b)は、重要エリアAにおける輝度値の加重平均値Paを示す。なお、第5の変換パラメータは、重要エリアの輝度分布が狭い場合に適用しやすく、全てのエリアに共通するコントラスト変換パラメータを生成することで、コントラストを縮小しても、中間エリアを持つことなく重要エリアと非重要エリアとの境界を目立たなくすることが可能である。
図11(c)は、コントラスト変換処理における輝度値の入力と出力の関係を表すグラフである。
図11(c)のグラフにおいて、破線で示される直線1101は、コントラスト幅を削減しない場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図11(c)のグラフにおいて、実線で示される直線1102は、フレーム画像の全てのエリアに適用されるものであり、コントラスト幅をL(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
第5の変換パラメータ生成方法では、変換パラメータ生成部23は、図11(c)に示すように、輝度値の入力値が加重平均値Pa近傍である場合には、コントラストを維持し、輝度値の入力値が加重平均値Pa近傍ではない場合には、コントラストを削減するように、コントラスト幅をL(%)に削減する直線1102を求める。そして、変換パラメータ生成部23は、求められた直線1102を、フレーム画像の全てのエリアに適用する変換パラメータとして決定する。
第5の変換パラメータ生成方法によれば、一部の領域のコントラストの維持を行いつつ、その他の領域に対しては、エリアの種別を問わない共通の変換パラメータを用いて、コントラスト変換を行うため、複数のエリア間の相対的な輝度関係を維持しつつ、符号化されるデータ量を削減することができる。
(第6の変換パラメータ生成方法)
図12は、一実施形態に係る変換パラメータ生成部23による第6の変換パラメータ生成方法を説明するための図である。変換パラメータ生成部23は、重要エリアAにおける輝度値の分布が比較的広い範囲を有するものである場合、図5〜図7を用いて説明した第1〜第3の変換パラメータ生成方法の代わりに、以下に説明する第6の変換パラメータ生成方法を用いて、全てのエリアに共通するコントラスト変換パラメータを生成してもよい。
図12(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、フレーム画像の全体における各画素の輝度値に基づいて生成される。また、図12(a)は、フレーム画像の全体における輝度値の加重平均値Pcを示す。
図12(b)は、フレーム画像の重要エリアAにおける輝度値の分布を表すヒストグラムである。このヒストグラムは、輝度値分布生成部22によって、重要エリアAにおける各画素の輝度値に基づいて生成される。図12(b)に示すように、重要エリアAにおける輝度値の分布は、比較的広い範囲を有するものとなっている。また、図12(b)は、重要エリアAにおける輝度値の加重平均値Paを示す。なお、第6の変換パラメータは、重要エリアの輝度分布が狭い場合に適用しやすく、全てのエリアに共通するコントラスト変換パラメータを生成することで、コントラストを縮小しても、中間エリアを持つことなく重要エリアと非重要エリアとの境界を目立たなくすることが可能である。
図12(c)は、コントラスト変換処理における輝度値の入力と出力の関係を表すグラフである。
図12(c)のグラフにおいて、破線で示される直線1201は、コントラスト幅を削減しない場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
また、図12(c)のグラフにおいて、実線で示される直線1202は、フレーム画像の全てのエリアに適用されるものであり、コントラスト幅をL(%)に削減した場合の、輝度値の入力と出力の関係を表す。
第6の変換パラメータ生成方法では、変換パラメータ生成部23は、図12(c)に示すように、直線1201と直線1202とが加重平均値Paで交差するように、コントラスト幅をL(%)に削減する直線1102を求める。そして、変換パラメータ生成部23は、求められた直線1202を、フレーム画像の全てのエリアに適用する変換パラメータとして決定する。
第6の変換パラメータ生成方法によれば、一部の領域のコントラストの維持を行わず、全ての領域に対して、エリアの種別を問わない共通の変換パラメータを用いて、コントラスト変換を行うため、複数のエリア間の相対的な輝度関係を維持しつつ、符号化されるデータ量を削減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
なお、本発明が適用される用途、装置、およびシステムは、上記実施形態で説明した用途、装置、およびシステムに限らない。すなわち、本発明は、映像データにおけるフレーム画像のコントラスト幅を狭めることによって、映像データにおけるデータ量の削減を目的とするものであれば、如何なる用途、装置、およびシステムにも適用可能である。
また、上記実施形態では、人の顔が検知されたエリアおよび人の動きが検知されたエリアを「重要エリア」としているが、これに限らない。すなわち、「重要エリア」は、利用目的等に応じて比較的高画質とすることが好ましい被写体(例えば、文字や画像が示されている資料、ホワイトボード、監視カメラにおける人物等)が映し出されている領域であれば、如何なる領域であってもよい。
1 ビデオ会議システム(映像送受信システム)
10 カメラモジュール(撮像装置)
20 映像処理部
21 領域判定部
22 輝度値分布生成部
23 変換パラメータ生成部
24 重複エリア処理部
25 コントラスト変換部
30 映像CODEC部(符号化部)
130 映像特性解析部
131 検知部
132 動き判定部
200,200A,200B 端末装置(画像処理装置)
300 サーバ
400 ネットワーク
A1,A2,A3 重要エリア
B1,B2,B3 中間エリア
C 非重要エリア
D 重複エリア
国際公開第95/022228号

Claims (12)

  1. 映像におけるフレーム画像から、複数の領域を判定する領域判定部と、
    前記領域単位で輝度値分布を生成する輝度値分布生成部と、
    前記領域単位で生成された前記輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、前記複数の領域のうちの特定の領域のダイナミックレンジを圧縮することにより、当該特定の領域のコントラスト変換を行うコントラスト変換部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域判定部は、
    前記フレーム画像から、重要エリアと、非重要エリアとを判定するとともに、前記重要エリアと前記非重要エリアとの境界である中間エリアを前記特定の領域として判定し、
    前記コントラスト変換部は、
    前記領域単位で生成された前記輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、前記中間エリアのダイナミックレンジを圧縮することにより、当該中間エリアのコントラスト変換を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記コントラスト変換部は、
    前記重要エリアのダイナミックレンジよりも前記中間エリアのダイナミックレンジが狭くなり、且つ、前記中間エリアのダイナミックレンジよりも前記非重要エリアのダイナミックレンジが狭くなるように、前記非重要エリアおよび前記中間エリアのダイナミックレンジの圧縮処理を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記コントラスト変換部は、
    前記重要エリアに対するコントラスト変換を行わない
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記輝度値分布生成部は、
    前記フレーム画像の全域における輝度値の加重平均値Pcと、
    前記重要エリアにおける輝度値の加重平均値Paと
    をさらに算出し、
    前記コントラスト変換部は、
    前記加重平均値Pcと前記加重平均値Paとの大小関係に応じた変換パラメータを用いて、前記中間エリアのダイナミックレンジの圧縮処理を行う
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記コントラスト変換部は、
    前記加重平均値Paが前記加重平均値Pcよりも小さい場合、前記中間エリアのダイナミックレンジを、前記非重要エリアのダイナミックレンジよりも低値側に拡大されるように圧縮する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記コントラスト変換部は、
    前記加重平均値Paが前記加重平均値Pcよりも大きい場合、前記中間エリアのダイナミックレンジを、前記非重要エリアのダイナミックレンジよりも高値側に拡大されるように圧縮する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記コントラスト変換部は、
    前記加重平均値Paと前記加重平均値Pcとが略同じである場合、前記中間エリアのダイナミックレンジを、前記非重要エリアのダイナミックレンジよりも低値側および高値側の各々に拡大されるように圧縮する
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記コントラスト変換部は、
    複数の前記中間エリア同士が重なる領域である重複エリアが存在する場合、前記複数の中間エリアの各々の前記ダイナミックレンジを包含するように、当該重複エリアのダイナミックレンジを圧縮する
    ことを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 映像におけるフレーム画像から、複数の領域を判定する領域判定工程と、
    前記領域単位で輝度値分布を生成する輝度値分布生成工程と、
    前記領域単位で生成された前記輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、前記複数の領域のうちの特定の領域のダイナミックレンジを圧縮することにより、当該特定の領域のコントラスト変換を行うコントラスト変換工程と
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 複数の端末装置を備えた映像送受信システムであって、
    前記複数の端末装置のうちの少なくともいずれか一つは、
    映像におけるフレーム画像から、複数の領域を判定する領域判定部と、
    前記領域単位で輝度値分布を生成する輝度値分布生成部と、
    前記領域単位で生成された前記輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、前記複数の領域のうちの特定の領域のダイナミックレンジを圧縮することにより、当該特定の領域のコントラスト変換を行うコントラスト変換部と
    を備えることを特徴とする映像送受信システム。
  12. コンピュータを、
    映像におけるフレーム画像から、複数の領域を判定する領域判定部、
    前記領域単位で輝度値分布を生成する輝度値分布生成部、および、
    前記領域単位で生成された前記輝度値分布に応じた圧縮方法を用いて、前記複数の領域のうちの特定の領域のダイナミックレンジを圧縮することにより、当該特定の領域のコントラスト変換を行うコントラスト変換部
    として機能させるためのプログラム。
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