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JP2019212363A - 照明装置及び照明装置の調光方法 - Google Patents

照明装置及び照明装置の調光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の光源が間隔を空けて配置された照明装置に関し、新たな調光手法を見出す。【解決手段】 複数の光源が所定面に間隔を空けてアレイ状に設置された設置領域を有する光源ユニットと、前記設置領域と対向するように配置され、前記各光源から射出された光の波長を変換する単一の蛍光層と、前記蛍光層を挟んで前記設置領域と対向するように配置され、前記蛍光層から射出された光の色度を変更する複数の色度変更素子が前記所定面と平行な平面に沿ってアレイ状に設置された色度変更ユニットとを備え、前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットが前記所定面に沿ってスライド可能に構成され、前記色度変更ユニットを介して射出される光の色度が予め定められた目標色度になるように、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置が定められている。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置及び照明装置の調光方法に関するものである。
複数の光源が間隔を空けて設置された照明装置(以下、従来の照明装置ともいう)の調光に関し、例えば、特許文献1には、複数の光源が間隔を空けて設置された光源ユニットと対向するように、複数の蛍光素子が間隔を空けて設置された複数の蛍光素子ユニットを重ねて配置し、光源ユニットに対して各蛍光素子ユニットを移動させることで調光する手法が開示されている。なお、当該手法は、光源と各蛍光素子との重なり度合いを変更させることにより、複数の光源から射出される光を調光するものである。
ところで、前記従来の照明装置として、図8に示すように、複数の紫色LED素子210を間隔を空けて設置し、その複数の紫色LED素子210をRGB蛍光層220(赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体を含有する蛍光層)によって被覆した構造のものがあり、この照明装置200においては、次のような現象が確認されている。
詳述すると、前記照明装置200を、蛍光層220側から目視した場合に、各紫色LED素子210の直上に位置する部分が、青色の強い色になるのに対し、各紫色LED素子210の直上に位置しない部分が、赤色の強い色になる。
この現象は、次の原理によって生じる。すなわち、一般的な蛍光体は、ある波長の光を吸収すると、その吸収した光の波長よりも長い波長の光を放出する。そして、前記照明装置200においては、紫色LED素子210から射出された光は、その直上から離れた方向に向かうほど、RGB蛍光層220を通過する距離が長くなる(図8中、点線参照)。このため、紫色LED素子210から射出された光は、その直上から離れた方向に向かうほど、RGB蛍光層220に含有される各蛍光体によってより長い波長の光に変換される度合いが増す。その結果、紫色LED素子210の直上に近いほど波長の短い青色が強い色度の光が射出される一方、紫色LED素子210の直上から離れるほど波長の長い赤色が強い色度の光が射出される。
特開2008−186777号公報
そこで、本発明は、複数の光源が間隔を空けて設置された照明装置に関し、前記現象を利用して新たな調光手法を提供することを主な課題とするものである。
すなわち、本発明に係る照明装置は、複数の光源が所定面に間隔を空けてアレイ状に設置された設置領域を有する光源ユニットと、前記設置領域と対向するように配置され、前記各光源から射出された光の波長を変換する単一の蛍光層と、前記蛍光層を挟んで前記設置領域と対向するように配置され、前記蛍光層から射出された光の色度を変更する複数の色度変更素子が前記所定面と平行な平面に沿ってアレイ状に設置された色度変更ユニットとを備え、前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットが前記所定面に沿ってスライド可能に構成され、前記色度変更ユニットを介して射出される光の色度が予め定められた色度になるように、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置が定められていることを特徴とするものである。
このようなものであれば、蛍光層から射出される光における光源を中心とした色度の違いを、蛍光層の光源直上部分と色度変更素子との重なり度合いや、蛍光層の光源非直上部分と色度変更素子との重なり度合いを変更することよって調節することができる。これにより、照明装置の調光が可能となる。なお、アレイ状とは、複数の光源又は色度変更素子を、二次元的、言い換えれば、平面的に配列した態様だけでなく、一次元的、言い換えれば、直線的又は曲線的に配列した態様も含まれる概念である。
また、前記光源ユニットが、前記複数の光源を所定ピッチで間隔を空けて設置したものであり、前記色度変更ユニットが、前記複数の色度変更素子を前記所定ピッチと同一ピッチで間隔を空けて設置したものである。このようなものであっても、蛍光層の光源直上部分及び光源非直上部分のそれぞれから射出される光の色度を予め把握し易くなり、調光が容易となる。
なお、前記色度変更素子は、具体的には、前記蛍光層から射出された光の波長を選択的に透過又は反射するものや、前記蛍光層から射出された光の波長を変換するものである。
また、前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットを前記所定面に沿ってスライドさせることにより、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置を調節する位置調節機構をさらに備えるものである。このようなものであれば、光源ユニットに対する色度変更ユニットの微妙な位置調整が容易となる。
また、本発明に係る照明装置の調光方法としては、複数の光源が所定面に間隔を空けてアレイ状に設置された設置領域を有する光源ユニットを備える照明装置の調光方法であって、前記各光源から射出された光の波長を変換する単一の蛍光層を、前記設置領域と対向するように配置し、前記蛍光層から射出された光の色度を変更する複数の色度変更素子が前記所定面と平行な平面に沿ってアレイ状に設置された色度変更ユニットを、前記蛍光層を挟んで前記設置領域と対向するように配置し、前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットを前記所定面に沿ってスライドさせ、前記色度変更ユニットを介して射出される光の色度が予め定められた目標色度になるように、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置を調節するものである。
本発明によれば、複数の光源が間隔を空けて配置された照明装置の調光を容易に行うことができる。
実施形態1に係る照明装置を模式的に示す分解斜視図である。 実施形態1に係る照明装置を模式的に示す断面図である。 実施形態1に係る照明装置の光源ユニットに対する色度変更ユニットのスライド状態を示す平面図である。 実施形態1に係る照明装置の調光原理を説明するための模式図である。 実施形態2に係る照明装置を模式的に示す模式図である。 実施形態3に係る照明装置の光源ユニットに対する色度変更ユニットのスライド状態を示す模式図である。 その他の実施形態に係る照明装置の光源ユニットに対する色度変更ユニットのスライド状態を示す模式図である。 従来の照明装置を示す模式図である。
以下に、本発明に係る照明装置を図面に基づいて説明する。
本発明に係る照明装置は、特に用途は限定されないが、繊細な調光(調色)が可能であることから、室内照明として使用することが好適であり、特に、観察者に対して本来の色彩を伝える必要がある美術品等が展示された美術館や博物館の室内照明として使用することが好適である。
<実施形態1> 本実施形態に係る照明装置100は、図1及び図2に示すように、複数の光源11が所定面Sに間隔を空けて設置された設置領域Rを有する光源ユニット10と、光源ユニット10の設置領域R全体と対向するように配置される単一の蛍光層20と、この蛍光層20を挟んで光源ユニット10の設置領域Rと対向するように配置される色度変更ユニット30と、を備えている。
前記光源ユニット10は、基板12上に複数の光源11をアレイ状に配置したものである。光源11としては、例えば、紫色LED素子等のLED素子を使用することができる。なお、本実施形態では、基板12の表面を所定面Sとし、その表面に複数の光源11を所定ピッチで縦横に配置している。
前記蛍光層20は、各光源11から射出された光の波長を異なる波長に変換する蛍光体を含有するものである。具体的には、蛍光層20は、その全域に亘って同種の蛍光体が分散されたものである。本実施形態では、当該蛍光体を含有するバインダ(例えば、シリコーン樹脂)を光源ユニット10上に積層して蛍光層20を形成している。よって、光源ユニット10と蛍光層20とが一体になっている。また、前記蛍光体としては、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体(以下、これら三つの蛍光体を合わせてRGB蛍光体ともいう)を使用しているが、これに限定されず、各種の蛍光体を使用したり、組み合わせることができる。
前記色度変更ユニット30は、透明基板32上に蛍光層20から射出された光の色度を変更する色度変更素子31を複数アレイ状に並べて配置したものである。色度変更素子31には、蛍光層20から射出された光の波長の一部を選択的に透過又は反射する波長選択素子や、蛍光層20から射出された光の波長を異なる波長に変換する波長変換素子が含まれる。なお、複数の色度変更素子31は、光源ユニット10の所定面Sと平行な平面上に配置される。ここで、複数の色度変更素子31が配置される平面は、前記所定面Sと厳密な意味で平行でなくてもよく、所定面Sに対して若干傾いていてもよい。
前記波長選択素子は、蛍光層20から射出された光の波長のうちで、所定の波長の全部を反射又は透過する性質のものであってもよく、また、所定の波長の一部を透過すると共に残部を反射する性質のものであってもよく、これら二つの性質を兼ね合わせたものであってもよい。
前記波長変換素子は、前記蛍光層20から射出される光の波長を異なる波長に変換する蛍光体を含有するものである。波長変換素子は、前記蛍光層20と同様に蛍光体を含有するバインダを透明基板32上に積層して形成することができる。
なお、本実施形態では、複数の色度変更素子31を透明基板32上に前記所定ピッチと同一ピッチで縦横に配置して色度変更ユニット30を形成している。そして、色度変更素子31としては、蛍光層20から射出された光の波長のうちで、赤色の波長の全部を透過し、緑色及び青色の波長の一部を透過すると共に残部を反射するフィルタ状の波長選択素子を使用している。
次に、本実施形態に係る照明装置100の調光方法を説明する。
本実施形態においては、前記のとおり、光源ユニット10を構成する基板12上に蛍光層20が積層されているため、光源ユニット10と蛍光層20とは一体になっている。そこで、先ず、この蛍光層20上にこれらとは別体の色度変更ユニット30を配置する。そして、蛍光層20を介して射出される光の色度が予め定めた目標色度になるように、光源ユニット10に対して色度変更ユニット30を所定面Sと平行な平面に沿ってスライドさせながら、各光源11と各色度変更素子31との重なり度合いを調節して調光する。ここで、当該重なり度合いとは、前記所定面Sと直交する方向から目視した場合に、光源11と色度変更素子31とが重なる面積の広さともいえる。
なお、本実施形態においては、図3に示すように、光源ユニット10に対し、色度変更ユニット30を回転させることなく平行にスライド移動させてずらしている。よって、各光源11に対応する色度変更素子31の重なり度合いが同一になっている。これにより、照明装置100から照射される光の色度が、発光面全体に亘って略均一となる。
そして、調光が終わった後、その重なり度合いを維持した状態、すなわち、光源ユニット10に対する色度変更ユニット20の位置を維持した状態で、蛍光層20上に色度変更ユニット30を固定することによって目標色度の光を射出する照明装置を得ることができる。
なお、蛍光層20上に色度変更ユニット30を固定する手段としては、色度変更ユニット30を接着剤や粘着剤等によって蛍光層20上に貼り付けて固定してもよく、また、光源ユニット10、蛍光層20及び色度変更ユニット30をまとめて挟み込むクランプ部材等のようなものによって固定してもよく、その他、光源ユニット10に対して色度変更ユニット30を位置ズレしないように固定できるような手段であれば特に限定されない。
次に、本実施形態に係る照明装置の調光原理を図4に基づき説明する。なお、図4(a)は、光源11と色度変更素子31とが完全に重なっていない状態を示し、図4(b)は、光源11と色度変更素子31とが完全に重なっている状態を示している。
ここで、本実施形態に係る調光原理を簡易的に説明するため次のように仮定する。蛍光層20の光源11の直上に位置する部分A(以下、光源直上部分Aともいう)では、光源11から射出された紫色の波長の光が、赤色〔強度1〕、緑色〔強度2〕、青色〔強度3〕の波長の光に変換され、蛍光層20の光源11の直上に位置しない部分B(以下、光源非直上部分Bともいう)では、光源11から射出された紫色の波長の光が、赤色〔強度3〕、緑色〔強度2〕、青色〔強度1〕の波長の光に変換されるものと仮定する。また、色度変更素子31は、蛍光層20から射出された光の波長のうちで、赤色の波長の光の全部を透過し、緑色の波長の光の1/2を透過すると共に1/2を反射し、青色の波長の光の1/3を透過すると共に2/3を反射するものと仮定する。さらに、色度変更素子31で反射された波長の光は、その全部が再度色度変更素子31を透過することなく蛍光層20を通過して透明基板32を介して射出されるものと仮定する。なお、以下において、角括弧内の数値を強度とし、また、当該数値の小数点2以下は省略する。
先ず、各光源11と各色度変更素子31とが完全に重なっていない状態においては、図4(a)に示すように、光源直上部分Aからは、蛍光層20で変換された波長の光がそのまま透明基板32を介して射出される。具体的には、光源直上部分Aからは、赤色〔1〕、緑色〔2〕、青色〔3〕の波長の光が透明基板32を介して射出される。
一方、光源非直上部分Bからは、蛍光層20で変換された波長の光が色度変更素子31によって色度を変更されて射出される。具体的には、光源非直上部分Bからは、蛍光層20で赤色〔3〕に変換された波長の光は、その全部が色度変更素子31を透過する。また、蛍光層20で緑色〔2〕に変換された波長の光は、その緑色〔1〕が色度変更素子31を透過し、残りの緑色〔1〕が色度変更素子31で反射される。また、蛍光層20で青色〔1〕に変換された波長の光は、その青色〔0.33〕が色度変更素子31を透過し、残りの青色〔0.66〕が色度変更素子31で反射される。
また、色度変更素子31で反射された光は、再び蛍光層20で変換されて透明基板32から射出される。具体的には、色度変更素子31で反射された緑色〔1〕の波長の光は、蛍光層20で緑色〔0.5〕及び赤色〔0.5〕の波長の光に変換されて透明基板32から射出される。また、色度変更素子31で反射された青色〔0.66〕の波長の光は、蛍光層20で緑色〔0.33〕及び赤色〔0.33〕の波長の光に変換されて透明基板32から射出される。
よって、各光源11と各色度変更素子31とが完全に重なっていない状態においては、照明装置100全体で見れば、赤色〔4.83〕、緑色〔3.83〕、青色〔3.33〕の波長の光が射出されることになる。
次に、各光源11と各色度変更素子31とが完全に重なっている状態においては、図4(b)に示すように、蛍光層20で変換された波長の光が、色度変更素子31によって色度を変更されて射出される。具体的には、光源直上部分Aからは、蛍光層20で赤色〔1〕に変換された波長の光は、その全部が色度変更素子31を透過する。また、蛍光層20で緑色〔2〕に変換された波長の光は、その緑色〔1〕が色度変更素子31を透過し、残りの緑色〔1〕が色度変更素子31で反射される。また、蛍光層20で青色〔3〕に変換された波長の光は、その青色〔1〕が色度変更素子31を透過し、残りの青色〔2〕が色度変更素子31で反射される。
また、色度変更素子31で反射された光は、再び蛍光層20で変換されて透明基板32から射出される。具体的には、色度変更素子31で反射された緑色〔1〕の波長の光は、蛍光層20で緑色〔0.5〕及び赤色〔0.5〕の波長の光に変換されて透明基板32から射出される。また、色度変更素子31で反射された青色〔2〕の波長の光は、蛍光層20で緑色〔1〕及び赤色〔1〕の波長の光に変換されて透明基板32から射出される。
一方、光源非直上部分Bからは、蛍光層20で変換された波長の光がそのまま透明基板32を介して射出される。具体的には、光源非直上部分Bからは、赤色〔3〕、緑色〔2〕、青色〔1〕の波長の光が透明基板32を介して射出される。
よって、各光源11と各色度変更素子31とが完全に重なっている状態においては、照明装置100全体で見れば、赤色〔5.5〕、緑色〔4.5〕、青色〔2〕の波長の光が射出されることになる。
前記仮想例からも分かるように、各光源11と各色度変更素子31との重なり度合いを変化させることにより、照明装置100全体から射出される各波長の光の強度を調節することができ、これにより、照明装置100の調光が可能となる。
<実施形態2> 本実施形態は、前記実施形態1に係る照明装置100の変形例であり、本実施形態に係る照明装置100は、光源ユニット10に対する色度変更ユニット30の位置を調節するための位置調節機構40を備えている点で前記実施形態1と構成が相違しているが、その他は同一構成を有している。
前記位置調節機構40は、図5に示すように、蛍光層20が積層された光源ユニット10が固定されると共に、色度変更ユニット30がスライド可能に差し込まれる支持溝43が設けられた支持体40と、支持体40に差し込まれた色度変更ユニット30を蛍光層20が積層された光源ユニット10に対して固定するネジ42と、を備えている。
このような構成であれば、支持溝43に固定された光源ユニット10に対する色度変更ユニット30のスライド位置を調節することにより、各光源11に対する色度変更素子31の重なり度合いを調節できる、これにより、照明装置100の調光を行うことができる。
<実施形態3> 本実施形態は、前記実施形態1に係る照明装置100における調光方法の変形例である。図6に示す実施形態においては、前記所定面Sに垂直な任意の軸を回転軸とし、光源ユニット10を色度変更ユニット30に対して回転させるようにスライド移動させる。
このようなものであれば、各光源11に対応する色素変更素子31の重なり度合いが異なるようになる。具体的には、各光源11に対応する色度変更素子31の重なり度合いが、当該各光源11の回転軸からの距離によって変化する。これにより、照明装置100から照射される光の色度が、回転軸からの距離によって変化する。なお、図6に示す実施形態においては、回転軸からの距離が遠い光源11ほど色度変更素子31との重なり度合いが小さくなっている。
前記任意の軸としては、例えば、図6(a)に示すように前記設置領域Rの中心を通る軸や図6(b)に示すように前記設置領域Rの角を通る軸等を選択することができる。
<その他の実施形態> 前記各実施形態においては、光源11を縦方向のピッチと横方向のピッチを同一にしているが、縦方向のピッチと横方向のピッチとを異ならせてもよい。さらに、図7に示すように、光源11を同心円上に複数配置し、各円上で等ピッチとなるように配置してもよい。なお、色度変更素子31は、複数の光源11が設置されたリング状の設置領域Rと対向するように、当該複数の光源11と同様に配置されている。この場合、前記同心円の中心を回転軸とし、光源ユニット10に対して色度変更ユニット30を回転させるようにスライドさせると、各光源11に対応する色度変更素子31の重なり度合いが、当該各光源11の回転軸からの距離によって変化する。なお、図7に示す実施形態においては、回転軸からの距離が遠い光源11ほど色度変更素子31との重なり度合いが小さくなっている。
また、前記各実施形態においては、色度変更素子31を光源11と同一ピッチで配置しているが、異なるピッチで配置してもよい。
また、前記実施形態においては、蛍光層20を光源ユニット10に積層し、これらを一体的に形成しているが、蛍光層20を光源ユニット10と別体として形成してもよく、また、蛍光層20を色度変更ユニット30と一体にしてもよい。なお、いずれの場合であっても、蛍光層20は、光源ユニット10の設置領域Rと対向するように配置する。
また、前記各実施形態においては、色度変更ユニット20に配置される複数の色度変更素子31として同種のものを使用しているが、二種類以上のものを使用してもよい。この場合には、二種類以上の色度変更素子31を交互に間隔を空けて配置してもよく、また、交互に連続的に連なるように配置してもよい。すなわち、色度変更ユニット20に配置される複数の色度変更素子31は、必ずしも間隔を空けて配置する必要はない。但し、隣り合う色度変更素子31が同種のものである場合には、間隔を空けて配置する必要がある。因みに、同種の色度変更素子とは、所定の色度を有する光を所定の色度に変更するものであり、一方、異種の色度変更素子とは、所定の色度を有する光を異なる色度に変更するものである。
その他、本発明は前記各実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100 照明装置
10 光源ユニット
S 所定面
R 設置領域
11 光源
20 蛍光層
30 色度変更ユニット
31 色素変更素子

Claims (6)

  1. 複数の光源が所定面に間隔を空けてアレイ状に設置された設置領域を有する光源ユニットと、
    前記設置領域と対向するように配置され、前記各光源から射出された光の波長を変換する単一の蛍光層と、
    前記蛍光層を挟んで前記設置領域と対向するように配置され、前記蛍光層から射出された光の色度を変更する複数の色度変更素子が前記所定面と平行な平面に沿ってアレイ状に設置された色度変更ユニットとを備え、
    前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットが前記所定面に沿ってスライド可能に構成され、前記色度変更ユニットを介して射出される光の色度が予め定められた目標色度になるように、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置が定められていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記光源ユニットが、前記複数の光源を所定ピッチで間隔を空けて設置したものであり、
    前記色度変更ユニットが、前記複数の色度変更素子を前記所定ピッチと同一ピッチで間隔を空けて設置したものである請求項1記載の照明装置。
  3. 前記色度変更素子が、前記蛍光層から射出された光の波長を選択的に透過又は反射するものである請求項1又は2のいずれかに記載の照明装置。
  4. 前記色度変更素子が、前記蛍光層から射出された光の波長を変換するものである請求項1又は2のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットを前記所定面に沿ってスライドさせて、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置を調節する位置調節機構をさらに備える請求項1乃至4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 複数の光源が所定面に間隔を空けてアレイ状に設置された設置領域を有する光源ユニットを備える照明装置の調光方法であって、
    前記各光源から射出された光の波長を変換する単一の蛍光層を、前記設置領域と対向するように配置し、
    前記蛍光層から射出された光の色度を変更する複数の色度変更素子が前記所定面と平行な平面に沿ってアレイ状に設置された色度変更ユニットを、前記蛍光層を挟んで前記設置領域と対向するように配置し、
    前記光源ユニットに対して前記色度変更ユニットを前記所定面に沿ってスライドさせ、前記色度変更ユニットを介して射出される光の色度が予め定められた目標色度になるように、前記各光源に対する前記各色度変更素子の位置を調節することを特徴とする照明装置の調光方法。

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