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JP2017013300A - ラベル付き成形体の製造方法、及びラベル付き成形体 - Google Patents

ラベル付き成形体の製造方法、及びラベル付き成形体 Download PDF

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JP2017013300A JP2015130818A JP2015130818A JP2017013300A JP 2017013300 A JP2017013300 A JP 2017013300A JP 2015130818 A JP2015130818 A JP 2015130818A JP 2015130818 A JP2015130818 A JP 2015130818A JP 2017013300 A JP2017013300 A JP 2017013300A
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Abstract

【課題】表示部の位置ずれがなく、意匠性に優れたラベル付き成形体(表示部付き成形体)を提供することである。【解決手段】実施形態の一例であるラベル付き成形体10の製造方法は、成形前駆体である長尺状の樹脂製シート26の被成形部26zを含む範囲に表示ラベル30を選択的に貼付する第1工程と、表示ラベル30が貼付された被成形部26zを成形加工する第2工程とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ラベル付き成形体の製造方法、及びラベル付き成形体に関する。
従来、各種容器やカバー、トレー等の成形体の表面に、商品名や製造者名、ロゴマーク、絵柄、商品説明等が設けられた表示部付き成形体が知られている。成形体の表面に表示部を設ける方法としては、表示部が印刷された長尺フィルムを樹脂製シート等の成形前駆体(成形前の長尺シート)の表面にラミネートした後、当該ラミネートした成形前駆体を容器形状等にシート成形等により成形加工する方法が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、一般的に表示部が所定ピッチで印刷された長尺フィルムを樹脂製シートの全面にラミネートする。
特開2005−153918号公報
ところで、表示部が印刷された長尺フィルムを用いて、特定の絵柄等を成形体の所定位置に設けることは容易ではない。例えば、長尺フィルムを繰り出す際に加わるテンションによってフィルムが伸び、その結果、印刷ピッチが伸びて表示部の位置ずれが発生する。また、長尺フィルムをラミネートする方法は、一般的に成形前駆体の全面にフィルムを積層するため、設備が大がかりになるだけでなく、成形加工されない部分(余剰部)のフィルムが無駄になり、材料コスト削減等の観点からも改良の余地がある。
なお、容器形状等に成形加工された成形体の表面に、表示部が設けられたラベルを貼付する場合もあるが、この場合、成形体の曲面、特に三次元曲面に沿って表示ラベルを綺麗に貼付することは困難である。
本発明に係るラベル付き成形体の製造方法は、表示ラベルが貼付されたラベル付き成形体の製造方法であって、成形前駆体の被成形部を含む範囲に前記表示ラベルを選択的に貼付する第1工程と、前記表示ラベルが貼付された前記被成形部を成形加工する第2工程とを備えることを特徴とする。
上述の通り、表示部の位置ずれがなく、意匠性に優れた表示部付き成形体が求められている。本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意検討した結果、成形前駆体の被成形部を含む範囲に表示ラベルを選択的に貼付し、当該ラベルが貼付された成形前駆体を容器形状等に成形加工する方法を見出したのである。かかる方法を用いることにより、特定の絵柄等を成形体の所定位置に正確に設けることができると共に、ラベルを綺麗に貼付することが困難であった成形体の三次元曲面に対しても、表示ラベルを綺麗に貼付することが可能となる。
本発明に係るラベル付き成形体は、樹脂製シートを成形してなる三次元曲面を有する成形体と、前記成形体に部分的に貼付された表示ラベルとを備え、前記表示ラベルは、前記樹脂製シートの表示ラベル被貼付部分とともに成形され部分的に薄肉化しており、前記成形体の前記曲面に密着した状態で貼付されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、表示部の位置ずれがなく、意匠性に優れたラベル付き成形体(表示部付き成形体)を提供することができる。即ち、本発明に係るラベル付き成形体の製造方法は、表示部が印刷された長尺フィルムを成形前駆体の表面にラミネートする方法(ラミネート法)と比較して、特定の絵柄等を成形体の所定位置に設けることが容易であり、また材料の無駄を抑制して材料コストの削減を図ることも可能である。さらに、本発明によれば、成形体の三次元曲面に沿って表示ラベルを密着させ綺麗に貼付することができる。また、成形前駆体の一部に対して、好ましくは被成形部の絵柄等を設けたい部分に対して表示ラベルを選択的に貼付することで、例えば成形体のデザイン設計の自由度を高めることができる。
実施形態の一例であるラベル付き成形体の斜視図である。 図1中のAA線断面図である。 実施形態の一例である表示ラベルの断面図である。 実施形態の一例であるラベル付き成形体を用いたブリスター包装体の正面図である。 実施形態の一例であるラベル付き成形体の製造方法を説明するための図である。 実施形態の一例であるラベル付き成形体の変形例を示す図である。 図6中のBB線断面図である。 実施形態の一例であるラベル付き成形体の変形例の製造方法を説明するための図である。 実施形態の他の一例であるラベル付き成形体の斜視図である。 ラベル付き成形前駆体の成形加工工程と、ラベル付き成形体の形状との関係を説明するための図である。 ラベル付き成形前駆体の成形加工工程と、ラベル付き成形体の形状との関係を説明するための図である。 実施形態の他の一例であるラベル付き成形体の斜視図である。 実施形態の他の一例であるラベル付き成形体の製造方法を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態の一例について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。本明細書において「略**」との記載は、略直角を例に挙げて説明すると、完全な直角はもとより、実質的に直角と認められる場合を含む意図である。
以下では、成形体の一部に表示ラベルが貼付されたラベル付き成形体を例示するが、表示ラベルは成形体の表面全体に貼付されていてもよい。例えば、成形前駆体の被成形部の表面全体に表示ラベルを貼付した後、当該被成形部を容器形状等に成形加工した場合は、成形体の表面全体に表示ラベルが貼付されることになる。但し、この場合も、例えば成形前駆体の被成形部及びその周囲のみに対して表示ラベルが選択的に貼付されるため、表示部の位置ずれを抑制でき、材料コストの削減が可能となる。
図1及び図2は、実施形態の一例であるラベル付き成形体10を示す図である。
ラベル付き成形体10は、成形体20と、成形体20に貼付された表示ラベル30とを備える。本実施形態では、容器形状に形成された成形体20に対して、表示ラベル30が部分的に貼付されている。表示ラベル30は、商品名や製造者名、ロゴマーク、絵柄、商品説明、キャンペーン告知等の表示部として印刷層33(後述の図3参照)を有し、成形体20の表面の所定位置に絵柄等を設けるためのラベルである。詳しくは後述するが、成形体20は三次元曲面Rを有し、表示ラベル30は三次元曲面Rに密着した状態で貼付されている。三次元曲面とは、平面の変形では成立し得ない曲面、即ち可展面ではない曲面を意味する。
成形体20は、有底筒状部21を備え、容器形状に成形されている。成形体20は、例えば金属製であってもよいが、以下では透明な樹脂製成形体として説明する(後述の成形体41,51についても同様)。成形体20を構成する樹脂は、特に限定されず、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が例示できる。中でも、成形体20の強度、寸法安定性、成形性の観点からポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂)が好ましい。有底筒状部21は、種々の物品等を収容可能な内部空間を有する有底略四角筒状に形成されており、軸方向一端部が開口している。有底筒状部21は、略四角形状の底壁部22と、底壁部22上に立設した側壁部23とを有する。以下では、有底筒状部が開口した軸方向一端部側を「上」、底壁部側(軸方向他端部側)を「下」とする。
成形体20は、有底筒状部21の上端部、即ち側壁部23の底壁部22側と反対の端部から有底筒状部21の外側に張り出したフランジ部24を備える。フランジ部24は、有底筒状部21の周方向全長に亘って形成されている。底壁部22とフランジ部24は略平行に形成されており、側壁部23は底壁部22及びフランジ部24に対して略垂直に形成されている。即ち、成形体20は、底壁部22と側壁部23の境界部分、側壁部23とフランジ部24の境界部分でそれぞれ略直角に曲がっている。以下では、有底筒状部21の内側に向いた面及びこれと連続したフランジ部の面を「内面20a」、内面20aと反対側の面を「外面20b」とする。
有底筒状部21は、上端部に近づくほど、やや周長が大きくなっている。即ち、底壁部22と側壁部23とが内面20a側になす角度、及び側壁部23とフランジ部24とが外面20b側になす角度は、いずれも90°よりやや大きく、側壁部23は上端部が下端部よりも外側に位置するように傾斜している。また、有底筒状部21の四隅に位置する側壁部23には、外側に向かって大きく湾曲した曲面、即ち有底筒状部21の周方向に沿う曲面が形成されている。そして、有底筒状部21の四隅の上下端部(底壁部22と側壁部23の境界部分、側壁部23とフランジ部24の境界部分)には、三次元曲面Rが形成されている。
表示ラベル30は、成形体20の表面に部分的に貼付されている。本実施形態では、成形体20の外面20bの一部、例えば外面20bの25%程度の範囲に表示ラベル30が貼付されている。表示ラベル30が貼付される成形体20の表面(ラベル貼付面25)の面積は、特に限定されず、例えば外面20bの75%程度の範囲に表示ラベル30が貼付されていてもよい。表示ラベル30の形状としては、三角形、四角形、五角形等の多角形状、円形状、楕円形状、ラベル端縁が波形等にカットされた形状など、種々の形状が例示できる。本実施形態では、略四角形状の表示ラベル30を例示している。
表示ラベル30は、例えばフランジ部24の先端部からフランジ部24と側壁部23との連結部を超え、底壁部22に亘って貼付されている。即ち、底壁部22と側壁部23とに跨って、かつ側壁部23とフランジ部24とに跨って表示ラベル30が貼付されている。表示ラベル30は、成形体20の曲面を含む外面20bに沿って貼付されており、当該曲面には三次元曲面Rも含まれる。即ち、成形体20のラベル貼付面25が三次元曲面Rに成形加工されている。
表示ラベル30は、例えば皺を有することなく三次元曲面Rを含む外面20bに密着した状態で貼付されている。ここで、皺とは肉眼で確認される筋状の凸部を意味する。例えば、成形前駆体に表示ラベル30を貼付した後、ラベル貼付面25の一部が三次元曲面Rとなるように成形加工することで、綺麗にラベルを貼付することが困難であった三次元曲面Rに対しても、表示ラベル30を皺なく綺麗に密着させることが可能である。また、三次元曲面Rに表示ラベル30が貼付されることで、成形体20(三次元曲面R)が補強される。
表示ラベル30は、側壁部23に貼付された部分が底壁部22及びフランジ部24に貼付された部分よりも薄肉化している。即ち、成形体20に貼付された表示ラベル30は、成形前駆体の表示ラベル被貼付部分とともに成形されて部分的に薄肉化しており、厚肉部と薄肉部を有する。成形体20に貼付された表示ラベル30は、側壁部23に貼付された部分の厚みt2が、底壁部22に貼付された部分の厚みt1、及びフランジ部24に貼付された部分の厚みt3よりも薄い(t2<t1,t3)。底壁部22及びフランジ部24に貼付された部分の厚みは、例えば側壁部23に近づくほど薄くなっている。つまり、表示ラベル30は、成形前駆体の成形加工により伸張し、成形前後で形状及び寸法が変化する。成形後の表示ラベル30は、成形前の表示ラベル30と比べて、大きく広がり部分的に厚みが薄くなっている。
図2に示す例では、成形体20に表示ラベル30に対応する窪み及び膨出部は形成されていないが、詳しくは後述するように、成形体20のラベル貼付面25が窪み、ラベル貼付面25と反対側の面(内面20a)の当該ラベル貼付面に対応する範囲が膨出していてもよい。
図3は、成形前の表示ラベル30の断面を示す図である。
表示ラベル30は、ラベル基材31と、粘着剤層32と、印刷層33とを有する(例えば、後述の表示ラベル46,56,71,72についても同様)。ラベル基材31は、粘着剤層32及び印刷層33の支持体であって、ラベル基材31の形状が表示ラベル30の形状を決定する。粘着剤層32は、表示ラベル30を成形体20に接着させる機能を有する。印刷層33は、上記の通り商品名や製造者名、ロゴマーク、絵柄、商品説明、キャンペーン告知等をラベルに付与するための層である。
図3に示す例では、ラベル基材31の一方の面に粘着剤層32が、他方の面に印刷層33がそれぞれ形成されている。なお、ラベル基材31の一方の面に、印刷層33と粘着剤層32が順に形成されてもよく(ラベル基材31/印刷層33/粘着剤層32の積層構造)、ラベル基材31の両面に印刷層33が形成されてもよい。また、ラベル基材31には、粘着剤層32、印刷層33以外の他の層が形成されていてもよい。他の層としては、金属蒸着層、転写箔層(例えば、コールドスタンプ法やホットスタンプ法等によって転写される)、及びホログラム層等の高意匠性加飾層、印刷層33上に形成される保護層、ラベル基材31と印刷層33の間に形成されるアンカーコート層などが例示できる。なお、高意匠性加飾層は、成形体20の三次元曲面Rを除いた部分に形成するのが好ましく、特に、表示ラベルの厚肉部(例えば、厚みがt1,t3の部分)に形成するのが好ましい。
ラベル基材31は、樹脂フィルムから構成される。ラベル基材31には、一軸又は二軸延伸された樹脂フィルムを用いてもよいが、好ましくは実質的に無延伸の樹脂フィルムを用いる。ここで、実質的に無延伸とは、ラベル基材31(樹脂フィルム)の延伸倍率がいずれの方向に対しても1.05倍未満であることを意味する。実質的に無延伸(以下、単に無延伸という場合がある)のラベル基材31を用いることで、成形加工時において被成形部26z(後述の図5参照)の形状に追従して表示ラベル30が伸び易くなり、表示ラベル30の破断や剥離を防止することができる。ラベル基材31の厚みは略均一であり、特に限定されないが、例えば10μm〜300μm、好ましくは30μm〜100μmである。
ラベル基材31に用いられる樹脂フィルムは、特に限定されず、例えばポリエチレン(PE)系樹脂、ポリプロピレン(PP)系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂、ポリ乳酸(PLA)系樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、アクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、各種エラストマーなどの熱可塑性樹脂から選択される1種又は2種以上の混合物からなるフィルムが挙げられる。中でも、ポリオレフィン系樹脂フィルムが好ましい。柔軟性があり曲面への追従性に優れることから、好適な樹脂フィルムの一例は、PP系樹脂を主成分とする無延伸フィルム(延伸倍率1.05倍未満)である。例えば、PET系樹脂から構成される成形体20と、無延伸PP系樹脂から構成される表示ラベル30との組合わせが良い。樹脂フィルムは、発泡フィルムや、複層フィルム(ポリオレフィン層とその他熱可塑性樹脂層が積層された複層フィルム)であってもよい。
樹脂フィルムは、JIS K 7127のフィルム引張試験法に準じて測定される引張強度(フィルム厚み:70μm、フィルムの一方向の長さを1.05倍に伸ばしたときの強さ)が20N/15mm以下が好ましく、5N/15m〜16N/15mmがより好ましい。なお、ラベル基材31は、透明、半透明、又は不透明のいずれであってもよい。
粘着剤層32を構成する粘着剤は、表示ラベル30を成形体20(成形前駆体)に接着させる機能を有する限り特に限定されず、種々の粘着剤(接着剤)を使用することができる。粘着剤層32は、例えばラベル基材31の一方の面の全面に粘着剤を塗工して形成される。粘着剤層32は、表示ラベル30を剥離した後、再び被着体に接着可能(再接着可能)であってもよく、再度の接着ができなくてもよい(再接着不可)。粘着剤の一例としては、スチレン‐イソプレン‐スチレンブロック共重合体、スチレン‐ブタジエン‐スチレンブロック共重合体等の合成ゴム系、アクリル樹脂系、オレフィン樹脂系、ウレタン樹脂系、紫外線(UV)硬化樹脂系、エチレン‐酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。粘着剤は、加熱することで粘着性を発現する感熱型粘着剤であってもよいが、好ましくは常温で粘着性を有し、押し付けることで被着体に付着可能な感圧型粘着剤である。粘着剤層32の厚みは、特に限定されないが、好ましくは10μm〜50μmである。
印刷層33は、例えば絵柄等の形成パターンに応じてラベル基材31の他方の面に印刷インキを塗布した後、乾燥や紫外線照射によりインキ成分を固化することで形成される。印刷層33の形成に用いられる印刷インキとしては、溶剤型インキ、紫外線硬化型インキ等が例示できる。中でも、耐熱性に優れた紫外線硬化型インキを用いることが好ましい。耐熱性の高いインキを用いることで、成形加工時の熱で印刷層33が劣化することを抑制できる。この印刷インキを用いて、グラビア印刷、フレキソ印刷、又は凸版輪転印刷等を行なうことで、ラベル基材31の他方の面に印刷層33が形成される。印刷層33は、成形加工時において被成形部26zの形状に追従して表示ラベル30が伸びることを想定した絵柄等のパターンに予め形成されている。
印刷層33は、例えば絵柄等を表示するだけでなく、背景色も表示する。特にラベル基材31が透明である場合には、背景印刷層を形成することが好適である。また、背景色(隠蔽色)を挟んで(ラベル基材31が不透明の場合にはラベル基材31を挟んで)両面に印刷層33を形成すれば、成形体20の内外のいずれからも見える絵柄等を設けることが可能である。印刷層33の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1μm〜10μmである。
図4は、ラベル付き成形体10を用いたブリスター包装体11の正面図である。
ブリスター包装体11は、ラベル付き成形体10と、ラベル付き成形体10のフランジ部24の内面20aに接合された板状部材12とを備える。ブリスター包装体11は、ラベル付き成形体10の有底筒状部21の筒内に種々の物品(図示せず)が収容され、フランジ部24に接合された板状部材12により有底筒状部21の開口部が閉じられた包装形態を有する。有底筒状部21に収容される物品としては、医薬品、乾電池、口腔衛生用品、化粧品、ネジ等の機械部品、菓子等の食品、玩具などが例示できる。この場合、底壁部22を正面として使用する。
図4に示す例では、板状部材12の上部に吊り下げ孔13が形成されている。板状部材12は、例えば厚紙であって、正面視において左右よりも上下に長い略矩形形状を有する。ラベル付き成形体10には、上記の通り成形体20の一部に貼付された表示ラベル30によって商品名や製造者名、ロゴマーク、絵柄、商品説明、キャンペーン告知等が設けられている。表示ラベル30が貼付されていない部分は透明であり、有底筒状部21に収容された物品を視認可能である。表示ラベル30は、例えば成形体20から剥離可能であり、キャンペーン用ラベル(応募シール)等として使用することもできる。ラベル付き成形体10を用いたブリスター包装体11は、絵柄等を表示する表示ラベル30が成形体10の曲面に密着した状態で貼付されているので、見栄えが良く絵柄等と物品との一体感が得られる。
なお、ラベル付き成形体10はブリスター包装体11以外の包装体にも使用することができる。ラベル付き成形体10は、例えば柔軟なシート状の蓋材がフランジ部24の内面20aに接合され、有底筒状部21の開口部が覆われた包装形態に適用されてもよい。
図5は、ラベル付き成形体10の製造方法の一例を示す図である。
ラベル付き成形体10の製造工程は、成形前駆体である長尺状の樹脂製シート26の被成形部26zを含む範囲に表示ラベル30を選択的に貼付する第1工程と、表示ラベル30が貼付された被成形部26zを成形加工する第2工程とを備える。即ち、第1工程では樹脂製シート26の一部に表示ラベル30を貼付する。表示ラベル30の全体、少なくとも大部分(例えば、80%以上)は被成形部26zに貼付される。被成形部26zとは、長尺状の樹脂製シート26において成形体20(ラベル付き成形体10)に成形加工される部分である。
樹脂製シート26は、第2工程前において略平坦である。同様に、表示ラベル30は、第2工程前において略平坦(厚みが略一定)である。ゆえに、第1工程で表示ラベル30を皺なく綺麗に貼付することは容易である。樹脂製シート26は、長手方向に沿って複数の被成形部26zを有し、複数のラベル付き成形体10に成形加工される。詳しくは後述するが、本製造工程では、例えば被成形部26zの所定箇所に選択的に表示ラベル30を貼付し、当該被成形部26zを成形加工することで、特定の絵柄等を成形体20の所定位置に正確に設けることができる。
本製造工程では、樹脂製シート26が略一定の間隔で断続的に繰り出され、樹脂製シート26の長手方向上流側で第1工程が、第1工程より下流側で第2工程が実施される。図5に示す例では、各被成形部26zに1つずつ表示ラベル30が貼付されている。表示ラベル30は、予め定められた被成形部26zに貼付されてもよいが、樹脂製シート26に貼付された表示ラベル30を検出して、即ち当該ラベルをマーカーとして成形加工位置を定めてもよい。或いは、樹脂製シート26に貼付された表示ラベル30を検出して成形位置を補正してもよい。
第1工程では、上記の通り樹脂製シート26の被成形部26zに表示ラベル30を部分的に貼付する。表示ラベル30は、例えば略四角形状の被成形部26zの第1面26aのみに対して、1つの角部を含む被成形部26zの25%程度の範囲に貼付される。ラベル付き成形体10では、フランジ部24の先端部まで表示ラベル30が貼付されているため、成形加工位置のずれを考慮して、表示ラベル30は被成形部26zから食み出して貼付されることが好適である。但し、被成形部26z以外の部分(以下、「余剰部」という)に貼付される表示ラベル30は僅かである。即ち、不要な部分として廃棄される余剰部には表示ラベル30が殆ど設けられないため、材料の無駄を大幅に抑制することが可能である。なお、例えばラベル付き成形体10の縁部にかからないように表示ラベル30が貼付される場合は、被成形部26zのみに表示ラベル30を貼付する。
第1工程では、樹脂製シート26の長手方向に複数の表示ラベル30が所定の間隔で並ぶように、樹脂製シート26の少なくとも一方の面に表示ラベル30を貼付する。図5に示す例では、複数の表示ラベル30が略等間隔で1列に並んで、樹脂製シート26の第1面26aに貼付されている。複数の表示ラベル30は、長尺状の離型紙34上に略等間隔で仮貼付された状態(以下、「表示ラベル30の連続体」という場合がある)で供給される。表示ラベル30の貼付方法は特に限定されないが、好ましくは樹脂製シート26の長手方向と表示ラベル30の連続体の長手方向を略平行にして、第1面26a上に当該連続体を配置し、樹脂製シート26を繰り出しながら連続的に表示ラベル30を貼付する。本実施形態では、第1面26aが成形体20の外面20bとなる。なお、樹脂製シート26の長手方向と表示ラベル30の連続体の長手方向を略垂直にして、第1面26aと直交するように当該連続体を配置し、樹脂製シート26を繰り出しながら表示ラベル30を貼付してもよい。
第2工程では、表示ラベル30が貼付された被成形部26zを成形加工して、ラベル付き成形体10を作製する。本実施形態では、ラベル貼付面25の一部が曲面化するように、さらにはラベル貼付面25の一部が三次元曲面Rとなるように、被成形部26zを成形加工する。本製造工程によれば、略平坦な樹脂製シート26に表示ラベル30を貼付した後、ラベル貼付面25を曲面化することにより当該シートの形状に追従してラベルが伸び、三次元曲面Rに対しても表示ラベル30が綺麗に密着する。
第2工程では、被成形部26zの一部に第1面26a側に突出した凸部を形成する。この凸部が、成形体20の有底筒状部21である。有底筒状部21を形成することにより、底壁部22と側壁部23の境界部分、及び側壁部23とフランジ部24の境界部分で樹脂製シート26が略直角に曲げられ、ラベル貼付面25の一部が曲面となる。また、有底筒状部21の四隅に位置する側壁部23には、外側に向かって大きく湾曲した曲面、即ち有底筒状部21の周方向に沿う曲面が形成される。さらに、有底筒状部21の四隅の上下端部(底壁部22と側壁部23の境界部分、側壁部23とフランジ部24の境界部分)には、三次元曲面Rが形成される。有底筒状部21が形成された被成形部26zは、例えば第2工程で打ち抜かれて樹脂製シート26の余剰部から分離される。これにより、有底筒状部21の周囲にフランジ部24が形成されたラベル付き成形体10が得られる。
樹脂製シート26の成形加工方法としては、真空成形、圧空成形、プレス成形等が例示できる。いずれの方法においても、加熱により軟化した樹脂製シート26を型に密着させて容器形状等に成形加工する。加熱温度は、樹脂製シート26の組成等によっても異なるが、一般的には160℃〜190℃である。真空成型等により略平坦な樹脂製シート26に有底筒状部21が形成されると、表示ラベル30は有底筒状部21の形状に追従して伸びる。このとき、有底筒状部21の側壁部23は、底壁部22及びフランジ部24よりも薄肉化し、同様に表示ラベル30も、側壁部23に貼付された部分が底壁部22及びフランジ部24に貼付された部分よりも薄肉化する。
上記製造方法によれば、上記ラミネート法のような問題点を有さず、成形体20の所定位置に目的とする絵柄等をより正確に設けることができる。また、上記製造方法によれば、成形体20のうち絵柄等を設けたい部分のみに表示ラベル30を貼付して絵柄等を設けることができるので、一部に絵柄等を設けて一部を透明にする等、自由度の高いデザイン設計が可能である。さらには、上記ラミネート法のように樹脂製シート26の全面に表示ラベル30を貼付しないため、余剰部として廃棄される材料が少なく、材料コストを大幅な削減を図ることができる。
成形体20の表面に表示ラベル30を貼付する場合、特に三次元曲面Rに沿って表示ラベル30を皺なく綺麗に貼付することは困難であるが、上記製造方法によれば、三次元曲面Rに対しても表示ラベル30を皺なく綺麗に密着させることが可能である。また、表示ラベル30は、例えば成形体20の表面から剥離可能であり、キャンペーン用ラベル等として使用することもできる。
図6及び図7は、上記実施形態の変形例(ラベル付き成形体10x)を示す図である。
ラベル付き成形体10xは、表示ラベル30が成形体20の外面20bに複数(例えば、2つ)貼付されている点で、ラベル付き成形体10と異なる。各表示ラベル30は、互いに略同一形状を有し、有底筒状部21の対向する角部にそれぞれ貼付されている。外面20bにおける各表示ラベル30の貼付形態はラベル付き成形体10の場合と同様であり、それぞれ外面20bの25%程度の範囲に貼付され、2枚の合計で外面20bの略半分程度の範囲が表示ラベル30で覆われている。
ラベル付き成形体10xは、さらに成形体20の内面20aにも表示ラベル30が貼付されている点で、ラベル付き成形体10と異なる。即ち、ラベル付き成形体10xでは、成形体20の各面に表示ラベル30が2つずつ合計4枚貼付されている。内面20aに貼付された表示ラベル30は、外面20bに貼付された表示ラベル30と成形体20の厚み方向に重なっている。成形体20の両面に表示ラベル30を貼付することで、成形体20の内外のいずれにも絵柄等を設けることができる。
なお、複数の表示ラベル30は互いに異なった形状、寸法であってもよく、成形体20における貼付位置も適宜変更可能である。例えば、内面20aに貼付される表示ラベル30と外面20bに貼付される表示ラベル30は互いに重なっていなくてもよく、内面20a側と外面20b側に貼付される表示ラベル30の枚数が異なっていてもよい。
図8は、ラベル付き成形体10xの製造方法の一例を示す図である。
ラベル付き成形体10xは、ラベル付き成形体10と同様に、長尺状の樹脂製シート26の被成形部26zを含む範囲に表示ラベル30を選択的に貼付し、表示ラベル30が貼付された被成形部26zを成形加工して製造される。但し、ラベル付き成形体10xの製造工程では、第1工程において、樹脂製シート26の各被成形部26zの一方の面に表示ラベル30を複数貼付する。図8では樹脂製シート26の第1面26aに表示ラベル30を貼付する様子を示しているが、樹脂製シート26の第2面26bにも第1面26a側と同様に表示ラベル30を貼付する。図8に例示するように、本製造工程によれば、表示ラベルの連続体の数、表示ラベルの貼付位置等を適宜変更することにより、成形体に設けられる絵柄等の範囲や位置を容易に変更することができる。
図9は、実施形態の他の一例であるラベル付き成形体40を示す図である。
ラベル付き成形体40は、成形体41と、成形体41に貼付された表示ラベル46とを備える。成形体41は、有底筒状部42とフランジ部45を備えるが、有底筒状部42が略円筒状に形成されている点で、成形体20と異なる。なお、ラベル付き成形体40を用いた包装体は、例えばラベル付き成形体40の有底筒状部42の筒内に種々の物品を収納し、有底筒状部42の開口部を、別途、蓋材等で閉じた包装形態で使用される(図示せず)。有底筒状部42は、略真円形状の底壁部43と、底壁部43上に立設した側壁部44とを有する。フランジ部45は、成形体20の場合と同様に、有底筒状部42の上端から外側に張り出し、有底筒状部42の周方向全長に亘って形成されている。成形体41は、底壁部43と側壁部44の境界部分、側壁部44とフランジ部45の境界部分でそれぞれ略直角に曲がっており、有底筒状部42の上下端部に周方向に沿って三次元曲面Rが形成されている。
表示ラベル46は、成形体41の少なくとも一方の表面(内面及び/又は外面)に部分的に貼付されており、例えば当該表面の75%程度の範囲に貼付されている。表示ラベル46は、例えば底壁部43と側壁部44とに跨って、かつ側壁部44とフランジ部45とに跨って貼付されており、三次元曲面Rに対しても綺麗に密着している。また、表示ラベル46は、側壁部44に貼付された部分が底壁部43及びフランジ部45に貼付された部分よりも薄肉化している。
ラベル付き成形体40は、ラベル付き成形体10,10xと同様に、長尺状の樹脂製シートの被成形部を含む範囲に表示ラベル46を選択的に貼付し、表示ラベル46が貼付された被成形部を成形加工して製造される。ラベル付き成形体40の製造工程は、第2工程において、表示ラベル46が貼付された略平坦な樹脂製シートの被成形部を有底円筒形状に成形加工する点で、ラベル付き成形体10,10xの場合と異なる。
図10及び図11は、平坦なシート形状の成形前駆体を成形加工して得られる表示ラベル付き成形体の形状について説明するための図である。図10及び図11に示す例では、表示ラベル71,72が貼付された樹脂製シート70(表示ラベル付き成形前駆体)を真空成形する。樹脂製シート70の第1面70aには表示ラベル72が、第2面70bには表示ラベル71がそれぞれ貼付されている。
図10に示す例では、凹部74を有する型73を用いて略平坦な樹脂製シート70を成形加工し(図10(a)参照)、有底筒状部62とフランジ部65を備えた表示ラベル付き成形体60を作製する(図10(b)参照)。凹部74は、成形体61の有底筒状部62を形成するための窪みである。加熱軟化させた樹脂製シート70と型73との間を真空にして樹脂製シート70の第2面70bを型73に密着させることで、当該シートが第2面70b側に膨出して有底筒状部62が形成される。この場合、表示ラベル71が型73と接触し、表示ラベル72は型73と接触しない。
上記成形方法によれば、表示ラベル71の厚さ方向の少なくとも一部が成形体61に埋まり(めり込み)、ラベル貼付面66の全体に窪みが形成されて、例えば表示ラベル71の周囲に形成される成形体61の外面61bとの段差が小さくなる、或いは段差が略なくなる。そして、成形体61のラベル貼付面66と反対側の面(内面61a)は、ラベル貼付面66に対応する範囲が膨出し、内面61aには膨出部68が形成される。ラベル貼付面66に窪みが形成されることで、表示ラベル71が剥がれ難くなる。一方、型73と接触しない表示ラベル72は成形体61に埋まらず、ラベル貼付面67の反対側に位置する外面61bには膨出部が形成されない。つまり、外面61bに貼付された表示ラベル71は剥がれ難く、内面61aに貼付された表示ラベル72は表示ラベル71に比べて剥がし易い。
図11に示す例では、凸部94を有する型93を用いて略平坦な樹脂製シート70を成形加工し(図11(a)参照)、有底筒状部82とフランジ部85を備えた表示ラベル付き成形体80を作製する(図11(b)参照)。凸部94は、成形体81の有底筒状部82を形成するための突起である。加熱軟化させた樹脂製シート70と型93との間を真空にして樹脂製シート70の第2面70bを型93に密着させることで、当該シートが第1面70a側に膨出して有底筒状部82が形成される。
この場合も、表示ラベル71が型93と接触し、表示ラベル71の厚さ方向の少なくとも一部が成形体81に埋まり、ラベル貼付面86の全体に窪みが形成される。そして、成形体81のラベル貼付面86と反対側の外面81bには、ラベル貼付面86に対応する範囲に膨出部88が形成される。一方、表示ラベル72は成形体81に埋まらず、ラベル貼付面87の反対側に位置する内面81aには膨出部が形成されない。即ち、図10に示す例と反対に、内面81aに貼付された表示ラベル72は剥がれ難く、外面81bに貼付された表示ラベル71は表示ラベル72に比べて剥がし易くなる。
図10及び図11では、樹脂製シート70の第1面70aと第2面70bにそれぞれ表示ラベル72、71が貼付されている例を示したが、表示ラベルの貼付位置、貼付数は、種々に変更可能である。
図12は、実施形態の他の一例であるラベル付き成形体50を示す図である。
ラベル付き成形体50は、有底略円筒形状の成形体51と、成形体51に貼付された表示ラベル56とを備える。成形体51は、周長が最も大きな胴部52と、胴部52より周長が小さく、図示しないキャップが取り付けられる首部53と、胴部52と首部53の間に位置し、首部53に近づくにつれて次第に縮径した肩部54とを有する。成形体51の胴部52と肩部54の境界部分には、周方向に沿って三次元曲面Rが形成されている。表示ラベル56は、成形体51の外面において、胴部52と肩部54に跨って剥離可能に貼付されており、三次元曲面Rに対しても綺麗に密着している。
図13は、ラベル付き成形体50の製造方法の一例を示す図である。
ラベル付き成形体50は、成形前駆体であるパリソン57の被成形部に表示ラベル56を選択的に貼付し、表示ラベル56が貼付された被成形部を成形加工して製造される。パリソン57は、例えば射出成形により作製される樹脂製の成形前駆体であり、平坦なシート形状ではなく有底略円筒形状を有する。第1工程(図13(a)参照)では、パリソン57の被成形部、即ち成形体51の胴部52及び肩部54となる部分に表示ラベル56を貼付する。即ち、上記各実施形態と異なり、成形前駆体のラベル貼付面が曲面である。なお、ラベル貼付面には、後述のブロー成形により新たな曲面が形成される(ラベル貼付面の一部が曲面化する)。
第2工程(図13(b)参照)では、表示ラベル56が貼付されたパリソン57をブロー成形して、ラベル付き成形体50を作製する。具体的には、加熱軟化させたパリソン57に空気を吹き込んで膨らませて型58に密着させることで、胴部52と肩部54が形成されると共に、その境界部分に三次元曲面Rが形成される。表示ラベル56は、パリソン57の膨張に追従して伸び、三次元曲面Rを含む成形体51の表面に密着する。
なお、上記実施形態では有底筒状部とフランジ部との境界部分等に三次元曲面Rが形成される形態を例示したが、三次元曲面Rは、例えば半球状(ドーム状)の凸部又は凹部によって形成される曲面であってもよい。半球状の凸部又は凹部は種々のサイズであってもよく、例えば複数の小さな凸部又は凹部、或いは凸部と凹部の両方が形成された面に対して表示ラベルが貼付されてもよい。また、表示ラベルの貼付け枚数や、貼付け面は、加飾用途に応じて種々に変更可能である。
10,10x,40,50,60,80 ラベル付き成形体、11 ブリスター包装体、12 板状部材、13 吊り下げ孔、20,41,51,61,81 成形体、20a,61a,81a 内面、20b,61b,81b 外面、21,42,62,82 有底筒状部、22,43 底壁部、23,44 側壁部、24,45,65,85 フランジ部、25,66,67,86,87 ラベル貼付面、26,70 樹脂製シート、26a,70a 第1面、26b,70b 第2面、26z 被成形部、30,46,56,71,72 表示ラベル、31 ラベル基材、32 粘着剤層、33 印刷層、34 離型紙、52 胴部、53 首部、54 肩部、57 パリソン、58,73,93 型、68,88 膨出部、74 凹部、94 凸部、R 三次元曲面

Claims (10)

  1. 表示ラベルが貼付されたラベル付き成形体の製造方法であって、
    成形前駆体の被成形部を含む範囲に前記表示ラベルを選択的に貼付する第1工程と、
    前記表示ラベルが貼付された前記被成形部を成形加工する第2工程と、
    を備えた、ラベル付き成形体の製造方法。
  2. 前記第2工程では、前記被成形部のうち前記表示ラベルが貼付されたラベル貼付面の少なくとも一部が三次元曲面となるように、前記被成形部を成形加工する、請求項1に記載のラベル付き成形体の製造方法。
  3. 前記表示ラベルは、実質的に無延伸のラベル基材を有する、請求項1又は2に記載のラベル付き成形体の製造方法。
  4. 前記成形前駆体は、前記被成形部を複数有する長尺状の樹脂製シートであり、
    前記第1工程では、前記樹脂製シートの長手方向に複数の前記表示ラベルが所定の間隔で並ぶように、前記樹脂製シートの少なくとも一方の面に前記表示ラベルを貼付する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のラベル付き成形体の製造方法。
  5. 前記第1工程では、前記樹脂製シートの前記各被成形部に前記表示ラベルを部分的に貼付する、請求項4に記載のラベル付き成形体の製造方法。
  6. 樹脂製シートを成形してなる三次元曲面を有する成形体と、
    前記成形体に部分的に貼付された表示ラベルと、
    を備え、
    前記表示ラベルは、前記樹脂製シートの表示ラベル被貼付部分とともに成形され部分的に薄肉化しており、前記成形体の前記曲面に密着した状態で貼付されている、ラベル付き成形体。
  7. 前記表示ラベルは、実質的に無延伸のラベル基材を有する、請求項6に記載のラベル付き成形体。
  8. 前記成形体は、前記表示ラベルが貼付されたラベル貼付面が窪み、当該ラベル貼付面と反対側の面のうち当該ラベル貼付面に対応する範囲が膨出している、請求項6又は7に記載のラベル付き成形体。
  9. 前記成形体は、有底筒状部を備え、
    前記ラベルは、前記有底筒状部の底面部と側面部とに跨って貼付され、前記側面部に貼付された部分が前記底面部に貼付された部分よりも薄肉化している、請求項6〜8のいずれか1項に記載のラベル付き成形体。
  10. 前記表示ラベルは、高意匠性加飾層を有する、請求項6〜9のいずれか1項に記載のラベル付き成形体。
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