本発明は、通信の分野に関連し、そして特に、データ再送信方法、装置、及びシステムに関連する。
通信技術の急速な発展に伴い、3GPP(the 3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)により定式化されたリリース7バージョンに導入された2×2MIMO(Multiple−Input Multiple−Output、マルチ入力マルチ出力)技術において、トランスポートブロックの長さの表示及び各データフローの変調表示は独立しており、単一の現在のデータがスケジュールされているか又は二重の現在のデータがスケジュールされているかにかかわらず、ノードB(基地局)は、UE(User Equipment、ユーザ装置)に、プライマリトランスポートブロックのプロセス番号HAPpbのみを通知し、そして、セカンダリトランスポートブロックのプロセス番号は、プライマリトランスポートブロックのプロセス番号に従って計算することができる:
HAPsb=(HAPpb+Nproc/2)mod(Nproc)
リリース7のMIMOにおいて、プロセスの総数は、6≦Nproc/2≦8を満たす、すなわち、各フローのプロセスの数は、平均して6から8である。
4アンテナのMIMOが使用される場合の基本的なデータ伝送が、図1に概略的に示される。3GPP規格会合が4×4MIMOを導入することを決定した後においても、依然として、最大で2つのトランスポート表示と2つの変調表示とが使用されている。表示情報の各部分は、最大で2つのTB(Transport Block、トランスポートブロック)を制御することができる。同じ制御情報のセットを使用する1つ又は2つのTBを符号化することで取得されるデータは、総括してコードワード(codeword、CWと略す)と呼ばれる。コードは、レイヤマッピングを受けた後、各トランスポートレイヤにおいて送信される。各トランスポートレイヤのデータは、プリコーディングされた後、複数のアンテナポートに転送され、そして他の複数のデータ信号と重畳された後に受信機にエアインターフェースで送信される。エアインターフェースデータ情報及び対応する制御情報を受信した後、受信機は、復調、復号化などの操作を行い、そしてデータがCRC(CycRIc Redundancy Check、巡回冗長検査)検証に合格したかどうかに従って、各コードワードについてのACK/NACKを送信機に対してフィードバックする。送信機がNACKフィードバックを受信する場合、対応するコードワードは再送される必要がある。
現在、MIMOベースのデータ再送処理の前述のプロセスにおいて、各送信されたコードワードに対応するレイヤの数又はTBの数は変更されず、そして再送される複数のコードワードの系列は変化しない。この時、新しいデータを送信する必要がなければ、使用されなければならないレイヤの数がコードワードを再送するために必要なレイヤの数よりも大きいという状況が生じる可能性があり、そしてこの場合において、送信機の動作はまだ定義されていない。このため、送信機は処理を実行する方法を知らず、このことは、送信機及び受信機が正常に動作することを困難にする可能性がある。
本発明の複数の実施例は、MIMOベースのデータ再送処理において、送信機が使用するために選択したレイヤ数がコードワードを再送するために必要なレイヤ数よりも多く且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、送信機及び受信機が正常に動作するのが困難であるかもしれないという問題に対する、MIMOベースのデータ伝送方法、装置、及びシステムを提供する。
この問題を解決するために、本発明の複数の実施例は、以下の複数の技術的な解決手段を採用する。
第1の態様において、本発明の実施例は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が、送信機により使用するために選択されたレイヤ数より少なく且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、前記送信機が選択した前記レイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のある前記レイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するステップであって、該特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は前記差に等しい、ステップ;及びレイヤマッピングにより、前記再送される必要のあるコードワード及び前記特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるステップ;を含む、データ再送方法を提供する。
前記第1の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記方法は:前記受信機に特殊コードワード送信表示を送信するステップであって、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される、ステップ;をさらに含む。
前記第1の態様及び前記第1の可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第2の可能な実施方法において、前記特殊コードワードは仮想コードワードであり且つ該仮想コードワードは空の情報である;又は前記特殊コードワードは充填コードワードであり且つ該充填コードワードは空でない情報である。
前記第1の態様及び前記最初の2つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第3の可能な実施方法において、前記受信機に特殊コードワード送信表示を送信する前記処理は:前記受信機に該特殊コードワード送信表示を送るために、HS−SCCHで該特殊コードワード送信表示を送信するステップ;をさらに含む。
前記第3の可能な実施方法に関する、第4の可能な実施方法において、HS−SCCHで前記特殊コードワード送信表示を送信する前記ステップは:データ送信関連制御情報を含むパケットに前記特殊コードワード送信表示を識別するために使用されるビットを追加するステップ、及び前記パケットを前記HS−SCCHで送信するステップ;又はデータ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドに前記特殊コードワード送信表示を識別するために使用される特定の値を設定するステップ、及び前記HS−SCCHで前記パケットを送信するステップ;を含む。
前記第1の態様及び前記最初の4つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第5の可能な実施方法において、前記特殊コードワード送信表示は、さらに、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため、及び/又はどのコードワードが送信される前記コードワードであるかを識別するために使用される。
第2の態様において、本発明の実施例は:前記送信機により送られる、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するステップであって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、再送されるコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される、ステップ;及び前記特殊コードワード送信表示を検出した際に、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
前記第2の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別する前記ステップは:前記プロセス数表示により示されたプロセス又は該プロセスに関連付けられたプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを決定するステップ;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連付けられたプロセスに対応するトランスポートブロックが前記再送されるコードワードに属すことを識別するステップ;又は前記バッファされたデータが正しく復号された場合に、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連付けられたプロセスに対応するトランスポートブロックが前記特殊コードワードに属すことを識別するステップ;を含む。
第3の態様において、本発明の実施例は、前記送信機から送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するステップであって、前記複数のコードワードは:再送コードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが前記再送されるコードワードであるかを識別するために使用される、ステップ;及び前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
第4の態様において、本発明の実施例は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が前記送信機により使用するために選択されたレイヤ数より少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、前記送信機が選択した前記レイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のある前記レイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するように構成される決定部であって、該特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は前記差に等しい、決定部;及びレイヤマッピングにより、再送される必要のある前記コードワード及び前記決定部により決定された前記特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される割当部;を備える送信機を提供する。
前記第4の態様に関する、第1の可能な実施方法において、本発明の前記実施例により提供される送信機は:特殊コードワード送信表示を受信機に送信するように構成される送信部であって、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される、送信部;をさらに含む。
第5の態様において、本発明の実施例は:前記送信機により送られる、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部であって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、再送されるコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される、受信部;及び前記特殊コードワード送信表示を検出した際に、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される識別部;を備える受信機を提供する。
第6の態様において、本発明の実施例は:前記送信機から送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部であって、前記複数のコードワードは:再送コードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが前記再送されるコードワードであるかを識別するために使用される、受信部;及び前記受信部により受信される前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される識別部;を備える受信機を提供する。
第7の態様において、本発明の実施例は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合に、送信機により、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するステップ;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、前記送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるステップ;及びデータ送信関連制御情報を受信機に送信するステップであって、前記データ送信関連制御情報は、ランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
前記第7の態様に関する、第1の可能な実施方法において、レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、前記送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てる前記ステップは:前記再送される必要のある複数のコードワードの一部又は前記再送される必要のある複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれるトランスポートブロックを、送信に使用されるレイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再処理されるコードワードにマッピングするステップ、及び前記レイヤマッピングにより、前記再処理されるコードワードを送信に使用される前記レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるステップ;を含む。
前記第1の可能な実施方法に関する、第2の可能な実施方法において、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは、コードワードが同じプロセス数を有する複数のトランスポートブロック又は差を伴う複数のプロセス数を有する複数のトランスポートブロックであって、所定の関係にある、複数のトランスポートブロック、に対応すること、を含む。
前記第1又は第2の可能な実施方法に関する、第3の可能な実施方法において、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングがさらに、送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中の前記RIが2であり且つ前記2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ前記2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数及び特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数は異なり、且つ前記2つのプロセス数の間の差は前記第1の固定値であることを含む、ということを含む。
前記第2又は第3の可能な実施方法に関する、第4の可能な実施方法において、前記方法は:送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部の再送である場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定するステップであって、該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数が同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差が第2の固定値である)ことを識別するために使用される、設定するステップ;又は前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを加えるステップであって、前記ビットは、送信のために使用される前記レイヤ数が2であり且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部の再送である場合において、前記特殊表示を送信するために使用される、ステップ;をさらに含む。
前記第7の態様及び前記最初の4つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第5の実施方法において、互いに再送結合プロセスである2つのプロセス双方について、前記送信機により受信されるHARQ送達確認情報がACKであった場合に、前記送信機は、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードは両方とも正しく復号されたと判定し、そうでなければ、再送の最大数に達していない場合に、前記2つのプロセスにより送信された前記複数のコードワードを再び再送する。
第8の態様において、本発明の実施例は、送信機により送信されたコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信機により受信するステップであって、前記データ送信関連制御情報は、RI及びプロセス数表示を含む、受信するステップ;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
前記第8の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別する前記ステップは:前記RIが2である場合に、プロセス数表示により示されたプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか確認するステップ;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数と前記プロセス数表示の中のプロセス数が同じであるか又は所定の関係にあることを識別するステップ;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差が第1の固定値であることを識別するステップ;を含む。
前記第8の態様に関する、第2の可能な実施方法において、前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別する前記ステップは:前記RIが2である場合に、前記データ送信関連制御情報のパケットが特殊表示で構成されているかどうかを確認するステップ;前記パケットが前記特殊表示で構成されている場合に、特殊でないコードワードの中のプロセス数及び前記プロセス数表示におけるプロセス数が同じであるか又は所定の関係にあることを識別するステップ;前記パケットが前記特殊表示で構成されていない場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差が第1の固定値であることを識別するステップであって、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数が同じであるか又は所定の関係にあることを識別するために使用される、識別するステップ;を含む。
前記第8の態様及び前記最初の2つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第3の可能な実施方法において、前記方法は:前記現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信される2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックに対応する前記複数のプロセスが互いに前記再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号される場合であり且つその場合に限り、前記受信機により、前記2つのコードワードに対するACKを前記送信機に対して同時にフィードバックするステップ、及びそうでなければ、同時にNACKをフィードバックするステップ;をさらに含む。
第9の態様において、本発明の実施例は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てが再送される必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成される第1決定部;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、送信に使用される、前記第1決定部により決定される、レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される割当部;及びデータ送信関連制御情報を受信機に対して送信するように構成される送信部であって、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信部;を備える送信機を提供する。
前記第9の側面に関する、第1の可能な実施方法において、前記送信機はさらに設定部を備え、前記設定部は、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部が現在の送信において再送される場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定し、該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロック及び特殊コードワードの中のトランスポートブロックの複数のプロセス数は同じであるか又は所定の関係にあることを識別するようにさらに構成される;又は前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを追加するようにさらに構成され、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部の再送のための送信である場合に、前記ビットは前記特殊表示を送信するために使用される。
前記第9の側面及び前記第1の可能な実施方法に関する、第2の可能な実施方法において、前記送信機は:プロセスに対するHARQ送達確認情報を受信するように構成される受信部;及び互いに再送結合プロセスである2つのプロセス双方に対する、前記受信部により受信されるHARQ送達確認情報がACKである場合に、前記送信機が前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方は正しく復号されたと決定し;そうでなければ、前記2つのプロセスにより送信される前記複数のコードワードの双方は再送される必要があると決定するように構成される、第2決定部;をさらに備える。
第10の態様において、本発明の実施例は、送信機により送信されるコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成される受信部であって、前記データ送信関連制御情報はRI及びプロセス数表示を含む、受信部;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成される識別部;を備える受信機を提供する。
第10の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記受信機は:前記現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信される2つのコードワードの中の複数のトランスポートブロックに対応する複数のプロセスが互いに再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、前記受信機は、前記2つのコードワードに対するACKを前記送信機に同時にフィードバックし、そして、そうでなければ同時にNACKをフィードバックするように構成されるフィードバック部;をさらに備える。
第11の側面において、本発明の実施例は、送信機及び受信機を含むデータ再送システムをさらに提供する。前記送信機は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が前記送信機により使用するために選択されたレイヤ数より少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、前記送信機が選択した前記レイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のある前記レイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードであって、該特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は前記差に等しい、特殊コードワード、を決定し;且つレイヤマッピングにより、再送される必要のある前記コードワード及び前記決定部により決定された前記特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される。
前記第11の側面に関する、第1の可能な実施方法において、前記送信機は、特殊コードワード送信表示を前記受信部に送信するようにさらに構成され、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される。
前記受信機は、前記送信機により送られる、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び前記特殊コードワード送信表示を受信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、前記再送されるコードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され;且つ前記特殊コードワード送信表示を検出した際に、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
前記第11の側面に関する、第2の可能な実施方法において、前記送信機は、特殊コードワード送信表示を前記受信機に送信するようにさらに構成され、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される。
前記受信機は、前記送信機から送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成され、前記複数のコードワードは:前記再送コードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、前記現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが前記再送されるコードワードであるかを識別するために使用され;且つ前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
第12の態様において、本発明の実施例は、送信機及び受信機を含むデータ再送システムを提供する。前記送信機は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てが再送される必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成され;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、送信に使用される、前記第1決定部により決定される、レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成され;且つデータ送信関連制御情報を前記受信機に対して送信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む。
前記受信機は、送信機により送信されるコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はRI及びプロセス数表示を含み;且つ前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成される。
本発明の複数の実施例はMIMOベースのデータ再送方法、装置、及びシステムを提供する。解決手段は:送信機がデータを再送する必要がある場合であり、且つ再送される前記データにより必要とされるレイヤ数が前記送信機により選択されたレイヤ数よりも小さく且つ新しいデータを再送する必要がない場合に、特殊コードワードが送信され、これによりこの特殊な場合においてデータの再送が正常に行われる、というものである。他の解決手段は:データ再送処理方法において、送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを送信する必要がある場合に、前記送信機は、送信に使用されるレイヤ数は、前記複数のコードワードの一部の再送のために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部の再送のために占有される必要のあるレイヤ数であると決定し、これにより使用されるレイヤ数がコードワードを再送するのに必要とされるレイヤ数より大きくなるという場合を回避し、これによりデータの再送の正常な実行を可能とする、というものである。
4アンテナMIMO技術における基本的なデータ送信のフローチャートである;
本発明の実施例により提供されるデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される送信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される受信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される他の受信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他の送信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される他の受信機の概略構成図である;
複数のトランスポートブロックの複数のプロセス数の例の図である。
以下において、本発明の複数の実施例における複数の添付図面を参照して本発明の複数の実施例における複数の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される複数の実施例は、本発明の全ての実施例ではなく、単なる一部である。創造的な努力をすることなく、本発明の複数の実施例に基づき、当業者によって得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲に属さなければならない。
本発明の全ての実施例は、送信機が基地局であってもよく且つ受信機が端末であってもよい下りリンクのデータ送信処理におけるデータ再送に対して適用可能であり;そしてまた、送信機が端末であってもよく且つ受信機が基地局であってもよい上りリンクのデータ送信処理におけるデータ再送に対して適用可能である、ということに注意すべきである。
本発明の実施例は、MIMOベースのデータ再送方法を提供し、そして図2において示されるように、方法は以下の複数のステップを含んでもよい。
S101:送信されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により使用するために選択されるレイヤ数よりも小さく、かつ送信される必要のある新しいデータがない場合に、送信機は、当該送信機により選択されるレイヤ数とコードワードの再送のために占有される必要のあるレイヤ数との間の差にしたがって、特殊コードワードを決定する。
本発明の全ての実施例において、レイヤ数(number of layers)はデータフロー数(number of data flows)、又は略してフロー数(number of flows)とも呼ばれる。
特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロックの数は、前記差に等しい。特殊コードワードとは、通常のコードワード以外の任意のコードワードのことであり、そして通所のコードワードとは、送信機が実際に受信機に送信する必要のあるデータが配置されるコードワードのことである。
MIMOシステムに基づき、送信機は、以下の方法において、どの複数のコードワードを再送する必要があるか、決定してもよい。
送信機は、前回送信されたコードワード(CW、codeword)及びチャネル状態情報について、受信機によりフィードバックされたHARQ−ACK(hybrid automatic repeat−request acknowledgement、ハイブリッド自動再送要求送達確認)情報を受信する。
HARQ送達確認情報は、ACK又はNACKを含む。HARQ送達確認情報がACKを含む場合、それは、HARQ送達確認情報に対応するコードワードが正常に送信されたことを示す。ARQ−ACK情報がNACKを含む場合、それは、HARQ送達確認情報に対するコードワードの送信が成功しなかったこと、及び再送される必要があることを示す。
チャネル状態情報は、RI(Rand Index、ランク指標)を含む。さらに、チャネル状態情報は、追加的にPCI(Precoding Control Indicator、プリコーディング制御指標)及びCQI(Channel Quality Indicator、チャネル品質指標)を含んでもよい。また、RIはLI(Layer number Indication、レイヤ数表示)により示されてもよい。
前述のシナリオにおける、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により使用するために選択されるレイヤ数よりも小さく且つ新しいデータを送信する必要がない場合とは、前回送信された複数のコードワードの中の複数のコードワードの一部に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報はNACKであり、当該複数のコードワードの一部を再送するために必要なレイヤ数は送信機により選択されたレイヤ数より小さく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合であってもよい。
一般に、送信機は、再送される必要のある各コードワードに対応するレイヤ数又はTBの数が変化しないこと、及びコードワードの系列が変化しないままであることに従って、再送される必要のあるコードワードに対するレイヤ数を選択する。
一例として、4×4MIMOシステムを考慮すると、レイヤマッピングはTable 1に示される。
表1のレイヤマッピングによると、本発明の実施例において、前回送信された複数のコードワードの中の複数のコードワードの一部に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がNACKであるというシナリオについて、前回の送信により使用されるレイヤ数が2又は3又は4であり、かつ複数のコードワードの一部がCW1又はCW2であるということが起こり得る、ということを理解することができる。
例えば、前回送信されたCW2に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がNACKであり、且つCW1に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がACKである場合、CW2を再送する必要があることを示し、かつ再送において必要となるレイヤ数は2である。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするために、すなわち、この送信において再送されるコードワードを依然としてCW2とするには、この場合において、明らかに、CW2を再送するために必要となるレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さくなる。この場合、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に実行することはできない;しかしながら、この問題は、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより解決することができる。具体的な解決手段は、以下の通りである:
コードワード系列及びレイヤマッピングに従って選択されたレイヤ数が3である場合、選択されたレイヤ数(3である)とCW2の再送のために必要なレイヤ数(2である)との差は1であり、そのため、当該差に従って定められる、現在の送信における特殊コードワードに含まれるトランスポートブロック数は1でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する;或いは
コードワード系列及びレイヤマッピングに従って選択されたレイヤ数が4である場合、選択されたレイヤ数(4である)とCW2の再送のために必要なレイヤ数との間の差は2であり、そのため、当該差に従って定められる、現在の送信における特殊コードワードに含まれるトランスポートブロック数は2でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
例えば、前回送信されたCW1に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がNACKであり、CW2に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がACKである場合、それは、CW1を再送する必要があることを示し、かつ再送において必要とされるレイヤの数は2である。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするため、すなわち、この送信における再送されるコードワードを依然としてCW1とするために、この場合において、送信機により選択されるレイヤ数は4であってもよく、このため、明らかに、CW2を再送するために必要となるレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さくなる。この場合、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に行うことはできない;しかしながら、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより、この問題を解決することができる。具体的な解決手段は以下の通りである:
選択されたレイヤ数(4である)とCW2を再送するのに必要なレイヤ数(2である)との差は2であり、当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードの中のトランスポートブロックの数は2でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
例えば、前回CW2に対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がNACKであり、かつCW1に対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がACKである場合、このことは、CW2を再送する必要があることを示し、そして再送において必要となるレイヤ数は2である。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするため、つまり、この送信において再送されるコードワードが依然としてCW2であるとするには、この場合において、送信機により選択され得るレイヤ数は3又は4であり、これにより、明らかに、CW2を再送するために必要となるレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さくなる。この場合において、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に行うことができない;しかしながら、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより、この問題を解決することができる。具体的な解決手段は以下の通りである。
選択されたレイヤの数が3である場合、選択されたレイヤ数(3である)とCW2の再送に必要なレイヤ数(2である)との間の差は1であり、このため当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロックの数は1でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
選択されたレイヤ数が4である場合、選択されたレイヤ数(4である)とCW2の再送に必要なレイヤ数(2である)との差は2であり、このため当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は2でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
例えば、前回送信されたCW2に対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がNACKであり、且つCW1に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がACKである場合、このことは、CW2を再送する必要があること、及び再送に必要なレイヤ数が1であることを示す。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするために、つまり、今回の送信における再送されるコードワードをCW2のままとするために、この場合において、送信機により選択されるレイヤ数は2であってもよく、このため、明らかに、CW2を再送するために必要なレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さい。この場合、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に行うことはできない;しかしながら、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより、この問題を解決することができる。具体的な解決手段は以下の通りである。
選択されたレイヤ数(2である)とCW2を再送するのに必要なレイヤ数(1である)との差は1であり、当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードの中のトランスポートブロックの数は1でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
選択的に、特殊コードワードは仮想コードワードであってもよく、当該仮想コードワードは空の情報であり、そして空の情報に対応するレベルは0であり、これは、例えば、DTX(Discontinuous Transmission、間欠送信)情報であってもよい。仮想コードワードは、必要に従って、1つのトランスポートブロック又は2つのトランスポートブロックを含んでもよい。
選択的に、特殊コードワードは充填コードワードであり、且つ充填コードワードは、任意の空でない情報であり、これは、例えば、ACKフィードバックの受信に伴い繰り返し送信されるコードワード、又は固定されたビットの系列、又は任意の空でない情報であってもよい。変調方式、トランスポートブロック長、及び冗長バージョン番号等の、充填コードワードの情報は、ランダムに構成されてもよい、ということに注意すべきである。同様に、特殊コードワードもまた、必要に応じて1つのトランスポートブロック又は2つのトランスポートブロックを含んでもよい。
S102:送信機は、レイヤマッピングにより、各トランスポートレイヤに対して、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを割り当てる。
S102において決定される特殊コードワードから、再送される必要のあるコードワードに含まれる複数のトランスポートブロック及び特殊コードワードに含まれる複数のトランスポートブロックの総数は、選択される再送レイヤの数と一致し、これにより送信機が通常の再送処理を実行することができる、ということが理解できる。
選択的に、図3において示されるように、データ再送方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S103:特殊コードワード送信表示を受信機に送信する。
特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される。さらに、特殊コードワード送信表示は、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため、及び/又はどのコードワードが再送コードワードであるかを識別するために使用される。
送信機は、さらに、従来技術によると、受信機が正常に復号化を実行できるようにするために、データ送信関連制御情報を受信機に送信する、ということに注意すべきである。一般に、データ送信関連制御情報は、プロセス数表示(HAPI、HARQ process indication)、変調表示(MI、Modulation indication)、ランク表示(RI、rank indication; これはまた、レイヤ数表示、LI(Layer number indication)によっても示される)、トランスポートブロック長表示(TBS、transport block size)等を含む。
選択的に、この方法が下りリンクのデータ送信に適用される場合、ステップS103において、送信機が特殊コードワード送信表示を受信機に送信することは、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するために、送信機がHS−SCCH(High Speed Physical Downlink Shared Control Channel、高速物理下りリンク共有制御チャネル)において特殊コードワード送信表示を送信することを含んでもよい。
送信機が特殊コードワード送信表示をHS−SCCHにおいて送信する方法については、以下の2つの方法のうち、いずれか1つが採用されてもよい。
第1の方法において、データ送信関連制御情報を含むパケットにビットが追加され、且つ特殊コードワード送信表示を識別するために使用され、そしてパケットはHS−SCCHにおいて送信される。
データ送信関連制御情報を含むパケットのフォーマットに対して、表2を参照してもよい。
ここで、CCSはチャネル化コードセット(Channelization−code−set)であり、MIは、変調情報(modulation information)を表し、HAPIは、HARQプロセス情報(Hybrid−ARQ process information)を表し、そしてRVは、冗長及びコンステレーションバージョン(Redundancy and constellation version)である。
このように、特殊コードワード送信表示を識別するために、表2により示されるパケットの中の第1の部分及び/又は第2の部分にビットが加えられてもよい。
第2の方法において、特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドは特殊な値に設定され、そして当該パケットはHS−SCCHにおいて送信される。特殊な値は、特殊なビット系列であってもよい、つまり、正常な場合においては使用されないビット系列であってもよい。例えば、0−29は、正常な場合の変調情報を示すために使用され、30又は31が特殊な値であると仮定される。
コントロール情報フィールドとは、パケットの中でありかつ表示を送信するために使用される対応するビット系列のことを言う。例えば、CCSにより占有される7ビットは、CCSフィールドと呼ばれてもよい。
例えば、CCSフィールド、TBSフィールドなどの間の1つ以上のフィールドにおいて特殊な値が設定される。
使用されなければならないレイヤ数がコードワードの再送に必要なレイヤ数よりも大きく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、ステップS101−S102により、又はさらにS103により、送信機は正常にデータ再送を実行することができる。以下、受信機がどのようにしてコードワードを正しく識別するかについて、2つの適用可能な解決手段を詳細に説明する。
解決手段1:特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するためにのみ使用されるが、どのコードワードが特殊コードワードであるかを特定しない場合について。
図4に示されるように、受信機は以下の複数のステップを実行してもよい。
S201:受信機は、送信機により送信される、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信する。
データ送信関連制御情報はプロセス番号表示を含み、そして、前述の説明を参照することにより、確かにまた、変調表示等の他の情報を含んでもよい。複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含む。特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される。
特殊コードワード送信表示は、どのコードワードが特殊コードワードであるかを示さず、このため受信機は、再送されるコードワードを復号するために、S202により、特殊コードワード及び再送されるコードワードを特定する必要がある。
S202:特殊コードワード送信表示を検出すると、受信機は、プロセス数表示に従って、複数のコードワードの中の再送されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別する。
このステップは、特殊コードワード送信表示を検出すると、受信機が、プロセス数表示により示されるプロセス又は当該プロセスに関連付けられるプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されるかどうかに従い、当該示されたプロセス又は関連付けられたプロセスに対応するトランスポートブロックが特殊コードワード又は再送されるコードワードに属するかどうかを識別する、ということを含んでもよい。
本発明の実施例において、プロセスIに関連するプロセスとは、プロセスであって、そのプロセス数とプロセスIのそれとの間の差が第1の固定値である、プロセス、のことを言う。具体的には、プロセス数表示におけるプロセス数がkである場合、当該プロセスに関連付けられたプロセスとは、(k+N1)mod(N2)であるプロセス数を有するプロセスのことを言う。N1は第1の固定値であり、N2は第2の固定値であり、そして第2の固定値は第1の固定値の2倍である。
選択的に、このステップは、具体的には:特殊コードワード送信表示を検出すると、受信機は、プロセス数表示により表示されるプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたか判定する;そうでない場合、すなわち、前のデータ送信において、このプロセスに対応するトランスポートブロックが正しく復号されなかった場合、現在のデータ送信における示されたプロセスに対応するトランスポートブロックが再送されるコードワードに属し、且つ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックが特殊コードワードに属すことを識別するために、現在の送信におけるこのプロセスにおいて、データの再送が確かに実行される;或いは、そうであった場合、すなわち、前のデータ送信においてプロセスが正しく復号された場合、示されたプロセスに対応するトランスポートブロックは特殊コードワードに属し、かつ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックは再送されるコードワードに属すことが識別される;ということである。
選択的に、このステップは、具体的には:プロセス数表示により示されたプロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを受信機が判定し;バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、すなわち、前のデータ送信において、当該関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが正しく復号されなかった場合、現在のデータ送信における関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが再送されるコードワードに属し、且つ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックが特殊コードワードに属すということを識別するために、現在の送信において、関連するプロセスについてのデータ再送が確かに実行される;或いは、バッファされたデータが正しく復号された場合、すなわち、前のデータ送信において、関連するプロセスが正しく復号された場合、関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは特殊コードワードに属し、かつ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックは、再送する必要のあるコードワードに属すことが識別される;ということである。
このように、ステップ201及び202により、受信機は、送信機により再送されるデータを正常に受信することができ、そしてどのコードワードが特殊コードワードであるか不明な場合、どれが特殊コードワードであり、そしてどれが再送されたコードワードであるかを識別することができる。
解決手段2:特殊コードワード送信表示が現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用されるだけでなく、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため及び/又はどのコードワードが再送されるコードワードであるかを識別するために使用される場合について。
図5に示されるように、受信機は、以下の複数のステップを実行してもよい。
S301:受信機は送信機により送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信する。ここで、複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、そして特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され、且つどのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが再送されるコードワードであるかを識別するために使用される。
S302:受信機は、特殊コードワード送信表示に従って、複数のコードワードの中の再送されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別する。
このステップは、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するために特殊コードワード送信表示が使用される場合に、受信機が特殊コードワード送信表示におけるコードワードが特殊コードワードであり、且つ他のコードワードが再送されたコードワードであることを識別できることを含む。
どのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために、特殊コードワード送信表示が使用される場合、受信機は、特殊コードワード送信表示の中のコードワードが再送されたコードワードであり、且つ他のコードワードが特殊コードワードであることを識別することができる。
どのコードワードが特殊コードワードであり、且つどのコードワードが再送されるコードワードであるかを識別するために、特殊コードワード送信表示が使用される場合、受信機は、当該特殊コードワード送信表示に従って、特殊コードワード及び再送されたコードワードを識別することができる。
このように、ステップ301及び302により、受信機は、送信機により再送されたデータを正常に受信することができ、そして特殊コードワード送信表示に従って、どれが特殊コードワードであり、そしてどれが再送されたコードワードであるかを識別することができる。さらに、復号化は、識別された、再送されたコードワードに対して実行されてもよい。
本発明の実施例は、MIMOベースのデータ再送方法を提供する。送信機がデータを再送する必要がある場合であって、且つ再送されるデータにより必要とされるレイヤ数が送信機により選択されたレイヤ数よりも少なく、そして新しいデータを送信する必要がない場合、特殊コードワードが送信され、これによりこの特定の場合において、データ再送が正常に実行される。
本発明の実施例は、さらに、データ再送方法に対応する装置を提供する。
図6に示されるように、本発明の実施例は:再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により選択されるレイヤ数よりも少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合に、送信機により選択されるレイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のあるレイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するように構成される決定部61であって、前記特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロック数は、前記差に等しく、前記特殊コードワードは仮想コードワードであり且つ前記仮想コードワードは空の情報であるか、又は前記特殊コードワードは充填コードワードであり且つ前記充填コードワードは任意の空でない情報である、決定部61;及びレイヤマッピングにより、各トランスポートレイヤに対して、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを割り当てるように構成される割当部62;を備える送信機を提供する。
さらに、送信機は:特殊コードワード送信表示を受信機に送信するように構成される送信部63であって、前記特殊コードワード送信表示は特殊コードワードを含む現在のデータ送信を識別するために使用される、送信部63;をさらに備えてもよい。
送信機が基地局である場合、送信部63は、具体的には、特殊コードワード送信表示を送信機(端末)に送信するために、HS−SCCHにおいて特殊コードワード送信表示を送信するように構成されてもよい。
選択的に、送信部は、特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを加え、且つHS−SCCHにおいて当該パケットを送信するように構成されてもよく;或いは、特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドを特定の値に設定し、且つHS−SCCHにおいて当該パケットを送信するように構成されてもよい。
選択的に、特殊コードワード送信表示は、さらに、どのコードワードが特殊コードワードであるか、又はどのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために使用される。
図7に示されるように、本発明の実施例は、前記送信機により送信される複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部71であって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される、受信部71;及び特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示に従って、複数のコードワードの中の再送コードワード及び/又は特殊コードワードを識別するように構成される識別部72;を含む受信機を提供する。
識別部72は、特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示により示されるプロセスに又は当該プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかに従って、示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが特殊コードワード又は再送されたコードワードに属するかどうかを判定するように構成されてもよい。
識別部72は、具体的には、プロセス数表示により示されたプロセス又は当該プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか判定するように構成され;バッファされたデータが正しく復号されない場合、現在のデータ送信の中の示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは、再送されたコードワードに属すると識別し;或いはバッファされたデータが正しく復号された場合、現在のデータ送信の中の示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは、特殊コードワードに属すると識別するように構成される。
図8に示されるように、本発明の実施例は、送信機により送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部81であって、前記複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用され、かつどのコードワードが前記特殊コードワードであるか、又はどのコードワードが前記再送コードワードであるかを識別するために使用される、受信部81;及び前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される識別部82;を含む受信部をさらに提供する。
本発明の実施例は、さらに、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により選択されたレイヤ数よりも小さく且つ新しいデータを送信する必要がない場合に、送信機により選択されるレイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のあるレイヤ数との間の差であって、前記特殊コードワードに含まれるトランスポートブロック数に等しい、差、に従って、特殊コードワードを決定するように構成され;レイヤマッピングにより、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるように、さらに構成されるプロセッサ;を含む送信機を提供する。
前記特殊コードワードは仮想コードワードであり、且つ前記仮想コードワードは空の情報である;又は前記特殊コードワードは充填コードワードであり、且つ前記充填コードワードは任意の空でない情報である。
送信機は、受信機にコードワードを送信するように構成される送信コンポーネントをさらに含む。
さらに、送信コンポーネントは、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するようにさらに構成され、ここで特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される。
送信機が基地局である場合、送信コンポーネントは、特殊コードワード送信表示を受信機(端末)に送信するために、HS−SCCHにおいて特殊コードワード送信表示を送信するように構成される。
選択的に、送信コンポーネントは、データ送信関連制御情報を含むパケットに、特殊コードワード送信表示を識別するためのビットを追加し、かつ前記パケットを前記HS−SCCHにおいて送信するように構成されてもよく;或いは特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドに、特定の値を設定し、且つ前記パケットをHS−SCCHにおいて送信するように構成されてもよい。
選択的に、前記特殊コードワード送信表示は、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため、又はどのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために、さらに使用される。
本発明の実施例はさらに、前記送信機により送信される、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信コンポーネントであって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される、受信コンポーネント;及び前記特殊コードワード送信表示を受信すると、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別するように構成されるプロセッサ;を備える受信機を提供する。
プロセッサは、前記特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示により示されるプロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応するバッファデータが正しく復号されたかどうかに従って、前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが前記特殊コードワード又は前記再送されたコードワードに属するかどうかを識別するように構成されてもよい。
プロセッサは、具体的には、前記プロセス数表示により示される前記プロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応する前記バッファデータが正しく復号化されたかどうかを判定し;前記バッファされたデータが正しく復号されない場合に、現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが前記再送されたコードワードに属することを識別し;或いは、バッファされたデータが正しく復号された場合に、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは、前記特殊コードワードに属することを識別するように構成されてもよい。
本発明の実施例は、前記送信機により送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信コンポーネントであって、前記複数のコードワードは、再送されるコードワード及び特殊コードワードを含み、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され、且つどのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために使用される、受信コンポーネント;及び前記特殊コードワード送信表示に従って、複数のコードワードの中の送信されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別するように構成されるプロセッサ;を含む送信機をさらに提供する。
本発明の実施例は、送信機及び受信機を含むデータ再送システムをさらに提供する。前記送信機は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により選択されるレイヤ数よりも少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合に、送信機により選択されるレイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のあるレイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するように構成され、前記特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロック数は、前記差に等しく、且つレイヤマッピングにより、各トランスポートレイヤに対して、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを割り当てるように構成される。
さらに、前記送信機は、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するようにさらに構成され、前記特殊コードワード送信表示は特殊コードワードを含む現在のデータ送信を識別するために使用される。
前記受信機は、前記送信機により送信される複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは前記再送されたコードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は前記現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用され;且つ特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示に従って、複数のコードワードの中の前記再送コードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
前記受信機は、具体的には、前記特殊コードワード送信表示を検出すると、前記プロセス数表示により示されるプロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかに従って、前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが前記特殊コードワード又は前記再送されたコードワードに属するかどうかを識別するように構成されてもよい。さらに、受信機は、前記プロセス数表示により示される前記プロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか判定し;前記バッファされたデータが正しく復号されない場合、前記現在のデータ送信の中の示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが再送されるコードワードに属することを識別し;前記バッファされたデータが正しく復号される場合、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応する前記トランスポートブロックは、前記特殊コードワードに属すことを識別するように構成される。
代替的に、さらに、送信機は、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するようにさらに構成され、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される。
前記受信機は、前記送信機により送信された、複数のコードワード及び前記特殊コードワード送信表示を受信し、前記複数のコードワードは前記送信されたコードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は前記現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され、且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため、又はどのコードワードが前記再送されたコードワードであるかを識別するために使用され;且つ前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されたコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
本発明の複数の実施例は、MIMOベースのデータ再送装置及びシステムを提供する。送信機がデータを再送する必要があり、且つ再送されるデータにより必要とされるレイヤ数が送信機により選択されたレイヤ数よりも少なく、そして新しいデータを送信する必要がない場合、当該特定の場合においてデータ再送が正常に実行されるようにするために、特殊コードワードが送信される。
本発明の実施例はさらに、データ再送方法を提供し、そして図9に示されるように、当該方法は以下の複数のステップを含む。
S401:送信機は、前回送信された複数のコードワード及びチャネル状態情報について、受信機によりフィードバックされたHARQ送達確認情報を受信する。
チャネル状態情報はRIを含む。確かに、チャネル状態情報は、PCI、CQI、その他をさらに含んでもよい。
前回送信された複数のコードワードの中の複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てに対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がNACKであった場合、ステップS402に入る。複数のコードワードの一部は、前回送信されたコードワードの総数が2である場合、当該2つのコードワードのうちの1つが当該複数のコードワードの一部であると理解されてもよい。
S402:送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを送信する必要がある場合、前記送信機は送信のために使用されるレイヤ数を決定する。
このステップは、送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを送信する必要がある場合、前記送信機は、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定することを含む。
具体的には、前記送信機が複数のコードワードの一部を再送する必要がある場合、送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であることを決定してもよい。例えば、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部が2つのトランスポートブロックを含む場合、前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、そしてこの場合、送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると判定する。
前記送信機が前記複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合、前記送信機は、現在の送信において使用されるレイヤ数は前記複数のコードワード全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定してもよく、或いは前記送信機はさらに、前記現在の送信において使用されるレイヤ数は、前記複数のコードワードの全てを再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定してもよい。例えば、再送される必要のある前記複数のコードワードの全ての総数が2であり、かつ前記2つのコードワードが、それぞれ、1つのトランスポートブロック及び2つのトランスポートブロックを含む場合、前記送信機は、前記現在の送信において使用されるレイヤ数は、前記2つのコードワードのうちの1つにより占有される必要のあるレイヤ数である1であると判定してもよく、又は前記2つのコードワードのうちの他方により占有される必要のあるレイヤ数である2であると判定してもよく、又は前記複数のコードワードの全てを再送するために占有される必要のあるレイヤ数である3であると判定してもよい。
S403:再送される必要のある、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、レイヤマッピングにより、送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てる。
例えば、再送される必要のある複数のコードワードの一部が2つのトランスポートブロックを含む場合、当該2つのトランスポートブロックは、表1により示されるレイヤマッピングにおける2であるRIに対応する複数のトランスポートレイヤ(レイヤ1及びレイヤ2)を使用して送信される。
例えば、再送される必要のある複数のコードワードの全てのうちの一部が2つのトランスポートブロックを含む場合、当該2つのトランスポートブロックは、表1により示されるレイヤマッピングにおける2であるRIに対応する複数のトランスポートレイヤ(レイヤ1及びレイヤ2)を使用することにより送信される。
例えば、再送される必要のある複数のコードワードの全てのうちの一部が1つのトランスポートブロックを含む場合、当該トランスポートブロックは、表1により示されるレイヤマッピングにおける1であるRIに対応するトランスポートレイヤ(レイヤ1)を使用することにより送信される。
再送される必要のある複数のコードワードの一部又は複数のコードワード全てのうちの一部に含まれるトランスポートブロックが、送信に使用されるレイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再処理されるコードワードにマッピングされ、且つレイヤマッピングにより、当該再処理されるコードワードが送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てられる、ということをステップS403が含むことが好ましい。レイヤマッピングは表1により示され、そしてトランスポートブロック対コードワードマッピングは、表2により示されるものであってもよい。
トランスポートブロック対コードワードマッピングを明確に説明するために、本発明の実施例における一例として、4×4MIMOを用いる。レイヤ数が1である場合、1つのコードワードがデータ送信を行うために使用され、そして当該コードワードはCW1を使用することにより識別される;レイヤ数が2又は3又は4である場合、データ送信を行うために2つのコードワードが使用され、かつ当該2つのコードワードは、それぞれ、CW1及びCW2を使用することにより識別される。各コードワードは、最大2つのトランスポートブロックを含む。
システムついて、各TTI(Transmission Time Interval、送信時間間隔)において、最大4つのトランスポートブロックが送信されてもよく、これらは、それぞれ、TB1、TB2、TB3、及びTB4を使用することにより識別される。本発明により提供される解決手段を明確に説明するために、TB1及びTB2は異なるプロセス数を持ち、そして当該異なる複数のプロセス数の間の差は、第1の固定値であり;TB1及びTB3は同じプロセス数を持ち、そしてTB2及びTB4は同じプロセス数を持つ。TB1のプロセス数は、第1の固定値よりも小さく、TB2のプロセス数は第1の固定値以上且つ第2の固定値未満であり、且つ第2の固定値は第1の固定値の2倍である。第1の固定値は、N1を使用することにより識別され、そして第2の固定値はN2を使用することにより識別される。図13に示される複数のトランスポートブロックの複数のプロセス数は、一例としてのみ使用される。
本発明の複数の実施例の全てにおいて、与えられた関係は次のように理解される:TB1とTB3、及びTB2とTB4は、さらに、他の複数の所定の関係を有してもよい。例えば、TB1とTB2のプロセス数の間の差は第2の固定値であり、且つTB2とTB4のプロセス数の間の差は第2の固定値である。他の例として、TB1とTB3のプロセス数の間の差は第3の固定値であり、且つTB2とTB4のプロセス数の間の差は第1の固定値であり、ここで第3の固定値は、第1の固定値の3倍であり、そしてN3を使用することにより識別される。
本発明の実施例において、TB1のプロセス数はkを使用することにより識別され、且つ0≦k<N1である;TB2とTB1のプロセス数の間の差はN1であり、TB2のプロセス数は、TB1のプロセス数よりも大きいと仮定されるので、TB2のプロセス数はk+N1であり、TB2のプロセス数の範囲はN1≦k+N1<N2である;TB3とTB1は同じプロセス数kを持ち;そしてTB4のプロセス数はk+N1又はk+N1である。さらに、本発明の実施例において、特殊コードワードとはプロセス数表示に対応するトランスポートブロックが属すコードワードのことであり;特殊でないコードワードとは特殊コードワード以外のコードワードのことである。
また、TB1、TB2、TB3、及びTB4のプロセス数は、それぞれ、k、k+N1、k+N2、及び(k+N1)+N2であってもよい。選択的に、また、TB1、TB2、TB3、及びTB4のプロセス数は、それぞれ、k、k+N1、k+N3、及び(k+N1)+N1であってもよい。
トランスポートブロック対コードワードマッピングは、同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロック又は複数のプロセス数であって、それらの間の差が所定の関係にある、複数のプロセス数、を持つ複数のトランスポートブロックに対応するコードワードを含む。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングはさらに:送信に使用されるレイヤ数が3又は4である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、そして当該2つのプロセス数の間の差は、第1の固定値である、ということを含む。
表1から、トランスポートブロック対コードワードマッピングがさらに:送信に使用されるレイヤ数が3である場合、特殊コードワードはトランスポートブロックを含み、且つ特殊でないコードワードは2つのトランスポートブロックを含む;ということ含む、ということが理解できる。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングはさらに:送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合又は前の送信中のRIが2であり且つ2つのトランスポートブロック双方が再送される必要があり且つ当該2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合において、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、そして当該2つのプロセス数の間の差は、第1の固定値である;ということを含む。
この場合において、例えば、トランスポートブロック対コードワードマッピングは表2に示される。
表2において示されるプロセス数とは、トランスポートブロック対コードワードマッピングに従って実行されるデータ送信中にプロセス数表示に書き込まれる必要のあるプロセス数のことである。本発明において、特殊コードワードは、例えば、CW1であり、そしてその結果、特殊でないコードワードはCW2である;確かに、特殊コードワードは、また、CW2であってもよく、そしてその結果、特殊でないコードワードはCW1である。
表2において、RIが2である場合に、トランスポートブロックとコードワードとの間のマッピングは、
(外1)
であり、ここで、
(外2)
は明らかに、レイヤ数が2である場合であって、最初に2つのトランスポートブロックが送信されるか、又は前の送信中のRIが2であり且つ2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第2の固定値である場合に対するものであり;そしてその結果、
(外3)
は、前の送信中のRIが2より大きく且つ2つのトランスポートブロックを含むコードワードを再送する必要がある場合に対するものである。
送信機は、ステップS401からステップS403に従って、データの正常な再送を完了してもよく、そしてまた、送信機はさらに、受信機が受信したデータについて正常な復号を実行できるすることを保証する必要があり、その結果ステップS404をさらに実行する必要がある、ということに注意すべきである。複数の番号は複数のステップの間の順序関係を示しておらず、そして、例えば、S403及びS404を同時に実行してもよい、ということに注意すべきである。
S404:送信機はデータ送信関連制御情報を受信機に送信する。
データ送信関連制御情報は、RI及びプロセス数表示を含む。RIは、現在の送信において使用されるレイヤ数を示し、プロセス数表示は、現在の送信における送信機のトランスポートブロックのプロセス数を識別するために使用され、そして、当該トランスポートブロックの属するコードワードは、本発明の実施例において特殊コードワードと呼ばれる。
ステップS404により、受信機は、RIに従って、プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピング、受信された再送コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせ、を識別することができる。
さらに選択的に、送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部を再送するための送信である場合、データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドは特殊表示に設定され、そして、当該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数と特殊コードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とが同じであるか又は所定の関係にあることを識別するために使用される(例えば、複数のプロセス数の間の差は第2の固定値である)。選択的に、当該特殊表示は固定された系列であってもよい。
例えば、送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部を再送するための送信である場合、特殊表示は、CCSフィールド、TBSフィールド、MIフィールド等のうちの1つ以上のフィールドにおいて設定されてもよい。例えば、特殊表示は、固定された系列「111111」であってもよい。
代替的に選択的に、データ送信関連制御情報を含むパケットにビットが追加され、そして当該ビットは、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部を再送するために送信である場合に、特殊表示を送信するために使用される。
このように、受信機は、特殊表示がデータ送信関連制御情報のパケットにおいて設定されるかどうかを検出することにより、受信機により受信されたコードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを決定することができる。
前述の方法は、複数の例により、以下において説明される。説明を容易にするため、以下の複数の例において、TB1のプロセス数はk(0≦k<N1)を使用することにより識別され、TB2のプロセス数はk+N1(N1≦k+N1<N2)を使用することにより識別され、TB3のプロセス数とTB1のプロセス数は同じであり、そしてTB4のプロセス数とTB2のプロセス数は同じである。特殊コードワードはCW1である。
第1の例から第6の例は、複数のコードワードの一部を再送する必要がある複数の例であり、そして第7の例から第8の例は、複数のコードワードの全てを再送する必要がある複数の例である。
第1の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数4を使用する、すなわち、2つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1+TB3を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW2の中の2つのTB(TB2及びTB4)を再送する必要があると決定する。
(4)2つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
(5)再送される必要のある2つのTBは、再処理されるコードワードCW1及びCW2を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB2を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、CW2はTB4を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、そして、再処理されるコードワードであるCW1及びCW2は、表1のRI=2のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは2であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB2のk+N1であるプロセス数である、ということを含む。
第2の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数4を使用する、すなわち、2つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1+TB3を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW1の中の2つのTB(TB1及びTB3)を再送する必要があると決定する。
(4)2つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
(5)再送される必要のある2つのTBは、再処理されるコードワードCW1及びCW2を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB1を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、CW2はTB3を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、そして、再処理されるコードワードであるCW1及びCW2は、表1のRI=2のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは2であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB1のkであるプロセス数である、ということを含む。
第3の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数3を使用する、すなわち、1つのTBがCW1を使用することにより送信され、2つのTBが、CW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW2の中の2つのTB(TB2及びTB4)を再送する必要があると決定する。
(4)2つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
(5)再送される必要のある2つのTBは、再処理されるコードワードCW1及びCW2を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB2を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、CW2はTB4を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、そして、再処理されるコードワードであるCW1及びCW2は、表1のRI=2のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは2であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB2のk+N1であるプロセス数である、ということを含む。
第4の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数3を使用する、すなわち、1つのTBがCW1を使用することにより送信され、2つのTBが、CW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW1の中の1つのTB(TB1)を再送する必要があると決定する。
(4)1つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は1であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定する。
(5)再送される必要のあるTBは、再処理されるコードワードCW1を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB1を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、そして、再処理されるコードワードであるCW1は、表1のRI=1のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは1であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB1のkであるプロセス数である、ということを含む。
第5の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数2を使用する、すなわち、1つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW2の中の1つのTB(TB2)を再送する必要があると決定する。
(4)1つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定する。
(5)再送される必要のあるTBは、再処理されるコードワードCW1を取得するために、表2により示される1であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB2を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、そして、再処理されるコードワードであるCW1は、表1のRI=1のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは1であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB2のk+N1であるプロセス数である、ということを含む。
第6の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数2を使用する、すなわち、1つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW1の中の1つのTB(TB1)を再送する必要があると決定する。
(4)1つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は1であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定する。
(5)再送される必要のあるTBは、再処理されるコードワードCW1を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB1を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、そして、再処理されるコードワードであるCW1は、表1のRI=1のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは1であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB1のkであるプロセス数である、ということを含む。
第7の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数4を使用する、すなわち、2つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1+TB3を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、両方のコードワードを再送する必要があると決定する。
(4)送信機は、両方のコードワード(CW1及びCW2)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は4であると決定するか、或いは当該両方のコードワード(CW1及びCW2)のうちのいずれかを送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
現在の送信において使用されるレイヤ数が4であると決定された場合、従来技術に従って、データの再送が実行される。
現在の送信において使用されるレイヤ数が2であると決定された場合、CW2の再送は、第1の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよく、或いはCW1の再送は、第2の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよい。
第8の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数3を使用する、すなわち、1つのTBがCW1を使用することにより送信され且つ2つのTBがCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、両方のコードワードを再送する必要があると決定する。
(4)送信機は、両方のコードワード(CW1及びCW2)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は3であると決定するか、或いは両方のコードワードのうちのいずれか(CW1)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定するか、或いは両方のコードワードのうちのいずれか(CW2)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
現在の送信において使用されるレイヤ数が3であると決定された場合、データの再送は従来技術に従って実行されてもよい。
現在の送信において使用されるレイヤ数が2であると決定された場合、CW2の再送は、第3の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよい。
現在の送信において使用されるレイヤ数が1であると決定された場合、CW1の再送は、第4の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよい。
本発明の実施例は、さらに、MIMOデータ再送方法を提供し、ここでは受信機により受信されたコードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを受信機がどのように識別するかについて主に紹介され、そして図10に示されるように、当該方法は以下の複数のステップを含む。
S501:受信機は、送信機により送信されたコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信する。
データ送信関連制御情報は:RI及びプロセス数表示、を含む。プロセス数表示は、現在の送信における送信機のトランスポートブロックのプロセス数を識別するために使用され、そして当該トランスポートブロックの属するコードワードは、本発明の実施例において特殊コードワードと呼ばれる。
S502:RI、プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、当該コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別する。
トランスポートブロック対コードワードマッピングについて、S403の説明を参照することができる。
当該トランスポートブロック対コードワードマッピング当該トランスポートブロック対コードワードマッピングは:コードワードが、同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロックに対応すること、又は前述の所定の関係にある差を伴う複数のプロセス数を持つ複数のトランスポートブロックに対応すること、を含む。
説明を容易にするため、本発明の実施例において、説明のための一例であって、特殊コードワードがCW1であり、かつ特殊でないコードワードがCW2である、一例、が提供される。さらに、特殊コードワードCW1の中の第1のTBに対応するプロセス数は、プロセス数表示の中のプロセス数として使用される。
選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:現在の送信において使用されるレイヤ数が4である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ当該2つのプロセス数の間の差は第1の固定値である、ということを含む。
例えば、受信機により受信されるRIが4である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が4である場合、受信機は、CW1及びCW2がそれぞれ、2つのトランスポートブロックを含むと決定することができる;受信機により受信されたプロセス数表示におけるプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、受信されたCW1に含まれる第1のトランスポートブロックのプロセス数はqであると特定され、CW1に含まれる他のトランスポートブロックのプロセス数はq又はq+N2であり;CW2に含まれるトランスポートブロックのプロセス数は、(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2であり、そしてCW2に含まれる他のトランスポートブロックのプロセス数は、また、(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2である。
選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:現在の送信において使用されるレイヤ数が3である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ当該2つのプロセス数の間の差は第1の固定値である、ということを含む。
例えば、受信機により受信されるRIが3である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が3である場合、受信機はCW1がトランスポートブロックを含み且つCW2が2つのトランスポートブロックを含むと決定してもよく;受信機により受信されたプロセス数表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、受信されたCW1に含まれるトランスポートブロックのプロセス数はqであり;CW2に含まれるトランスポートブロックのプロセス数は(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2であり、CW2に含まれる他のトランスポートブロックのプロセス数は(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2であると特定される。
選択的に、受信機により受信されるRIが1である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が1である場合、受信機は、CW1がトランスポートブロックを含むと決定してもよく;受信機により受信されたプロセス数表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、受信されたCW1に含まれるトランスポートブロックのプロセス数はqであると特定される。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは、さらに:送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中にRIが2であり且つ2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ当該2つのプロセス数の間の差は第1の固定値である、ということを含んでもよい。
受信機により受信されたRIが2である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、ステップS502は、以下の2つの方法のうちのいずれか1つを採用することができる。
方法1:現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、プロセス数表示により示されるプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを確認する;バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数が同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、当該プロセス数の間の差が第2の固定値N2である)ことを識別する;バッファされたデータが正しく復号された場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数との間の差が第1の固定値N1であることを識別する。
本発明の実施例において、プロセスAの再送結合プロセスとは、プロセス番号がプロセスAのプロセス番号と同じであるか又はプロセスAのプロセス番号と所定の関係にある(例えば、当該プロセス番号の間の差が第2の固定値である)プロセスのことである。従って、プロセス番号表示により示されるプロセスの再送結合プロセスとは、プロセス番号表示の中のプロセス番号と同じであるか又はプロセス番号表示の中のプロセス番号と所定の関係にある(例えば、当該プロセス番号の間の差が第2の固定値である)プロセス番号を持つプロセスのことである。
例えば、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、受信機は、表2により示されるトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、2つのコードワードが受信され、且つ各コードワードはトランスポートブロックを含む、ということを決定してもよい。
受信機により受信されたプロセス番号表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)であった場合、プロセスqの再送結合プロセス(プロセスq又はプロセスq+N2)に対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを確認する;当該バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、そのことは、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり、且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス番号がq又はq+N2であるということを特定するために、送信機が現在の送信の中の再送結合プロセスによりデータを再送する必要があるということを示す;当該バッファされたデータが正しく復号された場合、そのことは、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり、且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス数が(q+N1)mode(N2)であるということを特定するために、送信機が現在の送信において、CW2のトランスポートブロックを送信するために再送結合プロセスを使用しないということを示す。
方法2:現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、データ送信関連制御情報のパケットに特殊表示が設定されているかどうかを確認する;当該パケットに特殊表示が設定されている場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数とが同じであるか又は所定の関係にある(例えば、当該プロセス数の間の差が第2の固定値である)ことを識別する;当該パケットに特殊表示が設定されていない場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数との間の差が第1の固定値であると識別する。当該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロック及び特殊コードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数が同じであるか又は所定の関係にある(例えば、当該プロセス数の間の差が第2の固定値である)ことを識別するために使用される;そして選択的に、当該特殊表示は、固定された系列であってもよい。
選択的に、当該特殊表示は、例えば、CCSフィールド、TBSフィールド、MIフィールド等の、データ送信関連制御情報のパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドの中に設定されてもよい。また、当該特殊表示は、データ送信関連制御情報のパケットの追加ビットに設定されてもよい。
例えば、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、受信機は、表2により示されるトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、2つのコードワードが受信され且つ各コードワードがトランスポートブロックを含むことを決定してもよい。
受信機により受信されたプロセス数表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、特殊でないコードワードであるCW2のトランスポートブロック長表示が固定された系列に設定されているかどうかを確認する;当該トランスポートブロック長表示が固定された系列に設定されている場合、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス数はq又はq+N2であると特定する;当該トランスポートブロック長表示が固定された系列に設定されていない場合、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス数が(q+N1)mod(N2)であると特定する。
また、受信機は、さらに、現在の送信の中のコードワードに対するHARQ送達確認情報を送信機にフィードバックする必要がある。
現在の送信の中で使用されるレイヤ数が1又は3又は4である場合、フィードバック方法について、従来技術を参照してもよい。
現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ受信機により受信される2つのコードワードの中の複数のトランスポートブロック(合計で2つのトランスポートブロック)に対応する複数のプロセスが互いに再送結合プロセスである場合であって、2つのコードワードの中の複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、受信機は、2つのコードワードについて、送信機に対して同時にACKをフィードバックし、そしてそうでなければ、同時にNACKをフィードバックする。
例えば、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、受信機は2つのコードワードを受信し、各コードワードはトランスポートブロックを含み、当該複数のトランスポートブロックのうちの1つのプロセス数はq(0≦q<N2)であり、且つ当該他のトランスポートブロックのプロセス数はq又はq+N2であり、この場合において、当該2つのトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、受信機は、当該2つのコードワードについて、送信機にACKをフィードバックし、そしてそうでなければ、同時にNACKをフィードバックする。
また、送信機は、さらに、受信機によりフィードバックされたHARQ送達確認情報に従って、送信が成功したかどうかを判定する必要がある。
互いに再送結合プロセスである、当該2つのプロセスの双方について、送信機により受信されるHARQ送達確認情報がACKであった場合、送信機は、当該2つのプロセスにより送信された複数のコードワードの両方が正しく復号されたと判定し、そしてそうでなければ、再送の最大数に達していない場合には、当該2つのプロセスにより送信された複数のコードワードを再び再送する必要がある。つまり、互いに再送結合プロセスである当該2つのプロセスのうちの少なくとも1つのHARQ送達確認情報がNACKであった場合、再送の最大数に達していない限り、当該2つのプロセスにより送信された複数のコードワードは再び再送される必要がある。
本発明の実施例は、MIMOベースのデータ再送方法を提供する。データ再送処理プロセスにおいて、送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合、使用されるレイヤ数がコードワードの再送に必要なレイヤ数より大きく且つ新しいデータを送信する必要がない場合を避けるために、送信機は、送信に必要なレイヤ数は複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である、又は複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有する必要のあるレイヤ数であると決定し、これによりデータ再送が正常に実行されることを可能とする。
本発明の実施例は、さらに当該データ再送方法に対応する装置を提供し、そして当該装置の複数の機能モジュールの説明について、対応する複数のステップを参照することができる。
図11に示されるように、本発明の実施例は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数は、前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成される、第1決定部111;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、前記第1決定部により決定された、送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される割当部112;及びデータ送信関連制御情報を受信機に送信するように構成される送信部113であって、前記データ送信関連制御情報は、ランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信部113;を備える送信機を提供する。
選択的に、前記割当部112は、具体的には、送信に使用される前記レイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再送される必要のある複数のコードワードの前記一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれるトランスポートブロックを、再処理されるコードワードにマッピングし、且つ、前記レイヤマッピングにより、前記再処理されるコードワードを、送信に使用される前記レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される。
選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:コードワードが、同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロック又は所定の関係にある差を有する複数のプロセス数(例えば、プロセス数の間の差は第2の固定値である)を持つ複数のトランスポートブロックに対応すること、を含む。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:トランスポートブロック対コードワードマッピングがさらに:送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中にRIが2であり且つ2つのトランスポートブロック双方を再送する必要があり且つ2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ前記2つのプロセス数の間の差は前記第1の固定値である、ということを含む、ということを含む。
また、前記送信機は、さらに、設定部114を含む。前記設定部は、送信に使用されるレイヤ数が2であり、RI>2である前の送信における複数のコードワードの一部が現在の送信中に再送される場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数は、同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の前記差は前記第2の固定値である)ことを識別するために使用される;或いは前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを追加するように構成され、前記ビットは送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部の再送のためである場合に、前記特殊表示を送信するために使用される。
また、前記送信機は、さらに、プロセスについてのHARQ送達確認情報を受信するように構成される受信部115を含む。
第2決定部116は、前記受信部により受信される、互いに再送結合プロセスである2つのプロセス両方についてのHARQ送達確認情報がACKである場合、送信機が前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方が正しく復号されたと判定し;そうでなければ、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方は再送される必要があると判定するように構成される。
図12に示されるように、本発明の実施例はさらに、送信機により送信されるコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成される受信部121であって、前記データ送信関連制御情報はRI及びプロセス数表示を含む、受信部121;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを特定するように構成される識別部122、を備える受信機を提供する。
選択的に、前記識別部122は、前記RIが2である場合、前記プロセス数表示により示されるプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを確認し;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数は同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は第2の固定値である)と識別し;前記バッファされたデータが正しく復号された場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は、第1の固定値であると識別するように構成される。
代替的に選択的に、前記識別部122は、前記データ送信関連制御情報の前記パケットに特殊表示が設定されているかどうかを確認するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されている場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数は同じである、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)と識別するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されていない場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は前記第1の固定値であると識別するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数は同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)ことを識別するために使用される。
また、前記受信機はさらに、前記現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信される前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックに対応する前記複数のプロセスが互いに前記再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、前記受信部は、前記2つのコードワードについて、前記ACKを前記送信機に対して同時にフィードバックし、そしてそうでなければ、前記NACKを同時にフィードバックするように構成される、フィードバック部123、を備えてもよい。
本発明はさらに、複数のコードワードの一部又は複数のコードワード全てを再送する必要がある場合に、送信に使用される前記レイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成され、そしてさらに、レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの一部を、前記第1決定部により決定される送信に使用される前記レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成されるプロセッサ;及びデータ送信関連制御情報を受信機に対して送信するように構成される送信コンポーネントであって、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信コンポーネント、を備える送信機を提供する。
選択的に、前記プロセッサは、具体的には、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部を、送信に使用されるレイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再処理されるコードワードにマッピングし、且つ前記レイヤマッピングにより、前記再処理されるコードワードを送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される。
選択的に、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは:コードワードが同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロック又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の前記差は第2の固定値である)差を有する複数のプロセス数を持つ複数のトランスポートブロックに対応する、ということを含む。
さらに選択的に、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは:前記トランスポートブロック対コードワードマッピングがさらに、送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中に前記RIが2であり且つ前記2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ前記2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ前記2つのプロセス数の間の差は、前記第1の固定値である、ということを含む、ということを含む。
また、前記プロセッサはさらに、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部が現在の送信中に再送される場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数は同じであるか又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の前記差は第2の固定値である)ことを識別するために使用される;又は、前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを追加するように構成され、前記ビットは、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部を再送するための送信である場合に、前記特殊表示を送信するために使用される。
また、前記送信機は、プロセスに対するHARQ送達確認情報を受信するように構成される受信コンポーネントをさらに含む。
前記プロセッサは、前記受信部により受信される、互いに再送結合プロセスである2つのプロセス双方に対するHARQ送達確認情報が前記ACKである場合に、前記送信機は、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方は正しく復号されたと判定し;そうでなければ、前記2つのプロセスにより送信された前記複数のコードワードの双方を再送する必要があると判定するように、さらに構成される。
本発明の実施例は、さらに、送信機により送信されたコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成される受信コンポーネントであって、前記データ送信関連制御情報をRI及びプロセス数表示を含む、受信コンポーネント;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成されるプロセッサ、を備える受信機を提供する。
選択的に、前記プロセッサは、前記RIが2である場合に、前記プロセス数表示により示されるプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか確認するように構成され;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数とが同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は第2の固定値である)と識別するように構成され;前記バッファされたデータが正しく復号された場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は、第1の固定値であると識別するように構成される。
代替的に選択的に、プロセッサは、前記データ送信関連制御情報の前記パケットに特殊表示が設定されているかどうかを確認するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されている場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数とは同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)ことを識別するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されていない場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は前記第1の固定値であると識別するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数は同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)ことを識別するために使用される。
また、前記受信機は、前記現在の送信において使用される前記レイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信された前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックに対応する前記複数のプロセスが互いに前記再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のコードワードの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、前記受信機は、前記2つのコードワードについて、前記ACKを前記送信機に同時にフィードバックし、そしてそうでなければ前記NACKを同時にフィードバックするように構成される送信コンポーネントをさらに含んでもよい。
本発明の実施例は、さらに、送信機及び受信機を含むデータ再送システムを提供する。送信機は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数は前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のある前記レイヤ数である又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定し、レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードのうちの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを前記第1決定部により決定される送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当て、且つデータ送信関連制御情報を前記受信機に送信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む。
前記受信機は、前記送信機により送信された前記コードワード及び前記データ送信関連制御情報を受信し、前記データ送信関連制御情報は前記RI及び前記プロセス数表示を含み;且つ前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成される。
本発明の複数の実施例は装置及びシステムを提供する。前記データ再送処理プロセスにおいて、前記送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合、使用されるレイヤ数がコードワードを再送するために必要なレイヤ数よりも大きくなる場合を避けるために、前記送信機は、送信に使用されるレイヤ数は前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である、又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると判定し、これによりデータの再送が正常に実行されることを可能とする。
複数の実施例の前述の説明により、当業者は、本発明はソフトウェアプラス必要な汎用ハードウェアの方法において実施されてもよく、そしてまた、間違いなく、ハードウェアにより実施されてもよい、ということを明確に理解することができる;しかしながら、ほとんどの場合、前者が好ましい実施方法である。そのような理解に基づき、本発明の複数の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に対して貢献する部分は、ソフトウェア製品の形態において実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、例えば、コンピュータのフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、又は光ディスク等の可読記憶媒体に記憶されてもよく、且つコンピュータ装置(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置等であってもよい)に本発明の各実施例において説明される方法を実行するように指示するために使用される複数の命令を含む。
前述の説明は本発明の単なる特定の複数の実施例であり、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示される技術範囲内において当業者により容易に考案される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲に属さなければならない。従って、本発明の保護範囲は、複数の特許請求項の保護範囲に従わなければならない。
本発明は、通信の分野に関連し、そして特に、データ再送信方法、装置、及びシステムに関連する。
通信技術の急速な発展に伴い、3GPP(the 3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)により定式化されたリリース7バージョンに導入された2×2MIMO(Multiple−Input Multiple−Output、マルチ入力マルチ出力)技術において、トランスポートブロックの長さの表示及び各データフローの変調表示は独立しており、単一の現在のデータがスケジュールされているか又は二重の現在のデータがスケジュールされているかにかかわらず、ノードB(基地局)は、UE(User Equipment、ユーザ装置)に、プライマリトランスポートブロックのプロセス番号HAPpbのみを通知し、そして、セカンダリトランスポートブロックのプロセス番号は、プライマリトランスポートブロックのプロセス番号に従って計算することができる:
HAPsb=(HAPpb+Nproc/2)mod(Nproc)
リリース7のMIMOにおいて、プロセスの総数は、6≦Nproc/2≦8を満たす、すなわち、各フローのプロセスの数は、平均して6から8である。
4アンテナのMIMOが使用される場合の基本的なデータ伝送が、図1に概略的に示される。3GPP規格会合が4×4MIMOを導入することを決定した後においても、依然として、最大で2つのトランスポート表示と2つの変調表示とが使用されている。表示情報の各部分は、最大で2つのTB(Transport Block、トランスポートブロック)を制御することができる。同じ制御情報のセットを使用する1つ又は2つのTBを符号化することで取得されるデータは、総括してコードワード(codeword、CWと略す)と呼ばれる。コードワードは、レイヤマッピングを受けた後、各トランスポートレイヤにおいて送信される。各トランスポートレイヤのデータは、プリコーディングされた後、複数のアンテナポートに転送され、そして他の複数のデータ信号と重畳された後に受信機にエアインターフェースで送信される。エアインターフェースデータ情報及び対応する制御情報を受信した後、受信機は、復調、復号化などの操作を行い、そしてデータがCRC(Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査)検証に合格したかどうかに従って、各コードワードについてのACK/NACKを送信機に対してフィードバックする。送信機がNACKフィードバックを受信する場合、対応するコードワードは再送される必要がある。
現在、MIMOベースのデータ再送処理の前述のプロセスにおいて、各送信されたコードワードに対応するレイヤの数又はTBの数は変更されず、そして再送される複数のコードワードの系列は変化しない。この時、新しいデータを送信する必要がなければ、使用されなければならないレイヤの数がコードワードを再送するために必要なレイヤの数よりも大きいという状況が生じる可能性があり、そしてこの場合において、送信機の動作はまだ定義されていない。このため、送信機は処理を実行する方法を知らず、このことは、送信機及び受信機が正常に動作することを困難にする可能性がある。
本発明の複数の実施例は、MIMOベースのデータ再送処理において、送信機が使用するために選択したレイヤ数がコードワードを再送するために必要なレイヤ数よりも多く且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、送信機及び受信機が正常に動作するのが困難であるかもしれないという問題を解決するための、MIMOベースのデータ伝送方法、装置、及びシステムを提供する。
この問題を解決するために、本発明の複数の実施例は、以下の複数の技術的な解決手段を採用する。
第1の態様において、本発明の実施例は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が、送信機により使用するために選択されたレイヤ数より少なく且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、前記送信機が選択した前記レイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のある前記レイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するステップであって、該特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は前記差に等しい、ステップ;及びレイヤマッピングにより、前記再送される必要のあるコードワード及び前記特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるステップ;を含む、データ再送方法を提供する。
前記第1の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記方法は:前記受信機に特殊コードワード送信表示を送信するステップであって、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される、ステップ;をさらに含む。
前記第1の態様及び前記第1の可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第2の可能な実施方法において、前記特殊コードワードは仮想コードワードであり且つ該仮想コードワードは空の情報である;又は前記特殊コードワードは充填コードワードであり且つ該充填コードワードは空でない情報である。
前記第1の態様及び前記最初の2つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第3の可能な実施方法において、前記受信機に特殊コードワード送信表示を送信する前記処理は:前記受信機に該特殊コードワード送信表示を送るために、HS−SCCHで該特殊コードワード送信表示を送信するステップ;をさらに含む。
前記第3の可能な実施方法に関する、第4の可能な実施方法において、HS−SCCHで前記特殊コードワード送信表示を送信する前記ステップは:データ送信関連制御情報を含むパケットに前記特殊コードワード送信表示を識別するために使用されるビットを追加するステップ、及び前記パケットを前記HS−SCCHで送信するステップ;又はデータ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドに前記特殊コードワード送信表示を識別するために使用される特定の値を設定するステップ、及び前記HS−SCCHで前記パケットを送信するステップ;を含む。
前記第1の態様及び前記最初の4つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第5の可能な実施方法において、前記特殊コードワード送信表示は、さらに、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため、及び/又はどのコードワードが再送される前記コードワードであるかを識別するために使用される。
第2の態様において、本発明の実施例は:前記送信機により送られる、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するステップであって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、再送されるコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される、ステップ;及び前記特殊コードワード送信表示を検出した際に、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
前記第2の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別する前記ステップは:前記プロセス数表示により示されたプロセス又は該プロセスに関連付けられたプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを決定するステップ;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連付けられたプロセスに対応するトランスポートブロックが前記再送されるコードワードに属すことを識別するステップ;又は前記バッファされたデータが正しく復号された場合に、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連付けられたプロセスに対応するトランスポートブロックが前記特殊コードワードに属すことを識別するステップ;を含む。
第3の態様において、本発明の実施例は、前記送信機から送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するステップであって、前記複数のコードワードは:再送コードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが前記再送されるコードワードであるかを識別するために使用される、ステップ;及び前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
第4の態様において、本発明の実施例は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が前記送信機により使用するために選択されたレイヤ数より少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、前記送信機が選択した前記レイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のある前記レイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するように構成される決定部であって、該特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は前記差に等しい、決定部;及びレイヤマッピングにより、再送される必要のある前記コードワード及び前記決定部により決定された前記特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される割当部;を備える送信機を提供する。
前記第4の態様に関する、第1の可能な実施方法において、本発明の前記実施例により提供される送信機は:特殊コードワード送信表示を受信機に送信するように構成される送信部であって、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される、送信部;をさらに含む。
第5の態様において、本発明の実施例は:前記送信機により送られる、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部であって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、再送されるコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される、受信部;及び前記特殊コードワード送信表示を検出した際に、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される識別部;を備える受信機を提供する。
第6の態様において、本発明の実施例は:前記送信機から送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部であって、前記複数のコードワードは:再送コードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが前記再送されるコードワードであるかを識別するために使用される、受信部;及び前記受信部により受信される前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される識別部;を備える受信機を提供する。
第7の態様において、本発明の実施例は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合に、送信機により、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するステップ;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、前記送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるステップ;及びデータ送信関連制御情報を受信機に送信するステップであって、前記データ送信関連制御情報は、ランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
前記第7の態様に関する、第1の可能な実施方法において、レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、前記送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てる前記ステップは:前記再送される必要のある複数のコードワードの一部又は前記再送される必要のある複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれるトランスポートブロックを、送信に使用されるレイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再処理されるコードワードにマッピングするステップ、及び前記レイヤマッピングにより、前記再処理されるコードワードを送信に使用される前記レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるステップ;を含む。
前記第1の可能な実施方法に関する、第2の可能な実施方法において、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは、コードワードが同じプロセス数を有する複数のトランスポートブロック又は差を伴う複数のプロセス数を有する複数のトランスポートブロックであって、所定の関係にある、複数のトランスポートブロック、に対応すること、を含む。
前記第1又は第2の可能な実施方法に関する、第3の可能な実施方法において、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングはさらに、送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中の前記RIが2であり且つ前記2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ前記2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数及び特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数は異なり、且つ前記2つのプロセス数の間の差は前記第1の固定値である、ということを含む。
前記第2又は第3の可能な実施方法に関する、第4の可能な実施方法において、前記方法は:送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部の再送である場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定するステップであって、該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数が同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差が第2の固定値である)ことを識別するために使用される、設定するステップ;又は前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを加えるステップであって、前記ビットは、送信のために使用される前記レイヤ数が2であり且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部の再送である場合において、前記特殊表示を送信するために使用される、ステップ;をさらに含む。
前記第7の態様及び前記最初の4つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第5の実施方法において、互いに再送結合プロセスである2つのプロセス双方について、前記送信機により受信されるHARQ送達確認情報がACKであった場合に、前記送信機は、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードは両方とも正しく復号されたと判定し、そうでなければ、再送の最大数に達していない場合に、前記2つのプロセスにより送信された前記複数のコードワードを再び再送する。
第8の態様において、本発明の実施例は、送信機により送信されたコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信機により受信するステップであって、前記データ送信関連制御情報は、RI及びプロセス数表示を含む、受信するステップ;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するステップ;を含むデータ再送方法を提供する。
前記第8の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別する前記ステップは:前記RIが2である場合に、プロセス数表示により示されたプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか確認するステップ;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数と前記プロセス数表示の中のプロセス数が同じであるか又は所定の関係にあることを識別するステップ;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差が第1の固定値であることを識別するステップ;を含む。
前記第8の態様に関する、第2の可能な実施方法において、前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別する前記ステップは:前記RIが2である場合に、前記データ送信関連制御情報のパケットが特殊表示で構成されているかどうかを確認するステップ;前記パケットが前記特殊表示で構成されている場合に、特殊でないコードワードの中のプロセス数及び前記プロセス数表示におけるプロセス数が同じであるか又は所定の関係にあることを識別するステップ;前記パケットが前記特殊表示で構成されていない場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差が第1の固定値であることを識別するステップであって、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数が同じであるか又は所定の関係にあることを識別するために使用される、識別するステップ;を含む。
前記第8の態様及び前記最初の2つの可能な実施方法のうちのいずれか1つに関する、第3の可能な実施方法において、前記方法は:前記現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信される2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックに対応する前記複数のプロセスが互いに前記再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号される場合であり且つその場合に限り、前記受信機により、前記2つのコードワードに対するACKを前記送信機に対して同時にフィードバックするステップ、及びそうでなければ、同時にNACKをフィードバックするステップ;をさらに含む。
第9の態様において、本発明の実施例は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てが再送される必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成される第1決定部;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、送信に使用される、前記第1決定部により決定される、レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される割当部;及びデータ送信関連制御情報を受信機に対して送信するように構成される送信部であって、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信部;を備える送信機を提供する。
前記第9の側面に関する、第1の可能な実施方法において、前記送信機はさらに設定部を備え、前記設定部は、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部が現在の送信において再送される場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定し、該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロック及び特殊コードワードの中のトランスポートブロックの複数のプロセス数は同じであるか又は所定の関係にあることを識別するようにさらに構成される;又は前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを追加するようにさらに構成され、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部の再送のための送信である場合に、前記ビットは前記特殊表示を送信するために使用される。
前記第9の側面及び前記第1の可能な実施方法に関する、第2の可能な実施方法において、前記送信機は:プロセスに対するHARQ送達確認情報を受信するように構成される受信部;及び互いに再送結合プロセスである2つのプロセス双方に対する、前記受信部により受信されるHARQ送達確認情報がACKである場合に、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方は正しく復号されたと決定し;そうでなければ、前記2つのプロセスにより送信される前記複数のコードワードの双方は再送される必要があると決定するように構成される、第2決定部;をさらに備える。
第10の態様において、本発明の実施例は、送信機により送信されるコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成される受信部であって、前記データ送信関連制御情報はRI及びプロセス数表示を含む、受信部;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成される識別部;を備える受信機を提供する。
第10の態様に関する、第1の可能な実施方法において、前記受信機は:前記現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信される2つのコードワードの中の複数のトランスポートブロックに対応する複数のプロセスが互いに再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、前記2つのコードワードに対するACKを前記送信機に同時にフィードバックし、そして、そうでなければ同時にNACKをフィードバックするように構成されるフィードバック部;をさらに備える。
第11の側面において、本発明の実施例は、送信機及び受信機を含むデータ再送システムをさらに提供する。前記送信機は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が前記送信機により使用するために選択されたレイヤ数より少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、前記送信機が選択した前記レイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のある前記レイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードであって、該特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は前記差に等しい、特殊コードワード、を決定し;且つレイヤマッピングにより、再送される必要のある前記コードワード及び前記決定部により決定された前記特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される。
前記第11の側面に関する、第1の可能な実施方法において、前記送信機は、特殊コードワード送信表示を前記受信部に送信するようにさらに構成され、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される。
前記受信機は、前記送信機により送られる、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び前記特殊コードワード送信表示を受信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、前記再送されるコードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され;且つ前記特殊コードワード送信表示を検出した際に、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードにおいて、前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
前記第11の側面に関する、第2の可能な実施方法において、前記送信機は、特殊コードワード送信表示を前記受信機に送信するようにさらに構成され、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される。
前記受信機は、前記送信機から送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成され、前記複数のコードワードは:前記再送コードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、前記現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが前記再送されるコードワードであるかを識別するために使用され;且つ前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
第12の態様において、本発明の実施例は、送信機及び受信機を含むデータ再送システムを提供する。前記送信機は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てが再送される必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成され;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、送信に使用される決定されたレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成され;且つデータ送信関連制御情報を前記受信機に対して送信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む。
前記受信機は、送信機により送信されるコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はRI及びプロセス数表示を含み;且つ前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成される。
本発明の複数の実施例はMIMOベースのデータ再送方法、装置、及びシステムを提供する。解決手段は:送信機がデータを再送する必要がある場合であり、且つ再送される前記データにより必要とされるレイヤ数が前記送信機により選択されたレイヤ数よりも小さく且つ新しいデータを再送する必要がない場合に、特殊コードワードが送信され、これによりこの特殊な場合においてデータの再送が正常に行われる、というものである。他の解決手段は:データ再送処理方法において、送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを送信する必要がある場合に、前記送信機は、送信に使用されるレイヤ数は、前記複数のコードワードの一部の再送のために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部の再送のために占有される必要のあるレイヤ数であると決定し、これにより使用されるレイヤ数がコードワードを再送するのに必要とされるレイヤ数より大きくなるという場合を回避し、これによりデータの再送の正常な実行を可能とする、というものである。
4アンテナMIMO技術における基本的なデータ送信のフローチャートである;
本発明の実施例により提供されるデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される送信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される受信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される他の受信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他のデータ再送方法の概略フローチャートである;
本発明の実施例により提供される他の送信機の概略構成図である;
本発明の実施例により提供される他の受信機の概略構成図である;
複数のトランスポートブロックの複数のプロセス数の例の図である。
以下において、本発明の複数の実施例における複数の添付図面を参照して本発明の複数の実施例における複数の技術的解決手段を明確に説明する。明らかに、説明される複数の実施例は、本発明の全ての実施例ではなく、単なる一部である。創造的な努力をすることなく、本発明の複数の実施例に基づき、当業者によって得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲に属さなければならない。
本発明の全ての実施例は、送信機が基地局であってもよく且つ受信機が端末であってもよい下りリンクのデータ送信処理におけるデータ再送に対して適用可能であり;そしてまた、送信機が端末であってもよく且つ受信機が基地局であってもよい上りリンクのデータ送信処理におけるデータ再送に対して適用可能である、ということに注意すべきである。
本発明の実施例は、MIMOベースのデータ再送方法を提供し、そして図2において示されるように、方法は以下の複数のステップを含んでもよい。
S101:送信されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により使用するために選択されるレイヤ数よりも小さく、かつ送信される必要のある新しいデータがない場合に、送信機は、当該送信機により選択されるレイヤ数とコードワードの再送のために占有される必要のあるレイヤ数との間の差にしたがって、特殊コードワードを決定する。
本発明の全ての実施例において、レイヤ数(number of layers)はデータフロー数(number of data flows)、又は略してフロー数(number of flows)とも呼ばれる。
特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロックの数は、前記差に等しい。特殊コードワードとは、通常のコードワード以外の任意のコードワードのことであり、そして通所のコードワードとは、送信機が実際に受信機に送信する必要のあるデータが配置されるコードワードのことである。
MIMOシステムに基づき、送信機は、以下の方法において、どの複数のコードワードを再送する必要があるか、決定してもよい。
送信機は、前回送信されたコードワード(CW、codeword)及びチャネル状態情報について、受信機によりフィードバックされたHARQ−ACK(hybrid automatic repeat−request acknowledgement、ハイブリッド自動再送要求送達確認)情報を受信する。
HARQ送達確認情報は、ACK又はNACKを含む。HARQ送達確認情報がACKを含む場合、それは、HARQ送達確認情報に対応するコードワードが正常に送信されたことを示す。HARQ−ACK情報がNACKを含む場合、それは、HARQ送達確認情報に対するコードワードの送信が成功しなかったこと、及び再送される必要があることを示す。
チャネル状態情報は、RI(Rank Indication、ランク指標)を含む。さらに、チャネル状態情報は、追加的にPCI(Precoding Control Indicator、プリコーディング制御指標)及びCQI(Channel Quality Indicator、チャネル品質指標)を含んでもよい。また、RIはLI(Layer number Indication、レイヤ数表示)により示されてもよい。
前述のシナリオにおける、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により使用するために選択されるレイヤ数よりも小さく且つ新しいデータを送信する必要がない場合とは、前回送信された複数のコードワードの中の複数のコードワードの一部に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報はNACKであり、当該複数のコードワードの一部を再送するために必要なレイヤ数は送信機により選択されたレイヤ数より小さく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合であってもよい。
一般に、送信機は、再送される必要のある各コードワードに対応するレイヤ数又はTBの数が変化しないこと、及びコードワードの系列が変化しないままであることに従って、再送される必要のあるコードワードに対するレイヤ数を選択する。
一例として、4×4MIMOシステムを考慮すると、レイヤマッピングはTable 1に示される。
表1のレイヤマッピングによると、本発明の実施例において、前回送信された複数のコードワードの中の複数のコードワードの一部に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がNACKであるというシナリオについて、前回の送信により使用されるレイヤ数が2又は3又は4であり、かつ複数のコードワードの一部がCW1又はCW2であるということが起こり得る、ということを理解することができる。
例えば、前回送信されたCW2に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がNACKであり、且つCW1に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がACKである場合、CW2を再送する必要があることを示し、かつ再送において必要となるレイヤ数は2である。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするために、すなわち、この送信において再送されるコードワードを依然としてCW2とするには、この場合において、明らかに、CW2を再送するために必要となるレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さくなる。この場合、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に実行することはできない;しかしながら、この問題は、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより解決することができる。具体的な解決手段は、以下の通りである:
コードワード系列及びレイヤマッピングに従って選択されたレイヤ数が3である場合、選択されたレイヤ数(3である)とCW2の再送のために必要なレイヤ数(2である)との差は1であり、そのため、当該差に従って定められる、現在の送信における特殊コードワードに含まれるトランスポートブロック数は1でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する;或いは
コードワード系列及びレイヤマッピングに従って選択されたレイヤ数が4である場合、選択されたレイヤ数(4である)とCW2の再送のために必要なレイヤ数との間の差は2であり、そのため、当該差に従って定められる、現在の送信における特殊コードワードに含まれるトランスポートブロック数は2でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
例えば、前回送信されたCW1に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がNACKであり、CW2に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がACKである場合、それは、CW1を再送する必要があることを示し、かつ再送において必要とされるレイヤの数は2である。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするため、すなわち、この送信における再送されるコードワードを依然としてCW1とするために、この場合において、送信機により選択されるレイヤ数は4であってもよく、このため、明らかに、CW 1 を再送するために必要となるレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さくなる。この場合、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に行うことはできない;しかしながら、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより、この問題を解決することができる。具体的な解決手段は以下の通りである:
選択されたレイヤ数(4である)とCW 1 を再送するのに必要なレイヤ数(2である)との差は2であり、当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードの中のトランスポートブロックの数は2でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
例えば、前回CW2に対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がNACKであり、かつCW1に対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がACKである場合、このことは、CW2を再送する必要があることを示し、そして再送において必要となるレイヤ数は2である。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするため、つまり、この送信において再送されるコードワードが依然としてCW2であるとするには、この場合において、送信機により選択され得るレイヤ数は3又は4であり、これにより、明らかに、CW2を再送するために必要となるレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さくなる。この場合において、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に行うことができない;しかしながら、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより、この問題を解決することができる。具体的な解決手段は以下の通りである。
選択されたレイヤの数が3である場合、選択されたレイヤ数(3である)とCW2の再送に必要なレイヤ数(2である)との間の差は1であり、このため当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロックの数は1でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
選択されたレイヤ数が4である場合、選択されたレイヤ数(4である)とCW2の再送に必要なレイヤ数(2である)との差は2であり、このため当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードに含まれるトランスポートブロックの数は2でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
例えば、前回送信されたCW2に対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がNACKであり、且つCW1に対してフィードバックされるHARQ送達確認情報がACKである場合、このことは、CW2を再送する必要があること、及び再送に必要なレイヤ数が1であることを示す。再送されるコードワードの系列を変化しないままとするために、つまり、今回の送信における再送されるコードワードをCW2のままとするために、この場合において、送信機により選択されるレイヤ数は2であってもよく、このため、明らかに、CW2を再送するために必要なレイヤ数は、選択されたレイヤ数よりも小さい。この場合、新しいデータを送信する必要がない場合には、再送を正常に行うことはできない;しかしながら、本発明の実施例の技術的解決手段を使用することにより、この問題を解決することができる。具体的な解決手段は以下の通りである。
選択されたレイヤ数(2である)とCW2を再送するのに必要なレイヤ数(1である)との差は1であり、当該差に従って決定される現在の送信における特殊コードワードの中のトランスポートブロックの数は1でなければならず、これにより特殊コードワードを決定する。
選択的に、特殊コードワードは仮想コードワードであってもよく、当該仮想コードワードは空の情報であり、そして空の情報に対応するレベルは0であり、これは、例えば、DTX(Discontinuous Transmission、間欠送信)情報であってもよい。仮想コードワードは、必要に従って、1つのトランスポートブロック又は2つのトランスポートブロックを含んでもよい。
選択的に、特殊コードワードは充填コードワードであり、且つ充填コードワードは、任意の空でない情報であり、これは、例えば、ACKフィードバックの受信に伴い繰り返し送信されるコードワード、又は固定されたビットの系列、又は任意の空でない情報であってもよい。変調方式、トランスポートブロック長、及び冗長バージョン番号等の、充填コードワードの情報は、ランダムに構成されてもよい、ということに注意すべきである。同様に、特殊コードワードもまた、必要に応じて1つのトランスポートブロック又は2つのトランスポートブロックを含んでもよい。
S102:送信機は、レイヤマッピングにより、各トランスポートレイヤに対して、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを割り当てる。
S102において決定される特殊コードワードから、再送される必要のあるコードワードに含まれる複数のトランスポートブロック及び特殊コードワードに含まれる複数のトランスポートブロックの総数は、選択される再送レイヤの数と一致し、これにより送信機が通常の再送処理を実行することができる、ということが理解できる。
選択的に、図3において示されるように、データ再送方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S103:特殊コードワード送信表示を受信機に送信する。
特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される。さらに、特殊コードワード送信表示は、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため、及び/又はどのコードワードが再送コードワードであるかを識別するために使用される。
送信機は、さらに、従来技術によると、受信機が正常に復号化を実行できるようにするために、データ送信関連制御情報を受信機に送信する、ということに注意すべきである。一般に、データ送信関連制御情報は、プロセス数表示(HAPI、HARQ process indication)、変調表示(MI、Modulation indication)、ランク表示(RI、rank indication; これはまた、レイヤ数表示、LI(Layer number indication)によっても示される)、トランスポートブロック長表示(TBS、transport block size)等を含む。
選択的に、この方法が下りリンクのデータ送信に適用される場合、ステップS103において、送信機が特殊コードワード送信表示を受信機に送信することは、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するために、送信機がHS−SCCH(High Speed Physical Downlink Shared Control Channel、高速物理下りリンク共有制御チャネル)において特殊コードワード送信表示を送信することを含んでもよい。
送信機が特殊コードワード送信表示をHS−SCCHにおいて送信する方法については、以下の2つの方法のうち、いずれか1つが採用されてもよい。
第1の方法において、データ送信関連制御情報を含むパケットにビットが追加され、且つ特殊コードワード送信表示を識別するために使用され、そしてパケットはHS−SCCHにおいて送信される。
データ送信関連制御情報を含むパケットのフォーマットに対して、表
Aを参照してもよい。
ここで、CCSはチャネル化コードセット(Channelization−code−set)であり、MIは、変調情報(modulation information)を表し、HAPIは、HARQプロセス情報(Hybrid−ARQ process information)を表し、そしてRVは、冗長及びコンステレーションバージョン(Redundancy and constellation version)である。
このように、特殊コードワード送信表示を識別するために、表Aにより示されるパケットの中の第1の部分及び/又は第2の部分にビットが加えられてもよい。
第2の方法において、特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドは特殊な値に設定され、そして当該パケットはHS−SCCHにおいて送信される。特殊な値は、特殊なビット系列であってもよい、つまり、正常な場合においては使用されないビット系列であってもよい。例えば、0−29は、正常な場合の変調情報を示すために使用され、30又は31が特殊な値であると仮定される。
コントロール情報フィールドとは、パケットの中でありかつ表示を送信するために使用される対応するビット系列のことを言う。例えば、CCSにより占有される7ビットは、CCSフィールドと呼ばれてもよい。
例えば、CCSフィールド、TBSフィールドなどの間の1つ以上のフィールドにおいて特殊な値が設定される。
使用されなければならないレイヤ数がコードワードの再送に必要なレイヤ数よりも大きく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合において、ステップS101−S102により、又はさらにS103により、送信機は正常にデータ再送を実行することができる。以下、受信機がどのようにしてコードワードを正しく識別するかについて、2つの適用可能な解決手段を詳細に説明する。
解決手段1:特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するためにのみ使用されるが、どのコードワードが特殊コードワードであるかを特定しない場合について。
図4に示されるように、受信機は以下の複数のステップを実行してもよい。
S201:受信機は、送信機により送信される、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信する。
データ送信関連制御情報はプロセス番号表示を含み、そして、前述の説明を参照することにより、確かにまた、変調表示等の他の情報を含んでもよい。複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含む。特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される。
特殊コードワード送信表示は、どのコードワードが特殊コードワードであるかを示さず、このため受信機は、再送されるコードワードを復号するために、S202により、特殊コードワード及び再送されるコードワードを特定する必要がある。
S202:特殊コードワード送信表示を検出すると、受信機は、プロセス数表示に従って、複数のコードワードの中の再送されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別する。
このステップは、特殊コードワード送信表示を検出すると、受信機が、プロセス数表示により示されるプロセス又は当該プロセスに関連付けられるプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されるかどうかに従い、当該示されたプロセス又は関連付けられたプロセスに対応するトランスポートブロックが特殊コードワード又は再送されるコードワードに属するかどうかを識別する、ということを含んでもよい。
本発明の実施例において、プロセスIに関連するプロセスとは、プロセスであって、そのプロセス数とプロセスIのそれとの間の差が第1の固定値である、プロセス、のことを言う。具体的には、プロセス数表示におけるプロセス数がkである場合、当該プロセスに関連付けられたプロセスとは、(k+N1)mod(N2)であるプロセス数を有するプロセスのことを言う。N1は第1の固定値であり、N2は第2の固定値であり、そして第2の固定値は第1の固定値の2倍である。
選択的に、このステップは、具体的には:特殊コードワード送信表示を検出すると、受信機は、プロセス数表示により表示されるプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたか判定する;そうでない場合、すなわち、前のデータ送信において、このプロセスに対応するトランスポートブロックが正しく復号されなかった場合、現在のデータ送信における示されたプロセスに対応するトランスポートブロックが再送されるコードワードに属し、且つ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックが特殊コードワードに属すことを識別するために、現在の送信におけるこのプロセスにおいて、データの再送が確かに実行される;或いは、そうであった場合、すなわち、前のデータ送信においてプロセスが正しく復号された場合、示されたプロセスに対応するトランスポートブロックは特殊コードワードに属し、かつ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックは再送されるコードワードに属すことが識別される;ということである。
選択的に、このステップは、具体的には:プロセス数表示により示されたプロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを受信機が判定し;バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、すなわち、前のデータ送信において、当該関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが正しく復号されなかった場合、現在のデータ送信における関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが再送されるコードワードに属し、且つ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックが特殊コードワードに属すということを識別するために、現在の送信において、関連するプロセスについてのデータ再送が確かに実行される;或いは、バッファされたデータが正しく復号された場合、すなわち、前のデータ送信において、関連するプロセスが正しく復号された場合、関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは特殊コードワードに属し、かつ他のプロセスに対応する複数のトランスポートブロックは、再送する必要のあるコードワードに属すことが識別される;ということである。
このように、ステップ201及び202により、受信機は、送信機により再送されるデータを正常に受信することができ、そしてどのコードワードが特殊コードワードであるか不明な場合、どれが特殊コードワードであり、そしてどれが再送されたコードワードであるかを識別することができる。
解決手段2:特殊コードワード送信表示が現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用されるだけでなく、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため及び/又はどのコードワードが再送されるコードワードであるかを識別するために使用される場合について。
図5に示されるように、受信機は、以下の複数のステップを実行してもよい。
S301:受信機は送信機により送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信する。ここで、複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、そして特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され、且つどのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが再送されるコードワードであるかを識別するために使用される。
S302:受信機は、特殊コードワード送信表示に従って、複数のコードワードの中の再送されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別する。
このステップは、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するために特殊コードワード送信表示が使用される場合に、受信機が特殊コードワード送信表示におけるコードワードが特殊コードワードであり、且つ他のコードワードが再送されたコードワードであることを識別できることを含む。
どのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために、特殊コードワード送信表示が使用される場合、受信機は、特殊コードワード送信表示の中のコードワードが再送されたコードワードであり、且つ他のコードワードが特殊コードワードであることを識別することができる。
どのコードワードが特殊コードワードであり、且つどのコードワードが再送されるコードワードであるかを識別するために、特殊コードワード送信表示が使用される場合、受信機は、当該特殊コードワード送信表示に従って、特殊コードワード及び再送されたコードワードを識別することができる。
このように、ステップ301及び302により、受信機は、送信機により再送されたデータを正常に受信することができ、そして特殊コードワード送信表示に従って、どれが特殊コードワードであり、そしてどれが再送されたコードワードであるかを識別することができる。さらに、復号化は、識別された、再送されたコードワードに対して実行されてもよい。
本発明の実施例は、MIMOベースのデータ再送方法を提供する。送信機がデータを再送する必要がある場合であって、且つ再送されるデータにより必要とされるレイヤ数が送信機により選択されたレイヤ数よりも少なく、そして新しいデータを送信する必要がない場合、特殊コードワードが送信され、これによりこの特定の場合において、データ再送が正常に実行される。
本発明の実施例は、さらに、データ再送方法に対応する装置を提供する。
図6に示されるように、本発明の実施例は:再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により選択されるレイヤ数よりも少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合に、送信機により選択されるレイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のあるレイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するように構成される決定部61であって、前記特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロック数は、前記差に等しく、前記特殊コードワードは仮想コードワードであり且つ前記仮想コードワードは空の情報であるか、又は前記特殊コードワードは充填コードワードであり且つ前記充填コードワードは任意の空でない情報である、決定部61;及びレイヤマッピングにより、各トランスポートレイヤに対して、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを割り当てるように構成される割当部62;を備える送信機を提供する。
さらに、送信機は:特殊コードワード送信表示を受信機に送信するように構成される送信部63であって、前記特殊コードワード送信表示は特殊コードワードを含む現在のデータ送信を識別するために使用される、送信部63;をさらに備えてもよい。
送信機が基地局である場合、送信部63は、具体的には、特殊コードワード送信表示を送信機(端末)に送信するために、HS−SCCHにおいて特殊コードワード送信表示を送信するように構成されてもよい。
選択的に、送信部は、特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを加え、且つHS−SCCHにおいて当該パケットを送信するように構成されてもよく;或いは、特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドを特定の値に設定し、且つHS−SCCHにおいて当該パケットを送信するように構成されてもよい。
選択的に、特殊コードワード送信表示は、さらに、どのコードワードが特殊コードワードであるか、又はどのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために使用される。
図7に示されるように、本発明の実施例は、前記送信機により送信される複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部71であって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用される、受信部71;及び特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示に従って、複数のコードワードの中の再送コードワード及び/又は特殊コードワードを識別するように構成される識別部72;を含む受信機を提供する。
識別部72は、特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示により示されるプロセスに又は当該プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかに従って、示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが特殊コードワード又は再送されたコードワードに属するかどうかを判定するように構成されてもよい。
識別部72は、具体的には、プロセス数表示により示されたプロセス又は当該プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか判定するように構成され;バッファされたデータが正しく復号されない場合、現在のデータ送信の中の示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは、再送されたコードワードに属すると識別し;或いはバッファされたデータが正しく復号された場合、現在のデータ送信の中の示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは、特殊コードワードに属すると識別するように構成される。
図8に示されるように、本発明の実施例は、送信機により送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信部81であって、前記複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用され、かつどのコードワードが前記特殊コードワードであるか、又はどのコードワードが前記再送コードワードであるかを識別するために使用される、受信部81;及び前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されるコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される識別部82;を含む受信部をさらに提供する。
本発明の実施例は、さらに、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により選択されたレイヤ数よりも小さく且つ新しいデータを送信する必要がない場合に、送信機により選択されるレイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のあるレイヤ数との間の差であって、前記特殊コードワードに含まれるトランスポートブロック数に等しい、差、に従って、特殊コードワードを決定するように構成され;レイヤマッピングにより、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを各トランスポートレイヤに割り当てるように、さらに構成されるプロセッサ;を含む送信機を提供する。
前記特殊コードワードは仮想コードワードであり、且つ前記仮想コードワードは空の情報である;又は前記特殊コードワードは充填コードワードであり、且つ前記充填コードワードは任意の空でない情報である。
送信機は、受信機にコードワードを送信するように構成される送信コンポーネントをさらに含む。
さらに、送信コンポーネントは、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するようにさらに構成され、ここで特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される。
送信機が基地局である場合、送信コンポーネントは、特殊コードワード送信表示を受信機(端末)に送信するために、HS−SCCHにおいて特殊コードワード送信表示を送信するように構成される。
選択的に、送信コンポーネントは、データ送信関連制御情報を含むパケットに、特殊コードワード送信表示を識別するためのビットを追加し、かつ前記パケットを前記HS−SCCHにおいて送信するように構成されてもよく;或いは特殊コードワード送信表示を識別するために、データ送信関連制御情報を含むパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドに、特定の値を設定し、且つ前記パケットをHS−SCCHにおいて送信するように構成されてもよい。
選択的に、前記特殊コードワード送信表示は、どのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため、又はどのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために、さらに使用される。
本発明の実施例はさらに、前記送信機により送信される、複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信コンポーネントであって、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは、再送されたコードワード及び特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される、受信コンポーネント;及び前記特殊コードワード送信表示を受信すると、前記プロセス数表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別するように構成されるプロセッサ;を備える受信機を提供する。
プロセッサは、前記特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示により示されるプロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応するバッファデータが正しく復号されたかどうかに従って、前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが前記特殊コードワード又は前記再送されたコードワードに属するかどうかを識別するように構成されてもよい。
プロセッサは、具体的には、前記プロセス数表示により示される前記プロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応する前記バッファデータが正しく復号化されたかどうかを判定し;前記バッファされたデータが正しく復号されない場合に、現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが前記再送されたコードワードに属することを識別し;或いは、バッファされたデータが正しく復号された場合に、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックは、前記特殊コードワードに属することを識別するように構成されてもよい。
本発明の実施例は、前記送信機により送信される複数のコードワード及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成される受信コンポーネントであって、前記複数のコードワードは、再送されるコードワード及び特殊コードワードを含み、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され、且つどのコードワードが特殊コードワードであるかを識別するため又はどのコードワードが再送されたコードワードであるかを識別するために使用される、受信コンポーネント;及び前記特殊コードワード送信表示に従って、複数のコードワードの中の送信されたコードワード及び/又は特殊コードワードを識別するように構成されるプロセッサ;を含む送信機をさらに提供する。
本発明の実施例は、送信機及び受信機を含むデータ再送システムをさらに提供する。前記送信機は、再送されるコードワードにより占有される必要のあるレイヤ数が送信機により選択されるレイヤ数よりも少なく、且つ新しいデータを送信する必要がない場合に、送信機により選択されるレイヤ数と前記コードワードを再送するために占有される必要のあるレイヤ数との間の差に従って、特殊コードワードを決定するように構成され、前記特殊コードワードの中に含まれるトランスポートブロック数は、前記差に等しく、且つレイヤマッピングにより、各トランスポートレイヤに対して、再送される必要のあるコードワード及び特殊コードワードを割り当てるように構成される。
さらに、前記送信機は、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するようにさらに構成され、前記特殊コードワード送信表示は特殊コードワードを含む現在のデータ送信を識別するために使用される。
前記受信機は、前記送信機により送信される複数のコードワード、データ送信関連制御情報、及び特殊コードワード送信表示を受信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はプロセス数表示を含み、前記複数のコードワードは前記再送されたコードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は前記現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを示すために使用され;且つ特殊コードワード送信表示を検出すると、プロセス数表示に従って、複数のコードワードの中の前記再送コードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される構成される。
前記受信機は、具体的には、前記特殊コードワード送信表示を検出すると、前記プロセス数表示により示されるプロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかに従って、前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが前記特殊コードワード又は前記再送されたコードワードに属するかどうかを識別するように構成されてもよい。さらに、受信機は、前記プロセス数表示により示される前記プロセス又は前記プロセスに関連するプロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか判定し;前記バッファされたデータが正しく復号されない場合、前記現在のデータ送信の中の示されたプロセス又は関連するプロセスに対応するトランスポートブロックが再送されるコードワードに属することを識別し;前記バッファされたデータが正しく復号される場合、前記現在のデータ送信の中の前記示されたプロセス又は前記関連するプロセスに対応する前記トランスポートブロックは、前記特殊コードワードに属すことを識別するように構成される。
代替的に、さらに、送信機は、特殊コードワード送信表示を受信機に送信するようにさらに構成され、前記特殊コードワード送信表示は、現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用される。
前記受信機は、前記送信機により送信された、複数のコードワード及び前記特殊コードワード送信表示を受信し、前記複数のコードワードは前記送信されたコードワード及び前記特殊コードワードを含み、且つ前記特殊コードワード送信表示は前記現在のデータ送信が特殊コードワードを含むことを識別するために使用され、且つどのコードワードが前記特殊コードワードであるかを識別するため、又はどのコードワードが前記再送されたコードワードであるかを識別するために使用され;且つ前記特殊コードワード送信表示に従って、前記複数のコードワードの中の前記再送されたコードワード及び/又は前記特殊コードワードを識別するように構成される。
本発明の複数の実施例は、MIMOベースのデータ再送装置及びシステムを提供する。送信機がデータを再送する必要があり、且つ再送されるデータにより必要とされるレイヤ数が送信機により選択されたレイヤ数よりも少なく、そして新しいデータを送信する必要がない場合、当該特定の場合においてデータ再送が正常に実行されるようにするために、特殊コードワードが送信される。
本発明の実施例はさらに、データ再送方法を提供し、そして図9に示されるように、当該方法は以下の複数のステップを含む。
S401:送信機は、前回送信された複数のコードワード及びチャネル状態情報について、受信機によりフィードバックされたHARQ送達確認情報を受信する。
チャネル状態情報はRIを含む。確かに、チャネル状態情報は、PCI、CQI、その他をさらに含んでもよい。
前回送信された複数のコードワードの中の複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てに対してフィードバックされたHARQ送達確認情報がNACKであった場合、ステップS402に入る。複数のコードワードの一部は、前回送信されたコードワードの総数が2である場合、当該2つのコードワードのうちの1つが当該複数のコードワードの一部であると理解されてもよい。
S402:送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを送信する必要がある場合、前記送信機は送信のために使用されるレイヤ数を決定する。
このステップは、送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを送信する必要がある場合、前記送信機は、送信に使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定することを含む。
具体的には、前記送信機が複数のコードワードの一部を再送する必要がある場合、送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であることを決定してもよい。例えば、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部が2つのトランスポートブロックを含む場合、前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、そしてこの場合、送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると判定する。
前記送信機が前記複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合、前記送信機は、現在の送信において使用されるレイヤ数は前記複数のコードワード全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定してもよく、或いは前記送信機はさらに、前記現在の送信において使用されるレイヤ数は、前記複数のコードワードの全てを再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定してもよい。例えば、再送される必要のある前記複数のコードワードの全ての総数が2であり、かつ前記2つのコードワードが、それぞれ、1つのトランスポートブロック及び2つのトランスポートブロックを含む場合、前記送信機は、前記現在の送信において使用されるレイヤ数は、前記2つのコードワードのうちの1つにより占有される必要のあるレイヤ数である1であると判定してもよく、又は前記2つのコードワードのうちの他方により占有される必要のあるレイヤ数である2であると判定してもよく、又は前記複数のコードワードの全てを再送するために占有される必要のあるレイヤ数である3であると判定してもよい。
S403:再送される必要のある、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、レイヤマッピングにより、送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てる。
例えば、再送される必要のある複数のコードワードの一部が2つのトランスポートブロックを含む場合、当該2つのトランスポートブロックは、表1により示されるレイヤマッピングにおける2であるRIに対応する複数のトランスポートレイヤ(レイヤ1及びレイヤ2)を使用して送信される。
例えば、再送される必要のある複数のコードワードの全てのうちの一部が2つのトランスポートブロックを含む場合、当該2つのトランスポートブロックは、表1により示されるレイヤマッピングにおける2であるRIに対応する複数のトランスポートレイヤ(レイヤ1及びレイヤ2)を使用することにより送信される。
例えば、再送される必要のある複数のコードワードの全てのうちの一部が1つのトランスポートブロックを含む場合、当該トランスポートブロックは、表1により示されるレイヤマッピングにおける1であるRIに対応するトランスポートレイヤ(レイヤ1)を使用することにより送信される。
再送される必要のある複数のコードワードの一部又は複数のコードワード全てのうちの一部に含まれるトランスポートブロックが、送信に使用されるレイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再処理されるコードワードにマッピングされ、且つレイヤマッピングにより、当該再処理されるコードワードが送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てられる、ということをステップS403が含むことが好ましい。レイヤマッピングは表1により示され、そしてトランスポートブロック対コードワードマッピングは、表Aにより示されるものであってもよい。
トランスポートブロック対コードワードマッピングを明確に説明するために、本発明の実施例における一例として、4×4MIMOを用いる。レイヤ数が1である場合、1つのコードワードがデータ送信を行うために使用され、そして当該コードワードはCW1を使用することにより識別される;レイヤ数が2又は3又は4である場合、データ送信を行うために2つのコードワードが使用され、かつ当該2つのコードワードは、それぞれ、CW1及びCW2を使用することにより識別される。各コードワードは、最大2つのトランスポートブロックを含む。
システムついて、各TTI(Transmission Time Interval、送信時間間隔)において、最大4つのトランスポートブロックが送信されてもよく、これらは、それぞれ、TB1、TB2、TB3、及びTB4を使用することにより識別される。本発明により提供される解決手段を明確に説明するために、TB1及びTB2は異なるプロセス数を持ち、そして当該異なる複数のプロセス数の間の差は、第1の固定値であり;TB1及びTB3は同じプロセス数を持ち、そしてTB2及びTB4は同じプロセス数を持つ。TB1のプロセス数は、第1の固定値よりも小さく、TB2のプロセス数は第1の固定値以上且つ第2の固定値未満であり、且つ第2の固定値は第1の固定値の2倍である。第1の固定値は、N1を使用することにより識別され、そして第2の固定値はN2を使用することにより識別される。図13に示される複数のトランスポートブロックの複数のプロセス数は、一例としてのみ使用される。
本発明の複数の実施例の全てにおいて、与えられた関係は次のように理解される:TB1とTB3、及びTB2とTB4は、さらに、他の複数の所定の関係を有してもよい。例えば、TB1とTB2のプロセス数の間の差は第2の固定値であり、且つTB2とTB4のプロセス数の間の差は第2の固定値である。他の例として、TB1とTB3のプロセス数の間の差は第3の固定値であり、且つTB2とTB4のプロセス数の間の差は第1の固定値であり、ここで第3の固定値は、第1の固定値の3倍であり、そしてN3を使用することにより識別される。
本発明の実施例において、TB1のプロセス数はkを使用することにより識別され、且つ0≦k<N1である;TB2とTB1のプロセス数の間の差はN1であり、TB2のプロセス数は、TB1のプロセス数よりも大きいと仮定されるので、TB2のプロセス数はk+N1であり、TB2のプロセス数の範囲はN1≦k+N1<N2である;TB3とTB1は同じプロセス数kを持ち;そしてTB4のプロセス数はk+N1である。さらに、本発明の実施例において、特殊コードワードとはプロセス数表示に対応するトランスポートブロックが属すコードワードのことであり;特殊でないコードワードとは特殊コードワード以外のコードワードのことである。
また、TB1、TB2、TB3、及びTB4のプロセス数は、それぞれ、k、k+N1、k+N2、及び(k+N1)+N2であってもよい。選択的に、また、TB1、TB2、TB3、及びTB4のプロセス数は、それぞれ、k、k+N1、k+N3、及び(k+N1)+N1であってもよい。
トランスポートブロック対コードワードマッピングは、同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロック又は複数のプロセス数であって、それらの間の差が所定の関係にある、複数のプロセス数、を持つ複数のトランスポートブロックに対応するコードワードを含む。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングはさらに:送信に使用されるレイヤ数が3又は4である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、そして当該2つのプロセス数の間の差は、第1の固定値である、ということを含む。
表1から、トランスポートブロック対コードワードマッピングがさらに:送信に使用されるレイヤ数が3である場合、特殊コードワードはトランスポートブロックを含み、且つ特殊でないコードワードは2つのトランスポートブロックを含む;ということ含む、ということが理解できる。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングはさらに:送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合又は前の送信中のRIが2であり且つ2つのトランスポートブロック双方が再送される必要があり且つ当該2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合において、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、そして当該2つのプロセス数の間の差は、第1の固定値である;ということを含む。
この場合において、例えば、トランスポートブロック対コードワードマッピングは表2に示される。
表2において示されるプロセス数とは、トランスポートブロック対コードワードマッピングに従って実行されるデータ送信中にプロセス数表示に書き込まれる必要のあるプロセス数のことである。本発明において、特殊コードワードは、例えば、CW1であり、そしてその結果、特殊でないコードワードはCW2である;確かに、特殊コードワードは、また、CW2であってもよく、そしてその結果、特殊でないコードワードはCW1である。
表2において、RIが2である場合に、トランスポートブロックとコードワードとの間のマッピングは、
(外1)
であり、ここで、
(外2)
は明らかに、レイヤ数が2である場合であって、最初に2つのトランスポートブロックが送信されるか、又は前の送信中のRIが2であり且つ2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第2の固定値である場合に対するものであり;そしてその結果、
(外3)
は、前の送信中のRIが2より大きく且つ2つのトランスポートブロックを含むコードワードを再送する必要がある場合に対するものである。
送信機は、ステップS401からステップS403に従って、データの正常な再送を完了してもよく、そしてまた、送信機はさらに、受信機が受信したデータについて正常な復号を実行できるようにすることを保証する必要があり、その結果ステップS404をさらに実行する必要がある、ということに注意すべきである。複数の番号は複数のステップの間の順序関係を示しておらず、そして、例えば、S403及びS404を同時に実行してもよい、ということに注意すべきである。
S404:送信機はデータ送信関連制御情報を受信機に送信する。
データ送信関連制御情報は、RI及びプロセス数表示を含む。RIは、現在の送信において使用されるレイヤ数を示し、プロセス数表示は、現在の送信における送信機のトランスポートブロックのプロセス数を識別するために使用され、そして、当該トランスポートブロックの属するコードワードは、本発明の実施例において特殊コードワードと呼ばれる。
ステップS404により、受信機は、RIに従って、プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピング、受信された再送コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせ、を識別することができる。
さらに選択的に、送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部を再送するための送信である場合、データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドは特殊表示に設定され、そして、当該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数と特殊コードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とが同じであるか又は所定の関係にあることを識別するために使用される(例えば、複数のプロセス数の間の差は第2の固定値である)。選択的に、当該特殊表示は固定された系列であってもよい。
例えば、送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部を再送するための送信である場合、特殊表示は、CCSフィールド、TBSフィールド、MIフィールド等のうちの1つ以上のフィールドにおいて設定されてもよい。例えば、特殊表示は、固定された系列「111111」であってもよい。
選択的に、データ送信関連制御情報を含むパケットにビットが追加され、そして当該ビットは、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つ現在の送信がRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部を再送するために送信である場合に、特殊表示を送信するために使用される。
このように、受信機は、特殊表示がデータ送信関連制御情報のパケットにおいて設定されるかどうかを検出することにより、受信機により受信されたコードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを決定することができる。
前述の方法は、複数の例により、以下において説明される。説明を容易にするため、以下の複数の例において、TB1のプロセス数はk(0≦k<N1)を使用することにより識別され、TB2のプロセス数はk+N1(N1≦k+N1<N2)を使用することにより識別され、TB3のプロセス数とTB1のプロセス数は同じであり、そしてTB4のプロセス数とTB2のプロセス数は同じである。特殊コードワードはCW1である。
第1の例から第6の例は、複数のコードワードの一部を再送する必要がある複数の例であり、そして第7の例から第8の例は、複数のコードワードの全てを再送する必要がある複数の例である。
第1の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数4を使用する、すなわち、2つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1+TB3を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW2の中の2つのTB(TB2及びTB4)を再送する必要があると決定する。
(4)2つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
(5)再送される必要のある2つのTBは、再処理されるコードワードCW1及びCW2を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB2を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、CW2はTB4を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、そして、再処理されるコードワードであるCW1及びCW2は、表1のRI=2のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは2であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB2のk+N1であるプロセス数である、ということを含む。
第2の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数4を使用する、すなわち、2つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1+TB3を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW1の中の2つのTB(TB1及びTB3)を再送する必要があると決定する。
(4)2つのTBを再送する必要がある、つまり、CW 1 を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
(5)再送される必要のある2つのTBは、再処理されるコードワードCW1及びCW2を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB1を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、CW2はTB3を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、そして、再処理されるコードワードであるCW1及びCW2は、表1のRI=2のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは2であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB1のkであるプロセス数である、ということを含む。
第3の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数3を使用する、すなわち、1つのTBがCW1を使用することにより送信され、2つのTBが、CW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW2の中の2つのTB(TB2及びTB4)を再送する必要があると決定する。
(4)2つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は2であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
(5)再送される必要のある2つのTBは、再処理されるコードワードCW1及びCW2を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB2を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、CW2はTB4を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、そして、再処理されるコードワードであるCW1及びCW2は、表1のRI=2のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは2であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB2のk+N1であるプロセス数である、ということを含む。
第4の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数3を使用する、すなわち、1つのTBがCW1を使用することにより送信され、2つのTBが、CW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW1の中の1つのTB(TB1)を再送する必要があると決定する。
(4)1つのTBを再送する必要がある、つまり、CW 1 を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は1であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定する。
(5)再送される必要のあるTBは、再処理されるコードワードCW1を取得するために、表2により示される1であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB1を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、そして、再処理されるコードワードであるCW1は、表1のRI=1のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは1であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB1のkであるプロセス数である、ということを含む。
第5の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数2を使用する、すなわち、1つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW2の中の1つのTB(TB2)を再送する必要があると決定する。
(4)1つのTBを再送する必要がある、つまり、CW2を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は1であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定する。
(5)再送される必要のあるTBは、再処理されるコードワードCW 2 を取得するために、表2により示される1であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW 2 はTB2を送信し、対応するプロセス数は依然としてk+N1であり、そして、再処理されるコードワードであるCW 2 は、表1のRI=1のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは1であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW 2 におけるTB2のk+N1であるプロセス数である、ということを含む。
第6の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数2を使用する、すなわち、1つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、CW1の中の1つのTB(TB1)を再送する必要があると決定する。
(4)1つのTBを再送する必要がある、つまり、CW 1 を再送するために占有される必要のあるレイヤ数は1であり、その結果送信機は現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定する。
(5)再送される必要のあるTBは、再処理されるコードワードCW1を取得するために、表2により示される2であるRIに対応するトランスポートブロック対コードワードマッピングに従ってマッピングされる、すなわち、CW1はTB1を送信し、対応するプロセス数は依然としてkであり、そして、再処理されるコードワードであるCW1は、表1のRI=1のレイヤマッピングに従って、送信のために各トランスポートレイヤに割り当てられる。
(6)送信機は、データ送信関連制御情報を受信機に送信し、ここで当該制御情報は:現在の送信のRIは1であり且つプロセス数表示は現在の送信のCW1におけるTB1のkであるプロセス数である、ということを含む。
第7の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数4を使用する、すなわち、2つのTBが、それぞれCW1及びCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1+TB3を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、両方のコードワードを再送する必要があると決定する。
(4)送信機は、両方のコードワード(CW1及びCW2)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は4であると決定するか、或いは当該両方のコードワード(CW1及びCW2)のうちのいずれかを送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
現在の送信において使用されるレイヤ数が4であると決定された場合、従来技術に従って、データの再送が実行される。
現在の送信において使用されるレイヤ数が2であると決定された場合、CW2の再送は、第1の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよく、或いはCW1の再送は、第2の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよい。
第8の例において、以下の複数のステップが含まれる。
(1)前の送信中に、送信機はレイヤ数3を使用する、すなわち、1つのTBがCW1を使用することにより送信され且つ2つのTBがCW2を使用することにより送信される;例えば、CW1は、TB1を送信し、TB1に対応するプロセス数はkであり、CW2はTB2+TB4を送信し、そしてTB2に対応するプロセス数はk+N1である。
(2)送信機は、前回送信されたCW1に対して受信機によりフィードバックされたNACKであるフィードバック及びCW2に対するNACKであるフィードバックを受信する。
(3)送信機は、受信機の複数のフィードバックに従って、両方のコードワードを再送する必要があると決定する。
(4)送信機は、両方のコードワード(CW1及びCW2)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は3であると決定するか、或いは両方のコードワードのうちのいずれか(CW1)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は1であると決定するか、或いは両方のコードワードのうちのいずれか(CW2)を送信するために、現在の送信において使用されるレイヤ数は2であると決定する。
現在の送信において使用されるレイヤ数が3であると決定された場合、データの再送は従来技術に従って実行されてもよい。
現在の送信において使用されるレイヤ数が2であると決定された場合、CW2の再送は、第3の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよい。
現在の送信において使用されるレイヤ数が1であると決定された場合、CW1の再送は、第4の例の(5)及び(6)に従って実行されてもよい。
本発明の実施例は、さらに、MIMOデータ再送方法を提供し、ここでは受信機により受信されたコードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを受信機がどのように識別するかについて主に紹介され、そして図10に示されるように、当該方法は以下の複数のステップを含む。
S501:受信機は、送信機により送信されたコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信する。
データ送信関連制御情報は:RI及びプロセス数表示、を含む。プロセス数表示は、現在の送信における送信機のトランスポートブロックのプロセス数を識別するために使用され、そして当該トランスポートブロックの属するコードワードは、本発明の実施例において特殊コードワードと呼ばれる。
S502:RI、プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、当該コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別する。
トランスポートブロック対コードワードマッピングについて、S403の説明を参照することができる。
当該トランスポートブロック対コードワードマッピングは:コードワードが、同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロックに対応すること、又は前述の所定の関係にある差を伴う複数のプロセス数を持つ複数のトランスポートブロックに対応すること、を含む。
説明を容易にするため、本発明の実施例において、説明のための一例であって、特殊コードワードがCW1であり、かつ特殊でないコードワードがCW2である、一例、が提供される。さらに、特殊コードワードCW1の中の第1のTBに対応するプロセス数は、プロセス数表示の中のプロセス数として使用される。
選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:現在の送信において使用されるレイヤ数が4である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ当該2つのプロセス数の間の差は第1の固定値である、ということを含む。
例えば、受信機により受信されるRIが4である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が4である場合、受信機は、CW1及びCW2がそれぞれ、2つのトランスポートブロックを含むと決定することができる;受信機により受信されたプロセス数表示におけるプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、受信されたCW1に含まれる第1のトランスポートブロックのプロセス数はqであると特定され、CW1に含まれる他のトランスポートブロックのプロセス数はq又はq+N2であり;CW2に含まれるトランスポートブロックのプロセス数は、(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2であり、そしてCW2に含まれる他のトランスポートブロックのプロセス数は、また、(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2である。
選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:現在の送信において使用されるレイヤ数が3である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ当該2つのプロセス数の間の差は第1の固定値である、ということを含む。
例えば、受信機により受信されるRIが3である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が3である場合、受信機はCW1がトランスポートブロックを含み且つCW2が2つのトランスポートブロックを含むと決定してもよく;受信機により受信されたプロセス数表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、受信されたCW1に含まれるトランスポートブロックのプロセス数はqであり;CW2に含まれるトランスポートブロックのプロセス数は(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2であり、CW2に含まれる他のトランスポートブロックのプロセス数は(q+N1)mod(N2)又は(q+N1)mod(N2)+N2であると特定される。
選択的に、受信機により受信されるRIが1である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が1である場合、受信機は、CW1がトランスポートブロックを含むと決定してもよく;受信機により受信されたプロセス数表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、受信されたCW1に含まれるトランスポートブロックのプロセス数はqであると特定される。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは、さらに:送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中にRIが2であり且つ2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ当該2つのプロセス数の間の差は第1の固定値である、ということを含んでもよい。
受信機により受信されたRIが2である場合、すなわち、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、ステップS502は、以下の2つの方法のうちのいずれか1つを採用することができる。
方法1:現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、プロセス数表示により示されるプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを確認する;バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数が同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、当該プロセス数の間の差が第2の固定値N2である)ことを識別する;バッファされたデータが正しく復号された場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数との間の差が第1の固定値N1であることを識別する。
本発明の実施例において、プロセスAの再送結合プロセスとは、プロセス番号がプロセスAのプロセス番号と同じであるか又はプロセスAのプロセス番号と所定の関係にある(例えば、当該プロセス番号の間の差が第2の固定値である)プロセスのことである。従って、プロセス番号表示により示されるプロセスの再送結合プロセスとは、プロセス番号表示の中のプロセス番号と同じであるか又はプロセス番号表示の中のプロセス番号と所定の関係にある(例えば、当該プロセス番号の間の差が第2の固定値である)プロセス番号を持つプロセスのことである。
例えば、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、受信機は、表2により示されるトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、2つのコードワードが受信され、且つ各コードワードはトランスポートブロックを含む、ということを決定してもよい。
受信機により受信されたプロセス番号表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)であった場合、プロセスqの再送結合プロセス(プロセスq又はプロセスq+N2)に対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを確認する;当該バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、そのことは、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり、且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス番号がq又はq+N2であるということを特定するために、送信機が現在の送信の中の再送結合プロセスによりデータを再送する必要があるということを示す;当該バッファされたデータが正しく復号された場合、そのことは、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり、且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス数が(q+N1)mode(N2)であるということを特定するために、送信機が現在の送信において、CW2のトランスポートブロックを送信するために再送結合プロセスを使用しないということを示す。
方法2:現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、データ送信関連制御情報のパケットに特殊表示が設定されているかどうかを確認する;当該パケットに特殊表示が設定されている場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数とが同じであるか又は所定の関係にある(例えば、当該プロセス数の間の差が第2の固定値である)ことを識別する;当該パケットに特殊表示が設定されていない場合、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数とプロセス数表示の中のプロセス数との間の差が第1の固定値であると識別する。当該特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、特殊でないコードワードの中のトランスポートブロック及び特殊コードワードの中のトランスポートブロックのプロセス数が同じであるか又は所定の関係にある(例えば、当該プロセス数の間の差が第2の固定値である)ことを識別するために使用される;そして選択的に、当該特殊表示は、固定された系列であってもよい。
選択的に、当該特殊表示は、例えば、CCSフィールド、TBSフィールド、MIフィールド等の、データ送信関連制御情報のパケットの中の少なくとも1つの制御情報フィールドの中に設定されてもよい。また、当該特殊表示は、データ送信関連制御情報のパケットの追加ビットに設定されてもよい。
例えば、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、受信機は、表2により示されるトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、2つのコードワードが受信され且つ各コードワードがトランスポートブロックを含むことを決定してもよい。
受信機により受信されたプロセス数表示の中のプロセス数がq(0≦q<N2)である場合、特殊でないコードワードであるCW2のトランスポートブロック長表示が固定された系列に設定されているかどうかを確認する;当該トランスポートブロック長表示が固定された系列に設定されている場合、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス数はq又はq+N2であると特定する;当該トランスポートブロック長表示が固定された系列に設定されていない場合、CW1の中のトランスポートブロックのプロセス数がqであり且つCW2の中のトランスポートブロックのプロセス数が(q+N1)mod(N2)であると特定する。
また、受信機は、さらに、現在の送信の中のコードワードに対するHARQ送達確認情報を送信機にフィードバックする必要がある。
現在の送信の中で使用されるレイヤ数が1又は3又は4である場合、フィードバック方法について、従来技術を参照してもよい。
現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ受信機により受信される2つのコードワードの中の複数のトランスポートブロック(合計で2つのトランスポートブロック)に対応する複数のプロセスが互いに再送結合プロセスである場合であって、2つのコードワードの中の複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、受信機は、2つのコードワードについて、送信機に対して同時にACKをフィードバックし、そしてそうでなければ、同時にNACKをフィードバックする。
例えば、現在の送信において使用されるレイヤ数が2である場合、受信機は2つのコードワードを受信し、各コードワードはトランスポートブロックを含み、当該複数のトランスポートブロックのうちの1つのプロセス数はq(0≦q<N2)であり、且つ当該他のトランスポートブロックのプロセス数はq又はq+N2であり、この場合において、当該2つのトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、受信機は、当該2つのコードワードについて、送信機にACKをフィードバックし、そしてそうでなければ、同時にNACKをフィードバックする。
また、送信機は、さらに、受信機によりフィードバックされたHARQ送達確認情報に従って、送信が成功したかどうかを判定する必要がある。
互いに再送結合プロセスである、当該2つのプロセスの双方について、送信機により受信されるHARQ送達確認情報がACKであった場合、送信機は、当該2つのプロセスにより送信された複数のコードワードの両方が正しく復号されたと判定し、そしてそうでなければ、再送の最大数に達していない場合には、当該2つのプロセスにより送信された複数のコードワードを再び再送する必要がある。つまり、互いに再送結合プロセスである当該2つのプロセスのうちの少なくとも1つのHARQ送達確認情報がNACKであった場合、再送の最大数に達していない限り、当該2つのプロセスにより送信された複数のコードワードは再び再送される必要がある。
本発明の実施例は、MIMOベースのデータ再送方法を提供する。データ再送処理プロセスにおいて、送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合、使用されるレイヤ数がコードワードの再送に必要なレイヤ数より大きく且つ新しいデータを送信する必要がない場合を避けるために、送信機は、送信に必要なレイヤ数は複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である、又は複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有する必要のあるレイヤ数であると決定し、これによりデータ再送が正常に実行されることを可能とする。
本発明の実施例は、さらに当該データ再送方法に対応する装置を提供し、そして当該装置の複数の機能モジュールの説明について、対応する複数のステップを参照することができる。
図11に示されるように、本発明の実施例は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数は、前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成される、第1決定部111;レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを、前記第1決定部により決定された、送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される割当部112;及びデータ送信関連制御情報を受信機に送信するように構成される送信部113であって、前記データ送信関連制御情報は、ランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信部113;を備える送信機を提供する。
選択的に、前記割当部112は、具体的には、送信に使用される前記レイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再送される必要のある複数のコードワードの前記一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれるトランスポートブロックを、再処理されるコードワードにマッピングし、且つ、前記レイヤマッピングにより、前記再処理されるコードワードを、送信に使用される前記レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される。
選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングは:コードワードが、同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロック又は所定の関係にある差を有する複数のプロセス数(例えば、プロセス数の間の差は第2の固定値である)を持つ複数のトランスポートブロックに対応すること、を含む。
また、選択的に、トランスポートブロック対コードワードマッピングはさらに:送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中にRIが2であり且つ2つのトランスポートブロック双方を再送する必要があり且つ2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ前記2つのプロセス数の間の差は前記第1の固定値である、ということを含む。
また、前記送信機は、さらに、設定部114を含む。前記設定部は、送信に使用されるレイヤ数が2であり、RI>2である前の送信における複数のコードワードの一部が現在の送信中に再送される場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数は、同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の前記差は前記第2の固定値である)ことを識別するために使用される;或いは前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを追加するように構成され、前記ビットは送信に使用されるレイヤ数が2であり、且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部の再送のためである場合に、前記特殊表示を送信するために使用される。
また、前記送信機は、さらに、プロセスについてのHARQ送達確認情報を受信するように構成される受信部115を含む。
第2決定部116は、前記受信部により受信される、互いに再送結合プロセスである2つのプロセス両方についてのHARQ送達確認情報がACKである場合、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方が正しく復号されたと判定し;そうでなければ、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方は再送される必要があると判定するように構成される。
図12に示されるように、本発明の実施例はさらに、送信機により送信されるコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成される受信部121であって、前記データ送信関連制御情報はRI及びプロセス数表示を含む、受信部121;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを特定するように構成される識別部122、を備える受信機を提供する。
選択的に、前記識別部122は、前記RIが2である場合、前記プロセス数表示により示されるプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうかを確認し;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数は同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は第2の固定値である)と識別し;前記バッファされたデータが正しく復号された場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は、第1の固定値であると識別するように構成される。
選択的に、前記識別部122は、前記データ送信関連制御情報の前記パケットに特殊表示が設定されているかどうかを確認するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されている場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数は同じである、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)と識別するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されていない場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は前記第1の固定値であると識別するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数は同じであるか、又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)ことを識別するために使用される。
また、前記受信機はさらに、前記現在の送信において使用されるレイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信される前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックに対応する前記複数のプロセスが互いに前記再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、前記受信部は、前記2つのコードワードについて、前記ACKを前記送信機に対して同時にフィードバックし、そしてそうでなければ、前記NACKを同時にフィードバックするように構成される、フィードバック部123、を備えてもよい。
本発明はさらに、複数のコードワードの一部又は複数のコードワード全てを再送する必要がある場合に、送信に使用される前記レイヤ数が前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定するように構成され、そしてさらに、レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの一部を、前記第1決定部により決定される送信に使用される前記レイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成されるプロセッサ;及びデータ送信関連制御情報を受信機に対して送信するように構成される送信コンポーネントであって、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む、送信コンポーネント、を備える送信機を提供する。
選択的に、前記プロセッサは、具体的には、再送される必要のある前記複数のコードワードの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部を、送信に使用されるレイヤ数及びトランスポートブロック対コードワードマッピングにより、再処理されるコードワードにマッピングし、且つ前記レイヤマッピングにより、前記再処理されるコードワードを送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当てるように構成される。
選択的に、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは:コードワードが同じプロセス数を持つ複数のトランスポートブロック又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の前記差は第2の固定値である)差を有する複数のプロセス数を持つ複数のトランスポートブロックに対応する、ということを含む。
さらに選択的に、前記トランスポートブロック対コードワードマッピングは:前記トランスポートブロック対コードワードマッピングがさらに、送信に使用されるレイヤ数が2である場合であって、2つのトランスポートブロックが最初に送信される場合、又は前の送信中に前記RIが2であり且つ前記2つのトランスポートブロックの双方を再送する必要があり且つ前記2つのトランスポートブロックのプロセス数の間の差が第1の固定値である場合に、特殊コードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数と特殊でないコードワードに対応するトランスポートブロックのプロセス数とは異なり、且つ前記2つのプロセス数の間の差は、前記第1の固定値である、ということを含む、ということを含む。
また、前記プロセッサはさらに、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つRI>2である前の送信における複数のコードワードの一部が現在の送信中に再送される場合に、前記データ送信関連制御情報を含むパケットの少なくとも1つの制御情報フィールドを特殊表示に設定するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記複数のプロセス数は同じであるか又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の前記差は第2の固定値である)ことを識別するために使用される;又は、前記データ送信関連制御情報を含むパケットにビットを追加するように構成され、前記ビットは、送信に使用されるレイヤ数が2であり且つ前記現在の送信がRI>2である前記前の送信における複数のコードワードの一部を再送するための送信である場合に、前記特殊表示を送信するために使用される。
また、前記送信機は、プロセスに対するHARQ送達確認情報を受信するように構成される受信コンポーネントをさらに含む。
前記プロセッサは、前記受信部により受信される、互いに再送結合プロセスである2つのプロセス双方に対するHARQ送達確認情報が前記ACKである場合に、前記2つのプロセスにより送信される複数のコードワードの双方は正しく復号されたと判定し;そうでなければ、前記2つのプロセスにより送信された前記複数のコードワードの双方を再送する必要があると判定するように、さらに構成される。
本発明の実施例は、さらに、送信機により送信されたコードワード及びデータ送信関連制御情報を受信するように構成される受信コンポーネントであって、前記データ送信関連制御情報をRI及びプロセス数表示を含む、受信コンポーネント;及び前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成されるプロセッサ、を備える受信機を提供する。
選択的に、前記プロセッサは、前記RIが2である場合に、前記プロセス数表示により示されるプロセスの再送結合プロセスに対応するバッファされたデータが正しく復号されたかどうか確認するように構成され;前記バッファされたデータが正しく復号されなかった場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数とが同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は第2の固定値である)と識別するように構成され;前記バッファされたデータが正しく復号された場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は、第1の固定値であると識別するように構成される。
選択的に、プロセッサは、前記データ送信関連制御情報の前記パケットに特殊表示が設定されているかどうかを確認するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されている場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数とは同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)ことを識別するように構成され;前記パケットに前記特殊表示が設定されていない場合、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数と前記プロセス数表示の中の前記プロセス数との間の差は前記第1の固定値であると識別するように構成され、前記特殊表示は、送信に使用されるレイヤ数が2である場合に、前記特殊でないコードワードの中の前記トランスポートブロック及び前記特殊コードワードの中の前記トランスポートブロックの前記プロセス数は同じである又は所定の関係にある(例えば、前記複数のプロセス数の間の差は前記第2の固定値である)ことを識別するために使用される。
また、前記受信機は、前記現在の送信において使用される前記レイヤ数が2であり且つ前記受信機により受信された前記2つのコードワードの中の前記複数のトランスポートブロックに対応する前記複数のプロセスが互いに前記再送結合プロセスである場合であって、且つ前記2つのコードワードの中の前記複数のコードワードの双方が正しく復号された場合であり且つその場合に限り、前記受信機は、前記2つのコードワードについて、前記ACKを前記送信機に同時にフィードバックし、そしてそうでなければ前記NACKを同時にフィードバックするように構成される送信コンポーネントをさらに含んでもよい。
本発明の実施例は、さらに、送信機及び受信機を含むデータ再送システムを提供する。送信機は、複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合に、送信に使用されるレイヤ数は前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のある前記レイヤ数である又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると決定し、レイヤマッピングにより、再送される必要のある前記複数のコードワードのうちの一部又は再送される必要のある前記複数のコードワードの全てのうちの一部に含まれる複数のトランスポートブロックを前記第1決定部により決定される送信に使用されるレイヤ数に対応する各トランスポートレイヤに割り当て、且つデータ送信関連制御情報を前記受信機に送信するように構成され、前記データ送信関連制御情報はランク表示RI及びプロセス数表示を含む。
前記受信機は、前記送信機により送信された前記コードワード及び前記データ送信関連制御情報を受信し、前記データ送信関連制御情報は前記RI及び前記プロセス数表示を含み;且つ前記RI、前記プロセス数表示、及びトランスポートブロック対コードワードマッピングに従って、前記コードワードに対応するトランスポートブロックの組み合わせを識別するように構成される。
本発明の複数の実施例は装置及びシステムを提供する。前記データ再送処理プロセスにおいて、前記送信機が複数のコードワードの一部又は複数のコードワードの全てを再送する必要がある場合、使用されるレイヤ数がコードワードを再送するために必要なレイヤ数よりも大きくなる場合を避けるために、前記送信機は、送信に使用されるレイヤ数は前記複数のコードワードの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数である、又は前記複数のコードワードの全てのうちの一部を再送するために占有される必要のあるレイヤ数であると判定し、これによりデータの再送が正常に実行されることを可能とする。
複数の実施例の前述の説明により、当業者は、本発明はソフトウェアプラス必要な汎用ハードウェアの方法において実施されてもよく、そしてまた、間違いなく、ハードウェアにより実施されてもよい、ということを明確に理解することができる;しかしながら、ほとんどの場合、前者が好ましい実施方法である。そのような理解に基づき、本発明の複数の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に対して貢献する部分は、ソフトウェア製品の形態において実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、例えば、コンピュータのフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、又は光ディスク等の可読記憶媒体に記憶されてもよく、且つコンピュータ装置(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置等であってもよい)に本発明の各実施例において説明される方法を実行するように指示するために使用される複数の命令を含む。
前述の説明は本発明の単なる特定の複数の実施例であり、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示される技術範囲内において当業者により容易に考案される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲に属さなければならない。従って、本発明の保護範囲は、複数の特許請求項の保護範囲に従わなければならない。