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JP2013172087A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2013172087A
JP2013172087A JP2012036415A JP2012036415A JP2013172087A JP 2013172087 A JP2013172087 A JP 2013172087A JP 2012036415 A JP2012036415 A JP 2012036415A JP 2012036415 A JP2012036415 A JP 2012036415A JP 2013172087 A JP2013172087 A JP 2013172087A
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Masaru Senoo
賢 妹尾
Jun Ogawara
淳 大河原
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】フィールドプレート構造を有する半導体装置の耐圧および信頼性を向上する。
【解決手段】半導体装置のフィールドプレート部は、半導体基板の表面に形成された絶縁膜と、絶縁膜の内部にFLR層毎に形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されている複数の第1導電膜と、複数のFLR層のそれぞれに対応して形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されており、絶縁膜の表面に形成されている表面部と、表面部から伸びるとともに絶縁膜を貫通して第1導電膜および対応するFLR層に電気的に接続するコンタクト部とを含む複数の第2導電膜とを備えている。少なくとも1つの第2導電膜の表面部の少なくとも一部は、半導体装置を平面視したときに、第2方向に隣接する他の第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜と重なる位置まで伸びている。
【選択図】 図2

Description

本明細書に記載の技術は、半導体装置に関する。
半導体装置の耐圧を確保するために、半導体基板の周辺側の非セル領域にフィールドリミッティングリング(FLR)層等の耐圧保持構造が形成される。さらに、半導体装置の信頼性を確保するために、FLR層の表面側にフィールドプレートが形成される。特許文献1に記載の半導体装置では、複数のFLR層の表面側に複数の金属層を有するフィールドプレートが形成されている。複数のFLR層は、セル領域の周囲を周回し、その長手方向と直交する方向に間隔を空けて配置されている。複数の金属層は、半導体基板の表面に形成された絶縁膜の表面に形成されるとともに、その一部が絶縁膜を貫通して半導体基板のFLR層に達している。絶縁膜の表面に露出した金属層の幅は、接続されたFLR層と比較して、半導体基板の中央側よりも周辺側において広くなっている。
特開2000−114549号公報 特開2009−28356号公報
可動イオンに対するシールド性を向上するためには、フィールドプレートを構成する金属層の間隔を狭くすればよい。特許文献1の半導体装置では、半導体基板の周辺側において金属層が長くなっている分だけ金属層の間隔が狭くなってはいるが、半導体装置を平面視したときに、隣接する金属層の間に隙間があるため、可動イオンに対するシールド性が不十分である。
本明細書が開示する半導体装置は、半導体素子が形成されたセル領域と、セル領域の周囲に設けられた非セル領域とを有する半導体基板と、非セル領域の表面に形成されたフィールドプレート部とを備えている。非セル領域は、第1導電型の基板層と、基板層の表面に形成されており、セル領域の周囲に沿った第1方向に伸びてセル領域を囲むとともに、第1方向に直交する第2方向に間隔を空けて配置されている複数の第2導電型のFLR層とを備えている。フィールドプレート部は、半導体基板の表面に形成された絶縁膜と、絶縁膜の内部にFLR層毎に形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されている複数の第1導電膜と、複数のFLR層のそれぞれに対応して形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されており、絶縁膜の表面に形成されている表面部と、表面部から伸びるとともに絶縁膜を貫通して第1導電膜およびFLR層に電気的に接続するコンタクト部とを含む複数の第2導電膜とを備えている。少なくとも1つの第2導電膜の表面部の少なくとも一部は、半導体装置を平面視したときに、第2方向に隣接する他の第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜と重なる位置まで伸びている。
上記の半導体装置によれば、フィールドプレート部は、導電膜として、第1導電膜と第2導電膜を含んでいる。第2導電膜の表面部は、半導体装置を平面視したときに、第2方向に隣接する他の第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜と重なる位置まで伸びている。このため、半導体装置を平面視したときに、フィールドプレート部の導電膜の隙間を著しく減らすことができ、可動イオンに対するシールド性を向上することができる。また、FLR層と、第1導電膜と、第2導電膜が電気的に接続している。このため、半導体基板の表面側と裏面側に電位差が付与されると、複数の隣接するFLR層、第1導電膜および第2導電膜と、その間に存在する絶縁膜は、コンデンサとして機能する。このコンデンサの電界によって可動イオンが捕捉されるため、可動イオンのシールド性が向上して、半導体装置の信頼性が向上する。
上記の半導体装置において、第2方向は、半導体装置を平面視したときの中央側から周辺側に向かう方向であってもよい。
また、少なくとも1つの第1導電膜の第2方向の中央は、その第1導電膜が電気的に接続するFLR層の第2方向の中央よりも、第2方向の逆方向に位置していてもよい。
実施例1に係る半導体装置を概念的に示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 実施例1に係る半導体装置の等電位線およびコンデンサ部分を説明する図である。 変形例に係る半導体装置のフィールドプレート部の一部の断面を含む斜視図である。 変形例に係る半導体装置のフィールドプレート部の一部の断面を含む斜視図である。 変形例に係る半導体装置の平面図である。
本明細書が開示する半導体装置は、半導体素子が形成されたセル領域と、セル領域の周囲に設けられた非セル領域とを有する半導体基板と、非セル領域の表面に形成されたフィールドプレート部とを備えている。半導体装置は、さらに、セル領域の表面に形成された表面電極およびセル領域の裏面に形成された裏面電極を備えていてもよい。表面電極の材料としては、限定されないが、例えば、アルミニウム(Al)またはアルミニウムとシリコンの合金(AlSi)等を主成分とする金属膜を好適に用いることができる。裏面電極の材料としては、限定されないが、例えば、半導体基板側から順に、AlまたはAlSiと、チタン(Ti)と、ニッケル(Ni)と、金(Au)等のニッケル保護膜が積層された積層電極を好適に用いることができる。
非セル領域は、第1導電型の基板層と、基板層の表面に形成されており、セル領域の周囲に沿った第1方向に伸びてセル領域を囲むとともに、第1方向に直交する第2方向に間隔を空けて配置されている複数の第2導電型のFLR層とを備えている。非セル領域のうち、FLR層が形成されている領域は、いわゆる耐圧保持領域である。FLR層の第2導電型の不純物濃度は、1×1012cm−2以上であることが好ましく、1×1014cm−2以上であることが特に好ましい。
フィールドプレート部は、絶縁膜と、複数の第1導電膜と、複数の第2導電膜とを備えている。絶縁膜は、半導体基板の表面に形成されている。フィールドプレート部は、非セル領域内に設けられた耐圧保持領域の表面に形成されていることが好ましい。
第1導電膜は、絶縁膜の内部にFLR層毎に形成されており、半導体装置を平面視したときに対応するFLR層に沿って第2方向に間隔を空けて配置されている。第1導電膜の材料は、限定されないが、ポリシリコン、アモルファスシリコン、シリコン窒化物等のシリコン系の膜の他、アルミニウム、銀(Ag)等の金属膜を好適に用いることができる。第1導電膜としてシリコン系の膜を用いる場合、一般に、厚い金属膜を用いるよりも微細化が可能である点において、好ましい。また、セル領域にIGBT等の絶縁ゲートを有する半導体素子が形成されている場合には、ゲート電極の材料(例えば、ポリシリコン)を第1導電膜の材料として用いれば、ゲートを形成する工程において第1導電膜を同時に形成できる点において、好ましい。第1導電膜の膜厚は、1μm以下であることが好ましい。第1導電膜の膜厚が薄いほど、隣接する第1導電膜の間隔を狭くすることができ、可動イオンに対するシールド性が向上する。
第2導電膜は、複数のFLR層のそれぞれに対応して形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されている。第2導電膜の材料は、限定されないが、ポリシリコン、アモルファスシリコン、シリコン窒化物等のシリコン系の膜の他、アルミニウム、銀(Ag)等の金属膜を好適に用いることができる。第2導電膜として表面電極に含まれる材料と同じ膜(例えばAlまたはAlSi)を用いる場合、表面電極を形成する工程において第2導電膜を同時に形成できる点において、好ましい。それぞれの第2導電膜は、絶縁膜の表面に形成されている表面部と、表面部から伸びるとともに絶縁膜を貫通して第1導電膜および対応するFLR層に電気的に接続するコンタクト部とを含んでいる。コンタクト部は、第2導電膜とFLR層との双方に接続する1つのコンタクト部として形成されていてもよいし、第2導電膜に接続するコンタクト部と、FLR層に接続するコンタクト部が別々に形成されていてもよい。第2導電膜によって、FLR層と第1導電膜は電気的に接続されている。
第2導電膜の表面部は、そのコンタクト部から第2方向に伸びる第1部分を有している。第2導電膜の表面部は、さらに、そのコンタクト部から第2方向の逆方向に伸びる第2部分を有していてもよい。少なくとも1つの第2導電膜の表面部の少なくとも一部において、第1部分は、半導体装置を平面視したときに、第2方向に隣接する他の第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜と重なる位置まで伸びている。第2方向は、例えば、半導体基板の中央側から周辺側に向かう方向であってもよいし、逆に、半導体基板の周辺側から中央側に向かう方向であってもよいが、半導体装置を平面視したときの中央側から周辺側に向かう方向であることが好ましい。半導体装置に電圧が印加された場合に、半導体装置の等電位線の流れに沿うようにコンデンサが構成されるため、FLR層と、その周辺側に隣接するFLR層との間を、半導体装置の表面側に向かって緩やかに等電位線が伸びるようにすることができ、電界集中が緩和され、半導体装置の耐圧がより高くなる。
第2導電膜の表面部の第1部分および第2部分の幅は、複数の第2導電膜においてほぼ同じであってもよいし、複数の第2導電膜ごとに相違していてもよい。例えば、半導体基板の周辺側に向かうほど、第1部分の幅がより広くなっていてもよい。第2導電膜の第1部分の幅および第2部分の幅が複数の第2導電膜ごとに相違する場合には、第1部分と、第2方向に隣接する第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜との重なり面積が、それぞれ相違していてもよいし、同じであってもよい。また、セル領域の周囲に沿った第1方向に伸びてセル領域を囲む一連の第2導電膜に、その表面部が第2方向に向かって伸びている部分と、そうでない部分が含まれていてもよい。この場合、第2方向に向かって伸びている部分は、半導体基板を平面視した場合の角部に設けられていることが好ましい。なお、半導体基板を平面視した場合の角部においては、FLR層は略円弧状に湾曲しており、直線部においては、FLR層は直線状になっている。同様に、対応するFLR層に沿って形成される第1導電膜および第2導電膜も、半導体基板を平面視した場合の角部においては略円弧状に湾曲しており、直線部においては、直線状になっている。
また、少なくとも1つの第1導電膜の第2方向の中央は、その第1導電膜が電気的に接続するFLR層の第2方向の中央よりも、第2方向の逆方向に位置していてもよい。第2部分の表面部が第2方向に伸びており、第1導電膜が、第2方向の逆方向に偏在していれば、第2導電膜の表面部と、第2方向に隣接する他の第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜との重なり面積が大きくなる。また、この場合、第1導電膜や第2導電膜の第2方向の幅を変えることなく、重なり面積を確保することができる。
本願に係る半導体装置のセル領域に形成される半導体素子は、特に限定されないが、例えば、IGBT、MOSFET、ダイオード等を挙げることができる。これらの半導体素子は、縦型であってもよく、横型であってもよい。さらに、半導体基板およびフィールドプレートの表面に、保護膜(例えば、ポリイミド膜、シリコン窒化物膜等)を備えていてもよい。
図1,2に示すように、半導体装置10は、半導体基板100と、フィールドプレート部11と、表面電極110と、裏面電極112とを備えている。半導体基板100は、セル領域101と、非セル領域102とを備えている。セル領域101は、半導体基板100の中央に位置し、2つの領域に分割されている。表面電極110は、半導体基板100のセル領域101の表面に形成されている。裏面電極112は、半導体基板100のセル領域101および非セル領域102の裏面に形成されている。表面電極110はAl電極であり、裏面電極112は、半導体基板100側から順にAl、Ti、Ni、Auが積層された積層電極である。
セル領域101には、詳細は図示していないが、IGBTが形成されている。セル領域101は、p型のコレクタ層131と、ドリフト層であるn型の基板層132と、p型のボディ層133と、n型のエミッタ層(図示しない)とを備えている。基板層132は、不純物としてリン(P)を含むn型の半導体基板である。コレクタ層131および基板層132は、非セル領域102まで伸びている。半導体基板100の非セル領域102の表面側には、セル領域101を取り囲むように、ゲート配線103が形成されている。フィールドプレート部11は、ゲート配線103よりさらに半導体基板100の周辺側に形成されている。
非セル領域102は、基板層132と、基板層132の表面に形成されているp型のp層134と、p型のFLR層135a〜135dと、n型のn層136と、基板層132の裏面に形成されているコレクタ層131とを備えている。FLR層135a〜135dは、基板層132の表面にボロン(B)をイオン注入することによって形成されたp型の半導体層であり、不純物であるボロンの濃度は、1×1014cm−2以上である。p層134、FLR層135a〜135dおよびn層136は、セル領域101に近い側からこの順に配置されており、それぞれセル領域101の周囲に沿った方向に伸びてセル領域を囲む一連の略四角形状の層として形成されている。図1に示すように、FLR層135a〜135dは、半導体装置10を平面視したときに、セル領域101の周囲を取り囲んでおり、半導体基板100の直線部において直線状であり、角部において円弧状である、略四角形のリング状を有している。図1では図示を省略しているが、p層134とn層136もFLR層135a〜135dと同様に、セル領域101の周囲を取り囲んでおり、半導体基板100の直線部において直線状であり、角部において円弧状である、略四角形状を有している。FLR層135a〜135dの長手方向(図1に示す略四角形状のFLR層135a〜135dの周方向であり、図2に示すx方向)を第1方向とし、第1方向に直交し、半導体基板100の中央側から周辺側に向かう方向(図1に示す略四角形状のFLR層135a〜135dの法線ベクトルの方向であり、図2に示すy軸の正方向)を第2方向とするとき、p層134、FLR層135a〜135dおよびn層136は、第2方向に間隔を空けて配置されている。
フィールドプレート部11は、シリコン酸化物を材料とする絶縁膜142と、ポリシリコンを材料とする複数の第1導電膜140a〜140dと、アルミニウムを材料とする、第2導電膜120a〜120dとを備えている。絶縁膜142は、半導体基板100の非セル領域102の表面に形成されている。
第1導電膜140a〜140dは、絶縁膜142の内部に形成されている。第1導電膜140a〜140dは、第2方向に間隔を空けて配置されており、その間に存在する絶縁膜142によって互いに絶縁されている。第1導電膜140a〜140dは、それぞれFLR層135a〜135dに沿って配置されており、FLR層135a〜135dと同様に、一連の略四角形状に形成されている。第1導電膜140a〜140dの厚さは、1μm以下である。なお、絶縁膜142は、p層134の表面にも形成されており、その内部には、第1導電膜140a〜140dと同一材料を用いた導電膜141aおよび141bが形成されている。導電膜141aおよび141bは、p層134に沿って配置されており、一連の略四角形状に形成されている。導電膜141aと、導電膜141bと、第1導電膜140aは、第2方向に間隔を空けて配置されており、その間に存在する絶縁膜142によって互いに絶縁されている。ゲート配線103は、p層134の表面側に位置しており、絶縁膜142の表面から導電膜141aに達する位置まで絶縁膜142を貫通して伸びている。また、フィールドプレート部11よりも半導体基板100の周辺側(図2に示すy軸の正方向)には、n層136に電気的に接続する電極114が形成されている。なお、n層136および電極114は、図1においては、図示を省略している。
第2導電膜120a〜120dは、それぞれ、表面部とコンタクト部とを有している。表面部は、絶縁膜142の表面に形成されている。コンタクト部は、表面部から、絶縁膜142および第1導電膜140a〜140dを貫通して、FLR層135a〜135dに接する位置まで伸びている。第1導電膜140a〜140dは、それぞれ、第2導電膜120a〜120dを介して、FLR層135a〜135dと電気的に接続されている。半導体装置10を平面視したときに、第2導電膜120a,120b,120cの表面部は、それぞれ、そのコンタクト部から第2方向に隣接する第2導電膜120b,120c,120dと電気的に接続する第1導電膜140b,140c,140dと重なる位置まで伸びている。第2導電膜120dの表面部も、第2導電膜120a〜120cと同じ長さだけ、そのコンタクト部から第2方向に伸びている。第2導電膜120a〜120dの表面部は、コンタクト部から第2方向の逆方向(図2に示すy軸の負方向)にも伸びている。第2導電膜120a〜120dの表面部が、コンタクト部から第2方向に伸びる部分の幅は、第2方向の逆方向に伸びる部分の幅よりも広い。第2導電膜120a〜120dの表面部の幅は、ほぼ同じであり、第2導電膜120a〜120dの表面部が、コンタクト部から第2方向に伸びる部分の幅も、ほぼ同じである。
第1導電膜140a〜140dの第2方向の中央は、それぞれ、第1導電膜140a〜140dが電気的に接続するFLR層135a〜135dの第2方向の中央よりも、第2方向の逆方向に位置している。第1導電膜140b,140c,140dは、それぞれ、互いに重なる関係にある第2導電膜120a,120b,120cに向かって第2方向の逆方向に大きく伸びているため、第1導電膜140b,140c,140dと第2導電膜120a,120b,120cとの重なり面積を大きくすることができる。また、第1導電膜140a〜141dや第2導電膜120a〜120dの第2方向の幅を変えることなく、大きな重なり面積を確保することができる。
FLR層135a〜135dと、第1導電膜140a〜140dと、第2導電膜120a〜120dは、それぞれ電気的に接続しているため、半導体装置10の表面電極110と裏面電極112との間に電圧が印加されると、絶縁膜142を介して間隔を空けて配置されたコンデンサの電極として機能する。例えば、図3に示すように、第2導電膜140aと第1導電膜120aとFLR層135aは、破線170aに示す電極面を構成し、第2導電膜140bと第1導電膜120bとFLR層135bは、破線170bに示す電極面を構成して、その間に存在する絶縁膜142とともに、コンデンサとして機能する。このコンデンサの電界によって可動イオンが捕捉されるため、可動イオンのシールド性が向上して、半導体装置10の信頼性が向上する。図3に示すように、電極面である破線170a、170bは、フィールドプレート部11の表面から半導体基板100の表面に達するまで伸びているから、例えば、正の可動イオンが半導体装置10の周辺側から中央側に向かって絶縁膜142内を移動してセル領域の周辺側に集中することを抑制することができる。
また、第2導電膜120a〜120dの表面部は、半導体装置10を平面視したときの中央側から周辺側に向かう方向に伸びているため、半導体装置10に電圧が印加された場合には、半導体装置10の等電位線の流れに沿うようにコンデンサが構成される。例示によって具体的に説明すると、図3に示すように、FLR層135aと、これに隣接するFLR層135bとの間を、半導体装置10の表面側に向かって緩やかに等電位線180aが伸びるようにすることができる。この結果、半導体装置10では、電界集中が緩和され、耐圧がより高くなる。なお、図3に示していない複数の隣接するFLR層の間においても、同様の作用効果を得ることができる。
第1導電膜140a〜140dおよび導電膜141a,141bは、セル領域101に形成されているIGBTの絶縁ゲートのゲート電極(図示しない)と同じポリシリコンを材料としており、1×1013cm−2以上の不純物イオンを含んでいる。第1導電膜140a〜140dは、半導体装置10の製造工程において、IGBTのゲート電極を形成する工程で同時に形成される。第2導電膜120a〜120dは、表面電極110と同じアルミニウムを材料としており、半導体装置10の製造工程において、表面電極110を形成する工程で同時に形成される。
上記のとおり、半導体装置10によれば、フィールドプレート部11は、導電膜として、第1導電膜140a〜140dと第2導電膜120a〜120dを含んでいる。第2導電膜120a,120b,120cは、半導体装置10を平面視したときに、第2方向に隣接する第1導電膜140b,140c,140dと重なる位置まで伸びている。このため、半導体装置10を平面視したときに、フィールドプレート部11の導電膜の間には隙間がなくなり、可動イオンに対するシールド性を向上させることができる。第2導電膜120a,120b,120cは、第1方向の全領域において第2方向に伸びているため、可動イオンに対する高いシールド性を得ることができる。
また、FLR層135a〜135dと、第1導電膜140a〜140dと、第2導電膜120a〜120dが電気的に接続しているため、半導体装置10に電圧が印加されると、絶縁膜142と、絶縁膜142を介して間隔を空けて配置された、複数の隣接するFLR層135a〜135d、第1導電膜140a〜140d、第2導電膜120a〜120dとは、コンデンサとして機能する。このコンデンサの電界によって可動イオンが捕捉されるため、可動イオンのシールド性が向上して、半導体装置10の信頼性が向上する。
また、第1導電膜140a〜140dは、セル領域101のIGBTのゲート電極を形成する工程で同時に形成され、第2導電膜120a〜120dは、表面電極110を形成する工程で同時に形成されるため、半導体装置10は、簡易な製造工程で製造することができる。
(変形例)
上記の実施例では、第2導電膜との第2方向の幅はほぼ同じであったが、これに限定されない。例えば、半導体装置は、図4に示すような第2導電膜220a,220bを有していてもよい。第2導電膜220a,220bの表面部は、それぞれ、第2方向に幅の狭い部分221a,221bと、第2方向に幅の広い部分222a,222bとを有している。部分222aは第1導電膜240bと重なっており、部分221bは第1導電膜140bと重なっていない。また、上記の実施例では、第1導電膜140a〜140dの第2方向の幅はほぼ同じであったが、これに限定されない。例えば、半導体装置は、図5に示すような第1導電膜340a,340bを有していてもよい。第1導電膜340a,340bは、それぞれ、第2方向に幅の狭い部分342a,342bと、第2方向に幅の広い部分341a,341bとを有している。第1導電膜340bの部分341bは、第2導電膜320aの表面部と重なっており、部分342bは第2導電膜320aの表面部と重なっていない。また、半導体装置は、図6に示すような第2導電膜420a〜420dを有していてもよい。第2導電膜420a〜420dの表面部は、半導体装置を平面視した場合の角部428においてのみ、周辺側に伸びている。第2導電膜420a,420b,420cの表面部は、第2方向に隣接する第2導電膜420b,420c,420dと電気的に接続する第1導電膜と重なる位置まで伸びている。なお、図4〜6の説明においては、実施例1に示す半導体装置10と同様の形態については説明を省略している。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 半導体装置
11 フィールドプレート部
100 半導体基板
101 セル領域
102 非セル領域
103 ゲート配線
110 表面電極
112 裏面電極
114 電極
120a〜120d,220a,220b,320a,320b,420a〜420d 第2導電膜
131 コレクタ層
132 基板層
133 ボディ層
135a〜135d FLR層
140a〜140d,240a,240b,340a,340b 第1導電膜
141a,141b 導電膜
142 絶縁膜
428 角部

Claims (3)

  1. 半導体素子が形成されたセル領域と、セル領域の周囲に設けられた非セル領域とを有する半導体基板と、
    非セル領域の表面に形成されたフィールドプレート部とを備えた半導体装置であって、
    非セル領域は、
    第1導電型の基板層と、
    基板層の表面に形成されており、セル領域の周囲に沿った第1方向に伸びてセル領域を囲むとともに、第1方向に直交する第2方向に間隔を空けて配置されている複数の第2導電型のFLR層とを備えており、
    フィールドプレート部は、
    半導体基板の表面に形成された絶縁膜と、
    絶縁膜の内部にFLR層毎に形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されている複数の第1導電膜と、
    複数のFLR層のそれぞれに対応して形成されており、半導体装置を平面視したときに、対応するFLR層に沿って配置されており、絶縁膜の表面に形成されている表面部と、表面部から伸びるとともに絶縁膜を貫通して第1導電膜および対応するFLR層に電気的に接続するコンタクト部とを含む複数の第2導電膜とを備えており、
    少なくとも1つの第2導電膜の表面部の少なくとも一部は、半導体装置を平面視したときに、第2方向に隣接する他の第2導電膜と電気的に接続する第1導電膜と重なる位置まで伸びている、半導体装置。
  2. 第2方向は、半導体装置を平面視したときの中央側から周辺側に向かう方向である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 少なくとも1つの第1導電膜の第2方向の中央は、その第1導電膜が電気的に接続するFLR層の第2方向の中央よりも、第2方向の逆方向に位置している、請求項1または2に記載の半導体装置。
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