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JP2011110922A - 印刷システム、印刷制御プログラム、及び印刷方法 - Google Patents

印刷システム、印刷制御プログラム、及び印刷方法 Download PDF

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JP2011110922A
JP2011110922A JP2009272432A JP2009272432A JP2011110922A JP 2011110922 A JP2011110922 A JP 2011110922A JP 2009272432 A JP2009272432 A JP 2009272432A JP 2009272432 A JP2009272432 A JP 2009272432A JP 2011110922 A JP2011110922 A JP 2011110922A
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Toyohiko Mitsuzawa
豊彦 蜜澤
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Abstract

【課題】 画質の低下を抑制する。
【解決手段】 異なる色の電磁波硬化型インクをそれぞれ一色ずつ媒体Sに向けて吐出する各ヘッド31と、各ヘッド31から吐出され媒体Sに着弾した電磁波硬化型インクに、電磁波を照射して、電磁波硬化型インクを仮硬化させる、各ヘッド31に対応する各仮硬化部41と、異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データに基づいて求められた単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各仮硬化部41の照射条件をそれぞれ決定するコントローラーと、を有することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷システム、印刷制御プログラム、及び印刷方法に関する。
従来よりハーフトーン処理された印刷データに基づいて、複数色の電磁波硬化型インクを媒体に向けて吐出するヘッドと、媒体に着弾した各色の電磁波硬化型インクに電磁波をそれぞれ照射して、各色の電磁波硬化型インクをそれぞれ仮硬化させる複数の仮硬化部と、を有する印刷技術が知られている。
特開2008−265285号公報
しかしながら、従来技術は、電磁波の照射量が一定であるため、媒体に吐出された電磁波硬化型インクの量によっては画質が低下するという課題がある。
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、画質の低下を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するための主たる発明は、
異なる色の電磁波硬化型インクをそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出する各ヘッドと、
前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる、前記各ヘッドに対応する各仮硬化部と、
前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データに基づいて求められた単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、前記各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定するコントローラーと、を有する
ことを特徴とする印刷システムである。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
第1実施形態におけるプリンター2の構成を示すブロック図である。 図2Aは、プリンター2の概略上面図であり、図2Bは、プリンター2の概略側面図である。 ヘッド31のノズル面並びに仮硬化部41及び本硬化部43の照射面を示す概略図である。 プリンター2に通信可能に接続されるコンピューター3の機能を示すブロック構成図である。 コンピューター3に記憶されているプログラムを示す図である。 印刷システム1によって印刷する場合の印刷処理を示すフロー図である。 用紙S上の印刷面について仮硬化部41(C)に対応して格子状に区画された各セルを概念的に示す図である。 単位面積当たりのインク吐出量と紫外線の照射強度との関係を示すグラフである。 仮硬化部41の照射エネルギー量と表面タック性及びブリードとの関係を示す表である。 第2実施形態における印刷システム1によって印刷する場合の印刷処理を示すフロー図である。 ラスタラインa〜gと、相互に隣接する複数のラスタラインによって構成される画像領域R1〜R3との関係を示す概念図である。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、異なる色の電磁波硬化型インクをそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出する各ヘッドと、
前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる、前記各ヘッドに対応する各仮硬化部と、
前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データに基づいて求められた単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、前記各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定するコントローラーと、を有する
ことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、画質の低下を抑制することができる。
かかる印刷システムであって、
前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部を有し、
前記各仮硬化部は、前記媒体上において前記電磁波硬化型インクが着弾することによって画像が形成される印刷面を、前記搬送方向において複数に区分した印刷領域に応じて切替えられた照射条件に基づいて照射し、
前記コントローラーは、各前記印刷領域における前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各前記印刷領域における前記仮硬化部の前記照射条件をそれぞれ決定する
ことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、各印刷領域において適切な照射条件を決定することができ、さらに画質の低下を抑制することができる。
かかる印刷システムであって、
前記搬送方向と交差する幅方向に並列に配置され、それぞれに対応する照射領域を照射し、それぞれ独立に制御可能である、複数の照射部を、前記各仮硬化部は有し、
前記コントローラーは、各前記照射領域における前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各前記照射領域における各前記照射部の照射条件をそれぞれ決定する
ことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、各照射領域において適切な照射条件を決定することができ、さらに画質の低下を抑制することができる。
かかる印刷システムであって、
前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部を有し、
前記各仮硬化部は、前記各ヘッドが電磁波硬化型インクを前記媒体に向けて一回吐出することによって前記媒体上に生成されるラスターを複数有することによって構成される画像領域であって、前記画像領域を構成する前記ラスターのうち前記搬送方向の最下流に位置する前記ラスターに、前記画像領域に対して前記搬送方向上流側に隣接する前記ラスターを入れ替えることによって順次特定される各前記画像領域に応じて順次切替えられた照射条件に基づいて照射し、
前記コントローラーは、順次特定された各前記画像領域における前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各前記画像領域における前記仮硬化部の前記照射条件をそれぞれ決定する
ことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、照射条件の変化を緩やかにすることができ、画質の低下を抑制することができる。
かかる印刷システムであって、
前記印刷領域の前記搬送方向の長さは、前記搬送部が前記媒体を搬送する速度と前記仮硬化部が前記照射条件の切替えに要する時間との積によって求められる長さよりも長いことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、所定の照射条件に基づいて的確に仮硬化処理を実行することができ、さらに画質の低下を抑制することができる。
かかる印刷システムであって、
コンピューターと、前記コンピューターと通信可能な印刷装置とを備え、
前記コンピューターは、
前記コントローラーと、
前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データと、前記照射条件とを前記印刷装置に送信するインターフェイスと、を有し、
前記印刷装置は、
前記各ヘッドと、
前記各仮硬化部と、
前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データと、前記照射条件とを前記コンピューターから受信するインターフェイスと、を有する
ことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、画質の低下を抑制することができる。
また、異なる色の電磁波硬化型インクをそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出する各ヘッドと、
前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる、前記各ヘッドに対応する各仮硬化部と、
を備える印刷装置を制御する機能を、コンピューターに実現させる印刷制御プログラムであって、
前記コンピューターに、
前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データを生成する機能と、
前記ハーフトーン処理された印刷データに基づいて、単位面積当たりの各色インク吐出量をそれぞれ求める機能と、
前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、前記各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定する機能と、
を実現させることを特徴とする印刷制御プログラムである。
このような印刷制御プログラムによれば、画質の低下を抑制することができる。
また、異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データを生成することと、
前記ハーフトーン処理された印刷データに基づいて、単位面積当たりの各色インク吐出量をそれぞれ求めることと、
前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定することと、
前記異なる色の電磁波硬化型インクをヘッドからそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出することと、
前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、前記各ヘッドに対応する前記各仮硬化部から各前記照射条件で電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させることと、
を有することを特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、画質の低下を抑制することができる。
===第1実施形態===
<プリンターの構成について>
以下、図1、図2A、図2B、及び図3を参照しながら本実施形態の印刷システム1について説明する。印刷システム1は、プリンター2(「印刷装置」に相当)とコンピューター3とを備える。
図1は、本実施形態のプリンター2の全体構成ブロック図である。図2Aは、プリンター2の概略上面図であり、図2Bは、プリンター2の概略側面図である。また、図3は、ヘッド31のノズル面並びに仮硬化部41及び本硬化部43の照射面を示す概略図である。
プリンター2は、外部装置であるコンピューター3から印刷指令(印刷データ)を受信し、制御部60により、各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30、紫外線照射ユニット40)を制御し、用紙Sに画像を形成する。また、プリンター2内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、制御部60は各ユニットを制御する。
制御部60は、プリンター2の制御を行うための制御ユニットである。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター3とプリンター2との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンター2全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20(「搬送部」に相当)は、媒体の一例としての用紙Sを搬送方向に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、図2に示すように、上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー23Bと、ベルト24と、を有する。不図示の搬送モーターが回転すると、上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー23Bが回転し、ベルト24が回転する。給紙ローラー(不図示)によって給紙された用紙Sは、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が用紙Sを搬送することによって、用紙Sがヘッドユニット30に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した用紙Sは、ベルト24によって外部へ排紙される。なお、搬送中の用紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット30は、用紙Sにインクを吐出するためのヘッド31を有する。図2に示すプリンター2では、互いに異なるインクを用紙Sに向けて吐出する複数のヘッド31が設けられている。各ヘッド31の下面にはインク吐出部であるノズルが複数設けられる。各ノズルには、インクが入った圧力室(不図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるための駆動素子(例えばピエゾ素子)が設けられている。駆動素子に駆動信号が印加されることにより、駆動素子は変形し、その変形に伴って圧力室が膨張・収縮することによりインクが吐出される。
なお、本実施形態では、インクとして、電磁波の一例としての紫外線が照射されることによって硬化する電磁波硬化型インクの一例としての紫外線硬化型インクを用いる。ここで、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの有色の紫外線硬化型インク(以下、単にインクとも呼ぶ)は、ビヒクル、光重合開始剤及び顔料の混合物に、消泡剤、重合禁止剤等の補助剤を添加して調合される。なお、ビヒクルは、光重合硬化性を有するオリゴマー、モノマー等を、反応性希釈剤により粘度調整して調合される。また、インクとしては、水性インクと油性インクの両方を含むものとする。
プリンター2は、4色の有色インクを吐出可能とする。搬送方向の上流側から下流側へ向かって順に、シアンインクCを吐出するヘッド31(C)と、マゼンタインクMを吐出するヘッド31(M)と、イエローインクYを吐出するヘッド31(Y)と、ブラックインクKを吐出するヘッド31(K)とが設けられている。
ヘッド31は、用紙Sがヘッド31の下を一回通過するだけで用紙Sの全面に印刷することができるように、搬送方向と交差する方向である幅方向において、用紙Sの幅方向の長さよりも長い。
紫外線照射ユニット40は、ヘッド31が用紙Sに向けて吐出したインクに紫外線を照射してインクを硬化させるためのものである。この紫外線照射ユニット40は、インクに紫外線を照射してインクを仮硬化させるための仮硬化部41とインクに紫外線を照射してインクを本硬化させるための本硬化部43とを備えている。
紫外線照射ユニット40は、幅方向において、用紙Sの幅方向の長さよりも長く、用紙Sが紫外線照射ユニット40の下を一回通過するだけで用紙Sの全面を照射することができる。
仮硬化部41は、紫外線照射の光源としてそれぞれ多数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を備える。各LEDは、入力電流の大きさを制御することによって、照射強度(mW/cm)を容易に変更することが可能である。また、本硬化部43は、紫外線照射の光源として、ランプ(メタルハライドランプ、水銀ランプなど)を備えている。
また、仮硬化部41は本硬化部43に比べて照射強度の弱い紫外線を照射する。そして、このことにより、ヘッド31から吐出された紫外線硬化型インクは、仮硬化部41にて照射される紫外線では完全には硬化せず(仮硬化)、本硬化部43にて照射される紫外線によって完全に硬化することとなる(本硬化)。
本実施形態のプリンター2では、複数のヘッド31により吐出される互いに異なるインクの各々を照射するための、複数のヘッド31の各々に対応した複数の仮硬化部41が設けられている。より具体的には、搬送方向の上流側から下流側へ向かって順に、シアンインクCを吐出するヘッド31(C)に対応し、ヘッド31(C)から見て下流側に位置するシアンインクCを照射するための仮硬化部41(C)と、マゼンタインクMを吐出するヘッド31(M)に対応し、ヘッド31(M)から見て下流側に位置するマゼンタインクMを照射するための仮硬化部41(M)と、イエローインクYを吐出するヘッド31(Y)に対応し、ヘッド31(Y)から見て下流側に位置するイエローインクYを照射するための仮硬化部41(Y)と、ブラックインクKを吐出するヘッド31(K)に対応し、ヘッド31(K)から見て下流側に位置するブラックインクKを照射するための仮硬化部41(K)と、が備えられている。そして、搬送方向の最も下流側には本硬化部43が一つだけ設けられている。
なお、本実施形態においては、複数のLEDをグループ化したものを照射部42として照射強度をまとめて制御する。具体的には、図3に示すように、仮硬化部41(C)のLEDは、各照射部42C1〜42C5の5つにグループ化される。同様に、仮硬化部41(M)、41(Y)、41(K)に設けられた多数のLEDは、それぞれ5つの照射部42にグループ化される。各照射部42C1〜42C5、42M1〜42M5、42Y1〜42Y5、42K1〜42K5は、それぞれ独立に照射強度を制御することができ、それぞれ対応する照射領域を照射する。
また、仮硬化部41は、搬送ユニット20によって用紙Sが所定の距離搬送される毎に照射条件を切替えて照射することができる。すなわち、紫外線硬化型インクが着弾することによって画像が形成される用紙S上の印刷面を、搬送方向に仮想的に区分して印刷領域を定めるが、各仮硬化部41は、各印刷領域に応じて、照射条件を切替えて照射する。
<コンピューターの概略構成>
図4は、プリンター2に通信可能に接続されるコンピューター3の機能を示すブロック構成図である。同図に示すように、コンピューター3は、CPU(Central Processing Unit)71、メモリー72、記憶部73、記録媒体読取部74、通信インターフェイス75、入力部76、出力部77等によって構成されている。
CPU71は、記憶部73に記憶されているプリンタードライバープログラム等のプログラムをメモリー72に読み出して実行する。メモリー72は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等である。記憶部73は、例えばハードディスクドライブ等である。記録媒体読取部74は、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体78に記録されたプログラムやデータを読み取るドライブ装置であり、読み取ったプログラムやデータをCPU71に供給する。通信インターフェイス75は、例えばNIC(Network Interface Card)等のネットワーク接続機器であり、不図示のコネクターを介してプリンター2と接続され、通信を行う。それにより、プリンター2がコンピューター3側から印刷データを受け取ると、その印刷データに基づいて、プリンター2で印刷のための処理が開始される。また、通信インターフェイス75を介して、プリンター2側からコンピューター3が各カートリッジの紫外線硬化型インクに関する情報を受け取る。入力部76は、例えばキーボードやマウス等である。出力部77は、例えばディスプレイ等である。
図5は、コンピューター3に機能的に設けられたコントローラーが記憶するプログラムを示す図である。同図に示すように、コントローラーには、アプリケーションプログラム81、プリンタードライバープログラム82が実装され、このプリンタードライバープログラム82が所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。そして、このプリンタードライバープログラム82がメモリー72等に読み込まれ、CPU71で演算される起動状態となると、印刷データを作成する部位が機能的に実現される。
ここでいうアプリケーションプログラム81とは、例えば、画像処理または画像表示用のプログラムであり、デジタルカメラ等から取り込まれた画像を加工処理したり、操作者によって描画された画像を加工処理したり、所定の画像を表示させた後、プリンタードライバープログラム82に出力する際に実行される。
また、プリンタードライバープログラム82は、アプリケーションプログラム81からの印刷命令に基づいて、画像データを当該アプリケーションプログラム81から受け取り、これをプリンター2に供給する印刷データに変換する。このプリンタードライバープログラム82の内部には、解像度変換モジュール82aと、色変換モジュール82bと、ハーフトーンモジュール82cと、ラスタライザー82dと、色変換ルックアップテーブルと、SMBテーブルとが備えられている。
解像度変換モジュール82aは、アプリケーションプログラム81で形成されたカラー画像データの解像度を、プリンター2で印刷する際の解像度に変換する処理(例えば、プリンター2が720dpi×720dpiの場合、画像データを720dpi×720dpiの解像度に変換する処理)を行う部分である。色変換モジュール82bは、色変換ルックアップテーブルを参照しつつ、画素毎に、RGB画像データを、プリンター2が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。例えば、プリンター2がCMYKの4色からなる場合、色変換された多階調データは、CMYKの例えば256階調で表されるCMYKデータとなる。
ハーフトーンモジュール82cは、上述の多階調データ(CMYKデータ)を、プリンター2が形成する階調数の印刷データに変換する処理を行う部分である。例えば、ヘッド31がインク滴の大・中・小で打ち分けることが可能な場合、SMBテーブルを参照して、個々の画素につき大・中・小・なしのデータに変換する処理を行う。ここで、SMBテーブルには、各画素データが各色について示す多段階の階調値に対して、大中小のドットをそれぞれ幾つずつ生成するかの対応関係が予め記憶されている。
なお、ハーフトーン処理においては、ディザ法、誤差拡散法等の手法により、個々の画素(ドット)を分散させて画像データを形成する。
ラスタライザー82dは、ハーフトーン処理後の印刷データを、プリンター2に転送すべきデータ順に並べ替える処理を行う部分である。ラスタライズ処理後の印刷データは、搬送方向送り量を示すデータとともにプリンター2に送信される。
<印刷処理フロー>
図6は、印刷システム1によって印刷する場合にコントローラーが実行する印刷処理を示すフロー図である。以下、同図に基づいて、印刷処理を説明する。
まず、印刷に先立って、操作者は、アプリケーションプログラム81を起動させ、所望の画像データを表示させる(S601)。
操作者が、例えば高精細な印刷を行うため等の所定の印刷モードを選択し、その後に印刷を指令すると、その印刷指令に基づいてプリンタードライバープログラム82が起動される。プリンタードライバープログラム82が起動されると、まず解像度変換モジュール82aによる画像データに対してプリンター2の印刷に応じた解像度変換処理が実行される(S602)。
解像度変換処理された印刷データは、次に色変換モジュール82bによってRGB印刷データからCMYK印刷データ、すなわちシアン印刷データ、マゼンタ印刷データ、イエロー印刷データ、ブラック印刷データの各色の多階調データに色変換される(S603)。
色変換処理された印刷データは、さらにハーフトーンモジュール82cによって、ハーフトーン処理される(S604)。すなわち、CMYK印刷データを構成する各画素データが示す多段階の階調値が、SMBテーブルを参照してプリンター2で表現可能な少段階(例えば、大・中・小・なし)のドット階調値に変換される。
ハーフトーン処理された印刷データは、ラスタライザー82dによって、プリンター2に転送すべきデータ順に並べ替える処理(ラスタライズ処理)が施される(S605)。すなわち、ヘッドから紫外線硬化型インクが吐出されることによって用紙S上にドットとして形成される順に印刷データが並べ替えられる。
仮硬化部41毎に各照射部42が照射する各照射領域であって各印刷領域における単位面積当たり(例えば、平方インチ当たり)の各色インク吐出量を求める(S606)。すなわち、用紙S上の印刷面について、幅方向においては各照射領域で区切り、搬送方向においては各印刷領域で区切ることで、格子状に区画されるセルを仮想的に定め、仮硬化部41毎に各セルにおける単位面積当たりの各色インク吐出量を求める。図7は、用紙S上の印刷面について仮硬化部41(C)に対応して格子状に区画された各セルを概念的に示す図である。同図に示すように、用紙S上に印刷される照射領域を、幅方向においては照射部42毎に区画し、搬送方向においては印刷領域毎に区画することによって、格子状のセルに区画する。ラスタライズされた印刷データに基づいて、格子状に区画された各セルにおける単位面積当たりの各色インク吐出量を仮硬化部41毎に算出する。
各セルの単位面積当たりの各色インク吐出量V(ng)は、大ドットのインク滴量がα(ng)、中ドットのインク滴量がβ(ng)、小ドットのインク滴量がγ(ng)であるとすると、例えば、次式(1)によって求めることができる。
V=α・A+β・B+γ・C ・・・(1)
ここで、Aは単位面積当たりの大ドットの個数であり、Bは単位面積当たりの中ドットの個数であり、Cは単位面積当たりの小ドットの個数である。なお、単位面積当たりのインク吐出量は、最大で最大インク吐出量Vmaxとなるように制御される。すなわち、いわゆるベタ塗り印刷の場合の単位面積当たりのインク吐出量は、最大インク吐出量Vmaxとなる
そして、算出された各セルの単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各セルに対する照射条件を仮硬化部41毎に決定する(S607)。
ここで、照射条件とは、照射部42が照射する紫外線の単位面積当たりの照射エネルギー量(mJ/cm2)である。これは、仮硬化部41の照射強度(mW/cm2)と、各ドットへの照射時間(s)の積で定められる。また、各ドットへの照射時間(s)は、用紙Sにおいて紫外線が照射される領域の移動方向長さ(cm)を仮硬化部41の移動速度(cm/s)で除して求められる。
なお、印刷面を搬送方向において区分した印刷領域の搬送方向の長さ(cm)が、搬送ユニット20が用紙Sを搬送する速度(cm/s)と、仮硬化部41が照射条件の切替えに要する時間(s)との積よりも、長くなるように、各仮硬化部41は照射条件を切替えて照射する
図8は、単位面積当たりのインク吐出量と紫外線の照射強度との関係を示すグラフである。同図に示すように、制御部60は、単位面積当たりのインク吐出量が少なくなるにしたがって、紫外線の単位面積当たりの照射エネルギー量が多くなるように仮硬化部41を制御する。
ラスタライズ処理された印刷データと照射条件とは、プリンター2に送信される(S608)。そして、プリンター2は、受信した印刷データと照射条件とに基づいて、用紙S上に画像を印刷する(S609)。
<プリンター2の動作について>
以下では、プリンター2の印刷動作について説明する。なお、印刷が実行されるときのプリンター2の各種動作は、主として制御部60により実現される。特に、本実施形態においては、メモリー63に格納されたプログラムをCPU62が処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明する各種の動作を行うためのコードから構成されている。
制御部60は、図6のS605においてラスタライズされた印刷データを受信すると、格納部25に格納された用紙Sをベルト24上に給紙する。用紙Sは、ベルト24により一定の速度で停まることなく搬送され、やがて、ヘッド31(C)と対向する位置に位置する。かかる際に、制御部60は、ヘッド31(C)を制御して、ヘッド31(C)がシアンインクを吐出するシアンインク吐出動作を実行する。用紙Sには、ヘッド31(C)から吐出されたシアンインクが着弾することによってドットが形成される。そして、用紙Sは、ベルト24により搬送され、仮硬化部41(C)と対向する位置に位置する。次に、制御部60は、仮硬化部41(C)を制御して、用紙Sに着弾したシアンインクのドットに対して仮硬化部41(C)が紫外線を照射するシアンインク照射動作(シアンインクのドットを仮硬化させる仮硬化処理)を実行する。ここで、仮硬化部41(C)の各照射部42C1〜42C5は、図6のS607において決定した照射条件に基づいて、用紙Sに区画された各セルに対応して紫外線の照射強度を制御しつつ、紫外線を照射する。そして、用紙Sは、ベルト24により搬送され、ヘッド31(M)と対向する位置に位置する。
制御部60は、同様に、ヘッド31(M)、仮硬化部41(M)を制御し、ヘッド31(M)からマゼンタインクを吐出して用紙Sに着弾させ、また、S607において決定した照射条件に基づいて仮硬化部41(M)から用紙Sに着弾したマゼンタインクに紫外線を照射して仮硬化処理を実行する。そして、用紙Sは、ベルト24により搬送され、ヘッド31(Y)と対向する位置に位置する。以下、制御部60は、イエローインクY、ブラックインクKについても同様の処理を実行する。
CMYKの全てのインクについての吐出及び仮硬化処理の終了後、制御部60は、本硬化部43を制御して、用紙Sに着弾したシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各インクに紫外線を照射し、これらのインクを本硬化させる本硬化処理を実行する。本硬化処理の後、用紙S上での画像の印刷が完了し、当該用紙Sはプリンター2から外部へ排出される。
<本実施形態の有効性>
本実施形態によれば、単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、仮硬化部41の照射条件を決定することにより、画質の低下を抑制することができる。
一般的に、紫外線硬化型インクは、紫外線が照射されるとラジカル重合反応をおこして硬化するが、紫外線硬化型インクに酸素が付着すると酸素が抑制剤として機能して連鎖重合速度を低下させることが知られている。したがって、単位面積当たりのインク吐出量が少ない箇所においては、インク層の上層から酸素の影響を受けやすくなるため、酸素阻害が生じやすく、インク層が硬化しにくい傾向にある。このような紫外線硬化型インクの性質に対処するため、制御部60は、単位面積当たりの各色インク吐出量が少なければ少ないほど、単位面積当たりの照射エネルギー量を多くする制御を行う。これにより、用紙Sに着弾した紫外線硬化型インクに対して、適切な量の紫外線を照射することができ、もって最適な硬化を行うことができる。
図9は、仮硬化部41の照射エネルギー量と表面タック性及びブリードとの関係を示す表である。同図に示すように、単位面積当たりのインク吐出量が少ない場合には、照射エネルギー量が少ないと表面タック性及びブリードの状態が良好でない。しかし、単位面積当たりのインク吐出量が少ない場合には照射エネルギー量を多くし、単位面積当たりのインク吐出量が少ない場合には照射エネルギー量を多くし、単位面積当たりのインク吐出量が多い場合には照射エネルギー量を少なくするというように、単位面積当たりのインク吐出量に応じて照射エネルギー量を制御すれば、表面タック性及びブリードの状態が良好となる。
加えて、最適な硬化を行うことによって、表面タック性が良好であれば、印刷後の製品(印刷物)のハンドリング性がよくなる。すなわち、印刷画像に対して適切な硬化を行っているので、用紙Sに着弾した紫外線硬化型インクが別の箇所に付着するということがない。
さらに、最適な硬化を行うことによって、画像全体の光沢が均一となり、画像全体の見栄えがよくなる。
また、本実施形態によれば、仮硬化部41毎に、各照射部42が照射する各照射領域と各印刷領域によって区分される各セルおける単位面積当たりの各色インク吐出量を求め、この算出された各セルの単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各セルに対する照射条件を仮硬化部41毎に決定することから、用紙Sの各部分についてよりきめ細かく最適な硬化を行うことができる。
印刷面を搬送方向において区分した印刷領域の搬送方向の長さ(cm)が、搬送ユニット20が用紙Sを搬送する速度(cm/s)と、仮硬化部41が照射条件の切替えに要する時間(s)との積よりも、長くなるように、各仮硬化部41は照射条件を切替えて照射することにより、仮硬化部41の照射条件の切替えが搬送速度(cm/s)に追随可能となり、もって的確に仮硬化処理を実行することができる。これにより、さらに画質の低下を抑制することができる。
===第2実施形態===
また、第1実施形態において、各仮硬化部41の各照射部42は、ある一つラスタラインに対して一定の照射条件で紫外線を照射することとした。しかし、第2実施形態においては、各仮硬化部41の各照射部42は、ある一つのラスタラインに対して、用紙Sの搬送による該ラスタラインの移動に応じて照射条件を切替えて、紫外線を照射する。なお、ラスタラインとは、各ヘッド31が紫外線硬化型インクを用紙Sに向けて一回吐出することによって用紙S上に生成されるドット列である。
図10は、第2実施形態における印刷システム1によって印刷する場合の印刷処理を示すフロー図である。同図に示すように、S1001〜S1005は、図6のS601〜S605と同じ処理を行う。
次に、コンピューター3は、各画像領域を特定する(S1006)。図11は、ラスタラインa〜gと、相互に隣接する複数のラスタラインによって構成される画像領域R1〜R3との関係を示す概念図である。同図に示すように、画像領域R1は、3本のラスタラインb〜dによって構成される。また、画像領域R2は、画像領域R1を構成するラスターb〜dのうち搬送方向の最下流に位置するラスターbに、画像領域R1の搬送方向上流側に隣接するラスターeを1つずつ入れ替えて特定される。同様に、画像領域R3は、画像領域R2を構成するラスターc〜eのうち搬送方向の最下流に位置するラスターcに、画像領域R2の搬送方向上流側に隣接するラスターfを1つずつ入れ替えて特定される。このように、画像領域を特定する作業を順次行うことによって、各画像領域を特定する。
そして、算出された各画像領域の単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各画像領域に対する照射条件を仮硬化部41毎に決定する(S1007,1008)。さらに、ラスタライズ処理された印刷データと照射条件とは、プリンター2に送信される(S1009)。そして、プリンター2は、受信した印刷データと照射条件とに基づいて、用紙S上に画像を印刷する(S1010)。
以上、第2実施形態によれば、画像領域を構成するラスターのうち搬送方向の最下流に位置する1本のラスターに、画像領域の搬送方向上流側に隣接する1本のラスターを入れ替えることによって順次特定される各画像領域における単位面積当たりの各色インク吐出量を、ラスタライズされた印刷データに基づいて、それぞれ求めることにより、照射条件の変化を緩やかにすることができ、画質の低下を抑制することができる。
なお、第2実施形態において、画像領域を構成するラスターの本数は、3本に限られず、2本以上であれば何本でもよく、例えば200本でもよい。また、画像領域を順次特定する際に入れ替えるラスターの本数は、1本に限らず何本でもよく、例えば20本でもよい。
===その他の実施形態===
第1実施形態は、主として印刷装置について記載されているが、印刷方法等の開示も含まれている。また、第1実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ヘッドについて>
第1実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出するヘッド31を用いていた。しかし、流体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<紫外線硬化型インク、仮硬化部及び本硬化部について>
第1実施形態では、ヘッドユニット30から吐出するインクとして紫外線硬化型インクを例に挙げ、また仮硬化部41及び本硬化部43が照射する電磁波として紫外線を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、仮硬化部41が照射する電磁波には電子線、X線、可視光線等の電磁波が含まれていてもよい。また、本硬化部43は、電子線、X線、可視光線等の電磁波を照射してもよい。さらに、インクは、これらに対応する電磁波によって硬化するインクであってもよい。
<仮硬化部41の制御フローについて>
第1実施形態においては、仮硬化部41毎に、各照射部42が照射する各照射領域と各印刷領域によって区分される各セルおける単位面積当たりの各色インク吐出量を求め、この算出された各セルの単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各セルに対する照射条件を仮硬化部41毎に決定することとした。
しかし、各セルに対する照射条件までは決定せず、単に仮硬化部41毎に照射条件を決定することとしてもよい。このような実施形態によれば、コンピューター3における処理情報量を削減することができる。
また、仮硬化部41毎に各印刷領域における単位面積当たりの各色インク吐出量を求め、この算出された各印刷領域の単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各印刷領域に対する照射条件を仮硬化部41毎に決定することとしてもよい。
また、仮硬化部41毎に各照射部42が照射する各照射領域における単位面積当たりの各色インク吐出量を求め、この算出された各照射領域における単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各照射領域における照射条件を仮硬化部41毎に決定することとしてもよい。
<コントローラーについて>
第1実施形態において、図6のS601〜S607に示す各処理を実行するコントローラーは、コンピューター3に設けられることとしたが、コントローラーは、プリンター2に設けられてもよく、この場合、プリンター2に設けられたコントローラーがS601〜S607の各処理を実行してもよい。
また、コントローラーは、プリンター2及びコンピューター3にそれぞれ設けられることとしてもよく、この場合、プリンター2及びコンピューター3に設けられたコントローラーがS601〜S607の各処理をそれぞれ分担して実行してもよい。
同様に、第2実施形態において、図10のS1001〜S1008に示す各処理を実行するコントローラーは、コンピューター3に設けられることとしたが、コントローラーは、プリンター2に設けられてもよく、この場合、プリンター2に設けられたコントローラーがS1001〜S1008の各処理を実行してもよい。
また、コントローラーは、プリンター2及びコンピューター3にそれぞれ設けられることとしてもよく、この場合、プリンター2及びコンピューター3に設けられたコントローラーがS1001〜S1008の各処理をそれぞれ分担して実行してもよい。
<印刷処理フローについて>
図6に示す印刷処理フローにおいて、S608の処理は、S601〜S607の各処理の前に実行されてもよい。
同様に、図10に示す印刷処理フローにおいて、S1009の処理は、S1001〜S1008の各処理の前に実行されてもよい。
1 印刷システム
2 プリンター
3 コンピューター
20 搬送ユニット
23A 上流側搬送ローラー
23B 下流側搬送ローラー
24 ベルト
30 ヘッドユニット
31 ヘッド
40 照射ユニット
41 仮硬化部
42 照射部
43 本硬化部
50 検出器群
60 制御部
61 インターフェイス部
62 CPU
63 メモリー
64 ユニット制御回路
71 CPU
72 メモリー
73 記憶部
74 記録媒体読取部
75 通信インターフェイス
76 入力部
77 出力部
78 記録媒体
81 アプリケーションプログラム
82 プリンタードライバープログラム
82a モジュール
82b モジュール
82c ハーフトーンモジュール
82d ラスタライザー

Claims (8)

  1. 異なる色の電磁波硬化型インクをそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出する各ヘッドと、
    前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる、前記各ヘッドに対応する各仮硬化部と、
    前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データに基づいて求められた単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、前記各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定するコントローラーと、を有する
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部を有し、
    前記各仮硬化部は、前記媒体上において前記電磁波硬化型インクが着弾することによって画像が形成される印刷面を、前記搬送方向において複数に区分した印刷領域に応じて切替えられた照射条件に基づいて照射し、
    前記コントローラーは、各前記印刷領域における前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各前記印刷領域における前記仮硬化部の前記照射条件をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷システムであって、
    前記搬送方向と交差する幅方向に並列に配置され、それぞれに対応する照射領域を照射し、それぞれ独立に制御可能である、複数の照射部を、前記各仮硬化部は有し、
    前記コントローラーは、各前記照射領域における前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各前記照射領域における各前記照射部の照射条件をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部を有し、
    前記各仮硬化部は、前記各ヘッドが電磁波硬化型インクを前記媒体に向けて一回吐出することによって前記媒体上に生成されるラスターを複数有することによって構成される画像領域であって、前記画像領域を構成する前記ラスターのうち前記搬送方向の最下流に位置する前記ラスターに、前記画像領域に対して前記搬送方向上流側に隣接する前記ラスターを入れ替えることによって順次特定される各前記画像領域に応じて順次切替えられた照射条件に基づいて照射し、
    前記コントローラーは、順次特定された各前記画像領域における前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、各前記画像領域における前記仮硬化部の前記照射条件をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項2に記載の印刷システムであって、
    前記印刷領域の前記搬送方向の長さは、前記搬送部が前記媒体を搬送する速度と前記仮硬化部が前記照射条件の切替えに要する時間との積によって求められる長さよりも長いことを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の印刷システムであって、
    コンピューターと、前記コンピューターと通信可能な印刷装置とを備え、
    前記コンピューターは、
    前記コントローラーと、
    前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データと、前記照射条件とを前記印刷装置に送信するインターフェイスと、を有し、
    前記印刷装置は、
    前記各ヘッドと、
    前記各仮硬化部と、
    前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データと、前記照射条件とを前記コンピューターから受信するインターフェイスと、を有する
    ことを特徴とする印刷システム。
  7. 異なる色の電磁波硬化型インクをそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出する各ヘッドと、
    前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる、前記各ヘッドに対応する各仮硬化部と、
    を備える印刷装置を制御する機能を、コンピューターに実現させる印刷制御プログラムであって、
    前記コンピューターに、
    前記異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データを生成する機能と、
    前記ハーフトーン処理された印刷データに基づいて、単位面積当たりの各色インク吐出量をそれぞれ求める機能と、
    前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、前記各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定する機能と、
    を実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
  8. 印刷装置が印刷する印刷方法であって、
    異なる色毎にハーフトーン処理された印刷データを生成することと、
    前記ハーフトーン処理された印刷データに基づいて、単位面積当たりの各色インク吐出量をそれぞれ求めることと、
    前記単位面積当たりの各色インク吐出量に基づいて、電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させる各仮硬化部の照射条件をそれぞれ決定することと、
    前記異なる色の電磁波硬化型インクをヘッドからそれぞれ一色ずつ媒体に向けて吐出することと、
    前記各ヘッドから吐出され前記媒体に着弾した前記電磁波硬化型インクに、前記各ヘッドに対応する前記各仮硬化部から各前記照射条件で電磁波を照射して、前記電磁波硬化型インクを仮硬化させることと、
    を有することを特徴とする印刷方法。
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