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JP2010078907A - 半導体装置、電気光学装置、およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

半導体装置、電気光学装置、およびこれを備えた電子機器 Download PDF

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JP2010078907A JP2008247172A JP2008247172A JP2010078907A JP 2010078907 A JP2010078907 A JP 2010078907A JP 2008247172 A JP2008247172 A JP 2008247172A JP 2008247172 A JP2008247172 A JP 2008247172A JP 2010078907 A JP2010078907 A JP 2010078907A
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如洋 山口
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Abstract

【課題】高速動作可能な半導体装置を低コストで提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、TFT100Pと、上部電極303と下部電極302とを有する蓄積容量103と、TFT−下部電極間に形成された第1の層間絶縁膜(第1層間絶縁膜221)と、上部電極上に形成された第2の層間絶縁膜(第3層間絶縁膜223)と、第2の層間絶縁膜上に形成されたソース電極403及びドレイン電極(第1ドレイン電極402)とを含み、ソース電極は、第1、第2層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトホール551を介してTFTのソース領域に、ドレイン電極は、第1、第2層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホール552を介してTFTのドレイン領域に接続され、下部電極は、第2層間絶縁膜を貫通する第3のコンタクトホール553を介してドレイン電極に接続されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば半導体装置、液晶装置等の電気光学装置、および当該電気光学装置を備えた電子機器に関する。
投射型表示装置あるいは液晶テレビ等に使用される液晶装置において、格子状に形成された走査線(ゲート線)とデータ線(信号線)との各交点に、画素電極と当該画素電極に電圧を印加するスイッチング素子として薄膜トランジスタを用いた画素を有するアクティブマトリクス型の液晶装置がある。このような液晶装置には、基板の一方の面に入射した光を、マトリクス状に配置された透明導電膜からなる画素電極を透過させた後、基板の他方の面から出射させる透過型液晶装置や、光の入射側と逆側の基板の表面に反射層を設けて、当該基板に入射した光を反射させる反射型液晶装置がある。また、このような液晶装置においては、画素電極と並列に蓄積容量を形成して画像信号のリークを抑制することで表示性能を向上させるのが一般的である。かかる液晶装置の駆動方法にはアナログ駆動とデジタル駆動がある。デジタル駆動は、アナログ駆動に比べて数十倍の高速駆動であるため、表示性能を大きく向上することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−32057号公報
しかし、アクティブマトリクス型の液晶装置に一般的に採用されているHTPS(High Temperature Poly-Silicon)プロセス、すなわち高温ポリシリコンプロセスは、製造工程中のフォトリソグラフィーにおいて多数のフォトマスクが必要となり、製造コストの増大が問題となっていた。
本発明は係る課題に対応するべくなされたものであり、高温ポリシリコンプロセスを用いつつ、高速動作可能な半導体装置、液晶装置等の電気光学装置を安価にて提供可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、薄膜トランジスタと、誘電体層を介して上部電極と下部電極とが対向配置された蓄積容量と、前記薄膜トランジスタと前記下部電極との間に形成された第1の層間絶縁膜と、前記上部電極の上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜の上に形成されたソース電極と、前記第2の層間絶縁膜の上に形成されたドレイン電極と、を含み、前記ソース電極は、前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタのソース領域に電気的に接続され、前記ドレイン電極は、前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタのドレイン領域に電気的に接続され、前記下部電極は、前記第2の層間絶縁膜を貫通する第3のコンタクトホールを介して前記ドレイン電極に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第1のコンタクトホールと第2のコンタクトホールとがともに第1の層間絶縁膜および第2の層間絶縁膜、すなわち同一の層間絶縁膜を貫通する構造を有しているため、ソース領域側を接続する第1のコンタクトホールとドレイン領域側を接続する第2のコンタクトホールとを同時に形成でき、コンタクトホールの形成工程を削減することができる。よって、フォトリソグラフィー工程でのフォトマスクの枚数を削減でき、蓄積容量を有する高速動作可能な半導体装置を従来よりも安価にて提供できる。
本発明において、前記ドレイン電極に電気的に接続された画素電極をさらに備えたものであってもよい。
この構成によれば、画素を有する電気光学装置に用いるのに適した半導体装置を実現することができる。
本発明において、前記薄膜トランジスタ、前記蓄積容量、前記画素電極のそれぞれをマトリクス状に複数配置することが望ましい。
この構成によれば、アクティブマトリクス方式の電気光学装置を構成することができる。
本発明において、前記マトリクス状に配置した前記複数の蓄積容量の各々の上部電極が電気的に接続されていることが望ましい。
本発明の電気光学装置は、上記本発明の半導体装置と、液晶層とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記本発明の半導体装置を備えているので、高速動作可能で表示品質に優れ、安価な液晶装置を実現できる。
本発明においては、前記画素電極が、光を反射する金属電極である構成を採用することができる。
この構成によれば、反射型の液晶装置を構成することができ、画素電極と平面的に重なる位置に薄膜トランジスタや蓄積容量を配置できるため、容量面積を大きくとることができる。
本発明においては、前記薄膜トランジスタがNチャネル薄膜トランジスタとPチャネル薄膜トランジスタの双方を含み、前記画素電極に接続されるスイッチング素子が、前記Nチャネル薄膜トランジスタと前記Pチャネル薄膜トランジスタとからなる相補型薄膜トランジスタである構成としても良い。
この構成によれば、駆動速度の高速化と低消費電力化を実現でき、電気光学装置としての表示性能をより一層向上できる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、上記の電気光学装置を光源からの光を変調するライトバルブとして備えることを特徴とする。
係る構成により、表示性能が向上した電子機器を安価で得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス型の反射型液晶装置を例にとり、図を参照しつつ説明する。なお、以下の説明で用いる図では、各層や各部材を図上で確認可能な程度の大きさとするため、これらの縮尺等を実際のものとは異なるように表している。
まず、図1〜図4を用いて、反射型液晶装置の概要を述べる。図1は、反射型液晶装置の画像表示領域500を構成する、マトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図であり、図2は画素部分のみを抜き出した等価回路図である。図3、図4は反射型液晶装置の全体構成を示す図である。図3は、反射型液晶装置用基板(以下、「基板」と称する)10を、その上層に形成された各構成要素と共に対向基板20の側から見た平面図であり、図4は、対向基板20を含めて示す図3のA−A’断面図である。
図1に示すように、画像表示領域500は複数の画素501から構成され、各画素501は、画素電極108および画素電極108を制御するためのスイッチング素子100、および蓄積容量103等からなり、画像信号が供給されるデータ線104がスイッチング素子100のソース領域(図5参照)に電気的に接続されている。また、蓄積容量103および液晶層109は共通電位線に接続されている。後述するように、本実施形態では、PチャネルTFTとNチャネルTFTからなる相補型(CMOS型)TFTをスイッチング素子100に用いているが、図1においては図の簡略化のために1つのTFTの記号で等価回路を表している。
スイッチング素子100は、NチャネルTFT100NとPチャネルTFT100Pとを有する相補型TFTであり、蓄積容量103および液晶容量(液晶層)109に接続されている。また、NチャネルTFT100N、PチャネルTFT100Pは、各々、走査線102N、102Pに接続されている。各走査線102N、102Pは、後述する走査線駆動回路(図3参照)内のシフトレジスタから供給される走査信号をNチャネルTFT100N、PチャネルTFT100Pのゲート電極に印加して、これらTFT100N,100PをON/OFF動作させることができる。画素電極108はTFT100N,100Pのドレイン領域(図5参照)に電気的に接続されており、TFT100N,100PがOFFの期間内にデータ線104から供給される画像信号が液晶層109(図4参照)に書き込まれる。
液晶層109に書き込まれた画像信号は、後述する対向基板20(図4参照)に形成された対向電極110(図4参照)との間で一定期間保持される。液晶層109は印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、外部から照射される光を変調し、階調表示できる。そして、かかる画素501を画像表示領域内500にマトリクス状に形成することで、画像の形成が可能となる。
ここで、画素電極108と対向電極110との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量103を付加している。蓄積容量103は、容量線106からなる一方の電極と、スイッチング素子100のドレイン領域100Dに導通する他方の電極と、これら電極間に挟持された絶縁膜とから構成されている。
図3において、アクティブマトリクス基板10の上には、シール材128がその縁に沿って設けられており、その内側に並行して遮光材料からなる枠状の遮光膜130が設けられている。遮光膜130で囲まれる方形の領域が画像表示領域500である。
アクティブマトリクス基板10の残る一辺には、画像表示領域500の両側に設けられた2つの走査線駆動回路122の間を接続するための複数の接続配線132が設けられている。対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための導通材134が設けられている。
図4において、アクティブマトリクス基板10の対向面には、図3に示したシール材128と略同一の輪郭を持つ対向基板20がシール材128により固着されている。アクティブマトリクス基板10上には画素電極108がマトリクス状に形成されており、対向基板20上には画像表示領域500の略全面に対向電極110が形成されている。画素電極10、対向電極110はともに配向膜112に被われており、液晶層109は、アクティブマトリクス基板10とシール材128と対向基板20とで形成される空間内に、配向膜112に挟持される形で充填されている。画素電極108はAL等の反射率の高い金属膜で形成されており、反射膜として機能する。また、対向電極110はITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電性材料で形成されている。なお、透過型液晶装置を構成する場合には、画素電極108もITO等の透明導電性材料で形成すればよい。
マトリクス状に形成された画素電極108により、当該画素が占める領域ごとに液晶層109の状態が変化して、図示しない光源から照射される光を変調できる。したがって、反射型液晶装置は視認側の基板から入射する均一な光を変調した後、これを画像光として再度視認側の基板から出射する。
(画素構造)
図5は、本実施形態にかかる反射型液晶装置を構成するスイッチング素子100(PチャネルTFT100P)を、走査線102およびデータ線104と共に示す平面図である。図6は図5のP−Q−R−S−T線における概略断面図である。図7は、従来のスイッチング素子1000の一例を、走査線102およびデータ線104と共に示す平面図である。図8は図7のP´−Q´−R´−S´線における概略断面図である。図9は第1ドレイン電極402を最上層とした際のスイッチング素子100を第1ドレイン電極402側からみた平面図である。図10は、図5に示したスイッチング素子100のP−Q−R−S線断面における要部拡大図である。図11はS−T−U線断面における要部拡大図である。図12はX−Y線断面における要部拡大図である。なお、いずれの図においても、アクティブマトリクス基板のみを示し、画素電極108よりも上層の配向膜112、液晶層109、対向基板20等は図示を省略している。
したがって、断面図においては、スイッチング素子を構成する2つのTFTのうち、一方のTFTのみを図示するが、他方のTFTも同様の構成である。
本実施形態のTFT100Pは、図6に示したように、遮光膜130と下地絶縁層11とが順次積層された基板10上に形成された多結晶シリコン層を有しており、チャネル領域100C、ソース領域100S、ドレイン領域100D、ゲート絶縁膜12およびゲート電極13を有している。TFT100Pを構成する多結晶シリコン層は、例えばCVD法で形成したアモルファスシリコン膜をアニーリングで溶融再結晶化させた後、各領域に対して不純物をドーピングしたものであり、その膜厚は略40nmである。遮光膜130は膜厚略200nmのタングステンシリサイド(WSi)からなる。ゲート絶縁膜12と下地絶縁層11はいずれも酸化シリコン膜からなり、膜厚はそれぞれ略80nm、略400〜600nmである。
TFT100Pの上層には、第1層間絶縁膜221(特許請求の範囲の「第1の層間絶縁膜」に相当)を介して蓄積容量103が積層されている。蓄積容量103は、略同一形状の下部電極302と上部電極303と、これらの電極に挟持された誘電体層304とからなる。下部電極302は膜厚略100nmの多結晶シリコンからなり、上部電極303はTiN(チタンナイトライド)50nm、Al150nm、TiN100nmの3層からなる。
上部電極303は図1,図2の等価回路図で示した容量線106であり、対向電極110と同電位になっている。下部電極302の一部は中継電極層600として延設され、第3コンタクトホール553を介して第1ドレイン電極402(特許請求の範囲の「ドレイン電極」に相当)と接続されている。この第1ドレイン電極402は、蓄積容量103の下部電極302をドレイン領域100Dと電気的に接続するための中継配線であり、アルミニウム等の低抵抗金属からなり、走査線102と同一層で同一工程にて形成される。下部電極301および中継電極層600は膜厚略100nmの不純物が導入された多結晶シリコンからなり、第1層間絶縁膜221は膜厚略400nmの酸化シリコン膜からなる。
第1層間絶縁膜221と中継電極層600の上面は、第2層間絶縁膜222と第3層間絶縁膜223(特許請求の範囲の「第2の層間絶縁膜」に相当)とによって被覆されており、さらにその上層に第1ドレイン電極402が形成されている。上述したように、第1ドレイン電極402は走査線102と同層である。また、後述の第1コンタクトホール551(特許請求の範囲の「第1のコンタクトホール」に相当)を介してソース領域100Sと電気的に接続されるソース電極403が、走査線102と同層で形成されている。さらに、ソース電極403の上層には第4層間絶縁層224が形成され、第4層間絶縁層224上にデータ線104が形成されている。データ線104は第6コンタクトホール556を介してソース電極403と電気的に接続されている。ソース領域100S上には第3層間絶縁膜223、第2層間絶縁膜222、第1層間絶縁膜221を貫通する第1コンタクトホール551が形成され、ドレイン領域100D上には第3層間絶縁膜223、第2層間絶縁膜222、第1層間絶縁膜221を貫通する第2コンタクトホール552(特許請求の範囲の「第2のコンタクトホール」に相当)が形成されている。また、中継電極層600上には第3層間絶縁膜223、第2層間絶縁膜222を貫通する第3コンタクトホール553が形成されている。これらのコンタクトホール551、552、553等のパターニングは、いずれもフォトリソグラフィーにより行われている。なお、以下の文において特に記載しない限り、各種電極、配線層およびコンタクトホールの形成等のパターニングはフォトリソグラフィーにより行うものとする。また、各層間絶縁膜は酸化シリコンから構成されている。
第1ドレイン電極402の上層には第4層間絶縁層224が形成され、第4層間絶縁層224上に第2ドレイン電極404が形成されている。第2ドレイン電極404上およびデータ線104上には第5層間絶縁層225が積層されており、第5層間絶縁層225上に画素電極108が形成されている。第1ドレイン電極402の一部は中継電極層600を覆うように、中継電極層600と略同一方向に延設されており、第3コンタクトホール553によって、中継電極層600と電気的に接続されているとともに、第4コンタクトホール554を介して上層に位置する第2ドレイン電極404と電気的に接続されている。すなわち、第1ドレイン電極402は、ドレイン領域100Dと蓄積容量103の下部電極302とを電気的に接続する中継層として機能すると同時に、ドレイン領域100Dと第2ドレイン電極404、ひいては画素電極108を電気的に接続する中継層としても機能する。第2ドレイン電極404は、第1ドレイン電極402と画素電極108を電気的に接続する中継層として機能する。
言い換えると、第2ドレイン電極404は、第5コンタクトホール555を介して画素電極108と電気的に接続されている。つまり、画素電極108は、第5コンタクトホール555、第4コンタクトホール554、第2コンタクトホール552を経由してTFT100Pのドレイン領域100Dに電気的に接続されている。その一方、画素電極108は、第5コンタクトホール555、第4コンタクトホール554、第3コンタクトホール553を介して中継電極層600に接続されており、中継電極層600を介して蓄積容量103の下部電極302に電気的に接続されている。
以下、図7および図8を参照して、従来の液晶装置の画素電極とドレイン領域との接続構造について説明する。なお、図7および図8における各部材に付した符号は、図5および図6に示した本実施形態のものと同一部材には同一符号を付しており、各部材についての説明は省略する。
図7および図8に示した従来の液晶装置においては、第2ドレイン電極404と蓄積容量103の下部電極302(中継電極層600)とを電気的に接続する目的で、第1ドレイン電極402が形成され、第3コンタクトホール553を介して第1ドレイン電極402と中継電極層600とが電気的に接続され、第4コンタクトホール554を介して第2ドレイン電極404と第1ドレイン電極402とが電気的に接続されている。一方、ドレイン領域100Dと蓄積容量103の下部電極302(中継電極層600)とを電気的に接続する目的で、第1層間絶縁膜221およびゲート絶縁膜12を貫通する第7コンタクトホール557が形成されている。そして、第7コンタクトホール557を介してドレイン領域100Dと下部電極302とが電気的に接続されている。
本実施形態の反射型液晶装置と従来の液晶装置とを比較した際に異なる点は、本実施形態の反射型液晶装置は従来の液晶装置の第7コンタクトホール557が存在しない点である。すなわち、ドレイン領域100Dは蓄積容量103の下部電極302および画素電極108と電気的に接続する必要があるが、従来の液晶装置では、第7コンタクトホール557を介して下部電極302とドレイン領域100Dとを接続する一方、下部電極302、第3コンタクトホール553、第1ドレイン電極402、第4コンタクトホール554、第2ドレイン電極404、第5コンタクトホール555を経てドレイン領域100Dと画素電極108とを接続していた。これに対し、本実施形態の反射型液晶装置では、第3コンタクトホール553、第1ドレイン電極402、第2コンタクトホール552を介して下部電極302(中継電極層600)とドレイン領域100Dとを接続する一方、第2コンタクトホール552、第1ドレイン電極402、第4コンタクトホール554、第2ドレイン電極404、第5コンタクトホール555を経てドレイン領域100Dと画素電極108とを接続している。
図7、図8に示したように、従来の液晶装置においては、ドレイン領域100Dと下部電極302との接続用の第7コンタクトホール557が必要であった。ところが、第7コンタクトホール557は、第1層間絶縁膜221とゲート絶縁膜12とを貫通するものであり、第7コンタクトホール557の形成は他のコンタクトホール形成と同時に行えるものではない。そのため、第7コンタクトホール形成用に独自のフォトリソグラフィー工程、独自のフォトマスクが必要であり、その分の製造コストがかかっていた。
これに対して、本実施形態の反射型液晶装置の場合、第7コンタクトホール557が不要となる代わりに、従来の液晶装置にないコンタクトホールとして、第1ドレイン電極402とドレイン領域100Dとを直接接続する第2コンタクトホール552が必要となる。ところが、第2コンタクトホール552は、第3層間絶縁膜223と第2層間絶縁膜222と第1層間絶縁膜221とゲート絶縁膜12とを貫通するものであり、ソース領域100Sとソース電極403との接続用の第1コンタクトホール551と同一の構造である。第1コンタクトホール551は従来の液晶装置から存在しており、第2コンタクトホール552は第1コンタクトホール551と同時に形成できる。そのため、第2コンタクトホール552を形成するための独自のフォトリソグラフィー工程、独自のフォトマスクは必要ない。このようにして、本実施形態の反射型液晶装置によれば、従来の液晶装置に比べて製造コストを低減することができる。
さらに、本実施形態の反射型液晶装置は、画素501のスイッチング素子100としてCMOS型TFTを採用することにより、高速動作が可能で低電圧駆動に適したNチャネルTFT100Nと、高電圧駆動に適したPチャネルTFT100Pとの両方を組み合わせて使用することになる。これにより、互いの特徴を補い、保持容量に電圧を書き込む際の動作速度をより一層と高めることができる。
また、本実施形態の反射型液晶装置は、フォトマスクが1枚削減できる一方、蓄積容量面積が従来に比べて小さくなるという特徴がある。しかしながら、本実施形態の液晶装置は、反射型液晶装置であるので、画素電極と平面的に重なる位置にTFTや蓄積容量を配置することができ、容量面積を大きくとることができる。また、NチャネルTFTとPチャネルTFTの2つのTFTを配置するのに十分な面積を確保できる。また、デジタル駆動はアナログ駆動と比べて電圧保持時間が短くて済むため、蓄積容量が小さくて良い。そのため、本実施形態の液晶装置は、アナログ駆動よりもデジタル駆動に好適な構造であると言うことができる。デジタル駆動の採用により表示品質の向上を図ることができる。
(電子機器)
次に、上述した電気光学装置としての液晶装置をライトバルブとして用いた、電子機器としての投射型のプロジェクタについて説明する。
図13に示すように、プロジェクタ1100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から出射された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bに入射される。
液晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度屈折する一方、Gの光が直進する。したがって各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投射される。
ここで液晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、および1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。液晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bにはダイクロイックミラー1108によってR、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
なお、本発明は上述の実施形態で説明した反射型液晶装置以外にも、透過型液晶装置、プラズマディスプレイ、電界放出型ディスプレイ、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス、電気泳動装置等にも適用可能である。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、および当該電気光学装置を備える電子機器も本発明の技術的範囲に含まれるものである。例えば上記実施形態では、蓄積容量の上部電極側を容量線とし、下部電極側をTFTのドレイン領域と接続する構成としたが、これとは逆に、下部電極側を容量線とし、上部電極側をTFTのドレイン領域と接続する構成としても良い。
液晶装置の画像表示領域を構成する画素の等価回路図。 液晶装置の画素の等価回路図。 液晶装置の全体構成を示す図。 液晶装置の全体構成を示す図 本発明の実施形態にかかる液晶装置を構成するTFTを、走査線とデータ線と共に示す平面図。 本実施形態のTFTの概略断面図。 従来のTFTの一例を走査線およびデータ線と共に示す平面図。 従来のTFTの概略断面図。 本実施形態のTFTを走査線とデータ線と共に示す平面図。 本実施形態のTFTの要部拡大断面図。 本実施形態のTFTの要部拡大図。 本実施形態のTFTの要部拡大図 電子機器としての投射型のプロジェクタについて説明する図。
符号の説明
10…アクティブマトリクス基板、100P、100N…TFT(半導体装置)、102…走査線、103…蓄積容量、104…データ線、100S…ソース領域、100D…ドレイン領域、402…第1ドレイン電極、403…ソース電極、404…第2ドレイン電極、551…第1コンタクトホール、552…第2コンタクトホール、1100…プロジェクタ、B…液晶パネル。

Claims (7)

  1. 薄膜トランジスタと、
    誘電体層を介して上部電極と下部電極とが対向配置された蓄積容量と、
    前記薄膜トランジスタと前記下部電極との間に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記上部電極の上に形成された第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜の上に形成されたソース電極と、
    前記第2の層間絶縁膜の上に形成されたドレイン電極と、
    を含み、
    前記ソース電極は、前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタのソース領域に電気的に接続され、
    前記ドレイン電極は、前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタのドレイン領域に電気的に接続され、
    前記下部電極は、前記第2の層間絶縁膜を貫通する第3のコンタクトホールを介して前記ドレイン電極に電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ドレイン電極に電気的に接続された画素電極をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記薄膜トランジスタ、前記蓄積容量、前記画素電極のそれぞれをマトリクス状に複数配置したことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記マトリクス状に配置した前記複数の蓄積容量の各々の上部電極が、電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の半導体装置と、液晶層と、を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  6. 前記画素電極が、光を反射する金属電極であることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置を、光源からの光を変調するライトバルブとして備えることを特徴とする電子機器。
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